新作投下しまーす
斉藤×理樹じゃなくてごめんw
―――僕の部屋の布団ってこんなに寝心地良かったかな?
毛布ふかふかだ…まだ…起きたくないよ
「…う…ん」
焦点が上手く合わないくらい近くに…恭介の寝顔
抱きしめられて眠っていた
そっか、恭介と一緒に泊まってるんだっけ
――ドコに?
…ホテル
―――なんで?
……クリスマスイブだから
「クリスマス…」
「…っ!!」
僕が先にシャワーを浴びて、その間に注がれていた…お酒
それを僕が…グラスに入っていたのを水だと思って気づかないまま
それからどうしたんだっけ?
「……寝ちゃったの?僕……」
「理樹…?どうした?」
「!!」
寝てると思っていた恭介に急に話しかけられて体がビクリと震えてしまう
「気分でも…悪いのか?」
二人ともまだ横になったまま、暖かい手が頬にあてられた
「きょうすけぇ…」
あぁ…もう……泣いたりしたら尚更情けなくなるじゃないか…
「ごめん……僕、こんなっ」
なかなか二人っきりになれない僕たちの為にみんながこの場を用意してくれた
始めは僕の勘違いで緊張して、でも恭介と一緒にいるのは楽しくて。
…ドキドキして…
だけどクリスマスイブはもう、終わってしまった
僕だって……
「バカだな…泣くことないだろ…ほら」
暖かい胸に抱き込まれて頭を撫でられた
呆れたり、責めたり。そんなことはしない
こうやって、恭介はいつも、優しいんだ
「俺がこっそり酒飲んでたのが悪いんだしな」
ポツリと呟かれる
「そう…いえば……駄目じゃないか…恭、す…」
飲酒を咎めようと顔を向けると予想外に凄く真面目な視線
「クリスマスの朝だな」
「うん…そうだね」
まだ外は暗そうだ。何時なんだろう?
部屋は壁際の一つだけ点いてる間接照明のおかげで、お互いの表情が見えるくらいには明るいけど
「俺のトコにはサンタが来たらしい。ちゃんと置いて行ってくれたぜ…」
「プレゼント?」
二人のプレゼント交換はもうしたし、今日のパーティー用のだって持ってきてない
まさか本当に…サンタが?
「大切にしなきゃな…こんなに、すげぇ…プレゼント」
不意に熱のこもった声
僕が声を出す間もなく…唇を塞がれた
起きてからまだ数分しかたってないのに、こんな…
「んん…っ待っ…て……」
「…嫌だ」
「きょぅ……」
唇を離されると、そこには見たことの無い恭介がいた
ううん…この前と似ているけどそれよりももっと
切なそうで、泣きそうな…
「…待てねぇよ…」
体制が変えられる
僕を見下ろす…赤い瞳
「こないだから散々お預けくらってるんだ……なぁ、頼む…焦らすな」
そんなの、僕も同じだ…
「もう我慢…できそうにない」
上がっていく、二人の熱
「理樹…………したい」
二人っきり。
この部屋には僕たち以外、誰もいない…入って来ることはない
邪魔なものがあるとしたら…二人が身につけている物だけだ
もっと近づきたい…
幸せに……なろう…
口づけを交わす
恭介が僕の着ていたバスローブを脱がし、身体に触れてくる
わき腹はちょっと…くすぐったい
僕も、恭介を肌蹴させて
どうすれば良いか悩んだけど…恭介を真似て触ってみる
肩や腕をただ撫でるだけ
…こんな触り方で良いのかな?
声に出すわけでもなく見上げる
同じく声には出さず、ただ嬉しそうに微笑む恭介
その表情に思わず恥ずかしくなって僕は目を閉じた
そして視覚を封じたことで触覚というのは敏感になる
こっちは…?と言うように腰をさすられる
「…っ」
体がビクリと跳ねた
目を閉じ、手の動きに気をとられてたせいで…胸に寄せられる唇に気づかなかったから
「ここ、弱いよな」
「ぁ…あ……」
僕の反応に嬉しそうな声
舌先で舐められ、吸われ、優しく噛まれる
その行為に、僕の手は恭介の頭を抱き寄せることしかできなくなって
下着に手をかけられるのを、拒めない
脱がされるときに…もうすっかり反応していることを僕に自覚させるように、下着がソコに…引っかかる
これ…!絶対わざとだ…っ
「……いじわる」
軽く睨んでみるけど逆効果だったらしい。凄く嬉しそうな顔をされてしまった
「恭介の………ばか…」
「あぁ…馬鹿さ」
もう…何を言っても喜ばせちゃうんだ…
引っかかった下着をそこからゆっくりと外し、下ろされると、全てがその眼前に曝された
指先で根元から撫で上げられると思わず声が出て…
気を良くした恭介の手は徐々に大胆な動きになっていく
僕だけ……ズルイよ
僕も――――恭介に……
僕だって恭介を、気持ちよくしてあげたい……
「っ……恭介も…」
直視できなくて、なんとなく…その位置に手を伸ばす
下着の上からそっと触れてみるとそこはもう苦しそうにしていて…
だけど手の中のものをどうしたら良いのかわからない
僕も男だ…気持ち良くする方法なんて解ってるのに…
自分からするのがこんなにも恥ずかしい……
すると戸惑っている僕の唇に指があてられ、優しく開かれた
その指は僕の舌を弄ぶように動く
「理樹…して…くれるか?」
……ちゅ……じゅっ…
キスよりも大きく響く、淫らな水音
男の僕が男の人のこんなトコロに…したい、って思うなんて
―――ううん ただの男の人 じゃない
恭介…だから…
恭介にお願いされて、断るわけないじゃないか
「ん…む…っ…」
見られている恥ずかしさに耐えて、恭介が気持ち良くなってくれることだけ考えて…
初めてだから上手く出来ない…。痛く…ないかな?
恭介が僕の頭を撫でる
良かった…嫌じゃないんだね
舌を動かしながら前後に動いてみる
大きくて、先の方しか咥えきれない…けどもっとしたい…
「んぐ……っ」
あ……また……大きく…
「理樹……っ」
良いよ…このまま…
「…理樹、離れ………っ」
「ん…んぅっ!」
「――ぅん……」
口の中に出されて無意識に飲んでしまっていた
「……」
……?
ひらひらと
固まってる恭介の目の前で手を振る
無言
「きょう…」
「理樹っっっ!!」
ボフっ!!という音と共に思いきりベッドに押し倒された
「ちょっ…!?」
「理樹…好きだ…」
僕の首元に顔を埋めて、何度も…
「好きだ…大好きだ……もっともっと伝えたい…」
――大丈夫、いつも…伝わってるよ
けど、そうだね…
「僕も恭介が好きだ…大好きだ…もっと…伝えたいよ」
気持ちは大きくなりすぎて、もう、言葉だけじゃ…伝え切れない…
「ん…っ」
恭介が僕の身体を撫でる
「ひゃぅ…」
場所によってはまだくすぐったくて変な声が出てしまう
これがいつか…気持ち良くなったりするのかな?
「…音…なんだ…?枕の下か……?」
ガサガサと、袋のような音。僕が頭を乗せている枕の下から恭介が取り出したのは…
!!!!
わ…わ……っ!忘れてたっ!!
「あ…っ…ダメだよ!開けないでっ」
その言葉は好奇心旺盛な彼には逆効果
願いは虚しく
「これってローショ…」
「言わなくて良い!良いからっ!!」
…見つかってしまった……
そりゃあこういう物は使った方が良いんだろうけどっ…!
「…ふぅん…そうか」
あ、嫌な予感
「こんなモノまで用意してるなんて、理樹はエロい子だなぁ」
「ちがっ……!違うよ!それは来ヶ……ひゃぁっ」
ヌルリと塗りつけられ、前を擦られる
「別に誤魔化さなくても良いだろ?俺はエロい理樹だって大歓迎だぜ」
「はぁっ…やぁ…っ」
これ…さっきと全然違う…っ
上下に擦られるだけでも気持ち良いのに…濡らした手で包み込むと、そのまま手の平全体でぐるりと先端を刺激してくる
「だ…めぇっ!それ…ヤだぁっ……!」
「ん?強すぎたか?」
くちゅくちゅと…それのおかげで滑りの良くなった前を暫く弄られて、その指が後ろに触れた
「…や…っお願い…待って…!」
「…悪いな…止められない」
指がソコを濡らして…ゆっくりと…中に入れられる
「あんまり焦らされると…優しく出来なくなる」
俺だって乱暴にはしたくない…と
「ぁ……はっ…は…っ」
優しくする、と言ったその言葉通りに、本当に優しく愛撫され続けている
「だいぶ柔らかくなってきたな…指、二本入ってる。痛くないか?」
こんなにずっと…指でされてて……痛いわけ無いじゃないか…
「痛く…っない……」
「…そっか良かったぜ」
焦らすなと言っていた張本人に、こんなに焦らされてる
―――ダメだ……おかしくなっちゃうよ……
もう…ゆび、やだっ…
すると、その願いが届いたのか、恭介の目が細められた
「辛かったら…言うんだぞ?」
「はぁっ…うん…っ」
指を抜かれ、代わりに宛がわれた凄く熱いモノが入り口を往復する
背中がゾクゾクとして…
でも、なかなか入れられない
…早く…っ恭介ぇ…
「理樹…腰、動いてる」
「だって…っ恭介が…いじわるするから…!」
あぁ…きっと今の僕は…凄くイヤらしい格好で、顔で、自ら腰を揺らして擦り付けて…恭介を強請ってるんだ
満足そうに恭介が笑う
「ホント…お前は可愛いな…もう…俺も限界…」
「っ!!」
抱き締められて…体が密着して、そこに…指とは比べ物にならない圧迫感が襲う
「…んんっ!!んっぐ…ぅっ」
痛…いっ…苦し…い…!
でも……僕は…僕は、恭介を…っ
「理樹、愛してる」
―――あぁ…いつも先に言われちゃうんだ
「僕…恭介…っ」
愛してる、と…はっきり返すのはまだ照れくさくて
「ぃ…して…る」
必死に絞り出した声はちゃんと言葉になってくれなかった
挿入させる動きが止まる
全部……入ったんだ…僕のナカに、恭介が…
「ぁん…っ」
絡めた指に力が込められて、一度だけゆるく突き上げられた
不意に出た鼻にかかった甘い声
僕の…自分でも聞き慣れない声
「…痛くないか?」
二度…三度
「痛くっ…ない…でも、なんか変……っ」
「そ…っか」
本当は…痛みが簡単にひいたわけではないけれど……
それでも痛いだけじゃない、初めての感覚に、不思議な気分になってくる
「理樹も、気持ちよくなってるんだな…良かったぜ」
これが……気持ち良いって…ことなの…?
「ぁ……っあぁ…っ!」
自分の意思ではなく恭介が動く度に勝手に出てしまう声
こんな声…イヤだよっ……
「んっ…!ぐ…っ」
唇を噛んで声を抑える
けれど…
「ダメだ」
「んっ……んあぁっ!」
どんなに耐えても声が出てしまう
優しく、でも的確に、恭介がその部分を攻めてくる
「声、我慢するな……もっと聞きたい」
「ぁっ…あぁっ」
目を閉じる
聴こえる、恭介と僕が繋がってる音。
断続的に耳に届くスプリングが軋む音と僕の声
それに、恭介の息
あつい…
暖房の効いていない、真冬の早朝はとても寒いはずなのに…
薄く目を開くと、カーテンの隙間から朝日が射し込んで来ていたのに気づいた
明るくなってきたことで、さっきまでよりも恭介がよく見える
僕のことも同じように見えてるんだ…
「恭介ぇ…っ」
見られたくない一心で恭介に抱きついて、引き寄せる
恭介が僕の顔や身体を見ることができないように
今だけは
この世界にいるのは
恭介と、僕の二人っきりだよ
愛してるよ…恭介
てなわけで801の名に相応しいヤマなしオチなし意味なしのぬるいエロでしたw
これでこっちのシリーズも結婚させた方も一応完結になるかな?
気が向いたら書くかもだけど
あ、ID変えまくりでスミマセン…
イイヨイイヨー!
>>592 亀だが乙!
文章うまいな…
新作期待してる
595 :
592:2013/05/17(金) 22:37:07.73 ID:EkFwNfMcO
文章うまうなんて言ってくださって…恐縮ですありがとう
ところで妄想力の問題で次の新作まで時間かかりそうなんだ
だからみなさんご自由に語り合って良いんですよー
寧ろ自分の書き込みばっかになっちゃってすまんです
なんだよ文章うまうって…(恥)
俺は旅に出る
マスク・ザ・斉藤ですねわかります
最近このスレ見つけて一気に読んじゃいました
新作も楽しみにしてます
恭介と理樹のシックスナイン…
シックスナイン書こうとしたけど思いつきませんでした…
てなわけでただいま戻りました!お久しぶりです
某所に浮気…もとい恭理を広める旅に出てました
なんかPCが規制くらってるんで解け次第、また投下しにきますね
オカエリー!
602 :
名無しさんだよもん:2013/09/14(土) 13:22:00.06 ID:iUV9BWRo0
ワクテカ
明日の某イベントにここの神が来るらしいぞ
やっぱり恭介は凄いね!
そう言って、お前はいつも俺を見上げていた
迎えに来たよ
そう言って、お前は俺の手を引いた
もう大丈夫…大丈夫だ。お前は充分に強くなった
俺はもう行く。これ以上、お前の側には居られない。世界は、無くなる
理樹――――ずっと一緒にいたかった
「死」ということ。「消えてしまう」ということ。跡形もなく…想いと、記憶だけを…残して、「存在」が無くなる
誰がそんなことを願うもんか
だが…これはきっと俺の運命
そうだというなら、俺は俺の目的を果たすだけだ――――
背中に焼けるような熱さ。それとは逆に、胸の痛みはもう…感じない
「恭介っ!!」
声が聞こえた
理樹…っ
何をしに来たんだ…!逃げろと、鈴を連れて逃げろと言ったはずだ…!
俺の背後にある巨大な爆弾は、いつ爆発してもおかしくない状態だ
声は出ない。目も開けない。クソ…っ
「恭介…僕は…恭介を、みんなを助けるって…強くなるって…誓ったんだ!!」
あぁ…
そうか……
ずっと守っていたと思ってた
守られていたのは……
独りが寂しかったのは……
なぁ、理樹…お前は、凄いな
夏が終わる。秋が始まる。
「良いタイミングだろう?」
俺たちの修学旅行
そして―――俺達の関係が変わる
「理樹、迎えに来た」
長らくお待たせしました!短いですがこっそり投下しますwww
gj!
やっぱり恭理はいいな
>>608 亀ですがありがとうございます!
「強い恭介と弱い理樹」から「弱さを見せる恭介と強くなった理樹」へ変わるところが大好物です
610 :
名無しさんだよもん:2014/01/26(日) 22:15:42.90 ID:jA6ahwdX0
ほしゅ
611 :
名無しさんだよもん:2014/03/01(土) 19:51:26.61 ID:Y7P6iIl70
ほっしゅ
ほしゅ
613 :
名無しさんだよもん:2014/04/13(日) 22:22:16.96 ID:XooNr1GNO
ほっしゅ
614 :
名無しさんだよもん:2014/06/15(日) 22:55:47.68 ID:Lc78WLM/O
ほも
しゅっしゅ