庭から長森が出てきます!!助けてください!!!

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437来栖川萌え@梓もね
>>423の続き
庭森−9

「おやじ、この間の卵について教えてくれ」
俺は会社の帰りに秋葉によってみた。
8時近くだったのでほとんどの店は閉め始めている。
露天なんて皆無だ。
俺も駄目元で来てみたのだがあのオヤジはまるで待っていたようにこの間と同じところにいた。
「そろそろ来る頃じゃないかと思ってたよ。相談料は1万円ね」
「ちっ、金を取るのかよ」
「最近はパソコンのサポートも有料だよ。お兄ちゃん、知らないの?」
喧嘩を売ってるのか、このオヤジは。
しかし事態は緊急を要していると思ったので泣く泣く払った。

オヤジの話を要約すると卵を新品で買えば現実が出来る限り長森シナリオに近い環境になるらしい。
なんと年齢まで高校生に戻ると言うことだ。
しかし俺の買った卵は質流れ品なのでそこまでの力はなく中途半端に現実と融合しているらしい。
人格については長森と近づくほど影響を受けるそうだが精神力次第で自分を保つことも出来るようだ。
どの話もにわかには信じられないが今日間近にあれだけの事が起きたのだ。
多分本当のことなのだろう。
「なるほど、わかってさえいれば楽しい生活が送れそうだ」
「あー後ね、保証期間過ぎたら・・・」
「なんだ、どうなるんだ?」
「その時また聞きに来てよ。相談料は1万円ね」
「いっぺんに教えろよな」
「じゃあ一言だけ。全ては愛次第だ」
けっ、どの顔でそんな台詞を吐けるんだ、このオヤジは。
とにかく長森を目一杯かわいがればいい訳だろ。
つまらなかった学生時代の分までやってやるぜ。
そう決心した俺は帰りの電車で不気味に笑っていた。