庭から長森が出てきます!!助けてください!!!

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448来栖川萌え@梓もね
>>437の続き
庭森−10

保証期間か・・・
確か3ヶ月だったな。
今、5月だから夏に切れるわけか。
最悪のパターンは何も残さずに消える事だけど現れた経緯からして可能性が高そうだ。
アパートに戻ると部屋の前に長森が立っていた。
「どうした?、なにか用か」
「浩平、もう晩御飯食べた?」
「いや、まだだけど」
「おかずが余ったから持ってきたよ」
「お、悪いねえ」
部屋の鍵を開けながらそう答える。
よし、自分を保っていられる。
「ただいまー」
誰もいないのにそう言いながら部屋に入るのはいつもの癖だ。
寂しがり屋なのに一人暮らしが長いせいかもしれない。
「お邪魔しまーす」
後ろからついてきた長森も部屋に入る。
「こらこら、独身成年男子の部屋にずかずかあがりこむな」
「今更何を言ってるんだよ、お茶入れるね」
長森はエプロンをつけて台所に行く。
警戒心のかけらもないしぐさは、なんだか複雑な気分だ。
でも夕飯とお茶の用意をする彼女を見てこんな生活も悪くないと思った。
「もー、こんなに散らかしちゃって」
「あーっ、冷蔵庫の卵期限が切れてる」
「浩平、ゴミが溜まっているよ。こまめに捨てないと駄目だよ」
前言撤回・・・やっぱりうるさい。