庭から長森が出てきます!!助けてください!!!

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482来栖川萌え@梓もね
>>481の続き
庭森−16

「最近不思議なんだ」
「不思議?」
「今、目の前にある風景がやけに作り物のように感じるんだよ」
「・・・・・・」
「記憶にあるはずの事が思い出せなかったり、逆に勉強している内容に覚えがあったり・・・」
「それはおまえくらいの歳にはよくあることだ。気にするなよ」
「本当に?、浩平にもそんな時があった?」
「ああ、恥ずかしいから誰にも言わないけどな」
「でもね、浩平の事だけが輝いて見えるんだ。他の記憶が霞む位に浩平のことだけを覚えているんだよ」
「は、恥ずかしい事言うなよ」
「顔が赤いよ、ドキドキした?」
「馬鹿、大人をからかうんじゃない」
「浩平はまだまだ子供だよ」
長森もようやく食べ終わったようだ。
食後のコーヒーにミルクのたっぷり入れている。
「なあ、今の話は冗談なのか?」
「本当だよ。浩平の事以外は全て嘘に思える時があるんだ」
「・・・・・・」
記憶が混乱している。
本来なら綺麗に整合性が取れなければいけないのにそうなっていない。
それになにかを感じ始めている・・・

「ご馳走様、おいしかったよ」
「よし、服を買いに行くぞ」
「でもいいの?、おごってもらって」
「気にすんな、給料出たばっかりだ」
「貯金もしないと駄目だよ」
「・・・・・・」