やはりあなたも長森瑞佳が大好きですか!

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655名無しさんだよもん
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「な……ながもり、あのひ、おくれ……たの、は、なぜだ……?」
瑞佳の過失で遅れたのなら、こんな高熱を出した浩平に必ず平謝りしているはずなのだ。
誤って欲しい訳では全くないのだが、瑞佳の性格は把握している。
それが謝罪どころか言い訳の一言もないのだ。瑞佳らしくなかった。
しかし数秒後、浩平はうすら寒い思いを味わった。
表情の消え失せた瑞佳の顔。まるで往来ですれ違う通行人を見ているような顔。
「……なが、もり?」
おそるおそる呼びかけてみる。
「わたし、あの時偶然浩平を見つけたんだよ。ほんと、大変だったんだから」
瑞佳の顔に笑みが浮かぶ。それはあきらかに自分の混乱に戸惑っていることをごまかす
為の笑いだった。