やはりあなたも長森瑞佳が大好きですか!♯6

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952381:01/10/13 03:53 ID:fiFS3/CI
長森のほどよく尖ったチクービに思いを馳せた日々…

蛾目鯖でも再び。
953名無しさんだよもん:01/10/13 07:41 ID:Bnt.Vn/M
だよもーん、だよもーん、そんなもんだよもん。
地味なりにスレが続いているだよもん。
まったりまったりだよもんだよもん。
954950:01/10/13 07:42 ID:gHWF8Ef2
もう立てていいんですかぃ?
955名無しさんだよもん:01/10/13 10:47 ID:ohpmWdZs
それじゃあ煽り文句を検討し始めるんだよもん。

あと950さんの考えたのがあればそれをご披露願うんだよもん。
956名無しさんだよもん:01/10/14 03:43 ID:vxZ55LBs
煽り文句を検討してみた。どうだろうか?

やはりあなたも長森瑞佳が大好きですか!♯7
1 名前: 名無しさんだよもん 投稿日: 2001/10/14(日) 12:00

「浩平ーっ! もしかしてトイレでも寝てるんじゃないでしょうねぇっ!?」
「浩平ーっ! 起きてよっ! 浩平ーっ!」
どんどん! どんどん!
「あ、開けるよぉーっ!?」
がちゃ。
「ん…?」
「わ…」
気づくと、長森が便器に腰掛けるオレを覗いていた。

こんないい娘どこにもいません(笑)
さあ、今だからこそ瑞佳を語ろう!

過去ログだよもん >>2
957950:01/10/14 09:15 ID:j9wzbDXB
956さんの煽り文句で立てさせて貰いました。
初の継続スレ立て、ほんの数秒なのにドッと疲れました……(w

やはりあなたも長森瑞佳が大好きですか!#7
http://game.2ch.net/test/read.cgi/leaf/1003018418/
958名無しさんだよもん:01/10/14 13:35 ID:+Bcl0GMZ
>>957
925 名前:名無しさんだよもん 投稿日:01/10/09 22:25 ID:iVjqX6/Q
1000まで使い切るということですね。

ログ読め。勝手な真似すんなヴォケ!
959924:01/10/14 20:14 ID:X0qYLpda
>958
新参者なんだよ、きっと(厨房だったらコロスが)。
また、最近は削除依頼が通りやすくなっているため、依頼さえすればすぐdat
逝きにしてもらえる。荒らされることがなければここは放置しておいても大丈夫
であろう。
960名無しさんだよもん:01/10/14 22:16 ID:4oSYVeXx
もうすぐ終わるんだから、適当に使い切るか何かすればいいだけじゃん。
どうする?
今までの萌えネタ大攻勢で行くかい?
961名無しさんだよもん:01/10/15 23:58 ID:TnmCJYQD
とても幸せだった…
それが日常であることをぼくは、ときどき忘れてしまうほどだった。
そして、ふと感謝する。
ありがとう、と。
こんな幸せな日常に。
水たまりを駆けぬけ、その跳ねた泥がズボンのすそに付くことだって、それは幸せの小さなかけらだった。
永遠に続くと思ってた。
ずっとぼくは水たまりで跳ね回っていられると思ってた。
幸せのかけらを集めていられるのだと思ってた。
962名無しさんだよもん:01/10/16 19:01 ID:Wtzyo+RF
でも壊れるのは一瞬だった。
永遠なんて、なかったんだ。
知らなかった。
そんな、悲しいことをぼくは知らなかった。
知らなかったんだ…。
「えいえんはあるよ」
彼女は言った。
「ここにあるよ」
確かに、彼女はそう言った。
永遠のある場所。
…そこにいま、ぼくは立っていた。
963名無しさんだよもん:01/10/17 20:28 ID:7qr+/vlZ
カシャアッ!
耳障りな音とともに、視界が白くなる。
白い、というか、痛い…。
というか…まぶしい…。
声「ほら、起きなさいよーっ」
うーむ…そうか、朝か…。
だからまぶしかったのか…。
964名無しさんだよもん:01/10/18 21:51 ID:f2o3tWxo
しかし起きろと言われて、簡単に起きるわけにはいかない。
なんていうか、本来なら眠っていてはいけない、そのぎりぎりのところでうつらうつらと浅い眠りに身を置くのが、
最も意識できる気持ちいい眠りというものではないのだろうか、なんてことを思う。
ぐー…。
965名無しさんだよもん:01/10/19 20:18 ID:FpCXM+io
ガバァッ!
今度は、吸い込まれるような風圧とともに、体が軽くなる。
軽い、というか、寒い…。
というか…布団がない…。
声「ほらぁーっ!」

くそぅ……負けるかぁ。
オレは体を丸くして、逃げゆく体温を必死で繋ぎ止める。
まだ眠気はある。
よし。
ぐー…。
966名無しさんだよもん:01/10/20 16:35 ID:/anZMxQK
バフッッ!!
今度は、頭の支えが急になくなったかと思うと、視界が暗転した。
暗転した、というか、息苦しい…。
というか…し、死ぬ…
浩平「ぐ……ぐもも…」
浩平「…ぶはあぁぁっ!!」
オレは押しつけられた枕からようやくのことで顔面を引き抜く。
声「やっと起きた」
浩平「ぜーぜー……」
しばらくオレは酸欠のあまり白黒する視界を安定させようと呼吸を落ち着ける。
自分の部屋と同時に、ベッドの横に立つ者の姿も明確となってくる。
見上げると、そこに立っていたのは、制服を着た女の子だった。
967名無しさんだよもん:01/10/21 19:32 ID:Q2lNlESw
浩平「どわっ! どうして見も知らぬ美少女が朝一番にオレを起こしにくるんだッ!?」
オレはたまげ、背後の壁までにじり寄る。
少女「…なに言ってるのよ」
その見知らぬ美少女は、呆れたように先ほど剥いだ布団を両手に、開け放たれた窓まで歩いてゆく。
浩平「まあ、冗談だが…」
ベランダへと出た見知らぬ美少女(はもういいか)は、それを手摺りに干すと、軽くパンパンと素手で叩く。
長森「でも浩平には、ほんといいお嫁さん見つけてもらわないと心配だよ」
浩平「なんだよ、それ」
長森「こう、気の強い子がいいんじゃないのかな。強引に引っ張っていってくれるような」
なんか聞いたような台詞。
長森「ほら、さっさと用意しないと遅刻するよ?」
敷き布団まで干すのか、オレを追い出すように言い放つ。
浩平「なんつーか、現実的だよな、おまえって」
長森「なによ、それ」
浩平「いや、べつに」
968名無しさんだよもん:01/10/22 19:37 ID:sZf6k4/D
オレは制服と鞄を両脇に抱え、部屋を後にした。
階下に下りると、誰の姿もなかった。
どうせまた由起子さんが、出かけ際に外で待っていた長森に声でも掛けていったんだろう。
「まだ寝てるみたいだから、起こしてあげて」とか。
あの人はあの人で適当だからなぁ。
大体オレじゃない別の人間がこの家にいつの間にか住んでたって、一向に気づきはしないだろう。
それだけ仕事に忙しい。
彼女にとって家は眠るだけのためにあって、大体プライベートなんてものも存在しないんじゃないか、と思える。
それはそれで、こっちにとっては気楽でいいんだけど。
食卓には朝食の用意ができていたので、それの手で掴めるあたりを口に頬張る。
それから用を足し、洗面所で鏡の前に立ったぐらいで、再び長森に捕まる。
969名無しさんだよもん:01/10/23 21:52 ID:379Z4VlR
長森「ほら、もう走らないと間に合わないよっ?」
浩平「いや朝シャンがまだだ」
長森「そんなのしたことないでしょっ」
浩平「一度くらいやってみたいとも思うんだよ」
長森「休みの日にすればいいでしょ」
浩平「べつに待っていなくていいから、先に行ってろよ」
長森「…ほんとにしたいの?」
長森「それなら手伝うけど」
浩平「いや、さらさらそんなつもりはないが」
長森「………はぁ」
なんともやりきれないような溜め息をつかれる。
オレもいい加減、中途半端な冗談で遅刻するのも馬鹿らしいと思い始めてきた。
970名無しさんだよもん:01/10/24 22:29 ID:X7dsVpQx
浩平「いくか」
先にたって、玄関へと向かう。
玄関先に出、伸びをする。吐いた息が微かに白い。
長森「ほら、急いで」
長森がオレの背中を押す。
浩平「時間は?」
長森「はい」
腕時計を見せてくれる。
浩平「なるほど…確かに走らないと間に合わないな」
長森「言ってるじゃないっ」
門を出、オレたちは走り出す。
速度を緩めることなく、走り続ける。
まあ、このペースだとなんとか間に合いそうだった。
タタタタ…
すぐ後に長森もついてくる。
しかしこういう朝の光景にも慣れてきてしまっているが、よくよく考えてみると不思議なものだった。
971名無しさんだよもん:01/10/25 20:57 ID:yaKYdVlj
それはなんていうか、ひとつ何かが違っていればここには至っていなかった、という奇妙な感覚だ。
これまでにも無数の分岐点があり、ここには至らない可能性がかなりの確率であったはずなのに、ここに至っている。
まあ裏を返せば、どこかには至るのだから、その時々でそんなことを思うのかも知れないが、それでも自分の人生として考えてみると、
やはりこの巡り合わせは特別不思議だったりする。
身よりを失い、今の母方の叔母(由起子さんだ)のところに預けられたとき、オレは7歳だった。
友達はいない。知った場所もない。
オレは幼く、町は言葉の通じない異国だった。
そこに現れたのがこいつだった。
972名無しさんだよもん:01/10/26 22:28 ID:ZhcvsMz8
コン…!
いつものように部屋の中で塞ぎ込んでいると、窓ガラスが音をたてた。
コン…!
なんだ…?
二階だっていうのに……石でも投げてぶつけてるんだろうか?
コン…!
また、鳴った。
イタズラか…。
放っておいたらいつか止むだろう。
コン…!
しかしどれだけ時間が経とうが、一向に止む様子などない。
なんて根気のある奴なんだ…。
顔だけでも見てやろうと、オレは窓をガラリと開け放った。
すると、
ゴンッ!
眉間に大きな石をぶつけられ、オレはしばらく頭をピヨらせ、その場に蹲ってしまう。
973名無しさんだよもん:01/10/27 22:30 ID:TtJuBPkm
「うわ、あたっちゃったぁ…!」
下からそんな慌てた声が聞こえてくる。
「なにすんだよっ!」
腫れた額を押さえながら、オレは立ち上がってそう怒鳴りつける。
「あの、あてるつもりなんかなかったんだよ!」
真下、塀のすぐ外に立つ女の子がこっちを見上げて弁解する。
微かに見知った顔…確か、同じクラスの子だった。
それへ向けて、さらに糾弾を続ける。
「すごくいたかったんだからな!」
「ごめんなさい! あやまるからっ!」
「あくしつなイタズラだっ!」
「ただ呼んでただけなんだよっ! いっしょにあそぼうって、さそいたかっただけなんだよぉっ!」
「うそつけっ!」
「うそじゃないもんっ!」
「あしたからイジメてやるから、カクゴしとけよっ!」
「うあ〜ん、うそじゃないのにぃっ!」
それがすぐ後ろをタトタトと駆ける長森だった。
あの日以来、オレは長森をイジメ続けた。
スカートめくりならぬ、パンツ下ろし、だとか…
靴隠しならぬ、靴が増えてる、だとか…(他人の靴を下駄箱に入れてやるのだ)
必殺、給食ごとちゃぶ台返しだとか…(給食ごと、机をひっくり返してやるという、とても豪快な技だ)
今思うと相当悪質なことをし続けた気がするが…
よくもまあ、今の関係があるものだ。
だから、今に至る分岐を、感慨深く思ったりするのかもしれないな。
974名無しさんだよもん:01/10/28 19:12 ID:Tdj1ayXO
長森「浩平、前!」
声「きゃ!」
浩平「…え?」
ズドーーーーーーーーーーーーーンッ!!
衝突。
浩平「イツツ…」
となれば、七瀬しかいない。
案の定、その七瀬が地面にうつぶせに倒れていた。
浩平「相変わらず、オレが悪いみたいじゃないか…」
七瀬「…って、当然でしょっ!」
七瀬「ねぇ、そこの人見てたでしょっ!?」
あれ…? 聞いたことがあるセリフ…。
長森「え…? あ、うん……浩平が悪いかな…」
七瀬「って、瑞佳じゃない」
長森の顔を見た後、その目をオレに向ける。
七瀬「あれ…?」
そして虚勢を削がれたように、きょとんと立ちつくす。
浩平「………」
その目は疑問を抱いていた。
975名無しさんだよもん:01/10/29 21:52 ID:FrY+/YmT
つまりはそういうことだ。
七瀬との関係だって、初めて出会った頃…
そう、オレのことを知らなかった頃に戻っているのだ。
…白紙だ。
すべてが忘れ去られてゆくだけの存在…。
オレは、もう七瀬に声がかけられなかった。
なぁ、七瀬…と声をかけて、オレの予想通りの言葉を返されるのが恐い。
だれ…?と。
長森「ん…? どったの? どったの?」
長森ひとりがわけがわからない様子で、ふたりの顔を交互に見ていた。
七瀬「先…いく」
七瀬が制服をぱんぱんと手で叩くと、そのまま背を向けて走ってゆく。
長森「…あ、時間やばいねぇ。わたしたちも急ごうよ」
我に返ったように長森が急かす。
浩平「ああ…」
重い足取りで、再び走り出した。
976名無しさんだよもん:01/10/30 22:32 ID:YwcNSiLC
オレは校門をくぐるところで、二の足を踏んだ。
長森「どうしたの?」
浩平「いや…」
もう次の現実を突きつけられるのがいやだ。
もう、いやだ。
浩平「さぼろうぜ、学校」
長森「え?」
浩平「どっか行って遊ぼう、ふたりで」
長森「うーん…」
浩平「な」
長森「やっぱ、ダメだよ。次の休みにしようよ」
待てない。待てないんだよ、瑞佳。
浩平「うー…」
長森「ほら、約束するから」
差し出された指。
オレは無言で、その指に自分の指を絡めた。
長森「あはっ、指きった」
977名無しさんだよもん:01/10/31 21:00 ID:NjnbpmQv
長森「…あれ?」
切れない。
オレが固く押さえつけているからだ。
長森「浩平、ほら、切って約束は成立するんだよ?」
浩平「いやだ。このまま連れてゆく」
長森「わっ…そんなダメだってばっ…」
浩平「瑞佳、いくぞ。どこだっていい。遊園地だっていい」
浩平「ふたりでジェットコースター乗るぞ。ふたりで観覧車乗るぞ。ふたりでコーヒーカップ乗るぞ」
浩平「ぐるぐる回してやるからな。一生懸命回してやるからな」
長森「イタイよ、浩平っ…」
浩平「あ…悪いっ…」
それで指は切れた。
長森「ほら、もうチャイム鳴るよ、いこっ」
浩平「ああ…」
先に立って、走ってゆく瑞佳。
オレは、後を追わなかった。立って、見送っていた。
始業のチャイムが校庭に鳴り響く。
瑞佳が振り返ったとき……たぶんオレはいなかった。
なんでもいいから、自分との接点を見いだしたかった。
そして、この場所に必要とされる理由を探し出したかった。
…ない。こんなところにはない。
978名無しさんだよもん:01/11/02 00:28 ID:OQf1iJ1D
………。
……。
…。
…どこにもない。
大体にして、オレひとりでいること自体、もはや意味なんてない。
それは消費されてゆく時間を無意味に過ごしているだけだ。
瑞佳と、大好きな瑞佳と、バカなオレを好きでいてくれる瑞佳と、大切に思ってくれる瑞佳と、それ以上に大切に思う瑞佳と…
…この大切な時間を過ごさなければ意味がない。
いくあてなんてない。
当たり前だ。
オレが居る場所なんて、瑞佳のそば以外にないんだから。
気づくと、オレは駆け出していた。
瑞佳。
オレはおまえを連れて行くぞ。力尽くで。
………。
見知った連中が、オレに目もくれず、通り過ぎてゆく。
それは痛い現実だった。
でも、オレはおまえを連れ出すためなら、どこだってゆく。
痛くたって、ぜんぜん平気だぞ、オレは。
………。
…瑞佳。
979名無しさんだよもん:01/11/03 07:29 ID:pZVVxYdc
教室からひとりで出てくるところだった。
どこへいくつもりなんだろう。
しかしそんなことは関係ない。
どこへいくつもりでも、オレは連れてゆくんだから。
でも、オレは…
オレは、最も突きつけられたくない現実を突きつけられてしまう。
開いた目が、そのまま、瑞佳のいなくなった先の壁を見ていた。
瑞佳が、最後にオレを見た目は…
他人を見る目だった。
………。
980名無しさんだよもん:01/11/03 19:04 ID:6HNdOaR9
………。
…由起子さんに見つかったら、やばいかな。
でも、昔から干渉し合わない暮らしをしてたからな……大丈夫かな…。
ただ、飯にありつけなくなっただけか。
まあ、いい。
食う気なんて起こりはしなかったから。
ベッドに体を横たえ、四肢を伸ばしきる。
消えてなくなればいい。
オレはついに、最も近くにいてくれる人にまで忘れ去られた存在だった。
つまり、もうこの世界に繋ぎ止めるものなどなにもなくなったのだ。
オレの体は空中に放たれたと同じだ。
無抵抗に海に落ちてゆくだけの存在だった。
もう一度眠れば、それは訪れる。
あの空の向こう、遠い幼い日に生まれた世界。
その瞬間にオレの体は飲み込まれて消えてしまうのだ。
それが痛切にわかる。
でも、それもいい。
悪いことばかりじゃないはずだ。
考える時間はたっぷりある。
そこは永遠の世界なんだから。
ずっと旅し続ける世界なんだから。
長森との幸せな記憶を持ってゆけばいい。
そこで、オレは永遠に長森との幸せな思い出を反すうし続けることができる。
それを考えると、幸せなことだと思える。
オレには幸せだった思い出がある。
それは永遠の中でも生きてゆける糧だと思った。
胸を張ってゆけばいい。
幸せだったんだからな。
………
981名無しさんだよもん:01/11/04 17:54 ID:8VuLAbez
目覚めは最悪だ。
ずいぶんと眠ったにも関わらず、体は芯まで疲れ切っていた。
精神の疲れとは、ここまで肉体に作用するものなんだろうか。
軋むような腕を動かし、前髪を掻き上げる。
………。
訪れなかったのだ、まだ。
でも、少し時間が延びたに過ぎない。
オレは、上着を羽織り、トイレにでもゆこうと部屋のドアノブを掴んだ。
浩平「………」
ドアがわずかに開いていた。
閉め忘れたのだろうか…?
そんなはずはない。特に気を付けて、ドアはきっちりと閉めたはずだ。
それはつまり、もうここにもいられなくなった、ということなのだ。
由起子さんにも迷惑をかけてしまったかな…。
オレは机の上に放り出してあったサイフを掴むと、それをズボンの後ろポケットに無造作に突っ込む。
そして、その家を後にした。
982名無しさんだよもん:01/11/05 20:28 ID:Ku1Zq8Yq
9年間暮らしてきた街並み。
今、こうしてその中に身を置くと、いろいろな思いが沸き上がってくる。
この街で、どれだけオレが見てもなく触れてもないものが多いことか。
あの道だって歩いたことがない。
あの店だって入ったことがない。
どこからだって、物語は始まりそうだ。
人との会話から始まって、約束を交わして、再会して、お互いを知り、他人でなくなり、互いが互いを干渉し、生活が少しづつ変わってゆく…
それは幾度となく繰り返されてきた日常のはずだ。
はずだったのにな…。
空を見上げる。
今にもそこへ落ちてゆきそうだった。
それは本当に落ちてゆきそうな感覚だ。
どん、と誰かがオレにぶつかって何も言わずに抜けてゆく。
実際オレの足首には何も填っていない。
繋ぎ止めるものがない。
両手を伸ばして、それを受け入れればもう終わりなような気がした。
その世界へと落ちてゆく。
戻ってくることなどない。
オレは知っているのだから。
その世界がほんとうに存在して、ただ悔恨の中に生きてゆくこれからの自分を知っているのだから。
983名無しさんだよもん:01/11/06 19:35 ID:D07IBuJg
………。
あ…長森…
向かい、信号を待つ姿…
長森だった。
一瞬目が合った気がした…
でも、長森に表情の変化はない。
………
やっぱりもう他人なんだな、オレたちは…。
それを突きつけられたくなかったのに…
こんなにも簡単に…
最後に出会ってしまうなんて…。
信号が青に変わる。
人の波に押されるように、お互い、歩き出す。
長森はオレを見ない。
オレも長森を見ない。
他人同士だから。
他人とは、黙ってすれ違うものだから。
痛くない…。
痛いのはオレだけだから。
近づき、距離が狭まり…
そしてふたりは、すれ違っていった。
………
さようなら。
大好きだったひと。
………
984名無しさんだよもん:01/11/09 20:31 ID:6DzRsL76
長森「捕まえたっ…」
………
長森「やっと捕まえたっ…」
………
長森「浩平っ、捕まえたよっ」
………
青信号が点滅を始める。
長森「また逃げられないように、知らん顔してたんだよっ」
長森「すぐにも走って…正面から抱きしめたかったけどっ…ぐっと我慢してっ…
長森「ぼろぼろ泣きだしそうだったけどっ…ぐっと堪えてっ…」
赤に変わった。
浩平「痛い…離してくれよ…」
長森「いやだよっ…」
長森「またわたしだけ置いて、逃げちゃうもんっ…」
耳をつんざくクラクション…
浩平「大丈夫…逃げないよ」
逃げない。
長森「ほんとう?」
浩平「ほんとう」
ほんとうだ。
長森「ただ…」
ただ…
正面から、抱きしめたいだけなんだから。
985名無しさんだよもん:01/11/10 21:13 ID:V/mK79po
風がそよいでくる。
新緑の香り。そしてずっと知っていた香り。
それは長森の香り。
大好きな長森の。
ふぁ…気持ちがいい。
大好きな人の膝の上でごろごろできるとは。
いつも怒鳴られて起こされていたけど、今日はちがう。
もう、眠っていいのだ。
ただ、それまでの時間、ゆっくりと話をする。
浩平「なぁ、長森…」
長森「うん…」
浩平「お好み焼き食いたいなぁ…」
長森「どうしたの、急に」
浩平「いや、ただそう思っただけ」
長森「お好み焼きね…。そうだね、食べたいね」
浩平「あの駅前の…」
長森「うん。前に一度行ったことのあるところだよね」
浩平「そう。あそこのな…」
長森「美味しかったよね」
浩平「そう、うまいんだ」
浩平「いこうな、絶対…」
長森「うん、いこうね。絶対」
浩平「………」
986キリ番ゲッター:01/11/12 20:08 ID:fE7qauv8
1000間近スレッド発見
987キリ番ゲッター:01/11/12 20:09 ID:fE7qauv8
1000狙うからな
邪魔するなよ>ALL
988キリ番ゲッター:01/11/12 20:10 ID:fE7qauv8
俺様が1000とったら ウラビデオ さしあげます!!!!

maji
989キリ番ゲッター:01/11/12 20:11 ID:fE7qauv8
ウラビデオはここで配布しています
http://www.megabbs.com/cgi-bin/readres.cgi?bo=douga&vi=991411619&rm=100
990キリ番ゲッター:01/11/12 20:12 ID:fE7qauv8
1000邪魔したら ウラビデオは 配布中止です

わかりましたか
991キリ番ゲッター:01/11/12 20:13 ID:fE7qauv8



0そこは 最後の フロンティア!!!!!!!!!!!!!

hehehe
992キリ番ゲッター:01/11/12 20:14 ID:fE7qauv8
ああ 1000という数字は 美しい

それにしても

邪魔されるとムカツク
993キリ番ゲッター:01/11/12 20:15 ID:fE7qauv8
そうそう、俺様の名前は2chの固定ハンなんだが

なぜか 荒らし扱いされて覚えてもらえない・・・・
994キリ番ゲッター:01/11/12 20:16 ID:fE7qauv8
やっぱり この板の住人は エロだから

ウラビデオ欲しさに 邪魔することは ないだろう。。。。


たのむぞ おい
995キリ番ゲッター:01/11/12 20:16 ID:fE7qauv8



0ほしい おねがい  くださいな

kure--------------------------------------!!!!!!!!!
9961000:01/11/12 20:17 ID:ajhntQMb
1000か?
9971000もういっちょ:01/11/12 20:18 ID:ajhntQMb
瑞佳好きだー
998 :01/11/12 20:18 ID:fxD+TuoS
999 :01/11/12 20:18 ID:fxD+TuoS
1000名無しさんだよもん:01/11/12 20:18 ID:XgOVMdJH
1000
10011001
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。