【春に向かって】先生、高瀬瑞希を捕らえました3

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432リテイク
「はーい、鈴ちゃんこっちむいて……って、鈴ちゃん、猫邪魔。
邪魔だから・・・」
「うっさい、黙れ」
「って、さっきから猫が邪魔で撮影ができないんだよ。
おねがいだから、その猫どかして―」
「嫌じゃ、ボケ」
「もう嫌だ……この娘、本当に嫌だ・・・・・・」
プールサイドでポーズを撮っている少女をカメラのフレームに
収めようとがんばっているカメラマンの悲鳴に近い叫びがこだましていた。
「なんか、大変だね」
「まあ、こっちはそのおかげで助かったんだけどね」
TVのコお笑い番組のような光景が繰り広げられている
プールサイドから少し離れたカフェテーブルの方から二人の少女が少し乾いた笑みを浮かべ
ながらその光景を見ていた
433リテイク:2012/10/27(土) 00:48:22.16 ID:wDKs5WVQ0
「で、はいこれ」
「本当、助かったよ瑞希ちゃん。ごめんね、忘れ物届けさせちゃって」
「別にいいよ、これぐらい。それに、こんな現場滅多なことじゃ見られないだろうし」
玲子は受け取った紙袋の中身をゴソゴソと確認しながら答える。
「まさか、試着した衣装を家に忘れてた事に今の今まで気がつかなかったなんて・・・・・・あたしとした事がなんたる不覚」
「ところで、これなんの撮影なの?」
「えっとね、新しくできたコスプレ雑誌のグラビア撮影とその系列の漫画雑誌に載せるグラビア撮影なんだって」
へえ、そうなんだ」
「だから、猫が重なり過ぎて鈴ちゃんの身体が写らないんだって……なに、この癒し系水着ネコグラビアって……売れるか―こんなもん」
猫と撮影していたアイドルの言動にブチ切れたのかカメラマンが撮影していたカメラを床に叩きつけ地団駄を踏み始めた。
「俺は、ペット向け雑誌の表紙を撮りに来たんじゃねえんだぞ。
第一、なんだよこのモデル。無愛想だし、態度悪いし、おまけに口が悪い」
「うるさいやつだな。少し静かにしろよ、猫が怯える」
「おまえ、もう帰れよ」
434リテイク:2012/10/27(土) 00:51:30.22 ID:wDKs5WVQ0
モデルの言動にブチ切れたのか、カメラマンが怒鳴った瞬間
「わかった。じゃあ、帰る」
「そうか、分かったかって、それじゃあ撮影を……って、帰る---」
そう言うと、モデルの女の子は周りにいた猫達を連れてプールサイドの出口に向かって歩き出した。
「って、鈴ちゃん。ちょっと待って」
周りにいたスタッフや、彼女の知り合いらしき男の子達が必死に彼女を引き留めようとするが、彼女を守るように飛びかかったり威嚇する猫達に手も足も出ずにいた。 
そして彼女が去り、監督があんぐりと開けていた口が元に戻ってから数分後。
「もう、他の娘を使おう」
「え、ですが……あの娘はうちの雑誌でもイチオシの」
カジュアルな格好をした編集者らしき男が何かを言おうとしたがカメラマンが持っていた丸めた雑誌で男の口を塞ぎ言った。
「いいか、お前ら。来月の雑誌のグラビアに載るはずだった
棗 鈴ちゃんは、急遽持病が悪化して今日の撮影に来られなくなってしまった。しかも撮影スケジュールの都合が合わなかったので我々はやむなく他のモデルを使うしかなくなってしまった。
それでOKだよな」
『OKです』
今まで鈴の言動や行動に振り回されて疲れていたスタッフ達は
親指を立てて、とてもいい声と笑顔で答えた。
435リテイク:2012/10/27(土) 00:53:12.72 ID:wDKs5WVQ0
「さーてと、問題は代理のモデルか」
「たく、人が苦労して連れてきたのに……」
さっきまでの苦労から解放されたのか、やけにスッキリとした表情になったカメラマンは、ブツブツとら呪詛らしき言葉を呟く編集者をほっといて辺りを見回し、指示を出し始めた。
「えっと、とりあえず、知っている事務所にかたっぱしから
連絡かけてみますか?」
「後、パッドで所属プロダクションのページ開け」
「えっと、もしもし。うたわれプロさんですか・・・・・・」
遠くの席で、やれ他人事と思いながらドリンク片手にテーブルにつきながら見守っている瑞希達にも時間が進むにつれ徐々に混迷の度合いが濃くなっていくのが伝わってくる。
「ほ、本当に大丈夫かな」
「・・・・・・大丈夫だよ。多分って、あれ?」
といい、玲子が辺りを見回すと、出番を待っていた他のモデルの少女達の姿がいつの間にか消えていた事に気付いた。
「ったく、やってらんねえっつの」
「本当だよ、あの棗 鈴ってあいつ本当にムカツク」
「あいつのせいで、予定が全部狂った。ったく、今日は彼氏とデートだったのに」
辺りを見渡しすと、周りにいた少女達が 悪態をつきながら少女達も、更衣室の方へ向って歩き出しているのが目に入った。
436リテイク:2012/10/27(土) 00:55:07.72 ID:wDKs5WVQ0
「なんか、みんな時間つぶしモードに入っちゃったみたいだね」
どうしようって感じの表情を浮かべた玲子に瑞希が訪ねてきた。
「芳賀さんは、どうするの?」
「・・・・・・うーん。とりあえず、スタッフさんにこの後どうすればよいのか聞いてくるよん」
「で、時間がとれたら、一緒に近くのアクセサリーショップにいかない?」
「うん、銀細工のアクセサリーのいいのとか、コスプレとかに使えそうなイミテーションが揃っているいいショップ見つけたんだ」
「いくいく。実は今度の衣装の装飾に使えそうな物が見つからなくて困っていたんだ」
「よし、じゃあ決定!」
ショップの情報に目を輝かせる瑞希の笑顔を確認すると、玲子は混迷にさらに加速がかかっていそうなスタッフ達の方向に向かって歩き始めた。
「だから、今すぐ、今すぐ来てほしいんですよ」
「え、無理」
「もしもし、965プロさんですか。……実は、おたくのアイドルさんを、え、予定がいっぱい。現在、無人島でサイバイバルロケの真っ最中・・・・・・もういいです」
「なんでだ・・・・・・。なんでこういう時に限ってアイドルやモデルの一人も捕まらないんだ……はははは」
 聞こえてくるスタッフ達の電話越しの会話を聞きながら今度はカメラマンが呪詛を呟きだしていた。
437リテイク:2012/10/27(土) 01:57:28.83 ID:wDKs5WVQ0
「……あっあの、カメラマンさん」
「……棗 鈴呪われろ、棗 鈴呪われ……って君は」
話しかけてきた玲子の存在に気付いたカメラマンはぶつぶつと呪詛を吐くのをやめ、うつむいていた頭を上げた。
(ああ、この後撮る予定のコスプレグラビアの娘か。かわいい顔をしているけど少年誌向きのタイプじゃないな)
と一種の職業的スキルで玲子を品定めするカメラマン。
「ああ、何かな?」
「……あの、時間がかかるようだったら少し外に出てきて買い物とか用事を済ませてきたいんですがいいでしょうか?」
「ああ……かまわない、かまわないよ。どのみち、モデルが来なきゃ写真撮影ができないんだから」
(うわ、暗っ)
笑顔で答えながらも徐々に顔に影がかかっていくカメラマンに少し驚きながら、了解をとった玲子はゆっくりと、その場から離れていく。
「やっほっー瑞希ちゃんーん。監督の許可が貰えたから、今すぐ着替えてくるから入口のところで待ってて」
大きな声でカフェの方へ向っていく玲子の様子を眺めていた
カメラマンが瑞希の存在に気付いた。
438リテイク:2012/10/27(土) 02:01:54.40 ID:wDKs5WVQ0
(うんっ…………おおおおおおおおおおおおおおおおおおっい、いた、いたよ」)
 次の瞬間、カメラマンは走った。全力で、ただ瑞希のいる方向へと突っ走った。先の方を走っていた玲子を追い抜き、途中滑ってバランスを崩しそうになったが、無理やり地面を蹴ると、空中で見事なトリプルスピンアクセルを決めながら瑞希の手前に着地した。
「え、えっ…………土下座」
瑞希が視線を下して見ると、カメラマンが地面に顔を深くめり込ませた見事な土下座を披露していた」
「お願いします、日給三万円、いや五万円払います。だから、お願いします。、モデル……モデルになってください」
「えっと……」
目の前に繰り広げられている異様な光景に飲まれてしまった瑞希はただ茫然とすることしかできなかった。
一ヶ月後。

「おはよう、マイブラザー。今日も原稿をがんばっているかな」
「……大志、徹夜明けの朝にお前のテンションは正直いってキツイ」
「……今日は、まじで体力がないんだ」
っとテーブルに上半身を突っ伏し顔を横に向けスマホの画面を
覗きこむ和樹。
「えっと、今月のコミックタイガースレはっと」
「お、ブレイク・ソードのメインヒロインエリナの水着グラビア写真集付きか」
「へえ、エリナのコスプイヤーの同アングルの袋とじ写真集もついているのか」
「ふーん、どっちもスッゲーエロくてこれは買いっだっって書き込みが多いな」
「ほほう、そうなのか。おお―――。さすが青村トール先生。
分かってらっしゃる」
キャラクターの方の写真集を見て興奮し奇声を上げる大志を横目に床に転がっていたトーンナイフを使いだるそうにコスプレイヤーの方の袋とじ写真集を切り抜き始めた。
「確か、エリナって作品の中で結構エロイ感じの衣装をいっぱい着せられていたよな」
439リテイク:2012/10/27(土) 02:04:23.67 ID:wDKs5WVQ0
和樹が頭の中で思い出すだけでも、大胆に生地をカットされたV字に開かれた
部分を紐でラクビーボールの縫い目のように固定された水着、モーモーコンテストで着せられたホルスタイン柄のビキニとカウベル付き首輪、胸の谷間を強調するようなドレス等思い出した物だけでも過激な衣装が多い。
「アニメ化したらだ、絶対深夜枠で光効果が止まらない」
とか言われてるし
「おおお―――、この書きおろしピンナップは、最高だ!エクセレント」
(へえ、そんなに凄い衣装なのか。どれどれ俺はこっちの方で
確認させてもらいますか)
トーンナイフで切った袋とじを手元に寄せてゆっくりとパラパラとめくり始めた。
「へえ、本当にエリナの衣装を着ているんだな。おお、この衣装にこれもって…………」
パラパラとページを素早くめくり衣装の確認をしている和樹。
(エリナのコスプレするだけあってこの娘スタイルいいな。さてと、今度はじっくりと…………えっ)
最後のページにたどり着いた時和樹の動きが止まった。最後のページには彼にとって信じられない絵が写っていたからだ。
「…………なんで、瑞希が」
目の前で大胆に生地をカットされその大きくたわわに実った胸の谷間を強調する黒いビキニの水着と網タイツ。
そしてスケスケのシースルー生地で作られたドレスを纏った瑞希の写真が載っていた。
440リテイク:2012/10/27(土) 02:11:23.85 ID:wDKs5WVQ0
今回kここで終わりです。
以前作った物にリトバスの鈴をゲストに呼んで構成しなおした物を投稿せてもらいました。
最後の瑞希の衣装は黒いボンテージに近い水着の上に、シースルーのドレスを
纏った感じです。

今現在二部を書いています>いつ上がるかは不明
441名無しさんだよもん:2012/12/24(月) 12:49:42.13 ID:ibDZwOFj0
脱稿脱稿、ついにこみパサークルも3つすよ・・
442名無しさんだよもん:2013/03/21(木) 06:23:48.93 ID:G1HA1gGN0
ほしゅ
春は露出の季節
443名無しさんだよもん:2013/05/12(日) 02:42:20.86 ID:YpYH4zAn0
ついに誕生日来てしまったか
おめでとう瑞希
冬受かったのに原稿落として不参加してしまった
キチガイ凌辱本やっと完成しそうだ
444名無しさんだよもん:2013/05/13(月) 00:12:13.75 ID:abyw5knu0
>>443
たまにはHP更新してくれ
445名無しさんだよもん:2013/05/14(火) 03:50:23.94 ID:AMozFGfU0
>>444
すまぬ がんばる
446名無しさんだよもん:2013/05/14(火) 22:54:09.32 ID:+myJqXMg0
あ、おれも更新しなきゃ
447名無しさんだよもん:2013/06/01(土) 00:06:57.45 ID:+i+Gzbg40
>>445
受かった?
448名無しさんだよもん:2013/06/05(水) 23:25:00.14 ID:xnGj5Ruv0
へんじがない
ただのらくせんのようだ
449名無しさんだよもん:2013/06/07(金) 03:46:59.89 ID:H8qghOIP0
今回葉鍵は三日目であり、こみパは自分入れて2つかな?
多分>>443は男性向けのギャルゲかリョナ系であろうから二日目か
450名無しさんだよもん:2013/08/11(日) NY:AN:NY.AN ID:SExgyHkl0
こんがり日焼けした瑞希間に合わなかった、、
なかなかビッチ姿もいけると思った

明日はもう三日目だ
451名無しさんだよもん:2013/11/02(土) 09:28:09.50 ID:vPYWxIXN0
C85は瑞希サークル3つなり、いつもの面子だけどね
452名無しさんだよもん:2013/11/03(日) 06:40:11.74 ID:6Aw46D430
三つとも裏スレ向けなのか・・・?!
453名無しさんだよもん:2013/11/05(火) 18:44:16.59 ID:eWKIeSfs0
454名無しさんだよもん:2013/11/05(火) 21:20:13.84 ID:Bdxnj42y0
劣化だろうがなんだろうが脳内フィルターで何とかするのがCGが少ないエロゲのプレイヤー魂ってもんだろ。
彩で抜きたい→彩のCGが少ない→ToHeart2の優季とホワルバ2のかずさで行こう
は鉄板だろうが
455名無しさんだよもん:2013/12/15(日) 12:55:02.57 ID:MGQsgtfL0
新刊情報求ム
456名無しさんだよもん:2013/12/19(木) 00:23:22.68 ID:IvDdJ9HE0
まさかジャンルコード終焉までお付き合いすると思わなかったw
457名無しさんだよもん:2014/06/22(日) 21:32:09.83 ID:DngHEMZX0
みずきちー
458名無しさんだよもん@連投・LR設定変更議論中
明治大学のクライスの事件ってまさにみずきちにぴったりじゃないか!!

大学生

テニスサークル

脱法ドラッグ

昏睡レイプ未遂

もうエロ同人なんてファンタジーじゃねえよ、誰かこの事件をネタに描いてくんねーかなぁ