鍵キャラで801

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568名無しさんだよもん
快晴
自然に囲まれた僕たちの学校に桜が舞う
去年はどうだったっけ?
まだ3月になったばかりなのに、桜も今年の異常気象にびっくりして早く咲いちゃったんだろうか

桜が咲くと新しい季節に心が踊るものだけど。今年は…咲いて欲しくなかった
そうだ、この気持ちは僕が中学2年生のときと似てる
けど……今年は状況が違う
二人の関係が親密になるにつれて僕の心はもっとずっと強く訴えることになる
嫌だ
行かないで
…寂しいよ

「きっと卒業式にはここの桜、咲いてるぞ」
彼が言うのだから間違いない
現にそれは今、目の前で証明された
今日は卒業式。僕と恭介はいつもより早起きして学校の周辺を散歩していた

「キレーだな…」
まだ肌寒い中、心なしかぼんやりと恭介が呟く
「うん、綺麗だね…」
恭介の少し後ろを歩く僕の表情は恭介には見えないし、恭介の表情も、僕には見えない
「手、繋ごうぜ」
振り返らず、左手を動かして僕の手を呼ぶ
「ん…」
素直に恭介の手に自分の手を重ねた
「凄いね、こんなに早く…咲くなんて」
「知ってたか?早咲きの桜」
桜なんてソメイヨシノくらいしか知らなかった
そっか、ここの桜はその早咲きの桜なんだ…
恭介はいつもこうやって僕が知らないことを教えてくれる
569名無しさんだよもん:2013/03/05(火) 01:00:35.13 ID:VheWPbE+0
気がつけば桜並木から外れて違う方向へ手を引かれていた
着いたのは川原の土手…
…いつも恭介と一緒に来てた、いつも恭介に悩みを聞いてもらった場所
「ちょっと座るか」
二人並んで腰を下ろすと、恭介は何故か手招きをする
「こっちこい」
自分の膝をポンポンと…
「って…えぇっ!?」
そこに座れってこと!?いやいやっ
「何驚いてるんだ。いつもしてることだろ?」
無理矢理引っ張られて恭介に捕まった
「いやいやいや!外だからっ」
「ダメか?」
「ダメ!人が通るかもしれないよっ?」
「関係ねーよ」
「有るよっ!大有りだよっ!やめてよっ離してってば!」

あ…強く言い過ぎたかも
「ダメか…そうか……」
あー…すっごく落ち込んでるし

幸いこの辺りは住宅地から距離がある。
もっと足場の良いジョギングコースもそちら側にあるため、人通りもほとんどない
「仕方ないなぁ…」
それなら…ちょっとくらいなら良いかな…と思い直し、凄く嬉しそうに後ろから抱き締めてくる恭介に身を預けた
この人は一度言ったらきかない人だからしょうがない……こうしてると暖かいし、ね
570名無しさんだよもん:2013/03/05(火) 01:02:24.88 ID:VheWPbE+0
「……眠いな」
「そうだね…」
「理樹が寝かせてくれなかったからなー」
はいっ…!?
「俺はそろそろ寝るぞって言ってるのに『やだぁ…もっとしよう…』ってさ」
「い…言ったけどそんな言い方してないしっ」
その言い方だとまるで僕が淫乱みたいじゃないかっ
「耳真っ赤」
「う…っ」

「ずーっと喋ってたな」
今みたいに恭介に後ろから抱かれて…他愛もない話をしてた
その内会話は自然と恭介の就職の話になって…引っ越しの話になって……
そんなタイミングで「寝よう」なんて言い出すから…
「まだ寝たくない。もっとたくさん話、しようよ」
そう言ったんだ


「ったく理樹は甘えんぼだな」
からかうように笑う
そうだ…あまりムキになったら恭介の思惑通りになってしまう
……反撃開始だ
「恭介が好きだから」
「!」
よしっ驚いてる
「恋人に甘えたいのは当然だよね?」
こんなこと言ってるけど、実はいっぱいいっぱいだ…
「今だって…こっちに来いって言われて嬉しかった」
恭介が言葉を発する間を与えないように一気に…!
「僕は恭介とくっついているの、大好きだから…本当は外でだってしたいよ…」
571名無しさんだよもん:2013/03/05(火) 01:06:13.80 ID:VheWPbE+0
―――あれ?
今の言葉……何かヤバい?
「そうか…そんなに……したかったのか」
「あ…いや……待っ」
雰囲気が変わる。この空気を、低く甘い声を僕は知っている。
すっかり慣れたもので、あっさりと僕の体は草の上に横たえられた。
「急に可愛いコト言ってきたと思ったら、こんなとこで誘うなんてな…まぁ、応えるしかないよな?」
手が僕の制服の上着の前を開ける
マズイっこのままだと早朝の土手で…!いくら姿勢が低くなってるとはいえ、人が通ったら丸見えだよ!?
「まっままっっ待って……!誘ってないからっ!ここじゃ…っダメ……」
「可愛いな…」
お腹の辺りに手が触れてきて…って!
わーっ!やめてよーーーっっ!!

「やっぱり俺のネクタイか」
「……へ?」
恭介は僕の着けているネクタイを見ていた
大剣の裏側。そこには持ち主の名前が入れられている
これにもちゃんと銀色の糸で「K.Natsume」の文字
それだけ確認すると、僕の上から恭介が退いた
終わり……のようだ。

……
がっかりしてないっ!してないんだからね!!?

身体を起こされ、向かい合わせに座る
「大切にしてくれてるんだな」
毎年恭介は僕に自分の使っていたネクタイをくれる
一年時の緑、二年の赤
僕は特別な日に恭介のネクタイを着けるようにしていた
「卒業式が終わったら、コイツもやるから」
三年生の…青いネクタイ
572名無しさんだよもん:2013/03/05(火) 01:10:17.51 ID:VheWPbE+0
――――嫌だ
本当に恭介は…学校からいなくなってしまう
退寮まではあと数日あるけど、制服姿を見ることが出来るのは今日でおしまい

……声が出てこない
俯いて、恭介の顔も見れない
あぁ……ダメだな
僕は強くなんかなってない
いつまでも恭介を困らせてる
…笑うんだ。卒業おめでとうって言わなきゃ

「…寂しい」

え……

耳に届いたのは自分の声じゃない
「俺もお前を…お前らを置いて行くのは…寂しいさ。社会に出ると、辛いことだってあるだろうしな」

「それ…でも、恭介は……行っちゃうの?」
「あぁ。きっと楽しいこともたくさん待ってるからな!」
満面の笑み
恭介は―――なんでこんなに…
「俺は強くない」
「…っ!」
「俺だって一人じゃ弱いから…お前らと一緒にいたんだ」
始めは兄妹二人で手を繋いでいた。
鈴を守りながら、僕たちを導いてくれた恭介
それでも弱いって言うの?
「理樹に自覚は無いかもしれないけどな…お前の言葉に勇気付けられた事なんて一度や二度じゃ無いんだぜ?」
恭介…
573名無しさんだよもん:2013/03/05(火) 01:15:25.88 ID:VheWPbE+0
僕にも出来るだろうか
いつでも恭介みたいに前を向いていること
その為に、言わなくちゃいけない
ううん…心から言いたい
いつも真っ直ぐなあなたを…真っ直ぐに見て

「恭介、卒業…おめでとう」
「あぁ!ありがとな、理樹!」



「よしっ!」
何かを思いついたときの恭介の表情
「一年だ。一年以内に、何かが起こる!!」
――それは予言だろうか?
「だから、待っててくれるか?…理樹」



そして、約束の一年後
恭介と僕に起きたある出来事

僕たちの関係は彼の予言通り変わることになる
574名無しさんだよもん:2013/03/05(火) 01:26:09.17 ID:VheWPbE+0
というわけで今回は評判の良かった例の話に繋がるように書きました
OP曲は恭介視点なんだよなー
歌詞にある君っていうのは理樹のことだとどこかで読んだんで妄想してみた
575名無しさんだよもん:2013/03/08(金) 18:54:02.78 ID:Ojd5FQ7M0
恭介、卒業しないで〜><
留年してもいいから理樹といっしょに!(マテ
576名無しさんだよもん:2013/04/14(日) 01:10:59.11 ID:eMNMIlaT0
>>574
亀だけどgjでした!
577名無しさんだよもん:2013/04/18(木) 08:09:19.57 ID:QUEZL7N6O
>>567
何度も読んでくれてるんですか!嬉しいです!…誤字に気づいて無いと良いなw
>>575>>576
こうやって感想もらえるとモチベーション上がります。ありがとう

自分はEXとクドわふは完全ノータッチなんでキャラの心情とか設定に矛盾があるかも
気にせず楽しんでいただければ幸いです

ラブラブな恭理が好きだけどそろそろ仮面の彼を書こうか悩み中…
恭理で無理矢理も良いなぁ
578名無しさんだよもん:2013/04/22(月) 05:59:50.99 ID:+UCWdgif0
新作乙!

仮面ときいて真っ先に斉藤の方が浮かんでしまったw
579名無しさんだよもん:2013/04/22(月) 07:44:44.24 ID:ttX+CSTLO
斉藤「うま〜う〜♂」
理樹「やめっ///」

また奥深いBLが生まれちまったな
580名無しさんだよもん:2013/04/30(火) 01:15:50.91 ID:Q8/cTu0X0
新作投下しまーす
斉藤×理樹じゃなくてごめんw
581名無しさんだよもん:2013/04/30(火) 01:19:22.26 ID:Q8/cTu0X0
―――僕の部屋の布団ってこんなに寝心地良かったかな?
毛布ふかふかだ…まだ…起きたくないよ
「…う…ん」
焦点が上手く合わないくらい近くに…恭介の寝顔
抱きしめられて眠っていた
そっか、恭介と一緒に泊まってるんだっけ

――ドコに?
…ホテル

―――なんで?
……クリスマスイブだから
「クリスマス…」

「…っ!!」

僕が先にシャワーを浴びて、その間に注がれていた…お酒
それを僕が…グラスに入っていたのを水だと思って気づかないまま

それからどうしたんだっけ?

「……寝ちゃったの?僕……」



「理樹…?どうした?」
「!!」
寝てると思っていた恭介に急に話しかけられて体がビクリと震えてしまう
「気分でも…悪いのか?」
二人ともまだ横になったまま、暖かい手が頬にあてられた
582名無しさんだよもん:2013/04/30(火) 01:21:26.24 ID:Q8/cTu0X0
「きょうすけぇ…」
あぁ…もう……泣いたりしたら尚更情けなくなるじゃないか…
「ごめん……僕、こんなっ」
なかなか二人っきりになれない僕たちの為にみんながこの場を用意してくれた
始めは僕の勘違いで緊張して、でも恭介と一緒にいるのは楽しくて。
…ドキドキして…
だけどクリスマスイブはもう、終わってしまった
僕だって……

「バカだな…泣くことないだろ…ほら」
暖かい胸に抱き込まれて頭を撫でられた
呆れたり、責めたり。そんなことはしない
こうやって、恭介はいつも、優しいんだ

「俺がこっそり酒飲んでたのが悪いんだしな」
ポツリと呟かれる
「そう…いえば……駄目じゃないか…恭、す…」
飲酒を咎めようと顔を向けると予想外に凄く真面目な視線
「クリスマスの朝だな」
「うん…そうだね」
まだ外は暗そうだ。何時なんだろう?
部屋は壁際の一つだけ点いてる間接照明のおかげで、お互いの表情が見えるくらいには明るいけど
「俺のトコにはサンタが来たらしい。ちゃんと置いて行ってくれたぜ…」
「プレゼント?」
二人のプレゼント交換はもうしたし、今日のパーティー用のだって持ってきてない
まさか本当に…サンタが?
「大切にしなきゃな…こんなに、すげぇ…プレゼント」

不意に熱のこもった声
僕が声を出す間もなく…唇を塞がれた
583名無しさんだよもん:2013/04/30(火) 01:24:50.13 ID:Q8/cTu0X0
起きてからまだ数分しかたってないのに、こんな…
「んん…っ待っ…て……」
「…嫌だ」
「きょぅ……」
唇を離されると、そこには見たことの無い恭介がいた
ううん…この前と似ているけどそれよりももっと
切なそうで、泣きそうな…

「…待てねぇよ…」
体制が変えられる
僕を見下ろす…赤い瞳

「こないだから散々お預けくらってるんだ……なぁ、頼む…焦らすな」

そんなの、僕も同じだ…

「もう我慢…できそうにない」

上がっていく、二人の熱


「理樹…………したい」

二人っきり。
この部屋には僕たち以外、誰もいない…入って来ることはない
邪魔なものがあるとしたら…二人が身につけている物だけだ

もっと近づきたい…

幸せに……なろう…
584名無しさんだよもん:2013/04/30(火) 01:28:27.09 ID:Q8/cTu0X0
口づけを交わす
恭介が僕の着ていたバスローブを脱がし、身体に触れてくる
わき腹はちょっと…くすぐったい
僕も、恭介を肌蹴させて
どうすれば良いか悩んだけど…恭介を真似て触ってみる

肩や腕をただ撫でるだけ
…こんな触り方で良いのかな?
声に出すわけでもなく見上げる
同じく声には出さず、ただ嬉しそうに微笑む恭介
その表情に思わず恥ずかしくなって僕は目を閉じた

そして視覚を封じたことで触覚というのは敏感になる
こっちは…?と言うように腰をさすられる
「…っ」
体がビクリと跳ねた
目を閉じ、手の動きに気をとられてたせいで…胸に寄せられる唇に気づかなかったから
「ここ、弱いよな」
「ぁ…あ……」
僕の反応に嬉しそうな声
舌先で舐められ、吸われ、優しく噛まれる
その行為に、僕の手は恭介の頭を抱き寄せることしかできなくなって
下着に手をかけられるのを、拒めない
585名無しさんだよもん:2013/04/30(火) 01:38:38.15 ID:GHu+c68f0
脱がされるときに…もうすっかり反応していることを僕に自覚させるように、下着がソコに…引っかかる
これ…!絶対わざとだ…っ
「……いじわる」
軽く睨んでみるけど逆効果だったらしい。凄く嬉しそうな顔をされてしまった
「恭介の………ばか…」
「あぁ…馬鹿さ」
もう…何を言っても喜ばせちゃうんだ…
引っかかった下着をそこからゆっくりと外し、下ろされると、全てがその眼前に曝された
指先で根元から撫で上げられると思わず声が出て…
気を良くした恭介の手は徐々に大胆な動きになっていく

僕だけ……ズルイよ

僕も――――恭介に……

僕だって恭介を、気持ちよくしてあげたい……

「っ……恭介も…」
直視できなくて、なんとなく…その位置に手を伸ばす
下着の上からそっと触れてみるとそこはもう苦しそうにしていて…
だけど手の中のものをどうしたら良いのかわからない
僕も男だ…気持ち良くする方法なんて解ってるのに…
自分からするのがこんなにも恥ずかしい……

すると戸惑っている僕の唇に指があてられ、優しく開かれた
その指は僕の舌を弄ぶように動く
「理樹…して…くれるか?」
586名無しさんだよもん:2013/04/30(火) 01:42:03.72 ID:GHu+c68f0
……ちゅ……じゅっ…

キスよりも大きく響く、淫らな水音
男の僕が男の人のこんなトコロに…したい、って思うなんて
―――ううん ただの男の人 じゃない
恭介…だから…
恭介にお願いされて、断るわけないじゃないか

「ん…む…っ…」
見られている恥ずかしさに耐えて、恭介が気持ち良くなってくれることだけ考えて…
初めてだから上手く出来ない…。痛く…ないかな?
恭介が僕の頭を撫でる
良かった…嫌じゃないんだね
舌を動かしながら前後に動いてみる
大きくて、先の方しか咥えきれない…けどもっとしたい…

「んぐ……っ」
あ……また……大きく…
「理樹……っ」

良いよ…このまま…
587名無しさんだよもん:2013/04/30(火) 01:44:16.67 ID:GHu+c68f0
「…理樹、離れ………っ」
「ん…んぅっ!」


「――ぅん……」
口の中に出されて無意識に飲んでしまっていた
「……」

……?

ひらひらと
固まってる恭介の目の前で手を振る
無言
「きょう…」
「理樹っっっ!!」
ボフっ!!という音と共に思いきりベッドに押し倒された
「ちょっ…!?」
「理樹…好きだ…」
僕の首元に顔を埋めて、何度も…
「好きだ…大好きだ……もっともっと伝えたい…」

――大丈夫、いつも…伝わってるよ

けど、そうだね…
「僕も恭介が好きだ…大好きだ…もっと…伝えたいよ」
気持ちは大きくなりすぎて、もう、言葉だけじゃ…伝え切れない…

「ん…っ」
恭介が僕の身体を撫でる
「ひゃぅ…」
場所によってはまだくすぐったくて変な声が出てしまう
これがいつか…気持ち良くなったりするのかな?
588名無しさんだよもん:2013/04/30(火) 01:48:09.86 ID:GHu+c68f0
「…音…なんだ…?枕の下か……?」
ガサガサと、袋のような音。僕が頭を乗せている枕の下から恭介が取り出したのは…

!!!!
わ…わ……っ!忘れてたっ!!
「あ…っ…ダメだよ!開けないでっ」
その言葉は好奇心旺盛な彼には逆効果
願いは虚しく
「これってローショ…」
「言わなくて良い!良いからっ!!」
…見つかってしまった……
そりゃあこういう物は使った方が良いんだろうけどっ…!
「…ふぅん…そうか」
あ、嫌な予感

「こんなモノまで用意してるなんて、理樹はエロい子だなぁ」
「ちがっ……!違うよ!それは来ヶ……ひゃぁっ」
ヌルリと塗りつけられ、前を擦られる
「別に誤魔化さなくても良いだろ?俺はエロい理樹だって大歓迎だぜ」
「はぁっ…やぁ…っ」
これ…さっきと全然違う…っ
上下に擦られるだけでも気持ち良いのに…濡らした手で包み込むと、そのまま手の平全体でぐるりと先端を刺激してくる
「だ…めぇっ!それ…ヤだぁっ……!」
「ん?強すぎたか?」
くちゅくちゅと…それのおかげで滑りの良くなった前を暫く弄られて、その指が後ろに触れた
「…や…っお願い…待って…!」

「…悪いな…止められない」
指がソコを濡らして…ゆっくりと…中に入れられる
「あんまり焦らされると…優しく出来なくなる」
俺だって乱暴にはしたくない…と
589名無しさんだよもん:2013/04/30(火) 01:54:46.72 ID:GHu+c68f0
「ぁ……はっ…は…っ」
優しくする、と言ったその言葉通りに、本当に優しく愛撫され続けている
「だいぶ柔らかくなってきたな…指、二本入ってる。痛くないか?」
こんなにずっと…指でされてて……痛いわけ無いじゃないか…
「痛く…っない……」
「…そっか良かったぜ」
焦らすなと言っていた張本人に、こんなに焦らされてる

―――ダメだ……おかしくなっちゃうよ……
もう…ゆび、やだっ…
すると、その願いが届いたのか、恭介の目が細められた
「辛かったら…言うんだぞ?」
「はぁっ…うん…っ」
指を抜かれ、代わりに宛がわれた凄く熱いモノが入り口を往復する
背中がゾクゾクとして…
でも、なかなか入れられない

…早く…っ恭介ぇ…

「理樹…腰、動いてる」
「だって…っ恭介が…いじわるするから…!」
あぁ…きっと今の僕は…凄くイヤらしい格好で、顔で、自ら腰を揺らして擦り付けて…恭介を強請ってるんだ
満足そうに恭介が笑う
「ホント…お前は可愛いな…もう…俺も限界…」
590名無しさんだよもん:2013/04/30(火) 02:01:25.75 ID:SirB5aWq0
「っ!!」
抱き締められて…体が密着して、そこに…指とは比べ物にならない圧迫感が襲う
「…んんっ!!んっぐ…ぅっ」
痛…いっ…苦し…い…!
でも……僕は…僕は、恭介を…っ

「理樹、愛してる」
―――あぁ…いつも先に言われちゃうんだ

「僕…恭介…っ」
愛してる、と…はっきり返すのはまだ照れくさくて
「ぃ…して…る」
必死に絞り出した声はちゃんと言葉になってくれなかった


挿入させる動きが止まる
全部……入ったんだ…僕のナカに、恭介が…
「ぁん…っ」
絡めた指に力が込められて、一度だけゆるく突き上げられた
不意に出た鼻にかかった甘い声
僕の…自分でも聞き慣れない声
「…痛くないか?」
二度…三度
「痛くっ…ない…でも、なんか変……っ」
「そ…っか」
本当は…痛みが簡単にひいたわけではないけれど……
それでも痛いだけじゃない、初めての感覚に、不思議な気分になってくる
「理樹も、気持ちよくなってるんだな…良かったぜ」
これが……気持ち良いって…ことなの…?
「ぁ……っあぁ…っ!」
自分の意思ではなく恭介が動く度に勝手に出てしまう声
こんな声…イヤだよっ……
591名無しさんだよもん:2013/04/30(火) 02:03:29.96 ID:SirB5aWq0
「んっ…!ぐ…っ」
唇を噛んで声を抑える
けれど…
「ダメだ」
「んっ……んあぁっ!」
どんなに耐えても声が出てしまう
優しく、でも的確に、恭介がその部分を攻めてくる
「声、我慢するな……もっと聞きたい」
「ぁっ…あぁっ」

目を閉じる
聴こえる、恭介と僕が繋がってる音。
断続的に耳に届くスプリングが軋む音と僕の声
それに、恭介の息
あつい…
暖房の効いていない、真冬の早朝はとても寒いはずなのに…

薄く目を開くと、カーテンの隙間から朝日が射し込んで来ていたのに気づいた
明るくなってきたことで、さっきまでよりも恭介がよく見える
僕のことも同じように見えてるんだ…
「恭介ぇ…っ」
見られたくない一心で恭介に抱きついて、引き寄せる
恭介が僕の顔や身体を見ることができないように


今だけは
この世界にいるのは
恭介と、僕の二人っきりだよ


愛してるよ…恭介
592名無しさんだよもん:2013/04/30(火) 02:11:48.69 ID:SirB5aWq0
てなわけで801の名に相応しいヤマなしオチなし意味なしのぬるいエロでしたw
これでこっちのシリーズも結婚させた方も一応完結になるかな?
気が向いたら書くかもだけど
あ、ID変えまくりでスミマセン…
593名無しさんだよもん:2013/05/01(水) 22:37:57.53 ID:sxazpU2F0
イイヨイイヨー!
594名無しさんだよもん:2013/05/09(木) 16:01:55.63 ID:IkRW/Gwj0
>>592
亀だが乙!
文章うまいな…
新作期待してる
595592:2013/05/17(金) 22:37:07.73 ID:EkFwNfMcO
文章うまうなんて言ってくださって…恐縮ですありがとう
ところで妄想力の問題で次の新作まで時間かかりそうなんだ
だからみなさんご自由に語り合って良いんですよー
寧ろ自分の書き込みばっかになっちゃってすまんです
596名無しさんだよもん:2013/05/17(金) 22:40:08.32 ID:EkFwNfMcO
なんだよ文章うまうって…(恥)
俺は旅に出る
597名無しさんだよもん:2013/05/18(土) 00:00:00.69 ID:4v+hxJrE0
マスク・ザ・斉藤ですねわかります
最近このスレ見つけて一気に読んじゃいました
新作も楽しみにしてます
598名無しさんだよもん:2013/05/18(土) 23:23:45.56 ID:1NuN/N7NO
>>597
時間すごいな
599名無しさんだよもん:2013/05/23(木) 00:19:38.91 ID:kJwHVC/9O
恭介と理樹のシックスナイン…
600名無しさんだよもん:2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:lnaA+QelO
シックスナイン書こうとしたけど思いつきませんでした…
てなわけでただいま戻りました!お久しぶりです
某所に浮気…もとい恭理を広める旅に出てました
なんかPCが規制くらってるんで解け次第、また投下しにきますね
601名無しさんだよもん:2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:S87sRhEk0
オカエリー!
602名無しさんだよもん:2013/09/14(土) 13:22:00.06 ID:iUV9BWRo0
ワクテカ
603名無しさんだよもん:2013/10/12(土) 20:51:57.58 ID:/IWNqToeO
明日の某イベントにここの神が来るらしいぞ
604名無しさんだよもん:2013/10/18(金) 03:19:58.05 ID:4snAUFE8O
やっぱり恭介は凄いね!
そう言って、お前はいつも俺を見上げていた

迎えに来たよ
そう言って、お前は俺の手を引いた

もう大丈夫…大丈夫だ。お前は充分に強くなった

俺はもう行く。これ以上、お前の側には居られない。世界は、無くなる

理樹――――ずっと一緒にいたかった
「死」ということ。「消えてしまう」ということ。跡形もなく…想いと、記憶だけを…残して、「存在」が無くなる
誰がそんなことを願うもんか
だが…これはきっと俺の運命
そうだというなら、俺は俺の目的を果たすだけだ――――
605名無しさんだよもん:2013/10/18(金) 03:21:11.26 ID:4snAUFE8O
背中に焼けるような熱さ。それとは逆に、胸の痛みはもう…感じない

「恭介っ!!」
声が聞こえた
理樹…っ
何をしに来たんだ…!逃げろと、鈴を連れて逃げろと言ったはずだ…!
俺の背後にある巨大な爆弾は、いつ爆発してもおかしくない状態だ
声は出ない。目も開けない。クソ…っ

「恭介…僕は…恭介を、みんなを助けるって…強くなるって…誓ったんだ!!」

あぁ…
そうか……
ずっと守っていたと思ってた
守られていたのは……
独りが寂しかったのは……
606名無しさんだよもん:2013/10/18(金) 03:22:14.30 ID:4snAUFE8O
なぁ、理樹…お前は、凄いな

夏が終わる。秋が始まる。
「良いタイミングだろう?」
俺たちの修学旅行



そして―――俺達の関係が変わる

「理樹、迎えに来た」
607名無しさんだよもん:2013/10/18(金) 03:25:52.82 ID:4snAUFE8O
長らくお待たせしました!短いですがこっそり投下しますwww
608名無しさんだよもん:2013/11/10(日) 03:05:15.82 ID:hpBIOn9c0
gj!
やっぱり恭理はいいな
609名無しさんだよもん:2013/12/22(日) 23:12:24.30 ID:UnUW20Jk0
>>608
亀ですがありがとうございます!
「強い恭介と弱い理樹」から「弱さを見せる恭介と強くなった理樹」へ変わるところが大好物です
610名無しさんだよもん:2014/01/26(日) 22:15:42.90 ID:jA6ahwdX0
ほしゅ
611名無しさんだよもん:2014/03/01(土) 19:51:26.61 ID:Y7P6iIl70
ほっしゅ
612名無しさんだよもん:2014/04/05(土) 13:47:58.36 ID:JxVUtYkM0
ほしゅ
613名無しさんだよもん:2014/04/13(日) 22:22:16.96 ID:XooNr1GNO
ほっしゅ
614名無しさんだよもん:2014/06/15(日) 22:55:47.68 ID:Lc78WLM/O
ほも
615名無しさんだよもん
しゅっしゅ