葉鍵SS鬼畜物投稿専用スレッド

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276すれ違い・後編
 翌日。
 オレはとある薄暗い部屋の中で一人待ち続けていた。
 時間は既に午後六時を回り、冬らしい冷え込んだ空気が部屋の中を包み込む。
 正直に言えば、オレは今日学校へ行っていない。
 昨日のあの閃きと共に訪れた、急速な身体の変化はオレの中にある確信めいた事実を告
げていた。
 そう、オレは今日消える。
 この目の前に広がる現実から弾き出されるように、この世の理から摘み出されるように。
 だが、今となっては構わない。
 愛すべき人を失った今のオレにとってこの現実は既に価値のない存在として認知されつ
つあった。
 しかし、だからこそ最後にやっておく事があった。
 オレはその最後のやり残しを完遂すべく、この静寂の満ちた体育倉庫の中で『ある人物』
をただひたすらに待ち続ける。
 もしかしたらオレの事などすっかり忘れているかもしれない。
 名も知らぬ男からの奇怪なラブレターに映るかもしれない。
 だからと言って諦める訳にはいかない。
 これがオレにとって最後のチャンス。最後の望みだからだ。
 ギィ…
 その時。そんなオレの思いに呼応するかのように、正面のドアに細い光が差し込む。
「…折原、いるの?」
 そして紡ぎ出されるオレの愛する人の声。その響き。
「ああ」
 そして淡々と、務めて冷静にその言葉に対する返事を返すオレ。
 その声に反応するかのように、静かに、そしてゆるやかにオレの正面に七瀬の姿が暗い
闇の中に映し出される。
 他の人間のいない圧倒的な静寂に包まれた空間の中で対峙する男と女。
 その光景は神秘的な味わいを伴って、オレを不思議な感覚に導いて行く。
277すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:26
「…あんた、一体どうしちゃったの?」
 そして戸惑いと少しばかりの恐怖を併せ持った声で、オレに問い掛けて来る七瀬の声。
 解っている。
 オレは七瀬が何を尋ねたいのかを知っている。七瀬が今日体験した不可解な現象につい
て知っている。
 しかし、それでもオレは沈黙を保ち続ける。
 優位に立つ為に。七瀬に心情を悟らされない為に。
「今日学校へ行ったらあんたが来てなくて…。それで瑞佳にあんたの事を尋ねたら『そん
な人知らない』って言われて…。先生とかも全然気付かないみたいで…。何よ…、何が起
こってるの? あたしの知らないところで何があったの?」
 そして痺れを切らしたようにオレに対してたくさんの質問を投げかける七瀬。
 その表情には多少なりとも焦りが見え隠れしている。
 当然だろう。
 七瀬は今、他の誰も体験した事のない未知の事態に晒されているのだ。
 だが、オレはそんな七瀬の表情を見て愉悦の表情を浮かべる。
 オレの計算通りに翻弄される七瀬の姿を見て口の端を歪める。
「で、帰ろうとしたら下駄箱にあんたの手紙が入ってて…。ねえ教えてよ折原、一体何が
あったって言うの? あんたの身に一体何が起こっているの?」
「…気安く話し掛けちゃ駄目なんじゃなかったのか?」
「…え?」
 そして吐き出されるオレの容赦のない恨みの言葉。
 昨日からの鬱憤を全て掻き集めたオレの思いが、七瀬の我侭な振る舞いを粛清するかの
ように撃ち出される。
278すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:27
「そ、それは…。で、でも今はそんな事を言ってる場合じゃないでしょ。あんたの身にと
んでもない事が起こってるのよ。だからあたし急いで掛け付けたのに…」
「…その割りには遅かったじゃないか。もう三十分はとうに過ぎてるぜ」
「…あ」
 そう言いながら視線を逸らしながら、俯く七瀬。
 バツの悪そうな表情を浮かべながら、気弱な女の子のような振る舞いを見せる。
「それは…その…、昨日の女の子と廊下でバッタリ会っちゃって…。それでどうしても見
学に来て欲しいって言われて…。それで…」
「それで剣道部の部活動を見学してたって訳か」
 その言葉を聞いて、黙ったまま頷く七瀬。
 オレはそんな七瀬の行為を知り、更なる怒りの炎をたぎらせる。
 いくら何でも馬鹿にしている。
 オレなんかより剣道の方が大事だって言うのか?
 あんなに深く愛し合ったオレの存在より、下らないごっこ遊びの方が大事だって言うの
か?
 オレはその場に鎮座しながら鋭い視線で七瀬の姿を撃ち抜く。
279すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:27
「そ…そんな事、もうどうだっていいじゃない! ちゃんとこの場所に駆け付けたんだか
ら。ねえ教えてよ折原、あんた一体どうしちゃったの? これから一体どうなっちゃう
の?」
「勝手だな…」
「…え?」
「勝手だな、七瀬は…」
 オレは静かに見据えながら、七瀬に向かってそう吐き捨てる。
「自分の聞きたい事がある時に限ってそうやって己の態度を変える。オレの都合なんてお
構いなしだ。自分で言ってておかしいとは思わないのか?」
「そんな…! ただ、あたしは…」
「『ただ…』? ただ、何だ?」
 そうして再び静寂に包まれる空間。
 七瀬が何事か言い返そうと口をもごもごさせているのが解る。
 状況は完全にオレにとって有利な方向へ向かいつつあった。
 実際、手紙を出したのはオレなのだから、七瀬にさほど非が有る訳ではないのだが、そ
こまで考える余裕はないようだ。
 オレはそんな小動物のようになった七瀬を苛めながら更なる悦楽に浸る。
「…ただ、折原を心配して」
 そして紡ぎ出される七瀬の言葉。オレはその言葉を聞いた瞬間、立場が完全に逆転した
事を知る。頭の中を紙吹雪が舞い散り、ファンファーレの音が鳴り響く。 
 だが、まだだ。
 まだ、終わってはいない。
 いや、いわばこれからが始まりなのだ。
 オレは頭の中でそれら一連の言葉を反芻しながら、冷静に次の言葉を紡ぎ出す。
「心配? どうしてお前がオレの事を心配になるんだ?オレの事が嫌いになったんじゃな
かったのか? この前そう自分で言ってたじゃないか」
 そんなオレの冷たい言葉を聞いて、七瀬が泣きそうな顔になっていくのが解る。
 そうだ。
 苦しめ。
 もっと苦しめ。
 オレの抱え込んだこの数日間の苦しみを今度はお前が味わう番だ。
 オレは徐々に残酷になっていく己の思考に酔いしれながら、七瀬の反応を待ち続ける。
280すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:28
「解った、折原…。謝るよ。あたしが悪かったよ…。だから教えて…折原…」
 そして半ば涙声で繰り出される七瀬の謝罪の言葉。オレはその甘美な言葉に感動しなが
ら、次なる言葉を七瀬に返す。
「七瀬、オレの事が好きか?」
「…え?」
 突然のオレの発言に驚きを隠し切れない様子で、七瀬はオレの方を見つめながら返事を
返す。
「そんなの…、言わなくても解るでしょ…」
「でも、この前はお前に思い切り拒絶されたぜ、あれは一体何だったんだ?」
「あれは…、その、突然だったから…」
 そうして完全にオレのペースに嵌って行く七瀬の姿を見ながら、オレは昨夜点火した灯
火が徐々に大きくなっていくのを感じる。
 恨みと言う名の火が。可虐心と言う名の炎が。
 オレはその危険な炎の存在を確かめながら、七瀬に決定的な言葉を返す。
「じゃあこの前の続きをさせてくれよ…。そうしたら教えてやるよ」
「!?」
 七瀬がオレの言葉を聞いて大きな瞳を見開きながら、こちらの方に顔を向ける。
 だが、オレは微動だにしない。
 どうせ、今日限りでこの世界からおさらばするのだ。この先どうなろうが構わない。
 オレの中で起こった非現実的な事態が逆に怖い者知らずの勇気をオレに与えてしまった
ようだ。オレは心の底で愉悦の笑い声をあげる。
「…解った」
 そして。
 そう虫の消え入りそうな声をあげた後、七瀬が自らの服を脱ぎ出す。
 黄色に染まった上着を持ち上げ、緑色のスカートを地面に落とす。
 オレはまるでスローモーション映像を見るかのように、じっくりと、そしてねぶるよう
にその光景を見やる。
 ブラジャーに包まれた七瀬のたわわに実った胸が曝け出され、薄い布地に覆われた秘部
が外気に晒される。
 オレは下着に包まれた七瀬のしなやかな肢体に目を細めながら、その場を立ちあがる。
「ここから先は…、折原がしてよ…」
 恥ずかしさと倉庫を覆い尽くす冷気に身体中を震わせながら、七瀬がオレに対してそう
呟く。
「解ってるさ…。だが、今回はこの前とはちょっと違うぜ」
「…え?」
 七瀬が不思議そうな顔でオレを見た瞬間。
 オレは『この時』の為に用意した道具を手に取り、七瀬に襲い掛かる。
281すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:32
「いやッ! ちょ…、ちょっと折原、何するのよ!?」
 オレは事前に用意した縄を七瀬の手首に縛り付け、その先端を天井の鉄骨の方に投げ付
ける。
 上手く鉄骨の上を通り抜けた縄の先端。すかざずそれを掴んだオレは、全身の力を込め
て半裸姿の七瀬を宙に吊り上げる。
「きゃあッ!」
 小さな悲鳴がこぼれる中、オレは縄の先端を近くに置いてあった鉄球入りの籠に縛り付
け、七瀬の身体の安定を図る。
「へへ…、こんなもんでどうだ?」
 一人悦に入りながらそう呟いた後、オレは吊り上げられた七瀬の方を振り向く。
 窓から差し込む月の光の中に、七瀬の美しいボディラインが浮かび上がって来る。
 オレはその今までとは次元が違う美しさに見とれ、思わず唾を飲み込む。
 だが、そんな愉悦に浸ったオレを罵倒する一つの声。忌まわしきノイズ。
 オレはそんな禍禍しい声をあげる張本人の顔を見上げ、鋭い眼差しで見据える。
282すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:33
「バカァッ! 何してるのよアンタ! これじゃまるで変態じゃないの! 下ろして!
下ろしなさいよ折原!」
 七瀬の叫ぶ声。
 オレの行動を否定する声。
 オレはそんな理不尽な叫び声を聞きながら、徐々に頭の中が炎で埋め尽くされていくの
を感じる。
 込み上げた怒りが感情を支配していくのを感じる。
 オレはこの時の為に持ってきたもう一つの『道具』を手に取り、すかさず七瀬の身体に
狙いを定め、力一杯撃ち抜く。
 バシィッ!
「きゃあッ!」
 七瀬の口から漏れる女の子らしい叫び声。
 オレはその心地よい響きに魅了されながら、次々と七瀬を痛め付ける。
 バシッ! バシ、バシ、バシィッ!
「痛いッ! やめ…、やめて折原…、キャアッ!」
 背筋をゾクゾクとさせる快感が頭から足先を通り抜ける。
 魅惑的な七瀬の悲鳴が悦楽の種子となってオレの心に次々と花を咲かせる。
 オレはそんなめくるめく快楽に身を委ねながら、力の続く限りその武器で七瀬を攻撃す
る。
 ペニスは何時の間にかパンパンに膨れ上がっていた。
283すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:33
「…ハアッ! …ハアッ! …ハアッ! …ハアッ!」
 七瀬の苦しそうな声が辺りにこだまする。
 オレの激しい折檻によって、七瀬の身体は所々にミミズ腫れが出来、その痛々しい姿を
オレの前に晒す。
 ふと見れば右肩のブラジャーの布地が切れ、可愛らしい乳首のついた豊満な胸が露にな
っている。
 オレはその何とも淫靡な姿に心を奪われる。
「…で?」
 その時、オレの耳に聞こえる小さな呻き声。
 オレは笑みを浮かべながらその儚い声に耳を傾ける。
「…何で、こんな事するのよ折原…。どうして? あたし、そんなに悪い事をしたの? 教
えて…、教えてよ折原…」
 そう語りながら涙をボロボロと零す七瀬。
 オレはそんな七瀬の近くに寄り、剥き出しになった胸を掴み上げる。
「痛っ!」
 七瀬の悲痛な叫び声が倉庫の中に響き渡る。
「ああ、そうだよ。お前は悪いヤツなんだ、オレの恋人であるにも関わらずオレの願いも
その身に起こった異変にも全く気付かなかったんだからな。だから粛清する事にしたんだ。
二度とオレに逆らわないように、二度とオレを傷つけないようにする為にコイツを使って
な…」
 そしてオレは先程七瀬を痛め付けた『竹刀』を取り出す。
 七瀬の心の拠り所である剣道。それを象徴する竹刀で徹底的にいたぶり、七瀬の健康的
な精神を、人間としての尊厳を失わせて行く。
 それが昨夜思い付いたオレの計画だった。
284すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:34
「そんな…、酷いよ折原。あたし別にそんなつもりであの時断った訳じゃあ…。ただ学校
でHするなんて余りにもやり過ぎだと思ったから、ああ言っただけなのに…」
「ガタガタ言い訳してるんじゃねえ!」
バシーーーーンッ!
「キャアッ!」
 オレの鋭い打撃が七瀬の身体を弾かせる。
「『ああ言っただけ』だと? お前の気まぐれなその言葉にオレがどれだけ苦しんだかお
前知ってるのか? 知らないからそんな事を言えるんだよ! この二日間殆ど何も口に通
してない。殆ど眠っていない。その苦しみが。そのオレの心の痛みがお前には解っている
のか!? 解っているのかよ七瀬!」
 オレはそう言い放ちながら竹刀を七瀬の口に叩き込む。
 涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら苦しそうな表情で七瀬はオレを見つめる。
「だからオレが『粛清』してやる事にしたんだよ。お前をもっとオレにふさわしい女に変
える為に、オレの心を受け入れる女にする為に。どうだ嬉しいだろ? 嬉しいと言え、七
瀬!」
 オレは竹刀に更なる力を込めながら、七瀬にボロボロになったブラジャーを毟り取る。
 もう片方の乳房がプルンと弾けながらオレの前に姿を現す。
「モガッ…! モガガガ…!」
 七瀬が意味不明の言葉を吐き出しながら、首を左右に振り続ける。
 オレはそんな七瀬を無視しつつ、両の手で七瀬の乳房を激しく揉みしだく。
 今まで何度か触った事があるが、特に今日の揉みごこちは格別だった。
 オレは愉悦に浸りながら、七瀬の乳房を思いのままに嬲り尽くす。
 徐々に固さを増して行く乳首が痛快だった。
285すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:34
「やめてーーーッ! 誰かッ! 誰か助けてーーーッ!」
 七瀬の叫び声が倉庫の中に響き渡る。
 馬鹿め。
 こんな時間に誰か残っている訳ないだろ。
 ただでさえ普段から人が近寄らない場所なのだ。
 オレは七瀬の愚かな思考を嘲笑しながら、右手を七瀬の下半身に伸ばす。
 パンツ越しに感じられる七瀬の柔らかい秘部を弄くりながら、乳首をつねり上げる。
「痛アッ!」
 七瀬の痛々しい声がオレの耳に響く。
 その声に更なる興奮を覚えたオレは右手をパンツの中に突っ込み、直接七瀬の秘部を弄
繰り回す。
 女を証明する割れ目を発見したオレはその肉ひだを左右に掻き分け、中心の穴に向かっ
て指を突き入れる。
「ヒィッ!」
 その瞬間、七瀬の身体がビクッと揺れ、動物のような声を漏らす。
 調子づいたオレは指し込んだ指を激しく上下させ、いやらしくぬめってくる七瀬の愛液
をその指から感じ取る。
「何だもうグチョグチョじゃねえか。ほれ七瀬、見てみろ」
 そしてオレは愛液で濡れた指を引き抜き、これ見よがしに七瀬に見せ付ける。
 七瀬が眉を八の字に折り曲げながら、その光景を悲しそうな表情で見つめる。
「…よ」
 そして聞こえる七瀬の小さな声。
 オレはそんな哀れな奴隷に成り下がった七瀬の言葉を聞き取る為に耳を澄ませる。
286すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:37
「最低よ! あんたなんて最低! もう、嫌い! 大嫌い! あんたなんてとっととどっ
かに行っちゃえばいいんだわ!」
 そして紡ぎ出されるオレを罵倒する言葉。
 その言葉によって完全に火がついたオレの怒りの炎が、七瀬をいたぶる為に更なる折檻
を推し進める。
「ほお…。そうか七瀬、オレの事が嫌いになったか。どっかへ行って欲しいか? ふーん、
なるほど、解ったよ。七瀬がオレの事をどう思っているのか良く解ったよ」
 オレはその言葉と共に七瀬のショーツを一気に下まで引きずり下ろす。
 陰毛に覆われたその秘部は先程のオレの弄くりによって、膝の部分まで愛液が滴ってい
た。
 オレはすかさずその場にしゃがみ込み、七瀬の片足を力任せに押し上げる。
「いやあッ! 何するの!?」
 七瀬が恐怖を伴った声でオレの行動を制止しようと必死に訴える。
 だがオレはそんな言葉に耳を貸しはしない。
 オレは冷静かつ沈着に横に放り出された竹刀を手に取り、七瀬の押し開いた秘部の中心
に無理やり突き入れる。
 メリッ! メリメリメリッ! メリッ!
「ッ! きゃあああああああああーーーーーーーーッ!!」
 その瞬間巻き起こる七瀬の凄まじい絶叫。
 オレは耳に轟渡るその声を聞きながら、竹刀を力任せに捻り込む。
 グチャッ!グチャッ!グチャッ!グチャッ!
 愛液と肉ヒダの擦れ合う音が倉庫の中に響き渡る。
「いたッ! やめッ! ギャッ! やめて! やめて折原――――ッ!」
 七瀬の悲痛な叫びがオレの耳に届く。だが、オレはそんな甘ったれた願いを無視して竹
刀を更に奥の方に押し込む。
 ゴリィッ!
「ぎゃああああああーーーーーーーーーーーーーーッ!」
 そう七瀬がこの世のモノとは思えない絶叫を上げた瞬間。
 ブシュウウウウウーーーーーーーッ!
 七瀬の股間から黄金色の水が吹き出される。
 膣穴の上方にある尿道口から噴出されて行く様は今までにない淫靡な光景をオレの瞳に
映し出す。
 七瀬はもう一言も口を上げずにぐったりとしている。
287すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:37
「おいおい、何を疲れ果ててるんだ?これからが本番だぞ」
 オレは七瀬のいつも触っていた長いお下げを手に取り、ぐいっと顔を引っ張り上げる。
 既に可愛い顔は涙でグシャグシャになり、オレに対して哀れな視線を向ける。
「…いよ」
 だが、こんな状況にも関わらず七瀬はオレに対して何かを訴え様としていた。
 オレはまるでペットを飼うご主人様の気分で、七瀬の言葉に耳を傾ける。
「…きらいよ。折原なんて大嫌い…。こんな学校なんかに転校して来るんじゃなかった…。
あんたのせいよ…。全部あんたのせいなんだから…」
 そして紡ぎ出される七瀬の言葉。
 オレはその言葉を酷く冷静に受け止めながら、己のズボンを脱ぎ捨てパンパンに膨らん
だペニスを取り出す。
 七瀬がそんなオレの機械のような動きを見て、恐怖の余り目を見開く。
 これで何の未練もない。
 心置きなく七瀬を破壊出来る。
 正直に言うと先程から身体の調子が悪い。それは常識的な感覚ではなく、明らかに異常な感覚として俺の身体を、そして心を蝕みつつある。
 この世界ではない何処かに魂が引っ張られる感覚。
 その身体ごと異形の裂け目に陥ってしまいそうな感覚。
 オレは薄れつつある意識を何とか振り払い、目の前の七瀬に神経を集中させる。もう、この場所にいられる時間もわずかしか残ってないのかも知れない。
 だが、まだだ。
 まだ終わってはいない。
 オレは心の中で何度もそう呟き、七瀬に最後の止めをさすべく、自分のペニスを七瀬の
傷ついた秘部にあてがう。
288すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:38
「ひッ!」
 何事か声が聞えたようだが今のオレには関係ない。オレは躊躇なく己のペニスを七瀬の
ヴァギナに突き入れる。
 メリメリメリッ! メリッ!
「あはあッ!」
 七瀬の中はざらざらとした肉壁がオレのペニスを存分に締め付け、まさに最高の状態に
仕上がっていた。
 オレは腰がとろけるような感触を味わいながら、力任せに腰を突き動かす。
 グチャッ! グチャッ! グチャッ! グチャッ!
「くあッ! ひッ! あッ! いやッ!」
 脳天を貫く快楽に身を任せながら突き上げていると、いつしか七瀬の喘ぎ声が変化して
いる事に気付く。
 どうやら気持ちが良くなって来ているようだ。
 だが、それでは面白くない。
 七瀬にはオレの然るべき報いを受ける責任があるのだ。
 オレはそう判断し、立てかけておいた竹刀を手に持ち、七瀬が気付かぬ内に尻の方に回
す。
 熟成した七瀬のケツはまるでつきたての餅のような柔かさでオレの手を快楽に誘わう。
 だが、今のオレに用はない。
 オレは片方の手でケツの片側の肉を横に引っ張り、その慎ましやかな窄みに一気に指を
突き立てる。
289すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:39
 ブスッ!
「ひぎいッ!」
 そんな声と共に七瀬の身体ががくんがくんと揺れる。
 どうやら狙いは定まったようだ。
 オレは突き刺さったペニスに七瀬の身体を預け、自由になった両手で竹刀を持つと、背
後から七瀬の尻穴に一気に竹刀を突き入れる。
 ブチッ! ブチブチブチブチブチーーーーーーッ!!
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ! ぎゃああああああーーーーーーーーーッ!!」
 突然行なわれた背後からの肛姦に驚いた七瀬が凄まじい声を空気に震わせる。
 オレはそんな七瀬の顔を面白おかしく見つめながら、サンドイッチ状態になった七瀬の
身体をボロボロに痛め付ける。
「おらッ! おらッ! くらえッ! くらいやがれッ!」
 グチャッ! メキッ! グチャッ! メキッ!
「かはッ! ぎゃッ! あうッ! ぎゃあッ!」
 既に七瀬の口からは人間の声とはあらざる野獣のような声が聞えてくるのみだった。
 オレは竹刀を更に深く付き入れながら、同時に腰も激しく動かす。
 七瀬の下半身を襲う二本の凶器。そしてそんな凶器を使いこなしているのはオレなのだ。  
 オレは七瀬の理性を削り取る様に最後の抽出を始める。
 グリッ! グリッ! グリッ! グリッ!
 グチャッ! グチャッ! グチャッ! グチャッ!
 オレは両方の穴から聞えてくる卑猥な音にその薄れつつ意識を奮い立たせながら、上下
に大きく揺れる七瀬の乳房に顔を埋める。
 その先で自己主張しているピンク色の尖った乳首。オレはその目くるめく光景にすがる
かの様に顔を埋めつつ、そそり立った乳首を思いきり齧る。
 そんなオレの脳裏を切り裂くピンク色の指令。脳天を付き抜ける激しい快感。
「出るッ!」
 そして、そんなお決まりの言葉と共に。
 ドピュッ! ドピュドピュドピュドピューーーーーーッ!
「あああああああああああああああーーーーーーーーーーーーッ!」
 オレの迸った大量の白濁液が七瀬の中に注ぎ込まれる。
290すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:39
 だが、次の瞬間。
 心が身体ごと引っ張られる感覚がオレを包み込む。
 そしてそれと同時に急速に遠くなっていく意識。ぼやけて行く光景。
 オレはそんな自らの崩壊にある程度の戸惑いを覚えながらも、素直に自分の運命を受け入れる。
 それにしてもまさかこんなタイミングで起こるとは…。
 七瀬も気付いたらオレの姿がなくなっていて、さぞやビックリするだろう。
 いや、ビックリも何もないかも知れないな。
 だって、あいつはオレの事が嫌いになったろうから。
 気付いた時はオレの事なんて忘れてるだろうから。
 でも、それがお互いの為にも良かったのかも知れないな。
 ありがとう、七瀬。
 ありがとう、オレを好きになってくれた人。
 そしてオレの手から自然にこぼれ落ちる糞にまみれた竹刀。
 目の前の光景が薄らいで行き、全ての音が静寂の闇に紛れる中、オレの存在はこの現実
から消える。
 全てをやり果たしたオレに後悔の二文字は無かった。
291すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:42
 春。
 春が到来していた。
 暖かい風が今までの凍て付いた世界をあっという間に塗り替え、あたしの身体を吹き抜
ける。
 あたしはそんな爽やかな朝日が差し込む初春の中を一人歩き続けて行く。
 肩に重い荷物を背負いながら。
「あ、七瀬さん。おはよー」
 その時、あたしに語りかけてくる少女の声。
「あ、瑞佳。おはよ」
 そしていつもの口調で挨拶を返すあたし。
「七瀬さん、今日も早いねー。やっぱり朝練?」
「うん」
 満面の微笑みを称えながら瑞佳があたしの肩に背負った荷物を見て、そう語りかける。
 そう、あたしは今、剣道部に所属している。
 当初は入るつもりは無かったのだが、とある事件をきっかけに入らざる負えなくなって
しまった。
 残念ながら今でも怪我の後遺症が残っているのだが、それに関しては致したかない。
 あたしは竹刀を振っていたいのだ。
 それが例え今後取り返しのつかない事に発展しようとも、あたしは構わなかった。
 大事なのは今。ただ、それだけ。
「そういう瑞佳も今日は早いわね?朝練?」
 ふと、疑問に思ったあたしが瑞佳に質問を浴びせ掛ける。
「わたし? わたしは今日、日直なの」
 そう言いながら無邪気な微笑をあたしに返す瑞佳。
 相変わらず几帳面な子だなと思いつつ、あたしも彼女に笑顔を投げ返す。
 舞散る桜吹雪があたし達に幻想的な光景を見せ続けていた。
292すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:42
 夜。
 試合が押し迫ったその日、あたしは早めのお風呂に入り、自室へ戻る。
 髪の毛を乾かし、ブラシでさっと整えた後、あたしはふと立て掛けてある竹刀を見やる。
 あたしのパートナー。
 試合の時も、授業中も、部活動をしている時も、あたしと生活を共にしている大事な道
しるべ。
 あたしはふとその竹刀を手に取り、その全身を見つめる。
 そんな細長い姿を見ていると、どんどんあたしの動悸が高まって行き、顔が紅潮し出す。
(あたし…また…)
 そして、あたしはおもむろに竹刀の先端をパジャマ越しにあそこに押し付ける。
「ひゃうッ!」
 付き抜けるような快感があたしに襲い掛かる。
 あたしは徐々に欲情していく自分を感じながら、股を大きく開きながら両手で竹刀の先
端をあそこに押し込んで行く。
 何時の間にか勃起した乳首が布地に擦れ、下半身から伝わる感覚と共にあたしを快楽の
海に沈めて行く。
「ああッ…! おりはら…。折原…ッ!」
 そしてあたしの口から紡ぎ出されるある人物の名前。
 あたしの『愛しい人』の名前。
 あの日。
 あのおかしくなった折原があたしを徹底的に嬲ったあの日の夜。ふとあたしが目を覚ま
した時、既に折原の姿はなかった。
 そして翌日。
 あたしはいつもの教室で恐るべき事実を知る。
 瑞佳も…、住井も…、髭も…、そしてあいつが下宿していたあいつのおばさんですらも
あいつの事を知らないと言うのだ。
 確かに前日からそんな兆候はあった。
 あたしがあいつに嬲られたのもそれがきっかけになったと言ってもよいだろう。
 だからと言って、ここまで恐ろしい事態になってしまうとは…。
293すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:43
 そして何事もなかったように動き出す普段の日常。
 あいつがいない教室の中でごく普通に流れて行く毎日。
 あたしはそんな日常に身を投じながら、徐々に神経が蝕まれつつある自分を知る。
 あいつがいない。
 あたしの身体に暴虐の限りを尽くしたあいつがいない。
 あたしを今まで見た事のない快楽の海へ誘ったあいつがいない。
 そう、あの日のあいつの行動はあたしの中にとんでもない種をいつのまにか植え付けて
いた。
 それは欲情の種。
 いつも肉体的な欲求を満たしていないと耐えられなくなってしまういやらしい身体。
 あいつはあいつの知らない間にあたしをそんなあたしに作り変えてしまっていたのだ。
 その事を知ったあたしは愕然となった。
 このままでは近い内に頭がおかしくなってしまうのが目に見えていた。
 だからあたしはすがった。
 あいつが残して行った竹刀に。あたしを嬲り尽くしたその太く固い肉棒に。
 だから、あたしはすかさず剣道部に入部した。
 怪我の事などどうでも良かった。乙女を目指すという目標もどうでも良かった。
 ただ、これで『折原』といつも一緒にいられるという事実だけがあたしを虜にした。
 もしかしてあいつはあたしに嫌われようとしていたのかも知れない。
 こうなる事を知っていた上で敢えてあたしとの絆を断ち切ろうとしていたのかも知れな
い。
 だが、それはあいつの完全な計算違いとして今のあたしに襲い掛かる。
 いつも欲情しているあたし。
 この竹刀なしでは生きてはいけないあたし。
294すれ違い・後編:2001/04/26(木) 19:43
「ああ…ッ! 折原ッ! 折原―――ッ!」
 あたしは恥ずかしいばかりの声をあげながら竹刀を直接あそこに挿入する。
 とろとろに溢れている愛液に包まれながら、竹刀の先端があたしの子宮口にぶつかって
いるのを感じる。
 何故、こんな事になってしまったのか?
 あの日、あたしがあいつの追い詰められた心に気付いていればこんな事にはならなかっ
たのだろうか?
 それは誰にも解らない。誰にも。
「ああーーーーーーーーーーッ!」
 そしてあたしは絶頂を迎える。
 混濁した意識の中、あたしはある一つの事を考える。
 もし、この竹刀に物足りなくなってしまった時、あたしはどうなってしまうのか?
 『折原』のいないこの世の中をどうやって渡って生きていくのか?
 全てはあたし達の起こしたちょっとした、すれ違い。
 あたしは何時の間にか零れ落ちる涙を頬に感じながら、ただ一つの事を思う。
(早く帰って来てよ、折原…。でないとあたしおかしく…、おかしくなっちゃうよう…)
 あの日と同じように輝く月の光が、静かにあたしの姿を照らし続けていた。