理樹のそこは、俺の手に握られ、擦られ、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てている
「ふぁっ…あぁっ…やぁ…」
理樹も淫らに腰を揺らし、俺の与える快楽に溺れている
でもこのまま、もっと…気持ちイイこと、しような?理樹…
俺は理樹の脚を掴み、開いていく。
閉じてしまわないように脚の間に自分の身体を入れて
そして濡れた指を理樹の後ろに…
「っ!やっ…そこ、はっ!」
「大丈夫だ……力…抜け」
優しく囁いてやる。理樹が怖がらないように
指を少しずつ動かし、そこを解す
「っ……んぅっ」
優しく、時間をかけて入れていく
中に入った指をゆっくりと、探りながら動かす
「……あぁっ!はぁ…っ!」
指があるところを突いた時、理樹が大きく喘いだ。
ここ…か?
「あ…っ!あぁ…んっ」
指を増やし、何度も抜き挿しをして理樹を感じさせてやる
もっと馴らしてやりたいが……限界だ
この後にする事を考えると、心臓が痛いくらい激しく鼓動する
理樹が感じる場所…そこを…指じゃなくて…
落ち着け…俺…
「理樹っ……もう……」
自分でも驚くほど声が奮えていた
「挿れて……良いか?」
指をゆっくり引き抜き、服を脱ぎすてた俺は、理樹の上に覆い被さった。
「は…ぁっ……ん…うん……っきて……恭介ぇ…っ」
「りき…」
俺は自分のモノを掴み…先程まで俺の指で開かれていた理樹の、ソコにあてがった。
腰を…押し付けて…
理樹の中に、入っていく
「はぁ…っ!んっ…くぅっ!」
「…っ」
っ…!キツ…っ
「っ……ーーーっ!!」
理樹が声にならない声をあげる
「理樹っっ……」
俺にも余裕などなく、途中からは殆ど無理矢理、理樹を貫いた
「はぁっ…はぁっ…」
「…大丈夫か…?」
涙を流す理樹をキスであやす
額に、目尻に、耳に、首筋に、唇に…
痛くないわけ、ないよな
もっと俺に余裕があればこんなに泣かさないで済んだのだろうか…
「きょ…すけぇ…」
暫く動かずにただ、理樹にキスし続けていると、か細い声が俺を呼んだ。
「いいよっ…もうっ…平気だから……動いて……」
そんな事を言われて、更には理樹の熱い内壁に締め付けられて、
我慢なんて……
「ひぁっ…!あっ…あぁっ!!」
「理樹…り…きっ!!」
理樹の様子を確かめながら、乱暴にならないように、俺は腰を揺らし始めた
この辺り、だよな…
さっき理樹が感じた場所を探す。
「ぁあ…んっ…!イヤっ…だ……そこっ…ヤだよ…っ」
その場所を見つけ、突いた瞬間、理樹が高い声で喘ぐ。
…嫌?
「俺はすごく…イイ……理樹は…良くないのか?」
もう一度、その場所を突く
「ふぁ……っ!」
「理樹、お前……嘘つくの、下手すぎるだろ」
思わず笑ってしまう。
理樹は感じている
痛みよりも……。
だから、そろそろイイよな?
俺は理樹の腰を掴み…理樹を…本能に従って………犯した
「あぁ…っ!あぁぁぁっ!」
「…っ……く…っ理樹…すげぇ…エロい顔」
「や…っだ…そんなっコトっ…んはぁっ…言わないでよ…っ」
理樹が手の甲を顔にあて、隠そうとする。
そうやって恥じらう理樹もイイが、俺はそうさせない。
「ダメだ。全部…見たい」
手を俺に押さえられ、顔を隠す術を失った理樹は、それでも俺の視線から逃れようときつく目を閉じて顔を反らす。
「理樹」
一旦動きを止め、名前を呼ぶ。
「理樹も俺のこと……見てくれないか?」
「……!」
身体を合わせてから、一度も理樹は俺の目を見ていない。
恥ずかしいからなんだろうが、そんなのさみしいじゃねーか…
「恭……介…?」
理樹がゆっくり顔をこちらに向ける
「ぁ…」
目が合い、小さく声をもらす
「…恭介……恭介だね…」
理樹は安心したかのように柔らかく微笑む。
手の拘束を解くと俺の首に腕を絡めてきた
「…理樹っ」
「んあぁぁっ…!」
突きながら、二人の間で触って欲しいと言わんばかりに主張している、理樹の前も扱く
「そ…んなぁっ……一緒にっ…しちゃっ…だめぇっ…!」
んなこと言いながら…腰、動いてるぜ?…理樹。
ギシギシとベッドのスプリングが軋む
理樹はもう、鳴き声を我慢することもなく、あげ続けている。
俺にすがり…腰を振り…中は俺を締め付ける
一瞬頭の隅で、絶対に隣の部屋に聞こえてるだろうな…と思ったが…どうでもいい
ただ、理樹の可愛い声を聴かせるのは癪だが…
「きょうすけぇっ…!もうっ…イクっ……イっちゃうよぉ…!」
「あぁ…っ俺も…」
理樹の中に…
「あぁぁっ…!あぁっ!!」
鈴口から白濁液を出すと同時に後ろを締め付けられる
「くっ…」
低く呻きながら、理樹の奥に叩きつけるように熱を放った
俺達はベッドの中でまどろんでいる。
「ん…」
俺は今にも眠ってしまいそうな理樹を抱きしめ、キスをする。
ふと、子供の頃を思い出した。
あのとき、理樹は泣いていて、慰める俺の言葉も届いていないようだった。
なんとしても理樹に笑って欲しくて…それでも駄目で…そのうちに、涙さえ止められれば良いと思って
…驚かせてやろうと、キスしたんだ。
涙が止まるまで何度も…。当然だが今してるような意味ではないけど。
泣き止んで俺を見る理樹
『こんなこと、結婚する人としか…しちゃダメなんだよ…』
どこで得た知識なんだろう。
『じゃあ…大人になったら、するか…結婚』
「…恭介…?何…考えてるの?」
「ん?なんだと思う?」
「えっと…」
「初めて……キスしたときの…こと?」
「…!」
「僕も、思い出してたから…あのさ恭介…」
理樹の目が閉じていく。呼吸が深くなっていって…
「こんなやり方して、ごめんね……大好き…だよ」
来ヶ谷が言っていた。理樹の為、だと。
そして、俺の為、だと…
理樹は全部知ってたんだな。
腕の中で寝息をたてている俺の親友…いや、恋人…か
聴こえてるかわからないが、言わずにはいられなかったその言葉を囁いた。
「――――――――」
世界中で、理樹にだけ届くように……
目が覚めると、室内の様子は朝のものとは違っていた。
日光の差し込む角度から、多分昼前だろうな…とぼんやり考える。
「んん…」隣から声
「おはよう。理樹。」
「…………」
ただただボーっと俺を見てる理樹。
そんな理樹の顎の下に指を滑りこませ、素早く唇を奪う
「……!」
理樹は真っ赤になって
「ぅ…あ……おはよ…」――うつむいてしまった
「体、平気か?」
「…!!」―――更に赤くさせてしまった
「…へ…変な違和感はあるけど、痛いとかは…。あう…っっ!!」
「今日はあんまり動かない方がいいな」
よしよし、と撫でてやる
「今、何時……わっ…お昼…」
「あいつら、心配してるかもな」
俺はベッドから出て、机の上の理樹の携帯と、下の布団に転がっている自分の携帯を取ってくる。
どっちも着信があったようで光っている。
「ありがとう恭介。みんなからたくさん来てる気がするなぁ…。…あれ?一件だけ?」
「俺もメールが一件だけだ…」
送信者は…西園…なんか嫌な予感がする…
まだメールは開かず、送信者を確認しただけのところで俺は…理樹を止めるべきだったのかもしれない。
心の準備、という意味で。
「西園さんだ。ちゃんとメール送れるようになったんだね。しかも添付ファイルまである」
俺は自分の携帯の画面を確認する…添付…画像……写真…!!
「理樹っ!開くな……!」
「………………」
理樹は画面を見て、青い顔で笑顔のまま固まっている…遅かったか…
俺も画像を開く。固まっている理樹の携帯を覗く。同じ画像がそこにはあった。
「なっ…なっ…なっっ!何だよこれーーっっっ!!?」
理樹の絶叫。
画像は俺達の写真だった。
寄り添って眠る俺と理樹
今朝この部屋に忍び込まれて撮られたらしい。全く気づかなかったぜ…
しっかし俺…幸せそうな寝顔してやがるな
「とりあえず服、ちゃんと着ておいて良かったな」
「…そうだっ…パジャマに着替えてる…いつの間に!?」
「まあ少しだけだ。触ったのは」
「!!?」
真っ青になったり真っ赤になったりする理樹を横目に
俺はこの画像を待ち受けに登録した。
「おめでとう。良かったな理樹くん」
「おめでとーデスヨっお二人サンっ」
「おめでとうございます…素敵です…」
…どこぞのアニメの最終回か?これは
「えっと…っ…あー…うー……」
俺は、来ヶ谷、三枝、西園を呼び出した。
こいつらがやったこと、間違いなく媚薬の類いだろう。
理樹の気持ちに気づいたこいつらは、今回の話を持ちかけたらしい。
で、問題は理樹に『何を』与えたか、だ。理樹に怪しい物を飲ませやがってたりしたら…ただじゃおかねぇぞ…
「恭介っケンカはダメだよっ」
殺気を感じとった理樹が俺をなだめる。
「でもな…理樹。お前あんなに…」
「…!!」
理樹が顔をぼっと音がなりそうな勢いで赤くする。
「あんなに?…それはどんなだ?」
「あんなに…ってくらいの効き目ってことですかっ?」
「まさかの…直枝さん襲い受け…!」
「はあはあ…恭介…っもう僕、我慢出来ないよっ!がばぶちゅっ……てとこか。やるな、少年」
「わーっわーーっっわーーーっっっ!!!」
「もはや理樹くんが攻めかもしれませんヨ」
……と、なると…
「恭介氏が…」
「恭介さんが…」
「恭介が…」
「……やめてくれ」
「理樹くんにあげたのはこれだ」
来ヶ谷が栄養ドリンクのような物を取り出す
「これははるちんが手に入れたんですヨ〜。このキャラクターがミョーにアヤシくて良い感じでしょ」
俺も知ってるキャラクターだが、こうしてみると明らかに精力増強剤的なマスコットキャラになるな
だがこんな土産物屋なんかに普通に売ってそうな物であんなになるのか…?
「理樹くんは純粋だからな。こんな物でも効き目抜群だったんだろう」
「まさか、倒れる程とは思いませんでしたが」
「ちゃんとはるちんたちも飲んだんですヨー。何ともなかったですケド」
「えぇっっ!?そっ…そうなのっ!!?」
理樹は気持ちからそうなったってことか…かわいいヤツめ
俺はパッケージに書かれてるコイツの成分を見てみる。
「……」
「ん?どうしたの?恭介…」
「なぁ……なんか…ゲームに出てきそうな名前があるんだが…」
素材…的な
「え?なに…?」
俺はその名を読み上げる
「トナカイホーン」
以上です!
オチはナツブラ第14回を聴いていただけるとわかるかと
ちょっともう自分でも恭理はお腹いっぱいだ…
まだストックあるんだが
ヴェリィィGJっす!
恭理最高ー!
>>376 いつもレスしてくれる人か?
ありがとー…貴方のおかげでやり遂げることができたんだ
あと801板のkeyスレに宣伝してくれた人、読んでくれた人もありがとう!!
BLどころか本すらまともに読んだこともない俺の文章なんて、女性視点での評価は厳しいだろうなぁ
評価以前に女性いるのかこの板?
鍵ゲーは男向けではあるけど一応801だしいるだろ
別に男だろうが女だろうが荒らされなきゃ良いや
いや、良かったわ
実にいいもの読ませて貰ったありがとう
恭理はやっぱいいもんだわ・・・
久々に覗いたら絶妙なタイミングだったようだな
単なるエロじゃなくて二人の恋愛を書いてるとこがまた
おぉ・・・みんな読んでくれたんだな
>>378 評価は置いといてとりあえず一人はこの中にいるよ
リアルで俺が知っている腐女子がw
>>380>>381 こちらこそありがとう!
筋肉を性的にいじめたい
受けの女体化は有りか無しか
俺は非エロから微エロくらいまでなら有りなんだが
自分は基本的に性転換ネタは「もしもこのキャラが異性だったらどんなキャラになるか」とお遊び程度に留めているから恋愛ネタはあまり考えたことが無い。
が、萌えられたらアリ。
後天的女体なら801らしい
最初から理樹が女だったら本編開始時点で恭介と付き合ってそうなんもだが
リトバスメンバーの性別が逆だったらと考えると…
恭子×理樹子の百合にハマる自信がある
もう設定が萌えるんだ
男だとか女だとかどうだっていい!俺は恭理が好きだから!
だからずっと(ry
>>387 お前とは気が合いそうだ・・・
なんつーかこいつらは元の設定がいいんだよな
>>388 うむ。同志よ…恭理はたまらんな
今度はこのネタで書くかな。あ、でも百合じゃスレチかぁ
お姉さま方の中には恭理ではなく理恭を好んでらっしゃる方もいるみたいだが
ここには理恭好きいる?
つまりあれだよな、えrの場合だと理樹が恭介に突っ込・・・うーーーん・・・考えられん
考えられないのは勝手だけど何故わざわざここで言う?
理恭好きいることわかってんなら控えろよ気分悪いです
女性の好む801では可愛い少年が体格がいい男に突っ込むとかもあるようなんだが
ちょっと理解が出来ないので個人的には苦手な部類かな・・・すまん
リトバスの男共と理樹のあの関係性を考えると余計にありえんなあと思うのだ
>>393 いやだから、それをここで言う必要全くないでしょって言ってんの
身内間で言うなら勝手にやってりゃいいけど、ここはそういうの好きな人もいるんだよ?
理恭ありえないよね〜って話で盛り上がりたいのか?それ楽しい?
それよりお前の萌えを語れよ
いろんな人がいるならいろんな好みもあるだろうし、意見も違うだろ
それで良いじゃないか
別にここはみんなが仲良く語り合えなきゃいけない場所ってわけじゃないんだから、
嫌な意見ならスルーすればいい
言っておくが
>>392を責めてるわけじゃないぞ
あまり自分アピールしたくないんだけど言わせてくれ
俺が書くのって恭理ばっかだし正直理恭派や他のCP派のヤツには悪いって思うよ
でも過疎っててどうしようもなかったここにまた人が戻ってきてくれて嬉しいんだ
CPを叩いたり、それに反論するんじゃなくて、好きに萌えを語ってくれていいんだぞ
それで新しいCPに萌えたりもいいじゃないか
ただ完全に恭理オンリーな流れを作ってしまったのは俺だな…謝る。ごめんな
>>396 覗いた時に久々の投下に出逢ったのは嬉しかったし読んでいても面白かった
それについて謝る事なんてないんだぞ
元々過疎り気味だから流れ云々は色々と仕方ない部分もあるし気にする事はない
あとは
>>395も言ってるのと同意見だしな
恭理でも理恭でもどのCPでも、自分の萌えを思う存分吐き出せばいいよ
それに関しては萌えれば便乗するし、そうじゃなければスルーすればいい
ただ、○○が嫌いとかそういうことは言わないほうがいいんじゃない
ありがとう
すっかりスレを私物化してるんじゃないかって不安だったんだ
俺心配性なんだわ…いつもこんな文章読んでも面白くないって言われるんじゃないかなって
だから救われたよ
愛してるぜ…
>>397 あ、俺はホモじゃないぞw
>>398 そうだな…俺もまだまだ自分の萌えを吐き出させてもらう!
また新しいヤツも書いてるからさ、好きなヤツは読んでくれれば嬉しい
なあ・・・この流れでなんなんだが
>>399に萌えた・・
>>377とかも一人称や語尾を脳内変換して、たみーの理樹きゅんボイスで再生してみろ・・・
俺は恭介だったらしい
脳内変換が変な方向にいって
理樹が自分で恭介に攻められる話を赤くなりながら書いてる妄想をしてしまった
恭介にこうされたい、こう言われたいと…悶々と
話がリトバス一色だけど、やっぱみんなリトバスが好きなん?
咲夜のいるRewriteとかはどうなん?
春原は?
俺は咲夜×瑚太朗なら多分読めそうな気がする
吉野のツンっぷりも好きだ
咲夜も吉野も、ふたりとも明らかに瑚太朗好きだろwとゲームやりながら思ったわ
AB日音好きな同志はおらんかね?公式のイラストで手を繋がれたのを見たときの衝撃
>>402 リトバスは元からBLっぽいネタが多いし想像しやすい
蔵、リトバス、ABのそっち系のネタは流石だーまえって思うよ
笑えて、しかも男キャラが良すぎて萌える
理樹スレに理樹を襲いたがってるリアル男共が繁殖してるぞ
咲夜と瑚太朗の関係はいいよな
ABはデレた直井を可愛いと思ってしまった・・・
直井可愛いよなー
音無さんに従順な直井わんこ・・・萌えるわ
・・・恭理新作を近々
よろしいでしょうか・・・
もう全裸ですがなにか
>>409 早っ
今回のネタは苦手な人もいるかもしれないと言っておきます
過去レスのアレです
411 :
410:2012/06/12(火) 00:20:39.13 ID:+M1DxvEL0
では最初に言っときます
今回は「恭理、理樹女体化エロ」です
完全な男同士じゃないと嫌な人はスルーしてください
一気に完結させた方が、書き込みたいのに書けないって人が出なくて良いと思ったのでそうしますね
相変わらずのつたない文章ですが、おつきあい下さい
これは漫画か?
とりあえず普通に生活していて、こんなことが起こることはまず無いと思う。
俺の目の前に一人。大きな瞳にはうっすらと涙。因みに言うまでもなくすごくかわいい。
そんな人物は俺の恋人なんだが、いつものこいつとは決定的に違うところがあるようだ。
「恭介ぇ…ど…どうしよう……」
話をきくと、バイオ的なアレが原因らしい
「僕……女の子になっちゃったよーっ!!」
俺と理樹の関係は、仲間たちはもちろん、校内のほとんどの人間に知られている。
そういう噂は流れるのが早い。
もちろん冷やかされたりもしたが、逆に堂々とイチャイチャしてやったら誰も何も言わなくなった(因みに理樹にはその都度怒られた)
ついでに付き合い出してからよく俺の部屋に理樹を泊めている。
で、その時はいつも隣の部屋に泊まってくれている俺のルームメイトが、
その部屋よりも離れた部屋に引っ越すと言い出した。(その後何故か理樹に怒られた)
そんなわけで一人部屋になった俺は女になった理樹を匿える訳だ。
「理樹が女に…」
俺は理樹を頭のてっぺんからつま先まで眺める。理樹の服装はいつもの男子制服
「うぅ…あんまり見ないでよ」
「理樹…ヤバい。大変なことに気づいた」
「えっ!?」
理樹が不安そうに俺を見る
「お前……」
俺は…重い口をひらく
「………どこが変わったのかよくわからな…ぶっ!!」
「恭介のばかっ!」
理樹の手の平が顔面に押し付けられた
「変わっちゃってるよっ…色んなトコが…っ!!」
色んなトコ…
「……〜〜〜っ!!」
目の前の理樹がみるみる内に真っ赤になっていく。
言っておくが、別に俺は理樹の体の変わったであろう場所は見ていない。
理樹の自爆だ。
「全部、確かめたのか?」
理樹を刺激しないように、俺は敢えていつも通りのトーンで問う。
「うっ……ぅん………」
消え入りそうな声
「そっか」
…
理樹には悪いが、俺にとっちゃ理樹が男だろうが女になろうが、良い意味でどうでも良かったりするんだが…
「きょ…すけぇ…ひっく……」
前言撤回
理樹を泣かすやつは敵だ
バイオ田中……お前を殺す
「…………はぁ……」
俺の横には深く溜め息をつく理樹。
理樹の体をなんだと思ってやがるんだ…あの野郎
あの後、2分足らずでバイオ田中を捕獲した。
理樹になだめられ、俺は罪を犯すこともなくすんだわけだ。
が
「こんなに上手くいくとは…そうさ!直枝くんの食事にこの僕がちょっとだけ隠し味を加えさせてもらった
棗くんだって、直枝くんが女の子になって少しは嬉しいんじゃないのかい?」
……確かに…いつも可愛い理樹だが、更に可愛さが増したか?……なんかこう……ロリっぽいような
「恭介ぇ…」
っ!!!!!!!!
「俺のことはどうでもいい。それより理樹の体を戻しやがれっっ!!」
「ぐぉっ!」
田中の脳天に一発。
「わわっ乱暴はダメだよっ」
理樹、お前…自分の体をこんなにしやがった相手を…
「直枝理樹子ちゃん…僕をかばってくれるなんて…キミは、女神だ」
…理樹は俺だけの女神でいてくれれば良い
というわけでなんかムカついたからもう一発殴っとこう
「うぐぅっ!!」
「恭介っ!」
「これが最後さ。俺だって殴るのは好きじゃない。で、戻る方法をとっとと言え」
「……へ?」
………
ちょっと待て。なんだ……その反応は…
「まさかとは思うが、田中…」
「いやっ!ちゃんと元には戻れるさ!!戻れる……ハズっ!!!」
薬の効力が……切れれば
だとぉぉぉおおおおおおお!?
「僕、どうなっちゃうのかなぁ…薬の効力ってどのくらいなんだろう」
ベッドに座る俺の隣で理樹は不安そうに俯く。
そんな理樹の手を優しくとり、いつもしているみたいに指を絡めて繋ぐ。
「大丈夫だ。俺がついてる…」
子どもの頃から何度も言ってきた言葉。この言葉が一番、理樹の不安を掻き消すと知っているから。
「…うんっ」
あぁ…俺が守りたい笑顔だ。
事故の一件から、俺は理樹と鈴への過保護を止めた。
さっきの言葉、もう言わなくなった「俺がなんとかしてやる」
ただ…な、鈴はともかく、理樹とは恋人同士。どうしても甘やかしたくなっちまう
「うだうだ考えててもしょうがないよね!
こんな普通には経験出来ないこと、いっそのこと楽しんで…いや…ちょっと無理があるかな」
あはは…と理樹が笑う。
…強くなったな…
「恭介が…」
「ん?」
「恭介が…いてくれるから」
頬を染めながらまっすぐ俺を見つめる瞳
思わず吸い込まれそうになる……
「…僕は」
理樹の瞳に見とれていると、いつの間にか…すごく近くに理樹が……いた
「…っ」
唇に柔らかくて暖かい感触
理樹からなんて
「珍しいこともあるな…」
「……嫌だった?」
一体どこでそんな誘い方覚えてきたんだ
「んなワケ……ないだろ」
低い声で囁いて、理樹の顎に手をかけ…そしてそのままキスをする
「ん…っ」
何度か角度を変えてキスをしていると、理樹が奮えた
そして俺は理樹をそのままベッドに……
ふにっ
……ん?
ふにっふにっ
…………なんだこれ…柔らか……………
「!!!!!!」
ヤバい……コレはっっ
瞬時に理解はしたが、すぐ行動にうつせないでいる
手が離れてくれねぇっ!!
「理……樹………?」
恐る恐る、理樹の様子を伺う……
「ーーーー〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっ!!!!」
これ以上ないって程に真っ赤になっている……多分、俺もだ…
ふにっ
だあああああっっ!!?俺の右手ぇっっ!!
「きょぉぉぉすけぇぇぇえ…」
「まっ待て!理樹!!不可抗力だっ!!ベッドに倒そうとしたら胸を押すだろっ
いや…肩でもいいのか…とにかくっすぐ胸を揉むとか、あり得ないことくらい俺にだって解るっ
確かに一瞬理樹が女になってることがすっかり飛んじまっていたかもしれないが…」
胸……見ただけではあまり無いように思えたが、コレはなかなか……
……ごくっ
あ…しまった……つい
「………恭介の…バカぁぁぁぁぁぁあああっっ!!」
その日の夜、理樹は上のベッドから降りてきてくれなかった……
次の日。
今日は日曜日。授業はない。今俺たちは俺が買ってきたパンを部屋で食べている。少し遅い朝食だ。
「……なぁ、理樹?」
「………」
話しかけても理樹は俯いて、ただパンを咀嚼するだけ。
まだ怒ってるのか?
でも理樹の様子は怒ってるのとはなんか違うような気がする…
理樹の長い睫毛、伏せたその奥に見える瞳は何か思い詰めているように見える…
「っ……!」
俺はいてもたってもいられなくなり、理樹の頭に手を乗せた
「無視するなよ…昨夜のことはマジで謝る。だから、頼むから泣かないでくれ」
「……な…泣いてなんか……」
涙目じゃねぇか
俺は理樹を抱きしめようとした
「いっ……嫌…だ…っやめてよっ!さわらないでっ!!」
ドンっと腕を突っぱねられる。女の体では力が弱いだろうが、俺の体はいとも簡単に突き放された。
「あ…っ」
その瞬間の俺は、どんな顔をしていたんだろうか。俺を見た理樹が声をあげる。
「ごめっ…ちが…う…」
何がどうなった…
そうか、理樹は俺を拒絶した
「り…き」
怒らせたのは俺なのに
傷つけたのも…俺なのに
何やってんだ、俺は
「わりい…表出てくる」
こんなツラ、これ以上理樹に見せられねぇ…
「っ……恭介…!」
理樹の呼び止める声は聴こえていたが、それに構わず、ドアを閉めた。
日曜日の学校
運動部文化部問わず、部活の奴等もいるため校舎の鍵は開いていた。
「…私服で入ってるのがバレたらマズイか」
生活指導だの風紀委員だの、この学校はいちいちうるさいからな……いや、真人と謙吾っていう強者がいた
苦笑しながら手近な空き教室に入る。手近と言ってもこんな休みの日には殆ど人が来ない地帯だが。
この教室も席は10程度で、残りのスペースは何かの資料を保管しているだろう本棚が占拠してる
俺は適当に席に座る。こんな空き教室でも掃除はしているみたいで埃っぽさはない。
「理樹…」
昨夜、俺があんなことをしたから怯えちまったのか?
でも…それだと……今更って気もする。アレか、女の体だからこそ防衛本能が働いたのか?
……答えには近い気がしてもどうもしっくり来ない。
理樹が泣きそうだったからだ
元の姿に戻れるかが不安?
昨日の理樹を見る限りそれは無い。
『いっ……嫌…だ…っやめてよっ!さわらないでっ!!』
理樹の拒絶の声を思い出す。怯えて……本気で嫌がっていたな…肩まで震わせて
なんだってんだよ…
違うって……なんなんだよ
あんな風に嫌がられたことなんて、この十年間一度も無かった
付き合い出してからなんて特に…
…あ、ヤバいな…冗談じゃなく――泣きそうだ
机に突っ伏してみると、簡単に涙が出てきやがった
袖口が濡れていく。
俺が泣いてどうする。
はっ…女々しいな。俺らしくもない
恋愛ってのはこういうものなのか?幸せなのに、ふとしたきっかけでいくらでも悪い方へ考えてしまう
俺、理樹のことになると、ここまで弱くなっちまったんだな…理樹が側で笑っていてくれないと…ダメだ
「恭介っ!」
突然の声に顔を上げて、教室の入口を向いてしまった…涙も止まらないままで。
「きょ…きょうすけ…っ」
「……あ」
理樹…今お前、どんな顔してるんだ?よく見えねえよ……はは…
涙を拭っていると、俺の頭を優しく理樹の腕が包み、抱き寄せられた。額が理樹の肩に乗る。
「ごめんなさい……っ」
「なんで、お前が…謝るんだ?」
「恭介を、傷つけた。あんなこと言うつもりじゃ無かったんだ」
「けど、元はと言えば俺が…」
「違うよ……!んと…厳密に言ったら違わないのかもしれないけど…僕が……変なこと、考えちゃったせいだよ…」
変な…こと?
「恭介が……女の子の僕を好きになったらどうしよう…って」
……………へ?
「あ…だから…恭介は、女の子の僕と…ああいうことしたいのかなって…」
……………はい?
「女の子の方が…良いのかなって…。あのままえっちなこと……しちゃって、恭介が女の子の方が良いって思ったら嫌だなって…」
つまり、簡単に言うと……
「…ぶふっ」
「!!?なっ…なにっ?何で笑うのさっ!?」
理樹に抱かれたまま、耐えきれずに笑う。
だってよ…お前、それって…
顔をあげて理樹と向かい合う。額をくっつけて、俺は思ったことを口にする。
「自分に……妬いたのか?」
「……んぇ?」
おいおい、なんてマヌケな声だ
「妬い…た?…ヤキモチ…。自分にっっ!!!?」
自覚した理樹が真っ赤になる。湯気が見える気が…いや、確かに出てる
「あぅぅ…」
俺から離れた理樹は俺に背中を向けて両手で真っ赤な顔を隠した。
「ヤバいな……」
「え…?」
俺は理樹を引き寄せ、椅子に座っている俺の膝に乗せる。
「ぁ………恭介…」
「理樹、俺…すげえ……嬉しい」
すぐ目の前にある理樹の耳に唇を寄せて囁く
ちゅ…と音をたてて首筋にキスをする
「……ん…っもうっ!なにさ…さっきまで泣いてたクセに」
「はははっ…そうだな」
「なぁ理樹…お前はお前だろ…」
「……うん…そうだよね」
理樹の耳を食み、指で喉元をさする。
「んっ……くすぐったいよ…っ」
その指で顎をとらえ、後ろを向かせる
「こんなことしたいって思うのは…お前だからだ」
「…ん………っ!」
強引に理樹の口を開き、舌をねじ込んだ
そのまましばらく口内への愛撫を続ける。片方の手は理樹の体を支え、もう片方は理樹の手を握る。
身体の変わっている部分には触らないように。
「ん……ふぁっ…ぅ……ん」
理樹の甘い声がきこえてくると、俺は口を離した。
ふたりの間を繋いだ糸が落ちていく……
「あ……っ」
もう一度首筋に吸いつき、今度は手を理樹の脚にのばす。
「ぁっ…」
脚の前面をゆっくりと膝から上に擦っていき、途中で下げていく…外側は腰の辺りまで擦る
そんなことを繰り返しているとそのうち、呼吸を乱した理樹が俺にすがってきた。
「恭……介ぇ…なんか僕……変…」
「どうした?」
「力…入らなくなってきたし……こっ……こっち…」
脚を擦り合わせる動き。
あぁ…気づいてたさ
「ん?こっち…か?」
理樹の脚の内側に手を入れる。
コクン…と頷いた理樹は恥ずかしそうにしながらも、俺が手を動かしやすいように脚の力を緩めた。
「……っ」
「この辺が…変なのか?」
「違……もっと…上のほう…」
「上か?」
手を前腿に移動させる
「あ…違ぅ…っ…そっちじゃ……」
理樹が焦れったそうに身を捩る
「恭介…っ…いじわる…しないでよ…っ」
「はは…バレたか」
「ふっ…」
こっちを向かせて、一度キスをする
「なぁ、理樹……悪いが、もっと意地悪しなきゃいけないんだ」
「俺は……触らない。触ることは出来ない。」
「……ぇ」
男の体だろうが女の体だろうが、理樹は理樹だ。それは変わらないし、気持ちが変わるわけでもない。
だけどこの姿は理樹の本当の姿じゃないから。
「…理樹だって、本当は嫌だろ?」
「そ……それは…」
図星だな。自分に妬いてたくらいだ。
「でも……僕…もう…っ」
理樹が泣きそうな目で見てくる
「そうだな……」
「え?ぅわっ」
俺は理樹を抱き上げて、本棚の影に移動する
これからすることが万が一教室の外から見えたらヤバイからな
理樹を床に座らせて、その後ろに俺も座った。
「な……に?」
「我慢…できないんだろ?」
俺の体にもたれかかってくる理樹の背中を支える。手を理樹の膝に添える
なんとなく予想がついたんだろう。振り向き、見上げた理樹の瞳が揺れた。
「自分でしてみろ…理樹」
「……え…っ…やっ…ヤだよ…っ!できな…ぃ」
理樹の瞳から涙が零れた。
「わかん…ないっ……どうすればいいか…それに…こんなに近くで恭介に見られて…」
「俺の方が女の体なんてわからないぜ。けど理樹…お前は自分の体じゃないか」
手を理樹のベルトにかけて外してやる。
ボタンを外しファスナーも下ろして…手をひく。服は脱がさない。
「大丈夫だ。俺は体を見たりしないからな。……触りたくなったら、触ればいい。良いトコくらい、わかるだろ?」
俺が理樹にしたことは3つ。キスと言葉と変化のない部分のみを触ること。
肝心な場所なんて触らなくても、理樹を限界まで追いつめるなんて簡単なことだった。
「ふぁっ…!」
くちゅ…という音が耳に届いた
「な…に…これっ…?こんなの…知らっ…あぁっ……!」
音は徐々に激しくなっていき、理樹の身体も熱くなってくる。
「気持ちいいか…?理樹…」
「ぅん……うんっ…はっ…気持ち…いっ……よぉ…っ」
蕩けそうな理樹の表情は明らかに俺を誘っていて…それでも俺は耐えた
下着の中で動き続ける理樹の右手。左手の甲で口元を隠し、声を抑えようとしているが、ほとんど役に立ってない。
「ふ…っ恭介ぇ…恭介も…」
「…っ!」
理樹の左手は下りて、服の上から俺に触れた
「ぁ……お…きく…なってる」
「…そりゃあ…理樹のこんな姿見せられたらな」
「かた……ぃ」
忙しなく呼吸する理樹
たどたどしく擦るその左手の動きに、耐える限界を感じる
「……はっ…っ」
…ヤバイ――――理性が……
そのとき
「だ……めっ…僕っもう……っ」
理樹が背中を反らす
「恭介…きょうすけぇぇっ!……あ…っぅんっ!」
俺は理樹があげる声を口で受け止める
「んんっ…!ん……っーーーーっっ!!」
「は……っは………ぁっ…」
「そんなに…良かったのか?」
「………ん……」
「なんつーか……すごかった…な」
「そん…な………見ないでよ…」
「…なんでだ?こんなに…可愛いのに」
「恥ずかしいよ……」
「その手……」
「え…?」
「指…凄いことになってるな」
「………っ!これは…っ」
「ごめんな……理樹」
「え…恭介……?」
「俺……もう限界みたいだ…」
俺は理樹を床に寝かせた
耐えられない…あんな理樹を見て、耐えられるわけがない……
「服、脱がすな?」
「…え………あっ!?あの…っちょっと待ってよ……ねぇ…っ!恭介っ」
理樹が着ているパーカーのファスナーを下ろす
「恭介っ待っ…て……」
理樹が力の入らない手で俺の手の動きを止めようとするが、そんなのは抵抗のうちにも入らない
乱暴なことはしたくないが、少々強引にパーカーの下のTシャツを胸まで捲った…
……ん?なんか昨夜揉ん…触ったときより小さい気がする…
あ…そうか、重力だな…仰向けになってるからか?
「……きょうすけ…」
それにしてもぺったんこだ…普段と変わらないくらいに
「恭介…僕」
「…………」
「戻れた……みたい」
…呆気にはとられたものの、理樹は理樹のままが一番だ
残念とは思わない
それよりも理樹を傷つけなくて良かった
その後…結局周辺の拭き掃除やら服の洗濯やらは必要な状況にはなるわけだが…
「信じらんないっ!」
「う…悪かったって…」
「酷いよ!教室なのに…あんなに何回もっ……」
だってよ…んなの…理樹が煽るのが悪…
「何?何か言いたそうだけど」
「いえ…何でもありません」
またお約束のように理樹に怒られた
以上です
思ったよりも長くなったなぁ
どうしても理樹子のままの挿入は…書けなかったです
ごちそうさまでした
乙です!
お疲れ
いいもの読ませてくれてありがとう
特殊設定ものは初めて読むので個人的に
>>426の配慮が助かった
しかしこの二人の関係は最高だな・・・
おそまつさまでした
これまで一度区切った分も1作と数えると5作も書かせていただきました
書き込むときは恥ずかしくても、どんなに書いても飽きないんだ…満腹にはなるw
恭理は俺の初めてをことごとく奪っていくな…くそぅ…最高だっ!!
これだけ書いてくれてる
>>430のスペックが知りたい
無理ならいいですが
スペックとか聞くなよ…
433 :
430:2012/06/17(日) 14:15:25.49 ID:KECN/2OO0
>>431 スペック知りたい人がいるとは・・・20代です。それ以上はちょっと言えない
>>400さんが言ってるけど理樹っぽいとこはあるか・・・背は低くて声も普通の人よりは高い
801にハマったのはリトバスが初めてだけど昔、姉所有のBLCDを聴いて演技の凄さにトラウマにw
今は平気だろうけど後にも先にも鍵801以外では唯一のBLです
・・・緑川攻めだったな・・・うん、納得した
434 :
430:2012/06/17(日) 14:21:04.76 ID:KECN/2OO0
どっちでもいいじゃないか
437 :
430:2012/06/20(水) 00:30:26.50 ID:rjvPyigI0
では内緒にしておきます
答えたところで面白くもなんともないと思うし
うむ
なんかわかった気がするがきっと気のせいだ
次の作品も首を長くしてお待ちしてます
リトバスアニメの男衆のキャラデザが少女漫画だのBLだの言われてる
おかげで妄想しまくりだよ…同人誌増えたら良いな
440 :
名無しさんだよもん:2012/07/15(日) 12:11:26.76 ID:GKQy59hlO
ほしゅ
夏コミ鍵801が無さすぎて泣ける
これはやはり自給自足しか無いのではなかろうか
やっぱ女性の801書き手さんにとっては
三日目参加という事自体が躊躇されがちなのではないか
ま、あくまで勝手な想像だけどな・・・
同人誌出してみたい…でもいろんな意味で勇気が出ないんだ
そんな俺みたいな人も多いと思うな
即売会の顔出しが嫌なら、これからは電子書籍という手もあるよ
801本を男が売ってたらみんな買いづらいんだろうか
寧ろ買いやすいだろう
客が女性だとするとってことな
当たり前だけど801は女性中心の世界だからな
でも男でも好きなものは好きなんだ
確かなソースは無いけど、恭理の同人じゃ男の買い手の方が多かったらしい
理樹スレ見てると何となく納得
>>449 それらしいことが書いてある同人誌持ってるぞ
『間違えて買う人が出ないようにタイトルからBLだとわかる本にした
だけど実際はほぼ男性に買われていった』
ということだ
殿が資料として買うぐらいだからな
そろそろ投下がほしいですな・・
別に催促してるんじゃないんだからね!
今週のにゃつめきょうだい
きょーすけが理樹の中に入ってるぞ
まさかと思ったらまじだった
しかも理樹の方から恭介を掴んで入れてる
かわいいな
ただいまー
恭理新作完成間近
うおー
楽しみにしてます!
出来ましたー今回は特に難産だった
最近あんまり人いないみたいだな・・・一気にうpするかね
僕たちは3年生になった。
恭介は僕たちよりも1年早く卒業して、就職した。今は一人暮らしをしていて、たまに僕も会いに行ってる
っていうのは、だいたい恭介がこっちに来る事が多いからで。
仕事も大変だろうに、恭介は時間を作って来てくれる。
「そっか、理樹は進学するのか」
外は雨。こんな日は出かける気にもならず、寮の部屋で恭介と二人、まったりと過ごしている。
大学のパンフレットをお手製のちゃぶ台の上に広げる。
「うん。ここの大学なら頑張ればなんとか」
レベルもそこそこだし…場所も…恭介の近くに行けるから…なんて…ね
「でも、真人がさぁ…自分もここに行くーって言い出して」
「…だろうな」
「最近必死に勉強してるよ…今も図書室か食堂で小毬さんたちに勉強教えてもらってる」
言ってから、図書室で騒いだ真人たちが怒られてる様子を簡単に思いつく。
「じゃあ食堂だろうな」
恭介も同じことを考えたのだろう。微笑み合う。
パンフレットを読んでいる恭介。その間の沈黙…
「なぁ…ここの大学、受かったらさ」
恭介に声をかけられ、そっちを向くと…真面目な顔
「俺のとこに来ないか?一緒に暮らそう。理樹」
まさか理樹に…断られるとは…
とりあえず平然を装ったが、内心、動揺しまくりだ
「恭介…ありがとう。嬉しい…」
「でも……ごめんね」
――――理樹はずっと考えてたようだ。
これまで誰かが一緒にいなければ生活できなかった。
例えば、ナルコレプシーで倒れたときに頭でも打ってしまったら、風呂の中だったら、火を使っていたら。
多少は薬で抑えられるとはいえ、もしものことを考えないわけにはいかなかったんだ。
周りの人間が…というか、主に俺が
だけどナルコレプシーは治った。理樹は乗り越えた。
だからこそ進学を期に、今まで人に頼っていた分も一人で頑張ってみたいんだ……と
気持ちはわかる。解るが……俺…一応プロポーズのつもりだったんだが
確かにまだちゃんとした言葉は言って無かったけどな…
ポケットの中に手を入れ、小さな箱に触れる
渡すだけなら…とも思ったが、今はまだコイツは渡さない方がいいのかもな
理樹がこっちを見ていない隙に、俺はこの箱を自分の荷物の中に隠した。
いつかその時が来るまで
冬
今日で入試も終わり、後は発表を待つだけになった
『試験終わったよ。頑張れたと思う。真人は…なんか先に帰っちゃったみたいだけど』
「受験に集中しろ」
そう言われて半月くらい会えずにいた恭介にメールを送る
普段だと会わなかった間はメールや電話を頻繁にしてたけど、流石にここ最近はメールくらいで
…声を聴いてない
そう思った瞬間、手の中の携帯が震えた
着信。相手は…恭介!
あ、どうしよ…久しぶりだから…嬉しいっ
「もしもしっ恭介?」
我ながら男らしさなんて皆無な表情だったと思う
周りに人がいないのを良いことに、今の僕はきっとすごく恋する乙女だろう
『……』
あれ?
「恭介?」
電話通じてるよね?
『………り……き…ぃ…』
!!?
弱々しい声
「もしもし?どうしたの!?今どこ!?」
『……家……たすけて…くれ…』
プツっ…
電話が―――切れた
「バカ!」
こんなに焦ったのなんて、きっと初めてだ。
なりふり構わず急いで恭介の家に来た僕を待っていたのは…
「いったいいつから…」
「一昨日…かな。病院には行った」
風邪をひいて寝込んでいた恭介
会社も休んでいたらしい
「…薬、飲んでる?」
「………点滴された」
答えになってない
「薬は?」
「…………」
目を反らされる。この人は…
「ご飯、ちゃんと食べてる?」
「………ウィダー的なヤツなら…」
キッチンに行き冷蔵庫を開ける…見事に何もない
入ってるのは調味料類と飲み物、それとウィダー的なヤツが1つ
「ちゃんと食べなきゃダメだろっ!何10秒チャージしてるのさ!」
「いや…食欲無かったからさ…つい」
「これだけじゃ……2時間しかキープできないんだよ!!!」
「マジかよ…っ!?」
…今の恭介にツッコミを期待した僕がバカでした…
とりあえず…お米はあったから、お粥作って食べさせて、何がなんでも薬を飲まそう
しょうがないなぁ…
「…ごちそうさまでした」
「はい。薬」
行儀よく手を合わせた恭介にすぐさま薬の入った袋を渡す
因みに中身は2回分しか減ってなかった
「良いことを思いついたぜ…理樹が口移しで…」
「は?」
「何でもないです…」
大人しく薬を飲む恭介
「理樹…怒ってるよな」
「え…?」
「風邪ひいたこと言わなかったし」
いや…どっちかっていうと…
「恭介が自分のこと、大切にしなさすぎなことに怒ってる。恭介はいつも、僕のことばかりじゃないか…」
だから、入試直前だった僕を心配させないように、風邪のことだって言わなかったんでしょ…
「理…」
「ほらっちゃんと寝ないとっ…!」
「…なぁ…添い寝…」
「ダメっ」
即拒否したことに、恭介は面白くなさそうな顔になる
さっきの薬の件といい、恭介ってこんなに甘えん坊だったっけ?
なんか…かわいい
こんな恭介知ってるの…僕だけなんだろーなぁ
手を恭介の頭にのばす
「…っ」
「ちゃんと寝ててね?僕一度帰らなきゃいけないけど、すぐ戻ってくるから。明日までならここにいられるからさ」
あはは…いつもと逆だね。僕が恭介の頭を撫でるなんて
「…早く、帰ってこいよ」
…だから…かわいいんだってば…しかもやけに色気が…
どうしよう…僕も…重症みたいだ
静かにドアを開ける
スーパーに寄って買い出しもしてきたから少し時間かかっちゃった
恭介はちゃんと寝ているみたいで寝息が聞こえる
枕元に漫画。読んでたな…まぁ、コレくらいいいか…
あ、すごく汗かいてる
拭かないと。
お湯で濡らしたタオルを準備する
服…脱がさなきゃいけないよね…
こんな明るいとこで…恭介の………はだっ…裸…っ
なに動揺しちゃってるんだっ僕はっっ!拭かなきゃっ!!
えいっ!と意味不明な気合いを入れて、ボタンを外した
「………ぁ」
ドキドキ…
「……………はっ!」
見とれてないで拭くんだ僕!恭介の裸なんて見慣れてるじゃないか…!
…いやいやっ変な意味ではなくて!
「…あれ?」
左胸の傷痕、まだ残ってる…この傷が一番危なかったみたいだもんね
バスから投げ出されたときにガラスが刺さったって恭介は言っていた
「…っ!!」
一瞬、あの絶望的な光景がはっきりと思い出された
燃料が流れるのを食い止めるため、バスに凭れかかる恭介
あのとき…恭介は上着を脱いでいて、それ越しに凭れてた
そういえば………なんで…恭介の右手に血が付いたガラスがあったの?
鮮明な記憶。間違いはない
これじゃ恭介は……上着を脱いだ後に、刺さったガラス片を抜かなきゃいけない
あれ?違う…恭介が這いずった跡があったじゃないか
そもそも、胸にガラスが刺さってたら這いずれないよ
そうなるとガラスが刺さったタイミングがわからない…
残る可能性は……上着を脱いでから―――刺した……?
ゾクっと悪寒が駆け巡る
うそ…まさか……
でも恭介なら…有り得る
「ん……っ」
「あ…」
……起こしちゃった
「り……き…?おかえり」
「う…ん。ただいま」
「体、拭いてくれてるのか…ありがとな」
どうしよう…訊いてみても良いのかな?
「恭介……この傷痕」
「……え…」
「残っちゃった…ね」
こんな弱ってる時に訊くなんて卑怯だよね…でも気になるんだ
「………自分で…刺したんだよね?」
「…!なん…で…っ」
その反応を見て解ってしまった
「え…本当にこの傷………自分で…?」
「……っ!」
恭介もその一瞬の失態で、今更隠すのは無理だと思ったんだろう
「そう……だな…」
…なんでそんなこと…
「僕のせい…なの?」
「理樹」
理由はわからないけどあの時の恭介は僕と鈴の為なら……自傷だってするだろう
「なんでさ…っなんで恭介はいつも……」
僕のことばっかり…
「傷痕…消えないよ」
「別に構わないさ」
「僕が構うっ!!」
「な…そこにある俺の鞄、取ってくれないか」
え?
机の上の鞄
「本当は今日仕事の後で会いに行こうと思ってたんだけどな」
起き上がった恭介に渡す
「なぁ…もし理樹が俺みたいな野郎の傷なんかに責任を感じてるならさ…」
「コレ、受け取ってくれ」
素っ気なく渡された物
片方の手のひらに収まる、小さい箱
「開けてみろ」
「…………うん」
手が、震えてる
何となく、わかっている、から
それでも、箱を開けて実物を目にした瞬間、嬉しさで胸が苦しくなって
「…………これ…って」
はっきりとその物の姿が見えたのは一瞬
なぜだろう…すぐにボヤけてしまった
「貸してみろ…手も、こっちな」
手をとられる………左手
それは最初少しだけ冷たくて、でもすぐにあたたかくなった
…薬指にはめられたシンプルな銀色のリング
いつ指のサイズなんて測ったのさ…
「次は理樹の番」
恭介はもうひとつリングを取り出し、僕の手に乗せる
好きな指にはめろと言われて両手を出された
…僕だって……同じ気持ちなんだよ?
繋いだ二人の左手の薬指に、お揃いのリング
思えば、初めて恭介にひいてもらった手も、ひいてくれた手も…この左手同士だったっけ…
「了承……ってことで良いのか?」
「…まだ何も聞いてないよ?」
微笑む
「あ…そっか、そうだな…」
恭介…ちょっと緊張してる…?
僕は繋いだ恭介の左手を、そっと自分の頬に触れさせた
見つめた恭介は見たこともないくらい凄く真剣な顔で
始めは少し不安そうに揺れた瞳。でもすぐにいつもの頼れる自信に満ちた表情になる
僕が大好きな、恭介だ
「やっぱり俺には…さ……君の力が…必要なんだ」
「あ…」
その言葉は―――
「俺の帰る場所を、ずっと…守り続けてくれ…」
その言葉たちは、あの日から、僕が大切にしてきたものだ
そして新たに、大切になる言葉…
「結婚しよう…理樹…」
「はい…」
即答。余計なことを考える間もなく、するりと出てきた。
「わ…っ」
いきなり強く抱きしめられた
あ…あれ?涙…が止まらない…
同性の結婚…よくわからないけど
…多分、いろいろ大変だろうけど
そんな考えよりも、恭介となら…一緒に幸せになれるって自信があるから
「理樹…」
「恭介…」
「「………愛してる」」
すみませんPCから書き込めない…
なんかえらい時間かかってるんでいったん区切ります
まだまだ続くのじゃよ
連続投稿規制め…
乙
やはりこの二人は良い
続き楽しみに待ってます
「なぁ、今更だけど理樹…風邪うつるぞ」
「いいよ、別に」
だって………離れたくない。少しでもくっついていたいよ…
離さないと言うように背中に回した手に力を込める
「じゃあ、せめて服着替えたいんだが。俺、汗かいてるし」
あ、そうだよね…僕は平気だけど恭介の方が気にしちゃうよね
しぶしぶ体を離す
「…」
そういえば恭介の服、前開けてたっけ。僕が
その事実を思い出したおかげで、我に返った
なんかすっごく恥ずかしいシチュエーションな気がする!
意識してるの、恭介に気づかれないようにしないとっっ
「ん?…どうしたんだ〜?理樹ぃ〜」
うわっなんか楽しそうな声っっ
「いやいやっどうもしないよ!恭介っ、熱は?着替えて寝てなよ!」
恭介の着替えを取りに…っ
「もう治った」
恭介にあっさり捕まった僕はそのままベッドに引きずりこまれ…
「かっ風邪!うつるから!」
「別に良いんだろ?」
あぁっしまった!
「待ってよっ…やっぱりまだ熱あるじゃないかっ!ダメだよ!!」
直後、恭介の目が妖しく光った
「何が、ダメなんだ?」
うっ…墓穴っ!?ど…どうしようっ
「…だけ」
え?
「キスだけ……だから」
すごく優しい瞳で見つめられて何も言えなくなった
ベッドに寝かされた僕の額にそっと唇が落とされる
甘く…場所を変えながら幾度も繰り返されるそれは、だんだん唇に近づいてくる
そして…唇に………
『筋肉筋肉ーっ!!』
「!!!!?」
なにっっ!!?真人!?
『筋肉わっしょい筋肉わっしょい!!』
「悪い……俺の携帯だ」
「なんてモノを着信音にしてるのさ…」
そしてなんで録音してるのさ…真人もノリノリだし
『ふっ…筋肉さんから電話だぜ…』
『いくぜっ!マッスルっ!!』『マーンっ!』
『マッスルっっっ!!』『マーーーンっ!!』
『きーーんーーにーーくーーー』
『マーーーーーーーーーーーーーーーーーンっっ!!!!』
「理樹…電話出てくれ。今俺が出ると……暴言吐きそうだ」
ムード台無し
「もしもし」
『恭介ー生きてるか〜?』
「真人…僕だよ、理樹」
なんか自分の声が不機嫌な気がする。真人は悪くないのに…ごめんね
『お?理樹か!恭介出られないのか?』
「うん…ちょっと…」
ガチャ
別の部屋のドアが閉まる音がした。この音はお風呂場だ…シャワーの音も聞こえてきた。熱大丈夫なのかな
「恭介今シャワー浴びてて…」
『そうかヤってたのか』
「ぶっっっ!!!くっ…来ヶ谷さん!?」
『やってたって何をだ?』
『鈴くん、よーく聞くんだ…理樹くんと兄上はな、ついさっきまでそれはそれは濃厚なセック…』
「してないからーっっ!!!!」
『節句ですか?リキ達はお祝いをしていたのですか?』
『複数形にすると…わかります…』
『美魚ちん…鼻血』
『ふぇ?…せっく………す?……ほわぁぁっ!!』
『茶番だあああああああっ!!恭介ぇぇぇえええっっ!!!』
向こうはみんな集まっててハンズフリーで僕の声は全員に聞こえているみたいだ。
聞こえているはずなのに、僕の声は届いてくれなくて、しばらくの間みんなは盛り上がっていた
…悪い意味で
「ところで風邪ひいてる恭介に電話って、何かあったの?」
やっと会話が成立できそうになった
真人には一度帰ったときに恭介が熱を出して寝込んでいることは言ってある
普通は何かあれば僕に電話するはずなんだけど…
『ただの嫌がらせだ』
と、来ヶ谷さん。いやいやいや…
『違うぞ。あのな、今日な、きょーすけが理樹にプロポ…』
『うわぁっ!鈴ちゃんっ!まだだったらどうするんデスかっ!!』
……そうか…みんな…知ってたんだ
その時、暖かいものに後ろから包みこまれた
恭介…
「話、続けてろ」
携帯を当ててる耳とは反対側から囁かれる
『おい理樹、鈴が言ったことは何も聞こえてないな?』
「……っ」
恭介が……耳を舐め…っ!
『おーい、理樹ぃ?』
「…あっごめっ!ちょっ…聞き取れっ……ぁっ」
恭介っ何を……
『うーん?電波の調子が悪いのかなぁ』
『リキの声が途切れ途切れになっています』
手…が…身体を撫でて……
『てことはあたしが言ったことも聞こえてないよな!?そうだよなっ理樹!』
「ん……、なに…?」
『…聞こえてなかったようですね』
『良かった…危なかった……良かった』
安心している鈴には悪いけど、それどころじゃないよ…っ
気づかれないように…しなきゃ…
服を脱がされる。片手は携帯で塞がってて声も出せない…ろくな抵抗も出来ず恭介にされるがままになっている
バレてしまったらどうしようと、自分の呼吸音にすら怯える
遂には下も脱がされた…
「……んぅっ!」
じゅっ…と音をたてて吸われる
「ふーん……理樹はこういうのが好きなのか」
みんなに聞こえないように囁く恭介の声
口に含まれ、ぬるぬるとした舌の動きに腰がはねる
初めてじゃないし…どこをどういう風にするのが僕が感じるか、恭介は全部知っていて
焦らし方、とか…
「んあぁ…っ」
声……出ちゃ…!
ギリギリで携帯を口から離したけど、聞こえてないよね?
『おい鈴!気をつけろよな!恭介に口止めされてっだろ!プロポーぐはあっっ!!!!』
『言うなバカーーーっっ!!』
……良かっ…た…聞こえてない……
「そんなに息荒くしてるとバレちまうぜ」
「!?」
恭介の指が……後ろに…っ
「ナカ、めちゃくちゃ熱くなってるな」
「だ……め………」
「ほら、こっちで…な」
ベッドの上に四つん這いにされ、背中に恭介が覆い被さってきた。一度は抜かれた指がまた入ってくる
「んんっ…!」
枕に顔を押しつけて、口から漏れてしまう声を抑える
「向こう、全員いるんだろ?」
「む…ぅぅっ」
さっきから声聞こえてるしな…と。僕の中で激しく動く指。
みんなが今どんな話をしているのか…もう…わからない…
「……聞かせてやろうか」
恭介はそういうと、指を抜いて代わりに熱いものを触れさせた
「な…に……?」
ダメ…やだ………もぅやめ…て……
「俺と理樹の…____」
心の中では待ちわびていた快楽に
―――貫かれた
「っ…!ぁ…ん…っ」
声……出ちゃうよ…!携帯、ドコ…?出来るだけ口から離さなきゃ…
「よう。お前ら」
恭介!?
「あぁ、理樹が携帯の調子が悪いって持って来てな」
そん…な……
「ん…んんっ!」
いつの間にか恭介は携帯を手に、みんなと話してる。僕のことを…犯しながら
イヤだよ…もしみんなに聞かれちゃったら…!
イヤ…なのに……………気持ち…良い……っ
「ぁぁ…んっ」
こえ……声が……
必死に枕を抱き締めて声を殺す
枕、恭介の匂いがする……あぁ…どうしよう…僕、溶けちゃいそうだ…
「ふぁあ…っ!!」
一瞬力が抜けてたところに強く突かれて、声をあげてしまった
…何度もソコばっかり…!こんなのっダメ…っっ
「んあっ!あぁ…っきょ…っすけぇ…!!」
無理だよ…っ声……もうっ
「…悪ぃ…俺…」
「ふ…っああっやぁ…」
聞かれちゃう…みんなに…こんな…恭介にしか聞かせたことが無い……イヤらしい声…
「理樹、すげぇ可愛い……本当に…本当の意味で俺の…」
そっと左手をとられ、薬指の指輪に口づけをされる
その様子を目で追っていた僕と恭介の視線が絡む
もう
なんにもかんがえられないや
少し眠っていたらしい。喉…痛い……風邪をうつされたわけじゃない。
声、出しすぎた…
マズイって!絶対聞かれたよっ!
「くかーー」
隣で眠っている恭介。枕元の携帯をコッソリ見てみる。まさかまだ通話中ってことはないよね?
「ぁ…」
当然、通話は終わっていたけど、待ち受けが見えた
人の携帯の待ち受けなんてそうそう見ない
恭介のことだから、昔見せてもらったように漫画のキャラクターなんだろうな、と思ってたけど
「これ、あのときのだ…」
恭介ってば…
「もうっ恥ずかしいなぁっ」
携帯落としたりしたらどうするのさ!
でも…僕ってホントに
大切にされてるんだなぁ…
「もしもし…来ヶ谷さん?」
アレを全部聞かれていたとして、一番動じなさそうな人に電話をかけた
『理樹君、待っていたぞ』
う……やっぱり聞かれてた…?
『相も変わらず全員勢揃いだ』
「えぇっ!!?」
みんなの声がする
そこまでしなくても良いよ!て言うか僕と恭介がそういうコトもしてるって知ってるじゃないか!
プロポーズのことも…
「あ…」
『恭介さんなんて言ったんデショーネ』
『わふードキドキしますー』
『うー…くちゃくちゃ緊張してきたぞ』
みんなが待っていたのって…
「みんな、ごめん……言えない」
その言葉はメールの文章で読んだりしたら、きっとガッカリしちゃうようなものだ
だけど、僕の言い方は幸せだということを隠しきれなかったみたいだ。
「電話じゃなくて直接、報告させて」
もう言ったも同然だけどさ
やっぱり違うよね
指輪も、見てほしい。
僕と恭介のことはリトルバスターズメンバー全員が応援してくれて
見守ってくれて…本当に感謝してるんだ
それから少し話していて、電話をかけなおした理由を思い出した
思い出してしまった
思い出さなきゃ良かったよ…
「あの〜、さっきの電話…」
『なんか電波悪かったよな。急に切れちまったぜ』
電波のせいになってる
ごめんなさい電波様。貴方は全く悪くないんです…
「いや、そういうことじゃなくて…」
『恭介にエールを贈ろうと思ったんだがな。一言も話せず終いだった』
え?恭介と話してない…?
『恭介さんの体調はーいかがですか〜?』
『こんな寒い日に、しかも熱があるのにシャワーだなんてな。本当にバカだな』
『好きな人といるんです…身を清めたくもなりますよ、鈴さん』
『うおっ!西園!鼻血やべえよっっ!!』
みんなの反応は(一部を除き)とてもアレをきいていたとは思えない
電話を切って寝室に戻ってきた
恭介…僕を騙したんだ!ひどいよ!
「………りき…」
「え?」
寝言?
「……はぁ………っ」
今のは僕じゃないです。魘されている恭介です。
って、今の声いろいろとダメでしょっ…吐息だけで、何これ…あはは…は
「えっ…とぉ……」
さっきしたのに…ウズウズしてきた
僕のばかっっ!何考えてるのさ中学生でもあるまいし!それに恭介は病人で!
病人…で…っ
僕の名前を呼びながらこの声って…何の夢みてるのさ
いやいや、そういう夢ではないだろうけど
「……理…樹…」
もう…反則だよ…
恭介の額に手を当ててみる。熱が上がってきた、ワケじゃないね…
………イイ、よね?騙してくれたお返しだよ
ベッドに上がって、恭介にキスをする
舌で唇を舐めたり、唇を擦り合わせてみたり
いつも恭介が僕にするように……慣れてないからちょっと難しいけど…いやらしく
「……ん…?」
赤い瞳が開かれて、そこにはしたなく欲情している僕の姿が映った
「な…理樹…っ?」
なんか初めてのときを思い出す
「きょぅすけぇ…おはよ」
ちゅる…と、わざと音をたてて唇を吸う
服の上から、恭介に僕のモノを押し付ける
「えっ…あ…っ」
まさか僕がこんなことするなんて思わないよね…恭介、びっくりしてる。
あぁ…でも、どんな表情でも…カッコイイなぁ
僕が腰を動かすと、二人が擦れあってだんだん…熱く、硬くなっていく
「恭介、気持ち…い?」
「あぁ……イイ…」
多分僕、今までで一番イヤラシイ気持ちになってる
恥ずかしい…よ……恥ずかしいけど…
もう…恭介を求めてる
恭介を早く感じたい…
ナカに……っ
「僕……僕っ」
「ぁ…理樹」
僕…興奮してる…全ての行動が、もどかしい
恭介を脱がして…下だけ脱いだ自分の後ろに宛がう
「恭介が…足りない…」
腰を、落としていく
「あれだけじゃまだ…足りないっ……よぉ…っっ」
馴らしもせずにいきなり挿入させる。
でも、その行為を激しく求めていた僕の身体は、恭介の肉棒を容易くのみ込んだ
根元まで、いつもとは違う角度で入れられたソレはとても熱い
「っ…はっ…理樹っ凄…く…っ」
「あぁっ…!!やっ…だめだよ…ぉ」
恭介の手が僕の腰を掴み、下から何度か突く。でも僕はそれを止めさせた
ゆっくり…深呼吸して…
「はぁ……はぁ……あのね、僕が動くから…恭介は動いちゃ……ダメ」
今の自分に出来る限り、色っぽく…言葉を紡ぐ
「僕が恭介を、気持ち良くしてあげたいんだ…」
そう言った直後
「あ…っ」
僕のナカの恭介が…
「あは…どうしたのさ…?ますます……おっきく、なっちゃったよ?」
「は…っ…理樹が悪い……こんなっ……っはぁ…っ」
「ふ…っ」
後ろを締め付けると僕の下で恭介が喘いだ
「恭介って、こんなふうに攻められるの…弱いんだ」
「な…っ」
だって…当たり前かもしれないけど、いつもは恭介、こんな声出さないのに…
「こういうのも…いいかも…ね?恭介」
「んぅ…っあ…あぁ…っ!」
「は…っ…」
恭介の視線を感じる。恭介の上で見せつけるように腰を振って喘いでいる淫乱な姿
「理樹、そのまま俺の膝の横辺りに手、ついてみろ…両手な」
「え…こぅ…で良いの…?」
繋がったまま言われた通りに体制を変える。上体が反らされる
「動いてみろ」
「う…ん………あぁ…っ!」
「な?理樹の一番イイとこだろ?」
「ひゃ…っ!恭…すけぇ…動いちゃ…だめだってばぁっ」
体制を変えたことでより強くその場所に当たるようになると、ぐりぐりとソコを抉るように恭介が動く
「ほら…ここな。突くとすげぇ締めてくる。お前、ヤらしいな」
「はぁっ…はぁ…っ恭介に…良くなってもらいたいのに…っ」
「安心しろ。理樹が気持ちイイと、俺も…イイ…」
下からゆっくり抽挿しながら、恭介が言う
「この角度だと、見えるな」
「え…?あ…んっ!」
「ん?これ……」
な……に?
ずちゅっ
「ひぁ…んっ」
「なんか出てきてるぜ…?音も…」
ずっ…ずちゅっ…
「…ぅ…くぅ…んっ出て…って」
そうかさっきのっ…まだ残って…
「ちゃんとキレイにしとかないとダメだろ」
そんな…ぁ…出したのは…恭介なのに…
「コレ…なんだろうな…?理樹…」
「…え?」
背中に布団の柔らかい感触
目の前には、優しい表情でしっかりと僕を見る…欲望を隠しきれない瞳
一瞬のことだった
あっさりと上下が入れ替わり、完全に恭介に組み敷かれていた
着ていた大きめのセーターも捲り上げられて、脚を上げられて、その部分を見せられる
「なあ、見えるだろ?理樹から出てくるこの白いヤツ…何かわかるか?」
何って……言わなきゃ…ダメなの…っ?
「お前が欲しいものじゃないのか?」
ずる……っと、恭介が入っているモノを抜こうとする
や…だ……っ!
「言うっ…から…!…ちゃんと言うから…やめないで…」
「恭介の…せー…えき…っさっきの、だけじゃ…イヤだ…」
「もっと………ほしい…よぉ…っ」
その瞬間、意識がとびそうなくらいの衝撃に襲われた
それは紛れも無く、快楽で
「ふ……っあぁぁ…っ!!!!!」
びくびくと身体が奮える
ギリギリまで抜かれていたそれに、上から何度も突かれて……
僕は…達してしまった
お腹の上に自分の熱を感じる
「一人で先にイっちまったな」
「はぁ…はあ……ごめん…なさ…」
恭介の手がお腹を、飛び散った僕の精液を撫でる
そうして、ソレが付いた自分の指を舐めた
「まだ…濃いな…」
「ば……ばかぁ…そんなの舐めないでよ…!」
「可愛いなぁ…俺の理樹は」
「っ…」
俺の、と言われることが…嬉しい…
「…ここんところ、受験だの俺の仕事だのでウチに泊まることも無かったし…二ヶ月か」
え…二ヶ月?そっか…そんなに…
「んあぁ…んぅ」
恭介がさっきまでとは違って、ゆっくりと動き出す
少しもどかしいけど、逆に恭介を感じられる…
「そんなに長い間してなけりゃ、足りなくもなるよな?」
優しく…優しく……
「恭介ぇ…」
「ったくお前は…んな可愛い顔されたら…もう、限界まで止められそうもないぜ…」
「俺だって…理樹が足りない」
その言葉は、愛しさと繰り返される快楽に支配された脳内に、甘く響いた
ぴぴぴぴっ
体温計の音。
「こうなるとは思ったけど…」
表示は38.5℃高熱
「まぁ、こうなるよな」
恭介の嬉しそうな声
だけど、
「ホント…ばかだ…また熱上がっちゃったじゃないか」
ベッドに横になる風邪ひきさん。見事にぶり返したようで
「けど寧ろ普段より調子が良い気が…今なら空も飛べるぜ!
ひいぃぃぃぃぃぃやっほーーーーーーいっっ!!」
「うん、熱で頭がおかしくなってるんだね。けどもう夜だよ。静かにしようね。」
笑顔で返す
僕はと言えばうつされた様子もなく、少し…いや、かなり体力が消耗してるくらいだ
「おかしいな…風邪ってキスすりゃうつるんじゃないのか?」
何さその漫画によくある展開…
「運動して汗かいて熱が下がる、とかね」
漫画あるあるに乗っかってみた
「ん?」
「………いやいやいやっ!」
通じてなかったっ!!!
「なんだ?運動?」
少年のような純粋な瞳で見られる
あぁ…恭介が読むような漫画にはそんな描写…無いよね
僕だって西園さんの薄い本を借りて読んだりさえしなければ…!
「忘れて…気にしないで…お願いします」
「???」
なんか自分が汚れている気がした…
しゅーりょーです
前々回の子供の頃の約束があったんで、結婚させてみた
より親密になったことで、相手に新たな一面を見せちゃう的な部分が書けたらと
難しかった…玉砕
ちょっとエロばっか続いたんで、次回があったら恭理が付き合う以前とか書いてみたい
あと、他の人が書いた801も読みたいですw
どなたかよろしくお願いします
>>486 お疲れ様!いつもありがとう
やっぱり愛がある恭理はいいね
プロポーズもエロも萌え滾った
>>486 激しく燃えた!
自分もアニメ始まったら恭理のSSかDNMLでも書こうかなと思ってる
489 :
486:2012/09/12(水) 02:37:36.01 ID:KLjGz9490
毎回のことながら、投下してるその時は恥ずかしいですな
>>487 こちらこそ、いつも読んでくれてありがとう!
>>488 DNMLとはなんぞ?だったが、すげー!
これで恭理つくったら西園さんがお亡くなりになってしまう
リトバスDNMLは何気に腐系の作品も多いんだよな(コメディ物が多いけどw)
>>486 リキがかわいすぎるぜこんちきしょう…!!
491 :
486:2012/09/17(月) 02:11:58.13 ID:O0lxEKoHO
↓なんか新しいの出来たんで
勢いだけで書いたからどこか変なとこがあるかもしれん…
夏休み終盤。駅前のファーストフード店
まだ午前中だが外は暑い。
待ち合わせの時間よりかなり早く着いた俺は、既に氷が溶けて薄くなった炭酸飲料を飲んでいる。
不味い。さっさと飲んどきゃ良かった
俺が待つのはひとつ年下の幼なじみ。高校受験を控えた親友だ。
「恭介」
女子のような可愛い声で名前を呼ばれる
「お、時間ぴったりだな理…」
声の主に視線を向けるとそこには…
「理樹…?」
「う…そういう反応すると思ったよ…」
元々少女のような顔だちの理樹
久しぶりに会った理樹は、肩に届くほどではないが髪が伸びていて、仮に女だと言っても違和感が無いくらいになっていた
しかも服装からも男、女どっちにも見える
「こんなに伸ばしたの初めてだし、僕だってさっさと切っちゃいたいよ…暑いしさ」
思い出した。7月始めの頃、理樹に課したミッション失敗の罰ゲームだ
その日から夏休みいっぱいは髪を切らないこと。前髪はOK
罰ゲームなんて普段はやらないが、自分があまりにも不甲斐ないからと理樹自身から要求した
内容は、まぁ俺の思いつきだ。
可愛い理樹が髪を伸ばしたら益々可愛くなるんじゃないかと…
「恭介…もしかして、忘れてた?」
ちょっと不機嫌になった顔がマジで可愛い
「結論。理樹はどんなでも可愛い」
「は…はい!?」
「今年の夏休みは全然遊べなかったね…」
今俺が通っている高校は進学校だ。
理樹たち3人の幼なじみと俺の妹は全員「恭介がいるから」と同じ学校を選んでくるという確信があった。
受験勉強がどんなに大変で、夏休みも遊べなかろうと
昨年、俺が高校を決めた理由
進学校なのは俺に合わせたことであいつらの将来の進路を狭めてしまわないように
全寮制なのも家の人に気を使い続けていた理樹の為だ
「その分来年からは二年間、毎日一日中一緒に遊べるぞ!」
「いやいや、授業受けようよ」
あはは、と理樹が笑う
ふと、横の方から視線を感じた。
なんだ…?視界の端でそれを確認する
俺たちの席から2つ隣、同年代くらいの男2人組は理樹を見ていた
「…理樹、そろそろ行くか」
「え?うん、そう…だね」
くそ…人の親友をやらしい目で見てんじゃねぇよ…
着いたのはゲーセン。今日は特に予定があるわけじゃない
「恭介、なんか…怒ってる?」
う…気づかれてたか
「いや、全然」
お前男共に見られてたぞ、なんて言ってもな
「うーん…なら…良いんだけどさ」
明らかにしゅんとした理樹。たく…仕方ないヤツだな
「ほら」
理樹の手を掴む
「恭介…」
「人多いし、はぐれないようにな」
ぎゅっと力をこめて握ると、理樹も握り返してくる
「もう…はぐれないってこんなところじゃ」
恥ずかしそうに、だけど嬉しそうに
正直俺もいつまでもこんなに過保護なのはどうかと思う
だが、こんな可愛い笑顔を見せられると…
多分、余程の切っ掛けでもない限り、理樹を突き放すことは無理かもしれない
それはいつか訪れる
きっと
無理矢理そう思い込む
今はまだいいだろ…たくさん甘やかしてやっても
それに…俺が、理樹から離れたくない
腰の高さ程のクレーンゲーム。
上から覗きこむと景品は中身があまり見えないカプセルに入っている
「恭介が好きな漫画に出てくるグッズ…かぁ。他の物もあるみたいだけど」
筐体には景品の種類がいくつか貼られている
「俺の心眼をなめるなよ!カプセルなんざ透けて見えるぜっ」
クレーンを目的の場所に止めることに成功。
目当てのカプセルを捕らえる
あとはしっかり掴んでいてくれれば…
「やった〜!すごいや恭介!」
俺の手元には景品のカプセル。
良かったね!と理樹も喜んでくれる
「よっしゃー開けるぜっ」
パカっ
「…」
「……」
これは……
「ディ〇ニーのネズミカップルだな…」
「ネズミって言わないでよ!」
キャラクターのモチーフが付いた黒いヘアゴム。意外とおしゃれだ
「くっそー…俺の心眼…」
「痛い…なんかいろいろ痛いよ恭介…」
こんなもの取ってもなぁ
「鈴にあげる?」
「…ネズミなんかやったら嫌われる」
そうだね…と理樹
……いや、待てよ
「理樹、ちょっといいか」
「え…っなにっ?」
理樹の髪を手櫛でとかして纏める
子供の頃、鈴の髪もこうやって結んでやることもあったから手慣れたモノだ
「きょっ!?きょきょきょっっ…!」
「大丈夫だって、落ち着け」
やっぱ少し長さが足りないか
結構後れ毛は出ちまったが理樹は元が良いからな、なかなか上手く出来た
「やっぱ似合うな。涼しいだろ?」
短いポニーテール
「涼しい…けど…女の子みたいじゃないか…」
赤い顔で俯く理樹はすごく可愛い
…一体今日の俺は、何回理樹の事を「可愛い」と思っているのか
「可愛い」
考えたそばから出ちまった
「もっ…!もう!なにさー」
嫌がってはいてもほどこうとはしないんだな
「……よしっ理樹、こっちだ」
理樹の手をひいていく
ゲーセンの一角
ここは本来男だけでは入れない場所
周りにはカップルやら女グループやら
「店員さんに止められなかった…それどころか笑顔で挨拶された…僕って…」
「お、結構いろいろあるんだな」
プリクラとよばれる写真シールの機械
どれが良いのかなんて俺も理樹も全く解らない
「これにしようぜ」
理樹の背中を押し、カーテンの中に入る
「えぇっ撮るのっっ!?」
「当たり前だろ」
なんでここに来たと思ってるんだ?
「いやいやいや!」
「俺、理樹と撮ってみたかったんだ」
「えっ……うー…でも」
理樹の言葉は無視して無理矢理金を入れた
「あぁ!もうっ恭介!ヤだってばー!」
「観念しろ、俺一人で撮らせる気か?」
理樹が逃げないように片手で抱きしめるように捕まえておく。
細かい設定は適当
「ほら、撮るぜ。ちゃんと笑うんだぞ?」
正面を向いたまま、ぐいっと俺の顔に理樹の顔を近づける
「わっ…ちょっ」
「理樹」
「え?」
「ずっと一緒にいような」
「……うんっ」
完成したプリクラの中の理樹は、笑顔だった
歩きながら、半分に分けたプリクラと、もうほどいて手首につけたヘアゴムを交互に見る理樹
「気に入ったのか?」
「まっまさか…!もう髪なんか結びたくないし!」
バッグの中にプリクラをしまうと、急に立ち止まった
「でもね…」
夏の日射しが強くなった気がした
眩しい…
「大切にするね」
…きっと暑いからだ
理樹の頬がほんのり赤いのも
俺の顔が少しだけ熱い気がするのも…
「俺も帰ったら早速部屋に飾るぜ」
「えぇっ?ルームメイトさんいるじゃん!!ダメだよーっ」
「そうか、飾るものじゃないしな。なら生徒手帳にでも貼るか」
「もっとダメーっ!!」
というわけで短めだけど
理樹また受験生
因みにこの話は
>>296からの俺が初めて書いた話と繋がってます…ヘアゴム…
前回まででそろそろ書き込むの自重しようかなと思ってたけど、ダメだったよ…
>>499 こういうほんわかした話もかわいいな
あと個人的には恭理大好きなんでむしろ思う存分書いてくれると嬉しい
502 :
499:2012/09/22(土) 00:49:44.36 ID:pRcpc8SJ0
>>500>>501 ありがとう
そう言ってもらえるとホント書いてて良かったって思うよ
もし、こういう話が読みたいとかあったら是非書かせて頂きたいです
恭理の腐男子支持率は異常
原作からそんな雰囲気あるし妄想するのに無理が無いからかな
あと理樹がめちゃくちゃかわいいし
そうそう。だから理恭がまじで理解不能だわ…
でもさ、上にある理樹の襲い受けも理恭っぽくはあるよね
こだわりのある人からしたら違うんだろうけど
久々に覗いたらまた投下されてて嬉しいぜ
やはり恭×理は良いものだな・・・
>>507 おかえりー
それとありがとう
恭理ばっかり書いてる俺だけど…初めて理恭書いてみた!!!
エロは無いです…ドぬるいです
虚構の世界
もうすぐ消えてしまうあの人
その時叫んだ、言葉
「僕は恭介が好きだからっ!」
思わず自分の口から出たその言葉の本当の意味に気づいたのは
帰ってきたあの人が、それまでと変わらず傍にいてくれたからで
なのになんで…
「もし理樹と鈴が付き合ったら…」
「理樹のお兄ちゃんってのも良いな!」
僕は恭介にとって
ただの友達なの…?
またこの夢
僕と鈴が付き合って、結婚して。恭介が本当の「お兄ちゃん」になる
恭介が僕と鈴をくっつけたがるのは昔からだ
最近は特にそういうことを言ってくる
鈴のことは可愛いと思う。でもそれはイコール恋愛感情じゃない
そんな世界もあったかも、とは思うけど
今の僕はもっと…胸が痛むほどの大きな気持ちを知ってしまったから
恭介の部屋で、恭介と二人きりで漫画を読んでる
いつもなら、幸せな時間。
だけど今日は…
これまで、言うか言うまいか…真剣に悩んだ
僕が気持ちを伝えることで関係が壊れてしまうんじゃないかって
「理樹…?どうした…」
なんでそんな優しい目で見るのさ…
「最近、元気ないぞ」
誰のせいだと思ってるの…
恭介の手のひらが僕の髪を撫でる
恭介の…顔が……近い
「きょう…すけ」
「ん?」
「好き…」
一瞬、時が止まった
恭介は少し驚いたみたいだったけど
「俺も理樹が好きだぜ」
いつもの屈託のない笑顔で言われる
――――違う。そうじゃない
「好きなんだ…恭介のことが……!」
真剣に、恭介の目を見て言う
止められない
「ぇ……な………んっ!」
強引に、戸惑う恭介の唇に自分の唇を重ねた
恭介の力なら
嫌なら…僕の事、突き放せるよね
「…どうして嫌がらないの?」
「……わかん…ねぇよ…理…樹………っ」
――好きだよ
――もうずっと、恭介のことしか見てないんだよ
僕があの世界を創ったとしたら、そこで恭介とずっと…そう、思ってしまう
辛い…苦しい…
……泣きたい
「理樹…」
「っ…」
優しい声と、優しく触れる手
恭介の気持ちも考えないでこんなことしてるのに
「…そうか。そうだったんだな…ずっと……気がつかなかった」
抱きしめ返される
「鈍感だな…俺」
「俺も理樹のこと、好き…みたいだ」
以上です
これも理恭ってことで良いのかは知らないがw
理樹を追い詰めることで攻めっぽい雰囲気にしたのは逃げだったかもな
正直すまん
次からはまた恭理書くよ
このくらいならどちらとも取れそうだな
自分のホモ妄想力が足りない・・・これはマズイ死んでしまう
誰かオラに力をわけてくれ!!
修学旅行の時みたいに風呂でキャッキャウフフしてる恭理が見たいです
>>516 書かせていただきます!もう少し待っててくれ
アニメ理樹可愛いし恭介もかっこいいな
どんな意味ででもたくさん絡んでほしいぞ
>>517 おおありがとう!まさか本当に書いていただけるとは
ゆっくりで構わないのでお願いします!
雑な要望で申し訳ない
>>518 お待たせしました!風呂でイチャイチャです
ついでに
>>336-341の続きにしてしまったw
今更ですが自分が書いてる恭理は二つ時系列があります
いつか一冊ずつ本にまとめたいな
男子寮のお風呂場
「あれ?真人たちいないや」
先にお風呂へ向かっていたはずの真人と謙吾
二人のものとわかりやすい服は脱衣場のカゴには見あたらない。他の生徒が3人入っているみたいだ
「どうする?待ってる?」
「待たなくても良いだろ。寒いし早く入ろうぜ」
12月22日クリスマス目前。時刻は夜の10時を過ぎている
今日は男メンバーだけでクリスマスパーティーの作戦会議をしていた。
どうやって鈴たち女子を喜ばそうか、サプライズ大作戦
女の子はこういうイベント、大好きだもんね
「ワクワクするなー!なぁやっぱり花火打ち上げようぜ!」
ここにもイベント大好きな人がいた
「もう…犯罪になっちゃうからダメだってば」
そんなことを言いながらも、内心ワクワクしている僕がいる
恭介なら秘かに、僕が思い付かないようなことを考えているに違いない
出会ってから10年間、ずっと変わらない…。楽しそうに話すその笑顔に引き寄せられ、見とれてしまう
「……理樹」
「えっなにっ?恭介っ」
見とれていたの、バレた?
「そんなにじーっと見られてたら少し脱ぎづらいんだが」
「…あわわわっ!!ごめんっ」
だって!ずっと見ていたかったんだ!……脱ぐところをじゃないよっ!?
―――そうだ。恭介と付き合い始めてから一緒にお風呂に入るの…始めてだ…
しかもついこの間…未遂だったけど僕から恭介を誘ってあんなこと…
大丈夫、だよね?お風呂には他にも人が…
ガラガラっ
「ふぃーー…おっ?棗!これからか」
「おぅ」
………3人とも出てきた
なんだろ少ーしだけ…イヤな予感がする
「おい理樹ーなんでそんな遠くにいるんだ?こっち来いよ」
恭介から一番遠い場所に座ってシャワーを頭から浴びる
僕を呼ぶ恭介の声が聴こえないフリをして
あぅ…でもきっと恭介は僕が何を考えてるかお見通しなんだ
……あんなコトをするのとはまた違って、一緒にお風呂に入るなんて恥ずかしい
昔と今は違うんだ。意識してしまう…
「こーらっ無視するな」
ピタッっとシャワーのお湯が止められた
隣に座った恭介に振り向く
正面から近づいてきた手に頭を撫でられると、直ぐに泡がたってきてわしゃわしゃと心地よい力加減で洗われる
うわ…この感じ、懐かしいなー。恭介にシャンプーしてもらうなんて何年ぶりだろ
目を閉じて恭介の手の動きを感じていると、眠くなってしまうほどだ
「きょうすけ…」
「ん?」
眠ってはいけない、と目を開けようとしたけれど
「…ぅ…ん…気持ち…いいよ……」
…
あれ?
ふいに手の動きが止まった。顔を見上げてみる
「どうしたの?」
「…なんでもない。気にするな」
シャワーのお湯を出して洗い流される
さっきまでの気まずさは何処へやら。
「ありがとう。あ、ねぇ恭介、次は…」
やっぱり恭介は昔のままだよね
「僕が、してあげる」
「…………ぐはっ」
お互いに髪を洗い終わり、理樹に背中を擦ってもらっている
頼むからもう、エロいことは言うんじゃないぞ、理樹
……俺の脳内が勝手に変換してるだけだが。
仕方ないだろ…理樹に言われたら…
「ぅわっ」
「っ!どうした?」
後ろの理樹が声をあげた
「うー…ボディソープ足そうとしたら…顔に飛んじゃって…」
「……顔に…」
考えるな
想像するな
振り向くな
耐えろ俺
つーかすげぇ角度で飛んだな
「んぁ…口にも入っちゃったよ…苦い」
……ぐおお…っ駄目だ。さっきの理樹を見ただろ
せっかく安心してくれたのに、こんなことで暴走するわけにはいかない
…免疫ねぇんだよっ!悪ぃかっ!!!
ふー………少し落ち着こう……
「はい恭介」
バブリースポンジ(三枝命名)を渡される
「恭介の番だよ。洗いっこって楽しいね!」
お前……自分がくすぐったがりな事忘れてるだろ…
「あはっ…は…はぁっっ!やめっ…!ぅひゃ…はは…っ」
「ダーメーだ。動くな。洗えないだろ」
「だっ!…だってぇっ…くすぐ…っ!あはっ…ひゃっ」
あひゃひゃと、色気なんて微塵も感じさせない声で理樹が笑う
これで良い
いつ誰が来るかもしれないこんなところで…そーいうワケにいかないからな。
「理樹〜、ほーら、バンザーイ」
「ん?バンザーイ」
ごしごし
「ぅやっはぁっっ!」
「ぶっ…あははっ」
なんだよその声
つーか引っかかるなよ
マジで可愛いなぁ…お前
泡を流してやって、湯船に浸かる
何となく背中合わせになる
「恭介…」
付き合うって言っても、普段の自分たちを変えなきゃいけないわけじゃない
そりゃあ…キスしたり、抱き合ったりしてるけど
恋人であるのと同時に、僕たちは親友なんだ
「僕、変に意識しちゃってた。恭介を信じてなかった
何かされるかも、とか考えちゃったんだ……」
恭介を振り返る
「……」
正面にまわる
「…………」
目を見てくれない。うーん…かなりわかりやすい人だ
「恭介」
「すまん……そういうことしか考えてなかった」
かなり素直な人だ
この大量の汗、お風呂のせいじゃないよね
余裕が無いのは恭介も同じだったんだ……
「ぷっ………ははっ」
そう思ったらつい笑っちゃって
近づいて恭介の額の汗を手で拭いながら濡れた前髪をかきあげる。いつもは見られない恭介のおでこ
「お前…少しは警戒しろ」
「さっきたくさんしたよ…でも……言ったじゃない」
恭介に…あげる……って
「恭介だったらいいよ」
湯船の中で…抱きしめられた
肌と肌が直接触れ合う。こんなにくっついたことなんて無い
他に人のいないこんな時間でも、お風呂のお湯はまだ凄く温かい。
僕を包み込んでくれている人の温もりも、とても暖かくて
「のぼせ…ちゃい……そ…だよ…」
体温が上がっているからか、全身が脈打ってるみたいだ
「俺も、だ……」
恭介の心臓の音も速くなっているのに気づく
…少しだけ、奮えていたのはどっちの唇だっただろう…
気がつけば自然と触れ合っていた
「ぅ……んっ!ん、はぁっ…」
キス…いつもより激しくなるのが…早い
恭介すごく…ドキドキしてるよ…胸に当てた手から伝わってくる
どうしよう
僕、どうすればいいのかな…?
「ぁ…んぅ!」
耳を恭介の指が擽った
「声…響いてるぜ」
顔を少し離されると、さっきかきあげた恭介の濡れた前髪が落ち、そこから雫が僕の顔に落ちてきた
ポタリ…ポタリと
そしてここが寮のお風呂場だと思い出す
このまま、ここで…しちゃうのかな……
夜も遅いこんな時間…もう誰も来ないだろう
「っ…!」
僕の腰に恭介の手が触れるとそのままお湯の浮力も手伝って、僕の身体は軽々恭介の膝の上に乗せられた
背中を支えられて腰を撫でられて…恥ずかしくて見ることは出来ないけど、自分が反応してきてるのが解る
下を見ないようにちょっとだけ上に視線を向けると、恭介と目があってしまった
「あ……」
やっぱり……かっこいいなぁ…
つい見惚れていると、恭介は優しく微笑み、もっと…腰を引き寄せられた
「っ!!」
下の方。僕たちの間で触れ合う初めての感触
「これっ…て…ぁ…ぁん…っ」
そっ…か、男同士だとこんなコト…できるんだ
「ふぁ…っん…」
僕の腰を押さえたまま、恭介が動くと、お湯の音が浴室に響く
これ…もう……してるみたいだよ…
「理樹、気持ち良いか?」
「…ぅん…気持ち…い…っ」
キスを交わすと身体中…熱くて、暑くて、のぼせちゃうよ…
あ…でも…涼しい風が…心地良い……
―――――風?
僕と恭介が気づいたのは同時だったようだ
浴室の入口。そこに呆然と立っている、よく知っている幼馴染二人……
あー…またこの展開かぁ…
今度は状況を整理するまでもない
はい、せーーーのっ
男子寮のお風呂場から僕たち4人の絶叫が、寮内に響きわたった……
ヤらせませんwww
待たせた挙句こういうものが出来ました…
また誘い受けとかすみませんw
オチわろたww
>>527 理樹が可愛くてニヤニヤしながら読んでしまったw
本当にありがとう!おもしろかったです!
>>527 乙乙!新作待ってた
すごい萌えさせてもらったよ
読みやすかったし、なんかどんどん文章上達してないかw
>>528>>529 ありがとう!
最初携帯で書き込んでたんだけど
改行ナニソレで今読むと読みづらいことこの上ないな…
文章書くのも少しは慣れてきた気がするんで、読みやすさを気にしつつ
理樹は可愛く、ウチのアホな恭介ももう少しかっこよく書けるようにがんばりますw
最近このスレを見つけてやっと全部読み終わったが恭理は素晴らしいな…
>>530 超Gjやで〜〜〜!!
オチもいいわ〜ww
今まで鍵板に801スレあること知らなかったが、まさか恭理を書いてる神がいらっしゃるとは…ごちそうさまです
俺は時風×女装理樹で妄想したりするけどあんまり見ないな…おいしいシチュだと思うんだが…捕まえられて性的にお仕置されるみたいな
最中に理樹が「たすけて恭介」って泣くの聞いて嬉しいような辛いような気持ちになればいいよ
でもなんか話的に恭介が黒くなりそうだなぁ
とにかく泣いてる理樹君がみたいです
あと虚構世界に二人きりで残って「ずっといっしょだよ恭介」みたいな病み理樹BADとかも好きだ
でも勿論幸せスパイラルな恭理が一番好きですヨ!
534 :
530:2012/11/13(火) 03:46:03.15 ID:htb055gQ0
みなさん、読んでくださってありがとうございます
新規の方まで…!やべぇ恥ずかしい…
>>533 時風×理樹も好きです
理樹のことは大切にしたい、けど鬼畜スイッチ入っちゃってやめられないとまらない的なのとかいいなー
『恭介』じゃできないような酷いコトをさせたい…
繰り返しの中
自分が死ぬ未来をわかっていて、なんで気づいてしまったんだろうか
みんなを裏切りたくない
理樹を、苦しめたくない
だけど想いは加速してしまう
必要以上に関わらない方がいい
何度目かの世界、そう思って過ごしていた
今なら、遊びたいのに素直になれなかった意地っ張りな誰かさんの気持ちがよくわかる
ただ、どんなに意地を張っていても
「恭介」
人懐っこい笑顔でそう呼ぶんだ…お前は…
「わっ恭介!?」
いつもみたいにふざけるように、じゃれあうように理樹を抱きしめる
ここが弱いんだよな…
理樹の顎の下を擽る
お前はここにいる
肉体の存在が虚構でも、魂は偽りではない
理樹は、ここにいるんだ
それだけで愛しさが溢れる
いくつもある世界の、たった一つくらいは…
…一度くらいは良いだろうか…?
――許されるだろうか……俺の願い
――――理樹
二人だけの、世界を創ろう
どれだけの時間が過ぎたのだろう
何ヶ月も経っているかもしれないし、もしかしたら数日なのかもしれない
――何故、わからないのか
いや…興味がないんだ
この世界ではもう、理樹のこと以外……考えたくない
「きょぅ、すけっ……ねぇ、また………するの?」
「…嫌、か?」
恥ずかしそうに、理樹は首を振る
俺の力だけで維持できる世界は狭い
仲間たちは誰もいない
理樹もそれに気づかない
俺たちだけが存在する
そのおかげで、理樹との距離はいつも近い
「ん……っ」
耳の後ろ、うなじにと口づけると、腕の中の最愛の人が…ひくりと震えた
やっと、想いが伝わった
理樹が俺のことを見てくれた
俺を、求めてくれた
「―――あぁ…っ…あっ…!」
心、身体
繋がることを許してくれた
いつか終わる
「理樹…」
終わらせなければ
「理樹っ……」
いつものことだ
愛を貪り合って
悦びに満ち溢れて
罪悪感…後悔…
数を重ねる毎に麻痺していく
このまま忘れることが出来れば
幸せなのかもしれない…
恭介……寝ちゃった?
……僕が
終わらせ……ないよ…
「ずっといっしょだよ恭介」
>>533 妄想が膨らんで仕方なかったもので…勝手に使わせていただきました
何でもできるBADって良いですなー
>>539 おお…!ありがとう…ありがとう…っ!
背徳感と絶望感の中の究極の愛…美しい
なぜか恭介がうろたえたり弱ったりしてるとテンションが上がる俺がいる
>>539超乙
明るい恭介×理樹もいいがたまにはこういう暗いバッドエンドな空気もいいもんだな
まあ基本は野郎共と馬鹿やりつつ恭介×理樹という黄金パターンで
自分が恭理を書けるのはみんなのおかげです
マジで感謝
>>540 振り返ってみるとなんか弱い恭介だらけだったw
・鈴を言い訳に
・寝込みを襲われる
・理樹に嫌われたと思って泣く
・風邪
・BAD
いろいろ書けるようになりたいものですね…
アニメから入ってゲームでどっぷりはまった新参者だけどこんなスレがあったとは感動だ!
ヒロイン達の話は公式派生で読めるけど理樹と恭介の話はなかなか読めないから嬉しいよ
恭理小説書いてくれてる人マジありがとう!
女体化もBAD風味も良かったがやっぱりプロポーズ話が一番好きだぜ
DNMLとかもオススメだぜ
アニメ恭理樹回age
すんばらしい15話でしたね
アニメ良かった!てなわけで投下します
>>526からの続き、クリスマスイブの恭理です
イブ当日に投下したかったんだけど完成間近に誤って全削除…シニタクナタヨorz
12月24日
明日25日は仲間たちみんなでクリスマスパーティーだ
しかしその前に俺は今日、学生最後のイブを初めて恋人と過ごすという重大なミッションを遂行する
手元にある封筒…これが今回のミッション
――――二時間程前
「恭介さん、お話があります」
「やは〜ちょいと良いですかっ?」
俺は西園と三枝に呼び止められた
「メリークリスマス…イブです。この後、午後の御予定は?」
「理樹とデートだ」
誰にも邪魔はさせないぞ。何かを企んでそうな二人
「ち・な・み・に〜簡単にデートコースなんてきいちゃっても良いデスカ?」
「別に構わないが」
まさか付いて来たりはしないだろう
……ボカシ気味に言わせてもらうがな
「うっわ…イブのデートがソレ?恭介さん、乙女心わかってなさすぎ!」
「正気ですか?酷すぎます」
マジか…
「だいたい…最初から《アニメショップに行く》なんて、ふざけているのですか?」
「発売日なんだ仕方ないだろ」
スクレボの新刊とOVAの発売日。今日に限り、同時購入で特典CDが付いてくる
「やっとだ…やっとこの日が来た!昨夜はネットでフラゲ情報を指くわえて見てたんだぞ!」
「恭介さんが何言ってんのかよくわからないですケド…スクレボと理樹くんどっちが大切なんですか!?」
「理樹に決まってるだろ」
確かに普通のヤツならイブのデートにアニメショップはと思うだろう
しかし俺の可愛い理樹はそんなこと気にしないさ
そうだな…はじめだけ少し拗ねた素振りで…
『もう…いっつもコレなんだからなぁ恭介は』
そして俺を上目遣いで見上げる。その頬は赤く…
『でもそんな子どもみたいなところも…大好きだよ』
俺の袖を掴み、少し背伸びをした理樹の唇が…俺の頬にそっと―――触れる
「これだぁっ!!!」
「うひゃあっ!?なんですかっイキナリ!」
好きなものは好きなヤツと共有したい。この機会に理樹がスクレボを気に入ってくれると嬉しい
「俺の実家で見終わった後はちゃんと夕方から出かけるぞ。有名なイル…」
「わたしなら雑誌やテレビで紹介されるような場所のイルミネーションを見に行くのは、嫌です」
…なにっ!?
「はーいはーーい!はるちんも同意〜!周りに人がわんさかいるとこでムードも何も無いですヨ!」
三枝からまさかムードという単語が出るとは
「しかもカップルだらけでしょうし、テレビ局のカメラもあるかもしれませんよ?直枝さん…気にしてしまうかもしれません…」
…確かにそれは一理あるかもしれないが…
「直枝さんは少しでも、恭介さんと二人きりになりたいはず」
西園は封筒を手にしている。
そこには俺も知っている、とある有名な場所の名前
「これはわたしたち八人からのクリスマスプレゼント、もとい、ミッションです。
…愛しい恋人を、幸せにしてあげてください」
一人、寮の近くに停めた車の傍で理樹を待っているとメールの着信があった
『from 来ヶ谷 30秒後、目にしたものが条件だ 自信作だぞ。フフフ』
つまりコイツを使うにはその条件とやらを飲まなければならない、全てが等しくミッションということか
…
……
………
「恭介、おまたせ……」
腰までの長い髪
ショートコートにふわふわの白いマフラー。下はスカート
「うぅ…こんな格好変だよね!着替えてくるっ…!あ…っ」
俺はその場から逃げようとする理樹の手首を掴んだ
「す……」
「えっ…?す…?」
「っっっっっっげぇ可愛いぜっ!!」
「な…っうわっ!?」
あーーーっ!チクショウ!!なんでこいつはこれほどにまで可愛いんだ!
見た目が可愛いのはもちろん、嫌々女装させられて恥じらう様子がまた…
「う…ぐぅ…」
理樹が鳴いた
気がつくと力一杯抱き締めていたため、苦しかったに違いない
抱き締める手の力を少し弱める
「よし理樹、さっそく行くか!」
ドアを開け、理樹を助手席に乗せる
「あ…やっぱり、この格好のままなんだね…。ねぇ、今日はどこに行くの?」
「あぁ、ホテルだ」
「…。ほてる?…ホテ……
……ホテルっ!!?」
車は東京方面を目指して走る
「ぁう…そんな……いきなり…まだ昼間じゃないかっダメだよ……っ
いやいやいやっ!僕は恭介ならいつでも嬉しいんだけど…寧ろこんなふうに強引な方が…ってうわぁーーーーっっ!!!」
さっきから何独り言言ってるんだ?こいつは
真っ赤だし…暖房ききすぎか?
あいつらから貰った物、有名ホテルの宿泊招待券だ
イブの夜にこんな一流ホテルの部屋なんてよく取れたもんだ
「チェックインの時間まで少しありそうだな。なぁ、そっちに行く前に買い物したいんだが」
「えっ!…あ、うん。良いよ。何買うの?」
…電話できくところによると、部屋には再生機器もあるらしい。俺は諦めていないぜ
「今日、二人で楽しむ為の物だ」
「たたっ楽しむって!きょおすけ!?なに言って…っ」
高速に乗る手前。信号に引っ掛かり、車を停車させた俺は理樹に振り向く
しっかりと理樹の目を見て、俺のスクレボに対する熱い思いを伝える
「やっと、夢が叶う。ずっと…欲しかった」
「っ!……そん…なに?」
「あぁ。ダメだとわかってても……その事ばかり考えちまうんだ…」
自嘲気味に言う。見る前からアニメの出来に期待を持ちすぎてはいけない
「恭介が…そこまで思いつめていたなんて……
…分かったよ、行こう…!そういうお店に入るの初めてだし…恥ずかしいけど…っ!!僕、がんばるからっ!」
「…」
「……理樹?」
買い物を済ませ、車は高速を走り出す
「あの……理樹さん?」
「何さ」
声低っ!怖ぇって!なんでこんなに不機嫌なんだよ…
おかしい。俺の予想と違う…やっぱイブだからか?理樹も乙女なのか?
「はぁ…」
隣から溜め息。俺はそんなに理樹をがっかりさせてしまったのだろうか
「恭介、だもんね…そりゃそうかぁ…」
声のトーンが戻ってきたことに安心する
「クリスマスに怒ってちゃ、サンタさんも来てくれないよね」
「…すまん理樹…こんな日にスクレボ買いに行くの、嫌だったよな」
しかもイブのアキバだ
「ううん…それは別に。だってさ恭介の趣味だし。ただ…ちょっと…恥ずかしい勘違いしちゃって」
勘違い?
「そっそれよりっ!どう考えてもこの格好ひどいよ」
「いや可愛いぜ。マジで似合ってる」
本音を言ってしまえば普段通りの理樹とデートしたかったが
「そうじゃなくてね、酷かったんだよ?下着まで無理矢理全部脱がされて着替えさせられてさ…お化粧まで」
「……は?」
おいコラ待て………
「今なんて言った」
「お化粧?」
「その前」
「下着まで………脱がされて」
「誰にだ」
「みんなに押さえられて…来ヶ谷さんに脱がされた…」
「ちょっ…!恭介!?スピード出しすぎっっ」
来ヶ谷…いや、アイツら全員…許せねぇ…
「はや…はやすぎるって!ねぇっ」
寄ってたかってかよわい理樹に何て事を…っ
「もう事故は嫌だよおおおぉぉぉぉぉ…」
「うぇっ…気持ち悪い」
部屋に通されてすぐ、理樹がベッドに倒れこんだ
「車酔い大丈夫か?」
理樹の華奢な背中を擦ってやる
「誰のせいさ…」
「自分を見失っていたんだ…本当の自分は何処に在るのか、俺は今何処に居て、何処へ向かうべきなのだろうかと…」
「…うぇっぷ」
「正直すまん」
相変わらず理樹のことになると歯止めがきかなくなるな、俺
「ぅー………ぷっ…ふふふっ」
ベッドに顔を埋めた理樹から笑い声
「でもちょっと…楽しかったかも」
言いながら上げた理樹の顔はちょっと…というよりも本当に楽しそうで
キスしたい
考えた瞬間、俺はある重大な事実に気づき動きを止めた
クリスマスイブ+二人きり+ホテル+泊まり+理樹の反応=……
おそらく気づいてなかったのは…俺だけに違いない
「すごい…!美味しそうだね!」
ルームサービスのディナー。これもアイツらが予約していたらしい
「夜景も綺麗…」
ホテル内の水族館やらを楽しんでいるうちに外はすっかり暗くなり、
部屋からは夜景と街を飾るクリスマス仕様のイルミネーションが見えた
「…特等席だな」
等と言いつつも外は適当に眺めた俺は、景色に夢中な理樹を見る
理樹の着替え、持ってくればよかったな
しかしホテルの人と接する理樹を見てるとこっちで正解だったのだろう
まぁ…後で脱がせば…
「ぐは……」
「ん?どしたの?」
「何でもないぞ」
これまで理樹にはアホな自分は見られていない…はずだ
カッコイイ恭介お兄さんでいなければ
「恭介!ケーキ!ケーキ食べようよ!」
「あぁ、切り分けるか」
料理よりも先にケーキに目が行くとは、可愛いヤツめ
「マジ美味ぇ…」
侮りがたし有名パティシエのケーキ
「上に乗ってるチョコは半分こしような!」
「恭介…料理も食べなよ」
理樹と過ごす時間は楽しくてあっと言う間だ
すっかりスクレボの存在なんて忘れてしまっていた
「そろそろ風呂入るか」
「っ!」
何気なく言っただけで解りやすく理樹が反応する
変な意味で言ったんじゃないんだけどな
「一緒に入るか?」
「ぇっ…!?いいっ一人で入れるから…!」
顔を赤くして拒否する理樹
確かに俺も…今理樹の肌を見てしまったらきっと抑えがきかない
「な、理樹」
あと少し我慢するから、これだけ先にさせてくれ
「ん…っんぅ……」
一度だけの短い、深いキス
「はぁ…っ」
唇を離した直後の理樹のとろんとした表情
…このまますぐにでも抱きたい…
けれど
「この服も…髪も、今日は終わりだ…ちゃんと、いつもの理樹で戻ってこいよ?」
そう言って理樹を離した
ホテルと言われて舞い上がった
二人で楽しむ為の物と聞いて『大人』な想像しか出来なかった
先日のお風呂の一件から僕の頭の中はそればっかりだ…
「僕…ヤらしいなぁ」
女装を解き、シャワーを浴びながら呟く
みんなといるときとは全然違う恋人モードの恭介は、普段にも増してかっこよくて大人っぽくて、何より色気がある
…だからそんな恭介が悪いんだよ…
「最近キスも……すごいし」
求められているのがわかるキス
さっきのだけでもちょっと力が抜けてしまった
あのまま続けてたら腰…立たなくなってたかも
「エッチしたら…どうなっちゃうんだろ」
このあと恭介に僕のカラダ、いっぱい…いっぱい触られちゃうんだ…
ボディソープの泡で包まれた身体に手を這わす
洗ってるだけ……だよ?
首筋から腕。胸に……
「ぁ…あ……っ」
片手はそのまま胸を触り、片方を下肢へと下げていく
だ…め…何してるんだ…っ僕…
「はぁっ…恭介が…ココを……こっち…も」
前に触れた指を後ろに滑らせて、その場所に触れる
こんなとこに…入る…の……?
「っ!!」
どうしよう…怖い……
「…きょうすけ」
こういうときはどんな顔で待っていればいいんだ
落ち着けるわけもなく部屋の中を歩きまわり、たまに目の合う鏡や窓に写る余裕無さすぎな自分の顔に苦笑する
「ははっ…お前、童貞丸出しだな」
――きっと今頃理樹は怖がっているだろう
何度か誘われて、その度に「恭介なら良い」と言われた
あいつは…「恭介なら大丈夫。怖くない」と自分に言い聞かせていた…
パンッ!と頬を両手で叩く
……
「ちくしょう…っ」
これから理樹が風呂から出てくるんだぞ?
ここまで余裕が無いと、出てきた理樹を即、ベッドに押し倒してしまうかもしれない
良いわけ無いだろ…
何か…
ふと、目がとまったのはテーブルの上、未開封のままの…
「酒…」
少しなら、緊張を解す為に有効か?
「……理樹に怒られないといいけどな」
グラスに注ぎ、一口飲む
それだけで気分が楽になった気がした
……よし、大丈夫だ
バスローブなんて着たことなかったけど…ふわふわで気持ち良い…
ドアを開けると、大好きな人
「……理樹」
心臓をきゅっと掴まれるような優しい声と笑顔
恭介の声って、ズルイと思う…
「こっちの方が、やっぱり可愛いな」
しなやかな指が、僕の少しはねてるクセっ毛を掬う
整った顔が近づいてきて、そんな髪にキスされた
「俺も行ってくるな?」
「ぁ…っ」
離れて欲しくない
思わず恭介の服を掴みかけてしまって…
それは恭介にも気づかれたみたいで
僕は、頭をくしゃくしゃと撫でてくれる恭介の顔を、真っ直ぐ見れなかった
シャワーを浴びてるのを待つ間ってどうすればいいんだろ
ベッドに腰掛ける
さっき怖くなってたはずなのに、不思議とその不安は――無い
恭介って…すごいなぁ
――――そういえば
『理樹くんにこれを渡しておこう』
『何?コレ』
『中身はまだ秘密だ。袋も開けたらダメだぞ。恭介氏と事に及ぶ時に開けるんだ』
『事にって…!!』
うーん…なんとなくわかるんだけどね…
袋を開けてみる
小さいボトルに入った…液体
「うわわわわわわっ!」
そっち!?僕はてっきり箱に入ったコンビニとかにも売ってるアレかと…
ていうか箱に入ったそっちは…無い
いやいやいや!着けさせるなってこと!?来ヶ谷さーーーんっ!!
「なんか今更だけど…オープンすぎるよ僕たちの事…」
とりあえずコレは、枕の下にでも隠して、と
はぁ…なんか一人で騒いでたら喉渇いた…
水飲も…
テーブルの上に置いてあるグラスを手に取り、入ってる水を一気に飲み干す
「ふう……」
あ……れ?
ふわーっとする…
コレ、この匂い―――――お酒!?
味とか気にしてなかった!
ぁ…
ちょっとやば…い…か……も…
「すーーーー…」
――寝てるっ!!?発作…なわけないよな…
ベッドに寝てる理樹と仲良く添い寝している空のグラス
間違えて飲んじまったのか…酒さえ残しておかなければ、と思うがもう遅い
「はーー…生殺しだな…」
何度目だよ……おい
「可愛い寝顔しやがって…うりうり」
つんつんと理樹の頬っぺたをつついてみる
「ふ…みゃ」
その声と反応に思わず笑みがこぼれる
「俺が、ずっと守るからな」
もう、お前と離れる事を考える必要は無い―――もう…一人になんかさせない
愛してる
俺の…眠り姫
「ってなんじゃそりゃぁぁぁっっ!!!!」
三枝の叫びで耳キーン状態になる
「イブだったんですよっ?シチュエーションばっちりなこんなチャンスに…そんなオチ!?納得できるわけないですよーっ!」
「まぁまぁ…落ち着きたまえ葉留佳くん」
三枝をなだめる来ヶ谷。その隣にいる西園。二人の目は俺の言葉を疑っている
「本当に、それだけだったのですか…?」
「嘘は言わない。それだけだったさ。昨夜の俺と理樹はな」
「……フフ…そうか…」
「そういうこと…ですか……っ!」
「へ?へ??」
そう、それだけだった
昨夜は……な
以上です
クリスマスなのにプレゼントネタは思いつかず省略してしまった…
続きは…いつか書きますw
>>562 うぉおーーっ!新作首を長くして待ってたぜ
アニメも最新話恭理らしいしこんなに満たされていいのか
読んでいただきありがとうございます!
うーーーん…どうして自分の書く理樹はエロエロなんだw
もっと恭介からいってほしいんだけどな
何度読んでも最高だ!
恭介からというと風呂場での話はおしかったな
あの時真人と謙吾が来なければw
快晴
自然に囲まれた僕たちの学校に桜が舞う
去年はどうだったっけ?
まだ3月になったばかりなのに、桜も今年の異常気象にびっくりして早く咲いちゃったんだろうか
桜が咲くと新しい季節に心が踊るものだけど。今年は…咲いて欲しくなかった
そうだ、この気持ちは僕が中学2年生のときと似てる
けど……今年は状況が違う
二人の関係が親密になるにつれて僕の心はもっとずっと強く訴えることになる
嫌だ
行かないで
…寂しいよ
「きっと卒業式にはここの桜、咲いてるぞ」
彼が言うのだから間違いない
現にそれは今、目の前で証明された
今日は卒業式。僕と恭介はいつもより早起きして学校の周辺を散歩していた
「キレーだな…」
まだ肌寒い中、心なしかぼんやりと恭介が呟く
「うん、綺麗だね…」
恭介の少し後ろを歩く僕の表情は恭介には見えないし、恭介の表情も、僕には見えない
「手、繋ごうぜ」
振り返らず、左手を動かして僕の手を呼ぶ
「ん…」
素直に恭介の手に自分の手を重ねた
「凄いね、こんなに早く…咲くなんて」
「知ってたか?早咲きの桜」
桜なんてソメイヨシノくらいしか知らなかった
そっか、ここの桜はその早咲きの桜なんだ…
恭介はいつもこうやって僕が知らないことを教えてくれる
気がつけば桜並木から外れて違う方向へ手を引かれていた
着いたのは川原の土手…
…いつも恭介と一緒に来てた、いつも恭介に悩みを聞いてもらった場所
「ちょっと座るか」
二人並んで腰を下ろすと、恭介は何故か手招きをする
「こっちこい」
自分の膝をポンポンと…
「って…えぇっ!?」
そこに座れってこと!?いやいやっ
「何驚いてるんだ。いつもしてることだろ?」
無理矢理引っ張られて恭介に捕まった
「いやいやいや!外だからっ」
「ダメか?」
「ダメ!人が通るかもしれないよっ?」
「関係ねーよ」
「有るよっ!大有りだよっ!やめてよっ離してってば!」
あ…強く言い過ぎたかも
「ダメか…そうか……」
あー…すっごく落ち込んでるし
幸いこの辺りは住宅地から距離がある。
もっと足場の良いジョギングコースもそちら側にあるため、人通りもほとんどない
「仕方ないなぁ…」
それなら…ちょっとくらいなら良いかな…と思い直し、凄く嬉しそうに後ろから抱き締めてくる恭介に身を預けた
この人は一度言ったらきかない人だからしょうがない……こうしてると暖かいし、ね
「……眠いな」
「そうだね…」
「理樹が寝かせてくれなかったからなー」
はいっ…!?
「俺はそろそろ寝るぞって言ってるのに『やだぁ…もっとしよう…』ってさ」
「い…言ったけどそんな言い方してないしっ」
その言い方だとまるで僕が淫乱みたいじゃないかっ
「耳真っ赤」
「う…っ」
「ずーっと喋ってたな」
今みたいに恭介に後ろから抱かれて…他愛もない話をしてた
その内会話は自然と恭介の就職の話になって…引っ越しの話になって……
そんなタイミングで「寝よう」なんて言い出すから…
「まだ寝たくない。もっとたくさん話、しようよ」
そう言ったんだ
「ったく理樹は甘えんぼだな」
からかうように笑う
そうだ…あまりムキになったら恭介の思惑通りになってしまう
……反撃開始だ
「恭介が好きだから」
「!」
よしっ驚いてる
「恋人に甘えたいのは当然だよね?」
こんなこと言ってるけど、実はいっぱいいっぱいだ…
「今だって…こっちに来いって言われて嬉しかった」
恭介が言葉を発する間を与えないように一気に…!
「僕は恭介とくっついているの、大好きだから…本当は外でだってしたいよ…」
―――あれ?
今の言葉……何かヤバい?
「そうか…そんなに……したかったのか」
「あ…いや……待っ」
雰囲気が変わる。この空気を、低く甘い声を僕は知っている。
すっかり慣れたもので、あっさりと僕の体は草の上に横たえられた。
「急に可愛いコト言ってきたと思ったら、こんなとこで誘うなんてな…まぁ、応えるしかないよな?」
手が僕の制服の上着の前を開ける
マズイっこのままだと早朝の土手で…!いくら姿勢が低くなってるとはいえ、人が通ったら丸見えだよ!?
「まっままっっ待って……!誘ってないからっ!ここじゃ…っダメ……」
「可愛いな…」
お腹の辺りに手が触れてきて…って!
わーっ!やめてよーーーっっ!!
「やっぱり俺のネクタイか」
「……へ?」
恭介は僕の着けているネクタイを見ていた
大剣の裏側。そこには持ち主の名前が入れられている
これにもちゃんと銀色の糸で「K.Natsume」の文字
それだけ確認すると、僕の上から恭介が退いた
終わり……のようだ。
……
がっかりしてないっ!してないんだからね!!?
身体を起こされ、向かい合わせに座る
「大切にしてくれてるんだな」
毎年恭介は僕に自分の使っていたネクタイをくれる
一年時の緑、二年の赤
僕は特別な日に恭介のネクタイを着けるようにしていた
「卒業式が終わったら、コイツもやるから」
三年生の…青いネクタイ
――――嫌だ
本当に恭介は…学校からいなくなってしまう
退寮まではあと数日あるけど、制服姿を見ることが出来るのは今日でおしまい
……声が出てこない
俯いて、恭介の顔も見れない
あぁ……ダメだな
僕は強くなんかなってない
いつまでも恭介を困らせてる
…笑うんだ。卒業おめでとうって言わなきゃ
「…寂しい」
え……
耳に届いたのは自分の声じゃない
「俺もお前を…お前らを置いて行くのは…寂しいさ。社会に出ると、辛いことだってあるだろうしな」
「それ…でも、恭介は……行っちゃうの?」
「あぁ。きっと楽しいこともたくさん待ってるからな!」
満面の笑み
恭介は―――なんでこんなに…
「俺は強くない」
「…っ!」
「俺だって一人じゃ弱いから…お前らと一緒にいたんだ」
始めは兄妹二人で手を繋いでいた。
鈴を守りながら、僕たちを導いてくれた恭介
それでも弱いって言うの?
「理樹に自覚は無いかもしれないけどな…お前の言葉に勇気付けられた事なんて一度や二度じゃ無いんだぜ?」
恭介…
僕にも出来るだろうか
いつでも恭介みたいに前を向いていること
その為に、言わなくちゃいけない
ううん…心から言いたい
いつも真っ直ぐなあなたを…真っ直ぐに見て
「恭介、卒業…おめでとう」
「あぁ!ありがとな、理樹!」
「よしっ!」
何かを思いついたときの恭介の表情
「一年だ。一年以内に、何かが起こる!!」
――それは予言だろうか?
「だから、待っててくれるか?…理樹」
そして、約束の一年後
恭介と僕に起きたある出来事
僕たちの関係は彼の予言通り変わることになる
というわけで今回は評判の良かった例の話に繋がるように書きました
OP曲は恭介視点なんだよなー
歌詞にある君っていうのは理樹のことだとどこかで読んだんで妄想してみた
恭介、卒業しないで〜><
留年してもいいから理樹といっしょに!(マテ
>>567 何度も読んでくれてるんですか!嬉しいです!…誤字に気づいて無いと良いなw
>>575>>576 こうやって感想もらえるとモチベーション上がります。ありがとう
自分はEXとクドわふは完全ノータッチなんでキャラの心情とか設定に矛盾があるかも
気にせず楽しんでいただければ幸いです
ラブラブな恭理が好きだけどそろそろ仮面の彼を書こうか悩み中…
恭理で無理矢理も良いなぁ
新作乙!
仮面ときいて真っ先に斉藤の方が浮かんでしまったw
斉藤「うま〜う〜♂」
理樹「やめっ///」
また奥深いBLが生まれちまったな
新作投下しまーす
斉藤×理樹じゃなくてごめんw
―――僕の部屋の布団ってこんなに寝心地良かったかな?
毛布ふかふかだ…まだ…起きたくないよ
「…う…ん」
焦点が上手く合わないくらい近くに…恭介の寝顔
抱きしめられて眠っていた
そっか、恭介と一緒に泊まってるんだっけ
――ドコに?
…ホテル
―――なんで?
……クリスマスイブだから
「クリスマス…」
「…っ!!」
僕が先にシャワーを浴びて、その間に注がれていた…お酒
それを僕が…グラスに入っていたのを水だと思って気づかないまま
それからどうしたんだっけ?
「……寝ちゃったの?僕……」
「理樹…?どうした?」
「!!」
寝てると思っていた恭介に急に話しかけられて体がビクリと震えてしまう
「気分でも…悪いのか?」
二人ともまだ横になったまま、暖かい手が頬にあてられた
「きょうすけぇ…」
あぁ…もう……泣いたりしたら尚更情けなくなるじゃないか…
「ごめん……僕、こんなっ」
なかなか二人っきりになれない僕たちの為にみんながこの場を用意してくれた
始めは僕の勘違いで緊張して、でも恭介と一緒にいるのは楽しくて。
…ドキドキして…
だけどクリスマスイブはもう、終わってしまった
僕だって……
「バカだな…泣くことないだろ…ほら」
暖かい胸に抱き込まれて頭を撫でられた
呆れたり、責めたり。そんなことはしない
こうやって、恭介はいつも、優しいんだ
「俺がこっそり酒飲んでたのが悪いんだしな」
ポツリと呟かれる
「そう…いえば……駄目じゃないか…恭、す…」
飲酒を咎めようと顔を向けると予想外に凄く真面目な視線
「クリスマスの朝だな」
「うん…そうだね」
まだ外は暗そうだ。何時なんだろう?
部屋は壁際の一つだけ点いてる間接照明のおかげで、お互いの表情が見えるくらいには明るいけど
「俺のトコにはサンタが来たらしい。ちゃんと置いて行ってくれたぜ…」
「プレゼント?」
二人のプレゼント交換はもうしたし、今日のパーティー用のだって持ってきてない
まさか本当に…サンタが?
「大切にしなきゃな…こんなに、すげぇ…プレゼント」
不意に熱のこもった声
僕が声を出す間もなく…唇を塞がれた
起きてからまだ数分しかたってないのに、こんな…
「んん…っ待っ…て……」
「…嫌だ」
「きょぅ……」
唇を離されると、そこには見たことの無い恭介がいた
ううん…この前と似ているけどそれよりももっと
切なそうで、泣きそうな…
「…待てねぇよ…」
体制が変えられる
僕を見下ろす…赤い瞳
「こないだから散々お預けくらってるんだ……なぁ、頼む…焦らすな」
そんなの、僕も同じだ…
「もう我慢…できそうにない」
上がっていく、二人の熱
「理樹…………したい」
二人っきり。
この部屋には僕たち以外、誰もいない…入って来ることはない
邪魔なものがあるとしたら…二人が身につけている物だけだ
もっと近づきたい…
幸せに……なろう…
口づけを交わす
恭介が僕の着ていたバスローブを脱がし、身体に触れてくる
わき腹はちょっと…くすぐったい
僕も、恭介を肌蹴させて
どうすれば良いか悩んだけど…恭介を真似て触ってみる
肩や腕をただ撫でるだけ
…こんな触り方で良いのかな?
声に出すわけでもなく見上げる
同じく声には出さず、ただ嬉しそうに微笑む恭介
その表情に思わず恥ずかしくなって僕は目を閉じた
そして視覚を封じたことで触覚というのは敏感になる
こっちは…?と言うように腰をさすられる
「…っ」
体がビクリと跳ねた
目を閉じ、手の動きに気をとられてたせいで…胸に寄せられる唇に気づかなかったから
「ここ、弱いよな」
「ぁ…あ……」
僕の反応に嬉しそうな声
舌先で舐められ、吸われ、優しく噛まれる
その行為に、僕の手は恭介の頭を抱き寄せることしかできなくなって
下着に手をかけられるのを、拒めない
脱がされるときに…もうすっかり反応していることを僕に自覚させるように、下着がソコに…引っかかる
これ…!絶対わざとだ…っ
「……いじわる」
軽く睨んでみるけど逆効果だったらしい。凄く嬉しそうな顔をされてしまった
「恭介の………ばか…」
「あぁ…馬鹿さ」
もう…何を言っても喜ばせちゃうんだ…
引っかかった下着をそこからゆっくりと外し、下ろされると、全てがその眼前に曝された
指先で根元から撫で上げられると思わず声が出て…
気を良くした恭介の手は徐々に大胆な動きになっていく
僕だけ……ズルイよ
僕も――――恭介に……
僕だって恭介を、気持ちよくしてあげたい……
「っ……恭介も…」
直視できなくて、なんとなく…その位置に手を伸ばす
下着の上からそっと触れてみるとそこはもう苦しそうにしていて…
だけど手の中のものをどうしたら良いのかわからない
僕も男だ…気持ち良くする方法なんて解ってるのに…
自分からするのがこんなにも恥ずかしい……
すると戸惑っている僕の唇に指があてられ、優しく開かれた
その指は僕の舌を弄ぶように動く
「理樹…して…くれるか?」
……ちゅ……じゅっ…
キスよりも大きく響く、淫らな水音
男の僕が男の人のこんなトコロに…したい、って思うなんて
―――ううん ただの男の人 じゃない
恭介…だから…
恭介にお願いされて、断るわけないじゃないか
「ん…む…っ…」
見られている恥ずかしさに耐えて、恭介が気持ち良くなってくれることだけ考えて…
初めてだから上手く出来ない…。痛く…ないかな?
恭介が僕の頭を撫でる
良かった…嫌じゃないんだね
舌を動かしながら前後に動いてみる
大きくて、先の方しか咥えきれない…けどもっとしたい…
「んぐ……っ」
あ……また……大きく…
「理樹……っ」
良いよ…このまま…
「…理樹、離れ………っ」
「ん…んぅっ!」
「――ぅん……」
口の中に出されて無意識に飲んでしまっていた
「……」
……?
ひらひらと
固まってる恭介の目の前で手を振る
無言
「きょう…」
「理樹っっっ!!」
ボフっ!!という音と共に思いきりベッドに押し倒された
「ちょっ…!?」
「理樹…好きだ…」
僕の首元に顔を埋めて、何度も…
「好きだ…大好きだ……もっともっと伝えたい…」
――大丈夫、いつも…伝わってるよ
けど、そうだね…
「僕も恭介が好きだ…大好きだ…もっと…伝えたいよ」
気持ちは大きくなりすぎて、もう、言葉だけじゃ…伝え切れない…
「ん…っ」
恭介が僕の身体を撫でる
「ひゃぅ…」
場所によってはまだくすぐったくて変な声が出てしまう
これがいつか…気持ち良くなったりするのかな?
「…音…なんだ…?枕の下か……?」
ガサガサと、袋のような音。僕が頭を乗せている枕の下から恭介が取り出したのは…
!!!!
わ…わ……っ!忘れてたっ!!
「あ…っ…ダメだよ!開けないでっ」
その言葉は好奇心旺盛な彼には逆効果
願いは虚しく
「これってローショ…」
「言わなくて良い!良いからっ!!」
…見つかってしまった……
そりゃあこういう物は使った方が良いんだろうけどっ…!
「…ふぅん…そうか」
あ、嫌な予感
「こんなモノまで用意してるなんて、理樹はエロい子だなぁ」
「ちがっ……!違うよ!それは来ヶ……ひゃぁっ」
ヌルリと塗りつけられ、前を擦られる
「別に誤魔化さなくても良いだろ?俺はエロい理樹だって大歓迎だぜ」
「はぁっ…やぁ…っ」
これ…さっきと全然違う…っ
上下に擦られるだけでも気持ち良いのに…濡らした手で包み込むと、そのまま手の平全体でぐるりと先端を刺激してくる
「だ…めぇっ!それ…ヤだぁっ……!」
「ん?強すぎたか?」
くちゅくちゅと…それのおかげで滑りの良くなった前を暫く弄られて、その指が後ろに触れた
「…や…っお願い…待って…!」
「…悪いな…止められない」
指がソコを濡らして…ゆっくりと…中に入れられる
「あんまり焦らされると…優しく出来なくなる」
俺だって乱暴にはしたくない…と
「ぁ……はっ…は…っ」
優しくする、と言ったその言葉通りに、本当に優しく愛撫され続けている
「だいぶ柔らかくなってきたな…指、二本入ってる。痛くないか?」
こんなにずっと…指でされてて……痛いわけ無いじゃないか…
「痛く…っない……」
「…そっか良かったぜ」
焦らすなと言っていた張本人に、こんなに焦らされてる
―――ダメだ……おかしくなっちゃうよ……
もう…ゆび、やだっ…
すると、その願いが届いたのか、恭介の目が細められた
「辛かったら…言うんだぞ?」
「はぁっ…うん…っ」
指を抜かれ、代わりに宛がわれた凄く熱いモノが入り口を往復する
背中がゾクゾクとして…
でも、なかなか入れられない
…早く…っ恭介ぇ…
「理樹…腰、動いてる」
「だって…っ恭介が…いじわるするから…!」
あぁ…きっと今の僕は…凄くイヤらしい格好で、顔で、自ら腰を揺らして擦り付けて…恭介を強請ってるんだ
満足そうに恭介が笑う
「ホント…お前は可愛いな…もう…俺も限界…」
「っ!!」
抱き締められて…体が密着して、そこに…指とは比べ物にならない圧迫感が襲う
「…んんっ!!んっぐ…ぅっ」
痛…いっ…苦し…い…!
でも……僕は…僕は、恭介を…っ
「理樹、愛してる」
―――あぁ…いつも先に言われちゃうんだ
「僕…恭介…っ」
愛してる、と…はっきり返すのはまだ照れくさくて
「ぃ…して…る」
必死に絞り出した声はちゃんと言葉になってくれなかった
挿入させる動きが止まる
全部……入ったんだ…僕のナカに、恭介が…
「ぁん…っ」
絡めた指に力が込められて、一度だけゆるく突き上げられた
不意に出た鼻にかかった甘い声
僕の…自分でも聞き慣れない声
「…痛くないか?」
二度…三度
「痛くっ…ない…でも、なんか変……っ」
「そ…っか」
本当は…痛みが簡単にひいたわけではないけれど……
それでも痛いだけじゃない、初めての感覚に、不思議な気分になってくる
「理樹も、気持ちよくなってるんだな…良かったぜ」
これが……気持ち良いって…ことなの…?
「ぁ……っあぁ…っ!」
自分の意思ではなく恭介が動く度に勝手に出てしまう声
こんな声…イヤだよっ……
「んっ…!ぐ…っ」
唇を噛んで声を抑える
けれど…
「ダメだ」
「んっ……んあぁっ!」
どんなに耐えても声が出てしまう
優しく、でも的確に、恭介がその部分を攻めてくる
「声、我慢するな……もっと聞きたい」
「ぁっ…あぁっ」
目を閉じる
聴こえる、恭介と僕が繋がってる音。
断続的に耳に届くスプリングが軋む音と僕の声
それに、恭介の息
あつい…
暖房の効いていない、真冬の早朝はとても寒いはずなのに…
薄く目を開くと、カーテンの隙間から朝日が射し込んで来ていたのに気づいた
明るくなってきたことで、さっきまでよりも恭介がよく見える
僕のことも同じように見えてるんだ…
「恭介ぇ…っ」
見られたくない一心で恭介に抱きついて、引き寄せる
恭介が僕の顔や身体を見ることができないように
今だけは
この世界にいるのは
恭介と、僕の二人っきりだよ
愛してるよ…恭介
てなわけで801の名に相応しいヤマなしオチなし意味なしのぬるいエロでしたw
これでこっちのシリーズも結婚させた方も一応完結になるかな?
気が向いたら書くかもだけど
あ、ID変えまくりでスミマセン…
イイヨイイヨー!
>>592 亀だが乙!
文章うまいな…
新作期待してる
595 :
592:2013/05/17(金) 22:37:07.73 ID:EkFwNfMcO
文章うまうなんて言ってくださって…恐縮ですありがとう
ところで妄想力の問題で次の新作まで時間かかりそうなんだ
だからみなさんご自由に語り合って良いんですよー
寧ろ自分の書き込みばっかになっちゃってすまんです
なんだよ文章うまうって…(恥)
俺は旅に出る
マスク・ザ・斉藤ですねわかります
最近このスレ見つけて一気に読んじゃいました
新作も楽しみにしてます
恭介と理樹のシックスナイン…
シックスナイン書こうとしたけど思いつきませんでした…
てなわけでただいま戻りました!お久しぶりです
某所に浮気…もとい恭理を広める旅に出てました
なんかPCが規制くらってるんで解け次第、また投下しにきますね
オカエリー!
602 :
名無しさんだよもん:2013/09/14(土) 13:22:00.06 ID:iUV9BWRo0
ワクテカ
明日の某イベントにここの神が来るらしいぞ
やっぱり恭介は凄いね!
そう言って、お前はいつも俺を見上げていた
迎えに来たよ
そう言って、お前は俺の手を引いた
もう大丈夫…大丈夫だ。お前は充分に強くなった
俺はもう行く。これ以上、お前の側には居られない。世界は、無くなる
理樹――――ずっと一緒にいたかった
「死」ということ。「消えてしまう」ということ。跡形もなく…想いと、記憶だけを…残して、「存在」が無くなる
誰がそんなことを願うもんか
だが…これはきっと俺の運命
そうだというなら、俺は俺の目的を果たすだけだ――――
背中に焼けるような熱さ。それとは逆に、胸の痛みはもう…感じない
「恭介っ!!」
声が聞こえた
理樹…っ
何をしに来たんだ…!逃げろと、鈴を連れて逃げろと言ったはずだ…!
俺の背後にある巨大な爆弾は、いつ爆発してもおかしくない状態だ
声は出ない。目も開けない。クソ…っ
「恭介…僕は…恭介を、みんなを助けるって…強くなるって…誓ったんだ!!」
あぁ…
そうか……
ずっと守っていたと思ってた
守られていたのは……
独りが寂しかったのは……
なぁ、理樹…お前は、凄いな
夏が終わる。秋が始まる。
「良いタイミングだろう?」
俺たちの修学旅行
そして―――俺達の関係が変わる
「理樹、迎えに来た」
長らくお待たせしました!短いですがこっそり投下しますwww
gj!
やっぱり恭理はいいな
>>608 亀ですがありがとうございます!
「強い恭介と弱い理樹」から「弱さを見せる恭介と強くなった理樹」へ変わるところが大好物です
610 :
名無しさんだよもん:2014/01/26(日) 22:15:42.90 ID:jA6ahwdX0
ほしゅ
611 :
名無しさんだよもん:2014/03/01(土) 19:51:26.61 ID:Y7P6iIl70
ほっしゅ
ほしゅ
613 :
名無しさんだよもん:2014/04/13(日) 22:22:16.96 ID:XooNr1GNO
ほっしゅ
614 :
名無しさんだよもん:2014/06/15(日) 22:55:47.68 ID:Lc78WLM/O
ほも
しゅっしゅ