晴子さんへ愛の告白のコーナー〜

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112名無しさんだよもん
「ふむ…」
上記の書き込みを見た私は醒めた呟きを漏らす。
一体これは何を意味しているのか?
私の興味の対象はそこに移っていた。
煽りなのか?それにしても芸がなさすぎる。
この程度の煽りなど赤子でも出来るだろう。
しかしながらこの掲示板に赤子など介入する余地はない。
では何なのか?この書き込みは一体何を訴えたいのか?
私の脳裏にある推論が広がって来ていた。
そしてその推論はある時間を経て急速に、そして確実に
私の脳を覆いつつあった。
「狂・・人か…」

狂う。
それは常人ならば誰もが忌み嫌う呪われし状況であろう。
だがこの書き込みはどうか?
余りにも現実離れした妄想から生まれる危険な言葉の数々。
しかも何を伝えたいのか?何を求めているのかが全く解らない
稚拙な文脈。
「ふふ…」
私はつい笑みを漏らしてしまう。まさかこんなところで本物の
狂人に出会えるとは。私の求めていた書き込みをとは、私の欲し
ていた刺激とはまさにこのようなモノだったのかも知れない。
「乾杯」
そして私はワイングラスをモニターに傾ける。
この書き込みをした狂人のその報われない人生に、
そしてその絶望的な未来にもう一度。

「乾杯」