1 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:
みんなで偽AIRのリレー小説していきましょう。
ネット引きこもりの国崎往人君17歳がいました。
この頃ホームページを見尽くした感のある彼は
ある占いサイトに立ち寄りました。
その名も食べ物占い。
彼は迷わず「ラーメンセット1つ」を選びました。
占いの結果を見るとこう書かれていました。
「あなたは2chに行くべきです(藁。次のボタンを押しなさい」と
2 :
名無しさん:2000/06/23(金) 23:13
国崎往人君が恐る恐るボタンをクリックすると、画面に大量のウインドウが表示されました。
これはブラクラだったのです。
国崎往人君はショックを受けましたが、このとき表示された2chという単語をどうしても忘れることは出来ませんでした。
彼は2chという単語を検索エンジンにかけたところ、2chとは匿名掲示板だということを知りました。
「匿名掲示板なら荒らしたい放題だ」
そう思って彼はLeafKeyに入りました。
彼は最悪のタイミングで最悪の書きこみをしました。
あまりのタイミングの悪さに、彼の書き込みにレスをする人はおろか、読んだ人も殆ど居ませんでした。
そんな中でたったひとり、彼のカキコにレスする人が居ました。
その人のハンドルは神尾見鈴。彼女は「荒らし行為は止めましょう、詳しくはここを見て下さいね。にははっ」とマジレスをしURLを張りつけました。
往人君がそのURLをクリックすると、また画面に大量のウインドウが表示されました。
そう、彼女はマジレスに見せかけながら荒らす、往人君より遥かにレベルの高い荒らしだったのです。
訂正です。
LeafKey→LeafKey板
見鈴→観鈴
観鈴の方は何故このように変換されたんだか…。
4 :
ゴーストライター御神:2000/06/23(金) 23:43
軽い冗談につもりだった美鈴だが、
国崎の逆鱗に触れてしまったようだ。
怒りの収まらない国崎は、
あちこちにブラクラを張りまくった。
(私のせいで、彼は厨房になってしまった…)
深い後悔の念が美鈴の胸を締め付ける。
荒れ果てた国崎を見るに見かねた美鈴は、
「国崎君、ごめんね。私のまんこ画像見せてあげるから許して」
と、彼が在中するスレッドにリンクを張った。
二度もブラクラを踏んでしまった国崎は、
今度こそ引っ掛からないよう、細心の注意を払いながら
リンク先に飛んだ。
異常はない。
やったぜ!
国崎が勝ち誇ったのもつかの間、
5秒後、彼はブラクラより恐ろしいものを目にする。
そう、それは、川辺に打ち上げられた水死体の画像だった。
実を言うと往人が恐ろしいと思ったのは水死体のおぞましさではない。
確かに、水死体の腹は腐敗ガスで膨らんでいて、身体に蛆虫がわいていて気持ち悪くはなった。
だが、それより恐ろしかったのはその画像ではない。
その画像を置いているHPの管理人だった。
管理人の名は霧島佳乃。
彼女は何を隠そう往人の幼なじみで、彼は彼女に一時期淡い憧れを抱いていたのだ。
同姓同名の赤の他人かとも思ったが、プロフィールのところに張ってある顔写真は紛れもなく佳乃のものだった。
そう言えば…
佳乃は昔、犬を飼っていたことがあった。
その犬の名はポテト。
彼女はポテトを調教して近所の野良猫を食わせたりしていた残虐な少女だった事を、往人は思い出した。
6 :
ゴーストライター御神:2000/06/24(土) 00:18
トップページのアクセスカウンタが刻む数字に満足した佳乃は、
パソコンの電源を落とすと、
ベッドで這いつくばるように眠る男に視線を移した。
男は一糸まとわぬ姿のうえ、右手に手錠が繋がれていた。
床に落ちていたムチを拾い上げると、
赤く腫れ上がった尻を二度三度引っ叩いた。
「なに私を差し置いて眠ってるんだ、こら」
「お、おはようございます、佳乃様」
佳乃が調教していたのは、ポテトだけではなかった。
ベッドの上の男…いや、実際は擬似男根を括り付けられた女は姉の聖だった。
佳乃は聖の上に腰掛けると、赤く腫れ上がった尻に蝋燭を滴らせる。
「熱い! 熱い! お願いだから止めて…」
「五月蝿いよ…」
佳乃は聖を仰向けにすると、自らの花弁に擬似男根をあてがった。
佳乃は出し入れを何度も繰り返し、やがて絶頂を迎える。
その様子を神尾観鈴が盗撮用カメラで全く表情を変えずに眺めていた…
8 :
ゴーストライター御神:2000/06/24(土) 01:13
午前8時15分。
国崎の通う夢の島学園は、
各々の教室に向かう学生のざわめきに包まれていた。
観鈴は、青いショートヘアを揺らしながら歩く少女の姿を認めると、
駆け寄って軽く肩を叩いた。
「おはよう、佳乃」
「おはよう」
昨日と変わらぬ佳乃の笑顔。
しかし、その屈託のない笑顔が
数日後には絶望と恐怖に塗り替えられるかと思うと、
観鈴は花弁を濡らさずにはいられなかった。
(あの写真をネタに…うふふふ)
「神尾さん、ちょっと良いですか?」
観鈴の後ろから、冷たい声が聞こえた。
「あら…遠野さん? 何かようかな?」
観鈴に話しかけたのは遠野美凪。
観鈴のクラスメートである。
観鈴ははっきり言って、この女が苦手だった。
レズのロリコンという噂が立つこの女は、いつも宙をぼんやりと眺めていて、クラスメートから敬遠されていた。
観鈴は最初、この女は白痴ではないだろうかと思った。
だが、成績はさほど悪くはなく、白痴ではなさそうだった。
「どうして、そんなに股間からいやらしい汁を垂らしているんですか?」
美凪が観鈴の予想し得なかった疑問を投げかける。
何故、この女はそんなことが分かるのだろう?
だが、その疑問も心の奥底から湧き起る恥ずかしさに打ち消された。
恥ずかしさのあまり、観鈴は思わずその場を逃げ出したい気持ちになった。
10 :
ゴーストライター御神:2000/06/24(土) 02:02
羞恥心に耐えかねた観鈴は顔を赤らめ、
近くのトイレに駆け込んだ。
個室に入り、ねっとりと濡れたパンティを脱ぐと、
バッグに入れておいたブルマに履き替えた。
一息つき、教室に向かおうとドアを開けると、
そこには、両腕を胸の前で組みながら薄笑いを浮かべる美凪が居た。
「どうしたんです、急にトイレに駆け込んだりして」
返答に詰まった観鈴は、視線を床に落とす。
一刻も早くこの場から立ち去りたいが、
美凪の射抜くような視線が、美鈴の影を床に縫っていた。
「ごめんなさい」
沈黙に耐えかねた美鈴がトイレを後にしようとしたその瞬間、
「きゃあ!」
美凪は彼女の肩を掴みながら個室に押し戻すと、
自らも個室に入り、ドアをロックした。
「と、遠野さん、何を…」
美凪は問いには答えず、不気味な笑顔をたたえている。
そして、ゆっくりと観鈴のスカートの中に手を入れる。
「な、なにするの、やめて!」
周囲に悟られぬよう、声を殺してあがなうが、
美凪はあざ笑うような笑顔をさらに歪め、
人差し指の腹を花弁に這わせた。
「ああん」
洗濯したてのブルマが、みるみるうちに染みを広げてゆく。
「あらあら、軽く触っただけなのに・・・敏感なのね。
お仕置きが必要だわ」
う〜ん、これって、
1さんが期待していた展開とは違うような・・・。
12 :
2:2000/06/24(土) 02:20
「止めてよ…遠野さん」
観鈴は制止の声を上げるが、美凪は愛撫を更に強める。
「こんなに濡らして何が、「止めてよ」ですか…」
美凪は観鈴から掬い取った愛液を、観鈴の顔に塗りつける。
「大体何で、ブルマを履いてるんですか? 下着も着けないで…」
観鈴はその質問に答えることは出来なかった。
「神尾さんもこう言うことがしたかったんでしょう…」
美凪はポケットから売武を取り出すと、それを観鈴の中に一気に挿入した。
「ああーっ!」
観鈴は処女膜を破られる痛みのあまり、声を上げてしまった。
「あら…処女だったの…。うふふ…可愛いわ…」
美凪はバイブに付いた破瓜の血を舐め不気味な笑みを浮かべる。
「今度は後ろの処女を奪ってあげるわ…」
そう言って、美凪がバイブの滑りをよくするため、血の混じった観鈴の愛液を掬おうとした途端、観鈴が様子が豹変した。
「五月蝿いんだよ、このロリレズが…」
観鈴は二重人格者だったのだ。
観鈴は美凪の髪を掴むと、便器に美凪の頭をぶつけた。
そして、それを何度も繰り返す。
便器を美凪の頭から流れた血液が赤く染め上げても、観鈴はそれを止めようとはしなかった。
13 :
2:2000/06/24(土) 02:26
更に1さんの意図から外れてしまった…。
それはそうと、ゴーストライター御神さんと比べると自分の文才の無さが鮮明に…。
14 :
いゃあ:2000/06/24(土) 14:09
この板の趣旨には、とってもそぐっていると思うぞ。
15 :
すまぬ一度あげるぞよ:2000/06/24(土) 16:02
すまぬな、皆の衆
16 :
ゴーストライター御神(軌道修正):2000/06/24(土) 18:43
こめかみの傷口から滴る鮮血を制服の裾で抑えながら、
美凪は観鈴を見上げた。
観鈴は、恐怖に歪んでいた先刻の表情とはうって変わって、
眉は釣り上がり、瞳は暗い炎をたたえている。
観鈴の変貌ぶりに驚いた美凪は、
全身を震わす恐怖のあまり、許しを請う言葉さえ出すことが出来ないでいる。
いったい何が起こったのか?
納得のゆく解答をはじき出そうとするが、いくら思考の糸をつぐもうとも、
それが明確な形を成すことはなかった。
第二の人格 ―いやこれこそが第一の人格なのかもしれないが― に支配された観鈴は、
自分がされたのと同じように、バイブで彼女を貫こうとした。
処女喪失を覚悟したその瞬間、美凪の意識が弾けた。
瞳は光を失い、全身から力が抜けてゆく。
観鈴が不審そうに見つめていると、美凪の体のいたる所から、
毛髪ほどの細さの糸が伸びているのに気がついた。
糸は、個室の外に向かって伸びている。
ドアを開けると、糸は、トイレの出入り口に立つ男の指先に絡み付いていた。
「お、おまえは?」
観鈴が疑問を口にした瞬間、美凪の体が跳ね上がり、
男の方に向かって飛んでいった。
男は美凪を抱き止めると、観鈴を睨みつけた。
彼の名は国崎住人。
2chで観鈴にブラクラを踏まされた少年だ。
「チッ、うまくいかなかったか。まあそれでも、完全に失敗ってわけでもなさそうだな」
人形遣い国崎は、オートマター『美凪』を使い、
ブラクラを踏ませた観鈴に復讐を果たそうとしていたのだ!
「厨房め・・・楽しみにしてろ、お前のいやらしい写真をロビーに張ってやる」
国崎は吐き捨てると、美凪の制服に隠されていたカメラを手に取り、トイレをあとにした。
17 :
2:2000/06/24(土) 23:21
「往人め…引き篭もっていたのではないのか?」
観鈴は唇を血が出るほど噛締め、顔を憤怒に歪めていた。
理由はカメラを奪われたことではない。
「石橋を叩いて人を脅迫する」をモットーにしている観鈴は手早く己の恥辱に塗れた画像なぞは奪い取っていた。
往人が持って行ったのは、美凪にみちるが犯されている画像である。
だが、下品で低能な引き篭もりに出し抜かれた事。
これが観鈴に凄まじい屈辱を与えていた。
それは先程美凪に己が秘唇を濡らしていることを指摘されたときの比ではない。
「くそ餓鬼が…。ロビーで貴様の個人情報を洗い浚い書き込んでやる…」
国崎に捨てられた瀕死の美凪に一瞥をくれて、観鈴は校舎を後にした。
18 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/06/25(日) 01:33
よくわからん的あげ。
test
20 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/06/25(日) 03:32
age
21 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/06/25(日) 21:29
続き希望的上げ
22 :
ゴーストライター御神:2000/06/25(日) 22:21
なんか方向を見失い始めたんですけど、
続き、読みたいですか?
23 :
@店番終了:2000/06/25(日) 22:26
なんか知らんけどおもろいので続けて
24 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/06/25(日) 22:27
はい。
25 :
24:2000/06/25(日) 22:31
>22です
何か良くわからないが。
27 :
2:2000/06/26(月) 00:38
ゴーストライター御神さんが方向を見失ったのは、私がいけないのか?
2さんのせいじゃないですよ。
29 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/06/26(月) 02:48
続き読みたいのでage
続きよみたいです。
おねがいします。
31 :
2:2000/06/26(月) 06:01
国崎は観鈴の秘部の画像をジオにアップしようと思ったが、それは観鈴に画像を摩り替えられた為に失敗に終わった。
だが、国崎は収穫に満足していた。
幼女が陵辱される写真…それも生は滅多に見れるものではないから。
「はあっ…はあっ…」
何度、この写真で果てたことだろう。
国崎の部屋はスペルマの匂いがむせ返るほど充満しており、何枚ものティッシュペーパーが浪費されていた。
国崎は十三回ほど抜いたあと、メッ○ールを飲んで気分を落ち着けた。
「ふぅ…さっぱりしたな」
2chに出会う前の国崎はマスターベーションすらする気力を失っていたが、2chとの出会いが彼を行動的にした。
国崎が今日学校に行ったのも、ネットは安息の地ではないと教えてくれた2chのお陰だった。
2chのお陰で国崎は仮想現実にではなく、現実に安息の地を求めることにしたのだ。
最も、まだ完全にネット依存症が治ったわけでもなく、また2chのせいで彼の精神は余計捻れてしまったが。
国崎が掛け時計に眼をやると、短針が11のところを刺していた。
テレホタイムの始まりだ…。
国崎はパソコンを起動した。
2chへ行く為に。
おもろいです。
33 :
1:2000/06/26(月) 19:51
なんとなく予想通りの展開になってるな。
2さん、気にしなくていいですよ。
観鈴が上級荒らしとかエロへ話が進むのは期待通りだったし。
思い付けば続きを書きます。
34 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/06/27(火) 21:38
続ききぼーん
35 :
1:2000/06/28(水) 21:11
観鈴は悩んでいた。なぜ私の個人情報が漏れたのだろう。
2chは匿名掲示板のはずだ。IPが漏れるわけないし、他人のIP使って
入っているため、もし2chがハッキングされたとしてもばれるわけが
ないのだ。
観鈴はその謎に一晩中苦しめられていた。ブラクラを使い国崎のIPを
抜いたが、自分が抜かれたのは何故だ?
観鈴「く、わからない」
観鈴は少し、考え方を変えてみた。
観鈴「国崎の体に直接聞くしかないか」
36 :
2:2000/06/29(木) 00:38
観鈴の個人情報を漏らしたのは佳乃だった。
確かに観鈴は他人のパスワードを盗んで他人に成りすましていた。
傍目には観鈴であると思えるような要素は何一つなかった。
IPをみても素人なら、国家公務員だと思っただろうし、ちょっと知識がある人でもどこのプロバイダを使用しているかがわかったくらいである。
だが、たったひとつだけ抜け穴があった…
それは、観鈴が自分の家の電話回線を使用していたということ。
あまりにも間抜けなことであったが、観鈴の家は裕福とは言えないので仕方のないことか。
佳乃は観鈴の家の通話記録を調べた。
で、観鈴が成りすましている人物の使用しているプロバイダを調べ上げた。
情報の売買を生業としている佳乃にとって、これくらい調べるのはわけのないことだった。
観鈴が使用しているのは遠野美凪のアカウントで、美凪はインターネットにさほど興味が持てなかったらしく契約月以外は接続していない。
また、彼女は解約の方法もわからなかったらしく、一月使いたい放題で○@`○○○円という契約を1秒たりとて使用していないのに半年以上も続けていた。
こういったアカウントは上質のものであり、これを見つけ出した観鈴はかなりのテクニックを有していることがうかがえた。
37 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/06/30(金) 07:11
続き読みたいあげ。
38 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/02(日) 06:51
age
39 :
2:2000/07/03(月) 00:09
観鈴が国崎に制裁を与える為に外出しようと玄関に行くと、カチャリと言う音がしてドアが開いた。
恐らく晴子が仕事から帰ってきたのだろう。
(タイミングが悪いわ…)
観鈴は思わず歯噛みした。
「なんや…、こっちは仕事で疲れてるのにあんたはこれから夜遊びか。いい身分やな」
晴子は酒臭い息を吐き出しながら、小言をいう。
この女は怠惰に生き、親らしいことは何一つしないくせに、小言だけは人一倍言う。
「お母さん、ちょっと用事があるの…」
観鈴が脇を通り抜けようとすると晴子が観鈴の二の腕を掴んだ。
「やかましいわ。穀潰しが逆らうんか?」
晴子は観鈴を掴む手の力を強めて、もう片方の手を観鈴の股間に手を伸ばす。
「お母さん…何するの? 止めてよ…」
だが、観鈴の制止の声なぞ意に介さず下着の中に手を入れる。
そして、陰核を指の腹で抑えつける。
「あ…ああ・…」
観鈴は身体を走った電撃に思わず声を上げる。
「お・・・お母さん…止めて…」
観鈴が陰核に与えられている刺激の為か、震えた声でもう一度制止する。
「ほんとはやって欲しいんと違うか? こんなに濡らして…」
晴子は観鈴の花弁の中を乱暴に指で掻き回し、淫靡な音を響かせる
「…そ…それは…ちが…」
「うちが仕事してる間、あんたは何人の男とこんなことして遊んでたんやろなぁ?」
晴子のその質問で、観鈴の中の何かが切れた。
例のもう一人の観鈴の発現である。
「五月蝿いんだよ、この阿婆擦れが…」
観鈴は晴子の脛に蹴りを入れると、乱暴に自分の体から引き剥がし玄関のドアに叩きつけた。
「あんたこそ誰にでもその腐った股を開いてるんじゃないのか?」
観鈴はドアにもたれてる晴子の顔に唾を吐き掛け、そう言った。
40 :
2:2000/07/03(月) 00:44
「何するんや、このガキ」
晴子は怒りと驚きで目を見開かせている。
「フン…」
観鈴は鼻で笑うと、晴子の前髪を引っ張って、力任せに頭皮ごと引き剥がした。
「あぁぁー―ーーっ!」
晴子の叫び声が、狭い玄関に響く。
次に観鈴は傘立てからビニール傘を取り出すと、晴子のスカートとショーツを引き剥がして傘先を秘唇に近づけた。
「や…止めて…お願いやから…」
晴子は頭から流れる血に染めた顔を恐怖で歪め、哀願する。
「聞こえんなぁ〜」
観鈴が勝者の眼差しで晴子を見下ろす。
観鈴は薄ら笑いを浮かべて尖った傘先を晴子の花弁に力任せに押し込む。
「ぐぁあああああーーーーっ!!!」
晴子の股間から留めなく流れる血が、観鈴の白いサンダルや晴子のヒールを赤黒く染める。
やがて、観鈴の手に何かを突き破ったような感触が伝わった。
観鈴は更に手に込める力を強める。
晴子は血を吐き出しながら何かを言っていたが、観鈴には良く聞こえない。
「ごぼっ」
晴子は口から大量の血を吐き出して新たな赤い水溜りをつくり、眼の光を落とした。
直後、晴子の口から赤黒く細い金属が顔を覗かせた。
ビニール傘の先である。
観鈴は晴子を貫き殺したのだ。
41 :
へたれ書き:2000/07/03(月) 02:30
リレーってことは続きを書いていいのかな
陰部から口まで串刺しとなった晴子を冷たい目で見下ろす観鈴。
その口元が歪み、笑い声が漏れる。
観鈴の邪悪なる心のうちから下賎な引き篭もり国崎を抹殺する方法が
沸きあがったのだ。観鈴は国崎のうちに電話をかける。
「往人か?観鈴だ。すぐに家に来い、みちるの画像をやる」
そういうと観鈴はすぐに電話を切った。
観鈴は国崎がぺドファイル的な要素を持つ男だということは2chでの
書きこみで既に推測していた為、この誘いに乗ってくることに
絶対の自信を持っていた。
文章下手糞ですんません。
42 :
2:2000/07/03(月) 02:47
>へたれかきさん
続き書いてくれる人がいなかったんで、書いてくれて嬉しいです。
43 :
2:2000/07/03(月) 02:50
訂正
へたれかきさん→へたれ書きさん
ハンドル間違えて済みません。
44 :
へたれ書き:2000/07/03(月) 20:17
なんとか続きをば書いてみました。
観鈴はほくそそ笑みながらPCを起動させた。
デーモンダイヤラーを使い、みちるの家に電話を掛け捲る。
122回目にしてやっとみちるが出た。
「誰?」
怯えた声だ。観鈴は変声機を使い男の声で語りかけた。
「俺は国崎往人というものだ。メールを見ろ」
みちるのうちはアナログ回線の為、電話を切らなければ
インターネットに繋げない。観鈴は返事も聞かず、
乱暴に受話器を戻した。
メールを読んでいるみちるを思い浮かべると、思わず
笑いがこぼれる。
メールの内容は脅迫文だった。文章は「観鈴の家に来い」
ただそれだけだ。だがそのメールはみちるにとって地獄からのメール。
みちるが美凪にレイプされている画像が添付されている。
(計画は完璧だ)
みちるは久々に爽快な気分だった。
45 :
へたれ書き:2000/07/03(月) 20:18
すまんです。最後の行の「みちるは久々に爽快な気分だった。」は
「観鈴は久々に爽快な気分だった。」の間違いです。本当にすんません。
46 :
へたれ書き:2000/07/03(月) 20:19
44の続きです
観鈴の計画・・・それはまさに狂気に満ちた悪魔的な計画だった。
まずみちるが来たら全身を拘束し裸にして、国崎に差し出す。
ぺドファイルの国崎がみちるを襲うことはほぼ確実だろう。
そこでみちるを襲っている国崎を後ろから撲殺し、
そのまますぐにレイプされているみちるをも絞殺する。
そしてあとは警察に電話して、
「家に帰ってきたら母親(晴子)が死んでおり、
以前から観鈴にたいしてストーカー行為を繰り返していた
(もちろんでっち上げだ)国崎往人が幼女をレイプし首を絞めていた。
幼女を助ける為、後ろから国崎を殴ったら死んでしまった」
といえば良い。国崎は犯罪者予備軍である引き篭もり野郎だし、
危急の際ということで、国崎を撲殺したことについて緊急避難、正統防衛が
認められる。みちる、晴子を殺した罪も国崎になすりつける。
こうして邪魔者、国崎往人を抹殺し、全ての罪を着せる
ことが出きる訳だ。
観鈴は笑いが止まらなくなりそうだった。
47 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/03(月) 22:36
続ききぼーん
48 :
名無しさん@そうだくん:2000/07/04(火) 14:16
上げ
49 :
2:2000/07/05(水) 00:39
観鈴が壁に手を置いて窓の外を眺めていると、不意に頭痛に教われた。
そして、身体に血管が浮かび上がり、少量の血を吐き出す。
「はぁ…はぁ…あいつがまだ消えないのか…」
喀血してできた小さな血溜りに手をついて呟く。
あいつとは、観鈴が生まれたときから持っていた人格。
愚鈍どもに笑顔を振り撒いて、己の内面を覆い隠すあの人格のことである。
「この身体はわたしのものだ…お前は消えろ」
再び目覚めそうなもう一人の観鈴に対し、話し掛ける。
「嫌だよ…わたしの中から消えてよ…」
内部の観鈴も必死で抵抗する。
「何を言っている、空の向こうにいたもう一人の観鈴であるわたしを呼んだのはお前だろう…」
観鈴は常々空の向こうにもう一人の自分がいるという妄想に取り付かれていた。
そして、海辺の堤防でもう一人の自分を感じる為に、風を浴びていたのだ。
だが、観鈴はそのときに風だけでなく、外宇宙から発せられた毒電波も浴びていた。
観鈴は毒電波を浴びて自らの中にもう一人の自分という幻想を作り上げたのである。
そのとき作り上げた幻想が、観鈴の精神を蝕んでいるのだ。
50 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/05(水) 00:49
つづけてー!
51 :
2:2000/07/05(水) 02:01
「はぁ…はぁ…どうやら抑えこめたみたいだな」
身体中から脂汗を流した観鈴は、安楽椅子に腰掛け一息をつく。
「しかし…これから国崎を相手にしなければならないのに、この消耗は辛いかもしれない…」
そう言う観鈴の足元には、激しい消耗を証明するかのように汗で出来た水溜りがあった。
また、観鈴の服は汗で身体に貼り付いており、その為に服の上から透けて見える肌が、見る者に一種の艶めかしさを感じさせる。
「…それにしても気持ち悪い」
観鈴は右手を扇ぐ様にしながら窓を開け放ち、夜風を部屋に導き入れる。
夜風の涼しさが、この不快感を僅かでも解消してくれるだろうから。
窓に身を乗り出して涼んでいる観鈴の後ろの方から、玄関のドアが開かれる音がした。
そして、家に響く足音。
(この足音は国崎か…。…みちるより先に辿りつくとは…)
国崎の家から観鈴の家はは、みちるの家からのそれよりも遥かに遠いので、みちるより先に電話をしたのだが、ここまで国崎が早く来るのは観鈴にとって大きな誤算であった。
観鈴は知らなかったのだ。
国崎の行動における最優先事項は幼女への愛であり、彼の全ての行動は幼女に対する異常偏愛によって駆り立てられているのだということを。
彼は愛の為に常人では考えられないほどの速さで観鈴の家まで辿りついたのだ。
ロリコン国崎サイコー
続きキボーンあげ
54 :
2:2000/07/06(木) 00:13
観鈴が玄関の様子を覗ってみると、国崎は律儀なことに廊下には上がらずに立っていた。
その光景に、観鈴は何か違和感を覚えたがその原因はよく分からなかった。
「こんばんは、国崎君。無断で玄関の中に入ってくる割には律儀ね」
観鈴は国崎の前に姿を現して、話しかける。
「みちるの画像を渡せ。はぁ…はぁ…」
観鈴の姿を認めた国崎の開口一番はそれだった。
彼の眼は血走っており、また逸物はズボンの上から分かるほどに猛り返っており、既に興奮していることが覗えた。
(これは計画通りなんだけどね…)
国崎の興奮ぶりを見た観鈴は思わず苦笑してしまう。
「まぁ、そんなに焦らないでよ。それよりも中に上がらない? むぎ茶くらいなら出すよ」
時間を稼ぎたい観鈴は、傍目から見たら笑顔に見えるように顔にしわを寄せて、そう言う。
「聞こえなかったか? 俺はみちるの画像を出せと言ってるのだ…」
国崎は血走った眼で、観鈴を睨みつける。
「だから、少し待ってよ。もう少ししたら、みちるがここに来ると思うから。そうしたらあなたの思うままでしょ」
観鈴は画像よりも美味しいみちる自身という餌を提示して、この猛獣を大人しくさせようとする。
「…と言うことは、お前は画像を持ってないのか?」
国崎の声に怒りが混じる。
またもや、観鈴にとって予定外のことだ。
「え…、それは…。でも、画像なんかより本物の方が良いでしょ」
観鈴は必死で取り繕おうとしたが、これは国崎の怒りの炎に油を注ぐに等しい行為だった。
「画像は無いんだな! 俺を騙したんだな! よくも騙したな、この牝犬め! 殺してやる! 殺してやる!」
国崎は怒声を張り上げ、殺意を露わにする。
(く…。今、殺るしかないか…)
そう考えた観鈴が身構えようとすると、後ろから血の匂いが漂ってきた。
そして、ピリャリピリャリと何かが滴るような言う音。
何事かと思って観鈴が振りかえると、そこには先ほど殺したはずの晴子が立っていた。
口先からは、きらりと輝く傘先が顔を覗かしている。
(そうか…先ほどの違和感は、あの女の屍骸が無かったことだったんだ、でも…)
「な…なんで立ってるの? 死んだはずなのに…」
観鈴は沸き起こる疑問の部分を思わず口にしていた。
「やっぱり、おまえが殺したのか。腐れ外道め。フフフ、良いだろう。何故晴子が立っているのか教えてやる。これは俺の一族に伝わる法術だ」
国崎は先程よりも幾分か冷静さを取り戻したような口調で話しかける。
「…口で詳しく説明してやっても良いのだが、百聞は一見にしかずと言う、身をもって体験するのが良いだろう。既に死せる者神尾晴子よ、汝が娘神尾観鈴を殺せ」
国崎がそのように言葉を発すると、今なお赤い雫を滴らせている晴子の目が怪しく輝いて、観鈴の首に向けて手を伸ばし始めた。
55 :
2:2000/07/06(木) 00:16
訂正
ピリャリ→ピチャリ
元のままだと意味不明だ…
56 :
1:2000/07/06(木) 00:16
すばらしいというか、なんというか。
いつも2さんありがとうございます。俺もそろそろ何か書かないとな。
57 :
2:2000/07/06(木) 04:12
「美凪…美凪!」
みちるが校舎で倒れている美凪の名を懸命に呼ぶ。
「ん…みちる…、ここは…」
美凪は目を覚まし辺りを見渡す。
「夜の校舎だよ。それよりも美凪…助けて欲しいんだけど…」
みちるは自分の処女をささげた女に、涙ながらに哀願する。
「…どのような用事?」
美凪はそんなみちるを見ても、無感動だった。
「あのね…国崎に…あの引き篭もりに呼び出されたの! 観鈴の家に来いだって、だからね、美凪助けて欲しいの!」
「…いくら?」
血で固まった髪の毛を右手で弄びながら、ぽつりと呟く。
「えっ、いくらって?」
みちるが美凪の科白の意味を理解しかねて、美凪の顔をきょとんと見つめる。
「…いくら払うかって聞いてるのよ、貴方が」
そう、美凪は守銭奴なのだ。
その割には使用していないプロバイダの契約を解除しないと言う間抜けな一面も持ち合わせているが。
「…いくらだなんてそんな…」
みちるはごく普通の小学生に過ぎないので、金なんてごく僅かしか持ってない。
「…お金払わないなら私は行くわ」
「待って!」
踵を返して立ち去ろうとする美凪を、みちるが呼びとめる。
「あたしの…あたしの預金全部上げるから…だから助けてよ…」
「…いくらあるの」
美凪はみちるの呼び止めに振りかえり、色めきたった声で訊ねる。
「えっと…10万…」
それを聞いた、美凪は呆れたような顔をした。
「はぁ…たったそれっぽっち? …まあ、貴方が"また"春を売るなら手伝ってあげても良いけどね」
「えっ…それは…」
みちるはまた泣きそうな顔をした。
みちるは忌まわしい記憶を思い出していたから。
58 :
1:2000/07/06(木) 20:37
晴子の手が観鈴に伸びる。
「ふん、法術だと、そんなものが本当にあるのか」
そう言って観鈴はサバイバルナイフをどこからか取り出し晴子の心臓に突き刺す。
ぐさっ、鈍い音が響き渡る。
「え?ま、まさか」
観鈴は驚いた。それは晴子がナイフを突き刺したままなお動いた事にではない。
さきほど観鈴が刺したところから血が流れていなかった事に驚いたのだった。
国崎の口元が歪む。
「だから、法術といったろ。晴子は俺の力で動かしている。観鈴、死体はさすがにお前でも殺せないよなぁ
観鈴は振り下ろされた晴子の手を払いのけて、後退した。
観鈴はその時少しミスをした。晴子の体からナイフを抜き忘れたのである。
それを見て国崎は微笑む。晴子の体からナイフを抜きつつこう言った。
「そろそろ終わりだな」
観鈴は恐怖を覚えながらもまだ若干冷静な部分が残っていた。
(法術…か。そんなものが本当にあるのか?)
観鈴は晴子を冷静に観察した。ふと観鈴足元に何か違和感を感じる。
(そ…そうか…わかったぞ、トリックが)
59 :
1:2000/07/06(木) 20:41
誤字訂正
死体はさすがにお前でも殺せないよなぁ
↓
死体はさすがにお前でも殺せないよなぁ 」
国崎は少し右手を突き出した。それに呼応するかのように晴子の右手が観鈴めがけて振り下ろされる。
(もう1つ)
ふと観鈴足元に
↓
ふと観鈴は晴子の足元に
60 :
1:2000/07/06(木) 21:13
観鈴はさっきからなんとなく感じていた違和感。それは晴子がさっきから
不自然な体勢で立っている事であった。
観鈴はナイフを持った晴子の元にゆっくりと歩いていく。
それを見て、国崎は右手をかざした。それに応じて晴子はナイフを
振りかざし、手を振り下ろした。しかし観鈴は動かない。
すかっ、ナイフは観鈴のはるか前で振り下ろされた。
観鈴はそのすきに国崎に近づき手をつかむ。
「な、なんだと?」
「さっきから晴子はたったまま一度も動いていなかった。ここで天井からワイヤーで釣り下げられてただけ」
国崎の目に若干動揺が見られた。
「あなたは目の錯覚を利用して晴子が動いているように見せかけていた。
後ろからあなたの手の後ろに隠し持っている大きめの手の模型を振りかざせば
大きさによる錯覚で晴子の手が動いているように見せかけられる。そして
さっきはナイフを持って待ち構えたのは私をあなたの近くに誘い込むための
罠だったわけ。晴子をすりぬけ、あなたの側に寄ったら、ぐさっと、ね」
国崎の額に汗が滲む。
観鈴は取り替えしたナイフを振りかざし、国崎に向かって突き出した。
61 :
2:2000/07/06(木) 23:11
あんな滅茶苦茶な話しをここまでまともに…
某金田一もびっくりのトリックですね。
62 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/06(木) 23:53
ひぇ〜、すごいっす。
63 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/06(木) 23:54
ひぇ〜、すごいっす。
64 :
1:2000/07/07(金) 23:05
観鈴は突き出した手を途中で止めた。
「とりあえずお前には聞きたい事が結構あるのよ。答えてもらうわよ」
そう言って、観鈴は国崎を後ろ手て縛った。
「いい、今から答えないとどうなるかわかる」
観鈴は太めの鉄パイプを取り出した。
それを見た国崎の顔に動揺が走る。
「ふふ、なんとなくわかったようね。答えないとこれを…こうよっ!」
言い終わる間もなく鉄パイプが国崎の後ろの処女を奪っていた。
「ぐわぁぁぁ!!!」
国崎の悲鳴が部屋に響き渡った。
「いい、これからの質問に答えていかないと、これをだんだんと奥に…」
ずぼっ
国崎の顔がひきつる。
「こうなるわよ。あんまり意地張ると、ほうら、あんな風にね」
そう言って晴子の方を指差す観鈴。
それは国崎に対する脅しとしては十分であった。
「さて、一つ目の質問を言いましょうか」
65 :
1:2000/07/07(金) 23:24
「さて、まずは一つ目よ…」
観鈴は鉄パイプを握り直しながら言った。
「あなたは、なぜ私の事がわかったの?」
観鈴には既にその答えがわかっていた。わかっていたからこそあえて言った。
国崎が嘘をつくのかどうか試すために。
「ふ、他人のパスワードを使っていても電話番号は自分のを使っていたからな」
国崎は観鈴の予想に反しあっさりと答えた。
逆にそれが観鈴に警戒心を与えてしまう結果となった。
(この男、意外と駆け引きがうまいわね)
「次いくわよ、あなたは2chに来た時は無知なヒッキーだった。
煽られて簡単にブラクラに引っかかるようなね。そんな男が
どうして私を特定する事が可能だったの?」
国崎は微笑む。
「あんたが俺を変えたのさ。ただのヒッキーからハッカーへとな」
国崎は怪しく目を光らせた。
「え?」
その瞬間、観鈴の体は宙を舞った。
観鈴は地面に強く体を打ちつけられる。
「かはっ」
観鈴の体が影に覆われる。観鈴は上を見た。
そこには死んだ目をした聖の姿があった。
「佳乃、お前か」
「当たりよ、往人に言われて隠れて待機してたの」
観鈴は憎しみの目を込めてこう言った。
「なぜ、今まで私とコンビでネットハックしていたお前が国崎の
もとについて私を襲うんだ。答えろ!」
66 :
2:2000/07/08(土) 00:23
「別に往人についたわけじゃないけどねぇ…。貴方を襲ったのは当然貴方を始末する為よぉ」
佳乃は観鈴の怒りを煽る為に、敢えてのんびりとした口調で話す。
効果はてき面で、観鈴は顔を憤怒に歪めており、彼女の長い髪は怒りのあまり逆立っていた。
「始末だと!? 何故わたしを始末するのだ!」
怒りの感情に囚われた観鈴を見て、佳乃は穏やかな微笑を浮かべる。
そして、こう呟いた。
「飽きたんだよねぇ…」と
「飽きた…?」
佳乃の答えに拍子抜けしたのか、観鈴は鳩が豆鉄砲をくらったような表情をした。
「そう、飽きたの。貴方と組んで仕事するのに飽きたのよ。でも、私が貴方をそれなりに尊敬をしているのも事実。そのような尊敬できる人間を野に放つのは得策じゃないよねぇ。だから、私の障碍になる前に殺すことにしたの」
そう言うなり、佳乃の顔から笑みが消え、下に垂らされていた佳乃の右手が50口径のデザートイーグルを握って姿を現す。
「デザートイーグルか…随分と大層な銃を持ってきたものだな。わたしを殺すのに大層なことだ」
観鈴はデザートイーグルを握った佳乃を見ても冷静だった。
訓練もされていないかのにあの銃を使いこなせるとは思わなかったから。
「…私が、これを使えないと思ってるでしょ。ところがそうじゃないんだなぁ」
佳乃は観鈴の後ろを狙って、引き金を絞った。
ドカーン!
凄まじい音がして、観鈴の家の一部が吹っ飛び、後ろにあった晴子の死体は木っ端微塵となっていた。
一方、撃った佳乃は衝撃で相当なダメージがあるはずなのに肩を痛めたりした様子は無い。
「聖の手術はやっぱり凄いねぇ。人工筋肉のお陰で殆ど衝撃が無いよ」
67 :
2:2000/07/08(土) 00:28
訂正
×訓練もされていないかのに
○訓練もしていない佳乃に
68 :
2:2000/07/08(土) 01:00
デザートイーグルを撃った佳乃が、悪戯っぽく観鈴を見ると、観鈴の手には金属塊が握られていた。
イングラムだ。
佳乃は慌てて観鈴にデザートイーグルを向けるが、観鈴の動きの方が速かった。
パラパラパラ…
マシンガンから吐き出された弾丸たちが、佳乃の身体を撃ちぬく。
そして、佳乃がその身体をその場に横たえる。
「馬鹿ね…撃ち合いに向く武器じゃないのよ。それは」
観鈴は得意げに見下ろし、佳乃の顔を踏みつける。
だが、倒れている佳乃を見て観鈴は変だと思った。
(おかしい…。何故血が出ていないのだろう…)
観鈴がそう考えた瞬間、脚に切られるような痛みを感じた。
佳乃が観鈴の足をナイフで切っていたのだ。
「くっ…何故貴様死ななかった…」
痛みに顔を歪めた観鈴が、佳乃の顔から足をどけて問いかける。
「私は聖に全身を改造させたのよ。聖は世界でも有数の腕を持っている…いや持っていたからね」
穴だらけの服を来ている佳乃は、立ちあがりながら、楽しそうに話す。
「…化け物が」
観鈴は悪態ついて、己の心の深淵から沸き起こる恐怖を打ち消した。
69 :
1:2000/07/08(土) 01:33
国崎は震える観鈴の前にしてにやける。
「さっきの借りは返してもらわないとな。でも…」
「でも?」
「どーせ、しばらくしたら美凪あたりがここに来るんだろ?お前は抜け目がない奴だからな」
図星を突かれた観鈴は口を歪める。
(ち、ばれていたか)
さらに国崎は続ける。
「どーせ、衣服にでも発信機を付けているんだろ?ほら!!」
国崎は観鈴の衣服を剥ぎ取った。観鈴の体がむき出しになる。
そこに聖がやってきた。手には何かを持っている。
「と、盗聴探知器」
「ふん、観鈴、お前は抜け目がない奴なんでな。少し確かめさせてもらうぜ」
聖は盗聴探知器のボタンを押した。
ピー、ピー、ピー
「やっぱしな」
国崎は観鈴の花弁に手をやり、手を押し込んだ。
「ああーっ!」
観鈴の悲鳴が響き渡る。
国崎は中から、発信機を取り出した。
「これだけのようだな。じゃあ連れていくか」
「ええ」
佳乃も微笑む。
…
少し後、美凪達が到着した時、観鈴の家は火に包まれていた。
70 :
2:2000/07/08(土) 01:46
みゅー!矛盾。やっぱり、あのスレで知らせなかったのはまずかったかな。
71 :
1:2000/07/08(土) 01:48
え?矛盾?どこで?
72 :
2:2000/07/08(土) 01:52
観鈴が恐怖を打ち消した後で震えてるあたりが。
73 :
1:2000/07/08(土) 01:59
恐怖を打ち消しても震えが止まっていない事にしておきましょう。
74 :
2:2000/07/08(土) 02:03
分かりました。
75 :
1:2000/07/08(土) 04:54
スマソ、美凪動かしたのは観鈴だ。そういう意図で書いてる。
76 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/08(土) 07:07
つづききぼーん
77 :
名無しさん@1周年:2000/07/08(土) 07:15
きぼーんぬ
78 :
2:2000/07/09(日) 02:12
観鈴は霧島家の地下牢に監禁されていた。
(わたしが捕まるとは…。それしても佳乃があんな化け物だったとは驚いたね…)
観鈴は宙に漂わせていた目を落とし、幾多もの赤黒い染みがついている床をぼんやり眺める。
すると、観鈴は不意に戦慄を覚えた。
オリジナルの人格の目覚めである。
(くっ…こんなときに。これから脱出しなければならないのに…)
どくんっ…どくんっ…どくんっ…
心臓の鼓動が徐々に速くなるのが感じられる。
息が少しずつ苦しくなっていく。
暗い牢屋が、サイケデリックな色にとって変わられ、鉄格子が歪む。
血液がマグマのように熱くなり、血管に痛みが走る。
毛細血管が裂けて、身体中から少量の血を噴き出す。
胃から口に鉄の味がするものが上がってきて、それを吐き出す。
そして、観鈴は自分がサイケデリックな色へと解けこむような奇妙な感覚を覚える。
観鈴は抵抗を試みたが、それは徒労に終わった。
サイケデリックな色の中には、青い空が無限に広がっており、そこには冷たい目をした幼い日の観鈴がいた。
(馬鹿な! わ…わたしが、オリジナルの観鈴に食われるというのか…)
幼女の姿をした観鈴が抱きかかえている、恐竜のぬいぐるみの目が怪しく輝く。
すると、観鈴の身体は霧散し、幼い観鈴の中に取りこまれていった。
長いぞ。オナニーはさげながらやれ
80 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/09(日) 02:24
見て楽しいオナニーはあげろ。
81 :
2:2000/07/09(日) 02:31
訂正
とって変わられ→取って代わられ
82 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/09(日) 02:31
このリレー小説はいつまで続くんですか?
83 :
2:2000/07/09(日) 02:33
作者だけでもsageろ
そういえば、「折原君に聞け」スレでやってたこみパのリレー小説、中途半端に終わっちゃったな。
あれ終わってたのか?いまだに楽しみにしてたのに…
続ききぼーんあげ
てすと
89 :
2:2000/07/14(金) 04:23
78続き
「ようやく…、ようやく本当のわたしになれたね…」
ふたつの人格の統合に成功した、観鈴は笑みを浮かべぽつりと呟いた。
だが、観鈴の肉体は未だ囚われの身のままであり、人格の統合に成功したとはいえ、状況は悪いままであった。
(何とか、抜け出さないと…)
そう考えて、観鈴が視線を宙に漂わせると、観鈴の前にある分厚い鋼鉄の扉から、金属の擦れるような音がした。
そして、鈍い音をたてながらそれが開く。
観鈴が扉の方に眼をやると、そこには国崎が下卑た笑みを浮かべて立っていた。
「クックック…、まだ元気そうだな。こちらの方はどうかな」
国崎は観鈴のスカートの下に手を入れ、ショーツの裏側に手を這わせる。
「や…やめてよ国崎くん。なにをするの?」
観鈴は瞳を悲しげに潤ませる。
「ふん、どっちみちお前は明日になったら殺されるんだ。だから、今のうちに俺が味わってやろうかと思ってな」
「そう…わたしは殺されるんだ…。だったら、最後にひとつだけ話を聞いてくれないかな?」
国崎に話しかける観鈴の口調には、ある種の諦念がこもっていた。
国崎は、あの観鈴が自分にお願いをしていると言う事実に何とも言えない優越感を感じていた。
彼の今までの人生で、これほどの充実感を得たことは無かった。
「…まあ、話くらいは聞いてやっても良いぞ」
国崎の口調はオドオドとしていた引き篭もりとは思えないほど尊大な口調であった。
そんな国崎に、観鈴は不快感すら表さず、それが国崎の優越感を更に煽る。
「あのね…わたし、実は国崎君のことが好きだったの…」
観鈴は恥ずかしそうに俯いて、小声でそう言った。
国崎はそれを聞いて鼻で笑う。
「ハッ! 俺のことが好きだって? 俺をブラクラに嵌めたりしておいて、よくもまあそんなことが言えたな!」
その国崎の態度に、観鈴は涙を流して反論する。
「違うの…。わたしは、国崎君の気を引きたかったから、だから敢えてああ言う方法を使ったの。だって、普通に話しかけても国崎君、佳乃のことばかり見てたし…」
観鈴の涙を見た国崎は、心の奥底から観鈴に対する愛おしさが沸き起こるのを禁じえなかった。
「観鈴…お前が俺の事をそんなに思ってたとは知らなかったよ…」
そう言って、国崎は観鈴の頬を伝う雫を拭う。
そして、国崎は観鈴の唇に己の唇を重ねる。
それは軽く触れるだけの、キスだった。
「国崎君…。あのね、最後にわたしを抱いて欲しいの…」
観鈴は伏せ眼がちに頬を赤らめてそう言った。
そう言われた、国崎は観鈴の縛めを解くと観鈴の口を貪るように、観鈴の口内に舌を挿入した。
観鈴はこれを待っていたのだ。
観鈴はいざと言うときの為に己の口の奥にいれてあった、青酸加里入りアンプルを国崎の口に素早く移した。
そして、口を話して、国崎の顎を押しアンプルを砕く。
国崎はその場で絶命した。
「フフ…すぐ本気になるんだから…。大体、わたしが、頭の弱い引き篭もりのあなたなんかを好きになるわけなじゃない…」
90 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/14(金) 04:39
国崎死亡上げ。
91 :
2:2000/07/14(金) 04:47
>>89 >「ふん、どっちみちお前は明日になったら殺されるんだ。だから、今のうちに俺が味わってやろうかと思ってな」
これの後に、
そう言う国崎の顔には、サディスティックな笑みが浮かんでいた。を追加。
駄文済みません。
92 :
1:2000/07/14(金) 19:25
国崎死亡…後どうするの(笑)
もっと切れてる展開にしましょうか(にやそ
93 :
1:2000/07/14(金) 19:50
観鈴は辺りを見渡した。
「佳乃!佳乃はどこにいるの?」
その呼びかけに応じて佳乃が出てくる。
「観鈴、やっぱやるわねえ。国崎をはめるなんて。でも、感謝してるわよ。国崎を殺してくれて」
佳乃は笑いながら続けた。
「何をやっても国崎に全てを押し付けられるから、ちょうど良かったわ。お姉ちゃん、行くよ」
その声に応じて、聖が出てくる。聖は国崎の死体を軽々しく持ち上げる。
「観鈴、あなたも不幸よねえ。私の目に止まったんだから。これでしばらく飽きずに済みそうね」
「佳乃、ここで殺しておかないと後悔するわよ」
「…ここで殺してもつまんなーい」
そう言い放つと佳乃は観鈴の横を悠々と通り抜け、そのまま外に去っていった。
「佳乃、今度は私をゲームの対象にする気か」
…佳乃のゲーム、それはネットストーカーである。気に入った相手をとことん追いつめ、精神面でぼろぼろにする。実際何人もの人が佳乃の遊びの犠牲になっている。
聖は昔、その佳乃の遊びに巻き込まれたため、精神に異常をきたしてしまったため、今のような状態になってしまった。
観鈴は下唇を噛んだ。
「やれるものなら、やってみるがいいわ。私をなめるんじゃないわよ」
観鈴は監禁場所を出、家に帰ろうとする。
「あ、家は焼けちゃったのか。仕方がない、いつもんの場所に行くか」
いつもの場所、そこは観鈴がいつも空を眺めていた場所であった。
しばらくして、観鈴はその場所にたどり着く。そして今後の事を考えるため、いつものように空を眺めた。
ぐにゃっ。
「え?」
観鈴は足に嫌な感触を感じた。
ピーポーピーポー
「やられた、佳乃の奴」
そう、観鈴が踏みつけていたのは人間の死体だった。周りには佳乃が呼んだのであろう警察が取り囲んでいた。
そして観鈴は警察に逮捕された。
94 :
1:2000/07/14(金) 19:51
駄文スマソ…
95 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/16(日) 13:06
続き気になる
上げ
96 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/16(日) 18:04
続き希望
97 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/16(日) 20:49
あげ
98 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/16(日) 21:58
期待してますよ
99 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/17(月) 20:41
どうなるんでしょう・・・
続かない・・・かな?
100 :
1:2000/07/17(月) 21:25
観鈴は取り調べ室にいた。周りを警察官が取り囲んでいる。
「もう一度聞くが殺したのはお前か?」
観鈴は答える。
「いいえ。」
観鈴に質問した警官は後ろの2人と少し話し合ってからこう言った。
「そうか、殺してはいないか。まあ、どうやらそのようだがな。」
観鈴はわかっていた。佳乃が観鈴を犯人に仕立てない事を、なぜなら観鈴を犯人にしたてるとゲームは続かなくなってしまうからだ。
(しかし、こんな時に警察にやっかいになるのはまずいな)
警官の一人が観鈴に問う。
「ところで、今日の事だが、君の家でね…」
(やっぱり来たか)
「神尾観鈴さんだね、君の家が全焼したんだよ。その事については知ってるかな」
観鈴は静かに否定する。
「いえ、私はさっき家から出てきた所ですが?何かの間違いじゃないですか?」
そう、観鈴は何が起こってもいいように、とある準備をしていたのだ。
それは、同性同名のもう一人の神尾観鈴を作りあげる事。
ネット上で調べた自分と同性同名の女の誘い出し、とり変わったのだ。
そして、もう一人の観鈴も演じていたのだ。
警官の一人が入ってくる。
「神尾家で、神尾観鈴とおぼしき死体を発見しました…」
101 :
1:2000/07/17(月) 21:28
>ネット上で調べた自分と同性同名の女の誘い出し
は
「ネット上で調べた自分と同性同名の女を誘い出し、殺し、そして」
です。
しっかし、相変わらず文才の無さをさらけだしているな…。
102 :
2:2000/07/18(火) 03:38
100続き
「ふむ…ということは、君は何者だ?」
観鈴を取り調べていた刑事は、観鈴に顔を近づけ訝しげに見る。
刑事の口から吐き出されるヤニ臭い息が観鈴の鼻を刺激して、観鈴は不快になった。
「わたしは、神尾観鈴です。身分を証明できるものも持っていますよ」
観鈴は、不快感をおくびにも出さず、淡々と答える。
「ではそれを見せてもらおうか? いや、これも形式的なことなんでね。悪く思わないでくれよ」
その刑事の言葉にしたがって、観鈴は巧妙に偽造された免許証を提示する。
「何々、神尾観鈴22歳…。ふむ…同姓同名か…。それに…もう少し若いと思ったんだけどなぁ…」
刑事はイヤらしい視線で、観鈴の顔を舐め回すように見る。
ねっとりとした視線は、観鈴の中に沸き起こされた不快感を煽る。
観鈴は、深呼吸でもして気分を落ち着かせようかと思ったが、
国家の犬どもの吐き出した汚らわしい息を肺一杯に吸いこむのかと思うとぞっとしたので、やめた。
その後も篭った空気の取調室での、形式的な取調べが続いた。
それは肉体的苦痛を与えられたわけではないが、観鈴にとっては戦中の特高の拷問と感じられるほどの苦痛であった。
もっとも、観鈴は特別高等警察の拷問など受けたことはないのだが。
やがて、苦痛な取調べが終わって、観鈴は開放された。
別れ際、刑事は「いやあ、無関係なのに、巻き込まれて災難だったねぇ」なんてことを醜い顔を醜く歪めて言ってたが、
これが全くの嘘で自分はまだ疑われていることを観鈴は理解していた。
観鈴が署から外に出たとき、東の空は既に白んでいた。
観鈴は、朝陽から降り注がれる陽光を浴びながら、外の空気を肺一杯に吸い込んだ。
(…ふぅ、時間がない。早く佳乃との決着をつけないと、こっちの立場が悪くなる…)
観鈴は、自分を遠くから監視している警官をちらりと見て、そう考えた。
103 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/18(火) 20:19
本当にこんなシナリオなら実に愉快なんだが(笑)
104 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/20(木) 05:59
age
105 :
2:2000/07/21(金) 02:14
102続き
観鈴はスラム街を歩いていた。
観鈴がスラム街にいる理由はふたつ。
ひとつは尾行している刑事をまくこと。
スラム街は道が入り組んでいる上に、野良猫が人を食らうような危険な場所である。
また、スラムの住人は自分たちを世間の最下層においている国家を恨んでおり、
そのため、国家の手先である警官にも憎しみを抱いており、隙あらば彼らを殺そうと狙っているのである。
よって、警官も尾行を断念するか、殺されるかのどちらかになるだろうと思ったから。
もうひとつの理由は、美凪と会うこと。
観鈴には佳乃に対抗する為の武器、そして佳乃を倒した後の身の安全を確保しておく必要があったから。
しばらく歩いていると、観鈴の後ろから悲鳴が聞こえた。
尾行していた警官が、スラム街の住人に襲われたのだ。
観鈴は、自分を尾行している警官が、住人に嬲り殺しにされたことを確認すると、美凪の住むマンションへと足を進めた。
古びたマンションに辿りついた観鈴は、エレベーターに乗り込む。
そして目的の階で降りた後、マンションの一室の前で足を止めて呼び鈴を鳴らす。
「…誰?」
インターフォン越しに、例の冷たい声が聞こえる。
言うまでもなく美凪の声だ。
「わたしよ、遠野さん」
「ああ…神尾さん…。一体何の用ですか?」
美凪は、あからさまに煩わしそうな口調で話す。
厄介な奴が来たと思っているのだ。
「ちょっと相談があって。今、暇かしら?」
「…何の相談でしょうか? 相談に応じるかは内容次第です」
美凪はもったいぶった口調で話しているが、
それが警戒心の裏返しであることを観鈴は知っていた。
「相談の内容はね、佳乃のことよ」
「…分かりました。今ドアを開けます」
美凪がそう言って間もなく、観鈴の前のドアが開き、みちるの姿が現れる。
この部屋の主人である美凪は、奥の部屋にあるソファーに腰掛けており、鋭い眼光を観鈴に向かって放っていた。
106 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/21(金) 21:44
面白れえよ。
なかなかハードボイルドしてて良し。
惜しむらくはキャラのセリフ、書き分けがうまく出来ていないため、
時々読んでて混乱する。
美凪は「…(星の話題)…ひみつです…」
観鈴「がお…。ないない。にははっ」
晴子「うちはな、○○や」
佳乃「ポテトもそう思う? ふふー、苦しいよ、お姉ちゃん… (天然ボケ)○○なんだぁ。…だよぉ」
みちる「ゆうかいま…ううっ…どうしよう、○○だぞ。」
今更言うなよって感じかもしれんが、これだけでも、読後感が随分違ってくる。
このSSは楽しみにしてるので、これからも続けていって欲しい。
偉そうなこと言ってスマン。さらば。
108 :
1:2000/07/22(土) 01:27
>>107 だってみんな精神分裂症なんだから仕方ないっつーかこれから使おうと
思ってた事をー(佳乃ね)書かないで(泣)
109 :
2:2000/07/22(土) 01:57
105続き
部屋に入った観鈴は、テーブルを挟んで美凪の向こうにあるソファーに腰掛けた。
そして、美凪の前にブラウスのポケットに入れてた数十枚の福沢諭吉を出す。
「…霧島さんと戦うつもりですか?」
美凪は観鈴に訊ねながら、みちるにベレッタと弾丸の詰まった円形のアルミ缶を持ってこさせる。
「まあね。でも、これを使うのは最後の手段よ」
観鈴は、みちるから受け取ったベレッタに、アルミ缶から取り出した弾丸を込めながら、美凪をちらりと見る。
「…何を考えているのですか?」
「遠野さん。時限爆弾はある?」
「…神尾さん、先に私の質問に答えてください。一体何を考えているのですか?」
相変わらず、感情と言うものを感じさせない声でそう訊ねる。
「決まってるでしょ。あの女を爆弾で殺すのよ」
観鈴は真顔になって、そう言った。
「…そうでしたか。時限式のならすぐに使えるのが4個あります」
「破壊力はどれくらいかな?」
「…昨晩焼失したあなたの家程度なら、ひとつで吹き飛びます」
「それは結構」
観鈴は再び笑顔に戻って、腰にベレッタを差す。
「…ところで、神尾さん。あなたが爆弾を使うなんて以外ですね。…使い方を知ってるのですか?」
「多少は…。それに、遠野さんにも協力してもらうからね。にははっ」
「…断ると言ったら?」
「そのときは…」
美凪から眼を離さずに、観鈴は腰に手を当てる。
「…私を殺すつもりですか? 私を撃ってもあなたをみちるが撃ちますよ」
観鈴がみちるを見やると、みちるが銃を構えているのが眼に入った。
美凪がそばにいるために気が大きくなっているのか、少女の眼は鋭く、昨晩、脅迫電話で脅えていた少女とは別人のようである。
だが、その程度で観鈴が気圧されることはなかった。
「確かに、貴方を撃てば彼女がわたしを撃つでしょうね。でも、わたしはこのまま生きていても佳乃に生殺しにされるだけ。恥辱に塗れた生殺しよりは、ここで貴方と死んで、死出の道連れを一人でも増やした方が良いと思わない?」
「…それは私を脅しているのですか?」
「事実を言ってるだけよ」
「…分かりました。協力しますよ」
美凪は、自分が観鈴の脅しに屈した頃に憤りを感じていたが、それでも声には相変わらず抑揚がなかった。
「…で、具体的にはどのようにするんです? 爆弾で診療所を爆破するとでも?」
「まさか! あんな所に仕掛けるのは無理よ。それに仕掛ける事が出来たとしても、すぐに見つかって解体されてしまうでしょうね」
そう言って観鈴は、一呼吸おき次の言葉を紡ぐ。
「遠野さん、確かわたしたちの通う高校は明日が終業式だったよね」
「…ええ、そうですけど。まさか講堂を?」
美凪は観鈴の計画を悟り、表情を少し強張らせる。
「そう、式の最中に講堂を爆破するの」
「…無関係の学生も一緒に殺すのですか?」
「そうよ、わたしが生きぬく為だもの。日々を無為に生きる愚民どもなんて、殺してしまっても問題ないわ」
観鈴は、残酷な台詞を平然と言いのける。
「…美しくないですね。…そんな殺し方は美しくないです」
あからさまに嫌悪を込めた口調で、美凪がぽつりと呟く。
観鈴は、屈服したときにも変わらなかった美凪の口調が、こんなことで変化したことが可笑く思えた。
110 :
2:2000/07/22(土) 02:04
>>107 早速、「にははっ」を使わせてもらいました。
書き分けはこれからの課題ですね。
>>108 既にネタを考えていたのですか…。
続き書いたら、まずかったでしょうか?
111 :
1:2000/07/22(土) 02:20
その頃、スラム街に観鈴が入ったのを佳乃は見て溜息をついていた。
「ここ、入るの嫌なんだよねぇ。空気悪いから、でも仕方ないかぁ」
佳乃は観鈴の後をつけて、スラム街に入った。
佳乃の後ろでは聖が、厳しい顔で周りを見つめている。
なぜなら、ここはそれほど危険な場所だからだ。このスラム街は警察などでもそう簡単に手を出せる場所ではない。ここに入る人間は、金目当て、または、国家に恨みを持つ死んだ目をした人間が多い。だが彼ら以上に危険な者達がいる。それはこの街の裏に巨大な組織の人間達である。
この街の実質的な支配者であるその組織の名は「国崎組」といった。実は国崎往人はこの組織を束ねる女ボスの子供である。
この組織は麻薬、その他臓器ブローカーなど、極めて違法な事をしている。そしてその事で国家が動き出しているのも当然知っている。だから、今、街は非常な厳戒体勢にあった。
そして街のあちこちにいる組織の人間達にはある噂があった。
「国崎組のチンピラは全て女ボスの操り人形で、なんでも言う事を聞くし、死すら恐れぬ者達だ」
という噂が。
さすがに、そんなやつらを相手にするのはさすがに佳乃や聖でも骨が折れる。なるべくなら佳乃も関わらずに行きたかった。
追跡していると観鈴は、建物に入っていった。
「ここは…もしかして美凪のいる所…うっ」
佳乃は倒れ、もがく。
「く、苦しいよ、お姉ちゃん」
それを見た聖はすぐにかけよってくる。
「佳乃、また拒絶反応?」
そう、いろいろな人の体からパーツをもらい、全身を改造した佳乃は、時々、体が拒絶反応を起こしてしまう。それは、聖でもどうする事は出来なかった。
佳乃が倒れた、それは今まで静かだった、スラムの街に1つの異変を起こす結果となった。今まで佳乃を監視していたスラムの住人達が動き出したのである。
街はざわめき始めた。
112 :
1:2000/07/22(土) 02:23
げっ、ほぼ同時書き込み?
ありゃりゃ。佳乃ネタ書いといてよかった(ふぅ
また変なキャラ(女ボス)出したけどよかったですか?
113 :
2:2000/07/22(土) 02:38
女ボスは郁未にしましょう(笑)。
…冗談ですよ。
余計なこと言っちまったかな。スマソ。
早速続きが読めてオレ的には嬉しいナリ。
115 :
2:2000/07/24(月) 01:03
佳乃が倒れたことで、俄かに沸き起こった街の喧騒は、
美凪の部屋にも伝わってきて、それは彼女たちの話し合いを中断させる。
「遠野さん、なんだか騒がしくない?」
「…確かに」
美凪がそう言って窓の外を見ようとした瞬間、電話が鳴った。
みちるは受話器を素早く取る。
そして、一言二言言葉を交わした後、受話器を美凪に手渡し、観鈴の様子を覗いながら美凪に耳打ちする。
観鈴は読唇によって、みちるが耳打ちした内容を理解した。
美凪と取引のある、女ボスから電話がかかってきたのだ。
だが、内容までは分からない。
しかも、美凪の電話での会話は、向こうの話しに美凪が相槌を打っているだけなので、
会話から内容を理解することは不可能であった。
やがて、話が終わったのか、美凪は受話器をみちるに手渡し、ふぅと溜め息をつき、
「…霧島さんが倒れたようです」
と無感動な声で言った。
観鈴は知りたかった会話の内容が簡単に得られたことに驚いたが、それ以上に美凪の口から発せられたことに驚いた。
「佳乃が? それは本当なの?」
「…はい、彼女を尾行していた者たちが何人も目撃しているそうですから間違い無いでしょう」
「生死は?」
「死んではいないようですね。ただ、暫くの間、行動を起こすのは無理のようです」
「そう…、なら良い考えがあるわ。さっきの爆弾は他のことに使いましょう。佳乃がそのような状態なのなら、態々小細工を使わなくても始末できるし」
「…何をするつもりですか?」
「ここでは話しにくいわ。場所を変えましょう」
観鈴の最大のライバルだった佳乃が倒れたことは、彼女の心にある野心を芽生えさせた。
女ボスを殺害して、この街を己のものにするという野心である。
観鈴はドス黒い野心に駆り立てられていた。
116 :
1:2000/07/24(月) 10:53
>>114 こっちこそごめんなさい。
あなたの言う通りなんですが、いつかはやろうとしてた
佳乃拒絶反応ネタを書かれたので、気が動転してて。
>>107の通りだと思います。確かにその方が臨場感でますし。
ご指摘ありがとうございます。
117 :
1:2000/07/26(水) 03:27
佳乃の周りには、スラムの住人が群がっていた。だが、誰一人苦しんでいる佳乃の元には近づこうとはしなかった。
なぜなら、聖が佳乃をかばいつつ、鋭い眼光をスラムの住人達に向けていたからだ。スラムの住人は生死の境目を幾度となくさまよってきた人間達である。身の危険に対する勘は動物並みに鋭かった。
佳乃が倒れている以上、聖も迂闊には動けなかった。聖が動くと、その間隙をぬって佳乃がさらわれる危険性があるからだ。
しばらく膠着状態は続いた。
聖は焦っていた。苦しむ佳乃の心配もあったが、それ以上にこの騒ぎを聞きつけた組織の人間が来る事を恐れていた。
聖「…仕方がないか」
聖は、意を決したように、人ごみの中に突っ込んだ。
スラムの住人十数名を一瞬にして薙ぎ払う聖。
そして、聖は元の場所に戻り、佳乃を抱きかかえ、そのまま逃げようとする。
…すかっ
しかし聖の手の中には佳乃の姿はなかった。
聖「…あの一瞬で佳乃をさらったというのか?」
聖は周りを見渡す。
さっきまであった住人の気配が完全に消えていた。
目の前で倒れている者以外は、佳乃をさらった後すぐに立ち去ったらしい。
聖「佳乃…」
・
・
・
佳乃はスラムの住人の1グループの溜まり場に連れてこられていた。
全体的に男の数が多いこのスラムでは女の数が少ないため、女がここに来ると、陵辱と対象としてさらわれる事が多い。佳乃もその目的でさらわれてきた。
男「ひっひっひ、今日のおかずは上物だな」
佳乃「う、やめてぇ、何するのよ」
男の手によって佳乃の服は破られた。いつもならば、片手で振り払えるところだが、今の佳乃は拒絶反応のため抵抗が出来ない。
男「さあ、いくぜ、覚悟しな、お嬢ちゃん」
男は佳乃にもたれかかる。しかし、佳乃は恐怖するどころか逆に笑っていた。
佳乃「覚悟するのはあなたの方よ」
男「何?」
ぐさあ!!
鈍い音と共に男の首が吹き飛んでいた。
佳乃「お姉ちゃん、遅いわよぉ」
聖「ごめんなさい、追跡に手間取って」
佳乃「謝らなくていいわよぉ、お姉ちゃんはやっぱり天才ねぇ。私を奴等に捕まえさせて、安全なアジトまで私を運んでもらって、そこを占領するなんてねぇ。これで、私が回復するまでの隠れ家は確保できたわぁ。観鈴、ちょっとだけ命拾いしたわねぇ」
118 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/07/28(金) 03:20
つづききぼ〜ん
119 :
名無しさん@へたれ書き:2000/07/29(土) 02:52
国崎は常闇よりも昏き世界。暗黒の深淵をさ迷い歩いていた。
(俺は・・・死んだのか?この人形使いにして、最強の引き篭もりである
この俺が?馬鹿な・・・俺が死ぬなんて)
国崎の頭には先ほどから何回も同じ問いがリフレインされていた。
その時、突然目の前が明るく輝き出し、当りが明るく照らされていく。
(なんだ・・・ううっ!!)
先ほどまで暗黒に包まれていたまわりは光に照らされ輝きを
取り戻す。そこは見渡すばかりの草原だった。
輝く光の中心、そこにはおかしな帽子を被った二人の美少女が、全裸で
静かに微笑んでいた。
神々しいその輝きを放つ少女二人は完璧にシンクロした口調で、国崎
に話しかける。
「ドキュンで厨房な2chの象徴足る男「国崎往人」よ。
吾は汝の悪夢的な魂を・・・」
だが国崎は少女の話など聞いていなかった。彼は少女に異常性愛を抱く
真性の変質者なのだ。
「うおおおお!」
国崎はズボンとパンツを神速の早さで降ろしながら、少女らに
襲いかかった。
だが少女らの手前で国崎の身体は突然硬直し、まったく動かなくなる。
少女らが完全に同調した言葉を吐く。
「愚かな・・・この2chの守護天使にして、
(大いなるネタを)(大いなるレスを)を司る、
(モナエル)(ギコエル)に歯向かうとは。
だがその狂的な性欲と歪みきった心性こそ真の2チャンネラーの証。
歪みきった心性こそが邪悪なる神聖の証。狂的な性欲こそ破壊への力の証。
その二つの証に免じ、お前に今一度だけチャンスを与えよう」
メタフィクションな上、めちゃくちゃな展開ですみません。
もし駄目なようならなかったことにしてください(汗)
120 :
上記補足:2000/07/29(土) 02:54
>メタフィクションな上、めちゃくちゃな展開ですみません。
>もし駄目なようならなかったことにしてください(汗)
あとこれは本文とか関係の無い後書きですので。
本文とくっつかない様
余白をあけたのになぜかくっついてしまいまして。
121 :
2:2000/07/31(月) 05:55
119続き
「フン…。君らが俺を助けると言うのか?」
国崎が下卑た笑みを浮かべ、少女を見る。
心なしか、視線は下半身に向いているようだった。
「そうだ、お前に再び現世での生を与えようというのだ」
少女たちは、鈴の鳴るような声でそう言う。
「悪いが、そのようなものは不用だ…。なぜなら俺は折原例奈のようにネット幽霊になるからだ! そして、玲奈を犯す!」
「お前…正気か?」
血走った国崎の眼を見て、少女たちは呆れたように呟く。
「勿論、正気さ。だが心配しなくても良いぞ…その前に、君らも可愛がってやるからな!」
そう言うなり、再び国崎は少女たちに飛びかかる。
少女たちは力を放ち、国崎の動きを止めた。
「くっ…またからだが硬直したか…だが、俺は負けない!」
国崎は、眼前にいるふたりの少女の割れ目を凝視して燃え盛る性欲のエネルギーを増大させる。
そして、少女たちにそれを放った。
「アアーっ!」
少女たちに凄まじい衝撃が襲いかかり、ふたりは国崎を抑えていた力を解いてしまう。
少女たちは、再び国崎を抑えつけようとしたが、国崎の動きの方が一瞬速かった。
国崎は、モナエルの華奢な肩を掴むと、そのまま押し倒した。
そして、恐ろしいほどに猛り返った男根を割れ目に押入れる。
「ギャァアアアアーーーっ!!」
モナエルが、未熟な膣を裂かれる痛みに耐えかねて、痛みの叫び声を上げる。
結合部からは、光が零れ落ちており、それがあたかも人の血の様であった。
国崎は、無理矢理奥まで肉棒を押入れた。
モナエルは、叫び声を上げつづけていたが、今度は口から声で鳴く光を溢れ出させた。
無理な挿入の為に、幼い子宮が破裂したのだ。
これが人なら死んだところだが、守護天使である彼女たちは死ぬことは許されない。
国崎は、不気味な笑みを浮けべながら、ギコエルの方を見た。
ギコエルは、目の前で起こったあまりの出来事に、なす術を知らず、ただ震えるばかりだった。
122 :
2:2000/07/31(月) 06:02
訂正です。
またからだが→また身体が
ダークな展開ごめんなさい。
ふぇっ!! ネタになってるっ(^^;)
124 :
1:2000/08/01(火) 12:49
展開がダークなんで、しばらく静観。
125 :
1:2000/08/01(火) 13:32
あ、さげ忘れてる、しまった。
126 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/01(火) 13:38
やっぱりおもろいな。
127 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/01(火) 21:44
玲奈ぽん危うし!果たしてどうなるのか!?
相変わらずのキレ味。まさしくダンスインザダーク。
129 :
2:2000/08/01(火) 23:16
>>128 音速の末脚フサイチコンコルドは、ダンスインザダークを差し切ってパリ郊外に墜落。
…これは続きじゃないです。
130 :
2:2000/08/02(水) 04:55
121続き
国崎は、光が溢れ出て干乾びたようになったモナエルに一瞥をくれると、今度はギコエルに近付いた。
ギコエルは、背を向けて逃げ出そうとしたが、恐怖の為に脚が震え転倒し、国崎に取り押さえられる。
「おい、これを口に含め」
国崎は、ギコエルの前髪を掴むと、猛り返ったペニスをギコエルの口に近付けた。
「い…嫌…止めてっ!」
「おやおや、守護天使様が、ドキュンの俺にお願いかい?」
国崎はギコエルを見ながら嘲笑うと、口に指を突っ込んでを無理矢理開かせた。
そして、その中に肉棒を押し込む。
「お前の口の中にある俺のものをじっくりと舐めるんだ。分かったな!」
「アグググ…ガァ!」
ギコエルの口内の温もりや唾液の絡まる感触でさらに肥大した国崎の男根は、ギコエルの口に収まる大きさを超えて、少女の顎を外した。
国崎は、ギコエルの口からペニスを抜き出すと、今度はギコエルの後ろから大腿の下に腕を通して、小便をさせるようなポーズで持ち上げた。
そして、後ろから凶悪な魔羅で割れ目を貫く。
ギコエルの膣もモナエルのと同様に避けて、結合部から光が噴き出した。
また、ギコエルの腹を見ると、国崎の肉棒が薄い皮膚の下からくっきりと浮かび上がっていた。
「ククク…気持ち良いかい?」
国崎は、サディスティックな笑みを浮かべて、ギコエルを問いかける。
だが、人ならショック死するような痛みに襲われているギコエルの耳に、それは届かなかった。
このスレッドおもしれぇなぁ
133 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/03(木) 05:27
期待してますよ。
134 :
名無しさん:2000/08/03(木) 07:37
玲奈と国崎の絡みきぼーん
135 :
2:2000/08/05(土) 01:47
130続き
下腹部に与えられた痛みのあまりギコエルは、白目をむいた。
国崎は気付けの為に、ギコエルの頬を思いっきり引っ叩く。
「アガ…アアッ…ハァッ…」
気付いたギコエルは、膣を裂かれた痛みのあまり金魚のように口をパクパクさせて呻き声を上げた。
国崎は、このまま奥まで挿入したい衝動に駆られたが、モナエルのように、子宮が破裂しては面白くないので、一旦動きを止めた。
そして、ずるりと肉棒を引き出す。
すると、巨大な魔羅で蹂躙された無毛の割れ目からは、光が零れ落ちてきた。
「ハァ…ハァ…」
肉管からの異物感がなくなったギコエルは、安堵の表情を浮かべる。
だが、それも一瞬で恐怖の表情にとって代わられた。
と、言うのも国崎がギコエルの菊座に肉棒を宛がったから。
「…一体…何を」
「くだらないこと訊くんだね、君は。こっちの穴を味わうんだよ」
そう言うと国崎は、潤滑油も無しにギコエルのアナルに挿入を始めた。
「アアーッ、痛いッ! 抜いてッ!」
少女の菊座の抵抗はきつく、結合部からは鮮血のように光が噴き出しており、また、国崎の頭にはめりめりと肉を裂く音が聞こえてくるようだった。
だが、その抵抗が国崎の男根に心地よい刺激を与え、国崎を楽しませる。
やがて、国崎の肉棒が、根元までギコエルの直腸に埋まる。
国崎は、少女のアナルを味わう為、肉棒でギコエルの直腸を捏ね回す。
ギコエルの小さな身体が、痛みのあまり国崎の腕の中で踊り、口からは呻き声を発していた。
「くぅーっ、少女の後ろの穴がこんなに気持ち良いとは…。そろそろ出すぞ」
国崎は、肉棒の動きを早める。
すると、ギコエルの声が大きくなっていき、それと比例して国崎の快感も高まっていく。
「うっ…出すぞ」
「あーッ!」
国崎は、ギコエルの絶叫を聞きながら、少女の直腸の中に欲望を叩きつけた。
国崎の身体を、肉棒が溶けるような不思議な快感を襲う。
同時に、ギコエルが白目をむき、気を失って動かなくなった。
「おやおや…気を失ったか…」
ぐったりとしたギコエルから、国崎が肉棒を引き出すと、アナルから光が混じってきらきら輝く白濁液が溢れ出してきた。
136 :
2:2000/08/06(日) 03:01
135続き
国崎が異常性欲を満たしている頃、観鈴と美凪は東天満公園にいた。
午前の公園には、ふたりがベンチに座っている姿があるだけで、他に人はいない。
「やっぱり、どろりジュースは美味しいよね」
観鈴は、先ほど自販機で買ったジュースの缶から口を離すと、美凪の顔を見て呟く。
「…神尾さん、どろりジュースのことよりも本題は?」
「そんなに焦らない焦らない、にははっ」
観鈴は、笑顔で言って、またジュースを口に含む。
「遠野さんはこのジュース好き?」
「…私は好きではありません」
「遠野さんもこれは嫌い? やっぱり、人気ないのかなぁ」
観鈴がこよなく愛するどろりジュースは、癖が強いので一般的にはゲテモノ扱いされている。
「でもね、どろりジュース好きな人って結構いるんだよ。ファンクラブもあるんだから」
「…神尾さん、こんな話をする為にここに来たわけじゃないでしょう?」
どろりジュースの話ばかりする観鈴に苛立ちを覚えた美凪は、再び本題に入るよう促した。
「せっかちだね。分かったわ、じゃあ本題に入りましょう。でも、その前に…」
観鈴は無言で美凪の前に立つと、美凪の上着の裏に伸ばした。
そして、細いリード線を掴み、それを引き千切る。
「腹を割った話をするのに、盗聴器なんて持ってくるのは止めてね。殺すわよ」
そう観鈴が言うと、陽光に照らされた少女たちの髪を、爽やかな風が揺らした。
137 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/10(木) 17:46
期待あげ
138 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/10(木) 23:05
age
139 :
2:2000/08/15(火) 00:10
二人は暫しの間無言で、観鈴が手から落とした空缶の転がる音だけが無人の公園に木霊する。
そして二人の疑心に満ちた視線だけが交錯した。
それは腹の探り合いで、見る者がいたら重苦しさを感じさせただろう。
だが、観鈴がフフッと笑って目を反した後、おもむろに口を開き、空気は幾分か和らぐ。
「遠野さん。わたしはね、貴方とこの街を支配しようと思ってたんだよ」
観鈴は、少し寂しそうに美凪の顔を見る。
「でもね、遠野さんはわたしを信頼してくれないみたいだし、この話は実現できないよね、残念だよ、わたしや遠野さんがあんな脂肪の塊のような牝豚に搾取されつづけるなんて…」
搾取されつづける。
そう、女ボスを倒してのし上らない限りは、この街から逃げ出さない限り、搾取されつづけるのだ。
ふたりは女ボスより弱い物だから。
それにはいい加減、美凪も嫌になっていた。
この現状を打開したいとは思っていた。
だが、それは機会がなかった為に今まで叶わなかった。
だが、この期を利用して、女ボスを消し去ってのし上るのも良いかもしれない…。
そんな考えが美凪の脳裏を過る。
「…分かりました、神尾さん。私もいい加減この現状を打開したかったところです。協力させてもらいますよ」
それを聞いた瞬間、観鈴の顔がぱっと明るくなる。
「本当? さっきのような真似はしない?」
観鈴はここで念を押しておいた。
美凪にあのようなことをさせない為ではなく、美凪を安心させる為に。
ここで変に信じた振りをしたら、先程の事もあるし美凪は疑念を抱くだろう。
だから、敢えて疑念を口にしたのだ。
「…大丈夫ですよ。神尾さんにあのような小細工が通用するとは思えませんしね」
その小細工を用いたのは貴方じゃないという科白が思わず出そうだったが、観鈴はそれを堪え、「そう、なら安心したよ」と言って笑みを浮かべる。
「…それはそうと、どのような手段でボスを倒すつもりです? それに、ボスを倒してもこの街の支配者になれるわけではありませんよ」
美凪はいつもと変わらぬ口調で淡々と話す。
「それはこれから話すわ…」
そう言った観鈴の顔から、笑みは消えていた。
140 :
2:2000/08/15(火) 00:13
>だが、この期を利用して、女ボスを消し去ってのし上るのも良いかもしれない…。
「だが」を「しかし」に修正です。体裁が悪いので。
141 :
1:2000/08/15(火) 23:51
提灯の灯りが道を照らし出している。
周りには楽しそうな顔をした親子が手をつないで歩いている。
それを見て、私は不安になった。
さっき、お母さんとはぐれてしまったのだ。
私は、手にお姉ちゃんからもらった風船を手にしながらどうしていいかわからずにたたずんでいた。
時間が過ぎる。その間は永遠に続くのではないかとさえ思えた。
…声が聞こえる。
「あ、いた、探したのよ」
懐かしい声、好きな声だ。
私はほっとした。
「もう、どこ行ったのかと思ったわ。みんな探してるし、行きましょ」
そう言ってお母さんは手を差し伸べる。やさしい顔だった。
……実は私にはその時のお母さんの顔がなぜか思い出せない。
思い出そうと私は試みる。だが、記憶の中の景色は紅く染まっていきお母さんと姿をかき消していった。
…
私はそこで目が覚めた。
……
佳乃は目を覚ました。佳乃の視線には心配そうに見つめる聖の姿があった。
「佳乃、大丈夫?」
佳乃は少し間を置いてから答える。
「大丈夫よぉ、お姉ちゃん。もうだいぶ調子がよくなった。ところでお姉ちゃん私思うんだけど」
佳乃は空を見上げながらこういった。
「魔法を使えたらって、思ったことないかなぁ?」
…聖の顔が少しこわばった。
142 :
1:2000/08/15(火) 23:52
しまった、行数間違えた(汗
143 :
1:2000/08/16(水) 00:19
佳乃は続ける。
「魔法が使えたら、お母さんにまた会えるかもしれない。」
聖は少し視線を落とした。しかし、佳乃は聖と対照的に笑いながらこう言った。
「でも、本当は私、あんまりお母さんの事覚えてないんだよねえ、何故かわからないけど。…私はお母さんの顔をまた見たいだけなのかもしれない」
聖の目は少し潤んでいた。
…それは数年前の事。
聖は、ある日、友達と公園で遊んでいた。
探検ごっこをやろうと聖が言ったため、探検ごっこをする事になった。
今回のターゲットは入ってはいけないと言われている幽霊屋敷だった。
聖達はおそるおそる幽霊屋敷へと足を踏み入れた。
聖は少し怖かった。言い出したのはいいがやはり、こういう雰囲気は怖い。
「わっ!」
聖は後ろから肩を叩かれた。
「ひっ!」
恐怖が頂点に達していた聖は思わず逃げ出していた。
ドスーン
何かにぶつかる音。
目の前にはぶつかった拍子に壊れた人形が横たわっていた。
それを呆然と見つめる女の人。
恐怖に脅えた聖には彼女がお化けに見えたのだろうか。悲鳴と共に逃げさっていった。
後で知った事だが、その女の人はここの隣のスラムを支配する女ボスだったらしい。
144 :
1:2000/08/16(水) 00:37
赤、赤、赤
辺り一面は赤で埋め尽くされていた。
その中で泣く一人の女の子、私はただ見つめるしかなかった。
どうしてこんな事になったんだろう。
私のせい?
…
聖はその時の事を思い出していた。火に包まれる夏祭の広場、そして炎に包まれていく両親。そして、佳乃の姿。
それは、女ボスの報復だった。女ボスの大切な人形の代償として、焼かれたのである。
その時、両親は炎に焼かれて死んだ。佳乃はかろうじて助かったが全身火傷で、危険な状態にあった。佳乃はかろうじて生き長らえているだけで、いつ死んでもおかしくない状態だった。
「私のせいだ」
聖はそう思った。両親が死んで、佳乃までこんな目にあったのは。
その後、せめて佳乃は救いたいと、聖は医学の勉強をし始める。
そして、必死に勉強した結果、彼女は佳乃を救う一つの手段を見つけたのである。
『人体移植』
そう、他人の体のパーツを佳乃に植え付ける事で佳乃の体を元に戻そうとした。そのためのパーツ集めのために聖は何人もの人を殺した。そして、聖は佳乃にそのパーツを移植したのである。
それは順調にいった。ずっと昏睡状態だった佳乃が動けるまでに戻ったのである。
145 :
1:2000/08/16(水) 01:10
聖の努力によって戻った佳乃だが、以前とは性格が変わっていた。凶悪な遊びを好み、ネット中毒へとなっていったのだ。
そして、ポテト、聖は佳乃の遊びに付き合わされ調教されていった。
「あ、あふっ」
聖の声が響き渡る。擬似男根で犯される聖。だが、聖は逆らわない。いや、逆らえなかった。
佳乃が変わったのは自分のせいだと聖は思っている。これは自分が犯した罪の罰だと。
あの日、あの場所へ行こうと言い出さなかったらこんな事びはならなかったという後悔だった。
目の前で炎に焼かれた母の記憶を、その残酷な記憶を消し去るために佳乃は別人格を作ったのだった。
しばらくして、隠れ家のドアが開く。入ってきたのはポテトだった。
「あら、ポテト、帰って来たの」
ポテトが何かよくわからない言葉でわめいている。
「ふふ、そう、観鈴と美凪がねぇ、ここの女ボスを倒そうとしているの?面白いわぁ」
女ボス、その言葉を聞いた途端、聖の顔が憎しみの顔に変わる。
「ねぇ、聖、面白そうね。私も参加してみたいわぁ」
聖は答える。
「佳乃の好きにしてもいいわよ。でも、ここの女ボスはただの人間じゃないわ」
「わかってるわよぉ、そのために、観鈴達がいるんじゃない。彼女達にはせいぜい女ボスの正体をあばいて欲しいわね」
しかし、佳乃はふぅっとためいきをついてこう言った。
「でも今日は無理ね。だってもうあれ仕掛けちゃったもん。こんな展開になるんだったら観鈴いじめやめておけばよかったかな」
その頃、観鈴は準備のため、観鈴専用の秘密基地に来ていた。
「さーて、どの武器をもっていくか」
手下げの袋には、佳乃の好きな牛乳が入っていた。観鈴は武器チェックをしながら牛乳を飲む。
「う?げほっ」
急にもよおした吐き気に観鈴はのたうちまわる。
「えっとね、聖姉さん、実は、手に入れた国崎の死体をポテトに操らせ、ちょっとした事をしたのよ。観鈴はね、吹印の牛乳が好きで毎日飲んでるのよ。だから、工場員になりすました国崎を使って吹印の工場のタンクに菌を入れさせたのよ。ふふ、観鈴今頃苦しんでいるでしょうね」
146 :
2:2000/08/18(金) 02:48
観鈴から明日の計画は中止との連絡を受けた美凪は、星空を眺めていた。
星空を眺める、といってもただぼんやりと眺めているわけではない。
占星術の心得がある美凪は、星々の動きで、ごく近い未来に限定されているが、人の命運を知ることが出来た。
「…観鈴の星の光が未だ衰えていない。やはり、運命には逆らえないのでしょうか」
美凪は明日、観鈴の計画に乗じて女ボスと観鈴を始末する予定だった。
観鈴の計画。
明日から大日本帝國劇場で上演される劇団鍵の劇「華音」を観劇する女ボスを劇場ごと爆破する予定だったのだ。
何故、女ボスが観劇なんかをするのかというと、貸した金は尻の毛まで毟りとって回収するほどのケチのくせに、
文化事業や慈善事業に多額の寄付をする善人を演じることで、ささやかな自尊心を満足させる偽善者だったから。
美凪は、劇場爆破のあと、みちるに観鈴を射殺させ、全責任を観鈴に背負わせるつもりだったのだ。
ボスの仇を取らせた自分は組織に恩を売り、実際に手を下したみちるは少女院へ。
院のなかでみちるも抹殺してしまえば、真相を知る物もいなくなり彼女の天下が訪れる…筈だった。
だが、その計画も土壇場のアクシデントで中止されることとなり、思わず美凪は歯噛みした。
「…運命は人知で変える事が出来る。私が観鈴や佳乃を超越し、消し去ることは出来る筈」
147 :
2:2000/08/18(金) 03:12
佳乃の細工の為に、毒牛乳を飲まされた観鈴。
観鈴は菌の毒素の為か、少女時代の悪夢を見ていた。
それは、観鈴が小学校の4年生だったときのこと。
その日、観鈴が友達と遊んで家に帰ると、家に晴子がいた。
この日は晴子は仕事が休みだったからだ。
「ただいまーっ」
観鈴が母親の姿を見とめて、晴子に話しかけると、晴子は観鈴を手招きした。
観鈴がそれに応じて母親に近付くと、いきなり後ろに回って、スカートの下に手を這わせる。
「お母さん…何をするの?」
「…気持ちいいことや」
晴子は観鈴パンツの下に手を入れると、無毛のクレバスに指先を入れる。
「痛っ! 痛いよお母さん! 止めてよ!」
観鈴は自分の股間に触れられた晴子の手を払いのける。
「何するんや」
「お母さんこそ変よ! どうしてこんなことするの」
観鈴は涙を浮かべて、晴子の姿を見た。
晴子は不満そうに観鈴を睨みつけてこう言った。
「親に逆らうような娘はいらん。はよ、出ていけ」
「そんな…、酷いよ。どうしてそんなこと言うの?」
「逆らわなければ、ここにいても良いんや。それどころかあんたの欲しがってた恐竜も買ってやるわ。だけど、逆らうんなら出ていってもらう。…まあ、うちはどっちでもかまわへんがな」
「分かった…。お母さんの言う事を訊く」
観鈴がそう言うと、晴子は嬉しそうな表情をして、観鈴のパンツを下ろし、幼いクレバスを弄りまわし始めた。
観鈴は辛かったけど、この行為に耐えた。
恐竜の為ではない。
晴子と一緒にいたかったから。
この日以来、観鈴は晴子に犯され続けた。
処女は奪われなかったものの、後ろは何度も侵された。
そして、その爛れた日々は、つい先日母親が死ぬまで続いたのだった。
「…あの日の事を思い返すとはね」
意識を取り戻した観鈴がソファから起きあがると、着ている服は汗でびしょびしょに濡れていた。
age
149 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/19(土) 03:56
ちょっと実験
150 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/19(土) 03:59
もいっかい
151 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/19(土) 04:01
4時だぞー。
152 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/20(日) 03:43
実験
153 :
1:2000/08/22(火) 01:27
国崎往人が死んだ。そのニュースは女ボスの元にも当然伝わった。
しかし、そのニュースを聞いても女ボスはけだるそうにこう答えた。
「ふーん、そうなの、いい気味だわ」
そして、何事もなかったかのように紅茶をすする。
「あいつは、私達一族の面汚しよ。人形もろくに使えず、あまつさえ引きこもり…そして」
女ボスの手に力がこもる。
パリーン!
ティーカップは、音と共にばらばらに砕け散った。
「くそ、我ら一族の望みは何代かかっても果たさなければならないのに。私の代で終わらせるわけにはいかない!」
女ボスはたちあがり、大声を張りたてる。
「後藤、後藤はいる?」
女ボスは声を張りたてる。
「はい、ここに…」
そこには黒ずくめの男がたっていた。名は後藤、女ボスの腹心の部下である。
「後藤、往人を生き返らせる事は出来る?」
「ボス、その件についてですが、私の独断ですでに、往人様の元にモナエル、ギコエルを送りました。しかし、復活させるどころか、逆に返り討ちにあったそうです。その後、逃走した往人様は未だに発見できておりません」
それを聞いた女ボスは妖しい笑みを浮かべながらこう言った。
「確かに、往人はモナエル、ギコエルを返り討ちにしたのね」
「はい」
「ふ、ふははははは!!!返り討ちか、は、は、は、知らないうちに子供は成長するものなのねえ。今まで引きこもって何も出来ないお馬鹿なガキがそこまで成長してたとは」
女ボスはびゅっと手を指し、後藤に言った。
「後藤、お前は継続して、往人さがしを続けなさい」
「はっ」
後藤は女ボスに対して最敬礼をする。去ろうとする後藤に女ボスは声をかける。
「あともう一つ、最近まわりで不穏な動きがあるわ。それにも気をつけてね」
「承知しました」
後藤はそう言うと扉を開け去っていく。
静まる部屋。女ボスはたばこを取り出し火をつけながら言う。
「…そこにいるんでしょ、出てきなさい」
がさっ、床の絨毯が一瞬揺れる。それは人の形を成していく。そこには銃を持った男がたっていた。
「よく気付いたな。俺の擬態を見破ったのはお前が初めてだ」
女ボスはふぅっ、と溜息をつき、面倒臭そうに口を開く。
「初めて?その程度の技で今まで見抜かれなかったなんて奇跡に近いわ」
「な、なんだと」
男は怒って銃を向ける。しかし、女ボスはあまり動揺した様子も見せない。
「ふぅ、いくら隠れたって心が漏れているわ、殺意がね。ふん、私を殺したいなら早く打ったらどうなの」
「言われなくても打ってやるさ!」
男は引き金を引こうとする。
「ん?な、なぜだ、ひけねえ」
男は必死になって引き金を引こうとする。だが男の意志に反して、手は硬直し、ピクリとも動かなかった。
「くそ、どうなってやがる、は!」
目を上げた男の前には女ボスが静かにたっていた。
「どうしたの、引き金すら引けないの?」
女ボスは男の手を曲げ、銃口を男の頭に向けた。
「な、何をする」
男の顔に動揺が走る。
「…引き金が引けないのはね、あなたの心が弱いから。私の心が勝っているから。まあ、このまま引き金引けないのは可哀相だから引かせてあげるわ」
「や、やめ」
男は叫ぶ。しかし、女ボスは冷徹にこう言い放った。
「引き金を引きなさい」
パーン
その音と共に男の頭は砕け散った。
女ボスは静かにつぶやいた。
「往人、そう、成長したのね。ふふふ、早く合いたいわ」
154 :
1:2000/08/22(火) 01:38
「玲奈はどこだー」
国崎は幽霊となってネット上をただよっていた。
目的はもちろん、折原玲奈12歳を探す事である。
しかし、広大なネット上、なかなか、玲奈の日記に辿り着く事が出来ないで居た。
くそっ、いったい玲奈12歳はどこにいるんだ。
国崎は溜まる不満を数々の掲示板にぶつけながら、さ迷う。
この煽りを受けて、何百という掲示板が閉鎖に追い込まれた。
「ち、この不満をどこにぶつければいいんだ」
国崎は、歯をくいしばる。
その時、国崎の目の前に見たことのある光景が広がった。
「ここは、2ch…」
全ての事の始まりであり、往人の邪悪を覚醒させた場所。
2chに入った往人はある事を思い付く。
「…く、く、く、幽霊となった俺の力を試すためにまずここを荒らしてやるか」
155 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/22(火) 03:02
後藤ってオリジナルですか?
国崎は2chに攻撃を開始した。
次々と書き込まれていくスレッド、スレッド、スレッド。
またたくまにとある板は駄スレで埋め尽くされた。
「くくく、楽しいなー。俺の力で、2chそのものが崩れていく」
国崎は、自分に手によって混乱する2chを満足そうに眺めていた。
そんなある時、異変が起こる。
「…な、何?か、書き込めない…」
国崎はいくらやっても書き込めない2chに対してひたすら攻撃を繰り返す。
ぴしっ
国崎が次に書き込もうとした時だった。
突然国崎の体は2chからはじかれたのだ。
「くそっ、やりすぎか…、なら次の板だ…」
国崎は次の板に攻撃をしようとする。その時、壁のようなものが国崎の目の前に現れる。
「エラー、このスレッドは書き込みができません」
そんなメッセージと共に国崎は何か檻のようなものに捕らえられる。
「なにっ?」
国崎は動揺した。捕らえられ、動こうとしても動けないのだ。
そんな国崎の前に何かが現れる。ぼうっとした光とともに現れるそれは神々しささえあった。
「何者だ?」
国崎は聞いたが、その者は国崎の言動を完全に無視してこう言った。
「いたづらはいやずら。荒らしはしないで欲しいですです」
両隣にはいつのまにか人の影がいた。その一人がこう言った。
「わかりました。削除します」
その一言とともに国崎のまわりの空間が裂ける。国崎はそのまま奈落の底に落ちていった。
157 :
1:2000/08/22(火) 04:28
やっぱこのネタやばい?
158 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/22(火) 04:42
>1さん
面白いから続けて〜
159 :
1:2000/08/22(火) 05:18
まわりが切り取られ、落ちてきた空間、そこは殺伐とした何もないように見える空間だった。
国崎はそこを歩いていく。
「…ここは、いったいどこだ。俺はどこにいる」
国崎は出口を探すが見つからない。
右を見ても左を見ても人の気配がない。あるのは無造作に捨てられたオブジェのようなものだけであった。
「くそっ、とにかく歩き回って出口を探すしかないか」
国崎は歩き回る。しかし、出口を求め、さまよううちに国崎の足は崩れ落ちる。
「あ、足が痛い…。ずっとヒッキーだったから運動不足だったし、それがたたったか」
国崎はしばらく休む事にした。
…時間がたっても足の痺れが直らない。
「ちょっと歩き過ぎたな。しかし、ここはどこなんだ」
ポンポン
不意に国崎の肩が叩かれる。
「誰だ?」
そこには女がいた。
「ここで何をやっているんです?ここはごみ箱ですよ」
「ごみ箱?ここがか?」
「そうです。ここは2chの最下層、スレッドの墓場です。どうやらあなたはスレッドに組み込まれてここに放り込まれたようですね。」
「ここがごみ箱…。いったいどうすれば戻れるんだ?」
「スレッドが元に場所に戻れば脱出できますけど、戻らなかったら待つのはごも箱整理による『死』のみですよ」
「な、なんだと?」
女はふっと空へと浮かんでいく。
「ど、どこへいく」
「私はスレッドじゃないので、出られます。また来ます。その時には消されてない事を祈ります」
そう言うと、女は空に消えていった。
「くそっ、何てことだ。このままでは俺の存在が完璧に消えてしまう」
160 :
1:2000/08/22(火) 05:20
うーん、ここで今日は終わり。
しかし、だんだん、わけわからん展開に…。
161 :
2@1さんはいないみたいだし書いて良いかな:2000/08/23(水) 00:56
国崎は、自分と一体化したスレッドに幾つかのURLが書かれているのを見つけた。
「…ここから出られるかもしれないな」
国崎は藁にも縋る思いで、URLに手を突っ込む。
しかし、国崎の目の前に現れたのは、「NOT FOUND」の文字であった。
国崎はこのURLから抜け出る事はできなかったものの、外と繋がっているものを見つければ抜け出せる事を確信した。
「他をあたってみるか…」
国崎は、すぐ上に書かれていた、さくらシャワーのAAに股間を膨らませながら、他のURLを探し始めた。
彼はURLに文字通り手当たり次第、手を突っ込んだ。
だが、現れるのは「NOT FOUND」ばかり。
「くそっ、もっとまともなリンクを貼りつけやがれ」
自分が今まで2chでして来た事を棚に上げ、悪態をつく国崎。
彼は幾度となく、違法画像やBBSへのリンクを貼りつけた。
大抵それらのリンクは長持ちしない。
前者は、プロバイダに削除されるからで、後者は管理者が閉鎖してしまうから。
国崎の顔に疲れと焦りが混じった色が浮かび始めた頃、ようやく生きているURLを発見した。
国崎は、嬉々としてその中に身体を押し入れる。
すると、国崎の身体がそのページに引きずり込まれて、眼前に同じ死体画像が無限に繰り広げられ始めた。
「しまった、ブラクラか!」
国崎は遠くに消え行きつつある、スレッドを見て歯噛みした。
国崎が飛び込んだURLの投稿者の名前はどろりジュースマニア。
それは忌々しい神尾観鈴のハンドルであった。
「観鈴め! こんなところでも俺を追い詰めるのか!」
国崎は、この場にいない観鈴に罵詈雑言を吐きながら、永遠に繰り広げられる死体画像の中に埋もれていった。
162 :
2:2000/08/23(水) 01:26
訂正です。
>しかし、国崎の目の前に現れたのは、「NOT FOUND」の文字であった。
>国崎はこのURLから抜け出る事はできなかったものの、外と繋がっているものを見つければ抜け出せる事を確信した。
国崎の目の前に現れたのは、「NOT FOUND」の文字であった。
しかし、国崎はこのURLから抜け出る事はできなかったものの、外と繋がっているものを見つければ抜け出せる事を確信した。
グログロリンクはブラクラとは違うと思いますが。
164 :
2:2000/08/23(水) 01:58
死体画像のウインドウがバカバカと開くブラクラという事なんですが…。
駄目でしょうか? ブラクラの技術的な事はよく分からないので。
あ、ぼけてました。前言撤回します。
166 :
1 :2000/09/01(金) 01:02
美凪は駅へと来ていた。
ぼうっと空を眺めながら美凪は溜息をついた。
「奇妙な星が輝いているわね、あれは、何?」
依然として大きく輝く女ボスの星、そしてその周りに輝く大きな3つの星。それは女ボスの部下の光を表わしていた。
しかし、その女ボスの星の近くに奇妙な、小さな星が輝いているのだ。
「見た事のない星、どこかをさまよっている風にも見える」
美凪はその星が気になって仕方がなかった。
そして、美凪は周りを見渡す。そこに見えるのはたくさんの星達だった。
「ついに、国も動くのか。」
「美凪いるの〜?」
後ろから声が響いた。みちるだった。
「あ、みちる、どうしてここに?」
みちるは答える。
「だって美凪が悩み事してる時は必ずここに来るから、だってここは」
みちるは少し美凪に顔を近づけながら、静かに口ずさむ。
「あなたと私の出会いの場所だったから。そして友達になった」
美凪の肩が少し震える。それを見てみちるは続ける。
「どうして、あの時、あなたは私の前から消えたの?」
そのセリフを聞いた途端、美凪の顔色が変わる。美凪はみちるを押し倒し、こう言った。
「まだ、私を苦しめるのか!お前は!」
その目には憎しみの色が入っていた。
167 :
1 :2000/09/01(金) 01:02
それは数年前。
美凪は、家を抜け出し、いつものように外に星を眺めに来ていた。
空に広がる星達に思いをはせる美凪。
「この空に飛びたてたら、どんなにいい事でしょう」
美凪の家庭事情、それは散々なものであった。
父親が手を出した商売、それは先物取引だったのだが、手を出した商品が悪かった。
その商品は、女ボスがほとんど寡占状態にしているものだった。
そして、父親は女ボスのいいように、利用され、大きな借金をかかえる事となった。そして家庭は崩壊した。
いつも、家では、両親が言い争う声が響く。母が怒鳴り、そしてそれに切れた父が母を殴る。そして、父は時には美凪をも殴った。
美凪はその時から、空を眺めるようになった。
その日も、美凪は星を眺めながら歩いていた。
そして、駅の前を通りがかった時、美凪はふと足を止める。
駅の隅っこに一人の少女が座っていた。
美凪はまるで吸い込まれるかのようにその少女に近づく。
「どうしたの?」
美凪はその少女に声をかけた。
その少女はみちるだった。
みちるは、美凪と似たような境遇らしく、二人はすぐ仲良くなった。
毎日のように、星を眺めに駅に来る二人。
美凪は、心がやすらぐ場所が見つかった気がした。
しかし、その幸福も長くは続かなかった。
168 :
1 :2000/09/01(金) 01:07
・
・
・
ある日、家での事だった。
いつものように、両親がけんかをしている。
しかし、いつもと少し感じが違った。父親は包丁を持って、息を荒くし、そこに立っていたのだ。
そして、突進してくる父親。
その後の記憶はない。
私は、気が付くとベッドに寝ていた。
目を覚ますと看護婦が声をかけてきた。
「美凪ちゃん、気が付いた?」
私は、看護婦に何気なく聞いた。
「お母さんは、どこにいるの?」
その時、看護婦の表情は引きつった気がした。
そして、数日後、私は退院した。でも、連れていかれた先は家ではなくどこかの施設だった。
その時、私はなんとなく家で何が起こったのか気が付いた。
そしてまた数日が過ぎる。私はみちるに会っていない事に気が付いた。
(そういえば、駅に行かなくちゃ)
私は、何かにとりつかれたように駅へと足を進める。
…駅には誰もいなかった。
みちるはその日以来、駅で見掛ける事は出来なかった。
…私はその時、全てを失った気がした。
そして、その後、私は、施設を抜け出し、スラムへと逃げ込んでいた。
世間から、逃げ出したかったのかもしれない。
しかし、スラムも結局は女ボスの支配下にあった。
(結局はここも安住の地ではないのね)
私はそう感じて鬱になっていた。そして、観鈴などと関わり、暗黒の道に入っていったのだ。
そんなある日、私の家をノックする音がした。
私は慎重にドアを開ける。
…そこにはみちるがいたのだ。
「こんにちは、美凪、会いに来たよ」
その口調とは裏腹に、顔は少し憎悪に満ちていた。
・
・
・
みちるは言う。
「なぜ、あの時あそこに来なくなったの美凪、私を捨てたのね」
「違う、仕方がなかったんだ」
美凪はみちるを殴り、逃げるように去っていく。
それを見てみちるは妖しく微笑む
「せいぜい苦しむがいいわ、美凪、私はそのために戻ってきたんですもの」
みちるは銃を取り出しながら考える。
「ふん、あなたは女ボスを倒すための踏み台にさせてもらうわ」
169 :
1 :2000/09/01(金) 01:12
国崎はブラクラの中でもがいていた。
「ちくしょう、こんな所で、果てるわけにはいかない!」
いつまでもがいたのかわからない。
・
・
・
・
・
「う、うーん」
国崎は目を覚ました。
「こ、ここは?」
国崎は周りを見渡した。
そこには見た事もない風景が広がっていた。
「ラーメンセット一つ」
…
国崎は今自分が言ったセリフが理解できなかった。
「なぜ、俺はこんな事を言ったんだ。」
国崎は頭がぼうっとしていた。
「ちょっと疲れているのかな」
国崎は階段にひょこっと座って考える。
(ここは駅か?…そうか、俺は金が無くなったからここで降りたんだな)
国崎は手を眺める。
そこにはモナーの人形があった。
…そうだ、これでお金を稼がねば。
国崎は、立ち上がり、歩き出した。
170 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/01(金) 01:14
懐かしいスレッドがあがってる…
続き期待してます。
171 :
1 :2000/09/01(金) 01:18
妙な設定作りまくってます。
2さんスマソ。
172 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/05(火) 03:25
AIRに期待上げです
173 :
栞萌え〜っ :2000/09/05(火) 06:06
Mioさんとこからリンク辿って見にきました(^^;
面白いっす。1さん2さんその他の方々頑張って下さいね(^^)
174 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/07(木) 22:43
お祭りアゲ!!!
あぼーん
176 :
1 :2000/09/08(金) 11:54
>>175 なんだこれは?ここはAIRスレッドじゃないっつーに(笑)
あぼーん
あばーん
179 :
名無しさんだよもん :2000/09/13(水) 17:28
あほーん
>>179 2ちゃん慣れしてきたことを、言いふらしたいちゅぅですか?(ワラ
182 :
名無しさんだよもん :2000/09/13(水) 17:38
>>181 予想通り馬鹿が釣れました!!
しかも5分で引っかかってるし(藁
エサ撒くとすぐ食いつくねえ(ゲラ
>>182 愚痴スレは荒れているというのに、…お互い暇ですね。
>>184 >>182 の ちゅぅ丸出しな煽りを見たら、目頭が熱くなってしまって
俺にもこんな時があったなぁと…。
>>185 自分の方が高等な煽りが出来ると思ってるコピペ厨房に萎え
188 :
1 :2000/09/13(水) 18:24
ん?みんな廻してくれたのありがとう。
このスレ長文多いから、上にあがってると他のスレの
邪魔になるからね。適度に廻してくれるとありがたい。
189 :
名無しさんだよもん :2000/09/13(水) 18:55
190 :
>1 :2000/09/13(水) 19:07
つづき書いてよ。
本物のAIRやってるの?
あは〜ん
193 :
名無しさん@1周年 :2000/09/14(木) 17:07
ワラタ