1 :
倉田佐祐理@せんべい屋:
あははーっ、フィギュア等の模型に付いて語りませんかー
笑ってしまった。
3 :
倉田(五段)佐祐理だよもん:2000/06/27(火) 05:21
あははーっ、ちょっと寝てただよもん。
倉田佐祐理@せんべい屋さん、スマソ、フィギュア興味ないから
わからないだよもん。他の人にまかせるだよもん。
ところで折原スレって私が答えないといけないのか?だよもん?
5 :
倉田佐祐理@せんべい屋:2000/06/27(火) 05:28
あははーっ、今度発売される真琴ちゃんのフィギュア可愛いんですよー
佐祐理、真琴ちゃんがこんなに可愛いって思っていませんでしたー
>>5 なにぃ。
フィギュアには興味なかったがそれは要チェックだな。
>>6 もしかして正体は句法使いさんですかーだよもん?
メーカーはどこなの?
9 :
倉田佐祐理@せんべい屋:2000/06/27(火) 05:41
>>8 あははーっ、メーカーはコトブキヤですよー
7月中旬発売ですよー
>>7 残念ながら違うんだよもん。
・・・ってだよもんがうつってしまった。
おれが2ch移住してきた頃にはすでに
狗法使いはほとんど書き込みしてなかったな。
彼とは是非とも親交を深めたかった。
コトブキヤさんですか。
情報ありがと〜。
12 :
倉田佐祐理@せんべい屋:2000/06/27(火) 05:50
あははーっ、6月後半には名雪ちゃんが出ますよー
>>10 ふへー、じゃあ来たの最近なんですねー。
もしかして5月3日ですか(にやそ
そ、それは秘密ということにしておくよ。(みさき先輩風)
16 :
里村茜:2000/06/27(火) 23:25
…人気が無くて下がってます。 (ニヤソ
タッタッタ、ピタッ。
茜様、言寺子さんとお幸せに〜。
タッタッタッ…。
18 :
里村茜:2000/06/28(水) 01:58
…長森さん来るのが遅いです。
足跡を一応付けて置きます。
19 :
長森:2000/06/28(水) 02:07
「電撃の作例、綺麗?」
「そうだな。45点ってとこかな」
「結構辛口なんだね」
「俺は表面処理にはうるさいんだ」
20 :
里村茜:2000/06/28(水) 02:22
セリフシリーズは難しいですが…
祐一「実は、探して欲しい物があるんだ」
名雪「ここにあるの?」
祐一「ああ」
香里「それで、あたしたちは何を探せばいいの?」
祐一「1/144の量産ザクだ。中に人形が入ってない」
ブームの頃を振り返り (笑
21 :
長森:2000/06/28(水) 02:33
「今日はHJの発売日だな」
「そっか。今日は、発売日…なんだ。山田某の作例、綺麗?」
「パクリってところだな」
模型板のマイナーネタの上つまらないよ…鬱だよ。
22 :
里村茜:2000/06/28(水) 02:50
あゆ「うぐぅ…遅いよ…」
祐一「悪い。表面仕上げしてたんだ」
あゆ「そうなんだ…」
あゆ「だったら、仕方ないね」
あゆ「表面仕上げはちゃんとしないとね」
祐一「今日は、これからどうする?」
あゆ「もちろん、いつもの場所だよ」
あゆ「…あれ?」
あゆ「あははっ、いつもの場所ってどこだろうね」
祐一「模型屋のことなんじゃないか?」
あゆ「そっか。だったら、模型屋っ」
長い……
参考にする為にカノンしてたら。目頭が熱くなってしまった…
23 :
長森:2000/06/28(水) 03:11
香里「で、あなたは誰」
「誰と言われても困るんだが」
名雪「ヤマタクだよ。TVチャンピオンでいい気になってるおじさんだよ」
模型板Leaf@`key出張所なんだよ
24 :
里村茜:2000/06/28(水) 03:19
「詩子。今日は、何を作るんですか?」
「うーんと、なんだったかなぁ…」
「確か、キュベレイを作るって…」
「詩子、替わりましょう」
「え?」
「私が、詩子に変装して模型クラブに行きます」
「無理だと思うよ。あたし、茜ほど髪長くないもん」
「残念です…」
…殆ど丸写しです。…鬱です。
25 :
長森:2000/06/28(水) 04:00
栞「ひとつを除いて、祐一さんは私の夢を、みんなかなえてくれました」
祐一「ひとつを除いて?」
栞「TVチャンピオンで優勝できなかったのだけが残念です」
栞「ヤマタクのフィギュアって、顔が溶けてるから下手くそって言うんですよ」
最後が長い上にネタが凄くマイナーだよ…
26 :
里村茜:2000/06/28(水) 04:18
4月5日
ずっとかってなかったガンプラをかってみる。
パーツがおおくてびっくりした。
27 :
里村茜:2000/06/28(水) 04:22
困った時の椎名の日記ネタ…
鬱です。
28 :
長森:2000/06/28(水) 21:11
栞「ごめんなさん。私、どんなに迷惑がられても、ガトーのことが好きです」
少佐「おれも、閣下のことが好きだ」
栞「………」
少佐「だから、閣下が迷惑だって言っても、これからもずっとそばにいる」
栞「ガトー…」
栞「パタリロみたいですね」
少佐「そうだな」
ごめんね…0083見てたんだよ…
29 :
長森:2000/06/29(木) 00:55
女の子「塵、積もってるよ」
ぽつり、と呟くように白い息を吐き出す。
ガトー「そりゃ、3年も待ってるからな…」
塵だって積もる。
女の子「…あれ?」
俺の言葉に、女の子が不思議そうに小首を傾げる。
女の子「今、何年?」
ガトー「宇宙歴0083」
女の子「わ…びっくり」
台詞とは裏腹に、全然驚いた様子もなかった。
どこか間延びした女の子の口調と、とろんとした仕草。
女の子「まだ、0082くらいだと思ってたよ」
ちなみに、0082でも1年の遅刻だ。
女の子「ひとつだけ、訊いていい?」
ガトー「…ああ」
女の子「臭くない?」
ガトー「臭い」
女の子「これ、あげる」
そう言って、核弾頭を1本差し出す。
女の子「遅れたお詫びだよ」
女の子「それと…」
女の子「再会のお祝い」
ガトー「3年ぶりの再会が、核弾頭1本か?」
差し出された缶を受け取りながら、改めて女の子の顔を見上げる。
素手で持つには熱すぎるくらいに温まった放射線の缶。
痺れたような感覚の指先に、その温かさが心地よかった。
30 :
長森:2000/06/29(木) 00:57
女の子「3年…そっか、そんなに経つんだね」
ガトー「ああ、そうだ」
女の子「わたしの名前、まだ覚えてる?」
ガトー「そう言うお前だって、俺の名前覚えてるか?」
女の子「うん」
砂の中で…。
砂に彩られたトリトン基地で…。
3年間の歳月、一息で埋めるように…。
女の子「ガトー」
ガトー「マ・クベ」
女の子「違うよ〜」
ガトー「デミトリ」
女の子「わたし、親衛隊…」
困ったように眉を寄せる。
ガトー「いい加減、ここに居るのも限界かもしれない」
女の子「わたしの名前…」
ガトー「そろそろ行こうか」
女の子「名前…」
3年ぶりの街で、
3年ぶりの雪に囲まれて、
ガトー「行くぞ、デラーズ」
デラーズ「あ…」
デラーズ「うんっ」
31 :
長森:2000/06/30(金) 00:54
うー、プロホスがしんでるんだよー。
おかげであやしいCGIのテストが出来ないよ…。
一応模型ネタ。
カノンガチャのあゆちゃんはコートの下にパンツしか穿いてない
露出狂さんだったんだよ。
32 :
里村茜:2000/06/30(金) 01:00
…やっぱりおかしく為ってたんですね?
繋がらなく為ったので吃驚してました。
…露出狂の変態さんを想像しました。
「うぐぅ、祐一君に良い物を見せてあげようか?」
バサッ
33 :
長森:2000/06/30(金) 01:43
ついでにこのフィギュアパンツが大きいよ。
ちょっとあやしい企画を立ててるよ。
ここだと少し問題あるから直ったらむこうに書くね。
パソゲースレのログ書き出しが消されてるけどもしかして
ここのログじゃないよね…
34 :
里村茜:2000/06/30(金) 01:48
…私には解りませんが串の種類が多かったので此処とは違うと思います。
35 :
長森:2000/06/30(金) 01:59
プロホスの鯖エラ直ったよー
続きはむこうに書くね。
>長森さん
他のスレでも書きましたが
いつぞやは折原ハンターハアハア君12歳としての
暴言失礼しました
37 :
長森:2000/06/30(金) 02:24
ぜんぜん気にしてないよー。
というか下ネタフリ嫌じゃないんでこれからも
よろしく頼むね。
38 :
長森:2000/07/01(土) 00:10
う〜ネタが思いつかないよー。
少し鬱だよ。
39 :
里村茜:2000/07/01(土) 01:34
…今、出先から帰ってきました。
FGガンダム用Gパーツが欲しいです。
40 :
長森:2000/07/01(土) 02:11
嘘だと言ってよなゆさん。
自分で書いてよく分からない…
地下活動か……
42 :
鍵っ子:2000/07/01(土) 02:28
悲しいけど、これピーコなのよね
43 :
長森:2000/07/01(土) 02:47
美汐「真琴は逝ってしまった!それはなぜかっ」
相沢「エキノコックスだからさ…」
北川ッ影が薄いぞ!なにやってんの!
45 :
住井:2000/07/01(土) 02:57
北川とは違うのだよ北川とはー!
ありがちなネタ…
ごめんよ…真琴。
僕にはまだ帰れる場所がある。
こんなにうれしいことはない。
真琴にはいつでも会えるから……
くほちゃん引退記念
47 :
長森:2000/07/01(土) 04:03
くほ●使い
「再び新しい萌えキャラを掲げるために
鍵板よ、私は帰ってきた!」
48 :
長森:2000/07/01(土) 04:53
祐一「たい焼き屋の親父と俺が手玉に取られた…」
たい焼き屋の親父「この食い逃げは…エースだ」
ならば今すぐ鍵っ子どもに常識を授けて見せろ!
50 :
長森:2000/07/01(土) 05:22
真琴「あうー我々カノンは圧倒的じゃない」
くほ●使い「しかしAIRの予約を取り消す必要はありませんでしたな、我が命」
真琴「うー冗談はやめなさいよ〜」
くほ●使い「以外と真琴様も甘いようで…」
びしゅーん「あうー」
くほ●使い「AIR予約取り消しの罪はたとえ我が命といえど免れることは出来ない!」
くほ●使い「異議ある者は鍵掲示板で申し立てよ!」
あ…オチがないよ…
しかし祐一君、自分の力で奇跡が起こったのではないぞ!
ボクの三つ目のお願いのおかげだということを
忘れるなっ!!
52 :
長森:2000/07/01(土) 05:53
全編通して見ないと分からないネタになってきたよ〜
53 :
里村茜:2000/07/01(土) 05:56
私はガンオタもやってるから解りますが…
シャア専板の様にはいかないのでしょうね?
54 :
長森:2000/07/01(土) 06:12
説明無しでも分かってしまう自分が…(笑
地下活動と言うことで開き直ってこのまま突き進むしかないねっ
55 :
里村茜:2000/07/01(土) 06:14
…ハイ。
地下活動ですから大丈夫だと思います。
秋子「志を持たぬ畜生を導こうとした我が身の不覚であったわ」
真琴「ハッ!北○道なんかに導かれた日にゃ、こちとら商売あがったりさね!
名雪、ババアの命が惜しけりゃおとなしくしてるんだねぇ」
名雪「クッ、閣下っ」
秋子「フッ……名雪よ、わしの屍をのりこえてゆけいっ!」
名雪「か、閣下…しかし……」
秋子「名雪!わしを○海道中の笑い者にするつもりか!」
真琴「こっこのババアッ!」
パァン(銃声)
名雪「うっ……うあああああああああっっ!!!」
グアッシャァァァン!(抜き手)
57 :
長森:2000/07/01(土) 07:01
祐一・バジーナとその部下ナユリーとロベアユ
神津島
59 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/08(土) 22:58
かざんばいだー
60 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/09(日) 01:34
ジーク・ジオソ
61 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/09(日) 01:48
立てよ住民
62 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/09(日) 02:15
立てよ住民
63 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/09(日) 02:20
この板は我々名無しさんによって管理運営されるべきである!
64 :
名有りさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/09(日) 02:57
ジーク・名無し
葉っぱに兵無し
KEYに将無し
67 :
観察中:2000/07/15(土) 04:40
せんべい屋さん…どうする?
68 :
mio:2000/07/21(金) 04:57
『あのね』
『mio帝国一号店なの』
69 :
mio:2000/07/22(土) 02:24
『あのね』
『店にしてしまったの』
『何を売るのか決めてないの』
『あのね』
『お姉さんの体を売るの』
『(抱)なの』
いろいろな意味で改めて…
「予約@詩子」
72 :
mio:2000/07/23(日) 03:18
そ、そんな、あたしお金ないよ…
…そんなうるうるした眼で見ないでよぉっ。
………(うずうず)
…………え〜いっ!(抱)
74 :
mio:2000/07/24(月) 04:49
『あのね』
『気持ちいいの』
『胸が無いのも、それはそれでいい物なの』
(抱かえし)
やはり…お姉ちゃんとは決着を付けないと…
対お姉ちゃん用の罠を仕掛けて帰ります。
トンカントンカン
できました。
それでは…
タッタッタッタッ
み・お・ちゃん?
なんか言ったかな?
あっ、にげたっ!
まちなさ〜いっ!
たったったったっ(踏)
えっ!?
「どこ〜〜〜〜〜〜ん!」(爆)
あっ、詩子さん!!
大丈夫ですかっ!
シッカリして下さい!!
オロオロ
……けほっ、けほっ…(咳)
な、何が起こったのぉ?
どうしてこんなに煙ってるのぉ?
……あれ、誰かいるの?
あっ、あれは栞ちゃん!
こらぁっ、まちなさぁいっ!(走)
わたしのスレに書いてた。澪ちゃん…
覚えていてくれて、わたしも嬉しいよ…
最近、雪ちゃんが居ないから少し寂しいよ…
82 :
mio:2000/08/05(土) 06:37
『あのね』
『残念だけど別人なの、black mioも多分違うの』
『わたしにも誰が誰だか判らなくなりつつあるの』
えぐえぐ
あたしも最近誰が誰だか…
ゴメソ、嘘ついた。
初めから誰が誰だかわからない…
…………クンクンクン
この匂いは澪ちゃんと詩子ちゃんだね?
取り敢えず抱きしめとくよ(抱き)(抱き)
みさきさん、匂いだけでわかるの?
なんだか…犬みたい。
あたしも澪ちゃんとみさきさんを。(抱抱)
86 :
mio:2000/08/09(水) 01:29
『あのね』
『よく解らないけど、抱きしめられたの』
『取りあえず抱きかえすの』(‡包)(‡包)
う〜ん、良く判んないけど抱き返しておくよ(抱き*2)
それなら、あたしは澪ちゃんの頭とみさきさんの頭をなでなでするね。
(なでなでなでなで)
89 :
mio:2000/08/11(金) 02:20
『あのね』
『それなら私はみさき先輩と詩子さんにすりすりするの』
(すりすり)(すりすり)
う〜ん、良く判んないけど頭を撫でられたり
ほっぺをすりすりされて嬉しいよ
ならあたしはそっとほっぺにキスしてあげる。(ちゅっちゅっ)
92 :
mio:2000/08/16(水) 03:49
『あのね』
『じゃあ口にキスするの』
(チュッ)(チュッ)
う〜ん、よく分んないけど二人とも嬉しいよ。
夏の夜の輝き
「茜、今日はごめんね?無理言って」
「私と詩子の仲です。気にしないで下さい」
「でも〜、今日は出掛ける予定だったんでしょ?」
「別に気にする必要無いです。私も宿題が残ってますから…」
「ほんとに?」
「ハイ。本当です。それより詩子、あれだけ学校サボって要るのに良く解りますね?」
「えへへ… この程度の宿題は、この詩子さんに取っては赤子の手を捻る様なもんだよ!」
「…詩子、何が言いたいのですか? 言葉の言い回しが変です」
「えっ、茜、そうだった。まぁ〜、才色兼備のあたしにも些細な間違いがあるって…」
「…最近の詩子、言う事が浩平に似てきました」
「ちょっと茜、変な事言わないでよ〜」
「それより詩子、そろそろ3時ですから休憩にしませんか?」
「茜、誤魔化さないでよ〜」
「…詩子、冗談です」
「もう〜、あかねったら〜」
「詩子、少しの間、本でも読んで待ってて下さい。私、お茶の用意をしますから…」
「茜、あたしは手伝わなくて良いの?」
「今日は、詩子がお客さんですから、別に良いです」
「本当に? じゃあ、任せるね?」
私は詩子の声を背中に聞きながらキッチンに降りて行きました。
夏休みも後数日を残すだけのある1日。私と詩子は、私の家で夏休みの宿題を片付けていました。
私は、キッチンで用意をした。紅茶とケーキを持って詩子の待つ私の部屋に戻りました。
「詩子、お待たせしました」
「ありがとう、茜」
「別に良いです。それより詩子、今夜は空いてますか?」
「別に空いてるけど、なにするの?」
「詩子も知ってるでしょう? 今夜は十徳神社の縁日です。何でも花火大会も有るとか、それに詩子と行きたいと思いまして…」
「えっ! 縁日の花火大会!? 行くっ、あたしも行くよっ!」
「縁日は7時からだそうです。詩子、この後の予定どうします?」
「じゃ〜あ、勉強は5時で切り上げて7時にあたしが迎えにくるって事にしない?」
「私はそれで良いですが…、詩子は無理をしてませんか?」
「えっ、あたしは別に無理してないよ。それより、そうと決まれば早く食べて宿題片付けよ」
「ハイ。判りました。それでは頑張りましょう」
「ちょっとあかねったら、気が早いんだから…」
私は詩子の言葉も耳に入らず。頭の中は今夜の縁日の事でいっぱいでした」
夏の夜の輝き 〜溶けてゆく夏の日々〜
書いた人:ゆず木詩子
「茜、今日はごめんね、無理言って」
シャーペンをテーブルにおいて、正面にいる茜に言葉をかける。
茜はテーブルから顔を上げて、
「私と詩子の仲です。気にしないで下さい」
と、優しい答えをくれる。
全然迷惑じゃないよ、という風に。
夏休みもそろそろ終わりというある暑い日、
あたしは茜の家で、茜と一緒に夏休みの宿題を片付けていた。
扇風機からの涼しい風はあたしの髪を揺らし、そして茜のお下げを揺らす。
その扇風機の向こう、カーテンの先に見える青い空には大きな入道雲が湧き上がり、
太陽の光をうけて白く輝いていた。
「でも…今日は出掛ける予定だったんでしょ?」
昨日聞いた話だと、茜は図書館へ行く予定があるって聞いていたような気が…
でも、そんなあたしの心配した様子を汲み取ってか、
「別に気にする必要無いです。私も宿題が残ってますから…」
「ほんとに?」
「ハイ。本当です」
茜は時々無理をしてあたしに合わせるところがあるから念を押す。
どっちにしても返ってくる答えはいつも一緒なんだけど…
「そにしても…詩子」
「ん?」
「あれだけ学校をさぼっているのに良く解りますね?」
突然茜はそんなことを言い出した。
そんなにサボっているように見えるかなぁ?
でも、わざとおどけて、
「えへへ…この程度の宿題はこの詩子さんに取っては赤子の手を捻る様なもんだよ!」
と言って余裕の表情を見せた。
でも、茜は不思議そうな顔をして、
「…詩子、何が言いたいのですか? 言葉の言い回しが変です」
と一言。
「えっ、茜、そうだった。まぁ〜、才色兼備のあたしにも些細な間違いがあるって…」
おかしいところあったかな? そう思いながら頭をかきながら言い訳をする。
茜はそんなあたしをじっと見詰めながら、
「…最近の詩子、言う事が浩平に似てきました」
なんて事を言ってくる。
あたしはきょとんとして意味をゆっくり考える。
と、内容をすべて読み取ったあたしは、
「ちょっと茜、変な事言わないでよ〜」
と思わず不満を言ってしまった。
よりによってあの折原くんと一緒とは…
「それより詩子、そろそろ3時ですから休憩にしませんか?」
「茜、誤魔化さないでよ〜」
「…詩子、冗談です」
「もう〜、あかねったら〜」
あたしはちょっとほほを膨らませて非難する。
茜も最近は言うようになってきたんだから、その気持ちをこめて。
「詩子、少しの間、本でも読んで待ってて下さい。私、お茶の用意をしますから…」
すっと、立ち上がりながら言う茜。それを見てあたしは、
「茜、あたしは手伝わなくて良いの?」
と、思わず一言。
でも、茜は片手を挙げて、
「今日は、詩子がお客さんですから、別に良いです」
と言ってくれたのであたしはお言葉に甘えることにして、
「本当に? じゃあ、任せるね?」
そう伝えた。
茜はあたしの言葉を受け取り、少し微笑んで階段を降りていった。
ひとり残されたあたしは、テーブルの上に広がった教科書やノートを片付けてかばんの中へ。
茜のも一緒に片付けて茜の机の上に丁寧に置く。
と、机の上にひとつの写真立てが飾ってあった。
よく見ると、幼稚園の頃のあたしと茜、そして見知らぬ男の子。
茜を中心に3人仲良く並んで、同じ幼稚園の制服に身を包んで写真に収まっていた。
「かわいい!」
自分たちのあまりに懐かしい姿に思わず声を出してしまう。
幼い頃の自分の姿、そして茜の姿が懐かしくて、ずっと見つづけていた。
「かちゃり」
部屋のドアが開き、
「詩子、お待たせしました」
茜がトレイに紅茶とケーキを乗せてやってくる。
紅茶はアイスアアルグレイ、ケーキはあたしがお気に入りのザッハトルテだった。
「ありがとう、茜」
トレイから紅茶とケーキをおろしながらお礼の言葉を述べる。
「別に良いですよ」
トレイを自分の横に置き、再度あたしの正面に座る茜。
ふわり、と白いスカートの裾が扇風機にあおられ少しはためく。
そんな茜の一連の動作を見ていると、ふいに茜は、
「それより詩子、今夜は空いてますか?」
そんなことを聞いてきた。
「別に空いてるけど、なにするの?」
今夜は…と思い巡らせて特にこれといって用事もない事を確認して尋ねる。
「詩子も知ってるでしょう? 今夜は十徳神社の縁日です。
何でも花火大会も有るとか? それに詩子と行きたいと思いまして…」
「えっ? 縁日の花火大会!? 行くっ! あたしも行くよっ!」
お祭りに花火大会、あたしはその言葉を聞いただけで胸がわくわくしてしまい、
思わず大きな声で答える。茜もびっくりするような大きな声で。
「縁日は7時からだそうです。詩子、この後の予定どうします?」
「じゃ〜あ、勉強は5時で切り上げて7時にあたしが迎えにくるって事にしない?」
頭の中で時間を計算してちょうどいい時間を指定する。
「私はそれで良いですが…、詩子は無理をしてませんか?」
「えっ、あたしは別に無理してないよ」
ちょっと心配そうな茜の顔を見てあたしは笑顔で答える。
全然無理していないよという気持ちを込めて。
「それより、そうと決まれば早く食べて宿題片付けよ」
もう半分くらいお祭りの気分で茜に伝える。
と、茜もなんだか楽しみみたいで、
「ハイ。判りました。それでは頑張りましょう」
と、ちょっと明るめの声で答えてくれた。
「ちょっとあかねったら、気が早いんだから…」
あたしはそんな茜の様子にちょっとほくそえんで、
「いただきま〜す」
と紅茶に手をつけた。
「どうぞ」
と、茜もなんだか嬉しそうに答えてくれる。
あまり表情に出ていないけど、あたしにはわかった。
夜になればお祭り、たぶん今年最後の夏のイベント。
あたしと茜、ふたりで浴衣を着て出かけてゆく。
金魚すくいをしたり、杏飴を食べたり、とっても楽しみ。
そんな様子を浮かべつつザッハトルテを一口。
過ぎ去ってゆく夏の日々のようにチョコレートはゆっくりと口の中で溶けていった。
(おわり)
『旋律に願いを込めて』
かいたひと:ゆず木 詩子
「詩子、お願いがあります」
「あ、うん、いつものだね? いいよっ」
あたしはいすから立ち上がり、腕を伸ばして本棚から一冊の本を取り出す。
もうすっかり端の方が擦れてしまった薄っぺらな本。
あたしはその本の3ページを開き、さっきとは違う長めの椅子に腰掛けて本を置く。
「じゃ、いくよ!」
「はい、お願いします」
あたしは左腕を小さくあげて小さく息を吸い、
一気にその息を吐きながら鍵盤をおす。
流れ出たひとつの音にあわせ、短調の和音を奏でる。
そしてまたひとつの音、そして和音。
あたしは流れるように、そして気持ちをこめて曲を奏でてゆく。
遠いはるか昔の人々の思いをくみとるように…
あの、うだるような熱さもとうに過ぎ、
すっかり秋の深まった9月の中旬、
休みの日ということで今日は茜がうちに来ていた。
最近あったことを話したり、うちにある本を読み漁ったり、
それがうちでの遊びのだいたいのスタイル。
そして、あらかた話題も尽きて、本も読み終わってしまうと、
いつも茜のお願いがくる。
幼いころからの茜のお願い、
「詩子のピアノが聴きたいです」
そう、ずっと変わらないお願いだった。
茜に初めてピアノを聴いてもらったのは、小学校に入りたての桜舞う4月、
ピアノの稽古に初めて行った日のことだった。
「詩子ちゃん、詩子ちゃん」
「どうしたの? 茜ちゃん」
風に桜舞う4月の空、その空を見渡す窓際の席であたしは帰り支度をしていたときだった。
「きょう、あそびにいっていい?」
それはいつもと同じ質問。
学校が終わったら一緒に遊ぶ約束。
「ごめんね、茜ちゃん。今日はでかけなきゃいけないの」
でも、この日、初めて茜の誘いを断ることになった。
ピアノの初めてのお稽古があるから。
でも、それを聞いた茜は泣きそうな顔になって、
「え…どこでかけるの?」
そうあたしに尋ねてくる。
「うん、今日からピアノのおけいこにいくんだよ」
「ぴあののおけいこ…?」
顔に「?」をたくさん付けてちょっと首をかしげる茜。
あたしも真似して茜と同じ角度に首をかしげて眼を合わせる。
「そう、ピアノのおけいこが今日からなの」
「そうなんだ…」
そうつぶやいて、しばらく何かを考えていたかと思うと、
「わたしも…いっていいかな?」
「えっ!?」
そんなことをつぶやく茜。
あたしはびっくりしてしまってその一言がやっとだった。
「わたしもいっしょにいきたいの」
茜の眼は真剣そのもの。
こうなったらもう意思は変わらないことを幼いながら知っていたあたしは、
「う、うん…おかあさんにきいてみる…よ……」
これしか言えなかった。
「あら、私もどっちにしても見学するつもりだったから一緒に行きましょう」
「ごめんなさい、よろしくお願いしますね。ほら、茜も、よろしくお願いしますって」
「うん、お願いします」
お母さんと茜のお母さん、そして茜3人の会話。
あっさりと話が決まってしまい、茜も一緒にいくことになった。
ピアノの教室の多くは個人で開いている先生が多く、
あたしの先生もそんななかの一人の先生で、
その教室もあたしの家からすぐ近くの普通の家だった。
「ぴんぽ〜ん」
お母さんが呼び鈴を押す。
あたしと茜は手をつないだままじっとドアのほうを凝視していた。
あたしは緊張のあまり茜の手を思いっきりぎゅっと握っていたけれど、
でも、茜は痛がるそぶりを微塵も見せず、優しく握り返してくれた。
大丈夫だよ、がんばってね、そんな風に。
「は〜い!」
呼び鈴を押して少しして中から明るい女の人の声が聞こえてきて、ドアがゆっくりと開かれる。
「こんにちは、今日からお世話になります柚木詩子の母です」
「こちらこそ、よろしくお願いいたします」
お母さんと先生がまず挨拶。
そして、先生は視線をお母さんからあたしへ、そして茜へと移し、
再びあたしへと視線を戻して、
「あなたが詩子ちゃんね? よろしくね」
と笑顔。
「あ、よ、よろしくおねがいします…」
緊張でどもりながら返事を返すあたし。
そんなあたしの様子を感じ取ってか、
「うん、よろしくね、詩子ちゃん」
と、先生の優しい返事。
今でもこの時のこと、この優しい言葉は、
懐かしい思い出としてよく覚えている。
ピアノのある部屋に通されて、お母さんとあたしと茜、そして先生の4人でお話。
どんなことをこれからやるのかあたしたちに話してくれたけど、
あたしは全然頭の中には入っていなかった。
そして、ピアノの前に来て正しい椅子の座り方、
そして、鍵盤への手の置き方、
次にピアノの扱い方、
蓋はゆっくり開け閉めしないと傷つけてしまうし、
鍵盤も強くをたたきすぎると音は変わってしまう。
だから丁寧に扱うように、
そんな感じの説明を一通り受け、
そして、楽譜を見ながら一つ一つの音符を一本の指で押しておしまい。
結局鍵盤を押したのは14回だけだった。
その14回がはじめて茜に聞いてもらったピアノだった。
「おつかれさまでした、詩子ちゃん」
あたしがゆっくりと蓋を閉める様子を見ながらの一言。
あたしは椅子から飛び降りて、先生にぎこちなくお辞儀。
そして、ふたりの座っている椅子の横にちょこんと腰掛ける。
「初めてのピアノはどうだった?」
再び蓋を開けて、長いすに座りながら聞いてくる先生。
あたしは少し考えるようなそぶりをして、
「つかれました…」
とだけ一言。
「最初だからちょっと疲れちゃったかな?」
「はい…」
「でも、じょうずだったよ!」
「?」
そう横から言ってくれたのは、茜だった。
「そうね、鍵盤の扱い方は上手だったから、
これからずっと続けていくとたくさんの曲が弾けるようになるわよ」
そうして、先生は一冊の本を本棚から取り出し、
はじめの方のページを開いて書見台に置く。
「それじゃ、私から一曲」
と一言告げると、先生はゆっくりと曲を弾いてゆく。
静かに流れてゆく旋律、奏でられる和音は、
あたしの心の中にひとつの画像を浮かび上がらせる。
静かな森の奥深く、水面に映る満月の姿、
その姿は水面をなぜる緩やかな風にさざめいて、
幾千もの姿をあらわしている。
曲の途中の起伏で月は幾万にも増え、
水面はその姿をかえる。
同じような旋律が続いていくけれども、決して飽きることのない旋律。
あたしはその旋律を、じっと目を瞑り聞いていた。
やがて、長く響く和音が曲の終わりを告げる。
そっと眼を開けると先生が席を立ってこちらにお辞儀をしていた。
その姿を見たお母さんが拍手をはじめる。
茜もあたしもその姿に習い、拍手をした。
「ありがとうございます」
先生もそれに応えてお礼を言う。
あたしはただぼぉっと拍手をしていた。
なぜだか良くわからないけど、ぼぉっとしたまま。
思えばクラシックのピアノ曲をはじめて聞いたのはこれが初めてだった。
「どうもありがとうございました」
「はい、また来週ね」
先生と挨拶をして、3人玄関を出る。
桜の花びらが舞う道を歩きながらあたしは先生の演奏を思い出していた。
心の奥に残る、月の姿を映した湖の様子を。
「詩子ちゃん…」
「…ん?」
「せんせいのえんそう、すごかったよね」
「うんうん、すごかったね」
ちょっと興奮気味で言葉を掛けてくる茜。
あたしはその興奮に飲み込まれたように、
一緒になって興奮した口調で応える。
「そうね、詩子も練習すればあの曲を弾けるようになるわよ」
「ほんと!?」
あたしより先に声をあげる茜。
そして、期待を一身に集めた眼であたしのことをじっと見つめる。
あたしは、ずっと見つめられているのが恥ずかしくなって、ふと眼をそらす。
すると、がしっ、とあたしの手をつかんで、
「がんばってね、詩子ちゃん。あたし、詩子ちゃんが弾いてくれるのを楽しみにしているよ」
と、興奮した口調でまくし立てる。
ぎゅっと握る手はどんどん強くなってゆくよう。
「あら、私も楽しみにしてるわよ、詩子」
お母さんもいっしょになってそんなことを言ってくる。
あたしは全然自信が無かったけれど、その茜の眼を、そして握る手見ていたら、
なんだかがんばれば出来るような気がしてきた。
「わかったよ、茜ちゃん。きたいしててね」
思わずそんなことまで言ってしまったあたし。
茜の眼は期待にさらに輝き、うれしそうに、
「やくそくだからね」
と言って、握ってたあたしの手を離す。
それからあたしはこの曲を弾けるように、
茜の期待に応えられるように、
毎週のピアノの練習に欠かさずに行き、
家での練習も欠かさず、
そして、やっとこの曲の練習を始めたのは、
小学校2年の、やはりこんな秋も深まる10月のことだった。
始めてあたしはその楽譜を見たとき、実際弾けるのかどうか心配だった。
上下に飛んでいる音符、今まで見たことの無い和音、
そして、速度表記のところには今まで見たことの無い文字が。
先生にその意味を聞くと、
「ゆっくりと苦しみをもって、という意味よ」
と、教えてくれたのだけれども、あたしには意味がつかめなかった。
始めは音符を覚えるために上のパートと下のパートを別々に、
そしてやがて両手ででの練習。
音に色をつけて弾いて行くという練習…
あまりの音符の飛び方、
ペダルの使い方の難しさ、
あたしは何度も挫折しそうになったけど、
あの茜が握ってくれた手の暖かさ、
あの茜の期待に輝く瞳は、あたしを前向きにさせてくれた。
そして、小学校3年の初秋、
はじめて茜の前で弾くことになった。
「詩子ちゃん、がんばってね」
「うん、がんばるよ」
あたしは小さくてを上げて、ピアノへと向かい、
もうすっかり端の方が擦り切れてしまったピアノピースを書見台に置く。
ゆっくりと椅子に腰掛けて、小さく深呼吸して精神統一。
そして、すっと左腕を、少し遅らせて右腕を上げ、
小さく、それでいて急に息を吸ってひとつめの和音を弾く。
寸分もたがわず、同時に流れる3つの音。
それにあわせて、右手も3つの音を奏でる。
また左手、そして右手。
足のペダルもリズムにあわせて踏みかえてゆく。
ずっと同じリズムが続くけど、決してけだるくないリズム。
あたしは意識を集中させて弾いてゆく。
心の中は森に囲まれた静かな湖、
その水面に光り輝く月。
そんな風景を浮かべながら弾いていた。
やがて、前節が終わり、後節へ。
同じようにリズムに乗せてあたしは弾いて行く。
同じ気持のまま、でも、途中雰囲気の変わるところから悲愴感をこめてゆっくりめに。
そして、やがて最後の7つの和音を奏で、ゆっくりと息を吐き出しながら腕を下ろす。
静かに瞳を開いて立ち上がる。
「ぱちぱちぱち…」
後ろから聞こえてくる茜の拍手。
あたしはそれに応えるようにゆっくりを後ろを向いて、そっとお辞儀。
「いつもありがとうございます、詩子」
「いつも聴いてくれてありがと、茜」
茜のお礼と、あたしのお礼。
そして、お互い、どちらとも無く微笑みを交わし、
ゆっくりとあたしは椅子に座る。
あの、幼い日からかわらない言葉、
そして変わらない動作。
そして、あたしはこのときにいつも思う。
ここまでこれたのは茜のおかげ。
茜がいつも聴いてくれていたから。
たとえ子どもから大人に変わっても、
どんなにあたしたちの周りが変わろうと、
ずっと茜にピアノを聴かせてあげることができるといいな、と。
そして、いつまでもいっしょに茜と一緒にいたいな…と。
そういつも願って、最後に茜の顔を見るのだった。
(おわり)
久しぶりに稼動スレ発見。しかも先ほどの続きらしい。
また来てみることにして、先に進む。テレホまでに最深部まで辿りつかねば。
それでは続きを頑張ってくだされ。