Keyシナリオ批評スレッド

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あゆシナリオもそういう面があるように思われる。
序盤から思わせぶりに登場する彼女の存在、明らかに伏線を読み取れるそのシナリオ展開、
確かに中盤でわかる人にはその終幕の展開が見えてしまうだろう。
だがそれでもこのシナリオが価値を持ちうるのは、
折戸サウンドによる音楽面での気分の盛り上げや
画面の魅せかたなどに見られる、演出面での効果が極めて大きい。
シナリオ・音楽・演出、あゆシナリオはそれぞれ単独でのレベルは
人によってはそれほどのレヴェルではないと感じるのだろう。
だがどれ1つ抜いても成立しえないこの3つの相乗効果が、
あゆシナリオを「お約束」の最高傑作たるものにしているのではないだろうか。

※久弥氏が手がけるシナリオ(特にあゆ)には「お約束」がよく見ることができ
それゆえにシナリオコンプリート後にはカタルシスが大きいという特徴を持つのに対し、
麻枝氏の手がけるシナリオはそうしたお約束を避けようとする傾向が大きく、
それゆえにシナリオ終了後にも謎を残しカタルシスが感じられないという点は、
極めて対照的であるといえよう。