「おはよう先輩」
「おはよう浩平君」
「朝ご飯は?」
「うん、今日はおにぎりにしてみたんだよ」
「へぇ、おにぎりか。そういえばここんところトーストが多かったもんな」
「うん。だからちょっと張り切ってみたんだよ」
「ところで具はなんなんだ?」
「具?」
「そう。中身。具。梅干とかシャケとか」
「あ…」
テーブルに並んだちょっと不恰好なおにぎりを手にとって、割ってみる。
中にはなにも入っていなかった。
海苔と塩だけのおにぎり。でもそれは、とびきり美味かった。
「…ごめんね。今度は忘れないようにするから」
申し訳無さそうに謝る先輩。
「いや、具なんかなくても美味いよ」
本当にそう思ったから、ありのままにそう伝える。すると先輩は、にこっと笑った。
みさき先輩のつくったおにぎり(中身はシャケかたらこか梅干)食べたい。
いや、塩だけでもいい。海苔すらなくてもいい。
って書こうとしたんだけど、これだけだとアレなので即席でネタを。
某所で澪みさきのSS書いてちょっと満足した(笑)