1 :
名無しさんだよもん:
2 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 05:02
とりあえず新スレおめでとうage
3 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 05:03
名スレの予感
とりあえず当面の問題。
聖のルートをどちらにするか。
秋子の話を誰か書き直す人はいるか?
詳しくは前スレ参照。
5 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 05:07
それより、スフィーを早く出した給え!
チミィ
月島(兄)の話なら今書いてる。
(ちと展開は違うが)
前スレ
>>734の続きなら、展開違ってもオッケーでしょう。
聖のは、次に「浩之orマナ」書く人まかせでいいんじゃない?
「マナが怪我しているor浩之が目を覚ます」なら、全直しルート
「マナが元気or浩之もいきなり目覚ましてる」なら補足ルート
というわけで、次にこの二人のどっちか書く人は、どっちの流れをくんだか記入して欲しい。
あと、展開が進み過ぎてるキャラは若干溜めが必要かも。
ただの個人的意見だけど。
前スレの
>>832(秋子、月島兄)の展開に疑問&新キャラ登場を兼ねて書いてみた。
喫茶店から飛び出した秋子を見失った月島拓也は小さな藪に足を踏み入れた。
(ここに誰かいる…)
電波使いとしての感覚が敵(秋子)はここにいると告げている。
さくっ、さくっ、さくっ
膝まで生えた雑草を踏みしめて標的に向かう拓也。
所詮相手は棒っ切れを持った女、自分の優位は動かない。
「瑠璃子…瑠璃子、僕等以外は皆殺しにしてやるよ…」
どろりと濁った笑みを浮かべ右手のマグナムに目をやる。
弾も充分ある。
(あいつを殺してから喫茶店内の面子も…ククク)
その慢心が足元への注意を怠らせた。
「ガチィィーーーーーーーン!!」
「っーーーーーー!!」
骨をも砕く鈍い音と苦悶の声が響きわたる。
拓也の右足に食らいつく大きな鉄の爪…それは熊狩り用の罠だった。
「ぅぁぁぉぉぉ…」
マグナムを捨て両手で懸命に鉄の爪を外そうと試みる拓也。
しかし襲いかかる激痛にそれもままならず、くぐもった悲鳴だけが口から漏れる。
爪は脛の骨も砕きそうだ。
「痛いんだ…瑠璃子…兄さんを助けて瑠璃子、ルリコ、ルリコ…」
“ビキッ“
脛が爪に砕かれた瞬間、拓也の意識は途絶えた。
間もなくしてハンチング帽をかぶった長身の女が失神状態の拓也に近づく。
“ズドン!”
右手に持った散弾銃で拓也の頭を吹き飛ばしたその女は亡骸から銃と弾を奪い
改めて胸に向けて駄目押しの一撃を放った。
外した罠を拓也の服で拭い終わり、リュックに仕舞いながら篠塚弥生は呟いた。
「喫茶店ですか…由綺さんも居るかもしれませんね…道案内を頼みますよ」
その呟きは少し先の藪に身を潜めている秋子に向けたものでもあった。
…月島拓也死亡 残り78人?(聖さんは氏んだのなら77人)
月島兄は死んだか……
これだけだと、弥生が見境なくやる気になってるのかどうかわからんな。
次の書き手さんはどっちにするんだろ。
と、どっちのルートでも聖は死んでるので、
【残り77人】だね。
おお! 朝になったら次スレになってる! びっくりだ。
「ほれ、もう元気だしぃ!?」
由宇(007)が横にいる少女に声をかける。
「……ん……」
詠美(011)は力無くそう答える。
先刻からこの繰り返しだ。
(まあ、無理も無いか。詠美にはちょっと刺激が強すぎたかもなぁ……)
由宇が顔をしかめる。
もちろん由宇だって恐くないわけじゃない。
白衣の女(石原麗子)との戦いのときは無我夢中だった。
今も詠美が横にいなければへたり込んでしまうくらい足が震えそうだ。
(まあウチが弱音吐いたらこのコ、もっとおびえてしまうしなぁ。)
おもわず苦笑する。いつもよりはちょっと硬い由宇の笑い。
「どうしたの……?」
普段なら悪態のひとつでもつきそうな詠美だが、素直に由宇を覗き込む。
「ん…?ああ…まあ、いろいろな……」
(いつもこんだけ素直なら可愛いんやけどなぁ。)
「ふみゅ…」
「えーい!女々しいわ!いつまでもグズっとらんと、しゃんとしい!」
思わず一喝。……思わずおびえた子猫のように身体を縮こめる。
(あ、しもた……ついいつもみたいに怒鳴ってもうた。いかんなぁ)
だが、いつもみたいな台詞が吐ける分、由宇の緊張は和らいだようで……
「さあ、帰る準備するで。」
「えっ……帰れ…るの…?」
「いや、すぐには無理やろうけどな。」
「ふみゅ〜」
「まずは和樹達を探そか?あいつはああ見えて肝の座った男や。
ウチが認めた男や。きっと何とかしてくれるはずや。」
「ほんとに……?」
(あかん、こいつおとなしいとめっちゃかわいいな……)
女同士なのに――火照っていく顔を隠せない。
「そうや。おっ、見てみぃ!釣り橋やで!」
由宇の視線の先、大きな谷があった。
下には轟々と音を立てる激しい流れの川。
「絶景やなぁ…ていうか、この島なんでもそろっとるな…」
そんな場所だからこそ、敵はこの島を指定したのかもしれない。
「とりあえず渡ってしまおか。」
「な、なんか落ちそうなつり橋よね……」
「まあ、落ちても多分死なんやろ。運が良ければ無傷かもしれんで。」
川のながれは早いが、深さはそれほどなさそうだ。
「運が良ければって……パンダぁ〜」
「冗談やっての…」
二人は慎重に歩を進める。
歩くたびにつり橋が揺れて、結構スリリングだ。
「ふみゅ〜ん!」
「ええい、騒ぐな!うっとおしい!」
「そこまでよ……」
突如聞こえた声。川の流れにかき消されそうではあったが、幻聴じゃない。
「ひっ!」
詠美が息を飲む――。
「動かないで。動くと―――撃つわよ。」
前方から姿を現したのは深山雪見(096)であった。
すでに手にはマシンガンが握られている。
(なんや、なんでこんな時に!)
由宇が詠美よりわずかに一歩前で静止した。
感覚で銃の位置を確かめる。
――ある!
お尻に感じる異物感。すぐに取り出せる。
問題はすでに臨戦体勢の相手側である。
もはや指をクイッとひねるだけで、二人ともタンパク質の塊になってしまうだろう。
とても銃なんて抜いている暇はない。
ぎゅっ!!
詠美は由宇の上着の裾をつかんで震えている。
(あかん、絶体絶命や!)
雪見は徐々に間合いを詰めていき、つり橋の上までやってくる。
雪見は銃の扱いに関しては素人。
マシンガンではずすなんてことはそうそうないだろうが、
確実に仕留められる…かつ反撃をくらいにくい位置まで間合いを詰める。
「……」
そして一定の位置で止まった。
「もう一度言うわ。動いたら…殺す。」
なんて殺気や……!!由宇の背筋を冷や汗が伝う。
「聞きたいことがあるのよ……」
そう言いながらも二人を狙うマシンガンはそのままだ。
「ひっ!!」
恐怖に耐えきれなかったのか、詠美が後ろへとしりもちをついた。
あまり丈夫ではないであろうつり橋が大きく揺れる…!!
「くっ!」
(あかん!!)
雪見はいったんバランスを崩しかけたが、すぐにこちらにマシンガンを向けなおした。
そのとき由宇が総毛立つほどの殺気を感じた。
イヤな予感といったほうが正しかったのかもしれない。
「スマン……詠美っ!!」
由宇は思いっきり詠美を蹴り飛ばした。
「……あうっ!」
詠美が弾き飛ばされ、川へと転落していくのと、マシンガンが火を吹いたのは
ほとんど同時だった。
ドルルルルルルルッ!!
由宇の眼前を赤い光が通りすぎる――!!
「……くっ!!」
慣れない重火器、揺れる足場、再度大きくバランスを崩す雪見。
「つぅ!!」
由宇の左腕を弾がかすめる。だがそれだけで済んだ。
雪見は携帯していたもうひとつのライフルを由宇に向ける。
……だが、由宇もまた背中に装備していた拳銃を手に雪見へと狙いを定めていた。
「……!」
ギシギシギシ……
つり橋の揺れる音がやけに耳に響いた。
「形成逆転やな…」
別に逆転はしていない。だが、ほぼ互角の状況まで持ちこめたのは奇跡なものだ。
由宇は精神的に優位に立っていた。
「へへ、お姫様を守ってつり橋の上で決闘…漫画の主役になったみたいやな…」
自嘲気味に吐き捨てる。
―――自己犠牲なんてまっぴらだった。詠美も自分も和樹達も…
またみんなでコミパで騒ぐんやって、
そう思っとったのにな…
「……私はまだここで…死ねないのよっ!」
雪見がそう叫ぶ。二人の指がトリガーを引くその刹那…
バキバキッ!
つり橋が音を立てて崩れ落ちた。
「なっ!」
すでにもろくなっていたロープに、先程の雪見のマシンガンの弾が当たった…
その結果だった。
……ゴボゴボゴボッ!
水の中で由宇がもがく。思った以上に流れがはやい。
なんとか体勢をたてなおして岸に……
背後に黒い影がよぎった。
ざしゅっ!
背中に挿入される異物感。
ゴボッ!
大量の息が泡となって水面へとのぼっていく。
その中に血が混じっていた。
ザバァッ!
気力を振り絞って岸へとあがる。
「ごぼっ!げぼっ!」
由宇の口から水と、大量の血が溢れ出す。
「なんやこれ……?…なんやこれはっ!!」
ごふっ。叫んだ拍子にまた血が口から溢れる。
背中が熱い。やけるように熱い。
それなのに、自分の背中の感覚が感じられなかった。
「そっか…ウチ…やられたんか…」
なんとなく自分の置かれている状況を理解する。
「えいみ、…アカン、ウチじゃ漫画の主役にはなれんかったわ。
こんなところでやられたりせえへんもんな。」
(パンダのクセにでしゃばるからよ!)
詠美の幻聴が聞こえる。
(大きなお世話や、大バカ…)
そして由宇の意識は闇の底へと消えていった――。
ザパァッ!
ほどなくしてまた水面に顔が上がる。
雪見だった。
「……」
ライフルは肩に下がっていたが、サブマシンガンは捨てていた。今頃は水の底だろう。
銃と共に心中するのは当然雪見の本意ではない。
由宇の姿を確認してからゆっくりと歩み寄る。
そして、彼女の背中のサバイバルナイフを引きぬくと、
「私はまだ……やることが残ってるのよ……!」
ゆっくりと崖上へと歩きはじめた。
011 大庭詠美 行方不明
007 猪名川由宇 死亡
【残り076人】
あ、遅かったか。最後だけ載せる。自己満足スマソ。反映しなくていいからさ。
「なぁ…詠美、ひとっつだけ頼みがあんねん…」
「バカぁ! 最後みたいなこと言ってんじゃないわよぉっ!」
「ウチの部屋、な、再販したばっかの新刊でいっぱいなんや…
ついでに長年買いためた乙女のたしなみで埋まっとる。
ブックマークも消してへんし、HDにはアレな画像かていっぱいや」
「何よ、なによ、そんな話聞きたくないんだから! 聞きたくなんか、」
「――ええから聞きや詠美」
「ふ、ふみゅ……っ」
「いっぺんだけや、いっぺんだけ言うからよう聞き。
――――『積み荷を、燃やしといて』」
――こんな感じで。最後まで同人屋らしく。ダメか。ダメだな。逝ってきます。
19 :
17:2001/05/21(月) 08:17
>>18 ソレイイ(・∀・)!!
そんな感じのも入れてしまえば良かった。
>乙女のたしなみ
要するにやおい本か…
朕深く世界の大勢と帝国の現状とに鑑み、非常の措置を以て時局を収拾せむと欲し、茲に忠良なる爾臣民に告ぐ。
――――。
朕は時運の趨く所、堪へ難きを堪へ、忍ひ難きを忍ひ、以て万世の為に太平を開かむと欲す。
――――。
宜しく挙国
一家子孫相伝へ、確く神州の不滅を信じ、任重くして道遠きを念ひ、総力を将来の建設に傾け、道義を篤くし志操を鞏く
し誓って国体の精華を発揚し、世界の進運に後れざらむことを期すべし。爾臣民其れ克く朕が意を体せよ。
…………。
「これ、もしかして伝説の魔術書!?」
Sphie=rim=Atwaria=Crierことスフィーは、支給品である用紙と睨めっこしていた。
「つ……」
応急処置――と言っても、傷口を消毒して包帯を見様見真似で巻いただけだが――を終えたマナは、
浩之の武器を積めこんで重くなったディパックに聖の応急処置セットをしまい込むと、よろよろと立ちあがる。
つま先を地面にニ、三度打ちつけて感触を確かめる。――大丈夫。これなら歩ける。
「じゃ、霧島センセイ、私行くね。もし、妹さんに会えたらここに連れて来るから。約束する」
マナは、冷たくなった聖の方を向かずにそう語りかける。聖の姿を再び見たら、また泣いてしまいそうだったから。
「それと、センセイの応急処置セットとメス借りていくね」
声が震えるのを必死で抑えて、マナはそこまで言うと、未だ意識を取り戻さない浩之の方へ歩み寄る。
「……すっごく憎いけど、私は医者の助手だから無抵抗の相手を殺したりは……しないわ」
意識を失ってる浩之を見下しながら、マナは冷たく言い放つ。
「その代わり、しばらく大人しくしていてもらうけどね」
ふん、とマナは鼻をならす。見れば浩之は、両手両足を縛り付けられてる。
武器没収と身動きを封じること。それが、医者の助手であるマナに出来る、精一杯の報復だった。
「じゃあね。しばらくそこで自分のやったことを反省しなさい。……改心したって、許してあげないけど」
そういうと、マナはまだ痛む足を引きずるように歩き出す。――さぁ、行こう。
お姉ちゃんや、藤井さんと会うために。霧島センセイの妹さんと会うために。
風が、マナを後押しするように優しく吹きぬけた。
23 :
22:2001/05/21(月) 11:32
聖ルートですが、とりあえず上のように書いて見ました。
前スレ879のルートで、聖死亡、マナは足に怪我、浩之は即効性の薬で眠っている、という状況です。
マナは浩之の武器(ボウガン、ナイフ、銃)を没収した上で、両手両足を縛って放置。
聖の応急処置セットとメスを借りて、この場を去ってます。
浩之は意識を失ったまま(ひょっとしたら、寝たふりをしてるかもしれませんが……)。
浩之が誰と遭遇するか、またその時どう状況を説明するかは他の人におまかせするということで。
もし、問題無ければこれでお願いします。
24 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 11:41
沢渡真琴(045)は暗い森の中を歩いていた。
先ほど祐一と遭遇したのはいいが、気が動転してパチンコ玉を撃ってしまった。
「あうー、何であんなことしたんだろ…」
自分でもわけがわからなかった。
初めて知人に出会ったというのに、自らその接触を避けてしまった。
「ぴろもいっしょにここに来たと思ったけど気付いたらいなくなってるし、これからどうし…
と、そのとき突然真琴の髪の毛が後ろにすごい勢いで引っ張られた。
「ぎゃー、イタイイタイ!なにすんのよー!」
「みゅ〜」
その髪の毛を引っ張った人間は椎名繭(046)であった。
「何!なんなのよあんたはいったい!」
「みゅ〜」
「『みゅ〜』じゃないわよ!!
それにしても痛いわねー、髪の毛抜けるかと思ったじゃない!」
半泣きになりながら真琴が文句を言う。
「みゅみゅ!」
それに対して、何も悪ぶれずに繭はうれしそうな顔をしている。
知人と似た髪形の人を見つけて、ついいつものようにしてしまったのだろう。
「何よ、私とやる気なの?」
「みゅ?」
はたしてこの少女は今回のこのゲームの趣旨を理解しているのだろうか。
なんともいえない表情で、真琴を見つめ返してくる。
「ま、まぁいいわ。見逃してあげるから、さっさとどっかに行きなさいよ」
「みゅ〜」
まったく移動しようという気配のない繭
「…いいわよ、私が他のところに行けばいいんだから」
そして、振り向き、その少女から離れようとした。
十数歩歩き後ろを振り返ってみるとぴったりとくっついてきている少女の姿があった。
「なによ、ついてこないでよ」
「みゅ〜」
悲しげな声で繭が答える。
「そんな声出したって知らないんだから」
なおも悲しげな表情で真琴を見つめる繭
「う、うう…わかったわよ!ついてきたければついてくれば!」
「みゅ〜!」
とたんに繭がうれしそうに答える。
「なにかあっても知らないんだからね!」
と言いながらも真琴のほうもまんざらそうではなかった。
まさか民間人が、戦闘のプロに向かって
白兵戦をうって出るとは思わなかったのだろう。
晴香の大胆な行動に、兵士たちが浮き足立つ。
「ぐあっ!」
「ぎゃっ!」
不用意に立ち上がった二人が、まず、智子の銃弾の餌食になる。
「ぐはっ!」
そしてもう一人、晴香の白刃の露となる。
「ちっ!」
残った兵士が、晴香に対して銃で牽制しながら逃げていく。
「待ちなさい!」
…その先には、あかりが身を潜めている防風林があった。
突然の人の気配に、体をすくめる。
「…誰?」
…晴香さんだろうか。それとも保科さんだろうか、それとも…
ガササッ!
「ひっ!」
果たして、そこに現れたのは、銃を構えたいかつい「男」だった。
「いやぁぁぁぁぁっ!」
対峙する、晴香たちと兵士。
その兵士の腕には、
「ううぅ…いやぁ……やだぁ…」
言葉にならないうめき声をあげながら、もがいているあかりの姿があった。
「これ以上近づけば、この女は殺す!」
…最悪の展開だ。これではうかつに手が出せない。
それに、いまのあかりの不安定な心に、
乱暴な「男」という存在は、とてつもないダメージを与えかねない。
晴香も、智子も、身動きがとれなかった。
しかし。その緊張を破るものは突然現れた。
「あかりさんをいじめる人は、ゆるしません!」
そんな台詞のわりにはノンキな声が、あさっての方から聞こえた。
「とうりゃ〜っ」
ひでぶりゃ!
もんどりうって倒れる兵士。
…晴香と智子は、目の前の出来事にしばし言葉を失った。
「たしかこっちです、南さん。」
「魔法の力ってすごいわね、私は何も感じないわ。」
リアンと牧村南は人目を避けながら結界の拠点である社を目指していた。
社さえ壊せば魔力が戻る、そうすればいくらでも脱出方法は考えられる。
「ところでリアンちゃん、あなたのほかに魔法を使える人っているのかしら?」
「えっと、スフィーっていう私の姉さんと、牧部なつみさんは使えます
後こっちの世界の人間もごくまれに魔法を使える人がいるようです。」
「そういえば最初に全員が集められたときに魔法使いっぽい格好をした子が
いたわね、マントに三角帽子の子。コスプレかしら?」
「あの人は魔法が使えるはずです、魔力を感じました。…あ、そろそろ社に
着きますよ。」
この強い結界の力は社のすぐ近くにまで来ているという事だろう、もうすぐだ。
「ちょっと待ってください、南さん。」
リアンは南を小声で制した、向かう先に人がいたのだ、しかも二人。
敵意を持つ人とは出来るだけ接したくない、相手に敵意がなければよいのだが
何しろ一人は竹槍を持っている、危険かもしれない。しばらく様子を見よう。
二人はどうやら同じ社に向かっているようだった。
ところで何で二人とも防空頭巾をかぶっているのだろう?
「舞、こっちでいいの?」
「大丈夫、悲しそうな力を感じる。」
「ふえ〜、舞はすごいですね〜。」
二人の声はどうやら友人同士の会話のものだった、防空頭巾を少し脱いでいる
女の子はのんきそうな声をあげているがそれはもう片方の女の子を信用しているためだろう。
ただもう一人はわからない、魔力を感じるので結界を感じているのだろうが手作りらしい武器
を持っているという事はやる気になっていると言う事かもしれない。
もしかして、のんきそうな声はもう一人の緊張をほぐそうとしてのことなのかもしれない。
それにしても場違いなほどのんきな声だ。
そしてここにものんきそうな声の主がいた。
「リアンちゃん、あの二人は大丈夫よ、向かうところも一緒みたいだし
協力してくれる人は多い方がいいんじゃないかしら?」
「!南さん、いつの間に。」
「いいじゃないですかそんな事、あの〜、ちょっとよろしいですか?」
後ろに待たせていたはずの南は気付かないうちにリアンを追い越して
二人に声をかけていた
「ほんとの魔女さんに会えるなんて佐祐理感激です。」
「…まほうつかいさん。」
二人の名前は 川澄舞 と 倉田佐祐理 といった。
結界の力を感じている少女がいたために二人はリアンが魔法使いであると言う事も
割とあっさり納得してくれた、やはりこの少女は魔法使いの資質があるらしい。
「魔法使いさんはほうきにのってお空を飛べるんですか。」
「見てみたい。」
「私も聞きたかったの、変身用のステッキはどこにあるの?」
「あの、空を飛ぶのはちょっと今は無理ですし変身は高度な魔法なんで私にはまだ…」
リアンは夢見る少女(?)たちに質問攻めにあっていた、みんなの目が輝いている。
ドンッ!!!
しかし突然の大音響と線香に質問会は中断させられた。
「きゃっ!」
「どうしたの?」
「向うのほうからです、社のほう!」
「また同じ、悲しい力…」
リアンは慌てて走り出した、何が起こったかわからないが急いだほうがよい、直感が告げている。
少し走ると開けた場所に出た、目の前には古びた社があった。そしてその前には。
「姉さんしっかりして!」
三角帽子とマントを身に着けてぐったりしている黒髪の少女と、それをかかえる同じ顔の少女がいた。
まだ誰も出してなかったので、
マルチを出してみた。
東鳩キャラで固めてしまってスマソ。
できるかぎり見せ場を作るようにするんで、
かんべんしてほしいっす。
31 :
111:2001/05/21(月) 12:57
書き手に一定以上の水準の文章を求めてるなぁここ。
スレが良質になっていいんだけど。
……スタロワが面白すぎたのかな(汗
「どこなんだよ…ここは…」
前方に広がるのは果てしない闇。
いや、前だけではなかった。
右も、左も、後ろも、足元や頭上を見てもそこは闇しか広がってなかった。
前に…いや、前に進んでいるのかどうかもわからなかったけど、俺は歩いた。
どれくらい歩いただろう、ふと周りを見渡してみると、そこはこみパ会場だった。
(そうか……早くスペースにもどらないと…)
サークルの位置は覚えていた。間違うはずが無かった。そこにいるのは目印となる赤い髪の売り子。
「悪い、遅れた」
俺は後ろを向いて作業している瑞希に向かって声をかける。
「もー、遅い! 何やってたのよ」
こちらには向き直らずに瑞希は返事をする。
「いや、ちょっと寝坊してさ。まあまにあったからいいだろ、手伝うよ」
そう言って俺は瑞希の肩に手を置いた。
だが瑞希は何の反応もしない。
「おい、瑞希、怒ってるのか?」
動きを止めた瑞希に問い掛ける。
何の反応も無い。
「おい、瑞希ったら!」
俺は瑞希の肩を揺さぶった。
瑞希は抵抗することもせず、ただ力の流れに身を任せ、前に倒れた。
「瑞希……?」
俺は瑞希の顔を覗き込む、その目には生気が無かった。
「おい! 瑞希! 瑞希!」
やばい…はやく医者に見せないと…。
「どうしたのだまいぶらざー」
「大志か、いいところに来た、医者を呼んでくれ!」
俺は大志のほうに向きなおる。
「無駄だ、もう死んでいる。我輩が殺したのだよ」
そこには大志の姿は無く、ただ声だけが響いていた。
「おい、どう言うことだ、何で殺したんだよ、大志!」
>>26の最後に出て来たのがマルチってことね。
ところで、
>>24、美汐はどうなった。
あれから真琴は逃げたってことでいいのかな?
>>29は、来栖川姉妹か。
目が覚めたとき、俺は一人だった。
何かとても嫌な夢を見ていたようだ。気分が悪い。
ほんの少し痛みが残る腹を気にしつつも、時計で現在時刻を確認する。
(かなり眠ってたな……)
俺が眠っていた時間。それは殺し合いの最中においてどれくらいの意味を持つのだろうか?
多分、俺が寝ている間にたくさんの人が死んだのだろう、俺がその中に加わっていないことはものすごく運の良いことだと感じる。
俺はよろよろと体を起こすと、バッグを拾い歩き始めた。
とりあえず顔を洗いたい。
少し歩くとすぐ川についた。
顔を洗った俺は、近くに奇妙なものが落ちているのを見つけた。
支給品のバッグだ。
誰かが川に落としたのだろうか?
「パンダ……待って…」
俺がバッグを拾い上げたとき、近くから声が聞こえた。
近くの茂みの中にいたのは、
「詠美!」
大庭詠美(011)だった。
「ん……」
大庭詠美が目を覚ましたとき、目の前にあるのは屋根だった。
(あれ……私……橋から落とされて…どうなったんだっけ……)
「気づいたか、よかった…」
横で和樹が安堵の息をついた。
詠美は和樹の姿を確認したとたん、和樹に抱きつき、大声で泣き始めた。
「うわぁぁぁぁぁん、和樹、和樹ぃっ!」
いつもの気丈な態度はそこに無く、ただ自分の胸に顔をうずめて泣く詠美を見て和樹は、よほどつらい思いをしたんだな。と思った。
数分後、ようやく泣き止んだ詠美は、自分に起こった出来事を和樹に話していた。
スタートしてすぐ、白衣を着た女に襲われたこと、それを由宇が助けてくれたこと、二人がつり橋で襲われたこと、そして由宇が詠美をつり橋から落としたこと。
(そうか、由宇は詠美を守ったんだな)
そう考えたとき、涙が出てきた。
自らの身を呈し、詠美を助けようとした由宇。
それに比べ自分は、たいそうな理想を掲げたくせに何も出来なかった。それどころかすべてを投げ捨てようとしていた。
それが悔しかった。
(俺は…無力なのか…? 誰も助けられないのか…?)
そう考えたとき、和樹は聞かなければならないことがあるのを思い出した。
「詠美、放送は無かったか?」
「あったよ、パンダがメモってた」
詠美はそう言うと自分のバッグの中から紙を取り出し和樹に渡した。
そこにはこう書かれていた。
『胃の中に爆弾』
「どう言う意味だ?」
「たしか放送でそう言ってた。胃の中に爆弾があって、何時間かの間に誰も死ななければ爆発するって」
和樹は内心舌打ちした、言われてみればその通りだ、相手を殺さなくても生きていけるのなら当然大多数の人間が手を組むだろう。最初は小さなグループだろうが、それが大きくなればなるほど管理者側には不利になる。
手を組ませない方法、それは強制だ。
だれも死なないと自分が死にます。だからどんどん他人を殺して寿命を延ばしましょう。十分考えられる事態だった。
だが眠っていた自分は死んでいない、ならば誰かが死んだのだ。
そんな反吐が出そうな思いで和樹は続きを見る。死者の名前だった。その中に見なれた名前があることに気づく。
『034九品仏大志 056立川郁美』
「大志……郁美ちゃん……
さまざまな思いが和樹の胸を過ぎる。
悪友だった男、最後の最後であいつは裏切った。でも今思うとあいつにも何か理由があったのかもしれない。だけど瑞希を殺したことを許せるかというとそうじゃない。そこには複雑な思いがあった。
立川さん、いや郁美ちゃん。彼女は昔から俺を支えてくれた。苦しいときや辛いとき、彼女からの手紙やメールに励まされたことは何度もあった。
心臓病の体を押して俺に会いに来てくれたこともあった。そんな彼女を見たとき、俺は強い人だと感じた。どんなに苦しくても目的を持ち、希望を捨てない人。
それは俺の思い過ごしかもしれない。でも俺は彼女にそういうものを感じていた。
何かを決意した顔だ。
顔を上げた和樹を見たとき、詠美はそう感じた。
「もう迷わない」
その台詞を聞いたとき、詠美は由宇の言葉を思い出した。
『あいつはああ見えて肝の座った男や。ウチが認めた男や。きっと何とかしてくれるはずや』
その通りだと思った。
パンダ、あんたの見る目は正しかったわよ。
「さあ、行くぞ。きっと仲間はいるはずだ」
和樹はすでに歩き始めていた。
「あ、ちょっと待ちなさいよ!」
詠美はバッグをつかむと、和樹に追いつくために走り始めた。
上の和樹書いたものですが、
配分間違えて3回の予定が4回になってしまいました(w
これから和樹はこの路線(お約束主人公)で突っ走ろうかと思います
ま、それも書き手次第ですね
39 :
24:2001/05/21(月) 13:35
>>33 美汐は長瀬と一緒にいるのでそれは却下になったはず。
空耳だったということにしといてください。
>>38 おつかれさまでーす。
「…単独行動は、こういう時に困ります…」
手元にある時計型時限爆弾を見ると、もう11時を過ぎていた。
今まで規則正しい生活を送ってきたせいか、昼の疲れもあるせいで茜の体力は限界に来ていた。
だが単独行動の問題点、ゆっくりと寝ている余裕がないことが、茜を悩ませた。
不用意な場所で下手に眠ると、寝込みを襲われかねない。
複数の仲間をつくれば誰かが見張りに立つということもできるのだろうが、後の祭りだ。
「…馬鹿ですか、私?」
答える者は当然なく、漏らした声は闇にすいこまれるだけ。
溜息一つついて、茜は移動を開始した。
「…ここにしましょう」
辿り着いたのは、この島に唯一あるだろう百貨店。
入口も空いており、中は広く、それでいて月や星の明かりも届かない。
(…広い空間。月や星の明かりが届かない。ここにいれば、見つかり辛いはずです。
…同じ考えでここにいる人もいるかもしれませんけど、気にしたら負けです)
中に入り、寝場所を探す。
ひとしきり歩いて、目も慣れてくる。
次第に茜はおかしなことに気付いた。
(…百貨店なのに、人が『使っていた』気配がありません。
…どういうこと?)
食品売り場には食料はなかったが、それ以外のフロア――洋服売り場等――には商品がしっかり置いてある。
しかし、どこか綺麗すぎた。
かつて人々が賑わっていた名残りが、まったく感じられなかった。
(…まさか)
一つの可能性に気付く。
(…全部、このゲームの為だけに作られたの?
…そういえば、少しくらい大きくても、ここは孤島です。
…あんなに広い住宅街や、こんな百貨店があるはずありません)
茜は目眩を覚えた。
(…どれだけの資産が、このゲームに動いているの?)
結局茜は、洋服売り場の一画に陣取ることにした。
フロアの中心と思われる場所よりも、わずかにずれた所のカウンター。
エスカレーターと階段は、フロアの壁沿いに設置されていた。
壁沿いを周回される恐れもあったので、中に入ったこの場所を選んだ。
もちろん通路側でもない、歩かれる恐れがある。
よくよく考えれば無意味なことのような気もしていたが、言い出せばきりがなかった。
(…シャワーを浴びたいですけど、贅沢は言えませんね。
…眠いです)
手元には目覚まし時計もあった。
いつもの習慣で六時にセットする。
「…おやすみなさい」
そういって、目を閉じる。
かすかに感じた違和感を、無視しながら。
…………
…………
――ガバッ!
(…私、やっぱり馬鹿みたいです)
この目覚まし時計は時限爆弾だった。
六時にセットして鳴ったら、爆発する。
疲れていたとはいえ、そんなことも忘れていた自分に呆れた。
改めて時間を五時半にセットし、今度こそ眠りについた。
目が覚めた時、この悪夢が終わっていることを願いながら。
本当の夢の世界に入っていった。
43 :
6:2001/05/21(月) 14:20
前スレから今まで未登場のキャラ(間違ってたら訂正願います)
004天沢未夜子 013緒方理奈 015杜若きよみ(黒)016杜若きよみ(白)
038桑嶋高子 083三井寺月代 093巳間良祐
良祐は少年の回想でいたな。
あれは島内での出来事かそうでないのか、いまいち不明だったが。
どうなんだろ?
そろそろ夜、明けていい?
読み専で恐縮ですが、ここまで読んで思ったこと。
話をダーク系に持っていきたくない方は、序盤はともかく、
中盤以降は静観してはどうでしょ。
ネタ的にほのぼの系の比率が高いのは無理がある気がするし、
ダークなのが前提であるから逆に浩平達みたいなほのぼのシーンが
引き立つというのもあるだろうし。
ギャグとシリアスは場面毎にしっかり使い分けて欲しいと思った。
偉そうにゴメソ。皆さんやっぱ好きなキャラは殺したくないんでしょうか。
俺は自分の萌えキャラがどう死ぬのかドキドキして待ってます(藁
書き手の方、がんばってください。
夜の中を祐一は歩いていた。
先程真琴に出くわしたがよほど錯乱してたらしく、祐一に攻撃をしかけ、逃げていった。
(真琴の奴……大丈夫か……?)
あの状態では下手に後を追うと逆効果だと思われたため、こうして一人、歩いている。
(疲れたな。どこか寝る所があればいいが……)
祐一もまた、単独行動の問題点に悩まされていた。
(単独行動してる奴は皆、同じ事を思ってるんだろうな)
その場に立ち止まり、夜空を見上げる。
どこまでも広い空には、幾千もの星がきらめいていた。
その輝きの一つ一つが美しく、夜空全体でもまた、見ている者を引き込むような勢いがあった。
(あの星達から見たら、俺達はどう写っているんだろうな。
生き残る為に、人を殺して、そんな俺達を……)
そこまで考えて「馬鹿馬鹿しい」と首を振った。
とりあえず、祐一のなすべきことは決まっていた。
それまでには絶対に死ねない、そう、誓っていた。
(茜……どこにいるんだよ……
生きていてくれ……)
放送で聞いた、美坂姉妹の顔が浮かぶ。
あそこで一緒にいてやれたなら何度目にもなる思いがよぎる。
目的の為とはいえ、間接的にも人を殺したという事実は、彼を縛り、苦しめていた。
だからせめて、
(茜だけは、死なせない……)
彼は知る由もなかった。
その美坂姉妹を殺したのが、他ならぬ茜だという事実を。
「……おい」
「うぐぅ?」
「いい加減、離れろっての」
「……うぐぅ〜〜」
御堂(089)の服の裾をはっしと掴んだまま、月宮あゆ(061)はふるふると首を振る。
「……ちっ」
「にゃぁ〜」
今は夜。自分の能力に制限がかかってしまうと判断した御堂は、身を潜めて夜を明かす事に決めた。
それに、明らかに荷物になっている目の前のガキを連れてうろちょろするのは賢明でない。
勿論、こんなガキは殺してやっても良かったが、うぐぅうぐぅ怯えるあゆを見て、
御堂は手にかけることは何故か躊躇われた。
「うぐぅうぐぅわめくな。いいか。朝までだ。とりあえず朝までは一緒にいてやる」
こくこくとあゆは頷く。
「ちっ。ヤキがまわっちまったぜ……」
悪態を吐きながら、御堂は怯えるあゆの姿を改めて観察する。
と、背中に背負っているリュックに目が行った。
「……おい、お前。武器をよこせ」
「うぐぅ?」
「その背負ってる鞄だ。その中に武器が入ってるんだろう?」
「うぐぅ……でも……」
煮え切らないあゆに、痺れを切らした御堂はドスの聞いた声で唸る。
「いいからよこせ。……それとも、ここで死にたいか?」
「うぐっ! あわわわわぅぐぅぐぅ……わうぐぅ……!?」
あゆは慌ててリュックを下ろすと、ごそごそと中を漁り始めた。
マナは途中に何回か小休止を挟みながら歩き続けた。
一所に留まっているわけにもいかないし、眠るわけにもいかない。
矢に貫かれた足が、包帯の下でズキズキと痛んでいたが、それでも止まることはできなかった。
(お姉ちゃん、藤井さん、それに佳乃って子……絶対生きててよねっ……死んでたら、蹴り殺してやるんだから……!)
それでなくても小柄な女子高生である。体力的にはとうに限界を超えていた。
今、マナを動かしているのはただ邂逅への欲求のみだった。会って……それから……
(……会ってから考えればいっか……)
歩いて、歩いて、夜が明ける頃、不意に視界が開けた。森を抜けたのだ。
そこは林道のようなところだった。道を挟んでまた森があり、道は左右に長く続いていて、ここから終わりは見えない。
(また森に入ったんじゃバカよね……取り合えずこの道に沿って……どっちに行こう?)
マナが左右をキョロキョロと見回すと――そこに人がいた。早朝の日差しに美しい黒髪が映える、杜若きよみ・黒(015)。
森から出て来た時から既に見つかっていたのだろう。目が合った。
「……あのー」
「消えなさい」
きよみは忌々しげに吐き捨てた。
「朝っぱらから血の匂いなんて嗅ぎたくないわ。今すぐ視界から消えてくれれば、撃たずに見逃してあげるから」
「……あなた」
「聞こえなかったの? 私は消えろ、と言ったの。日本語、わかるでしょ?」
そう言って腰に手を当て、睨みつける。
きよみは背の高い方ではないが、相手がその年頃の平均身長よりかなり低いマナだったため、、相対的に見下ろす格好になっていた。
悔しいけど、私よりは上手いな、とマナは思った。
「どうせ銃なんて持ってないんでしょ」
「…………」
きよみがその姿勢のままで固まる。
実際よりもいくらか長く感じられる数秒が、その状態で経過した。
「持ってるんなら、ろくに構えもしないでペラペラ喋るなんてこと、しないわよね」
「……今すぐ絞め殺したいわ、あなた」
「好きにすれば」
もし聖が生きていて、この言葉を聞いていたら間違いなく後で注意されていただろう。
有効な武器を持っていないとは言え、相手の戦闘能力がはっきりしない以上、このように挑発するのは明らかに得策とは言えなかった。
が、きよみは幸運にも何の能力があるわけでもない一般人の複製身であり、特に戦闘訓練を受けているわけでもない。
結局、マナに手を出すことはできなかった。できたのは悪態をつくくらいのものである。
「生意気なガキ……」
「そのガキにつまんない嘘、見抜かれたのは誰だったかしらね」
「黙りなさいよ、チビっ子」
「……蹴るわよ」
二人の女の瞳の間で、目に見えない火花が一瞬、散った。
あゆから差し出したものを受け取ると、御堂はしげしげと眺める。
どうやら、武器の類では無いようだ。
「で、こりゃ何だ?」
「うぐぅ……マイク……」
「まいく?」
「こ、こうやって歌うんだよっ」
と、あゆは御堂の手からマイクを奪い返すと、口元に寄せて歌い出す。
「会いたいあいあいあいあい……♪」
狂ったように髪を振り乱しながら歌うあゆの姿を見て、
御堂はすっとデザートイーグルの銃口をあゆに向けた。
「うぐっ!」
「……もういい。やめろ。そいつはお前が持っていて良い」
「つ、使い方を教えてあげただけなのに……」
「にゃあ〜」
うぐうぐと泣き出したあゆを、ぴろが慰める。
そんな姿を見つつ、御堂は早く夜が明けることを願うばかりだった。
中途半端な長さで切れちゃったなぁ…
そして
>>48、邪魔しちゃってスマソ(´Д`;)
53 :
デジャヴ?:2001/05/21(月) 15:17
「さてもう暗くなったことだし、この辺で休む?」
沢渡真琴はつい先ほど同伴者となったばかりの椎名繭にたずねた。
「みゅ!」
おそらく肯定しただろうと思われる返事が返ってくる。
返事を聞き真琴は地面に座り込む。
それに習い繭も座り込む。
「あ、ところでカバンの中には何が入ってたの?私は見ての通りパチンコだけど」
「みゅ♪」
と言って、繭はカバンを差し出した。
「どれどれ、なんかすごいのが入ってたらいいんだけどね」
カバンを探りながら一個ずつ物を出していく。
「え〜と、爆竹、ねずみ花火、ロケット花火(笛付き)……
あ、なんかちょっと大き目のもあった!なんだろ?
………バルサン、なんかどっかで見たことあるようなものばっかり…」
「みゅ〜」
どうやら繭は喜んでいるようだった。
「ほかのみんなはどんなのもらってるんだろう?
変な金髪の人も祐一も水鉄砲みたいなの持ってたから、みんなこんなものなのかなぁ?」
確かに真琴が今まで出会った人間と二人の荷物を見る限りとても殺し合いができるものではなかった。
しかしこの島には強力な武器を持った殺人鬼が確実に潜んでいた。そして夜はふけていく。
一つの建物を通り過ぎようとした瞬間。
――………――
(なんだ……?)
建物の中から、誰かに呼ばれたような気がした。
いや、それは正確ではない。
『建物』が、彼を呼んだ気がした。
不思議な感覚に捕われつつ、気がつけば祐一は、建物の中へと入っていった。
(暗い。光が届かない……
少し目が慣れるまで、動かないほうがいいかもな)
何も見えない闇の中、しばらく祐一は立ち止まっていた。
やがて目が暗闇に慣れてくる。改めて見回してみると、まずエスカレーターが目に入った。
(ここは、百貨店か何かか?
こんな孤島に……?)
それでも、そこは確かに百貨店だった。
何が自分を呼んだのかはわからぬまま、一階を見て回ることもせず、エスカレーターを登っていった。
夜の建物に入るのは、何も始めてじゃない。
(学校の校舎で、魔物と遭遇したこともあるんだからな……)
だがこの建物の空気は、夜の校舎のそれとは全く質が違った。
神秘性など欠片も存在しない。
そこにあるのは、闇と、不快なだけの非日常の空気。
魔物の現れる予兆に似ていた。
(違うな、夜の建物なんてこんなものだ。
あの校舎には舞がいたから、こんな不快感はなかったんだ)
背中に汗が滲む。
右手に持ったエアーウォーターガンにも自然に力がこもる。
引き返そうと思わないこともなかったが、それを許さない何かがあった。
二階も通り過ぎ、三階へ。
何かは、確実に近付いている。
そう感じた。
『三階 婦人服売り場』
混ざった……
>>47はタイトル「邂逅(1)」です、すいません。
(3)以降も今から書きますので、出来れば放置よろしくです。
状況を考えれば、完全に乗り気な奴も出るし、恐怖のあまり突発的に殺してしまう事もあるし
こんなクソゲームに乗ってられないって奴も出るだろう。
あまり深く考える事も無いと思うけど。
>>51 >うぐうぐと泣き出したあゆを、ぴろが慰める。
ぴろイイ!!
それは、今にして思えば予感だったのかもしれない。
建物が祐一を呼んだのではなかった。それも違った。
祐一がこの建物に強い何かを感じたのも、必然であったのだ。
(空気が違う?)
三階についた途端、今までの重苦しい空気が一気に消え去った。
あるのは、ただ、懐かしい感覚。
(俺はこんな場所は知らない……
なのに、なんだ? この感覚は)
ここには何かがある。それだけははっきりとわかった。
エアーウォーターガンのトリガーには指をかけたまま、周りを見ながら、一歩一歩、確実に。
ずっと、会いたかった。
一日たりとも、忘れたことはなかった。
初恋だった。
今も、忘れられなかった。
ずっと探していた。
「………あかね?」
床で静かに寝息をたてる少女を見つけ、呆然と呟く。
それは、予感だったのだ。
茜と祐一、ついに合流すか。今後が楽しみですな。
個人的には
>>51に爆笑。月宮あゆ、妹属性説浮上。
「苦しい……」
御堂は闇の中で苦しそうにうめく。
酸素が足りない……俺は首でも絞められてるのか?
相手は蝉丸か岩切か…別の誰かか――?
「やめろっ、いきなりこんなっ…!」
御堂は混乱していた。気がついたらいきなりこの状況だ。
「バカな、俺様がこんな…」
油断だったぜ…情けねぇ…
意識が遠のいていく……
そういえば俺は今どこにいたんだ?
不鮮明な記憶をたぐりよせる――。
「げはっ!!」
そこで意識が覚醒する。
「夢か――?」
だが、視界に映るものは何一つ無い。
そして――
「あったけぇぞ、この毛玉!」
頭の上に乗っていた物体を手で払いのける。
「ふぎゃっ!」
猫は一度衝撃に目を覚ますが、再び目を閉じてすやすやと眠りはじめる。
「てめぇのせいかよ…10分位気持ち良く寝かせろよ……」
御堂が猫を睨み付ける。御堂を恐怖に陥れたものに反応は無い。
「くそっ!」
いわゆるひとつのレム睡眠というやつだった。
まだ寝ついてから5分と経っていない。御堂の胸中は穏やかではなかった。
(まあ、戦場でぐっすりってワケにはいかねぇがよ…)
このゲームが始まって何故か――御堂にとって非常に不本意ではあったが――同行者が猫に続いて、
子供が加わっていた。
「孤独を愛する俺様がまさかパーティーを組むなんてよ…」
しかもただのお荷物だ。
横でそのお荷物の少女がぐっすりと寝ていた。
頬には未だ涙の筋が残っている。
緊張の糸が切れたのだろう。御堂の服の裾をつかんだままだが、
どこか安心した表情。
「けっ!」
誰にでもなく悪態をつく。
……………ガサッ………
「……!!」
御堂の目に戦闘マシーンとしての殺気が宿る。
かすかに…だがはっきりと聞こえたかすかな音を御堂は見逃さなかった。
意外に近い位置。
(距離は……およそ30メートルほどか……?)
まっすぐこちらへと向かっている。遭遇は必死だろう。
強化兵としての感覚が薄れた今、それに頼り切っていた自分に腹を立てる。
(ここまで接近を許すとはな…)
獲物…デザートイーグルを片手に、立ちあがる。
その拍子、ふと引っ張られる感触。
あゆの指が服の裾を掴んだままだった。
(……起きるなよ、ただの足手まといなんだからよ…)
起こさないようにあゆの指をほどくと、気配を殺して目標に近づく――
(こっちから出向いてやるよ。)
深山雪見は、少し疲れた足取りで歩を進めていた。
目標――親友の敵――をとるために。
あたりに注意しながら歩く……気配はない。
(女か……血の気配がするぜ……殺戮者だな…)
御堂がそっと女の前方へと回りこむ。
御堂にとって人の命を手にかけた者=殺人者である。
そこにどんな理由があろうとも関係ない。
御堂は敵を撃つ、それだけだった。
(しかも素人だ、歩き方がなっちゃいねぇぜ…)
慎重に気配を殺して歩いているつもりだろうが、御堂にはその行動が筒抜けだった。
銃の射程圏内へと迅速に移動する。
「嬢ちゃん、夜道の一人歩きは危険だぜぇ。」
「……(誰)!!?」
突如聞こえた声に雪見の足が止まる。
刹那、赤い光!
ズギューン!!
音が聞こえたと思ったときはもう雪見の身体は後方に弾け飛んでいた。
(手応えありだな……)
胸の中心にヒットする。致命傷だ。
雪見の身体は後方に倒れ、そのままピクリとも…
「……あああっ!」
雪見の叫びと共にライフルが火を吹く!
「…なんだと!?」
御堂は木の陰に身を潜め銃弾をやり過ごす――。
(ヒットはした……死なねぇってこたぁ防弾チョッキの類か!)
雪見の気配がすっと後方へ遠ざかる。
(賢い判断だ…素人にしてはな……だが…)
雪見は死に物狂いで走った。御堂の銃の射程距離を外れる。
(逃がすかっ!)
御堂が物陰から物陰へ、闇と化して疾走した。
二つの影の疾走劇は続く――。
だが、傍目には女が一人道無き道を駆け抜けているようにしか見えなかっただろう。
(死ね!)
御堂の銃が再び火を吹く!
それは障害物の木に当たって消える。
(ちっ!この位置からじゃ弾道がねぇぜ。)
だがそれは相手も同じこと。
絶えず移動しつつも膠着状態が続いた。
やがて御堂は最初に交戦した場所へと戻ってきていた。
最初に雪見が倒れた辺りを調べる。
――血――ほんの微量だが、土に付着したそれを御堂は確かめた。
「防弾チョッキとはいえ、まともに当たったんだ。
肋骨は何本かイってるだろうな…」
あまりすぐれない顔で御堂が呟く。当然だ。
素人相手に(しかも女)逃げられたのだから。
まあ、最終的には御堂が追跡をあきらめた形で幕をとじたのだが。
「まあ、深追いは禁物だからな…」
功をあせりすぎて命を落としてきた戦友達を自分は何人も知ってる。
御堂は再び女と猫の待つねぐらへと戻っていった。
「うぐぅ……」
御堂の顔をみると、あゆがそう口を開く。
「なんだおめぇ、起きてたのか(うぐぅってなんだ)。」
あゆが再び目に涙を湛えて
「うぐっ、おじさんがいつのまにかいない気がして…
起きてみたらやっぱりいなくて…うぐぅ、恐かったんだよ。」
「分かったから泣くなうっとおしい(だからうぐぅって言うな)!」
「うぐっ、えうっ、あうぅ……!!」
御堂の腹に顔をうずめ、声を押し殺す。
「ちっ、うっとおしいから離れてくれ…(いや、マジで)」
あゆは落ち着いたのか、再び横になる。御堂の服の裾をつかんで。
「だから、触るなって……もう寝てやがるこの野郎…!」
頬の涙の筋も乾かないうちに再びあゆは眠りにつく。
「だったら最初から起きるんじゃねぇよ…オロすぞ。」
起きると面倒だ、気付かれないようにあゆの手を服から引き剥がそうとする。
「……おじさん……ムニャムニャ…ウグゥ」
「……」
(寝てすぐに寝言言う奴初めてみたぜ…ホントは起きてんじゃねぇのか?)
御堂はそのままあゆの手の上に自分の手を重ねた。
「けっ、これだからガキのお守りはイヤなんだよ…」
御堂はそれから一睡もできなかった。
御堂イイ!!
「……誰っ!?」
突然の気配と声に茜は飛び起き、近くに置いておいた銃を構える。
そして、気付いた。
声は、昔に、聞いたことがある。
目が慣れない、姿がわからない。
だけどこの声は……。
「忘れたのか。元同じクラスの、相沢だ」
「…祐一…」
「覚えていてくれたか、久しぶり」
嬉しかった。
相手がまだ、自分のことを覚えてくれていたことが、嬉しかった。
「…本当に、祐一もこのゲームに参加してたんですね」
「あぁ、嫌な偶然だな」
「…詩子も、どこかにいるはずです」
「本当、嫌な偶然だ」
詩子。懐かしい名前だった。
茜の親友で、祐一とも仲良くなって、三人でよく話していた。
憎まれ口も多かったが……詩子までこのゲームに参加していたと聞き、祐一は自分の運命を呪った。
「話したいこと、いっぱいあるんだぜ」
「…私もです。だけど…」
言って、静かに銃を、祐一の方に向けた。
「…私の前から、消えて下さい」
祐一は、何を言われているのかわからなかった。
「茜?」
茜は、こんなことをするような子だったのか? と思う。
「…消えてください、早く」
もう一度言った。
「……どうして?」
祐一には、それが精一杯だった。
「…私は、祐一が思っているような人間じゃありません。もう違います」
静かに……それでも悲痛に言った。
普通の人には、ただ淡々と喋っているように聞こえるだろう。
だが祐一は違った。その裏にある感情をはっきりと読み取っていた。
「……どういう、ことだ?」
訊いてはいけない、だが、訊かずにはいられない。
「…私は人を殺しました。もう四人も。
…ある姉妹を殺して、その人達から、祐一のことを知ったんです」
闇が、深くなった。
「どうして……? どうして、そんなことを?」
だが茜は答えない。
「…だから、祐一も早く消えて下さい。
…でないと私は、祐一を撃ってしまいます」
それだけ、静かに告げる。
その言葉は嘘だった。
茜は祐一を撃つことはできない。
口から出た言葉に秘められた感情を悟り、祐一は一歩踏み出す。
「……例え変わっても、茜は茜じゃないか。
なぁ、話したいことがあるんだ、聞いてくれるか?」
茜は一歩下がる。
「……嫌です。お願いだから……」
「俺もいやだ。茜に会うために、ずっと島中走り回ってきたんだ。
あの頃言えなかった想いを伝えるために、探してきたんだ。
茜……俺は、お前のことが……」
「……嫌……言わないで……」
「……好きだ」
「嫌ぁぁぁっ!」
夜の建物の少女の悲鳴が響く。
それは、ゲーム開始以来最も悲痛な叫びだったかもしれない。
走り出す。
これ以上祐一の側にいたら、今までやってきたこと全てが無駄になりそうな気がしたから。
(…どうして私にそんなことが言えるんですか?)
(…もう私は、あの頃の私じゃないのに)
(…どうして、そんなことが言えるんですか?)
「茜!」
追ってくる気配がする。
「来ないで下さいっ!」
手持ちの手榴弾を投げ付けた。
「なっ……!」
反射的に後ろに下がり、避ける。
バァァァァン!
爆発。
そしてそれは、目覚まし時限爆弾を巻き込み。
ドガァァァァァン!
大爆発を引き起こした。
瓦礫の中から、祐一は立ち上がる。
体は痛むが、まだ動くようだ。
武器も無事である。
しかし……
「茜……」
茜の姿は、もう見えなかった。
夜の町を、ただ走る。
目には大粒の涙をたたえて。
「……どうして、あんなこと言うんですか……」
動揺していた。
相手が例え変わってしまっても、信じる。
それは茜が幼馴染みに抱いていた感情と、全く同種のものだった。
それに気付いたからこそ、茜は逃げた。そう思った。
本当の理由を茜は知らない。
自分でも気付かないうちに、あの一年間で祐一に惹かれていたことに。
それは、幼馴染みを思う自分を、正面から崩してしまうことだった。
幼馴染みを想う心と、祐一を想う心。
それ故、祐一の前から逃げ出したことに。
茜は気付いていなかった。
夜の闇はさらに濃くなってゆく。
自分は、何処に行こうとしているのか……
結局六つも使いやがった。こんなんばっかだな。
ていうか、御堂がめちゃくちゃ良いです。
萌え〜
御堂(・∀・)イイ!
茜も(・∀・)イイ!
聖や由宇の散り際も(・∀・)イイ!
なんだかんだ言っていいスレだと思うんだけど、どうよ。
出てません……たしか
>>68 しなやかに同意。
だんだん盛り上がってきたね。
72 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 16:34
読み手、喜び、感想を書く
↓
書き手、喜び、更に意欲涌く
↓
書き手、力の入った新作をあげる
↓
読み手、更に喜び、感想を書く
↓
ウマ-(゚д゚)
74 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 17:57
>>73 会ってない方向で話を進める事になったみたいだね。
あの美汐は真琴の中の正気の象徴として扱われるみたい。
76 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 18:00
性格の豹変は問題無いが、オリ設定は勘弁だ…今更か。
>>76 性格の豹変もまた大半がオリ設定かと思われ。
78 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 18:21
いや、状況が状況だし。そもそも殺し合うように追い込まれてる訳だからね。
秋子さんが出場経験ありってのもOKだろう。このスレに当てはめてる訳だから。
ただ、茜と知り合いどころか親しい友人ってことにまでなってて、さらには…となると
さすがにオイオイと思うぞ。
もう手遅れだからしょうがないけどさ。
こうした以上は頑張れ。>作者
79 :
111:2001/05/21(月) 18:33
>>64 祐一って司と面識あるの?
そうでなくても知り合いだったとか。
時間的にそうでないとつじつまが合わなくなるかもね
スマソ、前のとき南と司を間違えてたm(_)m
はい長瀬さん。
えっ、ペースが遅い、もっと早くしろ?何人かみせしめ
のために爆発させろ?長瀬さん、それじゃ面白くないじゃ
ありませんか。やつらが自らすすんで殺し合わせなければ。
具体案?ありますよ、詳しくはFARGOの秘密ですから言えません
が、ドッペルとだけ言っておきましょう。えっ、不可視の力は
使えないはずだ?今回の場合は元々の意味なんですよ、これ以上は
言えませんがね。俺にまかせてください、では。
自分達の友人、家族、恋人に殺されかければもう奴ら何も信じられまい、
疑心暗鬼に陥って殺し合いを始めるだろうさ、まさにドッペルゲンガー
を見た物はみんな死ぬんだ、くっくっくっ。
さあ、奴らのクローン体の出番といこうか、いや待てクローンの事が
解れば長瀬達に俺の秘密がばれるかもしれんな。使うべきではないか?
この俺が悩むなんてらしくないなぁ、あまりに変で笑ってしまうな
はっはっはっ。
祐一と司は面識ないようです。
司が消えて、空き地で待ってて、祐一が出てきて、祐一が転校して、また空き地で待ち始めて、浩平が出てきた、って感じじゃダメですか。
どちらにしろハカロワの浩平は「全員同時攻略」的な感じだったのでまぁ矛盾は仕方なし。ま、祐一&茜は読んでて楽しいのでいいんじゃないですか?
名倉由依ってどこかで出てた?
書こうと思ったんだけど見当たらない…。
>>80 おぉっ、なんて基本かつアレな設定。
いろいろな展開の余地がありえますね。
…弟○○みたいに、最後に一緒なのは…とかもできるかも。
>>80 と、登場人物が2倍に増えるの…?
さすがに嫌です。
85 :
111:2001/05/21(月) 18:55
枯葉のじゅうたんをすりながら、林をとぼとぼと歩いているのは083三井寺月代であった。
彼女は誰も殺したくない…自分も死にたくない…
開始当初、彼女は誰も殺めず、夕霧、蝉丸、高子と我が家へ帰りたかった。
しかし、月代はこの山林に迷い込んでから数々の銃声、悲鳴、爆発音を聞いてきた。
その度、木々を縫い、逃げ回った。
『…危ないところへ近づかなければ安全なんだ…』
走りには自信がある。何度か他の参加者に追われたが、皆巻くことができた。
だが、ここは何かが違う…うまく走れない…
一昼夜走り回ったためか、彼女の足はおぼつかない。
親友の夕霧を殺されたせいもあり、精神的にも追いこまれている。
『夕ちゃん…もうあの岩場で遊べないね…私も死んじゃうのかな…
ううん、そんなことない!蝉丸が助けてくれる!』
しかし、彼女には希望があった、坂神蝉丸…彼ならきっと何とかしてくれる…
その希望が彼女の背中を押していた。
『まずはみんなと、蝉丸と高子さんを探さなきゃ!』
「…おなかすいた。」
「…さっき食べたじゃない。」
服のすそを引っ張る繭に真琴はこたえる。
合流してから二人は、たびたびの休憩を取りながら神社のほうへ移動していた。
本来ならこんな見晴らしのいい場所にいるべきではないが、
この状況で暗い森の中にいる度胸は二人にはなかったのだ。
「みゅ〜。」
「こ、これは真琴のだからね!」
ものほしそうに見つめる繭から、食べかけの木の実を隠す。
「みゅ〜!みゅ〜!」
「あぅーっ、いたい、いたいってば!」
髪を引っ張る繭に、真琴は声を荒げてしまう。
「うぐっ、うぅっ、うぅ…」
途端に崩れだす繭の顔。慌てて真琴はなだめようとするがもう遅い。
「うわぁぁぁぁんっ」
「な、なによぅ。泣かないでよ。これ真琴のなんだから…」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁんっ」
「あぅー…」
次第に大きくなる泣き声に、真琴の顔も崩れていく。目が潤んでくる。
『私だってこわいのに、心細いのに…』
『泣きたいのはあんただけじゃないんだからぁ!』
そう怒鳴りつけようと思って、思いっきり泣きじゃくろうとして、でも、
『だからお前はガキなんだよ。』
そんなからかう声を思い出した。
『私、ガキじゃない!』
真琴はそんな時いつもそいつにそういっていた。
そう、私はガキじゃない。私はお姉さんだ。
お姉さんだったら、どんなにこわくたって、どんなに心細かったからって…
『泣かない、泣けない、泣けるかっ!』
「しょうがないなぁ、ほら半分こしよ。」
だから、真琴はぐっとこらえて繭に言う。ちょっと涙目なのは愛嬌だ。
「みゅ〜?」
「ほら半分こ!」
そういって木の実を渡すと、繭はうれしそうにもそもそと木の実を食べ始める。
「あはは、ピロみたい。」
「ぴろ?」
「うん、真琴の猫だよ。」
「猫…」
「うん、猫。繭にもだっこさせてあげる。特別だよ。」
「みゅ〜、みゅ〜 」
すかっり泣き止んで嬉しそうな繭に、
「朝になったら探しにいこ!」
真琴も笑顔でこたえた。
>>87 ぐあー
誤字誤植が山のように…
スマソ氏んできます…
>>84 確かに…これを採用するなら、最大人数を制限した方がいいかも。
各作品から一人だけ、とか。その程度ならなんとかなると思う。
…書き手の皆さん間での調整が難しいかな?
92 :
82:2001/05/21(月) 19:05
>>86 サンクス。
MOON結構忘れてるから自信ないけど。
>>91 クローンは男限定ってのは?
いっそわかりやすくないだろうか。
>>91 >これを採用するなら、最大人数を制限した方がいいかも。
>各作品から一人だけ、とか
リーフファイトみたいに、主人公のクローンっていうのは?
レス数の進み具合とそこまでの死人の数量はスタロワとさほど変わらないしな…
(もう(まだ)30人近く…スタロワなら終盤だろうし。)
とりあえず様子見に一票。…ダメ?
96 :
6:2001/05/21(月) 19:11
クローンの登場は反対。
仮に出すとしてもまだこれだけ人数残ってる段階で出すのはマズくない?
2〜30人くらいに絞れてからのほうが良いと思うんだけど。
参考:
今生きてる主人公キャラ
001相沢祐一 014折原浩平 019柏木耕一 033国崎往人 040坂神蝉丸
048少年 053千堂和樹 064長瀬祐介 076藤井冬弥 077藤田浩之
今生きてるサブ男キャラ
012緒方英二 029北川潤 057橘敬介 068七瀬彰 089御堂 093巳間良祐
面白い設定だと思うが、さすがに混乱する>クローン
もっと絞り込まれてからでいいんじゃない?
>>97 住井たんも生きてるYO! テケトーに殺しちゃやだよ!
(ちなみに美咲さんに惚れて同行中)
止めておく方に一票。やりづらい。
101 :
97:2001/05/21(月) 19:16
>>99 ゴメンヨー
他にも間違いあったらスマソ(´Д`;)
ていうか、少年は主人公なのかな?
Moon.やってないからわからぬー。
最初にクローンネタ出した身からなんですが
放送やったら一発でばれてしまうので賛成できませんね。
>>101 厳密には違うね。
やってることは主人公っぽいけどね。
MOONは男の主人公的キャラいないから……。
やっぱりサブかな?
>>90 氏んじゃいかん!
俺はお姉さん真琴萌えた!!
誤字に気をつけて頑張って下さい。
クローン出しちゃうと
「あっ、○○さん!」
「やぁ××ちゃん」
「よかったー探してたんで(ザク)げふぅ」
みたいな展開が乱発すると思われ。
初音とかマナとか月代とか。
>>105 まさにそれを狙ってるんだろうが、頻発するとつまんねえよな。
準備に手間取ってるとかで遅れて欲しい。残り30人くらいまで。
>>105 終盤で心身ともにやつれきってるところに
死んだはずの親友なんか現れて……
痛いなぁすべてが(^^;
108 :
6:2001/05/21(月) 19:36
・未登場キャラ・
>>43を追加・修正したものです。(指摘して頂いたみなさんに感謝)
004天沢未夜子 013緒方理奈 016杜若きよみ(白)
038桑嶋高子 066名倉由依 (093巳間良祐) 099柚木詩子
>>44でご指摘頂いた093巳間良祐の処遇はどちらにすべきか不明なので
()で括ってます。
>>105 いや、それはないんじゃないか。
だってあくまで「疑心暗鬼にさせ、殺し合わせる」のが目的でしょ。
クローンが参加者を殺ってもカウントされないだろうし。意味ねえ。
110 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 19:42
殺しキャラ出現→即死亡→なかなか減らない→クローン→ワケわかんなくなる→終了
>>108 蛇足。
回想ちうの少年と良祐の話は島内であったものではございません
取り合えず、当分はクローン不使用の方向でファイナルアンサー?
>>112 ファイナルアンサー。出すのはまたそのときに考えよう。
「彰お兄ちゃん、わたし、少し眠くなってきたよ」
わがまま云ってごめん、と、申し訳なさそうに云う初音を振り返る。
――確かに、よく見れば空が少し白くなってきている。
小学生が起きているにはあまりに遅い時間だった。
「そうだね、少し休もうか」
――結構な時間歩いて、漸くにして商店街が見えてきた。
数時間前こちらの方から爆発の音が聞こえてきたが、もうだいぶ時間は経った。
適当な建物を見つけて休むのも良いだろう。
「そうだね、あの、赤い屋根の家で少し休ませて貰おう」
森の中から、商店街の遠くに見える赤い屋根を指差し、彰は云った。
「うん」
幸いなことに、商店街を歩く間、誰にも遭遇することはなかった。
途中、何かの燃えた後を見つけたが、気にしないで行くことにした。
彰は直感していたが、それは人の焼けたもの。
だから、初音には見せたくなかった。
――商店街の端にあった小さな家に入り、二人は漸く息を吐けるに至った。
「うん、ベッドもある。なかなか良い家だね」
云うと、初音は眠そうな顔で頷いた。
「僕が見張りしてる、初音ちゃんは眠ればいいよ」
「彰お兄ちゃん、は?」
「僕は大丈夫。さっき少し寝たし、徹夜するくらい慣れてるよ」
「……でも、大変だよ。わたし、少し寝たら見張り替わるよ」
「気にしなくて良いよ。今の内にたっぷり寝ておかないと」
云うと、少しだけ気まずい顔をして、初音は少し俯いたが、
ありがとう、と云って、ベッドの中に潜り込んだ。
――取り敢えず先の放送では、美咲の名前も、初音ちゃんの姉たちの名前も呼ばれなかった。
それはまあ、幸運といえるだろうか。
横で寝息を立てる可愛らしい少女。必ず姉たちに会わせてやらなければ。
――護るとは誓ったが、こんなフォーク一本じゃ守れるはずがない。
「何かないか捜してみようかしら」
彰は立ち上がって、その小さな家の中を調べることにした。
本棚には割と色々な本があった。だが、大体が薄い文庫ばかりで、武器になりそうなものはない。
――ミステリーは全然無い。残念だ。
だが、一冊のミステリーを見つけると、彰は顔をしかめてそれを手に取った
「……清涼院流水」
彰が、生涯、絶対に手を出さないでおこうと思った作者の本であった。
異常に分厚いその本は、人を撲殺できるほどの重さだ。
「良いじゃん、使えるじゃん」
彰は喜んでそれを鞄に仕舞った。
――本を武器にするなんて、ミステリーを冒涜しているような気もするが、まあ清涼院だし、良いか。
と彰は自分に言い聞かせた。
台所にも何か無いかと思って捜すが、包丁やなんやの類はない。不自然なほどにそれらは抜き取られていた。
「収穫はこの本一冊か」と、彰は残念そうに呟いた。
寝室に戻り、初音の寝顔を眺める。
真っ白な、綺麗な頬を触りながら、本当に天使のようだ、と彰は思った。
疲れ切った顔だが、その彼女を作るすべての要素が、あまりにも愛らしい。
その柔らかな頬を無意識のうちに撫でていると、
「彰、お兄ちゃん?」という、初音の掠れ声が聞こえた。
「……ごめん。起こしちゃったね」
……何で僕は小学生の顔見て顔を赤くしているんだよ、マジで。頬撫でたり。……いや、僕には美咲さんが。
「……やっぱり、彰お兄ちゃんも眠そうだよ。大丈夫、多分誰も来ないよ」
「大丈夫だよ、僕は」
笑いかけると、初音はやはり心配そうな顔でこちらを見る。
「ほら、ベッド大きいよ。毛布も半分ずつ使って寝よう」
少し恥ずかしそうな顔で、初音は云った。
……え? 何、ねえ、それって何? 僕は、え、あれ? あれ? え?
「え?」
「一緒に寝よう、彰お兄ちゃん。でも、変なことはしないでね」
柔らかく微笑みながら初音は云った。
……おかしい。
何で僕は女の子と、しかも可愛いからとはいえ、小学生と同じベッドで眠っているんだ。
初音はまたすぐに寝息を立てて眠り始めた。愛らしい寝息が、耳の裏にまで届く。
おかしいよ、おかしいですよ、何で?
彰は心底混乱していた。マジ? 何で? 何で?
ちらりと横を見る。背中を向けて初音は眠っている。だが、その距離からでも甘い匂いがする。
……待ってよ、本気で可愛いよ、どうしよう、どうしよう、どうしよう?
ねえ、冬弥……美咲先輩……僕、なんだかおかしいよおかしいよおかしいよ。
「うう、ん」
初音が小さく寝返りを打って、彰の側を向いた。
……なんて、可愛らしい寝顔。寝息が頬にかかってくる。
マジ? 僕、真性なの? む、胸がどきどきする!
ち、違う! これはただ、女の子と一緒なベッドで眠るなんて初めてだから、そうだ、そうに決まってる。
すぅすぅ。すぅすぅ。
……眠れん、眠れませんって、た、頼むよ……
そ、そういえば、最初は「七瀬のお兄ちゃん」だったのに、気付くと「彰お兄ちゃん」になっている!
い、いや、それは、初音ちゃんが僕に親しみを抱いてくれたからだ、他に意味はない筈だ!
だが、思い返して見ろよ七瀬彰。初音ちゃんが自分を見る目を思い返せ!
ほのかに赤らんだ顔じゃなかったか? は、初音ちゃんは自分を好いてくれてんのか?
そ、そうさ、好いていない人と一緒なベッドにはいるなんて、女の子は嫌だ、嫌の筈だ、
つまり初音ちゃんは僕のことがちょっと好きなわけで、僕も初音ちゃんが好きで、
違う、僕は初音ちゃんの事を護ってあげなくちゃ、って思ってるだけで、
ああ、もう、訳わからん! つまり僕は初音ちゃんを抱きしめても良いのか?
この柔らかそうな唇にキスしても良いのか?
ああ、そんな事していいわけないだろ、ああ、もう、訳わかんねえよ!
結局、彰は一睡も出来なかったのだが、二時間後目覚めた時、
「お早う、彰お兄ちゃん!」と云う爽やかな声に、
「お早う、初音ちゃん」と、微塵もそんな様子も見せず笑いかけたのは、ある意味、称賛に値した。
――どうして助かったんだろう……
雪見が苦しそうに呻く。
銃弾がヒットした所が熱い。
さらには身体中に高熱を帯び始めていた。
「骨でも折れたのかな…?」
医術的知識はなかったが、漠然とそんな気がした。
「でも、ヘコんでなんていられないわ……」
夢遊病者のように、だけど目だけはしっかりと前を見据えて歩く。
みさきや澪ちゃんはもういない。
でも、私はまだ生きている。
運がいいといってしまえばそれまでなのだろう。
だけど…
「見ててね…みさき、絶対に拾ったこの命、無駄にしないからね。」
『雪ちゃん…』
傍らでみさきがそう言った気がした。熱のせいかもしれないが。
そこへゆっくり微笑みかける。
もう思い出したくもないみさきの最後の姿。
矢が刺さっていた。これがひとつの手がかり。
ワサワサッ
近くの草が生き物のように蠢いた。
(また誰かいるっ……!!)
緊張が辺りを包みこむ。今度しくじったら…命がない!
バサッ!
ライフルで草を押し分ける。指はトリガーにかかったままだ。
そこから出てきたのは……
身体に無数のダイナマイトがとりつけられた腹巻き(?)を装備した女のコだった。
『えぐえぐ……』
「み……!!」
もう思い出したくも無いみさきの最期の姿。
だけど、澪ちゃんは私は確認していない。
――生きてた……生きてたっ!!
雪見の顔が少しだけ綻ぶ。
だが…
「わ、私を撃ったら爆発するんですよ!このダイナマイト本物なんです!
う、嘘じゃないですよ、だからゆ、許してください〜!」
澪が錯乱したように叫ぶ。
「違…澪ちゃ…」
そこで雪見の表情が再び凍りついた。
澪ちゃんじゃない……
だってあのコは…
「こんなのおかしいですよ!お姉ちゃんも…巻きこまれて…
一体どうなっちゃったんですか!みんな、みんな…」
「お、落ち着いて…」
澪に似ている…ただそれだけだったが、雪見の殺意は今薄れていた。
「私はこんなこと好きじゃないんです。だって、殺し合いなんて!…悲しいですよ…」
誰だってそうだろう。異常な精神の持ち主でなければ。
ややあって、落ち着きを取り戻した少女――名倉由依(066)――は、雪見にそう言った。
警戒されていて、表情はこわばったままだが。
銃口こそ向けられてはいないが、ずっと雪見の手にはライフルが握られていた。
「……」
「それに…私に支給された武器ってコレですよ…死ねって言われてるようなもんですよね。」
ダイナマイト付の衣装…
「私にカタパルト弾にでもなれというんでしょうか…神風特攻隊じゃないんですよ。」
「そうね…」
笑えない。今、雪見は死へと特攻しているのだから。
「それに…私や郁未さんや晴香さん…なんで狙われなきゃならないんでしょうか…」
「……!!」
雪見は思い出す。あの下卑た笑みの下から発せられた放送の言葉を。
付け加えだが、俺を殺せば全て終わると思う奴ら、殺したいやつは何時でも殺せばいいぜ。
ただし、俺を殺せば、この島の遥か沖からここヘミサイルが発射されて島ごと木っ端微塵だがな、 能力を制限している結界装置を壊しても同様だ、そうなって死にたくなければまずこの5人を殺すことだな ハッハッハ。
高らかな笑い声の後、5人の名前と写真がモニターに映し出された。
003天沢郁未 022鹿沼葉子 092巳間晴香 093巳間良祐 066名倉由依
由依も言ってからしまったという感じで雪見を見上げた。
雪見は物言わず由依を見下ろしている。おさまりかけた殺意の衝動が全身にこみ上げた。
(このコを殺せば…結果的に私の…私の目的が果たしやすくなる……!!)
そして、もしかしたらこんな狂気じみたゲームの黒幕をもこの手で……!!
「あ、あの…」
由依が恐る恐る口を開く。
「ごめんね、出会ったばかりで悪いけど……さようなら……」
雪見は由依の足を思いきり踏みつけると、
ライフルを由依の頭に押し付けた。
合流する相手を探して歩いている二人の目に映った黒焦げた二つの物体。
数時間前の爆発の結果だと一目でわかる。
しかし、少女はそれ以外の物−壊れた先行者に目を止めた。
「これ、中華キャノンのロボット!」
駆け寄った少女に少年が呼びかける。
「初音ちゃん、それ、どうする気だい?」
「これ、見た事あるんだ。確かここに…ほら、ちゃんとあった。内蔵型修理
キット。もしかしたら直せるかと思って」
「へぇ…意外だね。機械いじりが好きなの?」
「まあ…結構昔から機械の操作とかもしてたしね」
そう…500年以上昔からと心の中で付け足す。
少女が先行者を分解している姿に少年はふと、
(この娘、もしかして、マッドサイエンティスト?)
と思ってしまう。
「えーと、ロボットの復元は辛そうだけど、武装の再生くらいなら大丈夫かな?
」
その呟きとほぼ同時に、一人の殺人鬼が隙だらけの少年に向っていた。
「え、そ、そんな…っ!」
あまりの恐怖と驚愕で、由依は逃げることも、抵抗することも忘れ、呆けていた。
「さようなら、由依ちゃん……」
引き金を握る指に力が込められた。
由依を見る。悲しい顔。そしてあの娘の面影
――『あのね』
『はじめましてなの』
『今日から入部するの』
『よろしくなの』――
出会ってからの毎日が一瞬走馬灯のように駆け抜けた。
「っ――――――!!」
そして引き金を引いた。
由依の真後ろの草むらから硝煙の匂いが立ち昇る。
「……」
(あれ……?)
生きている。
由依の頭の真横にはライフルの銃身。
あまりの爆音の衝撃に耳からの情報が何も入ってこない。
「もう、二度と私の前に姿を現さないで。」
そう言うと、雪見は由依を置いてその場を立ち去っていった。
どうして殺せなかったんだろう。
分かりきっていること。私にはあの娘は殺せない。
だって……
「本当に好きだったんだよ。」
物言わぬ後輩を、頑張っている姿を。
「……」
由依はその場で放心していた。
最後にあの人が言った言葉は聞こえなかったけど、
その表情がとても悲しく感じられた。
改行ミスったね、漏れ。スマソ。
…志保って出てたっけ?
死んだ
彰(・∀・)イイ!!
萌え。
その女性は少年に向って走り出した。
「お姉ちゃん!?」
初音は分解された先行者を見たまま言う。
その声に、千鶴は動きを止める。その直後に怯えた声で言う。
「どうしてここに初音が?」
しゃがみこんで先行者の分解をしていた初音に千鶴は気付いていなかった。
「お姉ちゃん…まだ、人を狩るんだね…」
その言葉に千鶴は右手の爪を取り落とす。
続けて、初音が言っているとは思えない冷たい言葉が発せられる。
「本当は、私の方が偽善者なんだよね…」
「はつ…ね?」
「エルクゥを皆殺しにしたのは私…大切だった人を殺され、その人の
思いを叶えるために同じくらい大切な人たちを殺したの。
だから…今回も『狩猟者』を裁くの…リズエル!」
振り向きざまに中華キャノンが火を吹く。
しかし、その弾道は逸れ、千鶴の左肩を軽く抉っただけだった。
「千鶴お姉ちゃん、今の私から逃げて!」
千鶴は力なく左肩を押さえながら、去って行った。
その直後、再び冷たい声で呟く。
「ソシテマタ、ツライ、ヘイワナヒビヲ、ジローエモント、スゴスノ…」
彰たん……萌え。なんて間抜けな……
あまりでしゃばるのもどうかと思ったが。補足というか、何というか。蛇足?
>>76-79
てゆーか、司って誰? あれはオフィシャル設定じゃないです。私の中では。
私の構想としては
>>81と似たような感じ。
浩平はどうでもいいです。このキャラロワの設定時点で浩平と茜はそう深い仲じゃない。
中一の入学式、雨の空き地で祐一と茜は出会った。
でも祐一は、茜の心を『途中まで』(これ重要)開いておきながら、転校してしまった。
だから今茜はこんなんなってるのですが……その程度は本文中で表せたと思いますが、ダメでしょうか?
他キャラとの面識は書き手の自由ってルールになってたので、それに乗っ取って好き勝手やらさせて頂きました(私は当初反対派でしたが)
そもそもこの段階から受け入れられないって方は、読み飛ばして下さい。
ルール違反はしていないはずですから、自分。
あ、もちろんこの妄想はキャラロワだからこそであって、実際祐一とは知り合いでも何でもないんだろうけど。
つーか初音ちゃんがちょいと壊れかかってる?
……俺、全く初音ちゃん自身に関して記述してなかったから、
それもアリですな(w グッドっすヽ(´ー`)ノ
つーか一晩見ない間に新スレですな、遅ればせながらおめ。
>>133 わかってます。ですがあれは小説版で始めて出てきた設定だったはず。
ゲーム本編では、幼馴染みのことは殆ど触れられてない。
で私は『司』という話が大嫌いなので、「誰だよ、それ」って言いました(w
初音って小学生じゃないの?(w
ていうか、いつ高校生だと発覚するシーンが出るのか楽しみです(w
強いネタ武器が先行者ぐらいしかでてきてませんねえ〜
他に何か出てきてもいい気もしますが。
由衣と天沢親子でひとつ書いていいですか?
>>136 良し。俺月ネタわからんのでかってに書けないし。
強い武器だったら『SADM』とか一瞬考えたんだけど。
広島型原爆の半分の爆発力を持つ小型核兵器だから……マズいと思った。
ちなみにコレ、ほんとにあるかは知らん。
139 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 21:06
トカレフってもう出た?
デザートイーグルは出てるけど…
出てないけど、
もう、出てない人は一桁だろうし、何使うかは
良く考えた方がいい。
まだないかな。
銃としか明記されてない武器もある気がするので、ひょっとしたらこれから出るかも?
ギャグっぽい武器は…だめかな?(w
しかし、本当死なないよな。
>>142 それを待ち望んでます。。先行者のような奴を。
>>138 セイダム!? なんつうかそれはすごいねw
ハズレ的なものはダメですか? 例・呪いの剣
先行者=ロボット あやかってゾイドなんてのは…ウソです。逝ってきます…
>>142 むしろ歓迎の方向で。
チップルvs目覚ましvsPOPのような大激戦(wが見たい。
シリアスでも展開を面白くさせる武器なら(・∀・)イイ!!
ガンダム……
…冗談です。
>>134 そうなんだw
ONEの茜の部分やり直してみたョ。
なんだかまた泣けてきた。
今ってキャラの分業制が一部で暗黙の了解になってたりします?
「もうっ、やってらんないわよ! 何が『君たちには殺し合いをして
もらう』よっ!!」
理奈は半泣きで毒づいた。
──冬弥くんの居ない、兄さんも居ないみんな別の場所に運ばれて
しまった……。私一人放り出されてどうすればいいって言うの?──
「殺し合うってどういうことよ……」
理奈はもう一度、力無く毒づいた。
彼女、緒方理奈がいるのはスタート地点から程良く離れた所にある
林だった。状況がつかめぬままにとりあえず落ち着けそうなところを
探した結果だった。
「きっと、こんなのどっきりに決まってるわ。由綺や兄さん、それに
私の同窓生から全く知らないエキストラまで人数集めてくれちゃって。
騙そうったって、そうはいかないんだから……。そもそも、どっきり
なんて三流の芸能人が出るもので……」
理奈はぶつぶつと呟くように言ったが、自分でその言葉を信じては
いなかった。もし、これが現実だったら、どっきりだと思って無防備
でいて、そのまま殺されてしまったら……。
そんなことは考えたくはなかったが、あり得ぬことでもなかった。
悲しいほどに今の彼女は無力だった。
何せ、彼女に与えられた武器は、どう見てもハンディーカラオケの
マイクにしか見えなかったのだから。
>>149 それは無理だがASIMOやAIBOなら何とかなるか?
ハズレはプーチ。(←セガ)
>>142 ボソッ…ボン太くん(変声機つき)
…逝ってきます。
「これで相手を魅了して、見逃してもらえというわけ? それとも
何か非科学的なしくみで音波兵器にでもなっているというの?
ちゃんちゃらおかしわよ……」
これが本当に武器であるというわずかな希望にすがりついても
みたかったが、本当にこれが武器であった場合、下手な取り扱いを
すれば自分にも危害が及ぶかも知れない。
結局理奈は自分の武器が何であるのかを確認できないでいた。
「私、どうなっちゃうのかな? 兄さん……、冬弥くん……。
どこにいるの? 会いたい逢いたいよ……。一人はイヤ……」
理奈は呟きながら、うずくまった。
体を小さく丸めながら、これが夢であることを願った。
──明日から次のシングルの収録なんだから。これはその緊張で
見てる悪夢に過ぎない。起きたらまた自分の部屋で、兄さんを布団
から引きずり出すように起こして……──
「そうよ、そうに決まってるんだから……」
理奈は頬をぬらしながら眠りについた。
>>154 =138だな〜?
フルメタネタは笑いすぎで死ぬ(爆
CD−ROMあと2枚出てないの忘れるなよー
>>156 138さんとは別人ですが…まぁ、他作品のネタは
ほどほどにしときます(苦笑
159 :
青紫:2001/05/21(月) 21:32
ここ面白いねー
俺影響受けちゃいそうだよ
160 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 21:33
全キャラの最終所在地点(=最後に出てきたレス番号)その1。
001:
>>66 002:3-71x 003:3-857 004:----- 005:3-563
006:3-348 007:
>>17x 008:
>>94x 009:3-528 010:3-596
011:
>>36 012:3-255 013:
>>155 014:3-590 015:
>>50 016:----- 017:3-697 018:3-287 019:3-857 020:
>>129 021:
>>129 022:3-285 023:3-36 024:3-36 025:
>>26 026:3-598x 027:
>>29 028:3-50x 029:3-732 030:3-154x
031:3-697 032:3-886x 033:3-718 034:3-317x 035:
>>29
161 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 21:33
全キャラの最終所在地点(=最後に出てきたレス番号)その2。
036:(
>>29) 037:(
>>29) 038:----- 039:3-14x 040:3-280
041:3-328 042:3-258x 043:
>>66 044:3-374 045:
>>89 046:
>>89 047:(3-372) 048:3-743 049:3-586 050:
>>21 051:3-374 052:3-21x 053:
>>36 054:3-664x 055:3-73x
056:3-221x 057:3-328 058:3-220 059:
>>9x 060:3-553
061:
>>62 062:3-598 063:3-89x 064:3-563 065:3-590
066:
>>122 067:3-113x 068:
>>122 069:3-590 070:3-287
162 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 21:33
全キャラの最終所在地点(=最後に出てきたレス番号)その3。
071:3-528 072:3-718x 073:3-220 074:3-734 075:3-33x
076:3-260 077:
>>22 078:
>>26 079:3-604 080:
>>29 081:3-297 082:(
>>26) 083:
>>87 084:3-9x 085:3-266x
086:3-253x 087:3-734 088:
>>50 089:
>>62 090:
>>9 091:3-734 092:
>>26 093:(3-743) 094:3-732 095:3-95x
096:
>>122 097:3-260 098:3-317x 099:----- 100:
>>29 ○"3-"が付いている分は、「ロワイヤル#3」にあります。
○カッコ付の分は推測。
○最後に"x"が付いている分は既に死亡。
# つっこみ大歓迎。
>セルゲイ氏
てっきり理奈がCDを持ってると思ったけど。
リュックサックに入ってるけど理奈が見つけてないだけとか…駄目っすか…?
安らかな寝息を立てて眠る霧島佳乃(031)の横で、松原葵(081)は周囲を注意深く伺いながらじっと蹲っていた。
小高い丘にある神社。そこを離れた葵は、途中で夢遊病のように歩いてくる佳乃を発見したのだ。
葵がふらふらと歩く佳乃に声をかけると、ぷつんと操り人形の釣り糸が切れたかのように佳乃は倒れこんだ。
慌てて葵が駆け寄ると、佳乃は深い眠りに入っているのか、ぴくりとも動かない。
とりあえず、この子が起きるまでここにいようと決めた葵は気を張りつつ、佳乃の様子を見守ってた。
「ふぅ。外傷も無いようですし……なんで気絶してるのか不思議です……」
と、ゆらりと大気の流れが変わった。――誰かが来る。葵は立ちあがると、暗闇に向かって叫んだ。
「誰か、いるんですか? こっちは戦う意志はありません。お願いです、出てきてください」
しばしの沈黙があって、一人の少女が姿を表した。――太田香奈子(010)だった。
その姿に警戒を解いた葵は笑顔で話しかける。
「こんばんわ。お一人ですか?」
「うん」
「こっち、来ませんか? こんな状況ですし、助け合いましょう」
そうね、と香奈子はゆっくりと葵の方へ歩み寄る。――と、横の佳乃の姿を見つけて足を止めた。
「コイツは、何?」
佳乃の姿に、ぴんと眉を跳ね上げて香奈子は葵に問いただす。
「あ、道で倒れてて、介抱してるんです。でも、なかなか目を覚まさなくて……」
「ふぅん。……じゃ、殺しちゃおう」
「え?」
まるで挨拶でもするように、香奈子は殺人の協力を葵に求める。
あまりの事に、葵は開いた口が塞がらない。
「だから、殺そうって言ったの。もういい。私一人でやるから」
「ま、待ってくださいっ!」
慌てて葵は香奈子の腕を掴んで制止する。
「どうして、殺そうだなんて考えるんですか。今はみんなで協力し合って、帰る方法を見つけるべきでしょう?」
「こんな時に呑気に寝てるだけのやつだなんて、足手まといなだけ。邪魔にならないうちに殺しちゃおうよ」
寝ている佳乃を足蹴にしようとする香奈子を、葵は必死に止める。
「ど、どうしてそんなこと言うんですか!? 誰かが危険なときには助けてあげるのが普通じゃ無いですか。それを、邪魔だなんて……」
「だって」
ついと香奈子は葵を見つめて言う。
「瑞穂は死んだのよ? 危険なときに、誰にも助けられずに。それなのに、何でコイツは生きてるの? 不公平じゃない」
淡々と語る香奈子を、葵は鎮痛な面持ちで見つめるだけだった。
「私、死のうと思ってたの。でも、死ねなくて。崖から飛び降りたら死ねるかと思ったけど怖くて出来なかった」
そこで一旦言葉を区切ると、暗い炎を宿した瞳で、葵をじっ、と見つめる。
「どうしようもなくなって、途方に暮れていの。そうしたら、ある娘がこれからどうすれば良いか教えてくれた。
役立たずを殺して行こう、って。瑞穂が殺されたように。私が殺してあげなさいって」
「……」
「弱肉強食。簡単な自然の摂理よね」
けらけらと香奈子は笑い出す。
「……わかりました」
葵は、静かに返す。香奈子は笑いをやめた。
「あなたがあの人を殺そうというのなら」
ぐ、と両の拳に力を込めると、すっと流れるような仕草で構える。
「この私が、お相手します」
「……ふ。ふふふふふ……」
突如、香奈子は笑い出す。怪訝な顔をしつつも、葵は構えを崩さない。
「?」
「いいわね。あなた、格闘家? ……格闘家の拳って、人を殺せるのかな?」
「私は未熟ですから、そこまでの威力はありません。でも、当たると痛いと思いますよ」
やめるなら今のうちだ、と言うニュアンスを込めて言い返すが、それを聞いて香奈子はけらけらと笑うだけだった。
「ふふふ……それじゃ困るわ」
「えっ?」
「殺してって言ってるのよぉ! コイツをおおおおっ!」
がむしゃらな香奈子の攻撃を、葵はひたすら防御する。
「どうしたの? 相手してくれるんじゃなかった……」
「……ふっ!」
その瞬間、葵の動きがが静から動へと転じる。剛拳一撃。
ずんという鈍い音がして香奈子はよろよろと身を崩す。
「……もう、やめましょう。私たちは助け合わないといけないんです」
「くっ……」
香奈子は苦痛に顔を歪めながら、葵の腕を掴もうとする。
それを避けようとした刹那にきらりと何かが光って、葵の腕に鋭い痛みが走った。
「つっ……!?」
「ふふふふ……油断大敵ね、格闘家さん」
「こんな傷、かすっただけです。大した事ありません。残念ですけど、
あなたがどんなに頑張っても、今ぐらいの傷をつけるのが精一杯だと思います。
……だから、やめましょう? こんなの、無意味ですよ」
葵は必死で香奈子を諭そうとする。が、香奈子はくっくっと笑うだけだ。
「ふふ。良いこと教えてあげる。これ、毒が塗ってあるの。普通の人は30分で死ぬんだって」
ぶらぶらと鋏を揺らしながら、香奈子は楽しそうに言う。
それは、香奈子に殺人をほのめかした少女、月島瑠璃子(060)からのプレゼントだった。
「さ、コイツを殺そう? そうすれば解毒剤が貰えるわ。ね?」
顔を真っ青にした葵に、優しく香奈子は言う。少しずつ、葵の腕は感覚が無くなってくく。
「……お断りします。私は、人殺しはしません。みんなで助け合って、この島を脱出しましょう」
それでも、葵の意見は変わらなかった。真っ直ぐな瞳を、香奈子に向ける。
「あ、そう。じゃ、そこで死んでて。私はコイツを殺していくから」
「そうは行きません」
葵はたっ、と瞬時に間合いを詰める。それに反応して、すぐさま身構えて香奈子は鋏を突き刺そうとする。
『葵ちゃんは強いっ!』
ふと、懐かしい声が聞こえた気がして。緊張でがちがちだった自分を勇気付けてくれた、あの声が聞こえた気がして。
『そうだ。先輩に、綾香さんに、みんなに励まされて私は強くなっているんだ。
やっぱり、助け合わなきゃ……だめですっ!』
渾身の一撃をカウンターにして香奈子に見舞う。ぐっと足に力を入れて踏ん張った。
――葵の必殺技、崩拳。スローモーションのように、香奈子は宙を舞い、そして地面に叩きつけられる。
「……はぁっ」
荒い息を吐いて、葵は座りこむと、制服のポケットに入れていたハンカチで、傷つけられた腕をぎゅっと縛る。
これでしばらくは毒が回らないはずだ。ただし、このまま放っておけば腕が壊死する危険もあるが。
葵はもう一度気力を振り絞って立ちあがると、佳乃の方を見てぺこりと頭を下げた。
「ごめんなさい、ここに置いていく形になってしまって。お願いですから、生き延びてくださいね」
そのまま倒れた香奈子の元へ寄ると、鋏を奪い取って、気絶した香奈子に喝を入れ目覚めさせる。
まだぼんやりしている香奈子に、葵は荒い息を吐きながらも凛とした表情で言った。
「あなたに殺人をやろうって言った人のところに案内してください。
――その人は、間違ってます」
「…なんだろう?なにかが…聞こえる」
月代は『なにか』の音を感じ取り、足を止めた。
「…人…じゃないよね」
月代は神経を研ぎ澄ませる。
蝉丸や御堂ほどではないが、月代の体内にも仙命樹が息づいているのだ。
(チョロ…チョロチョロ…)
確かに聞こえた。
「…涌き水だ!」
水源は近くにあった。
だが、あの時、音に気付かなければ通り過ぎていたろう。
月代に支給された水は既に底をついていた。
彼女にとってはこの清水は嬉しい発見である。
・
・
・
一休みした後、彼女はふと思った。
「そういえば、私の武器って何だろう?」
月代は支給された武器をまだ確認していない。いや、確認したくなかった。
理由は簡単である。
『武器だったら嫌だなぁ…』
しかし、彼女の脳裏に『もうひとつの可能性』がよぎった。
『防弾チョッキとかだったらいいなぁ…』
月代は決心した。大きく深呼吸し、支給物資の入っている布袋に手を突っ込んだ。
中に入っていたのは拳銃でも、刃物でも、防弾服でもなかった。
「お面…だよね、これ」
もうひとつ、一枚の紙切れがお面に貼りつけてあった。
紙には何か書いてあった…
「…い、イイ?」
その刹那!月代の顔に何かかが覆い被さった。
「(・∀・)ふわっ?!ちょっ…何これ〜〜」
彼女の顔には間の抜けた顔のお面が吸い付いていた。
「(・∀・)と、取れないよぉ〜〜、歯医者さんくさいよぉ〜〜」
「(・∀・)せみまるぅ〜〜〜、たかこさぁ〜〜ん…誰でもいいからこれ取って〜〜〜」
彼女は薄れた視界を頼りにおぼつかない足取りで森の奥深くへ消えていった。
月代の武器【(・∀・)イイ!お面】効果:不明
住井護は、愛しの澤倉美咲の手を牽きながら、森の中を全速力で駆けていた。
息切れする、だが、早く潤を見つけて合流しなければ。
「ま、護くん、早い」
――愛しの美咲がそう云うのを聞いて、漸く住井は自分が夥しい汗を掻いていることに気が付いた。
「……ごめん、美咲さん」
愛しの美咲の声を聞くまで、自分がこれだけ焦っていることに気付かなかったのか、
と思うと、自分はまだまだだな、と思う。
「走ったからって潤に合流できるって訳でもないのにね。駄目だな、お姫様を疲れさせるような真似をするナイトなんて」
そう云うと、愛しの美咲は顔を赤くして俯く。
大方、自分のキザったらしい言い方が、聞いていて恥ずかしくなったのだろう。
だが、年上の人を口説くには、自分はいっそ道化のように馬鹿な男を演じれば良い。
そうするのが有効なのだと、住井は長年の経験で知っていた。
「……少し、休もうか」
そう云って、住井は愛しの美咲の手を強く牽き、森を抜け、浜辺に出た。
「良い風だねえ、素敵な海だ。ほら、遠くの空が白んできてるよ」
住井が指差すのを、美咲は呆然と見た。
――朝陽。
「どうしたの?」と訊ねる住井の言葉も入らない。なんて、素敵な風景なのだろう。
自分は寝坊屋だから、朝陽がこんなに素敵なことなど知りもしなかった。
……初めて、だ。――涙が流れてくるのを、止めることが出来なかったのは。
こんな綺麗な風景を、明日はもう見ることが出来ないかも知れない。
そんな、絶望を、確かに感じていたから。
それが、自分が巻き込まれた運命、だと。
涙を流す自分の顔を見て、住井は怪訝な顔をしたが、次の瞬間には
「……泣かないで」と、住井は微笑んで、美咲の頬を指で拭った。
初めて、その少年を、優しい子だと思った。
「ありがとう」と微笑むと、住井は少し赤い顔をして、「どういたしまして」と目を逸らした。
じゃり、という音が聞こえたのは、その瞬間だった。
住井は瞬時に振り返り、足音の主を見る。
「誰だっ!」――マシンガンを取り出し、住井が構えた先には――美咲の見知った顔。
――男。銀色の髪と、鋭い、大人の目を持った男。
「――緒方、英二」
美咲は、思わず呟いた。それは、ブラウン管を賑わす天才プロデューサー――緒方英二(012番)だった。
>>168 爆笑のため激しく転倒した。
どうしてくれる。
>>168 >「(・∀・)と、取れないよぉ〜〜、歯医者さんくさいよぉ〜〜」
>【(・∀・)イイ!お面】効果:不明
ダ、ダメだ、腹痛ぇ(藁
>>168 >(・∀・)と、取れないよぉ〜〜、
ということは、もしかして呪いのアイテム?(藁
>>172 あえて設定はしません。
物語を面白くする要素として使って欲しいですね(w
もちろん、呪いのアイテムとして話を進ませて頂いてもかまいませんが(www
とりあえず以降月代のセリフの前に(・∀・)を付けるのはデフォで(w
「ちょっとそこの人達、助けてちょうだい。」
気になる所があるのでついてきてほしいという姉の提案に従いこの社にやって来た
来栖川綾香はこの数分の展開になんとか頭の中を整理しようとした。
姉がやってきたこの社はどうやらいろいろな結界の役目を果たしているらしい、
そこで結界を解くというので自分も魔方陣を書いたり儀式の手伝いをしていたのだが
最後に姉が魔方陣の中に入り呪文を唱えていたところで突然の衝撃が起こったのだった。
本の数瞬の後、彼女の目に移ったのは石畳の床ごと破壊された魔方陣とその中に倒れている
自分の姉 来栖川芹香 だった。わけもわからず気を失っている自分の姉の怪我を確かめる、
外傷はないのでひとまずほっとしたが今度は突然目の前に四人もの人か現れたのだ。
(思わず助けを求めたんだけど正解だったかな?)
なにせ四人のうち二人は防空頭巾をかぶっているしそのうち一人は竹やりまでもっていたのだ
そしてもう一人の防空頭巾は
「あれ?倉田さん?」
「あ〜綾香さんだったんですね〜。」
よかった、この子は信頼できる。財界の(面白くもない)パーティーで退屈をしてぶらぶら
していたときに偶然であったこの子はじつは倉田財閥の娘だったのだ。自分と同じように
こんな堅苦しい席は苦手であったと言う彼女とはすぐに打ち解けその後も時々連絡を取り合っていた。
くだらないデスゲームの中でも平常心を失わない所を見ると顔に似合わず意思の強い女性であったらしい。
「そちらは以前お話頂いたお姉さまですか?」
「そうなの、この場所にあるって言う結界を解こうとしたらこんな事になって。」
「あらあら、大変ですね。ちょっと見せてもらえます?」
「え?」
「私、牧村南と言います。イベントで色々具合が悪くなった人達を見ているので多少は
看護が出来ます。」
攻撃的な人達ではなかったので彩かは安心した。南は色々倒れている芹香の顔色を見たりしていたが
ただ気絶しているだけなので大丈夫だと言った。
そしてこのやり取りがされている間残りの二人は
古びた社をじっと見つめていた。
なんだろう、この社は。全体に古びてはいるが基礎の部分は割と新しい木材で出来ている。
まるでどこか他のところからこの社を移動させてきたようだ。それにこの感じ
「舞さん、これが結界の基盤ですね。」
「はちみつくまさん。」
「?」
同意の言葉なのだろうか、舞は緊張した顔つきにもかかわらずかわいい言葉を返してきた。
結界にはさらに少しヒビが入ってるようだったが自分ともうひとりで壊す事が出来るだろうか。
さっきから悲しい気が充満していることも気になる。
「姉さんなら笑って『大丈夫だよ』っていうだろうけど私には自信ないな。」
「…あわせてあげる、お姉さんに。」
「舞さん?」
「みんなで帰る、そして佐祐理と祐一と一緒にお弁当を食べる。もちろんリアンちゃんや
リアンちゃんのお姉さんも一緒。魔法も見せてもらう、お空を飛びたい。」
「ええ、一緒に帰りましょう。」
少しこの気に圧されて弱気になっていたときに舞の言葉はうれしかった。
「いきます。」
と魔力を引き出そうとしたリアンを突然光の塊が襲った。
「あぶない!」
とっさに舞の体当たりにより力の直撃は避けられたがリアンは光の余波だけで
多少のダメージを追っていた、光は『あの』力と同じ悲しみに満ちていた。
光は徐々になにかの形を取ろうとしていた。
「あなた、誰?」
「…我が……名は……かん…な、…立ち去…れ」
光が作り出す人の形は少女のものだった、翼を持つ少女の。
あの、郁未さんと晴香さんを足して2で割ったような人が姿を消して、
それでも私、名倉由衣は呆けてそこに座り込んだままだった。
「似てたなぁ、あの人。」
容姿や物言いだけじゃなくて、その目。
強いけど、どこかせっぱ詰まった、余裕のない目。
FARGOでであった郁未さんと晴香さんも同じような目をしていた。
そして、私はしっている。ああいう目をした人を決して一人にしてはいけないという事を。
自分が一人だと思わせてはいけないという事を。
「だけど、どうしよう。」
次は殺す。あの人のその言葉にうそはないだろう。あの人にはそういう『強さ』がある。
それは、かつて行動を共にした二人の少女が持っていたものと同じ物だ。
そう、同じ『強さ』を持つあの二人ならば...。
会いたい。あの二人に会いたかった。あの人達ほど頼りになる人はいない。
「郁未さんなら木の板でビームを防いだり、相手のはらわたを加えてにやりと笑ったりしそうだもん。」
まぁ、たまに壁に5000ほどダメージを与えそうな気もするが。
「あ、でも晴香さんはちょっとやだな。なんか、私の事盾にしたり飛び道具にしたりしそう。」
なんとなくおかしくなってクスクス笑う。
頼りになる仲間の事を考えると、それだけで元気がわいてくる。それが、私の『強さ』なのかもしれない。
『そうゆうのをただの能天気って言うのよ。』晴香さんあたりにはそう言われそうだが。
かまうもんか、元気が一番。
「郁未さんって結構むっつりスケベだから、今ごろ男の人と仲良くやってるかも。」
そんな事を大声で言ってみて、景気をつけようとして、
「あの...」
という背後からの郁未さんの声に腰を抜かした。
「い、郁未さん!?」
慌てて振り向いた先にいたのは、しかし郁未さんではなかった。
ちょっとお年を召している、でも結構きれいな人。そして、
うん、似てる。郁未さんを大人っぽくしたような感じ。って郁未さん十分大人っぽいけど。
なんとなくスリーサイズとか身長とかそういうのを思い浮かべる。
「いえ、私は」私の方に向かいながらその人は「母の未夜子です。」自己紹介した。
って、えぇっ!?い、い、郁未さんの、
「お母さん!?」
「はい、天沢未夜子と申します。」
うわ、似てる。この人の方がちょっと穏やかなようだけど。
「あ、ああの私はゆ、由衣です、名倉由衣です。ああ、あの郁未さんにはつ、常々...!」
え、ええい、落ち着け私。ああでも緊張しちゃうよぅ。
「落ち着いて、由衣ちゃんね。」
その人、ええと、未夜子さんは相変わらず穏やかな顔。
「郁未がいつもお世話になっているわ。」
「い、いえお世話になっているのは私の方で...!」
って、あれ?なんで未夜子さん私の事知ってるんだろう?
「それで、由衣ちゃん。あなた今一人かしら?」
「あ、はい。」
今浮かんだ疑問とか、そういえばこの人の右手はずっと背に回されてるなぁとか、
そんなことが頭の中にあったんだけど。私は返答していた。
...ばか正直に。
「そう、じゃ、突然だけど・・・」
もう既に目の前に来ている未夜子さん、右手があらわになって。
ありゃ、手斧。って、嘘?
「さようなら。」
耳元を何かかがかすめて、左肩がものすごく熱くなって、視界が、崩れて赤く、黒くなって。
そんな中で今度こそ郁未さんの声をきいた様なきがした。
「おかあさん!?」って。
「だから甘いんだよ」
マナがその場を去った直後、浩之は目を開きそうつぶやいた。
聖のメスに塗られていた薬は即効性ではあったが絶対量の少なさから浩之を
長時間にわたって眠らせるには至らなかった。
後ろ手に縛られたロープを木の幹にこすりつけて切断し足のロープをほどく。
「武器はあのマナとか言うやつがもっていきやがったのか」
――どこからか調達するしかねえな――そこまで考えたとき足音が聞こえてきた。
仕方なく浩之は近くの茂みに身を隠した。
数分後、そこに現れたのは新城沙織(049番)だった。
日本刀を抱え苦しそうに息をしている。 体のあちこちが血にぬれているのは出血
のせいだろうか?
――あいつをやろう――そう思った浩之は石ころを拳に握り込むと沙織の背後に
そっと回り込んだ。
160〜162の訂正。
(008) ×
>>92x ○ 3-92x
(047) × (3-372) ○
>>9
えっと、とりあえず前編です。
親子対決はあとに書こうかなと。
no pain no gain
牧部なつみ(079)は錆付いた短刀を鞘に収め、呟く。
「何処に罠を仕掛けよう…」
相手を確実に戦闘不能にする。そうでないと罠を仕掛ける意味が無い。
誰がどんな武器を所有しているか分からないが、銃器系なら
一瞬にして相手を屠る事が可能なのだ。
それに…殺すことが最初の目的ではない。
"贄"
生き残るため。店長さんの敵を取るため。餌を撒くため。
味方につけるため。捨て駒にするため。そして……試喰するため。
最早それがどれほど人道的でないかは分かっている。
分かってはいるが…そもそもこんなことをする方が人道的でないのだ。
そして……店長さんを殺した人も。
皆様初めまして。dcです。
前スレ602-604の荒門氏の煽りを受けて
なつみをこんなんにしちゃいました。
こうすると以後ネクロマンスィーと化して
物語を大きく動かしていくキャラになりそうですが…
皆様の反応を見て、好評であるなら少しずつ動かしていきますね。
>>179 うひゃっ、モタモタしてたら沙織取られた(汗)
魔法……弱体化では?
普段の日はこの眠りこけている馬鹿は誰よりも早く起きる筈なのだが、
今回に限り、長森は目を覚ます様子がない。
浩平が眠れなかったのとは対照的だ。
ずっと眠ったまま、目を覚ますことがないかとも思えるほど、その寝顔は静かすぎて。
可愛い寝息を立てながら眠る長森瑞佳の頬を、すぅっと撫でてみた。
七瀬もついに限界が来たのか、二時間ほど前から横で寝息を立てている。
浩平は結局一人で、敵が訪れないかを見張っている事になったのだった。
――運良くというか、誰一人として現れることなく、夜は過ぎていった。
少し白んできた空を、深い森の中で眺めながら、浩平は大きな溜息を吐いた。
――いつか、これは終わるんだろうか。
だが、今の浩平には、永遠に終わる気さえしない悪夢のようにも思える。
どれだけの数の人間がやる気になっているというのだ。
百人だ。百人もの数が、殺され尽くすのに、どれだけの時間がかかるのだろう。
――或いは、あの少女――鹿沼葉子が、高槻を殺したなら、そこでゲームは終わるのかも知れない。
だが。浩平の胸からは、最悪の事態を想定する、悪い予感は消える事はなかった。
ふと、長森の顔を見る。暢気に眠り呆けるその少女の顔を見て、浩平は少しだけ、微笑った。
その柔らかな唇に触れてみた。湿ったその唇に、唇を重ねたい衝動に駆られたが、なんとか耐えた。
「にしても、――お前、可愛くなったよな」
と、冗談交じりに呟いてみた。頬をつんつんと突いてみた。
聞かれていたらオレはもう恥ずかしくて一週間は近所を歩けない、という覚悟をしながら。
「護ってやるからな、必ず」
――必ず。
「こう、へい」
と、長森が何やら寝言を言っている。
「ばか、だよ、こうへい」
寝言でも馬鹿にしやがるかこのばかは――。
「わたし、なんか」
そして、崩れ落ちるように、浩平の胸にもたれ掛かるように。
「ほうっておいても、良かったのに」
目を開けて。
馬鹿だよ、浩平。
「起きてたのか」
「少し前から……」
「そうか」――恥ずかしいものである。七瀬の気持ちが良くわかる。独り言hは自粛しよう。
「ね、浩平――ぎゅってして」
「……長森」――すごく、哀しい目。
「嫌だよ。怖いよ。すごく、怖いよ。もう、浩平と一緒に学校にも行けない、浩平と通学路を走れない」
「――ばか、絶対、絶対帰れる」
「浩平、好きだよ。大好きだよ。大好きだよ。大好き」
「――ばか」
「浩平、好きって云って欲しいよ。すごく、わがままだけど、云って欲しいよ」
「――好きだよ、ばか。大好きだよ」
そう云って、浩平はその肩を抱きしめた。強く強く、離さないように。離さないように。
たとえオレが死んでも、お前を、必ず護るよ。
長森は浩平の胸に顔を埋めると、腕を浩平の背中に回し、暖かなぬくもりを、浩平に与えてくれた。
それは、――ずっと昔にも感じた、優しいぬくもり、で。
起きるに起きれないのである。
(か、勘弁して欲しいわ)
七瀬は、実は、長森が目を覚ました頃からずっと目を覚ましていたのだ。
実際の話、ここで、
「わはは! おはよう二人とも! 世界の乙女、七瀬留美のお目覚めよ! あら、二人ともラブラブね!」
なんて云うことが出来たらどれだけ楽なことか。自分はそれほどに恥知らずではないのである。
ラブラブな二人の邪魔をするなんて、そんな事乙女がする事じゃないわ!
っていうか、――なんだか、不公平な気がする。
折原はあまりに瑞佳贔屓過ぎない? いや、別に良いのよ。
いや、あたしも抱きしめて欲しいとか、そんな甘ったるいこと云うわけじゃないけどさ、
なんだかあたしがいないみたいに扱われるのはすごく癪よ!
ああ、もう、もどかしいな、なんていうか、あたし、すごく可哀想よ、とにかく。
ああ、もう、なんて云うか、目を覚ましたいのよ、早く!
いつまで抱き合ってるのよ! あたしが見てると知ったら、こいつらどんな顔するのよ、まったく。
「ううぅん」
わざと声を出してみた。うう、我ながらなんて姑息な手段なのかしら。
――聞こえてないの? くそっ、いつまで抱き合ってるのよまったく。
か、覚悟を決めて、起きちゃおうかしら。しかしね、でも、やっぱり世界一の乙女になるためには……
「ん。じゃあ、長森、ちょっと、水汲みに行こうか――ちょっと遠いけどさ」
「あ、うん、いってらっしゃい」
あ、やっと離れやがった。これで起きられるわ。つーか今の台詞、新婚夫婦みたいよ、まったく。
「ふぁぁぁぁぁぁ、よく寝た。あ、早いのね、二人とも」
「あ、お早う、七瀬さん」「おう、七瀬」
二人して顔を赤くしやがって、あたしはそんなに鈍感じゃないってば。判ってんのかしら?
そんな風な気を遣いながら行動する七瀬は、自分って乙女! と思いながら、
満足を覚えると同時に、――やけに虚しくなった。やってられんわ!
ん……
何だ……
俺は、身体を襲う荒い痛みに目を覚ました。
薄く目を開けて見てみると、どこかで見た事のあるような女の子が、俺の身体を縛る縄を
解いていた。確か、この子は――
「にゃあ。お姉さん、解けそうですか?」
「ん……多分……」
黒い髪。田舎っぽい顔立ち。そして何より、この触角……
(理緒ちゃんか)
チャンスだ。
こいつはとっぽい上に、俺に惚れているはず。こいつと、もう一人いるらしいバカ女を始末して
持っている武器を奪えば、生き延びるチャンスが出てくる。
例のメス女と乳くせぇガキのせいでふざけた目に遭ったが、やはり危機と好機は交互に訪れるもんだ。
「……解けた! 藤田くん、大丈夫!?」
理緒が縄を放り、俺の頬を叩く。だが、ここではまだ目覚めない。どうせこのおめでたい女の事だ。
俺が気絶した振りをしていれば、負ぶって連れていこうとするだろう。
その時、首を絞め落とし……もう一人のガキを叩き殺せばいい。
俺がそんな事を考えていると、理緒は困ったような調子で、
「心臓は動いてるから、生きてるよね……仕方ない、おんぶしてあげよう」
「にゃあ。お姉さん優しいです」
(来たァ〜〜〜)
俺はかすかに口元をほころばせた。身体じゅうの力を抜き、理緒にされるがままに負ぶさる。
「サンキュー」
俺はぐいっ、と理緒の首を固めた。
「きゃ!?」
後はこのまま動転して、何もできないままくたばるだけ……
「えいです!」
ぴ!
「!?」
身体を駆け抜ける刺激、直後に硬直。俺はのけぞり、理緒の背から落ちた。
うお。スマソ忘れてくれ。
七瀬モエー! モエー!
でも誤字の「独り言h」が気になって気になってしょうがないのは俺だけか?(゚д゚*)
「ああこれでこれでたすかるんだかるんだるりこちゃんにこのかたなわたせば
しななくてすむんだだだ」
既に出血と全身にまわった毒の影響で沙織の精神は崩壊の一歩手前であった。
にもかかわらず彼女が死にいたってないのはその出血により体内の毒が
流れ出していたためであった。
川島はるかとの乱闘で負った傷が沙織を生きながらえさせる結果となったのは
皮肉な結果であった。
浩之はそんな彼女の後頭部を石を握り込んだ拳で思い切り殴りつけた。
いたいだれかがなぐっただだれだれれてるるりこちゃんなぐったの
るりこるりこるりこあまたなぐったなぐたまたまたまたたなぐたいたい
いたいいたいやだいやだしぬのいやいたいやいたい・・・・・・・・・
「なに言ってたんだこいつ」
そう言って浩之は日本刀を腰のベルトにさすと毒の塗られた鋏を拾い上げた。
「次は銃だな」
浩之は数分前まで沙織であった肉塊には目もくれずその場を後にした。
【刀 毒塗り鋏藤田浩之の手により回収】
【049 新城沙織死亡】
【残り 75人】
>>163 遅レスだが……どちらでも良いのでは? 結局次に書く人次第でしょう。
うわ、シイ原さんとかぶってもうた。
そろそろ殺人マシーン浩之に復活してもらおうと思って。
195 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 23:04
とりあえず、
CD4枚は確実に必要だね。
あとは誰に持たせて、どういった経路で回収されるかなんだけど…もちろん書き手さん次第
個人的に白きよみの動向に注目
聖の支給品まだ出てきてないよね?
現在マナが持ってる聖のカバンにCDが入ってるってのはどうよ。
忘れてましたけど沙織のCDは放置ということで。
いくみんもかな?中身不明。
「やっぱり翔様×いおりゅんが一番よ!」
場の雰囲気に合わないくらい明るい声が響く。
「そうでしょうか、私はいおりゅん×翔さんのほうがスキです。」
「くぅっ!やるわね、だけどそれは間違いよ。」
険悪な空気が二人を包みこむ。
決して相容れぬ存在。二人の間には見えない大きな溝があった…。
「見かけより強情なコね〜。……ま、いいわ。その勝負はお預けといきましょう!
それよりもさぁ……」
※オタクはよく喋ります、しばらくお待ち下さい。
・
・
・
・
「…でね、今度東京で開かれるイベント…あっ、こみっくパーティー、略してこみパって
言うんだけどね?今度一緒に行こうよ!」
「恐そうです、それにまだ東京って行ったことないので…」
「大丈夫よ!いろいろなお店とか〜そう、楓ちゃんに似合いそうな服とか…
だけどこれは自前のほうがいいわね〜。うん、私も手伝ってあげるから自分で作っちゃいなよ☆」
「え、えと…はい…」
よく喋る女、玲子の勢いに、少女は半ば強制的にうなずいてしまう。
「大丈夫、楓ちゃん素質あるよ!こみパにだってす〜ぐになじめちゃうって。」
玲子の話はまだ終わらない。
まだ二人は血生ぐさい争いとは無縁の処にいた。
偶然……そういってしまえばそれまでだ。
だが、楓は常に勘を働かせながら安全なほう安全なほうへと玲子を導いていた。
もちろんエルクゥの――鬼の力ではない。
長年の(前世の記憶からの)生き残るための勘。ただの勘だが。
姉妹達からよく『楓の勘は当たるからな〜』と言われるほど鋭敏だ。
だが、それも限界に近づいていた。
黒い感触。もう…この島には安全な場所は皆無ということなのだろうか。
(お姉ちゃん…初音……耕一さん……!)
楓はブルッと身を震わせた。
まだ彼女は千鶴や梓、初音…そして耕一の身に何が起きているのか全然知らない。
「でね…――――――――――♪」
玲子の話はまだ、終わらない。
いくみんのはそれっぽいな…
序盤から入念に伏線張られてる気が…気のせい、だよね流石に(汗
スマソ。葵と香奈子の話を書いた者ですが、
瑠璃子の鋏、さおりんが持ってるってことすっかり忘れてました……。
今、浩之とさおりんの話見て気付いた……。
鬱だ。逝って来ます。
最初CDは、耕一のブルマー貞操帯の中に隠された設定のを書いたんだけど…
生々しいのでやめました(w
>>200 実は張ってるw
とはいってもまったく描写してないので
CDが必要ならいれても何も問題ないですよん。
よく分からないけど。
「……不毛ね」
先に視線を逸らしたのはきよみの方だった。
「で? 一体何がしたいの? 私を殺す?」
「はぁ?」
マナは一瞬、面食らったが、きよみの視線が腰に提げていたナイフにチラチラと注がれているのにすぐ気がついた。
確かに、こんなものをぶら提げていてはそう思われても不思議ではない。小さく苦笑した。
「あなた、バカ?」
「……なによ」
「あなたが私を狙ってるとかならともかく、なんでガキ呼ばわりされたぐらいで殺さなきゃいけないのよ。
そんなことでいちいち殺し合いなんかしてたら命なんていくつあっても足りないわ。
もし本気でそんなこと考えてるんだったら、ハッキリ言ってそれ、キチガイよ」
「そうじゃなくって」
きよみは苛立たしげに言った。
「今、自分がどういう状態に置かれてるかわかってるの? 今度会う時に私があなたを殺さない保証は何もないのよ?」
「死にたいの?」
その瞬間、きよみにはマナの目が強い光を帯びたように見えた。
小さいはずのマナが、なぜだか自分より大きく見える。マナはギュッと拳を握り締め、続けた。
「ビョーキね、それ。そんなに被害妄想撒き散らして楽しいわけ?
後で殺しに来るなら来ればいいじゃない。拳銃でも突きつけてくれたらあなたの望むようにしてあげるわよ」
一息にまくしたてると、マナはフーッと大きく息をついた。
頭で考えるよりも先に口からポンポンと言葉が出てくる。きよみの言動はなぜだか妙に引っかかった。
「そんな……そんな甘いこと言ってて、他の人に通用するとでも思ってるの!?」
「キレイ事かもしれないけど、疑って人殺しになるくらいなら疑われて殺された方が百倍マシだわ」
マナはそれだけ淡々と言うと、きよみに背を向けた。
「じゃ……お望み通り、もう行くわ」
これ以上きよみと会話するつもりはなかった。
いきなり歩き始めるマナに、きよみは慌てて声をかける。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ」
「まだ何か――」
不機嫌そうにマナが振り返るのと、向かいの森の木々の合間から人影が姿を見せたのが同時だった。
このへんで打ち止めにしとこう(´ー`)y-~~
しばらくは読み手に回りますので、書き手の皆さんはファイトですよ〜。
マナーさんのマナ萌え〜。
というかマナーさんの聖は良かった・・・(涙
浩平の独り言h……(・∀・)イイ!
>>206 ドモ(´ー`)ノ
111さんって少年書いた方ですよね?
アレ好きだったんでそろそろ密かに少年の登場を期待してたりします。
雑談も過ぎると馴れ合いウザイとか言われそうなので、ここらで名無しにチェソジ。
結界破壊組のパートを書いているものです
ちょっと大勢殺していいですか?何か希望はありますか?
(もちろん書き手のルールは守ります。)
210 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 23:28
211 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 23:30
>>209 自分の好みのキャラばっか残すなよー(藁
ムダ死にはヤメロよー
>>209 期待してるよ!
そろそろ刺激が欲しい…
>>209 能動的に動かしてるキャラやられると萎えるんで……。
データとか見て流れに問題なさそうな人を使ってくれると助かります。
キリング浩之はいいんだけど、浩之って一応満身創痍なんじゃないの?
あんまり暴れると傷口が開いてイタソウダ
>>215 同意、そのへんシカトされるとみつみと同じくただの無敵キャラになる
>>215 俺内部イメージではほとんどミイラ男だよ。
ビジュアル的にはホラーっぽくていいかもしれない(w
国崎往人(033)は氷上シュンの亡骸を抱きかかえながらみちる(087)をあずけた
店の前に来て愕然とした。
入口は無惨に破壊され、建物は今にも崩れ落ちそうだ
「みちる!!」
往人は氷上の亡骸を地面に置くと大急ぎで店の中に走り込んだ。
「みちる!いるなら返事しろみちる!!」
カウンターの影からゴキブリの触覚のようなものがニョキッと生える
「ね、国崎往人だったでしょ」
「そうですね。微弱ながら普通でない気配を感じましたし」
姫宮琴音もカウンターからひょっこりと顔を出す。
往人は思いっきり走り込んでみちるを抱きしめる。
「国崎往人。いたいいたい」
みちるはそう言いながらも嬉しそうに頭突きを決めようと隙をうかがっている。
そのチャンスを物にしようとした瞬間、玄関に人の気配がした。
往人はみりつを庇うように振り返る。
「だれだ!!」
「あら、国崎さんお帰りなさい」
左手を頬に添えながら、月明かりに照らされたその人は、まぶしくも美しかった。
「でもね往人さん、いくら能力を制御されているからって一度あった人の気配くらい
ちゃんと察っせ無いようでは生き残るのは大変ですよ」
「お母さん!」
今までカウンターの後ろでブルブル震えていた水瀬名雪(091)はやっと帰ってきた母の元へ
一気に駆け出した。
「お母さん、お母さん、お母さん――――」
泣きじゃくりながら現れた人に抱きつく名雪の頭を優しそうに撫でるその人の表情を見た
時、往人はなぜかこの人にはどうやってもかなわないと感じていた。
水瀬秋子――――
前々回大会の生き残りと言われている彼女は、ただ穏やかに微笑んでいた。
この殺戮の宴の中でさえ変わらぬ微笑みを――――
「往人さん。高槻という人の後ろにはとある人がいるのよ。
私はその人達と争いたくないから、最後はこの子を生き残らせるために辛い選択をする時が
来るとおもうの」
秋子は往人に優しく語り続ける。
「今、昔の友人達が必死に高槻をどうにかしようと必死で動き回っているわ。
もし、あのアナウンスにあった5人に有ったら、秋子の名前を言って助けてあげなさい。
本当は私が行ってあげるのがいいのだけど、私か祐一さんでないとこの子が落ち着かないから」
名雪の頭を撫でながら、秋子は往人に微笑みかける。
「さぁ、往人さん。あなたが仕留め損なった人の側に行きなさい。
私と名雪にはいらないこれをあなたに差し上げます」
そういって、秋子は携帯電話を往人に差し出した。
「この携帯電話は電話ではなくて、人物探知機です。名雪への支給品だったのですが、この子が
持っていても宝の持ち腐れだから。
番号を指定すれば、その人がどの人だか解るから便利よ。
ちなみに、私の番号は090番みたい。さっき調べたらそうだったから」
「良いのですか?こんな大事な物を私に渡してしまって?」
「構いませんわ。私はそれが無くても困らないですから
自分の力が足りないと思ったらここに帰っていらっしゃい。
それを、ここでみちるちゃんと約束しなさい」
往人は秋子にうなずいた後、みちるの前でかがみ込んだ
「みちる。このお姉さん方と一緒にいるんだぞ。俺はちょっと出かけてくるけど
必ず帰ってくるから」
「帰ってくるって約束だぞ国崎往人!
そういってみちるは右手の小指を差し出した。
往人はその小指に自分の小指を絡め3度手を軽く振る。
「指切った。な。約束だ」
「おぅ。国崎往人。美凪をつれてきてくれよな」
「わかった。約束だ」
往人は、そう言って月光が照らす夜道を見る。
「行ってきます」
そう言って、往人は走り出した
>>216 もうシカトされてると思う。目覚めてすぐ全力疾走してるし、傷がいたむという
表現も今までのところないし
>>218、
>>219 とりあえず、書かせていただきました。
一応私も書き始めましたという足跡だけ付けさせていただきました。
稚拙な文章で申し訳ありませんが、多少なりとも楽しんでいただければ幸いです。
ちなみに、書きたいのは秋子組ですので、往人は皆様で陵辱してあげて下さい。
<あ、他の人が書くなと言うのではなく、忙しくて現段階では秋子が絡んだ部分しか
<追えないと言う意味です
物書きが出張るのはどうかと思いますので、名乗りはこれを最後に出来れば
良いなと考えております。
>>215 あまりに無敵化されても萎えるんだよなぁ…
殺し役が居ないと困るのは分かるが
行き過ぎるとスタロワの二の舞になるし
凌辱すんな(w
225 :
6:2001/05/21(月) 23:46
>>221 弥生パートを書いた6です。
>>218-
>>219につじつまを合わせるために
ネタを修正してます。
(秋子が喫茶店に帰りつくまでの話です)
色々了解しました、とりあえず現在他の人が活発に動かそうとしているキャラは無視します。
あと遅筆なので今夜は今までの続きだけですがどうぞ、このあとに色々考えています。
(もちろん他の人が先に書かれたらそれは尊重します。)
ご意見ありがとうございました、それでは一名無しさんに戻ります。
>>221 えっと、ここの
>>9が確定稿でよかったのですね。
それでしたら………少々お待ちを。
って、
>>6さん申し訳ありません。
一応会話が終わるまで喫茶店の外で待っていたも有りかと思うので、
私が追加書きしても良いですが(^^;
リレーはやはりこうなるな(^^;;;;; <それが楽しいのですけど
展開に矛盾が生じるため
>>164-167はNGにするしかないな。
同じく
>>189は、前の人と浩之ネタが被ってるのでNG
回転が早すぎるのも、問題だぞ。
データまとめてる二人は、大変だろうが頑張って下さい。
浩之は実際キリングとしてはもうそれほど戦力にならないだろうし、
そろそろあかりたちと絡めて改心させてはどうか。
代わりにスフィーあたりを壊して。つーか、スフィーは今どこで何をやってるんだ。
230 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 23:50
秋子さんって結局戦闘に関わらないまま帰ってきたのか…
萎えた
参加者は(少々変なのもいるが)みんな人間。
これは基本的かつ重要な事実なので、書き手さんには肝に命じていただきたい。
質問なんだけど、ダイジェストのみのデータって需要あるかな?
書き手としてちょっと欲しいかなーと思ったんだけど、皆さんはどうよ。
ところで理緒アンド千紗ちぃは進展なし…でいいのかな?
>>229 怪しげな魔法書(wと格闘しております
あれに洗脳されたとか
>>231 鋏。
これは香奈子じゃなくて沙織が持っているはずです、時間的に。
その後、沙織は殺され、浩之に鋏を奪われている。
>>229 まじアンキャラ壊し過ぎ。
スフィーはヒロイン。
漏れ的には壊し反対。
>>233 欲しいっす。全部読んでるんだけど、やっぱり心配なんで、
毎回のように全レス読みなおすことしばしば…
>>238 うーん、瑠璃子が持っていた鋏は2つ、って解釈してたから
全然気がつかなかったよ…没出し多発はなるべく防ぎたいんだが、
無理かな?
242 :
名無しさんだよもん:2001/05/21(月) 23:55
了解ー。
ちょっとずつ進めていく方向で善処します。
現在は…昼間?
>>241 NG出すのを避けたいというのもわかるけど。
じゃあ、留璃子さんは鋏を二つ持ってたと解釈して、
>>164-167はありにします?
他の人の意見もききたい。
往人や秋子のルートは1日目の昼〜夜の間。
他は大方、2日目の午前〜昼だと思う。
高槻の放送入れたいよな。
>>242 でも今のところ浩之が改心するような葛藤とかなんかあった?
ただのキリングマシーンのような。
>>245 個人的にはヨシ。
毒塗りとはいえ凶器としては若干心細い鋏だし…
初期からマシンガン二つとかだと考えものだが。
弥生パート作者の6です。
「聞こえてらっしゃるんでしょ?喫茶店までの道案内、よろしいですね?」
拓也から奪った銃(マグナム)に安全装置をかけてベルトに挿し予備弾丸はポケットへ。
熊用の罠、拓也の食料&水は自分のリュックへと全てのアイテムを仕舞い終えた弥生は
改めて秋子の居る空間に言葉をかける。もちろん散弾銃への弾の装填も怠らない。
…幾ら藪の中とはいえこの距離で散弾銃を相手するのは危険だ。
…また彼女からは剥き出しの敵意は感じられない。
…それに喫茶店に残した名雪達の事を考えると時間は取れない。
数瞬の後、秋子は両手を挙げて姿を見せた。
ぐずぐずしてはいられない。
敵対する意思の無い事、また武器もこんな物しかない等最低限の会話を交わした後
喫茶店に残してきた者に殆ど戦闘能力が無い事を告げ
弥生の手を取って秋子は走り出した。
>>244 昼間というか…朝では。
>>186-189見ると。
書き手の皆さん、できれば時間の概念も記述しておいてくださいな。
252 :
名無しさんだよもん:2001/05/22(火) 00:00
>>251 前にも出た話だけど、正確な時間の描写は
かなり展開をせばめるんだよね…
あまりおすすめできない。
>>252 聖殺した後かな?
だったら、あれはアナザー扱いになってます。
うかつに時間や場所の描写をすると逆に書きにくくなると思うのだが。
日が戻る。
朝日が昇り、また一日が始まる。
つらく、苦しい、とても長い一日が。
少年はなぜか岸壁の淵にいた。
「誤算……だったかなぁ」
遥か下で音を立てて波打つ海を尻目に、ぼそっとつぶやいた。
海岸線に沿うように移動していたはずだったのだが、
どんどん道が高くなっていってしまったのだ。
2.30メートルは確実にある。落ちたら死ぬことは必至だ。
「……う〜ん」
少し困ったようにうめく。
「よし」
少年はくるっと向き直る。
「もう少し内陸の道に戻ることにしよう」
彼はそういって岸壁の淵を後にした。
夜の時間、自分は無心で歩き続けていたか、と言えば、
いささか嘘が混じっているかもしれない。
いろんなことを考えた。
ゲームのこと、高槻のこと、死んだ女の子のこと、そして彼女を殺した男のこと、
そして自分と同じように高槻を討つために動いている――あるいは、同志と呼べたかもしれない――人たちのこと。
そして……、自分のこと。
「僕が……、人並みの感情を持つなんていうのは、きっとおこがましい事なんだろうな」所詮、自分は楔でしかない。『力』を発現させるための道具だ。そして道具には感情
なんて必要ない。ただ、機能すればそれでいいのだ。
最初からそのつもりだった。たとえこのゲームに巻き込まれなかったとしても、
自分がやっていくことは変わらないはずだった。
心の隙間を穿つ……、その行為の咎を誰が受けるというのか?
自分か?
それともFARGO自体か?
……今まで、興味も無かったことだった。
「……(うぅん)。」
「あ、姉さん、気がついたのね。」
来栖川芹香が目を覚まして最初に見たものは自分を介抱する妹と
見知らぬ二人の女性だった。
「……。」
「あ、この二人は 倉田佐祐理 さんと 牧村南 さん、味方よ。
倉田さんのほうは前に話した事があったわよね。」
綾香が手短に事情を話してくれる、どうやら儀式を邪魔されて気絶していたらしい、
多少結界にダメージを与える事は出来たがまだ魔力は回復していないのは残念だった。
この二人にも敵意はないようだ、綾香が味方だというのなら間違いはない。
「……。」
「そうよ、姉さん。この二人も同行者が魔力を感知できるのでここに来たってわけ。」
「……。」
「あ、その二人はね…。」
『あぶない!』
二人の会話はそこで中断させられた、社から飛び出した光の塊が社を見ていた青い髪の少女を
襲ったのだった。さいわいもう一人社に注意を向けていた黒髪の少女に突き飛ばされたおかげで
直撃を免れたようだがどこかにダメージを追ったのかすぐに立ちあがれないようだった。
芹香は無言で立ちあがろうとしたがよろけて綾香にすがるような格好になってしまった。
光はなおも二人に襲い掛かるかのように不気味に動きつづけている。
「……。」
「姉さん、無茶よ。姉さんだって見た目は平気そうだけど結構なダメージを受けているはずよ。
足が震えているじゃない。」
「……。」
「『私だけじっとしているわけにはいかない。』って?そんな体で満足に戦えるの?」
「……!」
「…昔から姉さんは結構頑固なところがあったわね、でもそんな姉さんが好きだったわ。」
「……。」
「姉がピンチのときに助けてやらない妹がどこにいるっていうの?私もサポートするわよ。」
英二と冬弥が待ち合わせしてるよな。
美咲&護&英二、冬弥&由綺は組めてるはず。
あと、はるかが死んでるから放送あれば気づくはず。
秋子さんカコワルイ
よく、感情の起伏の少ない人間を人間らしくない、といったものだ。
特にFARGOでは、精錬やら修行だとかと騙って、さまざまな女性をそのような状態に
壊していった。あれは今思えばひどいものだった。無理やりにも……、たとえ崩壊し、
ロスト体を生む危険性を冒すことになっても、力を見出そうとする。そもそも、この
『不可視の力』は、人間という器に収まりきるものじゃない。完成した固体に侵入した
いわば『異物』だ。これは人間に人間以上のものを求める。たとえ制御できたとしても、その存在が、水面に浮かぶ枯葉のように危ういものであることに変わりは無い……。
少年は、近くにあった中くらいの岩に目をとめた。
さっと手をかざし、凍るように冷たい視線をそれに向ける。
「……割れろ」
一言、そうつぶやく。だがその岩が割れることは無かった。
彼はそれに接近して表面を撫でてみた。
中心に近い部分に、目新しい小さなひびが見受けられた。
「分かっていたことだけど……、やっぱりダメか」
力の『祖』たる自分がこうなのだから、完全に力を制御しているとはいえ、郁未や葉子も同じ状況にあって当然なのだろう。
高槻にこんな技術があったとは思えないが、現状は完全に近いほど力を封じられている。たとえ『月』がこの場に在ったとしても、この縛鎖を破れるとは思えなかった。
「……とすると、FARGOの技術では無い、ということか」
高槻に程近い位置にいた自分や良祐でも、奴に力を貸しているらしき存在の正体は掴め
なかった。そもそも奴程度の小者に従う羽目になった強制力、それ自体が謎だった。
――こちらに切り札があるのと同様に、奴にもまだ見せていない手札がある、ということか。
この状況において、恐いのは不測の事態、いわゆる未知の恐怖だ。それは敵の予想外の
強さや人数だったり、突然の奇襲だったり、また知り合った人間の裏切りだったりする。焦る……、でも事は慎重に運ばなくてはいけない。失敗は即ち死につながるのだから。
「あ、あれは!」
佐祐理がそう言って指差した先の光はもはやただの球状ではなく少女の形を取っていた、
背中から生える翼は幼さの残る少女の顔を照らす太陽のように左右に大きく広げられていた。
「姉さん、あれは何なの?」
「……。」
「そう、あれが結界の守護者なのね。」
先ほど青い髪の少女 リアン を突き飛ばした黒髪の少女 川澄舞 が少女に何か尋ねていた。
「あなた、誰?」
「…我が……名は……かん…な、…立ち去…れ。」
「だめ、私はみんなと一緒に帰る。絶対に逃げない。」
「…さもないと。」
「さもないと?」
「排除…する。」
その言葉が終わらないうちに翼を持つ少女、神奈のまわりに現れた光の塊が舞を襲う。
「!」
舞の卓越した運動神経にとって光の塊の速度は脅威ではなかったが当たればどうなるかわからない
という恐怖は大きなものだった。
「……立ち去…れ。」
先ほどと同じ言葉を繰り返す神奈に対して舞は無言で手にした竹槍を向けた、
「え、姉さん、何?」
「……。」
「ちょっと、舞さん聞いて!その子はとっても苦しんでるって!」
「……。」
「何かに操られているだけ、その子はほんとは悪くないって!」
綾香の言葉を聞いた舞はほんの一瞬躊躇した、確かに力には悲しみが感じられたからだ。
その刹那また別の塊が舞を襲う。
「!!!」
少し掠っただけだが体の内側を少しもっていかれたような奇妙な感触、よろける舞に新しい
別の塊が襲いかかる。
「バリアー!」
もう一つ思うこと……、それが殺意。
いろいろなそれを見てきた僕にとって、あまりにもそれが不毛なものであることは
分かっていた。憎しみは憎しみを呼ぶ。誰かにぶつければ、それはいずれ自分に
返ってくる。でも、僕はその感情を覚えた……。自分以外の誰かが傷つけられたという
事実……、FARGOでは当たり前だった筈のそれが今は重くのしかかる。
心無い戦いに救いなんて無い。それはかつての僕と同じ、機械が殺しあっているような
ものだから。だけど、もっと大きな目的のためでもなく、原始的な生き残るというため
でも無く、ただ一人のためにただ一人を討とうとすること。それを果たして尊いものと
言えるのだろうか。たとえ、表面的に悲しみを語っていても、結局やることは同じだと
言うのに……。
グァシャッッ!
少年は目の前の岩を正面から殴りつけた。少しのひびしか入っていなかったはずの岩は、その一撃で、中心に大きな穴が穿たれていた。
ずいぶんと人間らしい考えを持つ様になったな、と少年は自嘲した。
――高槻を下衆と罵るなら、自分は人間ですらないというのに。
がささっ。
「あ……」
近くの茂みから声が聞こえた。思わず、少年は拳を岩に打ちつけた状態で固まる。
「はは……あはは……」
ちょうどそこから姿を現したのは女の子だった。なぜか微妙にひきつり笑いを浮かべて
いるが。
「さっ、さよなら!」
ダダダダダダッ!
ダッシュで僕を避けて走り去る彼女……。
ずいぶん足が速いなぁ。
「……僕、何かまずいことした?」
思わずつぶやいてみたりしてしまった。
…………………、
あ、そうか。
素手で岩砕いちゃったら普通は恐がるか。
舞の前に立ちはだかったリアンは両手を前に突き出した、手のひらに淡い光の膜が広がる。
薄い氷同士がぶつかり合うような音がして舞に襲いかかった光の塊ははじけ飛んだ
「やっぱり結界の力が少し弱ってる、今ならあれが出来るかも。」
「何をするの?」
「舞さん、私を守ってください。」
「?」
「今からあの女の子の心と接触します、説得してみますがその間無防備になるので
私を守って頂けませんか?」
「……。」
「姉さんもやる気よ、もちろん私もだけどね。その案に乗るわ。」
近づいてきた双子のようにうりふたつな少女達はリアンに向かってそう言った。
どうやら先ほど倒れていた三角帽子の女性は無事だったようだ、静かだが深い海のような
魔力を感じる。
「佐祐理と南さんは危ないから離れていて。」
「わかりました、いっしょに帰ろうね、舞。」
舞、綾香、芹香はリアンを囲むように正三角形の位置に身を置いた。
舞の竹槍と綾香のグローブには青白い光がともる。
「……。」
「わかったわ、姉さん。これでさっきのバリアと同じことが出来るのね。」
「(こくん)」
「ではいきます!」
合点がいったのもつかの間。
「あの方向は……」
少女が走っていった方向に目をやる。それは丁度少年が迂回して戻ってきた岸壁の淵へと向かっていた。
「あの速度で走っていったら……」
まさか落ちるなんてことは無いだろう、と思いつつもそのまさかがありえたら恐いので、少年は彼女を追いかけてみた。
たったったったったったっ……。
「健足だぁ、これはまずいかな……」
思わぬ少女の足の速さに驚く少年。一応背中は捕らえたものの、この分だと崖に行き着くまでに彼女を止められそうに無い。
少年は大声で呼びかけてみた。
「おーーい! そっちはがけだよぉー!」
だが、高速で走っていると人の声など耳に入らないもので……。
「な…、な…、何で追っかけてくるのよぉ〜!?」
彼女は思いっきり狼狽していた。
「折角逃げられたと思ったのにぃ〜、いやーたすけてー犯されるー!」
「おーい! だからそっちは崖なんだってー! 頼むから聞いてくれ〜〜!」
なかなか彼女との距離はつまらない。だがこのまま行けば……。
くそっ、どうしようもないのか?
一向に少女は止まる気配を見せない。
「こっ、こっ、こんなことなら通信教育の合気道習っておけばよかったぁ、あー、もー
来ないでよぉ〜!」
……さらにスピードアップ。
どうする……、どうする……?
だがもう悩んでいる時間は無かった。
こちら側からでは、あそこから道が途切れていることが分からない。おそらく彼女が
自分で止まることは……無い。
「止まれ――――――!!」
最後の呼びかけ。正に絶叫といって差し支えないほどの。しかしそれすらも今の彼女には届かない。
「な、なんか叫んでるよぉ。そんなに私のことが欲しいのぉ!?」
……かなり暴走気味の思考だった。全力疾走と追跡されているという思い込みは、十分
彼女をハイ・テンションにさせていた。
そして――――、
作戦を書いたものです、(209ですがもう一度だけ名無しから戻ります。)
こっちは時間を特定していません、他の書き手さんの続きに任せます。
「え……」
十分な助走を得て、高々と空中にダイブした。
転瞬。
少年も彼女を追うようにジャンプした。
無駄に速く走ってくれたおかげで、滞空時間が長くなってくれている。
間に合う、絶対に間に合う!
自分にそう言い聞かせた。
ぱしっ。
彼女の右腕を掴む!
だが、このままでは二人とも落ちるだけだ。
なんとしてでもひっかからなければ。
「グ……、オオオオオオオオォ!」
ヴン!
全身のばねを総動員させ、空中でもう一度飛び上がる!
本来なら、それで崖の上に戻ってこれたのだろう。
しかし、彼の卓越した運動能力をもってしても、三人分の荷物と二人分の重さを
押し上げることはできなかった。
だが彼は左腕一本で岸壁にしがみついた。
高空度の強い横風が、彼らを岸壁に押し付けたのだ。
状況はかなりきつい。だが、自分と彼女の命をつなぐことができたことに少年は安堵していた。
一方少女は、落下のショックで軽く気を失っていた。
「た、頼むから早く起きてくれ……」
少し苦しい口調で、彼は言った。
「ん、……ううん」
彼女もすぐに目を覚ました。
「あ……あれ、私……って、きゃあーー!」
意識を取り戻してすぐ突きつけられた状況に、少女はやはり絶叫した。
「お、落ちるーーー!?」
「い……いいから、とりあえず僕の腰辺りにしがみついてくれないかな……?
このまま左一本だと……ほんとに落ちちゃう」
「あ……うん」
彼女は素直に従い、少年の体にしがみついた。
両腕が開いた少年は、そのまま岸壁をロッククライミングした。両腕が使えるおかげで、何とかその重さをフォローすることができた。
「くっ……、くっ」
少し苦しそうに、でも確実に岸壁を登っていく少年。そしてその姿を背中から見つめる
少女。その瞳は、既に何か恐ろしいものを見るような……、そのようなものでなくなっていた。
「ん……、はぁっ」
崖の先までとうとう登り切った少年は、そのままはいずるように地面にうつ伏せに
なった。
彼につかまっていた少女も、一緒にそこに寝転んでいた。
「ねぇ……」
「はぁ、はぁ、……なんだい?」
「どうして助けてくれたの?」
「それは落ちるところだったからね」
「なんで。私を狙ってたんじゃないの?」
「そんなことは無いさ」
「だって絶叫しながら追っかけてきたじゃない。私、あれすごく恐かったんだけど」
「君がいきなり走り去るからだよ……。それに僕が叫んでたのは、そっちは道が
途切れてるよって教えるためだったんだけどなぁ」
「そ、そうだったんだ……。だって、森を出たら人がいて、見てたらいきなり岩を
ぶん殴って割っちゃうんだもん。恐くなっちゃって……」
「ああ、やっぱり……」
ほんの少しの沈黙。
「あの……さあ?」
「なんだい?」
「助けてくれて、ありがとね」
「どういたしまして。助かってよかったよ」
少年はふっと笑った。
少女もそれにつられる様に笑った。
「私の名前は柚木詩子。あなたは?」
初めて少女――詩子――が名乗った。少年はその問いに少し複雑そうな表情を浮かべ、
「名無しでいいよ」
とだけ答えた。
「え〜っ、なんでぇ? 私には名前も教えられないって言うの?」
「いろいろあるのさ」
不満げな詩子の横で、少年は意味ありげに笑っていた。
一日の始まりにしては、なかなかハードだな。
少年は苦笑した。
>>254 あっちの方が先に書き上がったらしいんだけど
「聖死ぬのあっけなさすぎ」の猛抗議を受けて書き直し…
てな展開になってしまったような…
取り敢えず、再度しゃしゃり出ておきます。
香奈子の鋏は完全にミスでしたんで、NGも止む無しですが、
瑠璃子が文房具一式を支給されていて、たまたま二本入っていたとか、
そんな都合の良い設定でOKならこのまま行って欲しいですわ。
浩之を止めるキャラとして、葵は使えそうだと思ったんで。
では、後は皆さんの判断にまかせて名無しに戻ります。
浩之は最後までマーダーで行って欲しいかな、個人的には。
茜ちんはなんか情緒不安定らしいけど、どうなるのだろうか。
疑心暗鬼になるキャラが意外とすくねえなあ。
みんなが七原や三村役を取り合ってるような感じだ、今の状況。
成り行きで組む奴らばっかだし。
毒入れちゃった子とか、壊れて銃乱射した子みたいなのが居るからこそ
恐怖が引き立つと思うんだがどうか?
書いても書いても合流されるんじゃなあ。
>>271 所詮、良くも悪くも葉鍵キャラ。
こうなることはある程度目に見えてた。
273 :
6:2001/05/22(火) 00:16
>>218 >>227さんへ
弥生パートの6です。
すんまへん、
>>250での題名打ち間違えました(汗
正しくは「>218-219に至るまでの出来事」です。
>一応会話が終わるまで喫茶店の外で待っていたも有りかと思うので、
この方向で書いて頂ければ幸いです。
>>270 俺も。
みんないい子と言うのはロワとして何か違うと思われ。
275 :
名無しさんだよもん:2001/05/22(火) 00:17
拓也も狂戦士化してたのになぁ…
あ〜あ、もったいない。
浩之ちゃん一人で汚れまくりかぁ?
わからない、なにがおこっているのかわからない。
「おかあさん...」
今の声は私が発したもの?
「お、おかあさんって!?どういうことなんだ!?」
隣の男とこの人の声が良く聞き取れない。だけど、
「久しぶりね、郁未。やだ、何その格好?」
その声は記憶にある通りで。なんどもなんども聞いた声で。
そう、私はこの格好を何とかしたいからって町に向かおうとして。
「郁未は進んでる子だと思ってたけど、もう少し方向性は考えたほうがいいんじゃない? 」
その声は相変わらず穏やかなものだったから、
お母さんの下にうずくまっているものだけが違う世界にあるようで、
だけど、それはそこに間違いなくあって、
「あ、ああああああああああああ!!」
どこかで誰かが叫んでいて、うるさいなぁ、って、あ、いやわたしか。
「どうしたの郁未?あなたもっと強い子でしょう?」
そんな事を言いながらお母さんはかすめただけの手斧を振り上げて、
気絶した由衣がその下にいる。
ああ、お母さん、それはちょっと悪趣味なんじゃないかな、なんてぼんやりとそれをみていると。
「っつ、やめろ!」
隣にいた耕一さんが前に駆け出した。
お母さんは、耕一さんのスピードにちょっと驚いた顔で、後ろに飛ぶ。
うん、お母さん気を付けたほうがいいよ。その人ちょっと普通じゃないから。
なんかその人、鬼らしい。力は制限されてるっていってたけどね。
でも、普通じゃないのはお母さんもそうで、耕一さんの突進に合わせて手斧を横に振る。
「...!このっ!」
耕一さんは間一髪でその手斧をかわすと、その重さをもてあましぎみなお母さんの隙を突いて、
「はっ!!」気合の声ともにお母さんの右手を蹴り飛ばした。
耕一さん、キックは使わない方がいいと思うけどね。
まぁ、とにかく手斧はお母さんの手から離れて、これで耕一さん有利かなっておもったんだけど。
「まいったわね、不可視の力だけで十分だと思ったのに。」
母さんは余裕たっぷりで、懐から何か茶色いものが飛び出して、
耕一さんをぶっ飛ばした。
>>274 そんなら他のキャラにも殺させればいいと思われ。
浩之一人で全員殺させるの?(w
「ぐぅ...なんだよそりゃ。」
「ああ、これ?プチ主よ」
お母さんの肩に乗ったそれはハムスターみたい。
「FARGOの地下迷宮に生息せいている生物でね、今回特別に貸してもらえたの。」
「FARGOって!?どういうことだ!」
「つまりね。」お母さんは、聞き分けのない子にいいきかせるように「私はジョーカーなの。」
「ジョーカーだと?」
「そう、なるべく殺し合いが加速するように主催者側から仕組まれた何枚かのカード。」
だからなにをいっているのか分からないよ。
「なんだってあなたが!郁未ちゃんのお母さんが!」
「強さが欲しいから...いいかげん叫ぶのを止めなさい、郁未!!」
怒鳴りつけられてわたしは叫ぶのをやめた。
「そう、あなたはもっと強い子でしょう? 私があこがれる冷淡な強さ。」
「不可視の力を制御するための、強さ。それをあなたは持っている。」
分からない、お母さん、分からないよ。
「この大会で私が生き残れば、私もきっとそれを手に入れられる。」
「そう、傷つけても傷つけられても、それら全てを克服する強さが」
「この大会の優勝者はね、郁未。みんなそんな強さを手に入れて、そしてそれにふさわしい地位を手に入れるわ。」
「例外なんて、水瀬秋子ぐらいよ。もったいない事ね。」
よくしゃべるなぁ、お母さん。分からない事をべらべらと。
でも、分かった事もあるよ、お母さん。
例えば、お父さんと別れた時の泣いていたお母さんのこと、
その傷がお母さんを弱くしてしまった事、
目の前に由衣と、耕一さんが倒れている事、
それと、これが一番大切なんだけど...。
私は強い子なんだって事。
私は全身にばねをためると、前に駆け出した。
不可視の力を使ったその速さは、それなりに速いんだろうけど、
「..。そうね、きなさい郁未。」
冗談じゃない。この程度の力でプチ主と戦うほど私は馬鹿じゃない。
私は、お母さんの方にはむかわずに由衣の方に向かった。そして、
「下がってお母さん。由衣のダイナマイトを起爆させるわ。」
由衣の胸にてを当てて静かに告げた。
桐山状態の浩之だけに汚れ役をやらせるのは何か違うと思われ。
他の奴らの恐怖感みたいなものが薄い。
同人RPGのシナリオ読んでるみたいだ。
「な、郁未ちゃん!」耕一さんは驚きの声を上げるが、私はそれを無視する。
「今の私の力でも起爆ぐらいは出来るわよ。」
声は、震えなかったと思う。体は知らないが。
「郁未にそれが出来るかしら? 」
「当然でしょ、お母さん。あなたの娘は、」そう、お母さんがそう言うのならば、
「とても、強い子よ。」
「...本気なの?」
「お母さんに今殺されるわけにはいかない。お母さんを止める人がいなくなるから。」
「お母さんに殺されるぐらいなら、今ここで一緒に死んでもらうわ。」
「手詰まりよお母さん、さっさと目の前から消えて。」
しばしの沈黙の後、おかあさんはふぅ、とため息を吐いて、
「そのようね、ここは引き下がるわ。」
そういってその場から立ち去った。
「郁未ちゃん...」耕一さんはよろけながらこっちにやってくる。
その声に含まれた気遣いは今の私には不快なものだ。
「町に降りよう、耕一さん。由衣の手当てをしないと。」
だから、私はそっけなくそういった。
なんでこんなに私は平静なんだろう。
この平静はいつまで続くのだろう。
この次の一瞬まで? それとも一生?
どっちだっていい。大事なのは今平静でいられるという事。
だから、私はお母さんが残したいくつかのキーワードを考える。
何人か居るというジョーカー。
そして、大会の生き残りという水瀬秋子。
そして、この大会の黒幕。
今は、考えなくてはいけない事が多すぎるのだ。
個人的に雪見の由宇&詠美襲撃の理由付けが気になる。
情報収集しようとしてたんだろうか?
……のワリには容赦なく撃ってたしな。殺す気まんまんってことでいいの?
今後の解釈が分かれるので聞いておきたい。
暗闇に包まれた森の中を、江藤結花(009)と長谷部彩(071)はお互いについての話をしな
がら歩いていた。お互いの境遇、彩の方が年上であったこと、思いを寄せていた人の生
死、そしてこれからの事。
「彩さん、そのペン…」
結花は彩の持っていたGペンを手に取ると、夜空にかざした。
僅かに差す月の光に、ペン先が鋭く光る。
「これって、ただのペンじゃない…。ナイフみたいね」
「そうなんですか…。そこまで気が付きませんでした」
「うん。これって意外に使え……、って、遠くから銃で狙われたらひとたまりもないけ
ど」
どれくらい歩いただろうか。果てしなく続くと思われた森の中から、水の流れる音が聞
こえてきた。
「あ…」
「川?」
二人は、重くなりつつあった脚を励まし、その音の方に向かった。
終わらない夜は無い筈だ。
だけど、この島には本当の朝は来ないのかもしれない。
「………ん」
射し込んでくる眩しい朝陽を目に受け、長瀬祐介は瞼を開く。
「…あれ、寝ちゃってたのか……」
ごしごしと目を擦り、脳が働き出すと、祐介は何かが足りない事に気がついた。
「…天野さん?」
自分を信用して、無防備にも肩を寄せてくれた少女−天野美汐の姿が無いのだ。
慌てて荷物を纏めると、祐介は木の洞から飛び出した。
「…おはようございます」
朝陽の中に、彼女はいた。
何処かで見たような、そして誰かが何処かで失ってしまったような、優しい笑みを浮かべて。
無事を確認し、ほっと胸を撫で下ろす祐介。
「あ、ゴメン。僕も寝ちゃってたみたいで」
それだけの言葉なのに、なんだか照れ臭くて、祐介は思わず視線を逸らした。
美汐は一瞬破顔したが、すぐにまたくすっ、と笑う。
「いいんですよ。長瀬さんも疲れていたのでしょう?それに……
一緒に眠る事が出来たと言うのは、お互いがお互いを信頼している証にもなります」
凄く嬉しい事を言ってもらった筈なのだが、「一緒に眠る」と言う台詞に、
多少なりとも悶々としたものを感じてしまった自分が恥ずかしくなって、祐介は顔を伏せた。
(…最低だ、僕)
「それじゃあ、行こうか」
「はい」
それぞれ、自分の荷物を背負い込み、出発しようとしたその時。
「ぴこ?」
ポテト(祐介達は「ぴこ」と呼んでいるが)が、何かに気付いた。
緊張が走る。
「ぴこ、誰かいるのかい?」
木の洞に戻り、息を潜めて、祐介は話し掛ける。
「ぴこ、ぴこぴこぴこっ」
「……誰かが、いるんですね」
美汐の顔が僅かに強張る。
(話の通じる相手ならいいけど……僕に、殺せるのか…?)
その言葉を口に出しかけて、祐介は我慢した。
それを口にしたが最後、自分の覚悟が全て崩壊してしまいそうだったから。
殺すしかない場合は、躊躇無く、殺す。
そう決めた筈だ。
それを守れないようでは、自分を信用してくれた美汐にも申し訳が立たない。
胸のワイヤーを手袋越しに指でなぞる。
そしてそれを、戸惑う事無くぎゅっ、と掴むと、祐介は
「覚悟は出来たかい?」
と、美汐に問うた。
「一度は死んだようなものです…覚悟は出来ていますよ」
デリンジャーを握り締め、美汐は笑った。
「せーの、で行くよ」
洞穴のような形になっているここは防衛戦に適している様に見えるが、
反面手榴弾など、範囲が広域に渡る武器には滅法弱い。
だから、多少危険を犯してでも、二人は森で戦う事に決めた。
「君も上手く逃げるんだよ」
祐介は優しく、ポテトの頭を撫でた。
息を殺す。
足音が近づいてくる。
(……いくよ)
(…はい)
「せー…のっ!」
それを合図に、飛び出し、散る。
視界の隅には、二人のニンゲンの姿。
男と女。一人づつだ。
(話し合いは……)
出来るか?と思考しかけた祐介だったが、それは中断される。
というより、無理と悟ったのだ。
何故なら、プラスチック爆弾が、こっちの方向へ――――
飛んできたからだ。
「くっ!」
紙一重で、それを交わす。
背後から轟音。
祐介は身を隠しつつも、ぞっとした。
もし、あのまま木の洞に居たら……
「くそッ!」
橘敬介は、交渉のチャンスを自ら潰してしまった事に歯噛みした。
迂闊だった。
突然飛び出して来た二つの人影に動転して、思わずプラスチック爆弾を投げてしまうとは……
自分の後ろでは、声も出せずに怯える一人の少女が居る。
仕方ない、か―――――
敬介は茂みの中に身を隠し、少女−桜井あさひの方に向き直る。
そして、強く見つめて、ただ一言言った。
「君は逃げるんだ。ここは僕が食い止める」
「でも……でも……」
あさひはただ、うろたえるばかりだ。
敬介は堪え切れず、声を張り上げた。
「死にたいのかッ!こうしている間にも敵は近づいてきてるんだ!早く行けッ!」
「ひッ……!」
あさひが怯えた表情で敬介を仰ぎ見る。
敬介はもう、あさひとは視線を合わせない。
だが、最後に、今度は優しい口調で言った。
「…さぁ、行くんだ。それと、もし神尾晴子って人物に会ったら、こう伝えて欲しい。
『すまなかった』って」
その言葉を聞いて、あさひはよろよろと、歩き出す。
「そうだ…早く逃げろよ」
敬介の頭上を、弾丸が掠めていった。
(これで、あのあさひって子を巻き込んだ責任は取れたかな…?
いや、結局彼女をまた一人にしてしまった…全然ダメだな…。
全く、どうして僕はこうも……)
敬介は薄く自嘲気味の笑いを浮かべると、バッグからもうひとつプラスチック爆弾を取り出して、投げた。
その瞬間。
目の前が、カッ、と明るくなった。
美汐の撃ったデリンジャーの弾丸が、プラスチック爆弾に当たった、のだ。
膨大な熱量を浴び、最後の一言を発する事も出来ず、敬介は絶命した。
死体は、すでに原型を留めてはいない。
今となっては誰だったかも分からないモノを見つめて、美汐が呟く。
「……私が、殺したん…ですね」
「…仕方ないさ…殺さなきゃ…僕らが……」
祐介は、その言葉だけ押し出して、天を仰いだ。
「…所詮、ヒトなんて、弱い生き物なんですね」
美汐の呟きは、誰に向けられた物だったか。
「……そうさ…だから僕らは、殺すんだ」
祐介も、誰にともなく、言った。
【057 橘敬介 死亡】
【残り74人】
>>277 >他のキャラにも殺させればいい
そういう意味でも言ったんだけど。
ガリッ、ガリッ…
あれから川沿いの河原にたどり着いた二人は、川の水で喉を潤した後、河原に沿って歩
き続けていた。両岸は次第に高くそびえ立ち、小一時間も歩いた頃には、もはや谷間と
しかいえない状態になっていた。
「結花さん、あれ…」
彩に指摘されて結花が崖を見ると、何かが崖に沿って垂れ下がっていた。
おもむろに崖に近づく。
「橋ね…。吊り橋かしら」
古ぼけたロープ、黒光りする木の板、それは紛れもなく吊り橋であった。
振り返れば、反対側の崖にも同じような吊り橋の残骸が見える。
再び歩き出そうと向き直って、結花は視線の先に、何か黒光りする物を見つけた。
吊り橋の木の板と違って、金属質の鋭い光り方だ。
よく目を凝らすと、どうやら銃のようだ。
「彩さん、ここで待ってて。ちょっとあっちの方見てくるから」
彩にその場にとどまるよう告げると、結花はその光の方へ歩き出した。
踏み出してから数歩進んだとき、向こうから不意に声が響いた。
「止まりなさい!」
書き込むの遅すぎですね。完全に時期はずれ。
未夜子さんはせいぜい汚れ役にしてやってください。
データ屋さん、がんば。
WAスキーとしては
>>258あたりのパート書いてる人に頑張って欲しいぞ。
「おはよう諸君、元気に殺し合ってるかな。 この時間までの死者を発表するぞ。
026河島はるか 054高倉みどり 072氷上シュン 032霧島聖
059月島拓也 007猪名川由宇 049新城沙織
前回より増えたとはいえたった7人だ。
こんなペースじゃ企画側の予定が狂うんだ。
かといって核ミサイルで島ごと焼き払うのも、爆弾を爆発させるのも
簡単だがそれでは俺様が面白くないんだなぁ。
俺様はおまえらが殺し合う姿をみて楽しみたいんだ。
俺様は我慢強い、だが忍耐も今日限りだ。もし明日もこんな数の
死者なら文字通りの爆弾発表をせざるをえない。だが慈悲深い俺様は
そんなことは言いたくないんだ、わかるなハハハハ。
では諸君俺様にそんなことを言わせなくても済むよう頑張って殺しあって
くれたまえハハハハ。」
292 :
対峙(3/5):2001/05/22(火) 00:26
ちょうどその頃河原では、深山雪見(096)が休んでいた。
少し前の銃撃戦で受けた衝撃で、胸が痛い。
さっき名倉由依を撃てなかったのはそのせい? それとも…
雪見は、弾切れしたライフルのマガジンを換えようとしていた。
だがいかんせん銃には素人、マガジンの外しかたがわからない。
仕方なく周囲の枯れ草をかき集め、100円ライターで少しばかりの灯をともした。
その明かりを頼りに、どうにかマガジンを外す。
そして鞄の中をまさぐり、新しいマガジンを取り出そうとしたその刹那……
近くに人の気配を感じた。
雪見は咄嗟にサバイバルナイフを手に取り身構える。
何メートル先だろうか、人影が見えた。
雪見は思わず口走った。
「止まりなさい!」
スフィーの持ってるアレって、戦争終結の時に天皇が読んだ玉音放送の文だよね…。
魔法書、なのか……。
「止まりなさい!」
いきなり聞こえた声に、結花は身をすくめた。
視線を左に向けると、人影が見えた。脇に灯されていた小さなたき火で縁取られてい
る。女性?
結花も、出刃包丁を持つ手に力を入れる。
「あなた、誰?」
「そんな事どうでもいいわ」
雪見は一歩づつ結花に歩み寄る。
「私を邪魔する人は、許さない…」
その場の勢いに押された結花は、一歩も動けない。
「待って!私の話も聞いて!」
「許さない…」
二人の間隔は、少しずつ狭まっていく。
もう少しで相手に手が届くという間合いまで来たその時、
ヒュン!
雪見の脇を何かが駆け抜けた。
結花の身に危険が迫ったことを察知した彩が、自らの武器であるGペンを投げたのだ。
しかし、ペンは雪見の脇十数センチをかすめ、奥の方に消えていった。
「……!」
雪見は立ち止まった。
「他に誰かいるの?」
彩は彩で、二人の対峙を目の前にして何もしゃべれずにいた。
ほんの数秒、時間が止まったような感じがした。
しかし、揮発油のにおいがその場を崩す。そしてその直後、
ボウッ!
すぐ後方で火の手が上がった。
彩が放ったペンの先は、雪見が河原においていた荷物の一つ、ジッポオイル入り水風船
を突き破った。そして流れ出したオイルが、明かり取りの火に引火したのだ。
「……!」
雪見は咄嗟にきびすを返し、火の方へ駆けだした。
結花は一瞬たじろいていたが、遅れて後を追う。
ようやく荷物のある所まできた雪見は、置いてあったライフルを取り、銃口を結花に向
けた。
「来ないで!」
(本当ならこのまま引き金を引いてしまいたい。でも今このライフルには弾が入ってい
ない。でも、相手を脅すくらいなら…)
雪見はそんな気持ちで、銃口を結花に向けていた。
そして銃口を向けたまま、散らばっていた荷物をかき集め終わると、
「いつか、いつか必ず…」
そう口走りつつ、川上に向かって走り出した。
飛んだな…
>>283-286
敬介の見せ場…かなぁ?
しかし、柳川VS大志と言い、同じような話しか書けんのか、自分。
全てが終わった…
足音が聞こえなくなってから、張りつめていた緊張の糸が切れたかのように、結花はそ
の場に座り込んだ。
「結花さん…!」
ようやく状況を理解したのか、彩が結花の元へ駆け寄る。
「あ、彩さん、だめじゃない… じっとしててって言ったのに」
「ごめんなさい…」
彩の声も、心なしか震えていた。
「でも、私に出来るのは、これくらいしか…」
「あ…、でも、ありがとう」
「こちらこそ…」
「ところで彩さん、その手に持ってる銃、どこで手に入れたの?」
「そこの河原に落ちてました…」
「あっ、そうなんだ…」
結花は、ようやく本来の目的を思い出した。
「ペン、投げちゃったんでしょ? それ使ったら?」
「あの…、私、銃なんて使ったことないんですけど…」
「私もよ。よかった、これで何とかなりそうね」
「結花さん、怪我はないですか?」
「大丈夫。でも、ちょっと緊張したわ」
オイルの炎が少しずつ静まり、辺りはまた暗くなった。
298 :
対峙:2001/05/22(火) 00:28
前スレの524です。
とりあえず、いくらか前進させてみました。相変わらずの駄文でスマソ。
なお、勝手ながら深山雪見を拝借させていただきました。m(__)m
ちなみに、彩・結花が手にした銃とは、
>>17で絶命した猪名川由宇が持ってた
マシンガンです。
# 途中ageてしまいました。重ね重ねスマソ。
>>298 由宇の武器はマシンガンじゃなかったよ。拳銃(社名不明)。
やった、雪たん、完全にマーダーだ(w
>>298 由宇じゃなくて雪見が落としたマシンガンと思う。
302 :
紹介:2001/05/22(火) 00:32
お待たせしてごめんなさいね。
秋子はそう言って、外で待たせていた人を喫茶店に招き入れる。
「えっと、急いでいた物でお名前も聞かずに失礼いたしました。
私は水瀬秋子と申します。この子は私の子で名雪と言うの」
そういって、秋子に抱きかかえられている名雪が会釈をする。
「あっちのちっさいこがみちるちゃんで、もうひとりの物静かな子が姫川琴音さん」
秋子に紹介されてみちると琴音は頭を下げる
「うにょ。みちるだよ〜〜〜」
「はじめまして。姫川といいます」
弥生はこの殺伐とした状況のなかで、あまりにアットホームさに面食らってしまい――
「はじめまして。篠塚弥生です」
そう答えるのが精一杯だった。
「それでは自己紹介も済んだ事ですし、名雪達は一度寝ておきなさい。
明日もあるんだから」
「くーーーー」
「うにゅ。みちるねむい――」
既に寝入っている名雪と寝る場所を探しているみちるに、喫茶店の奥にしまってあった
毛布を出し2人を寝かせ付ける
「琴音さんはどうしますか?」
秋子は、いまだ寝ようとしないでいる琴音に問いかける
「私も弥生さんのお話をお聞かせ頂けませんか?」
「弥生さん――よろしいですか?」
秋子は左手を頬に当て、弥生に微笑みかける。
弥生は、秋子に探している人物――――森川由綺の情報を聞き出そうとしはじめた。
心の思いを悟られないように――――――――
>>281 俺も気になる。詠美が悲鳴を上げなかったとしても撃ってたように見える。
>>302は
>>218-219をうけた
>>250の話です。
で、すまそ。俺WAやってないからキャラの概要が分からなかったりする(^^;;
だれかフォローしてくれればそれに今後あわせます。
うぅ、ヘタレでごめんなさい。
>>299 うう、そうでした。それでは、拳銃ということにしといてください。
>>301 雪見のマシンガンは水中に落ちた、ということになってたはずです。
307 :
名無しさんだよもん:2001/05/22(火) 00:35
308 :
13:2001/05/22(火) 00:36
>>281 それ書いたのは俺です。
襲撃はたまたま(詠美&由宇ファンにはスマン)そこに二人がいたから。
基本的には情報収集目的で近づいてたんですが、
(浩之ちゃんに辿り着くのはかなり困難です、今のところ無理かな…)
詠美がしりもちをついたのがきっかけで、二人を邪魔者とみなして
しまった…みたいな感じ。あとは流れのまま。
雪見も情緒不安定ですから…
今のところはまだ理性が残ってますが
無差別かどうかは今後(書き手)次第ってことで。
いや、雪見は既に『冷静に狂っている』だろ(w
今葉鍵板djから、書き込みを一時期自粛してほしいにゅ。
そうするか……
書き手は今のうちにレス全部読んで、もう一度自分の中で作品の流れを再確認したらどうだろ?
312 :
13:2001/05/22(火) 00:41
>>298 いや、躊躇せずにどんどん使ってくれるとうれしいかも。
今俺ネタ尽きてるし(ワラ
雪見VS茜の女の戦いが見たいかも知れない。終盤だろうけど。
以上で自粛…
どうも179です。 一応、私としては浩之は「常人より少し強い」と言った感じに
しています。 浩之の体については前スレの879で負傷した浩之
(ただし聖の治療済み)に聖の足が追いついてないという場面がありましたので、
浩之はこのままバリバリ殺戮しても体は大丈夫なのでは?
本家バトロワでも人外みたいな動きしてるキャラ数名いたからなぁ。
別にこの程度いいと思うが……
スタロワの323とかシェンムまで行くと、引く。
シェンムはシェンムで面白かったけどな(w
ズタボロシェンム死に様(・∀・)カコイイ!
>>318 報告ごくろうさまw
いつも助かってます〜。
板はどうなっとる? 書いていいのかな?
完全復帰までは避けた方が良いと思われ
322 :
6:2001/05/22(火) 01:52
>名剣らっちーさん
まとめて下さりサンクスです。
復帰〜
突然どっさり話進むのか……?
html編集者大変そう…。
皆寝ちゃった?
板は完全復帰したの?
ここで聞くのも場違いか…
完全ではない模様
329 :
名無しさんだよもん:2001/05/22(火) 03:26
いまだに登場してないキャラいたかな?
人数多いから確認が大変だ
330 :
名無しさんだよもん:2001/05/22(火) 03:36
016杜若きよみ(白) 038桑嶋高子 050スフィー 093巳間良祐
覚えてる限り、この4人
>未登場キャラ
覚えてる限りでは杜若きよみ(白)、桑島高子、巳間良祐(回想にはいた)…
ほとんど一度は登場してると思う。
ほかにいたかな…?
スフィーはいたよ。
LVは不明(w
333 :
名無しさんだよもん:2001/05/22(火) 03:39
スフィーは一度だけでた
>>330 スフィーは出てなかったか?
妙な魔導書(wを見ていたと思うが。
うわ、巳間良祐まだ出てきてないんだ。
なんか、マーダーに出来そうなのって、もうあんまり残ってないなぁ。
なんか、特例の動機付けをして、生き残りチーム同士の泥試合
でもさせないと、人数減ってかないぞ、これ。
336 :
名無しさんだよもん:2001/05/22(火) 06:55
ええ、やはり展開が遅いと…まあ、そうでしょうね。
え、ヤケに余裕じゃないかって?
まあ、いくつかのカードも切ってありますから。
あいつらは狡猾ですよ。未だに皮をかぶった人達もいますし。
まあ、そこら辺はどうでもいいんですよ。
耐えられますかねぇ彼等は。
……そりゃあもちろん精神ですよ。
あるものは肉親、あるものは親友、そして信頼できる志を持った仲間。
いつどこからでもやってくる恐怖、裏切り、別離、殺害…
人間なんてそんなもんですよ。いつしか残り少ないエサを奪い合う…
――狂気はね…伝染するんですよ。
起きたんで板復活記念age
>>335 ・マーダ−
浩之、千鶴、茜、雪見
・候補(予想)
初音、香奈子、レミィ、あかり、英二
やっぱり葉っぱばっかり…
(予想)でまで汚れにされるあたり哀れすぎ
>>340 マァマァ。
……鍵キャラのほうが性格的なディフォルメがキツいので、書き手も
苦労してるんだろーよ。
始めっから頭のネジがdjようなキャラをぶっ壊すのは難しいだろ?
とりあえず喫茶店内のファミリー(名雪、琴音、みちる)に被害が
及んだら秋子さんがマーダー候補になるかもよ。
あと、なつみも健太郎の仇を取る為に呪い準備中だ。
マーダー候補にあげてもいいかな。
>>340 確かになぁ。でも、ヒーロー候補も葉の方が多いと思うぞ。
マーダーってのは確かに納得がいかないかもしれんが、
その分見せ場が多いと思えば溜飲も下がらないか?
浩之はともかく、他のヤツは一応マーダーと化す過程が描かれてるし。
御堂萌えの俺としては、誰彼チームの面々の活躍を見てみたいなぁ。
蝉丸とか、今何してるんだろ。
>>343 蝉丸は高槻とチャット中
蝉「こんにちは、黒幕さんですか?」
高「はい。あ、バレちゃった☆」
由綺パートって由綺と冬弥が合流してから進んでないよね?
板も復旧したみたいだし、書いてもいいかのー。
>>340 まあ、どう考えても葉の方が明らかにキャラバリエーションは多いし、絶対数も多いしな。
鍵キャラはマターリしてるの多いし。
マーダーさゆりんやキラーマシーン観鈴なんかも見てみたいがね(w
3回目の放送後、海底ヘ潜航中の潜水艦「ELPOD」艦内
モニター越しに、結界を壊そうとする面々を見ながら
“あの結界を壊そうとしているのか、無駄なあがきを・・。
結界の核である刀はミサイルで島が消えても無くならんよ。
その刀をもって切った傷はふさがることなく
前回それを持った者は全体の4割方を殺して勝者となったが、
そいつは刀に体をボロボロにされて死んださ。。
何故、刀から悲しみとかいう思念が出るのかは解からずじまいだったがな。ピーピー
「どうした?」
ケッカイホウメンへサラニ1メイセッキンシテイマス
「誰だ?」
043サトムラアカネ デス
ふっ、面白くなりそうだな。
わ、改行間違ってた。。スマソ
高槻側は書かない方がいいと思うよ。
裏設定が制限される。
まだ序盤だし、水面下の行動はできるだけ伏せたほうが良いと思う。
まだ序盤なんだよな……。
鍵で殺人属性のキャラってほといないんだが、
例外のMOONキャラってみんな高槻狙いだし……。
少年で煽っておきながらなんだけど。
今見て気づいたんだけど、由綺パートの最後ってまだ前日なのな。
あんまり特定のキャラばかりで進めてると時間合わせるのが大変っぽい。
高子とか既に空白の一日が(w
ちょっと読んでて注意したほうがいいと思ったこと。
晴香パート、往人や秋子等のパートはまだ一日目。
もし、他キャラと絡ませるなら、一晩たった二日目にならなきゃいけない。
雪見、一日目夜のうちに、尋常じゃない範囲を動いてます。
体力ありすぎ。
>>204 時間的にはおそらく二日目朝。
最後「誰か」出現するところで終わってるので、二日目昼くらいを行動しているキャラを「誰か」にしないように。
結界組も、まだ一日目の気がします。
茜が結界に向かってるようだが、これは『二日目』の出来事なので注意。
茜と組が遭遇させるようにするには、結界組は二日目までそこに滞在しているという状況になる。
>>280も、時間的にはまだ一日目夜のはず、その方が自然。
この辺、書き手は慎重になりましょう。
矛盾出すの避けたいですし。
太田香奈子と松原葵の激突。
時間はそんなところまで遡る。
「……」
(人が――歩いてるね。)
月島瑠璃子(060)が視線を向けた先に、一人夢遊病者のようにさまよう少女がいた。
(確か……美凪ちゃんだったっけな?)
遠野美凪(062)。あれからどれだけたったのか分からない。
――傷口、けっこう痛いんだ。舐めてくれたら、痛くなくなるかも
――ん
――……痛くなくなってきたよ
――河島、さん?
ほんのわずかな間行動を共にした人。その人はまるで眠っているようだった。
(私もまた、夢を見ているんですか?まだ覚めない…夢)
景色が上下に揺れる。
夢、美凪の夢。どうしようもなく悲しい夢。
(みちる…)
あどけない少女の顔が脳裏に浮かぶ。その笑い声が彼女の胸に深く突きささる。
瑠璃子は物陰(といってもあたりは雑木林だったので、身を隠すには困らなかった)から彼女を
観察しつづけた。
今、瑠璃子の手元には凶器である挟はない。
生きていれば、恐らく新城沙織と太田香奈子が持っているはずだ。
だが暫くして、躊躇せずに瑠璃子が歩を進める。
(次の…ターゲットは…あのコだね。)
瑠璃子の口元だけが笑った。
「あの……」
少女の背後から声。
「……」
返事はない。だがややあってゆっくりと振り向く。
「今一人だよね…?よかったら、私とお話しないかな?」
「そう…大変だったんだね。」
瑠璃子が美凪の背中をそっと撫でて励ます。
――美凪のバックから光る業物の刀1本は、二人から約5メートルほど離れた場所に放置されている。
もう一本は、自分の身を守る武器が無いことを理由に瑠璃子が譲り受けた。
美凪が差し出したのは自分の刀だけ。
はるかの刀に対し美凪は力なく、だけど頑なに首を横に振るだけだった。
瑠璃子が刀に布を通す。丹念に刀身に刷り込むように走らせる。
――鋏はしょせん付属品に過ぎない。最初はただの鋏だったんだから。
この毒の染み込んだ布こそが瑠璃子に支給された本当の武器であった。
話さなければこの布に毒がしこまれてるなんて誰が想像できようか。
もし何をしてるか尋ねられても、武器の点検でたいてい納得してくれるだろう。
警戒心が強い人には怪しまれるかもしれないが。
そして、すでに殺戮者として動いている人には怪しまれるどころか有無を言わせず殺されてしまうかもしれない。
だから、瑠璃子にとってももまた他人とのコミュニケーションは命をさらす危険な賭け。
「たぶん…私は人を探してるんだと思います。」
刀を手に、瑠璃子は耳を傾ける。
「危険だよ――。」
刀から視線を外し、瑠璃子が驚いたように口をはさむ。
「ダメだよ…そんな、命を粗末にするような…」
「ただ…みちるに会いたい…」
瑠璃子の声はかき消された。小さい、だけど凛とした意思のこもる声。
そこだけ、美凪が美凪らしく言えた久しぶりの言葉。
「…みち…る?」
「……知ってるんですか?」
瑠璃子の反応に美凪の感情がさらにこもった。
「うん…」
瑠璃子もまたゲームの参加者。今の詳しい状況は何も分からない。
だが一つの例外。それだけに関しては瑠璃子の耳に常に入ってくる。
それだけに関してはその人の一挙一動、すべてを手に取るように。
(一緒に行動してた罪だね…ここでは、強いものに巻かれては生きてはいけないんだよ。)
――水瀬 秋子――
頭の中でその言葉を反芻させる。
(笑って人を殺せる…恐いんだ、本当に…)
瑠璃子さんの悲しそうな、そして恐怖した声。
(私も本当は行きたい。だけど、香奈子ちゃんや沙織ちゃん、友達が帰ってくるから、
私には行けない…)
その気持ちだけで充分。待っててくれる人。それが力になるから。
(少し…貸してね。このあなたの刀。無事に帰って来れるようにおまじない。)
あげた私の刀と同じように、瑠璃子さんは河島さんの刀を布でこすってくれた。
(ちょっと恐怖……でも大丈夫。)
少し朦朧とする意識を震わせるように小さくガッツポーズ。
河島さんと瑠璃子さんの思いがこもった刀と私の勇気。
まっててね、みちる。その人を倒して、一緒に帰ろう?
美凪の靴下に赤い染みが広がっていた。
ふくらはぎのあたりの小さな刀傷。
美凪が気付かないほど薄く、浅い傷だった。
>>359 はるかの刀は沙織に渡り、浩之に渡っています。
矛盾。
>>361 失念してました…
狡猾な瑠璃子さんが武器も持たずにいるだろうかと思って、
勝手に武器も変えちゃったし…
すみませんがこのお話はなかったということで。
はるかの刀だけが問題でしたらなんとか書きなおします。
特に瑠璃子が刀を持ってることに理由がないので。
毒に関しては…こうしないとこの話思いつかなかったんでスマソ。
監視役側の兵を屠った後、晴香たちは再び森の中に身を隠した。
「…結局、これだけ苦労したのに。何の手がかりも無し…ね。」
自嘲ともとれる言葉を吐く。
…何が「不可視の力」よ。肝心な時にまるで役に立たない。
高槻の居場所はつかめないまま。そして私達を襲った少年も取り逃がした…
…そういえば。
「智子。あなた、あの男と知り合いなの?」
「…男って、だれや…。」
膝を抱え、うずくまったままの智子。
「あなたを拳銃で襲った奴よ。あなたを委員長って呼んでた。」
「…っつ!」
智子、そしてあかりが表情を曇らす。
「…ああ、あいつね。あいつは昔、神戸におった頃のクラスメイトなんや。」
「そう。元クラスメイトに狙われるなんて、智子って、よっぽどのワルだったんだ。」
「んなわけないやろ。」
つっこむ仕草には、いつもの覇気はなかった。
そんな智子をじっとみつめているあかり。
その視線に智子も気づき、瞬間、目が合ったが… つい、とそらしてしまった。
…ダメや。いまは神岸さんの顔なんてよう見れん。
…「あのー。皆さん無視しないでくださいー。」
あら、いたんだ。ってな風で二人が振り向く。
「ねえ、こいつ、誰?」
窮地を救われていながらひどい言い草だ。
「ああ。この子、うちらのクラスのメイドロボなんや。」
「メイドロボ…これが?」
「はいっ。はじめまして。わたくし、マルチと申します。
今後とも、よろしくお願いします(ペコリ)。」
…メイドロボっていうのは、もっと怜悧で有能そうな外見をしているものと思ってたけど…
今一つ納得のいかない晴香。
「…………」
むにーっと、ほっぺたを引っ張ってみる。
「はうー、いらいれすー。」
今度は、スカートを「ぴらっ」ってな感じでめくってみる。
「そこはダメですぅ。」
ほっぺたを赤く染めたりしながら恥じらったりしている。
「……。智子、これって役に立つの?」
…これ、なんて言うのはひどいですー..とかなんとか言っているのは無視する。
「うーん。保証はできひんなぁ。」
…あうーっ..と言う感じでうなだれる。が、これも無視。
>>363 今あなたが書こうとしてるのは一日目夜の話です。
それはとりあえず気をつけて。
「あんた、何か役に立ちそうな特技はないの?」
ちょっと頭に「?」を浮かべながら考えている。
数瞬して、「ああっ」てな感じてポンッと手をたたく
「じつはわたし、すごい力をもってるんです。」
…こんな奴でもロボットの端くれだ。最先端の科学兵器がつまっていてもおかしくはない。
「…見せてくれる?」
つい、期待に胸を膨らませてしまう晴香。
「はい。これはですね、犬さん召喚っていう魔術なんです。」
…召喚? 犬?
今、なにかとても非科学的な言葉を聞いた気がする。
「それでは、披露します。」
えっへん、とでもいうかのように(ぺったんこな)胸をそらし、
スカートのポケットの中から、ごそごそと何やら取り出した。
「…ただの紙と鉛筆やないか。」
ノンノンノンと指をふってみせた後、
(ってゆうか、そんな仕種どこで覚えたんや…)
おもむろに地べたに座り込み、なにやら紙に書き始めた。
「うらぁ、とりゃぁ」
…なにやら気合いを入れる必要があるらしい。
「…うまく書けましたー」
そう言うなり、すっくと立ちあがった。
晴香に手のひらを見せる。
「…何?」
「十円玉貸してもらえませんか?」
どげしっ!
「それはコックリさんやないかー!」
晴香よりも先に、智子のするどいツッコミ(&張り手)がとんだ。
「あうーひどいですー。」
頭をさすりながら、智子に非難の涙目を向ける。
「ここからがいいところなんですよぅ。」
しょうがないので、晴香が十円玉を渡す。
その十円玉をポケットに入れ、両手を合わせてこう唱えた。
「なうまくさんまん、ばさらだんかん」
ぱこーん!
「流儀が違うわ!」
意外と濃ゆい知識を持っていた晴香が張り倒す。
…だめだ、役立たずだ、こりゃ。
ってな感じで晴香と智子、目を合わせ、「はぁーっ」とため息をつく。
「ふふふっ。ふふふふふっ。」
笑い声。
見ると、あかりが涙を流しながら笑っていた。ツボにはまったのだろう。
「あははっ、おかしい。おなかが痛いよ。はははっ。」
再び見つめあい、智子がつぶやく。
「…お姫様を笑わせたんや。こりゃ、連れてくしかないな。」
「そうね。」
「はあぁー。」と二人、再びため息をついた。
>>260より。日付的にはまだ初日です。
「こんな島に、なんでこんな施設があるのかしら」
桑嶋高子(038)はひとりごちた。
歩いているうちに、気がつくとキャンプ場のような施設に辿り着いていた。
横目に無人のテニスコートを見ながら、高子はふぅっと肩を落とした。
(蝉丸さん、それに月代ちゃん、無事かしら……夕霧ちゃん、本当に死んじゃったの……?)
快晴。
冴え渡った空から降ってくる爽やかな日差しも、高子にはまるで自分をせせら笑っているように思えた。
(ダメね、こんなことじゃ。さぁ、シャキッとして、皆さんを探さないと……)
気合を入れるため、高子は手にした木刀を強く地面に突き立てた。
武器として支給されたものだったが、高子はこれを杖として以外に使うつもりはなかった。
(誰が考えたのかわからないけど、こんなのって絶対間違ってると思うわ……
私に、乗り気になってる人たちを説得する力でもあればいいんだけど)
そんなことを考えながらテニスコートの角を曲がると、炊事施設のある、やや広い場所に出た。
そして、そこには人がいた。
(あら、何かあったみたいね……でも、お邪魔……なのかしら)
高子から見えたのは三人。背中から血を流し、うつ伏せに倒れている少年。
そして、地面に座り込んだ男女はまさに熱烈に口付けを交わしている最中だった。
(覗くのも悪趣味だし、戻りましょうか。……それにしても、妬けるわね)
高子はこの状況でそんな冗談が出てくる自分をおかしく思い、クスクスと笑う。
が、それがいけなかった。
視線を戻した時、笑い声に気がついたのだろうか、女の方が驚きの視線で高子を見ていた。
「誰……誰なのッ!?」
空気のような存在――
咄嗟に形容を求められたら、そうとしか言えない人物だった。
「にゃあ、お人形さんみたいな人ですね」
千紗ちゃんが、悪意無しに言う。
「初めまして、だね」
その少女は、その瑠璃色の瞳をこちらに向けて微笑んだ。
「月島瑠璃子っていうの」
唐突な自己紹介に、私は慌てて答えた。
「あ、私は雛山理緒って言います」
「私は塚本千紗と申しますです」
少女は、静かで乱れの無い空気を漂わせていた。そう、能動的な意志がゼロとでもいうか――
何か、ロボットのような感触だ。
「理緒ちゃんに、千紗ちゃんだね」
言葉にも、感情が無い。いや、無いと言うより、見えない。
私は、何ともいえず嫌な感じがした。
「じゃ、私たち、行くね」
そう言って、千紗ちゃんの手を引いて、さっさと瑠璃子さんの横を通り過ぎた。
「にゃ、理緒ちゃん?」
千紗ちゃんが驚いたような声をあげるが、関係ない。
「……理緒ちゃん、殺した」
「!?」
私は、胸を撃ち抜かれた。なぜ、それを――。
「理緒ちゃん、人を殺したね。心が、返り血で濡れてる」
そう言って、くすくす笑う。
「にゃ、にゃあ……。理緒ちゃん……?」
千紗ちゃんが怯えたように、私の手から離れる。
私は、殺人の事実を千紗ちゃんに伝えていない。恐らく千紗ちゃんは、私が隠していたと
受け取ったのだろう。怯えた目線が、私を刺す。
「ち、千紗の事も、殺すつもりだったですか……?」
「そ、そんな訳――」
千紗ちゃんが、一歩ずつ遠ざかっていく。私の視線に耐えかねたのか、そっと瑠璃子さんの方を向いた。
「……!」
私は、心底ぞっとした。
瑠璃子さんの目が、恐ろしいほど安らぎに満ちていたからだ。安堵を引きずりだす、母性を超越した
何かが滲み出ていた。見ているだけで、全てを委ねたくなるほどに。
「にゃ、にゃあ、瑠璃子さん……」
千紗ちゃんが、すがるような声を出して瑠璃子さんにすり寄る。
「いい子、だね」
そう言って、千紗ちゃんの頭をなでる。
私はどうする事もできず、ただ見ていた。が――
「にゃ……!」
千紗ちゃんが急に悲鳴をあげ、くずおれた。
また凄い誤解を呼びそうな書き込みをしてしまった。
つまり
>>368は前スレ260の続きだ、ってことです。板汚しスマソ。
ま、また被った……
何とか、別の時間だったとかで説明つけちゃっていいですかね?
>>366 了解です。まあ、他キャラとの折り合いをつけるんで、
もし俺が書くとしても少し後の話。
展開ながれちゃったらどうしよう…(汗
じゃあ、書きなおすけど、毒の件(瑠璃子の本当の武器)問題なしかな?
批判があればヨロシク。
>>375 ボツった方の流れで書くなら、出来れば早めに書いて欲しいかな。
「千紗ちゃん!?」
「来ない方がいいよ」
瑠璃子が、冷静な口調で理緒を制した。
手に握られた、小さなコンパス。その針の先が、わずかに赤く染まっていた。
「遅効性の猛毒だからね。変に刺激したり介抱したりすると、却って死ぬのが早くなっちゃう」
「そ、そのコンパスで刺したの……? 毒を塗って……」
「そうだよ。お薬があるんだけどね」
「早く千紗ちゃんを助けてあげてッ!」
理緒が、激昂して叫んだ。
「条件、あるけどね。いい?」
瑠璃子が、くすくす笑った。
「人を、殺して。誰でもいいよ」
「ふざけないでッ!」
「ふざけてなんかないよ」
理緒は、唇を噛んで怒りに震えた。そして、ふと感情を整えるように息を吐いた。
少しでも優位に立つように、薄笑いを浮かべて、
「も、もし私が千紗ちゃんを見捨てて、あなたを殺すと言ったらどうする?」
瑠璃子は、少しも動じなかった。そっと膝をついて、千紗に話しかける。
「千紗ちゃん。理緒ちゃんは、あなたの事を見捨てるって」
千紗の頭をそっと抱いて、顔を理緒の方へ向ける。
「り、理緒ちゃん……千紗なら構いません。死にたくないけど、理緒ちゃんにそんな事させられませんです。
私の事なんか放っておいて、に、逃げて下さい……」
「……!」
理緒の中で、相反する感情が同時に沸騰する。
健気すぎる千紗。非道きわまりない瑠璃子。両者に対する感情が、猛烈に渦巻いた。
「や、やればいいんでしょ……」
理緒が、うなだれた姿勢から瑠璃子をにらみつけて呻いた。
「絶対に千紗ちゃんを助けてよ! 殺してくるから!」
倫理観だとか、そんなものは消えていた。
千紗の命と引き替えに殺される人間の事など、もはや念頭に無い。
勢い良く反転し、理緒は猛然と走り出した。
「だ、ダメです……! 理緒ちゃん……」
そんな声が聞こえたが、理緒は止まらなかった。
>>377 コンパスは、鋏と同じで小道具の一つとゆう事で。
変わってない部分(1んとこ)あるけど、わかりにくいから以前の部分すべて没で。
>>376 なるべく…はやくは書きます…
太田香奈子と松原葵の激突。
時間はそんなところまで遡る。
「……」
(人が――歩いてるね。)
月島瑠璃子(060)が視線を向けた先に、一人夢遊病者のようにさまよう少女がいた。
(確か……美凪ちゃんだったっけな?)
遠野美凪(062)。あれからどれだけたったのか分からない。
――傷口、けっこう痛いんだ。舐めてくれたら、痛くなくなるかも
――ん
――……痛くなくなってきたよ
――河島、さん?
ほんのわずかな間行動を共にした人。その人はまるで眠っているようだった。
(私もまた、夢を見ているんですか?まだ覚めない…夢)
景色が上下に揺れる。
夢、美凪の夢。どうしようもなく悲しい夢。
(みちる…)
あどけない少女の顔が脳裏に浮かぶ。その笑い声が彼女の胸に深く突きささる。
瑠璃子は物陰(といってもあたりは雑木林だったので、身を隠すには困らなかった)から彼女を
観察しつづけた。
今、瑠璃子の手元には凶器である挟はない。
生きていれば、恐らく新城沙織と太田香奈子が持っているはずだ。
だが暫くして、躊躇せずに瑠璃子が歩を進める。
(次の…ターゲットは…あのコだね。)
瑠璃子の口元だけが笑った。
「あの……」
少女の背後から声。
「……」
返事はない。だがややあってゆっくりと振り向く。
「今一人だよね…?よかったら、私とお話しないかな?」
「そう…大変だったんだね。」
瑠璃子が美凪の背中をそっと撫でて励ます。
瑠璃子が刀に布を通す。丹念に刀身に刷り込むように走らせる。
「刀…綺麗だよね。」
「刀フェチ…?」
美凪らしい台詞。だが、彼女を知っているものが見たら、それはただの違和感としか感じられないほど
くぐもった低い声。
「うーん、違うと思うよ。多分、この光が好きなんだよ。」
「光…」
鈍い光が強さを増す。瑠璃子の人形のような瞳に光沢が映し出される。
――鋏はしょせん付属品に過ぎない。最初はただの鋏だったんだから。
この毒の染み込んだ布こそが瑠璃子に支給された本当の武器であった。
話さなければこの布に毒がしこまれてるなんて誰が想像できようか。
もし何をしてるか尋ねられても、
警戒心が強い人には怪しまれるかもしれないが。
すでに殺戮者として動いている人には怪しまれるどころか有無を言わせず殺されてしまうかもしれない。
だから、瑠璃子にとってももまた他人とのコミュニケーションは命をさらす危険な賭け。
「たぶん…私は人を探してるんだと思います。」
刀を手に、瑠璃子は耳を傾ける。
「危険だよ――。」
刀から視線を外し、瑠璃子が驚いたように口をはさむ。
「ダメだよ…そんな、命を粗末にするような…」
「ただ…みちるに会いたい…」
瑠璃子の声はかき消された。小さい、だけど凛とした意思のこもる声。
そこだけ、美凪が美凪らしく言えた久しぶりの言葉。
「…みち…る?」
「……知ってるんですか?」
瑠璃子の反応に美凪の感情がさらにこもった。
「うん…」
瑠璃子もまたゲームの参加者。今の詳しい状況は何も分からない。
だが一つの例外。それだけに関しては瑠璃子の耳に常に入ってくる。
それだけに関してはその人の一挙一動、すべてを手に取るように。
(一緒に行動してた罪だね…ここでは、強いものに巻かれては生きてはいけないんだよ。)
一段落ついてからでいいので、誰か状況をいったん整理してくれませんか?
何日目のいつ頃に何があったか把握出来てないので
勝手なお願いかもしれませんがたのみます
――水瀬 秋子――
頭の中でその言葉を反芻させる。
(その人は、笑って人を殺せるんだよ…恐いんだ、本当に…)
瑠璃子さんの悲しそうな、そして恐怖した声。
(私も本当は行きたい。だけど、香奈子ちゃんや沙織ちゃん、友達が帰ってくるから、
私には行けない…)
その気持ちだけで充分。待っててくれる人。それが力になるから。
(今はなにもできないけど…このあなたの刀。無事に帰って来れるようにおまじない。)
瑠璃子さんが心配そうに、だけど強くそう言ってくれた。
(ちょっと恐怖……でも大丈夫。)
少し朦朧とする意識を震わせるように小さくガッツポーズ。
瑠璃子さんの思いがこもった刀と私の勇気。
そして見てて下さいね、河島さん――。
まっててね、みちる。その人を倒して、一緒に帰ろう?
美凪の靴下に赤い染みが広がっていた。
ふくらはぎのあたりの小さな刀傷。
美凪が気付かないほど薄く、浅い傷だった。
>>382 とりあえず,チャレンジすます.
でも,誰かもう始めてるかも(藁
由綺は幸せだった。
こうして今、冬弥の体温を感じていられることがたまらなく幸せだった。
彼が側にいてくれれば、彼が包んでいてくれれば、彼を感じていられれば、それだけで他に何も必要なかった。
だから、とうとう出会えた冬弥の唇を積極的に求めたのは、ごく自然なことだった。そして、冬弥もそれに応えてくれた。
それ故に、ふと目を開けた時、物陰に隠れるようにして立っていた女を発見すると、激しい怒りが込み上げてきた。
二人の時間を邪魔されたことに対する怒り。
極限状態における、恋人との甘すぎるひとときは、由綺の中の何かを確実に変えていた。
――身体が、熱い。
「誰……誰なのッ!?」
突然の声に驚き、冬弥も由綺の視線の先を振り返る。
そこにいたのが女性だと知ると、今まで見られていた行為のことを考え、少し赤くなった。
「す、すいません……お邪魔するつもりはなかったのですが」
高子がおずおずと、申し訳なさそうに姿を現した。
だがこの時、高子は自分がどういういでたちをしているのかをすっかり失念していた。
フェンスの陰に隠れていた半身が現れ、由綺の位置からも右手に握られていた木刀が見えた。
「……!」
由綺は素早くニードルガンの照準を高子に合わせる。
「よ、寄らないで! 冬弥くんに近づかないで……!」
由綺は目の前が真っ白になった。高子が木刀を振りかざし、冬弥に襲い掛かるヴィジョンが頭の中を駆け巡る。
ようやく自分の失敗に気づいた高子は、慌てて木刀を投げ捨てた。
「ご、ごめんなさい! お、驚かそうと思ったわけではありませんので……
あの、お邪魔ならすぐに退散しますので……もしよかったらお話、しませんか?」
「構いませんよ。そこ、座りましょうか。ほら、由綺」
冬弥は最後の言葉に続け、ありがと、と由綺の耳に囁いて、それから二人を側のベンチに促した。
確かに由綺の反応は行き過ぎだったが、それも冬弥を心配してのことだ。特に、こういう状況では無理もないことかもしれない。
(前から思ってたことだけど、やっぱり俺の彼女にしとくはもったいないのかな……)
冬弥は苦笑すると、まだ強張った表情で武器を向けたままの由綺にウインクしてみせる。
由綺はハッとしたように銃を下ろすと、うんっ、と頷き、高子に詫びるために一歩踏み出した。
その時、冬弥の横を通り過ぎようとしている高子の手に、何かキラリと光るものが見えた、気がした。
実際、それは気のせいでしかなかったのだが、一度入りかけた由綺のスイッチを入れ直すにはそれで十分だった。
躊躇なくニードルガンを構え直し、トリガーを引く。
カカカカカカカカッ!
高圧力で放たれた細かい何万本もの針が高子の上半身左半分を吹き飛ばし、高子は由綺の方に視線を動かして――
――倒れた。
「ゆ……き……?」
「私ね」
由綺は頬を紅潮させながら、言った。
「私、強くなるよ。誰にも負けないくらい強引に、わがままに、乱暴に、冬弥くんを護るよ」
「由綺……由綺ッ!」
無邪気に微笑んで、歌うように言う由綺の肩を掴んで、揺さぶる。
由綺は待ち構えていたように冬弥の背にしがみつき、抱きしめた。
「冬弥くんが何て言ったって、私、やっちゃうんだから……」
楽園の向こう側と、こちら側と。
ブラウン管を隔てた世界よりもさらに遠い場所に、由綺はいた。
えーと、ぱっとログ見てたらいまさら誤文発見。
>>381の部分
×もし何をしてるか尋ねられても、
ただの消し忘れ。この部分は無かったことに。
たびたびスマン、逝ってくる。
「・・・・あった」
浩之は住宅地の一角にある資材置き場から武器になる物を見つけだした。
ダイナマイトが20本。本当は銃器の類が欲しいところだったがここに来るまでの
間に銃をもった者と遭遇することはなかった(代わりに雅史の死体からドラッグを入手していた)。
(誰から殺すべきか)
そう浩之は考えて何人かの知り合いの顔を脳裏に浮かべた。
(委員長は銃を持っていたな。だがあの知らない女と二人掛かりでこられると厄介だ
さっきの放送でもあかりの名前はなかった。 今の武器で抵抗なく殺れるのはあかりかあるいは、理緒ちゃんかだな)
浩之は殺し合いというこの状況下で誰をどう切り捨てるかを単純かつ冷静に分析していた。
普段の俺が今の俺を見たらなんと言うだろうか?
そんなことを考えながら浩之は他の工具箱を漁っていた。
「これ、使えるな」
そう言って浩之は電動釘打ち器と大量の五寸釘を取り出した。
使えそうなのはこれぐらいか。
そう思って資材置き場を出ようとした浩之は人の来る気配を感じて
再び身を隠した。 其処にやってきたのは標的の一人、雛山理緒だった。
銃を手に誰かをさがすようなそぶりをしている。
好機とみた浩之は理緒の頭に向けて死角から電動釘打ち器を構えそして
発射した。
「はい、これ。おじさんにもあげる」
そう言って差し出されたあゆの右手の上の物体を見て、御堂は眉を寄せた。
「ああ? なんなんだ、コイツは」
御堂は、あゆの手のひらの上に鎮座する魚型の物体を訝しげに睨み付けた。
魚型の物体は、そのつぶらな瞳で御堂を見つめ返している。
「たいやきだよっ。ずっとポケットに入れたまんまだったから、冷たくなっちゃったけど…」
にっこり笑って、御堂に物体を手渡す。
「朝ご飯、いっしょに食べよ」
「…食いモン…なのか?」
「しっぽまでアンコがいっぱいだよ」
それを聞いた途端、御堂は手の中の物体を脇に放り投げた。
「わっ、わっ、捨てちゃうダメ〜」
慌ててあゆが拾い上げるが、たいやきの右半身に砂がついてしまっていた。
「うぐぅ…食べ物を粗末にしちゃダメだよ…」
表情を曇らせながらも、懸命に砂のついた面を削り取るあゆ。
「俺は甘いモンは嫌いなんだよ」
御堂は、そんなあゆにはまるで頓着する様子もなく、面倒くさそうに仰向けに寝転がった。
やがて、あゆも作業を終えると、
「はい。今度はちゃんと食べてね」
と、アンバランスな面持ちになったたいやきを紙袋の上に置いて、立ち上がった。
そのまま立ち去っていくあゆを、片目で追っていた御堂は、少し離れたところから、
「はい、キミにもあげるね」
「にゃ〜」
というやり取りが聞こえてくるのを確認した後、上体を起こした。
「…よくよく考えてみりゃあ、コレでも一応、非常食だしな」
戦場では、食えるときに食っておくのが鉄則だ。
非常時に食い物の好き嫌いを語る兵士なんざ、家に帰ってママのオッパイでも吸ってる方がお似合いだ。
不細工な魚型の物体を眺めていた御堂の目前に、ぽん、とあゆの笑顔が浮かび上がった。
慌てて首を振る。
「けっ…馬鹿馬鹿しい。なんだってあんなガキなんか…。いいか、俺はあんなクソガキのためにコイツを食うんじゃねえんだ。ただ…ただ、プロとして必要時の栄養価の摂取を行うだけだからな」
誰かに言い訳するように独り呟いた後、魚型物体を口に放り込み、ゆっくりと咀嚼し──
「おっ、うめえ」
思わず本音が出た。
歩いて、歩いて、歩いた。
ただ、みちると帰りたかった。
国崎さんも、一緒に。
また、三人で、変わらぬ時を過ごしたかった。
体中の力が抜ける。
もう、歩けない。
瑠璃子さんと別れてから、体の調子が悪かった。
なんだろ、どうしちゃったんだろ。
――倒れる
目が見えない。
もう朝のはずなのに、まっくら。
――死んじゃうのかな。
みちると出会った日を、思い出す。
みちると過ごした日々を思い出す。
妹と同じ名前を持った女の子。
私の救い。私の拠り所。私の夢のかけら。
――私の、おともだち。
また、シャボン玉飛ばしたかったな。
くるくる、くるくる。
「わぷっ」
ふふ、声が聞こえるよ。
「みちる――」
「あっ……」
半壊している喫茶店。
名雪と琴音と喋っていたみちるは、突然悲しい声を上げた。
「みちるさん、どうしたんですか?」
不思議に思い、琴音が尋ねる。
「うに……もう、行かなきゃ」
「みちるちゃん? どこへ行くの?」
カウンターの秋子も、みちるの様子がおかしいことに気付いた。
「みちるは美凪の夢なんだよ。
だから、美凪がいなくなったら、みちるも消えるの。
悲しいけど、残念だけど」
「みちるちゃん、どういう意味?」
秋子の問いかけに、みちるは答えない。
「国崎往人に会ったら、ありがとうって。
美凪もみちるも、楽しかったって。
おねえちゃん達も、ありがとう。
ぽちをよろしくね……ばいばい」
「みちるちゃん!」
名雪が叫ぶ。その声は届かない。
「消え……た……?」
後には、ぽちと名付けられた白ヘビが残るだけだった。
――ありがとう、美凪。
――どうしたの? みちる。
――美凪が美凪だったから、みちるはみちるだった。
――私もよ。
――みちる、楽しかったよ。
――うん。
――美凪も、楽しかったよね?
――……うん。
――にゃはは、よかったよ。
――国崎さんにお礼を言わないとね。
――にゃはは、そうだね。
――ありがとう――
062遠野美凪 死亡 087みちる 消失
【残り72人】
美凪とみちる、時間軸。
第二回高槻放送の直後。
>>386 悪いがNG。
もう高槻の放送が入ってる。
そこで高子が死ぬと、一回目か二回目の放送で高子の名がなければおかしい。
おお、みち凪コンビが。
ついでに、さっき書き忘れてたけど
桑島高子(038)死亡
【残り71人】 で。
ぎゃー、二回目の放送を忘れてたヨ…
イッテキマス
一日目のキャラの動きは殆ど制限されているから厳しい。
高子絡みは全てNGにした方がスムーズになるが、よろしいだろうか?
すみやかに全キャラ二日目に移行したほうがよさそうだな…
こうなること(NG多発)は予想されてたから
時間の描写はあまりしないほうがいい。
個人的には高槻の定時放送を転機にすればいいと思うんだけどもどうよ?
時間の概念が枷になってるのは勿体無いなぁ…
励ましにならんと思いますが
>>346さん、お気を落とさずに。
状況がつかめなくなってきた。
浩之は理緒にスリーパーかけてるところを千紗に邪魔されたんじゃなかったっけ?
喫茶店はいつの間に半壊したんだ?
まあ、つらつら読んでるだけでも楽しいけどさ。
>>397 ガンバリマス
不参加で一日を終えるのは悲しいので今からなんか書こうかにゃー。
>>401 アナザーだって不参加じゃないYO!!
頑張って。
>>398 >浩之は理緒にスリーパーかけてるところを千紗に邪魔されたんじゃなかったっけ?
それはネタ被ったのでNGになりました。
混乱してる秋子関連の流れ
>>250 >>218-219
>>302 って順番。ここでもう一つエピソードが入って
>>390-391になる。
>>302までは一日目夜で、
>>390-391は二日目朝みたいです。
書き手さん、よろしく。
またNGか。放送を修正すればいいんじゃないか?
名前を追加するだけだし。
>>398 理緒へのスリーパーはアナザーになったよ。
表(?)では浩之ちゃんはさおりんを石の拳で殴殺した。
>>346 このままだと御堂以外の誰彼組が永遠に日の目を見なさそうだし、
最後高子が死なないようにでも修正したら?
由綺マーダーは個人的にアリだと思う。
>>404 そう言えばそうだね、なんか放送の修正はタブーみたいな空気がある。
このままだと書き手の方もNG怖くてなかなか書けないんじゃないかなぁ。
書き手の一人として言わせて貰うと、NG出されないようによく読み込んで、その上で書くべきだと思うのですけど。
放送はあやふやな時間軸をまとめ直すような役割も持ってるので、ほこほこ修正かけるもんじゃないと思うな。
>>403氏が説明してくれた流れになると
>>390-391では
弥生さんが喫茶店を去ったことになるね。
誰も殺さなかったんだな、弥生さん。
それ以上に気になるのは4枚のCDの行方だな。
殺された沙織がもってた分を誰が拾ったか、あと未登場の2枚は誰の手にあるか?
>>409 しまった。弥生さんの行動制限しちゃいましたか、俺。
スマソ。
>>406 (・∀・)ワタシモヒノメヲミソウダヨ!!
>>392 え〜386ボツなの?
由綺がイイ感じに壊れてるから、面白いんだけどなぁ。
一回目か二回目の放送で高子の名を付け加えるじゃだめか?
>>411 ヤバイ、月代が萌えすぎる。原作の比ではないぞ。
>>412 俺に言われても困る。
俺はNGにするべきだと思ったが、他の人達は放送に追加すればいいと考えてるんだろ。
なら別にそれでも構わないし。
>>413 持っているという描写はなかった……はずだけど。
じゃあ、多数派意見ということで、
>>386は採用。
二回目の放送に、高子の名が追加された、と。
でも、これ以上訂正かけるのもマズいと思われる。
二日目早朝に二回目放送かかってるわけだけど、それ以前の時間を動いてるキャラは殺されなしでお願いします。
>>408 一理あるが、そもそも放送自体が何も考えてない印象を受ける。
早すぎたんじゃなかろうか>放送
でもほこほこ修正て。
>>415 本文には書かれてないみたいだね。
でも残りの人数を考えると結局そのへんに落ち着きそう。
>>390-391さん
紛らわしい事書いちゃったかな?ゴメンゴメン。
弥生の所在地の確認がしたかったもんでね。
>>302の雰囲気だと殺し合いは無さそうだし
お話の流れはオッケーだと思います。
このスレから得る教訓は、リレーSSをスムーズにつなげるのは本当に難しい、と。
放送の時だけでも、読み手、書き手に意見を仰ぐとか…
これまで放送があったのは3回です。
前スレの189と490 最新は
>>291 新しいのはタイトルを変更の上での使用が望ましいと思います。
バスバスッ!! という音と共に背中に強い痛みを感じた理緒はもんどり打って
倒れた。
「う・・・・な、何・・」
何が起こったの?と言葉にする前に再びバスバスッと言う音と共に五寸釘が
飛んでくる。
何とか飛んできた釘を避けた理緒は体勢を立て直し釘の飛んできた方向に向けて
大口径マグナムを発砲した。 しかし浩之は建築資材を盾に理緒の背後に回り込
んだあとであった。 そして再び電動釘打ち器のトリガーを引く。
バスッ!
「うあっ!!」
再び背中に激しい痛みが走り理緒はその場にしゃがみ込む。
早く誰かを殺して戻らないと千紗ちゃんが死んでしまうのに
こんな所で死ねないのに。 その気持ちが焦りを生み、その焦りがマグナムの
照準を狂わせる。
バスバスバスッ!!!
「ぅうあああぁっ!!」
非情にも飛んできた3本の五寸釘は側面から理緒の右腕を貫いた。
もうすぐ夜が明ける……
「うーん、だ〜めだぁ、ここもコンクリで固定されちゃってるよ……」
芳賀玲子が地面に身体を擦りつけながらぼやく。
「みたいですね。」
誰も通らないような細い路地。
アスファルト舗装された地面のマンホールを見つけては、それを開封しようと奔走していた。
柏木楓があきらめたように息を吐き出す。
「別の方法を考えたほうがよさそうですね。」
「うーん、地下道からなら脱出経路が確保できると思ったんだけどなぁ〜。」
「仕方ないです。目の付け所は悪くないと思いますし。」
「え、そぉ?照れるわよ、にゃはは。」
得意げに玲子。
「伊達に滋養強壮漫画は読んでないわよ☆」
(どんなマンガですか…)
「そうだ、漫画といえば…本よ!楓ちゃん、さっきの本、見せてくれない?」
「本…武器支給のですか?…民明書房ですよ。」
「いや、ほら、もしかしたらどこかにアンダーラインとか引っ張られてたり…」
「……?」
「あー、だからぁ、何の意味も無いような本にあえて何かのヒントが隠されてたりするかもしれないでしょ?
もしかしたらあいつらがわざと何かを仕込んでるかもしれないし!」
「なるほど、そういうことなら…」
ガサゴソ……かばんの中身を漁りはじめる。
「ありました。」
楓からその本を受け取ると、適当にページを開いて目を通す。
「暗くて読みにくいわ…えーと、なになに……?…撲針具……」
玲子は真剣に内容と睨めっこしはじめる。
(私、忘れられてませんか?)
朝日が昇り始めるまで、玲子は本を読むことをやめることはなかった。
ところで、やっぱり人数多いよね。現時点で10グループ以上あるのかな?
書き手さんたちも合わせるの大変でしょうが、頑張ってクダサイ。
「あ、あ、あ、ああああ・・・」
右腕をみた理緒は言葉がなくなった。 五寸釘が刺さった時に
動脈を切断したのだろう傷口から大量の鮮血が吹き出している。
脈打つ度にビューッと吹き出す血を目にした理緒は完全にパニック状態になって
五寸釘を引き抜こうとした。 もはやマグナムは手放していた。
「はっはは早く抜かないとしし死んじゃう千紗ちゃんも私もしんじゃうよ
おおお!!」
「ちさちゃん?何言ってるんだ?」
その様子を見て笑うでもなく浩之は背後から心臓めがけて釘を4発発射した。
バスバスバスバスッ!!!!
「あがぁっ!!!」
4本の五寸釘が次々と心臓に突き刺さったその直後、理緒は口から大量の鮮血を
吐き出しうつぶせに地面に倒れた。
「悪く思うなよ。こっちは見つけたらすぐに殺すつもりだったんだ」
理緒の大口径マグナムと予備の弾丸を回収しながら浩之は理緒の死体にむかって
つぶやいたが、そこに死者を悼むあたたかみはなかった。
建築資材置き場のコンテナに理緒の死体を放り込むと浩之は次の獲物を求めて
その場を後にした。 殺戮はまだ始まりにすぎない。
【藤田浩之 ダイナマイト20本 電動釘打ち器 五寸釘多数入手】
【大口径マグナム藤田浩之の手により回収】
【073 雛山理緒死亡】
【残り 70?人】
一応、浩之はまだ体力が完全に回復し切っていないと考えて遠距離ゲリラ戦法を
とらせました。 彼が大殺戮やらかすのはもう少し後と言うことで。
因みに電動釘打ち器という工具は実在します。
>>406 同意。
高子死んだら月代はさらに鬱モードに突入すると思われ
「(・∀・)高子さんも…死んじゃったの?」
>>428 そして月代もマーダー化、ベストフォーメーションに。
仮面の殺人鬼、ある意味王道。
そういえば、岩切の支給品は結局なんだったの?
てか、今は誰が持ってるの?
>>430 ソーコムピストル
水中に沈んでると思われ。
>>429 葉キャラはもう使わない方がよさそう。
死亡率、殺人者率共に高すぎ。
>>431 ポイズンナイフは?
あれって没になったの?
月代の(・∀・)イイ!お面って…何の役に立つんだ?(w
呪い?
あ、岩切の銃描写は撤回されてる。
支給品は毒ナイフだそうです。スマソ。
「くすくす……ダメだったね」
既に肉片となった理緒の傍らで、瑠璃子は微笑んだ。
その微笑みは、どこまでも残酷に穏やかで。
このゲームを司る、滅びの聖女のようだった。
もしくは、残酷な天使――
「もっとも、手後れだったんだけどね。
千紗ちゃん、殺しちゃったから」
くすくす……と笑う。
それから理緒の鞄を漁り、あるものを取り出した。
「沙織ちゃんのと合わせて、これでCD二枚だね。
残る二枚、誰が持ってるんだろう」
もう一度くすくすと笑い、歩いてゆく。
死者はすでに物でしかなく、手向けなぞ必要はなかった。
058塚本千紗 死亡
【残り69人】
なお、理緒のCDと沙織のCDは瑠璃子が回収。
小鳥のさえずる声がする。
坂神蝉丸は軽く息をついて立ち止まった。
朝がきてしまったのだ。
昨晩までに、かなりの距離をきよみや月代を探して歩いていた。
何度か近くに人や動物の気配を感じはしたが、
見知ったものの気配には出会えなかった。
できれば、まだ感覚の鋭い夜のうちに見つけたかったのだが――。
先刻の放送は、高子の名を告げていた。
――間に合わなかったのだ。
「…………」
無念の思いが浮かぶ。
聡明で優しい娘だったのだが…
月代と、きよみの顔を思い出す。
次が彼女達でないという保証はどこにもないのだ。
誰が夕霧や高子を殺したかは分からないが、自らが少しでも生き残る
ためならば、か弱い婦女子を殺害することを辞さぬ者が確実にこの島
にいる。さしたる戦闘能力を持たない月代やきよみ達の命は、まさに
風前の灯火だといえた。
高子が死んだことで、月代などは悲しみで冷静さを失うかもしれない。
そうすれば、ますます危険な者に見つかる可能性が増えてしまう。
急ぐ必要がある。
昨夜、多くの銃声や気配を感じた方向に行ってみることにした。
危険ではあるが、仙命樹による恩恵が期待できないにせよ、元々強化
兵となる以前より影花藤幻流の剣士として心眼の修行を積んできた身
である。昼間であっても、参加者の大多数にくらべれば遙かに優れた
身体能力を蝉丸は有していた。油断さえしなければ大丈夫のはずだ。
(……!?)
視界にかすかに人影のようなものが写った。地面に倒れている。
周囲に注意しながら、慎重に近づく。
――倒れていたのはまだ年端もいかぬ娘だった。
月代よりはいくらか年上だろうか。
特に外傷は見あたらないが、これは――。
(…事切れているな…)
――――。
既に躯は冷たくなり始めていた。見ると、ふくらはぎのあたりに小さな
傷口がある。傷口の周囲が変色しているところをみると…。
「毒か…」
改めて静かな怒りが、蝉丸の中で燃え上がっていく。
涙の後がかすかに残る娘の瞳を閉じ、近くの木陰に横たえさせる。
残念だが、今の状況では弔っている時間はない。
「…すまん、許せ」
戦場で失った戦友たちのことを思い出した。死そのものは今まで何度も
見てきた光景だが、このような若い娘となると、何か苦いものを感じる。
そしてこの「げーむ」に参加させられていた者の多くは、同じような
娘達なのだ。
そして蝉丸は娘が大事そうに抱えていた刀を手に取った。
慎重に鞘から引き抜く。かなりの業物だ。
「…む?」
――普通の人間には分からぬほどの、かすかな異臭。
蝉丸は顔をしかめた。
光岡との最後の戦いが脳裏をよぎったのだ。
――だが、きよみを助けるためにも、力は必要だ。殺したくない相手ならば
峰打ちですますという手もある。雑念を振り払って蝉丸は進み始めた。
その先に待っているものを、まだ彼は知らない。
【坂神蝉丸 遠野美凪の刀を回収】
【残り69人】
データ編集者さんとこのURLに繋がらない……
「鞄」は回収されてないだろ
ついません
442 は幕間(1)じゃなくて(2)です。
このお話はここでいったんおしまいです。
…書き手って、神経使いますね…。
いや、気にするこたない。
001相沢祐一 003天沢郁未 004天沢未夜子 005天野美汐
006石原麗子 009江藤結花 010太田香奈子
011大庭詠美 012緒方英二 013緒方理奈 014折原浩平 015杜若きよみ(黒)
016杜若きよみ(白) 017柏木梓 018柏木楓 019柏木耕一 020柏木千鶴
021柏木初音 022鹿沼葉子 023神尾晴子 024神尾観鈴 025神岸あかり
027川澄舞 029北川潤
031霧島佳乃 033国崎往人 035倉田佐祐理
036来栖川綾香 037来栖川芹香 040坂神蝉丸
041桜井あさひ 043里村茜 044澤倉美咲 045沢渡真琴
046椎名繭 047篠塚弥生 048少年 050スフィー
051住井護 053千堂和樹
060月島瑠璃子
061月宮あゆ 064長瀬祐介 065長森瑞佳
066名倉由依 068七瀬彰 069七瀬留美 070芳賀玲子
071長谷部彩 074姫川琴音
076藤井冬弥 077藤田浩之 078保科智子 079牧部なつみ 080牧村南
081松原葵 082マルチ 083三井寺月代
088観月マナ 089御堂 090水瀬秋子
091水瀬名雪 092巳間晴香 093巳間良祐 094宮内レミィ
096深山雪見 097森川由綺 099柚木詩子 100リアン
>>388さん
電動釘打ち器(五寸釘使用時)の有効射程距離はどれくらいですか?
「003天沢郁未 019柏木耕一 066名倉由依」
「005天野美汐 064長瀬祐介」
「009江藤結花 071長谷部彩」
「010太田香奈子 081松原葵」
「011大庭詠美 053千堂和樹」
「012緒方英二 044澤倉美咲 051住井護」
「014折原浩平 065長森瑞佳 069七瀬留美」
「015杜若きよみ(黒) 088観月マナ」
「018柏木楓 070芳賀玲子」
「020柏木千鶴 021柏木初音 068七瀬彰」
「023神尾晴子 024神尾観鈴」
「025神岸あかり 078保科智子 082マルチ 092巳間晴香」
「027川澄舞 035倉田佐祐理 036来栖川綾香 037来栖川芹香 080牧村南 100リアン」
「029北川潤 094宮内レミィ」
「045沢渡真琴 046椎名繭」
「048少年 099柚木詩子」
「061月宮あゆ 089御堂」
「074姫川琴音 090水瀬秋子 091水瀬名雪」
「076藤井冬弥 097森川由綺」
敵味方中立問わず、最後に登場したシーンが複数人であるものを記入。
ただし、弥生さんだけは別扱い(さらに先の話が展開しているため)
多分……間違いはない、はず。
……また展開が早くなってきたな。
本バトロのほうが三日かかって生存者一桁だから
大体一日で30人殺してる計算になるキャラロ。
このペースは妥当じゃないのか……?
多いなぁ。
どれもおもしろいだけに死んで欲しくは無いけど、
場面があっちこっち飛んで混乱してきた。
マーダーがんばれ。
>>355 先に往人が帰ってきて、後から秋子が帰ってきているから、往人視点的
に見えなくても問題なし。
秋子が死体を気にするはずもなく、逆にそれを見て弥生をドアから見えない
位置に配慮したあと秋子が入ってきても問題あるかな?
有るなら全部書き直すけど。
>>450 使用経験者の経験を元に書いたのですが、有効射程は5〜10メートルぐらいです。
何しろ鉄骨に釘打ち込める機種のありますので。
詳しいことは専門家に聞いていただく方がありがたいです(現場作業員)。
訂正:機種の→機種も
>>455 解説ありがとうございます。
近距離ではある意味銃以上に強力な武器ですね。
>>454 いや、あれはただの勘違いカキコだとおもわれ。
どこかに秋子絡みの時間軸をまとめてくれた書き込みあったし。
>>302より
「森川由綺という少女を捜しています。
あの子は普通の子なんです。だからだれかが守ってあげないと――」
弥生は目の前にいる女性――水瀬秋子を仲間にしようと必死に哀願していた。
「そう言われても――私はここから動く意志は残念ながら無いのよ」
秋子にしては珍しく頼まれごとに了承(1秒)と回答しなかった。
「私は、見知らぬあなたより、ここにいる我が子のほうが大切なの。
これがもし隣近所に住んでいて、普通に生活している時だったら、受けたのよ。
でも、今は殺し合いの舞台に私たちはいるの。
私はこの殺し合いで狂気に取り憑かれた人を何人も見ているの。だから私がこの場に
いないときにこの子達を守れなくなる事は了承出来ないの」
秋子の意見は当然の理論だった。弥生も秋子の言葉に異を唱えることなど出来なかった。
自分の大切な人を守りたいから私はこの人に手伝ってもらいたい。
でもこの人は大切な人を守るために動けないと言っている。
どちらも同じ思いである以上、私は説得することを諦めた。
「分かりました。ではもし森川由綺という少女が現れたら保護していただけませんか?」
「えぇ、それは分かりましたわ。でもその際大人数で合った場合は別ですよ。
私にも限界は有りますから」
「分かりました。その際は連絡を――――」
と携帯電話の番号を書こうとして思いとどまった。
そんな物がここで通じるはずが無い。
「ふふふ。そうですね。そういう物が繋がるわけ無いですね」
「――私が一緒に行きます。それなら秋子さん分かるでしょ」
いままで黙っていた琴音が、それが当然であるかのごとく発言した。
「だめよ琴音ちゃんは。あなたは今能力を無理矢理押さえ込まれているんでしょ
最近はその能力を定期的に発散する事で暴発を押さえていたのに、いまはそれが
出来ないんだから、弥生さんにいつ迷惑かけるか分からないわ」
秋子は左手を頬に当てながらいつもの微笑を浮かべている。
琴音は、ひろゆきと雅史しか知らないはずの事をなんで秋子さんが知っているのか
自分の耳を疑った。
>>459より
「あらあら、琴音ちゃんったらそんな『なんで知っているの』って顔をしないの。
弥生さん。あなたの大切な人はどこかの建物に向かっていて1人では無いですね。
あと、3という文字が見えました。
能力を制御されている今はこれが精一杯です。お役に立てなくてごめんなさいね」
秋子は弥生に深々と頭を下げた。
「いえ、それで十分です。いえ、十分すぎます。
由綺が誰かに守られているならそれに越したことは無いですから。
私もすぐに向かわないと――」
「それと、今のあなたが主宰の高槻さんに挑もうとしないでくださいね。
あの人は本当に危険ですから」
弥生は秋子に言われた事を心に刻み、壊れた扉の方へ向かった
「水瀬秋子さん、本当にありがとう」
弥生はそう言うと荷物を持って走り出した
「さてさて、これで高槻さんに私の居場所がバレてしまいましたし、これから大変になりそうね」
秋子はそう言って席を立ち、散らかった喫茶店を片付け始めた。
琴音もそれを見て秋子の手伝いをするべく椅子や机を元通りの位置に戻していく」
一通りそれがすんで、カウンターの内側でコーヒーを入れる秋子さんに、琴音はさっき飲み
込んだ言葉をもう一度言うことにした。
「秋子さん、どうして私の力のこと知っていたのですか?」
秋子は煎れたコーヒーを琴音に渡すと、もう一杯煎れ始める。
「あら、そのこと。
それは私は私の側にいる人のプロフィールがおぼろげながら分かるからよ。
どういう物を持っていて、どういう風に行動をするか見えるの。
でもその能力も押さえられているから、見える範囲と見える内容はあくまで微弱な物よ。
ほら、あなたとは長く一緒にいたから少しずつ流れ込んで来たのよ。了承?」
琴音は秋子の言葉にコクンと頷いた。
秋子はコーヒーをすすりながらさらに琴音へ語り始める。
>>460より
「良くわからない能力に押さえ込まれているから、能力者はみんな苦労しているわね。
でもそうで無ければ、今頃殆どの人が死に絶えているはずだから、高槻さん達も優しいわね」
「ここから生きて帰るには、どれだけ能力を封印されている人が第一結界を施している物が
解き放たれる迄に亡くなっているか。もしくは能力者がVS高槻に目覚めるかです。
逆に能力保有者を消せる、もしくは味方に付けれるかが高槻さん側の勝利条件ですから」
秋子はコーヒーを一口すすって、琴音に微笑みかける。
「私は当分ここから動かずに、能力が1段階解き放たれるまで待つ事にしたの。
1段階解き放たれれば、あなたやみちるちゃんが名雪を守ってくれるから、私は名雪を生きて
帰すための行動に出られますからね」
「今結界には魔力的な物を持っている能力者が数人当たっています。
その結界を解いた際にでる影響を知らずに彼女達は行っているみたいですね」
秋子はサラッと言った事は、これから起きる環境変化において極めて重要な事柄だった。
琴音はただでさえ悪い顔色を青ざめさせ、秋子に問いかけた
「その封印が解かれると、どれくらい危ない人が覚醒し始めるのですか?」
「だいたい1/3くらいかしら。
そのなかに琴音ちゃんも入っているわ」
秋子はそう言って、琴音の手を握りしめた。
「往人さん、間に合うかしら、あの子封印解かれたら生きて居られないでしょうに――――」
「あの子って、みちるちゃんが捜している方ですか?」
秋子は首を横に振った。
「観鈴っていう子がいてね、封印されている力が、その子の母体みたいなの。
そして、あの力を人の器で全ては受けきれない。
だから、延々と輪廻し続ける魂が今言った観鈴っていう子なの。
往人さんの人生はその子を見つけて導くこと。だから美凪さんを見つけても、ここを教える
だけで、往人君は探し続ける事になるわね。
往人さんがたとえ間に合っても、封印が解かれればその子の命は無いでしょうから、それ
までに今結界を解こうとしている人たちを止められるかがポイント。
でも、その結界を解くことで生き残るチャンスを延ばすことが出来る私やあなたの様な人は
この場合、往人君が止めないで居てくれる方が助かるのよ。
それは往人さん次第。
もし、結界が解かれればきっと殺人鬼が2,3人増えると思うのだけど、往人さんがそうなら
ないことを、私たちは祈りましょうね。
でないと、往人さんを殺さなければならないのですから」
「高槻さんは今回能力保持者を集めすぎました。
そして、その殆どの人はこの馬鹿げた殺し合いにピリオドをうちたがってる。
今回はゲームに乗ってしまった人が少なすぎて、彼らも必死ね」
琴音は、秋子の話したことは全然理解出来なかった。
だけど、封印されている超能力が使えるようになるかもしれないという事と、それによって
回りに多大な影響が出そうだと言うことは理解できた。
「秋子さん。質問いいですか?」
琴音は今にも震えそうな声をどうにか平静に保ちながら語りかける。
秋子はいつもの微笑を絶やさない
「前回秋子さんが生き残った方法って、何なのですか?」
秋子の表情が一瞬だけ固まった。
琴音はそれを見ていぶかしんだ表情を出してしまった。
秋子はそんな琴音を見やり、微笑を浮かべながら語りはじめた。
「あらあら、動揺したのがバレちゃいましたね。琴音ちゃんさすがね」
それを察知出来なければ良かったと琴音は正直の思い返した。
そして、禁断の扉を開けてしまったことを琴音はここで判断した。
>>462より
「それは、あのとき私は主催者側に付いたからです。
あのときの大会は、主催者サイド側に付いた人だけが最期まで生き残って、
主宰が最後の1人を決めるアナウンスをしようとした際、提案したの。
『ここにいる人全員生きて返さないと、後であなた方全員が死ぬことになるわよ』
ってね」
秋子の表情がだんだん暗い物に変わっていき、それにつれ声のトーンも徐々に
低くなっていった。
琴音はそれを見ないように顔をうつむけたが、恐怖はどんどん増すばかりだ。
「あのとき主催側に付いた人は、柏木耕一さんのお父様だったり、遠野家の御当主
だったりと、明らかに人外という方々ばかりでしたわ。
まぁ、相手も確かに人外が数人居ましたけど」
淡々と語る秋子から琴音は完全に視線を逸らし、震える足をどうにか押さえ込む。
(ここで震えちゃだめ、震えちゃだめ。恐怖に負けたら生き残れない――)
「大丈夫よ琴音ちゃん。私を裏切っても、名雪を裏切らない限り、あなたは
私が守るから。
そのかわり――」
秋子がいままで押し殺していた殺気をいきなり解放する。
琴音は無理矢理押さえていた震えを止めるどころか、椅子から落ちて
腰を抜かしてしまった。
失禁しなかったのは、琴音の恐怖感が麻痺寸前だったからであろう。
「名雪を手に掛けたときは、本当の恐怖を教えてあげます」
琴音は秋子の言葉にただ頷くことしか出来なかった。
秋子はすでに殺気を押さえて、いつもの平静さといつもの表情に戻っている。
「高槻さんも粋な計らいをしてくださる物ね。私に鞘の付いている長刀を
渡して下さるのだから――――」
秋子の言葉を耳にしながら琴音はその場で失神してしまった。
464 :
補足:2001/05/22(火) 18:54
「003天沢郁未 019柏木耕一 066名倉由依」
「010太田香奈子 081松原葵」
「012緒方英二 044澤倉美咲 051住井護」
「015杜若きよみ(黒) 088観月マナ」
「027川澄舞 035倉田佐祐理 036来栖川綾香 037来栖川芹香 080牧村南 100リアン」
「076藤井冬弥 097森川由綺」
このグループは一日目だったり直後のシーンから物語が続く可能性が高かったり……まぁ、注意した方がいいと思ったグループ。
時間関係とか、書き手は各自チェックしてから矛盾ないように書いて欲しい。
御堂(と、あゆとぴろ)は、湖を発見した。
凡人ならまずこう考えるだろう…『水を飲もう』
だが、御堂は警戒していた。
死亡者の発表で、確かに(008)岩切花枝の名は呼ばれていた…
戦場では情報のかく乱はよくあることだ。
もし、あの放送が嘘…あるいは誤報であったとしたら…
「おじさん、湖だよ。…水浴びしてきて…いいかな?」
「駄目だ」
「え?だって…」
「駄目だって言ってんだろ!」
「うぐぅ…ひどいよぉ…」
御堂は湖畔をつたって迂回することにした。
・
・
・
「おい、ガキ」
「うぐぅ…ガキじゃないもん、あゆだもん」
「…ったく、あゆ」
「なに?」
「水浴び…してきてもいいぞ」
「えっ、ホントに?」
あゆの顔に華が咲く。
「あぁ、その邪魔くさい猫も連れて行け、のどが渇いてるみたいだからな」
「うん!」
466 :
6:2001/05/22(火) 18:55
弥生パートの一人、6です。
>#4-218さん
WAキャラの概要ならサポートします。
だいたいどの辺りまで解説したらよろしいですか?
何故、御堂はあゆが水辺に近付くことを許したのか。
それは、あの放送が真実であるという『確証』が得られたからである。
「岩切…」
御堂は正直驚いていた。
『一体、どんなバケモンがいやがるんだ?』
水中では鬼神の如き強さを誇る岩切が…湖から引きずり出され、殺された。
信じ難い事実であった。
彼女は、肋骨を数本折られ、首を折られて絶命していた。
顔は恐怖で目をカッと見開いていた。
御堂は亡骸を埋葬し、黙とうを捧げた。
「…同じ時代を生きてきた奴が…また一人減ったな…」
その言葉は、彼の孤独感を現していた。
御堂は何者かが近づいてくる気配を感じていた。
『殺気はない…この気配…強化兵か?!』
彼の身が震えた、武者震いだ。
――――――――――坂神!!
「残念ね、坂神蝉丸じゃなくって」
声の主は(006)石原麗子だった。
「貴様は、安宅みや!」
「誰なの?私はそんな名前じゃないわよ」
御堂は一度、彼女と一戦交えた事があった。
結果は惨敗。手も足も出ず、片腕を切り落とされた。
「俺を殺すのか?」
「あなたには興味無いわ、あなたが私の邪魔さえしなければ見逃してあげる」
「このアマ〜、ふざけるな!何が目的だ!」
「そうね…私の目的は主催者を殺し、この島から脱出すること。あなたは?」
「俺か?俺は坂神蝉丸を消す、これが最大の目標だ」
麗子が素直に問に答えたので、彼もめずらしく正直に答えた。
「ふふっ、あなた、坂神蝉丸を殺してどうするの?」
「完全体と崇められてきたあいつを殺し、俺こそが完全体であることを証明してやるのさ」
「へぇ、誰に証明するの?」
「俺を、不要だと言いやがった奴らにだ!」
ややあって、麗子は…ふぅ、とため息をついて言った。
「軍部は滅んだわ、そんなことしても誰もあなたを評価しないわよ?」
「うるさいっ!黙れ!」
御堂は銃を麗子へ突きつけた。…が、麗子は眉ひとつ動かさない。
「軍部はあなたを必要としなかった…でも今はあなたを必要としてくれる人がいるじゃない」
そう言い残すと、彼女は御堂の前から立ち去った。
「俺を必要としてくれる人?…誰だ?」
御堂は先程の麗子の言葉の意味がよく分からなかった。
彼はあゆが水浴びをしている方へ歩み寄った。
「おい、あゆ!水浴びはもうお終いだ!」
「おじさん、のぞかないでよぉ!」
「わっ!こ、こら!水はやめろ!」
「あ、あとね、こんなの拾ったんだよ」
「……な、何を拾ったんだ?」
「だから見ちゃ駄目だよぉ!!」
「わわっ!見なけりゃ確認できねぇだろ!!」
あゆの『女性らしい』一面を見てしまい、動揺を隠せない御堂であった。
【月宮あゆ ソーコムピストル回収】
>>459-463は
>>390の前に挟む形でお願いいたします。
時間軸ズレで没は、まぁ諦めます。
>>466 弥生さんの話し方が知りたかったのですが書いちゃった(^^;
あれだとまずいですかね(^^;
正確は島の影響で変化があるけど、主な話し方は変更無しかと思うので。
それが学べるスレが有れば勉強してきます。
>>468 ゴメンヨー、ピストルは前スレ100で撤回されてたよ(´Д`;)
岩切の武器は毒ナイフのみ、です。
御堂マンセー!
>>469 × 正確
○ 性格
即レスは苦手なんです。
ところで、しばらくあまり時間進めるのは自粛しない?
1日目で止まってるキャラと2日目が終わりかけてるキャラが混じってて辛い。
太田&葵の話書こうと思ったんだけど、あれ1日目夜くらいだよね?
最も最新の放送ってどこでかかったんだっけ?
みつからない・・・
だぁぁぁぁ………秋子パートでなんかかなり深く食い込む設定が……
語りすぎ……まだ中盤始まったばかりなのに。
>>474 佳乃が倒れてるだろ?
梓と佳乃が別れたのが、確か一日目の深夜。
だから、葵パートは一日目深夜〜二日目早朝。
最新の放送は二日目早朝となってる。
結界組、耕一パート、葵パート、冬弥パート
ここらの話を進めないと、時間のズレが厳しい。
それでは訂正
【月宮あゆ ポイズンナイフ回収】
こんなもんすか?
479 :
6:2001/05/22(火) 19:12
>#4-218さん
弥生さんの喋り方に違和感なかったです。
性格は冷静沈着ですね。
由綺の邪魔をする者には容赦しないので一気にマーダー化する危険もありますが(w
あと原作で由綺が「なんでもできる」「博学」っぽいことを言ってるので
知識、身体能力もそこそこ高いと思います。
職業柄(由綺のマネージャー)洞察力もあるかと。
ただ、洞察力は緒方英二の方が上です。
武器関係の間違いの他には何かないですか?
個人的にはあゆの口調や行動に違和感がないか心配なんですが…
あと御堂と麗子も(全員やん!
――私は、見知らぬあなたより、ここにいる我が子のほうが大切なの……。
水瀬秋子という女を思い出す。
当然だ。私も見ず知らずの誰かなんて知ったことじゃない。
あの人は由綺さんを守ると言ってくれましたが…
ゲームの終わりは見えない…
由綺さんの生をおびやかす敵である限り、いずれ闘うことになるのだろうか。
先の放送でも由綺さんの名前はみられなかった。
あの時、もし由綺さんの名前が出ていたら私はどうしたのだろう。
――決まっている、皆殺し。命尽きるまで。
それこそ私がボロクズのように殺したあの男のように。
由綺さんは私の生きがい。由綺さんこそが私のすべて。
嫌ですわ。そんなこと…。必ず由綺さんを保護する、その時からが私の戦いの始まりだから。
調子が出ないようね…。まだ一人も殺していない。
相手を追い詰める。そこからが上手く進まない。
このボウガンが曲がっているのかしら。
そんなことは無い。明らかに腕がなまっている。
こんなんじゃいつ殺されても文句は言えないわね……
御堂を見逃したのは失敗だったかしら…あの距離なら仕留められたのに。
そろそろ次の目標といきたいところね。まだ充分人数は残ってるのだから。
私の敵…弓…あるいはボウガンを持つ奴…
情報量は決して多くない。
だけど、こうして一人ずつ追い詰めていけばいつか必ず会えるはずよ。
もしそいつが既に別の奴に殺られていたら――どうするのかしら。
その時は潔く私も死ねばいい。
……私は嘘を言ってるわね。私もしょせん人殺し。
この憎悪と、私の罪は消えることは無い。
だって私はこのゲームにもう乗ってしまったのだから…。
濡れた朝露が弥生の靴を濡らす。
うっそうと茂る森の中はどこか気味悪く感じられる。
「由綺さんにはこのような所を歩いて欲しくはないものですね。」
さらに奥に進む。
まだ暗い森を、すべるように進む。
その動きに無駄は感じられない。
石原麗子は、暗殺者さながらの今の境遇を楽しんでいた。
(この辺で一人殺しておかないとシャクね…)
眼鏡の奥がキラリと光る。
だが、麗子は油断していた。とりもどせない勘のせいかもしれない。
肉眼で確認できるまで、目標達の気配を感じとれなかったのだから。
チャキッ……
雪見は常にライフルを構え、臨戦体勢を整えながら森の中を進んでいく。
「さっきから登ったり降りたりばっかりね……」
うんざりしたように雪見がひとりごちる。
平坦な森の中、だが、いつしか急な斜面を登らされるはめになっていた。
今更引き返すのもばかばかしい。
「先に進むわよ。」
額の汗を拭う。弱音なんて吐いてはいられない状況だ。
少しだけ斜面がなだらかになった森…いや、山の中腹。
そこへ自然と足が運ぶのは偶然でなく、人間の本能としてはそれほどめずらしくはなかったのかもしれない。
一瞬の時が流れた。
「――――!」
「――――!」
「………!?」
二人、同時に口を開く。
「まさか、ここまで気付かないとは…ダメね。」
「見つけた……ボウガン……あなたが……。」
ジリッ…地面をする音。
(……ここでやる気――!?)
わずかに遅れて弥生。
その場の空気が変わるまでそれほど時間はかからなかった。
武器を持つ手はまだあがらない。
それぞれ距離は7,8メートル…正三角形型にお互いの位置。
同時に二人を相手にするには誰もが厳しすぎた。
バッ!!
なにがきっかけだったのだろうか。恐怖がのそりと首をもたげた。
刹那、三人はほぼ同時に三方向へと散った。
お互いの姿が木々の裏にかすむ。
そして銃声。風を切る音。
硝煙の匂いが戦いの始まりの合図だった。
とりあえずここまで(w
口調の違いか…結構違ってるかも。
あ、俺がって意味ね。
特に回想。
>>204から
「……」
「……」
「……」
その人影は青年だった。
顔は憔悴しきっていたが、瞳には明らかな意志を持っていた。
そして、右手には……水鉄砲?
「誰、あなた。取込み中なんだけど?」
突然の闖入者にマナは冷たく言い放った。
「すまない。三つ編みで大人しそうなある女の子を探している。
姿、見かけなかったか?」
「随分と礼儀がなってないじゃない。ともかく見かけなかったわよ。
あなたは?」
きよみに向かい、話を振った。
「知らないわ。あなたの女?」
こちらもさらっと言い捨てる。
「いや……ありがとう、邪魔したな」
青年――祐一はそれだけ確認すると、二人の前からすぐに姿を消した。
しばしの沈黙。
『何、今の』
二人同時に口を開いた。
「……」
「……」
『ふぅ』
溜息まで同時だった。
「……」
「……」
「変なの」
先にマナが口を開く。
その顔には微笑みが浮かんでいた。
「そうね……」
きよみもつられて表情を崩す。
「私はもう行くは。せいぜい死なないように気をつけるのね」
マナは振り返り歩き出した。
「あなたもね」
きよみは逆の方向へ。
始めはいがみ合っていたのに、今はもう悪い気はしなかった。
れーこさんには主催者殺し側にまわって欲しかったんだけど…
この状況からいくとマーダー決定っすかぁ?
トホホ…
>>475 ごめんね。私も語るの速いかなって思ったのですが、彩香&リアン組が
解放した際に能力解放しそうな面々が出そうだから、こんな感じでまとめたんだけど。
でないと、いきなりNGの嵐が飛び交うので。
実は秋子さんの洞察力とは裏腹に、別の力が働いてうんぬんという
設定もいまなら可能なので、皆様で考えていただけると嬉しかったりします。
そういう訳で、リアン組の動きに注目させて頂きます。
能力の開放は本当の最後の最後までNGだぞ、ちなみに。
これはゲーム内のルール以上に、書き手のルールでもあるんだから。
>>487 実は彼女、まだ本音は見せてないみたいに思ってます。
葉鍵一謎な人だし(断言)
展開次第でどう転ぶかはまだ決まらないかと…
書いといていうのもなんだけど。
蝉丸が拾ったナギーの刀→毒付きです。
>>381参照。
491 :
465、467、468のヘタレ書き手:2001/05/22(火) 19:46
>>490 そうですか、ちょっと安心。
マーダーにされない事を祈りつつ名無しに戻らせていただきます。
492 :
6:2001/05/22(火) 19:52
>>483さんの後を書きたいけど麗子の能力(特性)が判らんから
迂闊に手を出せないなぁ。
ちなみに弥生の持ってる熊用の罠は爪が開いた状態で相手に叩きつけたら
ガシャーンと挟み潰してくれます(重たいけど)
>>492 マジで不明だよ、麗子の能力。
原作自体なにも明かされないまま終わった。(とりあえず誰よりも強いと思われ)
本編中、何考えてたかもあまり分からないし。
有る意味では一番動かしやすいキャラかも。
>>490 謎度なら麗子女史は、秋子さんとも結構いい勝負ができそう
なキャラですね。
蝉丸も毒に気がついた、というのが最後の描写のつもりでした。
きよみエンドでのあれです。ちょっと言葉足らずでした。難しい…。
さあ次は刀のメッキがはげて、中から風林○山が真の…(嘘)
岩切VS麗子 岩切腕が飛ぶ
御堂VS麗子 御堂腕が飛ぶ
光岡VS麗子 和解
本名 安宅みや
元陸軍の生科研に所属
いちおー平和主義者?
両刀使い?
あとは謎、謎、謎。
「何なんだよ、てめえ」
住井は突然の、男――緒方英二の登場に戸惑いを隠せぬまま、右手のマシンガンを向けた。
だが、英二は住井には見向きもせず、その横で呆然としている美咲を見て、微笑みながらこう云った。
「――君は、澤倉美咲さんだね」
「え、ええ」
突然質問をされて、美咲は訳が判らない。ただ返事をしただけだが、英二は満足そうに頷いた。
「――ここの対岸の山にあるマンション群で、知り合い数人を集めて行動している。
藤井冬弥君、七瀬彰君、森川由綺、河島はるかさん、――それに、俺と緒方里奈、
ある程度面識がある人間で集まっている」
何とかこのゲームを乗り切るために、な。そう云った。
「皆心配している。緒方里奈と君だけが未だに集まっていなかったが」
これで後はうちの妹だけだ。そう、云った。
びくりと、美咲が震えるのが見えた。住井は唖然として、その男を見つめていたが、
「ふ、ふざけんなっ! な、何云ってんだ、てめえっ」
――初めて自分の存在に気付いたかのように、英二は住井に視線を遣った。
「――君は誰だ? 少年」
この女の恋人か、と、含み笑いをしながら云ってきた。その、こちらを見遣る視線には不快感しか感じない。
「……ふざけんな」
かちゃり、と、もう一度銃口を男の顔面に向けた。
「オレが、この人を護るんだよ。大体、しゃりしゃり出てきて、そこに人が集まっている、なんて信じられるか!」
その余裕かました右手に、あんたが銃を持っていないとは云えないだろうが! 苛立ちのまま、そう云った。
美咲は、呆然と、そう言い放った少年の顔を眺めた。
すると、男はくつくつと笑った。
「若いな、少年」
「バカにするなっ!」
「ならば、これでどうだ?」
英二が上着から右手を出すと、そこには小さな刃のナイフがあった。
――それを、海に放った。
「――何、考えてるんだ」
住井が唖然とした目で、それがぽちゃり、と音を立てて沈んでいくのを追った。
「――そんな、事で信じられるかっ! まだ、武器を持ってないとは限らないだろうが!」
だが、明らかに語調は弱くなっていた。
「――喩え、あんたが敵じゃないとしてもだ。武器も無しに、美咲さんを護る事も出来ないだろうが」
住井は、少し開き直った目をしてそう云った。そうさ、オレが美咲さんを護るんだ、と。
歯を食いしばりながら、男の鋭い目を見据えた。
「良い顔だ。――良い目をしているな、少年。――だが、一つ聞きたい。
君も、こうやって彼女を連れ回している事が、彼女にとって本当に安全と云えるのか?
しかも、二人きりで行動している。マシンガン一丁で、彼女が絶対に傷つかないと云えるのか?」
――それは、そうなのだ。絶対に守り切れる保証はない。だが、
「それはあんただって一緒だろうが!」
「多人数で行動すれば、間違いなく、二人で行動するよりは安全だ。
集合場所には他に武器はある。――どうだ?」
「っ……」
「――別に、君に単独行動をしろ、と云っているんじゃない。
君もなかなか面白そうな少年だ。良ければ一緒に行動すればいい」
判ってる、判ってるんだ。美咲さんの安全を考えるなら。
そうさ。二人っきりで行動しようなんて云うのはエゴじゃないか。
二人きりでいる意味なんて、俺が彼女を口説くため、それ以外にないだろう?
しかし、それでも住井の意地は、その瞬間まで、けして美咲を離そうとしなかった。
――住井がふと、横目を見た時、美咲がまた、泣いている顔が見えたから。
美咲さん。――住井は、そう呟いて。
「――判ったよ」
「護――君?」
「うん。この人と行動しよう。本当に信頼できるかは判らないけど」
「そう、ね」
美咲は、自分が泣いていることに初めて気付いたかのように驚いた顔で濡れた自分の頬を撫でた。
目を慌てて拭うと、住井に優しく微笑みかけ、頷いた。
「よし、なら決まりだ、早速行こう」
だが。
「待って。オレは行かない」
住井は、そう云った。
「護、君?」
「――知り合いに、北川潤っていうのがいる。そいつはコンピューターをかなり触れる。
で、実はオレは、違法の携帯電話を持ってる。こんな島でも使えるような、改造型のね。
そして、この鞄の中にはノートパソコンが入っているんだ。
上手くすれば、――色々やれるかも知れない。そいつを呼んでくるから」
――少しの間があって、英二は頷いた。
「判った。――君はマシンガンも持ってるし、大丈夫だろう。この娘は俺が責任もって連れて行く」
美咲は慌てて、
「待って、わたしも護君に付いて――」
と云おうとした――だが、住井はその言葉を遮って。
「いや、良いよ、美咲さん。どうせすぐ逢えるんだから。今よりずっと安全な筈だよ」
「護、君」
「大丈夫だって。オレにはマシンガンがあるんだぜ」
「――でも」
「大丈夫」
住井は笑って、そう云った。
「それじゃあ、場所は判ったな、少年」
「ああ」
「責任もって送り届けるから、君も死なないようにな」
「ああ」
背を向けて、歩き出そうとした時。
「護君」
「え?」
――その瞬間、頬に、柔らかなものが触れた。甘い匂いが、住井の鼻腔を衝いた。
柔らかな髪が頬に触れ、それは、自分にとってあまりに新鮮な感覚で。
離れた美咲は、真っ赤な顔をしていた。
「また、朝陽、一緒に見ようね」
――勇気出たよ。
住井は小さくガッツポーズを作り、真っ赤な顔をして、
「おう!」と返事をした。
森の中を二人で歩きながら、美咲は先程の行為を思い出した。恥ずかしいことをしてしまったなあ、という、
そんな思いでいっぱいだった。
本当に、数時間しか一緒に行動していなかったけど――自分は、あの少年のことが好きなのかも知れない、
と思うと、少し胸が締め付けられるような気がした。
「なかなか大胆なことをやる子だね、君も」
自分の前を歩く緒方英二は、笑いながらそう云った。
顔を赤くするしかできない。
目的のマンション群まではあと1キロと云ったところだろうか。
森の中は案外安全で、ここまで誰にも出会わないで来る事が出来た。
このまま森を抜けることが出来るだろう。
持たされたバタフライナイフも、多分使うことはないだろう――
――その時、だった。
「おはよう諸君、元気に殺し合ってるかな。 この時間までの死者を発表するぞ。
026河島はるか 054高倉みどり 072氷上シュン 032霧島聖
059月島拓也 007猪名川由宇 049新城沙織――」
ごくり、と唾を飲む音が、前を歩く聞こえたような気がした。
「はるか、ちゃん?」
――後輩。いつものんびり屋で、自分のことを慕ってくれた、可愛い後輩が。
「嘘、でしょ?」
嘘だ。嘘だ、はるかちゃんが。はるかちゃんが、どうして――皆で集まっていたんじゃなかったの?
「――すまない。俺は、少し嘘を吐いていた。まだ、マンションには全員集まっていなかった」
美咲は、振り返った英二の、あまりにも悲痛そうな顔を見た。
「――ずっと、捜していた。だが、全然見つからなかった。そんな中で君を見つけたんだ。
君を安心させるために、ああいうしかなかったんだ――」
歯を食いしばるような音が聞こえたような。彼だって、嘘など吐きたくはなかったのだろう。
だが、それとこれとは話が別だ!
「どうして! どうして……皆、元気なんじゃなかったの? 嘘なんて吐かないでっ……」
実は、誰もいないんじゃない? 誰も!
わたしはあなたに騙されて、それで
どうして光岡はいないんだろ……。
いい具合に人を切り殺してくれそうなのに(死)
蛇足:千鶴さんが初音に(中華キャノン)やられそうだけど
間違ってでも初音ちゃん死んだら千鶴さんマジ殺人鬼化しそうだな
ガァン、という、重い音が聞こえた。
そして、弾けた。
前のめりに美咲は倒れた。
――やっぱり、騙されたんだ。
護君と、一緒に行動しておけば良かった。
「だ、誰だ貴様っ!」
いいよ、緒方さん、もう、そんな演技しなくても。
わたしは、騙されたん、だ。もう、判って、る。
耳の遠くで、もう一度音が聞こえた。
「くっ! 貴様っ」
重い頭を上げて、英二の方を見た。
足から血を流している。なんて痛そうなんだろう。
足を引きずりながら、森の影に消えていった。
わたしは、置いて行かれた。
男――巳間良祐(093番)は、苦虫を潰したような顔をして、目の前の娘を見た。
俺は、殺してしまった――だが、殺さなければ殺されるのだ。
そう言い聞かせても、罪悪感は消えることはない。
あの最初の放送で、殺すべき五人の名前が呼ばれた。自分はその中に入っていた。
俺には特別な力など無い。ただ、与えられたこの銃だけ。
俺の命を狙う人間は少なからずいる筈、俺は、島の中でもっとも狙われるべき存在だ。
だからといって、こんな小さなナイフしか持たなかった少女を殺すなど。
高槻。――お前は、俺を狂わせている。
俺は、このような少女を――妹と同じ年齢の少女を。
近付いて顔を覗くと、本当に、まだ若い娘だった。胸から夥しい血を流し、殆ど即死だろう。
畜生――。高槻、俺を狂わせるな!
「ぁ…ひ、…った、ね」
――苦しんでいる。――せめて、楽にしてやらなければ。
良祐は、もう一度、引き金を引いた。もう一度、その白い肌に弾丸を撃ち込んだ。
「高槻っ……!」
良祐は、咆吼した。必ず、殺してやる――
意識が朦朧としてきているのに、言葉だけは紡がれる。
それが、死ぬって云うことなんだろうか。
……死ぬんだなあ、もう。結構、あっさり、やってくるんだなあ。
藤井君や七瀬君、由綺ちゃんに、もう一度逢いたかったなあ。
色々あったなあ……忘れられないことばかりだった……
結局、逢えなかったなあ……。
家族にも、逢えなかった……な。生き残れなかった、なあ。
もう一度、逢えたら、な。
――護くん。
もう一度。
もう一度、逢いたかった。
逢いたかった。
「ぁ…ひ、…った、ね」
言葉にならない。かすれた声。
もう一度、力を振り絞って、わたしは、呟いた。
――朝陽、もう一度、見たかったね――
そう呟いた声は、どうしようもない大きな音で掻き消され、――美咲は、途切れた。
044 澤倉美咲 死亡
【残り068人】
弥生は喫茶店を後にし、林の中を歩いていた。
――由綺さん、一体何処に……――
結局の所たいした手がかりはつかめていない。
気ばかりが焦っている。
明確な手がかりのないままさまよう以上、あまり目立つ平野は歩き
たくなかった。逆に相手を発見するのも難しいが、何か建物を見つける
まではこのような行動をとるのが得策だろう。
由綺さん達に会うまで、死ぬわけにはいかない。
――しかし、由綺さんの大切な人とは? やはり藤井さんだろうか。
音楽祭の開催と共に終わるはずだった私と藤井さんとの契約。
毎週水曜の密会。それが未だに続いていることが問題だった。。
私は藤井さんをコマとしてみることが出来なくなっていた。
それどころか……。とにかく3人で一所にはあまり居たくは無かった。
しかし、もしもこの島を脱出する方法が本当に最後の1人まで殺し合う
こと以外に無かったとき、私はどうするのだろうか。二人以外の人間
を殺しつくし、その上で自らの命を絶つ? そしてあの二人に殺し合い
をさせるというの? ならば私自身の手でどちらかを殺すのか……。
果たして、どちらを?──
弥生は思索を止めざるを得なくなった。
前方に何かが見えた。
「由綺さん! ……ではありませんね」
林の奥に一瞬だけ見えた長い黒髪、背丈、後ろ姿とはいえ、あまり
に由綺に似たシルエットだったため、弥生は喜びかけてしまった。
しかし記憶を冷静にたどれば、身につけているものが異なっていた。
由綺が誰かの衣服を奪うなどしていなければ、別人ということだ。
錯覚で喜びかけてしまったことに舌打ちしたい気分だったが、弥生
はそんな様子をおくびにも出さず言ってのけた。
「こちらの得物は散弾銃です。妙な動きをしたら躊躇無く撃ちます。
おとなしく手を挙げてでてきてさえいただければ、こちらも撃つ気は
ございません。聞きたいことがあるのです」
弥生は慎重かつ足早に間を詰めながら奥に声を放る。
走り出した様子はない。まだ前方付近に相手はいるはずだった。
間もなく、正面から1人の女が両手を挙げて現れた。
──似てはいるが、やはり由綺さんではない……。しかも……──
白いうすぎぬを身につけた女はひどくはかなげで、由綺の醸し出す
雰囲気とは大きく異なっていた。
弥生は慎重に散弾銃を構えたまま、さらに間合いを詰める。
女はこの状況にも関わらず、おびえた様子を見せていない。
「私は篠塚弥生と申します」
弥生は女の様子をいぶかりつつもつとめて冷静に名乗った。
「質問に答えていただけますね?」
コクリ。女は静かにうなずいた。
>セルゲイさん
弥生は既に
>>481-483で石原麗子、深山雪見と交戦中です。
──年は自分よりも下だろうか?──
少女と、大人の女との微妙なバランスを今にも消え入りそうな
弱々しい雰囲気がさらに危うさを感じさせる。しかし、女には
おびえがないのだった。
弥生は不思議に思いつつも、現実を優先させた
「伺いたいのは……」
由綺の、そして冬弥の消息を知りたかった。
二人の外見を詳細に話し、出会わなかったかと尋ねる。
「申し訳ありませんが、私……。どなたともお会いしておりません
ので……」
──またしても、迂闊だった。島に来てからの自分はどうかしている。
最初から誰かに会わなかったかを聞けば、時間は省略できたのに──
「その二人を、愛していらっしゃるんですね……」
気ばかりせっている弥生に、女は初めて自分から話しかけた。
「な、なにを。そんな、そんなことは……」
──確かに二人のことを説明する声には力が入っていたかも知れない。
けれども初対面の人間にそれを読まれるなんて──
自分の感情を読みとられ、動揺する弥生に、女は言葉を続けた。
「二つのものを追っては何も手に入れることは出来ません。
ましてや……」
「それ以上は言わないで下さい」
あくまで弥生は冷静なふりをして言った。
「それ以上は言わなくて良い」
その弥生の表情には、しかし、隠しきれぬ動揺が映し出されていた。
滅多に崩れぬ弥生のビスクドールのような容貌は今、脆くも崩れ
去っていた。弥生のそれは、いわゆる人間的な苦悩に塗り固められていた。
>>497 彰もうそっちいるの?
だったら焼け野からそこにいたるまでの空白の時間を描写しようかな?
まだ誰も書いてないと思うんだけど。
>>508 それも英二が吐いた嘘、と考えるのが自然かしら?
>>111 英二は冬弥と分かれてから美咲に会うまで誰にも遭遇してないと思う。
>>508 安心させる為だから、すべて嘘と考えるのが自然かと解釈した。
嘘から出たまことってパターンも考えられるが。
>>509−510
ふうん。
じゃあフェイクと考えるよ。
>>508 つーか彰パート今書いてるよ、もう少し待ってくれ、筆が遅くて……
「既に私は死んだような身です。どうか、一度に多くの物は望めません。
私と同じ過ちを繰り返さぬよう……」
――一度に多くの物を望む? 私が? 私の望みは由綺さんを必ず
トップアイドルにして差し上げるということ。それが私の至上目的。
だから、由綺さんには必ずこの遊戯に生き延びて貰わなければ。
それさえかなえば利用できるものは何でも利用する。緒方プロの人間を
始め藤井さん……。そう、藤井さんだって。しかし……。でも。
あの方の由綺を思う気持ちは本物だ。自分の身を捨ててでも由綺さんを
守ろうとするに違いない。けれども、彼の存在は諸刃の剣でもある。
彼が由綺さんにしようとすることは、逆に由綺さんが彼にしようと
しかねない……。ならば二人の間はやはり裂くべきなのだろうか。例え、
藤井さんを殺す? 私が? 愛しているのに?──
再びねじ曲がり始めた弥生の思考は止まるところを知らず、
本来整った顔の、その眉間に苦悩のしわを寄せて彼女は何かを
呟き続けていた。
ずっと長い間。
一人で。
一人で?
そう、一人で。
弥生が自我を取り戻したとき、そこに白い女はもういなかった。
(016白きよみ、047篠塚弥生)
マルチがセリオの残骸からデータを回収するのってどう?
あのマルチでもセリオの戦闘データが入れば結構使えるんじゃあ…
「おはよう諸君、元気に殺し合ってるかな。 この時間までの死者を発表するぞ。
026河島はるか 054高倉みどり 072氷上シュン 032霧島聖
059月島拓也 007猪名川由宇 049新城沙織――」
北川を捜しながら、島を外回りに歩いていた住井は、その放送を市街地が見えかかったところで聞いた。
そこは、マンション群から一番遠く離れた場所。
河島はるか、という名前を聞いた瞬間に――嫌なものを感じた。
確か、河島はるか、という人は――さっきの男とともに行動しているはず、ではなかったのか?
「――しまったっ」
――騙された、かも知れない。
最悪の場合。それはあの緒方英二という男が、知り合いを一人一人おびき寄せて、殺している、と云う場合。
河島はるか、という女性も、同じようにおびき寄せられて殺された……
それならば、美咲はもう――
「畜生っ! オレはバカかっ?」
――だが、まだ、別のパターンも考えられる。最悪のパターンを考えるには早すぎる!
そうだ。そのアジトが襲撃されて、そのはるかという女の子が殺された、という、それだけならば。
「まだ、生きてるかも知れないっ!」
約束したんだ、もう一度美咲さんと逢うんだって。
朝陽を見るんだって!
必ず守るんだ、って――!
――島の反対側への最短距離を、――真っ暗な森の中を、住井は駆けた。
で、そのままセリオに乗っ取られるとか
まあ、ともかく美咲さん萌えって事でヽ(´ー`)ノ
資材置き場で理緒を殺害した浩之は、住宅街の民家の一つで食料を探していた。
というのも彼が出発時に支給された食料はここまでの戦闘で痛んでしまい
食べられる状態ではなかったからだ。
民家に侵入して冷蔵庫を漁ってみたもののめぼしいものはなく、ここでは
ペットボトルの水と何種類かの生野菜を口にしただけだった。
(料理をしなかったのはにおいで居場所を知られないためである)
――殺した奴から奪うか――
浩之はそう考えた。
あのとき理緒の鞄を回収しなかったことが悔やまれる。
――今から資材置き場に戻るか――
一瞬そう考えて浩之は頭を振った。 あの時の戦闘時の銃声で誰か来ているなら
危険だ。 今の自分は武器があってもまだ体力が完全に戻っていない。
ここで戻るより他の場所で奪うほうがいい。
そうと決まれば移動しよう、と思ったとき浩之はこちらに近ずいてくる足音に
気づいた。 他の音がしない分よく響く。
――早速獲物が来た――
浩之は電動釘打ち器を構えると玄関の隙間から様子をうかがった。
そこに現れたのは理緒の鞄からCDを回収した月島瑠璃子
(060番)であった。
イレギュラー要素か何かで光岡出てほしい。
だって誰彼で一番カコイイし(w
つーか、未登場キャラはあときよみ(白)だけか。
意外と出し惜しみするよ、俺としては。
>>522 でたよきよみ(白)
まじチョイ役だったけど(w
だぁーっ!! 申し訳ない。
(つか、また出遅れた! 昨日も弥生さん書き挙げたらと思ったら
先越されてたんだよね。大幅に出遅れてたんで気がついたけど)
今回は、読んでから自分の文章修正するのに時間かけすぎました。
うぬぬ、ほっ!!
>>481-483の前に何とか入れらんないですか?
えーと、ダメなら……逝くしかないな、ポルナレフ!!
書き手さんにはカチューシャなりなんなり使って登校前に現状を見て置いて欲しいかも。
>セルゲイ氏
俺は問題無いですよ。それだと矛盾はないし……
あとは皆さんの意見でヨロシク。
少女の定義があやふややな。
私的には18歳以下までがぎりぎりその範疇だと思われる。
女の子書くときには気をつけませう。
データ集復活キボン。NG続出だよもん(死)
hakaginetが使えないみたいなんだけど。夕べからつながらん。
――知らない顔だ――
浩之はそう思った。 しかし存在感を感じさせないまるで人形の様だ。
――そういえば先輩の感じに似ている。いや、先輩よりセリオか――
そこまで考えて浩之は本来の目的を思い出した。
――玄関前を通り過ぎたら背後から撃つ――
CDの回収と理緒と千紗の死にうかれていたのか?瑠璃子は浩之の気配には
気づくことなく民家の前を通り過ぎた。
――今だ!!――
浩之は玄関を飛び出すと瑠璃子の背に五寸釘を発射した。
バスバスバスバスバスッ!!!
その音に瑠璃子が振り向くのと五寸釘が彼女の両の眼窩と額を貫いたのは
ほぼ同時であった。
浩之はまるでこうなることがわかっていたかの様に表情一つ変えずに
断末魔の痙攣をつづける瑠璃子の心臓に五寸釘を発射した。
バスッ!
見る見るうちに血溜まりが拡がっていく。
「ジョーカー」は任務を果たすことなく狩られた。
ああ、瑠璃子さん…(涙
こうなると葵&香奈子の今後の展開が期待される。
531 :
月。:2001/05/22(火) 21:09
「026河島はるか 054高倉みどり 072氷上シュン――」
その放送を、彰は赤い屋根の下で聞いた。
「はるかっ――」
――親友だった。いつも優しい笑顔を見せてくれた、いつも自分を励ましてくれた、親友だった。
「はるかぁ……」
畜生。何で、何で、何で――。
あんな良い奴だったのに。優しくて、可愛い奴だったのに。
「彰、お兄ちゃん」
――家に入ってきた初音が、そんな震えた声を出したのだから、余程自分は乱れていたのだろう。
「……ごめんね、初音ちゃん。驚かせちゃったね」
ううん、と初音は慌てて首を振った。
「わたしこそ、ごめんなさい。――彰お兄ちゃんの、気持ちも考えないで、どかどかと部屋に入ってきて」
自分の事のように、初音は俯いて、――多分、少し泣いていた。
「初音ちゃんは、すごく優しい子だね」
――彰は、そう云って初音を抱き寄せた。まだ、こんなに小さい。
「うん、もう、僕は大丈夫だ」
はるか。――こんな言い方は、すごく身勝手かもしれないけど、必ず生き残るから。
「――それで、その機械の修理は終わったの?」
話題を変えるつもりで云うと、初音は自分の胸の中で、小さく頷いた。
「ロボット自体は動かないけど、武器だけは少し直ったよ」
護身するには、充分すぎるくらいだね、と、彰を見上げて初音は云った。
って、僕はいつまで抱きしめているんだ!
というか、何で無意識のうちに抱きしめているんだ!
――というツッコミは、もう彰の心に生じる事はなかった。
まあ、とどのつまり――初音ちゃんが可愛いんだから仕方がないのさ。
可愛さに罪はないんだから。
という結論に至った彰は、もう、なんだか、失格のような気がした。
まあ、こんな僕だけど、頑張るから、はるか――。
532 :
月。:2001/05/22(火) 21:09
簡単に食事をして、二人は出発の準備を始めた。
清涼院の小説型鈍器と、――その後、洗面所の裏で見つけたジッポライター。
何の役に立つかも判らないが、一応持っていく事にした。
「取り敢えず、お姉さんを探しに行こう」
――二人は再び森の中へと足を踏み入れた。
美咲の事も気にかかったが、取り敢えずこの娘を早くお姉さんに逢わせてやらないと。
森の中をしばらく歩いていたが、まるで誰とも遭遇する様子がない。
「なかなか逢えないね……」
と、彰は苦笑混じりに後ろを歩く初音を見遣った。
――だが、初音は浮かぬ顔である。
「どうしたの?」
――ううん、と、初音は辛そうに首を振った。
次第に歩む速度が遅くなり、その細い身体をだんだん曲げていく。
お腹を抱え、冷や汗をだらだらと流すその様子は尋常ではない。
「大丈夫? お腹痛いの?」
「大丈夫、大丈夫だよっ……少しだけ休めば、大丈夫、だからっ」
青いを通り越して、真っ白な顔である。
……まさか、熱病か何かにでもかかったのだろうか。
ここがどんな島だかも知らないが、もしかしたら悪い熱病のウイルスがいるのかも知れない。
「そんな顔して大丈夫なもんか! 一旦、街に戻ろう」
無理矢理背中に乗らせると、全速力で彰は街に再び戻った。
家に駆け込み、ベッドに寝かせた。初音は息を乱しながら、
「少し、外に行ってて、くれる、かな」
という初音の言葉を聞き、彰は何も云えず、そのまま外に出た。
顔色は一気に良くなっていたから、寝かせておけば大丈夫だろう。
それとも、苦しむ姿を見られたくないのだろうか、とも思いながら、
「外、見張ってるね」と云って。
――実は、初音は、間が悪く生理が始まっただけなのだが、彰にそんな認識はまるでなかったりする。
――同じ頃、市街地に、森の中で自分達の姿を見た、新たな殺人鬼が現れた事を彰はまだ知らない。
533 :
名無しさんだよもん:2001/05/22(火) 21:10
でえた集、一体どうなったの?
>>525 登校前、ってのは不思議な表現じゃないかしら?
21才未満はいないはずなわけですし(w
535 :
接触:2001/05/22(火) 21:10
気が付くとリアンは上下の間隔もない空間を漂っていた
(何とか接触には成功したみたいですね、まずは神奈さんの本体を探さなきゃ。)
(前になつみさんのココロを探したときのように集中して。)
空間にはいろいろな感情が満ちていた、小さな想い、憎悪、苦しみ、そして大きな悲しみ。
想いに直接晒されているリアンは魔力だけでなく精神そのものも打ち砕かれるように感じた。
想いに押し流されないようにしながら必死に集中を続ける、そしてようやく
数多くの負の感情の中に一筋の切れ目を見つけたリアンはその中に飛び込んでいった。
切れ目の中にいたのは小さな女の子だった、リアンから離れたところでうずくまっている。
(あなたが神奈ちゃん?)
(近づかないで、もういや、誰も傷つけたくない、こないで。)
(どうしたの、私は何もしないよ、大丈夫。なぜここにいるの?)
(私は大きな私から切り離されてここに連れてこられたの、そのときに少しだけ私は
変えられてしまった、空に帰りたい、誰も傷つけたくない。悲しい記憶を増やしたくない。)
(帰りたいの?)
(帰りたい、鳥たちといっしょにどこまでも空を飛び回りたい。)
どうやら何か大きな力の一部を分離させてここの結界の礎としているのだろう、切り離された
人格の一部にこれだけの自我があるということは本体はすさまじい力があるに違いない。
でも人格があるということは協力を伺えるということだ。彼女と変化させられた人格とを切り離せば
彼女は空へ帰り結界は力を無くすだろう。
(私も空を飛ぶのは大好き、こっちの世界に来てからはあまり出来ないけどグエンディーナに
いた頃はよくホウキに乗って空を飛んでた。)
(お姉ちゃんも空を飛べるの?)
(飛べるよ、風が頬にあたる感じが気持ちよくっていつまでも飛んでいたい位だった。)
(でももう私は飛べない、私の一部がここから私を出してくれない。)
(私が協力する、大好きなお空に帰ろう。)
(ほんと?本当に帰れるの?)
(約束する、私もがんばるから神奈ちゃんもがんばって。)
(ありがとう、じゃあいやな私のところに案内するね。)
浩之は瑠璃子の死体とディバッグを民家に運び込むと中身の確認を始めた。
――これじゃまるで盗賊だな――
浩之は自分の行動に苦笑しながらディバッグの中から目当ての
食料を手に入れた。
――まだ何かないか――
そう思って浩之がディバッグを探ると中からCDを見つけた。
「なんだこりゃ。まあいいか持っていよう」
浩之はCDを自分のディバッグに放り込むと今度は瑠璃子の身ぐるみを
はがし始めた。
「大したものは持っていないな。ん、これは?」
浩之は液体の入った小瓶を瑠璃子の服から見つけた。
「これも持っておこう」
その後釘打ち器に五寸釘を装填した浩之は民家を後にした。
>>530 書いてるんだけど。ぷれっしゃー・・・
へたれだすまん〜
あと死人がでたら責められるのではないかと・・・
時間関係のNGも怖い
>セルゲイさん
483さんの意見に同意。
>>481-483の前なら大丈夫だと思います。
>>531 ……あれ、千鶴さんは?
初音ちゃんに殺されそうになって無いっけ?
ログ見たけど中間の話ないっぽいな。
僕の見落としだったらスマソ。
全キャラの最終所在地点(=最後に出てきたレス番号)その5。(517まで)
081:
>>167 082:
>>367 083:
>>168 084:3-9x 085:3-266x
086:3-253x 087:
>>391x 088:
>>486 089:
>>468 090:
>>483 091:(
>>463) 092:
>>367 093:
>>502 094:3-732 095:3-95x
096:
>>483 097:3-260 098:3-317x 099:
>>267 100:
>>263 ○"3-"が付いている分は、「ロワイヤル#3」にあります。
○カッコ付の分は推測。
○最後に"x"が付いている分は既に死亡。
○求むツッコミ。
# 「連続投稿ですか?」「多重カキコです!」....疲れたよ。
>>543 確か千鶴さんは初音にやられて去った、という表記があったはず。
それを考慮しまして。
>>111さん
千鶴は初音が放った中華キャノン(先行者の残骸からゲット)の威嚇射撃にて
逃走したんじゃなかったっけ?
セルフツッコミ。
076,097 × 3-260 ○
>>386
ごめん、発言被った。
>>542 布に毒を染み込ませていたという設定の方が漏れ的にはいいな。
布だったら、
布触る→触った手で何か食べる→ジューン
ってなドキュソな展開になりかねん(w
るりるりが独自に瓶に入っていた毒を布に含ませておいた。
っていう解釈の方が『毒入り瓶』の用途の幅が広がると思われ。
良祐は苦悩していた。
人を殺す、そのこと自体に対しての惰性的な慣れに。
そもそもFARGO自体がそういう組織なのだから、いまさら、
「僕は人を殺すのが嫌いです、どうしてみんな仲良くできない?」
などというような偽善を吐くことはできない。
だが、俺が今ここにいる事実もまた紛れも無い事実。
それを否定することも出来ない。
狩るものと狩られるものがいるのだとしたら、
狩る側に回らなければ生きてはいけない。
生きる。
泥をすすってでもまず生き残る。
それが俺の復讐の始まり。
晴香は……まだ生き残っているようだ。
だが俺にはあいつを守ることは出来ない。
もう、俺は妹を捨てたのだから……。
「…………あ」
――意識が、少し飛んでいたようだ。
目の前に広がる惨状。胸からおびただしい量の血を流し事切れている女性の亡骸。
俺が殺した。
その事実が胸に深く突き刺さる。
黒い銃身。ワルサーP38。だがその刻印の入った銃に、
俺はいま自分の命を託さなければならない。
高槻を殺さなければ、ゲームは終わらない。
それまで……俺は生き残らなければならない。
辺りを見回す。
誰の気配も無い。
先ほどの銀髪の男には手傷を負わせた。
だが深追いは避けたほうがいいだろう。
今は、まだ何も見えない。
深い霞に囚われたような……そのような状況。
良祐は走ってその場を立ち去った。
苦い思いは、それを無かったことにして。
走る……、次なるところへと走る。
誰にも平等に訪れる死。それに抗うかのように……。
住井がそこに再び辿りついたのは、それからたったの二分後のことだった。
ありゃー。今日の日中に、結構キャラ減ったんだな。
今晩中に、マーダーを一人増やすつもりなんだが、
必要ないかな、こりゃ。
浩平が水を汲みに行っている間、二人は微妙に気まずい間を過ごす事になる。
いや、気まずいのは自分だけなのよ、ほら、さっきああいうの見ちゃったわけやし?
「七瀬さん、あのさ」
「な、な、な、なに瑞佳っ?」
――あまりにしどろもどろ過ぎます。そう思いながらも、七瀬はなんとか返事をした。
「……わたしたち、生き残れるのかな」
と、瑞佳は不安そうな顔でそんな事を云った。
「……わかんないな。このゲームが何処かでおじゃんになれば、あたし達は生き残れるかも知れない、けど」
「――きっと、終わらない気がするんだ。何かの力が働いているような、そんな気がするから」
七瀬も、そんな気はしていた。あの鹿沼葉子という女性が、高槻を殺したとしても。
きっと、終わらない。
「指切り、しておきたいんだよ、七瀬さんと」
「……何、かな」
真剣な顔をして、瑞佳は自分の顔を見た。
「――もし、ゲームが終わらなくて、最後まで、わたし達が生き残って」
――二人きりになったら。
「わたしを、殺していいから」
わたしも、七瀬さんを、殺すから。
「――うん。あたしも殺して良いわよ。まあ、勿論最後まで生き残ってからの話よ」
それまでに、ゲームはきっと終わるわよ。七瀬は笑って云った。
「そう云えば、瑞佳の支給品って何なの?」
話題を変えてみた。
「あ……まだ見てなかったよ」
瑞佳は苦笑いをしながら、鞄の中に手を突っ込んだ。
「……眼鏡? 眼鏡と、古い、ナイフかな」
七瀬は、瑞佳の手に握られていたその不思議な組み合わせを見て、不思議そうな声を出した。
「この眼鏡、何かしらね」
七瀬は瑞佳から眼鏡を受け取ると、かちゃりとそれを掛けてみた。
そこから見えるのは、見える世界全部に線の走った、不思議な風景。
「……割れてるのかしら、この眼鏡」
だが、割れている様子はない。もう一度眼鏡を掛ける。度は入っていない。
ふと瑞佳を見ると、瑞佳の身体にも線が走っている。
「気持ち悪いわ……」
七瀬は顔をしかめて、それを瑞佳に返した。
瑞佳も眼鏡を掛けて、気持ち悪そうな顔をした。
「地面にも走ってるね……地割れみたいだよ」
そして、眼鏡を外して瑞佳はそれを制服のポケットに仕舞った。
「何かの役に立つかも知れないし、一応持っておくよ」
ナイフは護身用にもなるしね、と瑞佳は笑った。
それが直死の魔眼を作り出す眼鏡だと云う事に、二人はまるで気付かなかった。
>>554 111的良祐補完。ちょと誘導してみました。
彼には少年が殺さないキャラを演じるのに対し、
殺人鬼でもゲームに乗ったのでもジョーカーでもないけど殺しに回ってもらう
不思議なキャラになってもらおうか……なんつー目論見。
住井については描写しませぬ〜。前かいてた人の住井好きなんでw
どうか続きよろしく〜。
……水浴び? 水浴びしてるの? あの人。
ごくり。……な、なんて無防備。
……うわあ、なんてすげえ身体をしてる人だ。
水汲みに行った浩平は、そこで綺麗な女性が水浴びをしているのを見た。
真っ裸。……オレに見てくれとでも云うような感じじゃないか!
し、しかしここで固まっているわけにもいかん、早く水汲んで帰らんといかんのだが、
い、いかんせん、動けん……男の性じゃないか、ゆ、許してくれっ……。
見たいに決まってるだろ! たとえそれが誰の裸でも、覗きをしたいっていうのは男の願望だ!
たとえそれが七瀬の裸でも、オレは覗きたいと思ってしまうだろう。
況やあんな綺麗な人だぜ? 覗きばんざーい! 覗きばんざーい!
そうこうしている内に、思わずがさり、と物音を立ててしまった。
「誰っ!?」
と、女は気付いてこちらを見遣った。まずい、隠れなければ……
それと殆ど同時に、男の太い声も聞こえてきた。
「郁未ちゃん、どうしたっ!」
「だ、誰かが覗いてたっ……」
影から見えるは……
なんて、筋骨隆々な男なのだ。逞しい。自分とは大違いだ。
しかし、格好が間抜けだ。何だ、あの……女性ものの……スカート?
バカじゃん、あいつ。浩平は笑いを隠せなかったが、なんとか耐えた。
――次の瞬間、浩平は、その女性の名前に驚く事になった。
郁未――それは、確か、葉子が捜していた名前ではなかったか?
>>556 なにぃ!?タイトル被りぃ!?(藁
こっちのほうは『まどい』と読みます(苦笑)
夜明け。
スフィーの格闘はまだ続いていた。
たかが魔術書かもしれないが、スフィーが必死になるのには訳があった。
魔力の流出が止まらないのだ。
スフィーの腕にはリングがはまっている。これと同じリングを宮田健太郎(095,既に死亡)
もはめている。このリングは本来、スフィーから健太郎に魔力を供給する役目を持って
いる。健太郎が死んだ今となってはもう役立たずになるはずなのに、今でも少しずつ魔
力が流出しているのだ。
そこで失われる魔力を補給しなければならないのだが、かつて健太郎と共に過ごした五
月雨堂の中のような「気」が、この島には全く感じられなかった。
魔力の流出の結果、スフィーの体は少しずつ縮んでいく。現に今着ている服も肩周りがゆ
るくなってきている。
こんな状態で、「マジカルサンダー」なんか使おうものなら…
とにかく、魔力の補充が最優先。
スフィーの格闘は、まだ終わりそうにない。
--------
前スレの524です。
>>22はどうかな〜、と思ったもんで、ちょっと補充してみました。
(ちなみに22は私が書いたものじゃないです)
ちなみに、スフィーは「魔力の制限」にはまだ気付いていない、ということで。
これから、自分の本筋(結花+彩)にかかります。
今日はあまり進展させられそうにないけど。(風邪気味なので早く寝たい)
>>483氏達、サンクスです。
ただ、弥生さんの恋慕の対象がちょっと微妙なんですけど……。
それは今後の展開次第ということで飲み込んで下され。
>>534 オイラは出勤前に読んで帰宅後にも読みましたが、どうか?
……じゃなくて、
>>525は単純に『投稿』と言いたかっただけだと思う。
しかし……、とうとうカチューシャを覚える必要が出てきたか……。
レスの延びぬスレばかり見てることには必要ないと思ってたけど、
マナー、だもんなぁ……。
って、ていうか、む、無茶だ俺。
浩平パート・彰パート・住井パート、一人で書きまくる俺は何なんだ。
しかもどのパートも人死なないし……動きがまったくない描写もたくさんだ。
ごめんなさい。
なんとか浩平と郁未絡ませてみたので、郁未パートの方、後はお願いします……
(体が…。熱い……)
太田香奈子(010)に道案内をさせ始めてからしばらくして、松原葵(081)の体に変調が現れた。
(胸が苦しい…)
毒はこんなにも強力だったのか。
彼女は腕をしばることである程度処置したつもりだったが、それはほんの少し…。そうほんの少し寿命をのばすにとどまった。
「うう…、あ…」
ひざが折れ、その場に座り込んでしまう。
前を歩いていた香奈子がゆっくりと振り返る。
「あはは、やっぱりだめよね?」
歩み寄ってくる加奈子に、葵は視線を向けることしかできない。
「さっきの女を殺せば解毒剤をもらえるのよ? ちょっと胸に鋏を突き立てるだけ。簡単よオ」
「『殺す』なんて駄目です…。みんなで協力し合って帰る…ん…です……」
ガッ!
葵が仰向けに押し倒される。
「それがあなたの正義? 正義せいぎセイギセイギセイギ!!!???
そんなものここじゃ意味無いのよ!! そんなものがあるなら瑞穂は殺されなかったはずでしょぉォ!!!!」
「うあ…あ……あ……」
葵の体の中を恐怖が走りぬけた。
ビリビリビリッ!!!
制服が無残に裂かれ、白い肌が露になる。
体を重ねてくる加奈子。
抵抗したい。なんとか跳ね除けたいという葵の心とは裏腹に、身体は動こうとはしない。
「可愛いわね。うふふふふ……。でもね、瑞穂はもっと可愛かったワ…」
香奈子の舌が葵の首筋をなぞる。
死の恐怖による戦慄が恍惚感に化けつつある。
「ひゃ、あ…ふあっ…やめ…て…」
舌が這うたびに無意識に体が跳ねた。
押しのけたいけど力が入らない。
(毒のせい…だ)
「たのしイよ? 人を襲うの」
葵の肌の上に香奈子の爪がたてられる。
力をこめ、引いた。
「うあぁぁあぁぁああぁあぁぁっ!!!!!」
白とは対照の赤が散る。
「あははハハ…。イイ声。気持ちイいよ。どうしてあなたはガマンできるの?
殺してもいいんだよ。ココでは。聞けるヨ。声。たくさん」
香奈子は自分の頬に両手の爪を当てる。
同じように、引いた。
6つの爪あとが頬に刻印される。
ポタポタ……
(狂ってるよ。狂ってるよ。怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!!!)
無意識に動かしていた手に硬いものが当たった。
『鋏』
最後に書き忘れていました。
【CD2枚 毒の中和剤藤田浩之の手により回収】
【毒の布 コンパスは放置】
【060 月島瑠璃子死亡】
【残り 68人】
>>542 >>551-553の皆さん混乱させてスマソ
>>557 直視の魔眼って最強武器にならないか?
結界も崩しちゃうぞ。
スマソ、ちょい気になったもんで。
直視の魔眼の元ネタは何ですか?
何となく月姫っぽいんだけど(w
>>537 頑張ってくだちぃ。
私もひとつ考えてるのですが、そちらの展開を見て決めますんで……。
直視の魔眼ってなに?
簡単な説明きぼーん
非好戦的な長森が持ってる上、その効力に気付くのも
終盤になるだろうから、まあ、セーフじゃない、すか、ね?(弱気)
>>569 ビンゴです(w
573 :
大志:2001/05/22(火) 22:01
くあ〜!なんか浩之が誰か殺すたびにテンション上がっていきます、俺
ちなみにはじめましてです。
爆発の跡地。
そこを複雑な思いで見つめていた。
「何があったんだろう、ここで……。」
楓が複雑な思いでそこを見つめていた。
一部分だけ、寂れた荒野となったそこは、一人の人間の悲しみ――だけど
それでも何かをやりとげた男の最後の場所だった。
「……」
玲子もまた何も言えず視線をそらす。
「…あれ、あれは何?」
黒く光る金属片。
玲子の目に何故か異質に映るそれは
「鉄の――爪?」
玲子がそれを拾い上げた。
形状からして右手用……
「爪――ですか。」
楓が何時の間にか背後までやってきていた。
「う、うん。」
「……」
複雑な思いでそれを玲子から受け取る。
(姉さん…)
鬼の爪。否が応にも千鶴を連想させる。
「無事で……いて。」
「楓ちゃん、なにか分かったの?」
「いえ、何も……」
「ずっと爪とにらめっこしてたから。サイコメトリーみたいな能力を
持ってるのかと思っちゃった。」
「違います。」
018 柏木楓 【千鶴の爪(右手用のみ)回収】
同人ネタは無しって話じゃなかったか…。
せめて、道具についての解説くらい付けて欲しかった。
直視の魔眼について・・・
簡単に云うと、モノを殺す事が出来る目。
それが生き物であれ、鉱物であれ、完全に殺す事が出来る。
・・・結界破壊の伏線になりうる破壊兵器ですな。
月姫ネタ、だよね?
577 :
訂正:2001/05/22(火) 22:03
Rose Bus(1)
牧部なつみ(079)は支配空間を作り"贄”を狩るための
場所を探すため歩き回っていた。
幸いなことに"動いている人"に遭遇することは無かった。
ふとなつみが足を止める。
「人の…死体ね」
背丈はそれほど大きくない、黒い制服を着た男子…
片腕が切断され、背中には無数の針のある…
佐藤雅史(042)である。
目は見開いたまま事切れていた。
余りにも残忍な殺し方に、なつみは名の知らぬ彼に同情する。
(幾らなんでも…こんなことって…)
(店長さんも…この人のように殺されたの…?)
(憎い…憎い…店長さんを、この人を殺した人が…)
(この"ゲーム"を楽しんでいる人が…)
なつみは中に何かの詰った瓶を見つけた。
ラベルの無い、錠剤が沢山詰った…
が、沢山とは言っても幾らかは使ってあるらしい。
(何の薬か分からないけど…贄に試してみよう)
他にそれらしいものが無いと分かると、なつみは静かに立ち去った。
【ドラッグ(未識別) なつみにより回収】
Rose Bus(2)
時間も大分過ぎ、日が暮れかかった頃に
ようやくアジトにするべき場所についた。
孤島にある割には大きめで4階建て、鉄筋で出来た…学校。
此処も矢張り人の気配は無かった。
とはいえ用心するに越したことは無い。
外回り、各教室、屋上などを調べまわることにした。
(……!)
一番最初に目に付いたのが黒髪の少女。川名みさき(028)
腕や腰がへしゃげ、胸に矢が刺さり、大量出血していることからも
彼女もまた誰かにやられたのだ。
故意か偶然か、高い所…屋上からだろうか…から転落させて。
又一方で。
今度は大量出血した跡を見た。
場所は保健室のベッド。寝ている無防備な人を攻撃したのだろう。
立川郁美(056)は殺された後誰かに供養してもらったのか、
布団がかぶせてあった。
(参加者に優しい人もいたんだね。)
(私には…この人のように供養することは出来ないよ。)
(きっと同じようなことをこれからするのだからね…)
Rose Bus(3)
二人の死者を看取るうちに完全に日は暮れてしまった。
電気はスイッチを入れてもつかない。
仕方なく月明かりを頼りに行動する。
罠を張る場所を1-Aと書かれた教室に決めた。
正面玄関から入って直ぐ右にある場所。直感的に最初に入りそうな所だ。
教室の中には教壇、黒板、数十個の机など…ごく一般的な教室だった。
牧部なつみ(079)はどの椅子、机にも座らず教室の隅で膝を抱えている。
丸一日歩き、3人もの死体を見て肉体、精神共にかなり疲れているのだろう。
「怖い…やっぱり怖いよ…
何時襲ってくるか分からない相手に…
目の前に武器を向けられたりしたら…
店長さん…健太郎さんの敵なんて…」
『ふふふっ、だいじょうぶよ』
突然声をかけられた。自分の中のもう一人の私…ココロに。
『健太郎さんに会えなくても…心の中に健太郎さんはいる。
一度きりとはいえ、スフィーの魔法を打ち消した。
…ここに自分だけの支配領域を作れば負けるようなことは無いよ』
「でも…鉄砲なんかを打ってくるのよ」
『鉄砲なんてバリアを張れば防げるわ。支配領域内なら…
あなたは、いや私達はそれが出来る筈よ』
「…身も知らぬ人を贄にするなんて…」
『じゃあ身も知らぬ人を殺してもいいの?
健太郎さんは殺された。今日3人も死体を見つけた。
余りにも残酷じゃない?』
「でも…」
『いい、健太郎さんは死んだの。復活させるのも無理。
健太郎さんを探して下手に動き回っていては逆に殺されるだけよ。
だったら、せめて健太郎さんの敵を…そう決めたじゃない』
「…うん…」
『結界が張ってあると、これだけでも疲れるわね…
じゃあ寝るわ。おやすみ、なつみ…』
「おやすみ、ココロ」
こうして夜がふけてゆく…
月姫の遠野志貴でしょう>直視の魔眼
あれ使うと自分も傷つくから呪いアイテムか?w
>>575 ご、ごめんなさい……なんか良い武器無いかなあ、って考えて、
同人禁止を忘れてました。
どうしましょ、無しって事で進めましょうか。
大失敗っす。マジでごめんなさい。
エラー エラー
同人ネタは禁止されています。
>>557は書き直し対象です。
ハナ眼鏡にでもすれば?
>>563 最初郁未耕一やっとったけど、最近浮気ばっかりだなぁ。
浮気バンザイ。
つーか一番穏便なのは、
>>557をなかったものとして進める事ですな。
編集者の方、そういった方向でお願いします。迷惑掛けます。
長森の武器を考えながら今日は寝ます。
みんな!もっと刃物や鈍器を使おう!
マジで
>>582 ナイトビジョン(赤外線暗視装置)とスペツナズナイフ(刃が飛び出すナイフ)あたりでは?
その位なら問題はないと思われ。
スタッフロワにも出てるし、切り札としても使えるよん。
590 :
林檎:2001/05/22(火) 22:13
>>570 どうだったでしょう?
>>565 >>566 を書いてみましたが。
続き書けますか?
葵ファンの方達が怖くてどっちが死ぬのかまで書ききれませんでしたw
(このままだと私はカナコヲノコチチャウゾ)
誰か死体は食わないの?
マジで
>>589 スペツナズナイフは柳川に支給されてる。
(セリオを倒すときに使用。その後不明)
伏線アイテムとしてかなり優秀だと思うんだけど
同人エラーにひっかかっちゃうのか……鬱だね
現地での食料調達はどうしてるの?
浩之パートみたいな現実的なのとか(・∀・)イイ!よね
>>561 これは、結花+彩の話は自分が書くから勝手に進めたり殺したりしないで、って事?
こんな予約みたいな事されても困る。
596 :
林檎:2001/05/22(火) 22:18
>>585 おろ。完全に見落としていた。スマソ
只こっちの方が有効的に使える…というのでは駄目?
斧とかナタとか金槌とかバールとか鉄パイプなんかはどうよ?
なんかすごい戦闘になりそうだけど(w
蛇足です。
前のスレで拳銃関係の質問がありましたが、
デザートイーグルは、ハンドガンというより、ハンドキャノンと言うべきもので、
反動が物凄いです。女性は扱えないと言う事にした方がいいのでは?
(実際には44マグナム以上は普通の男でも無理。)
あと、44マグナム級以上の銃では、何所に当たっても即死です。
ま、この設定を使うかどうかは作家さんにおまかせしますけど。
>>588 同意。飛び道具だけじゃ面白みないよな。
浩之だけアイテム回収&武器回収がすさまじいね…
hakaginetが使えない以上データまとめが苦しい。
>>595 被り回避の為にこういう事してもいいっていう決まりにならなかったけ?
>>599 「44マグナム以上」っていわれてもわからないっす。
つーか、みんなわかってるのか? この日本でも、銃知識は常識なのか?(w
>>601 釘バット…願わくば瑞希に持たせたかった(w
おくやみもうしあげます
銃やナイフ、殺人に関する資料持ってたら
URLのせてもいいようにしない?
>>603 具体的には決められてなかったはず。
暗黙の了解でキャラ書いてる部分もあるけどあくまでリレー小説だから。
一度そういう必要あるかな?って呟いたりはしたけど。
44マグナムは実際に撃った経験から言うと反動が凄い。
素人が遠距離攻撃に使うのはしんどい。
近距離で確実に殺せるなら…
あと、大口径の銃は心臓じゃなくても肩なんかに当たったらそれだけで死ぬと聞いた。
(着弾の衝撃で心臓ショック)
てか、デザートイーグル2丁も出すな(w
610 :
大志:2001/05/22(火) 22:36
なんか浩之ってバトロワの桐山そのものだよねえ
611 :
名無しさんだよもん:2001/05/22(火) 22:36
>>607 なるほど。
まぁ、漏れ的にはやる気のある人が書けばいいと思われ。
『〜〜担当』とか、私有化はよくないと思われ。
むぅ、解りやすいのは、デザートイーグルは男性用オンリー、
その他、ベレッタとかワルサ―P38等は女性でも扱えるということでは?
357マグナムは出さないということで。
トカレフは微妙。
マシンガンは的中率低くしとけばいいんじゃないの?
>>611 まったくでw
いやわしも似たようなことやってるんでスマソ。
みんなログを読んで積極的に書き手に参加しませうw
>>595 ほか
そうですね。ちょっと早計でした。以後慎みます。
615 :
大志:2001/05/22(火) 22:45
コルトパイソンとかコブラとかも威力ありすぎてボツですよね?
616 :
@2ch:2001/05/22(火) 22:45
『おはよう諸君、元気に殺し合ってるかな。』
江藤結花(009)と長谷部彩(070)の浅い眠りを打ち砕いたのは、どこか遠くから聞こえて
くる声だった。
もっとも、結花の方の眠気はその声の続きを聞いたときに吹っ飛んでしまったのだが。
『054 高倉みどり…』
結花は一瞬気色ばんだ。
「みどりさん!」
その声を聞いて、彩もはっとした。その直後、
『007 猪名川由宇…』
そう告げた放送の声に、彩はただうつむいてしまった。
『では諸君俺様にそんなことを言わせなくても済むよう頑張って殺しあって
くれたまえハハハハ。』
二人は押し黙ったまま、放送を聞いていた。
放送が終わってから数分後、ようやく結花が重い口を開いた。
「また、またひとり死んじゃった」
「結花さんも…、ですか」
「えっ?」
でも、初音の武器なんか中華キャノンだぞ(w
おそらく、威力だけなら最強レベル。
619 :
名無しさんだよもん:2001/05/22(火) 22:52
>>618 欠点・大地のパワーを吸収→コマネチで股間にパワーを注入→放て!中華キャノン!
発射までに時間がかかる。
しかし、初音ちゃんがコマネチするのか〜(w
620 :
大志:2001/05/22(火) 22:56
中華キャノンは半ギャグっぽいですよねえ(そうでもないかな?)
ギャグだけでいくならセバスボム・・・・は駄目
さて、後は作家さんにまかせて、マターリと読ませてもらいます。
作家の皆さん、おつかれさまです。
がんばってください。
「…そうね。でもなんというか、感じ方が違うんだ。健太郎が死んだと知った時は、悲しくてたまらなかったのに」
「……」
「でも、でもね…」
結花の口調が激しさを増す。
「どうして、みんな殺し合うの? そんな事しても、何にもならないじゃない」
「ゲームって…、言ってました…」
「こんなゲームってある? 殺して、殺されて、それから、それから…!」
「結花さん…、落ち着いて下さい」
「……あっ、ご、ごめんね」
体にまとわりつくような悲しみを払いのけるように、結花が言う。
「さ、とにかく行こう。そうしなきゃ何も始まらないわ」
「はい…」
彩は立ち上がると、脇に置いてあった銃を拾い上げた。
夜中、雪見との戦いの時に拾ったあの銃を。
「トカレフ…ですね」
「彩さん、解るの?」
「はい…。以前、同人誌の題材に使ったんです。その時に、図書館とかでいろいろ調べて…」
「トカレフって…、あっ、ニュースで見たことある。確か暴力団が使ってる銃でしょ?」
「そうです…。あと、この銃は多分他の人が使ったなので、弾丸はそんなに残っていないと思います」
「そっか。弾丸が切れたらどうしようもないよね。だったら大切にしないと」
二人はパタパタと、お互いの服に付いた砂をはたき合った。
「で、どうする? この先に進むとかなりキツそう」
結花が指さした先、川上の方からは激しい水の音が聞こえてくる。
「…戻りましょう」
彩の声に結花はきびすを返し、
「行こっ!」
元来た道、いや河原を歩き出した。
>>608 確かにね。おいらの経験から言わせてもらうと、男でもあまり肉体派
でない人間には過ぎる代物だね。両手で固定して撃ってナンボ。
なんつっても、反動が凄すぎ。音も凄いけど。
あと、イヤカバー無しに屋内で打つのも相当辛いです。
屋外なら音と衝撃が逃げていくので、ナンボかマシですが。それでも辛い。
>>623 設定(・∀・)イイ!
男は、「愛読書が大藪晴彦。」っつー設定だけで銃器が使えるぞ(w
バイオハザードだと、ほとんどの女性キャラはマグナムは使えんよね(俺の銃の知識なんてこんなもん)
それと、『立て篭もったキャラは真っ先に死ぬ』よね
627 :
名無しさんだよもん:2001/05/22(火) 23:14
Hakaginetってなんで使えなくなったの?
前スレの524です。
早速訂正。
623の方、×[使ったなので] ○[使った後なので]
前に書いたときに指摘された銃の指定をやり直したんだけど、トカレフにしたのは
まずかったか。ていうか、銃の種類あんまり知らない(苦笑)
(書いた後に
>>608とか
>>612とか見たので)
>>595で怒られたりしたので、今回はしょんぼりと終了。
おい、加奈子×葵書いた奴。続きはまだか?
こんなとこで止めるんじゃねえ
トカレフの小さいバージョン(w
マカレフってのがあるけど…
>>629 >>565を書いた者ではないですが、一応書いてます。が……上げて良いですか?
前後編のウチの前編だけになりますが。
>>628 いえ、あんまりリアルにするのもどうかと思いますんで、そのへんは適当に(w
本気でリアルにしちゃうと、素人ではまず当たりませんので。
シュチュエーションに凝るんだったら、アクション映画をお勧めしますけど。(w
635 :
青3:2001/05/22(火) 23:23
アチョー!
ヌンチャク使って欲しいっチョーーー!
636 :
四人目:2001/05/22(火) 23:24
(リアンちゃんは披露が濃くなっている、舞さんは大丈夫だけど
姉さんは体力がないからそろそろキツイわね。)
リアンが祈るような格好で神奈とのリンクをはじめてから数分、
綾香は状況を把握するほどの余裕があったが決して目の前の翼を持つ少女から
目をそらさなかった。と、少女のフォルムが変化をはじめる。
まるで、苦痛に歪み、自分の中からなにかを押し出すように。
「あの子の中で二つのものが戦ってる。」
「そろそろクライマックスみたいね。」
もはや少女の面影など見えず、禍禍しい輝きをたたえ始めた光はいくつかに分裂し
怒り狂ったように辺りを飛びまわり始めた。
「「きゃあっ!」」
佐祐理と南の悲鳴が重なり二人は吹き飛ばされる、自分たちだけが狙われていると思っていた
三人の心に戸惑いが浮かぶ。
「佐祐理!」
「だめよ、飛び出しちゃ!リアンちゃんが何とかしてくれるまで耐えるのよ。」
しかし舞の動揺は押さえきれるものではなかった、今までのような動きが出来ていない。
その隙を縫うように荒れ狂う光は舞に襲いかかる、直撃を受けた舞は起きあがれないだろう。
一気に防御が薄くなったリアンへ向けて光が狙いを向けた。
綾香と芹香は二人でリアンと光との間に身を割り込ませ、襲い来る光をなんとか防いだが二人とも
弾き飛ばされてしまった、もうリアンを守る壁はない。他の光が一斉にリアンに牙を向ける!
その場にいた誰もが光に飲み込まれるリアンを想像したその瞬間、薄い赤色の壁がリアンの前に
現れ、牙をむく光をはじいた。
「妹がピンチのときに駆けつけない姉なんていないのよ。」
地面に吹き飛ばされ、天地が逆になった綾香の視界が捕らえたものは
ピンクの髪と触手を持つ、ナイスな体系の女性だった。
>>636 >「妹がピンチのときに駆けつけない姉なんていないのよ。」
スフィ(・∀・)カコイイ!
638 :
名無しさんだよもん:2001/05/22(火) 23:32
639 :
名無しさんだよもん:2001/05/22(火) 23:35
×披露→○疲労
スマン
あとスフィーを登場させたので
>>561 の続きを書いている人は結界組と合流時には
怪我をしていないのでそこらへんお願いします。
しかし、支給武器の半分以上が銃器ってのは多いなぁ・・・
支給された銃って、予備弾倉や予備弾なんかもついてくるの? なかったらそろそろ
弾切れが出てくると思うけど。
あと同時間帯に
>>349が重なっているので釣合いを
取る事をお勧めします。
645 :
名無しさんだよもん:2001/05/22(火) 23:38
このスレ、せっかくシナリオ作ってきても、
帰って見ると、展開が進んでいてつかえない…(泣。
まあ、うれしい悲鳴なんだけど。
他の人の読んでも、めちゃ面白いし。
待て。
結界組は1日目じゃないのか、まだ。
>>349は2日目だぞ
>>640 弾切れは考えないとね。半永久的に使える武器ばっかじゃアレだ。
マーダーも他の奴も、物量戦で勝つより、頭脳戦で勝って欲しい。
怖い怖い怖いこわいこわいこわい……!
毒が全身を蝕み、意識までも食い尽くそうという中で、それでも葵は
死への恐怖から必死に逃れようと足掻いていた。
――ふと、その手が固いものにぶつかる。無我夢中でそれを掴むとそれを差し出した。
それは鋏。香奈子から奪っていた毒付きの鋏だった。
それを見て、香奈子の目がスッと細くなる。……生きる為の本能からか、葵はその鋏を香奈子の方へ向けた。
――が、その手に力は入らず、ぶるぶると震えた指先に掴まれた鋏は力無く地面に落ちる。
「……あ……くぅ……」
けらけらと香奈子は笑って、その鋏を拾い上げる。
「残念。せっかく武器があったのに落としちゃったね。……これはね、こう使うのよ?」
どん、と音がして。葵の右手に鋏が突き刺さった。
「……」
が、もはや葵の感覚は失われつつあった。悲鳴を上げる力も残ってない彼女は、
為すが侭にその状況を虚ろな目で見ていた。
香奈子はその様子を見て、不満気に顔を歪める。
「つまんない。もっと泣きなよ。もっと叫びなよ。もっと怯えなよ。もっと怒りなよ。
もっともっともっともっともっともっともっと……っ!!」
二度、三度。ざくざくと葵の手の甲に鋏を突き刺す。――が、葵はもう反応しなかった。
「……つまんない。他の人を探そう。――じゃあね」
と、香奈子は葵から離れようとして――その耳元に囁いた。
「人殺しはいけない、って言ってたけど、あなた私を鋏で刺そうとしてたでしょ?
殺そうとしてたでしょ? 殺そうとしてたよね? セイギノミカタさん?」
けらけらと笑いながら、香奈子は瑠璃子の元へ去っていった。
葵はその口を開いて何か言おうとしたが唇は動いてくれなかった。
その手を伸ばそうとしたが、ぴくりとも動かず、何も掴めなかった。
ただ、頬を伝う涙だけがまだ彼女が生きてることを教えてくれた。
【毒付き鋏 太田香奈子が再び所持】
……もっと強くなりたかった。
……どこかの高校にいるという、電話帳を手で引き裂く格闘家と戦ってみたかった。
……綾香さんともう一度手合わせをしたかった。
……先輩にもう一度励まして欲しかった。『大丈夫、葵ちゃんは間違ってねぇよ』って
……もっと強くなりたかった。自分の正義を貫けるぐらい。
でも、もうそれは無理。
遠くで声が聞こえる。それは朝の定時放送だったが、既に葵の耳には届かない。
朝日が昇り暖かな光が葵を照らしていたが、それも葵にはもう感じられなかった。
五感が、急速に失われていく。
混濁する意識をそのままにまかせ、葵はぼんやりと親しかった人たちのことを考える。
せめて、綾香さん。先輩。そして皆さんは無事に帰ってください。
私はここで、皆さんの無事を祈ってます。
ねぇ、先輩。私、殺し合いに参加しませんでしたよ。一人も殺しませんでしたよ。
――誉めてくれますか?
ふいに、呼吸が荒れる。
――でも。
しぬのはこわい。しぬのはいたい。しにたくないしにたくないしにたくない。
たすけて。たすけてあやかさん。たすけてせんぱい。たすけてだれか。
意識が恐怖に飲みこまれていく。
その時、薄れ行く意識の中で、その瞳が何かを捉えた気がした。
――朝日の中黄金色の髪を持つ少女が走ってくる。
その背中には、羽が生えている気がした。……そう、見えた。
てんしみたい。 ああ、ないてる。わたしのためにないてくれてるのかな。
だったら……うれしいな。
――それが、松原葵の最後の思考だった。
081番 松原葵 死亡
【残り66人】
653 :
林檎:2001/05/22(火) 23:50
加奈子×葵は葵ファンが続けるかと思ったのですが。すんません。
続きを書いてみます。
嗚呼、キ〇ガイに刃物…
ああ、葵たん芯だ。黙祷。
めきめきっ…!
また一つの木がなぎ倒され、麗子の姿が露になる。
弥生が再び散弾銃を麗子に…
ドン!
別方向からライフルが火を吹く。そして同時に鋭い風の音――
弥生は木の陰から顔を出すことすらできなかった。
「……」
弥生は短時間の激闘にてかなり疲弊していた。
まだ生死をやりとりした戦闘は2回目。
しかも今度は本格的、しかも二人だ。
幸い相手も素人なのか、未だに被弾はない。
次弾装填しながら、深呼吸。
クールだった彼女の顔にはいつもでは考えられないほどの感情が浮かんでいた。
それは由綺でさえも知ることはない。
「なんでこんなっ…!」
ボウガンに次の矢を装填。
ストック残り1本。今のを入れて2本だ。麗子には信じられなかった。
そう、最初に眼鏡の女を仕留められなかったときから感じていた小さな違和感。
(狙ったはずの矢が…当たらない!)
再び向こうの木々の暗い闇からライフルの光――。
「――っう。」
柔らかい斜面を転がる。今の衝撃で、木の破片が麗子の横腹の柔らかいところに突き刺さる。
「この私が、なんてこと…」
最初に気付くべきだった。この島の結界とやらは、麗子の身体を確実に蝕んでいた。
(私の身体に干渉してくるなんて…バカだわ。)
舌打ちしながら深山雪見がいるであろう方向に身体を回転させる。
斜面を転がりながらそのまま、一連の動作を一呼吸で終える。
(ラスト…1発!!)
再び横から爆音の嵐――。
(やばっ!)
散弾銃が麗子の足をかすめ、あたりに血を撒き散らした。
657 :
後戻り:2001/05/22(火) 23:54
俺は何故ここまできたのだろう。昔はこんな
奴じゃなかったと思う・・・
どこで俺は変わった?
屋上で初めて人を殺したとき?人を殺せる武器を手にしたとき?
・・・違う、『ゲーム』が始まったときから俺は変わり、狂っていった
んだ。絶対俺が生き残る、手段は選ばない・・・・・
はははっ、あかりはどう思うだろうな、俺はもう殺したんだ、人を何人も
そして・・・・自分も・・・・
「よし、いくか・・・・」
浩之は立ち上がり歩き出した、次の獲物を求めて・・・・・
もう後戻りはできない
658 :
林檎:2001/05/22(火) 23:54
あ、書かれてる。続き(苦笑
なんてタイムリーな書きこみ。
しかも私の望む展開に。イイ!!
私が次に書いたときは、香奈子はこのまま「襲う」展開にしようかなぁと考えてみる。
18禁になっちゃう?!w
まずいか・・・
浩之のキャラも書き手によっいぇ変わるなぁ。
聖と戦ってた時なんか、死ぬなら死ぬでいい、めんどうだから。
だったし(w
と、いうわけで書いてみました。
結局、葵は殺し合いには参加しなかったってことで。
あ、補足。最後に葵が見た女性は、最初に出て以来未登場だった神尾観鈴です。
ここは21禁板です
冬弥&由綺&郁未で「…(・∀・)イイ!カップルに見えたから」とかやってみたかったなー。
アナザーは人数多いしキリがないんでパスするけど。
国崎往人なにやってんだっけ?
665 :
再会:2001/05/23(水) 00:05
死亡者報告に確かに彼女の名はあった。
月代はどうしても聞きたくなかった。
聞こえないように耳をふさいでいたが、はっきりと聞こえてしまった。
―――――桑島高子―――――
月代はその場で突っ伏してしまった。
「(・∀・)高子さんも…死んじゃったのか」
ふいに、夕霧や高子と過ごした楽しかった思い出がフラッシュバックする。
目頭が熱くなる。
「(・∀・)寂しいよぉ…夕ちゃん…高子さん…」
孤独感で胸がつぶれそうになる。
小さな少女には酷な環境であった。
味方がいない…
命を狙われる…
死んでいく大切な人達…
涙がこぼれそうになる…
しかし、涙はこぼれない。お面があるからだ。
ふいに月代は今の自分の顔を想像してしまった。
「(・∀・)ぷっ!…フフ…はははっ」
笑みがもれる。
「(・∀・)こんなヘンテコなお面つけて何で泣いてるんだろ、私…おっかしい〜」
何故か元気がわいてきた。これがお面の効果なのか?
「(・∀・)蝉丸なら何とかしてくれる!だって、いつもそうだったもん!」
彼女の心の支えになっているのはただ一人の男…坂神蝉丸であった。
月代は再び歩き出した。
・
・
・
男は焦っていた。
先程の高子死亡の放送以来、ずっと走りっぱなしだ。
『…月代も聞いていたに違いない。一刻も早く月代の元へ…』
「無事でいてくれ、月代!」
蝉丸の願いが天に届いたのだろうか…
見慣れた後姿…間違い無い。三井寺月代だ。
「月代!無事だったか?!」
「(・∀・)!!…蝉丸!!」
「む」
無事ではなかった。
月代可愛いな…
本編より(゚д゚)モエー
>>666 >本編より(゚д゚)モエー
誰彼キャラ全般に当てはまる、てか御堂が…
かつてこの板でこんなにも誰彼キャラが愛されたことがあっただろうか?
あの御堂見て誰彼入った人がいたら泣くぞ……。
マジで(w
いや、ない。
どのくらいの時間、そうしていたのだろう?
緒方英二の命の灯火は、今まさに、消えようとしていた。
(目がかすんで、よく見えない……)
周りの様子も見えなかったが、女の子が一人、自分を見下ろしているのが見えた。
「……痛いんだ……殺してくれないかな、僕を」
途切れ途切れではあるが、驚く事に声ははっきりしたものだった。
「…自分から命を捨てるんですか?」
少女が問いかける。
「もう助からないよ。だったら、早く楽になりたい」
笑う。自嘲の笑みだ。
少女は何も言わず、自分に向けて何かをつきだしたようだった。
それは銃だったのだが、英二にはわからなかった。
「人一人助けることが出来なかったなぁ……
……約束破って、すまなかったな……少年」
本当に申し訳なく思った。
「…誰かを守ることを、約束してたんですか?」
「……そうだよ……でも、出来なかった」
言うと、少女は銃を下げ、言った。
「…それはあなたの罪です。苦しみ続けて、死んで下さい。
…それが、あなたに与えられた罰です」
少女の言葉に英二は驚き、次に微笑んだ。
「そうだな……君の言う通りだよ……」
そして時間が流れる。
「帰りたかったなぁ……理奈?」
「…誰かを助けられなかった罪は重いです」
英二の死を看取り、茜は言った。
自分の姿を、英二に重ね。
祐一に会い混乱している心も、今はもう、落ち着いている。
少なくとも、自分ではそう思った。
気を取り直し、歩き出す。
「あなたが、お兄ちゃんを殺したの!」
理奈の叫ぶ声が、その場に響いた。
その声は余韻を残し、やがて森の中に消えていく。
「…誰?」
012緒方英二 死亡
【残り65人】
フライング発売時も無言
発売日には絶望
2.14で内情暴露
いいとこなしだった誰彼がついに日の目を見ています!!
よかったね! よかったね!! (決して青紫の功績ではありません)
>>660 幻じゃ、ダメ? それ。
観鈴に来て欲しい?
でも、月代の立ち直りの早さは原作譲りだな。仮面のお陰もあるけど。
そして岩切たん。よもやあそこまで早く死んでしまうとは・・・。
なんにせよ、
>>665 イイ!!
>>656ヨリ
その隙をついて、一気に間合いを詰める影。
「――!」
弥生が体をを向けた時にはもう遅かった。
もはや銃を構える暇すらない。
雪見が手にしていたのはサバイバルナイフ。
遮蔽物が多く、命中率が低いことを考慮して出た行動はこれだった。
そしてそのまま脳天に弧を描いて振り下ろされる――!
シュンッ!!
ほぼ同じ速度で割りこんでくる風を切る物体。
「――!!」
幾らかの恐怖と死線を乗り越えてきただけでこんな動きができるのだろうか。
むりやり体をよじってひねる。
「ぐぅっ!」
刹那、傷ついた胸に走る鈍い衝撃。
そして先程まで雪見の頭があった空間を音速で通りすぎる白い光――
弧を描いたナイフはわずかに狙いをそれ、柔らかい地面に突き刺さった。
その間、弥生は腰に下げていた凶器をそのまま雪見に叩きつける。
ガシャーン!!
思わず差し出した雪見の左腕が見る間に赤く染まっていく。
「うああっ!!」
押し付けた反動で、そのまま後ろに転がり、森の闇へと消えていく弥生――。
今、散弾銃は押そうが引こうが弾を撃てる状態になかったからだ。
>>673 それは、次に書く人にお任せします。
もう、息を引き取る間際なんで、幻覚も見えるでしょうし……。
その辺は、絡ませ易いように好きにやってください。縛るのは本位ではありませんし。
ついでに補足。葵が言っていた電話帳を引き裂く人物は……って言わなくてもわかるか(藁。
誰彼は設定はよかったんだなあとつくづく実感。
くそう、竹紫マジで死んでくれ
>>677 だーはら氏の功績だね。真誰彼読みてー!! (スタッフアナザーより)
アオムラから素人書き手(多分、素人だろ)に変わっただけで、誰彼キャラに魅力が。
素人未満のアオムラマンセー(゚д゚)
瑠璃子の殺害後
浩之は再び資材置き場に戻っていた。 まだなにかあるのではと思ったのだ。
幸い資材置き場には人影はなかった。浩之は資材置き場のプレハブ小屋に入ると
今後の作戦を考えていた。
――生き残るために他者は全て殺す――
これは絶対条件であった。 では誰から殺すか。そう考えた時浩之は
今まで殺した人間の共通項を思い出した。そして思った。
――あいつらはみんな女だった。ならばこれからも女を狙えばいい――
男と行動している奴はまとめてダイナマイトで吹き飛ばせばいいんだ。
そうと決まれば行動開始だ。
「その前にやらなきゃならないことがあるな」
浩之はそう言うと資材置き場の各所に罠を張った。
資材置き場入り口には扉を開くとたてかけてある鉄パイプが倒れてくるように
コンテナ入り口にはやはり扉を開くと上からペンキが降ってくる仕掛けを
そして各所に落とし穴(底に鉄パイプ付き)を
これで自分と同じ事を考える奴が来ても得られるものはない。
命を失うだけだ。
罠を張った浩之は体が痛まない事に気がついた。
――体力が戻ってきているんだ――
浩之は資材置き場を後にして再び走り出した。
殺戮者の真の恐怖が始まる――――
681 :
大志:2001/05/23(水) 00:25
はあ〜、やっぱ自分でストーリー作ってみるのもおもしろいですねえ〜
657を書いてみた
げ、かぶってる。
一応
>>587の直後と言うことで。
浩之の怪我ってどのくらいだったっけ?
探していたもの。
求めていたもの。
その結末は、あまりにも呆気なさ過ぎて。
僕は、ただ涙を流すしかなかった。
不意打ちを受けたのだろうか。
固まったままの表情は、驚愕と、そしてほんの少しの恐怖が浮かんでいた。
僕はそんな瑠璃子さんの表情を見ているのがとてもつらくて、
そっと手で、表情を穏やかなものにしてやった。
「……長瀬さん」
ふと顔を上げれば、後ろからの声。
僕の事を信頼して、自分の手が汚れるのも構わず付き添ってくれたひと。
僕も、そのひとの名を呼ぶ。
「…天野さん」
沙織ちゃんも、瑞穂ちゃんも、月島さんも、そして瑠璃子さんも、
みんな死んでしまった。
僕のそばに残ったのは、この島に来るまで一度も会った事も無かったこの人だけ。
僕は笑顔を作り、天野さんの方へと向き直る。
無理をしてるんだって、自分でもわかる。
だけど、彼女を心配させるような事はしたくない。
だから、僕は何事も無かったかのように、平然と答えて見せた。
「うん、大丈夫。あんまり一つの場所に留まり過ぎると危険だからね、行こう」
そう言って、天野さんの肩をひょい、と抱き寄せてみる。
慣れない行動だったから、ちょっとぎくしゃくしてしまったけれど、
天野さんは僕を見上げて、優しく笑ってくれた。
頬が紅潮するのが自分でも分かる。恥ずかしい。
目を合わせていられなくて、思わず僕は後ろを振り返る。
そして、しまった、と思う。
あぁ、また瑠璃子さんの死体が僕の目に入った。
釘が数本も刺さり、とても痛々しい。
ふと、閉じた筈の瑠璃子さんの目が、こっちを見ているような気がした。
助けて、長瀬ちゃん、って言ってる気がする。
無理だよ、瑠璃子さん。
死んだ人間は、もう戻って来たりしないんだ。
決して。決してね。
僕は、決別の意思を込めた涙を、一雫だけ流す。
向こうの世界へと旅立って、もう二度と戻って来ることはない、瑠璃子さんに向けて。
「さぁ、行こう」
そして、天野さんの肩をさっきよりも強く抱きとめて、歩き出す。
誰も守れなかった。
口だけの覚悟だった。
だけど。
せめて、せめて僕の隣にいる、この人だけは。
僕の手が飛ぼうと。
僕の足がもげようと。
天野さんだけは、守って見せる。
こんなにも弱い僕だから、
出来る事と言ったら、それくらいしかないから。
治ったんじゃなかたか?
化けもんだし、こいつ。
きよみと別れてから、再びマナは歩き始めていた。
こんな時でなければ、この静かな林道は散歩するにも気持ちいいだろう。
そうでなくても、少なくとも昨日まで歩いていた森の中に比べればよほど歩きよいと言えた。
(思わず歌でも歌いたくなっちゃう雰囲気よね。歌わないけど)
まだ痛む足をかばいつつ、何回か休憩を入れながら数時間のんびりと歩くと、遠くに大きな建物が見えた。
マンション、だろうか。無機質な、四角い建物がいくつか並んでいるようだ。
(住宅街、みたいなトコかしら……会いたい人か会いたくない人かは別として、誰かしらいそうね)
無意識的に歩調が速くなる。ほどなく、道の終わりが見えてきた。
林道からマンション街に差し掛かる、やや開けた場所で。
マナがその姿を認めた時には、既に黒光りするマシンガンの銃口がマナを狙っていた。
(ちょっとドジっちゃった、かな……)
取り合えず両手を上げ、敵意のないことを示してみた。
だが、そんなことをしたところで、相手がゲームの『参加者』であったなら、何の効果もないことをマナは知っていた。
(あーあ……オシマイかしら、ね)
――思えば、相手に殺意がないことを自然と感じ取っていたのかもしれない。マナは、意外と冷静だった。
手を上げたままで、こちらに銃を向ける男――住井護を観察する。
全身に葉や折れた枝がくっついているのを見ると、森でも抜けてきたのだろうか。
呼吸も荒く、肩が大きく上下している。ここまで来るのにかなり走っだのだろう。
(ちゃんと狙い、つけてるんでしょうね)
マナはなんとなくおかしくなった。
と、住井がゆっくりと口を開いた。
「人を探している」
声が上ずっていた。
自分でもそれに気づいたのか、しばらく呼吸を整えてから、再び言う。
「人を探している。女の人だ。美人で優しい。髪の毛はそれほど長くなくて、背は普通くらいだ。デニムの服を着ている」
それだけ一気に捲し立てると、また大きく息を吐いた。
マナは内心呆れていた。
(この人、そんな説明で本気で人が探せると思ってるの? ……末期ね、いい加減)
そんなマナの心中も知らず、それでも住井は必死だった。
「似た人を見かけたとかでもいい。何か知ってたら教えてくれ。俺が、絶対に護らなきゃいけないんだ……美咲さんは」
最後の言葉はほとんど自分に言い聞かせているような調子だったが、その小さな声はマナの耳に届いていた。
「美咲さん?」
「知ってるのか!?」
思わず繰り返した言葉に、住井は掴みかからんばかりの勢いで詰め寄ってくる。アップで迫る銃口が、怖い。
「あなたの知ってる人がどうかは知らないけど……澤倉美咲って人なら先輩にいるわよ。
ちょうどあなたが言ったような感じの人」
「今、名字なんつった?」
「同じこと二回も言わせないで。……澤倉、よ」
住井はマシンガンを取り落とし、パキッと指を鳴らす。
「ヒャッホーウ! ナイスだ嬢ちゃん! それで? それで? 美咲さんはどこにいるんだ?」
「落ち着きなさいよ」
小躍りして全身で喜びを表現する住井に、マナは冷静に言った。
「あなたが知ってるその『美咲さん』は、多分私の知ってる美咲先輩だと思う。
……でも、ここに来てからは見てないし、どこにいるかなんて知らないわよ」
「なんだとぅ!」
住井は素早い動作でマシンガンを拾い上げた。
すっかり逆上してしまったのか、銃口をマナの額に押し当て、叫ぶ。
「ぬか喜びさせやがって! このクソチビめ!」
条件反射だった。
殺されるかも、とかそういうことを一切抜きにして、先に身体が動いていた。
突き付けられた銃身にスッと手を伸ばすと、住井があれっ、という顔をしている隙に、思い切り横に捻る。
「ぐえっ! ゆ、指がぁ!」
「誰が……」
マナの足が、視界の外で唸りを上げる。
「クソチビよっ!」
「〜〜〜〜〜〜ッ!」
伝家の宝刀、必殺のローキックが住井のスネにクリーンヒットした。
鋭い痛みに言葉を発することもできず、その場に倒れ込む住井。
「ったく、最近の若い人って女の子にマトモな口もきけないわけ? ヒサンね」
悶え、のたうち回る住井を見下ろしながら、マナは地面をつま先で軽くトントン、と叩いた。
それにしても皆、オリカプルがいい感じだな。
691 :
6:2001/05/23(水) 00:35
>>684 メスの雨を全身に受けたから決して軽い怪我じゃないかと…
体力が戻ってるというより、痛みを感じなくなってるんじゃ無いですか?
(殺人の魔力に酔ってしまったつーことで)
>>684 聖のメスを全身に食らったけど、その後聖が治療。
重傷のはずだけど、治療後すぐにマナを人質に聖を殺害していることから
見かけほどダメージは大きくなかったのではないかと。
俺も
>>691と同じ解釈をしてた。
人間、テンション上がると徹夜もこなせてしまうだろ?
そんな感じじゃないだろうか。
>>691 メス自体の重さは大したこと無いから傷は浅いと思われ
さらに、即座にプロが手当てをしているから、失血も大したことなく興奮状態の人間にとってはほとんど意味の無い傷だと思う。
見た目は酷いけどね。
>>675 >腰に下げていた凶器
熊用の罠のことだよね?
>>688 くわ〜!?
まずいぞ〜!?
わし美咲先輩の遺体あるところに住井が到着しちったって書いちゃったぞ〜。
オリカプル……誰がいたっけ?
御堂&あゆ、耕一&郁未、真琴&繭、茜&祐一、美汐&祐介
こんなもんか?
…………
イイ(・∀・)
>>656ヨリ
「楽しめたかしら?」
石原麗子は余裕の表情で雪見を見上げた。
すでに傍らのボウガンに矢はついてはいない。
彼女の足は先の被弾で立ちあがれない程のダメージを負っていた。
「――そうね。どうして生きてるのか不思議なぐらいよ。」
雪見が片腕でライフルを構え、一歩一歩歩み寄ってくる。
左腕の先が真っ赤に染まり、血が地面にまで滴っていた。
罠はまだ左手に噛みついたままだ。取るまでもない。感覚がないのだから。
胸の傷もじくじくと雪見を蝕む。
まさしく満身創痍という言葉がぴったりだった。
「最後に一つ聞かせて。」
雪見が麗子の胸の真上からライフルを押し当てる。
「川名みさき、上月澪…この両名に聞き覚えは?」
まるでそれは日常会話のように。
「放送で流れたコ達ね…知らないわね。それに私はまだ一人も殺してないもの。」
当たるはずの矢が当たらない。
かろうじて最後の1発の矢が狙い通りだったぐらいだ。結局よけられてしまったが。
「そう。」
短い答え。麗子は余裕の表情を崩さない。
「あなたは何故戦っているのかしら?」
「……」
50年前……この孤島で殺戮ゲームが行われた。 それがたぶん第一回目の狂気。
誰もいない無人の廃屋でぶるぶると震える少女。
『いたぞ……へへへ、上玉じゃねぇか……殺す前にいただいちまうか……』
『いや、いやぁっ!』
悲鳴をいくらあげようともやむことの無い凌辱の宴―― 気がついたら、拳銃を片手に、血まみれで立ち尽くしていた。 それがたぶん最初の殺人。狂気の始まり。
「せいぜいがんばるのね。お嬢ちゃん。」
「言われなくても……ね。」
ライフルを地面に放ると同時に、サバイバルナイフをふり上げた。
(まあ、死ぬときはあっけないものよね。)
麗子が薄く笑う。そして……
石原麗子、何が望みで何が目的で……
それはもう、おそらく誰にも分からない。
006 石原麗子 死亡
096 深山雪見 胸の怪我悪化 左手再起不能 罠(熊用)回収
047 篠崎弥生 無傷にて逃走 罠(熊用)紛失
【残り64人】
雅史から回収したドラッグって線もある<浩之
熊の罠くらったら雪見の左手無くなっちゃうよ。
となると雪見のカラータイマー、赤点滅が激しくなったな。
>111氏
マジっすくぁ(´Д`;)
取り合えず書いちゃって、続ける人に任せてみては?
あれ、って言うか実は既出ですか(汗
ロ、ログ読み返してみよう…(´Д`;)
スタロワもそうだが、失血死、ショック死がないのか(w
まぁ、雪たんには最後までズタボロになって生きてて欲しい。
んで、茜と死闘キボン。
>>696 >>688はNG?
705 :
名無しさんだよもん:2001/05/23(水) 00:45
住井とマナはすぐにわかれたという
ことにすれば、、すこしきついかな?
>>702 んとね、んとね
実際に発見したとは描写してないから、二分以内に誰かがかたずけた事にして
矛盾を無くしよう(死)
素直にNGにしたほうが破綻なくていいと思うけどね。
破綻だったらそこらじゅうで既にしてるけど。
みんな、データちゃんと読んでから書こう…
>>705の方が現実的かも。
ただコレでまずいのがかなりせまい範囲内に
流れ的に元気に活動してるやつが何人も固まっちゃうこと(吐血)
>>554かー!
月ネタだと思ってから見逃してターヨ(´Д`;)
…僕か、続き書く人が後で住井君をそっちに向かわせればOKかな?(汗
>>696 >>701 111氏とマナー(゜д゜)氏の妥協案…
住井は美咲の死を受け入れられずに、見つかるはずの無い美咲を
探し回ってるというのはどう?(住井の精神は壊れかけ)
これなら辻褄が合わないかな?
712 :
林檎:2001/05/23(水) 00:49
データ屋さんの調子が悪いのだろうか?
ちょっとごっちゃでつらくなってきた。
香奈子が「襲え」るキャラを探さなきゃ
>>707 NGにするにはもったいない…、
取り返しつきそうだし。
そだ。現場にマナを同行させてください(爆)
>>711 その展開で進めて、住井と出会った北川が「バカヤロウ!」と殴り、目を覚ます。
そんな光景が頭の中によぎった。
あー、良祐さんは殺してからずっとその場にいるんだ…。
NGにした方がいいかもデスヨー(´Д`;)
と思ったら
>>711氏のアイデアは使えそう。
次書く方に全てをお任せ致します〜。
716 :
大志:2001/05/23(水) 00:52
単独行動で香奈子が「襲え」そうなキャラってまだ生きてるんでしょうか・・・・
718 :
6:2001/05/23(水) 00:53
しまった…コテハン入れるの忘れてた。
>>711の発言は私です。紛らわしくしてゴメン。
NGにしないならしないで、ちゃんと間埋める話をどっちかで書いて下さいね。
ていうか、書き手、もっとちゃんと読み込もうよ……
関係ない話と決めつけると、思わぬ矛盾が生じる。
単独行動者が少なすぎなんだよネー
葉鍵キャラ理性強いから。
しかし、黒幕瑠璃子さんが死んでも香奈子ちゃんは動き続けるのか。
一瞬正気に返ったりしないだろうか。ダメか。
721 :
林檎:2001/05/23(水) 00:54
>>716 2人組(女)くらいまでなら一緒に襲わせることができますが(藁
痺れ薬欲しいな。瑠璃子さん死んじゃったからなぁ。
逝っちゃう薬も浩之の元だし。
>>720 LF97の祐介との会話とか、結構よかったよね。
そのへんは活かせるかも。
>>717 殺したのがちょっと前で、あのシーンは戻ってきた時かと一瞬思っちゃいました。
というか、いい加減頭が腐ってそうな勢い俺。ギャー。
>>554 一応伏線としてとしてすれちがいにさせようとしたのだけど。
住井が狂うには問題ないね(w
あんまり引っ張ってもしょうがない。誰か書いて〜(俺か!?
>>721 浩之が荷物持ち過ぎなんだよ(w
薬、ダイナマイト、釘打ち機、銃、ナイフ、…まだあるはず。
罠もいくつも仕掛けてるし。
726 :
大志:2001/05/23(水) 00:56
能力制限なくなったら祐介が電波で香奈子を正気に
戻せそうだねえ
じゃあ、書く。
今夜中に新スレ立つな。
データページの葉鍵ネットの方はいかれたみたいなんで、修正せなな。
結界組 未だ1日目
能力者 だいたい2日目
結界組が1日目で結界を解いたらどうなんの?
730 :
大志:2001/05/23(水) 01:00
729は痛い矛盾ですね
能力解禁になったら、一気にファンタジー色に染まりそうで不安だ
多少は現実味があるから面白いのだと思うんだけど。
超A級マーダー浩之を倒すのは誰か?
最有力候補の雪見が戦闘不能に近いのが痛いっすね。
能力は何があっても戻らない線で行くんじゃないの?
結界壊しても何らかの理由でダメ、みたいな記述が必要なのかも。
だから……解いちゃだめだっての……。
まだ中盤だぞ?
30人しか死んでないんだから……。
無理やり邪魔しに入るかな?
#3スレじゃないけど、誰かにマシンガン持たせて突っ込ますとか。
736 :
大志:2001/05/23(水) 01:03
結界組にはいったん退却してもらわないと
話あわなくなるねえ(なにかが足りないとかの理由で)
なんらかの理由で失敗、とか、スフィーが無謀な策を止める、とかできないこともない<結界
結界が実は高槻の罠で、解除すると大爆発。5人死亡してスッキリ(w
結界組の周りだけ時間がゆっくり流れているのはどう?
みなさん(結界組)あっちの世界に入ってるから。
「昔からあんたは何でも一人でやろうとしてたわね、たまには姉さんを頼りなさい。」
「あなた、誰?リアンを知ってるの?」
「私の名前はスフィーよ、リアンの姉で人呼んで『グエンディーナ一番のマジカルガール』参上!」
「まじかる、がある…」
「なによその目は、でもリアンを助けてくれててありがとね。さて、妹が命張ってるんだから
ちゃっちゃとやっちゃいましょうか。」
と、スフィーはリアンへのバリアを維持しながら芹香と綾香、それに舞の体を次々の回復させていった
さすがに三人を回復させるのは骨だったのだろうか、終わるころには足取りも重く顔色を青くさせていた。
「結界の力もだいぶ弱っているわね、っていっても完全に回復できなくてごめんね。
こっちもレベル1まで縮んじゃったわ。もう胸がすかすか。」
「……。」
「そうね、姉さん。自分の身を削っているとはいえこの結界の中でこれだけの魔法、力強い味方よ。」
「もう私の魔力も残り少ないけどなんとかなるでしょ。じゃあいくよ!」
リアンのほうも顔面蒼白になっている、リアンと結界のどちらの終わりが早いのだろう
四人が再びリアンの周りを固めようとしたときに、のんきな声が聞こえてきた。
「あらあら、そうはいきませんよ。」
と同時に鋭く風を切る音、綾香ですら反応できなかった瞬きほどの時間の後に
「きゃあぁぁぁ!」
スフィーの首に十字架が生えていた。
結界は解いちゃダメだぞ、絶対(ラスト間近になればこの限りではないが)。
解いたらそれは無条件NGな。頼むよ。
742 :
林檎:2001/05/23(水) 01:05
え?結界組まだ1日目なの?
5:30頃に起きた茜が向かっている描写が・・・
霧島佳乃(031)。動かないかな?
このままだと香奈子がオソッチャウヨ。
折角複線が張られているからそれはしたくないし。
743 :
大志:2001/05/23(水) 01:05
浩之が結界組の中にダイナマイト投げて殲滅・・・・
スフィーの細い首に突き立ったものは十字架ではなかった。十字に鋭い刃のついた鉄の塊
手裏剣だった。
「やっと魔法使いさんが二人とも登場してくれたわ。これでこっちから探さなくてもいいわね。」
「!牧村さん!あなたいったい何してるの!」
「ごめんなさいね、高野のおじい様達から貸し出された神奈はとっても貴重なの、だから
壊されないようにここに近づくものは私が何とかするという訳よ。」
出会った時からのやさしげな微笑を崩さずに南はそう言った、スフィーが大きな血の塊を
数回吐き出したかと思うと地面に崩れ落ちそのまま動かなくなる。
「来栖川姉妹とグエンディーナの魔法使い、共に危険度ランクBね。まあ数が集まれば脅威
っていうだけだからこんなものでしょうね。」
「……!」
とっさに芹香が飛ばした電光をあっさりかわして南はまた手裏剣を放つ。それは舞と綾香に向けられたが
二人は何とか身をひねり自分たちの命を奪おうとする鉄の固まりをかわした
「やっぱり一番強力な人を先に倒すのは王道ですね、登場したばかりでかわいそうだけど
スフィーちゃんにはそのまま退場してもらいました。」
「人の命をおもちゃみたいに、許さない!」
南に向けて走り出した綾香に光の弾が襲いかかった、光は足にあたり綾香はその場に転倒する。
「あらあら、神奈はまだ解放されていませんよ、よそ見は危ないです。」
「!!」
「ほら、リアンちゃんを守っているのが二人になってとっても苦労しているわ、早く楽にして
あげなくちゃいけませんね。」
と南はリアン達三人に向かって手裏剣を投げる、セリアがとっさにリアンをかばいその身に
手裏剣を受けた、舞の竹槍にも数本の手裏剣が刺さっている。
「あら、お姉さんだけでしたか、残念。」
「よくも姉さんを!!」
「そろそろ芹香さんも退場してください。ごきげんよう。」
南の手裏剣は狙いたがわず芹香の眉間に突き立った、双子の姉妹が倒れたのは奇しくもほぼ同時
だった。もはや舞一人ではリアンは守りきれない、舞は何度もその体に光の打撃を受けながらも
リアンを必死に抱きかかえ神奈の暴走の直撃からかばっている。
意外なところから銃声が聞こえたのはそのときだった。
>>739 とすると戻ってみたらもう三日目、とか?
ちょっとイロイロ混乱してるからまとめしない?
組んでいるペア
所在地
支給品
現時刻
補足情報
ってなカンジで。。。
つうか結界とくとミサイル飛んでくるんじゃないの?
ハッタリか何かかもしれんが、序盤でそれは早すぎ。
放送でそう聞いてるのに何で自殺行為に走るんだ、結界組。
やっぱ5人集まってるところを誰かが襲撃かけるのがいいんじゃ?
一時的にバラバラになるし、原作でも似たようなエピソードあったと思う。
(診療所が襲われるあたりな)
高槻じゃないが、もっと殺しまくろうぜ。
結界組なんざ外から見たら無防備な集団だろ
殺しちゃえよ
とか思ってたら、今まさに(笑)ってなカンジですか〜?
何、いきなりスフィーと芹香死亡?
話し合ってる最中にガンガン書き込まれると混乱度が上がるんだよ、
マジなんとかしてくれ(涙)
結界がらみでもひとつ。
観鈴殺そうと思ってるんだけどそうすると神奈に構造的な欠陥が出ない?
考えるのもめんど印だけど。
ニンジャマスター・南だな
結界組の書き手ですがそこらへんはちゃんと考えてましたよ
大量殺戮の事もこのいたの人に一応聞いてみました。
キャラ一人一人に書きこめないのは悔しいですが
本家バトロワみたいに一気に数が減るようにしてみました。
>>748 状況把握の為に現在整理中
70人近くいるからいつ終わることやら
しかもその間にログは進んで行く(w
>>755 そっかー。よかたー。コレでまったり書ける(藁
嘘だ………
嘘だ、嘘だ………
「嘘だろぉぉぉぉぉぉぉ!!」
美咲さんが死んでいる。
美咲さんが……
ミサキサン……
そんなこと……あっていいはずないじゃないか……
だがそれは自分のせいで。
自分が別れたから、結果的に美咲さんを見殺しにしてしまった。
その事実が、俺には耐え切れなくて。
そうだ……。
こんなバカなこと、あるわけないじゃないか。
……はっ、俺も疲れてるな。
そうだよ、あれは幻覚だ。幻覚なんだ。
ほら見ろ、目の前には何も、何もないじゃないか。
昏い昏い、『何か』があるだけだ。
どこにいるんだ、美咲さん。
待ってろ、絶対、探し出してやる!
そしてあの男……見つけたら……殺す。
間違っていることはわかってても、事実の前には、理性はあまりにもちっぽけで。
俺は、心を閉ざした。
それが、俺の最後の思考。
『俺が』わめいている。
美咲さんの知り合いと出会い、喜んでいる。
なぁ、『俺』。
美咲さんは、もう、いないんだぜ?
760 :
名無しさんだよもん:2001/05/23(水) 01:11
結界消えると観鈴が死ぬらしいので
逆もあるかも
ただタイミングが悪くこんなときに書きこんでしまったのはスンマセン
何故南さんが殺し役に?
芹香、スフィー死んだの?
おいおい、スフィーの死はいただけないね〜
観鈴はエピローグ寸前で、結界の破壊とからませてやりたいネタがあったが。
できるかなぁ……(汗)
765 :
大志:2001/05/23(水) 01:13
南さんもジョーカー役かー
結局何の活躍もしないで死ぬキャラってアレだよね。
せめて一応見せ場を作ってやろうぜ。な。
数へらさなきゃいけないのは分かるが、一応1にもあるし。
大量殺戮でも鍵キャラは死なず…
>>759 ごくろうさんです。
>>760 結界組も散ったようだし、殺してもいかな。
結界については他の人に考えてもらおう w
>>758 住井+美咲の補完ドモm(_)m
「いひぃいひぃいひぃ・・・・」
太田香奈子(010)は彷徨いながらどこをどう歩いたのか住宅地に来ていた。
右手には毒の塗られた鋏を持ち足取りはおぼつかない。
時々口から奇声を発しその場でケタケタと笑い出す。
「ころしたころしたセイギノミカタタタタコロシタノコロシタノヒフフヒヘ」
香奈子の精神は松原葵(081)を殺害したのを境に崩壊の下り坂を
転がり続けていた。 月島瑠璃子(060)と再会できなかった事もその崩壊に
拍車をかけていた。
やがて角を曲がりそこで見た血溜まり、そして導かれるようにフラフラと
入っていった民家の一室に転がる瑠璃子の死体――――
「イヒィィィーッ瑠璃子瑠璃子瑠璃子るりこルリこーッ!!」
それが彼女の口にした最後の言葉だった。
・・・・・・しばしの沈黙。そして・・・
あとには瑠璃子の死体に重なるようにのどに鋏を突き立てた香奈子の死体が
転がっているだけであった。
【010 太田香奈子死亡(自殺)】
【残り63人】
瑠璃子さんと同じ役回りですね。>南さん
芹香、綾香、スフィーが退場。
佐佑理さんはどーなったの?
佐祐理はどこいった?
我々ズンパン委員会はスフィーのあまりにも悲惨な扱いに抗議する!
まじ☆アンはいいぜ!
>>763 自分のお気に入りキャラを殺されたくなければ、
先に他のキャラが死ぬ話を書きましょう。
結界バトル書いた人さぁ、エピソードの終わりに状況説明くらい書いてよ。
ただせさえわかりにくいんだからさ、この状況。
親切じゃないよ。
>>773 出ました!「文句があるならテメエが書けよ」発言!!
776 :
大志:2001/05/23(水) 01:18
のこり63人もいる割に話の進みにかたよりあるよねえ
>>758 住井死体発見→崩壊→マナにエンカウント、の流れですね。
活かして下さってアリガトですよー。
ここは時系列が厳しくて書きにくいなあ…
「途中で、こんなこともありました」的なアナザーとか書いちゃダメかな?
こみパも雫もまじアンもヒロインろくな役回りじゃないよ。
あかりもレイープだし。
鍵キャラ、あざやかに生き残りました(藁
>>778 余裕さ! 否、大歓迎!
でもログ編集してくれてる人は大変かもネ(笑
また信者さんの文句ですか
783 :
林檎:2001/05/23(水) 01:20
あ、香奈子死んだ。
瑠璃子の元に戻る理由は無い気がするが・・・(毒に犯されていない)
18禁展開は破棄か。残念
>>778 絶対に矛盾出さないなら、それはオッケー。
ただ、本筋であることは必須。
外伝は、また今度で頼みます。
785 :
名無しさんだよもん:2001/05/23(水) 01:21
痕キャラに期待することにします
786 :
大志:2001/05/23(水) 01:21
ヒロインとくらべ主人公達はたくましいですな
>>778 それはアナザーどころかふつーにOKじゃない?
現状で矛盾してる話の辻褄あわせとかにもなるし。
といってもそれ自体が矛盾してたらほんとにアナザー扱いだが。
香奈子ちゃんも適当に殺されるしな
あーあー いいキャラになりそうだったのに
由綺も情緒不安定だし千鶴さんもマーダーで
葉っぱキャラはほんとろくでもない扱いだよ
>>778 俺はよく書くよ。
最近シリアス多いし、すこしはそんな話も欲しい。
>>778 混乱する。アナザなら終わってからお願いしたいです。
あの。あかりのグループの続きを上げたいんだが…
話し合いが続いてるみたいなんで、明日にでも回そうか?
これ以上、場が混乱するのもアレだし。
カノン組を何とか殺せないものか
荒れるな荒れるな、落ち着け。
死んだのは、来栖川姉妹とスフィーの三人?
佐祐理はどうなった?
あれ書いた人、説明してくんないかな?
無理矢理ここで鍵キャラ殺そうぜーみたいなノリも不自然だ。
書き手さんに任せようや。
レミィと北川組はどうなってんの?
もう800間近…テレホ中に引っ越し必須だな
計算すると、葉の死亡率が40%、鍵が29%…
偏ってる。
>>788 マーダー好きな俺にはひろゆきはたまらなく(・∀・)イイ!
最近マンネリだけど。
799 :
大志:2001/05/23(水) 01:24
浩之もっていけば嫌でも死ぬであろう
名雪、琴音、秋子はまだ喫茶店で茶でもしばいてるのに…差ありすぎ。
香奈子、18禁展開の期待の星が…
安らかに眠れ。
結界組は一日目だぞ。
また『二度目の死亡者発表』に追加か?
>>790 放置されたキャラでやってる。
本筋に関係ない話はほとんど時間わからなくしてる上に、
必ず一回で完結させる方向で。
やっぱみんな出番欲しいじゃん(W
結界組一日目かよ。
「二度目の死亡者発表」に追加してくと他キャラの動揺に矛盾が出るので
いい加減二日目に統一して欲しいぞよ
>>782 てか、信者じゃなくても普通に考えて葉キャラの死者が多いっていうのに
鍵キャラ殺さないのはどう考えてもおかしいぞ(w
鍵キャラって優遇されてるより、ネタにされてないような気がするけど。
盛り上がる話は葉キャラがメインで進行してるし。
時間は遡る…
金だらいネタ爆笑後、かなり移動した三人は巡り巡って水場の上の高台
まで登ってきていた。
周辺に人の気配はなく、見晴らしがいい。こんな情況でなければ風流と
縁のない彼らでも景観に酔いしれたかもしれない。
しかしここにいる約一名だけは何か違うものに酔っていた。
いや、むやみに興奮してるというのが適切かもしれない。
「七瀬!七瀬ッ!」浩平が興奮して喚き、手招きする。
「なによっ、少しは休ませなさいよ!」いつものように肩を怒らせて応じる。
見張りのはずの浩平は水場ばかり熱心に見つめていたのである。
そこには小さな女の子がいた。頭頂部にぴょこんと立ったクセ毛が愛らしい。
でもそれだけで、特に不思議はないし----知り合いでもない。
そんなに凶暴そうでもないし、味方になってもらってどうこうというガラでも
なさそうだった。
「……あのコが、どうしたってのよ?」拍子抜けた不満を隠さず七瀬は尋ねる。
「チッチッチッ…甘いな、甘いぞ七瀬」浩平はご満悦の様子だ。
(どうせまたヘンなこと考えてるんだよ)と遠くに瑞佳の声援(?)を受けて七瀬は
腕を腰に当て少しだけ首を捻り浩平の言葉を待つ。
自分の文章構成力の足りなさで皆さんを不快にさせてしまい申し訳ありません
今、裏切り・後編を書いていますがそこまでを一つのエピソードにして
最後に状況説明を加えるつもりでした、ずらっと死人の名前を並ばせる事をやってみたかったのです。
リレー小説の難しさと厳しさを改めて思い知りました。
「あれを見ろ」
視線の先には先の女の子が-----その手にハリセンを持って-----立っていた。
「ハァ(゜д゜)?」情けなさそうな顔をして首の角度を更に横倒しにする七瀬。
「ハリセン?が?どうしたのよ?」
「あれこそ七瀬、お前の為にある武器じゃないか!」
こぁん☆
「バッカじゃないの!あんたは!ハリセンでなにしようってのよ!」
「いや、だからツッコミはハリセンで…」浩平の発言は金だらい連打により
キャンセルされまくった。
そんな中でも「少なくともあの娘よりもお前に相応しいぞ」という発言のみ
明瞭に響き渡り、怒りに火を注ぎまくった。。
「はぁ、はぁ…」肩で息をする七瀬。
「ぜぇえ、ぜぇえ…」頭部が歪んで見える浩平。
(自業自得だよ、浩平…)背中が煤けて見える瑞佳。
「わ、わかった七瀬。ハリセンは諦めるから作戦第二弾だ」
「…めげないわね。言うだけ言ってみなさいよ」
「その金だらいを投下して、あのコを攻撃しろ。古来より金だらいは天から
降ってくるツッコミグッズであってな-----」
こぁん☆
勿論、浩平の自説は最後まで口にすることなくキャンセルされたのだった。
問題になってる結界三つのエピソードはNG出した方がいいだろ。
それが一番、この場をおさめるのに良いと思う。
後のことも、少しは考えて欲しい。
気がついたら時間が過ぎてたとかじゃダメなの?結界組。
結構長い間引っ張ってたし。
813 :
大志:2001/05/23(水) 01:27
それだけ浸透してるんでしょう、葉キャラ
志保ちゃんレーダーはどうなったの?NG?
>>809 書くなら一度に前編〜後編でやろうよ
人が多い時間帯に書いたモノから順次アップをやると混乱が激しくなる
日程的には何日程度になるのやら?
本バトロは三日だが、100人だとそれもむりっしょ。
中盤戦最低二日が経過する見通し。
あとほとんどのキャラでスタート地点分けの意味がなくなってる。
ちょっとエリアでくくって誰々がそばにいるか見直してみたほうかいいかも。
地味にAIR組はかなり壊滅してるけどね(4/8)
マーダー浩之が最高だよ。
>>778>>808>>810 普段はネギで書いてますがココにも書きたかったんでやっちゃいましたw
明らかに息抜き話ですが…まあたまにはお許しください。
>>814 NGではないが回収されてない
あと橘ちんは放送で名前呼ばれてるか? 追加追加でわけがわからんくなってきたぞ
スタート地点の意味なんてはじめからない。
むしろ、それ突き詰めると縛られ過ぎ。
橘は放送後に死んだ
スタート分けは序盤のグループ構成だけに影響してるっぽい。
エリアとか考えると島の地理とか考えなきゃいけないし、これでいいんじゃ?
一応当初の「知り合い同士のみでパーティ組むのを避ける」って目的は果たしてるしね。
とりあえず一日目にしがみついてるのをどうにかして決着してしまおう。
そうすれば少しは話が整理されるんだが。
825 :
大志:2001/05/23(水) 01:31
いなくしたいキャラがいた場合、マーダー持ってくのが
一番手っ取り早い。
俺にとってはうれしい展開
>>822 サンキュ、放送後ね。ならまだ大丈夫か…
>>809 いや、アレでストーリ続ける気ならもう書かないでくれ。困る。
一日目は結界組と冬弥達だけじゃないか、もう。
>>814 うやむやのうちに消えた。
すべてが生き残ってる人の手に残ったら萎える。
浩之何とかしてくれ持ち物多すぎ怪我治りすぎ…使いやすいの分かるが少し自重を…
以下 愚痴
キャラネタ、ほとんど浩之に殺されて消えたし…。
マッドな展開に持っていけん…
残り30くらいまではばばぁーと減らしたい。
冬弥達は一旦切ってあるからいいけど、
結界組は…・・・ねぇ。
マーダーマーダー言ってるやつ、少し落ち着こう。
殺しの中のドラマがおもろいんであって、殺しそのものが目的じゃないだろ。
伏線つぶすような真似は出来るだけ控えた方が良いと思う。
香奈子ちゃんが惜しかったよ、今夜は……。
で、結界組はどうなったのよ、キャンセル?続行?
結界組の時間については
>>652 に書かれてあった時間帯にしたいと思っていたのですが
それ以外にも非難が多すぎるので裏切り、前編はまとめてNGにしますか?
それとも結界関係はどこかまで巻き戻したほうがよいのでしょうか?
さっき書かれた結界の話(三人死んだの)はNG出すべきだと思う。
他の人の意見を聞きたい。
>>830 もう少し待て。キャラが多いんだから一気に減らすのは無理だ。
Kanon、ONEのキャラ死ななさすぎ。
繭、真琴あたりを一気にやってくれ。
結界組はとりあえず誰も氏なずに散らせば問題なくなると思うんだが、どうよ。
838 :
大志:2001/05/23(水) 01:35
高槻がマジで見せしめに、組んでる人のどっちかを胃の中の爆弾で
殺せば結構減るだろう
>>834 激しく同意!!
スフィーもったいない!!
ほんとつまんなくなるからNG!!
美坂姉妹・みさき・澪・真希が死んで終わりか、おねかのは。
まだいたか?
>>833 非難は無視していいと思われ
ただ、状況がどうなってるのかは分かるようにしてくれ
NGでいいんじゃないか、「裏切り」ってやつだけ
>>830 無理だろ。
現状であっさり殺されずに生き残ってるのはある意味
そういう風に適応してるからだと思う。
高槻の拘束が今でも弱いから
切羽詰るヤツも割合少ないし……。
・読み手のマナー
自分の贔屓しているキャラが死んでも、あまり文句は言わないように。
ただ、あまりにもぞんざいな扱いだった場合、この範疇ではありません。
あまりにもぞんざいだぁ!
847 :
林檎:2001/05/23(水) 01:37
香奈子が死んでしまったわけですが、
だれか他にあまり他キャラと絡んでない奴いましたっけ?
私のへたれ文章では大きな流れに参入しにくい。
書き途中の文章はごみ箱へ。はずかしいなこれ(藁
もしや18禁展開が望まれてないからあっさり死亡したのでしょうか?
もしそうなら今後は別の展開を試みてみます。
結界組はバラバラに逃げればいいと思う。
来栖川姉妹や佐祐理&舞の原作コンビも散らせるし。
つか、どうして無理矢理人を減らそうとするのかわからん。
結界組みはNGにするより全滅させた方がよくない?
NG出しすぎるのも訳が解らなくなる。
つかそろそろ新スレ上げ準備
混乱してるから、今は新作の発表はやめてくれ。
とりあえず、結界組の動向をまとめないと。
というか、マターリいこうぜ、せめて。
なんでスレ終盤荒れるんだ……
キャラ、前半死ぬか後半死ぬかの違いだろうし。
(死なないキャラもいなきゃおかしいが)
ここまで生きてるたいていのキャラは一度は見せ場あったよ。
あと、男と女、最後のほうまで絶対に両方残して欲しい。
男だけ女だけよりはイイ感じ。
>>849 放っておくと彰×初音のラブラブペド小説になるからだよ、キミィ。
鍵側の書き手さんは、鍵お得意の
平和な日常→転落を表現したいのだと思ってみる。
>>847 俺は君のはじけぶりを楽しみにしていた。実はショックだ。
>>848 そだね。
なんか【ムダ】に原作コンビだよね。
ちょっと整理しようよ。
問題は
「結界組が死んだら(
>>755)、第3回放送に死者が追加されて、他キャラの動揺に矛盾が生じる」
ということだろ?
だったら結界組は誰も死なないように解体させればいい。
それだけだと思うのだが?
>>841 >おねかの
そう。あと雪見が出欠多量で死にかけ(肋骨骨折の胸部圧迫&熊罠による左手が
二の腕あたりから損失)メインキャラ残りすぎ。
>>849 マターリしててはロワイアルではないからと思われ。
そういや、もう雫は祐介ちゃん一人だなぁ…
個人的には#20や30や40まで続いたっていいと思ってるよ。
人数減らせなんて悲しいこと言わないでじっくりやろうぜ。
長編大河小説化万歳。
牧村南が手裏剣で大虐殺……ギャグかよこれ。
クソツマラン。殺ってもいいけどもうちっと考えれや。
865 :
大志:2001/05/23(水) 01:40
結界組ってやっぱり葉のキャラ多いよなあ
>>863 編集者の身にもなってくれぇ。
早く終わって欲しいわけではないが。
リンクは今省略。
・読み手のマナー
自分の贔屓しているキャラが死んでも、あまり文句は言わないように。
ただ、あまりにもぞんざいな扱いだった場合、この範疇ではありません。
・書き手への注意
前スレ前前スレを一言一句全て読み込んで下さい。
SSパート以外にも、補足説明、状況まとめ等あります。
しっかり把握し、矛盾出すのは避けましょう。
後のことも考えて書きましょう。
キャラを殺す際は、慎重に。
>>857 あの殺され方はちょっと他意を感じた、俺は18禁展開は有っても良いと思います。
1.『裏切り』はアナザー逝き。
2.続きは他の書き手さんに委託
とりあえずこれでファイナルアンサー?
スタロワは良かった。
誰が死んでも文句でなかったもんな・・・
初期設定が不完全だったからこうなったわけだろ?
とりあえず公になってることだけでも理詰めておく必要有と認む。
ちなみに腹の中の爆弾は誰か一発でも爆発せんと信憑性ないし
それを目撃しないと恐怖感も無いと思われ。
最初に見せしめでやっとけばよかた〜(死
こみパはマシな方なのかもしれない、しれないが。
由宇&大志は見せ場あったし、郁美もちゃんと出番があった。
でも瑞希はあんまりだし、千紗&理緒は面白くできただけにもったいなかったと思う。
書こうと思って帰ってきたら死んでるし。ペース早すぎる弊害かも知れない。
>>847 そのように書きたいと思ったから書いただけであって、決して○○の展開が嫌だから、
って理由では無いと思いますよ。
先に書いた者勝ちだと思うんで、良いと思う展開があるならどんどん書いたほうがいいかも。
てなわけで私も別のキャラの話を進める準備。
>>872 今回で葉鍵ロワイアルが終わる訳じゃないんだし
失敗は次に活かしたいね。
>>859 神奈の秘密に触れたから放送しなかったってのは?
散らすにしても全滅にしても。
なに?南さんが忍者に扮して大暴れ?
これ書いている奴って青紫なの?
大爆笑!
>>870 同意。活躍できなかった分はアナザーで見せ場があったし(ウダルちんとか)。
キャラものだとそれぞれ思い入れが深すぎてやりづらいのかもしれん。
881 :
林檎:2001/05/23(水) 01:45
なんかもめてますね。
私も葵をあっさり殺す(方向に持っていった)のでなんとも言えませんが。
(ドサクサデ カナコフッカツシネーカナ 藁)すんません嘘です 苦笑
11時から書き出すときつい…
過去ログよみにくいもん
>>879 同意するわけじゃないが、このスレにこっそり参加してる青紫を想像して笑った。
「え、またNG!?」
ゆっくりやってるだけであまり大量虐殺はしたくないねぇ…
殺すときは殺してるけど。
なんでそんなに急いで減らそうとするかマジでわからん…
キャラごとに見せ場つくりたいのに。
はい虐殺、終了。そんなのおもしろくないし、萎える。
(結界くらいのあれならいいけど。)
>>877 またややこしくなる…
殺さないでおこうや。
さっきから気に入らない話を無かったことにしようとしている奴、・・・うざ〜(藁
>>879 煽りだとは思うけど面白い事書くね、吹き出した。
じゃあ「裏切り」はアナザーへ。
それと、他との兼ね合いもあるので、続き書く人は結界組を死者なくバラバラに散らせてほしい。
でいいの?
誰か『裏切り』の続きか、替わりを書いてくれ。
そして先に出た方を正規ルートにしちまえばいいじゃないか。
ってかさ、第3回放送はあったのか?
データページ見てもまだ乗ってないんでごちゃごちゃしてきた
鬱だ氏のう
(・∀・)サスガハタケバヤシセンセイ!ワレワレノソウゾウヲハルカニコエルテンカイダ!!
とりあえず、結界組の方は死者なしで散らそう。
それで1日目終了。いい?
そういや葉っぱスタッフってここ読んでるんだよなー
552文書にあったもんな(w
>>870 ただ、陣内&閂を殺したら文句でそうな雰囲気はあったなぁ…。
どう考えても高橋が発砲したのに、実際は撃ったの折戸になったってのあったし。
898 :
大志:2001/05/23(水) 01:49
キャラの早死に防ぐにあたって、マーダーの存在はとっても危険
まあ、僕もマターリやってる方だとは思うけどね。
耕一+浩平がそろそろ動き出すのキボンw
誰か新スレよろしく。
俺はエラー出て無理だった。
他が全て2日目に以降してしまうと冬弥たちが浮いちゃうな。
取り合えずそのへんで夜明かし、ってことでいいのかな?
>>886 ひたすらマターリも萎えると思うんだが。
なんかNGが通ったみたいだけど
この状況下でキャラが死ぬ話を書ける書き手っているのか?
>>901 もうしょうがないよ。
あと、以降時間の表記は止めないか?混乱するだけだ。
ええと、今までの皆さんの意見をまとめると
「裏切り」はNG、結界組はばらばらに逃げてそのとき原作どうりのキャラの組み合わせで合流させない、
または殺す、状況をしっかり書く、時間軸を他に追いつかせる、ちゃんと一度に書きこむ
それと
755は退散する
でよろしいですね。
907 :
林檎:2001/05/23(水) 01:51
>>888 すいません。でしゃばりすぎました。
瑠璃子の元に戻る理由とかがおざなりのまま死んだので、
ちょっとがんばって書いただけに(初投稿)悲しかったのです。
アナザーにする方針でいきます。不快にさせてすいませんでしたm(_ _)m
スタロワと言えばちゃんさまの無理な復活は今でも忘れないぞ。
アレで無茶やったせいで化け物状態になって死んだのに、
最後の最後でまた生き返ってぶち壊しにされたしな。
ていうか、お気に入りのキャラが死んだら嫌、って発想が理解できないな。
これはバトロだろ?
つまり、如何に華々しく散らすか、ってのが勝負だろ?
…違うのか?(そうかも)
書けるよ、別に。
>>904 今書いてるさ
理さえ通ってれば誰からも文句は出ん。
>>891 OKOK!
それで逝こうぜ!結界組をどう散らせ、どう再編成するかにも注目だな。
他にも出てないキャラ使うっていうのも楽しそうだぞ!
913 :
大志:2001/05/23(水) 01:52
904:鍵ならあんまりもんくないのでは?
>>902 別にマターリばかりじゃないけどね…
でも雪見パートはかなりくどくかいてるかも…
915 :
名無しさんだよもん:2001/05/23(水) 01:52
ちょっと質問。
主催者側は参加している人間の生死をどうやって確認しているんだ?
首輪は無いんだよな?
武士道とは氏ぬこととみつけたり
>>909
違わないと思う。
でも華々しくない死に方も多いわけで…
書き手が殺し恐怖症にならないことを祈る…
>>909 散り際が美しければ文句は出ません。
例:訂正板 聖の死
>>906 退散しないで欲しい。
理不尽に(死ぬ時なんて普通は理不尽だ)キャラ殺せる話を書ける人は必要だよ。
この流れでいくと、特定キャラは絶対殺せなくなるよ。
921 :
大志:2001/05/23(水) 01:55
915:調査員がいたよな、御堂に殺された不幸な人もいた
>>909 折原@地獄車氏の言は正しいと思う。
ただ、華々しく散れなかった=見せ場の無かったキャラに関しては
文句がでがちなわけで。
(だけど、大量殺戮やってかつ、それぞれに見せ場ってのは、書き手
に相当の力量を求めそうだしね)
>>915 つっこんじゃいけない話題だと思うが。
まぁ、監視カメラが島中にとか、人口衛星とか。
爆弾もセットされてるので、発信機も一緒にとか。
浩之やりすぎだよなー。
理緒も殺人モードだったし、瑠璃子さんはもっと動かせたよな。
とりあえず浩之に殺させりゃいいや、ってのはマジ勘弁。
散り際が美しくなければ文句は出ます。
例:夕霧の死 なにも喋らずに死亡
>浩之ちゃん
ちゃんさまとはまた違ったタイプの嫌われそうなマーダーになりそうな予感。
>>915 まあ、主催者側は万能なんだよ。
それこそ超能力だろうが魔法だろうが何でもいい。突っ込む必要はないと思われ。
俺、勝手に解釈して昔書いてた……
黒ずくめ調査員がいるって設定。
(まったく殺されないのも不自然だから殺したんだけど)
訂正版聖の死(今進んでるルートだよな)と夕霧殺した作者が同一人物だというのは内緒。
さゆりんと秋子さんをNGなしに殺せる書き手がいると思うか?
933 :
大志:2001/05/23(水) 01:58
浩之は本家バトロワの桐山状態
>>926 同意。傷は治るし(手当てされようが痛いもんは痛い)
荷物は無制限状態でバンバン持てるし、
何よりなんでもいいから殺しとけ的に便利に使われすぎてるし。
935 :
111:2001/05/23(水) 01:59
>>924 というかあの周りの話、全部浩之に潰されたような気が。
>>931 ……本気?聖の死で半泣きになった俺の立場は一体?
>>936 瑠璃子さんも千紗も理緒も活かせたな。
CDも浩之が持ってるんだっけ?
伏線アイテムを一カ所にまとめるのはやめて欲しい。マジで。
>>934 なんとかして浩之殺しちまおうかって考えたけど無理でした。
武器はもはや無敵。
一番の理由は時期尚早。
>>931 言わなきゃいいのに。何墓穴掘って雰囲気悪くしてるの?
>>937 涙ありがと。
反省したんですよ、夕霧文句凄かったから。
スレ移動中
速やかに#5移行してくださいw
>>909 漏れも書き手として同意見です。
殺したキャラが殆どいない身で言うのもなんですけど。
ロワイヤルをやる時点で絶対に死ぬキャラは出る。
ただ、1日目に死者を大量生産してもなんだから、私が触っているキャラは
無理矢理死なせようとしていないだけ。
正直、名雪をおづ殺そうか今真剣に周りの分を読んで悩んでいるのだから。
名雪を殺さないと秋子という殺戮者(もしくは救世主)を世に放てないからね。
>>?938
秋子を殺すのは簡単だよ。
名雪を自身で庇わなければならない状況に追い込めばいい。
佐由理も一緒
足枷はうまく使わなきゃ。
NG無しで殺すにはそれなりのシチュエーションを考えないと面倒なだけ。
漏れもそろそろ#5に逝くかな
>>945 やっぱそんなもんだよな。
というか、その位しまないよ<秋子&佐祐理封殺
しかし、書き手って変われば変わるもんだね。
同一って…変わり過ぎ。
もう終わったようだが、
見せ場も無く理由も無く死んでいくのが殺し合いだと思うんだが…
他のことに気を取られて無防備な奴の喉に
手裏剣を命中させて殺すのって何か不自然か?
スフィーでこのざまだ。
他の信者がいるようなキャラ殺したらスレが崩壊するぞ。
>>945 手段としては俺もそんなもんだと思う。
だけど、やってみれば分かる。
とてつもなく理不尽な理由でNG出されるはずだ。
>>946&947
大丈夫だと思うよ。
結界からみで試してみようか?(w
なんでさゆりんが死ぬんだYO!
だね。
でも、その意見は放置されるよ。
950 :
名無しさんだよもん:2001/05/23(水) 02:17
>>948 お願いします、結界(って言うかリアンのいるやつ全部)書いてきたんですが
出されないキャラの回収による人数増加→キャラの書きこみが出来ていない
プラス無理に見せ場を作ろうとして最後に非難ごうごうでした。
しばらく読み手に回ってアイディアひねります。
とどめにあげてしまった、悲惨過ぎるな、自分
新スレ荒れまくり…
できれば新スレは本筋だけでマターリと
愚痴とかはこっちでやって欲しかったが駄目みたいだ。
あとは書き手さんが萎えないことを祈るのみだ。
>>947 その通りだよ。現実世界で殺し合いをするなら、な。
でも、それ、読む人のこと考えてるか?
他人を楽しませようって気、ある?
>>947さん
私も折原@地獄車氏と全く同意見。
せっかく仮想現実としてロワイヤルが出来るのなら、他者を楽しませるべく書き手が
頑張っているのさ。
私の持論で、半数の人が味方になってくれれば御の字っていうのがあって、
すべての人に受け入れられる物を作成するのは私みたいな稚拙な書き手では
まず無理なのよ。
だから、無い知恵を絞り出しながら頑張っているのさ。
殺したい、殺しが見たいのは解る。
でも、わざわざ仮想現実でやっているのだから、エンターテイメントがあっても
良いじゃない?
>>950さん
えっと、これから書いても4:00過ぎそうですね(^^;;
とりあえず荒れを押さえるべく頑張ってみますね。
稚拙な私で受け入れられれば良いのですが(^^;;;;
>>947 理不尽に殺されることね…
俺はその前にワンクッション入れる…
死ぬ前の話とか…
>>953-954
読み手を楽しませるのが第一にあるってのには同意。
ただ、俺としては、お気に入りのキャラが見せ場無く死んだからと
いってNGを出すような雰囲気が少し引っ掛かっただけ。
あと理不尽に殺される話って、殺す奴が魅力的なら面白い話だよ。
まあ、素直に新スレの方を楽しむことにするよ
うぁ、完全にタイミング外した。ちくしょう、必死で考えたのに(藁。
明日はまともになってるといいなぁ。今のままじゃ書く気が……。
>>957さん
>お気に入りのキャラが見せ場無く死んだからと
>いってNGを出すような雰囲気が少し引っ掛かっただけ。
私もそれは危惧しています。
ですから、キャラを慎重に扱うために、全体の状況把握が出来るまで書き込みを自制
していましたから。
スタッフロワと違って、キャラロワはすでに出来上がっているキャラクタの魅力を
出しながらロワイヤルの世界で動かさなければならないので、
>>954的な
意見になるのです。
本当に難しいですね(^^;
ちょっと萎え気味だけど過去ログ調べに回帰。
とりあえず私もスレ沈静化を目指します。
結界組NGは時間軸の問題だろうに。
なんだ?理不尽な理由って?
信者が多いのって、誰とか?
旧スレあげんなよ…