WHITE ALBUM 2 *101曲目*

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770名無しさんだよもん
春希についてはそもそもその異常なお節介とそのあり方からして
家族問題のトラウマからかなり説明できると思う
(勿論トラウマが全てじゃなくて生まれながらの資質・性向とかも大きいのだろうけど)

「双方の、相手に対するあまりにも思いやりのないやり取りの応酬に
すっかり誰にも味方する気が失せて」の果ての両親の離婚と
その後母親との相互無関心の関係が確立されてしまったことで
春希はそれまでは小木曽家のようだったという家庭、自分の「帰るべき場所」を失ってる

《他人の問題について完璧な根回しを重ね、何も見返りを求めず解決していく善意の第三者》であり続ける春希は
《その時もしいてくれたなら「小学六年生の自分」を救えただろう人物そのもの》なんだよね
お節介とともに必ず、特に問題を解決した後にはしつこく説教をせずにいられないのが春希だけど
本当に説教したいのはその時の両親(と親族たち)だということになる

おそらく春希はそうして「小学六年生の頃の自分」を救い続けることで
・「帰るべき場所」を失った痛み
・《それでも本当は母親は今も自分を愛しているのではないか》という期待
・逆に確かめるために踏みこんで拒絶され《やはりもう愛されていない》と思い知らされたらという恐れ
の全てから目を背け続けてる

「一人の女の身代わりに百人の生贄を必要とする」のが武也なら
《一つの問題の身代わりに百個千個の解決を必要とする》のが春希

ただ、
・母親との関係が縁切りでなく相互不干渉な理由
┗家を出て大学時代から独り暮らしの場所がずっと
 「南末次駅から徒歩10分。実家からでも電車を使えば30分圏内」の理由
┗完全に顔を合わせないんでなく「社会人になってからも年に一、二回」会う理由
をまとめようとするとえらい複雑で悩まされる
誰かうまくまとめられそうな人いたりする?