Keyシナリオ批評スレッド

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あー、>>2で葉ライターも一緒に引用しちゃったのも悪かったんですが、、、
とりあえず鍵ライター中心でお願いしますです。。

>>17の引用に依拠して、Kanonについてちょっと書いてみます。。

「片方は職人的に計算して書いていて」とあるが、
これは言い換えるとシナリオが読まれた時の反応を考えている、ということ。
涼元は、「『Kanon』を読んでいて」と言っている(やっていて・プレイしていて、ではなく)ので、
これはそのシナリオの総合的な評価ではなくシナリオのテクストについて述べられたコメントだと思う。
そう考えると、久弥はごくごく正統派とも呼べる書き方をしているということが明らかになる。
つまり、テクストが読む者に対して再現前した時に、どのような効果をもたらすか、
ということに拘っているのである。
書いた時点での完成度ではなく、読まれた時点での完成度を求める。
それが久弥シナリオの特徴である。
対して麻枝は、涼元が「書きたいものを書きたい放題に書いている」と言っているように、
読まれた時の完成度を求めてはいない(書いた時点での完成度のみを求めている)。
確かに、そのようなエクリチュールに可能性を感じる部分もあるが、しかし、
それが読む者にまで伝わってこないとなると、本末転倒である。

……ってな感じで、大方の評判通り久弥>麻枝、っぽい評価を下してみました。。