梓様の御通りであるvol.4、下にぃ〜下にぃ〜

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676甘えん坊将軍
    捏造SSその3   身体から出てくるモノ

 梓の部屋の前を通りがかったら、妙な声が聞こえてきた。
「男の人のって・・・毛がいっぱい生えてるんだ・・・」
「じろじろ見るなよ、梓のスケベ」
「なんでスケベなのよ! あんたから頼んできたくせに! 止めちゃうよっ!」
「すまん。このまま・・・続けてくれ・・・」
 続けるって・・・何を?
 わたしは、嫉妬と好奇心がない交ぜになったまま吸い寄せられるように
梓の部屋のドアに耳を当てる。
 くぐもった感じの声が聞こえてくる。
「耕一の・・・硬いね」
「梓・・・もっと力を入れてくれ」
「うん」
 声が止んだ。
 程なくして、
「うわぁ・・・いっぱい出てきたよ。耕一」
「気持ちよかった。上手だな、梓は」
「なんだか恥ずかしい・・・」
「よし! お返しだ! 梓。おまえ横になれ!」
「ちょ、ちょっと。耕一!?」
「いいから。俺にも梓のを見せてくれ! 俺だけ気持ちよくなるのは不公平だ!」
「おっ、押さえつけないでよぉ」
「おお・・・梓のはあんまり毛が生えてないな。意外だ」
「どういう意味よっ!」
「梓のは綺麗だって意味」
「・・・(ぽっ)」
677甘えん坊将軍:2001/03/11(日) 01:10
 二人の会話を聞いているうちに、私の鬼の力が期せずして覚醒してゆく。
 二人だけで・・・許せない。
 部屋の中はまた静まった。
 私は、『鬼パワー』を聴覚に注ぐ。
 ナニか、硬いモノで柔らかいモノを擦っているようだ。
「耕一・・・」
「ん? 何だ梓?」
「気持ちいい・・・」
「そうか・・・よかったな・・・」
「うん・・・」
 梓のうっとりした声が私の心を千々にかき乱す。
「あっ、あんまり力を入れないで・・・痛いよ」
「我慢しろ。もうすぐだから。も・・・もう少しで、で、出る」
「私の中・・・耕一のでいっぱい」
「よ〜し。出たぞ!」
 出た・・・? ナニのドレが出たんですか・・・?
 耕一さんの『出た』という言葉を聞いた瞬間、私はドアをぶち抜いて梓の部屋に乱入した。
 私の眼前には、梓が耕一さんに膝枕をしてもらっている光景が展開されている。
「千鶴さん!?」
「千鶴姉!?」
 意外な光景に、私は声を失った。
678甘えん坊将軍:2001/03/11(日) 01:12
 だが、私は無意識のうちに先ほどからの疑問をそのまま口にしていた。
「二人とも・・・何を?」
「耳掻き」
 二人のハモッた返事が私を平静に戻す。
「そ・・・そうなんですか。あ、あはははは・・・」
「千鶴さんにもしてあげようか?」
「そ、そうですね。是非、お願いします」
 耕一さんの逞しい太股が私の即頭部一杯に感じられる。
 そして耕一さんの指に操られた一本の細長い棒が私の中に入ってくる。
「あ〜あ。ドアを台無しにしやがって。加減って物を知らないのかよ、千鶴姉」
 私の耳に、梓の文句は聞こえてはいたが、意味あるものとしては聞こえていない。
「耕一さん・・・」
「何? 千鶴さん?」
「気持ちいいです・・・」
 私は・・・いま・・・とても幸せです。
     
        
        おしまい