さて、いくか。梓姉の部屋の前であたいは決意を新たにした。
腕っ節は強いがお人よしで甘い梓姉だ。誘って連れ出すのは難くないだろう。
後はあの直枝ってやつが上手くやってくれるはずだ。
そう思ってあたいがドアノブに手を抱えた矢先。
「初音」
ふいにかかる声。なんだよ。楓姉か。おいおい今は罰当番の筈じゃなかったのか?
「あ、楓お姉ちゃん。どうしたの?」
表のようにあたいは愛想よく振り返って尋ねる。梓姉と違って察しのいい楓姉だ。
ここで下手をうつわけにゃいかねえ。クソ。次のチャンスにかけるか。
「さっき千鶴姉さんから連絡があったから……それより初音は?」
「あ、うん。今日の晩御飯のことで梓お姉ちゃんに相談しようかなあって」
尋ね返されて咄嗟に言い訳をするあたい。まあ自然だろう。
この一家で家事がマトモにできるのは表と梓姉ぐらいだからな。
楓姉もそう不審がることもなかった。
「それより千鶴お姉ちゃんから連絡ってどういうこと?」
「ええ。実は少し向こうが困ったことになって……」
そうして楓姉はあたいにも伝える。千鶴姉からの電話の内容を。
「岸田達と耕一が捕まっただって!?なにやってんだよ!あの亀姉は!」
千鶴姉の失態を聞かされて案の定、梓姉は憤っていた。まあ無理もない。あたいもそう思う。
「なあ……お前らって本当に腕利きなのか?」
「言わないでください。自分達でもよく分かってますから……」
オボロの言葉に楓姉はうな垂れる。ほんとどうしようもない無能だな。今に始まったことじゃねえけど。
「でも……心配だよぉ……どうしよう。お姉ちゃん達……」
とりあえずあたいは表のようにぶりっ子を決め込んでみる。考えてみればこれはチャンスかもしれねえ。
こっちの計略がそんだけズバリ嵌ってるってことなんだからよ。とりあえず静観させてもらうか。
どうせこっちの現状ぐらいバイブにくっついてる盗聴器で直枝も把握ずみだろうし。
「決まってるだろ。今直ぐに耕一達を助けにいく」
「ああ、こうなっては俺も黙ってみていられん」
単純コンビは相変わらず短絡的だな。
「基本的には私もそれに賛成です。ただなんの策無しではミイラ取りがミイラにもなりかねません」
楓姉はさすがに少しは頭が回る。まあ空回ってしくじったばかりだからそう当てになるもんでもねえけど。
「じゃあどうするんだよ?なにかいい案でもあるのか?」
「ええ……まずは……」
そうして楓姉は告げる。自分の提案を。
A とりあえず戦力足りなさ杉です。叔父さんを頼りましょう。
B 背に腹は返られません。コネで他の仕事屋を臨時に雇いましょう。
C 言ってみただけです。すいません。実は何も考えてません。
B
「まずは…人手を集めることが先決です。相手はあの耕一さんをも捕らえるほどの戦力を持っています。
闇雲に私達だけで行っても返り討ちに遭うだけです。」
すっかりお間抜け集団扱いになってしまった鬼神楽ですが、
個々の戦闘力は同業者の中でも随一な所です。
その中でも最強の力を持つ耕一さんが捕らえられてしまうのですから…
いくらオボロさんが強かったとしても無事に目的を達成できるかは難しいでしょう。
「それはいいな、しかし…人手なんてまだ鬼神楽にいるのか?」
「その点ですが…他の仕事屋を臨時に雇おうと思います」
「「何だって!」」
梓姉さんと初音が驚きと非難が入り交じった声をあげます。
「おいおいわかってるんだろうな、楓。その行為は『鬼神楽』が無能と「背に腹は返られません!!」」
私は続け様に言葉を続ける。
「依頼者の目的も達成できず、依頼者すらも守れず、何よりも耕一さんが敵の手に落ちているんですよ!
そんな些細なことを言っている場合ではありません」
「…う」
この提案をするにあたり多分梓姉さんは突っかかってくるだろうとは思っていましたが、
耕一さんの名前を出すことで引っ込んでくれました。まあ、予想通りです。
しかし…一瞬とはいえ初音まで普段見せない表情をしてまで非難の声を上げるとは予想つきませんでした。
いつもの初音なら「楓おねえちゃんすご〜い」とか言うところでしょうに。
まあ…千鶴姉さんがダメになった今、私がしっかりしなければいけませんね。
「まあ、おれは別に人を増やそうが構わないが…心当たりいるのか」
A 「以前の仕事で、共闘した方に連絡を取ってみます」
B 「まあ気が進まないが、それだったらあたしの知り合いを今から呼ぼうか」梓姉さんがそんな提案をしました。
C 「ねえねえ、この前わたしを助けてくれた男の人とかどうかな」初音が笑顔で提案をしてきました。
B
「まあ気が進まないが、それだったらあたしの知り合いを今から呼ぼうか」
私の提案に乗り気ではなかったはずの梓姉さんがそんな提案をしました。
「人手を増やすっていっても、楓の話だとそれは今から探してみるって事だよな。
ってことは、事情を話したところで引き受けてくれるとは限らないわけだし、 何より時間もかかる。
それだったらあたしが普段から信用できるやつを呼んだ方が早い。
これならあてずっぽで連絡とって『鬼神楽』の権威を落とすこともないしな」
なるほど、梓姉さんにしてはなかなかいい提案です。ですが…
「一つ確認ですけど…その方は本当に信用たる人物
「あったりまえだろっ!! あたしが耕一以外と仕事をするときはいつもそいつと組んでるんだ。
そんな長年のコンビが裏切るわけがないだろ」
梓姉さんは自信たっぷりに言い放ちます。
と言うことは梓姉さんは耕一さんと組んでの仕事以外では鬼神楽の機密を外部に漏らしていたということになるのですが…。
これは後で千鶴姉さんに報告しなければいけませんね。
「どうやら異論もないようだし、ちっと連絡とってみるわ」
そういうと梓姉さんは携帯を取り出し、誰かと連絡を取り始めました。
「『おう、あたしだ。そうそう、まあ折り入って頼みがあるんだけど…
じゃ、よろしく〜』っと、おっけー。何かたまたまこの近くに来ていたらしいからあと10分もしないうちにここに着くってよ 」
梓姉さんはあっけらかんに答えます。
私は何か言おうかと思いましたが、そんな気も失せてしまいました。
「して、その助っ人としてくる御仁とは?」
「ああ、名前は」
A 柳川拓也。あたし達の叔父さ。表向きはしかめっ面の警官だけど、いざとなったら実力はなかなのもんよ。
B コードネーム:セフィロス。剣の使い手さ。実は昔の依頼人、杜若きよみからの縁なんだ。
C 秋生っていう探偵兼用心棒さ。柄と口は悪いし自分のことは何も話してくれないが、凄腕だし、なかなかいいオッサンだよw
C
「秋生っていう探偵兼用心棒さ。柄と口は悪いし自分のことは何も話してくれないが、凄腕だし、なかなかいいオッサンだよ」
「秋夫さん……古河ベイカーズ探偵事務所の方ですね。名前は私も聞いています」
「オレは戦力になるんなら別に誰でも構わないが……今すぐ連絡とれるのか?」
「ああ、今から電話してみる」
プル プルルルルル
「おう。こちら古河ベイカーズ探偵事務所だ。ん?誰かと思えば鬼神楽のとこのデカチチの姉ちゃんか」
「デカチチは余計だ!まあいい。実はオッサン。手を貸して欲しい仕事の話があるんだけどさ」
「仕事の話だと?」
「…………………」
「というわけなんだよ。こっちも色々と手一杯でさあ。オッサンの力を是非借りたいんだけど」
「一つだけ聞いて言いか?」
「ああ。なんだ?」
「そのお前さんがたの依頼人は本当に『岸田洋一』っていうやつなんだな」
「ああ。といっても例の凶悪犯本人じゃなくてそのコピーらしいけどな」
「そうか。あとそれとは別に本物の『岸田洋一』の人格をコピーしたってやつも敵方にいるってんだな」
「そうだよ。なんか色々とややこしいけどな」
「わかったぜ」
「手を貸してくれるのかい?」
「ああ、丁度暇してたとこだ。島神ならこっちからも近い。現地集合ってことでいいか?」
「恩に着るよ。それじゃあよろしく頼むな。おっさん」
プツ ツー ツー ツー
「ようやくケリがつけられそうだぜ。なあ、早苗、渚、小僧……」
「ってわけで秋夫のオッサンのほうには話がついた現地集合ってことだ」
「それでは私たちも島神に向かいましょう。千鶴姉さんを一人にしておくのも不安ですし」
「ああ、カミュや岸田達のことも心配だ」
「…………………」
「ん?どうした初音?」
「わわ!な、なんでもないよ梓お姉ちゃん!」
「そうか。ようし早速出発するぞ」
そんなこんなで待機組み一行も島神へ向かう。彼女らを待ち受けるものとは?
A とりあえず何事もなく一行は島神にたどり着いた。
B そのころ理樹(オリジナル岸田)は
B そのころ一人残された千鶴は
C そのころ捕まっている者たちは
しまった。おもいっきし矛盾しとるやないかい。NGでいいです。orz
千鶴の様子で
回想〜さっきの電話
プル プルルルルル
「おう、あたしだ。そうそう、まあ折り入って頼みがあるんだけど…
「ん?誰かと思えば鬼神楽のとこのデカチチの姉ちゃんか」
「デカチチは余計だ!まあいい。実はオッサン。手を貸して欲しい仕事の話があるんだけどさ」
「仕事の話だと?」
「…………………」
「というわけなんだよ。こっちも色々と手一杯でさあ。オッサンの力を是非借りたいんだけど」
「一つだけ聞いて言いか?」
「ああ。なんだ?」
「そのお前さんがたの依頼人は本当に『岸田洋一』っていうやつなんだな」
「ああ。といっても例の凶悪犯本人じゃなくてそのコピーらしいけどな」
「そうか。あとそれとは別に本物の『岸田洋一』の人格をコピーしたってやつも敵方にいるってんだな」
「そうだよ。なんか色々とややこしいけどな」
「わかったぜ」
「手を貸してくれるのかい?」
「ああ、たまたまこの近くに来ていたところだ。10分もしないうちにそっちにいけるぜ」
「恩に着るよ。それじゃあよろしく頼むな。おっさん」
プツ ツー ツー ツー
「ようやくケリがつけられそうだぜ。なあ、早苗、渚、小僧……」
(回想終了)
「秋生っていう探偵兼用心棒さ。柄と口は悪いし自分のことは何も話してくれないが、凄腕だし、なかなかいいオッサンだよ」
「まあ梓姉さんがそういうのなら一応信用はしときますが」
「戦力になるんならオレはどっちでもいい」
「…………………」
「ん?どうした初音?」
「わわ!な、なんでもないよ梓お姉ちゃん!」
「そうか。なんか考え込んでる風にみえたけど」
「ほ、本当になんでもないよ。(ちっ、余計なのがきやがる。こりゃ直枝に一度連絡取っとくか)」
ピンポーン!
「あ、どうやらオッサンが来たみたいだ。マジで早いな」
「なんとか戦力の目処はつきそうですね」
「カミュと岸田達が心配だ急ぐぞ」
A とりあえず秋夫の紹介シーンへ。
B いろいろかっ飛ばして一気に島神へ。
C そのころ一人残された千鶴は
D そのころ捕まっている者たちは
D
結局誰視点になるんだ?
なんかNGとか再投下とかあってゴチャゴチャしてるな。
秋生が事務所を一箇所に構えてたのが多分原因だと思うけど。
修正前の奴でされた選択を修正後に回しても問題無さそうだけど、結局どうする?
A 話は
>>633-634で選択はCの「千鶴の様子を見る」にする
B 話は
>>633-634で
>>635を有効にする
C もう少し話し合う
638 :
名無しさんだよもん:2007/11/07(水) 12:40:55 ID:ySTD8zHG0
「はぁ〜まさかあんなことで捕まっちゃうとはなあ……」
耕一だ。柏木をやってるぜ。いつのまにかあっけなく捕まった俺だがどういうわけかというと
〜回想〜
グギュルルル ギュルルルル
「……耕一さん……」
「な、なにかな……千鶴さん……」
ゴロピー ピーゴロロ
「なにか……お腹の中で鳴ってますね……」
「それも……盛大に……」
俺と千鶴さんの腹は盛大な不協和音をたてていた。一体何が悪かったのか。
「ひょっとして途中のサービスエリアで食べたアレか?」
島神までくつ途中、俺達は軽くサービスエリアでみやげ物のとある和菓子を摘んだ。
伊勢地方の有名な銘菓で『赤●』とかいう。
「クソぉぉ!また表示の偽装かぁぁあ!!」
「こ、耕一さん……すみません。私すこしだけ失礼……」
そう言うと千鶴さんは風のように女子トイレにかけこむ。
続くように俺も男子トイレに入ったにだが……
「う〜〜トイレ〜トイレ〜〜」
うなりながら駆け込む便所。するとそこに
「ウホッ!いい研究員!」
「(実験動物)やらないか」
待ち構えていたのは研究員ズ。普段の俺ならば鬼の力で容易く撃退できたのだが
ゴロゴロ ゴロロロ ピーゴロロ
「ぐぅぅぅううう!!」
少しでも力めばそれこそ腸(の中身)をぶちまけろな状態。当然思うように力など出せるはずもなく
プシュー
「なっ!これは催眠ガス……っぐ……眠気が……」
吹きかけられた消火器サイズの催眠スプレー。かくして俺は容易くも囚われの身になったのである。
思い出すだけでなさけない。本当に我ながらお間抜けな話である。
「う〜ん。う〜ん。某と……某としたことがぁぁ〜〜!!」
ちなみに同じようにして捕まったらしいトウカも隣の牢で腹を抱えて唸っている。
コイツ、例の赤●を5つも6つもひょいぱくしてたからな。腹が減っては戦はできないとかいって。
牢の様子を見やるにここに捕らえられているのは俺とトウカだけの様子。
岸田達は大丈夫だろうか?あいつらは食が進まないといって赤●は食べてないはずだが。
千鶴さんは無事に逃げおおせたのだろうか。こんな牢なんてぶち壊して逃げたいところなのだが。
「ぐぉぉぉぉおお!また腹がぁぁぁあああ!!」
牢内に便器が備え付けられていたのはせめてもの情けなのだろう。すっかり便座から離れられない俺がいた。
隣のトウカも似たような状況だ。それに俺もトウカも拘束されて手枷を嵌められている。
これでは尻を拭けん!いやそれはどうでもいいか。この手枷、俺が力を発揮しようとすると高圧電流を流す。
そんな仕組みになっているみたいだ。さっきもそれで頭が真っ白になるまでやられた。
ショックでその……いやいい。言うまい。そんなこんなで俺は便座の上で糞闘を続けている。
……とほほほほ。そんなとき。
A 『聞こえますか?耕一さん』 千鶴さんがエルクゥの以心伝心で交信してきた。
B 「えらくあっけないものだ」 研究所の関係者とおぼしき人物があらわれた。
C 「あの……大丈夫ですか?」 向かいの牢の仮面をつけた男が声をかけてきた。
D 「……お前はッ!?」 なんと研究所の白衣姿の恭介が俺の前に姿を現した。
A選択は譲る。
じゃあC
「あの……大丈夫ですか?」
そんなとき向かいの牢にいた男が声をかけてきた。白い仮面をつけた男である。
全然気がつかなかった。腹の方に意識がいってて。
「ちょっと腹の具合が……まあしばらくすればどうにか……」
「そうですか。どうかお大事にしてください」
男に俺は答える。すると男は俺をじっと見つめしばし考えるようにしてから言う。
「ひょっとして貴方達は岸田さんの仲間の人ですか?」
「何!岸田だと!アンタは岸田を知っているのか」
「ええ、つい先程まで私の隣の牢に捕まっていました。研究員の人達に連れて行かれましたが」
なんてこった。岸田も捕まっていたのか。俺達とはどうやら入れ違いのようだが。
「それで他には誰か捕まっていなかったか?千鶴という髪の長い女性は?恭介とかいう男はいなかったか?」
「さあ……私があったのは岸田さんだけです」
どうやらこの仮面の男の知る限りでは捕まったのは俺と岸田とトウカだけか。
とはいえ別の場所に監禁されているのかもしれない。無事とは限らないわけか。
「それでアンタはいったい……」
「アイスマン殿!ひょっとしてあなたはアイスマン殿ではありませんか?」
すると俺をさえぎるように隣のトウカが声をあげる。アイスマン?妙な名前だな。
「貴女は私のことを知っているのですか。見る限り貴女も私の遺伝子を使った実験体の方のようだが」
「失礼。某はトウカと申すもの。この研究所の反ミズシマ派の者で……」
「ちょっと待て!俺にも分かるように説明をしろ!」
「つまりこのアイスマンがミズシマ遺伝子のそもそもの大元ってわけか」
「そういうことになります」
一通りの解説を受けて俺はとりあえず頷く。ミズシマ遺伝子。それは元々このアイスマンから採取されたものだそうだ。
この研究所のやつらはアイスマンの遺伝子を利用してトウカやカミュそれに俺の知っている『岸田洋一』のような
実験体をつくりなにかを研究しているのだと。
「ということはコイツを連れてここから上手く逃げ出して岸田達も助ければそれで万事OKということか」
俺は単純な理解をした。大元のアイスマンを奪取されるだけでもミズシマ達の目的は大きく阻害されるだろう。
是非に実行したいところだが問題が一つ。
「どうやってここから脱出するかということなんだが……」
牢は頑丈そうだ。無論、俺が鬼の力をフルに発揮すれば破壊は容易い。だが、そうすると手枷の高圧電流が……
無理をすれば電流に耐えながら手枷をぶっちぎることもできるかもしれない。だが俺のダメージも深刻なものになるだろう。
電流で傷ついた身体ではたして無事に逃げられるか?加えて俺の腹はまだ本調子でない。どうする?
ここは
A 腹が落ち着くまではしばらく様子を見る
B 無理をしてでも今直ぐ脱出を試みる
C 「実は……」アイスマンが何かを知っているみたいだった。
D 「お前たちの時間だ」研究員ズが俺達の目の前に現れた。
a
無理はよそう。少なくともこの腹の調子がおさまるまでは。
グギュルルル ぐぉっ!またきやがった。
しかし岸田も既に捕まったとなるとそうそう安心もできない。
「大丈夫だろうか。千鶴さんは……」
とりあえずのところ今は千鶴さんだけが最後の頼みだった。
俺やトウカ同様に腹を壊しているだろうから本調子ではないだろうが
千鶴さんが上手く抜け出せて、鶴来屋で待機している梓たちと連絡が
とれたならばまだ望みはある。賭けに出るのはもっとギリギリになってからでいい。
差し当たって俺がするべきことは一つ。
「ふんっ!ぬおぉぉぉぉおお!」
鬼の力の暴走の時にも勝るとも劣らぬ自分自身との戦い。
その戦いに俺は糞戦し続ける。
さてそのころ千鶴は……
A 追っ手を相手に熾烈な逃走劇を繰り広げていた。
B 施設内に残り潜入調査を単独で続けていた。
C 未だに下痢ピーでトイレの住人だった。
D やることなすこと裏目ばかりで幼児返りを起していた。
たまにはAでいいところを
Bで
埋めネタっていつもそればっかりな気がする
カミュ「なんだかカミュ達って………」
渚「他人とは思えませんね………」
初音「いつか幸せになれる日がくるといいな………」
耕一「俺なんかまだまだマシな方なんだよな……出番が少ないだけで」
秋生「出番が無きゃあ、悲惨な目にも遭わねぇからな…」
エルルウ「なんだか身の危険を感じるのは気のせいでしょうか」
雅史「それは選択次第だろうね。それより僕、存在自体忘れられてる……orz」
名無し「結局岸田は避けるが無難か……おかしな人に対抗心燃やしても別の方向におかしく転ぶみたいだし」
椋「由依さん。私、子供が出来たんですよ」
由依「…………」
椋「でも。この子供って、(恐らく)婚約者の勝平さんとの子供じゃないんです」
由依「…………」
椋「……呼び出された先で、強姦殺人鬼に犯されて出来た子供なんです」
由依「…………」
椋「事件がニュースになって、レイプされたのも知られて…婚約は破談になりました」
由依「…………」
椋「その後で孕まされたと知らされました。私にはこの子を愛する自信は無くて……堕胎しました」
由依「…………」
椋「もう……男の人も子供も嫌です! 嫌なんです!! 怖いんです!!!」
由依「…………」
椋「由依さん……どうして何も答えてくれないんですか……」
なんか選択スレ、年を経るごとに作品のハード度があがってる気がする。
雌奴隷や強姦殺人がまかりとおるようになった最近から見れば、楽園の将軍御堂も普通に思える。
渚「一昨年の今頃、朋也君は人斬りに殺されて、私もしおちゃんと一緒に焼き殺されました」
渚「去年の今頃、演劇部のお友達と一緒に雌奴隷にされてしまいました。結局助かりませんでした」
渚「そして今年も強姦殺人犯さんにレイプされちゃいました。私だけでなくお母さんや藤林さん達まで」
渚「そして私とお母さんは殺されました。それもしおちゃんの手で……この季節は好きですか?好きでいられますか?」
この調子だと来年の今頃の渚はどんな目に遭わされるのだろうか……
まぁ次の話はもっとほのぼのした話にしたいものだ、選択次第だろうけど
>>657 慣れってのはそういうもんだ。
そしていわゆる『書き手』の人は『慣れた』みたいだからしょうがない。
PS3みたいに他の人全員置いていってしまって
あさっての方向に孤立するまで暴走しないと分からないんだろう。
そういうこと言われると無性にやりたくなると言って見るテスト
それについては一概に否定したくないなあ。
年々ヒドくなるのには参ってる方だが、かといってポジティブ系しか選択肢のない話ってのも詰まらないし。
要はバランスの問題だと思うよ。ただ最近はそういう選択肢が選ばれる確率がグンと上がってるだけで。
ただ一度迎えた展開というのは二回目以降飽きられる。
飽きられるからこそ次回また同じ路線に向かったらもっと強烈な展開や選択肢が用意される。
それでハード度があがってるんじゃないかとも思う。
要するに新しい刺激を書き手も選択者も求めるからこそ、そういう事態になるわけで。
少なくとも『書き手や選択者のどちらかが悪い』なんてことはないし、敢えて言うなら書き手も選択者も理由の一つだよ。
次に殺伐系バトル話が来たらさゆりんや観鈴ちん以上に凄惨な話になるんかな。
正直想像できないが。
そうそうエスカレートしてるかな?
エロや陵辱や惨殺は昔から結構あったし。
たぶん昔は小ネタの連続的にやってたからそこらへんあっさり流してたけど
今は半分SSスレ的になってるから描写がねちっこくなってるんだろうな。
容量オーバーでのスレ消費増えたからな。
あっさりがねちっこくなるのもエスカレートと呼ぶんちゃう?
そのへん麻痺してるやつがなぁ
どうでもいいが杜若きよみが扱いに困る。
白穂化させちゃってよかですか?なぐらいに。
いざとなったら触れずに終わってもいいんじゃね、とも思う。
ただ警察からあっさり解放された理由くらいはほしいな
選択肢では何度も登場の機会があったのにことごとく選ばれないからな…>きよみ
自分が選択できる瞬間に居合わせたら間違いなく選んでいるというのに
名前だけ先に出てきて姿表さないやつは本当に処理に困る。
当初、そいつを使って案を練っていたであろう書き手がいなくなると。
そういう意味じゃミズシマとか前の話のガディムとかも結構似てる気がする。