萌える!葉鍵シチュエーション#4

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120名雪さんだおもん
「なにしてるの…」
「──名雪」
つけられていたのだ。それは、愛情というよりは
嫉妬からの行動。奪われることに対する、反発。
「何…してるんだよっ!香里ぃぃ〜〜!」
ひきつけを起こしたかのように切羽詰った声をあげ、
こちらに走り寄る名雪。一瞬、言葉に詰まる香里。
次に起こる事は見なくても分かる。
いや、見たくなかったのだ、そんな光景は。
ぱしん、と渇いた音が奔(はし)り、うな垂れる香里の
横顔は髪に覆い隠される。暫しの沈黙。
やがて、無言のままに髪を掻きあげ、すっと顔を上げる。
その顔に見る見る赤みがさし…
ほとばしる激情は打たれた頬を伝わり、身体を伝わり、
掲げられた右手に…灯る。
「あっ!」
“──パァンッ!”
一振りで、名雪を叩き伏せるに十分過ぎる平手。
今まで優しく穏やかで、綺麗な世界に生きてきた名雪に
与えられる、初めての衝撃。
「…名雪、あたしはあなたが大好きだった。ほんとに…
ほんとに大好きだった」
ぽろぽろと香里の目から涙が零れ落ちる。
そう、香里は、泣いていた。
名雪はその言葉にびくりと体を震わせると、そのまま
身を起こす事もできず、しくしくとすすり泣きはじめた。
「う…ぐっ…ゆ…いちぃ……祐一ぃぃ〜〜」

「相沢君…ごめんなさい。ちょっとだけ…我侭したかったの。
でも、やっぱり…バチがあたっちゃった。
でも、もういいの。私なら大丈夫だから。
きっと、もう…大丈夫だから」
背を見せる香里。
俺は…
  A.香里の肩を抱き寄せる
   B.倒れ伏す名雪に歩み寄る
   C.傷ついた心を秋子さんに癒してもらう