萌える!葉鍵シチュエーション#4

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25名無しさん@だよ
 長森瑞佳との同棲生活・妄想編「徹夜」

 深夜。外は雨の降る中、課題に取り組む浩平。
「んあー…猛烈にねむぃ…瞼が閉店5分後のスーパーシャッターのようだ…」
「あんまり無理しないほうがいいよ。体に毒なんだから」
 机に向かっている浩平の後ろで、ベッドに座りひざ掛けをかけた状態で
編み物をしていた瑞佳が、そんな浩平に声をかける。
「ああ…。でも、これが終わらないということは、俺の人生が終わるということだ。
すまないが、コーヒーを頼む」
「あ、うん」
 ひざ掛けと編み物道具を脇に置き、瑞佳はすっと立ち上がると台所へ向かった。
カタカタという音からして、どうやらインスタントではなく、ちゃんとサイフォンで
準備をしているらしい。
「…はい、コーヒーだよ」
 10分後、出来立てのコーヒーはその心地よい香りとともに浩平の机の上に
差し出された。しかしそれに返事はなく、机に突っ伏した浩平は力尽きてすでに
熟睡してしまっている。
「…もう」
 言葉とは裏腹にちょっと微笑んだ顔で呟いた瑞佳は、自分のかけていたひざ掛けを
そっと浩平の背中にかけた。すると浩平がわずかに動き、そして薄く目を見開く。
「瑞佳…眠気覚ましに、なにかやってくれ…」
「あ、でも寝たほうがいいよ。徹夜は体によくないもん」
「…たのむ」
 浩平が力の限りを振り絞って目を覚まそうとしている様子を見て、
瑞佳はいろいろと考えた様子だったが、これといって何も思いつかないらしい。
 わたわたと慌てる瑞佳を見て、浩平が呟く。
「せっかくだから、そのコーヒーを飲ませてくれ…」
「あ、うん。それなら簡単だよ」
 と、瑞佳は浩平の体を片手で支え起こすと、もう片方の手でコーヒーカップを
持ち、そっと浩平の唇に近づけた。
26名無しさん@だよ:2001/01/26(金) 09:42
「はい…」
 唇に寄せたカップを、そっと傾ける。ずずっとすするようにコーヒーを飲む浩平も、
だかその唇の端からは零れたコーヒーが細い糸となって顎のほうに流れた。
「あっ…」
 片手で浩平を支え、片手でカップを持つことで両手のふさがっていた瑞佳は、
反射的にそのコーヒーの流れる場所に舌を寄せて舐めていた。
 ちょっと驚かせよう、そうすれば起きるかもしれない。
 そんな気持ちが、瑞佳の中で働いたせいもあった。しかし、予想に反して浩平は、
そんな瑞佳の行動を受けても、いまだ眠そうに瞼と戦っている様子である。
「…。…もう」
 少し拗ねたように声を零した瑞佳は、持っていたカップのコーヒーを自分の口に
含んだ。カップを机の上に置き、そして両手で浩平の体を抱き起こす。
 キャスターのついた椅子が瑞佳のほうへ向き直ると、そこに苦いキスがあった。

 おひさしゅうございます。@だよでございます。
 現在会社です。現在勤めている会社が今月末で閉鎖することになりました。ゲームの
業界もなかなかに不況でございます。私はフリー(プー)のシナリオ書きになって
しまいました。働き口を探すため、今度はエロゲー業界にでも逝ってみるつもりです。
 会社で後処理をしているとき、眠くなったときにふと考えてしまった妄想を、
書き込んでみたりしました。先輩でなく瑞佳なのは、そんなせいもあるのでしょう。
 ONEvsKANONは、萌えシチュではないものの、たいへん楽しく読んでいます。
こういったものが受け止められているのなら、と思い、また少し書いてみることに
しました。堅苦しいことはないほうが、私は書き込み易く、嬉しい次第です。
 履歴書と一緒に送る「オリジナルエロシナリオ」を書かなくてはなりませんので、
やはりあまりこれないとは思いますが、先輩に限らずONEキャラ、またネタがあれば
KANONあたりもやれたらいいな、と思っております。以上、私事でございました。