【階下にて】
秋子「祐一さん、名雪は今日は学校を休むそうです」
祐一「ええ、まだ具合が悪いみたいですね、でも寂しいみたいだったから、名雪に
『早く帰ってくる』って約束しましたよ、あははっ」
秋子「そうですか、あの子うれしそうでしたよ。」
祐一「じゃ、行ってきます」
秋子「あ、そうそう。祐一さん、あの子仮病みたいですから、今日はやさしくして
あげてくださいね。でも、ちょっといじわるしてもいいですよ、クスッ」
祐一「・・・仮病って・・・秋子さん?」
秋子「体温が43℃ですって」「お願いしますね。祐一さん」
祐一「・・・はぁ、行ってきます」
【学校にて】
秋子さんがいうんだから、名雪は仮病だな。しかしなぜ?
・・・やっぱり、「やさしくしてあげてくださいね」って秋子さんがいうんだから、
俺と秋子さんがやさしくしたことがうれしかったのかな。
じゃあ、ちょっと意地悪く、やさしくしてやるか(にやり)
【祐一】
高校生は帰りが早い。商店街でプレイに必要なものを調達する。
「ただいまーっ」
家のドアを開けるまえに、大声でどなっておく。
ドアを開けると、どこからかバタバタと音がした・・・気がした。
「名雪は寝ているはずだ。重病人だからな。」とってつけたセリフだ・・・。
名雪の部屋をノックする。「名雪?」
「あ、祐一〜。お帰りー・・・ごほっ」
「まだ、苦しいか?せきもでるのか?」
「う、うん。せきがでるんだよ」
「ううっ、つらそうだな・・・薬を買ってきてよかったよ。『塗る風邪薬VICCSヴェ
ッポ*ップ』だぞ!これは効くんだぞ(効くかどうかなんぞしらん)。塗ってあげるな」
「ありがと・・・うれしいよ、ごほっごほっ」
「じゃあ、胸を出して。自分で塗る?だめだめ。お前、今朝、熱何度あったと思って
んだよ、43℃だぞ。今は落ち着いてても、重病人なんだぞお前は!!!」
【名雪】
しまった、43℃まで体温計をあげちゃってたんだ、重病人だよね・・・。
祐一のわたしを思う気持ちに抗えないよー。わたしがパジャマの胸をはだけようとすると・・・
「俺が脱がせてやる。体だけ起こせば良い。」「で、でもー・・・」
「デモも機動隊もない!(キッパリ)」・・・つっこむこともできない厳しさで言
われちゃった。わたしは、しかたなく体を起こす。
「今日は良い子にしてたか、名雪?」そんなことを言いながら、祐一の手がパジャ
マのボタンをはずしていく。
「うん、わたし・・・良い子・・・だったよ(どきどき)」
「じゃあ、今も良い子にしてたら、おみやげをあげるからな」ブラを祐一の手によ
ってはずされる。
おもむろに薬を取り出し、両手の指に、手のひらに塗る祐一。(「わ、わ、わーっ、
どうしよどうしよ」)
説明書を読む顔は真剣そのものだ。「冷たいけど、名雪は良い子だからガマンするんだ」
「うん、わたし・・・いいこ」
祐一は背中に回り、わたしの胸に触れ始める。
「この薬は、塗った後に10分近く良くマッサージをするといいんだって。」
胸全体に薬を塗られる。「ひゃう、冷たいよ・・・」
揉まれながら、2本の指で乳首を挟むようなかたちでマッサージがつづく。(ハァハァ・・・)
「揉まれたところが、少し熱くなってきたら効いている証拠だって。」
「う、うん・・・ちょっと熱くなってきたよ、ハァハァ」
「息が荒くなってから、しばらく揉んでくださいだって。」(あっ、あっ・・・)
「ときどき、乳首も刺激してくださいだって」(・・・なに?なにか言った?はふぅ、ゆういちー)
ようやく、マッサージが終わった。
「これで、呼吸が楽になるからな。よく、頑張ったぞ。良い子だ。」
ブラとパジャマを祐一が着せてくれる。
「う、うん・・・わたし、いいこだお・・・ハァハァ」
【祐一】
さて、次は
「名雪、お前やっぱりまだ熱あるよ。顔真っ赤だし、目も赤いし。」
・・・「おでこをくっつけても、熱いじゃないか」
「解熱剤を買ってきて良かったよ。これも効くって、薬屋が言ってたんだぞー」
「これだ、パブ*ン坐薬がいいって言ってたんだ・・・(まあ、ほんとはこども用
だし、健康体に使っても問題ないだろう)」
「ざ、座薬ってもしかしてー?!」
「お前、熱が40℃を超えたままだと人間死ぬんだぞ。タンパク質の変性が始まっ
ちゃって、取り返しのつかないことになっちゃうんだよ!!頼む名雪。俺と秋子さ
んを悲しませないでくれ(ウソ泣き)」
「うん・・・ごめんなさい祐一、ごめんなさい・・・」
「恥ずかしいけど、名雪は良い子だからガマンするんだ」
「うん、わたし・・・良い子・・・」
【名雪】
「お前は横になっていればいいから」祐一はわたしのパジャマのズボンを下ろす。
あ、パンティに少し染みができてるかも・・・
「下着も交換したほうがいいかもな、汗をかいてるな。祐一はそう言い、替えのパ
ンティを準備する。パンティに手をかけられたとき、わたしは目をつぶりながら、
腰を浮かした。
「汗を拭こう」タオルで大事なところを拭かれる・・・あっ、自分以外の人の手に
刺激されるとこんなに気持ちがいいなんて・・・ダメっ、わたしは歯をくいしばっ
てこらえようとした。祐一は拭きつづける・・・(ああーっ、ダメだよ。もう許し
てお願いお願いお願いお願いお願いお願い・・・はぁぁぁぁ・・・)
「汗が止まらないみたいだな、やっぱり解熱剤を使わないと」
祐一は薬の袋を切った。「高熱は、体力の消耗などをまねくおそれがあるので、早
目に熱を下げることが大切なんだ(説明書の受け売り)」
わたしは、心配してくれる祐一にうれしくてしかたがない。「ありがとう・・・祐一」
恥ずかしいなんて思っていたわたしが、恥ずかしい・・・。
【祐一】
「恥ずかしいかもしれないから、目をつぶっていろよ。名雪」
さすがに俺の喜びの表情は、目をつぶっていてもらわないと隠しきれない。仰向け
の名雪のハダカを前に冷静な振りすらできないっていうか無理。
「良い子だから、我慢できるよな。名雪」
「うん」
「息を吐いている時に入れるからな、痛くないように。息を吸ってー、吐いてー」
吐いたときにあわせ、座薬をいれ、さらに人差し指の第二間接までずぶり・・・。
「あうっ・・・」
「中途半端に入ってると逆戻りするから、2〜3分間押さえているからな。」
って、指を入れたままにして、ちょっと振動を与えてみたり。
声をだす名雪・・・「つらいだろうが頑張れっ。」
「うん、わたし大丈夫だよ」
あえぐ名雪・・・(「おおっ、こんなところもあえいでいるぞ(謎)」)
指は入れたまま、前のほうの汗も拭いてあげよう。病人にたいする思いやりだ。
「また汗を拭くけど、ガマンするんだぞ名雪」「うん」
あ、途中でタオルが落ちたりなんかして・・・いいや指で拭いてあげれば。
「良い子だもんな、名雪は」「うん、うん」
「もうダメか、名雪」「うん、うん」
「・・・・・・・・」「うん、うん」話を聞いてないな。
かわいそうだから、行くところまで行っとこう。
「ハァハァハァハァ・・・うん、だいじょうぶだよ。うん、ダメかも。うん、
ゆういちゆういちゆういち〜・・・ハァ」
パジャマを着せた後、名雪に礼を言われる。
頬を染めながら「祐一、ありがとう。きっと明日は元気になるよ」
俺は、一瞬言葉に詰まる・・・「そうそう、イチゴサンデーをお持ち帰りで買って
きたんだ。食べられるよな、名雪?」
「わ、うれしいよー。祐一大好き〜」
名雪に感謝されて、俺は気分良く部屋を出た。
晩の料理は、秋子さんの対名雪特別メニューだった。名雪はベッドでうれしそうに
食べていたそうだ。
【翌日】
朝の居間。
名雪「おはよう、おかあさん。」「やっぱり、健康がいちばんだよね」
微笑みながら、秋子は尋ねる。「昨日は仮病?」
名雪「お、おかあさん。どうしてそれを・・・」
秋子「あらあら(クスッ)。名雪、人間43℃の熱が出たら生死にかかわる状態だって知ってた?」
名雪「・・・・・・」
秋子「祐一さんも知ってたのよ。でも・・・」
名雪「!?」
・・・階段を降りる祐一の足音が聞こえてくる。
(終わり)