「はぁー、きゅっきゅっきゅっ」
「クド、なに磨いてるの?」
「これです、古銭です」
「へー古銭か久々に見たなぁ、高いのコレ?」
「いえ、模造品らしいです」
「でも大事そうにしてるね、誰かから貰ったものとかかな」
「はい、これはおじいさまから頂いたものなのです
わたしが一人この学校に通うということでお守りにと」
「そっか、それは大事なお守りだね」
「はい!リキはなにかお守りとか持ってますか?」
「お守り…あっ、これがあったなぁ」
「四葉のクローバーですかっ」
「うん、昔五人で作ったんだ
原っぱ探し回って、一人一つ見つけて
ただ厚紙にテープで貼り付けただけだけどね
皆も同じもの持ってるよ」
「わぁ〜裏にはちゃんと『リトルバスターズ』って書いてあるんですね」
「うん、やっぱり恭介が言い出してね、鈴と真人の字が汚くて何回も下書きしてたっけなぁ」
「わふ〜、こういうお守りもいいですね、素敵ですっ」
「そうだ!いまの皆でも作ってみようか」
「名案ですっ!」
「じゃあ早速皆にメールで聞いてみよう、ちょっと待っててね…」
「はいっ」
(おじいさま、沢山の友達が出来るようにと頂いたお守り、とても良く効いてますっ)
150 :
続けてみた。:2007/10/21(日) 02:46:58 ID:r6p/4YJ10
「というわけで……ミッション、スタート!」
夕方の河川敷で、恭介が右手を掲げる。四葉のクローバー探し競争の、始まりだ。
中腰で河原に屈み込み、それぞれの願いを胸に秘めながら、
幸運のシンボルを、探していた。
理樹 『………みんなといつまでも、一緒にいられますように…』
真人 『………世界一の筋肉を、手に入れられますように…』
謙吾 『………古式にもう一度…いや、剣の道を究められますように…』
小毬 『………世界一美味しいお菓子を、食べられますように…』
鈴 『………新味のもんぺちが、早く入荷しますように…』
葉留佳『………風紀委員が私を追いかけるのを、見逃してくれますように…』
クド 『………英語がもっと、うまく喋れるようになりますようにっ…』
来ヶ谷 『………小毬君が私をゆいちゃんと呼ぶのを、やめますように…』
美魚 『………いつか私も、同人誌を作れるようになりますように…』
佳奈多『………葉留佳がもうちょっとだけ、おとなしくなりますように…』
佐々美『………今度こそ、宮沢様が、こっちを向いてくれますように…』
古式 『………この宮沢さんに貰った命、有意義に使えますように…』
拓也 『………妹の小毬が、幸せな人を見つけられますように…』
美鳥 『………美魚おねえちゃんと、いつまでもいられますように…』
恭介 『………就職先が、早く見つかりますように…』
恭介えらい切実だなをい・・・ww
鈴が目先のことしか考えてないのもらしいなw
>>153 キター!!
うざいとか全然無いのでもっと妄想を爆発させて下せー!!
ちなみに自分も去年留年してますわww
>>153 出た! リアル絵師!!
貴公のうpした絵は全て保存してありますぜ!(見逃してなければ、だけど
しかし真人がすっごい美形だwww
イイヨイイヨー! GMだよー! 単位は頑張ってとろうね!
>>150 そんなに嫌なのか、姉御。謙吾、このあまのじゃくめっ
>>153 これが三枝リアリティか。すごいな
ここから3Dメガネを掛けると・・・怖ぇええええ
>>150 恭介だけ現実味がありまくりだな…
>>153 キターー(∵)ーー!!
真人が美形に…かっこよすぎだろw
まあ、単位は頑張って取ってくれ(∵)
159 :
名無しさんだよもん:2007/10/21(日) 12:23:00 ID:LEJZf02wO
ここのssスレは活気があっていいのう。
CLANNADスレなんてアニメやってんのに全然人いねぇ。
本スレ見てて思ったが
恭介がアルター使いになったら
というのを妄想しかけたが話がつながらねぇ!
全て私の脚本通り!!(AAry
>>159 なんだかんだで結構前の作品だし、オフィシャルでサイドストーリーや後日談も充実してるから、ある意味妄想の余地がないんじゃないか
163 :
名無しさんだよもん:2007/10/21(日) 14:04:36 ID:bHW2xg4+0
今から、投下逝きます。
かなり長いので、投下中の間、雑談、妄想、SSなんでも割り込みOKです。
このスレの初心に帰ってエロSSですが、
無駄にストーリー性を持たせてるため、
長くなっちゃいました。
ある日の土曜日の放課後。空を見上げると一面の青。僕は一人、中庭のベンチに座り、カフェオレを飲みながら考え事をしていた。
なんか最近、鈴との関係が上手く行ってない。なんて言うか、その…セックスにも飽きてきた。こんなこと、もし、鈴本人に言ったら、蹴られるだけではすまないだろうけど。いや、下手したら殺されるかも知れない。
でも、鈴ってまぐろだし、行為の最中の感じ方もなんていうかベタだ。いつも同じ声で喘いでいる気がするし。
なんというかワンパターンと言うかマンネリ化してきた。倦怠期と言うやつなのだろうか。
もちろん、鈴のことは好きだけど、なんて言うか…セックスの最中でもいろいろなことをしたいんだ! あんなことやこんなことも試したい!
この間、鈴としてる最中にフェラチオのことを言ったら、思いっきり頭を殴られ、ド変体、呼ばわりされて、もう、一週間以上も口を聞いてくれない…
だいたい、純情すぎるんだよ! 鈴は!
やっぱり恋人なんだし、僕だって年頃の男だから、いろんなことをしてみたいんだよ!
「何を憂いでいる。少年」
その声に、ハッと目を覚ます。見ると、来ヶ谷さんが、神妙な顔つきで、僕の目の前に立っていた。
「い…いや、別に…何も」
思わずどぎまぎして答えた。
「なんだ? 性の悩みか?」
「…ぶっ!!」
飲んでいたカフェオレを吐き出しそうになる。
いきなり、なんなんだこの人は…?
「何か、鈴君との事で上手く行ってないことでもあるのか?」
「別に…」
カフェオレを飲みなおし、そっけなく答える。
「最近の鈴君は、君を避けてるみたいに思ったからな」
「…一時のケンカだよ。…僕たちなら上手くやってる」
少し目をそらしながら、そう答えた。
来ヶ谷さんはニヤニヤして僕の顔を覗き込む。
「性の相談なら、おねーさんはいつでもウェルカムだぞ?」
「いらないよっ!」
「大方、鈴君に変態プレイでも押し付けたのだろう?」
「ち、違うよっ!」
慌てて口にしていた。
「なんだ…図星か…」
来ヶ谷さんは呆れた表情で、僕を見つめる。
「ず、図星じゃないって!」
「顔が真っ赤だぞ?」
「うっ…!」
…そんなに僕の顔は赤かったのだろうか。
「うむ。理樹君は実に正直だな。素直で、とてもよろしい」
来ヶ谷さんは僕を見ながら、ニコニコして微笑む。
なんでこの人は、こんなに鋭いんだろうか。
…超能力でもあるんじゃないか?
「まあ、いい。話してみろ。少年」
…まずい!
この人に相談でもしてみろ。絶対にとんでもないことになるぞ!?
野球の練習時の際に、リトルバスターズの女の子たちが来ヶ谷さんに相談して、ロクな目に遭ってない事を思い出す。
「べ…別にいいってば」
「ほう。おねーさんに隠し事か?
では、鈴君に直接、聞いてみるとでもするかな。
鈴君が理樹君にされた赤裸々な性の告白を、
リトルバスターズの面々にも話してみようか」
「―――ちょっと待ったっ!」
その言葉に思わず叫んだ。
…なんてこと考えるんだ! この人は!
来ヶ谷さんの話術(というか一種の脅しじゃないか?)によって、今の全ての悩みを、渋々、話すしかなかった。
………
「なるほど。鈴君が君に対して、妙に余所余所しい理由がわかったよ」
僕の悩みを全て聞いた来ヶ谷さんは、頷きながら納得した様子だ。
反対に、来ヶ谷さんに恥ずかしいことを、しゃべってしまった僕は、顔の火照りを感じていた。
「これは重大な心の病だな。早急に治療しないといけない」
「…はぁ?」
来ヶ谷さんのとんちんかんな答えに、頭が混乱する。
「今すぐ、私の部屋に来い」
「なんでさ?」
「なんでもだ」
そう言ってから、こちらに近づいて来て、僕の手を取り、強引にベンチから引っ張り上げられる。
来ヶ谷さんのその行動に、されるがままでしかなかった。
…というか、この人には逆らえない。下手に逆らったら、事を大きくされるだけだ。
僕は飲み干したカフェオレをゴミ箱にきちんと捨ててから、来ヶ谷さんの部屋に着いて行った。
来ヶ谷さんの部屋に入る。
相変わらず、僕は女子寮にはフリーパスなようだった。
女子寮の前でも、来ヶ谷さんが、私の部屋に少し用事がある、と言っただけで、そこにいた女子達もすぐに通してくれたし。
女子寮の玄関から靴は持って来ていた。さすがに女子と男子では靴のデザインが違うので、他の女子に目が付くとまずいと思ったからだ。
辺りを見回す。来ヶ谷さんの部屋は本当に、女の子らしい飾り気がなく、質素で乾いた雰囲気がする。無機質とでも言おうか…
整理された本棚の本に机の上。床にはゴミらしきものはない。掃除も行き届いているみたいだった。
「さて、まずは君の治療…と言うか、カウンセリングだが…」
来ヶ谷さんは自分の椅子に足を組みながら座り、来ヶ谷さんのベッドに腰掛けている、僕に向かって話し始める。
「理樹君。君の病の原因は女の子の気持ちを理解できていないということだ」
「…まあ、確かに…いきなりあんなことを鈴に強要したのはしたのはよくなかったと思うよ」
「いや、君はまだ問題を履き違えている」
「どういうこと?」
来ヶ谷さんの予想外の言葉に、思わず聞き返す。
「普通、女の子は好きな男の子に対して、悪い感情は持っていないのだよ」
「いや…それはわかるけど……」
「なぜ、鈴君は理樹君に対して、その行為を拒否したのだと思う?」
来ヶ谷さんは、腕を組みなおしてから、僕に問う。
「それは…僕の…ものが…その…汚いと思ったからじゃないの?」
「考えてみるといい。性行為の最中はその汚い部分を併せあってるのだぞ?」
「…じゃあ、単に恥ずかしかったから?」
「鈴君はとても恥ずかった。では、どうすれば恥ずかしくなくなると思う?」
「…う〜ん…」
「理樹君が鈴君の立場なら、その行為を強要されてどんな気持ちになる?」
僕は鈴との一連の流れを思い出しながら考え込む。
「……嫌だと思う」
「まったく…本当に重症だな。君は」
「………………」
来ヶ谷さんの言葉に僕は返す言葉も見つからない。
「自分が嫌なものを強要すれば、相手が嫌がるのは当然だ」
「……うん」
「単刀直入に聞くが、理樹君は、鈴君にクンニをしてあげたことはあるか?」
「…いや…ないけど……」
「ふぅ……君は、まったくわかっていないな……」
来ヶ谷さんは目を瞑り、大きくため息を付いてから、しばらく黙り込む。そして目を開け、うつむき加減になり、視線を床に合わせながら、何かを考えているようだ。
しばらくの沈黙の後、来ヶ谷さんは携帯を手にとって何か操作し始めた。誰かにメールを打っているようだ。
来ヶ谷さんはその作業を終えた後、携帯をパチンと閉じ机の上に置いた。
そして、僕の方に体を向き直して言葉を発した。
「ある少女の話をしよう」
来ヶ谷さんの真剣な表情に、黙って聞くことしかできなかった。
「あるところに一人の少女がいた。
その子はとても活発な少女だが、いつも、どこか寂しい顔をしていた。
それは少女の家に複雑な事情があったからだ。
少女には姉妹がいた。だが、少女はその姉妹である姉を憎んでいた」
「何それ?…なんの話?…何かの御伽話?」
僕は来ヶ谷さんの意図がまるでわからず、質問をした。
だが、来ヶ谷さんは僕の言葉を無視して話し続ける。
真剣なその眼差しに、それ以上、口を挟めなかった。
「あるとき、少女は一人の少年と出会った。
その少年のおかげで仲間が増え毎日がとても楽しいものとなった。
だが、その日常も学園にばら撒かれた、少女に対する中傷ビラにより壊されてしまう。
少女は絶望するが、少年のおかげで自分の気持ちを安定させて強くなって行く」
淡々と語る来ヶ谷さんに、僕はなぜか既視感を覚えた。
なぜだろう……僕はその話を知ってる。
その少女も、少年も…知っている。
いったいなぜ……!?
「やがて少女と少年は愛を深めていった。
そして、少女は自分の本当の気持ちに気付き始める。
少年と一緒に真実を解き明かし、憎み合っていた姉とも仲直りする。
少女は少年と幸せな人生を送り始めた」
その話に、切ない気持ちでいっぱいになる。
そもそも、なぜ来ヶ谷さんは真剣な顔で、僕にこんな話をするんだろう?
その少年を自分に重ねてしまうのはなぜだろう?
僕に、このような経験はないはずだ。
なのに、なぜ僕はこの話を体験として知っているのか?
何より、この感覚をどう説明すればいいのか?
「しかし、少女の幸せな日々は終わりを告げる。
少女が目を覚ますとそこは病院のベッドの上だった。
少女は気付く。すべては自分の夢だったんだと」
来ヶ谷さんは急に寂しげな表情になる。
「私は少女に相談された。少女は少年のことを忘れられなかったんだ。
それは少女の夢の内容が、まるで現実のようだったから。
現実でも少女は少年を愛していた。
しかし、現実では、その少年には既に好きな女の子がいたんだ。
少女は少年のことも、その女の子のことも好きだったので喜んで祝福した。
少女の姉のことに関しても自分から歩み寄る努力もして、苦労の末、仲直りもした。
すべては上手く行ったかのように思えた」
来ヶ谷さんは少し間を置いて、真剣な眼差しで僕を見つめる。
僕は、蛇に睨まれた蛙のように、動くことができなかった。
「しかし、愛する気持ちというものはそう簡単に消せるものではない。
少女は少年をただの友達として見るように努力した。
少女自身もただの友達でいようと努力した。
でも、皮肉なことに一生懸命努力するほど、少年のことを忘れることができなくなる。
毎晩、少年を想いながらの自慰行為もやめられない。
少女は、私のところで相談しに来ては泣くんだ。
忘れたいのに忘れられないと」
……胸が痛くなった。
……その少女の想いに対して。
「…その少女と少年って…」
僕が来ヶ谷さんに話しかけようとしたときだった。
ドアからコンコンと音がした。
『唯ねえ!入っていい!?』
―――!?
ドアの奥から、その少女の声がした。
「入りたまえ」
来ヶ谷さんの声に従って、ドアから一人の少女が顔を出す。
特徴的なツーテールにパッチリした瞳に整った顔立ち。
いつも見ているその少女の姿が、いつもより綺麗に見えた。
「ありゃ、理樹君。なんでこんなところに?」
葉留佳さんが僕に向ける表情に、慌てて目を反らす。
なぜ、こんなに緊張してるんだ? 落ち着け…! 僕…!
「唯ねえ、私に相談があるって、なんの相談?」
葉留佳さんが来ヶ谷さんに尋ねる。
どうも、さっきの話の前にメールを打っていた相手は葉留佳さんらしい。
「うむ。私というより、理樹君から葉留佳君に相談があるらしい」
「…なっ?」
来ヶ谷さんの答えに、慌てふためく。
…何を考えてるんだ!? この人は!?
「おっと、そうだ。私はちょっと用事があるので外に出てくる。
数時間は戻らないから、二人とも私の部屋をよろしく頼む。
あと、鍵は閉めておくからな」
そう言って、来ヶ谷さんは椅子から、スッと立ち上がり僕の方に歩いて来る。
ベッドに腰掛けている僕の肩に手を置き、耳元で、
「私のカウンセリングはいつも実践だ。がんばれよ少年」
と言って、ドアを開けて、部屋から出て行った。バタンとドアを閉め終える音を聞きながら僕は呆然としていた。
…いったい何を考えているんだ? あの人は。
…がんばるって、いったい何を?
「で、理樹君。何の相談?」
葉留佳さんは無邪気に僕に話しかけてくる。
「いや…相談っていうか…」
さっきの話のせいで、葉留佳さんをまともに直視できない。
僕が葉留佳さんを好きだった?
確かにそんなことがあったかも知れないと朧気に思い出す。
何より、この胸の高鳴りはなんなんだ? 静まれ…! 僕…!
「相談事なら、はるちんに任せなさいっ! どんな悩みでもスッキリ解決!」
葉留佳さんはいつもの調子で、自分の左手で胸をぽんっと叩く。
…本当にこの子が僕の事で悩んでいる?…どう見てもそうは見えない…
でも、来ヶ谷さんが嘘で、あんなにリアリティのある話をするとも思えないし…
「ん? どうしたの理樹君? なんか本当に悩んでるみたいだね」
葉留佳さんが近づいて来て、僕の顔を覗き込む。
女の子の匂いと蜜柑の甘い香りがした。
その顔がとても可愛くてどぎまぎしてしまう。
…ってなんで、僕はこんなに葉留佳さんを意識してるんだ?
「理樹君、熱でもあるの? 顔、赤いよ?」
葉留佳さんの左手が僕の額の髪を掻き揚げ、僕の額に当てる。
「熱あるかも知れないね」
葉留佳さんの左手が僕の額に当たっている。
僕の目線は葉留佳さんの唇と、胸元とスラッとした足にいく。
…まずい! 思わず、葉留佳さんの女の子としての色気に、体が反応してしまう。
……このままでは理性が飛んでしまう!
そもそも何で僕はこんな変な気分になっているんだ?
鈴と一週間もしてないせいか? それとも、来ヶ谷さんの話のせいか?
葉留佳さんの唇に目が行くと同時に、自然と、自分の唇を葉留佳さんの唇に合わせていた。
僕の理性は飛んでいた。
おお、いい展開。
「ん?……んん―――!?」
片目を開けると葉留佳さんは目を大きく広げ、驚いた表情で僕を見ていた。
甘い感触が唇に広がる。葉留佳さんとのキス。
ああ…思い出した…
…確かに僕は…葉留佳さんのことが…
…好きだった。
唇の感触が遠ざかる。
「ちょちょちょ…ちょっと、りり理樹君…ななな何を…!?」
慌てて僕から離れた葉留佳さんは、顔を真っ赤にして慌てふためく。
そんな姿がたまらなく、愛おしい。
「ファーストキスはマーマレード味だったよね?」
思い出したことを、そのまま口にしていた。
「……え?…え?…どうして……?」
葉留佳さんは顔を赤らめて、あたふたしながら、びっくりした表情で僕に問う。
その慌てふためく姿を見ながら、その少女のことを完全に思い出した。
「…思い出したんだ…僕が好きだった人のこと」
僕はそう言って、葉留佳さんに近づいて行き、その体を強く抱きしめる。
葉留佳さんの匂い。甘くて切なく懐かしい匂い。華奢な体。
これ以上強く抱きしてたら壊れてしまいそうだった。
わっほい!妄想な空気になってきたぜ!ひぃーやーっほーう!
「…理樹…君……! ダメだよ……り、鈴ちゃんが…!」
僕はその言葉を遮るように、葉留佳さんの顎に手をやり、そっと唇を重ねる。
葉留佳さんの唇は温かかった。
「んん…っ」
葉留佳さんの、その可愛らしい吐息を聞きながら、
僕は自分の舌を葉留佳さんの口の中に侵入させる。
「……ん――っ!?」
葉留佳さんが過敏に反応する。僕は構わずに続ける。
僕が葉留佳さんに対して愛しい感情を持っているのは確かだ。
鈴のことは、もちろん好きだ。愛している。
でも、葉留佳さんに対するこの感情は…上手く言葉にできない。
とにかく愛おしい。好きなんだ。好きで好きでたまらない。
「ん…んんっ……!」
自分の考えを紛らわすかのように、僕は葉留佳さんの歯茎を舐め回す。
「んん―――!?」
葉留佳さんの口の中が緩んだ隙に、僕は歯と歯の隙間から、自分の舌を深く、その中に入れ込む。
…今度はディープキス。二人の口元が広がる。
僕は葉留佳さんの舌を、自分の舌で絡ませる。
葉留佳さんも僕の舌に答えるかのように舌を絡ませてきた。
「……んん……んふ……んぐっ……」
僕は、しばらくそうしあってるうちに、自然と葉留佳さんの胸を制服越しに優しく揉んでいた。程好い大きさ。……鈴より大きい。
僕はその魅力的な胸を直接揉みたい衝動に駆られ、葉留佳さんの制服のボタンに手をかけた。
「……んっ――?ダ…ダメっ!」
葉留佳さんは、慌てて僕から唇を離す。
僕はお構いなしに、もう一度、葉留佳さんにキスし直して、制服のボタンを上から一つずつ外していく。
「…んっ…んん……」
葉留佳さんは、もう、僕にされるがままだった。制服のボタンを外し終え、リボンを丁寧に解き、ブラウスも同じようにして脱がせていく。
ぱさっと衣服が、床に落ちる。僕はブラのホックを外そうと、葉留佳さんの背中に手を伸ばす。
しかし、手を探るが、ホックがなかなか見つからない。
葉留佳さんは、僕から唇をゆっくりと離した。
「…前だよ…」
「え?」
「…ブラのホック。背中じゃなくて、前にあるの……」
葉留佳さんは恥ずかしそうに、そう言ってから、僕から目を反らし、自分で胸の前のホックを外す。外したブラを左手から離し、床に落とした。
葉留佳さんの上半身が露になる。
…その姿は…綺麗だった。着痩せするタイプなのだろうか。
葉留佳さんの胸は、制服越しのそれより大きく見える。
短いスカートと縞々のスパッツを残して半裸になった葉留佳さんは、本当に、綺麗だった。
「あ…あんまり、見つめないで……。は、恥ずかしいよ…」
葉留佳さんの声に、ふと我に返る。
…あまりの美麗さに見とれてしまっていた。
…それにしても…可愛い…
僕は思わず、葉留佳さんをベッドに押し倒していた。
「きゃ―――!」
ベッドの上に葉留佳さんが、押し倒された形になる。僕は、葉留佳さんの頭の横に両手を置いて見下ろす。
葉留佳さんは僕から目を反らしたまま、自分の胸を両腕で隠している。
僕も制服の上着を脱ぎ始める。シャツとTシャツを脱ぎ終えると、葉留佳さんが僕に告げる。
「り…理樹君……」
「…何?」
「電気…消して……」
「…あ…うん…わかった」
いったん、葉留佳さんから体を離れ、ベッドから降りて照明を消して電球の明かりだけにする。光の量が小さくなり、淡いオレンジ色が部屋全体を包む。
ベッドに近づいていくと、葉留佳さんはベッドの上に座りながら、両腕で胸を隠し、うわずった表情で僕を見つめている。
ゆっくりとベッドに上り、葉留佳さんを再び優しく抱きしめ深くキスをする。
「……ん…んふ……」
しばらくすると、葉留佳さんも僕に答えるかのように背中に手を回してきた。
僕達は、口の中でお互いの舌を貪り合う。
完全に僕と葉留佳さんの上半身が密着している。
葉留佳さんの豊満な胸の感触に思わず、手を伸ばしていた。
右手で、その左胸を丹念に揉み始める。
「…あん……うふん……」
葉留佳さんの甘い吐息が僕の耳をくすぐる。
唇をゆっくり離し、胸から、手を離す。
そして、葉留佳さんを、ゆっくりとベッドに仰向けの形にして倒した。
今度はさらに丁寧に葉留佳さんの胸を愛撫する。
両胸の感触が僕の手を伝う。
「…あはん……あん…あぁん……」
両乳首に指をやる。見ると、そこは突起していた。そして、強くそれを摘んだ。
「あっ!あぅ―――!ああっ!」
葉留佳さんが小さく叫んだ。
「…ごめん!…痛かった?」
「う…ううん…違うの。…ちょ、ちょっと…感じちゃった…だけ……」
僕の問いに答えた葉留佳さんは、顔を赤らめて僕から目を逸らし俯いていた。
その可愛い仕草にたまらなくなって、さらに、その胸を攻め立てる。
今度は舌先で葉留佳さんの乳首を転がす。
「…あふん……あっ…あっ…あはっ……」
葉留佳さんの声が、オレンジ色の部屋全体に漏れる。
僕は葉留佳さんの胸を揉みながら、乳首を舐めたり噛んだりした。
その度に、葉留佳さんの声が甘美なものになる。
葉留佳さんに軽くキスをした後、スカートに手をかけ、下ろしていった。
最後の一枚の下着と、トレードマークの縞々のストッキングだけになる。
僕は最後の一枚の下着を手をかけ、葉留佳さんに言った。
「…脱がすよ」
葉留佳さんは顔を真っ赤にして、僕から目を反らしながら、コクリと頷いた。
葉留佳さんのパンツは、ぐっしょりと濡れていた。
それを脱がすと、葉留佳さんの秘部が露になる。
ストッキングだけの姿がとてもエロティックだった。
僕は、葉留佳さんのあそこに指を漂わせた。
「あぁん…!」
葉留佳さんが目を瞑ったまま、声を上げる。
その声に構わず、指を這わせて一番大事な部分を探す。
葉留佳さんのクリトリスに指が触れ始めたとき、ふと、来ヶ谷さんの言葉が脳を過ぎった。
『自分が嫌なものを強要すれば、相手が嫌がるのは当然だ』
『……うん』
『単刀直入に聞くが、理樹君は、鈴君にクンニをしてあげたことはあるか?』
『…いや…ないけど……』
『ふぅ……君はまったくわかっていないな……』
…つまり、僕が先にしてあげれば良かったのか?
「…り、理樹君……どうしたの? …続けて…」
葉留佳さんの言葉に、僕は我に返る。葉留佳さんを愛撫する手が止まっていたようだ。
「なんでもないよ」
僕は、意を決してから、葉留佳さんの唇から首筋、胸、お腹と順番にキスして行く。そして最後に葉留佳さんの秘部に顔を埋めた。
「ちょ、ちょっと理樹君!…ななな何してるの!?」
葉留佳さんが驚きの声を上げながら、僕の頭を抑える。
「そ…そんなとこ……き、汚いってばっ!」
葉留佳さんの言葉を無視して、葉留佳さんの陰部を嘗め回す。
「ああんっ…! ダ…ダメだよ…! …そんなとこ…! …あはんっ…!」
すでにぬるぬるになっているそこは、独特の匂いがした。
こんなこと鈴にもしたことがない。
僕はクリトリスを舌先で懸命に愛撫する。
「……あぁ…いや…うふん…あはぁ……」
僕は葉留佳さんのクリトリスを、思い切り口と舌で吸い上げた。
「……ああぁぁ……っ! ――あああぁぁぁ――っ!」
葉留佳さんは絶頂に達したみたいだった。すぐに、力が抜けたようにベッドに仰向けに倒れこんだ。
「……気持ちよかった?」
「はぁ…はぁ…うん。よかったよ…頭が…真っ白に…なっちゃった……」
僕は葉留佳さんが寝そべっている横に移動して、同じく寝そべって葉留佳さんを抱きしめる。
「理樹君ばっかりで悪いから、私も…してあげるね…」
葉留佳さんはうっとりとした表情で提案してくる。
薄暗いオレンジ色の電球越しでも、その恍惚とした表情は、はっきりとわかった。
「理樹君。仰向けになって」
「う…うん……これでいいかな?」
僕は葉留佳さんの指示通り、ベッドの真ん中に仰向けになる。
今度は、葉留佳さんが上になり、さっきとは体勢が逆転する。
下から見上げる葉留佳さんの姿も可愛いかった。
葉留佳さんは顔を赤らめたまま、優しい笑顔で僕を見つめている。
「脱がすね…」
そう言ってから、葉留佳さんは僕のスラックスのベルトを外そうとする。僕は自分のあそこが破裂しそうに膨張しそうになっている恥ずかしさに気付き、慌ててスラックスに手をやる。
「じ…自分で脱ぐからさ……」
「ふふ……ダメだよ」
葉留佳さんは問答無用に僕のスラックスのベルトを外してから強引に下ろす。
さらにトランクスも靴下も脱がされ、完全に何も着ていない裸の状態になる。 その下腹部には僕のモノがそそり立っていた。
「あ…あの…やり方は…雑誌で見ただけで…下手かも知れないけど…
鈴ちゃんより下手で、満足できないかも知れないけど……」
葉留佳さんは恥ずかしがりながらも、真剣な目付きで、そう言いながら、僕のモノを左手で包む。
葉留佳さんの献身的な姿勢に、僕の興奮が嫌がおうにも高まる。
そもそも鈴はこんなことしてくれないし…
葉留佳さんの唇が僕の亀頭部に当たると同時に、ビリッと背筋に電流が走る。
そんな僕に構わず、葉留佳さんは僕のモノをすべて咥えこむ。
…気持ちいい…! 咥えられてるだけでイッてしまいそうだ…!
葉留佳さんの僕を見る上目遣いが、さらに僕の性的欲求を刺激する…!
僕のモノを含んだ葉留佳さんの口が、リズム良く上下に動く。
…ちゅぱ…ちゅぷ…ちゅぷ……ちゅぱ…ちゅぽ…ちゅぽ…
数分後、自分のモノが吸い上げられる感触。
……もう我慢できないっ! ……出る!
ビュルッ…ドクンッ…ドクドクッ!
葉留佳さんの口の中に、思いきり射精した。
「んんん――――んぐ―――――!」
葉留佳さんは、それを口の中で受け止める。
射精した後も葉留佳さんは、しばらく僕のモノを咥えたままだった。
やがて僕の陰茎から、そっと口を離す。
「…飲んじゃった…」
葉留佳さんは顔を上げ、ほのかに顔を赤らめて、甘美な笑顔で僕に言った。
「飲んだって……精液?」
「……うん。苦くて変な味だね」
フェラチオされた後、自分の精液を飲んでくれたことに、僕は興奮していた。
葉留佳さんという魅力的な女の子を前に、僕のモノはまだ収まっていなかった。
僕達は、ベッドの上に座った状態でお互い、抱き合った。
女の子の匂い…葉留佳さんの香りは、ほのかな蜜柑の香りがした。
僕は自然に、その行為に移る。葉留佳さんの左肩に右手をかけ、優しくキスをする。そして、そっと左耳に息を吹きかける。
「…あふっ…ん」
左耳から首筋から胸にかけて、交互にキスと息を吹きかけていく。
右胸を左手で丁寧に揉みながら、左胸の乳首を吸う。
トクントクンと規則良い心音のリズムが僕の右手に伝わってくる。
「…うっ……んっ……あはっ……」
葉留佳さんの吐息に混じった声を聞きながら、右手で葉留佳さんの秘部をまさぐる。
すでに、そこには愛液が洪水のようになっていた。僕はその上からさらに愛撫を続ける。
「…あん! …あぁ! ……あふん! 理樹君って…優しいね……」
「そ、そうかな?」
「…うん。体全体から伝わってくるよ…」
僕はさらに行為を続ける。
葉留佳さんのクリトリスの皮をむいたりもどしたり、やさしく転がしたり。
何度も何度も体中にキスをした。
「……ああっ! いいよ! ……来て! ……理樹君!」
耐え切れなくなったのか、葉留佳さんは悩ましげな表情をしながら叫ぶ。
「うん…!」
僕の理性も飛びかけていた。
同時に、葉留佳さんをベッドに押し倒す。
ツーテールが流れるようになびく。
葉留佳さんがベッドに仰向けになった。
…その姿は…とても色っぽかった。
「…入れるよ…」
「う、うん……その…なるべく…優しくしてね……」
葉留佳さんは、僕の背中に手を回し、もじもじしながら言った。
僕も念のため、葉留佳さんに確認を入れることにする。
「……初めて?」
「う…うん…」
ゆっくりと葉留佳さんの中に挿入を試みる。
充分に濡れたあそこは、僕のモノを受け入れる準備が整っていた。
「あっ……あんっ! り、理樹君が入ってくる……!」
僕のあそこが、葉留佳さんの膣内に侵入する。
中は凄く濡れていて、スムーズに気持ちよく入っていく。
「ん…っ! う…う…ん! んん――――!!」
葉留佳さんを見ると、痛みを我慢をしているように見える。
僕は少しでも痛みを和らげようと、右手でクリトリスを愛撫しながら、挿入のスピードもさらに抑える。
「……あふん…いいよ。理樹君…気を使わなくても…そのまま…続けて」
そんな葉留佳さんが愛おしくてたまらなくなった。
できるだけ、痛くならないように気を付けながら、ゆっくりと膣の中に自分のモノを沈めていく。
そして、僕の体と葉留佳さんの体がぴったりとくっつく。
そのまま、お互いの体を深く抱きしめあった。
「…入ったね」
そう言った葉留佳さんは涙ぐんでいた。
「どうしたの? 葉留佳さん! 痛かった?」
葉留佳さんの涙に動揺する。
「違うの…」
「え?」
「…嬉しいの」
葉留佳さんはそう言って、涙を拭ってから、僕に微笑みかけた。
僕達は完全に一つに繋がっていた。葉留佳さんは続ける。
「私ね。…好きな男の子と、こうなることをずっと望んでたんだ…
そして夢の中でずっと好きだった男の子とこうして結ばれている。
そう思ったらさ。なんか、感極まっちゃって…その…泣いちゃったんだ。
…だから、気にしないで」
その言葉に、僕は胸がいっぱいになる。
思わず、葉留佳さんに優しく口付けをしてから言う。
「僕も、好きだった女の子とこうなれて幸せだよ」
…本心だ。僕は本気で好きだった。三枝葉留佳という一人の女の子のことを。
僕達はしばらく、そのままでお互いの唇を貪りあう。
動かなくても…ずっと、こうしていても気持ちよかった。
「…理樹君、動いていいよ」
葉留佳さんの声に、僕は動き出す。気持ちよくなるように。できるだけ痛くないように。
指で葉留佳さんのクリトリスを刺激しながら、優しく動いた。
葉留佳さんの全身にキスしながら、ゆっくりとピストン運動を開始する。
唇、ほっぺた、耳、首筋、鎖骨、腕…全身を愛撫する。
そして、肉付きの良いおっぱいを両手で揉みながらディープキスをする。
「…はぁ……あん……り…理樹君……凄く…上手…だね……」
「そ…そうかな…?」
「…う…うふん…うん……な…慣れてるって…感じ…」
僕達は会話をしながらセックスを続ける。
僕は葉留佳さんに被さる形、つまり正常位で体を前後に動かす。
動かすたびに、葉留佳さんの甘い吐息が漏れる。
「…あっ…はあっ…あんっ…あっ……好きっ! …大好きだよ! 理樹君っ!」
「はあっ…はあぁ…僕もだよ! 葉留佳さん!」
僕は大好きな少女の名前を叫びながら、必死に腰を動かした。
「…はっ……はあっ……あんっ! …あん! ……ああんっ―――!!」
葉留佳さんは僕の背中に両腕と両足を絡み合わせてくる。
僕は無我夢中で、葉留佳さんの中で自分のモノを動かし続ける!
「な、なんか…なんか変な…気分っ! …頭がおかしくなっちゃいそう…っ!」
葉留佳さんの中が猛烈な勢いで僕のモノを締めつけてくる。
…もう僕も絶頂に近い! …このままでは葉留佳さんの中で射精してしまう。
「葉留佳さんっ!! 僕の背中の両腕と両足、離してっ!!」
「―――っ!?」
僕の突然の大きな声に、葉留佳さんはびっくりした顔をする。
葉留佳さんの両腕と両足の力が弱まると同時に、僕は体を起こして、自分のモノを引き抜き、葉留佳さんのお腹と胸に精液を解き放つ。
葉留佳さんはきょとんとした顔をしている。
見ると葉留佳さんのほっぺたまで精液が飛んでしまったようだ。
「ご…ごめん…」
僕は思わず謝り、来ヶ谷さんの机にあったティッシュで葉留佳さんの顔を拭う。
「ううん…いいよ。それにしても精子って熱いんだね…」
葉留佳さんは、自分のお腹に乗っている僕の精液を手にとって見ている。
さらにその精液を舐める仕草をする。
「葉留佳さん。拭くよ」
一言、断ってから、ティッシュで葉留佳さんのお腹と胸に飛び散った、自分の精液を拭く。
葉留佳さんを綺麗に拭き終えた後、辺りを見回す。
「ね…ねえ? も…もう一回しない?」
「もう一回…?」
「うん。もう一回だけ……」
「わ、わかったよ」
僕達はあれから、後背位、対面座位、騎乗位と、続けて三回もお互いの体を貪った。
葉留佳さんは綺麗で、可愛くて、エロティックだった。
僕は葉留佳さんの体に何度も精液を放った。
_ ∩
( ゚∀゚)彡 はるちん!はるちん!
⊂彡
やがて、お互い満足して、行為も終わり、制服を着直してから部屋の明かりを付ける。
それはそうと、来ヶ谷さんのベッドを綺麗にしないと…
「とりあえず、来ヶ谷さんが帰って来るまでに、この掛け布団をどうにかしないと…」
「いや〜、こりゃ、何をしてたか一目瞭然ですネ…私の血も付いちゃってるし…どうしよう…?」
葉留佳さんも困った顔をして考えている。
「そうだ!」
葉留佳さんが、思いついたように声を上げる。
「理樹君、ちょっと協力して!」
葉留佳さんは来ヶ谷さんの掛け布団を綺麗に折り畳む。
「これ持って」
僕は、葉留佳さんの指示通りに掛け布団を持ち上げる。
「はい。次はこっち」
葉留佳さんが部屋のドアの鍵を開けて、僕を誘導する。
僕たちは廊下に出た。葉留佳さんは各部屋の扉を見回している。
「確か、この部屋は……よかった。空いてる!」
葉留佳さんが一つの部屋を見つけて、ほっとした表情をする。
「理樹君、入って」
葉留佳さんの言われるがままに、来ヶ谷さんの部屋から少し離れた、その空き部屋に入る。入るなり葉留佳さんが指示してくる。
「この毛布とその毛布を交換して」
葉留佳さんが掛け布団を降ろす。僕はそれに続いて来ヶ谷さんの掛け布団を乗せる。葉留佳さんは新しい掛け布団を折り畳んでいる。
「理樹君! この布団を持って、唯ねえの部屋に戻ろう!」
数分後、やっとのことで、僕たちの後始末の作業も終わった。
ベッドのシーツも掛け布団にも乱れはない。
そこではっと気付く。そうだ、まだ部屋の匂いが残ってるかもしれない。
そういえば、部屋に熱気が篭ってる気がする。換気が必要だ。
僕は窓を開けようと窓鍵に手をやろうとする。
「理樹君、何しているの?」
葉留佳さんの声に振り向く。
「いや…換気しないと…」
「あ、そうか」
…あれ? …窓鍵はかかってなかった。
来ヶ谷さんも不用心だな…一階なら尚更だ。
まあ、あの人なら不審者が入ろうものなら、自らボコボコにしそうだが。
そのまま窓を全快にして換気をする。一階だからか、いつもと感じが違う。もう辺りには、すっかり夜の帳が支配していた。
その時、物陰からガサッと音がした。何かの影が見えたのは気のせいだろうか? きっと猫か何かだろう。
「ふぅ…」
大きくため息を付き、部屋の片隅の壁にもたれかかって床に座る。
「はぁ…やっと終わったね」
葉留佳さんも同じくため息を付き、僕の横に、足を崩した形で座りこむ。
部屋に入ってくる風が気持ちいい。やはり、この部屋には、僕たちのせいで、ずいぶんと熱気が篭っていたみたいだ。
隣を見ると、葉留佳さんも、涼んでいる表情をしている。
「今日のことなんだけど…」
葉留佳さんの声に、僕は顔を葉留佳さんに向けた。
「鈴ちゃんには内緒だからね…」
「…うん」
「私は理樹君も好きだけど、鈴ちゃんも好きだから」
「…わかってるよ」
「リトルバスターズのみんなも好き」
「…僕もだよ」
「だからさ、今日のことは…」
「…何?」
僕が聞き返すと、葉留佳さんは真剣な顔で僕を見て、
「忘れちゃうことにしよう!」
と、左人差し指を自分の顔の横にやって笑って言った。そのあと、
「忘れられちゃったことにしよう!」
と、目を瞑って、両手を広げ自分の胸に当てる。
「…小毬さんだね」
その仕草におかしくなって、思わず笑ってしまう。
「うん。小毬ちゃんの前向きになれる魔法」
葉留佳さんが笑い返して言った。
「で…でも、最後に……」
葉留佳さんが、なにやら手をもじもじさせながら俯いている。
「最後に?」
―――ちゅ
僕の唇に柔らかな感触が残った。頬を赤らめた葉留佳さんの顔が遠のく。
「さあっ! こんな時間になっても、唯ねえも帰ってこないことだし、私たちも帰ろっか?」
「そ…そうだね」
唇に葉留佳さんの唇の余韻が残った。
葉留佳さんはドアから、僕は靴を持って窓から男子寮に帰ることにした。
結局、その日、来ヶ谷さんは帰って来なかった。
次の日の日曜日。特にすることもなく、ふらっと渡り廊下から中庭の方に歩いて行こうとしたときだった。
「おいっ!理樹っ!」
振り向くと鈴が僕の顔を凝視していた。
「何?」
「…その……あの……」
鈴は何かを言いたそうな顔でもじもじしている。
僕は鈴を黙ったまま見つめた。
「……その……悪かった」
鈴は僕に対して顔を赤らめながら謝ってきた。
「鈴……」
僕にはわかった。鈴が謝る理由が。
「な、仲直りしよう。あ、あたしが悪かった。
理樹が望むなら、なんでもする。その…変態みたいなことでもする。
だから、見捨てないでくれ!」
196 :
名無しさんだよもん:2007/10/21(日) 15:22:54 ID:GT5zFsT30
規制かな?支援あげ
「何言ってるんだよ。鈴。見捨てるって、そんな大袈裟な…」
「でも、はるかにそう言われた」
瞬間、ギクリとする。まさか葉留佳さんに、昨日のことを鈴に言ったんじゃ…
「な…なんて言われたの?」
「あんまり理樹を一人にすると、他の女の子に取られるって…」
「ほ…他には?」
「はるかが、自分も理樹の彼氏に立候補しようかとか言うから…」
「……………」
「あたしは理樹を、他の誰かに取られたくないっ!」
鈴はそう言って、僕に抱きついてきた。
僕もそれに答えて、鈴を抱きしめて頭を撫でてやる。
「僕は誰にも取られないよ」
「本当か?」
「本当」
「じゃあ、仲直りだな」
「そうだね」
僕達は仲直りのキスをした。
(鈴…ごめんね…)
昨日の、葉留佳さんとの出来事に対して、心の中で謝った。
ある日の中庭。澄み渡る青空の下で僕と来ヶ谷さんは話をしていた。
「来ヶ谷さん。なんで、あのとき僕と葉留佳さんを会わせたの?」
「二人とも性の悩みを抱えているようだったしな。お互い気持ちがスッキリすればいいと思ったんだ」
「それだけ?」
「ああ。実際、スッキリしただろう?」
「まあ、したけどさ…」
「はっはっは。だったら、よかったじゃないか」
「それでさ。葉留佳さんのことだけど、その後、どう? まだ僕のことで悩んだりしてないかな?」
「理樹君は自惚れ屋さんだな。葉留佳君は、理樹君よりカッコイイ彼氏を見つける、と意気込んでいるよ」
「そう……。なんか、複雑だな……」
「君の方こそ、鈴君とは上手く行っているのか?」
「うん。全然、問題ないよ」
「性の方もか?」
「まあね。来ヶ谷さんと葉留佳さんのおかげかな」
「嬉しいこと言ってくれるじゃないか」
「本当のことだしね。お礼は言っておくよ。ありがとう」
「気にするな。理樹君と葉留佳君を放っておけなかっただけだ」
「それはそうと、部屋に盗聴器なんて仕掛けてないよね?」
「…も、もちろんだ」
「今、どもらなかった?」
「…ど、どもってなどいないぞ」
「ちなみに、どこから聴いてたの?」
「ファーストキスはマーマレード味ぐらいからかな」
「やっぱり聴いてたんじゃないか!?」
「違うぞ。理樹君。聴いてたんじゃない。暗視スコープ付きのビデオカメラで覗いていたんだ」
ああ…それで、窓が開いていたのか……
本当に、この人には敵わない……
長すぎてすいません。
エロ表現をもっとエロくするには、官能小説読む以外にないと感じました。
葉留佳は一番、好きなキャラなだけに余計、難しかったです。
支援ありがとうございました。読んで下さった方も、感想下さい。
気にすることはないと思うぞ…むしろお兄さん的にはカモーンだ
俺もはるちん大好きっ子だが、違和感なく読めた。
エロティックさも充分にあるし、ストーリーに関しても良かったと思う。
総じて言えることは…GMだ!
201 :
名無しさんだよもん:2007/10/21(日) 16:10:59 ID:LEJZf02wO
夜のお供にしていいですか?
愛憎劇になるんじゃないかとドキドキしたけど、一応丸く?収まってよかった。結構はるちんてこういうある夜の夢みたいに過ぎ去る恋愛を今後も重ねそうなキャラをしてると思うので、個人的にはそういう切なさが出ててグッドだ。
203 :
名無しさんだよもん:2007/10/21(日) 16:42:16 ID:LEJZf02wO
ぶっちゃけNice boat.になってもそれはそれで良かったような気が…
良くないや。
リトルバスターズ終了じゃん。
>その時、物陰からガサッと音がした。何かの影が見えたのは気のせいだろうか? きっと猫か何かだろう。
ここで見ていたのが鈴で、最後どうなるのかと本気で心配した俺がいましたよ。姉御でよかった。
大作お疲れ様です。
>>203 そのようなBAD ENDはスパイラルの中で淘汰されるので大丈夫
ところで誰かh(ry
「世界は核の炎に包まれた」
「生き残るのは理樹、鈴、お前たち二人だけだ」
理樹はセクロスになると乳首おもいっきり噛んだり、
姐御が泣いちゃうくらい言葉攻めしてくれると信じてる
>>199 最初理樹君黒いなぁ、と思ってしまった
ってかこんな理樹君フリーパスにするなぁあああ
ああ、恋愛経験がない身としては気持ち的にどうなのかがわからない
ビデオカメラで覗いてたんだ、『ビデオカメラ』で・・・
姉御っ、それはどこにいtt(ry
理樹が「鈴はマグロだし」なんて思うのはちょっとイヤだったなぁ。
まあ、彼も男なんだからそんなふうに成長してしまう可能性もあったんだろうけど…でも理樹は理樹でいて欲しかった。
>>199 エロいなぁー……理樹君エロいなぁー……!w
211 :
名無しさんだよもん:2007/10/21(日) 19:18:02 ID:LEJZf02wO
>>209 これは作者の中の理樹君だから君は君だけの理樹君を持ってればいいよ。
まぁ、オレも理樹はそんな考えや見方はしないと思うよ
人間は「成長」する。……よくも悪くも。
人間には「慣れ」がある。最初は不慣れでも、積み重ねていくうちに慣れてくる。
人間には「飽き」がある。どんなに楽しいことだろうと、心の火が消えたとき、飽きは突然にやってくる。
……そういうことさ。
>>209 つまり「マグロな鈴サイコー」なんて思ってる理樹君がお好みな訳だな。
伊藤理樹と聞いて飛んできました
今から投下します。
前スレ571-583の続き。
あらすじ
リフレインエンド後の修学旅行で、女子メンバーと一緒に旅館に泊まることになった理樹が好感度上昇済みのヒロインたちと一緒に風呂に入るだけの話。
注
この作品は、客観的に見れば理樹×ヒロイン多数のハーレム物と言えます。そういうのが苦手な方はご注意ください。
また、今回は18禁描写が濃いです。エロ要素に嫌悪感のある方はご注意ください。
では、リトバスアフター「洗いっこ編」いきます。
「理樹。こまりちゃんはどうしたんだ」
小毬さんが飛び込んだ先の湯船を心配そうに見ながら鈴が聞いてくる。でもその表情の半分はなんか可哀想な子を見るかのようだったけど。小毬さん不憫だな……。
「いや、いきなり男の体を見ちゃったらああなってもおかしくないよ」
「そうなのか? う〜ん……あたしはそうはならないけどな」
遠慮無しに僕の体を見てくる鈴。さすがに僕の、その、あそこに目を向けたときはすぐに恥ずかしそうに目を逸らしてしまうけど。
でも大事なところを隠そうともせず腰に手を当てているから、鈴のまだ子供っぽいけど柔らかくて温かそうな裸が丸見えだ。
でも、鈴って本当に生えてなかったんだな……。恭介が鈴にあんな称号つけたときは、単に鈴が子供っぽいからからかうためにつけたんだと思ってたけど。
この年でまだつるつるって……将来生えてくるんだろうか。幼馴染としてはちょっと心配になる。
あと恭介がどうして鈴が今でも生えてないことを知っていたのかは深く考えないことにしよう。僕たちの友情のためにも。
「っ! こら、どこ見てるんだ理樹っ」
猫が警戒して全身の毛を逆立てたときのように、鈴がふかーっと身構える。けど、顔は赤くしても隠したり逃げ出そうとしたりはしない。
それは、まるで子猫から親猫に成長しているような、そんな鈴の成長だった。
「ご、ごめん」
「いちおうあたしだって気にしてるんだ……みんなと一緒に入って、あたしのはちょっと変だと分かったからな」
そっか。鈴は今まで他の女の子と一緒にゆっくり入った事なんてなかっただろうから、自分のが普通だと思っていたのかもしれない。けど、それは違うよ鈴。
「そんなことはない。鈴とみんなは違うかもしれないけど、それは変ってことじゃないよ。それも鈴の個性なんだから、気にしたり嫌がったりする必要はないんだ」
「…………」
鈴は無言で、さらに顔を赤くしながら恥ずかしそうに僕の顔を見つめる。
「そうか。ありがとう理樹。ちょっとこまりちゃんが溺れてないか見てくる」
鈴はさっき小毬さんが飛び込んだ湯船へと向かう。……小毬さん、まだ上がってこないな。溺れないうちに鈴が助けてくれるだろうけど。
「そうですよ鈴さん。私だって生えてないのですから、鈴さんは気にしてはいけませんですっ」
クドの舌っ足らずな、よく分からない励ましが鈴の背中に投げかけられる。鈴はこちらを一度振り向くと、ん、と小さく頷いた。
「って、クドもなの?」
声のしたほうを見る。僕がクドを見ると、クドは自信なさげにもじもじと体を揺すった。失礼とは思いつつも、好奇心が勝りクドの下半身のほうについ目が行ってしまう。
……なんかずいぶん当たり前にさっきから女の子の体を見てるけど、よく考えたらかなり異常なことだよな女の子の体を見比べるなんて……。
風呂場の熱とこの非常識な雰囲気のせいでおかしくなってきてるのかな、僕。
「あ……リキ。私はほんとうにぺったんこで見てもつまらないですよ……いじいじ」
視線に気がついたのか、クドは自信なさそうに体を縮める。
クドの全身は、あらためてマントと帽子を抜きにしてみると本当に小さく見えた。
膨らみのない胸は申し訳程度のなだらかな丘があるだけで、先端で小さく自己主張しているピンクの突起が妙に可愛らしい。
下のほうもたしかに鈴と同じでぜんぜん生えてない。
でもその姿は本当に綺麗で、最上級の生地とシルクで作られたフランス人形を思わせる。
「そんなことないよ。クドの裸、すごく綺麗でドキドキするよ」
「わふっ!?」
クドがびっくりしたように顔を上げる。
「ほ、ほんとうですか……?」
「うん。なんていうか、見て嬉しいというか、ステキなものが見られたというか……いや決していやらしい意味じゃなくて、」
「わふー……改めてリキにそんなこと言われると、恥ずかしくて、嬉しくて、なんだかとってもドキドキするのです」
なんかクドの背後に犬の耳と尻尾のようなオーラが見える。しかも尻尾がパタパタと激しく揺れているようなそんなオーラが。
「ででででではっ! 私は髪を洗ってくるのですっ! またあとでお会いしましょう、しーゆーれーたーっ」
「ふむ……つまり理樹君は相手がつるつるでぺったんこでロリロリでもちゃんと受け入れてあげられる性的嗜好の持ち主である、と」
入れ替わるように来ヶ谷さんが前をまったく隠すことなく近づいてきた。
「来ヶ谷さん……そういう冗談は笑えないから恭介に言ってやってよ」
「はっはっはっ、すまんすまん。しかしなぜ恭介氏なんだ? ……まさか彼は真性なのか? ふむ、幼馴染の理樹君がそう言うのなら、少々彼の評価を改めねばなるまいな」
……あれ? そういえばなんで僕は恭介がロリ……げふんげふん、子供が好きだなんてイメージを持ってたんだろう? ごめん、恭介。
「あ、いやいや。何かの勘違いだから気にしないでよ」
僕の勝手な思い込み発言で恭介の株を下げるわけにはいかない。
……でも、本当にどうして僕は恭介にそんなイメージを一瞬でも持ってしまったんだろう? 自分が恥ずかしい……。
「いやしかしアレだな……こうやって髪を濡らして裸で立たせると本当に女の子みたいだな……本当に反則だよキミは」
ごくり、と喉を鳴らして僕の体を見つめる来ヶ谷さん。
なんだかいつもと違って、ちょっと戸惑っているような照れているような印象を受けるけど…それよりも当然正面から見合ってるわけで、来ヶ谷さんの大きな胸が目に焼きついて離れない。
両手で掴んでも手からこぼれてしまいそうなボリューム。
ちょっと来ヶ谷さんが動いただけでぷるんと揺れる柔らかさ。
それに鈴やクドとは違って、しっかりと生えている髪と同じ艶やかな漆黒の茂み。
そんな凶器を隠そうともせず見せ付けてくれるなんて反則なのは来ヶ谷さんのほうです。
「いやー、でも一部分だけはやっぱり男の子だねー。んふふ、そんな形してるのかーそうなのかー」
来ヶ谷さんの隣で、両手で目を隠すようにして、指の隙間からしっかり見てる葉留佳さん。
来ヶ谷さんに比べたらたしかに劣るけど、それでも胸の形は綺麗に膨らんだお椀型で、来ヶ谷さんのはすごく官能的な感じがしたけど、葉留佳さんのほうは美しいといったほうがしっくりくる。
ちなみに僕のあそこは当然ながら……その、男の生理現象として大きくなってしまっているわけで。
それをバッチリ見られているのはすごく気まずい。隠したい……けどもうタオルでも隠せないくらいに大きくなってしまってる。
「童顔だけど、下半身は獣並み……それはそれでアリかもしれません」
そして意外とじっくりと凝視してくる西園さん。でも、顔はみんなの中で一番赤くなっているように見える。
それはやっぱり、男と一緒に風呂に入っているという状況にまだ若干の抵抗を感じているからなのか。
それとももしかして、西園さんの頭の中ではこの格好の僕と恭介が一緒に風呂に入らされたりしてるのだろうか。
鈴やクドが小柄な体型だとしたら、西園さんはどちらかというとスレンダーで線が細いという感じがする。胸のほうはあまり膨らんでいないけど、下のほうは西園さんもちゃんと薄く生えていた。
「……どこを見てるんですか」
視線に気がついたのか、ちょっと目を鋭く細めて注意された。う、ちょっと調子に乗りすぎたかも。
「ご、ごめん。なるべく見ないように……いや、自然な感じで振舞うようにするから」
「い、いえ……私も参考にさせてもらいましたからよく考えたらおあいこです」
……何を参考にしたんだろう。
西園さんは僕が見ているのも今度は気にせず、逆に僕の下半身をもう一度凝視してくる。
「はぅ……」
そして満足したのか、ゆっくりとした足取りで湯船へと向かっていった。
「実物を見るのは初めてですが……直枝さんがあのくらいとすると……棗さんは…………」
なにやら不穏な言葉を呟いていた気がするが、追求はしないでおこう。
一緒に入ってきたみんなも別行動になってきたところで、僕はどうするかと考えてみる。
わざわざ誰かの隣に入りに行くのもなんだか恥ずかしいし、かといってみんなのことをいないように扱って一人で入るのもみんなに悪い気がするし……。
それともいっそのこと、僕のほうから誰かに背中を流してあげるというのはどうだろう?
「ねぇ、せっかくだから、背中流してあげるよ」
「ふぇ? うん。ありがとう理樹君〜」
「なんだ、荒いっこか? なんか楽しそうだな」
「ほう…本当にいいんだな? 少年のあんなところやこんなところまで私が洗ってしまっていいんだな?」
「よぅーし! ならば前は任せてください姉御! はるちんのスーパーテクニックを今こそ見せるときがきたのだぁー!」
「はぇ!? ということは、私もリキに体の隅々まで洗われちゃうですか!?」
「直枝さん……やはり下心があったんですね」
うわぁぁぁぁぁぁぁぁ――――! 想像したら僕はものすごい提案をしてたっ!?
声と鼻血を出さないように口と鼻を押さえながらその場にうずくまる。却下却下! 今の案なかったことに!
「理樹ーっ」
……ん?
鈴の声が背中から聞こえた。振り返ると鈴と小毬さん、それからクドがタオルを頭に乗せながら笑顔でこっちに近づいてきていた。
もちろん前は誰も隠してないから完全に見えてしまう。こうして小毬さんを真ん中に鈴とクドがはさむ形で並ぶと、小毬さんの胸の大きさがより強調されている気がする。
それにしても一人ひとりならともかく、三人一緒の裸……ようやく慣れてきたかと思ったけど、こんなの慣れられるわけがなかった。……集中っ、滅却っ、精神統一っ。
「あ、こ、小毬さん大丈夫だった?」
目の前の光景から目を逸らせばいいのか凝視すればいいのか分からないから、とりあえず中途半端なところに視点をあわせて小毬さんと向き合う。
それでも視界の片隅に小毬さんの柔らかそうな胸とかお腹とか足とかちらりと見えたり。
でもそれより小毬さん、さっきは頭から湯船に突っ込んでいたみたいだったから、怪我をしたりお湯を飲んでたりしないかちょっと心配だ。
あと、僕のを見てしまったせいで精神的なショックを受けてないかもちょっと気になる。
「うん。ちょっと苦しかったけどりんちゃんが助けてくれたからだいじょうぶ〜」
そう言って、小毬さんはさっきのことなんてなんでもなかったかのようにほんわかと笑う。そんな小毬さんの髪からはお湯が滴っていた。
鈴もそうだけど、リボンを外して髪を真っ直ぐに下ろした女の子の姿は、普段とは違った色気があってドキドキする。
「よかった。それで鈴、なにか用事?」
僕をさっき呼んだのは鈴だったから、話を鈴に振ってみる。鈴は下に向けていた視線をはっと気付いたように僕の顔に戻した。
「理樹、背中を流してやる」
そして、予想外の申し出をしてきた。
「え? いや、僕はさっき自分で洗ったから……」
「あたしはまだだ。それに理樹のもまだ洗ってない」
「私もまだだから、いっしょに洗お〜」
「リキ、れっつ、うおっしゅ、とぅげざー、なのですっ」
「う、うん……それじゃあ、みんながやる気なら、お願いするよ」
せっかくみんなが誘ってくれているのに、断る理由はない。(いや、本来は男と女だから、って断る理由になるかもしれないけど)
鈴がしてくれるというのならそれもアリかな、なんてそこまで順応してしまっている自分がいたことに驚いた。
そんなわけで。
僕の後ろにクドが。そして僕の前には鈴が。僕を挟むような形でタオルを片手に座っている。小毬さんは鈴の後ろ。ちょうど小毬さんと鈴、僕とクドが二人一組で向かい合う形。
「り、鈴。前は別に自分でやるよ」
「いやだ。背中はクドがやるから、前をやらないとあたしが理樹を洗う場所がなくなる」
少し不機嫌そうに言う。けど、前を洗うということは僕と鈴はお互いに相手の体を見合うことになるわけで、僕のさっきから意思とは関係なく膨張し続けるあそこも間近で見られるわけで…。
「そっか。それじゃ、鈴がいやじゃなければ僕は構わないけど、その、恥ずかしくなったらちゃんと言ってよ?」
「大丈夫だ理樹。理樹のなら見てもいいし、理樹になら見られてもいい。それよりあたしももっと理樹とすきんしっぷをしてみたい。だからこまりちゃんとクドといっしょにやるんだ。理樹は気にするな」
「……うん」
鈴は恥ずかしがっていないわけがない。まるでサウナに入った後のように顔は赤くなっているし、目線も僕の体のどこを見たらいいか分からずあちこちに動いている。
それでも、鈴は自分から進んで何かをしようとしている。その成長が嬉しかった。
ごしごし…
背中と胸の辺りを二つのタオルがこすっていく。
「ごしごし〜ごしごし〜♪」
「ごしごし〜なのですっ」
「……」
背中担当のクドは鼻歌混じりに軽快なリズムで洗っていく。
前担当の鈴は、やっぱりかなり恥ずかしいのか、恐る恐ると言った感じで洗う…というよりタオルで撫でるだけの行為を繰り返す。
そんな鈴の背中を、小毬さんが鼻歌交じりで洗っている。
もう…状況が凄すぎてなんと言ったらいいか分からない。すごく気持ちよくて、すごく恥ずかしくて、すごく楽しくて、すごくいけないことをしているような…。
「えへへ〜」
背中を往復する感触が止まった、かと思うと今度は少しの重量感とともに、柔らかい何かが背中全体に押し付けられる。
あまりの柔らかさと気持ちよさに、それがクドの体だと気がつくのにしばらくかかった。
「うわっ、クド!?」
「リキの背中、広いです〜」
犬がじゃれ付くようにすりすりと体を摺り寄せてくるクド。まるで大きなスポンジで洗ってもらってるみたいで気持ちいい。気持ちいいんだけど……!
「く、クド。当たってるよ……」
クドがいくら小さくても、そのわずかな胸の膨らみは密着すればハッキリとその感触が肌で感じ取れる。
ふにふにと潰れる二つの感触、そして米粒のようにそこだけちょっと硬くなった二つの点。何が僕の背中に当たっているか想像しただけで全身の血液が沸騰しそうになる。
「……はぇ? …………わひゃあぁぁぁぁぁ!? ごごごごご、ごめんなさいですリキ〜!」
クドはびっくりしたように高速で体を引き離すと、またタオルで背中を洗う作業に戻る。その手つきはさっきよりややぎこちない。
「うぅ……ぺったんこでつまらないものを当ててしまいました……ごめんなさいですリキ。これが小毬さんだったらもっとよかったですよね」
「そんなことはないよ。ちょっとびっくりしたけど、イヤじゃなかったしつまらなくもなかったから僕はよかったよ」
「リキ……ありがとうです」
再び背中に感じる、一つだけの柔らかい感触。それはきっと、クドが頬ずりしているんだろうなと振り返らなくても分かった。
223 :
名無しさんだよもん:2007/10/21(日) 21:15:18 ID:LEJZf02wO
エロイのぅwうらやましいのぅw
「……理樹は前のほうも広いぞ」
「え?」
鈴の言葉は最初どういう意味か分からなかった。
「理樹も、けっこう筋肉ついてたんだな。真人や謙吾より細くて普通だけど、あたしは理樹はもっともっと細くて柔らかくて女の子みたいだと思ってた。でもなんか、触ってると安心する」
一度洗うのをやめ、僕の胸の辺り…大胸筋だっけか? そこに両手を当てる。まるで心臓の音を聞こうとするように。
「……うん。少しは鍛えたからね」
「そうだな。理樹も強い」
鈴の温もりが、すぐ近くにあった。
「りんちゃ〜ん、背中終わったから今度は前のほういっちゃうよ〜」
「え……ひゃっ」
鈴と見つめ合っているところに小毬さんの声が入ってくる。鈴が反応する前に、鈴の両脇から小毬さんの手が伸ばされた。
その手は一瞬空をさまよったかと思うと、次の瞬間には鈴の胸を鷲掴みにしていた。
「ぶっ!」
小毬さんの手によって形をふにふにと変えられる鈴の小ぶりな胸。小さいときからずっと傍にいた女の子の裸だけじゃなく、こんな場面まで見せられたら刺激が強すぎる…!
「や、やめろこまりちゃん! 前はいいから!」
「ダメだよ〜。洗いっこなんだから〜」
体を振って抵抗する鈴に負けることなく、小毬さんの手は鈴の胸や首筋や脇のあたりをぺたぺたすりすりと洗って…いやいじり続ける。
胸を触られるたびに鈴の体からは力が抜けてくのか、少しずつ動きが鈍くなっていった。なんというか小毬さんと鈴……親猫と子猫?
「わふ……すごく仲良しさんなのです」
「りんちゃん、私が嫌なら、理樹君に洗ってもらう?」
「え…」
僕が鈴を……? 鈴の背中…はもう終わっているから、お腹とか、胸とか、足とか……って
「そそそそそ、それはダメだよっ!」
「そ、そうだ。イヤじゃないけどそれはダメだ。いろいろとまずい。おもにあたしがまずい。それならこまりちゃんのほうがいい」
「うんうん。じゃあ、理樹くん君に洗ってもらうのはまた今度〜」
「うー……」
体を洗われて、(というより半分くらいただ触られてるだけだけど)力が入らないのか鈴が僕の体を洗う動きはさらにスローになっていく。
支援
「そういえば〜」
小毬さんが唐突に手を止めて言った。ん? と鈴とクドもつられるように動きが止まる。
「りんちゃんは理樹君と幼馴染だったんだよね? なら、りんちゃんと理樹君は小さいころに一緒にお風呂に入ってこういうことしたりしなかったの?」
「いや、してないな」
「そうだね。恭介や真人や謙吾とは小さいころ一緒に入ることもあったけど、鈴はみんなとはいっしょに入らなかったよ」
小さいころ、恭介と鈴のおじいさんの家に合宿と称して泊まりに行ったりしたときのことを思い出す。
鈴はいつも一人で入っていたし、川で水浴びをするときなんかも真人や恭介は素っ裸になってたりしたけど鈴はいつも水着か普段着だった。
「それはやっぱり、リキやみなさんを男性として意識していたからですか?」
「……ちがうかもしれないし、そうかもしれない。でも今から考えれば普通に恥ずかしかったような気はしていたかも」
「じゃあ、今日がりんちゃんと理樹君のお風呂記念日だね〜」
「そうだね、まさかこの年になってこんな形で実現するとは夢にも思わなかったけど」
「井ノ原さんや宮沢さんはいないですけど、そのかわりに私たちが一緒ですね」
昔できなかったことは、今からすればいい。
時間がある限り、思い出はいつでも増やしていける。
そんなことをどこかで聞いたような気がするけれど、それは今の状況を表しているかのようだった。
ここには、鈴がいて、僕がいて、小毬さんとクドもいる。だから、小さい頃僕と鈴で作れなかった思い出が、さらに大きくなってからも今こうして作っていけるんだ。
洗いっこという名のスキンシップは続く。いや、完全にスキンシップと呼べるレベルを超えている気がするけど。
「リキは腕もけっこう筋肉あるのですね〜。触ってみると、硬くてびっくりです」
クドは背中を終わって腕に移っている。
鈴はようやくお腹のあたりに差し掛かった。下半身に来たせいでどうしても僕の……その、すっかり大きくなってしまったのを……見てしまうせいか、さすがに困ったような表情で何度も何度も目を逸らしながら。
「理樹……お前、なんでこんなに大きくなってるんだ」
「ご、ごめん…」
生理現象とはいえ、さすがに女の子たちの目の前でこんなのを見せるわけにはいかないから我慢しなきゃいけなかったんだけど。
それでも女の子に体を洗ってもらったり、目の前でさっきから想像を超えたエッチな光景が繰り広げられてるのを見せられて反応するなって方が無理だ。
「……ふえぇ〜」
「わふぅ……」
小毬さんも鈴の体を洗いながら、恥ずかしそうに横目で恐る恐る見ているみたいだし、後ろからもクドに見られているような視線を感じる。
もしかしなくても、僕は今すごくとんでもないことをしてるよね……。
「り、理樹も変態だったのか? あたしなんかの裸を見てこんなになるのか?」
「え? ち、違うよっ。僕は変態じゃない」
面と向かって変態扱いはショックだよ鈴。
「だってあたしだぞ? 背も低いし胸も小さいし…・・・そりゃクドよりはあるけど」
後ろで、『わふーっ!? さりげなく屈辱的なことを言われてますっ!?』と声がしたけど、敢えて聞かなかったことにする。
「でもクドより肌も綺麗じゃないし、こまりちゃんみたいに体柔らかくないし、あそこも生えてないし……理樹はそんなあたしの裸でこーふんするのか?」
「違うよ。鈴は変じゃない。僕は鈴も小毬さんもクドもみんな好きだから、好きな女の子の裸を見たら男としてこうなっちゃうのは仕方ないよ」
「……本当か、理樹?」
鈴のタオルを動かす手が止まった。
上目遣いで僕の顔を覗き込むように見てくる鈴の目は真剣だった。
「うん。本当に本当。僕は鈴がみんなと違ってても鈴のこと好きだし、そもそも鈴のいいところと他のみんなのいいところのどっちがいいか、とかなんて比べたりしない。
いや……だからこそ僕のほうも、女の子たちの前でこんなヘンなの見せないように耐えないといけないんだけどね。あはは……。
でも鈴の体はどこも変じゃないし、みんなのこと好きだっていうのも本当だよ」
「そうか。すごく嬉しい」
「リキ、あのその、私のことも好きですか? 私も、リキにとって好きな人の一人でいてもいいのでしょうか?」
「私も……好きになってもらっていいのかな?」
「うん。僕は、みんな大好きだ。リトルバスターズのメンバーだからとかだけじゃなくて、鈴やクドや小毬さんや、来ヶ谷さんや葉留佳さんや西園さんだから――みんな好きなんだ」
今は、だれか一人をなんて選べないけど。
それは、「恋してる」じゃなく、本当に「愛してる」って意味での好きかどうかは分からないけど。
これが、男として本当に正しいことなのかは分からないけど。
でも……僕はみんなが好きで、だからみんなと一緒にいたい。
この先誰と結ばれるのか、それとも誰とも結ばれないのか。まだ分からない。
誰かを傷つけてしまうのかもしれない。みんなを傷つけてしまうことになるかもしれない。僕の発言や選択によってそうならないという保証はどこにもない。
けど、今の自分の気持ちに偽りはない。だって、それ以外に沸いてくる気持ちなんてないんだ。
みんなと一緒に付き合うとか、ハーレムを作るとか、そんなことじゃない。僕はみんなが好きだから、出来るだけみんなと――もちろん恭介も真人も謙吾も――いっしょにいたい。それだけが僕の望みだ。
「……だったら、ここも洗ってやる」
「ええっ!?」
「へっ?」
いや脈絡がつかめないよ鈴。小毬さんもさすがに目を丸くしてるし。
「ほんとはちょっと触るの怖かったけど、あたしのことを好きだって言ってくれた理樹のだから平気だ」
「いやいやいや、こうなってる意味分かって言ってるの鈴!?」
「馬鹿にするな。あたしだって猫の交尾くらい見たことある。それと同じだ」
いやいやいやいや、確かにそうなんだけど違うから。
「こまりちゃん、男の……えっと……こ、これを洗うにはどうすればいいんだ」
「えぇぇぇぇ!? うーん……さ、さすがにちょっと分からないかな〜」
それはそうだ。
「クドはどうだ?」
「はぇ!? わ、私もそんなことしたことないといいますか、でもリキのは私もキレイにしてあげたいといいますか、えっと……わふぅ」
ああ……なんだかすごく罪悪感を感じる……。
「いや、だからね鈴。無理はしなくても」
「と、とりあえず大切なところだから、痛くしないようにやさしくしてあげればいいんじゃないかな?」
小毬さん、あってるけど鈴をけしかけちゃダメだって。
「そうか。じゃあ、タオルじゃなくて手でそっと撫でてみる」
「待って鈴! それはまずいから! 自分で洗うから! っていうかもう洗ったから!」
それはまずい。鈴にへんなもの触らせるわけにもいかないし、こんな状態で触られたりしたら我慢できる自信がない。
「いいからあたしに任せろ」
「あうっ」
「うわっ」
鈴の手がついに僕のあそこに触れた。これまで経験したことのない気持ちいい感触に、つい情けない声が上がってしまう。
そしてなぜか鈴も驚いたように声を上げて手を離していた。
「鈴さん、どうしたですか?」
「……すごく熱くて硬かった……」
ちょっと力無く、僕の横から顔を覗かせるクドを見上げるように言う。
「よし、もう一回だ」
「本当に大丈夫……?」
「りんちゃん、ふぁいとですよ〜」
鈴はもう一度ボディソープを手にかけて泡立てると、恐る恐る手を伸ばしてくる。二度目のチャレンジだ。
すぐに諦めたり興味をなくしてしまう昔と比べるとずいぶん鈴は成長したけど、ここまで積極的にというか、負けず嫌いにならなくてもよかったと思う……。
わしっ。
「ひゃぁっ」
さっきより心の準備はできていたはずだけど、また声が出てしまう。
僕も、いちおう自分で触って気持ちよくなったことは何度もある。けど鈴の手は自分でするのとは比べ物にならないくらい柔らかくて、温かくて、小さくて、気持ちよかった。
230 :
名無しさんだよもん:2007/10/21(日) 21:25:50 ID:LEJZf02wO
わふー、Hな展開なのですー
「理樹、痛くないか?」
「う、うん」
痛くはないけど気持ちよすぎるよ鈴。
「そうか。じゃあ続ける」
僕のを掴んだままの泡まみれの手を、鈴はスポンジに見立てるかのようにして上下にこすり始めた。
「あっ……り、鈴、それっ……」
た、確かに気持ちいいし、鈴にとっては純粋に僕のを綺麗にしようと思ってしてくれているんだろう。
けど、僕から…というか第三者から見ればこれって間違いなくエッチなことで、自分のものを鈴に裸でしごかせているという状況がどんなにいやらしいか、考えるだけで顔から火が出そうだ。
「う、うわわわわ……」
「……どきどきどきどき」
小毬さんとクドはこの行為の意味を理解してるのかいないのか、それは分からない。けど二人の目線は完全に僕と鈴の交わるところに注がれているようで、一瞬たりとも視線が逸らされたりはしない。
女の子にしてもらうだけじゃなく、女の子二人に見られながらされるなんて、今日一日で僕は大人の階段を三段どころが十段くらい飛ばして登ってしまった気がする……。
「んっ……くっ……」
女の子の手がこんなに柔らかいなら、胸ってどれだけ柔らかいんだろう。
視線がつい鈴の胸元に行く。
あまり膨らんでないけど、それでも見下ろすとふくらみがはっきりと分かる女の子の胸。さっきまで小毬さんに触られたり揉まれたりして、微妙だけど形をふにふにと変えていた。
そして先のほうにちょこん、とついてる桃色の突起は、風呂の熱気のせいか小毬さんに触られたせいかは分からないけど最初に見えたときより立派に起っているような。
それを触ってみたらいったいどんな…………ってうわあぁぁぁ、僕は何を想像してるんだ――っ!!
「ぅぁ……はっ……」
「どうした理樹? 苦しいのか?」
「だ、大丈夫。なんでもないから」
「うにゃ……それにしても理樹、お前のどこまで大きくなるんだ」
「う、うん、僕も、こんなになったの初めてだよ」
背中には、クドの柔らかい体が密着する感触。
正面には、小毬さんの発育のいい胸。
下には、僕のものを凝視しながら一生懸命手で綺麗にしてくれる鈴。
この状況はもちろん恥ずかしさとか罪悪感もあるけど、それ以上に男としては興奮しないわけがない。それが例え本能的なものだったとしても、こんなの我慢しろって方が無理だ。
「きもちいいのか?」
「うん、すごく」
鈴の手つきは決して器用じゃない。けど、鈴が一生懸命やってくれているのが伝わってくるし、鈴の手は猫の肉球のように僕のあそこを柔らかく受け止めてくれている。
「じゃあ、もっと頑張る」
それまで真ん中のあたりを中心に往復していた鈴の手の動きが大きくなる。根元から先端まで、満遍なく鈴の手が往復していく。
「……っ! うあぁっ」
もしかしたら鈴もちゃんと理解しているのかもしれない。これは体を洗う行為じゃなくて、男を気持ちよくさせる行為だということに。
でも、そろそろ鈴のことを考えている余裕は無くなって来た。まだ手でしてもらって1分くらいしかたってないのに、もう気を抜くとすぐにでも出てしまいそうな射精感が襲ってきていた。
自分でするのとは全然違う。女の子の……鈴の手の感触に、僕の耐久力は瞬く間に減らされていく。
「あ、あの、鈴さんっ」
耳元でクドの声が聞こえる。舌っ足らずな幼い声も、今は僕の理性を奪う強力な飛び道具と化していた。
「なんだ?」
「あ……あのですね。その…………私もリキのを触ってみていいでしょうか……」
眩暈がしたかと思った。
クドの申し出は、もしかしたらこうなるかも、と思ってなかったわけじゃない。でも、実際に耳元でそんなこと言われたら熱で理性が全部溶かされてしまいそうだった。
「うん、いいぞ。こまりちゃんは?」
り、鈴。積極的すぎだってばっ!
「え? 私? 私が理樹君のを…………えええええ――っ!?」
瞬き一つせず、鈴の手元を見ていた小毬さんがふと我に返る。
「え、えっと。うん、りんちゃんとクーちゃんと一緒に理樹君のためにしてあげたいけど、3人いっしょだとさすがに狭いし動けないから、私は次でいいよ〜」
次の機会があること前提なんだね小毬さん……。
「分かった。こまりちゃんだけ仲間はずれはいやだから、次はこまりちゃんといっしょだ」
……あのさ、僕の意思は?
自分では少しは僕も強くなった。そう思ってたけど、もしかしたら僕はこれからもずっとこうやって流されていくままなのかもしれない、と思えてきたよ恭介。
「で、では鈴さん。私は下の方をいってよろしいでしょーかっ」
なぜか敬語で鈴に尋ねるクド。クドもやっぱりこんなことは初めてだから恥ずかしくて緊張しているのかもしれない。
「分かった。じゃああたしは上のほうをやる」
「はい。で、ではではリキ。はじめてですがよろしくお願いしますっ」
右脇からクドの右手がそっと伸ばされたかと思うと、下半身に鈴の手とは違う、もう一つの柔らかい感触が襲った。
「ひゃあぁっ」
僕の意思とか、そんなものはクドの手が触れた瞬間にすべて吹き飛んでしまった。
だ、ダメだ。鈴とクド、二つの小さくてふにふにした手が同時に僕のを……こんなの我慢できるわけがない。
「わふー……ほんとうに、硬くて熱いです……これがリキの、なんですね」
熱を帯びたクドの声が耳元で囁かれる。甘く調理されたその声は耳から入って胃を通り、そして下半身をさらに刺激する。
「だ、ダメだよ、それっ、気持ち、よすぎっ」
二人の手は、動かすタイミングはバラバラだ。けどそれが逆に、休む間もなく僕のものを刺激し続けることになる。
クドの汚れを知らない手は僕の袋もやさしく揉んだりしながら根元をこすり、鈴の手は先端の出口まで指先で刺激しながら一番気持ちいいカリのところをなぞっていく。
足とお腹に力を入れて必死に快感に耐えないと、すぐにでも出てしまいそうだ。いや、我慢してもこのままではいつか出してしまうけど、さすがにこの体勢で出したりしたら真正面の鈴を汚してしまう。
なんとか、二人が満足するまで、我慢、しない、と……。
「理樹くん……女の子みたいで可愛い」
小毬さんがうっとりとしながらそんなことを言う。でもそれに何かコメントする余裕はもうない。
「理樹……なんかねばねばしたのが出てきた」
「リキ、私、上手にできてますか?」
足はガクガクと震え、視界は白く霞み始めた。
二人が手を動かすタイミングもだんだん合ってきている。一回一回手が動くたびに、さっきの倍以上の快感が襲う。
動きも加速してきた。僕がいきそうなのを二人が理解しているかのように。
体中の意識が一箇所に集まる。
鈴が一度だけ、上目遣いで僕の顔を見上げた。
鈴と目が合う。
鈴は、「あたし、ちゃんと頑張れてるか?」と言いたげな子猫のような目で僕を見ていた。その表情がたまらなく愛おしく、可愛かった。
最後のリミッターが、それで破壊される。
だめだ……もうっ……!
「――くっ、あぁぁっ! 出る――鈴、離れて――――っ!!」
下半身が吹き飛ぶかと思うほどの放出感。
意識が一瞬飛び、続けて襲ってくる快感が僕を現実に引き戻す。
目が開けられないほど強烈な射精の心地よさ。体全身が震え、手足から力が抜けていく。
これまで体験したことにない、快楽を超えて拷問にすら近いほどの長い長い時間をかけて僕はありったけの精液を出していた。
「うっ――あぁ――はぁ――はぁ……」
「……うわっ!」
ようやくこっち側の世界に戻ってきて状況を把握する。最初に見たのは、顔や胸や髪などいたるところが白い液体まみれになっている鈴と小毬さんの姿だった。
「ご、ごめん! 大丈夫!? 目に入ったりしなかった!? 本当にごめん!!」
鈴は呆然としながら手についた精液を眺めている。小毬さんは……思考が停止しているみたいだ。
「え、えっと……と、とりあえずクド。小毬さんの顔タオルで拭いてあげて!」
「え? あ……はいですっ!」
なんとかクドにそれだけ言うと、僕も自分のタオルで鈴の顔を拭きにかかる。流れる液体が目に入らないよう、まずは目の周りとおでこのあたりのから拭いて行かないと。
軽く濡らしたタオルが顔に触れると、「んぅ……」と小さな声を出して鈴が我に返った。
「えっと……鈴、大丈夫?」
「……びっくりした」
鈴はちょっと戸惑っているような表情で、目をきょろきょろと動かし状況を把握しようとしているようだ。
「ごめんね鈴。我慢できなくて、鈴の顔に変なのたくさんかけちゃって、髪だって鈴の長くてすごく綺麗なのに汚しちゃって」
やっちゃった……。
体はすっきりしたけど、心はすごく自己嫌悪。
男のものを見たり触ったりするのは初めての鈴や小毬さんに思いっきりかけてしまうなんて。
これが原因でショックを受けたり、トラウマになったりしたら僕は謝っても謝りきれない。さすがに恭介も笑って済ませられることじゃないだろう。
「理樹、よかったか?」
そんな最悪のことばかり考えていると、顔を赤くしながら鈴はそんなことを聞いてきた。
「え? よかった、って?」
「だから……その、はじめてだったけどうまくできたか? ちゃんと理樹のおち……り、理樹のあそこはきれいになったか? あと気持ちよかったか?」
鈴は、自分のことより僕がどうだったかを気にしてくれた。
僕は恭介や謙吾のように女の子の気持ちがよく分かるほうじゃないけど、それでも今だけは自惚れじゃなく、鈴がどれだけ僕のことを考えてくれていたかが分かった。
それが嬉しくて、愛しくて、お互いに裸という状況じゃなければ鈴を抱きしめてあげたいと思った。
「うん。ありがとう鈴。よく頑張ったね」
お詫びとお礼と、とにかく鈴のためになにかしてあげたいという気持ちを込めて、鈴の頭を撫でる。髪の毛まで僕の出したのが飛んでいたから、それが髪に染み込まないように、指で掬い取ってから。
「そうか」
頭を撫でられ、鈴はくすぐったそうに頬を緩め――
「よかった。だったらすごく嬉しい」
心から嬉しそうな笑顔で、自己嫌悪に陥っていた僕の心を癒してくれた。
236 :
名無しさんだよもん:2007/10/21(日) 21:35:14 ID:LEJZf02wO
支援〜
あとちょいだぜ
「小毬さん、大丈夫ですか?」
「…………ほぇ?」
向こうではクドが小毬さんの顔や胸を拭いていた。ようやく小毬さんもこっちに戻ってきたようだ。
「小毬さんも本当にごめん。その……いろいろと汚しちゃって」
「………………」
小毬さん、考える人のように顎の辺りに手を当てること約十秒。
「…………!!」
何があったのか思い出したのだろう。小毬さんの顔が一瞬にしてゆでダコのように真赤になった。
「う……」
「う?」
クドが脇で首をかしげる。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん! 私もう理樹君以外の人にもらわれないぃ〜!!」
小毬さんは、泣きながら走っていった。
「あ、小毬さーん! まだ髪にリキのがついてるですよー!」
「まてこまりちゃん、走ったら危ないぞ!」
クドと鈴の精子も……違う、静止も聞かず小毬さんは走り続け……そして予想通り滑って転んだ。そしてそのまま床をカーリングのように滑っていき――
「ほわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
がらがらがっしゃーん! こーん! すこーん! がこーん! ごん、がん、どん、かーん……
あ、山積みになっていた風呂桶に突っ込んだ。
「…………」
「…………」
「理樹……あれは助けたほうがよくないか?」
「うん。急いで助けなきゃね」
小毬さんにはあとでもう一回よく謝っておこう。
目下イ支援
支援ありがとうございました。
今回はここまでです。
次回は、来週の土日が職場の旅行でSS書けないので(社会人の私は土日にスパートするので)おそらく再来週になるかと思います。
今回無駄にエロくてすみませんでした。あと好評の男メンバーの出番もなくて申し訳ありません。入れるタイミングがなくて。
けどこの話ではこれ以上のエロはいれないつもりです。さすがにお風呂場でヤっちゃったりはさせません。次回は姉御、葉留佳、美魚っちとの「露天風呂編」になる予定。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。もしよろしければ続きもまたよろしくお願いします。
最後に改めて、支援してくださった皆様ありがとうございました。
241 :
名無しさんだよもん:2007/10/21(日) 21:42:00 ID:LEJZf02wO
これだけの良ssを投下しておいて次は再来週とな!?
ズルいぞwwwwwちくしょうwwwww
>>239 エロスッ!
やばいな、おぎおぎしてきた。
ってか露天風呂ってしちゅえーしょんは思いのほかリトルバスターズに合っている気がする。
……ハブられてる男陣使ってでも、露天風呂モノ書いてみるかな?
ぶっちゃけハーレムものは好きじゃないんだがエロ描写がうまい…少なくともエロSSとしてはGjだ
あれ、皆レベル高すぎて投下する気がなくなって来た……orz
>>244 投下しちゃいなよ、ゆー
俺みたいな小ネタすら思い付かない奴がいる事を忘れないでくれ…orz
>>244 ええっ。そんな寂しいこと言うなよ…。
妄想を投下するってのは、きっといい気分転換になると思うし楽しいぜ。
>>239 ハーレムものですね。エロ描写が上手いと思いました。
一人称の理樹の扱いは難しいですよね。
自分の作品の理樹は、あれ以外ありえないので、ちょっと参っちゃいました。
それほど黒く書いたつもりもなかったんですが…
もう少し、序盤の鈴との性生活の描写を柔らかめにすれば良かったんでしょうか?
未だにわかりません。
とりあえず、お疲れ様です!GJなのです!
36スレですか…凄い長いですね。
自分の31スレを抜かれちゃいましたねw
旅行も楽しんで来て下さい!
とりあえずフルボッキが止まらない
>>244 皆の妄想の波紋が共鳴してこの世界を作っている。もちろんお前のもだ。お前の熱い妄想を魅せてくれ
>>239 誰か・・・ティッシュを・・・このままじゃしんでしまう・・・
前のアレは鈴の発言がちょっとマズいと思ったけど
これは違う意味でマズいです、ヤバいです。来週を楽しみにしますヨ
>>244 今日のみんなならその妄想を更に展開してくれるだろう。やっちゃいなよ、ゆーっ
やべ、何故かレス見てたのにぼーとしてた……。返答遅くてスマソ。
おし、頑張る!
おとぎ話小ネタ
ここはとある泉のほとり。
そこでまだ幼さすら感じさせる男の子と女の子が仲良くお弁当を食べていました。
「リキ、からあげはいかがですか」
「ありがとう、クドのお弁当はどれもおいしいね」
「わふー、そんな褒められると照れてしまいます」
ヒュルーーーーッ
そんな二人の間をいたずらな風が通り過ぎてしまいました。
「ああ、帽子が!」
「クドそんな慌てると」
ドポーン
そんな理樹の言葉が届くその前にクドは泉に落ちてしまいました。
すぐに手が伸びたため理樹は引張り上げましたが、そして現れたのは世にも美しい女神様でした。
「やあ少年、君が落としたのはこの筋肉ムキムキの真人君かね。それとも暑苦しく叫ぶ謙吾君かね」
「いやいや、どっちも違うから。そもそも落としてなんかいないから。僕が探しているのは普通のクドだから」
「少年、君は正直者らしい。褒美としてこの二人を君にあげよう。」
「えええーっ。クドを返してよ!」
「さらばだ」
そう言って女神様は泉の中へ消えてしまいました。
「理樹、オレはいつまでもお前に付き合うぜ」
「理樹、お前は俺が必ず守る」
「いやいやいや、こんな状況でそんな名台詞っぽいこと言わないでよ」
こうして男の子は好きな子を失い残ったのは暑苦しい男二人でした。
それから数日後この話を聞いた一人の男があることを考えていました。
(理樹は正直に答えて大切なものを失った。ならば嘘をつけばその嘘通りになるのでは)
そうして男は最愛の妹に声をかけました。
「鈴、泉まで一緒に遊びに行かないか」
「いやじゃ、ボケ」
「……泉でモンペチの大安売りをやっているらしいぞ」
「わかった、行く」
モンペチよりも低い自分の立場を変えるため、男は妹と二人泉まで遊びに行きました。
「恭介、どこにもモンペチなんかないぞ」
「鈴、泉の中にモンペチの新味を販売しているらしいぞ」
「ほんとか」
ドポーン
自分でついた嘘ながらありえない嘘を簡単に信じる妹を心配しつつ、女神が現れるのを待ちました。
「今度は恭介氏か。最近は落し物が多いな」
「なんで俺の名前を知っているんだ」
「気にするな。ただの女神補正だ」
「そうか」
「では恭介氏、あなたが落としたのはこの恭介氏のことを『お兄ちゃん』と呼ぶ小毬君か。それともこちらの『恭介お兄さん』と呼ぶ美魚君かね」
「ぬおおおおっ」
男は女神様の質問に大いに悩んだ。
自分も男の子の時のように、誰が見てもバッドな選択肢を出されると思っていただけにこの質問は予想外だった。
(こ、この二人は。だが俺に甘えまくる鈴は俺の長年の夢。でもやっぱり二人の方がお得か)
そうして血の涙を流す勢いで考えた末ようやく結論が出ました。
「なあ、女神、俺が落としたのは俺のことを『お兄ちゃん』と慕い、
俺がたしなめるのも聞かず風呂に入っていると一緒に入ろうとし、
おはようからお休みまで事あるごとに俺にキスを求め、
夜『怖くて眠れない』と言って枕を持って俺のベットに入ってき、
そして俺が『なあ、そろそろ彼氏を見つけたらどうだ』と言っても『お兄ちゃんのお嫁さんになるから平気だもん』と少しむくれながら答える
いつでも俺に甘える猫耳猫尻尾の鈴だ」
「そこまで現実とかけ離れた妄想言っててむなしくならないか」
「言うな、俺も少し後悔してるんだから」
「さて、ずいぶん長々と妄想を口にしていたな。私は自分に正直な人間は好きだぞ」
「じゃあ」
「だが規則は規則だ。嘘つきには罰を与えないと。君には猫耳猫尻尾のドルジがお似合いだ」
「ぬおおおおお」
「これただの猫じゃないか」
「正直に話していれば私たち二人は手に入っていたのに」
「恭介さん、嘘はダメですよ」
「おおっ、俺の妹パラダイスの夢が」
「そうそう忘れてた。鈴君の伝言だ。『このド変態。泉に落ちて一生浮かんでくるな』だそうだ」
「りいいいいいんっ!」
こうして正直者も嘘つきも大切な人を失いました。
大切な人は決して失わないようにしましょうというお話でしたとさ。
めでたしめでたし。
>>254 茶番だぁあああああああっ
つまり私が言いたいのは、風役のはるちんがあまりにも可哀想だろっ
しかし、これは難しい教訓だね。はっ、まさか
>>254は、大切なはるちんを失ったのか
茶番とか言ってすまなかった
パロディでありながらオリジナルの寓話性も損なっていない出来だね。今日は技巧を凝らした大型が多い中、シンプルなギャグで勝負とはやるな
257 :
名無しさんだよもん:2007/10/21(日) 23:47:07 ID:LEJZf02wO
>>252 今日のスレの雰囲気に流されずに(もちろんいいことだけど)ギャグとはwww
オレも明日らへん投下するか
258 :
244:2007/10/22(月) 00:00:58 ID:zQtXDp4T0
さて、皆の後押しのお蔭で書いてきた。一時間……頑張った、筈。
葉留佳と佳那多ssです。特にエロとか何も無し。思いついたままを唯書いてきた。
雨が、降り続いていた。
ここ最近降り始めた雨は、止む事を知らず、唯淡々と地面を濡らしていた。
初めの内はもの珍しがり、まるで幼少期に戻ったかの様に、いつまで雨が続くのかを話す生徒も、
或いは成長する事で、それを見せないながらもやはり心の中ではそれを楽しんでいる生徒も、
理解の範疇を越えた雨の時間に、皆一様に口を閉ざし始めていた。
人の感情は感染するらしく、降り注ぐ雨に対する辟易が蔓延した校内は、殺伐とした雰囲気が充満している。
まるで、私の心の様に。
最近はその負の感情に揺り動かされる生徒が多く、
かつて「あの娘」──三枝葉留佳だけを相手にしていれば良いわけではなくなった。
大概の問題はその場で解決するものの、中には狡猾な者もおり、その度の私は頭を悩ませ、そして全て断罪した。
厳しすぎる、との声も聞こえてはいたが、所詮陰口、一度睨めば、直ぐにそれらの声は猫なで声になり、
やがて声の主ごと私の視界から消えていた。
これでいい、と想う。
だけれどふと、想う。
廊下を一直線に歩く私は今、何を追い求めているのだろうか。
断罪すべき者だろうか。
死に場所かも知れない。
或いは、今も毎晩夢に見る、私の大切な──妹なのかもしれない。
口でなじればなじる程、大事な物を奪えば奪うほど、私の中の何かが崩れ落ちていくのだけれど、
当の昔に凍らせた私の心は、そんな感覚には見向きもせず、「あの娘」を、そして私の中の何かを削っていくのだ。
けれどもそれは誰の為でも無い、「あの娘」の為なのだ。
恐らく私の心は一生凍てついたままだろうけれど、せめて「あの娘」が私の様にならないのであれば、
それは間違っていないはずだ、と想う。
少なくとも、その時は。
間違って、想ってしまった。
「あの娘」──葉留佳が最近、悪戯を繰り返している。繰り返しているだけならまだしも、一人の男子生徒と一緒に居る事が多く、
笑っているのを良く見る。
始めは唯の偶然かとも想っていたけれど、様子を見た限り、どうやら葉留佳の意志で連れまわしている様だ。
恋愛なんて私は知らないけれど、きっとあれがそうなのだろう。彼─直枝理樹と言うらしい─と一緒に居る葉留佳は、
まるで普通の女の子の様に眩しく見える。
だから、彼と初めて話した時、
ありがとうと、言いたかった。
ごめんなさいと言いたかった。
私は葉留佳をこの学校から追い出そうとしているし、多分その通りになるだろう。
だから、せめて刹那の間でも、葉留佳が笑って居られるのであれば、少しは私の凍て付いた心が温もりを思い出してくれるのだと想う。
きっとその僅かな温もりは私を締め付けるのだろうけれど、
私が葉留佳を覚えて居られるのであれば、
少しでも葉留佳を愛して居られるのなら、
甘んじてその痛みを受け入れられる気がした。
雨は、幾重にも降り注ぐ。
朝、学校に着くと、殺伐としていた筈の校内に、違和感を覚えた。
一体の古違和感の正体は何なのだろうと疑問に思ったのも束の間、すぐに答えを見つけた。
声が、聞こえるのだ。
暗い筈の校内の至る所から、話し声が聞こえる。否、声と言うよりも、騒ぎとでも呼ぶべきざわめき。
話を聞こうと、近くの生徒に話しかけても、要領を得ない回答ばかり。にもかかわらず、その話題の中には、必ず葉留佳の名前が出ていた。
また葉留佳が悪戯でもしたのかと想ったけれど、どうも様子が違う。これではまるで違和感と言うより、そう、胸騒ぎの様な感覚。
一体何が、未だ雨の降るこの学校に変化をもたらしたのかと、止まっていた足を再び動かそうとしたその時。
私の眼に、それは見えた。
黒い布の切れ端と、数本の長めの髪の毛。
そして、そして──
くしゃくしゃに捨てられた、一枚の、白い紙。
そこに書かれた内容は、とても葉留佳が耐えられる内容ではなくて、
黒い布の切れ端は、きっと私がしているのと同じ、スカート部分で、
長く透きとおる、私と同じ色の髪の毛は、この学校には一人だけで、
騒いでいる生徒の輪の中には、両手で肩を抱き震える葉留佳が居て、
そして私は、全てを理解した。
葉留佳が──凌辱されている!
「は、葉留佳っ!」
だから私は、我慢出来なくて、堪え切れなくて、耐えられなくて、
自然と、走り出していた。
距離にして数瞬。
時間にして刹那。
けれど起こった悲劇は──無限。
雨音が一つ、私の耳に届く。
え、っていうか「改行が多い」ってどうすればorz
>>262 ここは最多でも32行までしか一度に投稿できない。
よって、一度に投下しようとする分量を減らすか、改行の回数自体を減らすかで対処する必要がある。
逆に「本文が長すぎます」のときは、純粋に一度に投稿できる文字数の限界を超えて書き込もうとしているため、分量を減らすのがよい。
単に行数制限と違います?
ちなみに葉鍵板は32行、2048バイトまで一度のレスに書けますよ
ユニコードもおk
全てが最悪だった。
全てが災厄だった。
私は葉留佳を守りたかった。誰よりも葉留佳を守りたかった。
けれど、誰よりも葉留佳を傷つけてしまったのは私で、そう言う意味では、私は一生許されないのだろうとも想う。
多くは無い、共に居た時の記憶は、常に蔑まれる葉留佳の姿だった。
だから私はそれを変えようと、
せめて私はそれを無くそうと、
妹がこれ以上泣かない様にと、
自分を殺して来た。
けれどどうやら私が殺していたものは、他でも無い、葉留佳だったのだ。
「……苦しいよ」
──うん。
「……痛いよ」
──うん。
「……許さないよ」
──うん。
綺麗だった髪は解かれ、切られたのか数十本ほど短く切られていた。
口からは微かに赤い血が滲んでいた。
制服は破かれ、所々黒い制服ではなく、白い下着が見え隠れしていた。
しかし、それでも葉留佳は、笑っていた。
「……離してよ」
──いや。
「……泣かないでよ」
──いや。
「……」
──ごめんなさい。
許されない事など分かっていたけれど、それでも、それしか、思い付かなかった。
「……ずるいよ。今更謝るなんて。泣いて謝れば同情してくれると想ってるの? 散々、散々私から沢山奪っといて!」
ぎり、と、葉留佳が私の肩を強く握る。それはかつて二木の人間によって付けられた傷がある場所で、ずきりと古傷が傷んだけれど、別に良かった。
葉留佳に付けられる傷なら、幾らでも耐えられる。傷みの分だけ、葉留佳を想える。
「やっぱり、最低だ。最低だ……」
ふっ、と、葉留佳が私の肩を弱く抱く。それはかつて二人の時間にこうしてどこかで過ごした記憶で、ずきりと心臓が傷んだ。
それはきっと、邂逅。
傷跡と言う名の、再会。
「……『お姉ちゃん』の泣いてる所なんて、初めて見たかも。皆に言い触らしてやろう」
──それは恥ずかしいから、やめて。
「しかも個室に連れ出していきなり抱き着くなんて。廊下に居た人達はぽかんとしてたよ」
──どうして笑っていられるの?
「だって、これくらいの事……散々されてきたから」
ああ、そう言う事か、と。
私は、理解した。
葉留佳は、知らないのだ。
それが、普通ではない事を。
幼い頃からそういう環境にいた葉留佳は、それが普通では無い事を、知らない。
だから、笑った。
普通だから、笑った。
痛いはずなのに、苦しいはずなのに、笑ってしまった。
ともすれば擦り切れて、或いは腐って壊れてしまうような心が、泣く事を拒んだ。
けれど、と想う。
壊れたものは直るけれど。
欠けたものは直らない。
壊れた心は癒せるけれど、
欠けた心は癒せない。
まるで止まない雨の様。
それは晴れない空の様。
ぎゅっと葉留佳を抱き締める。体温と存在を確かめながら。
葉留佳は、今度は何も言わない。何も言わない代わりに、開いていた両手を、躊躇いながらも、ゆっくりと、私の背中に回した。
伝わってくる体温が、凍て付いた私の中に沁みてくる。
鋭い氷柱は、折れやすい。鋭い分だけ、脆くなる。
何時の間にか折れていた私の氷。雨水と、葉留佳の体温。
肩が冷たい。抱き締めた葉留佳の顔がある、私の右肩が冷たい。
僅かに聞える嗚咽は、一体どちらの物だろう。私のかも知れないし、或いは。
雪解けの雨は止んでも、私の心が溶けていく。
それはきっと、優しくはない一つの物語。
269 :
名無しさんだよもん:2007/10/22(月) 00:23:10 ID:qQqsaTNGO
今日はss一般投下されるな〜
なにはともあれ乙
と言うわけでss投下なんて初めてだから段取りが悪かったね、っていう。
申し訳ない。
いや、普通に文章上手いっすよ。
会話を多用するSSは原作っぽくてやりやすいけど、逆に地の文を多用して読ませるSSは技術が必要だから難易度が高い。
それを初めてでここまで書いて読ませるのはたいしたものです。よければまた投下しちゃってください。
乙
上手だと思います
>>269 >>271 レストン! やっぱり読むのと書くのは違うなぁと、改めて想った。
難しいね、描写……っていうか会話苦手すぎ。
>>272 サンキュス! 慣れないことをすると筋肉がこむらがえるぜ……。
「理樹」
「恭介?何か用」
「CGは…100%いったか?」
「は?」
「だからCGは100%いったのか」
「ごめんなんのことだかさっぱりなんだけど…」
「あぁ、そうか…………よしっ、これで分かるはずだ」
「なにをしてたのさ…ん?これは…100…%?」
「おお、凄いじゃないか、じゃあ既読テキストはどれくらいになってる?」
「ええと…89%みたいっていうかなんなのさこれ!」
「ふむ、あと1%足りないな」
「こっちの質問にも答えてよ…」
「ちょっとズルいがこれくらいはサービスするか
『待て理樹!それは孔明の罠だぁー!』」
「…」
「どうだ?既読が90%になってないか」
「あー、なってるけど…」
ちゃらららちゃちゃちゃー
「定番なLvUPの音だね…」
「おめでとう理樹CG100%既読90%達成だ」
「あ、ありがとう…で、なにかあるの?」
「勿論だ、これをお前に渡す時がきた」
「これは…家具部のカギ?しかも金色…」
「真・家具部のカギだ、これでを持って家具部イベントに行けば新たな冒険が待っている」
「もう、突っ込みどころ多すぎて訳わかんないんだけど…」
「ああ、最大4人PTで行けるから強い奴と一緒に行ったほうがいいぞ
あとイベント上能美は外せない、しっかり守ってやれよ、それじゃな」
「ま、待ってよ恭介!…行っちゃった、行くしかないのかなコレ」
>>275 理樹「とりあえず仲間を探さないと……あ、真人だ」
真人 が 1体 現れた!
>どんな態度で接しますか?
友好的
威圧的
理樹「え!?なにこれ、すぐに仲間になるんじゃないの!?」
理樹「と、とりあえず……」
ァ友好的
威圧的
真人「なにかくれよ」
真人「そうだな……\980だ」
理樹「お金取るの!?」
ァはい
いいえ
真人「まだ足りねえな……なにか楽しいことやってくれよ」
理樹「えー……」
ァ筋肉
歌う
理樹「筋肉筋肉〜!」
真人「コンゴトモヨロシク」
理樹「早いよ!!」
キン肉マン 真人は仲魔になった
理樹「真人って種族キン肉マンなんだ……っていうか仲魔……?」
メガテンかよっ!
恭介がスティーヴンってはまり役かも
>>267 これはまた、良い一面をもつかなたんですね
かなたんから見たはるちんがよく表されてます
あえて言うなら、理樹君は出さなかったほうが良かったかも?
しかしここまで地の文が多いものを書けるとは、いやはや
>>275 なんだ?これは作れば・・・ごめん、無理っ
DNMLで作っても、28通りのシナリオを書かないと・・・いや、45か
>>278 確定メンバー(理樹、クド)以外のリトバスメンバーから選ぶなら42通り、追加で佳奈多とさささを加えると56通りにもなるな。
まぁ全部は無理でも、思いついたの書くだけでも面白そうじゃね?
俺? メガテンあんま知らないから無理…せいぜい種族と技位ならわかるけど。
燃えよリトルバスターズ!
作曲 タイムボカンのあの人 作詞 棗恭介
遠い世界に 響きあう
波紋の呼吸を つきあわせ
虚構世界に つめかけた
僕らをじぃ〜んと しびれさす
いいぞがんばれバスターズ
リトルバスターズ!
一番 来ヶ谷 塁に出て
二番 恭介 ヒットエンドラン
三番 宮沢 タイムリー
四番 直枝が ホームラン
いいぞがんばれバスターズ
燃えよバスターズ!
五番 井ノ原 筋肉打
六番 伏兵 神北だ
七番 はるちん 空振った
八番 能美 国帰れ
いいぞがんばれバスターズ
燃えよバスターズ!
「どうだ、なかなかいいだろ!」
「ほぼパクリじゃないの!!」
「と言いますか、私の歌詞酷くありませんか!」
「いや、クー公の方が酷くないか……」
「本当です。なんで国帰れなんですか」
「ちゃんと能美√をすれば意味はわかる」
「……何言ってるの恭介……」
「どうでもいいですけど、私の名前がありませんね」
「あたしもだぞ!このバカ兄貴!!」
「……すまん素で忘れてた」
281 :
名無しさんだよもん:2007/10/22(月) 19:19:11 ID:qQqsaTNGO
時々思うんだ…
なんで真人の頭に巻いてるあれは赤色なんだろうって
黄色や紫、筋肉色でも良いんじゃないかって
>>278 サンクス! 逆に教えて欲しい、会話ってどうやって書k(ry
理樹君は、うん、まぁ……そうだね、徹底して二人の方が良かったかも。
参考にするよw
>>280 逆にどうして八番打者で歌を終わらせられるんだw 違和感に気付けw
>>281 意外と知られていないが、ネクタイみたいなもんで実は日によって変っている。
>>282 いやいやいや、地の文が書けるって強みだよ。
SSは絵や声に頼らない小説に本来は近いはずだから地の分は大事なんだけれど、
基本的に読み手が原作プレイ済なせいで、容易に絵や声を想像してくれるから
台詞だけのSSでも通じたりするわけで…これはSSの特徴か。
流れ切ってすまないが、小ネタ投下してもいいよね?答えは聞いてない!
理樹「いくら何でも前のやつは話が黒すぎるよ…」
恭介「仕方ないな、じゃあ、今回はほのぼのがテーマで家族ゲームをしよう」
祖父:恭介、祖母:小毬、母:理樹、父:鈴、長男:真人、長女:クド
近所の奥さん:葉留佳、近所の奥さんの舅:来ヶ谷、近所の奥さんの姑:美魚
近所の奥さんの夫:謙吾
朝。
理樹「皆!朝だよ、ほら、起きて!」
鈴「ん…理樹か、まだ眠いぞ…」
理樹「今日は朝一番で会議だって言ってたじゃない、もう起きないと間に合わないよ!」
クド「おはようございますっ」
理樹「おはよう、真人は?」
クド「お兄様ならまだ寝てるのです」
理樹「まったく仕方ないなぁ…起こしてくるか…」
クド「私が起こしてきますから、お母様は朝ごはんの支度を続けてください」
理樹「ありがとう、じゃあお願い」
真人「やべぇっ遅刻しちまう!」
理樹「ほら、言ったじゃない。はい、お弁当、交通事故に気をつけて」
真人「いってくるぜっ!」
鈴「まったく朝から騒々しいことだ」
理樹「真人のこと言ってる場合じゃないでしょ!はい、お弁当。急いで!」
午前中。
理樹「あぁっ、お母さん、腰痛いのに無理しないで。洗濯は引き受けるから」
小毬「ありがとう、じゃあ私はちょっと早いけどお昼の下ごしらえでもしてるよ〜」
理樹「えぇ、そちらはお願いしようかな。そう言えばお父さんは?」
小毬「縁側で来ヶ谷さんちのおじいちゃんと将棋をしてるよ〜」
恭介「最近、どうだい?」
来ヶ谷「うちは典型的な嫁姑の小競り合いで賑やかな限り、といったところか」
恭介「そうかい。こっちはほのぼのしすぎててちょっと退屈なくらいさ…」
来ヶ谷「それは持てる者の贅沢ってやつだよ、棗さん。…王手だ」
恭介「一方でご隠居はよそんちでのんびり将棋ってか、ってこの手はいやらしいな…」
来ヶ谷「はっはっはっ、長考はいくらでもしてかまわんよ」
昼下がり。
理樹「…はっ!ついうたたねしちゃった。夕食の買出しに行かなきゃ」
葉留佳「あ、棗さんちの奥さん、こんにちわ」
理樹「来ヶ谷さんちの奥さんじゃない、こんにちわ」
葉留佳「お夕食の買出し?」
理樹「うん、うちは人数多いから早めにかからないとダメなんだよね…」
葉留佳「主婦も楽じゃないよね〜、うちなんか鬼のような姑に毎日…」
理樹「そ、そうなんだ…うちのお母さんはなんだかほわほわしてるから」
葉留佳「もうね、旦那が帰ってきたからちょーっと仲良くしただけで、あの鬼ババったら
『私の謙吾に勝手に触らないで、この泥棒猫!』って目で見るし…、
部屋にはなんか変な表紙の薄っぺらい本があって、掃除のときに扱いが悪いと
それはもうくどくどとお説教されて…」
理樹「た、大変だね…」
夕方。
クド「ただいま、なのです。…!、このにおいは今日のおかずはひょっとして…?」
理樹「お帰り、今日はおかずはハンバーグだよ」
クド「もう私は幸せ一杯、なのです。あ、お風呂掃除は私がやっておきます」
理樹「そう?じゃお願い。ヴェルカとストレルカの散歩は真人にやってもらうから」
真人「ただいま〜あー、腹減った〜」
理樹「おかえり。真人、夕食の前にヴェルカとストレルカの散歩に行ってきて」
真人「もう腹減って動けねぇよぉ」
理樹「クドはちゃんと家の手伝いもしてるよ?はい、ちゃっちゃと行ってくる!」
真人「しゃーねぇか…あー、腹減った…」
鈴「ただいま」
理樹「おかえり」
鈴「今日は会議の場でモンペチの新作のプレゼンをしたら、疲れたぞ…」
理樹「お疲れ様。ご飯できてるけど、先にお風呂にする?」
鈴「いや、せっかく理樹が作ったご飯が冷めるといけない、先にご飯だ。あ、これはおみやげだ」
理樹「おみやげ…ってこれモンペチじゃない」
鈴「うちの猫が食べない商品がよその猫が食べるわけないから、うちでもテストだ」
理樹「それはいいけど、これ以上ドルジが大きくならないか心配…」
夕食〜夜。
理樹「クド、どうしたの?硯に筆なんて持ち出して」
クド「お婆様が今夜はいい星が出ているから一句詠まれる、とおっしゃられたので
お持ちするのです」
理樹「へぇ、ちょっと見に行ってみようかな」
小毬「なんだか皆集まってきたら年甲斐もなく緊張してきたよ…」
鈴「相変わらず母さんはロマンチストだな」
恭介「いいこと思いついた。せっかく一家揃ったわけだし、皆で句をつないでくってのはどうだ?」
理樹「いやいやいや、とんでもない歌になるのが目に見えてるから…」
就寝。
理樹「ガスの元栓よし」
「炊飯器のセットよし」
「目覚ましのセットよし」
理樹「ああ、もう。また布団蹴飛ばした上にお腹出して寝てる…」
鈴「…理樹、やったぞ。このモンペチなら大ヒット間違いなしだ!…くぅ〜」
理樹「夢の中でまで仕事頑張ってる、かぁ。お疲れ様。でも風邪は引かないでね」
理樹「なんだかんだで今日も一日あっという間だったなぁ。
さーて、明日も頑張るために寝よう。おやすみなさい…」
恭介「どうだ?これでもかってくらいほのぼのした家族の話になってるだろ?」
理樹「いやいやいや、確かにほのぼのしてるけど、どこか根本的に間違ってる気がするのは僕だけ!?」
恭介「全て等しく家族さ」
>>288 GJ!
しかし何でこんなに 母:理樹、父:鈴 の配役に違和感が無いんだろうw
290 :
名無しさんだよもん:2007/10/22(月) 21:33:53 ID:qQqsaTNGO
>>289 将来そうなるからさw
鈴アフターが楽しみだぜ
まとめサイトはどこだよ
>>279 何度も計算したんだ、でも42にはならなかった・・・何故だっ
8人から2人選らんで28 一人だと8、選ばないで1 計37
ささささんとかなたん入れると45+10+1で56 これはあってる
>>288 ヒャッホウ、このシリーズ大好きだ、楽しいね
謙吾とはるちんの組み合わせがかなり好きな私はおぎおぎしてたわけさ
そしたら・・・絡みが全くなかったよ、うわぁああああん
293 :
名無しさんだよもん:2007/10/22(月) 22:41:56 ID:qQqsaTNGO
わふー、なんだか話についていけないですー
みおちんの扱いの悪さに泣いてる漏れ(ノД`、)ウェーン
295 :
名無しさんだよもん:2007/10/22(月) 23:31:48 ID:qQqsaTNGO
あれ?
さささは?二木は?
つか、二木の身長とスリーサイズが知りたい。
メインヒロインはまとめWikiに載ってるんだけどな…
>>295 棗恭介風来記より抜粋。
笹瀬川佐々美
height:154cm weight:43kg 3size:78/54/81
二木佳奈多
height:163cm weight:47kg 3size:80/57/82
まあ要するに
さささ≒鈴
かなた≒はるちん
ってことですな。
さささもっと背高いイメージだったんだがな…
この高さはいいな
たしか、Kanonで主人公に小学生かと思われたあゆの身長が154cmだったよな? それと互角か。
まぁあゆの場合はお子様っぽい雰囲気もあったとはいえ…やはりささみも小学生…はひどいから中学生に間違われたりするのだろうか。
>>298 俺と同じゼミの子は20にもなって中学生に間違えられたらしい。そんなに親しくないから身長は知らんが、やっぱりそれくらい
ちなみに俺と同じサークルの子は150ぎりぎりで小学生に間違えられることもあるとか
300 :
名無しさんだよもん:2007/10/23(火) 00:52:23 ID:hqazIOVSO
>>299 そういう人本当にいたんだな
…覚醒しちまいそうだ
そういや大学生の時に142cmって女の子がいたなあ
俺が2m近くあるんでいつも「20cmよこせ」って殴られてたが…
卒業するころには150cm近くまで成長しとったわ
大学で身長伸びる奴もいるんだな
けっこう150くらいの人っているんだねえ。
つか、154でソフト部の4番張ってるさささってスゲェな。
……取り巻きの方が背が高かったりしそう。
ところで2時くらいにアホなSS投下したいのだがよろしいか?
特に意見がなければ投下させてもらうんでヨロシク。
むしろいま投下してくれ!!
>>302 俺は読むのは明け方目覚めてからになっちまいそうだが、他の皆が読んでくれると思うので
ゆー、投下しちゃいなよ
「……妹が欲しい」
昼食のオムライスが美味しかった昼休み、恭介が唐突にそう口にした。
「なにいってんだオメーは」
「鈴が可愛くないのか、恭介?」
「勿論、鈴は可愛いさ」
真人と謙吾のジト目の問いに、無駄に胸を張って答える恭介。
この瞬間、恭介の称号は『シスコン』で固定された。
「だが、『お兄ちゃん』と呼んでくれる妹を持つのは男のロマンだと思わないか?」
「いや、言ってる意味がわかんないよ恭介」
「右に同じく」
「以下同文」
理樹、謙吾、真人と次々に否定されて恭介は押し黙る。
ゴホン、と咳払いをして恭介は再び口を開く。
「……真人、お前とは一番古い付き合いだったな」
「ああ」
「今までで一度でも、鈴が俺を『お兄ちゃん』と呼んだことがあったか?」
目を閉じて思案し始める真人。
「……ないな」
しばらくの沈黙の後、真人はキッパリと言い切った。
「そして理樹、謙吾。過去に鈴が俺にしたことといえば?」
「蹴ったな」
「蹴りだな」
「蹴ってたね」
「……だろ」
三人に揃って即答され、自分で振っておきながら恭介は涙ぐんでいた。
「まあ長々と講釈をたれたが、要するにだ……」
恭介が立ち上がる。
拳を握り締め、胸元で構えて息を吸い込む。
「一度でいいから鈴に『お兄ちゃん』と呼ばれてみたいんだよ俺は!!」
バックに日本海の荒波が見えるほどの勢いで恭介は力説した。
だが、それを聞いていた三人の反応はと言うと、
「……脳外科に行ったほうがいいんじゃないのか?」
「連れてくか?」
「この辺に脳外科あったかな……」
恭介の正気を真剣に疑っていた。
ぶっちゃけるとドン引きである。
「待てお前らっ!いいだろ一度くらい望んだって!」
「いやまあ……そりゃそうかもしんねぇけどよ」
「なにしろ、相手が相手だからな……」
そう、何しろ恭介の妹は言わずと知れた鈴である。
傍若無人のくせに極度の恥ずかしがり、到底『お兄ちゃん』などという呼称は望むべくもない。
正直、ミッションにされようものならまさにミッション・インポッシブルになるだろう。
「……代わりに小毬さんとか」
「いや……それ、シャレにならんだろ」
だから理樹は、代価案を提示した。
それを皮切りに、次々と案が提出されていく。
「クド公はどうだ?」
「リアルすぎる」
「西園あたりどうだ」
「あいつはどっちかというと姉だろ」
「三枝は?ノリでやってくれんじゃね?」
「その代わり二木に殺される」
「じゃあ来ヶ谷さん!」
「あんな怖い妹いらんわっ!!」
リトルバスターズの女子メンバー全員を却下し、
とうとう謙吾の口から笹瀬川の名が出かけたところで、
「お、どうした鈴、今日は小毬と屋上じゃねえのか?」
近づいてくる鈴に気づいた真人が声をかけた。
だが、鈴はそれに全く答えない。
「鈴、大丈夫?なんか顔が赤いけど……」
「……だいじょうぶ」
言葉も少なく理樹の問いに答えた鈴は、紅潮した頬のまま恭介の前に立った。
「なんだ、鈴……俺、なにかやったか?」
「……お兄ちゃん」
ピシリ、と空気が固まった気配がした。
しかしそんな空気を意にも介さず、鈴は恥ずかしげな笑顔で、最大級の破壊呪文を放つ。
「大好き、お兄ちゃん」
(なんですとォォォォォォッ!!?)
ベタフラを背負った理樹・真人・謙吾の心の声が唱和し、肉体は硬直した。
「……鈴……!」
感極まった恭介が立ち上がり、鈴の両肩に手を置いた。
「……俺は一生……お前を守ろう!」
「待て!それは俺のセリフだろう恭介!」
セリフをパクられた謙吾がツッコミを入れたが、恭介も鈴も耳を貸さない。
「……嬉しい、お兄ちゃん」
心の底から嬉しそうに言った鈴は、恭介の胸に飛び込んだ。
「ありえねえ……」
「天変地異の前触れかな……」
抱きしめあう兄妹を目にして、真人と理樹が呆然と呟く。
ちなみに謙吾はツッコミをスルーされて体育座りでブルーになっていた。
「お兄ちゃん、抱っこして?」
「ああいいとも。抱っこでもおんぶでもわっしょいでも何でもしてやるぜっ!」
完全に浮かれポンチと化した恭介であった。
そして抱っこしたままイスに座ってイチャイチャし始める兄妹。
その甘い空気に当てられて、クラスの半数が砂を吐いた。
某お笑い芸人がいたら、確実に『甘〜〜〜〜〜〜い!!』と叫んでいることだろう。
『……なんなんだあの兄バカっぷりは……』
甘い空気から逃げるように廊下に退避した理樹たちは、言葉は違えどそう口にした。
もはやあの兄妹に周囲は目に入っておらず、いなくても気づかれることはない。
「つーか鈴があんな呼び方するだけでもありえねえ」
「そこなんだが……あの呼び方にはそんなに破壊力があるものなのか?」
パーフェクトなアホに進化(退化?)した恭介を廊下から眺めて謙吾が言った。
二人とも『お兄ちゃん』と意地でも口にはしたくないらしい。
もっとも、男が『お兄ちゃん』などと口にしてもキモいだけなので問題はないが。
「……妹がいないからよくわからないけど……近い体験は出来ると思うよ」
「ほう?」
顎に手を当てた理樹が呟くと、謙吾が興味深そうに目を向けた。
「目をつぶって想像してみて。まず謙吾」
「ああ」
言われたとおりに謙吾が瞳を閉じた。
そして理樹がキーワードを口にする。
「……巫女服姿の古式さんが三つ指突いて『旦那さま』」
「がはっ!」
脳裏に浮かんだクリティカルヒットの映像に、謙吾が大きくのけぞり、膝をついた。
「次、真人ね」
「え、俺も?」
目を見開いて荒い息をつく謙吾に戸惑いながらも、真人が目を閉じた。
「……メイド服姿のクドが笑顔で『ご主人様っ』」
「ぐあぁっ!」
謙吾同様のクリティカル映像に、真人の体がくの字に折れ、そして膝をついた。
「こ、これは……ヤベェぜ……」
「なんてことだ……想像だけでこれほどの威力……」
「いや、ここまで上手くいくとは思わなかったけど……」
理樹が少しだけ呆れ気味に呟いた。
まだ少し息は荒いものの、衝撃から立ち直った真人と謙吾が立ち上がる。
「恭介はあんなスゲェ衝撃を受けたってのか?」
目だけで恭介を見ながら、真人が口を開く。
「まあ、近いものはあったんじゃないかな」
「それは……兄バカにもなるだろうな」
三人が視線を向けた先では、鈴が恭介の頬に口付けし、恭介が鈴の額にお返しのキスをしていた。
『あれはもう兄妹よりもバカップルだろ……』
三人の意図するところが再び同調した。
しえんだあ!!
紫煙さ
「さて……どうする?アレを」
一息ついて、真剣な表情を作った謙吾が二人に問いかけた。
「別に放っておいてもいいんじゃない?」
「あれなら、オレも蹴られないですむだろうしな」
「俺もそう思う。だがな……」
チラリと恭介たちに視線を向けた謙吾は、その甘すぎる様子にため息をつく。
「このまま放っておくと……行き着くところまで行ってしまいそうな気がしてな……」
言葉にはしないものの、謙吾が意図するところは二人にも伝わった。
「……見ろ、あの二人を」
「恭介の手が自然に鈴の腰に回ってるな……」
「どんどんヤバイ方向に突っ走ってるね……」
兄妹仲がいいのは結構だが、流石に恭介を犯罪者にするわけにはいかない。
三人揃って重苦しい表情になって口を噤んだ。
「案外、一発軽く引っ叩けば元に戻んねえかな」
「……どう考えても恭介に瞬殺される気がするんだが」
努めて明るく言った真人だったが、謙吾の打ち出した未来予想図にまた押し黙る。
だが、そんな重い空気の中理樹が顔を上げた。
「やるしかないよ」
毅然とした顔でそう告げる理樹。
「鈴が本当に心変わりしたのならそれでもいいけど。
もし何かのせいでおかしくなってるなら、止められるのは僕たちしかいないんだ」
「理樹……」
「……そうだな」
真人と謙吾が理樹の決意に大きく頷く。
「よし、恭介は俺と謙吾でなんとしても止めてみせる。この筋肉に賭けてな」
「その隙に、理樹は鈴をなんとか元に戻してみてくれ」
「わかったよ」
作戦を確認し、顔を見合わせてもう一度だけ三人で頷きあう。
おそらく、今の鈴に何かしようとするならば恭介は過去最大の敵として立ちはだかる。
かつてない決戦の予感に身を引き締め、三人は揃ってその重い一歩を踏み出そうとして……
「鈴ちゃ〜ん、どこ〜!?」
小毬のほんわかながらも切迫した声につんのめり、三人揃ってすっ転んだ。
「け、謙吾、真人、早くどいて、潰れる……」
真人と謙吾の重量級コンビに下敷きにされた理樹が、死にかけの蚊のような声で呻いた。
「す、すまん理樹!」
「悪ィ!」
理樹を下敷きにしていた二人が慌てて立ち上がり、理樹に手を貸して立ち上がらせた。
「なにやってるの?理樹くんたち?」
「ああ、いや。実は、鈴がな……」
「そうだ!鈴ちゃん知らない?」
謙吾が鈴の名を口にするなり、小毬は謙吾の言葉を遮って叫んだ。
「鈴なら、教室の中にいるけど」
「ちょっとばかし、信じられない性格になってるけどな」
「え?」
「……見ればわかる。ただし、覚悟はしておけ」
小首をかしげた小毬に、謙吾が教室の中を指し示した。
それに従って、小毬がひょいと教室を覗き込む。
「ほわぁっ!?」
それと同時に奇声を上げて慌てて廊下へと視線を戻した。
「恭介さんと鈴ちゃんが、バカップルに〜」
「神北でもダメージは避けられないか」
「もはや精神兵器だね……」
信じられない光景に泣き出した小毬に、謙吾と理樹がしみじみと感想を漏らした。
「まさかこんなことになるなんて〜」
「待て、その口ぶりだと鈴があんなことになった原因を知っているのか?」
「だって、鈴ちゃん、今酔っ払っちゃってるの〜!」
『……は?』
小毬の発言に三人が固まる中、教室では。
「鈴!?どうした、鈴!?」
真っ赤な顔をして、力なく寄りかかった鈴に必死に呼びかける恭介の姿があった。
「鈴ーーーーーーー!!!」
後に教室にいた生徒は語る。
『どんなドラマより映画より、あの叫びは心に迫るものだった』と……。
「つまりなんだ、貰った菓子の中にウイスキーボンボンが混じってたってことか?」
「鈴ちゃんが平気で食べてたから普通のチョコレートだと思ったの〜」
鈴を抱きかかえたままプチ錯乱状態になった恭介ごと保健室に鈴を運び、
未だ泣きじゃくる小毬から状況説明を受けた三人は、ようやく原因を把握した。
当の鈴は、まだ少し顔は赤いものの、ベッドですやすやと寝息を立てている。
「ウイスキーボンボンで酔っ払うってよ……」
「人騒がせな酔い方もあったものだな……」
鈴の酒の弱さに、或いは鈴の酒癖に、各々深くため息をつく。
「なんだよ……昨今、健気な妹キャラによくある不治の病イベントかとビビッたぜ」
「そんな昨今は未だ到来してないからね、恭介」
ようやくプチ錯乱から復帰した恭介に理樹がツッコむ。
「なにはともあれ、鈴に酒は禁物だな」
「肝に銘じておくよ」
ここに、理樹・謙吾・真人による『鈴に酒を飲ませない同盟』が結束した。
しかし、恭介卒業祝いパーティーを始め、第二次卒業記念パーティー、果ては結婚式と、
今回の悪夢(と言えるかどうかは微妙だが)が繰り返されることになるとは露とも知らぬ男衆であった。
――後日談。
「鈴」
「ん、なんだ恭介」
「何か……俺に言うことはないか?」
「べつにない」
「恥ずかしがらなくていい。思うがままに、己を解放するんだ」
「……」
「さあ、今こそお前のありったけの愛を込めて!お兄ちゃんと呼んでくれ!!」
「……寄るな、しね、ド変態」
「……ちょっと待ってくれ」
「待たない。ドラスティックにぶっ殺したかったあの日の夏inトーキョー!!!」
「そ、それは幻の棗流奥義……ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
――さらに後日談。
「恭介……そんなにウイスキーボンボン買い込んで……」
「他意はない」
「ぜってーあるだろ」
「確実にあるな」
「他意は、ない」
以上、支援サンキュー。
つか支援受けたの初めてだけどヤキモキするもんだな……貴重な体験だ。
他にも真クドものが2つほどネタとしてストックされているんで、
書きあがったらまた投下するよ。
……それとそろそろカラオケSSもまた投下するかもね。
さりげにマクドや謙吾古式もあって実にGMだ!
こんな鈴もありだな!
このアホめ!(褒め言葉)
お兄ちゃんって言う鈴よりも、むしろそう言われてはしゃぐ恭介萌えだなw
ヤベェ、鼻血が出そうだ・・・。
こんな夜遅くまで起きてたかいがあったぜ!GM!!
どれも等しくチョコレートさ
>>321 おおおおおおおww俺を悶死させる気かww
GJッ!!GMッ!!
>>316 恭介のアホらしい側面が端的に表われていてGJだ。
>>321 拙い、これは一撃必倒級だ…というか、技量高くね?
この場合一緒に恭介も落ちるだろう
>>321 メイド好きでもない俺にも新たな道が見えた気がする
すげぇ破壊力だったぜ。
ところで最後の、恭介卒業祝いパーティーはともかく結婚式って…。
誰と誰のだっ。気になるぜっ。
「では、読み上げさせていただきます」
飯まだか
月夜の晩に
殴り合い
三枝葉留佳と
ねこの勝ちかな
リトルバスターズ
「…以上です」
「批評に移りますが…」
「まず、字数が合っていません。これはあまりよろしくありません」
「よほどでない限りは、やはり五、七、五、七、七に収めるべきです」
「飯まだか、と言われても『はい、まだです』としか言えません」
「いやこっち見ないでくださいヨ」
「ここでは月夜の情景が美しく映えますね」
「上の句、無駄にバイオレンスかと…」
「一応、これは公開を目的に作っています。あまりおおっぴらに個人名を出すのはいかがなものでしょう」
…二木さんが露骨に眼を逸らしている。
「最終的にはねこが勝ちました」
「総合的にみると…」
「………」
「評価などは無粋ですね」
…上手い逃げ方だ。
327 :
名無しさんだよもん:2007/10/23(火) 07:42:51 ID:N51teAQYO
>>308 男がお兄ちゃんと読んでもキモい
あなた頭大丈夫?精神科言った方がいいんじゃない?
そしてあなたはショタという単語を知らないの?自分が外見良くないのを当たり散らすな
えーと、西園さん乙?
>>316 恭介が素晴らしいな。そして理樹君の黒さはさらに拍車をかけ・・・
こまりんが色々ともう、持って帰りたい
>>321 シンクロした様子が目に浮かぶ
>>326 もっとオリジナリティが出せれば、あるいは・・・
>>327 ここで言ってる「男は」ってのは話の中で出てきてる男、つまり真人と謙吾の事じゃね?
理樹はどうしたかって? いや、理樹なら「お兄ちゃん」とか言っても許す。てかそう呼んでくれ(ぇ
>>284 レストン、投下乙w
なんかくすぐったいが頑張ってまた投下しようと思う。
>>327 言いたいことは分かったが、まあいきなりそんなに喧嘩腰になるなよ。どっちも
悪気はないんだから。
…待て、今とんでもない電波を受信してしまったぞ。
12人の井ノ原真人が筋肉筋肉〜♪しながら恭介を兄として慕う話…その名も「井ノ原プリンセス」!!!
…すまん、つい今さっき「富竹プリンセス」見てたんだ…
>>332 せっかく買ったコーヒー牛乳が半分無くなった
334 :
名無しさんだよもん:2007/10/23(火) 17:13:13 ID:hqazIOVSO
唐突に、『はじめての筋肉さん』というステキワードが…
>>335 野球のときの真人の台詞からずっと言いたかったんだけどさぁ
「最終筋肉列車」ってどうかな?
「筋肉専用車両」もいいな。
賑わう車両内部は地獄絵図だった。
339 :
名無しさんだよもん:2007/10/23(火) 18:30:09 ID:hqazIOVSO
>>336 マッチョな片腕想像したのは俺だけでいい
筋肉無双
きんにくのなく頃に
筋肉は理樹に恋してる
一言ネタは本スレでやると盛り上がると思うよ
344 :
名無しさんだよもん:2007/10/23(火) 21:13:56 ID:hqazIOVSO
このスレの流れまさに
筋 肉 旋 風 だ っ !
筋肉筋肉〜。
「真人〜! ブルアアアアアアアアア!!」
「うおっ理樹が若本だ! 若本と化した!」
>>340 筋肉の中の人は確か曹丕だったっけか
今更だが、ものすごい違和感だな(∵)
347 :
名無しさんだよもん:2007/10/23(火) 21:47:00 ID:hqazIOVSO
筋肉のごとく!
>>348 いちいち技量が高いんだよ!あんたは!
小ネタ練ってるときにさらに妄想に変な電波が混ざっちまうだろ!
GJだ。しっかし、よくもまぁ1レスのネタからこんなものを…
>>348 俺、見なかったことにしよう
>>348の絵、見られなかったことにしよう。
おーけー?
……うわぁぁぁぁ夢に出てきそうだあぁぁぁぁぁ
>>348が日付が変った途端にライブであんな絵を投下してくれたせいで
急にこっちも何かスレに投下したいという気持ちに火がついちまったぜ!
というわけで小ネタ投下してもいい?答えは聞いてない!
謙吾「なぁ、恭介。俺にももう少し出番をくれないか」
恭介「仕方ねぇな。謙吾の台詞をもう少し多くして家族ゲームをしてみよう」
父:謙吾、母:葉留佳、娘:美魚
ある休日のこと。
朝食。
謙吾「おはよう」
美魚「おはようございます」
葉留佳「おっはようー!朝ごはん出来てるよ」
謙吾「おお、今朝は朝食にヨーグルトがついているのか!おはヨーグルト、というわけか!はっはっはっ」
美魚「お父さん」
謙吾「なんだ?」
美魚「お父さんは黙っていれば美形なのですから、変なことは喋らないでください」
謙吾「む、すまん…父さん、空気読んでなかったな…」
午前中。
謙吾「面!面!面!」
美魚「お父さん」
謙吾「なんだ?」
美魚「剣道の練習はいいですが、あまりに大きな声はご近所に迷惑です」
謙吾「む、すまん…父さん、空気読んでなかったな…うぉっ!?」
葉留佳「ほらほらどいたどいたぁーっ、はるちん雑巾弾丸列車のお通りだぁーっ!」
美魚「ついでにお母さんの掃除の邪魔です」
謙吾「む、すまん…父さん、邪魔だったな…」
昼。
謙吾「よーしっ!今日は父さんがお昼ご飯を作っちゃうぞっ!
今日は手打ちのうどんを見せてやろう!材料がないが今すぐ買ってくるぞ!」
美魚「お父さん」
謙吾「なんだ?」
美魚「お母さんがすでに昨日からおそうめんの用意をしていますから、またの機会に」
謙吾「む、すまん…父さん、段取りが悪かったな…」
昼下がり。
謙吾「せっかくの休みくらい、ヴェルカとストレルカの散歩は父さんが行ってこよう」
美魚「お父さん」
謙吾「なんだ?」
美魚「こんな夏の炎天下の昼下がりに散歩なんてさせたら、日光で焼けたアスファルトで
足の裏が焼けてしまいます。お父さんの足の裏と一緒にしないでください」
謙吾「む、すまん…父さん、基本いつも裸足だから気づかなかったよ…」
夜の居間にて。
謙吾「すまん、チャンネルを変えてもいいだろうか?剣道の試合中継が…」
葉留佳「えぇ〜、今からドラマ見るだもん。ねぇ、みおちん」
美魚「話題のドラマ『CLANNAD』です」
謙吾「む、すまん…父さん、流行とかわからなくてな…」
謙吾(家族ドラマか…父親は苦労人だが頑張ってるじゃないか、悪くない話だ…
だが家庭内での扱いは俺とは大違いだな、おんなじ愉快な父親だってのに…)
平日仕事帰りの飲み屋にて。
謙吾「理樹、俺は父親に向いてないんだろうか…」
理樹「そんなことはないと思うけど…」
謙吾「いや、むしろ家庭というもの自体が俺には縁遠いものなんじゃないか…」
理樹「…謙吾。お父さんがそんな弱気じゃダメだよ?」
謙吾「理樹…」
理樹「ちょっと行き違ってるだけだよ。何かきっかけさえ掴めれば…」
謙吾「そう言えば、もうすぐ美魚の誕生日だな…」
理樹「ほら、きっかけは身近に。何かいいプレゼントでも考えたらいいんじゃないかな」
謙吾「そうだな。何か考えてみよう」
深夜の帰宅。
謙吾「ただいま…」
葉留佳「あ、おかえりー。今日は飲んでくるって言ってたけど何か食べる?」
謙吾「そうだな…それじゃ何かもらえるか。ん?美魚はまだ起きてるのか」
葉留佳「なんか書き物してるみたい。ほい、夜食」
謙吾「って何なんだこのパリパリのカップラーメンは…」
葉留佳「お客様、大変申し訳ないのですが、あいにくお夜食ははるちんヌードルのみとなっております。ご了承くださいませ」
謙吾「む、遅く帰ったのに贅沢言ってすまん…」
誕生日の食卓にて。
謙吾「誕生日おめでとう」
葉留佳「みおちん誕生日おめでと〜」
美魚「ありがとうございます」
謙吾「美魚、これは父さんからの誕生日プレゼントだ」
美魚「これは…ブックカバーですか」
謙吾「その、なんだ。色々といかにもな女の子向けのプレゼントも考えたんだが…
美魚は本が好きだからそういう品も便利じゃないか、と思ってな…」
美魚「とてもうれしいです…そうですね、お父さんの言葉で言えば
『空気読んだ』プレゼントといったところでしょうか」
葉留佳「いやぁ〜、謙吾君とみおちんはいい父娘してますネ、私も混ぜて混ぜて!」
謙吾「こ、こら、よさないか」
美魚「お母さん、家族とは言え、いい年した夫と娘に抱きつかないでください。暑いです。
それから娘をあだ名で呼ばないでください」
謙吾「それに夫も君付けで呼ぶんじゃない、新婚じゃあるまいし」
葉留佳「ああ〜っ!謙吾君ってば、私のみおちんを味方につけてずるーい!」
三人「はっはっはっ」「あははっ」「…ふふっ」
謙吾「出番が増えるのはいい。だが何故家庭内における俺の役は全体的にどこかしなびてるんだ?」
理樹「最後は普通にいい家族してるじゃない。っていうか前の僕のやつの方がある意味ひどい…」
恭介「全て等しく家族さ」
謙吾お父さんいい味出してるぜ。GM!
みおちん・・・みおちん・・・
頑張ったよ謙吾。本当に頑張った。これをあげる つ【家内安全のお守り】
はるちん分が足りないなぁ、とか思ってたんだけど
はるちんヌードルでとんでもないものを想像しちゃったじゃないかっ
ある意味正しい、ある意味誤った父親像だな。
GM!
ところでふと思ったんだが、
理樹と鈴が付き合い始めた直後は祝福してるけど、
しばらくするとくだらないミッションを次々と理樹に課して
『できなかったら即カップル解消』
みたいなことやってる恭介って面白くないか?
ノリとしてはなつかしのウリナリ!みたいな感覚で。
無論ホントに別れさせようとしてるんじゃなくて、
恭介としては『カップルの日常にピリリとしたスパイスを』的な愛情。
でも理樹からすればまさに『DEAD OR ALIVE』の心境。
360 :
名無しさんだよもん:2007/10/24(水) 01:12:59 ID:/5z5OGtAO
CLANNADのおっさんでふと思ったんだが
謙吾って仮に父親(古式とフラグ立ってるから多分なるだろうけど)になっても煙草吸わなさそうだな
…あれ?
リトバス全員オレの中で煙草吸うイメージが無いぞ?
って鈴スレの方が良かったか…orz
20歳になっても童顔が治らなくて、少しでも大人っぽく見せるためにタバコを吸ってみる理樹君。
その後、煙で涙目でコホコホむせる理樹君。
「寒いのです〜…」
「まさか暖房が壊れるとはねぇ」
「クドリャフカ君は寒いのは苦手だったのか?」
「はい…」
「そうか、なら少年の膝の上に座りに後から抱きしめてもらうといい、きっと暖まるぞ」
「ぶっ!」
「そうします〜」「するの!?」
「リキ〜…ダメですか?」
「うくっ…わ、わかったよ、ほらおいでクド」
「わ〜い…わふーあったかいのです、リキはどうですか?」
「う、うん暖かいよ」
「頑張れ少年、この状態でMAXになると大変だぞ」
「絶対わざとでしょ来ヶ谷さん…」
「お二人ともなんのことですか?」
「くーちゃんあったかそう…ようしっ、りんちゃん〜」
「こ、こまりちゃん…はずかしい…」
「ふわ〜ぬくぬくだよぉ〜」
「ふっ!ふっ!筋トレしてりゃ暖まるぜ!」
「負けんぞ真人!ふっ!ふっ!」
「「2154!2155!2156!…」」
「どれだけ続けるんでしょうネ、このコンビは…」
理樹と鈴がぶつかって中身が入れ替わった!
どうする?
1・みんなにばれないようにしないと
2・みんなに相談しよう
1だろ!!
367 :
名無しさんだよもん:2007/10/24(水) 01:51:37 ID:/5z5OGtAO
1と2両方やってくれ
いや、むしろ両方やれ
昔からの手法だかそれがまた良い味だすんだよな〜(イミフ
>>361 なんてことだ。
ハイクオリティというか、どうしてこう無駄に健康的にえろいんだ!
鈴好きな私にとってはクリティカルヒットだよ…GJ!
371 :
小ネタ投下:2007/10/24(水) 07:22:19 ID:p9SKpXxM0
放課後。
葉留佳さんがうんうん唸りながら小さな紙片を見比べていた。
「葉留佳さん、何してるの?」
「ん…あ、理樹君。これはサルベージですヨ」
「サルベージ」
「うん、昨日みんなで短歌作ってた時の紙をこっそりと回収しといたの」
紙片を覗き込んでみる…なるほど、見覚えのある文句がいくつかある。
「こうやって同じ筆跡の紙を集めて、意味が通るように並び替えると…はい、短歌のできあがりです」
飯まだか
メソポタミアに
ロケット弾
ユーフラテスに
ヘッドロックだぜ
「いや、全然意味通ってないんだけど」
「これは私が作った短歌だからね。他の人がどんな短歌を作ったかとか気にならない?」
「まあ…ちょっとは気になるけど」
「それじゃあはりきっていってみよ〜」
ドサドサと紙片が渡される。
これは手伝えって事なのかな?
〜20分後〜
…結局、一緒になってサルベージをしている僕。
「ねぇ、理樹君」
「どうしたの?」
「これ…どうやって並び替えたら良いのかな?」
「どれどれ…」
「………」
「………」
372 :
小ネタ投下:2007/10/24(水) 07:23:36 ID:p9SKpXxM0
さて次回は
鼻から牛乳
続く。
完。
了。
「…かな?自信ないけど」
「どう考えても短歌になりこないよね。誰なんだろ?」
「さ…さあ…」
その筆跡には見覚えがあった。
僕は親友の名誉のため、白を切り通す事を心に誓った。
「理樹君の方は何か面白そうなの見つかった?」
「う〜ん…あとちょっとで解読できそうなのはあるかな」
「そっか、完成したら教えてね」
葉留佳さんは自分の作業に戻っていった。
僕は紙片の文字をもう一度見比べていく。
…ようやく、同じ筆跡の紙が5枚揃った。
意味が繋がる並べ方…は…
少しだけ
見栄を張っての
胸パット
三枝葉留佳と
間違えられた
「理樹君?」
「うわああぁぁぁっ!!?」
「どうしたのそんなに大声出して」
「い、いや、何でもないよ」
僕は某風紀委員長の名誉のため、その紙片を念入りに握りつぶした。
そういえば少し前にクドの部屋に入った時『胸を大きくする100の方法』なんて本があったけど、もしかして…
373 :
小ネタ投下:2007/10/24(水) 07:25:45 ID:p9SKpXxM0
…以上です。
佳奈多の立ち絵はデータに比べて胸が小さいと思った。
375 :
名無しさんだよもん:2007/10/24(水) 17:54:07 ID:/5z5OGtAO
何処かの目の色が違う女子高生は言った
「貧乳はステータスだ!希少価値だ!」
>>361 いい水着だ。
しかし下はずいぶんときわどいローレグだな。
鈴が生えてないからよかったもののそうでなければはみ出うわなにをするやめ
>>361 かわいい。
なんででっかい鯛焼き持ってるんだろう…と最初思った。
>>373 逆に葉留佳はデータ以上にでかく見えるんだよな
葉「お姉ちゃんには『妹に負けた乳無し姉』の称号をプレゼント!」
佳「なら葉留佳には『姉より太い肥満妹』の称号を贈ろうかしら?」
理(……どっちもほとんど同じなのになあ)
リトバス・シリアスシリーズ第2弾です。今回は葉留佳・佳奈多姉妹を書いてみました。
舞台は十数年後。みんな幸せに暮らしています。
ちなみに私は理樹×クド派なので、ふたりをくっつけてしまってます。
気になる方はスルー推奨でおながいします。
というわけで、参ります。
「MISSION : 12 years」
高い天井からぶら下がった無数のライトは、今日は私をきらびやかに照らすこともなく、うっすらとした様子で私を見下ろしていた。
ライトなら、平気だった。これが人間の目だったら。しかも、それが私に対して悪意を持った物であったら────。一秒もこの場所にはいられなかったと思う。
でも。もうそんな目に脅える心配もなくなる。私が今からやろうとしていることで、悪意を持った目は、なくなってしまう。
この日のために、たくさんの涙を流してきた。
あの日、あの人からもらったミッションを、今日、やっと完遂できる。
もう一度私は、頭の中で進行順序を確認した。
『15秒で概況。その後1分はVに合わせてナレーション。それからゲストを出して45秒。2つの質問に答えてもらう。これはリハーサル通りやってくれるはず。……そして残り30秒が、私に残された時間』
目の前にいる人が広げるスケッチブックに目をやる。
『CM明け15秒前』
それを見て私は、今まで私を支えてくれた人たちに対して、感謝の気持ちをつぶやいた。
最後の舞台へ向かう前の、決意とともに。
『遅くなってごめんなさい。
………でも、やっと私はここにたどり着けました。
ありがとう、お姉ちゃん。そして、恭介さん。』
そして私は、遠い日に私を取り戻してくれた、あの仲間達の名前を思い浮かべ……その名前を、口にした。
『ありがとう………リトルバスターズ。』
天王寺テレビジョン、第2スタジオ。201X年10月24日 24時28分。
全国ネットのニュースが、今日に限ってこの局から放送が始まることになっていた。
うっすらと灯されていた無数の照明が緩やかに消え、ひとつだけ残った大きな照明が、三枝葉留佳アナウンサーを真上から照らし出していた。
ざわつきが止み、フロアにはADの声だけが響く。
「本番5秒前、4、3…」
あとは声もなく、指が秒数を示していく。
2、1…
視線の先に赤い灯りが見えた。それが私を動かすスイッチ。
私は何度も口の中で繰り返したフレーズを、声に乗せて公共の電波に乗せる。
「昨日よりお伝えしておりました、斎場を経営する一族の暴行疑惑で、私達からお詫びしなければならない事がございます」
私は居心地の悪いバスになんか、乗っていたくなかった。
仲間が待つバスに乗り込んで「すいませーん、もう動き始めちゃいましたー」と電話で教師にうそを言った。
「三枝っ、なんでお前がここにいるんだよ」
「いやーははは、なんとなくね」
「何となく、で居られる問題でもないだろう」
「はるちゃん、戻らないで大丈夫なの?」
「ま、いいじゃねえか俺だってここにいるんだし」
「恭介はこのバスしか居ようがないけど、三枝さんはクラスのバスがあるでしょ!?」
「ままま、細かいことは気にしないの」
補助席を出して、そこに居座った。
そのバスが、山沿いの道路から転落した。
sien
次に私が意識を取り戻したのは、やわらかい世界だった。
白くて、やわらかくて、あったかくて、安心できた。
指先を動かす。綿生地のような感触があった。
もぞもぞ、もぞもぞ。
わたしの五感全体が、今、私どういう状況なの? と動き回っていた。
もぞもぞ、もぞもぞ。
ぐわっ。
いきなり私の指が、どこにあるのかわからなくなった。
揺すられる。掴まれる。握られる。
ああ…私は今、誰かに手を握られているんだ。
それがわかると、まず目が光を感知した。
「……か、…る…、…るか」
次に、耳が音を感知した。何度も音が聞こえる。同じ『声』が。
「は…か、はる…、…るかぁ…」
音があいまいになる。光がゆらめく。手が動かなくなる。
また意識が閉じられる。どうせこんな世界、戻ったって何にも…。
「はるか!」
その声は、私が大嫌いな声だった。
いつも私を蔑み、貶し、私を追い詰め、私から居場所を奪おうとしていた人…。
「葉留佳! 葉留佳!」
あれれ? おかしいな。
大嫌いな声なのに、なんだか、とても悲しげな声してるよ。
まるで、泣いてるみたい。
「ねえ! 目を覚ましてよ! 葉留佳ぁ!」
うるさいなぁ…もう。起きればいいんでしょ?
今度は私をどうしようってのよ……。
目が世界の形を、捉えた。
目の前にあったものは、ふたきかなた……二木、佳奈多。
私が世界で一番大嫌いな人。そして…私の、胤違いの、双子の姉。
ただひとつ、おかしいな、と思ったことは
号泣していたということ
「葉留佳…? わかる? 佳奈多。佳奈多よ。」
私の声帯が「う」と「あ」と「え」の中間の声を漏らした。
「ねえ、葉留佳。起きて。もう過去のことなんかどうでもいいから…」
うまく声が出せない。声帯が震えるけれども、口が動かないから言葉が出せない。
どうしちゃったんだろう、私。
「…いや、許してもらうのは私のほうよね……」
「散々痛めつけたくせに、いまさら許すなんて言っても、意味ないわよね…」
「それでも……それでも、あなたが事故に遭って、初めて、気づいた」
「あなたは、かけがえの、ない……私の、妹、なん、だっ…て」
途切れがちに入ってくる言葉で、お姉ちゃんが泣きじゃくっていることが分かる。
だいじょうぶだよ。お姉ちゃん。泣かないで。わたしはここにいるよ。
そう言いたかった。でも口が動かなかったから、私はひとつの言葉を選んで、喋ろうと思った。
「……え…あ……」
「……葉留佳?」
「…んぇぇ…ぃぁん…」
「葉留佳? …葉留佳?」
「お…ねぇぇ…ちゃぁん…」
「葉留佳! 葉留佳! …葉留佳ぁ!」
なんとか喋れるようになると思ったら、視界からお姉ちゃんが消えた。
と思ったら、胸元に暖かいものが覆いかぶさってきた。耳元でうるさいくらい声が聞こえる。
ごめんね、ごめんね…。今度からは、やさしくするからね、と。
私も、なんとか喋れるようになった声で、ひとつの言葉を繰り返した。
おねえちゃん、お姉ちゃん、と。
「今回の事件の容疑者、三枝鳳蘭こと三枝為吾郎容疑者は」
息が詰まりそうだった。一息置いて、次の言葉を続ける。立ち止まっている余裕なんて1ミリもない。
「私、三枝葉留佳の、祖父です」
上手に言えた。0コンマ1秒だけ自分を褒めてから、すぐ次の言葉を言った。ちょっと時間が押していた。
「今回の事件におきましては、関係各所に多大なるご迷惑をお掛け致しまして、誠に申し訳御座いませんでした。」
頭を深々と下げる。
頭を上げると、フロアモニタには見慣れない角度から撮影された、見慣れた建物が映っていた。
私達を苦しめた、お山の家と、豪華に飾り立てられた斎場だった。
「葉留佳、私、弁護士になる」
「え?」
あの事故から数ヶ月。私達に人生を決める選択の時がやってきた。文系、理系のクラス分けだ。
例年、学年の3割程度が理系を志望するが、私は文系に決めていた。
単純な計算なら好きなんだけど、図形やグラフ、証明問題やわけのわかんない記号の羅列を見ていると、これって本当に 日本語なの?と思ってしまう。
「どうすれば、あの腐りきった一族を根絶やしに出来るのか、ずっと考えてたのよ。」
「もういいよ…」
「私達だけの問題じゃないのよ」
「お母さんがいて、お父さんがふたりいて、そして私達がいる。それでいいじゃない」
やっと手に入れた平穏な生活に、これ以上波風を立てたくなかった。だから私はお姉ちゃんの言うことをさえぎった。
そんな私に、お姉ちゃんは身を乗り出して、諭すように言った。
「葉留佳、聞いて」
そして、一層声を潜めて、事実を告げた。
「…伯母さんに、子供ができたのよ 」
「えっ…」
何となくお姉ちゃんの言いたいことがわかった。
今、私達家族は、三枝本家から執拗に『どちらが三枝の跡取りで、どちらが犯罪者のガキなのか、はっきりさせろ』と言い続けられていた。ふたりのお父さんも、お母さんも、もちろん私達も、協力を拒んでいる。
三枝本家にとっては大切な問題かもしれないが、どちらがどちらの子供なのか。私達家族にとって、そんな事はどうでもよかった。
「もし、その子供が仮に、男の子だったとしたら…」
ここまで言われているのは、私達以外に三枝の跡取りがいないから。ただし私達以外に子供が生まれて、
その子が三枝の継嗣として認められれば、犯罪者の子供かもしれない私達は用のない存在になり────
「…あとは分かるわね?」
私は、口元を引き締めて、小さくうなずいた。
「だから、私は力が欲しかった。……でも、高校生の今の私に、できることは何もない」
「…だから、弁護士に?」
「そう」
お姉ちゃんは窓の外を見て、言った。
「私に出来ることといったら……。 バカみたいに、真面目に勉強することぐらいしかない」
秋に委員会の改編があり、お姉ちゃんは風紀委員長を辞め、普通の生徒になった。それからは事あるごとにリトルバスターズと一緒に行動していた。
みんなからは『11人目のリトルバスターズ』と言われていたが、お姉ちゃんはその度に顔を赤らめて否定していた。
私にはみんなみたいな魅力も何もない。つまらない人間だから。というのが理由らしい。私はそのたびに『そんなことない』といっていたが、お姉ちゃんは変わらなかった。
「……私は来ヶ谷唯湖みたいな、スーパーウーマンなんかじゃない! ……つまらない人間なのよ。私は。」
お姉ちゃんが唇を噛む。いや姉御は人間じゃないから、なんて軽口を叩く隙すらなかった。
「でも。……でもね。葉留佳」
張り詰めた空気をお姉ちゃんが緩める。そして、私にだけ見せてくれる、柔らかい目をこちらに向けてくる。
「胸を張って、ひとつだけあなたに言えることがある」
「葉留佳。あなたは私が守るから」
サンタクロースなんて来そうもない山奥の学園。風は気まぐれに寮の窓ガラスを響かせて、まわっていた。
387 :
名無しさんだよもん:2007/10/25(木) 00:36:02 ID:6QAwy9IcO
シエーン
「本日はゲストをお迎えしています。今回の事件に早くから着目し、被害者の救済に当たってきた弁護士、二木佳奈多さんです。よろしくお願いします。」
どうぞよろしく、とゲストが会釈する。その頭が完全に上がったことを確認してから、本題に入った。
「まずは今回の事件ですが、被害者の女子中学生は普段から、三枝容疑者とその家族から暴行を受けていたそうですが」
「ええ。男の跡継ぎがいなかった三枝は、自分の娘に男の子を産んで欲しいと考えていました。そのために、自分の娘に同時にふたりの男をあてがい、性行為を強制させていました。これを三枝家全ての女性に行わせていたわけです」
自分は聞き慣れた話だが、これが公共の電波に乗るとなると、大反響となって返ってくるはずだ。そんな視聴者の気持ちを代弁するつもりで、私は顔を少し歪めてみせた。
「しかし生まれたのが女の子だったことで、三枝は自分の娘を役立たずだと罵るようになり、ひいてはそれが被害者、つまり自分の孫への暴行につながっていきました。被害者は学校にも通わせてもらえなかったそうです」
「なぜ、三枝容疑者はそこまで跡継ぎが欲しいと思っていたのでしょうか?」
「三枝家は神社の斎場を経営しており、そのため地元では大変な影響力を持っていました。その利権を失いたくない、というのもあったのでしょうが、理由はもうひとつあります」
「それは?」
「三枝家には、二木家という分家がありまして、そこには中学生の男の子がいます。三枝家に男の跡継ぎが産まれなければ、二木家に三枝家が乗っ取られてしまう、と考えたのでしょう」
「ありがとうございました」
お姉ちゃんに会釈すると、メインカメラが私を抜く。ランプが灯ったのを確認して、私は居住まいを正した。
ごーごー
「棗先輩。お願いがあります」
12月の放課後、授業が終わると一気に外は暗くなる。そんななか、私達は恭介さんの教室を訪れていた。
「ん? どうした二木」
「恭介さん。私達二人に『ミッション、スタート!』って号令をかけてほしいんです」
「どうして」
「ここでは話せませんので……屋上まで来ていただけませんか?」
お姉ちゃんが弁護士になることを決意した日、私もずっと考えていた。どうすればお姉ちゃんの手助けができるのか、と。でも何も浮かばなかった。それでも『手助けをしたい』という気持ちだけはずっと持っていたかった。この先、私がどういう人生を歩むことになっても。
だから私は、恭介さんに背中を押してもらうことにした。お姉ちゃんと、一緒に。
「屋上は立ち入り禁止だろ。元風紀委員がそんなことしていいのか」
「誰にも聞かれたくない、大事な話なんです」
わかった、と長身を揺らして、恭介さんが立ち上がった。
職員室から拝借した屋上の鍵を使い、私達は屋上へ出た。空は私達の髪のような、赤紫色だった。
「…で、どういうことなんだ?」
「説明します。相当長くなりますが…」
そう言って、お姉ちゃんが話し始めた。
三枝家の成り立ち。私達にはふたりの父親がいること。私達がいがみあっていた原因。そしてまた今、新たな子供が生まれ、ともすれば私達の身すら危うくなる可能性もあるということ。
恭介さんは、じっと目を閉じて、お姉ちゃんと私の話を聞いていてくれた。辛い話の時は顔を歪め、家族全員が和解した部分の話では安堵の感情を浮かべ、そしてまた目を閉じて、私達の話を聞いてくれた。
「……というわけなんです」
お姉ちゃんの話が終わる。
「恭介さん、私達に、前に進む力を下さい。リトルバスターズのためなら、私、がんばれます」
私も言う。でも恭介さんは壁にもたれながら腕組みをし、目を閉じて下を向いたまま、ずっと動かなかった。
音のなくなった屋上に、私達三人だけがいた。
「……俺たちを頼りにしてくれるのは、とてもうれしい。」
恭介さんが口を開く。
「だが、今のままでは駄目だ。おまえらの目には、今、憎しみしかない」
「えっ……」
お姉ちゃんが意表を衝かれた、という表情で息を呑む。
「二木も漫画のひとつやふたつ、読んだことはあるだろう。復讐に燃えた主人公が念願の敵を倒したら、その後はどうなる?」
「……………」
黙ってしまったお姉ちゃんに代わって、私が答えた。
「…微笑を浮かべながら、その場に倒れる?」
「ま、そんなところだ。いずれにせよ幸せな結末を迎えることは、ほとんどない。」
「俺はおまえらにそんな結末を迎えて欲しくない。だからおまえらに、そのミッションを命じることはできない。」
「先輩!」
動き出そうとした恭介さんを制するように、お姉ちゃんが鋭く言った。
「じゃあ、じゃあ……私たちは幸せになります!」
たどたどしい言葉で、お姉ちゃんが自分の気持ちをひとつひとつ、言葉に出していく。それは出来合いでありあわせの言葉ではなく、お姉ちゃんが願うこと、そのものだった。
「うまく言えません。言葉にできません、けど、…けど……復讐だけに囚われたりしません!」
「ちゃんと恋もします。家庭も作ります。幸せな家庭を。絶対に捨てたりしません!」
屋上へ続く階段の出入り口で、恭介さんの動きが止まる。そして、唐突に振り返った。
私達ふたりと、恭介さんの目が合う。その目は私達の姿ではなく、その奥──心の奥。そしてその先に見える私達の未来──を、じっと見抜こうとしていた。
「……じゃあ、約束してくれ。」
「多分おまえらは高校卒業と共に、三枝本家の影響から逃れるために、遠くの大学へと進学するだろう」
「それでも月に一度は、リトルバスターズに会いに来い」
「俺は卒業しても、月に一回はあいつらの顔を見に、必ず戻るつもりだ」
「だから、おまえらが卒業しても、絶対にリトルバスターズに会いに来い」
「そうし続ければ、おまえらは間違えないだろう」
「それが約束できるなら、俺は安心して、おまえらにミッションを命じられる」
「はい。」私たちは凛とした声で、即答した。
「じゃあ……」
恭介さんはひとつ咳払いをしてから、私達にミッションを告げた。
「二木、三枝。おまえらにミッションを与える。三枝家に巣食う闇の組織を叩き潰せ」
ちょっと違うけど、恭介さんらしいな、と私は思った。
「……ミッション、スタート!!」
それから十数年。私はお姉ちゃんと一緒の大学に通い、偶然街中でスカウトされて、テレビに出るようになった。
その後、一番私を親身になって世話してくれた天王寺テレビに、アナウンサーとして入社。
それからは主にバラエティ番組を中心に、いつものはっちゃけたキャラを存分に生かした“三枝はるちん”という名前で親しまれてきた。
そんな私が『重大発表を行う』と銘打って、深夜のニュースに出ることになった。
大学を卒業後、法科大学院を経て弁護士になったお姉ちゃんは、こっそりと三枝家にアプローチを加えつづけてきた。
何か三枝家を揺るがす事件や、出来事はないか、と。そこで浮かんできたのが、私達が高校生のときに産まれた、女の子のことだった。
児童福祉司に手を回してその女の子を保護させ、三枝家の責任を追及した。
追い詰められた三枝本家は、もしこれ以上追及を続けるなら、私が三枝家出身であることを暴露するぞ、と迫った。
そこで私達は先手を打つことにした。
アナウンス室長も快諾してくれて、キー局のプロデューサーと交渉を持ち、全国ニュースの冒頭を私に預けてくれることになった。
ここからは、私の言葉で喋る。
私が今まで覚えてきたこと。学んできたこと。悔し涙を流したこと。楽しかったこと。慰めてくれたこと。
天王寺テレビは、私の第2の親ともいえる存在だった。まだ全然大したレベルじゃないけれど、そこで学習したことを全部出し切りたい、と強く願った。
「テレビをご覧の皆様には、お気づきかもしれませんが、私と二木弁護士は、双子です。そして私達には、ふたりの父親と、ひとりの母親がいます。」
「二木弁護士は生まれてすぐ二木家に養子に出され、私は三枝の本家で育てられました。しかし、父親のひとりが犯罪を犯し、刑務所に送られました。両親も三枝家から追放され、行方知れずになっていました。」
「そして三枝容疑者はどちらが犯罪者の子供なのかを、育ちで比べようとし、その結果……私が犯罪者の子供である、と結論が下りました。」
「それからはこの世の地獄でした。姉が行方不明になった実の両親を探し出し、家を出て一緒に暮らしだすまで、私はなじられ、殴られ……」
駄目。こんなところで泣いちゃだめ。
「何度自ら、命を絶とうと考えたかわかりません」
小さく息を吸う。胸を広げて、気分を入れ替える。そして一気に言葉を紡ぎだした。
「それを救い出してくれたのが、高校時代の仲間でした。彼らが私を、明るい所へ連れ出してくれました。居場所は奪うものではなく、見つけるものだと、教えてくれました。」
お姉ちゃんがこっちを見ている。ふたりだけの時に見せてくれる、私だけに向けられた、優しい目をしている。
それを認識した途端、感情の障壁が一気に崩れた。
「彼らがいてくれたからこそ、私はテレビの世界に出ることができて、バラエティアナウンサー・三枝はるちんという名前で、皆さんに慕っていただいて、そして、こうして……」
だめ、だめ。と思いながらも、涙が頬を伝う。それは嬉し泣きだった。
私は恵まれていた。素晴らしい仲間がいた。素晴らしい人達がいた。そして愛しい姉が──おねえちゃんが、いてくれる。
「…生きて、いけるように、なりました。」
暖かい手が、肩を抱く。その手には、小さい頃にお姉ちゃんと一緒に買った、ピンクの髪飾りがあった。
遠い日の思い出が、蘇る。まだふたりが何も知らなかった時に、一緒に買った髪飾り。ふたりが家と家で隔てられていても、この髪飾りを持っている限りは、ずっと一緒にいられる。仲良しでいられる。忘れられないでいられる。
そして──わすれないでいられた。
「ありがとう、お姉ちゃん。そして、ありがとう──リトルバスターズ!」
嗚咽をなんとか押し殺しながら、どうにかそれだけ口にした。
そこまでが、限界だった。
sien
テレビに映るはるちん、いや、葉留佳さんが『リトルバスターズ』の言葉を口に出す。
僕達は恭介からの緊急招集を受けて、恭介と小毬さんが暮らすマンションに集合していた。ふたりは結婚していて、1歳になる毬子ちゃんという子供もいる。
恭介は雑誌編集者として、ようやく念願の少年誌担当になったらしい。小毬さんも子育てのかたわら、趣味の絵本作りを続け、地元のお母さんたちに好評だという。
画面では、葉留佳さんと二木さんが、肩を抱き合いながら泣きじゃくっている。僕の横ではクドが貰い泣きしている。いつまでたっても優しい人だなぁと再認識しつつ、僕はクドの頭と、髪を撫でた。
僕とクドは高校在学中に交際を始め、クドの夢──宇宙飛行士になること──を、ふたりで目指すことにした。大学で共に宇宙工学を学び、今は大学に研究生として残りながら、宇宙航空研究開発機構(JAXA)への就職を目指している。
画面が切り替わり、東京のスタジオからニュースショーの開幕を告げるあいさつが始まった。
その瞬間、恭介が吼える。
「いやっほぉーーーーい!! リトルバスターズ最高ぉーーー!!」
最後にリトルバスターズへの感謝を示してくれたことが、とっても嬉しかったようだ。
ただ、現在、深夜0時半。
「うわぁあぁぁ恭ちゃんだめだよぉぉぉ、夜遅いんだからぁぁぁ」
いつものヨレヨレの声で、小毬さんが止めに入る。それでも適度にアルコールの回った恭介は、小毬さんを抱え上げてぐるぐる回りだした。
「うっさいぼけぇ!」
鈴のハイキックが一閃。恭介の後頭部をクリーンヒットした。
ぐるぐる回りながらも小毬さんをスマートに床に下ろし、大の字になって床に倒れる恭介。
「こまりちゃんを困らすなバカ兄貴! ていうかおまえらも飲んでばっかりいないで、なんとかしろっ」
「うっせえな、鈴。いいからお前も飲め、飲め!」
「ビールは苦いからいやだうわっ……ふにゃ〜」
鈴がおとなしくなった。真人と謙吾のアルコール臭だけで、酔っ払ってしまったらしい。
鈴は高校を出て、しばらくは恭介と共に暮らしていたが、恭介が結婚を決めると同時に家を出て、真人の家に転がりこんだ。
真人は体育大学で存分に己の筋肉を鍛え上げていたが、現在はプロレスラーになっている。
あまりメジャーな団体ではないものの、リングに上がり、ファイトマネーだけで生活できているらしい。
ふたりとも結婚するの? と聞いてみたところ、誰がするか! と同時に答えていた。でもふたりとも笑顔だった。
「しかし西園、来ヶ谷。まさかあの姉妹がアナウンサーと弁護士だなんて、誰が想像した?」
謙吾は大学卒業後、地元警察に就職し、今では最年少で警察学校の剣道師範になっている。段位は?と聞くと誇らしげに五段だ。という。でもそれがどのくらい凄いのか、誰も知らなくてがっかりしていた。
「それよりも宮沢さんが、まだそのジャンパーを保管していたことのほうが驚きです」
「まぁ西園女史、こうして十数年たっても、みんなが集い、騒げることのほうが奇跡とは思えんかね」
来ヶ谷さんは大学で数学の研究に没頭し、そのまま大学院へ進み、今では世界が注目する数学の研究者だという。
本人の話では、私にはそのつもりはないが、きっとフィールズ賞だって獲ってしまうだろう。これは仕方のないことなのだ。だそうだ。
西園さんは大学在学中に作家デビューを果たし、今ではその原稿料だけで生活しているという。
とはいえ本人は、私が書きたいのはもっと大人向けの、重厚なミステリなんです、編集者の目は節穴揃いです。といささか不満らしい。
当然3人ともアルコールがまわっていて、本音トークになってしまっているところがあるが、それでも僕は、とても楽しかった。
卒業十数年たっても、こうしてみんなで集まって、互いのことをわかりあえている。
そんなふうに一生を送れたら、どんなに幸せだろう、とぼんやりと思っていた。
「うわっ!! なにこれ!!」
あれから数日後、私はスタジオに入ると、ADから一抱えもある段ボール箱を渡された。
中身は色とりどりの、さまざまな形の封筒で一杯だった。
「お、はるちん。それみーんなお前宛の手紙だよ。こないだの放送、よかったよっていう、な」
フロアディレクターが私に言う。
「ええーっ!!?」
「それにな、お前が出たシーンで視聴率が一気に上がってな、社長から金一封だ。ほら」
プロデューサーが私に封筒を投げてよこす。
「え………ええーーーっ!!?」
私はひっくり返りそうになった。中には札束がぎっしり詰まっていた。その額、百……いや、にひゃくまん!?
「まぁ、お前のプライベートでの事情を金に換算するのも、俺はどうかと思うんだが……ま、感謝の気持ちとして、受け取っておいてくれよ。」
私はどうしたらいいかわからなかった。こんな大金……私の半年分くらいの給料だった。
周囲の目が私の封筒に注がれる。
そのことに気づくと、私は反射的に言っていた。
「…じゃあこのお金で、OA後、パーッと飲みにいっちゃいましょーー!!」
おおーっ! と大歓声が沸き起こる。
「いよっ、それでこそ三枝!」「はるちんさん最高っす!」「ゴチになりやーす!」とあちこちから声が上がる。
そんなみんなの顔を見るのが、私はとても、うれしかった。
私は歌って踊って騒げる元気印のバラエティアナウンサー、三枝はるちん。
いまの私の居場所は、お姉ちゃんのかたわらに、月に一度は顔を出しているリトルバスターズの中に、
天王寺テレビの中に、そして、全国のお茶の間の中に、あった。
私には居場所がいっぱいある。だから私は、とても幸せだった。
乙!
感動した
乙。
良い話じゃないか……
乙です。
また悲劇を生みそうな三枝家の問題を二人らしく
解決してくれた良いアフターでした。
まさかはるちんをアナウンサーにするとはね、天職かな?
他の人たちもスーパーすぎだけど、で、鈴ちゃんは一体何をs(ry
メディアまでも味方に付けるとは、はるちんいぇいいぇーいだ
くちゃくちゃオリジナリティ溢れてすごい良いなっ。
ただ、恭介さんと、あまりにも冷静すぎる他メンバーに違和感が
もっと騒いで欲しかった
素晴しい感動話のあとで申し訳ないですが小ネタ投下したいと思います
あとリフレインの感動を損なう恐れがあるので詠みたくない人は飛ばしてくださいm(__)m
404 :
小ネタ1/2:2007/10/25(木) 01:41:22 ID:zZT2NZxC0
もし恭介が最低野郎だったら
いつものように鈴が中庭で猫と戯れていた
しばらく眺めていると草むらのあたりから奇妙な視線を感じる
「こ、こらっ、レノン、そんなとこ、や、やめ・・・ぁんっ」
そーっと草むらに近づいてみる
「・・・はぁはぁ」
「えーと恭介、レノンをけしかけて鈴に指令を出していたのは恭介なんだね?」
「おわっ!・・・そ、そそそ、そんなことが可能だと思うのか、理樹いや、うまうー」
「・・・どちらかといえば不可能だと信じたい状況だけど、これだけ動揺されるとそう思わざるおえないよ」
「こ、ここにいるのはただの斉藤さ、理樹いや、うまうー」
「いや、さっきから語尾にうまうーって付けてるけど仮面つけてても恭介だってわかるし、そもそも恭介今仮面つけてないからさ」
「まったく、理樹はどれだけ俺を困らせるんだ・・・俺だってなぁっ、バス事故で死ぬ前にレノンを使って鈴にあんなことやこんなことをしてみたかったんだよっ!!」
そこに偶然真人と謙吾が通りかかる
「あーあ、コイツこんなことで自ら世界の秘密をばらしやがった」
「まぁ、俺は最初からこのようなことになるだろうと思っていたがな」
「うわあああぁぁぁっ」
「なぁ、俺達ががんばって日常を演じてたのってなんだったんだ?」
「さぁな、だから俺はアレの提案に乗るのは嫌だといったんだ」
「ねぇ、真人、謙吾、それどういうこと?」
405 :
小ネタ1/2:2007/10/25(木) 01:42:27 ID:zZT2NZxC0
「ああ、聞かなかったことには・・・ならんだろうな、仕方ない、話してやろう」
端の方でちくしょうっ、とか、何でこんなに理不尽なんだよ、とか聞こえてくるが気にしないことにする
「まぁ、それもそうだな、鈴もちょっとこっち来い」
二人はあらかたの事情を話す
「ああ、そういうことだったの」
「ん?なんだ理樹、意外に冷静じゃねぇか」
「うん、あんな状態の人をみてたら冷静で居ざるおえないよ」
「しかしあたしは起きたら謙吾に抱きかかえられてるのか、ちょっときしょいな」
「鈴、一応そういうこと言ってられる状況じゃないからね」
「少々心外だが、まぁ、起きてみたらそこの莫迦に抱きかかえられてたよりはマシだろう」
「それもそうだな」
「さすがに恭介が可哀想になってきたよ・・・」
「自業自得だ」
「まぁ、アレは授業サボって自分からバスに乗り込んだんだしな」
「つーわけだが、理樹、大丈夫そうか?」
「うん、なんだかむしろ強く生きなきゃいけない気がしてきたよ」
「そうか、まぁ、なんだかんだ言ってアレの目的は達成されたわけか」
「ああ俺はやり遂げた、理樹、鈴、強く生きろよっ」
「黙れ、ド変態」
「うわあああぁぁぁぁ」
まぁこんな緊張感の無い展開で誰かが死ぬわけもなく全員助かったのだがそれ以降恭介と鈴は会話どころか目を合わせることすらなくなったという
いい話…だけど視点がころころ変わるのがあまりよくないかな。バスターズの部分は蛇足かも
前半の文章は良かったよー
おっと、割り込んだかと思ったがそうでもなかったようだぜ
>>404 恭介扱い悪すぎw
タイトル2/2にするの忘れてたよorz
本編の恭介があまりにかっこよすぎたので嫉妬してやった、今は反省している
謙吾「なあ、恭介」
恭介「なんだ?」
謙吾「なぜ俺と古式は、最近周囲にカップルのように扱われているんだ?」
恭介「え?だってお前のストライクゾーン直球ど真ん中だろ古式は」
謙吾「好みの容姿であることは認めるが、だからといってすぐ付き合うわけでもないだろう。
大体、彼女には最近、許婚が出来たらしいからな」
恭介「そうなのか?」
理樹「ほんとにあるんだ、そういう話」
小毬「お相手はー?」
謙吾「彼女もその許婚が誰かは知らないらしいが……武道の家の跡取りらしい。
それでも、彼女はそれを受け入れたそうだ」
小毬「受け入れちゃったのー?」
謙吾「詳しいことはよくわからんが……彼女がそれでいいというならそれでいいんだろう」
理樹「謙吾……」
謙吾「まあ、そういうわけだ。俺と古式がつきあうことはない」
小毬「お似合いなのにー」
恭介「まったくだぜ……」
謙吾「そう言ってくれるのは嬉しいがな……複雑だよ」
数年後、謙吾の結婚式にて。
謙吾「ゆかりの許婚が……俺だったとは……」
理樹「っていうかどうして当事者の謙吾が知らなかったのさ……」
謙吾「親父もお袋も驚かせようと黙っていたそうだ……。
確かに驚いた……驚きを通り越して怒りに変わるほどにな。
本気で親父と剣を交えたのは生まれて初めてだった……」
理樹「うわぁ……」
謙吾「できることなら、こんなきっかけで父を越えたくはなかった……」
理樹「勝っちゃったんだ……」
謙吾「しかも……」
理樹「まだあるの?」
謙吾「プロポーズの言葉を……両親始め親族一同に録音された……」
理樹「それは……キツイね……」
謙吾「だろう……?」
鈴「で、おまえ結婚するのいやなのか?」
謙吾「イヤッホーーーイ!!俺の人生バラ色だ!!わっしょい!!わっしょい!!」
理樹「めちゃくちゃ嬉しいんだね……」
鈴「すなおによろこべ、あほ」
>>405 命懸けで守ってくれた謙吾に良くきしょいと言えるな、屑鈴め
>>410 きっと「茶番だあぁぁぁぁぁっ!!!」と叫んで親父さんに挑んだに違いないなwww
なにはともあれGJ!
>>409 やばい。
自分でも何で思いつかなかったんだろうと思うくらいのベタオチなのに
いざ決まってみるとシンプルでクールだぜ…GJ!
>>413 シンプルだけどクールではないだろ謙吾の言動はw
まあアリだが
>>409 いいネタだ、面白い!
…でもな彼女みゆきって名前なんだ。
>>408 恭介ぇえええええっ。こんな展開になっちゃったら違う意味で泣ける
パロとしてはおもしろいよ
>>410 えらいノリのいい親類だなぁ
最後の謙吾の正直な気持ちがおもしろすぎだよ。いかにも謙吾らしいな
ゆかりって縁だよね?あれ?名前?
>>410 誤…古式ゆかり
正…古式みゆき
これは…姉妹フラグか?w
>>417 いえ、母娘フラグです。
母…ゆかり
娘…みゆき
誤植から始まる妄想もアリだな。
自殺した古式の姉妹と出会う謙吾、って感じか。
美鳥や拓也兄さんも出てくる、何でもアリ系のSSにも出せそうだ。
うお、妄想が止まらないぜ…
420 :
名無しさんだよもん:2007/10/25(木) 10:14:37 ID:6M/O2MdtO
>>419 さぁ、その止まらない妄想を文章化するんだ!
>>419 すんげーどうでもいいけど、誤植から始まる妄想ってフレーズで
ふと昔ある立てる場所を間違えたスレから始まって
妄想ネタFLASHまで投下された某ネタスレを思い出してちょっと懐かしくなった。
古式ゆかり:中学3年生
姉の自殺を止められず、自らはバス事故で死なずのうのうと生きている謙吾を憎んでいる。高校一年生のとき理樹たちの学校に入学してくる。弓道をたしなんでいるが、姉と違いその才能は平凡。
とかが妄想されてしまったぜ…オレはもうダメかな…。
理樹「ナオエヨー」
鈴「そんな!声まで変わって!」
なぜか若本声で脳内再生された
うあああああ!
古式の名前普通に間違って覚えてた!
誤植指摘サンクス。
謙吾の両親はまあ良くも悪くも謙吾似ってつもりで書いてた。
親父は恭介にやられてから謙吾同様頭のネジが一本抜けちまった感じで。
10月は葉留佳の月だな…はるちんの良SSが多い…
みんな、グッジョブ!
かなり遅れてるが…はるちん&かなたんの誕生石と誕生花を調べてみた(∵)
・10月の誕生石…オパール・トルマリン
意味…心の歓喜・安楽・忍耐・悲哀を克服して幸福を得る。
・10月の誕生花…コスモス
花言葉…乙女の真心、乙女の愛情
だそうだ。
割りと合ってるような気がするな…スレ違いだったらすまんorz
リトバスってはるかな以外の誕生日がわからんから
季節の話題と絡めた各キャラの誕生日SSが書けないのが痛い
こないだ有閑倶楽部ってドラマ見てたんだけど、リトバス連中をセレブにしたら
あんな感じになるのかなぁ、と思った
433 :
名無しさんだよもん:2007/10/25(木) 20:22:20 ID:6M/O2MdtO
>>430 身長やスリーサイズはあるんだけどなー
>>431 カレンダー持ってない…orz
一応ネットでカレンダー絵集めたんだけどなぁ…
差し支え無かったらイラストの絵教えてくれ…
今夜はスレが静かなので隙をついてSSを投下しちゃってもいいよね?
答えは聞いてない!
降り注ぐ激しい雨。
雷鳴が轟く。雷光は室内を一瞬明るく照らす。
その室内に少女が一人。
「ついに、ついについについに、完成したのです…」
少女は歓喜に震える。
「これならば、これならばどんな人でも落ちてしまうでしょう…」
少女の前にはかつて不定形だった物質がその温度を下げるにつれ、
徐々にとるべき形を取ろうとしていた。
そしてその物質から物体へと変質したソレはやがて魔性を持つ。
その余りに甘美な誘いが少年少女たちの争いの種となろうとは、
生みの親である少女すら想起することはなかった。
休日の午後。
午前中の晴天がうそのようなどしゃぶりの天気だった。
「今日の午後は晴れるって言ってたけど、むしろ大雨だね」
僕は窓の外を眺めながら室内の誰ともなしに語りかけた。
「しゃーねぇさ。雨となっちゃ野球の練習もできないしな。今日は皆で読書の日だ」
恭介が漫画を読みながら答える。ふと真人の姿がいつの間にかないことに気づく。
「ねぇ、真人は?」
「真人くんならさっき腹減ったとか言いながら出てったよ」
同じく漫画を読む葉留佳さんが答える。
読書と言いつつ、部室内のいつもの面子は各々漫画を読んだり、雨の景色を眺めたりしている。
鈴が鼻歌を歌いながら表を眺めていたので、
鼻歌と雨音に耳を傾けながら僕も何気なく表を眺めていると、
雨音に混ざって水をはねさせて誰かが部室に近づく足音に気づく。
ガラリと部室のドアを開けて入ってきたのはクドだった。
満面の笑顔を浮かべてやってきたクドは楽しげに語りだす。
「皆さん、そろそろお茶の時間ではないのでしょうか?」
時計を見るとちょうど午後3時。ティータイムである。
「そこで私から皆さんへちょっとした吉報をお持ちしました!」
いつになくエンターテイナー的な振る舞いのクドである。
「ほう、してそれは何かね?クドリャフカ君」
お茶会と言えば、来ヶ谷さんであり、当然興味を示す。
「と、大げさに切り出してしまいましたが、お茶菓子としてプリンが完成したのです!」
クドは照れ笑いをする。
「わぁ、私プリン大好きだよ〜。クーちゃんこの前洋菓子にも挑戦してみるって言ってたけど、
その第一号だね」
甘いもの好きNo.1の小毬さんが歓声をあげた。
「ほう、先日皆からもらった余り物で何かできないかと言っていた件か」
来ヶ谷さんの台詞から察するに女の子コミュニティでそういう話があったようだ。
「はい、美魚さんの協力でたいへんおいしそうな仕上がりにできました」
プリンか、久しく食べてなかった気がする。
どうやら今日のお茶会は豪華なものとなりそうだ。
僕らは食堂に移動し、席についた。
クドはマントを翻し、口上を述べる。
「さぁさぁ皆さん、特製プリンをお出しします。すぐにお持ちするので
今しばらくお待ちください」
「あたしも手伝う」
鈴が立ち上がる。
「僕も手伝うよ」
クドについて僕と鈴は厨房の方へ行く。
と厨房最寄の机に座る見慣れた後姿ひとつ。真人だった。
「あれ、真人。何やってんの?」
「おう、理樹。腹減ったから食堂にきたら、クー公がおいしいものを冷蔵庫に
冷やしてありますからどうぞ、っていうから食わせてもらってんだよ」
真人の前にはプリンが置かれている。
「あ、井ノ原さん。皆さんにもプリンを食べていただこうと思いまして」
「…プリン?ああ、これのことか」
クドの言葉に対し、怪訝そうな表情を浮かべる真人。
とそこで、真人の前に転がる大量のカップに気づく。
「それより真人、一人でそんなに食べちゃったの?」
「いや、なんかうめぇもんだからつい一つ二つと…」
それを聞いたドが慌てた声を上げる。
「えぇっ!プリンは皆さんの人数分しか用意していないのです!」
真人の前に転がるカップの数を数える。1、2…9個。
そして真人の前に1個。あわせて10個。
つまり、真人はバスターズ10人分のプリンのうち、9個をたいらげてしまい、
そして今、10個目にかかろうという段階であることになる。
「ま、真人。みんなの分のプリンまで食べちゃったんじゃ…?」
「いや、何のことかわかんねぇよ」
真人は相変わらず訳がわかっていない顔をしている。
「いやね…」
僕が説明し始めたところで、僕の声をかき消して怒声が響く。
「皆の分まで食べただろ、ぼけぇーっ!」
真人は地に沈んだ。
僕らはテーブルを囲んで席についていた。
そのテーブルの上にはカップにおさまったプリンが1個。
「たいへん困ったことになってしまいました…」
クドは困窮きわまった表情をしている。
その苦い表情に対し、目の前のプリンは甘い芳香を放っている。
「しっかし、マジでうまそうだな。このプリン」
普段そんなにおやつに関心を示さない恭介も今回は興味津々である。
「とりあえずこのプリンに名前をつけないか」
謙吾が妙なことを言い出す。
そんなことはどうでもいい気がするのだけれど。
「えー、そんなのどうでもいいよぉ、早く食べたいよぉ」
葉留佳さんは一刻も早く食べたいらしい。
「よーし、わかった。俺が決めよう。そうだな…」
一瞬、恭介の視線がちらりと何かを見た。
…がすぐに戻す。
恭介は高らかに命名する。
「魔性の魅惑・わふわふプリン、と!」
またきわどい名前を。
「さっき一瞬恭介がクドの体をいやらしい目つきで見た気がするぞ」
「まったく恭介のロリに困ったものだ…」
「み、見てねぇよっ!」
追求を受ける恭介を尻目に僕はプリンに目をやる。
甘い芳香が鼻をつく。
シエーン
とってもやわらかそうだ。
今はカップに収まっているが皿に上に出せば、ぷるりと震えるだろう。
スプーンをさせば柔らかに沈み込んでいくだろう。
掬い取る瞬間、また震える姿を思い浮かべる。
スプーンの上でもなお震えるプリンを口に入れれば…
口の上にとろける甘味が広がる。
きっと次に震えるのは食べた人だろう…
そしてもっと食べたいような、なくなってしまうのが惜しいような
そんな矛盾を抱えながら、次の一口へとスプーンを伸ばす…
僕は我に帰る。
…何だろう、このプリンのにおいをかいでいると段々頭がしびれてくるような…
ふと気がつくと皆の視線がプリンに釘付けになっている。
「と、とりあえずこのプリンをどうするか決めない?」
僕は提案する。が皆はうわの空のようだ。
きっとついさっきまでの僕と同じようなことを考えているのだろう。
「…そう、だな。このわふわふプリンは誰のものか決めなきゃな…」
遅れて恭介が熱病にうかされたような口調で言う。
そうプリンは1個しかないのである。
この余りにも魅力的なプリンは一人しか口に出来ないのだ。
「私のだよ。だってこのわふわふプリンに使う卵あげたの私だもん」
真っ先に権利を主張する葉留佳さん。
「三枝さん、そういう主張をなさるならこのわふわふプリン製作にあたっての資料は
私の蔵書です。私にも権利はあります」
珍しく西園さんが攻勢に出る。
「あたしはカップをていきょーしたぞ。カップゼリーのカップを洗って乾かしたやつだけどな」
鈴も主張を始める。何もそのレベルで主張しなくても、と思うんだけど。
「私はお砂糖をあげたよ〜」
「俺はバニラエッセンスを提供した」
続いて小毬さんと恭介が名乗りをあげる。
「待て、俺は水を提供したぞ。朝一番で汲んで来た井戸水だ」
「ミルクは私が手配して手に入れたものだったはずだが?」
なんだか様子がおかしい。来ヶ谷さんや謙吾まで食いつくなんて。
「なるほど。理樹以外は権利自体は持ってるってことか。このわふわふプリンを手に入れる権利を」
どうやら僕にはないらしい…
「私は、私は絶対ゆずらないんだからっ!」
「そんなの皆同じですよ?子供みたいなわがままを言わないでください」
葉留佳さんと西園さんが口論を始める。
「だが決めねばなるまい。それとも大人ぶって譲るというのか?西園」
謙吾の口調は挑発的だ。
「譲るわけないです。宮沢さんはそんなこのプリンより甘そうな考えをお持ちなのですか?」
「ほう、ずいぶんと喧嘩腰じゃないか」
「私は構わないのだがね、いっそここでバトルでもして決めてもいい…」
来ヶ谷さんまで。
なんだか皆殺気立ってきている気がする。
そこまで駆り立てているのか、このプリンは。
「ふっ、皆このわふわふプリンの香りにあてられてるみたいだな。
バイオ田中もすげーもんを作ってくれたぜ。ま、俺も降りる気はない」
匂いの源たるバニラエッセンスは生物部のバイオ田中が作ったらしい。
なんだかよくわからないがこの異様なまでの食欲掻き立て効果はそのせいだろうか。
「決めるとしようか。もう皆心は決まってるだろ?
バトルロイヤルでもして最後に立っていたやつがわふわふプリンを手に入れる、それでいいだろ」
誰も返事はしなかったが、視線は了承を物語っている。
「というわけだ、見てる野次馬連中、なんか武器を投げ込んでくれ」
プリンに夢中で気づかなかったが、いつの間にか集まっていた野次馬たちがいた。
「バトルスタート!」
恭介の合図と共に野次馬たちが次々と武器を投げ入れた。
皆、各々武器を取り、戦いを始める。
模造刀を手にした来ヶ谷さんが葉留佳さんに襲い掛かる。
葉留佳さんはバックステップでそれをかわすと、ビーだまを投げつける。
読んでいたのか、来ヶ谷さんも攻撃をかわし、二回目の踏み込みをかける。
一方、向こうでは引いた武器がペーパークラフトだった恭介が組み立てている隙を
枕を持った謙吾に攻撃されている。
ルール自体はいつものバトルのそれである。
ただしいつもの明らかに雰囲気が違う。
ルールに乗っ取ってはいるが、誰も遊びの目はしていないように見える。
まるで何かに憑かれたような。
鈴と小毬さんが三節棍を手に西園さんを袋叩きにしている。
何もプリンでここまでケンカしなくてもいいんじゃないだろうか。
「作ってみてわかりました。あのプリンのにおいは
皆さんの精神をおかしくしてしまったのです…」
クドが僕の思考を読んだかのように言った。
いつの間にか謙吾がダウンしている。
起き上がろうとする謙吾の顔面に小毬さんの非情なトイレブラシの一撃が叩き込まれる。
「私はなんてものを作ってしまったのでしょう…皆さんの争いの種になるのだったら
作らなければよかった…」
クドはがっくりとうなだれる。
いや、悪いのは皆の分のプリンを食べちゃった真人なんだけどね。
ビーだまの攻撃をかいぐぐった来ヶ谷さんの模造刀の一撃が
葉留佳さんに直撃する。沈む葉留佳さん。
その来ヶ谷さんを後ろから襲う小毬さん。
いつもはタイマンなので気にならないけど、今回はバトルロイヤル。
何時の間にか場はごろごろと皆が転がる修羅場と化していた。
「いくらなんでもやりすぎだよっ!止めないと…」
僕は投げ入れられた武器をひとつ引っつかむと皆が争う場に飛び込む。
しかし、場に立っていたのはすでに一人になっていた。
鈴。
鈴の足元には力尽きた小毬さんが崩れていた。
とうとうさっきまで共闘していたはずの小毬さんを手にかけてしまったのだ。
三節棍を手に立ち尽くす鈴。
僕はその眼を見て戦慄した。
まるで本気の恭介と相対したときに感じたあのプレッシャーそのものじゃないか。
己の果たすと決めたことの前に立ちふさがるあらゆる存在を排除する冷徹さをたたえた眼だった。
「鈴…」
「理樹にはわふわふプリンを手に入れる権利はないはずだ。どいてくれ」
「鈴、おかしいよ!たかがプリンじゃないか!何でそこまでムキになるのさ!?」
「あたしはあのわふわふプリンを手に入れるために、この戦いを勝ち抜くと決めた。
そのためだったら何だってする、こまりちゃんだって倒す」
やはり兄妹だからか、根底に持つものは同じ、ということか…
「どうしてもプリンを独り占めしたいって言うなら僕を倒してからだよ…?」
「戦わなければ、プリンは食べられない」
「もうこんな戦いはやめよう…?プリンなら皆でわければいいじゃないか…」
「これ以上そうゆうことを言うのなら、話はおしまいだ、理樹」
「そう…」
鈴は三節棍を構える。
僕の手にはチョーク、幸い日ごろのバトルでは扱いに慣れてる方の武器であり、
間合いを詰められる前にヒットさせられれば勝ち目はある。
もっとも、それができないならば鈴の三節棍の餌食となるわけだが。
思考と感覚を鈴の挙動とその予測に集約する。
ひとつ、ふたつ、呼吸を整える。
鈴が踏み込む。それに呼応してこちらも駆ける。
速い。間合いに入られる。鈴が三節棍を振りかぶる。今。
…でも僕の取るべき行動はとっくに決まっていたんだ。
ああ、一撃でダウンだとわかる感じ。
いつものバトルなら恭介がカウントなり判定を下すところだ。
地に伏せる、地面の感覚が…こない。
代わりに柔らかな感触に受け止められ、心が安らぐいい匂いが鼻をついた。
ぼやついた視界に映る顔。よく見えないけれど鈴のだとはっきりわかった。
「理樹、なんであたしの攻撃をよけなかったんだ…?」
ああ、鈴。それはね、プリンなんかでマジになってケンカなんかしたらいけないからだよ。
「鈴、プリンのことで誰かとケンカするのは、僕で最後にしてね…」
鈴は涙目でうなづいた。
「わかった…親友を恋人を自分の手にかけて、やっとわかった…
おやつは…皆で仲良く食べないといけないんだ…あたしはばかだ…
そんなこともいままで忘れていたんだ…」
ついさっきまであんなに騒がしかった食堂は静けさに包まれていた。
「あのー、大変盛り上がってる所に申し訳ないのですが、とりあえずプリン争奪戦の勝者は鈴
さんということでよろしいのでしょうか?」
静かな食堂にクドの遠慮がちな声が響いた。
僕はとりあえず返事をする。
「そ、そうだね…とりあえず騒ぎは収まったし、勝者は鈴だから今回は鈴に、ということで」
「よし、決まりだな。勝者、鈴!」
いつの間にか起き上がっていた恭介がバトル終了を宣言した。
終了宣言と共に皆が集まってくる。
なんだか皆悪い夢から覚めたような表情だ。
謙吾は実に気まずそうな顔をしている。
「しかし終わってみると…」
「やはは、どうしてあんなにムキになってたんでしょうネ、私たち…」
流石の葉留佳さんも自省の念にかられているようだ。
「だいたい恭介氏、出所が怪しい上に副作用すら懸念されるバニラエッセンス
を混ぜるのはいささか問題だったのではないか?」
「そりゃ俺も怪しいとは思ったんだが…ああもにおいが魅力的だったから、
つい、な…」
「なんだかあのにおいをかいでいると段々プリンを独り占めしたい気分になって
きちゃって思い出すだけでも怖いよ〜」
正気にかえった小毬さんは半泣きである。
「恭介、よくも小毬ちゃんを泣かしたな…」
鈴が恭介に殺気を飛ばす。
「何言ってんだ、小毬を倒したのは鈴じゃねーか!」
「うっさい!元はと言えば恭介がわるい!」
「同感です」
西園さんもいつもの表情をしているがきっと怒っている。
真人ほどではないが厳しい追及を受ける恭介であった。
しかし、バニラエッセンスのにおいしかしない戦いはついに終わりを告げたのだった。
バスターズの一同と野次馬が見守る中、プリン授与式が始まった。
何故か巻き起こる盛大な拍手の中、クドが鈴の元へプリンを持ってゆく。
「このプリンをどうするかは鈴さんに任せます。よきに計らってくださることを
願っているのです」
鈴は一瞬胸を高鳴らせるような顔でそれを受け取る。
が、すぐに寂しそうな顔になる。
「今のあたしはこれをもらっても食べる気はしないぞ…皆で仲良くおやつがいちばんだ。
なのにあたし一人がおいしい思いをしても仕方がないんだ…だから、これは分けよう」
「でもさぁ、いっくら何でもこんな小さいプリンを9人で分けるのは無理だよ…」
葉留佳さんが反論する。もっともな話だ。
分母に真人が含まれていないのが気になるけど仕方ないと言えるだろう。
「はるか、あたしはもう決めたんだ」
「そうは言うがな、鈴君」
来ヶ谷さんが話に割ってはいる。
「何でも等分に分けることが平等、なのかい?」
「少なくとも、私たちは勝者がわふわふプリンを得る、という了解の下、今回の戦いを行いました」
「例えわふわふプリンは得られずとも、お前が勝ち取ったのはその結果なんだ。
俺たちは文句はつけんさ。ま、理樹はこういうのは好きじゃないみたいだったがな」
美魚さんと謙吾も同調する。
「何より」
「例え争いの種になろうとも、プリンはおいしく食べられるために生まれてきました。
だからちゃんと食べてあげることでプリンはその使命を達成するのです。
そうでなければ、このプリンは呪われたぶらっでぃプリンとでも呼ばれてしまうのです…」
クドが真摯な表情で訴えかける。
つくづく今回はプリンで皆シリアスになっているなぁ…
「と、いうことらしいぜ?鈴、今回はお前の勝ちってことで食っとけ」
恭介がにかっと笑う。
「ゆー、食べちゃいなよ?」
葉留佳さんも納得しているようである。
僕は鈴に笑いかける。
「そ、そうか…ならみんなに甘えるとするか」
鈴はちょっと照れた顔をしながら、食堂のおばちゃんの所へスプーンをもらいに走っていった。
と、その食堂のおばちゃんの方から僕らの方へ声がかかる。
「ちょっと、この冷蔵庫のプリン、あんたたちのじゃないのかい?」
皆、厨房の冷蔵庫へ向かう。
確かに冷蔵庫の中の片隅でプリンが9つひっそりと冷えていた。
「これは…9つとも確かにわふわふプリンじゃないか」
「クド、間違いない?」
「はい、確かに私が作ったプリンなのです」
そもそも今回の争いの発端はちゃんと人数分あったプリンを
真人が1つを残して全て食べてしまったことに始まった。
しかし、現にここにプリンがあるということは、つまり。
「真人はわふわふプリンを食べていない。ということになるな」
謙吾が結論を述べる。
食堂から響く声。真人だ。
「…へっ、今頃気づいたようだな」
真人が床から起き上がりながら、僕らに視線をぶつける。
「お前らが俺の話を聞かずに俺をぶっ飛ばしたが、俺は濡れ犬だったんだよ!」
「いや、それを言うなら濡れ衣だから」
「それに俺俺俺うっさいぞ」
「今頃になって俺俺詐欺みたいで寒いですね」
実際に濡れ衣だったわけだが、ひどい言われようだ。
だが、そうだというならひとつ謎が生まれることになる。
「ねぇ、真人。プリンを食べてないのは証明されたけど、あのカップはなんだったのさ?」
「あれならカップゼリーだぜ」
カップゼリーとな。僕は冷蔵庫に目をやる。
カップゼリーの袋詰めの袋が残されているのに気づく。
それを手にとってみるとマジックで袋に微妙に読みづらい字で書いてあった。
『 なつめりん
かってにたべるな 』
「それはおばちゃんに頼んで置かせてもらってたあたしのカップゼリーだぁぁぁっ!」
鈴の咆哮が空気を震えさせる。
真人は再びに地に沈んだ。
「おおっ、これマジでうまくね?」
恭介が歓喜の表情で次の一口のプリンを口に入れる。
「ええ、これはまことに美味です」
「なかなかどうして。クドリャフカ君の匠の技の賜物だな」
「クーちゃんは将来パティシエさんになれるかも〜」
「あ〜ん、こんなにおいしいのに、こんなちょこっとしかないなんてぇ〜」
「三枝。こういうものは少しだから趣というものがあるんだぞ?」
皆口々に賛辞を述べる。クドは真っ赤な顔で照れていた。
鈴も幸せ一杯の笑顔でプリンをほおばっている。
そして僕の方を見ると言った。
「理樹、やっぱりおやつはみんなで食べるにかぎるな」
「うん、そうだね」
あとで真人が起き上がったらちゃんとプリンをあげよう…
END
支援
sien
支援遅かったorz
GJでした!
やべぇ、プリン食いたくなってしまったではないか!!
それにしても真人……哀れなり……
まずは支援してくださった皆様、ありがとうございました。
よくあるネタ、その6。
人生楽しい時期って大抵くだらないことにいい意味でマジになってる時期だよね、とか。
もっともこの話の最初は突然脳裏に「わふわふプリン」という単語が浮かんだノリで書いてしまったり。
ああ、おっぱいプリンとかあったな、とか、でもクドは胸ないよね、とか
そんなことを考えながら書いてました。楽しい。
でも反省点も多いです。バタバタ騒いでるわりに笑いどころが少ないなぁ、とか。
が、へたくそでも完成したら一応晒す、ということで。
投下してから違和感感じたんだけど、洋菓子作るのはやっぱ小毬担当だ。
クドは和風がいいね。
>>449 勝手に濡れ衣着せた挙句謝罪もしないのか、本当に屑女達だな
>>449 濡れ犬って……エロいなw
gmなんだぜ
>>456 言われてみればそうだね。一言謝罪→別件発覚、のが流れとして自然だ。
なんとも筆足らず。貴重な指摘意見サンクス。
>>456 おまえはロリなうぐぅ好きだな
ID筋に出まくってるぜ
うわぁあああぁああ!!! 最近留守にしてたら
>>321と
>>348と
>>361を見逃したぁあああああ!!!
まさかこんなときに限ってイラスト投下が続くとは……さ、再うpを……ぐふぅ。
462 :
名無しさんだよもん:2007/10/25(木) 23:35:07 ID:6M/O2MdtO
>>460 残念だったなぁwwwww
…しまったあぁぁぁぁ
保存しとくの忘れてたぁぁぁ
誰か……さ、再うpを……ぐふぅ。
再アップしてやりたいのはやまやまなんだが、
自作絵は二次創作としての著作権が発生してしまうらしいからね
自分には何もできん、許してくれ…
>>455 わふわふプリンだって、食べたい。
クドは和菓子のイメージがあるけど、お菓子に国境はないよ、いつでもうぇるか〜むだ
「プリン食べたい!」
「食堂行ってきなさいっ」
「クド公のわふわふプリンが食べたい、食べたい〜」
「すいません、葉留佳さん。もう材料がないんです」
「なんだとぅ!」
「実は謙吾もまだ食べたかったんだね」
465 :
361:2007/10/26(金) 01:44:45 ID:1jgxarph0
>>465 流れに乗じて(?)保存しました。
やっぱ鈴は赤のビキニだな。
>>435-450 わふわふ、いや、わくわくしながら一気に読んでしまったよ。
大変GJでございました!
これなら、動かしてみたら面白そうだと思うんですけど…
……DNML化しちゃっても、いいですかね?
>>465 ありがとう、本当にありがとうなんだぜっ!
しっかし上手いなー、エロいなー、下とかギリギリwww
貴殿に筋肉のご加護のあらんことを……!(あれ? いらない?
469 :
名無しさんだよもん:2007/10/26(金) 07:09:58 ID:sOGdSg4P0
>>467 どうぞ。いっこうに構わないので使ってやってくださいな。
ただできれば、その際には
>>456から指摘があった部分の表現をソフトに改編して
くださると幸いです。
妄想小ネタ投下。
理樹×鈴だけど恭介×小毬要素を含むので注意。
「ねえ鈴、それ僕も飲んでみたいんだけど」
「だめだ。この子のなんだぞ」
「でも、恭介が小毬さんに飲ませてもらったって言ってて…ちょっと興味がね」
「何ぃ、小毬ちゃんはバカ兄貴に飲ませたのか!?」
「まぁ、恭介が言ってただけなんだけど」
「うーみゅ…わかった、ちょっとだけだぞ」
「ありがとう。それじゃ…」
「んっ…あ、こら!そんな強く吸うなぁっ!」
………
「理樹のバカっ、ちょっとだけって言っただろ!」
「ご、ごめん…思いの他美味しくてつい」
「全く…あたしは小毬ちゃんと違ってあんまり沢山出ないんだからな」
「次は気をつけるよ」
「次なんてあるかー!!」
敢えてストレートな表現は避けてみた。
意味不だったらすまそ…
>>467 おお、ゴシック体の人久しぶりに見たね
前、作って貰ったのだけど、キャラごとのウィンドウ、表示の仕方から見るに
オリジナルのプレーヤ作ったのか?すごく気になる
>>471 ・・・・・・?は、そういうことか。最初なんだかわからなかったよ
>>472 おー、鈴ちゃんがリアルにいたらこんな風に・・・って髪のボリュームありすぎ
しかし本当にうまいですねぇ
476 :
名無しさんだよもん:2007/10/26(金) 18:26:21 ID:557BHyb5O
今CLANNAD見てきたがwww
京アニwwwパロ自重www
昨日発売のアンソロ読んで、姉御×はるちん熱が再燃した(´д`*)
ちょっと前スレ行ってくる。
なんか流れ止まってるな……
よし、十年後のリトバスメンバーでも妄想しよう!
理樹……普通に会社員。実は一流企業だったり
鈴……理樹の嫁。専業主婦
恭介……小さな出版社でタウン誌なんかの編集長
真人……事務のインストラクター。クドの嫁
謙吾……道場の跡取り。今は師範代
小毬……絵本作家兼翻訳家
クド……宇宙物理学者。真人の婿
葉留佳…意外と高校教諭。担当教科は不明
美魚……作家。違うペンネームでBL系も
来ヶ谷…未知の言語で書かれた職。一切不明
>>479 そこは間違ってない
問題は事務のインストラクターという触手だ
……あっ!ほんとだ!!事務になってる!!!
ま、いいかそれで
>>472 リアル絵師降臨ktkr!!
しかし物凄い髪型だな……ねーよwww
>>473 再うp、さんきゅーふぉーゆー。
さーて早速はいけ……うわぁぁあああぁあああ!!! 茶番だーーー!!!!
とりあえずお茶返せwww GMなんだぜ!
>>472 いやぁ、普通にうまい…GJ
ギャルゲキャラってディフォルメかかったキャラをこういう違った絵柄で
描きなおせる人って素敵だ…
理樹「来ヶ谷さん、僕の部屋で何やってるの?」
来ヶ谷「ん、理樹君か。ああ、勝手にお邪魔してすまない。
恭介氏がミッション用にと盗聴器なんてものを用意してたから少し遊ばせてもらっている」
理樹「盗聴器ってまた恭介はそんなのどこから手に入れてきたんだろう…」
来ヶ谷「今、ためしに鈴君に仕掛けてみているんだがね。聞いているとなかなかおもしろい」
理樹「でも、趣味は悪いよね…」
来ヶ谷「うむ、お世辞にもいい趣味とはいえないな。これぐらいにして私は失礼するよ。
まさか理樹君が使うわけないだろうし、この盗聴器はここに置かせてもらうことにする。
それでは、また」
理樹(あの口ぶりだと丸聞こえなんだろうなぁ…)
理樹(うーん、でも気になる。でもそれはいけないことだよなぁ…)
理樹(…ちょっとだけ、ちょっとだけ…)
スイッチ、オン。
鈴『こまりちゃんはスタイルがよくてうらやしいぞ…むねとかもあんまりないしな』
小毬『でもりんちゃんはすらっとしてて綺麗だよ〜』
来ヶ谷『はっはっはっ、なんだかんだで理樹君は鈴君のその辺りに欲情しているのかもしれないぞ?』
鈴『そう言えば、遠まわしにむねはなくてもいいとか鈴くらいがちょうどいいとか言っていた』
来ヶ谷『ほう?興味深いな。流石恋人ともなれば理樹君の性癖について色々知っているのも当然か。
他には?』
鈴『んー、自分ではあたしの髪の毛が好きだとか言っていた』
来ヶ谷『なるほど、理樹君は髪フェチ、というわけか。えっちのときはどうなのかね?』
鈴『なんかおっぱいが好きらしい。おっぱいへの責め方はていねいだ。
あと後ろからするのが1回はある』
来ヶ谷『1回は、とな?すると一旦始めると1回じゃ終わらず、最低2回はするという意味かね?』
鈴『理樹は一見体力がないように見えるが、すくなくともえっちは強いみたいだ』
来ヶ谷『成る程。真人少年や謙吾少年に比べれば肉体面においては一歩譲る印象だったが、
単に得意領域の問題、という可能性もあるな』
鈴『それからな、されたときくちゃくちゃ恥ずかしかったんだが…』
真人「ただいま。お、理樹、どうしたんだ。体育座りなんかして」
理樹「真人。僕は、僕はね…」
なんというはずばなwwwwwwwwwww
しかし最近理樹×姉御分が足りないぜ
やべwニヤニヤが止まらない俺キメェwww
ふむ、微妙に流れが止まっているようですね。
ここで男キャラと女性陣のカプの考察でもしてみようかな。
どのキャラとどのキャラがくっついても驚くほどのことじゃないからな。
全パターンのフラグについて妄想してみるのが面白いんじゃないか。
まともに考察したら死にそうなので、各男キャラと女性陣の絡みがあった
組み合わせの表を作ってみた。どんな形でも二人だけのイラストやSS
があったら○としました。あくまで自分の目で確認したものだけなので、
ひょっとしたら×の組み合わせもどこかにあるかもしれません。
理樹編(ヒロインズは省略)
さささ:イラスト× SS○
佳奈多:イラスト× SS○
古式:イラスト× SS○
美鳥:イラスト○ SS○
恭介編
鈴:イラスト○ SS○
小毬:イラスト× SS○
クド:イラスト× SS○
葉留佳:イラスト× SS×
来ヶ谷:イラスト○ SS○
美魚:イラスト× SS×
さささ:イラスト× SS×
佳奈多:イラスト○ SS×
古式:イラスト× SS×
美鳥:イラスト× SS○
謙吾編
鈴:イラスト× SS×
小毬:イラスト× SS×
クド:イラスト× SS×
葉留佳:イラスト○ SS×
来ヶ谷:イラスト× SS×
美魚:イラスト× SS×
さささ:イラスト○ SS○
佳奈多:イラスト× SS×
古式:イラスト○ SS○
美鳥:イラスト× SS×
真人編
鈴:イラスト○ SS○
小毬:イラスト× SS×
クド:イラスト○ SS○
葉留佳:イラスト× SS×
来ヶ谷:イラスト× SS○
美魚:イラスト× SS○
さささ:イラスト× SS△(昔どこかのリトバススレであったそうな)
佳奈多:イラスト○ SS○
古式:イラスト× SS×
美鳥:イラスト× SS○
理樹とヒロインズは確認しなくてもあるに決まってるので省略しました。
他の三人は真人≧恭介>謙吾の順で組み合わせが多かったですね、どうし
たロマンティック大統領!!?
ただやってみると意外とヒロインの棲み分けができている感じがしました。
理樹:オールマイティー
恭介:小毬、来ヶ谷
謙吾:さささ、古式
真人:クド、佳奈多、美鳥
って感じですね。以上です、オーバー。
流れは妄想考察か。
よし、じゃ、自分は成績でも妄想してみるか。
本編からわかるのは、学校のレベル自体は一応進学校とカテゴライズされるくらいではあるらしい。
理樹:明確な描写はないが、勉強しているシーンがあり、全体的にできると思われる。
姉御はだいぶ優秀らしい。
クドは英語はパーだが基本優秀らしい。
真人は宿題や勉強をやる習慣がついていない。
小毬は英語は得意らしい。
妄想で勝手に10段階評価だ。
理樹→国:8、数:9、英:8、理(科目がわからないが):9、社(これも科目がわからないが):8、体:6
全体的に高めの学力とバスターズの中ではおとなしい方なので内申も悪くないであろう。
鈴→国:7、数:6、英:7、理:7、社:7、体:9
本編では子供っぽい言動が目立つ鈴だが、宿題はちゃんとやっているらしい。
が、特別いいわけではないようなので。あと理屈を組み立てる系の科目はやっぱ苦手だろう。
内申はバスターズの中ではおとなしい扱いではないだろうか。
恭介→国:7、数:9、英:8、理:9、社:7、体:9
全体的に高めなのは理樹と同じだけど、理系よりな印象を受ける。
ただバスターズのリーダーということで一部教師からの心象は間違いなく悪いであろう。
謙吾→国:8、数:8、英:7、理:8、社:9、体:10
基本、バスターズで一番真面目な人なので勉強もちゃんとやっているでしょう。
部活でも成績をあげているようなので教師陣からの心象という意味ではバスターズでも上位でしょう。
でもおバカでいることに遠慮をしなくなった後は知りません。
真人→国:6、数:6、英:7、理:6、社:6、体:10
やはり学力面で一番心配なのは真人です。
理樹がルームメイトなので見てもらう状況も多いんでないかと。
>>497 うーん、全般的に高めすぎる気が
真人は体育以外5以下でもいい気がする。
体育は絶対評価だったら、鈴と恭介も10でいいと思う。
相対評価なら鈴はこのままでもいいけど
それから結構この二人は難しい物言いをして用法も間違えてないから
国語も高めでいいかも。謙吾もイメージ的に国語は高そうな気がする
クドシナリオ参考にすると鈴は数学が苦手らしいからもう1、2下げてもいいと思う。
あ、そうだ。
同じくクドルート参考にすると
理科は物理選択、社会は地歴両方みたいだな
>>498 ああ、絶対評価か相対評価って観点をすっかり失念してた…orz
わりと前者に近いイメージで妄想してたから、とすると
体育について
理樹:6、鈴:10、恭介:10、真人:10、謙吾:10
小毬:7か8(基本トロいが、教えれば上達するらしい)、
姉御:7か8(なんかさぼってるか、真面目にやらなそうだ)、
葉留佳:8か9
美魚:5か6
クド:8
くらい?
なお、理科科目が物理なら鈴の理科評定は間違いなく下がるでしょう。
>>500 称号参考にすると美魚は体育2
それに倣うと小毬ももうちょい低い気がするな
>>496 謙吾はさささか古式で確定って感じだよね。葉留佳・美魚・鈴は理樹ヒロインかな。
真人さささってどんなのだったんだろうか…すごく気になるな(∵)
>>503 リアル絵か、いい仕事だ!
どうでもいいけど、もし前置きなしだったら
試験前夜の一夜漬けで徹夜の真人に見えるかも、とか思った。
>>503 確かに真人はリトバスに出会わなかったらこの路線だろうしなぁ。
むしろ今でも地元の不良には顔が知れてそう。
昔(かなり前だが)は暴れまわってたらしいし。
>>501 5段階評価なのであれば、みおちんが体育2であることもうなずける
つーかこの学校、普通に5段階評価なんだと思うんだが
進学校なら普通は10段階だろう。
あと美魚は体育は見学だけどそれはどうなるの?
>>508 現実世界では体育を見学する理由がないが
>>509純粋に体が弱いとかで休んでる可能性も有り得るかと
>>486 鈴ちゃん、後ろでこまりんが泡吹いて倒れてますヨっ
>>503 筋肉いぇいいぇー…。真人、リトルバスターズにいて良かったよ
それよりも後ろのみおちんが気になるっ
*
>>353で投下したネタの続きです。
作者はギャグのつもりですが、ネタがネタなので不快になる可能性有り
謙吾、葉留佳、美魚ファンの方は注意。
美魚「なんだか無難に纏まってしまって、少しあっけないですね」
理樹「そんな…これ以上どんな目に遭わされるんだろうか…」
恭介「まぁいいだろ、とりあえず追加エピソーので家族ゲームをしてみよう」
父:謙吾、母:葉留佳、娘:美魚、母の姉:佳奈多
誕生日後、平日夜の飲み屋にて。
理樹「へぇ、じゃあ大成功だったんだね」
謙吾「ああ、お前のアドバイスがなかったらあきらめたところだったが、なんとかなったよ。感謝してるぞ。ほら、ご一献」
理樹「これはこれは、ありがとう。でも謙吾、ちょっと飲みのペース早くない?」
謙吾「いや、幸せだと酒が美味くてなぁ。ついもう一杯、といきたくなってしまってな」
理樹「謙吾。幸せなのはいいけど、せっかく早めに仕事あがったんだし、 ほどほどで帰ったほうがいいよ?
今回はたまたま一発逆転がうまくいったけど、こういうことの基本は日ごろの積み重ねなんだから」
謙吾「うむ、そこは剣道と同じだな。でもいいじゃないか、今夜はフィーバーだ!」
帰宅。
酔いどれ謙吾「たっだいまぁ〜っ!」
美魚「おかえりなさい。…ずいぶん酔っ払っていますね」
酔いどれ謙吾「おぉ…娘におかえりなさいと言ってもらえるって幸せだなぁ〜」
美魚「お父さん、少し飲みすぎです。今日はお客さんもいらしてますから、
あまり弾け過ぎた行動は…」
酔いどれ謙吾「よーし!次は母さんにただいまを言わなきゃな」
美魚「あ…行ってしまいました」
台所。
酔いどれ謙吾「いやっほぅ〜!帰ったぞ!」
佳奈多「あ、お帰りなさい。ご無沙汰…んっ!?」
酔いどれ謙吾「ただいまのちゅ〜だ!ん、どうしたんだ?今日はお下げじゃないのか。ま、その姿も綺麗だぞ!」
ガシャンッ(皿が床に落ちる音)
葉留佳「な、何やってんの…?」
佳奈多「は、葉留佳…」
酔いどれ謙吾「なっ、葉留佳が二人…!?」
美魚「お父さん、佳奈多叔母さんですよ。今日遊びにいらしたんです」
酔い覚め謙吾「何だとぉぉぉぉっ!」
葉留佳「うわぁぁぁぁん!、謙吾くんの、バカぁぁぁぁっ!」
崖っぷち謙吾「葉留佳ぁぁぁぁっ!」
翌日夜の飲み屋にて。
傷だらけ謙吾「その後、一晩中謝りたおして何とか許してもらったさ…」
理樹「そんなことがあったんだ…」
傷だらけ謙吾「理樹、俺は夫に向いてないんだろうか…」
理樹「そんなことはないと思うけど…」
傷だらけ謙吾「いや、むしろ家庭というもの自体が俺には縁遠いものなんじゃないか…」
理樹「いや、そこまで思いつめなくても…」
傷だらけ謙吾「うぅっ…」
謙吾「…なぁ、理樹。だからどうして俺の配役は背中に哀愁が漂うんだ…?」
理樹「さ、最後は許してもらったみたいだからいいんじゃない、かな…?」
恭介「全て等しく家族さ」
謙吾よ…最近このシリーズのおかげで謙吾×葉留佳にはまってきたぜ!
>>508 私立の進学校って10段階評価なの?
いや、俺の母校公立の進学校(一応)で5段階評価だったのよ
まあそれ基準に考えるのもおかしな話なんだけどさ
>>516 俺は私立の進学校(一応)だったが、5段階だったぞ。
まあ、学校によりけりなんじゃね?
個人的には5でも10でもそれほど変わらん気がするが……
美魚が体育出ないのは日傘持って体育出来ないからだろ
>>514 ついに、念願の謙吾はるちんを見れた
この組み合わせやっぱりいいなっ
謙吾にはこういう父親になってほしい
葉留佳×ささみなんて書こうとしていた俺は、きっと疲れてたんだ。そうに違いない……。
そこで終わっては本当にただの疲れた人だぜ!
>>490 なんで「男キャラ」「女性陣」なんだ。
男女差別する人間のクズは消えろ
>>508 何処の頭古い人間だお前は?
10段階評価の高校なんて何処にあるんだよ、阿呆
>>524 男女差別を叫ぶ前に日本語の勉強やり直せ。
「“男キャラ一人”に対して“各女キャラ”とのカップリングが成立するか」
なんだから男性陣じゃおかしいだろ。
>>525 自分の狭い常識が世界の全てだと思わないように。
俺の母校は10段階評価でしたよ。
>>526 >>524が言いたいのは「男キャラ」ではなくて「男性キャラ」と書けということでは?
筋肉筋肉〜!
変なとこ噛みついてくる奴そろそろスルーでよくね?
やたら女キャラ叩く奴もやたら男女差別男女差別言い過ぎて逆に差別してる奴も
>>526 524 :名無しさんだよもん:2007/10/28(日) 13:31:19 ID:iiACp3SeO
>>490 なんで「男キャラ」「女性陣」なんだ。
男女差別する人間のクズは消えろ
525 :名無しさんだよもん:2007/10/28(日) 13:35:32 ID:iiACp3SeO
>>508 何処の頭古い人間だお前は?
10段階評価の高校なんて何処にあるんだよ、阿呆
変なとこに噛み付いてるあたり多分荒らしだろ。スルーしようぜ
>>529 やたら女キャラ叩く人は意図がある気がするよ
言葉は確かに悪いけどね。それだけリトバスが好きなのさ
>>531 リトバスが好きだから
空気とか考えて色々我慢しながら見てる俺がとんでもなく馬鹿みたいじゃないか
書き抜けたが
楽しいことや良い作品も多いからスレ見てるし見ていたい
連投すまん
>>532 おっと、ここは妄想スレだ、我慢なんかせずに妄想を爆発させるといい
それとも、自分ひとりの発言で空気が悪くなるのが怖い? それなら確かにそうだね・・・
他の人の妄想を見てみたい、という理由で我慢するのもまた1つの方法だからそれもいい
ちなみに私は、こうやって考えにレスを出すことぐらいしかできないわけだ
おまけに空気も中々よめない、困ったものさ
>>530 そこまで俺を悪に見せたいのか…
何も突っ込まなくて真人排斥派とか出るのが怖いんだよ、言い方が荒らし口調だとしてもな
日本語でおk
>>535 一言だけ。
……真人関係NEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!!!!!
つーか高校の評価って3年1,2学期が10段階で3学期が5段階だと思ってた
>>538 てか単純に今絶対評価だから10段階評価は無いはずなんだが
残ってるところが皆無、とも言えないでしょ
不毛でつまらん話はこれでおしまい
よし、こんな時は筋肉センセーションだ!
よっしゃあっ!筋肉、筋肉〜♪筋肉、筋肉〜♪
筋肉いぇいいぇーい! 筋肉いぇいいぇーい!
544 :
名無しさんだよもん:2007/10/28(日) 19:00:41 ID:YavLk56DO
脳みそ筋肉なのですー
練習中にしてるお茶会で何を話してるか妄想してみた
「クーちゃん、最近どんなお料理を作ってるの?」
「最近ですか。今は和食が中心ですね」
「得意料理とかはあるのですか?」
「そうですね・・・、昆布の煮物は得意です」
「ふぇ、なんか難しそう・・・」
「おいしいですよ、今度持ってきますね」
「うん、楽しみにしてるよ〜」
お茶でも一杯
「小毬さんはお菓子をよく作っているようですが、お料理はしないのですか?」
「うーん、やってないかなぁ」
「小毬さんは上手そうなイメージがありますよね」
「そんなことないよ、みおちゃんはお弁当を作ってくるよね?」
「はい、私の場合は学食の人ごみが苦手なのでそうしています」
「あれはとても一人では行けないです…」
「いつも理樹君たちは行ってるみたいだけど、すごいよね」
「あの人たちの席はいつも空いているらしいですから」
「でも最近は10人分の席が勝手に空くらしいです」
「それって・・・」
ゴンっ
「はらほろひれ〜」
バタン
「うわっ、小毬さんだいじょうぶ!?」
「痛いけどだいじょうぶ〜」
幸い、怪我はなかったので仕切りなおし
「皆さんはどういうお弁当を作ってるのでしょうか?
わたしは、サンドイッチやおにぎりが多いのですが」
「私はホットケーキとサラダかな」
「和食全般色々です」
「三枝さんは学食が多いみたいです」
「鈴さんもいつも学食ですよね」
「ゆいちゃんは何が好きなのかなぁ」
「来ヶ谷さんには謎が多すぎです」
「リキから聞いた話によると、コーヒーに付け合わせとして、キムチを出されたらしいです・・・」
「食べ合わせが全くわからないよ〜」
「同感ですね」
お茶でも一杯、ついでにどら焼きでもどうぞ
「このどら焼きおいしいねぇ〜」
「そうですかっ、うれしいです。これは私のおすすめなんですよ〜」
「程よい甘さで、お茶のお供に最適ですね」
「クーちゃんは和菓子が好きだよねぇ」
「はい、なんていうのでしょうか、味に深みがあります」
「洋菓子はどんどん新しいのが目立っていますが、和菓子は少ないですね」
「そうだねぇ、けど昔と同じ味が食べられるってのはいいと思うよ」
「能美さんは自分で作ったりもするのですか?」
「和菓子はちょっと難しいです。小毬さんは作れますか?」
「うーん、おしることかだと作れそう」
「寒い日に食べたいです〜」
「とてもあたたまるでしょうね」
お茶を一杯、おしるこ食べたい
「おしるこにはお餅を入れますよね?」
「白玉でもいいと思います。・・・それじゃぜんざいですね」
「お餅をついてみたいです、小毬さんや西園さんは、やったことありますか」
「ないねぇ」「ないです」
「そもそも私たちでは杵が持てないと思います」
「恭介さんにお願いすればだいじょーぶかな」
「杵をすごい勢いで振る井ノ原さんが目に浮かびました」
「そしてすごい勢いでお餅を返す宮沢さん・・・アリです?」
「しばらくしてから、真人君と謙吾君が杵の取り合いをして」
「それをとめる直枝さん」
「その間に、私たちが一緒に杵をもって、ずどーん」
「ずどーんですかっ」
「うん、ずどーん」
「臼が割れてしまいますかっ」
「割れないと思います」
お茶を一杯、餅つきしたことある?
「直枝さんは一人で杵を振れるのでしょうか?」
「リキは結構力ありますよ」
「そうだよねぇ、しっかりしてるよね」
「・・・ナシです」
「え?」
「そんな事はわたしが許しません」
「うぇえええん、みおちゃんが怖いぃーーー」
「よし、いったん休憩にしよう。能美、小毬。
次は守備に入ってくれ」
「はーい」
「ようしっ、わかりましたっ」
548 :
名無しさんだよもん:2007/10/28(日) 20:37:15 ID:YavLk56DO
>>547 和みますなぁ…ずずっ、ほわ〜
おしるこか、また今度食べてみるかw
*作者はギャグのつもりですが、ネタがネタな上、一際暴走が激しいので
不快になられる可能性があります。好みに応じて読み飛ばしてください。
真人「なぁ、俺ももっと出番くれよぉ」
来ヶ谷「恭介氏、私も出番が少ないのが気になるのだがね」
恭介「まったく真人に来ヶ谷まで出番が増やせってか、仕方ねぇな。
よし、折角だから家族設定もピーキーにして家族ゲームをしてみよう」
母:小毬、長女:来ヶ谷、次女:佳奈多、五女:クド、五女の彼氏:真人
(出番ないけど設定上、三女:葉留佳、三女の夫:謙吾、四女:鈴、四女の夫:理樹)
朝食。
小毬「みんな、おはよう〜」
来ヶ谷「おはようございます、母上」
佳奈多「おはようございます、母さん」
クド「お母様、おはようございます」
来ヶ谷「ふっ、やはり朝はもずくに限るな…」
佳奈多「あら、姉さん。朝は納豆も悪くないですよ?クドリャフカ、醤油とってちょうだい」
クド「はい、唯湖お姉様、佳奈多お姉様、お弁当なのです」
来ヶ谷「うむ、毎朝すまないな。では行ってくる」
佳奈多「ありがとう。留守は頼んだわよ」
クド「はい、二人ともお気をつけてください」
小毬「クーちゃんのおかげで毎日はかどるよ〜」
休日の昼下がりの談義。
来ヶ谷「さぁ、クドリャフカ君、おねーさんの膝の上へおいで」
クド「え、ですが…」
佳奈多「何を言っているのですか、姉さん。クドリャフカはもうそんな年じゃなくなって
久しいじゃないですか」
来ヶ谷「ん?佳奈多君はやきもちを焼いているのかね?ほーら、ふにふにだ!
ほほう、しばらく確かめないうちに少しは胸が大きくなっているじゃないか」
クド「わふーっ、お姉様、おふざけはっ」
来ヶ谷「はっはっはっ、ではお返しだ。ほら、おねーさんのおっぱいの感触はどうだ?
佳奈多君ではこうはいかんよ」
佳奈多「なっ、姉さんは何をっ!そりゃ確かに私は姉さんほどじゃないけれど、
クドリャフカに比べればありますよ!」
クド「お姉様、それは遠まわしに私がぺったんこだとおっしゃっているのですか…」
夜、居間にて。
クド「お母様、お姉様。ちょっとお話があります…」
小毬「クーちゃんどうしたの?あらたまって」
クド「…実は、お母様とお姉様達に会っていただきたい方がいるのです」
小毬「ふぇ?ひょっとして彼氏さん、かな?」
クド「は、はい!是非会っていただきたいと思いまして…」
来ヶ谷・佳奈多「な、何だとっ!?」「な、何ですって!?」
彼氏、来たる。
クド「え、ええと…ご紹介いたします。私がお付き合いさせていただいている、井ノ原真人さんなのです」
真人「は、初めまして。井ノ原真人と申します…」
来ヶ谷「貴様になど名乗る名はない」
佳奈多「右に同じよ。クドリャフカにつく毒虫に名乗る名はないわ」
小毬「もう、二人ともそんなにつんけんしなくてもいいじゃない〜。
私はクーちゃんのお母さんの小毬と申します。この二人はクーちゃんのお姉さんで
ゆいちゃんとかなちゃん。よろしくね」
来ヶ谷「母上。この年で、しかも人前で愛称にちゃん付けはよしていただきたい…」
小毬「えぇ〜、だって昔からこう呼んでるもん」
佳奈多「…まぁいいわ。で、用件は何?単刀直入にお願いね。貴方の相手をしている時間なんて
私達にもクドリャフカにもないの」
真人「…ク、クドリャフカを…」
来ヶ谷「何だ、はっきり言え。それでは聞こえん」
真人「クドリャフカさんをオレの嫁にください!」
佳奈多「…ふふっ、聞きました?姉さん。土下座するところまで私達の予想通りですよ…?」
来ヶ谷「ああ、こうまで予想通りだと逆に心地がいい…」
来ヶ谷・佳奈多「今すぐここから消えろ!この害虫が!」
クド「唯湖お姉様!佳奈多お姉様!何てことを!」
来ヶ谷「クドリャフカ君はだまっていたまえ」
佳奈多「月並みだけどね…こんな何処の馬の骨とも知れない男にクドリャフカはやれないわ」
真人「義姉さん!オレは骨じゃねぇっす!筋肉っす!」
佳奈多「じゃあこんな何処の馬の筋肉とも知れない男に…って何で釣られてるのよ!」
母の部屋にて。
小毬「どうして二人ともそんなに反対するかなぁ…?」
佳奈多「…母さんには敵いませんね。正直な所はクドリャフカまでこの家を出ることがショックでした…」
来ヶ谷「最初に鈴君が理樹君のお嫁にもらわれたときは祝福していたが、
かわいらしい子猫のような鈴君を文字通り猫かわいがりしてた私にとって
とてもとても寂しいことだった…」
佳奈多「私は葉留佳がもらわれていったときかな…双子だったせいで姉妹でも一番仲がよかったし。
辛かったなぁ、あのときは。宮沢君の話ばかりする葉留佳が遠くなってくようで、
顔では笑っていても、本当は泣いてた…」
小毬「二人とも妹思いのお姉さんだね」
佳奈多「そんな私達ですから。クドリャフカまでいなくなってしまったら、と思うと耐えられませんでした。
井ノ原さんが悪い人ではないということはわかっています。でも、でも耐えられなくて…」
来ヶ谷「まったく愚かな姉たちだ…」
小毬「愚かじゃないよ、妹思いのいいお姉さんだよ〜。おいで〜、二人ともよしよししてあげる」
次のご対面。
来ヶ谷「真人少年、この程度の教養がないようでは困る。そんなことではクドリャフカ君を
嫁にはやれんぞ」
佳奈多「ああ、それから普段の素行も夜遊びなんて持っての他だから。
仕事をあげたら一刻も早くクドリャフカの元へ帰るのよ。寂しがらせたら
許さないから」
真人「あ、姉御たち、少しは手心ってものを…」
来ヶ谷・佳奈多「言い訳するな」
真人「理樹、出番ってのは多けりゃいいってもんじゃねぇんだな…」
来ヶ谷「というか、私と佳奈多君の扱いは何なんだ」
佳奈多「これじゃまるでシスコンじゃない…」
理樹「恭介、それ以前にシナリオがなんか暴走してない…?」
恭介「全て等しく家族さ」
555 :
名無しさんだよもん:2007/10/28(日) 22:44:06 ID:YavLk56DO
感想が貰えるとは、嬉しいね。ありがとうっ
>>554 この暴走がたまらないです。姉御とかなたんをこうも組み合わせるとは
真面目な真人がおもしろすぎる。筋肉は、偉大だなぁ。
>>557 またあんたか!いちいちハイクオリティが過ぎる…
どうでもいいけれど、真人のときよりずっと不良っぽい…
>>557 はるちんかわ……!?
後ろのかなたんがかわいいなぁ
いつも明るい陽気なはるちんはどこに行ってしまったの!
質が高いっ。これだけリアリティに描いてもはるちんってわかるよ
>>557 リアル絵師降臨ktkr!!
ってかいろんな意味でリアル絵師がイラストになれているような気がしないでもない。
いいぞ、もっと描け!www
>>557 さすが俺たちにできないことをやってのける
そ こ に 痺 れ る 憧 れ る
>>554 前と設定がつながっていたのが良いね、小姑組も早く相手を見つけるんだ!!
>>557 前の真人がアウトローなら、はるちんは完全にぐれてるねえ…いずれにしろ
GMですヨ!
>>577 キレて本家の糞連中ぶちのめしてこうなったわけか
>>564 それじゃどっかの不良オヤジと一緒じゃん
>>554 筋肉ww
それと前回とお話が繋がっててなおGMだ
>>557 うおっ、かなりビックリしたぜ
リアル絵師さんの絵は本当に凄いな…GMさっ!
568 :
553:2007/10/29(月) 08:11:40 ID:wMLHJINy0
>>566 ああっ、こんな一発ネタに絵をつけてもらえるなんて!
くちゃくちゃうれしいと同時に、絵のうまさに驚愕…
これはGJと言いざるをえない…!
やべぇ…この真人にはおぎおぎしちまったぜ…!
GJと言わざるをえない
>>566 こっちのも良いな
なんか何処かで見たことあるな…と思ったらメイドクドを描いた人のだったのか。
おっと、もちろんGMだ!
>>566 クドは元々かわいいけど、真人までこんなになってしまうとは
もうくちゃくちゃだ、くちゃくちゃ2人ともかわいい
もうくちゃくちゃだな。
みんなくちゃくちゃだ。
>>566 真クドかぁいいよw
俺わるちん描いた馬鹿だけど、
どんな構図でも自然に見せられるデフォルメ描ける人が羨ましいorz
久々に真人×佳奈多でSS書きたいけどシチュが思い浮かばない
お前ら、何かいいネタを提供してください
576 :
名無しさんだよもん:2007/10/29(月) 19:02:07 ID:eyIYlpLr0
>>575 前々スレの佳奈多が真人に花もらった話のつづきは?
>>576 残念ながらその話の作者じゃないんだ
勝手に書くと怒られるんだぜ
そうだな…『葉留佳に化けて真人に近づいてみた佳奈多だが…しかし』みたいな展開はどうだろう?
>>575 シチュだけなら考えられるお!(`・ω・′)
・筋トレの一環で廊下を走る真人の前に立ちはだかった佳奈多。
廊下を走るぐらいなら校庭を走りなさい→外は雨じゃねえか→
→だったら今日は部屋で出来る筋トレをしなさいよ→だめだ。今日は足を鍛える日なんだ!→
→…つまり下半身を鍛えたいのね。私が手伝ってあげる→しっぽりむふふ
だめだアホなのしか思いつかねぇwwww
>>578 相手の筋肉だけで判別している可能性がある
>>580 こんな感じと申したか。
真人「おめぇ…三枝じゃねぇな…?」
佳名多「…なっ、なんでわかるのよ!直枝君だってわからなかったのにっ!」
真人「まずは肩や腕の筋肉だ。三枝の得意武器はベーゴマ、ビーだま、どっちも投げて使う武器だ。
投げる動きに関係した筋肉の動きがあいつはいいんだよ。
それからふともも、あいつは持久力がねぇが、いつも二木から逃げるために瞬発力を司る
赤い筋肉繊維が発達している。おめぇにはその特徴がねぇ。
目は口ほどに物を言う、だが筋肉は目よりもよく語るんだぜ?カラコンなんかしたって筋肉はごまかせねぇんだよ!」
理樹(普通の健康な男子が女の子を見るときはもっと違うところを見るもんじゃないだろうか…)
ちょ、真人スゲェェェェ!!
583 :
581:2007/10/29(月) 20:02:11 ID:wMLHJINy0
あ、よく考えたら瞬発力司ってるの白い筋肉繊維だったよorz
赤かろうが白かろうがたいした問題じゃない
>>581 恭介「真人、赤い方の筋肉の名前を知っているか?
チキンって言うんだぜ!」
>>581 さりげにカラコンしてることがわかってる真人くんすごいですネ
っていつもどこ見てるんだぁああこの筋肉ダルマっ
あとは、『成績不良の生徒は見逃せない、ということで個別指導をすることにした佳奈多!だがそこにはクドと美鳥が!?』
とか『体育祭の借り物競争、真人が引いた紙にはなんと親しい女子、選ばれるのは誰か?』
とか『第二回ノゥリョウ大会!ゴーストバスターズ真人のパートナーとは?』とか色々考えてみた(∵)
お前らのネタの多さに感動した
完全にとまではいかないかもしれないがいくつか拾ってみるわ
しかし
>>581に面白さで勝てそうな気がしない件
>>581 真人すげえええええええええええ
そしてまったく違和感がないのもだw
違和感?シラネ。今を走りたくなったから数分後に投稿します。Apt
591 :
1/11:2007/10/29(月) 22:40:14 ID:4cvEyhtl0
たいやき
待ち合わせの校門に足を運んだところでメールを確認すると鈴からの着信が一件。先に行っててく
れたということなので、少し気を弛めることが出来た。もともとからして今日はふたりだよりの買い
物だから……余計にそう思っていた。葉留佳さんの好きそうなものは見極め難いというのもあったし。
停留所からバスに乗り込んで、電車なら一駅くらいの距離なのかなぁと思いながら吊革に揺られた。
住宅地を駆けていく車窓を眺め、視界に小さな公園が映ったころ呼び鈴が鳴って、僕も降車だと知ら
されてその先で降りた。
――と、少し前。
デジタル時計は緑色の文字で10時を示していた。
「……ん…」
うっかりするとお昼過ぎまで寝てしまいそうになることがあって、土曜が祝日だったりすると特に
そうで、週休二日制の学校だったらぐっすりだったかも知れないなーなんてことを結構思う。
「…ぅ……寝すぎ…」
目覚ましも止まったまま。タイマーも平日のまま。 気だるくもなくいつもの朝。
ぼんやりとはしていたながらもかたわらに置いていた携帯に自然と手が伸びた。
<行っちゃいますよ?>
『朝です。支度中でしょうか? 連絡がないようなら先に向かいます。』
そのままカレンダー機能のメモへと操作をすると、
●AM10:00― 鈴、西園さんとお出かけ。と表示される。日付は今日だ。
(あ……)
<ごめん!>
『ごめん、今起きたとこ! 待たせちゃうから行っててもいいよ!』
ひとまずメールを送り返して時間を確認する。何度確認しようと10時は10時。
「やっちゃったか……」
てゆーかホント真人人気だよな
理樹主人公なのに(´・ω・`)
593 :
2/11:2007/10/29(月) 22:44:34 ID:4cvEyhtl0
洗面台の前でため息にも近い言葉を漏らす。次善を尽くすべきだと、気合を入れるべく頬をたたく。
黒のブルゾンを羽織って机の上の貯金箱を持ち上げるとずしっとした重さで迎えられ、そこから日ご
ろ集めてきた硬貨を大事に仕舞いこむ。と真人が、
「どうしたんだよ、なんか慌ててんな……。さてはジョギングか?」と訊いてきた。
なので急いでいた僕は「えと……好きだよ」とだけ返事をして部屋を後にした。
自転車が欲しくなった。またがって、街までいつだって行けるから。
通りの穏やかな賑わいがすっと染みて、秋の日和を肌で感じていると、ふたりと落ち合おうと思い
至る前にちょっとした寄り道に誘われて、前方にあったのはこの界隈でも老舗のたいやき屋さんで、
円を基調とした模様のタイルを越えて近寄った。
「あぁ……これからになっちゃうけど待ってもらえるかい?」と丁寧な応対を受けて、「待ちます、
……ここ、使わせてもらいます」とその場で待たせてもらうことにした。
軒下に設置され椅子に腰掛け、持ち帰りもそうだけどお汁粉やあんみつなんかも食べられる店内で
の業務も並行している店だから――今度小毬さんと来たら面白いな――なんて想像を膨らませて……
…うぐっ、祐一くん……今なんて言った?…
――あんまり食べると太るぞって言ったんだ。ほら、真琴に分けてやれば丁度よくなるだろ。…
…ダメです、この子だってそういうところがあるんですから。…
――あぅー! どういうところよぉー!…
真後ろの、営業中の室内の喧騒に耳を傾けていたら、たいやきはもう焼きあがっていた。
……同窓生の散策といったところ? たいやき屋を離れて、待つ性分じゃない鈴のことだしと、ど
ごか親しみのある彼らへの追憶を切り上げて歩いていると、幹線道路沿いの商店街の中心近くの飾り
窓の中、いや、古書も扱う2階が住まいとなっている由緒ありそうな本屋さんへとついた。
待ち時間を上手く使っているのが西園さんらしくて、手には文庫判の読み物が収まっていた。
「おはよ、待った?」手土産があるせいかあまり気遣わずに声を掛けた。
「……あ、直枝さん。やっぱりここだって分かりました?」
594 :
3/11:2007/10/29(月) 22:48:56 ID:4cvEyhtl0
「なんとなく、たいやき買ってきたから食べようよ……っとー鈴は?」
近くにはいないみたいだったから訊いた。すると西園さんは表情を変えて、
「鈴さんは……怒ってます」とややうつむきざまに僕を窘めた。
「うーん、怒らせちゃったか」
「はい、ちゃってます」
たいやきはまだ温かかったから早めに食べたいなーと思ったので、
「じゃたいやき。ひとっ走り探してくるよ」
渡すだけ渡して出ていこうとしていた。そしたら、
「え、……一人で食べてもおいしくありません」
西園さんは手渡されたたいやきをちょこんと手で添えて、不安げに顔を曇らせていた。緩やかだけ
れどずいぶん僕を真っ直ぐと見るから、あれ、と振り返った。
(う……、なんか僕は……慌ててるのか?)
鈴が怒るとそうそう許してはもらえないからか、内心はバタバタしていたみたいだった。鼓動に表
れない高鳴りというか、ひっそりと心臓をわしづかみされているというか……一種の習性? ショウ
ヘイ?
「……直枝さん?」
蛍光灯の明かりの下、切り出した言葉とぼけっとしてしまった僕を心配する気持ちとが入り混じり
となったものへと、西園さんの面差しは変化していた。覗き込む視線の奥には戸惑いのようなものが
感じられて、それを見た僕が居た堪れない気持ちになったのはきっと…
「ショウヘイのせいなんだ」
「はい?」
「ごめん。ちょっとハイ&ドライ」
「直枝さん??」
端的にいうと動揺です。逸らしぐせつかないようにしないとな……とか軽く悩んだ。
「はやいとこ探して……もうお昼になっちゃいそうだけどさ、三人で食べよ。おごれるほどお金持っ
てたりはしないけどさっ」なんてはなはだしく切り替えたら、それが面白かったんだろうか?
「私がおごるのは嫌ですよ」
冷笑を浮かべてくれて、オラワクワクした!
595 :
4/11:2007/10/29(月) 22:56:01 ID:4cvEyhtl0
「うん……。でも僕は小銭のアイデンティティーを信じてるから……」
そのまましばらくは不可逆なマインドで話しをしていた。
※ ※ ※
駅前の道と今僕が辿ってきた道が交差する鎖で繋がれた縁石に囲われた広場を中心とした区域を歩
いていると、人の波に接していた。この辺りには地価が高かろうが僕や恭介たちがいくらコーヒーを
おかわりをしても気前良くごちそうしてくれる喫茶店があって、恭介はどういう縁か分からないけど
店員さんとは面識がある……というよりだいぶ懇意にしていて、お店のシャツを着て提供する側にな
っている姿を見かけることもたまにあった。《来ヶ谷さんとふたりで訪れた、小毬さんと特大のパフ
ェを食べた……という明確な、その割りに立ち入れない記憶もあった。》
まぁ、なんかいろいろとお世話になっているその喫茶店の何軒か隣には、酒屋から業務転換したコ
ンビニのような唯一モンペチを扱っているお店があったから、鈴はきっとそこにいるだろうと目途を
つけていた。
「見てくるんでちょっといて」
と、店頭から一望できる大きな窓を見ると、案の定鈴がいた。鈴は店員さんと何か言葉を交わして
いたのだけど、それはともすれば店員さんが一方的に怒鳴っているようにも見えたからどきっとして
すぐ踏み入った。
「お邪魔しまーっす」
わざわざ訪問を告げるようにと普段なら出さない溌剌とした声を上げると、
「あら、いらっしゃい」と当の店員さんに迎えられた。……二の句を継ごうとしたところで、
「理樹っ、おまえはいいときに来るやつだ!」気付いた鈴がエキサイトしながら詰め寄ってきた。
何でだか……。陳列されたお酒や青果、香辛料の並びの前で、それと同じように僕も並んでしまっ
たような気がした。
ねじれた印象が風化する前に控えめに訊いた。
「……あの、鈴がこちらで何かしたんでしょうか」
レジを挟んで対峙している店員さんは気に掛けているふうに、
「何か? ううん、してないけどね。……うちでこれね、扱わなくなるかもって教えてあげてたのよ」
sien
597 :
5/11:2007/10/29(月) 23:04:43 ID:4cvEyhtl0
arigatou
------------------------------------------------------------------------------------
そういって、台の左脇に積んである『あなたのニャンズのお気に入り、食いつきが違います!』と
書かれたカードを下げた猫缶を手に取ると、僕に渡した。
「鈴? これ……」
「モンペチだ」
「あ、これモンペチなんだ。でもいつものと違うようだけど……?」
「なにぃ…。いつものはあらほぐし手作りふうの子ねこ用とあらほぐし手作りふうの成猫用のだ、そ
れは老猫用のあらほぐし手作りふうだぞ」
「それ……あらほぐし手作り風って言いたいだけなんじゃ……」
「なにぃ…っ! あたしは角切り煮込みだってテリーヌ仕立てだって口にしたいんだ……!」
なんだか脇道に逸れているようなのでもう一度店員さんに訊いていた。
「済みません……、どういうことなんでしょうか?」申し訳なさそうに訊くと店員さんは、
「この猫缶ね、ちょっと特別なのよ」と話し始めた。
「どこかの裁判でね、まだ年も幼い男の子が両手の指を全て斬りおとされて、その手を壁に、釘で打
ちつけられて、はりつけにされたんですって」
「……ちょ、何の話です?」
店員さんは神妙さを漂わせ、声を抑えていった。
「その子が死んだのは……それから四時間もあとのことだっていうんだけどね、その男の子の前でみ
ゃーみゃーと鳴く黒猫が食べていたものが……モンペチなのよ」
ブラックジョークにしても微妙な由来を聞かされて、そういうものがあまり好きじゃない僕は少し
気落ちした。
「やめましょうよ……、そういう話は」
それ以上何もいわずにいると、浮かび上がった沈黙の中で声が聞こえた。
「…ぅ……その子が…かわいそぅだ……」
鈴は肩をふるわせて、モンペチで騒いでいたついさっきなんてなかったように沈んでいた。それに
僕こそ、老猫用のモンペチと溶け合わない黒猫の挿話が不気味過ぎて、言いたいことがまとまらなく
なってしまっていた。
どことなく暗くなってしまった僕らをなんでもないような様子で見守っていた店員さんが、次第に
何かをいいたそうにまごつきだす様子が表れると、
598 :
6/11:2007/10/29(月) 23:11:10 ID:4cvEyhtl0
「……あたしは先に外に出てる」
鈴はそれだけを呟いて、悲しみを隠そうともせずに出ていってしまった。
「ちょっとっ、って……いっちゃったわね……」
取り乱したのは店員さんばかりではなかったけど、気分がよくなかったのか、緊張を破るようにそ
れをいった。
「猫子さんのお兄さんはこんなのを面白いって言ってたんだけどねぇ……」
だから……、と続いていたが、それほど耳には入っていかなかった。僕はお詫び代わりのようなモ
ンペチを一缶渡されて、いいや、鈴への贈り物にしよう、と仕方なく持っていくだけだった。
澄んだ空気の中、広場の石段に腰掛け、朝のたいやきは食べずに近くの格式ばらない店で買ったハ
ム入りのパニーニを食べていた。すぐに冷めてしまいそうだったけど鈴の分も買った。
「鈴さん……見つかりませんね」
表で待っていてくれる姿を想像してたけど、僕らはふたりきりになっていた。街路樹を見上げると
胸を凛と張ったツグミが一羽いて、頭上を飛び越えてどこか遠くの、ずっと遠くへと飛び去っていく
影が見えた。
陽は葉の隙を射してきらきらとしていた、にも関わらず重ね着しないとならないくらいに冷えてい
たので、あまり着込んでいない僕は手の中の食べ物で暖を取ってこれからを考慮していた。
「お昼過ぎになるけど、どうしよっか」――葉留佳さんへの贈り物はまだ買ってなかった。
時計を見ながらぼんやりと答えると、三人で選びたいという気持ちも露わに鈴を探してからにしよ
うと西園さんはいった。同じ思いだったけど、「ふたりで選んだって同じだよ、……気持ちなんてさ、
贈るときに鈴と一緒に渡せば済むから」と考えずにいった。そうやって説得して、お店を巡って、一
枚のCDと綺麗な石が付いたアクセサリを購入した。
「CD思いっきし僕の趣味だけど……」遠慮がちに僕がいった後、
「いいですよ、変だと思ったらきっと直枝さんに戻ってくるんですから」
と一見するとけわしい感じで返してくれて、
「うわっ、それヒドイなぁっ! まぁ……話しのネタになってもらえれば僕としても嬉しいけどさ」
ささやかに苦笑した。
599 :
7/11:2007/10/29(月) 23:18:03 ID:4cvEyhtl0
ケーキは小毬さん、来ヶ谷さん、それとクドがばっちし作ってくれる、恭介はもう場所押さえてる
っていってたなぁとか、できる限り色んなことを考えて歩いた。謙吾には剣道頑張ってもらいたいか
らなるべく無理はさせないで……代わりに真人と僕が最高に祝ってやって、でもって謙吾を巻き込ん
じゃえばこれ以上面白いことはないな、って。――そうやって、僕にとっても特別な日になる気にさ
せていた。
「でもいいでしょ? 石はずっと残るよね」
葉留佳さんがよろこんでくれる明日があって、無分別も、片隅に追いやった矛盾も嫌にならなくて、
この瞬間の証がほんのちょっとの輝く想いであればと――
「鈴さんと一緒にですよ」
贈り物を抱えた西園さんからはバスターズに参加する前の佇まいは感じなかったのだけれど、彼女
を見た僕の内にはその時に感じた愁いを甦らせていた。擦れ違うように。そして鈴を放って選んだこ
との後悔を少しだけ始めていったから、それが顔に出ちゃったらイヤだなと思った。僕は曖昧だから、
そば近くにいるこの娘が鈴のことで僕より深刻になって、意図したくない嫉妬なんかが生まれること
だってあるから。
時を反芻していると、人の行き交いが時間を知らせてくれた。
「……広場のほうに戻ってみよっか? それほど大きくはないけどさ、人通りを避けようと思ったら
案外あそこに行くかも知れないよ?」正直にいってカンで進むばかりだけど、会える気がした。
「かも知れませんね、鈴さん携帯電話も確認してくれていないみたいですし……ひとまず行ってみる
のが早いでしょうね」
なだらかな斜面が意外と多いこの街角での行方の分からない鈴探し……《まるで隠れんぼだ》。坂
の向こうの雲が茫漠とした青空に流されていくさなか、排気ガスを浴びて育った樹々の一隅に立ち入
って先ほどの広場に顔を向けると、煙草の吸いかたが独特な(人差し指と親指で挟んで爪を口元に向
けた格好)、見てくれは三十代前半の、いい年のくせに社会人といった雰囲気を大して感じさせない
気難しそうな男がいた。
薄い眉を持った、骨太そうなわりに痩せぎすな……悪くいえば陰険、良くいっても隔てがましい顔。
僕らが座っていた石段にいたからだろうか、なんとなく向き合ってしまっていた。
「――何だテメェ」と吹っかけられた。
支援、今までにない作風だ…
601 :
8/11:2007/10/29(月) 23:25:52 ID:4cvEyhtl0
それに対してなぜか、
「いや……、いい……天気ですね」
用事なんてない……なら無視をしていれば良かったんだけど、躊躇いがちながらもまさに話そうと
いう姿勢を取ってしまっていた。《でも、彼が誰かは知っていたし。別に。》
僕が何をしだすのかと気が気でない西園さんを背中にして、
「殺すぞ」
といわれた。
まったく、僕はどうかしてる……。
――ポロポロ皮が剥げ落ちる、いつの頃か生えてきたという……
「………」
高く伸びた楠の木のことを、「もしも家が火事になるようなことがあればこの木が多少は抑えてく
れる」といっていたと、後見人の人から聞かされたことがある。
支えとなるブロック塀を呑んでまで力強く根付いた、いつ崩れ落ちてもおかしくない危い木が切ら
れずにいたのは、齢二十五年ともなれば区の指定が付くなんていう話があったからだとも聞いた。
「何突っ立ってやがる、気味のワリィガキだ」――自分は奔放に伸ばして、勝手にだなんて最低だ。
そのヤクザな声で、
「死ぬときは血を見たいですね」
血の混じった墨を被ったように翳る。
こんな様は、
体温調整が出来ない変温動
物のそれと同
じだった。《輪郭の裏側には後戻りのできない海ばかりの世界が潜
んでいた。》
誰がどう見てるかなんて今、
《…雪の音に耳を澄
ませたくなった僕は、色んなことを一度忘れた。》気にしてないんだから。
……殺れよ……
頬がこけ、一際大きくけむりを吸った男は「……ふー」と燻らせた。
602 :
9/11:2007/10/29(月) 23:35:29 ID:4cvEyhtl0
感謝。
-------------------------------------------------------------------------------------
「女の前でそういうこと言ってんじゃねぇよ……ダセェな」
おかしな世界では事象と現実とが混ざり合うことが普通だったから、男と、僕と、
西園さんがいるのだということが半ば判らなくなった。
《そんなことはいくらでもあることなのに》
押し切って続けようとすると逆に、不気味な静けさで語りかけられた。
……お前のような不安は誰だって、それが終わっちまわなければ、覚えていようとするほど……
ぼそりと、そんな言葉が聞こえた気がした。
でもそれを認める前に、
「狙うなら身なりのいい婆さんを狙えよ、年金で細々と生きてるようなやつとは違う強欲なやつをな」
「………」
信じられない勘違いを聞かされた……。なんか相談もちかけてると思われてんだ……っ!?
「ごめん、なんかわけ分かんない……行こっ」
男をまるっきり無視して、訊きたかったことがあったような気もしたけど忘れることにした。
(またいくらでも会えそうだしな)
西園さんを連れて、彼のいる場所から離れた。
ぐぎゅぅ〜
「? 直枝さん、なにかおっしゃいましたか?」
「ぐぎゅぅ〜」
お腹の音をごまかしてぐぅ〜とうなるヘンな子を装わざるを得なかった……!
ていうか、広庭に敷き詰められた玉砂利がダンゴのような形なので思わず。というか、西園さんに
下らないごまかしは効かなかったので、「どこかで落ち着いてたいやきでも食べよう」といって、ば
ち当たらないよなーなんて思いながらお堂の近くに腰掛けていた。
高台にあるお寺に回ると折り返しになるから、そこにもいないようなら一度帰ることにしましょう
と提案したのは西園さんだった。それにはすっかり「あっそっか、この街はもともと門前町だったっ
け」と納得させられたので、ついでにここで休憩を取っていた。
支援がてら
>>592 本編の主人公だけに、じゃないか。
理樹×ヒロインは一通り本編でやっちゃってるから。
604 :
10/11:2007/10/29(月) 23:51:34 ID:4cvEyhtl0
ここに住むひとの誰もがお参りに行ったことがあると聞く、空に近い、特別な寺院――
鈴のことでも、明日のことでも、何だっていいし、話しながら食べようと思っていたんだけど……
西園さんは小さく齧ったままじっとしてしまっていたので、たいやきふやけちゃったしなぁ……と、
あまり関係のないことを気にしだした。
テンションを高めてみようが味が変わるなんてことはあり得なかったんだけど――たいやきの鎮魂
歌やぁー!――(からまわったっていいや、でも、)独りよがりは繰り返せなくなっていった。
「……おかしいです、直枝さん」餡を掬う仕草のこと?
――笑わないんだ。「ヘン?」
「そうじゃありません…」
どうでもいいことを彼女の言葉でひとつずつ確かめて、つい脆さにも繋げてしまいそうにもなるけ
ど、疑いのないものにだけ迫りたくなった。
「…照る海を見よ……です」――孤独だって抱えて生きたい。僕はそんな馬鹿だ。
「いいよ……そんな歌……。聞きたくない……」《居てくれないと嫌だ、けど、駄目にもする。》
「理樹君、哀しい顔してるんだよ?」『かなしい……?』「…分からないの?」『……わっ』
急に僕は、ふっと抱きしめられていた。
確かさなんてなかったから、抱きしめられたという感覚は……湧かなかった。
「……歌の続きだって理樹君……知らないよね」
《みお》を抱きしめているんだ。僕を抱きしめて。正体の無い気持ちを“そうやって”結びつけた。
カラダを、消えてしまってもいいくらいに抱かせるままにして置けるなら、報いはあったのに、
「えっと……」思うよりも僕は、人だった。
困ったふうにしていると、唇がそっと、………どれほどかわずか、 の。輻輳した静寂。の中で、命
の光のようなぬくもり、《新しく彼女と戀を》恋? 懐かしい感触を与えてくれた。
「……っ」
掴んでいたはずのたいやきが小指から転げ落ちて、僕は唇を離した。
「ご、ごめん……」
いってすぐ、どうして謝ったんだろうと思った。
「わざとじゃ……あれ、いや、西園さんからだよね……、っていうかそんなのはいいや、いきなりご
めん……! そんなつもりじゃ……あはは、夕焼けきれいだねー!」
605 :
11/11:2007/10/29(月) 23:54:05 ID:4cvEyhtl0
なのに止まらなくて、ふらふらさせていた。西園さんは西園さんで僕に見かねたというでもなくむ
しろ、
「……だいたい直枝さんは鈍感です」勘違いしてしまいそうなことをいう。
そこで僕はいい繕ってしまえと、鈴にどうしても会いたくなったから、
「そろそろかえろっか…っ!」
ろれつが回らない調子でいった。
ドグラ・マグラのようなMOON.の「声の主」戦のような感じがする
お〜い、誰かh(ry
うーむ、元ネタがなんだかわからんが、
何か不思議な気持ちにさせられる文章だ。
で文体で忘れられそうになるけど、これが始めての 理樹×美魚 か?
ま、ともかくGJでございます!
>>607 元ネタは……照れるから画しとくよ。読了お疲れ様。605
あ、元ネタっていうかいくつかの引用だけど。変わんないか。
独特の文章でいまいちのりきれなかったです。
詩的というか不思議な感じですね。
肝心なこと言ってなかったけどモンペチの話しも続きがあるから。書いてないから
恭介に影の部分だけ付けちゃったんでその意味では超失敗。
作風かと思ったら作者のコメントもどこか壊れてる感じで超怖いんですが。
薬でよっぱらったウダルみたいな文だなw
流れぶった切ってちょっと質問。
恭介×美魚っぽいものが脳内に浮かんだんだが需要ある?
どんとこい
>>614 あれだよ、ごーですよ
書いてっちゃいなよ、ゆー
おーけー、やってみるよ。
とりあえず事前注意は恭介×美魚『気味』程度ってことと卒業後ということかな。
「今日の飯どうすっかな・・・」
仕事を終えてアパートに帰る途中、寄ったコンビニ。
そこで恭介は惣菜を見ながら一人ごちる。
一人暮らしをするとどうも独り言が多くなるな、とそんなことを考えながら、適当に手にとって、レジへ。
と、レジ前に積まれていた雑誌に目が行った。
『新連載・超学園革命スクレボ』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
固まった。しばらくして、一言。
「まじかよ」
当然雑誌は購入。家に帰って読むのを楽しみにしながらも、
(しっかし、スクレボも内容だいぶうろ覚えになっちまったからな・・・)
しかも、全巻そろえて貸し出し中だ。
久しぶりに読み直すには連絡を取って返してもらわなければならない。
携帯を手にとって、メール履歴表示。同じ人宛には一番手っ取り早い。
選んだあて先は、「西園美魚」
スクレボを貸した先である。
『すまんが緊急でスクレボを読み直したくなったから、近いうちに取りに行きたいんだが』
そんな内容のメールを打ち込み、さくっと送信。
明日の昼くらいには返信が来るだろうと、あとは気長に待つことにした。
「・・・遅い」
翌日。仕事の合間を縫って携帯のメールを何度かチェックしたが、全く音沙汰がない。
いや、メール自体は来ているのだが。
『バカ兄貴、意味のわからんメールよこすな(∵)』
『はるちん今度ゴールデンのバラエティーの司会やるんでみんな見てねー(^―^)』
『写真送りました、ぜひ見てくださいですっ』
などなど。
それぞれに返信を送りながら、それでも美魚からの返信がないことに首をひねる。
こういうことはきっちりしている美魚だから、遅れても一日以内なのだが。
と、着信が入った。表示は、理樹。
「もしもし、よう、どうした?」
『あ、恭介、今大丈夫?』
「大丈夫だ。どうかしたのか?」
『うん。恭介、西園さんのアパートの近くに今住んでるよね?』
「ああ」
『小毬さんが、西園さんと二日前から連絡が取れない、って泣きそうになってるんだ。何か知らない?』
ちなみに、理樹、鈴、小毬は今現在、同じ大学に通っている。
「そっちもか。実は俺も昨日送ったメールが帰ってきてない」
『そうなの?』
「こうなると心配になってきたな・・・。帰りに様子を見に行ってみるか」
『うん、何かあったら教えて。僕もすぐ行くから。・・・あ、ほら、大丈夫だって、恭介が様子見に行ってくれるらしいから・・・。』
『でもでも、ひょっとしたら美魚ちゃんに何か・・・』
『ちょっと携帯壊れてるとかそんなだよ、きっと・・・。あ、ごめん、恭介、電話の途中に」
「いや、いいさ。しっかり小毬なだめておいてやれ」
『ごめんね、それじゃ』
通話が切れる。それを確認してから携帯をポケットへ。
「しかし、本気で心配になってきたな・・・」
頭をかきながら、とりあえず早退の言い訳を考えることにした。
何度か訪れた美魚のアパートの階段を登る。
リトルバスターズの仲間たちの中で、お互いに交通費も無く会える距離にいるせいで、今でも他の仲間と比べるとよく会っているわけだ。
とはいえ、ちょっとしたお勧めの本を紹介したり、彼女の書いた小説を試しに読まされたり、といった感じだが。
今現在の美魚は寮生活のころに試しに投稿した作品が編集の目に留まり、ミステリ小説を書かせてもらっているはずだ。
ちなみに、兼業で学生。被服の勉強をしていたはずだ。何を作るつもりなのかは知らないが。
とりあえず彼女の部屋のインターフォンを鳴らしてみる。
「西園ー?」
全く反応がない。部屋の明かりもないし。
「・・・西園?」
留守なのか、と思いつつ、失礼と走りつつもドアノブをまわしてみた。
開く。
「・・・・・・おいおい」
何か洒落にならないものを感じつつ、恭介は部屋の中を覗いてみた。
「・・・西園? 俺だ、恭介だが・・・。いないのか?」
声をかけてみる。やはり反応がない。
意を決して、踏み込んだ。
(・・・まさか、倒れてたりしないよな・・・? 事件に巻き込まれて、とか・・・)
彼女に何度か読まされたミステリ小説を思い出しながら、奥の部屋を覗く。
美魚が、倒れていた。
「・・・っ!?」
慌てて駆け寄る。
「西園! おい、西園!?」
肩をゆする。耳元で叫ぶように呼ぶ。
「西園!! しっかりしろ! おい!!」
と、彼女の瞼がわずかに震えた。ややあって、目が開く。
「・・・あ、恭介さん・・・?」
「ああ、恭介さんだ。気がついたか?」
ほっと一息ついて、改めて彼女に問いかける。
「一体どうしたんだ、何かあったのか?」
「・・・が・・・かん・・・」
ぼそぼそと言われて、聞き取れない。仕方なく、耳を口元に近づける。
「・・・締め切りが・・・近くて・・・」
「は?」
よく判らない単語に、恭介はきょとんとしてしまう。
「・・・ネタが出なくて・・・、悩み続けて・・・、三日間・・・、何も・・・」
そこまで言われて、恭介は漫画や小説の後書きでよく見る、作家の泣き言めいたギャグトークを思い出した。
締め切りに追われて逃げ出す、つかまる、殴られる、えとせとらえとせとら。
まぁ、ようするに。
「・・・食べてないのか」
こくん、と、力なくうなずく美魚を見て、恭介は果てしなく深いため息をついてしまった。
「・・・心底焦ったぜ」
「すいません、お見苦しいところをお見せしました・・・」
サンドイッチ3セットと紅茶。小食の彼女にしてはかなり多い量を収めるのを見届けて、恭介はまたため息をついた。
「んで、原稿は上がったのか?」
「恭介さん、デリカシーに欠けます」
「デリカシー関係ないだろ」
まだらしい。
だが、美魚は晴れ晴れとした顔で、
「ですが死線を彷徨ったおかげか、アイディアは浮かびました」
「・・・洒落になってないからな、それ」
「後は書くだけです」
「ならいいが・・・」
言いながら、彼女が白紙の原稿に向かい合っていたはずの机に目をやる。
・・・なぜか、びっしりと文字が書き込まれた原稿があった。
「って、何だ? 書いてるじゃないか」
「何がですか? ・・・・・・!?」
美魚の表情が激しく引きつった。回収しようと腰を浮かせる。
が、食料を補給したとはいえ、一度倒れた体がすばやく動くはずもなく。
そのびっしりと文字を書き込まれた原稿は恭介の手の内に。
「何々・・・?」
援護射撃
――京介、好きだよ。
――俺もだ。里樹。
そんな原稿冒頭の会話文。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゆっくりと、恭介は美魚を振り向いた。
同じくゆっくりと、美魚は視線を逸らした。
「西園?」
「なんでしょう?」
「あのな、これどう見ても俺と理樹モデルだろ?」
「気のせいです」
「ほう」
「ええ、気のせいです。決して寮生時代の願望を形にしてみたとかそんなことはありません」
「肖像権、って知ってるか?」
「ですから気のせいです。ネタが出ない現実逃避で書いただけの妄文ですからそんなことはありません。デジャヴです」
再び沈黙。
やがて、恭介は原稿にもう一度視線を落とし、一言。
「焼く」
「だめですっ」
なにやら神がかり的にすばやく動いた美魚に、原稿を回収された。
物凄く大事そうに抱えられてしまい、恭介はまたため息ひとつ。汗一筋。
「一応、断っておくが。俺はノーマルだからな」
「女の子と部屋で何度も二人っきりになったのに、一度も手を出したことが無い人が言っても説得力というものがありません」
「手、出してほしいのか?」
「悲鳴上げますよ?」
「どっちだ」
何かよく判らない流れになってきたので、とりあえず咳払い。
「しかし、それじゃこれからまた徹夜で原稿か?」
「そうなりますね」
「・・・ただでさえ三日も食ってない状態だってのに」
ため息。
「何か作ってやる」
「・・・恭介さんが、ですか?」
「これでも一人暮らしだ。旨くは無いかもしれんが多少は作れる」
「・・・意外です」
「おまえが空腹でぶっ倒れてることに比べりゃ相当マシだ」
学生時代にだって一度だって考えたことなどない。
真人なら三日三晩我を忘れて筋トレに励んで倒れたことがあったが。
「そうそう、小毬と理樹が心配してたぞ。メールみたか?」
「・・・いえ」
「見ろよ・・・。ってか、携帯どこやった?」
「編集の電話が怖いので今冷蔵庫の中に封印を」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・締め切り、むしろもう破ってるのか?」
「破ってはいないのですが、進行状況を聞かれるのが怖いです」
「おいおい・・・」
頭を抱えてしまう。と、そこでふと気づいた。
「・・・食う暇も無いくらい悩んでたってことは、当然風呂も入ってないってことか」
言った瞬間、クッションをぶつけられた。
「最高にデリカシーに欠けますっ」
赤面して言ってくる。
「いや、すまん・・・。とりあえず風呂入って来い。その間に何か作っとくから」
が、美魚は全く動かない。
「・・・どうした?」
「脱衣所に仕切り、ありませんが?」
つまり、着替えが丸見え。
咳払いでごまかす。
「・・・悪かった。外で時間潰してくる。30分でいいか?」
「それくらいで良いです」
『じゃあ、何もなかったんだ』
「何もなかった、とは違うだろうが・・・、まぁ、大したことはなかったな」
24時間営業のスーパーで買い物をしつつ、理樹に連絡。
『でも意外だね。西園さんがそんな風になっちゃうなんて』
「まったくだ。心配で放っておけなくなった」
『あはは・・・』
笑う理樹。その向こうで小毬と鈴らしい声が聞こえてくる。
『みおちゃん大丈夫だったんだ〜。ほんとによかったよ〜』
『まったく、みおは今度あったら説教だ』
どうやら、また理樹の部屋に遊びに来ているらしい。
鈴と小毬は二人一緒に暮らしているが、食事は大勢のほうがいいとかで理樹もよく巻き込まれているとか。
「相変わらずそっちは賑やかだな」
『ははは・・・』
「そろそろどっちかに絞ったらどうだ?」
『余計なお世話だよ・・・』
「ははっ」
笑いながら、キャベツをカゴに放り込む。
「まぁ、西園のことは任せておけ。さすがに音信不通はもう無いようにさせるから」
『うん、お願い』
『理樹、いつまでも電話してるな! 小毬ちゃんの料理冷めるだろっ』
『ちょ、ちょっと待って・・・。なんかご飯みたい』
『ごめんなさい、恭介さん〜。ありがとうございます』
「ああ、気にするな。小毬もな。あと、鈴にもう少し兄を敬うように言ってくれ」
『敬うか、あほっ』
「・・・聞こえてたのか」
苦笑いしながら、タマネギを。
ちなみに、メニューは男の料理の定番、野菜炒め。軽く味噌を加えるのが恭介流。
『それじゃ、西園さんによろしく。おやすみ、恭介』
「ああ、おやすみ」
電話を切る。
「・・・しっかし」
苦笑いしながら、カゴの中身を見下ろした。
「ここまでするあたり、俺って結構保護欲みたいなのでもあるのかね」
とりあえず、今はそれが大半だろうが。
「まぁ、とりあえずは飯でも作ってやるか」
ちなみに。
美魚のアパートに戻った時に風呂上りの着替え中に遭遇してしまい、久しぶりにサイバーヨーヨーの一撃を貰ったのは。
まぁ、どうでもいい余談かもしれない。
中途半端つーか不完全燃焼というかそんな感じで終わってしまった。すまぬ・・・。
>>624 支援感謝っ
イヤッホーウ!実に良い、まさしくGMだ!
>>605 貴方はいつかの筋肉ガーデンの人なのか?
理樹君の不安定さが見てて危なっかしいっ
色んな意味ではらはらしました。ブラックジョークとか特に
>>628 この二人意外に似合ってたりするかもしれない
鈴ちゃんこまりんが一緒に住んでるっていう設定がかなり気に入りましたよ
実に…アリです
>>629 恭介との組み合わせではマックスが多かったけど美魚とは珍しいな!
意外とあってると思ったりして。
GM。
今、自分は頭がほんとうにおかしくなったんじゃないかと思うような夢を見てしまった…
何故か自分がこまりん視点でリトバス世界で暮らしてて、
ある日鈴に会いに行こうとドーナツ持って寮の部屋に行ってもいなかったから、
理樹君の部屋に行ったら、二人がしっぽりむふふな真っ最中でそれ見て卒倒。
どうやら重度の妄想中毒患者になってしまったみたいだ…
>>633 それを書くといい、妄想という毒をここに振り撒くんだ
635 :
名無しさんだよもん:2007/10/30(火) 20:05:47 ID:2D2mO7ghO
オレなんて始めたころ(まだ一週目の共通√のころ)
何故か恭介と姉御がギシアンする夢を見たぜ
皆よく恭介×子毬をいうが俺としては
恭介×姉御の方がしっくりくる
姐御と恭介は俺の中では結びつかないんだよなあ…恭介も「マジこええよ…」って言ってるしw
俺は恭介×姉御はアリだと思ってるな
話が思いつかないからかけないけど
ものすごくマニアックな例えだが恭介と姉御は
めぞん一刻の黒木と部長のようにムードのかけらもないプロポーズしそうな気がする
恭介「おっちゃん、キムチラーメン二つ」
唯湖「クリスマスだと言うのにラーメン屋とは。いささか恭介氏らしく無い趣向だな」
恭介「いいんだよ。美味いもんには勝てないのさ。ほれ、食えよ」
ずるずるずるずる
唯湖「うむ。おやじ、もう一杯」
恭介「だろ? お前なら分かると思ったぜ。おっちゃん、俺にも」
ずるずるずるずる
唯湖「むぅ、適齢期の乙女としてはやや不本意だが、素敵なイヴをありがとうと言わざるを得んな」
恭介「こちらこそ。その一言で良いクリスマスになったぜ」
ずるずるずるずる
唯湖「うむ、そこはかとなく良いムードになったところで恭介氏」
恭介「なんだ?」
唯湖「そろそろどうだ」
恭介「ああ、いいぜ」
640 :
名無しさんだよもん:2007/10/30(火) 23:44:58 ID:KMpLBUn6O
二部構成のSS作って前編はできたのだが、後編もできてから一緒に投下したほうがいいか、先に前編だけ投下しようか迷ってる。意見を聞かせてくれ。
ちなみに内容はみんなで温泉だ
>>638を受けて思いつきで投下してみた。知らない人には最後の二行が分からんだろうなw
>>640 先に前編だけ投下しちゃいなよ、ゆー
>>640 別に前編だけでも構わないのでは。
他の温泉編書いてる人も、前後編どころか既に三回に分けて投稿してるけど読み手の反応からして特に問題はなさそうだし。
続きが気になってオギオギしてる時間も楽しいもんだ
>>639 こらっ、あまりにも自然に想像できて
明確に想像したらはみがき粉吹き出したっ
なんかONEの七瀬シナリオっぽいw
647 :
名無しさんだよもん:2007/10/31(水) 00:39:43 ID:Vrwjl3VZ0
意見サンクス
投下することにします。
一応設定では修学旅行で海に行った後、近くの温泉旅館に行って…
ってな感じで
648 :
湯けむりの向こうはウッハウハ1:2007/10/31(水) 00:42:10 ID:Vrwjl3VZ0
「どうだ、たまにはこんなのんびりしたのもいいだろ」
「ふーっ、たしかにいい湯だな」
「真人!湯船で泳いじゃだめだよ」
「いいじゃねえか。他に誰もいねえんだしよ」
僕たちは今、海で遊んだ後、近くの温泉旅館に来ている。
とても立派な岩風呂だ。抜けるような青い空。近くの木々からは鳥のさえずりが聞こえる。
…隣で真人がバシャバシャとバタ足をするせいで、風情がかなりダウンするが、
海で疲れた体がほぐれるようで、とても心地いい。
「しかし、本当に俺たち以外客がいないな」
言われてみればそうだった。ここに着いてから僕たち以外の客らしき姿は見ていない。
「ああ、ちゃんと他の予約が無い日を選んだんだ。そこは入院中にリサーチしといた」
「いや…だからもうちょっと安静にしていようよ…」
でも、だからこそ恭介だなと、クスリと笑う。
あんなひどい事故があって、それでも皆また集まって、
恭介はこうして修学旅行という素晴らしい思い出を僕たちにくれて、
改めて思う、リトルバスターズ最高!―と
「わぁー!綺麗なお風呂ー」
「ふむ、確かになかなか立派な風呂だな」
「わふーっ!わたし温泉大好きですー」
「おっ、どうやら女性陣も来たようだぜ」
649 :
湯けむりの向こうはウッハウハ2:2007/10/31(水) 00:43:15 ID:Vrwjl3VZ0
「姉御!すげぇっすヨ!おっぱい湯船に浮いてるっすヨ!」
「ふふふ…なんなら触ってみるか?」
「おお…プニプニだぁ……」
「あ、あたしもいいか?」
「おや、鈴君も私のおっぱいに興味があるのか?」
「な、なあくるがや…どうやったらそんなに大きくなるんだ?」
「ふむ、私は遺伝的要素もあるのだろうが…そうだな、誰かに揉んでもらうと
大きくなるらしいぞ。そう例えば理樹君とかに…」
「な、なんで理樹がそこで出てくるんだ!」
「その様子だとまだのようだな。ならばおねーさんが揉んであげよう」
「や、やめろくるがや…むねを、揉むなぁ……」
「ふふ…鈴君は敏感だな。肌もすべすべだ」
「ふにゃうっ!だ、だからやめろって言ってるだろぉ…あぅっ…」
「わふぅ…なんだかすごいことになってます…」
「鈴さん、とても色っぽいです…来ヶ谷×鈴……アリです」
「こらーっ!ゆいちゃん、めーっだよ!」
「わかった…やめるからその呼び方をやめてくれ…」
「それはダメ。ゆいちゃんは〜ゆいちゃんなのです」
「そうか、ならば小毬君の胸を揉むとしよう」
「ふぇっ!?ゆ、ゆいちゃん…あぅっ!」
「見事なボリュームだ。それに感度も良好だ」
「だ、だからやめてぇ…ふっ、あぁ……」
「よいではないか、よいではないか」
「あ〜れ〜、だ、誰か助けてぇ…ひゃうっ!」
650 :
湯けむりの向こうはウッハウハ3:2007/10/31(水) 00:44:59 ID:Vrwjl3VZ0
「…どうした、理樹?前かがみになって」
「恭介だって…」
「は、鼻血が出そうだ…」
壁越しに聞こえる艶かしい声。この壁の向こうはどのようなことになっているのか。
想像したらそれだけでのぼせてしまいそうだ。そりゃ僕だって男だし…
だ、だって鈴や小毬さんのあんな声を聞いたら…ねぇ?
「よし、じゃあそろそろ行くか」
「どこへ行くの?もうちょっと入っていようよ」
あんな声を聞き、頭がのぼせ上がってしまいそうだが、なんせ入ったばっかり、
体は十分に暖まっていない。
だけど恭介はサラリと当然の様に、
「決まっているだろ?覗きだよ」
「の、覗きっ!?」
「大声だすな!あいつらに気付かれたらどうすんだ」
慌てて恭介は僕の後ろに回り僕の口を押さえる。
あの…恭介、僕の腰の辺り…タオル越しに何か硬いものが当たるんだけど…
「そんな…やめようよ…」
「理樹、お前だって見たいだろ」
理性と欲望の間で天秤が揺れる。
そ、そりゃあ見たいけどいけないことだし…
「真人も行くの?」
「当たり前だろ!理樹、まさかお前は俺のこと『筋肉以外は興味ありません。
ましてや女の胸についた二つの脂肪の塊なんぞ問題外です』とか思ってんじゃねえだろうな!?」
ごめん、ちょっと思ってた。
「謙吾行くんだろ?」
651 :
湯けむりの向こうはウッハウハ4:2007/10/31(水) 00:45:44 ID:Vrwjl3VZ0
くだらん、俺は行かんぞ」
謙吾は立ち上がり、湯船から出る。
「でも、体は正直なようだぜ?」
見れば謙吾の腰に巻いたタオルは立派なテントを張っていた!
「ぅっ………」
「謙吾、今からお前の称号はムッツリ大統領だ」
[謙吾はムッツリ大統領の称号を手に入れた!]
「うああぁぁ………」
「へっ、素直にならないからこうなるんだよ」
「謙吾、見たいんだろ。素直になれよ」
謙吾はがっくりとうなだれる。
「ああっ!見たいさ!でも、でもっ!人として踏み外しちゃいけないだろう!?」
だんっだんっ!と床に拳を何度も打ち付ける。そこまで悔しいんだ……
恭介はそんな謙吾に近づき、肩にそっと手を置き、諭すように語り始める。
「謙吾…ある高名な登山家は『どうして山に登るのか』という問いにこう答えたそうだ」
「『そこに山があるからだ』…と」
「だから俺は覗く。そこに女風呂があるからだ」
「ムチャクチャだよっ!」
何か前にもこんなことがあったような…そんな思いを感じながらもツッこむ。だけど謙語は
「そうか…そういうことだったのか」
堅固はまるで目からゴボウ…じゃなかった。目から鱗が落ちたかのように、
一点の曇りも無い瞳で恭介を見上げ、その手を握っていた。
「謙吾っ!?」
「よくわからねぇが覗いてもいいってことだな」
「真人までっ!?」
「で、理樹はどうするんだ?」
「……………」
支援
653 :
湯けむりの向こうはウッハウハ5:2007/10/31(水) 00:52:05 ID:Vrwjl3VZ0
「やっぱりこうなるのか…」
僕たちは腰にタオルを巻いただけで、風呂の裏手の林の中を進んでいる
「とか言いつつ、ついて来るところが理樹だよな」
自分でも流されやすい性格だとは思う。
だけど今回は覗きたいという欲望が無意識に働いたのかもしれない。
「早くこの世の天国を見に行こうぜっ、理樹♪」
謙吾はさっきから怖いぐらいにノリノリだ。僕の中の謙吾のイメージがドンドン崩れていく…
「で、どこまで行くんだ?恭介」
「まあ、ついて来いって」
その言葉に従い、しばらく歩くと、大きな壁が見えてきた。
「高いな…どうするんだ?」
「そうか、これを俺の筋肉でぶっ壊せばいいんだな」
「馬鹿野郎、そんな物音たてりゃ気付かれちまうだろうが」
「じゃあどうするんだよ!?」
「決まってるだろう…飛び越えるのさ!」
「ムリだよっ!どうやって!?」
「まあ聞けって。いいか、以前に鈴を教室の窓に投げ込んだミッションと要領は同じだ。」
「まずは真人、謙吾の二人で理樹を打ち上げる。そして理樹は壁を越えたら、すぐ横に扉が
あるだろう?そいつは女風呂側からなら鍵は開く。そして、開いたそこから俺たちも侵入だ」
「そんな…僕にはできないよ…」
654 :
湯けむりの向こうはウッハウハ6:2007/10/31(水) 00:55:32 ID:Vrwjl3VZ0
「理樹…誓っただろう。これからはエロく生きると」
そうだ…朧げながら覚えている。いつかの世界で確かに誓った想い…
これからはエロく生きると…
「誓ってないよ!強くだよ!」
「細かいこと気にするなよ。たかが二文字だろ」
「いや、意味が全然違うから!」
「仕方ねえなぁ…じゃあ理樹。右手を握って、上に上げたら『おっ』って言ってみてくれないか?」
「う、うん……おっ」
「そしたら斜めに振り下ろし『ぱい』だ。これを続けてみてくれ」
「恭介……これ、どこかで見たことがあるんだけど…?」
「まぁ、ぶっちゃけパクリだ。とりあえずやってみろよ」
「わかったよ……おっぱい…おっぱい」
一体、これに何の意味があるのだろう?そう思いながらも言われた通りに続ける。
「おっぱい!おっぱい!!」
「おお、理樹がノッてきたぜ!」
なんだろう…繰り返すほどに体が熱くなってくるような…
「どうだ理樹、やる気になってきただろ?」
「うん…やるよ!必ずこの壁を乗り越えて、女風呂を覗いてみせるよ!」
「理樹、よく言った。俺たちもやるぞ!」
「「「「おっぱい!!おっぱい!!」」」」
これまでにないくらい気持ちが昂ぶる。今なら何でもやれそうな気がする。
今、僕たちの気持ちは一つになった。
恭介「さあ、”湯けむりの向こうはウッハウハ大作戦”ミッションスタートだ!」
[MISSION START!]
655 :
湯けむりの向こうはウッハウハ7:2007/10/31(水) 00:57:12 ID:Vrwjl3VZ0
「いくぜ、理樹!」
「さあ来い!」
壁の前で真人と謙吾が僕を跳ばすべく、腕を組む。
僕はそこに乗り、タイミングを合わせ、蹴り上げた。
宙を舞う。高い。だけどわずかに…届かない。
必死に手を伸ばす。右手の指先がわずかに壁に引っかかる。
右手に力を込める。痛い。右手が引きちぎれるようだ。
このまま落ちてしまおうか。きっと下にいるみんなが受け止めてくれるだろう。
だけど、あきらめない。渾身の力を込める。今こそ野球で鍛えた腕力を生かすときだ。
「おお!あそこから登りきったぜ」
「強くなったな、理樹…」
壁の向こう側に着地する。足が痺れたが歯を食いしばり耐える。
扉を開けなきゃ…
「良くやったな、理樹」
扉を開け、皆が口々に褒めてくれる。でも、まだ終わっていない。
「行こう。みんなが上がる前に覗かなきゃ」
「その通りだ。行くぞ」
皆がうなずく。そして僕たちは希望の楽園へ向け、歩みを進める。
「もう近い。ここからはほふく前進で行くぞ」
その指示に従い、素早く体勢を変える。
ずりずりと体が汚れるのも気にせずに進む。
期待と共に膨らんだ股間がこすれて痛い。
だけどこの先に待つ光景を思えばどうということは無い。
(みんな、女風呂の明かりが見えてきたぞ)
恭介の小さな声が聞こえ、その目線の先を見る。
ついに来た。女風呂だ。ここで僕の興奮はさらに昂ぶる。
(よし、この下だ)
僕たちはたどり着いた。すぐ下からは皆の声が聞こえる。
この下に広がるは桃源郷。僕たちはそれを見る資格を得た。
そして僕たちは顔を出した。
656 :
湯けむりの向こうはウッハウハ8:2007/10/31(水) 00:58:24 ID:Vrwjl3VZ0
バシャアァァッ!
(うおっ!?な、なんだ?)
(つ、つめた!こ…これ、水?)
(みんな、慌てるな!声をあげるなよ)
(きっと偶然だ!ここで気付かれたら水の泡だぞ!)
しかし僕たちの思いは一つの声で切り裂かれた。
「コラーッ!はるちんの裸を覗こうとした不届き者、出て来ーーい!!」
(げっ!三枝のやつ気付いてやがるのか!?)
「ねぇ、りんちゃん…ホントにいるのかな?」
「いる。アイツらエロいからな」
「でばがめですぅ。ここにでばがめがいるのですー!」
「ふむ、冷水では出て来ないか。ならば熱湯にしてみよう。美魚君、お湯の温度を最高にしてくれ」
「かしこまりました」
ジョボジョボとお湯が注がれる音が聞こえる。
確実に気付かれている。な、なんで……?
さたに身の危険が迫っている。
ヤバイと本能が告げている。来ヶ谷さんなら本当にやりかねない。
ど、どうしよう……
657 :
湯けむりの向こうはウッハウハ作った人:2007/10/31(水) 01:00:54 ID:Vrwjl3VZ0
以上です。支援サンクス
一応この後は逃げるか止めるかで2つの展開が脳内に出来ているが、
いつ投下できるかはわからない
>>657 乙
おっぱいおっぱいやってる理樹はあまり想像したくないなwww
寸止め……鬼畜だぁあああぁぁあ!!!!
しかしこいつらマジむくわれねぇwww
何はともあれGJ! しかし真人に女湯への興味があったとは……びっくりだぜ!
そして「これからはエロく生きる」フイタwwwやべぇ、ツボにはまったwww
続きを期待してエロく生きていくぜ!
>>657 gmだ。選択枝は
・逃げる
・飛び出て止める
・耐える
だな
同じくエロく生きるに吹いたw リトバスの中でも指折りの名シーンに何しやがるww
作品からにじみ出るハイテンションさがいい!次回もおぎおぎしながら待ってます
>>657 エロに興味のなさそうな真人までもが己の欲望に走っていく(?)のは
見てて新鮮だ!
こういう野郎どもはあんまり見たくないのになんでだろう・・・。
読んでて面白かったwww
ついでに寸止めって・・どんだけお前はもったいぶらせるんだ!
663 :
名無しさんだよもん:2007/10/31(水) 02:35:02 ID:EGhS7KiE0
バンブーブレード見たら急に謙吾のSSが書きたくなりました。
このスレの投稿初心者だけど大丈夫でしょうか?
>>663 どれも等しく作品さ
なんでこんな時間に起きたんだ、俺…
>>663 リトバスへの愛さえあれば、初心だろうが玄人だろうが関係ないさ。
思う存分投下しちゃいなよ、ゆー。
>>657 この4人はこんなことしないと思ってたけど…
おもしろいね、ってか楽しすぎるよ。おぎおぎ、おぎおぎ
>>663 よし、書いちゃったら投下しちゃうといい
667 :
名無しさんだよもん:2007/10/31(水) 14:42:31 ID:VmfyWfEj0
おお・・・いつの間にかレスが・・・
ありがとうございます。
16時くらいになったら投下しようと思います。
ちなみに主人公謙吾のまじめな話です
>>662 野郎と書くのは男女差別だって言ってるだろカス
>>667 >>3や
>>4を読んでおくといいです、
またいったんメモ帳などに全部書いてしまいそこからコピペすると便利です
知ってたら余計なお世話スマソ、だが初心者って言ってたのとsageてないのでいちおう
670 :
大切な証(1/13):2007/10/31(水) 16:15:54 ID:VmfyWfEj0
今日の授業も終わり、理樹は一人で暇を持て余していた。
恭介も来ないし・・・どうするかな・・・
などと考えているとジャンパーを着た幼馴染の姿が視界に入った。
「あ、謙吾」
理樹が謙吾をよぼうとすると、謙吾は手でそれを遮った。
・・・どうやら電話をしているらしい。
「・・・はい。わかりました。それでは明日。・・・失礼します」
そういって謙吾は電話を切る。
「すまなかったな」
「謙吾が携帯を使うなんて珍しいね」
「まあな。機械は苦手だ・・・」
「誰からだったの?」
「ああ・・・実家からだ。どうやら父が帰っているらしい」
謙吾の父親は色々なところを回って剣道を教えているらしい。
実家にいることは珍しいという話だ。
「急に呼び出しをくらってな。急だが明日帰ることになった」
「・・・それは急だね・・・」
「今更何を話すんだかな・・・」
671 :
大切な証(2/13):2007/10/31(水) 16:17:48 ID:VmfyWfEj0
・・・何故か謙吾が暗い顔をする。
その姿に理樹は声をかけようと思ったが・・・
「話は聞いたぜ!! 謙吾!!」
「ちょっ!!どこからでてくるのさ!? 」
いきなり木の上から降りてきた恭介の乱入で声を掛け損なった。
「やはりお前か。盗み聞きとは趣味が悪いぞ」
「お、気づいてたか・・・さすがだな」
「で?どうしたの恭介?」
「俺たちも行く」
「「は?」」
「俺たちも謙吾の家に行くってことだ。ちなみにもうみんなに連絡したから」
「ちょっ・・・何勝手に・・・」
理樹は恭介を咎めようとしたが、恭介はどこ吹く風だ。
何故か薄く笑って謙吾を見ている。・・・優しい目だ。
「・・・どうだ?謙吾」
「・・・仕方ない。こうなったらどうせついてくるんだろう?」
謙吾も笑ってそれに答える。
さっきまでの暗い表情はもう消えていた。
「さすが、わかってるな!!」
理樹があきれた表情をする中、恭介と謙吾はしばらく笑いあっていた。
672 :
大切な証(3/13):2007/10/31(水) 16:20:30 ID:VmfyWfEj0
翌日。
リトルバスターズの面々は謙吾の家を訪れていた。
「おー!!大きいデスヨ!!」
「謙吾君お金持だったんだね〜」
「別にそういうわけじゃない。ただ実家が剣術道場というだけだ」
「ふむ、何というか見たままの人生を送っているのだな。君は」
謙吾の母に招かれて、10人は座敷に通される。
和風でとても大きな部屋だ。
「・・・これはなかなか趣がありますね」
「わふー!!獅子おどしがあるのですっ!!」
「よっしゃ!!謙吾の親父が来るまで筋肉さんこむらがえったやろうぜ!!」
「いやいやいや、やらないから」
「全く・・お前ら少しは大人しくしろよ」
「あたしは静かだぞっ!!」
「その声がすでにうるさいから」
そうやっていつものように騒いでいると・・・
急に襖が開き、胴着姿の男が入ってきた。
・・・誰もが謙吾の父親だと確信していた。
673 :
大切な証(4/13):2007/10/31(水) 16:23:26 ID:VmfyWfEj0
騒がしかった室内が急に静かになる。
「御無沙汰をしております。・・・父上」
「・・・父上!?」
「・・・馬鹿。静かにしろ・・・お邪魔しています」
全員が正座をして謙吾の父に挨拶をする。
すると謙吾の父親は静かに笑みを浮かべた。
「・・・お客人。よくぞいらっしゃった。どうか楽にしてもらいたい」
「え?マジ。いやー・・・正座とかほとんどやったことないから辛かったぜ!!」
「んー!!やっぱり人間のびのびが一番デスヨ!!」
「こらこらこら・・・」
いきなり態度を崩したメンバーに恭介が苦言を呈する。
「はっはっは。お気になされるな・・・ん?君はいつぞやの道場破りか?」
「はい。・・・その節はご迷惑をおかけしました」
恭介が深く礼をする。
「ふえええええ!!道場破り〜?」
「恭介氏・・・いったい何をやっているんだ、君は・・・?」
「まあ、もう過ぎたことだ。お互い水にながそうではないか」
「そう言ってもらえると助かります」
そういって2人は笑いあう。
・・・なんだ。静かで優しそうな人だな。もっと怖い人を想像していたけど。
と理樹は内心ホッとしていた。
sien
675 :
大切な証(5/13):2007/10/31(水) 16:25:19 ID:VmfyWfEj0
「さてと・・・」
「?」
謙吾の父親が佇まいをなおす。
そして謙吾の方に向き直った。
「謙吾」
・・・空気が凍った。
それは静かだったがとても通る声だった。
その一言だけでリトルバスターズの面々は静まり返る。
「・・・なんですか?」
「なんだ?その格好は」
謙吾のジャンパーを指して言う。
「・・・ジャンパーですが?」
「そんなことを聞いているのではない」
「ここは道場でもありません。自分が何を着ようと自由です」
「脱げ」
「お断りします」
言葉こそ静かだったが、二人の間には張り詰めた空気がただよっていた。
他のメンバー達はそのやりとりを息をのんで見守っていた。
676 :
大切な証(6/13):2007/10/31(水) 16:26:13 ID:VmfyWfEj0
「これは自分の何よりも大切なモノの証です」
「・・・剣道よりもか?」
「無論です」
二人は視線を逸らさない。
「剣道をやめるつもりか?」
「・・・そうは言っていません。ただそれよりも大切なモノがわかったんです」
「・・・半端者が」
そういうと謙吾の父は立ち上がる。
そして謙吾を見下ろした・・・
「来い。お前の甘さ、お前自身に思い知らしてくれる」
「はい」
そういって謙吾も立ち上がる。
「謙吾・・・大丈夫?」
「なに、ただ仕合をするだけだ。別に取って食われるわけじゃない」
「それでも・・・」
「大丈夫だ」
謙吾は力強い目で・・・はっきりと言った。
「俺は勝つ」
677 :
大切な証(8/13):2007/10/31(水) 16:32:13 ID:VmfyWfEj0
道場にはすでに防具をつけた父がいた。
準備万端のようだ。
「・・・さすがに道場ではそのジャンパーは脱げよ?」
「ああ・・・わかってる」
恭介の問いに謙吾はそう答えた。
防具をつけた謙吾は道場の中央で父と向かい合う。
「ルールは高校のものにするか?」
「いえ・・・昔同様でいきましょう」
「・・・よかろう。制限時間なし。一本先取だ」
礼をする2人。
道場内は静まり返っていた。
クドや真人、葉留佳までもが一言も発しなかった。
いや・・・その異様な空気の前に発せなかったのだ。
「いざ」
「参る」
2人の仕合が始まった。
678 :
大切な証(9/13):2007/10/31(水) 16:33:20 ID:VmfyWfEj0
仕合は始まったが・・・
2人は全く動こうとしなかった。
フェイントをかけたりもせず・・・ただどっしりと構えていた。
「っ・・・これは・・・」
来ヶ谷の額を汗が伝う。
二人は動いてこそいなかったが・・・すでに闘っていた。
物凄いプレッシャーが道場内を包む。
「す、凄い・・・」
「・・・」
理樹はその空気に圧倒されていた。
いつも余裕を崩さない恭介までもが笑みを消していた。
真人のような力ではなく
来ヶ谷のような速さでもなく
恭介のような巧さでもない。
そこにあったのは純粋で圧倒的な「強さ」だった。
正真正銘最強の男達の本気がそこにあった。
「ちっ・・・」
それがわかってしまった真人は小さく舌打ちをする。
それが皮切りとなった。
679 :
大切な証(9/13):2007/10/31(水) 16:37:04 ID:VmfyWfEj0
「ふんっ!!」
「せいっ!!」
一斉に2人が動く!!
二人の間を恐ろしいスピードで竹刀が飛び交う。
「はあああああああああああ!!」
「うおおおおおおおおおおお!!」
だが・・・あたらない。
一撃たりともあたらない。
驚異的な集中力と的確な状況判断により軌道を読み、防ぎ、かわす。
それをリトルバスターズの面々は無言で見守り続けた。
・・・どれくらい時間が経っただろう。
「ふん。腕は鍛え続けているようだな」
「・・・当然です」
距離をとった二人は語りあう。
二人とも既に体力の限界だった。
・・・次の一撃で決まる。
誰もがそう確信していた。
支援
681 :
大切な証(9/13):2007/10/31(水) 16:38:52 ID:VmfyWfEj0
「終わりだ」
「こっちの台詞です」
二人は構えをとる・・・
・・・これで・・・終わりだ。
最後は一瞬だった。
父よりも一瞬早く謙吾は面を打ち抜いた。
体力の限界でもあった父はその場に倒れこむ。
「私の・・・負けだ」
「・・・」
「・・・行け」
父は謙吾に向けて言葉を投げかける。
それを聞いた謙吾はさびしげな表情をした後・・・父に背中をむけようとした。
682 :
大切な証(11/13):2007/10/31(水) 16:39:57 ID:VmfyWfEj0
「・・・おい、謙吾の親父・・・さん?」
その声で謙吾は振り返る。
そこには倒れた父に話しかける鈴がいた。
「なんだね?お嬢さん」
「えーとな・・・謙吾は強いな・・・ですね」
「・・・そうだな」
「あの事故の時・・・謙吾は体をはってあたしを守ってくれた」
「・・・なに?」
「それはきっと・・・謙吾じゃなかったらできなかったと思う」
「・・・」
「謙吾は馬鹿だが・・・本当に凄い奴だ・・・だからそんな謙吾を育てたお前、いや、あなたも・・・すごい人だと思う・・・です」
「鈴・・・」
たどたどしい敬語。
それでも・・・その言葉はとても強いものだった。
ふと・・・謙吾の肩を叩く手があった。
「恭介・・・」
「伝えたいことって言うのはな、言葉にしないとわからないんだぜ?」
恭介はいつもの笑顔で謙吾に語った。
・・・すべてを見通しているかのように。
「ほら、行けよ」
「・・・ああ」
謙吾は父に向き直る。
支援
684 :
名無しさんだよもん:2007/10/31(水) 16:44:01 ID:L+xuvO5b0
支援
685 :
名無しさんだよもん:2007/10/31(水) 16:48:16 ID:mjJbUhmQO
携帯支援
686 :
大切な証(12/13):2007/10/31(水) 16:48:52 ID:VmfyWfEj0
「父上」
「・・・あの娘を庇ったというのは本当か?」
「・・・え?あ、はい・・・」
「何故病院で言わなかった?」
「・・・言うほどのことではないからです」
「なに?」
「俺にとってはそれは当然のことだったからです。俺は・・・リトルバスターズという何よりも大切なモノを見つけたんです」
「・・・」
「だから・・・それだけは何が何でも守ります。そのためにも・・・俺はまだまだ強くなりたい」
「・・・そうか」
「だから、父上」
「いい加減父上というのも飽きてきたな」
「・・・は?」
「もっと親しみを込めてはくれないか?私たちは家族なのだろう?・・・謙吾」
「・・・はい」
「お前は本当に不器用で馬鹿だな・・・私とそっくりだ」
「・・・はい・・・」
「だが・・・自慢の息子だ」
それは・・・謙吾を認めたということだ。
それに対して、謙吾は深々と礼をして言った。
「ありがとう・・・父さん」
笑いあう二人。
思えばこうやって笑いあったのは何時ぶりだったか・・・
願う
688 :
名無しさんだよもん:2007/10/31(水) 16:49:26 ID:mjJbUhmQO
携帯支援2
689 :
大切な証(13/13):2007/10/31(水) 16:49:39 ID:VmfyWfEj0
「謙吾君。よかったね〜」
「わふー!!感動したのですっ!!」
「・・・ついてきたかいがありました」
「はるちんの主役の座を奪うとは!!さすが謙吾・ザ・剣豪!!」
「うむ。実にいいものを見せてもらった」
「さすが俺のライバルだな。まっ、最後に笑うのは俺だけどな!!」
「謙吾・・・よかったな」
「ほら、謙吾」
理樹がジャンパーを謙吾の肩にかける。
何よりも大切なモノの証を。
「なあ、こういう時は何といえばいいんだ?・・・「ありがとう」か?」
「リトルバスターズ最高!!・・・だろ?」
恭介が謙吾の問いかけに答える。
ああ・・・なるほどな。
謙吾は笑顔で言う。
「ああ・・・リトルバスターズは・・・最高だ!!」
FIN
690 :
大切な証(13/13):2007/10/31(水) 16:50:25 ID:VmfyWfEj0
謙吾の一言で盛り上がるリトルバスターズのメンバー。
そこで恭介が高らかに宣言する。
「よしお前らっ!!今日は朝まで謙吾祭りだ!!」
「いやっほーーーーう!!謙吾最高ーーーーー!!」
「わっしょい、わっしょい!!だよ〜」
「うむ、謙吾いぇいいぇい〜!!謙吾いぇいいぇい〜!!」
「血湧き肉踊るお祭りですっ」
「はぁ〜、謙吾様、静まりくださいデスヨ!!」
「今日は宮沢さんのために、自分がんばったっす!!恐縮っす!!・・・摺り足始めっ」
「もうくちゃくちゃだなっ!!」
「謙吾、あれやろうぜ!!」
「ああ!!いくぞっ」
「「筋肉革命だああああああああああ!!」」
「ほらあなた・・・謙吾があんなに楽しそうに・・・」
「早くも前言撤回したくなってきたんだが・・・」
691 :
名無しさんだよもん:2007/10/31(水) 16:51:58 ID:mjJbUhmQO
携帯支援3
692 :
感謝です!!:2007/10/31(水) 16:54:10 ID:VmfyWfEj0
以上です
支援してくれた人、読んでくれた人ありがとおおおおおおおお!!
それとアドバイスしてくれた人達・・・マジ感謝です!!
しかも7のところ8になってるし、9が3つあるしで・・・くちゃくちゃですね・・・
謙吾の父親の設定は推測です・・・イメージ違ったらスイマセン・・・
そして最後のはおまけでした。スイマセン・・・
>>690 笑顔がとまらない
やっぱこうじゃなくっちゃな! くちゃくちゃgmだ!
>>692 鈴ちゃん良いな、もうくちゃくちゃ最高だよ…こういう姿を見たかった
謙吾は仲間を大切にする最高な奴だなっ、リトルバスターズ最高!いゃっほぅうううううーーー
とりあえずはるちんは師匠に弟子入りしてくるといい
>>692 謙吾っち最高ーー!!いやっほーーう!!
これはまさにGJ…いや、くちゃくちゃGJだ!
>>692 何が初心だ、いい話じゃないか…
次回作楽しみにしてるぜGJ!
>>566の絵をmixiの画像用にパクらせて頂こう
>>692 こういうのいいな。くちゃくちゃいいな。謙吾かっこいいや。
みんな心が広い人間になれてよかったね。
変な電波を受信したので垂れ流してみる。
お題:「リトバス女子メンバーのはいているぱんつ」
鈴 :猫のプリントの入った子供っぽいぱんつ
クド :犬の(ry
姉御 :面積の異様に狭いエロティックなぱんつ。色は当然の如く黒
はるちん:ニーソと同じくしましまのしまぱん
みおっち:NYP(なんだかよくわからないぱんつ)
コマリマックス :以下から一つ選べ。
@ベーシックなドーナツ→無地のぱんつ
Aチョコストライプのドーナツ→しまぱん
Bふわふわストロベリードーナツ→苺柄のぱんつ
Cどーなついらないや。→ぱんついらないや。
>>700 GM!その考えはなかったw
実際にそういう選択肢があればよかったなーwww
702 :
名無しさんだよもん:2007/11/01(木) 19:56:10 ID:8+Tpit6+O
東方思い出したわ。
お茶会でお茶を濁しておきますね
ある日の練習中のお茶会
「最近、鈴さんの変化球の数が増えてきました」
「スライニャーとかニャーブとかニャックルとかだね」
「ニャックルを見てると目が回ってきます…」
「ぶるぶる〜って震えるから、すごいよね」
「右へ左へ揺れるボール」
「目が回ります」
「それを理樹君は打てるのかっ」
「とぅ・びー・こんてぃにゅー・です」
ずずっ、ほわー
「恭介さんの守備すごいよねぇ」
「ボールを見ると犬のように飛びついていきます」
「恭介さんは犬だったのですか、わんわん」
「俺は犬じゃない」
「何故そんなに必死なのですか?」
「俺が必死にやれば、みんな必死になってくれるだろう?」
「その本心は?」
「みんなと野球ができるのが嬉しいぜ、いやっほぅううううーーー」
「…子供ですね」
「はっ、どうせガキさ。理樹、次はこっちだ」
「楽しそうですねぇ、恭介さん」
「みんなと一緒にいられるのが、嬉しいんだと思うよ」
お茶がおいしいです〜
「リキはボールを打つのがうまくなってきましたね」
「ていっ」
「マーン」
「おらおらあーーっ」
「あそこでトライアングルができてるねぇ」
「全部バットで返しているのだから、すごいのです」
「右翼に行った恭介さんがかわいそうですね」
「なんでこんなに理不尽なんだよ…ちくしょう」
「まぁまぁ、そんなこと言ったら私も暇なんですヨ。
姉御とかあっちで超暇そうにしてますからネ」
「あ」
コンっ
「ほわあっ」
「ひゃぁっ!?」
「危ないですよ?」
「ごめん、だいじょうぶー?」
色々ひっくり返ったけど仕切りなおし
「はるちゃんは動きがいいよね。ダイビングキャッチとか」
「来ヶ谷さんはやる気の差が激しい気がします」
「それに比べて私は、とって投げるぐらいしかできません…」
「私も…」
「あの…そんなに落ち込まないでください。人それぞれですよ?」
「ボールに当たるのも私とクーちゃんだけだし」
「転ぶのも私と小毬さんだけです」
「わたしは守備にすら入ってませんが…」
「西園さんは日傘で跳ね返してますよねますよねーよねーょょょ……」
「前から思ってたけど、私ってとろいのかなぁ」
「私には危機感がないのでしょうか」
「「はぁ…」」
「……」
ずずっ、はぁ〜
「お二人の投げるボールはゆっくりですよね」
「はい…そうです…」
「それが特徴だと思います」
「どういうこと?みおちゃん」
「来ヶ谷さん、宮沢さんが直枝さんに投げるボールは早いです
直枝さんもたまに空振りをしてしまいます」
「それに比べると、私たちのボールは」
「リキにとって打ちやすいボールということですねっ」
「ようしっ、クーちゃん。今度からはもっとゆっくり投げてあげよー」
「そうですねっ、小毬さん」
「あまりゆっくり投げすぎるのもどうかと」
「まぁ、元気が出てよかったじゃないか」
「ゆいちゃんもゆっくり投げてあげてね〜」
「いや、だからゆいちゃんと呼ぶなと…」
今日はいいお天気ですね〜
「よし、休憩にしよう。みんな日に日にうまくなっていくな」
「クーちゃん、次キャッチボールをしよー」
「はい、小毬さん。もっとゆっくり投げてあげられるようになるのですっ」
次の練習
「クーちゃん、投げるよー」
「はい、小毬さん」
「とぉおおーりゃあぁぁーー」
ひょろろろー、ぱすっ
「はーい、いきますよーおぉぉぉーー」
ひょろろろー、ぱすっ
「うりゃぁーーあぁぁーっ」
ぱすっ
「とぉーりゃぁぁーー」
「筋肉ぅーがうなるぅーー、唸りーをあげるぅぅぅー」
「筋肉ぅーがとーりまーす、道をー開けてーくださぁーい」
「はーるちーんまあぁーくすぅーぱぅぁあーー」
「らーいじーんぐにゃぁああーっとぼーーる」
「おおっ、ふにゃふにゃな猫の魂が宿ってるな。よし、ライジングふにゃっとボールと名づけよう」
「チェンジアップと見分けがつかないんだけど…」
「ライジングニャットボールのフォームから超低速のボールを投げるんだ」
「それスローボーr…」
「ライジングふにゃっとボールだ。な、理樹」
こうして一日が過ぎていく…
オシマイですヨっ
708 :
名無しさんだよもん:2007/11/02(金) 00:22:24 ID:Iz/DkqMG0
>>707 ほのぼのしてていいな GJ!
製作中のSSに詰まったんでふと思いついた小ネタを
文化祭シーズンってことで
「で、理樹のクラスは何をやるんだ?」
「メイド&執事喫茶だよ。衣装も手作りなんだ」
「そいつはすごいな。必ず行くぜ」
「うん、待ってるよ」
――文化祭当日――
てかこまりんにはコントロールがあるじゃないか!
710 :
名無しさんだよもん:2007/11/02(金) 00:23:08 ID:Iz/DkqMG0
「あ、恭介さんいらっしゃ〜い」
「お、恭介来たのか」
「わふぅ、いらっしゃいなのですー」
「へえ、小毬はゴスロリ風で鈴は猫耳メイドか。クドはしっぽが可愛いな。
みんなよく似合ってるじゃないか」
「えへへ、ありがとー。あ、謙吾君たちもすっごくカッコいいんだよ」
「いらっしゃいませ、恭介」
「謙吾、似合うじゃないか!真人は…おい、執事なんだからシャツのボタンは留めろよ」
「仕方ねえだろ!俺の筋肉が『締め付けられるのはイヤだ』って言ってるんだよ」
「恭介氏、どうだ我がクラスの出し物は?」
「来ヶ谷、お前はメイドの衣装じゃないのか?」
「はっはっは、私はそんなキャラじゃないだろう?それとも恭介氏は私に
『御主人様』と呼ばれたいのか?」
「それも悪くないけどな。ところで理樹はどうしたんだ?」
「ああ、理樹君なら今着替えて……」
「なんで僕だけ衣装がメイドなんだよぉーー!」
「ああ可愛い…最高に似合ってるぞ、理樹君!私が徹夜で作った甲斐があった…」
「やっぱりあんたの仕業かぁーー!」
「何を怒ってるんだ、理樹?似合ってるじゃないか」
「鈴ちゃんの言う通りだよー。すっごく可愛いよー」
「そんなこと言われても嬉しくないよぉーー!」
「直枝さん、すごく可愛いです…それに欲情した恭介さんは直枝さんを………ぽ」
「西園さん、何を想像して…って撮らないでよぉーー!」
こんなんできた
>>711 だって理樹だぜ?
ああいうのはおいしいキャラというんだ
>>710 やっぱ、文化祭となりゃこれがなきゃ嘘ってもんだな!
GM!
俺も小ネタ投下していこうかな。
明らかに悪ノリが生み出した産物の上に
誰でも思いつくようなネタなのでそのへんよろしく。
真人「最近、赤い槍が使いたくてしょうがねえんだけどよ」
理樹「声が変わらないと治らないねそれは……」
謙吾「俺も最近、『投影、開始』とか『体は剣で出来ている』とか言いたくなるんだが」
理樹「言われてみれば似てるかな……」
鈴「あたしは最近、なんだか宝石が欲しくなる」
理樹「お願いだから鈴はそのままでいてよ……」
恭介「理樹……今まで隠していたが俺は、
セインガルドの客員剣士で仮面かぶったストーカーで
湘北のバスケ部レギュラーで人造人間で
ガンマ団総帥の息子でバビロン真拳の使い手で
ボクシング部所属のペルソナ使いでスタンド持ちの吸血鬼で
ブラックロッジの大導師で蒼の派閥の召喚士で
ファイアーボールのアートマ印を宿していて
はぐれ人形遣い純情派で元ロックシンガーの電気工だったんだ(ここまでノンブレス)」
理樹「多すぎてわけわかんないよ恭介!!」
真人「あと、Piaキャロット二号店でバイトしたくなっちまったんだが」
理樹「いや……いくらなんでもゴツすぎるんじゃないかな」
色々と言いながら結構偏ってるけど勘弁。
わかり易いと思うんだけど、一応元ネタの解説していく。
ネタの順番にやっていこうと思う。
真人1→Fate・ランサー(中の人が同じ)
謙吾→同上・アーチャー(髪型と色、シニカル思考やハジケ方なんかも似てる?)
鈴→同上・遠坂凛(名前繋がり)
恭介→全て中の人がグリーンリバー、出てきた順に、
TOD・リオン/TOD2・ジューダス/スラムダンク・流川楓/
ドラゴンボール・人造人間16号/パプワ君・シンタロー/
ボーボボ・ソフトン/ペルソナ3・真田明彦/ジョジョ・ディオ/
デモンベイン・マスターテリオン/サモンナイト2・ネスティ/
アバタールチューナー・ヒート/Air・国崎往人/CLANNAD・芳野祐介/
真人2→Piaキャロット2の主人公、前田耕治。
初めて真人の公式絵を見た時、『似てる』と直感的に思った。
髪型とか赤いバンダナとか、あと色のバランスも似てるのかな。
>>714 ガンダムは?ガンダムは何処に行っちゃたの?
>>717 いやスマン、ガンダム出てることも
グリリバがスパロボ大好きなことも知ってるんだが、
いかんせん俺自身がガンダム系統まったく見ないし、
知らないもんでカットしちまった。
考えてみれば真人の中の人ってそれほどネタになるキャラやってないんだよな
真人が最大のネタキャラと言っていい
これから彼はあらゆる場所で「筋肉の人」と呼ばれ続けるのだ…
バサラは十分すぎるくらいネタキャラだと思うが
クドに三つ編みさせて
後頭部に巻きつけて
青い甲冑を着せて
剣を持たせて
「えくすかりばぁーっ!」
という電波が飛んできた記録が
俺の脳内に残っている
722 :
名無しさんだよもん:2007/11/02(金) 02:59:03 ID:NphyATA+O
緑川って重度のネトゲ廃人だったな
間違いなく人気で多忙な声優なのに
いつそんな暇があるのやら
ラグナロクオンラインで声優やってたけど誰かが
「あいつただのプレイヤーじゃん」
とか言ってたような
>>721 「クドに三つ編み」だけでおなかいっぱいな俺はどうすればいいんだ?
つーかお下げっていいよね
度々スマン、一個ネタ入れ忘れてた。
クド「いくのです、ばーさーかー!!」(真人に騎乗)
真人「■■■■■―――――!!!」
理樹「……なんでだろう、違和感がない」
>>721 「えくすかりばぁーっ!」と振りかぶったはいいが、
剣の重さに負けてそのままひっくり返るクドを思い描いた俺はもっとどすうればいいんda?
726 :
名無しさんだよもん:2007/11/02(金) 04:50:31 ID:NphyATA+O
セイバーコスクドwwwww
やべぇwwwww
イリヤだとさらにやべぇwwwww
スパロボ声優ネタと言えば、真人=アクセルってのもあるな。
搭乗機体も筋肉ヒゲ男(ソウルゲイン)だし。
オレが知ってるのは真人=ベルセルクのガッツだな。
とするとグリフィス恭介、キャスカ鈴、ピピン謙吾、ジュドー理樹、って感じかな。
西園美魚宅。その部屋は今現在、二つの音だけが支配していた。
ペンを走らせる「カリカリ」という音と。
炒飯を作る「ジャー」という音。
と、突然ペンを走らせる音が止まった。
「恭介さん」
「何だ?」
ペンを握っていた主、美魚は原稿に向かったまま、続きを口にする。
「某誌にて新しく連載が始まる『隣の宇宙人、斉藤君』、彼が引っ越してきたところから始まるその第一話のインパクトあるタイトルは?」
訳が判らない事を言い出した。
「第一話、僕引っ越します」
あっさりと恭介も乗ってきた。
「いきなり引っ越す『僕』とは誰なのでしょうか。主人公なら第一話にして終わる気満々ですね。ミステリです」
「次、西園」
「第一話、はじめまして、山田です」
「引っ越してきたのは斉藤じゃなかったのか? 山田って誰のことだ? 意味不明だがアリだ」
「次、恭介さん」
「第一話、奇遇だね、僕も宇宙人」
「元から既に宇宙人が住んでいたということですか。斉藤君形無しです。
というか、タイトル斉藤君に限定する必要がありません。すでにタイトルでミステリです」
「次、西園」
「第一話、斉藤家、火事で一家離散」
「引っ越してきていきなりとんでもない災難だな。というか、それじゃ斉藤どこに行くんだ?
引っ越してきた意味無いじゃないかという突込みが聞こえてきそうだ。アリだな」
「次、恭介さん」
「第一話、実は女の子、かもしれない」
「『君』ではなく『さん』かもしれない、と。かもしれないというのがミステリでいいです。
男か女かわからない斉藤君、何やら耽美な匂いがします。大いにアリです。ほぅ・・・」
「とりあえず戻って来い。次、西園」
「第一話、山田×斉藤」
「山田って誰なんだ。『×』って何だ。方向性がズレすぎだろう。連載雑誌間違えてる。
そんな感じで多方面の突込みが今にも聞こえてきそうだな。さすがにナシだ」
「ナシですか・・・、残念です。次、恭介さん」
「第一話、サイボーグ斉藤」
「宇宙人ではなかったのでしょうか。それともサイボーグ兼宇宙人?
深読みしようとすればいくらでもできてしまう。ミステリですね。とりあえずタイトルはもうはじめからそうした方がとは思います」
「次、西園。ん、もうちょいだな」
「いい匂いがしてきましたね・・・。第一話、宇宙炒飯対決」
「どんな料理なのかよくわからんな。というか、実は料理バトルものだったりするのか?
何よりも、お前結構腹減ってるだろ。まぁ、アリだが」
「実はそのとおりです。次、恭介さん」
「第一話、締め切りはもうすぐ」
「締め切りはまだ時間ありますけど筆が詰まったんです。嫌なことを思い出させないでください。デリカシー欠けすぎです。絶対にナシです」
「はははっ。と、ほら、飯できたぞ」
「ありがとうございます」
相変わらず妙に色気の無い二人である。
・・・とまあ、よく判らない小ネタでした。
恭介×美魚だと妙にだら〜っとした雰囲気になるなぁ。
>>709 「私には…私だけには…何もなかったんですねーーー」
「待て、私は大好きだぁああああーーー」
>>710 姉御の執事姿とは、ちゅるり
>>721 それやばいだろっ、Fateやってないけど脳裏に浮かぶっ
>>731 まさか二人で第一話シリーズをやるなんて…
状況をよく見ろ、きょーすけは飯を作りながら、みおは原稿を書きながらだ
なんか自然に想像できるなぁ、実にいいです
>>724 定期的にこのネタでるな。見た目も結構似てるしなあ。
>>719 マイナーだがナイトスクリームというオカマコウモリもやってるぞ
俺的に真人の中の人=ナックルズだなあ…
>>722 自分がゲームやりたいから、日数のかかるギャラが低いアニメ仕事断って、
数時間〜数日間拘束されるだけでギャラが高いゲームの仕事増やしてるらしい
>>722 >>更に、ラジオ番組『ラグナロクオンライン THE RADIO』にゲストとして出演している。
>>彼が出演した回の翌々週にゲストとして出演した久川綾(タキウス役)は、
>>アニメ本編で声優としてキャスティングされている自分を差し置いて緑川が先にゲストに来ていた事を
>>「あいつただのプレイヤーじゃん」と怒っていたという。
これだな
中の人ネタうぜえ
>>738 確かにこれはクドセイバーだな…
よし、GMを送ろう。
>>738 うろ覚えでこんなの描けるのか、すごいな…
745 :
名無しさんだよもん:2007/11/03(土) 00:15:35 ID:YQ/opq+iO
でもセイバーが一番会うのは
二枝だとオモタ
本スレのIDチェック見てたら電波飛んできた
鈴「なぁ、理樹知ってたか?あたしたちはイニシャルが同じなんだ…」
理樹「そっか、…その、何だか運命的だね」
鈴「…おまえ、さりげなく恥ずかしいことを言うな…あたしも運命的だと思ったぞ」
恭介「なぁ、クド知ってたか?俺たちはイニシャルが同じなんだぜ」
クド「そうなのですかぁ。なんだか持ち物に書く時に間違えそうなのです。今度からはフルネームで書かねば…」
恭介「いや、そうじゃなくてだな、ほら、運命とかそういうのを感じないか!?って待ってくれぇぇぇっ!」
(21)めw
「で、できたのです…」
「お疲れさまクドリャフカ、ついに完成したのね」
「は、はいっ…一応は」
「一応?」
「ええと〜…これです」
「…」
「い、いかがでしょうか?」
「私の記憶では直枝理樹は首が3本、腕が5本、胴体が二つに分かれていなかったはずだけど…」
「わたしに裁縫の才能はないのですね…」
「ごめんなさいクドリャフカ…これではなんのフォローもできないわ」
それでもプレゼントしてみた
「おはようございますリキ…あっ!それは…」
「おはようクド、この”マフラー”すごくあったかいよ大事に使うね」
「は、はい」
「いいのです…リキが喜んでくれているのならいいのです…」
「クドリャフカ、その…元気出しなさい、ね」
「オレの心はナイーブなんだぜ、覚えておいてくれ」
「ん?そうだ、三人一緒なら問題ないんじゃない?」
「ふえぇ!?」
「そう言われれば…」
「僕も真人と離れるなんて考えられないよ、でもクドも一人は寂しいみたいだしさ」
「こ、こりゃあ名案じゃねぇか、最高だぜ理樹!」
「うん!クドもそれでいい?」
「あ、はい…いいんでしょうか?」
「よっしゃー!寮生活がさらに楽しくなるぜ!」
「問題は…ベッドだよねぇ」
「わふー」
「じゃあ僕が床で寝るよ」
「そ、そんな!わたしが床にします、居候の身なのですから」
「クー公、一緒の部屋になった時点でそんなのは関係ねぇんだよ、俺が寝る」
「ダメだよ、真人は二段ベットの上が憧れだって言ってたじゃないか」
「う、それ言われるとなぁ…いや、ここはやっぱり俺が」
「あ、あの〜一緒に寝るというのは…どうでしょうか?」
「おお」
「いい考えじゃないかクド、じゃあ試しに寝てみようか」
「えええええ、い、いきなりですか!」
「だって寝心地悪くて寝付けなかったらだめだし」
「はわわわ、で、では・・・」
「じゃあ真人やってみよっか」
「おう」
「…あれ?」
「ちょっと…狭いかなぁ?」
「かもな…くそっ俺の筋肉はパワーだけそのままで縮んでくれねぇのか」
「…」
「ごめんクド良い案だったけどだめだったよ」
「あ、あのですね」
「なに?」
「わ、わたしとい、一緒と…いうのはーだめ、なんでしょうか?」
「クドと…僕が?」
「はい!」
「ああ、それなら入るかもな」
「んークドはそれで大丈夫?」
「わ、わたしはリキさえよければ!」
「グガーグガー」
「すーすー」
「ドキドキして寝れないのです…」
異常に仲の良い二人、鈍感ってレベルじゃない理樹
クドにちょっとだけ不憫になってもらいました、ファンの人ごめん(自分もだけど
甘いの書きてぇなぁもう
いい筋肉だっ!!!
ちょおまwwwwwwwwwwww
何てものをwwwwwwwwwwww
ちょ、おま…夜中に起きてこんなの見たら眠れねぇじゃねぇか!!
>>753 いやっほぉぉぅう
お腹のところが(>ω<)になっててワロタ
傷つけてゴメン。応援してくれた人を裏切ってゴメン。
昔のkeyの作品……大分記憶飛んでた。
後付すれば、今の俺は愛が足りないってことですね。旅に出る。
あと説得力皆無だけど実年齢25の物書きぺーぺーです、一応の参考にしてください。
ついで、恭介、クド、姉御、佳奈多、葉留佳、投稿サイトの書き手らが特に好きでした。
読み手は……正直いってそれほど好きじゃない。どちらかっていうと嫌い。ああ、嫌いだ。
そして、俺がしでかしたことはデカチュウや田中だけど、支援してくれた人やなんかは
決してそうじゃない。そういった人たちまで罵るのは絶対間違ってると思うから。都合良
くなった時に出て行ったりしないんで(匿名でも)、それだけはしないで下さい。
最後、関係ないし俺がいうのはどうかと思うんだけどじゅんのサイトに誹謗コメントし
続けてるやつらは何なんだ? 無くなることを願う。
SSにして書くと曖昧になっちゃうからコメントにしてみました。ではさらば。
apt(→pat methenyのpatのアナグラム。うーろんがましいっ!)
1-756GJ!
>>753 絵自体もさることながら、塗りが実にうまいな…GJだ!
>>753 これはGMと言わざるを得ないな…凄いぜ
>>751 クドリャフカ、不憫な子だ。クド大丈夫じゃないじゃん
>>753 …こいつだr(ry
どこか違うと思ったら髪の色か。うまいねぇ
>>753 すげー上手いな。GMだ。
ところで、
「アホ毛がない」→「黒化」できない」→「黒セイバーといえばゴスロリ衣装」
→「ゴスロリ衣装といえば小毬」→「じゃあ黒セイバー役は小毬か」
となった俺は異端だろうか?
多分疲れてたんだと思うが・・・。
>>753 くっ、Fateとkeyどっちのフォルダに保存すればいいんだ!
>>765 ふっ、決まっているじゃないか。
……両 方 だ ! !
型鍵フォルダを作るんだ
月の話題は他所でやってくれ('A`)
>>768 まぁまぁ、そうかたいこと言うなって。
自由なのがこのスレのいいところだぜ?
それに型月ネタが出たんだ、仕方ないだろう。
そうそう。月知らないヤツは許容。月好きなヤツは自重。
思いやりで幸せスパイラルさ。
気になったがリトバスメインのクロスオーバーはやっぱりなしだろうか
クロスオーバーは分からなくて楽しめない人が急増する可能性大だから
小ネタ程度ならともかく、SSにするなら別スレ立てるのがいいと思うよ。
>>772 そのために別スレは……。
別に「妄想スレ」なんだからいいと思うけどねぇ。
判らん妄想はスルーすりゃいいんだし、見たい人だっているだろうし。
>>773 元ネタわからないけど、このコマリMAX怖えぇえええ、けど好きだ
ただこまりんにしてはバストがt(ry
>>773 ってセイバーオルタktkr!!
マジ仕事速いなwww
GMなんだぜ!!
>>773 「おにいちゃん、どうしてそんな女と一緒にいるの? わたしと遊ぼうよ」
とか言って来そうだなw
>>775 ごめんなさいorz
俺は必要以上にでかい胸は・・・次元問わず貧乳がs(ry
隔離スレとはいえ、型月ネタと鍵のコラボが許される時代になったか…
平和になったのか、世代が代わったのか、過疎ったのか…全部かw
>>774 文句言ってる人はわからんネタでスレが埋め尽くされるのが怖いんだと思うぜ?
するなとは言わんが、近辺のレスが他作品ネタで埋まりすぎてるときは多少自重するのも優しさというもの。
782 :
名無しさんだよもん:2007/11/03(土) 20:00:11 ID:YQ/opq+iO
セイバーオルタってなんだ?
黒セイバー?
ホロウまでしかしてないから最近のは
ゼロ以外知らん
>>780 うわ、ごめんリロードしてなかった。
優しさが足らなくて本当反省してる。
785 :
名無しさんだよもん:2007/11/03(土) 20:02:04 ID:YQ/opq+iO
>>781 ま た お ま え か
いい仕事しすぎたぜ…
おまいの同人出たら速攻で買ってやる
>>781 このクド可愛すぐるw
二次元キャラの描き方マジ教えt(ry
788 :
名無しさんだよもん:2007/11/03(土) 20:09:00 ID:YQ/opq+iO
>>789 マッスルスパークの練習でもしてるのかw
月厨うぜえ
その上に許容しろとか居直ってるし
月厨共自重しろ。
まてよ。これも一つの妄想には違いあるまい
さすがにまぁ確かにお前の言いたい月厨自重も分からなくもないさ
とは言えそんな口の悪さはいけねぇなぁ
いなおりはいいとは言えないけど
えらそうに言っても始まるまい
いいかげんにおとなになろうぜ
>>794 筋肉、筋肉〜
そういやそろそろというかもう焼き芋の季節だな
リトルバスターの面々は校内清掃のミッションと称して枯葉やら紙くずなんか集めて焼き芋してそうだな
監視していた佳奈多やストレルカとヴェルカそして匂いに釣られてきた佐々美や猫たちを巻き込んだりもしてそうだ
よし、流れを読まずに投下だ。
真人「そういやあ、クド公は発売前に『吸血鬼じゃないか』なんて言われてたよなぁ」
クド「そうでしたか?」
謙吾「もっとも、蓋を開けてみれば吸血鬼どころの話じゃなかったがな」
真人「だな。クド公、もっと筋肉つけなきゃダメだぜ」
クド「わふー!さりげなく弱キャラ扱いされてしまいましたっ」
恭介&唯湖(吸血鬼か……)
〜恭介の吸血鬼のイメージ〜
クド『最高にハイってやつなのですっ!』(←頭グリグリ)
〜唯湖の吸血鬼のイメージ〜
クド『ぶち殺しますよ、人間(ヒューマン)!!』(←血ィダラダラ)
恭介「怖ぇーーーよ!!」
唯湖「……これはこれで、アリだな」
理樹「何を考えたのさ二人とも……」
〜おまけ・葉留佳の吸血鬼のイメージ〜
クド「げっとまいれいじ!げっとまいれいじ!でもんくれいどる!」
葉留佳「……弱キャラですネ」
クド「ひどいですっ!」
>>797 よし、その妄想を書くか描く作業に移るといい
そして、丸焼けになったささささんと猫達を想像したのは私だけでいい
月ネタの是非は置いておくとして
他人に許容を強要するとひたすら荒れるだけってのは前スレで懲りなかったのか?
つーか自治どころかむしろ自己中な奴にしか見えないぞ
まったく流れ読まなくて申し訳ないんだけど、SS(多分15レスくらい)投下してもいいよね?
答えは聞いてない!
気に入らないのはよく解るけど
もっとつまらん口論で荒れるよりはほんのちょっとはマシだからスルーしようぜ
聞かれてないのに答える!
お願いします!!
804 :
名無しさんだよもん:2007/11/03(土) 21:26:12 ID:YQ/opq+iO
むしろ流れたを変えてくれるなら
大歓迎
で、おっきできるssだよな?
注意:作者はギャグのつもりですが、人によっては不快感等を持たれる可能性がありますので
好みに応じて読み飛ばし等をお願い致します。
「はい、りんちゃん。これどぞー」
そう言って小毬は鈴に紙片を2枚差し出した。
「こまりちゃん、なんだこれは?」
鈴はそれを受け取って、それを見る。
不思議な形をした何かの写真が映ったチケットだった。
「プラネタリウムのチケットだよ〜。イエナさんっていうおっきなプラネタリウムでね、
昔から働いてるんだけど、すごく綺麗なんだよ〜」
「よくわからないがすごいんだな。でも何で2枚あるんだ?」
小毬は少し赤らんだ顔でにっこり笑って言った。
「ふっふっふ〜、理樹君と行ってきたらどうかな〜なんて思ったのですよ〜」
それを聞いた鈴は小毬より真っ赤な表情になる。
「こまりちゃん、何を言ってるんだ…」
「皆で遊ぶのもいいけど、たまには二人でロマンティックな一時も、いいよ?
このチケットで別世界に行ってきたらいいよ〜」
「そ、そうか…そうだな。ありがとう、こまりちゃん」
そう言うと鈴はチケットをそっとポケットにしまった。
小一時間後。鈴は男子寮は理樹と真人の部屋の前にいた。
鈴はドアを叩こうとして考える。
どういう風に誘ったらいいんだ?、思い返せば今までのデートは基本的に理樹からだった。
自分が何かしたい、とか、どこか行きたいと思ったら理樹が何かしら提案してくれていた。
理樹との付き合いの中で自分から誘いをかけること自体は珍しくはないのだけれど、
それは何気なく無意識にやっていたことであり、ましてそれがデートだとなれば、
どうアプローチしたらいいかわからなかった。
「うーん、何だかきんちょーするな…」
軽く息を整えて、ドアをノックする。
何も返事はなかった。
「おーい、理樹、いないのか?」
もう一度ノック。
やはり返事はなかった。
「理樹、勝手に入るぞー?」
そっとドアノブに手をかける。鍵はかかっていない。
そのまま室内に入る。
昼下がりの室内は電気はついていなかったが、日が差し込んでいて明るかった。
「なんだ、理樹の奴いないのか…」
ちょっと待ってみるか、いや探しにいこうか、と考えを巡らせながら
鈴は理樹のベッドにごろっと転がった。
そのままごろりと寝返りを打ってみる。
ふとベッドの上に何かあることに気がついた。
鈴は起き上がり、それを手に取ってみる。
「なんだ、これは…黒い…ぱんつ、か?」
鈴の手にあるのは男性用のいわゆるビキニタイプの黒いパンツだった。
理樹のか?、などと思考をめぐらせ始めようとした所で
突然、音ともに部屋のドアが開く。
鈴は反射的に手にしていたものをポケットに突っ込んだ。
部屋に入ってきたのは真人だった。
「ん、誰か居るなと思ったら鈴かよ…どしたんだ?」
真人がどこかがっかりしたような表情をしたので、鈴は言い返す。
「あたしで悪かったな。理樹にちょっと用がある」
「ああ、理樹なら食堂にいんぞ」
「そうか、ありがとな。じゃ」
鈴は部屋を後にした。
食堂に向かう途中で、その理樹とはちあわす。
「あ、鈴!大変なんだ!ヒョードルとテヅカがケンカを始めちゃったよ!」
「何だって!今行くぞ!」
慌てる理樹を尻目に鈴は中庭へ向けて駆け出した。
部屋に戻った鈴はのそのそとベッドに向かうと転がり込んだ。
ヒョードルとテヅカの間の火花は他の猫たちにも飛び火し、
中庭はさながら猫の合戦場の様相を呈していた。
理樹と共にその仲裁にあたること約一時間。二人とも疲労と生傷を伴い解散した。
鈴は疲れた頭をゆっくりと回転させる。
あたしは理樹に何か用事があった。
ポケットの中にあるはずの何かと関係があった、そこまで考えてポケットに手を入れる。
紙の感触と、もうひとつ。布の感触。いつも使っているハンカチとは違う。
引き出してみる。それは。
「うあ…持ってきてしまった…」
理樹の部屋で見つけた黒いパンツであった。
そこまでゆっくりであった鈴の頭は急速にその回転数を増す。
どうしよう、まずい、戻さないと、見つかったら変態扱いだ、とさまざまな思いが
脳裏を交錯する。
「困った…」
鈴は一人の部屋でがっくりとうなだれた。
突然ドアをノックする音がした。
「りんちゃーん、いるー?」
小毬の声だった。鈴はとりあえずパンツをポケットにしまった。
「おー、いるぞ。はいってくれ」
いつものように楽しげな表情の小毬が部屋に入ってくる。
が、鈴の顔を見ると様子がおかしいことに感づいた。
「りんちゃん、どうしたの?なんか困ったこともあったのかな?」
一瞬、とまどう鈴だったが思い切って切り出す。
「こまりちゃん、実はな…」
sienda,over
「…そ、それは困ったねぇ…」
一通りのいきさつを話した小毬は言葉どおりの困り顔をした。
鈴の部屋で黒いパンツを間に置いて、鈴と小毬は向かい合って考え込む。
「とりあえず…返しにいけばいいんじゃないかな…こっそりと」
「そ、そうだな…」
鈴と小毬は理樹と真人の部屋へと向かった。
部屋に近づく廊下に人だかりができていた。
野次馬たちの中に葉留佳が混ざっていた。
葉留佳は鈴たちの姿を見つけると駆け寄ってくる。
「鈴ちゃん、小毬ちゃん、大変だよ!理樹君たちの部屋が下着泥棒の被害にあっちゃったんだよ!」
それを聞いた鈴と小毬の驚愕は葉留佳のそれとは別の意味だったのだが、
葉留佳はそれには気づくはずはなかった。
鈴が人ごみの先を背伸びして見るとその先頭はテープで封鎖されており、
佳奈多以下風紀委員が騒ぎを鎮めようと躍起になっていた。
が、正確には鎮めようとしているのは野次馬というよりはテープの内側…恭介たちだった。
理樹たちの部屋の前には大きな立看板が立てられていた。
「男子寮下着窃盗事件特別捜査本部」
と大きく筆で書かれた看板の前で恭介が演説する。
「男子寮の皆!我々リトルバスターズはこの事件の解決に全力を注いでいる!
情報提供をお願いしたい!どんな些細な情報でも構わない!学園の平穏を乱す事件の
解決に是非協力して欲しい!」
「あのバカ兄貴…」
鈴は頭が痛くなってくるのを感じた。
「あんな騒ぎになってしまったら、こっそり返すのは無理だな…」
「うーん…なんだか恭介さんたち、変にテンション高かったしねぇ…」
部屋に戻った鈴と小毬は再びパンツを前に考え込んでいた。
恭介たちは理樹たちの部屋を「現場検証」のため封鎖宣言を表明。
何か調べているのかそれとも犯人探しの推理しているのか、謎だったが、
鈴たちといえど部屋に入れてはもらえなかった。
「思い切って、他の皆の力を借りてみたらどうかな…?」
「そうだな、理樹にでも相談してみ…ってそれは無理だ…」
いつもなら面倒なことになれば、とりあえず理樹を巻き込んでみる感じであったが、
今回ばかりは無理である、というより一番知られたくない相手と言えた。
「リトルバスターズの女の子がいいんじゃないかなぁ…」
「むー…クドは話せばわかってくれそうだが、くるがやにはバカにされそうだ」
「でも他の人よりは恥ずかしくないと思うし、何より私たちだけじゃ無理だよ」
「うーむ、仕方がない、か…」
悩んだ末、鈴はメールで来ヶ谷たちに連絡を入れる。
しばらく後、部屋にはリトルバスターズの女子メンバーが勢ぞろいした。
小毬がここまでの経緯を説明する。
「いやいや…珍しく鈴君からメールが届いたかと思えば…なんともおもしろいことに
なっているじゃないか」
来ヶ谷はもう笑いをこらえるのに精一杯と言わんばかりの表情だ。
「いやいや姉御、鈴ちゃん的にはシリアスプロブレムってやつですヨ」
少し赤面の葉留佳は苦笑した。
「そうなのです。鈴さんの気持ちはレディならば当然の反応というものなのです」
クドはまるで自分のことのように悩んだ顔をしている。
小毬は真面目な顔で場を取り仕切る。
「とりあえず皆の力をあわせて、鈴ちゃんが恥ずかしくないようにこの…ぱんつを
返してくる方法を考えようよ」
「しかし、問題は具体的にどのような手段があるか、ということです」
美魚は目を伏せながら率直な感想を述べた。
「正面から返してくればいいだろう、彼氏のぱんつくらいどうということはあるまい」
「それができれば鈴さんはわざわざ私達に協力を求める必要はないのです」
「でも理樹君たちがいないときに忍び込むのは無理だよ。
だって部屋の鍵は部屋を使ってる人が持ってるもん」
「それにこの大騒ぎですから。風紀委員会が騒ぎを鎮めたとしても、恭介さんたちは
犯人探しをやめないでしょう」
議論は早く詰まり始める。
しばらく考え込んでいた来ヶ谷がおもむろに輪になって考えるメンバー達の中央に
置かれたパンツを見ながらおもむろに口を開く。
「待て、こういうときは原点に帰ろう。まずはそのぱんつの解析からだ」
「そうですね、まずはそこからです」
美魚が同調した。
「そもそもこれ誰のぱんつなの?」
葉留佳の問いに鈴が答える。
「理樹の部屋にあって、真人のにしては小さいから理樹の、だと思う」
「これが男性の下着なのですか…、なんだか、その…大胆なデザインなのです…」
クドが赤ら顔でコメントする。
「言われてみればそうだな、ブラックという色選択、ビキニという形選択、
おとなしいイメージである理樹君の先入観を軽く打破するものだ」
「私が推測するにこれはあえて自分のキャラクターと反対のイメージを採用すること
によってインパクトを狙っているか、そうでなければ直枝さんの内面には最初から
このような少々過激な要素がある、と言ったところでしょうか」
「私としてはその二つについて言及するとすれば、後者、か。鈴君の話を聞く限りでは
そのイメージや普段の言動行動と裏腹にいざというときの行動力は案外あるそうだ」
「ああ、忘れていました。今のうちにこの貴重な現物資料を…」
来ヶ谷と美魚は淡々と議論をしはじめた。
「もうっ、ゆいちゃん、みおちゃん、真面目に考えてあげなきゃだめだよ。
りんちゃんはピンチなんだから」
小毬が盛り上がり始めた二人の議論を止める。
「む、すまん。私としたことが少々脱線したな」
来ヶ谷は目を伏せて少し考える素振りを見せたあと、提案した。
「そうだな。陽動した後、がら空きの部屋に進入、ぱんつを返却したのち、
速やかに退却、という作戦はどうだ?」
「よーどー?なんだそれは」
鈴の問いに美魚が解説する。
「あえて注意を引く行動をとることです。その方法なら部屋の住人しか鍵を持っていない
問題も解決できるかもしれませんね。慌てて飛び出していくならば鍵をかけ忘れたまま
部屋を離れる可能性はあるでしょう」
「さっすが、姉御!あったまいい!」
「さすがゆいちゃんだね〜」
「ふっ、大した案ではないよ…というかコマリマックス、ゆいちゃんはやはり恥ずかしいんだが」
「では早速準備なのです!」
こうしてリトルバスターズ女性メンバーのミッションへの準備が始まった。
『皆〜、準備はいい〜?オーバー」』
『こまりちゃん、こっちはおーけーだ、おーばー』
『準備おーけー、なのです、おーばー』
『こちらはいつでも構わんよ、オーバー』
『同じく、オーバー』
『早く始めよっ?オーバー』
『じゃあ〜、恭介さん風に、ミッションスタート!』
各々にトランシーバーを身に着けて連絡を取る。
集まっていると見つかってしまうだろう、ということで、
それぞれが考えた陽動プランに適した場所に散っていた。
鈴は理樹たちの部屋にいつでも進入でき、かつ身を隠せる物陰から様子を見てみる。
恭介に、真人、謙吾と三人体制で部屋の入り口に立って何か話している。
『誰から行こうか〜?オーバー』
『はいはーい!私が最初に行ってくるよ!注意を引けばいいんでしょ?
そういうの私得意だからね、オーバー』
葉留佳が威勢良く立候補する。
『まぁ、最初は反応を見るために捨て駒、というのも悪くないな。オーバー』
『うまく行ったら行ったで突入できますから、私達は損はしません。オーバー』
『姉御、みおちん。ひどい言い草ですネ…オーバー』
トランシーバーから葉留佳が駆ける足音が聞こえてくる。
足音が砂を踏む音を伴っているのでどうやら外らしい。
『レッツゴー!フィーバーターイム!』
葉留佳の掛け声の後に、盛大に何かが連続して弾ける音が響いた。
『Hey!あたしを捕まえられるなら捕まえてみな!HAHAHAHA!』
クロスオーバーだろうがなんだろうが気に入らなければ来なければいいだけ
まるでフィクションの中で語られるフィクションの中に登場する悪役のような
奇妙な悪役口調で葉留佳が大声を挙げる。
部屋の前の恭介たちは外の様子が少し気になっているようだ。
飛び出せ、飛び出せ、と鈴は念じる。
が、トランシーバーから葉留佳に似た、しかし葉留佳ではない怒鳴り声が聞こえた。
『葉留佳!校内で爆竹鳴らすなんて何やってるのよ!』
『お、お姉ちゃん!?い、いやこれはですネ…』
『葉留佳、話は風紀委員会室で聞くわ』
『ああんっ、待って、ね、ちょっとだけって痛い痛い痛い耳引っ張らないでぇぇぇっ!」
『何このトランシーバー。また何か悪くだくみね、まぁいいわ。後で追及することにするから』
プチッという音と共に沈黙が流れる。
『こうもあっさりと捨て駒になってしまうとはな…オーバー』
来ヶ谷はやれやれと言わんばかりの口調で言った。
『辛うじて拾えた情報はまだ風紀委員会の警戒が厳しく、うかつに騒げば
三枝さんの二の舞になってしまう可能性が高い、と言ったところでしょうか。オーバー』
美魚が淡々と持論を述べる。
『となれば正面から気を引くしかあるまい。用事がある、とでも言って強引に引っぱって行けば
鈴君がぱんつを戻してくるくらいの時間は稼げるだろう。オーバー』
来ヶ谷の提案に皆同意した。
次いで来ヶ谷は分担を発表する。
『よし、ではまずクドリャフカ君、真人少年を引付けてくれ。オーバー』
『は、はいなのです。頑張って引付けるのです!おーばー』
クドの返事からしばらくして、鈴の位置からはクドが真人に話しかける姿が見えた。
『い、井ノ原さん、お時間はありますか?』
『ん、今ちょっと取り込んでんだよな…』
『真人、俺たちが部屋を見てるから行って来いよ』
『そっか。悪ぃちょっとだけ行ってくる』
クドと真人が部屋の前を離れる姿とトランシーバーから小声が入った。
『井ノ原さんをおびき寄せることに成功したのです!おーばー』
『でかした、クドリャフカ君。次、小毬君と美魚君、恭介氏を頼む。オーバー』
来ヶ谷が次の指示を出す。
『うん、頑張ってみるよ〜、でも恭介さん、どうやったら引っかかるかな?オーバー』
『その辺りは私がうまくやるので小毬さんは話だけ合わせて下さい、オーバー』
部屋の前にやってくる美魚と小毬の姿を鈴はみとめた。
『恭介さん、ちょっと折り入って頼みたいことがあります。
その…ちょっとモデルになって欲しいのですが、お願いできますか?』
『う、うん、恭介さん、ちょっとお願いしてもいい〜?』
『あー、困ったな。ちょっと今この場を離れられないんだが…』
『恭介。行って来い。俺が残っていれば問題あるまい』
『悪りぃな謙吾。ちょっと頼む』
恭介を伴って部屋の前を離れる三人。
『こちら恭介さんの陽動に成功しました。オーバー』
美魚の淡々とした報告が入った。
『さすがだ。残る謙吾少年は私が引き受けよう。ただ彼は性格上少々強引に引っ張ってゆく
ことになるだろうから、あまり時間は稼げない。鈴君は速やかに侵入ならびに脱出を
図ってくれ。オーバー』
来ヶ谷が部屋の前にやってくる。
『謙吾少年、少し私に付き合え』
『どうしたんだ、来ヶ谷。だが生憎俺は今ここを離れられなくてな。すまん』
『女性が恥を忍んで頼んでいるのに、そういうことを言うのかね、君は』
saranisienn
支援
『そんな聞こえの悪い言い方をするな。俺だって行ってやりたいのはやまやまだ』
『もういい。明日、謙吾少年に恥を忍んでおねだりしたのに冷たくあしらわれた、
といいふらしてやろう…』
『わかった…少しだけだぞ?用が終わったらすぐに戻るからな』
来ヶ谷にしぶしぶついてゆく謙吾の姿が見えると同時に鈴は駆け出す。
素早く理樹たちの部屋の中へと入った。
しかし、部屋に入った直後に鈴の目に入ったものは、理樹の姿だった。
「あれ、鈴じゃない。どうしたの?慌てて」
理樹はきょとんとした表情で鈴を見た。
「あ、あー、いや。ちょっと用事があっただけだ」
鈴はとりあえず返事をする。
「ふーん。で用事って何?」
「ひ、秘密だ…」
「いや、用事があるって言ってきて、僕にもそう言って、秘密も何もないでしょ」
理樹はいつものように笑って突っ込む。
鈴もとりあえず合わせて笑ってみる。
「で、どうしたの?」
「そ、それはだな…」
予想外の事態に完全に鈴の思考はパニック状態に陥っていた。
必死に言い訳を探す。何か理樹に用事はなかったか、と記憶を探る。
そして、ひとつの思い当たる節に気づき、すかさずポケットに手を突っ込む。
「理樹!これで一緒に行かないかっ?べっ別世界へだ!」
言って、ポケットの中のものを突き出す。
それは、パンツだった。
対する理樹の反応は驚愕そのものだった。
その視線は鈴の手にある物体…黒いパンツに釘付けだった。
二人の間に流れる空気が一瞬にして混沌とする。
「いや…鈴、それ…パンツじゃない。っていうか別世界…?」
理樹は常の鋭さを失った突っ込みをする。
一方、鈴は完全に思考が停滞していたが、理樹の言葉で我に帰る。
「いやっ、理樹、これはな、違うんだっ!」
混乱し疑われたわけでもないのに弁解をする鈴のトランシーバーに通信が入る。
『まずい、謙吾少年が戻ると言って聞かん。一刻も早く脱出を』
『恭介さんがモデルになるならモデル衣装に着替えるって部屋に行っちゃったよ〜』
『井ノ原さんももう戻り始めてます。鈴さん、早くっ!』
事態は急を要していたが、それらの連絡も鈴の耳には入らなかった。
「鈴、まさか…鈴が下着泥棒の犯人、なの…?」
呼吸を整え、理樹は鈴に切り出した。
その不安そうな瞳が信じたいけれど目の前の事実に心が揺らいでいるんだと
訴えているような気がして鈴は目をそらした。
部屋に複数の話声と足音が近づいてくる。ドアが開く。
が入ってきた部屋の番人であった恭介たち、おとりになっていた来ヶ谷達も
目の前のシリアスなシーンを見て、ぴたりと会話と動きを止めた。
「これは…ひょっとして修羅場ってやつか…?」
恭介の少し緊張した一言だけが場に響いた。
だが周囲の外野陣の入室もその言葉も、対峙する二人には届いていなかった。
「ねぇ、鈴。何か答えてよ…」
鈴を見ていた理樹だったが、目をそらす。
鈴は混乱する思考を必死に静止させながら言葉を紡いだ。
「違うんだ理樹…こ、これはな。間違ったんだ。間違って持ってきてしまって、
返そうと思ったんだが、なんか大騒ぎになってしまって、返せなかったんだ…
嘘じゃないんだ…」
その言葉はいつもの鈴とは別人のような弱々しい言葉だった。
場を沈黙が支配した。
外野が固唾を呑んで見守る中、理樹がゆっくりと鈴に歩み寄ると、パンツを持つその手を取った。
「鈴、僕は信じてるよ。だからそんな顔しないで、ね?」
理樹はそっと鈴を抱き寄せる。
「とっても不安だったんだ、とっても怖かったんだ、理樹に嫌われたらどうしようって…」
鈴は理樹の胸に顔を埋めながら、少し涙声で思いを訴えた。
「嫌いにならないよ。もし鈴が、その、ド変態でも僕は嫌いにならないよ?」
「…それはうれしいが、その例えはバカにしてるのか…」
理樹の腕の中の鈴は少しむくれた顔で理樹を見上げる。
「ごめん。それと事故だったのに疑ってごめん」
「いいんだ。もういいんだ。おたがいさま、というやつだ…」
しばらく抱き合っていた理樹と鈴だったが、周囲の視線に気づくと慌てて離れる。
それを見た外野陣が一斉に各々ため息やら呆れた声を挙げた。
「よくわかんねーうちに済んじまったみてーだが、とりあえず一件落着、ってか?」
恭介がやれやれと左右に手を伸ばすリアクションをする。
「まったく、お熱いことだ。見ている方が恥ずかしい」
謙吾が同調する。
「でも一時はどうなるかと思ったのです…」
「ほんとだよ〜」
クドと小毬は安堵した。
「でも、男性物の下着を手に愛を確かめ合うカップルという光景は非常にシュールですね」
美魚が淡々とした感想を述べる。
「と、とりあえず鈴、それ引き取ろうか…」
赤面の理樹が鈴の手にあるパンツに目をやりながら言った。
「お、おー、というか早く引き取ってくれ。いくら彼女だからと言って、
意味もなく彼氏のぱんつを持っているのは恥ずかしいぞ…」
理樹は鈴からパンツを受け取ると言った。
「いや、鈴。これ僕のパンツじゃなくて、恭介のだよ?あっちの洗濯機が壊れたから
僕らの方の洗濯機使うって言うから僕達の一緒に洗ったときに、多分僕が取り込み
忘れたんだと思う」
「じゃ、じゃあそのぱんつはバカ兄貴のだったのか!?」
「うん」
あんなに恥ずかしがって、あんな作戦までして返そうとした意味はなんだだったんだ、と
強い脱力感に襲われる鈴の脇にいつの間にか恭介がいた。
恭介が鈴に真面目な表情で語る。
「鈴、兄ちゃんのぱんつが欲しいなら直接言え。何枚でもやるぞ?」
「誰がいるか、ぼけぇぇぇっっっ!」
鈴の咆哮が室内に響いた。
END
よくあるネタながら変な話書いてごめんなさい。
最近、投下されるSSや小ネタを見てると視点が結構捻った作品が多くて参考になるなぁとか
思いながら書いてました。
今回は三人称で話を書く練習も兼ねてます。おかしいところは気づく範囲で直しましたが
おかしいところがあったら笑ってやってくださいませ。
>>822 GJだ!
ところで、このリアル画調シリーズネタツボなんだけど…
>>822 リアル神絵師キター!!
やべぇ、シリアスヴァンパイアだ。流石の俺の筋肉も恐怖に縮み上がるぜ……。
>>826 GM!
ってかオチフイタwww恭介のビキニパンツwwwうぇwww
>>822 キターーーー(゜∀゜)−−−−!
クドが最高にかっこいいって言える日が来るとは思わなかったぜ・・・。
GJ。
>>826 女性メンバーがミッションするところは新鮮だったぜ。
最後はばかっぷるぶりに笑わせていただいた。
GJ!
>>822 最初のこまりん見たとき思ってたけど、やはり貴方だったか
いいなぁ、このクド公。真人と二人並べてみると…
>>826 これ真人のぱんつかな、と思ってたら恭介ぇえええ
さりげに理樹君が黒い、うわこいつ黒っ
ミッション系統が書けるのはすごいな、ぐっとぱんつ
>>822 GJ!!
これは最高にハイなクドだな
>>826 GJ!!
女性陣ミッションがリトルバスターズらしくていいな
そして理樹と鈴にニヤニヤがとまらない
>>805 いやいやそこはチケット持ってくるの葉留佳だろう。イエナさん的に考えて
>>832,
>>833 妄想の経緯を説明すると、
最初、葉留佳がゆめみの格好してプラネタリウムで客寄せのバイトやってるって妄想が始まり。
んでそこにやってきた小毬さん…という話を書いてたんですヨ。
が、こまりんの行動思考というのは案外書いてて難しく、ふと視界に入ったパンツから
そっちの妄想が走って何故か仕上がったのはパンツ話だった、と。
冒頭のやつはその名残だったり…
>>834 凄い軌道修正だなw
けどそれでここまで面白いSSが書けるなんて、凄いです。
次の作品も期待してます。
>>834 つーことはなんだ、おまえさんのパンツは黒ビキニだというのか
>>836 いやいや、うちのバカ兄貴のですヨ。
スポーツやってて体は締まってるのはいいのだけれど、
風呂上りにぱんつ一丁で歩き回るな、と。
なんで真人のぱんつじゃなくて恭介だったの?と思われた方いらっしゃったら
コレが原因です。はい。
現在いろんなところのマクド絵を収集中なのだが…566さんの消えてるううぅぅ!!
839 :
名無しさんだよもん:2007/11/04(日) 13:04:45 ID:LA6t3a8SO
おっと、あげちまった
マクドはまだ結構あるから良いじゃないかぁ!
真人佳奈多なんかほとんどないぜ、まして真人美鳥なんか…。
そしてオレは代わりに妄想をぶちまける!明日あたりに…。
マクドはともかく真人佳奈多や真人美鳥は期待するだけ無駄だからなw
Kanonで言うなら北川名雪、CLANNADで言うなら春原椋みたいなもんだ
真人佳奈多なんて本編で特に接点の無いサブキャラ同士だから
Kanonで言うなら北川美汐とかそんなレベルなんじゃないか?
つまり
>>841の常人を越えた妄想力に期待。
Keyブーム真っ盛りのKanonについちゃ、妄想の開拓がかなり進んでる印象があるねぇ。
クロスオーバー、モブキャラからオリキャラ、鬼畜もの、大体あるような気がする。
>>844 かまいたちの夜2のパロディを思い出して寒気がした
>>841 楽しみにしてる。
最近は真クドが人気だよな。
個人的には恭まり(?)が少なくて残念だけど
凶相
離鬼
魔郷
堅固
燐
狐球
苦怒
三尾
遺娘
刃流華
暴走族の方ですか?
841に期待
>>847恭毬話は俺が書いてたりするがひどく難産なのでこのスレのうちに投下できるかは不明です・・・
恭介×小毬をキョマリと呼ぶ俺は間違っているのだろうか・・・
>>844 なぜかさだまさし「木根川橋」を思い出した
僕らはこっそり ノオトの片隅に
あの娘の名前に 自分の名字を
被せて書いては 慌てて塗りつぶし
辺りを見回し 赤くなったもんです
棗理樹
直枝鈴
いずれにしてもあんま変わらんな
>>851 恭介×小毬=キョマリ
理樹×鈴=リキリン
真人×クド=マクド
真人×美魚=魚肉
真人×美鳥=鳥肉
理樹×小毬=リキマリ
葉留佳×佳奈多=はるかな
恭介×理樹=キョリキ
理樹×クド=リキド
「やたらと言葉を略すな!」とストレルカに怒られそうだ
理樹×クド=リキッド
たった一文字入れるだけでだいぶイメージ変わるな
理樹「いけないか?世界を敵に回しても?」
謙吾「茶番だ!!!スネエエエエエク!!」
恭介「性欲をもてあます」
さぁ、妄想をはじめようか
ある日の練習中のお茶会
「今日は軽めに小さいおむすびを作ってみました」
「わー、かわいいー」
「食べてみてもいいですか?」
「どうぞ、そのために作ってきたのですから」
「「いただきまーす」」
わふわふ
「んーっ、すっぱいですっ」
「これは昆布だね、おいし〜」
「能美さんのは梅干ですね。私のはツナマヨでした」
「わふーー。梅干ってこんなにすっぱかったのですね」
「売られているものはそうでもないですが、自家製のものは様々です」
「お、うまそうだな。俺にもひとつくれよ」
「これはロシアンおむすびと言って、この中に1つ
食べると筋肉が失われてしまうものが混ざってます。それでも構いませんか?」
「うぉおおおーー、俺はどうしたらいいんだぁああ」
「美味しそうですネ。1つ貰いますヨっ」
「私も1ついただこう」
「どうぞ」
「お前ら、筋肉なくなるのが怖くねぇのかよっ」
「「別に」」
「イジメかぁ、てめぇら筋肉いじめて楽しいかぁああ」
「そもそもおまえの筋肉が減るわけないだろぼけーっ」
「こんなふうにすぐ騙されるのが真人らしいよね」
「同感だ。それと1つだけ筋肉が増えるのも混ざってるらしいぞ」
「そうなのか!?なら全部食っちまえばプラスマイナス0じゃねぇか」
「みんなの分がなくなるだろっ」
「西園、俺にも1つ」
「どうぞ、恭介さん」
「いつの間にか大所帯になったねぇ」
「西園さんのおむすびは引き手数多なのですねっ」
おむすびを美味しく食べたところで
「能美さんは和食をよく食べてますよね」
「朝は和食と決めているのですっ」
「和食は低脂肪のイメージがあります」
「そうだねぇ。でもちょっとしょっぱいかな」
「わたしも低カロリーのものを好むのですが」
「小毬さんはお菓子をいっぱい食べてますよねー」
「そこで能美さん。何故わたしたちの胸は小さいのでしょう」
「はっ、まさか。お菓子が足りなかったのでしょうか」
「そうです。小毬さんは意外に胸が大きいです」
「それはお菓子のせいだったのですかっ」
「ふぇえええ〜、はるちゃんとかゆいちゃんもいるよ」
「きっと二人ともわたしたちの見えないところで」
「食べてるのでしょうかっ、なら私たちもいっぱい食べなければなりませんねっ」
ゴンっ
「うめにゃー・ばりーと」
パタン
「おっと、すまないクドリャフカ君。手元がくるったようだ」
「わ、わふー…とらぶるてりぶるあくしでんとです…」
幸い、たいしたことはなかったので仕切りなおし
「ところで何の話をしていたのでした?」
「思い出さないほうがいいかもしれません」
「あはは…そうだねぇ」
「わふーっ?」
(このままじゃ私たちが)
(ゆいちゃんに…)
お茶を口に含みながら
「ジッ、こちら相当な筋肉、ただちに現場に向かいます」
「筋肉が通りまーす。道を開けてください」
「ぶっ」
「ほわぁっ、どうしたの、みおちゃん」
「後ろに何かいるのですk…」
「ふふっ、うふふ」
「みおちゃんがこわれたー」
「小毬さん、小毬さん」
「どうしたの?クーちゃん」
「日本には野球のボールを顔につけながら走る習慣があるのですか?」
「え?どういうこと」
「さっき宮沢さんと井ノ原さんが…ほら、来ました」
「ふえぇ…」
「ご協力ありがとうございまーす」
「や、野球ってこんなこともするのかぁ」
「いやいやいや」
「とりあえずこのみおちんをどうにかしましょうかネ」
「うふっ、ふふふふふふふ…」
こうして一日が過ぎていく…
ボールを顔にくっつけながら走っていたら、それはもう衝撃的な光景だとおもうんだ
胸の話をもっと拡げたかったなぁ
>>858〜
>>860 お茶会キターー(゜∀゜)−−ッ!!
いつもなごむんだよな。あの3人コンビは。
最後のみおちんのこわれっぷりにくすりとさせられたww
GJ!
謙吾×古式=謙吾式
いや待てよ・・・
古式×謙吾=コシケン
こちらの方が正しい気も・・・
漫才コンビの名前みたいだねw
りきこま
りきりん リタリンぽい
りきはる 人名?
りきっど 液体
りきがや
りきうぉ
りっきょう 大学?
りきまさ やっぱ人名?
りっけん 君主制度?
りきささ
りきかな
りきこじ
りきあき
りきがやがいいな
>>864 何でもかんでもくっつけりゃいいってもんじゃないだろw
りきこじとかりきあきとかねーよwww
>>847 恭まり(?)書いてみた。ちなみに俺はロリマリと呼んでいる。
推敲の後投下する。多分今日中に。
しかしサブ男×ヒロインの場合は寝取られ注意とか書いといた方がいいのだろうか?
りきあき?
あきなんてキャラいたか? もっかい復習してこよう…。
いや、寝取られまではいかないと思うが。単純に○○×○○と書いておけば
大丈夫かと。
>>864 りき「がやさん、がやさん。ここはどこだい?」
がや「ここは私の部屋だよ」
りき「どうしてぼくはじょしのせいふくをきているの?」
がや「それは君が可愛いからさ」
りき「がやさんのほうがかわいいよ」
がや「いや…君には敵わないな…///」
こうですかっ、ひらがなで書くと理樹君が幼くなってしまった
>>866 小毬(21)っ、小毬(21)っ
>>866 寝どられの定義について考えてみよう。
例えば理樹とわふーが恋人関係なときに
真人がわふーを筋肉で手篭めにした。
・・・これは十分寝どられだな。いまいち想像はできんが。
で、理樹が鈴あたりといちゃいちゃしている現状で
マサトとクー公が恋仲から発展してベッドインとかなれば
これは寝どられではないはずだ。
・・・これもベットインするまでには、ぶ厚い辞書級のテキストが要求される気がするが。
>>869 サンクス!
まあ世の中にはりきささのSSもあるくらいだしな。みな等しく妄想ですヨ☆
>>871 「ねどられ」ってのは初めて聞いた気がするな。
ヘタの考え休むに似たり、ということわざの意味がよく分かったのでもう投下する。
恭介×小毬。エロさ皆無は勘弁すれ。
投下前sien
小毬は走っていた。
居ても立ってもいられなかったのである。
素材から製法まで徹底的に拘った、あの限定パフェ。
頑固一徹な職人気質のみが成せるあの至高の味を生み出すのは、もちろん頑固一徹な職人である。
受け付けてもいない予約を皿洗いと引き換えに認めさせるのに、どれほどの労力を要したことか。
それを思うと、小毬は廊下を走らずにはいられなかった。
礼の品の用意も無い。
礼の言葉など言い尽くせるはずもない。
それでも、小毬の足と気持ちは、どうしても止まってくれなかったのである。
「恭介さんっ!!!」
「ん? どうした小毬」
思いと鼓動で胸が張り裂ける前に、小毬は恭介の教室に駆け込むことができた。
思えば、このランニングフォームを教えてくれたのも恭介である。
それを思うと、もう走るのを止めているはずなのに、鼓動がますます早く強く胸を破りそうになっていく。
「って、どうしたんだそんなに慌てて。急ぎの用事か?」
広げられた昼食の香りと生徒達の視線の中、恭介は読んでいた漫画とつまんでいたパンを放り出して、荒い息をつく小毬の元へ駆け寄った。
「あっ… あのっ……!」
元より、何か考えがあって駆け出した訳では無い。
「……あ〜のぉ〜〜ぅぅ……」
用事か、と聞かれたところで、何を応えることもできなかった。
「落ち着いたか?」
「はいぃ…… すみませんでしたぁ…」
ただならぬ様子で何か言いかけたきり、口ごもった小毬と、その肩を抱いて人目の無い場所へ移動させ、ヤクルトを飲ませた恭介。
通る人も無い屋上への階段に、二人は並んで腰掛けていた。
「で、何の用なんだ?」
「はい……えぇと、ですね……?」
そこで、また小毬はフリーズする。
何の用だと言われても、何の用だと言うのやら。
「……うぅん〜〜〜〜?」
階下の喧騒ばかりが遠く響く。もたもた、と、わたわた、を繰り返す小毬の頭に、恭介は笑顔を浮かべたままでそっと手を置く。
「…そうだな。とりあえず、お前が走り出す前に何をしてたのか、教えてくれるか?」
ぽふぽふ、と頭を叩かれながら穏やかに問いかけられる。
それでようやく、小毬は恭介にまともな答えを返すことができた。
「理樹くんと、お話してました」
「そうか。何を話してたんだ?」
「その… 恭介さんが… 限定パフェを予約するために…」
「ああ、そのことか」
小毬が落ち着いたのを見計らって、恭介は最初の質問を繰り返す。
「それで、俺に何の用なんだ?」
問題はそれなのである。
結局小毬はまた言葉に詰まった。
とにかく何か応えようと、小毬が顔を上げる。
見下ろす恭介と視線があった。
口ごもってばかりの小毬を、ずっと見つめ続けていた瞳。
その目は、あまりにも優しすぎた。
「あ……」
ぶわっ、と、
見上げる小毬の瞳から気持ちが溢れた。
「あ、あのっ… ごめんなさいぃ… わたし、お礼がしたくて…… でもっ……」
溢れ出した気持ちを、なんとか形にしようとして、
「ここまでのことしてもらって… お返しになるようなこと… わたし、何もできなくて… わたし……」
溢れた言葉は、しかしすぐにこみ上げる思いに巻き込まれ、あっという間に押し流されてしまう。
どうすることもできないまま、小毬はただ泣きじゃくるしかなかった。
「小毬」
恭介に名前を呼ばれ、びく、と肩をすくめる。
が、恭介の手が小毬の頭を撫で続けると、そのこわばりはゆっくりとほぐれていった。
「いいんだよ」
泣き止んだ小毬の耳元へ、恭介がそっと囁く。
「どこまでやるかなんて問題じゃないさ。気持ちがこもっていれば、それはとってもプライスレス…だろう?」
心が、
あたたかいもので、満ちていく。
「は…い」
屈んだ恭介の耳元へ、小毬が小さな声で応える。
「ほんとうに… ありがとう… ございました… 恭介さん」
「どういたしまして」
恭介が笑って応える。
それで十分だ、と言わんばかりに。
でも、小毬は足りなかった。
全然、足りなかった。
もっと、伝えたい。
もっと長い時間をかけて、もっと近くから、もっとたくさん。
今、自分がどれだけ幸せか、伝えたい。
うむ
「あの…」
「ん?」
「あの、恭介さんっ! これ……なんですけ……ど……ぉ」
小毬が精一杯の気持ちを込めて、差し出した、小さなドライバー。
「へぇ?」
恭介は、
「こいつで、どんないいモノが開くんだ?」
好奇心に溢れた少年の瞳で、それを受け取った。
幸せのスパイラルは、まだ途切れることなく続いていく。
終了。支援感謝。読んでくれた人、スルーしてくれた人、ありがとう。
姉御のような記憶力の人は気づくかもしれないが、オレは前スレの774さ。
いちおー、蛇足な続きも構想している。反応次第ではまた投下する予定。
>>883 これは良い小毬×恭介、GMです
あとちょい亀レスだが
>>873 同一の言語圏の人物が同一の言語帯系内にある単語を使ってさえ、ある二者のうち片方でもその単語に対する認識が欠けていれば、それは言語として成り立たず
逆に、和製英語や地域訛りを例に、たとえ単語が本来の意味から外れて使われていたり言葉にぶれがあったとしても、その単語にたいして共通の認識さえなされていればそれは共通言語とよべるのではないだろうか
つまりなにが言いたいかというと871なりに意味があって言ったんだ、深く追求しないであげようよ
読後感がいいなGMGM
このキョマリを見てたら途端に理樹と恭介がただ殴り合うというシーンが唐突に(ry
>>883 なんかこまりんらしくないこまりんでこまりまっくす?
きっと、現実世界でコレがあれば、このふたりは楽しいことに
理樹君がかわいそうになったけどそれはそれでいっかとか思ってしまった
>>887 寧ろ
小毬「(ぼー…)」
理樹「……恭介(ぼそ)」
小毬「うぇええぇえ!?」
理樹「くすくす、恭介って格好いいよね」
小毬「え、あぁあぁ、うん」
理樹「(にこにこ)」
って具合に応援する女友達的ポジションをゲットしそうだ
>>888 なんかいいね、それ
おぎおぎしてきたっ
>>888にされたインスパイアで
恭介「来ヶ谷、俺の盗聴器で何遊んでるんだ?」
来ヶ谷「何、ミッションのときに使い慣れてなかったら拙いだろうと思ってね。少々遊ばせてもらってる」
恭介「どうせお前のことだから誰かに仕掛けて…ってとこだな。相変わらず悪趣味だな」
来ヶ谷「試しに小毬君に仕掛けてみたんだがね。なかなか聞いていて楽しかったがこれくらいとしよう。
恭介氏、勝手に使って悪かったな。それじゃ、また。」
恭介(そういや、衝動買いしちまったけど、実際には一回も使ったことなかったな…)
恭介(しかし、真人や理樹ならともかく小毬だと少し気まじぃな…)
恭介(少しくらいテストしてもいいだろ、仕掛けたのは来ヶ谷だしな…)
スイッチオン
理樹『それでそれで、恭介のどこが好きになったの?』
小毬『え、いや、え、そんなこと言われてもっ…』
来ヶ谷『いやいや、私から見ても恭介氏は好男子だと思うがね。
あの締まった腹筋など見ていて何か思うところがあるだろう?』
小毬『わ、私、そんなとこ見てないよっ!』
理樹『小毬さんのことだから、恭介の皆に縁の下の力持ち的に頑張ってるところ、
とかじゃないかな?』
小毬『そ、そういうとこは素敵かな…あっ、でも違うからねっ、
好きとかそういう意味じゃなくて…』
来ヶ谷『そうか良かった、では私が恭介氏にアプローチをかけても問題はない、ということだな』
小毬『ええっ、ゆいちゃんも恭介さんのこと好きだったの!?』
理樹『来ヶ谷さん”も”?』
小毬『ほわぁっ、違うっ違うのっ〜』
来ヶ谷『はっはっはっ、こうもあっさり引っかかると微笑ましい。これはもう
ラブラブハンターズ女子版をやる必要があるな。何、小毬君のその悩ましい
肢体を持ってすれば男子的には落ちない方が難しいだろう』
小毬『うわぁ〜ん、とっても恥ずかしい〜』
謙吾「恭介、ちょっと相談なんだが…ってどうしたんだ?
そんな考える人の像みたいに苦悩して?」
恭介「いや、俺にだって悩むことくらいあるさ…マジで明日どんな顔をして
会ったらいいかわかんねーぞ…」
ニヤニヤした
GM
>>890-891 キター!
鈴に盗聴しかけて、理樹が聞いて、っての書いた人だよなぁ?
やばい、上手すぎる! 盗聴ネタに定評がありすぎるwww
GMだぜ、うはははは。
>>891 おもしろすぎる。その続きすら書けそうなぐらい素敵だ
タイトルは「恭介の明日は小毬マックス」
…ごめん
面白かったぜw
でも、
>>886を見て理樹と恭介がただ殴り合う、そんなシーンを見たくなってしまった
小毬の立ち位置はともかく、理樹も小毬を好きなままだったら結構複雑なんだろうな
恭介の方が相応しいと思う理樹、可愛い弟分の恋路を踏み躙りたくない恭介
ドロドロだな(∵)
「ふー疲れたぜー」
「おや、真人少年昼休みまでトレーニングかな」
「げっ来ヶ谷…」
「むっ、常々思っていたのだがその態度はいい加減失礼ではないのか」
「んなこと言ってもよぉ」
「まだアレが尾を引いてるのか情けない」
「うるせえ俺はナイーブなんだ、あんなの食らって…うぁあああ!思い出しちまったー!」
「思った以上に重症のようだな…」
「だぁあああ!足!足こえぇえええ!」
「足?あぁ、あの技がフィニッシュだったな…しかたない」
「うぅ…何する気だよ」
「ちょうどいい、そのまま目を閉じてこっちの指示通り動いてくれ」
「…かなり怖いぞ」
「悪いようにはしない、ちょっと右に移動、そこに長椅子があるから腰をかけて」
「っと、ここか?」
「うむ、そのまま椅子に寝転んで」
「おう…ってなんだこりゃ?」
「柔らかいだろう?おねーさんの膝枕だ」
「なんで膝枕なんだよ?」
「わたしの足が怖いのだろう?ならばこうしていいところもアピールすれば±0だ」
「んな簡単にいくかって、つーか恥ずかしいからやめるぜ…のおぉ!?」
「ふふふ動けまい、これには筋肉は関係ない大人しく堪能するといい」
「ちょ!待て!こんな状態のまま誰か入ってきたらどうすんだよ!」
「大丈夫だ、昼休みに部室に来る物好きはそう居ない」
「くそっ…マジでうごけねぇ」
「わたしが膝枕をしたのは理樹君に続き君で二人目だ、かなりレアだ、喜べ」
「理樹にもしたことあったのか?」
「ああ、終始照れていて非常に可愛かった
ある意味いまの真人少年も可愛いがな」
「やめろよ,可愛いなんて似合わねぇよ」
「そうでもないと思うぞ」
「ふんっ」
「あー昼はとんだ目にあったなぁ…よーっす」
「やっほー真人くん」
「ん…」
「小毬と美鳥だけか、そのうち集るか」
「…」
「なんだよ美鳥?」
「別にー」
「明らかに不機嫌だよな、俺なんかしたか?」
「別にー」
「なんだってんだよ」
「やぁ諸君」
「はぁいゆいちゃ〜ん」
「おう」
「ふふ、しっかり改善されてるではないか、あとゆいちゃんはやめてくれ」
「とりあえずはな」
「ふんっ!」
「いっでぇー!なにすんだよ!」
「別にー」
「別にで足を踏んづける奴がいるか!」
「見られていたか…まぁ頑張れ真人少年
可愛いではなくかっこよくなるには、乙女心がわからないとなれないぞ」
あとがき
色々不自然なところが多いかも…姉御のいじりキャラ、セリフが難しい
良かったので勝手に便乗オマケのおまけ
練習後
「ふー! いい汗かいたぜ! 理樹、シャワー浴びに行こうぜ」
「うん」
「直枝理樹、そこの脳筋少し借りるわよ」
「はいはーい、理樹くんはこっちこっち!」
「ちょ、ちょっと二人ともなんなのさ?」
「そうだぜ、俺たちの邪魔すんなよ」
「直枝さんは巻き添えになりたくなければ黙って従ったほうがいいと思いますよ…それと美しくありません」
「美魚さんまで、ってか巻き添えって何!?」
「さあさあ井ノ原さんはこっちなのです」
「なんだよクー公までよ」
そして…@井ノ原真人行方不明
A井ノ原真人再起不能
B井ノ原真人酒池肉林
ここまでで力尽きたぜ。
さらに微妙に続けてみた。
「で、真人、なんの用だったの?」
「いやな、太ももの筋肉を直に触らせられたんだけどよ」
「は?」
「まだまだ筋肉足りてねぇな、って言ったらしこたま殴られたぜ」
「・・・ああそう」
正直スマン。
真人モテモテワロスwww
やばいよー、真人モテすぎるよー!
しっかしここまで愛される主人公の親友ってのも滅多にないよなぁ。
あれか、筋肉なのか? やっぱ筋肉なのか! GMだぜぇえぇえええ!!!
まぁ、単体でもエロゲの主人公を張れる連中が、4人も集まってるからな…
ある意味オールスターってわけだ。
というわけで現在473kb。容量オーバー寸前名物(?)
世界の民族性ジョークから『会議に来る順番』リトルバスターズアレンジ版です。
というわけで、投下。
リトルバスターズ全員で電車に乗って、山の温泉旅館に出かけることになった。
集合場所は商店街そばの駅で、午前10時に集まる約束をしていた。
さて、どんな順番で、みんなが集まってくるのでしょうか…。
9:03 宮沢謙吾、到着。
「さすがに早すぎたか……」
「まぁいい。恭介のことだ。どんな仕掛けをしているか分からん」
「何があってもいいように、待っておこう。」
9:18 直枝理樹、到着。
「おはよう、謙吾」
「おう。ずいぶん早いじゃないか」
「みんなちゃんと集まるか心配でさ…早く来ちゃったよ」
「真人は?」
「もうちょっと寝てから、後で来るって」
9:32 西園美魚、到着。
「おはようございます」
「あ、おはよう西園さん」
「西園、ずいぶん早いな」
「おふたりも、まだ30分くらいありますよ」
「直前になって買出しなどがあったら大変ですから、早めに来てみました」
「休日までマネージャーやらなくてもいいだろ…」
「いえ、休日だからこそマネージャーが必要なのです」
「リトルバスターズは、何があってもおかしくないグループですから…」
9:47 能美クドリャフカ、到着。
「ぐっどもーにーんえぶりばーでぃー」
「おはよう、クド」
「おはようございます」
「ずいぶん大きな荷物だな、能美」
「もうちょっと早く来る予定でしたが…」
「あれもこれもと荷物を詰めてたら、こんな時間になってしまったのです」
「何がそんなに入ってるの? クド」
「マントが12枚と、帽子が3つと、手袋と、耳当てと、マフラーと…」
「能美さん、雪山に行くんじゃないんですから」
「さむいのにがてなのです…」
9:54 棗恭介、到着。
「うぃす」
「おはよう、恭介」
「おはようございます」
「ん? まだ半分しか集まってないじゃないか」
「まぁ、電車は11時に出るから、時間通りでなくても大丈夫だがな」
「こうなることを見越して、早めに計画を立てておいてよかったぜ…」
10:00 来ヶ谷唯湖、出現。
「うわっ!」
「おはよう、諸君」
「いつからそこにいたの…? 突然だからびっくりしたよ」
「朝から開口一番それは失礼だろう、理樹君。10時集合だから10時に集まった、それだけだ」
「いや、俺ですら気がつかなかったぞ……来ヶ谷、気配を消すのが巧いな」
「謙吾少年、ご明察だ。実はテレポーテーションでここまで来た」
「出来そうで、うかつにツッコめないから怖いよ…」
10:12 神北小毬、到着。
「うあぁーん、みんなごめぇーん」
「あ、ころんだ」
「小毬さんだいじょうぶなのですか!?」
「うーん…痛いけどだいじょーぶ…」
「神北さん、集合は10時ですよ」
「うん…10時に間に合うように、学校を出たんだけど…」
「突然トランクが開いちゃって、荷物が散乱して…それを片付けようとしてたら車がたくさん止まっちゃって…」
「小毬さん、災難だったね…」
「災難というか、神北が持つ天賦の才能が、如何なく発揮されたというか…」
「そんな才能いらないー(泣)」
10:20 棗鈴、到着。
「おい鈴、何やってたんだ」
「ヒトラーとファーブルが、オードリーにちょっかい出してたんだ。そしたらコバーンがテヅカでアインシュタインになって」
「骨の髄までジャッキーで、あとでヒョードルあホクサイ ゲイツゲイツするのもユウサクで、ここらで一発アリストテレス」
「…というわけなんだ」
「さっぱりわけがわかりません」
「どういうことなのですか…?」
「鈴、途中から小林旭の『自動車ショー歌』になってるよ…」
「理樹、わかってくれたかっ」
「わかる自分が悲しいよ……これで恭介から『昭和の歌謡王』とか称号をつけられそうだ」
「いや、そこは『老人ホームに是非一台』でいこう」
「勘弁してよ…」
10:28 井ノ原真人、到着。
「真人! すぐ来るって言ったじゃないか!」
「ていうか理樹! お前が早く起きすぎたから、二度寝しちまっただろうが!」
「何回も携帯で呼んだよね!?」
「あんな蚊の鳴くような音じゃ起きれねぇよ! もっと力一杯鳴らしてくれないと」
「僕が真人の着信音量を遠隔でいじれたら、マナーモードの意味がなくなるでしょ!?」
「あたしの方が先に着いたぞ、駄目だな、真人」
「お前がデカい面するなっ」
「これで全員か?」
「男子は全員いる……女子がひとり足りないね」
「はるかがまだだな」
「三枝さんですか、まったくもう」
「遅刻は何回目ですかダメですよもう」
「ああ、あいつなら懲罰食らって校門前の清掃やってるよ」
「なにもこんな時にまで…」
「だから、葉留佳の代わりに私が行くわ」
「ええっ!?」
「いやいやいや…」
「佳奈多さん、それは…」
「二木、お前は呼んでない」
「却下だ、却下!」
「お前が一緒だと、息が詰まりそうだ…」
「ふたき、帰れ」
「ずいぶんな歓迎ね…」
「こうなったら、葉留佳に化けてここに来ればよかったわ…」
「みんなぁ……おいてかないでぇー!!」
>>901 おおっと、こいつぁGJと言わざるを得ないな!
次スレはどうする?もう470KB越えたし話し合わないか
話し合うったって、スレタイの前後だろ?
ちゃっちゃと決めて雑談しようぜ
案
【妄想が】リトバス専用妄想スレ 6周目【暴走だ!】
908 :
名無しさんだよもん:2007/11/07(水) 15:38:02 ID:68su/JP3O
>>907 少しいじって
【妄想】リトバス専用妄想スレ6周目【旋風】
はどうたい?
【むひょっス】リトバス専用妄想スレ 6周目【ハァハァ】
とかどうよ?
>>904 GJだが佳奈多が仲間外れはかわいそうだぜ
ここはかなちんシスコンモードを発動だ!
「風紀委員として問題が起きないかチェックする必要があるわね」
こうですか分かりません(>ω<)
>>910のおかげで
「うわー、皆ごめん、突然おねーちゃんが一緒に行くとか言い出して」
「何言ってるの。 一応私はあなたの監視役なんだからあなた一人放り出したら本家から何言われるかわからないし、
だいたいあなたみたいな世間知らずのトラブルメーカーを放置するのも姉としておかしいし、
トラブルメーカーと言えばここにいる全員がそうだから風紀委員として問題がおきないかをね」
「ようするに、二木さんも一緒に行きたいわけだね」
「はるちゃん、お姉さんに愛されてるね〜」
「やはは、そーみたいデスネ」
「変な誤解をしないでくれない? 別にそんなつもりじゃないんですからね」
こんな感じの妄想が走り抜けてしまった。
おっ・・・もう480か・・・。
>>912 素直じゃねえな・・・。かなちんかわいいよかなちん。
「ふぅ……」
車の免許取ったばかりで随分運転したもんだ。
夜は深まり、助手席の理樹は息を立てて寝るどころか、俺以外のメンバーは遊びつかれたのか全員眠っていた。
やれやれ、寮に着くまでこりゃ一人の苦労かな。
修学旅行に俺達で行くとは言ったが、こんなにも車の運転がつらいとは思わなかった。
俺も少しはめをはずして遊びすぎたな、少し眠気がまぶたを下ろそうとたまにやってくる。
「恭介さん」
声がした。ちょうど後ろ辺りで。
「これ」
一つガムが俺の肩辺りにやってくる。
「小毬」
寝ている真人・謙吾・鈴の上を上半身だけを浮かせて手を伸ばしているのだろう。
「どうぞ」
一瞬ミラーを見た。
小毬が微笑んでいるのが見える。
ああ……。
「ありがとな」
俺はいつものようにそう答えた。
理樹VS恭介で若干どっちも小毬がすきなんだぜみたいな構想で書いてたんだがいまいち進みが悪くなったので
とりあえずこういうものを書いてみた。
>>904 謙吾と理樹君がらしいよねぇ
はるちん、永遠に不憫な子だよ
>>913 かなちんとかなたん、どっちがいい?
>>914 やっぱりこまりんはこういうポジションがいいっ
SSが出来たけど長すぎてこのままじゃ容量オーバーしちまうぜ…
どうすればいいんだ
>>916 素直に次スレで投下汁、楽しみにしてるぜ!
919 :
国崎:2007/11/07(水) 21:48:56 ID:Gbs+muaw0
お前等 準備はいいか?
エ
ビ
バ
デ
ィ
セ
イ
!!!
┏┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓
┏━━━┛┃┏┓ ┏━┛┗━┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓┏━━┛┗┓┏┓┃┃
┗━┓┏━╋┛┗━┳┳┳╋━┓┏━╋━┛┗┳━┛┗┳━┛┗╋━┓ ┏┻┛┗┫┃
┃┃ ┗┓┏┓┃┃┃┣┓┃┃┏╋┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┛ ┃┃┃┏━┓┃┃
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┗┛ ┗┛ ┗━━┻┛┗┛┗┻━┻┛┗━┻┛┗━┻┛┗━━┻┛┗━━┻┛
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┃┗━━━━━━┛┃ ┗━┳┛┃┗━━┓┣━┛┃┗┫┃┃┗━━┛┃┃┃┃┃
┗━━━━━━━━┛ ┗━┛ ┗┛ ┗━┻┛┗━━━━┛┗┻┻┛
まだ埋めるの早いからね
次スレの名前どうしようか
>>909に一票、理由?IDがうらやましい
すまん、立てようと思ったが規制食らってて立てられなかった…誰か頼む
やってみる
>>914 これは見事に恭介と小毬の関係性をあらわしてるな、短い文章なのにグッときた
>>924 乙
つーかこの形式のスレタイだと字数制限が厳しいな
●持ってると緩和されるんだっけ?
埋め立て支援ー
それじゃ、俺も埋め支援をしますヨ!
いやっほーぅ
, - 、
_r.ヽr ‐ヽ __
ノ、\厂'/ヽ , ニヽ'´ ` 、
{、_ソ / ヽ / y ノ ノ \
ゝ' .ム .-― // // /  ̄ /―\
ヽ //∧// フヽ`二彡./ ∠ -―ヽ. ヽ
ヽ /// / // / / ./l l ヽ ヽ ',{只マー〈
マ// ∠./// :/ .. イl | | | ', }.ィ ', :',
∨////// / ,.ィ´‐|-l.、| l | N |ヽ/l | | ',. ', れっつ埋め〜
∨//// /{_ /{ |l | :l,⊥lメ. リ ヘ ⊥!_| :| ',
∨// ////:{ | | !/んハ イトハ.〉 | ',、
∨_/////:| || |、 :|'弋zり 弋zり .ハ | ',\
∨//////j /|N `小. ´ , '-v `/ノ| :| ',、 \
マ/////レ//{! |-ヘ V ノ . イ N | ',\ \
∨///////l | .> , .二. <{-l j ノl! l l ヽく
∧//////|\_! .ハ ヽ //! レ | | |
/ ∨////j / // ヽr 不./ | | l!、 .| |
/ ∨// }/ // /V.ト∧ | | | ヾ. l
; ∨//! { l / ̄ロ ̄\ j ./| | ∨
| ∨ | | | / / l! `:く l / ∧
| Y.ハl >、 /{ l!| / レ //',
| ヽ、 / .厂 | l !ー く \ // ハ
| }{ _/ l! l | l j二 / ハ
932 :
名無しさんだよもん:2007/11/08(木) 00:46:39 ID:0R0GKUZnO
埋め旋風だ!
埋戻しがてら妄想を垂れ流す
「I could give him a hug if I were beside him.」
「あい・くど・ぎぶ・ひむ・あ・はぐ・いふ・あい・わー・びさいど・ひむ…。わふー、何で『くど』とか『わー』になるのかわからないのです…」
「これが仮定の文なんだっていうのは、クーちゃんも分かるよね」
「はい」
「『if』のあとの事は現実に起こってないから、現在形は使えません。同じように、『give him a hug』も現実には起こってないし起こらないから、これも現在形には出来ないのです。もし現在形だと、『if』の前はどんな文になるかな?」
「ええと…、あい・…きゃん・ぎぶ・ひむ・あ・はぐ…?」
「そうそう。訳してみて?」
「えっと…、『私は、彼に、ハグを与える事が出来ます』……あ、『私は彼を抱きしめる事が出来ます』ですっ!」
「クーちゃん、よく出来ました! じゃあ、もとの文を訳してみよう」
「はいっ! ええと、『私は彼を抱きしめる事が出来た』…『もし私が彼の…傍にいたら』? 『もし私が彼の傍にいたら、私は彼を抱きしめる事が出来たのに』…。こうでしょうか……?」
「すごいよ、クーちゃん! It's perfectだよ!」
「わふぅー! できたのですっ! じゃ、じゃあ、ひとつめのこれを、『リキ』に変えたら…」
「ふえ?」
I could give Riki a hug if I were beside him.
「///」
「///」
続かない
, - 、
_r.ヽr ‐ヽ __
ノ、\厂'/ヽ , ニヽ'´ ` 、
{、_ソ / ヽ / y ノ ノ \
ゝ' .ム .-― // // /  ̄ /―\
ヽ //∧// フヽ`二彡./ ∠ -―ヽ. ヽ
ヽ /// / // / / ./l l ヽ ヽ ',{只マー〈
マ// ∠./// :/ .. イl | | | ', }.ィ ', :',
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/_,t ソ.i | ! ! i !ノ´ ミミヽj!S) ヾ、 ⊂二f/^~~^'=-`'<´
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