★ なげやりな 葉鍵キャラの1日 ★

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310水瀬名雪
私は、夢想にふけっていた、けれども祐一の帰ってきた知らせでもある
家の扉が開いて、バタンと閉じる音がして目が覚めた。
自分では信じられないくらい、敏感に反応して目が覚めてしまった。
けれど、家に帰ってきたのは、祐一だけではなかった。
複数のしゃべり声が聞こえるからだ。
私は、とまどった。このままここにいて良いのか、顔を合わせた方が
いいのか、
しかし、私が悩む間もなく、階段を上っていく複数の音がした。
「おーぃ。名雪、起きてるか」
祐一の声だった。
「名雪、どうしたの心配したわよ」
「俺もだぜ、気分の方はよくなったか!?」
その後に香里と北川君の声が聞こえた。
ドアをノックする音が聞こえる、私は開けたくはなかったが
扉を開けることにした。
「名雪心配したぞ、飯食ったのか」
「名雪のことだからずっと寝ていたんじゃないの」
「ま、まさか、ずっと寝ていたんじゃ・・・」
みんな思い思いのことを言っていた。
「だ、大丈夫、寝ていたら気分が良くなったよーっ、心配かけてごめんね」
私の言葉に安心したのか、みんなは、下に降りようと言い。
私はそれに従い、一階に下りた。
その後は、香里が夕飯を作ってくれた。祐一と北川君は無理矢理夕飯の
手伝いをされたようだ。
香里が現場監督の如く叱咤していた。
「そこ、包丁の切り方が違う、もう、調理バサミのほうがよかったかしら」
「ダシの用意をして、レシピの通りに分量を間違わないでね。」
台所は修羅場みたいだ・・・。
私は、病み上がりという理由で、手伝いには参加できなかった。
本当は手伝いたかったのだけれども、香里の意見を尊重するため
リビングでくつろいでいた。