1 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:
またかよ・・・
なおったかな?
3 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/19(水) 04:18
だからといってスレ作らない
終了
4 :
mio2:2000/07/20(木) 00:27
『あのね』
『神聖澪帝国を建設予定なの』
『にやそなの』
5 :
あゆあゆ:2000/07/21(金) 05:43
mio2ちゃん、差し入れだよっ。
クッキー作ったんだよ、はいどうぞ。
あゆちゃん、ありがとう。(食)
ん、看板が立ってる…
『神聖澪帝国建設予定地』
………
え〜いっ!(抜)
「茜と詩子も混ぜてね」(書)
え〜いっ!(差)
予告篇
世間を震撼させた逝印牛乳事件。
あたしたちにもその影響があったのだ…
もう思い出したくもない事件だけど…
過ちを繰り返さないためにもここでその事件の全貌を…
『牛乳の恨みほど怖いものはない』
乞御期待…しないでください。
8 :
さと村:2000/07/23(日) 17:35
それは、AIRの発売再延期も決まり。
太陽の輝きが暑さを増した頃の事でした。
その日は、某事件の影響で昼休みに一騒動が起きた以外は平穏な一日でした。
そう…、あの事件が起きるまでは…
「暑いです…」
「詩子、遅いです」
詩子に待たされるのは慣れてますが、
炎天下の中、30分も待たされるのは…
「ごめーん」
「待ったァ!?」
「詩子、遅いです」
「茜、ごめんごめん!!」
「交差点でお婆さんが困ってたのを助けてたら遅く為っちゃって…」
「詩子、…本当ですか?」
「茜、あたしが茜に嘘を付いた事ある?」
「…判りました。信じます」
「その代わりに今日は詩子の奢りです」
「あはは〜っ、しょうがないなァ〜」
「まっ、最初っから。そのつもりだったから良いけどね」
「それより茜、早く行かないとワッフル売り切れちゃうよ」
「…それは困ります」
「詩子、早く行きましょう」
私は、そう話し掛けながら歩き始めました。
「本当に茜はワッフルが好きだよねって!!、ちょっと待ってよ。あかねぇ〜」
…そうこれが、この忌まわしい事件の発端でした。
9 :
詩子:2000/07/24(月) 02:11
「でも、今日は本当に暑いね〜」
「その暑い中を待たせたのは誰ですか?」
「だからごめんてばぁっ!」
あたしは茜の横で平謝りしながら歩いていた。
公園の木陰も意味をなさないほどの暑さ。その暑さを感じて、本当に茜には悪いことをしたと思う。
と、やがて公園の出口、ここから先は灼熱地獄。あたしはまだいいけど、茜は長い髪だから大変かも。
ちょっと心配しながら公園を出た。
「あ、でもそんなに…」
「…暑くないです」
公園から出ると、ちょっと強めの風があたしたちを囲む。その風のおかげでそんなに暑さは感じなかった。
「このまま商店街まで風が吹いているといいよね」
あたしは風に揺られる茜のお下げを見てつぶやいた。茜はちょっと強めの風にお下げを押さえながら歩いていた。
続きは無いんでしょうか…?
11 :
さと村:2000/08/04(金) 23:08
>>9 の続き
ちょっと強いですが、気持ち良いです」
夏の日差しが眩しい道を逃げ水の後を追う様に歩む、私と詩子…。
そのささやかな幸せが永遠に続く物だと思ってた。私…
しかし、永遠は無かったのです……。
「話は代るんだけどさぁ〜、茜、今日は何を食べるの?」
「私は、いつものです」
「いつものって、あれ?」
「はい。あれです」
「やっぱり、あれか〜って、あれ?」
「詩子、どうしたんですか?」
「ねえ、茜、あれって折原と瑞佳ちゃん。じゃない?」
「…詩子、見間違えです。」
「なに言ってんのよ、茜。お〜いっ!瑞佳ちゃん!!」
「………」
私には詩子が二人を呼ぶのを止められませんでした。
そう、それが悪夢を呼び込む事を知っていたのに…
>>10 まさか、見ている方が居るとは思ってませんでした。
下手ですけど宜しくお願いします。
「お〜い! 瑞佳ちゃん!!」
あたしは変なことを口にする茜をよそに、まず瑞佳ちゃんに声をかけた。
でも、二人は気づかなかったようでふたり何か話している。
もう一度、気づいてもらえるように大きな声で呼びかける。
「み・ず・か・ちゃ〜ん!」
呼びかけながらふたりに近づくと、なんだか様子がおかしい。
どうもけんかをしているみたい。
「茜、なんだかあのふたりけんか…茜?」
茜もなんだか様子がおかしい。
あのふたりから遠ざかろうと後ずさっている。
でも、なんだかちょこちょこと後ずさりしている様子はかわいい…
って、そうではなくって。
「あかねっ! なにやってるのっ? あのふたりけんかだよ」
あたしはやもたてもたまらずふたりのそばに駆け寄る。
茜はあとずさるばかり。
「折原くん! だめでしょ、瑞佳ちゃんをいじめちゃっ!」
「…柚木?」
なんだか憔悴した顔。額に汗がにじんでいるのは暑さだけではないみたい。
「ゆずき? じゃないでしょう! どうしたの?」
「どうしたもこうしたも、長森のやつが…」
折原くんはそのまま黙り込んでしまった。
あたしは瑞佳ちゃんの様子を見て思わず息を飲んでしまった。
「こ…これは……」
あたしもそのまま黙り込んでしまった…
続きを希望しないと書いてくれないのですか?
う〜ん、茜がもしかしたら忙しいのかも…
ごめん、もう少し待っててみてね。
15 :
さと村:2000/08/10(木) 23:01
>>13 私、SSを書くのが初めてなんです。
ですから、どうしても遅筆になってしまいます。
どうもすみません。
茜、がんばってね。
続き、楽しみにしてるよ。
17 :
さと村:2000/08/11(金) 23:22
>>12 詩子の呼び掛けに対しても。私は、あまり気が乗りませんでした。
しかし、虎の尾を踏んでしまった詩子…。
私は、無け無しの勇気を振り絞り詩子に声を掛けました。
「詩子、どうしました?」
私は、そう詩子に呼びかけながら詩子に近づきました。
次の瞬間、私の目に入ったもの、それは憔悴頻った長森さんの顔でした。
長森さんは、私の声に弾かれる様に私達の方に視線を移し
「里村さん、それに柚木さんも聞いてよ 無いんだよ」
と話し掛けました。
正直、私は何の事を言っているのか判りませんでした。
私は、困惑を浮かべた表情のまま詩子に顔を向けました。
「瑞佳ちゃん…、何が無いの?」
詩子が長森さんに聞きました。
流石に詩子、この様な時に頼りになります。
私が見当違いの感想を思い浮かべていた時でした。
私達の方に近寄って来た浩平が
「この前の事件で、雪○の乳製品が出荷を停止しただろ?」
「どうやら、バタボ屋と山葉堂は、あそこの乳製品を使っていたらしいぜ」
「だから…ちょっとな…」
私は、すぐに浩平の言った事を理解出来ませんでした。
しかし、詩子は何かを思い付いたらしく恐る恐るといった感じで、私の顔を覗き込んでます…。
何故? 私は、詩子が恐れてる事の想像が全く付きませんでした。
瑞佳ちゃんと折原くんの憔悴しきった顔の理由、
それを聞いてあたしもふと息が止まりそうになってしまったけど、
何とかこらえてそっと茜の顔を見る。
でも、茜は何も気づかなかったかのように顔に「?」を浮かべている。
「どうしたのですか、詩子?」
茜はあたしのわずかな様子の変化に気づいたのか、心配そうな顔を向けてくる。
「ん、あ、な、なんでもないよ、茜」
そして、さも瑞佳ちゃんが心配という風にふたりに顔を向け、そっと折原くんへ目配せする。
これ以上そのことについて言わないでよ、と。
そして、何とか茜を商店街に行かせないように、そして、さっきのことを忘れさせるようにと考え、口を開いた。
「茜、瑞佳ちゃんが心配だから送っていってあげようよ。商店街はまた今度ね」
「残念ですけど、また今度にしましょう。長森さん、大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないよ、だってバタ…もごもご」
無理やり瑞佳ちゃんの口を抑える折原くん。
大変そうだけど、ちょっと心の中で笑っちゃう。
「大じょうぶじゃないっていうから、帰るか」
「うん、あたし瑞佳ちゃんのかばんを持つよ。茜は体操袋ね。折原くんはおぶっていってあげて」
あたしはとっさにみんなに役割分担させて、瑞佳ちゃんの家へと進んでゆく。
商店街からどんどん離れてゆくあたしたち。
あたしは助かったと思いながら歩いていったけど、世の中はそんなに甘くはなかった。
お菓子が絡むと茜の性格は豹変するのだった…
19 :
さと村:2000/08/23(水) 06:47
浩平と詩子は、私に何か隠してる気がします。
…こんな時は幾ら問い詰めても2人とも意地に成ってしらばくれる筈です。
私は、何食わぬ顔をして、その様な事を考えながら3人の後を少し遅れて付いて行きました。
「茜、早くおいでよっ!」
そんな、私に詩子が声を掛けながら近寄って来ました。
「茜、山葉堂に行けないからって怒ってない?」
と、詩子が私に聞いてきます。確かに私は甘い物が好きです。
でも…、私にとって、それより大切な物が有る事を詩子は気付かないのでしょうか?
その様な気持ちが表に出たのか、私は、詩子に
「詩子は、私の気持ちを何も判っていません」
言って仕舞いました。
浩平と長森さんも驚いた顔をして此方を覗っています。
「あっ、あかねっ! 何を言ってるのよっ!」
流石の詩子も声を荒げて仕舞います。
そんな二人に長森さん達が、私達に声を掛けました。
「おい、お前達、いったいどうしたんだ?」
「里村さんも柚木さんも、私達が原因で喧嘩をするのは止めてよ」
でも…、理由も無く頭に血を上らせた。…いいえ、本当は理由に気付いていました。
それは、嫉妬、詩子が浩平と隠し事…、その事だけが、私の頭の中を駆け巡ってました。
その挙げ句、私の口から出た言葉がこれでした。
「これは、私と詩子の問題です。浩平と長森さんには関係ない事です」
「おいっ! 長森、こんな奴等、ほっといてサッサと帰ろうぜっ!」
「ちょっと、こうへいっ! 里村さんも柚木さんもごめんねっ!」
長森さんが、私達から荷物を受け取り浩平の後を追い掛けて行きました。
後に残った私達の間には何とも云えない気まずい雰囲気だけが残りました。
「おいっ! 長森、こんな奴等、ほっといてサッサと帰ろうぜっ!」
怒ってしまった折原くんは瑞佳ちゃんの腕を引っ張っていく。
瑞佳ちゃんはどうしたらいいかもわからず、
あたしたちに謝りの言葉をかけながら折原くんの後を走ってゆく。
あたしたちの腕から荷物を後ろ髪引かれるように受け取りながら。
あたしは瑞佳ちゃんに荷物を差し出したときと同じ腕を前に差し出したまま、
瑞佳ちゃんたちが去っていった方向をぽかんと見つめていた。
と、ふと背中に視線、茜の視線を感じたので、ゆっくりと振り返る。
茜の瞳に宿されていた強い光は消えていた。
けれども、その中に新たに生まれた光は少しの憔悴の感情。
あたしは声をかけることも出来ないまま、
ただ一刻一刻と気まずい空気が流れてゆく。
お互いの瞳からお互いの心情を読み取るように見つめあいが続く。
一言でも声をかけてしまえば全てが崩れそうな、そんな危うい気持、
そんな気持があたしの心には流れていた。
ふと、茜が少し瞳をそらした、気まずそうに…
あたしはその様子を見てゆっくり、たしなめるように、やさしく声をかける。
「どうしたの、茜? ふたりとも困ってたよ」
茜からの声はない。ただ黙って視線をどんどん足元へ落としてゆく。
「瑞佳ちゃんも、折原くんも、心配してくれていたのに、あの言葉はひどいよ」
あたしは去ってゆくときのふたりの様子を思い出していた。
怒っていた折原くんとおろおろしていた瑞佳ちゃん。
ふたりの顔には少し悲しさが込められていた。
「そんなにワッフルが食べたかったの?」
あたしは茜が怒っている理由がワッフルにあると思って尋ねた。
でも、茜は黙ったまま下を向いている。
何も言わずに、少しその肩を震わせながら。
あたしは茜が泣いていると思って近づき、やさしく声をかける。
「ねぇ、もしかして泣いてるの? そんなに食べたかったの?」
その言葉を聞いた茜は急にこっちを向き、ただ一言、
「もう…いいです!」
そのただ一言をあたしに投げかけ、公園から走って出て行ってしまった。
あたしは追いかけようと思ったけれど、足が動かなかった。
零れそうなほどの涙をたたえたその瞳を見ていたら、
何を言っても茜を傷つけてしまいそうに思えたから……
21 :
さと村 :2000/09/05(火) 23:20
何故、私は詩子にあの様な事を言って仕舞ったのでしょう…
2年前の春、絶望に包まれていた。私を救ってくれた詩子の言葉…
『茜、あたしは茜が何に苦しんでいるか分らないし、一緒に苦しんであげる事も出来ない…』
『…けど、茜が寂しくない様に一緒に居る事はできるよ…』
その時から詩子は、私と何時も一緒に居た気がします。
そう、私を寂しくさせない為に…
そして、私は何時か幼馴染を超える気持ちを詩子に擁いていきました。
確かに独り善がりな所はありました。
…でも、それを差し引いても詩子も私と同じ気持ちの筈、
そう、信じていました。いえ、そう信じたかったのかも知れません。
その時の私は、夕暮れが近づく町を独り歩きながら、そんな事を考えてました。
「此所は…」
そして…気付いた時、私は幼い頃に良く遊んだ河原に辿り着いていました。
そう、幼い時に私と詩子、そして司の3人で良く遊んだ場所…
「つかさ…私…あなただけで無く…詩子にも捨てられました…」
気付いた時、私は河原の土手に座り込み水面をみつめながら、そう独り呟いてました。
城島司…、私のもう1人の幼馴染、そして、私の初めて愛した人…
でも、もう二度と会えない人…
「司…、やっぱり、私…、馬鹿なままでした…」
「司の時も、詩子の事も…、私、1人勘違いして…」
「人の好意を真に受けて…、1人で熱くなって…」
「結局、あなたや詩子にとって…、私はただの幼馴染だったの…ですね…」
そう、呟く私の頬に流れる涙、もう二度と流すまいと心に誓った涙…
そんな私に同情したのか急に曇った空から落ちる雨粒が、私の頬を濡らしていました。
22 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/08(金) 04:06
どうなってんだゴルァ(゚Д゚)
23 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/08(金) 04:11
「ただいま…」
あたしはよくわからない気持のまま家に帰ってきた。
机の上にかばんを置いて、そのままベッドの上に倒れこむ。
あたしの頭は混乱していて何をしようにも何も出来なかった。
茜と一緒に公園へ行って、
瑞佳ちゃんと折原くんに逢って、
突然茜が怒り出して、
そして、涙を溜めて走っていってしまった…
あんなに悲しそうな顔を見たのは久しぶり…
そう、あれはいつのことだったか…
もうかなり昔のことのようで、そして最近のことのようでもう詳しくは思い出せない。
ただ、茜が悲しみに覆われていた時期があった、ただそれだけがあたしの覚えていることだった。
やがて、外は雲行きが怪しくなってゆき、ぽつ、ぽつと雨が降ってきた。
その雨の勢いはどんどん増してゆき、雷まで鳴り出した。
あたしは窓を打つ強い雨を眺めながらぼ〜っと今日のことを思い出していた。
やがて夕飯の時間になってもあたしはぼぉっとしたまま。
それこそお母さんが心配してしまうくらいに。
でも、あたしはなにも考えることができなかった。
なにも考えないで食べるご飯は、あまりおいしくはなかった。
「プルルルルルル…」
不意に電話が鳴り響く。
あたしは妙な胸騒ぎを覚え、お母さんの変わりに出てみた。
「はい、柚木です」
「詩子ちゃん?」
その声は、茜のお母さんの声だった。
「はい、詩子です。こんばんは」
「詩子ちゃん、茜いるかしら?」
「えっ…?」
あたしはその言葉に妙な違和感を感じる。
茜はもうてっきり家に帰っていると思っていたから。
「ま、まだ帰ってないんですか?」
「ということは、茜はいないの?」
「はい。茜とは午後に別れてからは…」
あたしは壁にかかっている時計を見る。
時刻は7時半、茜と別れてからもう4時間以上経っていた。
「てっきり詩子ちゃんの所にいるかと思って…ほんとどこ行ったのかしら…」
声はだんだんと心配な気持ちを帯びてくる。
それはそうだろう、茜は今まで何も言わずに夜遅くまで出かけるような子じゃなかったから。
「あ、あたし探してみますっ!」
妙な胸騒ぎが現実となった今、あたしはいてもたってもいられなかった。
「お願いね。私のほうでも探してみるわ」
「はい」
その言葉を最後に受話器を置き、
「お母さん、あたしでかけてくるっ!」
と一言だけ残して玄関に向かった。
電話を聞いていたのだろう、お母さんは、
「わかったわ。気を付けていってらっしゃい」
とだけ言ってくれた。
あたしは傘を二本持ち、雨の中を駆け出していった。
大切な幼なじみ、茜の姿を探すために…