ストレルカ=メス+ソーセージが好き×擬人化
解はどこだ・・・
迷った時は自分の筋肉に聞け…筋肉はウソをつかない…
475 :
リトルバスターズの修学旅行 ビーチ編6:2007/09/05(水) 02:04:20 ID:D2ZjAIjY0
その場にいる全員が固まる。
クド「…?どうしました、皆さん?」
真人「な、なあ…クー公。その水着は?」
異様な空気の中、ついに真人が口を開いた。
誰もが思っている疑問。クドの水着は紛れもないスクール水着だった。
胸の名札にはちゃんと”くど”の文字まで…
クド「これですか?実は先ほど皆さんと水着を選んでいるときに来ヶ谷さんに聞いたんです。
『どうしたら来ヶ谷さんみたいにせくしーになれますか』って」
クド「そうしたら『この水着ならビーチの男性の視線を釘付けにできる』と
これを奨めてくれたんです」
やっぱり来ヶ谷さんの仕業か…
クド「どうですか?せくしーな大人のオンナになれてますか?」
恭介「ま、まあ、とある嗜好を持つ男性なら釘付けにできるだろうが…」
クド「わふーっ!、本当ですか?これでまた大人に一歩近づきました〜」
いや、クド…むしろ幼くなってるから!
唯湖「ああ…可愛い」
来ヶ谷さんは萌えていた。
唯湖「ああ、もうたまらん! クドリャフカ君、ちょっとおねーさんと
あっちの人気のいない磯の方にいかないか?」
理樹「なにをする気だ。あんたァーー!!」
唯湖「むっ!理樹君、邪魔をする気か」
理樹「当たり前でしょ!!」
唯湖「だって見てみろ、理樹君。あの幼さの残る肢体!汚れを知らない純粋な瞳!
その上スク水だぞ!」
理樹「…………」
唯湖「やっちゃうしかないだろ」
理樹「お願いだから抑えて…」
唯湖「まあ、そこまで言うなら今はやめておこう。チャンスはまだまだあるだろうからな」
この人は目を離すと本当にやりかねない…
小鞠「みんなー、お待たせー」
476 :
リトルバスターズの修学旅行 ビーチ編7:2007/09/05(水) 02:06:01 ID:D2ZjAIjY0
小鞠「えへへ、どうかな」
小鞠さんの水着は水玉模様のビキニで所々にヒマワリの花があしらってある可愛らしいものだ。
恭介「ああ…良く似合ってて可愛いぞ…」
小鞠「ふえ!?か、可愛い?」
恭介「ああ…本当だ」
小鞠「ど、どーしよ〜!恭介さんが可愛いって〜〜」
小鞠さんは顔を真っ赤にしてオロオロしている。
見れば恭介も顔が真っ赤だ。
真人「なあ、あの二人雰囲気、違くねーか?」
謙吾「真人、野暮なことはやめろよ。馬に蹴られるぞ」
真人「……?なあ理樹。海に馬なんているのか?」
やっぱりわかってなかった!!
理樹「邪魔するなってことだよ」
唯湖「しかし、小鞠君は着痩せするタイプだな」
理樹「まあ、そうだね」
服の上からではわからなかったが、小鞠さんの胸もかなりのボリュームだ。
唯湖「うむ、実に美味しそうな体だ」
やっぱりこの人は危険だ…
そして小鞠さんはまだオロオロしていた。
小鞠「りんちゃーん、りんちゃ〜〜ん。どーしよお〜」
鈴!?その言葉に思わず反応する。
小鞠さんがパタパタと駆け出す。その先には水着姿の鈴が立っていた…
477 :
リトルバスターズの修学旅行 ビーチ編8:2007/09/05(水) 02:11:04 ID:D2ZjAIjY0
鈴がゆっくりと近付いてくる。鈴は赤を基調としたビキニ。長めのパレオを腰で巻き、その隙間から見えるしなやかな脚がなんとも艶めかしい。
鈴「り、理樹…どうかな?」
顔を真っ赤にしたまま、鈴が僕に尋ねてくる。何よりもまず僕に聞いてきたことが嬉しかった。
ならば恥ずかしくても正直に答えよう。
理樹「うん…よく似合ってて可愛いよ」
鈴「か、可愛い!? あたしがか?」
理樹「うん…」
鈴はただでさえ赤かった顔がさらに真っ赤になった。
鈴「そ、そうか…理樹がそう言ってくれてすっごくうれしいぞ」
理樹「鈴……」
鈴「理樹……」
恭介「えー、あー、こほんっ!」
わざとらしい咳払い。僕たちはあわてて離れた。恭介はいつの間にか持ち直していた。
恭介「悪いな、理樹。皆そろったし始めるぞ」
僕たちは真っ赤になったまま、黙ってうなずいた。
恭介「あ〜、それではリトルバスターズ修学りょ…」
真人「ああぁー!もうがまんできねぇ!!ぅおおぉらぁああーー!!」
真人は恭介の話の途中だというのに、海へ向かって一直線に駆け出した。
恭介「ちょっ!待ちやがれ、この野郎!」
恭介も負けじと海へ駆け出していく。
理樹「二人とも!せめて準備運動を…」
謙吾「観念しろ、理樹」
そう言って謙吾は僕の右腕を掴む。
鈴「あたしたちも行くぞ」
そして鈴は僕の左腕を掴んだ。
謙吾「ヒャッホオゥウウゥーーー!!」
鈴「行くぞぉぉぉーーー!!」
理樹「うわああぁぁぁーー!」
二人に引きずられるようにして海へ投げ込まれた。
日に日に消えていくセミの声。秋はもうすぐそこまで迫っていた。
だけど僕らの、リトルバスターズの夏は今始まった!
真人「うおおぉぉ!痛ええぇ!筋肉さんがこむらがえったーー!!」
>>477 オチが素晴らしい!wwwwwGJ!
真人最高だよ真人w
>>477 すげええよ!まんまアフターだw
鈴かわいいよ鈴!
締め方が素晴らしすぎるぜ。
GJ!
>>477 アリだな。
とりあえず準備体操だな、真人。
小鞠って誰?
>>477 GJ!
はるちんの水着もいいな…彼女らしいと思う。
最後は全部筋肉さんに持ってかれてしまったw
鈴的にはどうかな? よりどうだ? な気がするが最後は好きだ
今、完成したんだけど投下してもいいですかね?
※エロ・ダークです。十八歳未満の人は読まないで下さい。
また、葉留佳・佳奈多好きの方も読まないことをお勧めします。
…行きますよ?
今日のことを思い返して私は、イライラしていた。三枝葉留佳と直枝理樹。
この二人のことを考えただけで苛立たしい。三枝葉留佳の為に追い込んで学校を追い出そうとしたのに、直枝理樹に邪魔された。
彼がいなくなればあの子は心の拠り所を失くす。そうすればあの子は救われるはずだった。
私は三枝葉留佳に成り済まして、二人を嵌めてやった。狡猾に。
ビラを撒いて精神的にも追い詰め、さらには直枝理樹を奪い取って見せた。
直枝理樹は簡単に引っ掛かった。完全に私を三枝葉留佳と認識した。
そのこと三枝葉留佳に見せ付けた。あの子は、そのあと、側にあったハサミを振り回して私を刺そうとしたが、直枝理樹が止めに入った。
あの子はその後も錯乱してナイフを振り回したりして、学園を騒がしていたが、すべて直枝理樹とその仲間達が繋ぎ止めた。
あの子を学園から追い出す私の計画は失敗した。
時刻は夜の十時を指そうとしていた。私は風紀委員を従え、いつものように真夜中の校舎の見回りをしている。廊下のリノリウムに響く私の足音。
こうも静かだと気味が悪いが、もはや慣れっこだ。風紀委員の子達には、それぞれ見回る校舎と教室を言ってある。
そのあとは自由に解散するようにも。この階の最後の空き教室を向かえ、私の今日の風紀委員の仕事が終わろうとしていた。
「…んん…あふぅ……んん…いいよ…」
「……僕も…だよ……うっ!…」
…!?…
最後の空き教室から声がした。
「誰!?こんな時間に何をしているの!?」
私は、その教室のドアを勢いよく開け、声を荒げた。
「…んっ…!?」
「…あっ!?」
暗闇の教室の中から、二つの声と二つのシルエットが月明かりに照らされて浮かび上がる。
「こんな時間に何をしているのっ!?」
私は怒声と同時に、明かりを付けるために教室のスイッチに手を伸ばした。ぱっと教室の明かりが一面を照らすと、そこには信じられない光景があった。
三枝葉留佳と直枝理樹…
489 :
2:2007/09/05(水) 10:57:18 ID:ZZUspwH60
二人の淫らな姿がそこにあった。三枝葉留佳はスカートだけで上半身は裸だった。
床に仰向けの状態になっている直枝理樹。その上に三枝葉留佳がまたがっている状態だった。直枝理樹はカッターシャツ一枚。
床を見ると二人の乱れた制服に散らかった下着。何をしているかは一目瞭然だった。
「…何か用?…邪魔なんだけど…」
三枝葉留佳は凍りついた視線と声で、私を見据える。その行為をしていたのを隠す気配も、体位を戻そうとする素振りさえ見せない。
「あなたたち、何をしてるかわかってるの?」
私は、三枝葉留佳に、それよりさらに冷たい視線を投げかけて問う。
「何ってセックスよ。…見てわかんない?」
三枝葉留佳は、そのままの状態で冷めた表情で言った。
「…ふん。不純異性交遊で停学ね。私も、ここまでの風紀の乱れは始めてみたわ。
とりあえず、生徒指導室には報告しておくから、あなたたちの処分はそれで決まるわ。
特に三枝葉留佳、あなたは最悪の可能性もあることも考慮するように」
その私の言葉を聞いたあと、三枝葉留佳は無表情な顔で、くすくす笑ってから直枝理樹に向かって言う。
「だってさ。理樹君どうする?」
「不純異性交遊よりもっと、酷いことをしてる人も取り締まって欲しいもんだね」
その声の主、直枝理樹は皮肉に満ちた口調で言った。彼はそのあと、すぐに私を見る。その目は冷たく、私に対する憎しみで満ちていた。
「…もし、この教室に駆けつけた人が、この有様を見たら、はたして、どちらに味方するかしらね。
風紀を乱す淫らな生徒たちと、それを取り締まる風紀委員長。正義がどちらにあるかなんて誰にでもわかりそうなものだけど」
私は腕を組みながら冷静に言い放った。
もうこの二人はどうしようもない…学園を追い出すまでもない。勝手に現実から逃避し続けあっていればいい。お互い、体でも精神でも、なんでも依存しあって。
しばらくしてから、三枝葉留佳と直枝理樹の二人は、行為を止め、着衣の乱れを直し始める。
「ちょっといい?理樹君」
三枝葉留佳は直枝理樹に、私に聞こえないように、何かを耳打ちする。
490 :
3:2007/09/05(水) 10:59:11 ID:ZZUspwH60
「ん…別にいいんじゃない?このままだと黙っていても停学だし。葉留佳さんにいたっては退学もありえるかも知れないし」
直枝理樹はそう葉留佳に言ってから私の方を向いて、
「それじゃ、二木さん。僕は失礼するよ。葉留佳さん。また明日ね」
と言い残して、ドアの横に立っている私の横を通り過ぎて、ドアを開け出て行った。
……明日があればね。
「三枝葉留佳。あなたも早く寮に戻りなさい」
私は三枝葉留佳を見据え、そう忠告した。
「どうして?」
三枝葉留佳はくすくす笑いながら言った。…不快だ。
「…あなたには日本語が通じないの?それとも寮の規則を知らないの?」
「知らないよ」
くすくす笑いながら、私を見ている。馬鹿にでもしている気なのだろうか。この子なりの抵抗なのだろうか。哀れな子…
「まあ、好きにするといいわ」
私は踵を返してドアを開け廊下に出た。
その瞬間。
――――ガンッ!!
私の頭部に激痛が走る。
その人影を捉えようとしたが、景色がぼやけて何も見えなかった。
私はそのまま意識を失った。
私は頭に痛みを覚えながらうっすらと目を開けた。意識が朦朧としている。ここはどこだろう。
月明かりを頼りにしながら辺りを見回す。暗いが次第に景色が輪郭を帯びてきた。
手の感覚を探る。背中を見ると、頑丈な紐で両手首が縛られている。両足首も縛られている。
床が冷たい。私は床に横になっていた。
491 :
4:2007/09/05(水) 11:01:04 ID:ZZUspwH60
「…っんん…」
上手く動けない。誰がこんなことを…!
はっと思い出す。そう、私は部屋を出た瞬間、何者かに頭を殴られた。私は一連の出来事を思い返して、頭で整理する。先に出て行った直枝理樹。
そのあとの三枝葉留佳の不快な笑み。
…待ち伏せされた?直枝理樹はドアから出て行ったと見せて、そのあと私の頭を殴った?
「目、覚めた?」
…三枝葉留佳!?
その声と共にスイッチの音がして、パッと辺りが明るくなる。
眩しい…ここは…次第に目も慣れ始める。電気が点いた部屋を見渡す。
辺りには放送機材とテープの入った棚。無機質なその場所は、放送室だった。
直枝理樹がカーテンを閉めている。
「あなたたち…自分たちが、何をやっているかわかってるの?」
私は三枝葉留佳と直枝理樹を睨んで言った。
「…これは犯罪よ?今すぐ、やめなさい…!今なら間に合うわ」
「何が間に合うの?」
「…な?…あなたたちが退学にならずにすむってことよ!」
「どうせ、私は退学でしょ?」
三枝葉留佳の冷めた声が、私に突き刺さる。
「だ、大丈夫よ…なんとかするわ。構内での不純異性交遊のことも白紙にしてあげるから…!」
「白紙に『してあげる』…?」
「い…いや、見なかったことにするから…!だから、やめなさい!」
「あんたの言うことなんか信用できない」
492 :
5:2007/09/05(水) 11:05:24 ID:ZZUspwH60
「……っ!」
三枝葉留佳の、冷え切った口調に私はゾッとした。
なんとか…なんとか、こんなことをやめさせないと…
身動きの取れない状態が、余計に私を焦りに追い込む。
「第一、ここまでして、引き返せると思う?どうせ、ここでやめても、あんたはすべて生活指導の先生に言うんでしょ?
私をこの学校から追い出したいんだもんね。それに、仮に言わなかったとしても、私が犯罪者の娘ということに変わりはない。
あんたの撒いたビラのおかげでね。それとも、私の学園生活まで返してくれるの?
ねぇ?私の好きなリトルバスターズの仲間にまで、今までと違う目で見られてるのよっ!!
私の楽しんでた生活まで返してくれるのっ!?ねぇっ!?」
「………!」
その一方的に捲くし立てられる言葉に返す言葉が見つからない。
なんとかしないと…!
「これから…ど…どうする…つもり…?」
私は動揺を抑えようと必死になるが、その吐き出した声は明らかに震えていた。
「簡単なことだよ。あんたを口止めできる材料があればいいだけ」
「…な、なにを…するの?」
私の消え入りそうな言葉に、三枝葉留佳は直枝理樹を見る。
「理樹君。始めて」
「わかった。本当にいいんだね」
「うん。いいよ」
三枝葉留佳は私を見据えてから、きっぱりと言った。
「ひゃぅ!」
直枝理樹が私の制服の上着に手をかける。両手首も両手足も縛られてる私は抵抗できない。
その手が制服のボタンを一つずつ外していく。次にリボンを解かれる。
シャツのボタンに手をかけ始めたところで私はたまらなく声を上げる。
493 :
6:2007/09/05(水) 11:07:16 ID:ZZUspwH60
「…やめて…」
「続けて。理樹君」
三枝葉留佳はそう言いながら、私に見向きもしないで携帯をいじっている。
私に伸びる直枝理樹の手が、シャツのボタンをすべて解いていく。私の肌が露になった。
ブラに手が行くところで、私はまた声を上げる。
「…ねえ?…もういいでしょ?」
「続けて」
三枝葉留佳は先ほどより、さらに冷たく言いながら携帯をこちらに向ける。
「ちょ、ちょっと、何する気よ!?」
私は思わず声を荒げた。
「見てわかんない?…口止めするための証拠を撮るだけ」
「やめなさい!犯罪だって言ってるでしょう!」
「いやだよ」
もう駄目だ。この子には何を言っても。そうこう言ってるうちにブラも外された。
そして乳房が露になる。両手首が縛られているので服が脱がされきれず、
中途半端に脱がされた形になる。抵抗できない自分に腹が立った。
「撮るよ」
私は思わずその携帯から目をそらした。
―――カシャッ
三枝葉留佳の携帯から乾いたシャッター音が鳴った。
「風紀委員長、自ら、ヌードになって風紀を乱す…か」
「くっ…」
私は力いっぱい三枝葉留佳を睨んだ。
「これ、いくらで売れるかな?」
三枝葉留佳はいたずらっぽく、私に向かって言った。
「やっぱり、犯罪者の子は犯罪者ってわけね。ゴクツブシのヤクタタズ」
私は憎しみがいっぱいになって、思わず言ってやった。
その言葉に三枝葉留佳は顔を歪めた。
「理樹君、こいつ、全部脱がして」
「…なっ?」
私の声を無視して、直枝理樹の手が、私のスカートに伸びる。
必死に抵抗したが両手首も両手足も縛られてる私は、もがくことしか出来なかった。
下半身が下着一枚だけになる。
「…ちょっと、こ、ここまででいいでしょう?」
「続けて」
「……っ!」
私は唇をかみ締める。
その間も携帯のシャッター音は鳴り続ける。
とうとう最後の下着も脱がされて、下半身は全裸、上半身は半裸になる。
私の恥ずかしい場所が全部晒される。思わず顔から湯気が出そうになった。
「そうだなー。次は理樹君にフェラチオでもしてもらおうかな?」
突然の三枝葉留佳の思いもよらない言葉に、私は驚愕する。
私にも知識だけはある。男性のアレを口に咥えてする行為だ。
絶対にそんなこと、できるわけない。
「…できるわけないじゃないっ!」
私は怒りを込めて叫んだ。
「そんな格好で言っても説得力ないよ。ほら、理樹君のあそこも元気になってることだし」
「やらないわよっ!」
「あんたに選択権なんかないって、わかってるの?今から、この写真、現像して構内にばら撒いてもいいんだよ」
「…最低ね…最低…人間のクズよ…」
私は吐き捨てた。その言葉に三枝葉留佳は、私の側に迫ってくる。
そして、床に対し横に倒れている私の体勢を、無理やり起こして、手荒に立たさせされる。
「痛いわね!髪引っ張らないでよ!」
私の言葉も聞かずに、続ける。
「正座して」
495 :
8:2007/09/05(水) 11:12:01 ID:ZZUspwH60
「くっ…!」
言われるがままに私は正座させられる。
「理樹君、ズボン下ろして」
直枝理樹は、私の目の前に立ってズボンとトランクスを下ろす。グロテスクなものが、
ちょうど正座した私の目の前に来る。背中の縛られた両手首のせいで、
払いのけることも出来ない。独特の臭いに思わず顔を背ける。
「…んうっ!?」
三枝葉留佳に無理やり後頭部を後ろから押さえられ、その目の前のグロテスクなものに、私の顔が触れる。
「できないって言ってるでしょっ!…んっ!?」
無理やり目と口と鼻を塞がれた。
「あん…っ!んぐ…っ!」
息が出来ないっ!
数十秒ほど経って口だけ解放される。
私は口を大きく開けて呼吸しようとする。
「んん――――!?」
その瞬間、何かが口に入ってきた。顔のすべてを解放された先には、
私の口に 直枝理樹の肉棒が入れられている光景があった。…咥えてる?
「…んっ…んぐ…んん……っ」
「口で理樹君をイかせるまで、やめないこと」
「……んん―――っ」
私は直枝理樹の肉棒を咥えさせられたまま、三枝葉留佳に頭を捕まれ、前後に揺さぶられる。
うう…気持ち悪い。目眩がしてくる。
「あっ…痛いよ!二木さん!」
「理樹君が痛がってるでしょ。歯は立てないで動かして」
「…んんっ…んぐ……んふっ…」
なんでこんなことしなくちゃいけないの?私は無理やり、その行為を実行させられる。
しばらく続けていると頭を捕まれてる感覚がなくなった。ふと行為の最中に横を見ると三枝葉留佳が携帯でこちらを撮っている。
携帯のランプが点灯している。録画モード?
…冗談じゃない!私は顔を離そうとした瞬間、今度は急に直枝理樹に両手で頭を抑えられる。
「んぐっ…!んんっ…!んぐ………っ」
頭の前後のピストン運動が激しくなる。私は成すすべもなく行為を持続する。
496 :
9:2007/09/05(水) 11:15:49 ID:ZZUspwH60
「――あっ!…出すよっ!二木さん――――」
「んっ!?んんっ―――――――」
口の奥に勢いよく何かが流れ込んでくる。何これ?…苦い液体が口の中に充満する。
「げほっ…けほっ……んふっ…」
私は口から白い液体を吐きながら、咳き込んだ。口を長く開けていたせいか、あごがだるい。
「風紀委員長、毎夜のお仕事。生徒の性の悩みを解決して風紀に貢献、と」
三枝葉留佳の言葉よりも、私はその行為に疲れきっていて、そんな言葉に対して言い返す気力もなかった。
「はぁ…はぁ…もう…いいでしょう…?満足したでしょう?私の弱みも握れたし、あなたたちのことを外部に漏らして退学なんてこともないわ…だから、もう…」
疲れ切った私は大きく呼吸しながら、三枝葉留佳と直枝理樹に訴えた。
「ん〜どうしようかな〜。私はいいけど理樹君が満足してないんじゃないかな?ここまでしたら、あんたの膣内に出したいと思うし」
「――なっ!?」
三枝葉留佳の嬉しそうな言葉に、私は背筋に寒気を覚えた。…私に性行為までさせる気なの?
「ねえ?理樹君。満足した?」
「…僕は…」
私は恐る恐る直枝理樹を見た。彼の肉棒はそそり立っていた。それを見て、答えは想像が付いた。
「いや…満足してない。僕は二木さんとセックスしたい…」
私を見る直枝理樹は獣のようだった。
「だってさ。最後まで協力してあげなよ」
三枝葉留佳は私を見下ろして冷ややかな笑みを浮かべて言った。
私は、両足首の頑丈な紐を外された。理由はセックスの行為の最中、邪魔になるから。
両手首はまだ縛られたままだ。背中の後ろで動かしてみても一向に動く気配がない。
「じゃ…じゃあ、行くよ。二木さん…」
直枝理樹が私の大事なところを、手で愛撫し始める。三枝葉留佳は相変わらず、携帯をこちらに向けて、私たちの行為を映像に収めている。
「…あん……!うぅん……!あはぁ……あぁん……あふぅん……」
知らず知らずのうちに私の声が辺りに漏れている。直枝理樹は十数分も私のあそこを指や口で愛撫していた。
もう、お尻の辺りはぐしょぐしょになっている。私はおかしな気持ちになり始めていた。
497 :
10:2007/09/05(水) 11:19:22 ID:ZZUspwH60
「理樹君。準備できたみたいだから、そろそろ入れてあげたら?」
三枝葉留佳は、携帯で私たちの行為を撮影しながら言った。
「…わかったよ」
その言葉のあと、私は直枝理樹に軽く抱きかかえられた。そして彼のものが私のあそこに少しずつ、入ってくる。
「…んっ、あっ!……あふんっ……いやっ……」
私は自然に声が出ていた。
「……んんっ!……いたっ!……痛い―――――っ!!……あんっ!」
直枝理樹のものが私の中に完全に入った。あそこが少し痛いが、充分に濡れていたせいか、それほど気にならなかった。
それより…お腹が熱かった。おかしな気分が、どんどん増長されていく。
「う…二木さんの中、きつくて熱いよっ…!」
直枝理樹の切なそうな表情を見ると、私まで変な気分になって来た。彼は私に唇を併せに来た。
そして、その私の唇と口の中を、彼は自分の唇と舌で貪った。
「あんっ…!うふぅ…ん…っ!あああぁ――――」
自分で声がコントロールできない。私はただ奇妙にセックスと言う行為に夢中になり始めている。
「風紀委員長って、淫乱だねー。こんなに喘ぎ声出しちゃって。ホントに初めて?しょっちゅう風紀委員の男子、垂らしこんでんじゃないの?」
三枝葉留佳の声なんてどうでも良かった。ただ、このおかしな気分をどうにかして欲しかった。
私は直枝理樹と乱れていた。騎乗位の形になり、腰が自然に上下に動く。彼は私の乳房を両手で丹念に揉み、時には乳首をつねったりする。
後ろの両手首が邪魔に感じてもどかしかった。自由に動かして、もっときつく抱き合いたかった。
「……あんっ…あんっ…あぁんっ…あふんっ…!」
「二木さんの中、気持ちいいよ!」
その言葉に、さらにおかしな気分が増大していく。私の中が気持ちいいと言ってくれてることに、おかしな気分がどんどん強くなっていく。
「…あっ!…あん…!あふっ…あんっ!」
「あっ―――!出る!出すよっ!二木さん―――」
私たち二人は絶頂に達しようとしていた。
「イクっ!―――出すよ!」
「あっ!中は駄目っ!」
私は一瞬だけ正気に戻る。今日は危険日。
「――――出る!!」
「お願い外に出してっ!」
私は力いっぱい声を張り上げた。
498 :
11:2007/09/05(水) 11:21:10 ID:ZZUspwH60
「ああーーーーー!!ダメだっ!我慢できない!」
「中にたっぷりと出してあげて!」
三枝葉留佳の甲高い声が響く。
「駄目っ!あああーーーっ!中は駄目ぇぇーー!!」
私のお腹の中に、さらに熱いものが入り込んでくる。私は絶頂に達したあと、頭の一部がフェードアウトしそうになる。
そのあと、くたっと床にうつ伏せに倒れこんだ。ただ、自分のあそことお腹が熱った。その余韻は数十分続いた。
私は、そのあと少し、ボーっとして意識を失ったしまったようだ。ふと耳を澄ますと二人の声が聞こえる。
「…ねえ?この画像と動画どうしよう?」
「葉留佳さんの好きにすればいいよ」
「そうだね。じゃあ、こいつのためにも有意義な使い方してあげなきゃね」
「何に使う気?」
「それは秘密。明日のお楽しみですヨ」
「あ、そうだ。もう、二木さんの手首の紐解いて上げていいでしょ?」
「いいよ、別に。それにしても処女でイクなんて才能あるね」
「葉留佳さんは初めてのとき、凄く痛がってたもんね」
「あれは理樹君が下手だったからだよ」
私の両手首から縛っていたものが外される感覚があった。
そして、放送室からその声が消えていき
―――バタン。ドアの閉まる音が響いた。
私も寮に帰らなきゃ…
とりあえず、一難は去った。
もう三枝葉留佳と直枝理樹とも関わることはないだろう。
私はだるい体を無理に起こし、うつろな頭のままで衣服を着始めた。
499 :
12:2007/09/05(水) 11:23:10 ID:ZZUspwH60
寮に戻ると自室は、空いていた。クドリャフカが気を使ってくれたのだろう。
クドリャフカを起こさないように気を遣い、静かにドアを開けて入った。
中に入るとクドリャフカは起きていた。
「わふー、心配しました。どこへ行ったかと思って心配しましたです!」
クドリャフカはずっと待ってくれたようだ。ルームメイトなんだから、そんなに気を遣わなくていいのに…
「心配かけてごめんなさい。なんでもないわ」
「そうですか。それはよかったです。……ん?」
クドリャフカが私の匂いを嗅ぐ仕草をする。
「二木さん。制服のボタン掛け違えてますよ」
「あら?…そ、そうね」
「それに何かいつもと違う匂いがします」
クドリャフカの言葉に私は今日の出来事を思い出しドキッとする。
……もしかして精液と愛液の匂い?
「な、なんでもないわよ。それより、もうこんな時間だから寝るわよ」
私はその場を煙に撒いて就寝の支度に入った。
500 :
13:2007/09/05(水) 11:24:01 ID:ZZUspwH60
次の日。私は教室に入って愕然とした。
黒板には大きく、
『堅物、風紀委員長、夜の乱れた私生活』
と書かれていた。
そこには昨日の私の淫らな写真が、貼られていた。
『風紀委員長、自ら、ヌードになって風紀を乱す』
その下の写真は私の胸を強調したヌード写真。
『風紀委員長、毎夜のお仕事。生徒の性の悩みを解決して風紀に貢献』
写真を見ると私が一生懸命にフェラチオしている姿が。
『風紀委員長、夜の淫乱なひととき』
私が騎乗位で必死に腰を振っている写真。顔から火が出そうになる。
急いで他の教室を見ると隣の教室にも、その隣の教室にも貼ってある。
この分だと全クラスに貼ってることは間違いなかった。
私は、あははははと笑うしかなかった。
生徒達の冷たい視線が、私を突き刺し続けていた。
これから起こる学園生活のことを考えると、いっそのこと壊れてしまいたかった。
〜END〜
501 :
佳奈多エロ・ダーク 全13話 あとがき:2007/09/05(水) 11:36:55 ID:ZZUspwH60
勢いで書いてしまった。今になって、結構、反省してる('A`)
葉留佳バッドEND後がストーリーの核になってます。
実はもう一つ別にリトルバスターズ!のシリアスなSS書いているんですが、
なかなか筆が進まないので、こちらのスレに投下しようとした所存であります。
ダークはるちんと、ダーク佳奈多。いかがだったでしょうか?
ダークとしてるだけに、内容もダークです。黒いです。暗いです。
佳奈多は実際は葉留佳(妹)想いの良い子ですが、
もしバッドENDでシナリオが終わっていたらどうだったんだろう?
というテーマで書き始めました。
よければ、みなさん、感想聞かせてくださいね。
エロは初めてなのでどのくらい描写できたのかが、いまいちわかりません。
ちょっとでもエロいと感じてくれれば、嬉しいです。
なんというダークはるちん…大いにアリだ。
仕事中にも関わらず風紀委員長の乱れる姿におぎおぎしてしまった。
匂い(臭いw)を嗅ぐクドもいい仕事だったぜ。 じーじぇい!
完全にアリだと思うGJ!
BADではるちんが壊れるけどその後理樹君も壊れそう
あの貼られたビラだけが気がかりだなぁ
バイトの休憩中に不覚にも勃起した。どうしてくれる
>>504 IDXXだから切っちゃえばいいと思うよ
理樹の性別反転ネタは良く見るけど、更に性格、趣その他+α加えるのもアリじゃないかということでネタ振り
お題:もし理樹が例の泉に落ちたら〜あなたが落とした理樹君はDotti?
あぁ…みんななんというGJ(´∀`)
職人の立場からはすっげぇプレッシャーだが…(笑)
リトルバスターズキャンパスライフストーリーですがどうも設定が決まりません。
はるちんとささささ以外は決まったのだけど…
一応二人とも進学の予定、参考までに佳奈多は国立大学の法学部という設定。
>>507 はるちんは筋肉さんが進学するところでいいんじゃないか?
だってバカとアホの子の設定だし。
ささささはソフトの推薦で強豪校に。
ただ、どこが強いか全く知らないが…
>>507 はるちんは頑張っても駄目なアホの子だけど
筋肉さんは勉強すればできるけどやらない馬鹿の子だな。
510 :
507:2007/09/05(水) 14:59:38 ID:eaDwKwZv0
筋肉さんが進学…うぉ…すまんが俺は拒絶反応orz
はるちんそんなにアホな子か?
正直佳奈多と比べると駄目さが引き立つけど、そこまで成績悪いような描写はなかった気がするが?
はるちんも別の大学の法学部で、将来葉留佳vs佳奈多で逆転裁判なノリとかわりと面白そうかと思ったり。
ささささはやはりスポ推ね…φ(. . )
強豪校はしらべりゃなんとかなる。実名出さなくてもいいしな。
勉強会イベントで美魚にダメ出しされまくってたような>はるちん
ここで書くことじゃないがビラは彼方かもしれんが最初の黒板って絶対恭介だよな
黒板見た時の彼方の反応が明らかに不機嫌だったし
ビラは彼方が空気を読んだのか、いっそ追い出した葉留佳のためだと思ったのか、または恭介と接触したかで彼方かもしれんが
>>509 理樹がツッコんでたな、やればできるんだからトレーニング分勉強すればいいのにって
ただはるちんも微妙。暗算妙に得意だし(予約特典のボツテキストより)
これが正式ならはるちん数学は強いかも
>>500 感想遅れてしまったがgj!
なんというダークさだっ。特にはるちんが・・・はるちんが・・・・。
>>506 答えるわけじゃないが性転で小ネタ「理樹を女にして野球をやってみた」
「しまっていこー」
カキーン
「そんなにエロティックな(ry」
カキーン
「またエロティックかい(ry」
カキーン
「もうエロティックな…」
「うあああああぁん!恭介のバカ!僕はそんなエッチなこと考えてないよぉ!」
カキーン!
「のおおぉ!ば、バットが股間に…」
「自業自得だな」
「セクハラです」
「照れた顔もかわいいな…」
「ド変態」
>>515 その後、理樹子はお姉さんにおいしく(ry
こっちはエロ専用と思ってたらいつの間にか妄想全般になってたんだな。
ときに本スレのテンプレに出てるSS投稿サイトはこっちの非エロ投稿用も兼ねてるのかな?
投下しようと思ってるSSがちょっと長めでエロにするつもりが非エロになってきたんでどうしたもんかな、と。
>>517 エロ書こうとして非エロになるとかよくあること。
18レスとかあったし長編でも問題ないんじゃない?
あと、エロシチュは浮かんだら差し替えテキストいれるとか…
519 :
名無しさんだよもん:2007/09/05(水) 18:33:50 ID:Qs7FeGp/O
↑質問に答えてなかった…
基本このスレの書き手さんはSS投稿サイトには投げてないと思われ
エロは有っても無くても盛り上がるよ、わりと
小毬恭介、真人クド、ほかちょっと本編からずれたIFの場合は
こっちに書いたほうがいいかな。
あっちだと敬遠する人いるかもだからね
521 :
488:2007/09/05(水) 21:26:25 ID:ZZUspwH60
読んでいただいて、みなさんには心からお礼を申し上げます。
私にとって読んでもらえるのが、何より嬉しいことです。
これは他の、SSを書いてるみなさんも同じかと思われます。
…と恐縮な挨拶が済んだところで…
とりあえず、佳奈多視点のダークなので、佳奈多・葉留佳好きには拒否反応がでるか心配だった。
けど、みんな、俺が思ってるより、リトルバスターズに対して、遥かに心が広くプレイしているのがわかって良かった。
>>502 サンキューです。ダークはるちんは俺も好きだよ。本作でも「黙れ…黙れ…」と佳奈多に凄むシーンはダークはるちんの象徴だと思う。
ちなみに佳奈多は今作品のMVPです。そもそも佳奈多視点なので。勝手に動いてくれました。
クドの匂いの件に注目してくれたのはとても嬉しいよ。
仕事頑張ってくださいね。ちなみに俺は恭介のように就活(転職)中にSS書いてる愚か者です。
>>503 アリでよかった。このSSでも理樹は佳奈多のことをかなり屈折した感情でみてるので、やや壊れているかと思われ。
そうじゃなかったら、葉留佳との共同陵辱に手を貸したりしてないと思うし。
ビラの件はいろいろあるけど、理樹を成長させる葉留佳の夢ということで、
(犯人という言い方は悪いが)葉留佳が原因だと個人的には解釈してる。
>>504 それでよし。
>>505 ダメ
>>507 気軽にやれば良いと思うよ。プロになるわけでもないんだし。
あと、設定広げすぎると手に終えなくなるので、その辺は気を付けた方がいいと思う。
俺の経験上。いや、俺も対した書き手じゃないけどさ。
>>514 Thanks!(><)ダークはるちん!ダークはるちん!
ダークは本当に人を選ぶから、受け入れてもらうには難しいジャンルだと思う。
やっぱり基本的にみんな暗いのは嫌いだしさ。そういうのが好きな人もいるが。
俺はなんでも行ける派。
長々と失礼。あと、作品に関して何か質問とか指摘あったらなんでもおっしゃってくださいな。
今後のSS書くために、為になるので。とりあえず、読んでくれた人、全員にありがとっす。
反転ネタといえばセイカクハンテンダケで性格反転したらどうなるんだろうなぁ
・鬼畜王理樹
・慎ましやかなはるちん
・第一ボタンまで留めた姉御
・すぐに訴訟をおこして一週に一回はパンチラするクド
ちょうど今酒でだが性格が反転する話書いているところだ
期待に添えるがどうかはわからないが待っててくださいね
知的な鈴
目が死んでるコマリマックス
西園美鳥
・理樹 リトルバスターズの快男児
・キョウスケ 虚構世界に降り立った天才
・無頼伝鈴
・筋肉黙示録マサト
・筋肉破戒録マサト
・筋肉堕天録マサト
・最強伝説宮沢
・佳奈多と葉留佳
・筋肉覇王伝クド
真人のやつだけ体を壊していってるよなw
リキ(声:銀河万丈)
>>524 >鬼畜王理樹
とりあえず、美魚がなんだかんだでおもちゃにされる光景が目に浮かんだ
>>528 福本自重しろwwwwwwwwwww
最強伝説宮沢とか上手過ぎwwwww
それは 理樹が17歳の誕生日を迎える日のことだった
朋也「俺は今日まで、お前を勇者として、遊び半分で育ててきた」
キングだーまえ「おお、よくぞ参った勇者理樹よ。ではこの軍資金50Gで魔王討伐に旅立つがよい」
真人「俺はこれから最強を証明するだろう…」
謙吾「あの世で俺に詫び続けろ、恭介ぇぇぇぇぇぇ!」
恭介「俺は、俺が俺で有り続けるために…世界征服をしてみようと思った」
小毬「魔法の杖を一振りしたら、ほら、みんなしあわせ〜」
クド「わふー、てりぶるとらぶるあくでんつ!なのです」
はるちん「ところで理樹くん、この遊び人はるちんの力が必要でしょ?」
姉御「うむ、お姉さんに任せておけ」
美魚「ザラキザラキザラキザラキティルトウェイトザラキザラキザラキ」
???AT「うぐぅ〜」
???M「あぅ〜」
???S「えぅ〜」
???K「がおがお」
???Y「国崎最高ー!」
???D「ところでこのグレネードランチャーを見てくれ、こいつを見てどう思う?」
???F「すごく…重要危険人物だな、持ち主が」
鈴「理樹となら、やれる気がするな」
理樹「その世界で、僕は誓ったんだ。強く生きると…」
リトルバスターズRPG 2121年公開予定
『この世界には、秘密がある』
というのを妄想した
書けました。反転ネタに寛容な人はぜひ眼をお通しください。
『反転美魚ちん』
「ビールなんて本当に大丈夫?」
「直枝さん、私ももう二十歳なのですよ。そのような子供扱いをするなんて失礼です」
今日美魚は二十歳を迎える。
いつでもわいわいみんなで騒いでいるが今日は気を利かせてくれて二人だけの誕生日パーティーだ。
真面目な美魚は僕が二十歳を迎える前からお酒を飲み始めても決してそれには付き合わなかった。
そんな美魚が始めて飲もうとするお酒はビール。
もっと口当たりがいい度数が少ないお酒のほうがよいと思うが、以外と頑固な美魚は僕の忠告に耳を傾けてはくれない。
「まあ、そう言うんだったら……それじゃ美魚の二十歳の誕生日に乾杯」
グビグビと勢い良くビールが流れ込んでいったのもつかの間、グラスを口に付けた姿勢のまま美魚の動きが止まり、そして美魚の体がパターンと倒れてしまった。
しばらく呼びかけていると美魚の目がゆっくり開いた。
まだ上手く焦点があっていないがとりあえず安心できそうだ。
「美魚、大丈夫」
「ええ、どうしたの理樹君」
「理樹君てひょっとして美鳥か?」
「もう美鳥って大事な恋人の前で別の女の子の名前の名前を挙げるなんていけないな」
どうやら意識を失った拍子に美鳥と入れ替わったとかそういうことはないらしい。
それにしてもお酒を飲むと性格が変わる人がいるというけれど、ここまで極端に変わる人は珍しいと思う。
日頃みんなの抑え役に回っているけれど、美魚もみんなと同じように羽目をはずしたい気持ちがあるのだろうか。
そう思うとたまにはこんなのも悪くないかなと思う。
「それにしても熱いわね。うーん、脱いじゃえ」
そう言うと服にスカートさらにはブラジャーまであっという間に脱いでしまった。
同棲し数えきれないくらい体を重ねてきたけれど、お酒で少し紅く染まった体はいつもより艶かしく感じる。
「あれ、もうこれないな。理樹君新しいの持ってきて」
「さすがにもうダメだよ」
水で飲むかのように次々と缶を開けて飲んで行ったが、さすがにもうこれ以上は体に良くないと思う。
「……理樹君のケチ、そんなこと言うんだ」
最初は不満げに僕の方を見ていたが、だんだんその顔がいたずらを思いついたような愉快そうな顔に変わっていく。
まるで美鳥のような、いや、美鳥でもここまではなかったくらい楽しそうな顔に。
「それじゃあこっちを飲むね」
そう言うと美魚は僕のズボンに顔をうずめチャックを開け僕のペニスを取り出した。
そうしてペニスを口に含み舌で責め立てる。
信じられない。
普段は頼んでもめったにフェラなんてしてくれないのに自ら進んでするなんて。
しかも舌の動きもおずおずとした動きではなくかつて感じたことがない激しい動きだ。
その激しさに耐えかねてすぐに僕の射精感が高まった。
ドピュルッドピュルッ
大量に流し込んだために口の外にも白い液体が飛んだ。
美魚はちろりと舌を出すと僕が出したものを一滴も逃さないかのように自らの顔をなめまわした。
「にがいけど。やっぱりこっちの方がおいしいな。それじゃあ今度はこっちで飲むね」
そう言って自分のパンツをずり下ろすと美魚は僕の体にまたがった。
騎乗位なんて今まで一度でもしたことがあるだろうか。
日頃は僕にされるがままの美魚が自ら攻めようとしている。
「お・か・わ・り」
結局朝までに何回美魚に放出しただろうか。
気を失っても美魚の責めで目を覚ますという天国と地獄を一度に味わうような体験を僕は朝までし続けた。
「直枝さん、一体これはどういうことですか」
最初に耳に飛び込んだのは美魚のその言葉だった。
表情はすっかりいつものクールな顔に戻っている。
どうやらお酒はすべて抜け切ったみたいだ。
あれだけ激しく汗を流したのだから当然か。
「なぜわたしは裸で直枝さんもズボンを下ろしているのですか。まさか私がお酒に酔った隙に……恐ろしい。これほどの鬼畜だったとは」
「はは」
「もう二度と直枝さんのいる前ではお酒は飲めませんね」
「できたら僕がいない所でもお酒はやめてほしいけれど」
僕の言葉の意味がわからないようにきょとんとしている。
僕を恐れるように手で体を隠している人がさっきまで一方的に責め立てていたなんて信じられない。
そんな美魚の様子を見ながら、もう何があっても美魚がお酒を飲むことがないよう気をつけようと僕は決意した。
>>532 RPG化しちゃえしちゃえ〜
>>533 いまだに名前で呼んでもらえない理樹君、不憫な子
それといつからそんな不真面目になったんだろう
西園さんなら・・・酒が入ればこうなる気がする
>>533〜
>>536 美魚ちんやらしすぎだww
でも普段クールな子に限ってこういうとき大胆になるという・・・・
腐女子だから妄想力とかすごそうだしなw
gj
通常版のパッケージを見て思いついたSS。
思ったよりもボリュームのあるものになってしまいましたw
というわけで、投下。
僕たちだけの修学旅行も終わり、涼しくなりはじめたころ。
あいかわらず僕たちは、放課後になるとグラウンドに出て、野球をしていた。
ボールを追い、捕まえ、そして投げ返す。
試合相手なんて決まっていない。それでも、みんなで何かをやることが楽しかった。
恭介「みんな、しゅうーごーう!」
みんなも疲れてきたころ、恭介が手を挙げてみんなを呼んだ。
西園さんが待つ、グラウンド外れの樹の下に集まる。
恭介「これから、みんなで写真を撮る」
そう言うと恭介は、胸ポケットからデジタルカメラを取り出した。
葉留佳「おぉーーーっ!!」
小毬「すごいねぇ〜」
美魚「最新版ですか」
真人「そんなのいつ買ってきたんだよ」
恭介「リトルバスターズが想像以上に売れたんでな、ボーナスが出た」
いまさらながら、恭介の言っていることはワケがわからない。
恭介「それで、このカメラで集合写真を撮るわけだが」
恭介「これは通常版のパッケージを飾るものになる」
小毬「はぇ? つうじょおばん?」
謙吾「何を言ってるんだ、恭介」
みんなを見回すと、頭に『?』がついているような顔がしていた。
ただ、そうでない人もふたりいた。
来ヶ谷さんは、いつもの不敵な笑みを浮かべていた。
もうひとりは──クド? 緊張した面持ちで、恭介を凝視していた。
恭介「みんな、いい笑顔でよろしく」
そんなみんなにはお構いなしで、いつもの悪戯っぽい笑顔を浮かべた。
恭介「さて」
といって、周囲をみまわす。
恭介「前回はたまたま笹瀬川が通りかかったから、頼んだわけだが」
恭介「今回はいない」
恭介「だから、セルフタイマーで撮ろうと思う」
「ちょっと待って」
僕は疑問を口にした。
「カメラを置く台が必要だね」
恭介「いや、地面からのローアングルでいい」
恭介「パッケージは縦長だから、下から撮れば高さが引き立つ」
だからさっきから何を言ってるのさ、恭介。
来ヶ谷「恭介氏もなかなかやるな」
来ヶ谷「そうやってぱんつの中を撮ろうとしているんだろう」
恭介「いや、全年齢対象だからそれはない」
口調は冷静だが、額に汗をかいていた。
来ヶ谷「そんなもの、後で編集すればなんとでもなる」
来ヶ谷「で、元の写真は恭介氏が大切に保管して…」
葉留佳「あ、じゃああたしは後ろでいいですヨ」
西園「私も後ろに下がります」
鈴「変態兄貴」
女性陣が軽蔑の視線で恭介を見る。
来ヶ谷「まあ、私は別に構わないが」
この人だけは別次元だった。
来ヶ谷「首と胴体が離れてもいいと言うのなら、な」
と思ったら静かに怒っていた!
恭介「ま、まあわかった。だったら、こういうのはどうだ」
恭介「カメラ位置のセッティングは女性陣に任せる」
恭介「セルフタイマーを押すのも女性陣に任せる」
恭介「それならいいだろう」
来ヶ谷「なるほど、それならもしぱんつが写ったとしても、恭介氏の責任にはならないわけだな」
来ヶ谷「ま、それで手を打とう」
恭介「それじゃあ、誰がカメラのセッティングを」
クド「はいっ! はいはいはーい! なのですっ!」
恭介が言い終わる前に、クドがぴんと手を挙げていた。
みんながざわめく。ここでどうして、クドが?
クド「私にまかせてくださいっ」
クド「これでもおじい様に、写真については鍛えられました」
クド「日本人はみんな、首からカメラを下げて生活していると言っていましたです」
相当昔の、それも観光地にしかいない日本人のイメージだった。
クド「だから私が日本に来た時には、首からカメラを下げてなくて、とまどいました」
クド「と思ったら携帯電話でみなさん写真を撮っていらっしゃいましたっ」
クド「時が過ぎても、日本人=(いこーる)カメラなのだと実感したのですっ」
クド「すごいのですっ」
クド「すもーるばっとしんぷるじゃぱん、なのですー」
両手をぱたぱたさせながら熱弁をふるうクド。
小毬「うん、じゃあクーちゃん、よろしくね〜」
謙吾「頼むぞ、能美」
クド「はいっ」
ま、クドならヘンなものは撮らないか。
>>352 みおっちの呪文にティルトウェイトが入っててワロタw
てかザラキ連呼はクリフト?
>>323 みおっち(*´д`;)ハァハァ
クド「えーと、えーと、じゃあライト線に背中を向けて、みなさん立ってくださいです」
日はまだ高い。逆光になることもなく全員が写真におさまった。
それからてきぱきとクドが立ち位置を指定していった。
クド「背の高い恭介さん、井ノ原さん、宮沢さんはいちばん後ろで」
恭介「おう」
真人「わかった」
謙吾「うむ」
恭介を中心に3人が肩を組む。
クド「その前に来ヶ谷さんとリキ、おねがいします」
「OK」
来ヶ谷「うむ」
僕と来ヶ谷さんがその前に立つ。
横を見ると、来ヶ谷さんの視線が、ほとんど同じ高さにあった。
クド「そのさらに前に、鈴さん、三枝さん、西園さん」
鈴「わかった」
葉留佳「了解デスっ」
美魚「わかりました」
中腰になって3人が僕の前に立つ。
西園さんは、あいかわらず日傘を開いたままだった。
クド「一番前に小毬さん、おねがいします」
クド「私はタイマーをセットしたら、小毬さんの横に入るです」
小毬「おっけーだよ〜」
結局、背の高さで並び順が決まったような物だった。
その後、クドの指示で僕が前に出たり、来ヶ谷さんが前の列に合流したりして、写真の構図は決まった。
恭介「能美」
クド「はいっ」
恭介「ちょっとカメラを、能美から見て左に傾けてもらえないか」
クド「はい?」
恭介「斜めにすれば、それだけ構図に面白みが生まれる」
クド「そうなのですかっ」
恭介「みんなの一枚絵だって、斜めのほうが多いだろ」
クド「そうですね、わかりましたっ」
いやクド、僕には恭介の言ってる言葉の意味がさっぱりわからないよ。
『いよいよなのです…。
みんなの前でリキとぺたぺたできる、千載一遇のチャンスなのです…。
女クドリャフカ、このチャンスきっとものにしてみせるのです!』
『それにしても、来ヶ谷さんには感謝感激亀田製菓のひなあられなのです…
写真を撮ることを教えてくれて、しかもそのときに自分がシャッターを押せば
位置は決め放題、寸前にリキとくっつき放題、と教えてくれましたです…』
『はぁーっ、なんか緊張してきたのです…
何か忘れていることは…忘れていることは…ないですか…』
「野球の試合に勝ったときのは、使えなかったの?」
僕は恭介に聞いた。
恭介「いや、あれはもうゲームの中で使ってるから、使えない」
恭介「やっぱり撮り下ろしのほうがいいだろ」
「まるで僕らがゲームの中の登場人物みたいじゃないか、恭介」
『…ようしっ』
クド「おっけーですっ」
クド「これから写真を撮りますです」
恭介「セルフタイマーは3秒に設定しておいた。シャッターを押せばタイマーがスタートする」
恭介「シャッターを押して液晶画面に数字が出たら、3秒以内に立ち位置に移動すること」
クド「はいっ」
片側に木の枝をはさんで、角度を作ったデジタルカメラのボタンを押し、クドが走ってくる。
クド「わふっ」
思いっきりぶつかった。しかも僕の体に密着してくる。
クドの柔らかい肌が、服やマントの上からでも感じられる。
僕はまばたきだけはしないように、気をつけてその時を待った。
… …… ………
シャッターが下りない。
葉留佳「クド公ぉ、ちゃんとシャッター押したぁ?」
クド「はいっ、まちがいなく押したです」
僕の体から離れながら、クドが後ろを向いて言った。
恭介「数字はちゃんと確認したのか?」
クド「ちゃんと『30』と液晶画面に出てたですよ」
来ヶ谷「えっ?」
謙吾「『30』?」
みんなの目が恭介に集中する。
恭介「…すまん。セルフタイマーが30秒になった」
全員が盛大にコケた。
鈴「そんな待てるかっ!」
鈴のローキックが恭介に炸裂する。
真人「ぐあぁぁぁぁっ!」
真人に誤爆していた。
クド「恭介さんなにしているですかっ!」
珍しくクドもキレる。
「ていうかよくそんなカメラあったね…」
美魚「30秒待つ、って、明治時代のカメラですか…」
そのまま待つことに。
『15秒前!』
デジタルカメラから、格闘技のリングアナのような野太い声が聞こえた。
いったいどこで買ったんだ。このデジタルカメラ。
…ことん。
木の枝が外れ、デジタルカメラの角度がなくなった。
小毬「あ、クーちゃん私が元に戻すよ〜」
「小毬さん、時間少ないから急いで」
小毬「わかった〜」
わかってなさそうな、のんびりとした口調だった。
小毬さんが木の枝をデジタルカメラの下に差し入れ、僕の背中の後ろに立つ。
小毬「あと2秒だよ〜」
フラッシュが光った。
クドが「おわりましたっ」と言いながらカメラに手を伸ばす。
その瞬間、フラッシュがもう一度光った。
クド「わふっ!?」
あわてて目を押さえるクド。
来ヶ谷「クドリャフカ君。最近のデジタルカメラはフラッシュが2回炊かれるのが通例だ」
来ヶ谷「フラッシュが1回だけだと、眼底の赤色がそのまま写ってしまう」
来ヶ谷「だから一度フラッシュだけを炊いて瞳孔を小さくしておけば、次に写真を撮っても目は赤くならない」
来ヶ谷「最近のデジタルカメラにはこういう『赤目防止機能』が大抵、ついている」
来ヶ谷「覚えておくんだ、クドリャフカ君」
クド「そうだったのですか…」
葉留佳「あはははははっ、クド公はやっぱりダメダメワンコだなァ」
クド「ごめんなさいです。赤目は知っていましたが、赤目防止機能は知らなかったのです…」
クド「現像液の作り方や、暗室の作り方だったら知っていたのですが…」
うつむきながら、クドは両手の人差し指を突付き合わせていた。
いや、現像液とか暗室とか、そっちを知っているのはすごいよ、クド。
「しょうがないよ。クドは知らなかったんだから」
「携帯電話にもカメラ機能はついているでしょ?それを使って勉強すればいいよ」
クド「ごめんなさいです、リキ…私の携帯電話にカメラはついていないのです」
ポケットから取り出した携帯電話は、ストレートで薄いタイプの物だった。
小さな手のクドに、使いやすいタイプを選んだのだろうか。
クド「うー、失敗しましたです…もう一度撮り直しましょうか…」
恭介「いや、これでいいじゃないか」
カメラを手に取った恭介が言う。
クド「そうですか?」
恭介「見ろ。この能美の姿を。女子高生ポーズを決めているみたいじゃないか」
美魚「その喩えは、少々古すぎると思います」
葉留佳「いやーそんな昔から女子高生ウォッチですかぁ、かないませんなァ」
来ヶ谷「そうか、恭介氏の性癖はそこから来ているのか」
鈴「やっぱり変態だ」
恭介「いや、みんなそう言うけど見てみろこれ!」
そう言って、恭介がデジタルカメラの液晶画面をみんなに見せた。
そこには、まぎれもなくリトルバスターズのかたちが、あった。
恭介がみんなを包み込むように、みんなを見つめ。
その恭介のまわりに、真人と謙吾がいる。
葉留佳さんは、はちきれんばかりに広げたピースサインを決め、
引っ込み思案な鈴は、横目でこちらを窺っている。
ミスティックな雰囲気を漂わせた来ヶ谷さんが、ウィンクで茶目っ気を出し、
その横で日傘を手に、物憂げな瞳でこちらを見る西園さん。
僕の前にはクドが手を伸ばしていて、
僕の後ろでは小毬さんが僕の肩に手をかけている。
幸せな世界。
それが僕らの、リトルバスターズ。
そこには一辺の陰もなく、すべてがきらきらと輝いていた。
葉留佳「改めて見るといいっすね、これ」
来ヶ谷「うむ。よくやったぞクドリャフカ君」
美魚「素晴らしい出来です」
真人「何かこう、うまく言葉にできねぇけど…スーパーグレートトロピカルランドって感じだよな!」
小毬「しあわせなふんいきでまくりだよ〜」
鈴「…あたしは嫌いじゃない」
謙吾「能美、ありがとう」
「僕もこの写真、好きだな」
クド「あっ、あ…ありがとうございますっ」
クドは声を震わせながら、僕たちに向かって最敬礼をした。
恭介「誰が欠けても、この写真は出来なかった」
後ろから声。
恭介「みんながいるから、この写真が撮れたんだ」
恭介「世界中のどんなカメラマンにも、この写真は撮れやしない」
恭介「なぜなら、俺達はリトルバスターズだからだ!」
恭介「ひゃっほーう!」
飛び上がる恭介。
『とってもよく、撮れました…いや、撮らせてもらいましたです。
私はリキも大好きですけど、それと同じくらい、リトルバスターズのみなさんも大好きです。
ずっとずっと、いっしょにいられるといいです。
私の…
…私たちのリトルバスターズ。
私の、帰る場所。』
>>549 これはいい!!
クドのちょっとやらしい考えとか結局失敗してるとこがかわいいよ・・・・
最後の締め方もgj!
最高だぜひゃっほーーー!
GJ!クドめらかわいい。
こういう全員参加物はやっぱいいなぁ
>>539 投下の途中に入ってちまってすまなかった・・・
これで勘弁してくれよ
つ筋肉
>>549 通常版の絵はすごいと思うけど
それだけでここまで創造できる549が素晴らしい
GJ!
全員メインだと思ったらクドメインでした!?
リトルバスターズ最高ーーーーーーー!
>>549 GJ!
発想がすごいな…各キャラの特徴も出しながら上手く纏まってる。
思わず筋肉分けてあげたくなった…!
謙悟「古式、質問なんだが…」
古式「はひ?なんへひょう?」
謙悟「まず口を俺のから離してくれ…」
古式「ん…ちゅ、ふぅ…で、なんですか?」
謙悟「ああ…この状況だ」
古式「はい?」
謙悟「俺はいったいどうなってる?」
古式「下半身裸で、後ろ手に縛られて、私に嫐られてます」
謙悟「ああそうだ。まあ、これも慣れたから仕方ない」
古式「慣れたんですか?」
謙悟「これで八回目だぞ?」
古式「…えへへ」
謙悟「まあいい。それで本題なんだが…なぜお前はこの世界でこんなことができるんだ?」
古式「私がしたいからですけど」
謙悟「…ここは俺たち8人で作った世界だ。俺たち以外はみんな人形みたいなはずなんだが…」
古式「ああ、簡単です。私は膝だけで1m跳べますし、カエルを殺さず岩を砕けます。関節をはずす痛みを和らげられます」
謙悟「…嘘だ」
古式「8人の想いが作った波紋…あれくらいなら1人で作れます」
謙悟「………」
古式「だって私の家、仙道を修めてますから」
謙悟「…HOLY SHIT」
古式「みなさんがあの2人を強くするという目的で作った世界に、私は宮沢さんを好きにするという目的で介入しました」
謙悟「……hahaha」
古式「これが私のオーバードライブです。というわけで…」
謙悟「?」
古式「いっただきま〜す」
謙悟「ちょ、やめ…アッー!」
最後はトランスアキシャル面切断か
>>549 これはGJ!
クドの途中で何かを企んでるところとか…デジカメの声とか…
何か微笑ましい光景が頭に浮かんできましたヨ
謙吾「…恭介」
恭介「謙吾、か…いったいどうした?」
謙吾「イレギュラーだ…古式は、この世界の影響を受けてない…」
恭介「そうか…大変だな」
謙吾「…驚かないのか恭介?」
恭介「まあ、気付いてたしな…アイツが失明した理由知ってるか?」
謙吾「病気だろ?」
恭介「違う。吸血鬼と戦った時に、高圧で発射された体液で眼をやられたそうだ」
謙吾「う、うりぃ…」
恭介「ま、俺からすればお前のがすげえよ。もう八回だろ?それも休みは一日だけで」
謙吾「知って…」
恭介「精々頑張ってくれ…武運を」
謙吾「恭介ぇぇぇえええ!」
古式「宮沢さ〜ん、お迎えに来ましたよ?」
謙吾「ちょ、スタンガンとかまじやめ…アッー!!」
>>563 なんだかこの古式×謙吾はいいなwwww
(謙吾は「厄介な女に目をつけられまくりグランプリ2007王者」の称号を得た)
>>563 実は失明の現場に居た恭介
勿論吸血鬼はオラオラしました
むしろ恭介が吸血鬼だろ…映画的に考えて
恭介「俺じゃないさ、斉藤が謎の生命体3種を連れて古式とヤりあってたんだ」
お前だーーーーーーーーーーー!!!!!
>>567 実は斉藤のマスクが石仮面でしたとかいうアレだろ?
あーん!恭様が死んだ!
恭さまよいしょ本&恭さまF.Cつくろー!って思ってたのに…
くすん…美形薄命だ…
・゚・(ノД`)・゚・うっうっう…ひどいよお…ふえーん!!
この間「今、時代は棗恭介だ!」のメールを出してまだ2週間じゃないですか!
どーして、どーして!?あれで終わり!?嘘でしょ!?
信じられないよおっあんなBAKUHATUごときで死ぬなんてっ!!
往人と差がありすぎるわっ!!生き還りますよね?ね?ね?
……泣いてやるぅ・゚・(ノД`)・゚・
私はあのおそろしく鈍い彼が(たとえ(21)でもさ!ヘン!)大好きだったんですよっ!!
恭さまあっ!死んじゃ嫌だああああああっ!!
だーまえ先生のカバッ!!え〜ん・゚・(ノД`)・゚・
byみおっち
何を言っている?
ところでこのコピペって元はだれ何だっけ?
ジョジョのストレイツォだった気が
はろー。ここでオレPOP。
りんちゃん編、難産だった……orz
こいつらエロい方向に動かない動かない;
と言うことでリトバスえろ補完、ラスト鈴ちゃん編投下予定。
ラストでもいつもとなーんも変わらないけどナ!
ではリロード見てみまふ。
あ、場面忘れてた
鈴と風呂入った直後の夜ってコトで。
こんなのでレスつかっちまってスマン;
「相変わらずやることないな。理樹、あたしはもう寝る。おやすみ」
「あ、うん。おやすみ」
僕は平静を装っているが、さっきのお風呂事件以来全くもってドキドキが止まらない。
鈴は何とも思っていないのだろうか。
僕の方は脱衣所にあった鈴の下着にさえ自分を抑えきれなくなるほどドキドキしてるって言うのに。
僕の隣では鈴が寝ている。すぐそこに、手の届く位置に。
「ねぇ、鈴……そっち、いっていい?」
「なんだ? 急に怖くなったのか?
わかった、こっち来い」
……いや、怖いワケじゃなくてふしだらな気分ですごめんなさい。
「手、握っててやる。だから安心して寝ろ」
鈴が布団からもぞもぞと手を伸ばし、僕の手を探してきゅっと握りしめる。
うわ――
鈴の手って、こんなに暖かかったっけ。
その手の温もりから、柔らかさから、僕の正気をゆるゆると溶かしていく。一瞬で吹っ飛ばされるようでなく、角砂糖にお湯を注いだように、ゆるゆる、ゆるゆる、僕の中に鈴への気持ちが溶け込んでくる。
「っ! こら、理樹! なんだ、お前、近寄りすぎ!」
知らず、僕は鈴の布団に潜り込み、鈴を抱きしめるくらいにまで近づいている。
「鈴、鈴はドキドキしてない? 僕は、もう、さっきからおかしくて止まらないくらいだよ」
握った手を自分の胸に押し当てる。鼓動が鈴に伝わるように。
「なにぃ……あ、あたしは……な、なんかドキドキしてきたぞ。どうしてくれるっ」
鈴の手の温もりが微かに上がる。僕はそれだけで気持ちが溢れそうになり、鈴を、今度こそ抱きしめる。
「わ、わ、理樹、やめろっ、はーなーせーっ!」
「鈴? 鈴は僕のこと、好き?」
僕は布団の中の、僕とは違う暖かさを感じながらゆっくりと言葉を紡ぐ。
「そ、そんなことないぞっ!」
「そっか。でも、僕は鈴が好きだよ」
なんでだろう――
「なんだと……じゃあ、あたしも理樹が好きだ」
「うん、ありがとう。でも、僕の好きと鈴の好きは違うよね」
どうしてだろう――
「そんなことないっ! 理樹よりあたしの方が理樹を好きだっ!」
どうしてこんな恥ずかしい台詞が、するすると言葉に出て来るんだろう。
「うわぁ、もうなんだかめちゃくちゃだ! いや、くちゃくちゃだっ!」
「くちゃくちゃだね……鈴、好きだよ。愛してる、っていうのかな、こういうの」
「……くちゃくちゃ恥ずかしい奴だな……」
こんな気持ち、今まで感じたこともなかったのに。
どうしてこんなに愛おしいんだろう。
「鈴はどう? 僕とは違う?」
「うぅ……あ、あたしは……よく、わからない……」
「うん。そう言うと思った。でもそれでいいや。鈴が本音を言ってくれたことの方が、今は嬉しい」
ずっと、ずっと、恭介の後ろに隠れていた鈴。
本当はとても暖かくて優しい鈴。
鈴の暖かさの、鈴の優しさの、ほんのひとかけらに触れただけで、僕の中に鈴で満たされる。
今、僕は、この温もりを守りたい。
多分、たったそれだけの、単純なキモチ。
「鈴……キス、したいな」
「り、理樹はあたしとキスしたいっていうのかっ!」
鈴の顔が目に見えて真っ赤になっている。
戸惑う姿が可愛くてしょうがない。
でも、ダメ。火を付けたのは鈴だよ。
「うん。いや、したいって言うか、する。鈴、目を閉じて」
「こら理樹っ! ちょっとまて……っ!」
「待たないよ」
それだけ言って、僕は鈴の唇を奪う。
「わ、にゃ、んっ……! んぅ……」
鈴は緊張して、目と共に唇をぎゅっとすぼめているせいで、考えているよりはちょっと堅い感触が僕の唇に触れる。
そのまましばし、鈴はじっとしたまま身じろぎ一つしない。
僕の方からゆっくりと唇を離す。
「ん……っぷはぁっ!」
鈴はわざとらしく大きく息を吐き出す。
「んぷ。鈴、可愛い。大好きだよ」
「……」
鈴は顔を真っ赤にしてあさっての方を向き、息を呑んだままぼーっとしている。
「それと、もう一回」
「え、ん……んふぅ……っ」
いきなりのリプレイに鈴は一瞬身体を竦めるも、今度は抵抗無く僕の唇を受け入れる。
今度こそ、鈴の柔らかな唇の感触が僕にも伝わる。
僕は鈴から唇を離し、それから鈴の身体に手を伸ばしてゆっくりと僅かなふくらみに触れる。
「こ……こら理樹、どこ触って……」
鈴の抵抗は思ったよりも少ない。むしろどうして良いのかわからないかのように戸惑い続けているだけで、不快は感じていないようにさえ思える。
「……」
僕は無言で鈴の微かな柔らかさを味わう。鈴も女の子なんだな、と改めて感じる。
「や、やめ、理樹……ん、理樹……」
鈴は自分の感情がどういった物なのかわからないのか、くすぐったそうに身を捩る。
僕の手に、鈴の下着越しでもわかるようなくらい堅くなってきている感触を感じる。
「ま……待て、理樹、あたしは……んっ、どうして、いいか……んぅ、わからない、ぞ」
「うん。じゃあ、僕のことだけ考えてれば良いよ」
「できるか、ぼけぇ……」
そう言いながらも鈴の声に甘い吐息が混じっている。
「鈴……鈴が見たい、脱がすよ」
「や、やだ、やめろ変態……っ」
「だーめ。おとなしくしてね」
「んにゃぅ〜……」
鈴は恥ずかしそうに真っ赤になって身体を竦めている物の、僕の言葉に合わせて動いてくれる。
「ほら、バンザイして……そう、ありがとう、良い子だね……」
ほとんど子供をあやすような風にしながら、僕は鈴の服をするすると脱がしていく。
服を脱がせてスポーツブラを取り、ズボンとぱんつを結構たやすく脱がせる。
僕は鈴の裸を目の前にしている。
しなやかな猫を思わせる細い体つきにすらりとした手足、先ほど味わった柔らかな双丘は小さいけれど、鈴の可愛さをむしろ際だたせているようでもある。
……恭介がバトルで鈴を負かすたびに相当屈辱的であろう称号をぽんぽん付けていたけど……どうしてこんなところまで確認していたんだろうか……
鈴の女の子の部分を見てしまい、思わずそんなことを考えてしまう。
「み、見るな……はずかしいだろぉ……」
「そんなこと無いよ、恥じることなんて無い。そうだね、くちゃくちゃ可愛いよ」
「……こいつ馬鹿だ……」
「そうかもね。鈴に対してだったら、僕は馬鹿になっちゃうよ」
鈴は自分で見るなと言いつつも、目をぎゅっとつぶって羞恥に耐えながらも隠すことなく僕に裸体を晒している。
僕も自分の服を脱ぎ、ありのままの僕を鈴の前に晒す。
「鈴、僕を、感じて……」
そう言って僕は鈴にキスをし、鈴に身体を重ねる。
「ん……んんっ、ん……っ」
僕は鈴の唇を吸いながら、鈴の身体に手を這わす。
肩から背中、腰から胸、お腹から太股へ、滑るように撫で回して再度胸へと終着して揉みしだく。
「り、理樹……くすぐったい、にゃふ、んにゃぁ……」
「むずむずして気持ちよくなってこない?」
言って、僕は鈴の胸の頂点をぺろりと舐める。
「んにゃんっ! うぅー……むず……むずぐったい……」
「ん。その、むずぐったい? のを感じてて」
「やじゃぼけぇ……っや、んぁっ、く……ん」
僕は執拗なまでに鈴の可愛らしい胸を攻める。
舐めて、摘んで、捏ねて、揉んで、甘噛みして、転がして、回して、撫でて。
鈴はその都度可愛い声で囀りながら、身体をぴくぴくと撥ねさせる。
僕は鈴の胸を散々弄り回して、それから両の手でお腹を滑らせて、鈴の入り口に手を寄せる。
「……っ! 理樹、ほんとに、するのか……っ!?」
知識としては何とか知っているのか、鈴はさすがに大きく身を竦める。
「うん。……何でかわかんないけど、今この瞬間に、鈴を愛してあげたいし、今しないとダメな気がする。
だから――」
それだけ言って、僕は鈴の入り口を押し広げ、少しだけ湿った鈴の中に指を滑り込ませる。
「ふきゃ……っ!」
鈴が一言だけ啼く。潤滑油こそ少ない物の、鈴の中は熱く火照っていて僕を受け入れる準備が整いつつある。
「り、き、ぃやだっ、めっ! っひにゃぅ……っ!」
僕の指が鈴の襞を掻き分け中を撫で回すと、一層高い声で鈴が啼いて身体をねじ曲げ締め付けてくる。
「力を抜いて、鈴。僕に任せて」
そう言うが、僕だって緊張もあるし何よりそんな経験もスキルもこれっぽっちもない。
ただ、鈴を愛したいっていうことと鈴に僕を感じてもらいたいっていう、きっと簡単すぎる我侭からの発言だ。
僕は鈴の中を優しく掻き回す。中の壁に触れるたび、じわりと鈴が粘液を滲ませる。
鈴は身体を揺らし、入り口をひくひくすぼめながら僕の指をじっと受け入れてくれる。
「だいぶ濡れてきたよ……鈴、気持ちいい?」
「っ……、知るかぼけぇ……っ!」
僕はちょっと意地悪そうにそう聞いて、思った通りの鈴の意地っ張りな反応に悪戯心を刺激される。
だから僕は、鈴の入り口に顔を持っていって中まで舌を入れて舐めだす。
「うゎっ!! 理樹、そんなとこ、舐め……めっ! ひゃう、ぃ……っ!」
なあみんな聞いてくれ…
黒古式さん
>>201とか黒古式さん童話風
>>256とか
黒古式さん波紋疾走
>>556とか書いて気付いたんだ…
おれ古式×謙吾しか頭の中にないわ
他に思いつくのはアッー!だけだしさ…
僕はとろとろ溢れてくる鈴の蜜に唾液を絡め、鈴の脚の付け根をべたべたになるまで濡らしまくる。
「ゃ、ぃゃっ! んぅ……り、きっ! こぉ、らっ! むずぐった、すぎる……んにゃうー……」
「ね、鈴。僕のも……いいかな」
僕は布団からはみ出してる下半身を反転させ、鈴の頭の方へと持っていく。
「ひゃうっ……り、き、凄い、ことに、なってるぞ……」
そりゃあこれだけ魅惑的な状況下ですもの。僕だってもうはち切れんばかりですよ。
「鈴のを舐めてあげてるように……僕のも、ね」
「こ、これ、舐めるっていうのかっ」
「うん。鈴にしてもらったら、きっと僕も気持ちいいと思うんだ」
「うぅ……」
鈴は相当躊躇していると思う。
でも、僕のモノに鈴の吐息を感じ、だんだんその息が近づくのがわかる。
そうして鈴は恐る恐る、僕の先っぽに口を付ける。
「うわ……っ、鈴、良い、もっとお願い」
僕の言葉を聞いてか、鈴の舌先が僕の先っぽをちろちろと舐め、少しずつ円を描くように竿の方に延びていく。
「……っく、鈴、気持ちいい……鈴も、もっと、気持ちよくしてあげる……」
そう言って僕は鈴の中へ再度舌を差し込む。
「ふにゃぅ〜っ! 理樹、あ、あたしはもういい、から……っ」
「一緒に、気持ちよく、なろう……ね?」
そう言って鈴の周りの柔らかい襞をさすり、涎とも粘液とも取れない物をまぶして中の滑りを良くする。
鈴は鈴で反射的に舐めてた僕のモノを口の中に含んでしまい、そのまま裏筋から舐め上げるようにする。
うわ、これきっつい……まさか鈴にそんなテクニックがあるわけないと思うけど、無意識下の恐ろしさって奴だろうか。
僕ら二人、お互いの性器を口と手で弄り舐め回し、より一層熱さを身体に蓄積させる。
「ふ……んっ、んぅ、く、ちゅ、ぷふ、れぷ……んく……っ」
「ちゅ……んぷ、んく、ちゅる……はむ、んふぅ……んじゅ……」
お互い気持ちいいのを我慢して気持ちよくするのを競い合うように、相手の物を愛撫する。
「……んぁっ……くは、鈴……もう、しようよ……鈴の中を、僕で埋め尽くしたい……」
「はぁ……っ、あ……んっ、んにゅう……」
鈴が僕のモノから口を離し、くたりと布団に沈む。
僕は体勢を元に戻し、鈴と面を合わせる。
「理樹……やっぱり恥ずかしいぞ……こ、こんな顔、見るなっ」
「うーん、それじゃ後ろ向いてもらって良い?」
僕は鈴の頬に軽くキスを数回し、鈴にうつぶせになってもらう。
鈴の腰を持ち上げ、お尻を突き出す格好にする。
「じゃあ、いくよ……」
「ま、まてっ! こ、これはこれで恥ずか……っ!」
そう言う鈴の小振り目なお尻に僕は自分自身をあてがい、鈴の入り口を探し当てて、そこへ挿入していく。
「……っ! きゃぅ……いた……理樹、痛いっ! すとっぷ、こら理樹っ! んきゃうぅーっ!」
鈴が軽い悲鳴に近い声で啼く。鈴の身体は少し小さめなせいか、苦痛がそれに比例しているのかもしれない。
僕は鈴に覆い被さるようにぐいと腰を沈め、鈴の奥の方まで押しつけて根本まで完全に埋没させる。
鈴の中はやや抵抗あった物の、僕のモノを何とか納めている。
「鈴、入ったよ。僕、鈴と今、繋がってるんだよ」
「うぅ……理樹のが、あたしの、中に……っは、うん、痛いけど、わかる……っぅ」
「ごめんね、鈴。痛くしちゃって……でも、どうしようもなく、僕、気持ちいい……鈴の中、気持ちよすぎる……」
素直な謝罪と快感を背中越しの鈴の耳元で囁く。
「……っぅ……理樹は、きもち、いいのか……」
鈴は息を整えながらそんなことを言ってくる。
「はぁ……ぅ、く……んーと……なんだっけ、あたしは、アレすればいいのか? ひっひっふー、っていうのか」
「いやいや、それはもうちょっと先だよ」
この時点でラマーズ呼吸法してもねぇ。
「でも、大きく息した方が痛みが少ないかもしれないから、そうして」
「……わかった」
僕は鈴の様子を見ながら、少しずつ腰を動かす。
「ん……っ、はあぁ……、く、は……あっ、ふうぅ……っ」
ずちゅずちゅと鈴の中を、音を立てて動き回る。鈴は唇をかみしめて大きく息をし、僕の動きに合わせる。
「鈴、大丈夫?」
「いたいわぼけー……理樹は、っ、痛く、ないのか?」
「うん……はっきり言っちゃうと気持ちよすぎておかしくなりそう。鈴がもっと欲しい……」
「うぅ〜……じゃあ、我慢するから、もっと気持ちよくなれ」
鈴は苦痛に顔を歪め、額に汗を滲ませ目にはうっすら涙すら浮かべているのに、そんな殊勝なことを言ってくる。
「そんなこと言っちゃうと、知らないよ……僕はもう鈴の中で暴れたくてしょうがないんだから」
「うっさい、理樹の好きにしろっ」
……だそうです。
じゃあ――
「ひ、ひにゃうーっ!?」
僕は後ろから突いている鈴の太股を手にし、大股開きに抱え込んで僕の方へと引き寄せる。
ちょうど幼児におしっこさせるような形で抱え込み、鈴の華奢な身体を上下に揺する。
「や、や……にゃっ、めっ、こん、にゃっ、ひゃう……ひんっ、うぅ……」
ぐじゅぐじゅと音を立てて僕のモノが鈴の奥深くまで入り、軽く持ち上げては自重でまた奥へと突き込む。
「すごいかっこ……鏡でもあったら全部見えちゃうよね、これじゃ」
「や、やだっ、理樹、ド変態っ! ひゃぅっ、ふなぅーっ」
ふとそこで気付いたのだが、月明かりの中に光る小さな光源。
「――あ――っ! や、やぁっ、こら、おまえら、見るなぁ……っ!」
僕の拾ってきたガッツを始め、イルファン、メンデルスゾーン、アクタガワ、シューマッハ……
起こしてしまったのか、みんなじっと僕らを見ている。
彼らからすれば別段おかしな行為でもない。単に発情したと言うだけの自然な行動なのだろう。
でも僕らは違う。誰かが見ている前で肌を重ねることは一般的にはほとんどない。
それがたとえ猫だったとしても、むしろ鈴としては猫の方が気安いが故に、これは羞恥に拍車が掛かっているのかもしれない。
しかし鈴の羞恥は興奮をも喚起しているようで、猫に囲まれていることを意識してから鈴の中はぐりゅぐりゅと蠕動している。
僕は構わず鈴の腰を持ち上げて縦に揺する。それこそ本能的に鈴の中を行き来し続ける。
「鈴、気持ちいい……鈴は、気持ちよくない?」
「んっ……はあぁ……は、ふにゅ……入ってくると、っ、びりびり痛い……はぁ……抜くとき、むずぐったい……はぁ……っ」
「そっか、じゃあむずぐったくしてあげる」
僕はリズムを変えて、ぎゅっと差し込み、ゆっくりと腰を引いて抜き出すのを繰り返す。
「ひゃ、にゃふぅ……っ、理樹……むずぐったい、むずぐ、ったぃ……ひゃぅ……ーっ!」
鈴の声がどんどん甘さを増してくる。
それにつられて早くも僕自身、もうリズムを考えることなく鈴の中に自分自身を擦り付けるのに執着し出す。
「はぁ、はぁ、鈴、気持ちいいよ、鈴、僕、気持ちいい……っ!」
「理樹、理樹ぃ……んぅ、にゅ、はぁっ、理樹……り、き……」
がくがくと腰を振り、鈴も若干引きながらも自分で動き、僕を求める。
背中から首筋、耳の裏まで甘噛みしながら僕は意識がホワイトアウトしかけるのを感じる。
「ダメ、もう、僕、限界、イっちゃう……鈴、大好き、大好き鈴っ!」
「り、き、理樹……あたしも、理樹が――す、す……き……っ……理樹、好きぃ……っ!」
僕は抜くことすら考えもせず、鈴の中に思いっきり精を放つ。
びく、びく、びくと何度も僕のモノが撥ね、その度に熱い精液が鈴の中に飛び散る。
鈴は鈴でそれを受けて、声にならない声を上げて仰け反りながら僕の精を搾り取るかのように何度も中をすぼめる。
僕は鈴の中に最後の一滴まで注ぎ込み、身体を直して鈴のやや惚けている顔に滲む汗を全て舐め落とすようにキスをし、長い髪を撫でながら隣に転がる。
「馬鹿理樹……くちゃくちゃ痛かったぞ……」
「うん。僕は気持ちよかった。嬉しかった。鈴は痛かっただけ?」
「……い、い、痛かったわぼけーっ! それ以外あるかーっ!」
鈴はゆで上がったように真っ赤になって、布団の中で器用に僕をぼすぼすと殴る。
「ふかーっ! ふーっ、ふー……それで、あたしは理樹の赤ちゃんを産むのか?」
鈴はだんだん落ち着かせてそう言いながら、不思議そうにすべすべしたお腹を撫でる。
「わかんない。鈴の身体のサイクルも知らないし。でも、できたら欲しいな、鈴と僕の子」
こんな状況じゃなければ、ね――と心の中で付け足す。
鈴の中に出したのは後悔はしてないけど、状況がどうしても悪い。
ただ、今はそれを考えず、とりあえず鈴のおじいちゃんが帰ってくるのを頼りにするしかない
それから色々相談してみようと思う。僕らのことも、もし、子供が宿ったとしたら、そのことも。
今は鈴の手を放さずしっかり握って、光が射すのをじっと待ってから動き出せば、きっとそれで良い。
僕らはそうして、進展のない今日も眠って過ごし、新しい日常を待ち続けて行くしかないんだ――
ふぃん。
というかこの後本編であんな風に続くわけで……orz
さーて、2スレにわたってお目汚しし続けましたヒロインズエロシチュエーション補完、いかがだったでしょーか。
とりあえずオレは主人公×ヒロインつー王道が好きなんで、このスレにはややふいんき合ってなかったかもしれないけどナ;
なるべく原作忠実に、原作中に含めるようにと考えてたけど、上手くいったかなぁ。あんまり自信はナス。
でもま、こんな駄文でも付き合ってくれる人がいて、オレは嬉しくて泣いちゃうぜー!
読んでくれた人にはほんとに頭上がりませんです。感謝感激ありがとうなのぜー!
愛してるぜ、おまいらっ!
最後に。
リトルバスターズ最高ーッ!
妄想最高ーッ!
そして愛溢れるおまいらに幸いあれっ!
>>589 GJっ!
いいものをありがとう!
つか、猫に見られて恥ずかしがる鈴がメロカワユスww
よーし、俺も頑張ってくーにゃの続き書くぞコラー!
GJ!
>>589 乙!
リアルタイムで見ててどきどきしたぜ!
やっぱ理樹×鈴だな
>>589 乙じーじぇい
鈴かわいいよ鈴
理樹黒いよ理樹
やばい…クオリティ高いぜ
今書いてる理樹鈴エロありモノの構成を練り直すか…
>>589 別の創作に打ち込んでてなかなか来れませんでしたが…いきなりリアルタイムで大好物に遭遇>ω<
↑(いっとくけど小毬恭介支援でも本命は鈴理樹なんだからねっ!)
なんというかレベル上がりすぎで脱帽w
初々しさが前作より格段に伝わってきましたwむずぐったいは巧すぎるw
それと何より…愛が感じられて素敵でした(*´ヮ`)
あぁ…ウチもキャンパスストーリー飛ばして小毬×恭介同棲編やりたくなるーっ
>>589 なんという鈴のかわいらしさ。
クオリティ高すぎじゃぼけー!
GJ!
大好き大好きって夏めろの主人公かよ
599 :
名無しさんだよもん:2007/09/07(金) 06:36:16 ID:H0sQ1lpy0
■■■PC豆知識[危険なページを覗く前に]編■■■
-‐- 、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
, ' ヽ | こんにちは、倉田佐祐理です。
l⌒i彡イノノノ)))〉 / | 今回は危険なページを覗く時の対処方です!
乙!(| | ( | | | l / | 踏みたくても踏めない怪しいURLってありませんか?
| ! !、'' lフ/||__/ < 宣伝?・・ブラクラかも・・・ウイルスだったら・・・・でも、観たい。
|| ! |^ 、ヽ i 〔i). | そんな時、役に立つのがこの format.exe -c です。
<','l |⌒8^) 〈_/ . |
|i/ l !〉 !、_/ | 使用方法は、
/ /|リ l リ .| (1)「スタート」をクリック→「ファイル名を指定して実行」を開く。
_/^>l li^ヽ /|. . | (2)format.exe -cを貼り付け実行。
` つノ / |. | これで準備完了です。簡単でしょ?
/ ! .|
/ l !. .| format.exe -cを実行しますと、実行後のデータは
/ | | ! | ハードディスクに一切記憶されません。
/ / ! ! | | . | (フロッピーディスク等の書き込み禁止状態と同じです)
ァ / ! l | |. . | その為ウイルス・ブラクラ等の悪質データが侵入不能になります。
`‐L_L|_」┘ | (必要なデータも記憶されませんので注意!)
|_i 、⌒)⌒) | 元の状態に戻す時は、再起動させるだけでOKです。
| これで皆さんも安心して、ダウンロードが楽しめますね。
\________________________
>>589 これはGJ!
やはり理樹×鈴はいいな…乙だ
クオリティも高いと思うし、鈴らしさも出てて良かったと思う。
>>589 大いにいい仕事だ、GJ!
良くも悪くも子供らしさを保ったままの鈴が、理樹を受け入れようとする様がよく描けていると思う。
リトバスって最終的には理樹と鈴の物語だと思うので、こういう妄想はうれしいぜ。
ようしっ小ネタだ
「雨のせいで廊下が滑りやすいな、皆気をつけろ」
「はいなのですぅああ!」
「よっと…言ってるそばから転ぶんじゃない能美」
「わふー…恭介さんありがとうなのです」
「なに、気にする「がぶっ」いってえええええぇ!」
「ス、ストレルカやめるのですー!」
「もしかして抱きかかえたのが襲ってると勘違いされたのかな…」
「ぎゃあああぁ!」
「恭介さんすみませんでした…ほらストレルカも」
「ワン」
「…なぁに気にするな」
「僕の後ろに隠れなくても大丈夫だってば」
「能美もう転ぶなよ、俺はもう助けてやれん」
「大丈夫なのです、そう何回も転ぶわけがぁああ!」
「ほいっと、そこで転ぶところがクドっぽいよね」
「ほあぁ!」
「んー危なっかしいし手でも繋ごうか?」
「ええと!その…大変嬉し…じゃなくて!抱えられたままですとー!」
「…いかないのか?」
「ワン?」
「…」
「あれ、どうしたの恭介?」
「納得いかねぇ!」
ストレルカは空気が読める子だと思う
ぼくのかんがえたエロルバスターズ!
・病んだ小毬と閉じた世界でお兄ちゃん言われながらエロエロdays
・姉御と雪を見ながら永遠に繰り返す世界でエロエロdays
・愛の力で鎖に繋がれたクドと次元連結!井戸の底でエロエロdays
・美魚と美鳥にダブル言葉責めされながらのエロエロdays
・あれ、はるちんが二人いるよ!変装佳奈多も加えた双子眩惑プレイでエロエロdays
・あらかじめお金を引き出しておいたのでお爺ちゃんの家に引き篭って鈴とエロエロdays
・立ち絵がないからやりたい放題だZE!千の顔を持つあーちゃん先輩とのエロエロdays
>>603 (21)www
そういうほのぼの系はいいなw
誰か、あーちゃん先輩のエロを書く剛の者はおらんかね?
年上の優しい先輩lこそ蜜溢るる約束の地なんじゃよー
あーちゃん先輩はバスターズメンバーとほとんど関わらない上に資料が少な過ぎる
オーケー、とりあえずわかってることをまとめてみよう。
・猫好きで鈴と知り合い
・寮長は寮生全員が加入する互助団体『寮会』のまとめ役で基本的には前の寮長からの指名
・生徒会室の隣に、男子寮長と女子寮長が使っている部屋がある
・はるちんは門限やら遅刻で目をつけられてる
・家庭科部にクドを誘った
・女装理樹を見たとき女の子だと思った
・佳奈多に洒落であーちゃん先輩と呼ばせたら以来ずっとあーちゃん先輩
・美魚ルートやクドルートでは理樹がヒロインの部屋に行くのを見逃してくれる
以下、俺の印象
・洒落のわかるノリのいい人
・しめるところはきっちりしめる
・大人な対応が出来る
後の秋子さんである
612 :
名無しさんだよもん:2007/09/07(金) 23:02:06 ID:RbftpIIu0
>>603 ストレルカはオン、ワウ、ヴァウが基本だろっ? 何でだよっ! 納得いか(ry
>>603だっていつだって完璧なわけじゃないやぃ!
今突然頭の中に電波が飛んできた。
『マーン少年シニカルけんご』
誰か書いてくれ。
俺は筋肉さんがこむらがえってそれどころじゃないが
>>615 そのインパクトのある第一話のタイトルは?
『その名はけんごマーン!』
マーンの時点ですでにシニカルじゃねえw
>>616 「恭介が死ぬ時、リトバスは沈没する!」
今日も小ネタです
「やっほー理樹くーん、早速だけどコレをよーく見て」
「五円玉?」
「あなたはだんだんねむくな〜るねむくな〜る」
「わるいけど効かないからさ」
「ふむぅー理樹くんって催眠術とか信じない人?」
「まぁ…信じてはいないかな」
「じゃーだめだー、こういうのって信じてたり単純な人じゃないとかからないものなんだよ」
「へー、そういうものなんだね」
「お、理樹に三枝じゃねぇか、なにやってんだ?」
「真人くんナイスタイミンッ!コレ見てみそー」
「五円か?」
「あなたはだんだんねむくな〜るねむくな〜る」
「いくら真人でもそれはないでしょ」
「ガー、ZZZ」
「かかったよん」
「えぇー!」
「んじゃま催眠開始、そうだなー…真人くんには前世に戻っていただきまショウ」
「そんなことできるの?」
「まぁ見てなさいって、えーと…前世に戻れ〜戻れ〜」
「そのままだね…」
「んが?」
「起きた、成功したかなぁ?あなたのお名前は?」
「…我が名はマサトヌス、力を信仰すバサウターズ教の教祖なり…」
「えぇー!」
>>625 何となくリレーっぽくしてみた
「少年よ、汝、力を望むか、それとも望まぬか?」
「いや、別に望みはしないけど・・・」
「そうか、望まぬか・・・ならば!」
マサトヌスはおもむろと理樹に手をかざすと―
「うわっ」
「まぶしっ」
―何故かメイドの格好になった理樹君が出来上がっていましたとさ
「ふはは、男児たる者力を求めねばならぬ。求めぬなどとぬかす以上、汝はもはや漢ではない!」
「何か急展開になってきたネ!」
いやー元に戻ってよかったねぇ」
「本当だよ…でもお祈りがスクワット1000回ってどういう宗教なんだか」
「1000回やったら満足して元に戻ったからね、まぁ結果オーライですよ」
「わふー、リキ、ハルカー」
「またいいカモが、クド公ールックルック」
「はい、五円玉…ですか?」
「あなたはだんだんねむくな〜るねむくな〜る」
「くー」
「はやっ!」
「もしかしてわたしって才能アリアリ?」
「どっち…なんだろうね、二人がかかりやすいだけの気もする」
「クド公はやっぱりこれっしょ、犬にな〜れ犬にな〜れ」
「わふ?」
「クド公ーお手!」
「わふ!」
「いつもと変わってない気がするのは僕だけかな?」
「わふー!」
「うわわっ!クド!?」
「わふわふー、ペロペロ」
「ちょま!ストップストップ!」
「おおーう、まさに犬。とりあえずパシャっとな」
「写真なんか撮ってないで止めて!」
「わふー!ムチュ」
「!?!??!?!?!」
「…マーヴェラース」
「あああぁぁぁ…あのタイミングで戻るなんて、クドにどんな顔して会えばいいんだろ…」
「ちゃんと話して謝れば大丈夫だって、わたしも一緒に行くからね」
「というか当然でしょ、…きっと初めてだったろうなぁ、顔真っ赤にして逃げていったし」
(クド公にとっては逆に嬉しい事だったかもしれないけどねー、今後の展開に期待かな)
「ん、なんか言った?」
「いえなにも、っとリーダー発見ー」
「よう二人とも、っと理樹どうした?顔色が悪いが」
「なんでもない」
「ところで恭介さん、コレ見てくれます?」
「ム、催眠術か。ふっ悪いが俺には効かないぜ」
「あなたはだんだんねむくな〜るねむくな〜る」
「全然効かんな、どれ貸してみろ」
「あわわ、はるちんイリュージョンファイブマテリアルがー」
「ほれ、まずはこれから目が離せなくなるぞ…」
「ふふん、そんなのー…あれあれ?離せなくなってる!」
「かかったな…三枝、お前をサルにしてやる!」
「うわー!カンベンですよ!そして何でサル!」
「漢のインスピレーションだ」
「なんじゃそりゃー!理樹くんヘループ!」
「前回のがあるから僕はノータッチで」
「さぁサルになれー!」
「きゃー!」
「うきき?」
「ありゃ?なんともない」
「うきー!」
「なんで恭介がかかってんのさ!」
「うっききー!」
「あ、女子寮にはしってった」
「なんかもう止める気にならないんだけど…」
>>627,
>>630 気にしないでくれ、むしろそこからの展開も面白そうだったGJ
長文とか地の文になるとヘタクソさが増すから小ネタしか書けない自分
ここは俺が華麗に
>>627と
>>628をつなげる話を補完するぜ!
多分628の戻る、は真人が元に戻ることなんだろうけど、そこを無理矢理理樹がメイドから元に戻ることにしてしまえば……!
「ちょ、ちょっと! 早く戻してよ真人ー!」
「誰だそれは?」
慌てふためく僕を尻目に、とぼける真人。やばい、冗談じゃない。
「理樹君理樹君。今の真人君はマサトヌスですヨ」
三枝さんがぼそりと耳打ちしてくれた。
「ま、マサトヌス様! どうか僕を元に戻してください」
「ならばバサウターズ教の筋肉神に祈りをささげよ。さすれば呪いは解け、汝を真の漢へと昇華するであろう!」
大仰な動作でそんなことを言い出す真人。もといマサトヌス。
どうやら本当に祈りとやらをささげない限り元には戻れないらしい。
真人の性格とバサウターズの筋肉神とやらから祈りの内容は大まかに推測できるけど……。
こりゃ明日は筋肉痛は覚悟しないといけないなぁ。
>>617 一見スタンダードだが、これは実は名乗ってる最中に一本入れられただけだな。見せ場で決まらないところが謙吾らしくてありだな。
>>618 一言も剣道という単語が入っていないのを逆手に取ってるな。じゃあ一体「マーン!ってなんなんだよ」と関心を煽ってありだ。
>>619 って、終わっちまったのかよ。だが俺にはでっかく「第一部完」の文字が浮かんで見える。第二部に期待をこめてありだ。
>>622 おいおい、第二部の主役は俺かよ。マーン!って一体何なんだ?って状態なのにこいつは荷が重いぜ。
むしろいなくなった謙吾の行方が気になるな。ありかなしかで言えば当然ありだ。
>>623 どこに行ったのかと思えば謙吾はマゲを探していなくなってたのよか。
恐らく
>>617でマーン!を食らったときに落としたんだろうな。思わぬ伏線でありだ。
>>624 まるでマーン!が何かの種目名のようで。読んでるほうもそろそろこいつらは何の国際大会に出ようとしてるんだと気になり始める頃だな。
出場するといきなり国際大会っぽい唐突さがいかにも競技人口の少なさを物語ってるようでありだ。
>>628 メイド姿でスクワット1000回こなした理樹もけっこうな猛者だなw
美魚(…スカート姿で真面目にスクワットなんてやるから、時々スカートがふわりとまくれ上がったりしゃがんだりしたときに下着が見えてしまっていますが…気がついてないようですね。
まぁ、いい目の保養になりますから黙っておきましょう)
甘いな
メイド服の下ははいてないもんなんだぜ?
ええー!?
冥土服の下はふんどしだろ。常考
いやいやいや、そこはパニエとドロワーズのコンボだろ、普通。
>>615 即興で作ってみた、お題が無茶すぎる…
自分の腕ではマーンだけしか表現しきれず、シニカル分はどこかに落としてきた…
==================================================================
第一話『その名はけんごマーン!』
==================================================================
「…どうしよう、古典の教科書忘れてきてしまったみたいだ……」
昨日よく鞄の中身を確認しないまま寝てしまったのが失敗だったようだ。
小毬さんに相談するとまたこの前みたくなっちゃうからな……
借りに行こうにも時間もないし、こういうときに限ってはるかさんも来てくれないし…
「ああぁ!どうしたらいいんだ」
「マーーーーンッ!」
「…どうしたのさ、謙吾? 剣道の面なんて被って…もう少しで授業だよ?」
「フッ、私は謙吾などという男ではない……」
「俺の名は――――マーン少年、シニカルけんごだっ!」
「…どこからどう見ても謙吾だよね」
「違うっ!マーン少年、シニカルけんごだっ!」
「うん、わかったから面を脱いで席に着こうよ、授業始まっちゃうよ?」
「いやっ、良くないっ! 」
「…もうその格好のままでいいから席に着こうよ…謙吾」
「少年!先ほど困っていなかったか!?」
謙吾…その格好でアップになられると本当に怖いんだけど……
「あ、うん、教科書忘れて困ってたんだけどさ…でも今の謙吾の格好見てたらさ―――
なんて小さい事で悩んでるんだって思えてきて、正直に言って怒られる事にするよ」
「そんなことでは駄目だ、少年が怒られて留年してしまうではないか! 」
「普段謙吾が僕のことをどういう風に見てくれてるか教えてくれてありがとう…」
641 :
第二話:2007/09/08(土) 20:47:46 ID:THaFvzJu0
「…そっ、そうだ、私の教科書を貸してあげよう」
「気持ちはうれしいけど、謙吾の借りたら自分の分が無くなっちゃうよね?」
「問題ない! あのようなものが無くても運命を切り開けるという事を見るがいい!」
そういって謙吾の机に向かい教科書を探し始めた。
それにしても宮沢謙吾ではなくシニカルけんごと自分で名乗っているのに勝手に宮沢謙吾の
鞄を漁っているのはいいのだろうか?
「それでは……アレ?無い……どこにも無いぞ!? 私の教科書も無い!」
「うぅ、すまない少年、私も忘れてきてしまったようだ……」
「……もういいよ、僕も運命を切り開いて見せるからさ……」
――――――授業中―――――――――
すでに30分が経過した。
流石に授業ともなると謙吾は面を外して受けている。
その姿は堂々たるもので、誰が見ても教科書を忘れている男のものとは思えなかった。
(全然誉められた事じゃないけど……)
僕はというと手元に教科書が無くノートを書き写すだけという行為がこれほど緊張を強いるものだという
全く役に立たない経験を積みながらこの30分間を薄氷を歩き続ける思いで耐えていた。
このまま、何事も無く過ぎ去ってくれればいいと思っていたのだが―――
「次、宮沢、45ページから読んでみてくれ」
ついについに来てしまった………
どうしよう、自分には当たらなかったけど謙吾に当たってしまった。
謙吾は運命を自分で切り開くといっていたけど、教科書も無いのに当てられて本当にどうするつもりなんだろうか?
642 :
第三話:2007/09/08(土) 20:50:45 ID:THaFvzJu0
「おい、宮沢?」
「………」
「早く読みなさい」
「………マ」
「どうした宮沢、45ページだ」
「マ……!」
「ま?」
ごめん、謙吾……もうだいたいのオチはわかったから……
「どうした教科書でも忘れたのか?」
「マァーーーーーーーーーーーーーーーーンっ!!」
やはりというか当然というか、彼のいう運命を切り開くというのはその場の勢いだけだった……
「マーーーーン!」
「廊下に立ってなさい」
「マン!」
こくりと返事をするシニカルけんご。
「……それと宮沢、後で職員室に来なさい」
「マーン…」
何とか返事はしたものの廊下に向かうシニカルけんごの背中は少しさびしそうだった
「あの、先生」
「どうした直枝?」
「すいません、実は教科書忘れてきてしまったんです」
「そうか…まあいいだろう、隣の人に見せて貰いなさい」
僕はこの時、なぜ昼間に星が見えないのかという話を思い出した……
―――少しだけありがとう、シニカルけんご
休憩時間になり、早速真人の席に向かう。
何とか無事に授業は終ったのだが、授業中一つ気になることを見つけてしまったからだ。
「……ねぇ、ところで真人、どうして古典の教科書が二つもあるのさ…?」
「いや、オレも不思議だったんだよ、どっちの教科書で授業を受けていいのか?とかいつの間に分裂したんだろう?
とか授業中ずっと考えてたんだけどよ…さっぱりわからなくてよ!」
「余計な事を考えずに普通に授業を受けようよ…それと片方は僕のだから」
「そうだったのかっ!すまなかったな理樹よ、えーと、どっちかな…この新品同然っぽいのはオレのだし…そうなるとこっちか。」
「…もう、次はこんなことしないでよ」
「あれっ?この教科書『宮沢謙吾』って書いてあるぞ」
「えぇっ!?」
「貴様かーーーーーーっ!? 死煮火流マーーーーンッ!」
「いてっ!悪かったって謙吾!」
…アレが謙吾の物だとすると、じゃあ、僕の教科書は一体どこに……?
「やはーーっ!理樹くん!」
「あれ?はるかさん、こんな時間に珍しいね」
「はいっ!理樹くんに理樹くんの古典の教科書を進呈!贈呈!掌底! いやー助かりましたですヨ」
「ええっ! 僕の教科書はるかさんが持って行っていたの!?」
「いや〜、私も教科書忘れて困っていましてネ……」
「理樹くんたち移動教室で誰もいなくてどうしようかと思ってた時に、天から歌が流れてきたんですヨ」
「…………………」
「こ〜こから一冊だけ借りていけばいいよ〜♪ それがきみの為だ〜か〜ら〜♪……ってね!」
「そんな歌があるかーーーっ、貴様も同罪だっ! マーーーーーーーンッ!」
「かっ、かたじけのうござる〜〜」
二人が竹刀で突付かれたり篭手を押し付けられている光景を見て僕の心は少しだけスッキリした。
ありがとう、謙吾――――いや、『運命を切り開く男マーン少年シニカルけんご』
出来ればもう会わない事を願って――――――――
>>640〜
>>643 食ってたうどん吹いたwwwwww
つか教師に呼び出された時の「マーン…」が良すぎw
>>643 理樹「謙吾の壊れっぷりがすごいことになってきたね」
恭介「ああ、昔の厳格な謙吾はどこにいっちまったんだ」
理樹「今の謙吾は正直真人よりおもしろいよ」
真人「この俺が謙吾に負けただと・・・ジェラシィィイイーー!」
>>640-643 言いだしっぺの俺だが予想以上の出来に感動した。
謙吾のあほっぷりもいいが、はるちんの替え歌にも吹いた。
GJ。いや、GM。
マーン!!
あと謙吾の変身の呪文は
シニカルラディカルテクニカルで一つ。
こいつはすげぇぜ……
また一人、あのわふー少女みらくる☆くーにゃに匹敵する奥深い新キャラが誕生しやがったぜ
筋肉戦神∞マサトヌス
649 :
名無しさんだよもん:2007/09/09(日) 00:38:17 ID:u+8kfk4t0
>>646 あんた、すげぇヨwwww
オレは「けんごマーン」という単語を見て
戦隊ものが思い浮かんだんで投下しとく
駄文でスマソ
ミッション戦隊
リトルバスターズ!
650 :
名無しさんだよもん:2007/09/09(日) 01:01:13 ID:u+8kfk4t0
宮沢謙吾 リトルバスターズの戦闘担当。剣道で鍛えた肉体を武器に戦う。
戦闘時には”けんごマーン”に変身する。(本人は変身というが、
周りから見ればロゴ入りジャンパーを着ただけ)
戦闘能力は大きく向上するが、背中のロゴが汚れると
激しくパワーダウンするという弱点を持つ。
棗恭介 リトルバスターズ司令。今日も平和の為に数々のミッションを
与える。何かと暴走しがちだが、仲間の信頼は厚い。
棗鈴 リトルバスターズ諜報担当。猫と会話できる能力を持ち、
その能力を生かし、情報を収集する。また、同メンバーの
直枝理樹とは恋仲である。
井ノ原真人 かつて敵の組織に洗脳され、街で暴れ回っていた時に、
リトルバスターズに倒され、以後、そのメンバーとなる。
本人曰く筋肉担当(実際は戦闘担当)。
直枝理樹 リトルバスターズの操縦担当。現場メンバー唯一のツッコミ役。
また、かなりの女顔で女装しての潜入も得意とする
(本人はかなり嫌がるが)。
651 :
名無しさんだよもん:2007/09/09(日) 01:22:29 ID:u+8kfk4t0
西園美魚 リトルバスターズのオペレーター。暴走しがちな司令に
冷静かつ的確なツッコミを入れられる貴重な人間。
能美
クドリャフカ リトルバスターズのお茶汲み。その腕前はかなりのもの。
容姿とキャラからマスコット的な存在とされている。
三枝葉留佳 けんごマーンの戦闘を偶然目撃して以来、追い続けている
フリーライター。深入りしすぎて捕らわれたこともあるが、
あまり気にせず、今日もスクープを追う。
神北小毬 古河ベーカリーで働く笑顔が素敵な看板娘。店の地下に
リトルバスターズ司令部があることは未だに知らない。
メンバーのことはただの常連客だと思っている。
>>650-651 まっくすの扱いに全俺が泣いた。
理樹不在のときはツッコミは美魚ちんがやるのか?
それともボケ倒し?(鈴には無理と判断)
653 :
名無しさんだよもん:2007/09/09(日) 01:43:47 ID:u+8kfk4t0
古河秋生 リトルバスターズの前身、古河ベイカーズの元・司令。恭介を
スカウトし、司令の座を譲る。娘の渚も嫁に行き、妻の早苗と
パン屋を営みながら、穏やかに暮らしていたが、時々、昔の血が
騒ぐのか、戦闘に参加したり(しかも未だにけんごマーンより
強い)、司令部に現れたりする。
笹瀬川佐々美 敵の組織の女幹部。身体能力が高く、「お〜ほっほ!
無様な姿ね、リトスバスターズ!!」といった高笑いが
非常に(鈴曰く、くちゃくちゃ)腹の立つ存在。
しかし、とあるきっかけでけんごマーンに好意を抱き、
熱烈なアタックをするようになる。
来ヶ谷唯湖 敵側の組織の司令。高い知謀と戦闘能力を持つ。また、可愛い
女の子が大好きで、能美クドリャフカを我が物にできないか、
日々思案している。組織の野望は世界征服だが、個人の
野望は世界中の可愛い女の子独り占め。
654 :
名無しさんだよもん:2007/09/09(日) 01:45:26 ID:u+8kfk4t0
こんな設定だけしか思い浮かばんかった…
スマソ
佳奈多がいないじゃないか
女装して潜入した理樹に姉御が惚れるという展開が真っ先に浮かんだぜ
もしかしたら出るかもしれないFDについて考えてみたんだが
展開はトゥルー後のお話でリトバスでの修学旅行が題材で
鈴は告白してた場合のトゥルーで行くとする
姉御はEND2の方だと秋に告白になるからまぁそこらへんは保留で
他のキャラは普通に理樹と交流って感じで、みんな理樹に好意あるみたいな
ついでに佐々美と佳奈多も攻略できるってことで
佳奈多に関してはトゥルーで葉留佳と仲直りしてるから問題ないだろ
佐々美に関しては色々あって理樹によって落とされると
以上です!FD期待してますよ・・・。
もうリトバスの新メンバー相川君主人公でギャルゲーやろうぜ
佳奈多はやはりBadエンド後に理樹と傷を舐め合ってるのが良いよ
はるちんを忘れようとしても忘れられなくてたまに理樹に泣きついてきたりするんだぜ
んでもちろんそこからエロい展開に…
>>659 それも捨てがたいが、通常の葉留佳ルートから
「どっちも好き」→「それなら3人でよくね?」→「う は w み な ぎ っ て き た ぜ(ry」
という姉妹丼上等ルートもいいんじゃまいかと(ぇ
うはwwwおkkkwwwww
あ、あれ?なんでいきなり新スレがたってるん?
まだ容量も100k以上あるよね?
まぁそのうち埋まるさ
>>657 舞台はリトバスメンバーたちが行く修学旅行先になるとすると・・・
そこで起きる事件やらなんやらで今度は新メンバーも活躍して欲しいな。
10人の絆が更に深まるようなのもいい。
鈴テュルーでいくとするなら前作で薄かった理樹との恋愛面を掘り下げてほしい。
あと恭介と鈴の絆とかも前作で薄かったからな・・・。それも掘り下げて欲しい。
鈴も新メンバーと仲良くなったことだし主にマックスとの友情も掘り下げて描いて欲しい。
あれ、鈴ばっかになったしまった・・。
上記からおれが妄想するFDは理樹だけじゃなくて鈴や恭介の視点も取り上げて主人公にしてほしいな。
行き先は海になるだろうが実はそこは昔リトバスが結成される前に棗兄弟が行ったことのある海だった-。
そこで発生する棗兄弟の過去やトラウマ。海は島がいいな。島で残った2人の思いで。
秘密。んでいろいろ解決していくうちに深まるメンバー、理樹との絆。
そして、もう1度鈴が兄の想いの深さを知ったとき・・・
「お兄ちゃん・・・・」
古式との過去も書いてほしい。
ああ個人的に恭介×小毬好きだからさり気に2人の恋愛模様も入れて欲しいな。
まあこれはありえないがあくまで妄想なので許してくれ。
ここまでおれの妄想読んでくれてありがとう・・・・
>>664 要するに鈴に
「おにいちゃん…こまりちゃんの泣かしたらだめだぞ
こまりちゃん…こんなおにいちゃんだけどよろしくたのむ」
って感じの事を言ってもらえばいいのか?
むしろ、二人だけ生存END後に、ざざみ・佳奈多・杉園さん・あーちゃん先輩・ソフ部三人娘・相川くん
を加えた10人で新リトバス結成、これからは面白おかしく生きるとか
>>666 君ちょっと泥水に顔つけながら杉並さんに謝ってこようか?
FDが出るなら鈴を中心にして本当の一学期を見てみたい
猫に囲まれて終わり。
正直、つまらんと思うぞ・・・?
670 :
666:2007/09/09(日) 20:49:16 ID:auHBwo0c0
ウボァー、相川君の名前はわざわざ確かめてきたというのに…
666という数字には悪魔が棲んでおるのじゃよー
先日、佳奈多さんに嫌われた。
理由は、まぁ、なんというか、葉留佳さんと佳奈多さんが自宅へ戻っている間に、
クドと一緒に部屋にいたところを、予想より早く帰った佳奈多さんに見つかったせいで。
顔を真っ赤にして涙目で散々怒られた。葉留佳さんのとりなしでなんとか
落ち着いてはくれたみたいだけど、あれから僕を見る目は厳しい。
ルームメイトのクドもお説教でまいっているようだ。
クドの部室も、今では普通に使われていて僕ら二人だけのものではなくなっている。
だから、そのできごとから僕達は二人きりになることができないでいる。
「どうした、ため息なんてついて」
恭介が珍しく真人のダンベルをいじっている手を止めて、僕に言ってくる。
真人は筋トレ、謙吾は今日は部に出ているようで、二人っきりだった。
ふっ、とすこし笑うと、そのまま僕へと続けた。
「能美のことか」
「……」
「黙ってたってわかるぞ」
葉留佳さんと佳奈多さんももちろん黙ってくれているけど、恭介は
相変わらずどこからか情報を掴んでくる。
「全く、理樹も大人になったなぁ」
「やめてよ、さすがに恥ずかしいんだから」
「まあ、いいじゃないか。恋人になったんだから、二人っきりになりたいっていうのは
当たり前の気持ちなんじゃないのか」
恭介にも恋人なんていなかったように思うけど、僕がそう思っているのは
確かなことだった。
672 :
2/14:2007/09/09(日) 21:28:31 ID:1wBc+otg0
「で、まぁ、そんなお前らにプレゼントだ」
相変わらず脈絡のない恭介の言葉と一緒に、光るものが投げつけられた。
コントロール良く投げつけられたそれを、右手で受け取る。
小さな鍵だ。
どこかでみたような覚えがある。
「ジジイの家の鍵さ。仕事で家をしばらく空けるらしいからな。
好きに使えってことで、俺が預かっとくことになったんだ」
「ジジイって…… あのお爺さん?」
「ああ」
「あの家か…… 懐かしいね」
恭介と鈴のお爺さんの家には子どもの頃に合宿で行ったことがある。
あの時は、普段見ることのできない恭介を見られたりして、面白かった。
「明後日は連休だろ。残念ながら熱海じゃないが、二人で婚前旅行とやらに
土曜から出かけてみたらどうだ」
「今はそういう関係で熱海に行く人は少なそうだけどね……」
「おっ、婚前じゃなくてそっちにつっこむのかよ」
笑顔の恭介の台詞に、僕は少し顔を赤くして、話を続ける。
「みんなと一緒に行くんじゃなくて?」
「まあ、もちろんそれも楽しいだろうな。
だけど、二人だけって言うのも楽しいんじゃないのか。
そもそも、それが理樹の希望だろ」
からかうように僕の額を突く。
「でも、学生の、しかも男女が二人だけで二泊三日なんて……」
「学校にばれなきゃいいんだろ」
涼しい顔で恭介は言う。もう一つ、普通はもっと問題になる環境が
あるけれど、それに関しては何も言わない。
僕には関係ないし、クドも日本にいるのは本人一人だ。だから何も言わないんだろう。
673 :
3/14:2007/09/09(日) 21:29:42 ID:1wBc+otg0
それよりも問題なのは、
「皆になんて顔すればいいのさ」
「馬鹿だな、お前らが付き合い始めたことだってすぐにばれただろ。
わかるやつは、とっくにわかってるさ」
顔がもっと赤くなる。
はじめてのあんなことやこんなことの翌日、僕達が視線を交わすそばで皆は
何を思っていたんだろう。
「だから気にするな。そうだな、他のヤツがどういうか考えてやろう」
そういうと恭介は、体を半身にし、腕をたたんで手元に近づけて、僕へ言った。
「次は私も混ぜろ……いや、クドリャフカ君、本気に取らなくていい。
そう警戒するな。かわいくて本当に食べてしまいたくなるじゃないか」
「気をつけて行ってきて下さい。とくに直枝さんには」
「うーん、仲がいいのはいいことだけどね。でも、ま、この際だから
楽しんでくるといいですヨ。あやや、えーと、変な意味じゃなくて」
「クーちゃん、いいなぁ。今度は皆で一緒にいこうね」
「理樹、クドの面倒をちゃんと見るんだぞ」
「……」
「……」
二人分、悲しそうな目で僕を見た。
「ま、そんな感じだろ」
髪の毛を持ち上げてツンツン頭にしていたのを戻してから、そう言った。
特徴を掴んでいてうまい。きっとそんな感じになるだろう。
最後に残った一人の意見も聞いてみる。
「恭介は?」
「俺? ……ああ。そうだな。特にないな」
右拳を上げて、僕へと伝える。
「楽しんでこい」
674 :
4/14:2007/09/09(日) 21:31:03 ID:1wBc+otg0
僕は荷物を持って、駅で彼女を待っていた。
空はいい天気で、秋らしくさわやかな日差しが降り注いでいる。
駅で待ち合わせをするのは恭介の意見だった。
たしかに寮近くで一緒に行くところを見られるのは少しばかりまずい気もする。
ホームルームが終わったあと、着替えてから食事も取らずに駅に行って、
クドを待つことにした。切符もすでに買ってある。
僕は待ちすがら、クドに旅行の件を伝えたときを思い出していた。
「クド、明後日からの連休なんだけど」
「はいっ、日曜日は町に行く予定ですよね。ちゃんと覚えてます」
「うん、それだけど、明日の午後と月曜日も空いてるかな」
「はい、今のところ空いていますけど」
「そうなんだ。良かった」
「ひょっとして、他の日も一緒におでかけですかっ」
「う、うん、そうなんだけど」
「わふーっ、嬉しいですっ」
「それで、ただ出かけるだけじゃないんだ。旅行なんだよ」
「りょこう?」
「うん、二泊三日でね」
「それは、皆さんと一緒に旅行ですかっ。楽しそうですっ」
「いや、行くのはクドと僕だけ」
「私とリキだけ?」
「そう」
「……」
「ど、どうかな」
「そ、それはひょっとして、リキと二人だけで二泊三日の旅行ということですかっ」
「いや?」
「いやなんてそんなことはっ。でもでも、まだ若い二人ですし、あやまちがあってはっ」
「むしろあやまちをしに行くような気がするけどね。恭介にもばれてたし」
「ば、ばれてますかっ」
「皆に」
「みなさんにっ!」
675 :
5/14:2007/09/09(日) 21:32:07 ID:1wBc+otg0
そのショックをなだめるのに結構かかったけれど、最終的にOKはしてくれた。
その後は、女の子達は買い物に出かけたみたいだけど、詳しくは話してくれなかった。
「リキっ」
その呼び声に意識を戻し、声の方向を見ると、クドが大きな荷物を抱えてやってきていた。
「お待たせしましたっ」
「いや、そんなに待ってはいないけど……大きな荷物だね」
「はいっ、いろいろと」
荷物の半分ほどを持ち、礼を言うクドに伝える。
「じゃあ、行こうか」
「はい、はぶあないすとりっぷなのですっ」
「いや、クドも一緒に行くんだからね」
電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、着いたのはもう夕日も落ちる頃だった。
スーパーで食材を買い、星明りと街灯を頼りにその家を目指す。
紫紺の稲穂は、朝になれば黄金色に輝いていることだろう。
「いいところですねぇ。
私のおじいさんが見たら感動してここに移り住むといいそうですっ」
クドの歩みは軽い。たしかにクドはこういうところが好きそうだと思う。
来てよかった。
676 :
6/14:2007/09/09(日) 21:33:19 ID:1wBc+otg0
「おじゃまします」
「……おじゃまします」
地図と、記憶の一致したその家で、僕は恭介から借りた鍵を使い、玄関を開ける。
電気をつけると、綺麗に片付いた部屋が見えた。
まだお爺さんは発ってから日が浅いのか、あまりほこりなどは見えない。
「三日間、お世話になります」
クドがそう言って頭を下げ、僕達は部屋へと入る。
「まずは、お掃除をさせていただきましょうっ」
「そうだね」
休む間もなく、お世話になる家の掃除に取り掛かった。
「こっ、これが五右衛門風呂ですかっ! 感動ですっ」
「わふーっ、暖炉じゃないところでまきを使うのははじめてです」
「でもテレビがあるのか違和感ありすぎですっ」
クドのテンションはあがりまくりだ。
時々それをセーブしながら、部屋の掃除とご飯の支度を終える。
僕もクドも慣れているから、その共同作業ははかどる。
用意が終わって、食事を並べ始めてクドが叫んだ。
「忘れてましたっ」
「何を?」
「リキと一緒に、お掃除や、ご飯の支度をしたのにっ」
「うん、したね」
「こ、こんな風にしているとまるで」
「うん」
「……新婚夫婦みたいです、って言うのを忘れてましたっ」
「慣れてて失敗とかもなかったからね」
「わふー…… 損しました」
「それは明日に回して、ご飯食べようね」
677 :
7/14:2007/09/09(日) 21:35:09 ID:1wBc+otg0
「夫婦といえば」
ご飯を食べながらテンションの高いクドの勢いは続く。
それにしても、そこまで夫婦とか違和感なく続けられると、僕のほうが照れる。
「宇宙船から、宇宙飛行士の方がメッセージを伝えますよね」
「そうだね。授業をしてみたり、家族と会話したり」
「……もし、私が将来宇宙飛行士になれたら」
遠い夢を見るような瞳で言う。と思ったら、今度は顔を赤くして続ける。
「宇宙からのメッセージとして、リキがTVにでていて、
リキ、やっぱりゆーは最高のわいふさ、などと言えたらいいです」
「……色々とわけのわからない誤解を招きそうだから素直にハズバンドにしてよ」
照れ隠しにそう伝えてから、クドは笑ってくれて、後を続ける。
「そうしたらそばにいる井ノ原さんが、なにおーっ、オレだって理樹の最高の筋肉だっ、
といってきます」
「真人そんなところにいるんだ。すごいね」
「恭介さんは船長でミッション・スタートだっ、火星人を救え! などといいます」
「やっぱりすごいな、恭介は」
「来ヶ谷さんは火星人を組織するリーダーです」
「強敵だね」
「ちなみに火星人はみんな宮沢さんなのです」
「勝ち目はなさそうだ」
「マーンがたくさんでマーンズだから火星だといって鈴さんに蹴られます」
「謙吾……」
「西園さんは火星人の主流派から悪の枢軸と見られています」
「不穏当だからみんなの前ではいわないであげてね」
「小毬さんが和平の使者として出発したその後、
葉留佳さんの掃除のせいで地球は滅んでしまっていました」
「……クド、ちょっとこの冷たい水を飲んで」
しばらくして、クドはやっと落ち着きを取り戻したようだった。
678 :
8/14:2007/09/09(日) 21:36:14 ID:1wBc+otg0
クドが洗い物を済ませ、僕がお風呂を焚いて戻ってくると、やっと落ち着いた。
足を投げ出して、ぼんやりしていると、クドが近くに寄ってくる。
「お疲れ様、クド」
「はい、お疲れ様でしたっ」
さらに距離は近づく。
「その、リキ」
「なに?」
「ふ、ふたりっきりですっ」
「そうだね、ふたりっきりだ」
そう言うとクドは赤い顔で僕の体にくっついてくる。
「リキー、リキー」
僕の胸に鼻をつけてすんすんと匂いを嗅ぐ。
まるで本物の犬のようだ。
「汗をかいたから、先にお風呂にはいったほうがいいよ。クド、お先にどうぞ」
「お風呂ですか」
胸元から僕を覗き込んでにっこりと笑う。
「じゃあ、一緒に入りましょー」
「……大胆だね、クド」
「ふたりっきり、なので」
顔を赤くして僕を見る。その唇にすこしだけ触れた。
679 :
9/14:2007/09/09(日) 21:38:05 ID:1wBc+otg0
ふたを底に沈め、湯をかき混ぜるとそれはちょうどいい温度だった。
タオルを巻いた小さいクドの体を前にかかえながら入る。
亜麻色の髪は濡れてストレートに肩に落ちかかり、微妙に大人びた様相を見せる。
そう、彼女の母親に良く似たように。
「クドは綺麗にまっすぐにしても似合うね」
「そ、そーですか?」
「うん、大人っぽく見えるよ」
わふーと小さく答えるところを、僕はクドのおなかに手を回す。
クドは本当に小さく、父親が娘をお風呂に入れているような、知られたら
怒られそうな、悲しまれそうな感情がわく。
そんな不謹慎な思いをわすれようとして、僕はクドの耳を食む。
耳孔に舌を這わせ、ちろちろと耳朶をはじく。
「く、くすぐったいですよ」
お湯のせいだけじゃなく、顔を赤くしたクドがそう言う。
わずかにいやいやをした体が僕の体を刺激する。
「リキにもお返しです」
くるりと僕の目の前で体を回転させる。
下半身にさらりとクドの暖かいからだが触れて、ぞくりと快感を呼び起こした。
首筋に手を巻き、まるで吸血鬼のように僕の首筋に八重歯が近づく。
その行き先はもうすこし上の耳で、かわいらしく耳朶を甘噛みされる。
吐く息がうなじをくすぐり、刺激をなおも呼び起こす。
僕はお風呂から出るときまでに収まりますように、と祈りながらクドを抱きしめていた。
680 :
10/14:2007/09/09(日) 21:39:41 ID:1wBc+otg0
一つの布団の上に僕らはいる。
ちなみに敷布団のカバーは自前だ。クドの荷物に入っていた。
誰かからの差し入れだそうだけど、なんという即物的なものを渡すんだろう。
湯上りの、タオルをはずしたクドの体はどきどきするくらいに熱く、綺麗で、
僕を魅惑する。乾いていない髪が頭の片側に寄せられ、アンバランスに大人っぽい。
「大好きです、リキ」
動こうとしない僕を尻目に、クドはさきほどと同じように体を近づけてくる。
そして、僕のささやかな乳首に小さな薄い舌を絡ませる。
「ちょ、ちょっとクド」
彼女は何も答えず、珍しくちょっといたずらっけのある笑顔をしながら、
丹念に舐り続ける。ぞくぞくと僕の体が熱くなる。
「だ、駄目だよクド」
今喋れないクドは、やめるつもりがないというようにその非力な腕で僕の腰をより強く握る。
柔い尖りがふたつ、僕のおなかの辺りを刺す。
さすがに僕のものよりは大きいけれど、そういったら流石にクドも怒るだろう。
だから黙っている。
だいいち柔らかさが違う。美しさが違う。それに、感度も違う。
からだに隙間を作ると、人差し指の第二関節を曲げて、クドの先端をくにくにと押しつぶす。
あまり強いのは痛がるから、それくらいの感触が心地いいようだと覚えた。
クドの攻め手がゆるむ。
同じようにしたもういっぽうの手で、股間を縦に往復する。淡い感覚だけを与えるように。
クドの顔がゆがむ。僕のそこから口を離し、
「……ずるいです、リキ」
といってくれるまで、僕の人差し指は動き続けた。
681 :
11/14:2007/09/09(日) 21:41:28 ID:1wBc+otg0
僕らは犬のようにお互いを確かめ合うために全身にキスをする。
首筋や鎖骨、背中やふくらはぎ。
動き回る中で、僕の恋人のその場所は舐めたわけでもないのに濡れそぼっていた。
切なげな顔を僕に見せ、けれど恥ずかしそうに膝をこすりあわせながらその場所を隠す。
最後にクドの胸に口をつけ、力の入っていない膝を割る。
同じ亜麻色が、カールした薄い恥毛が、肌の白と肉の赤を彩っている。
少し見つめたまま、布団のそばにおいてあったゴムを破り、装着した。
「クド、好きだよ」
「はい、リキ」
小さく思いを伝えると、小さなそこへ侵入を開始する。
くにゅくにゅと柔らかく形をかえるそこが、もうこれ以上広がらないと
抗議をあげるまで僕を受け入れ続ける。
「あっ……あはぅっ……ふ、ふー」
強く目を閉じて、声を上げそうになる口を押さえる。
行為自体は何回か繰り返したことだ。クドも少しは楽になってくれているだろうか。
最奥までさしこみ、クドの落ち着きを待つ。
「リキ、大丈夫です」
彼女の許しを待って、僕は抽送を開始する。
角度をつけ、クドの敏感なところを裏側から刺激する。
「あふっ、ふぁ……リキ、リキ」
そこが弱いと知っている僕は内股を撫でながら、先端でこすりあげる。
声が甘くなりはじめる。彼女の声が僕の頭に糖分を与える。
いとおしい気持ちが性器越しに伝わればいい。
僕は、今日は何事もないだろうか。そう思ったときに、それが来た。
682 :
12/14:2007/09/09(日) 21:42:44 ID:1wBc+otg0
僕がはじめて彼女と体を交わしてからこれで何回目か。その毎回。
僕の前であえいでいる彼女に他の人の姿がかぶっていく。
それは暗い目をした小毬さんがある呼び名で僕を呼びながら体を重ねているところだったり、
夕暮れの中で痛みの声をあげる葉留佳さんだったり、
凄艶な笑みを浮かべながら僕の精液を嚥下する西園美魚だったり、
涙を浮かべた僕の知らない僕の好きな人の姿だったりした。
最初は、僕の妄想だろうかとも思った。自慰の時に彼女らを思わなかったことは
否定はできない。けれど、それでもこれほどの現実感は異常だ。
それに、そうであれば鈴はともかく、来ヶ谷さんの出てこない理由がわからない。
他の彼女達に試したことをその人にも試し、その反応の違いをこころのどこかで比較している。
無意識に取るそんな自分の行動がひどく薄汚い。
そんな僕は、その人を、みんなを裏切っているんじゃないだろうか。
その淵にいる僕を、その人が救い上げる。
「私を見てください、リキ」
目の前の人が僕を見ている。数は少ないけれど、体をあわせるそのたびに
その人は僕にそう言う。責めているようには思えない。
そんな解釈をしてよいのならば、僕に許しをくれるかのように。
683 :
13/14:2007/09/09(日) 21:44:07 ID:1wBc+otg0
「髪を触ってください」
その亜麻色の長い髪を触る。
「小さいですけれど、胸に触ってください」
小さく、柔らかい胸に触れる。
「私の顔に触ってください」
いつもやわらかな笑みで、時に硬質な、そう、今のようなクドの顔にふれる。
そうして、僕は今ここにいるのをクドだと知る。
不可思議な現象が消え、今の僕とクドが残る。
「大丈夫です。リキ」
クドはそう言ってくれる。けれど、僕のそれはすでに勃えておらず、小さくなっている。
これで何回目だろう。ぼうっとしている中、クドは僕を自分の口内で優しく慰めてくれる。
小さな口と柔らかな舌は僕を高め、ほどなくクドの口の中で射出にいたる。
気持ちよくて、悲しい行為だ。
このできごとのおかげで僕はクドと恋人になってからリトルバスターズの皆と
ほんの少しの溝ができてしまったような気がしていた。
皆はけして悪くない。僕のせいで、僕がそう思い込んでいるだけにしても。
だから、今の僕は、皆には悪いけれど、二人きりにしてくれた恭介に感謝をしていた。
そして、今更ながら佳奈多さんにも申し訳ないという気持ちが募る。
自分の部屋でルームメイトの女の子が男の下半身に口をつけているところなど
見たくはなかっただろう。
684 :
14/14:2007/09/09(日) 21:45:35 ID:1wBc+otg0
「だいじょーぶです、リキ」
口を綺麗にすると、今度は小毬さんのまねで言う。
僕をクドは責めたことなど一度もない。僕を好きでいてくれる。
いつまでという問いは、僕の心の中で形作るまでに壊す。
クドは大人だ。それを言うなら皆大人で、僕だけがまだ子どものままかもしれない。
誰に言われたのかは覚えていないけれど、僕はまだきっと強くなってなどいないのだ。
僕はクドの胸で眠る。いつかこの人と結ばれる日を思いながら。
朝から日差しが入ってきた頃。ぱたぱたとかける音で僕は目覚める。
それに気がついたのか、その音は僕のそばに近寄ってきた。
「ぐっどもーにんぐです、ごしゅじんさまっ」
三つ指をついたクドが僕の前で笑っていた。
以上。そのうち続き。
>>685 やっぱり重かった・・・BADエンドを並べれられるとかなりくるね
途中7から軽くなったと思ったら12ぐらいで落ちたっ
理樹君は後悔しすぎ、友情ってのはこういう面で重荷になるのか
色々考えさせられるなぁ、それとエロいっ、GJですよ
>>685 ただのエロエロかと思ったけど、正直すごいな…GJ。
個別ルートっていう構造を浮き彫りにして見方を変えるだけで、
こんなにも考えさせられるとは思わんかったよ…
>>685 これは凄いな…GJだ。
エロも良いが、これほど考えさせられたのは久しぶりだ。
最後辺りで重たい…というか黒いものを感じたな。
>685
むむ、素直に上手い。構成も文体も素晴らしい。
最敬礼で賞賛しつつ、かなり真面目に続きを期待する。
オレもまだまだ精進しないといかんな。
最初はかなたが悪者っぽい書き方されてたけど、最後で見事にひっくり返すとは……。
ループの記憶がわずかに残ってるって設定はとてもGJ! 上手く絡めてきてる。子ども云々も。
そー言えば鈴と姉御にはBADないもんなぁ、でも理樹から見たら二人だけがいないのは不思議だろうよ。
理樹×佳奈多or葉留佳のssが少なくて泣ける。・;+゜・(ノД`):・゜+:・。
>>691 理樹×佳奈多じゃない上に無駄に長くそしてgdgdな筋肉×佳奈多でも投下していいですか(´・ω・`)
>692
駄目って言ったらやめるんか?
>>692 寧ろそっち希望!
ってか貴方様は真人×佳奈多を開拓したあの偉大なお方ですか!?
>>693 よく考えたら確認取る必要もないことに思い至った。まあ妄想スレだし、許してくれ
ついでにエロもないのも許してくれ
私は肌を滅多に晒した事が無い。
春、夏、秋、冬。どんな季節だろうと私の服は自分を覆い隠す長袖のものだ。代り映えなんてない。だから他の女の子と比べると色気が無い、なんて言われても仕方がないようなものだ。
だけどそれでもいい。私の肌を、醜い、二木の恨みと怨嗟の募った傷跡を晒すよりかは。
そろそろ梅雨も明けて、本格的な夏が始まろうとしていた。生徒の大半も既に衣替えを終え、私のように長袖を着ている人間は殆ど……いや、私しかいないだろう。
『二木さんは暑くないの?』
そんなことをよく尋ねられるが、私はいつも「寒がりなのよ」とだけ言ってそれきりその話題から離れる。
実際の所、私だって暑い。頻繁に水分を摂っておかないと熱中症で倒れてしまうかもしれない。
けれども私は一枚でも服を脱ぎたくはなかった。
もし誰かに服の下のみみず腫れを見られたら? 膨れ上がった傷跡を見られたら?
そんなことを考え始めてしまうと、ブレザーに手をかけるのが怖くなる。
傷を人に見せたあの時の……ハレモノに触るかのような目線が、そして次の日からの他人行儀な態度が、今でも忘れられない。
私がひとと溶け合う時など来ないのだということを思い知らされた瞬間でもあった。
あの子が、葉留佳が私を憎むのも頷けるような気がする。このやり場のない怒りをどうすればいいのだろう。どうやって居場所を取り戻せばいいのだろう、と。
……けど、葉留佳は答えを見つけた。
居場所を誰かから「奪う」のではなく、自分で「見つける」ということを。
幸せをそこで作るということを。
あの直枝理樹と、理解してくれたひとと一緒に。
……私は、まだ答えも、大切なひとも見つからない。いや、ひょっとしたら諦めているのかもしれない。私の傷を見て引かない人間などいないと思っているのかもしれない。
そもそもそれ以前に、傷を再び見せられるようなひとが現れるだろうか?
「ないわね、そんなこと……だって、私は弱いもの」
怖くて、恐ろしくて、きっと私は逃げてしまうだろう。だから、もうそれでいい。
葉留佳が幸せになってくれるなら。それだけで十分なのだ。
「……ふぅ」
考え事をしていると作業がはかどらない。書類の半分も片付いていなかった。掲示板に張るものもあるというのに。
「参ってるみたいね。疲れてる?」
あーちゃ……いや、寮長が机の向こうからひょっこりと顔を出す。
「別に。今日はなんとなく調子が悪いんです」
「男の子とケンカでもした?」
「まさか」
「そうよね、あなたが頭を悩ませることって言ったら三枝さんのことくらいだもんね」
「……」
葉留佳との仲が良好なのを、寮長も喜んでいた。「悩ませる」の意味は前と今では少し違うものを帯びている。
「調子がはかどらないんなら、ちょっと休憩していいわよ。ジュースでも買ってきたら?」
「……そうします」
ちょうど喉も渇いていたころだ。私は席を立つと冷房の効いているこの部屋を後にして、まだ梅雨の気配が残る外の世界へと出た。
「嫌な天気ね」
作業をしていたときには気付かなかったが、空はどんよりとした雲に覆われていて、すぐにでも雨が降りそうな天気になっていた。今日は、傘を持ってきていない。
雨は嫌いだ。雨の中を歩くと、たとえ傘を差していても服のどこかが濡れてしまう。そうなると着替えなければならない。そのときに傷跡が外気に触れるのがとても嫌だった。傷が……疼く。
どうせ作業も終わっていない。雨が降る前に帰るのは不可能だろう。ならできるだけゆっくりと時間をかけて作業をし、止むころになってから終わらせるのがいいだろう。それだけの余裕はある。
「……ん?」
ふと気が付くと、私の足元にボールらしきものが転がってきていた。形状と大きさからして野球ボールのようだが……どうしてこんなところにあるのだろう。
「くそっ、あのボールどこに行きやがった……」
そして横を見ると、大柄で見覚えのある筋肉質の男ががさごそと中庭の茂みの中を漁っていた。間違いなく、犯人はその男だろう。
「何をしているの」
「うぉっ!? びっくりした……って、なんだ二木かよ」
こちらを振り向いた男――井ノ原真人――はそう言ったかと思うとまた茂みの中を漁り始めた。
「悪りぃが今は取り込み中なんだ。用事なら後にしてくれ」
「あのね……中庭は昼食のとき以外立ち入り禁止なのよ、覚えてないのかしら?」
「緊急事態なんだ、特例ってことにしといてくれよ」
「ダメよ」
「プロテインやるからさぁ」
「いらないわ」
「ならリストウェイト」
「もっといらないわよ、というか買収しようとするその心意気が気に食わないわ」
「なにぃ……まるでオレが頭を使っててめぇを篭絡しようとする策略家みたいに言うじゃねぇかよ。それは断じて違うぜ、オレは筋肉一筋の……」
何やら筋肉についての講義が始まりそうだったので、私はボールを投げ渡してやることにする。
「これを探してたんでしょう? 返すからさっさと出てくれないかしら」
ボールを投げる。井ノ原真人は少々驚いた顔になったが、器用にキャッチしてみせるとそのまま中庭から出てくる。
「なんだ、見つけてくれたんじゃねぇか。さっさと言ってくれりゃ良かったのに」
「注意してから返そうと思ったのよ。風紀を守ることは大事だからね」
「相変わらずだな、おめぇもよ」
「そう簡単に変わるものじゃないわ。ところで、また野球をしてるの?」
「おう、試合が決まったんだよ。今度は隣町の連中とやるみてぇなんだ」
そう話す井ノ原真人の顔は、とても嬉しそうだった。子供のように無邪気な顔だ。
「意気込むのはいいけど、グラウンドを私物化するのはやめなさいよ」
「大丈夫だって。運動部の連中とは話がついてるんだからよ」
恐らく、大将の棗恭介が手を回しているのだろう。まぁ、双方納得しているのであれば問題はない。
「そう、ならいいわ。精々頑張るのね」
「へっ、オレの筋肉がある限り誰にだって負けやしねぇよ」
この人は二言目には筋肉だ。そんなに自信があるのだろうか。確かに筋骨隆々だとは思うけど……と、私はあることに気が付いた。
「そういえば、あなたっていつもその服ね。暑くないの?」
井ノ原真人はいつも上半身は学ランにTシャツ、下はジーンズだ。これ以外のバリエーションを見たことがない。
「ん? いや別に。普段から鍛え抜かれたこの筋肉に暑さなんて関係ないぜ……というか、お前だって暑くねぇのか? 夏なのに長袖だし」
逆に指摘されたので、一瞬ドキリとするが私はいつものように返答する。
「寒がりなのよ、どうだっていいでしょう?」
「へー……クー公だって今は半袖なのに。意外だぜ」
まるで未知の生物でも見つけたかのような目で見られる。これ以上何かを訊かれても困るので話題を逸らすことにする。
「それより、練習に戻らないの? 待ってるんじゃない?」
「おっとそうだった。じゃあな、そっちも頑張れよ」
そう言い残すと井ノ原真人は軽快に走り去っていく。私も早いところジュースを買って戻ることにしよう。
……そういえば、今にも雨が降りそうな天気なのに彼らは練習を続けるんだろうか。
「やりかねないわね、あの人たちなら」
雨の中練習を続ける光景があっさり目に浮かんだので、私は苦笑いしてしまう。なんだかんだで、彼らと話す機会は結構多かったりするのでやりそうなことも大体分かってしまうようになってしまった。
そして、そこで笑い続ける彼らが……少しだけ、羨ましかった。
予想通り、雨はすぐに降ってきた。勢いを見てもにわか雨とは考えにくい。つまり、しばらくは止みそうになかった。
「あーっ、降ってきちゃったか……まだ梅雨が明けきっていないのかしらね」
寮長が窓の外を見ながら愚痴をこぼす。私はアイスコーヒーを飲みながら黙々と作業を続ける。本当は疲れを取るために甘いものでも飲みたかったのだが自販機にはヘンなジュースと柑橘系の飲料、そしてコーヒー系統しか残っていなかった。
どうして自販機の4割を柑橘系の飲み物が占めているのだろう。
口に入れたアイスコーヒーは砂糖が入ってないのでほろ苦い。嫌いなわけではないが、すっきりした気分にはなれない。
「うーん……まぁいいか。寮まではすぐだし」
寮長はそう言うと、荷物を纏めて席を立った。
「お疲れ様です」
「うい。そっちもお仕事、頑張ってね。……そう言えば、剣道部の方はどうしたの? 最近行ってないみたいだけど」
「とっくの昔に幽霊部員ですよ。言ったと思いますけど?」
「あれ、そうだったっけ?」
本当は言ってないが、どうせ人の記憶なんて曖昧なものだ。寮長はしばらく唸っていたが、やがて「そうね、二木さんがそう言うならそうよね」と納得して扉のほうへ歩いていった。
「それじゃあね。あんまり遅くまで残らないよーに。それと」
書類のほうへ目を戻しかけていた私だったが、まだ何か言いたいことがあるようなので目を戻した。
「楽しいこと、何か見つけるように。仕事ばかりじゃ楽しくないでしょ?」
「……はぁ」
私のなんともいえない返事を受け取ると、寮長はひらひらと手を振って出て行った。
「楽しいこと、ね……」
幽霊部員という言葉から勝手に推測して、楽しくないからそうしたのだとでも思ったのだろう。
楽しくないわけじゃなかった。剣道部に入ったのは私自身の意思だし、心身ともに鍛えられる剣道は肌に合っていた。まあ面倒なことと言えば傷跡を誰にも見られないように誰よりも早く剣道場に来て着替えることくらいだったが。
だがそれも風紀委員の仕事が忙しくなることで徐々に難しくなっていってしまった。傷跡を見せずに着替えようとするなら、遅刻するしかなかった。
それは嫌だったので、ならいっそのこと行かないようにしようということに決めた。学園の自治を司る風紀委員が忙しいということを先生も分かっていたので、特に何も言われることもなかった。あるいは、二木の家のことを分かってでのことかもしれないが。
くだらない。傷を見せたくないという理由だけで部活に顔を出さなくなった私という人間は、実にくだらない。
学園の自治を司る、か。私が言えたことじゃない。
自嘲しながら、再び作業に戻る。そう、そんな私だから、楽しいことなんて探せるわけがない。探し出しても、きっと見放される。
だったら、現状維持のほうがいい。そのほうが『よりマシな幸せ』だ。
「そう言えば、宮沢謙吾も剣道部だったわね」
男子と女子の違いゆえ、剣道場でも殆ど話すこともなかったが、練習でも凄く強かったのを覚えている。
今は野球に興じているようだが……それでも、剣道をするのと同じくらいに楽しそうではあった。
「楽しいこと探し……あの人たちならすぐに見つけてしまうんでしょうね。教えてもらおうかしら、なんてね」
思ってもないことを口に出してしまうのは、私の悪い癖だ。しようとも思わないくせに。
だけどあるいは……もし、もし私が彼らの中に入っていけるなら、傷跡だって気にせず過ごしていけるだろうか?
そこまで考えたところで作業が滞っていることに気付き、思考を打ち消して作業を再開する。
雨は、まだ降り続いていた。
結局、全ての作業を終えても雨はまだ止まなかった。することもなくなった私はますます暗くなっていく空を見上げながらぼーっとして過ごしていた。
ちらりと時計を見ると最終下校の時間も間近に迫っており、そろそろ退出しなければ私たちに怒られる時間帯だ。
憂鬱だが仕方がない。寮長も言っていたようにどうせ寮までの距離は短いのだ、走って帰れば髪が濡れる程度で済むかもしれない。
私は席を立つと、冷房、蛍光灯などを消しながら部屋を退出する。もちろん、鍵をかけておくことも忘れずに。
扉の外はもう夕方に近いからかさっき出たときよりは幾分か涼しくなっていてそれほど暑さは感じない。もっとも長袖でなければさらに涼しいのだろうけど。
下校時間間際の校舎というものはどこにも人の気配を感じず、一種不気味な雰囲気さえ漂わせている。よく怪談などで学校が持ち上げられるのもこの不気味さによるものだろう。まあ別に私は怖くないけど。
「ふっ、ふっ……」
……と、そんな雰囲気をぶち壊しにする人間が現れた。また井ノ原真人だ。何が楽しいのか分からないが廊下で腹筋をしている。埃が付くかもしれないということくらい考えられないものだろうか?
「何をしているの」
「うわっ……て、また二木かよ。驚かすんじゃねぇ」
「またとはご挨拶ね。もう下校時刻よ、さっさと寮に帰りなさい」
「お前だってここにいるじゃねぇかよ」
「私は見回りよ。もちろんこれが終わったら帰るつもりだけど」
そう言うと、井ノ原真人はやれやれというように肩をすくめる。
「へいへい、分かりましたよ。反省文書かされんのも嫌だしな。考えただけで頭痛が痛いぜ……」
意味が被っているのだが、あえて言わないことにした。
「そんじゃま、濡れて帰るか。濡れるの嫌いだけどよ」
「……そういえば濡れてないわね。今まで野球の練習してたんじゃないの?」
「いや? 雨が降り出しそうだったんでよ、恭介が早めに切り上げちまった。んで、オレはそんなんじゃ物足りなかったから今まで筋トレに勤しんでたってわけだ……おおっ、今日も筋肉が成長した感じがするぜ……」
筋肉云々はともかく、私の予想とは違っていたので多少驚いた。よく考えてみれば彼らのチームは女の子も多いからその辺も配慮してのことなのかもしれない。
「筋トレなら寮ですればいいじゃない。どうしてわざわざここで?」
「いやな、初めはオレもそのつもりだったんだけどよ、鍵持ってる理樹が来ヶ谷や鈴に連れて行かれちまってな……部屋に入れねぇんだよ」
「鍵を持っているはずでしょう?」
「鍵は持ちあるかねえんだ。なんかオレいつもなくしちまうからさ」
「鍵を持ち歩かないって……どういう神経してるのよ」
そういえば、いつだったか井ノ原真人が何度も寮長に呼び出しを受けていたような記憶があるが、まさか呼び出される度に鍵をなくしていたことを怒られていたのかしら。呆れた……
「そんで時間つぶしにそこらへんをランニングしてたら雨が降り出してよ。雨が止むまでここで筋トレすることにしたんだ。ふっ、筋肉を鍛えようとするあまり雨が降り出しそうになるのを忘れていたぜ……オレの筋肉も罪な奴だな、そうは思わねえか?」
「思いません。どっちかって言うとあなたの脳味噌のほうが罪なんじゃないの?」
「なにぃ……オレの脳味噌は筋肉関係にしか使ってないからもう少し美術や芸術に目を向けて教養を磨きなさいとでも言いたいのかよっ」
惜しい。もう少し知恵をつけるか常識を身につけろという意味で言ったんだけど。間違ってもいないが。
「雨、止まないわね」
井ノ原真人の言葉には返答せず、雨粒が落ちてくる鈍色の空を見上げる。
「二木も雨は嫌いか?」
「二木『も』?」
聞き間違えたのかと思い、今度は返答する。
「違ったか? なんかしきりに空、気にしてたからよ、雨が嫌いなのかと」
「そうじゃなくて……」
私はどうしてこいつとこんな話をしているのだろうと心の隅で思いながらも、言葉を続ける。
「あなたは雨が嫌いなの?」
「んー、まぁどっちかっつったら濡れるのが嫌いだな。服が張り付くのが嫌でよ」
「そう……」
なぜだろう。少し残念だというような感情がそこにあった。私は何を期待していたんだろうか?
「……いい加減帰らなくちゃね。じゃあね、井ノ原真人」
疑問を置いたまま、私は帰路につこうとする。すると、後ろから声がかかってきた。
「おい、傘持ってねぇじゃねえかよ」
「忘れたのよ。どうせ寮まで近いし、走ればそんなに濡れないでしょう?」
井ノ原真人のほうを向かないまま返答する。
「けどよ、結構降ってねえか」
確かに、まだまだ小雨になってきたとは言い難い。しかし悠長に待つわけにもいかない。
「時間がないでしょう? あなたも同じよ、人のことどうこう言ってる暇があるならそっちもさっさと帰りなさい」
そう言って、外へ歩き出そうとしたときだった。
「待てよ」
また引き止める声がかかる。鬱陶しい。何か文句でもあるのかと言うために振り向いたとき、何かが私のほうへ飛んできた。
慌ててそれを掴む。黒くて大きな布のようなもの……学生服だった。
「あなた、何のつもり……」
真意を問うべく井ノ原真人のほうを見たが、私は喉を詰まらせてしまう。
普段見ることの出来なかった井ノ原真人の服の下は、擦り傷や切り傷、果ては火傷と思しきものまでで肌が埋め尽くされていた。
まるで私自身を見ているような……そんな錯覚さえ覚える。
「ん? どした……って、ああ、これか」
井ノ原真人は自身の古傷を指すと、すげえだろ、と笑いながら言った。
「まあオレたちはガキんときからムチャばっかやってたからよ、その時の名誉の負傷ってわけだ。オレの筋肉はこの傷と共に鍛え上げられてきたってワケさ……」
誇らしく語る井ノ原真人。最初はその傷に慄きしか覚えなかったが、やがてそれが笑って語れるものだと分かると、途端に苛立ちを覚え始めた。
「何が名誉の負傷よ……要はケンカでしょ? 自慢げに語れるほどのものじゃないわね」
自分でも思ってもみないほどの敵意のこもった声になっているのが分かった。
「そうやって見せられた人は引くわね。傷なんて、他人にとってはただ醜いだけだもの。腹が立つのよ……そういうの」
「おい、待てよ、何でそんなに怒ってんだ? ワケ分かんねえよ」
「うるさい……聞きたくもないことをベラベラ喋らないで。不愉快なのよ……あなたのその顔が」
どうして私はこんなことを言っているのだろう。いつもみたいに、聞き流せばいいのに。
違う。分かってる。苛立つんじゃない……羨ましいんだ。その傷が、思い出にすらなりえるということに。
私なんかとは違う。私なんかとは……
「……悪かったよ。なんか二木の機嫌を損ねちまったようだからな、オレはおとなしく帰るわ。けどよ、それは雨よけにくらいはしてくれよ? 学ランに罪はねえんだからな……ハァ、見せびらかすつもりはなかったんだけどな……いや、筋肉のことじゃねえからな?」
そう言い残すと、井ノ原真人は雨の中を走り去っていった。
「っ! 待ちなさい、井ノ原……」
止める間もない。既に井ノ原真人の姿は雨の向こうへ消えていた。
「最低ね……最低……」
あいつの残した学生服を握り締めながら、私は呟いた。
翌日。空はよく晴れ渡り、日の光が刺すくらいの勢いで地上を照らし出している。有体に言えば、『いい天気』だった。
私は昼休みの間中、井ノ原真人から貸してもらっている(というか無理矢理渡された)学生服をいつ返すべきなのだろうかと悩んでいた。
結局あの大きな学生服のお陰で私はほとんど濡れることなく寮に戻ることができたし、洗濯もせずに済んだ。もちろん、井ノ原真人の学生服はきちんと洗っておいたが。乾燥機にも入れたので問題は特にない。
けど……昨日あんなことを言ってしまったのだ。いくら私でも気にも咎めないわけがなかった。
どんな顔をして会いに行けばいいのだろう? いつものように? あるいは、申し訳なさそうに?
分からない。だって、こんなのは初めてだから……
「どしたのお姉ちゃん?」
いつの間に戻ってきていたのか、葉留佳が私の席まで来て顔を覗きこんでいた。
「難しい顔してるけど」
顔にも出るほど悩んでいたらしい。本当、私らしくない。
「なんでもないわよ。大したことないから」
そう、本当に大したことはないのだ。他の人にとってみれば。
「ふっふっふ、他人の目は誤魔化せても私の目は誤魔化せませんヨー? なんたって私たちは姉妹なのだー! 秘密はかばんの中にアリっ!」
「あ、何するのよっ!」
有無を言わさず鞄の中を漁りだす葉留佳。いや、学生服はそっちにはないのだが、つい口が出てしまう。本当はロッカーの中にあるのだった。
「……ありゃ、なんもないね」
何を期待していたかは知らないが、特に怪しいものが何もないと分かると残念そうな顔をした。
「当たり前でしょう? まったく、油断も隙もない……」
「むむ……絶対なーんかありげな顔してたのになぁ。ひょっとしたら大統領からの密命を帯びた手紙でも入ってるかと思ったのに」
そんな重要なものを持ち歩くわけがないと思う。
「馬鹿馬鹿しい……ほら、早く席に戻りなさい。とっくに予鈴は鳴ってるわよ」
「はーい。……あのね、佳奈多」
「何?」
「私なんかでよかったら、いつでも相談に乗るからね。どーんと棺桶に乗ったつもりで任せてっ」
洒落にならない言葉だった。私に墓穴を掘らせるつもりなのだろうか。
分かっているのか分かっていないのか、葉留佳はあははと笑いながら自分の席へと戻っていく。
……だけど、力になってくれるという葉留佳の言葉は、素直に嬉しかった。
「……葉留佳。それじゃあ頼みがあるんだけど」
放課後。誰もいなくなった空き教室。オレンジ色に染まった教室の片隅で、私は胸に学生服を抱えたまま井ノ原真人を待っていた。
葉留佳に呼び出してもらったのだが、特に理由を聞いてくることもなかった。普段空気を読んでいない葉留佳だが、肝心なときくらいは空気を読んでくれるのかもしれない。
「……ふぅ」
洗ったばかりの学生服からはミントの香りが微かに漂う。その匂いをかぐことで少しは気持ちを落ち着かせることができた。
何も慌てなくていい。これを渡して、大人気ない口をきいたことを謝罪すればいいだけのことだ。
考えた末に出した結論だった。
「よぅ。待たせたな」
「ふうん、時間は守ってくれるのね。そういうのにはルーズだと思ってたんだけど」
「約束は守る性格だぜ、オレは」
遅れてくることをある程度覚悟していたが、どうやら杞憂に終わったようだった。後は用件を済ませるだけだった。
「あなたのよ。ちゃんと洗っておいたから心配しないで」
今気づいたが、井ノ原真人は洗った学生服と同じ服を着ていた。あえてそこには言及しないようにしておく。
「何だよ。そんくらいのことなら普通に渡してくれりゃ良かったのに。てっきりまた何か怒られるのかと思っちまったぜ」
安心したように笑って私から服を受け取る。
「あれは……ちょっと昨日はイライラしてただけ。大人気ない口をきいたのは謝るわ」
「別にいいって。オレ馬鹿だからさ、よく人の気に障るようなことを言ってケンカになっちまうことがあるんだ。気にすんなよ」
こちらは何を言われても仕方がないというのに、逆にそう言われると立つ瀬がなくなる。彼は、私よりも遥かに大人なのかもしれない。
「ちょっとした、話があるのよ。聞いてもらえるかしら」
そんな井ノ原真人に何を期待したのか、私はつい口にしていた。
彼は黙って頷いた。私はそれを見届けて、続ける。
「どうしてあの時服を貸してくれたの? 濡れるのはあなたも嫌だったんでしょう?」
井ノ原真人は、何だそんなことかと呟いて笑った。
「オレよりもお前のほうがよっぽど嫌そうな顔してたじゃねえか」
その言葉の意味を図りかねる。
「それだけの理由で?」
「十分な理由だろ?」
「……困ってる女の子には優しくしなさい、とでも言われた?」
また皮肉った口調になる。こうした人を突き放すような喋り方になったのはいつごろからだっただろうか?
「『目の前で知り合いが傘を忘れて困っていた。オレは筋肉バカだから多少雨に濡れたって風邪を引きません。だから少しでも雨をしのげるものを貸してあげました』これで満足か?」
乱暴な言葉遣いだが、理由は明快で分かりやすかった。
知り合いだから。
理由としてこれ以上ないものはない。ただ私が理解してなかっただけだった。
知り合いと思っているかいないか。私は後者だと思い込んでいた。井ノ原真人とはほとんど会話したこともないし、風紀委は彼にとっては厄介者だろう。親しくする理由はない。
……そう思っていた。
「私も甘く見られたものね。あれくらいの雨で風邪を引くとでも思った? 善意を押し付けるような真似はしないでもらいたいわね」
それに気付いたにも関わらず、私はそんな言い方しかできなかった。どうして素直に受け取れないのか。どうしてこんなにも臆病なのだろう。
『どうして? あなたはいつもそればかりね』
今まで葉留佳に言ってきた言葉が、今は私に重く圧し掛かってきていた。
「オレは『お前が風邪を引きそうだから』なんて一言も言ってないぞ? それにお前、なんかちょっとおかしいんじゃねえか」
「……おかしいところなんてどこにもない」
「じゃあ、どうしてお前の体はそんなに震えてんだ」
言われてようやく、私は全身に力が入って震えていることに気付いた。思わず両手で体を抱いてしまう。
「オレに何か恨みでもあるならさっさと言ってくれ。どうして嫌われてんのかわかんねえけどよ」
そんなんじゃない、嫌う理由なんてない。その一言が出てこなかった。
「いや待てよ……ひょっとしたらオレの筋肉があまりにも唸りすぎたせいで学園に温暖化現象が発生して熱くなってるとか……そうか、だから長袖の二木には迷惑だったんだな……
だが、オレとこの筋肉は切っても切れぬ関係……うう、オレはどうすればいいんだ……! くそっ、考えてたら頭痛が痛いっ……!」
私が一言も発しない間に何かとんでもない結論にたどり着いてしまったのか、井ノ原真人が頭を抱えてうずくまり出した。おまけに頭痛が痛い、って間違ってるじゃない。いやそれ以前に突っ込みどころが多すぎる。
「本当に馬鹿なのね、あなたは」
本気で悩んでいる彼に、私は苦笑しながらそう言った。だが井ノ原真人は真剣な様子で、
「うるせえっ、オレと筋肉の今後を決める一大事なんだ……あと10時間は話しかけないでくれ」
「そんなことを心配しなくても温暖化現象とかないから。それに……あなたに恨みもない」
もしもさっきの言葉が井ノ原真人の冗談だとしたならば、彼には芸人かカウンセラーとしての素質があるに違いない。私はあっさりと、言えなかった言葉を言っていた。
「え? マジか? おおっ、だったらオレと筋肉はこのままでもいいんだな!? 筋トレしてもいいんだな!?」
頭痛はどうしたのやら、井ノ原真人は踊るようにして喜んでいた。それはもう、本当に嬉しそうに。こっちが笑えてきてしまうくらいの。
「……お、何だよ二木も笑うんじゃねぇか。そっちのほうが可愛く見えるぜ」
「え?」
笑ってた? 私が?
「いや、そんな普通にきょとんとされてもよ……確かに笑ってたぜ」
……笑ってたんだ、私。
嘲笑や苦笑は何度もしたけど、楽しくて笑ったことは……殆どない。
「何が楽しいのか知らねえが、まあいいか。筋肉問題は解決……って待てよ? オレの筋肉に怒ってなかったとすれば……二木は何に怒ってたんだ?」
「怒ってなんかないわ。ただ……臆病な自分に嫌気が指してただけ」
八つ当たりかもしれない。なら井ノ原真人は怒ってしかるべきなのであるが気付いているのかそうでないのか、つるかめ算を出されたオチコボレ小学生のようなぽかんとした表情になっていた。
「臆病? 二木にも怖いものがあるんだな……目からゴボウの新事実だぜ」
素なのだろうか。あえて無視しつつ話を続ける。
「ひとが信じられなくなったことってある?」
鈍い井ノ原真人も真剣な話題だと感づいたのか、顔を引き締める。
「いえ、正確にはひとを信じようとしなくなった、かしら? 理解なんてされない、してくれない……そういう風に思い込むことよ」
井ノ原真人はただ黙って手を組んでいた。
「……あなたには愚問だったかしら? 仲間が……『リトルバスターズ』がいるものね」
「いや……そうでもねぇ。オレにだってそういう時期はあった。ガキん頃の話だけどよ」
今度はこっちが目を丸くする番だった。井ノ原真人にもそんな時があったのか?
「頭が悪いのは昔っからでよ、何かにつけて馬鹿だのクズだの言われてたもんだ。だからそう言う奴は全員ブッ飛ばしてやった。年下だろうが何だろうが片っ端からな。そうすることで、オレは『居場所』を持ちたかったんだ。
誰もオレのことを笑わない、馬鹿にしない『場所』をな。だが……いつの間にか居場所をつくるために、じゃなくてケンカのためのケンカをするようになっちまった。どう言うんだっけな、こういうの」
「……手段と目的がすり替わっていた」
「あーそうそう。誰もオレの強さを理解してくれない、別のどこかでオレの事を笑っている……そう思うとやらなくてもいいことまでやっちまってよ、またそれが原因でケンカになった」
「悪循環ね……」
「それを繰り返していくうちに……オレを笑う奴はいなくなった。代わりに……オレは誰にも相手をされることがなくなった。そこでようやく気付いたんだよ。
理解されなかったんじゃない、オレが逃げてたんだってことに。だがもう手遅れだった」
分かってくれないと殻に篭っているうちに、本当に大切な機会を逃してしまった。どうせ誰も、と思っているうちに本当に望んでいたことを忘れてしまった。
思い出した時には、もうどうしようもなくなっていた。
まるで――私。
「もうオレに居場所なんてないと思っていたときだよ、恭介が現れたのは」
棗恭介との一戦の後、棗恭介は笑いながらこう言ったという。
「馬鹿でもいいじゃねーか、強くなくったっていいじゃねーか。すげー楽しかった。だから、そのまんまでいてくれよ。今日から俺とお前は友達だ」
「だから、今もオレはそのまんまだ。馬鹿なままだよ。だが……二木が言ったようなことには、もうなっちゃいねえよ」
そう、それが私と井ノ原真人の決定的な違いだった。今の彼には、どんな馬鹿でも受け止めてくれる仲間がいる。それはとても……幸福なことだろう。
じゃあ、私は? 私が……私が本当に望んでいたことはどうだっただろう。
今の私には葉留佳がいる。家族がいる。だけど……それだけでいいんだろうか?
「それで、話の続きは?」
「え?」
「話を始めたの二木だろ。まだ続きがあったんじゃねえのかよ」
「あ、ええ……」
歯切れの悪い返事だった。自分でも情けなくなるくらいの。
「……いや、もういいわ。あなたが話してるうちに忘れた」
「何だよソレ、思い出せよっ、気になるじゃねーか」
「いや無理……って、ちょ、ちょっと!?」
井ノ原真人はいきなり私の両肩を掴んで激しく左右に振り始めた。首がかくんかくんと揺れて気持ちが悪くなってくる。
「や、やめなさい……し、死ぬ……」
「うお、顔が真っ青だ! やべえ、筋肉が暴走しすぎちまったか!?」
やばいどころの話ではない。というか、頭がくらくらする。
「どこでもいいから、座らせて……」
「お、おう」
近くにあった椅子に座らせてもらい、ひと時の安息を得る。しかし、思った以上に気分が悪い。暑さのせいだろうか……? 何にせよ悪いのは井ノ原真人だ。
「悪りぃっ、つい筋肉が興奮しちまってよ」
「……まったく、限度ってものを考えなさい」
声に力がなくなっているのが分かった。やはり夏場にこの服は熱すぎるのかもしれない。汗も出ている。
「悪かった、すまねぇっ! 侘びにプロテインを」
「いらないから」
背もたれに体を預けつつ嘆息する。なんかこの人といるといつもペースを乱される気がする。
「じゃあ代わりにジュース買ってきてやるよ。オレも飲みたいしな」
そう言うが早いか、井ノ原真人はさっさと教室を出て行ってしまう。呼び止めようとしたが、声がでなかった。
まあいいか、飲み物を買ってきてくれるんだし。
と、そこで気付いた。井ノ原真人が買ってくる飲み物……
「体張ってでも呼び止めるべきだった……」
若干の後悔を覚えつつ、私は再び背もたれに身を預けた。
「よぅ、買ってきたぜ」
息を切らせながら井ノ原真人が戻ってきたのは、五分と経たないころだった。
「随分早いのね」
「気分悪そうだったからよ。何かあったりでもしたら大変だからな」
そう言うと、井ノ原真人は私に缶ジュースを投げて寄越す。胸元でキャッチしたそれには、よくあるスポーツ飲料の名前があった。
「意外と普通なのね……」
「おい、なんだその『筋肉バカは筋肉のことしか考えてないから筋肉をつけるために筋肉ドリンクしか飲みません、ついでにそれを他人に布教します』ってな感想はよ」
ひどい言いがかりだった。いや、間違っているわけでもないが。
プルタブを開けて中身を口にしていると、井ノ原真人が同じように飲み物を口にしながら言った。
「三枝から聞いたんだけどよ」
ぴた、と私の動きが止まる。
「悩み事があるみてぇらしいな。三枝が言ってたよ、『最近の佳奈多はいつも憂鬱そう』ってな。話してる時にそれとなく聞き出してくれないかなって三枝から言われたんだけどよ……やっぱそんなまどろっこしいこと出来ねぇわ。
話してくれねえか? オレたちでサポートできることならいくらでもするからよ」
葉留佳は勘付いていたのか。それとも最近の私はそんなにおかしく見えるのだろうか。
「……なるほど。それで私をあんなに激しく揺すったわけね。あなたにしては珍しいと思った」
「オレは今でも焦ってるんだぜ……聞き出せなかったなんて三枝に言ってみろ、翌日からオレの学ランにこっそりと砂糖水を塗ってカブトムシ集会を開催するようなマネをしてくるかと思うと……筋肉が戦慄するんだよ」
そこまで葉留佳は陰湿じゃないと思う。確かに何かをやってきそうな気はするが。だがそんなことより気にかかるのは――
「どうしてそこまでするの? 私をサポートする、だなんて。私が葉留佳の姉だから? それとも……私がカワイソウな子だから?」
言葉の端に、また黒いものが灯っているのが分かった。しかし井ノ原真人は気にしてないどころか『何言ってるの?』と言うように首をかしげながら、
「知り合いだからに決まってるじゃねえか? 三枝の姉貴ってだけでそこまでするほどオレたちもお人好しじゃねーよ……理樹はどうか分からないけどな」
へへへ、と笑いながら井ノ原真人はジュースを一気に飲んで、それを教室の隅にあるゴミ箱の中に投げ捨てた。
「……十分お人好しよ、あなたも」
私も飲み終えたので缶をゴミ箱に捨てに行く。水分を摂ったからか気分は大分楽になっている。それに……原因はそれだけではない気も、する。
「そうか?」
「そうよ」
いや――もう分かってる。この人は、手を差し伸べてくれてるんだ、私に。計算や打算なんてなく。
「あのときと同じね……私はいつも助けられる側」
「ん?」
「強がって、意地を張って、拒絶して……それなのに笑って手を取ってくれる」
こんな私にも。
「何の事だ?」
自覚がないんだろう。それはそれでありがたいことではあるけど。
「ありがとう。もう私の悩みは解決したわ、あなたのお陰で」
「は?」
もう何度目だろうか、井ノ原真人はぽかんとした表情で私を見ていた。
「葉留佳によろしく」
そう言いながら私は教室から出て行く。
「それと……これからもよろしくね」
「いや、さっぱり状況が掴めねえんだけど」
「分からないなら分かるように努力するのね。それじゃ」
私が完全に出て行った後、教室の中から苦しむ声が聞こえてきた。
「頭を使うのは苦手なんだよっ! 頼むから教えてくれっ、ず、頭痛が、頭痛があぁぁぁーーーっ!」
吹き出しそうになるのを必死でこらえる。こういうのを、楽しくて仕方ない、と言うのだろうか。
「私でも簡単に見つけられるものなんだ……」
諦めかけていた私にそれを教えてくれたのは、彼。そしてこれからも見つけられるように努力するのは、私。
「いつか、日の目を見る日が来るかもね」
腕まくりをして、みみず腫れの残る二の腕を見る。こんな私でも好きだと言ってくれるひとが、必ずいるはずだ。
「熱いっ、頭が熱い! くそっ、目玉焼きが出来そうなくらい熱い! どうすりゃいいんだーーっ!」
今度は吹き出すのをこらえられなかった。
「というわけで、私もバトルランキングというのに参加させてもらうわ」
「どういうわけかさっぱり分からないんだが……何の風の吹き回しだ」
さらにその翌日。私は棗恭介の前で葉留佳たちが日々勤しんでいるバトルランキングとやらに参加することにした。野球はまだ委員の仕事もあるので今は取り敢えずやめておく。
今は、ね。
「楽しそうだから。それじゃ理由にならない?」
「いや……まぁ俺達の知り合いでもあるし、別に構わないんだが……いいのかよ、天下の風紀委員長様がこんなことしててよ」
「私だって、たまには遊びたい時があるのよ……」
フッ、と窓の外を見やりながら感慨深げに漏らす。半分は芝居だけれども。
「じゃあランキング最下位からになるが……それでいいな?」
「結構。底辺からのし上がっていくのも一興じゃない?」
「よし、じゃあ皆にメールで……」
そう言って、棗恭介が携帯を取り出したときだった。
「話は聞かせてもらったぜ……」
私の背後から、幽鬼のような足取りで現れた男が一人。
「二木佳奈多……早速てめぇに勝負を申し込むぜ」
「真人? どうしたんだ、妙に殺気立ってるじゃないか」
棗恭介が珍しそうな顔で尋ねる。
「訊くな、恭介……こいつだけは、今けちょんけちょんにのしてやらなきゃ気が済まねぇんだよ」
どうやら相当お冠のようだった。棗恭介はひゅう、と口笛を鳴らすと今度は私のほうへ向き直る。
「真人をここまで本気にさせるとはな……お前、一体何したんだ?」
私は肩をすくめて「さぁ?」とだけ言う。実際身に覚えがない。
「とぼけんじゃねえ、昨日のお前の言葉、忘れたとは言わせねえぞ」
「何を勘違いしてるのか知らないけど、一応聞いておくわ。どういうこと?」
「そうか、忘れたのか……なら思い出させてやろう。それはな……
昨日てめぇが『葉留佳によろしく』とか何とか言ってたから三枝に事の顛末を話したら『ぬわにーっ!? わ、私の【真人くんをうまい具合に使って佳奈多の悩みを聞きだし解決して妹としての地位を高めよう作戦】がお釈迦になったじゃんかー! どーしてくれるんだー!』
とか言って爆竹を投げられたんだぞ! 頭痛は治らねぇわ三枝にはワケ分からん攻撃されるわで踏んだり蹴ったりなんだよっ! 全部お前のせいだ!」
「爆竹とは過激だな……」
棗恭介はあくまでも冷静に井ノ原真人の話を聞いている。私はというとまた笑いをこらえるのに必死だった。訊くなと言ってるのに自分でばらしてるじゃない。
「まだ分からない鈍感なあなたが悪いのよ。どうしても聞きたいのなら私を倒すことね」
「言われなくてもそうするさ……覚悟しやがれっ二木!」
「肩慣らしには丁度いい相手ね……軽く捻ってあげる」
周囲に野次馬が集まり、次々と武器が投げ入れられる。物が飛び交う中で、私は少しずつこの輪の中に入っていくのを実感していた。
「バトル……スタート!」
終わった。長い、他のに比べて長すぐるよ
>>694 そだよ
でも偉大なんかじゃないんだ、変な電波が飛び込んできただけなんだ
>>715 GJ! いいものを見せてもらった。
俺は理樹×姉御が何よりの好物だが、このスレで恭介×小毬に目覚めた。
だがそれだにとどまらず、貴方様のお陰で真人×佳奈多にも覚醒した!!
たとえ電波が飛び込んできただけだとしても、それを受信できた貴方様の高感度アンテナを尊敬するぜ!
>>715 うおお、面白かった!!いい作品をありがとう
佳奈多がリトルバスターズに…感涙
こんな風に彼女にも幸せになっていってほしいよ
>>715 これは・・楽しみにしたかいがあるって物だね
佳奈多の悩みを解決するのは・・・本当に真人しかいないんじゃないかと思えてきた
本編にはなかった設定も違和感ないし、けど真人は・・いや話すね、きっと
オチはさすが真人だぜGJ! 最後に、はるちん最高ーー!
>>715 すばらしすぎる、そして何度か吹いたwww
やっぱ佳奈多みたいな理詰めなタイプは真人にはかなわないんだろうなぁ
でもバトルランキングでは真人が負けそうな悪寒w
そして申し訳ないけど勝手にその後をちょっとだけ補完したくなったり
佳奈多「そういえば、バトルランキングは順位の近い者同士でしか戦えないんだったわね。ということは……」
真人「ぐっ……そうだよ!お前が入る前までは俺が最下位だったんだよ!」
佳奈多「信じられない……あなたみたいな人間が下位でくすぶっているなんて(馬鹿とはいえ)」
恭介「どんな番狂わせだって起こる、それがバトルランキングの醍醐味だ。まぁぶっちゃけ6割がた運なわけだが」
真人「というわけでだ、さっそくお前を……」
恭介「言っておくが真人、でもルール上自分から最下位の選手に対戦を申し込むことはできない、このカードは不成立だ」
真人「うおぉぉぉーーっ!そういやそうだったー!」
佳奈多「いいわ、なら改めて私から挑戦を申し込むということなら問題ないわね?さぁ、始めましょ!」
そして、後にマスク・ザ・斉藤と互角の死闘を繰り広げるといわれる二木佳奈多の伝説が始まった
……かどうかは知りません。GJ!!
某所で書いてるとエロが書きたくなるのでやってきたんだが理樹×葉留佳って需要ある?
恭介×姉御も楽しそうだけど、はるちんが大好きなのでりきはるが書きたいのさ!
>>715 こいつは……真×佳(まさかな)革命だあぁぁーーーーーっ!!
>>719 勝手ながら更にその先を妄想w
真人「ぐあぁぁーーーーーっ!!」
佳奈多「流石に肉体を誇示してばかりいるだけの事はあるわね……正直、危なかったわ」
生徒達「「わあぁぁぁーーーーーーーっ!!!」」
佳奈多「ふう……」
佳奈多は手にしたハンドソープを沸き上がるギャラリーの一人に返すと、おもちゃのナイフを手にしたまま仰向けに倒れる真人を見下ろした。
何せ武器が武器なので、真人の身体に外傷らしいものは見当たらない。
ただ、やはり何度も転ばされての軽い打ち身はあったらしく、真人は立ち上がりながら苦々しげな表情を浮かべ、頭や腰を押さえた。
真人「畜生!まだ筋肉の防御力が完全じゃなかったか…!」
恭介「さあ、二木。勝者のルールに則り、こいつにイカした称号をくれてやるんだ」
佳奈多「そうね。それじゃああなたは……」
「犬」
【真人は“犬”の称号を得た!】
真人「なんだそりゃあぁぁーーーーーっ!!」
お目汚し失礼しました。
でも実際、佳奈多がバトルランキングに参加したら、みんなにどんな称号を付けるのかと妄想してしまうのですヨ。
>>720 需要あります!
書いちゃいなよ、ゆー。
>>715 こいつはハイレベルだぜ……
学ランの匂いをかぐところを誰かに見られてたら楽しそうだ。
>>720 あるに決まってるだろ!
執筆がんがってくださいm(__)m
>>715 すげぇぜ・・・なんというかキャラを完全に把握してやがる。
>>715 おぉ、あまりにも凄すぎて筋肉…いや言葉も出ないな…
俺も前見たときに真人×佳奈多も良いなと思ってたが、これを見て益々このペアが好きになっちまったですヨ。
>>720 はるちんは大好きなんだ・・けどあの脈絡がない思考のおかげで
理論を考えてしまう私にはSSが作れない、悲しいかな
やっちゃってください
>>715 あなたが神か!!?
真人×佳奈多いいですネ!
FDに期待するのはやめた方がいいぜ
誰か前スレのdatくれー
>>715 おお、これは良い真×佳w
俺は真×クド派だがこっちも素敵だなw
…ハッ、これはまさかクドと佳奈多で女の戦い勃発フラグか!?
そして二人の間で空気を読まずに筋トレする真人にアホらしくなって結局は三人で仲良くするとかいうオチなのか!(ぇ
なんとなくだが、このトリオだと
真人=父 佳奈多=母 クド=娘
な雰囲気になりそうな希ガス。
「私は将来、お父さんのお嫁さんになるのです!」
「だめよクドリャフカ、お父さんは私の物なんだから」
「ふっ、ふっ…二人とも、オレの筋肉に夢中だな」
うは、仕事中なのに妄想が止まらねぇ…
俺、理樹女体化の続きを未だに待ち望んでるんだぜ…
しかし、ここのスレでは真人がクドや佳奈多とすごくいい関係を築いているナイスガイなのに対して、
謙吾は古式さんに攻められたりマーン少年シニカル謙吾だったり……なんだこの差はw
>>736 真人:バカな振りして日常を守り続けてきたナイスガイ
謙吾:クールな態度の奥底に誰よりもみんなと遊んでいたいという願いを秘めていた愛い奴
クドと真人はツンキャラを和ませる効果があるな
そんな二人に愛されてる理樹が羨ましいぜ
そんな理樹を女にして筋肉と遊んでみる
「真人ー筋肉筋肉ー
やっぱりたくましくてかっこいいなー僕が男だったらいっぱい筋肉つけてるよー」
「へっそう言ってくれるのはお前だけだぜ」
「わふーわたしも井ノ原さんの筋肉はかっこいいと思いますー」
「ようしっ!三人で筋肉大旋風だー!」
「「筋肉いぇいいぇいー」」
大して変わってなくね?
筋肉大旋風
両腕に理樹とクドを装備して回る、しゃがむとパンツが見えるが姉御しか見る勇気がない
キョマリ
死にたくない人にお薦めの愉快なゲーム、リトルバスターズ
・鍛え上げた筋肉なら大丈夫だろうと思っていたら同じような体格の筋肉が山ほどいた
・バッターボックスから3m離れた場所で筋肉が顔にボールをめりこませて倒れていた
・足元がぐらりと揺れたので中庭を見てみるとドルジが転がっていた
・女子寮に理樹が連れ込まれた。というか連れ込まれた後から女装とかさせられた
・筋肉が旋風を起こし、女も「男も」全員いぇ〜いいぇ〜いした
・校舎から部室までの100mの間に斉藤に襲われた。
・ヒロインの6/6がトラウマ持ち。しかも恭介が暗躍しているという都市伝説から「個別ルートほど危ない」
・「そんなのに付き合ってる暇は無い」といって出て行った謙吾が5分後ちょんまげを探しに戻ってきた
・「ペッタンコならば襲われるわけがない」と出て行ったクドが姉御にイタズラされて戻ってきた
・はるちんからシフォンケーキをもらう確率は150%。はるちんに貰ってから佳奈多から貰う確率が50%の意味
・修学旅行における事故による死亡者は平均0人、死者が出たらそれは虚構世界
>>741 いつも無愛想な俺がニヤニヤしてるって職場で気味悪がられたじゃないか!!
>>735 ぱらぱらと小刻みな奴の事なら、理樹クドの合間に書いてはいるが、
誘導されたし性別反転スレのほうに落とすつもり。
>>739 ほんとだ、こいつら、変わってねぇぜ
>>743 そのURLは本スレにあるから・・・ってここにも貼ったほうがいいのかな
>>744 そうか・・パロとしては十分アリだと思ってた
妄想なんだから気にしなくても・・・と、自分が見たい為だけに書いてみる
本スレの投稿小説サイトだが投下されるネタもエロ限定ってわけじゃないし、
次スレテンプレに追加してもいいんじゃないかな?
連レスすまん、このスレに投下されるネタがエロ限定じゃないってことね。
非エロネタについてはあっちの利用も手かなーと思っただけです、すいませんでしたぁぁぁーーー
いや、なるべく皆の妄想の波紋を広げあう機会が増えるかなーと
お久しぶりです。本日はやっと新刊(笑)が出せそうです。
結局キャンパスストーリーが自分で書いててアレだったので…
同棲編〜潟潟gルバスターズ企画
の流れで書きました。
いくつか前スレ
>>711氏から設定を頂きました。この場を頂き感謝の辞を述べさせていただきます。
m(_ _)m
大部分が妄想で出来上がったのでこれは違うだろ〜とか色々あるかも知れませんがご了承ください。
えっと大空襲の前に設定公開しておきます。
本作は 鈴×理樹、小毬×恭介、クド×真人 というCPで行っています。あらかじめご了承ください。
[高卒就職・大学卒業組]
棗 恭介(25)/神北 小毬(24)
同棲生活のためにお互いの資金を出し、首都圏からすこしはなれた土地にアパートを借りた。(謙吾の住む町の近く)
恭介は出版社勤務に勤め、小毬は商学部卒業後、保険会社の販売員をやっている。
直枝 理樹/棗 鈴
大学の物理学科卒業後、理樹は自分の専門を生かせる職に就く。
一方鈴は、大学卒業の資格をとったが動物介護士を目指すといって勉強中。
二人ともまだ忙しく、同棲生活を送ってはいないが、週2回はどちらからと言わず会いにいっている。
井ノ原 真人/能見 クドリャフカ
真人は高校卒業後、高校三年からハマり始めたバイクいじりが講じて、個人経営のバイク販売店を営む。
クドは宇宙飛行士を目指し、理樹と同じ大学の航空宇宙学科で専門を学び首席で卒業。
夢を追うか真人との日々を取るか悩んだが、結局は愛に生きると言って真人の家に転がり込んで同棲している。籍は入れていない事実婚の関係。
宮沢 謙吾
実家の剣道場を次ぐため、日夜稽古に励む。志し半ばで武道の道を去ってしまった古式の為にも…と彼は剣の道を究めることにしたようだ。
月に一回は古式のお墓参りを欠かさない。
西園 美魚
大学卒業後、大好きな小説家としての生涯を送る。
また、大学時代から行っていた同人活動で一躍有名になり、売れっ子同人作家として毎年2回ある有明の聖戦の渦中に身をおく。
漫画と小説は、趣味と仕事として一応区別はしているようだ。
[大学院・その他進学]
三枝 葉留佳/二木 佳奈多
葉留佳は弁護士、佳奈多は検事を目指し、同じロースクールに通う。
大学主催の弁論大会で二人はよく鉢合わせになるが、毎回のように被告側の勝利となってしまう。
来ヶ谷 唯湖
数学科の大学院へ進学、自分の専門分野を極める。
教師の資格も持ってはいるが、自分には似合わないといって教師はやらない模様。
設定は出しましたが本作に佳奈たんはでません。ゴメンナサイ;
22時過ぎに連投に来ます。
設定こまけえええええええええええええ
期待期待
ちょーっと書き忘れが…
葉留佳と小毬は同じ大学で、葉留佳が法学部、小毬は商学部です。
もちろんイメージは『お菓子の大学』から引用(笑)
では逝きます。
[Komari side]
「よぅし…なかなかいい感じだね」
バジルとオリーブ油のいい香りがキッチンに広がる。
おいしそうにパスタができあがると、わたしは楽しそうに配膳しにいく。
「恭ちゃーん、お昼ご飯できたよー?」
【小毬×恭介同棲〜潟潟gルバスターズ起業編「Dear friends」】
〜Episode1:閉じた世界〜
今日は日曜日。
ふだん共働きなわたし達が一日中一緒にいられる幸せな日。
「おう、ありがとうな、すぐ行くぜ」
遠くから声が聞こえる。
恭ちゃんはまた書斎にこもって漫画に熱中してるみたい。
それでもわたしが配膳を終えると、ちょうどいいタイミングでテーブルに来る恭ちゃん。
『しばらくは共働きして、二人のマイホームを買いたいな』
それが恭ちゃんの言い分。
それがまだ叶わない今は、二人でアパートを借りて二人で貯金するのです。
「今日はバジルにしてみましたー…お味はどうかなっ?」
恭ちゃんはフォークで丁寧にパスタを巻き取って口に運ぶ。
「あぁ、うまい。やっぱ小毬のつくる料理は最高だな」
「そっかな?今日はあんまり凝ってないけどね?」
食事の時間って幸せ。なんか時間がゆっくり流れてる気がするから。これからもずっと続いていく、大好きな恭ちゃんとの時間。
お昼ご飯を食べると、手早く後片付けをすませて恭ちゃんとお話する。仕事のこととか、家のこととか、これからのこととか…
でも何か…何か少し悲しいことがある。
なんでかな…
[kyousuke side]
……。
目が覚める。木目の模様が俺の目の前にある。
すこしずつ…意識がはっきりしてくる。
俺は…小毬の話を聞きながらいつの間にか眠っていたようだ。
腹の皮が張ると、まぶたがたるむとはよく言ったものだが…小毬の話す声も心地よくて、つい眠ってしまったようだ。
顔を上げる。目の前には大切な恋人の顔。
「小毬…って寝てるか…」
ふと時計を確認する。まだ午後三時。
普段なら…小毬はお菓子作りしている時間だ。
休日になるとお互い、普段できない趣味も満喫するようにしている。
二人っきりでちちくりあうのは…まぁ恋人同士ならそれもいいが、俺達は所詮まだ同棲生活の身、新婚夫婦ではないのだ。
だからこうして…二人だけの時間は作っても、お互いを縛り付けるほどの干渉はしないようにしている。
「ま…こういうのもたまには悪くないか…」
俺は…無意識に…小毬を見つめていた。
安らかな寝顔。規則正しい呼吸。彼女は今、どんな夢を見ているのだろう…
―――。
「俺もそんな幸せそうなお前を見てると…また眠くなってくるな」
瞼が重くなってくる。俺は目を閉じかけた。
「……みんな…みんな会えなくなるの…いや…」
ん…?
「何か言ったか?」
なんだ寝言か…俺はそう聞き流そうとした。だが…
「…ぅぁあああん…」
小毬は声をあげて泣き出してしまった。
「…っおいおい、どうした」
俺は小毬のすわっているソファまで行き、子供をあやすように頭を撫でてやった。
「…っひく…ひく」
「大丈夫だ…俺がいる。ほら、涙ふけよ」
「ぁ…恭ちゃん…ありがと」
彼女が落ち着きを取り戻す。
「なんだ…怖い夢でも見たのか?」
「ふえっ…う、うん」
「…みんながね…離れ離れになっちゃう夢なの…」
俺によりかかって、彼女はゆっくりと話を始めた。遠くを見つめている視線…どこか寂しげな表情に胸が痛む。
「みんなね…わたし達が仲良くなると会えなくなってしまうのです…」
「みんなって…その、リトルバスターズのことか?」
「うん…」
……。
「そうか…」
そんなの所詮は夢の話だ。そう言い聞かせてなだめる気だった。
しかし……あながち間違っちゃいないんだ…今の状況が。
碧い瞳が、求めるように俺をみつめる。
「わたし達…仲良くなっちゃいけないのかな…」
「わたしじゃだめなのかな…」
「恋なんて…しちゃいけなかったのかな…」
「まぁ…ちょっとまて」
俺は彼女に右手を回し抱き寄せる。
言い様の無い…しかし杞憂とも言いがたい不安。
二人が強く結び付いて初めて感じてきた…友人との別れ。
さまざまな感情がのしかかって…その小さな肩が震えていた。
「恋は…素敵なものじゃ無かったのか?」
俺はお前から教えてもらった。恋をするすばらしさを。
なのに…恋しちゃいけないなんて…俺の知っている小毬はどこに消えてしまったんだ…?
「うん…でもね?」
「恋は切ない」
「二人っきりの世界…その世界に閉じこまっちゃう」
「周りなんてなにも見えなくなって…」
「わたし達…ふたりだけ」
…なんだそれは…俺まで混乱してくるぞ。
落ち着け…俺。
「確かに言われて見ればそうだな…最近みんなに会っていないし」
「そう思ってしまうのも無理ないか…」
小毬はうつむいていた。
俺は大好きな小毬の笑った顔が見たい。大好きな小毬を泣いていたら…俺も悲しくなってしまう。
俺はずっと彼女の隣で…『笑顔』が見ていたいんだ。
だから俺は…こう、口にしていた。
「だったら…こうしよう」
「俺達で会社を興す」
「会社名はもちろん…リトルバスターズだ」
ついにこのスレを発見してしまった
何かが降臨しかけてるじゃないか!クドはえろいこえっちなこ
〜Episode2:願い〜
[komari side]
う…ん…
ここは…どこ…?
私は空を仰いでいる。
空…というかこれはガラス越しに空を見ているといった感じ。太陽の光が眩しい。
「あ…いたいた!こーまりん♪」
遠くから誰かの呼ぶ声。聞き覚えのある声。
「ありゃりゃ…また寝てたんデスかー?のんきなこって」
「あ…はるちゃん?」
独特の語り口。その声の主は…葉留佳さん。
そして…見覚えのあるこの場所は大学のホール。私が大学で見つけた大好きな場所。
高校と違って高いビル型の校舎であるここは、屋上に出てはいけない。
そのかわりに見つけたこの場所。
このホールは校舎の天井まで吹き抜けになっている。
またホールの天井には、プリズムがたくさんあって…ホールに絶えず虹を創る。
屋上みたいに風が吹き抜けたり…ひなたぼっこができるわけじゃないけど、いつも虹がかかっているこのステキな世界。屋上とはちがう趣があるのです。
「うーん、わたし…また寝ちゃってたんだ」
「ふふん、まぁはるちんが来たときに目が覚めてよかったですねー?起きなかったら特殊メイクの刑にしちゃうトコロだったのに」
「ふぇっ…落書きはやめてぇ〜っ」
「ぷぷっ…冗談ですヨじょーだん!」
冗談といいつつほんとにやるのがはるちゃんなんだけどね。
この前にまた、ほんとに落書きされて…運よくフードつきの服だったからよかったけど、恥ずかしくてキャンパス歩けない状態になったんだから。
「じゃっ、そろそろ行きますか?」
「そだねー、早くしないと日が暮れちゃうし」
紹介が遅れたけど…私とはるちゃんは同じ大学に通う学生。
学科はちがうんだけど、二人とも午前で授業が終わっちゃう時は一緒に街へ遊びに行くの。
「そだ、こまりんはパンセの新作食べにいったー?」
「ふぇ?もう新作出てたんだ…油断してました」
「あっはは、こまりんにしてはめずらしいですネ。じゃちょっとお茶してから行きますか」
支援
―――。
「でねー?その先生がさー、どうしても自分の意見曲げないからワタシがこういってやったのですよ!」
変わらないはるちゃん。高校の時からみんなが『正しい』と思うことには反対するはるちゃん。
大学では法学部にいるんだけど…いろんな意味でその考えは役に立っているみたい。
「あのー…こまりんー…きいてますかー?」
「あっご…ごめん、…何だっけ?」
「はぁ…」
ため息をつかれてしまう。なんかほんとごめんなさいな気分。
「まぁ仕方ないですネ…最近授業忙しくて『恭ちゃん』に会ってないんでしょ?」
「恭ちゃんのことで頭いっぱいなんですネ…」
「そっ…そんなことないよ〜?」
「いーや、顔 に 書 い て あ り ま す ヨ」
人差し指で小突かれる。
「ふふっ…会ってきなヨ?ワタシのことはいいから」
「ええ?いいってばー…」
「いいっていいって♪ワタシは十分楽しんだし。じつは明日までのレポートおわってないんですヨ」
高校までだったら同じことやってたし『手伝うよ』って言えるけど…専門分野に関してはなにも言えないし…
「え…そっか…」
そう、素直に納得するしかなかった。
「じゃ、恭介さんによろしくね〜」
振り返って出口へかけて行くはるちゃん。どうしてだろ…なんで嘘つくのかな…
わたしは空になったパフェのグラスをみつめた。銀のスプーンが日の光を受けて煌いていた。
―――。
「小毬さん…どうかなされましたか?」
気が付くと…わたしはクーちゃんの家にいた。頭がぼんやりして、何が起こったかよくわからない。
「さっきからぼーっとして…もしかして熱でもあるんでしょうか…」
困った顔が目の前でわたしをみつめている。何か言わないと…
「え?…うん…ちょっと考え事」
「そーですか…深刻そうな表情でしたので心配してしまいました」
そうだ…わたしはクーちゃんの家に遊びに来てたんだ。
「お茶がすっかり冷めちゃいましたね…」
「うん…ごめんねクーちゃん」
クーちゃんにかわいらしい笑顔が戻る。
「無理もないです。ちょっと難しい相談を持ちかけてしまいましたから」
難しい質問…前後の記憶が曖昧だからよくわからないけど…たしかわたし、クーちゃんに将来のこと相談されてた気がする。
『マサトさんは優しいです…とっても好きです』
『でも私は私で…やりたいこともあります』
『何が一番いい方法なんでしょう…いい方法なんてあるのでしょうか…』
大好きな人との日々を取るか、自分の好きなことをするか。私も悩んだことがある選択…。
間を置いてクーちゃんが口を開く。さっきまでの笑顔は消えて、また困った表情を浮かべ始め、こう続けた。
「両方を取ると…みんなには会えなくなります」
クーちゃんの夢は宇宙飛行士。大学でもトップの成績らしく、体力づくり次第でなれる見込みはあるらしい。
「人生って…どうしてもなにかを犠牲にしなくてはいけないんでしょうか…」
わたしは何も答えられなくて…湯のみのなかで倒れている茶柱を見つめていた。
連投規制ってどんくらいでつくんだ?
―――。
また景色が移る。
ようやくわたしは理解しはじめる。これは夢なんだって。
でも話の内容とか、その場所とか…全部わたしの記憶のことみたい。
今度は…理樹君とりんちゃんがわたしの家に遊びに来てくれた時の事。
「で、こまりちゃんは何をしたいんだ?」
これは就職の話をしてたときの事かな…無意識に、そのときの話の繰り返しをするようにわたしは答える。
「わたしは…恭ちゃんとマイホームを建てるためにしばらくは共働きするつもり」
「それじゃ兄貴とらぶらぶ生活か…うーん、こまりちゃんは兄貴一人にはもったいなすぎるぞ」
腕組しながら真顔でその光景を頭に思い描くりんちゃん。
「ちょっと、いくら兄でもそれは失礼じゃないかな?」
理樹くんが微妙な表情でつっこみをいれる。変わらない二人。
「理樹くんとりんちゃんだってわたしに負けないくらいらぶらぶですよ〜?」
「うにゃ…らぶらぶか? らぶらぶに見えるか…」
なぜかうつむいてしまうりんちゃん。なんでだろ…こんなの…こんなの記憶にないのに…
「あたしはな…らぶらぶもいいが…みんなと離れてしまうのがこわい」
「えっ?うーん…今の時代連絡手段には困らないとおもうよ〜?」
「そうじゃないんだこまりちゃん」
「なんというか…贅沢だと思われるが、らぶらぶだけじゃだめなんだ」
「みんなが一緒にいれたらいいんだけどね…」
理樹くんのその言葉を最後に、私の夢はまた違う場面へと移り変わる…わたしの夢は…何を伝えたいんだろう…
わからない…
―――。
目覚める前の夢はすごく幻想的だった。
というより…夢って本当に起こったことじゃないから、記憶が曖昧になる。
確か内容は…わたしと恭ちゃんの結婚式?
わたしたちは赤い花道を歩いて…誓いの口付けをして…ケーキにナイフをいれる。
そうすると…教会の天井から光がさして…
眩しくて目を細めると、いつの間にかみんながいない。
私は大好きな恭ちゃんに見つめられているんだけど…どきどきしたりしなくて…
それよりも…みんな居ないのが悲しくなって…
「みんな…どこいっちゃったのかな…」
「小毬…そんな悲しい顔するなよ。せっかくの花嫁衣裳が台無しだろ?」
「でも…みんな…」
「みんな会えないなんて…いやだよ…」
「そんなの…二人だけの世界なんて…そんなのいらないよ…」
「いやだよ…やめてよ…もう起きたいよ…」
―――。
目が覚めると私は泣いていた。恭ちゃんに頭を撫でられて…すこし落ち着きを取り戻す。
二人だけの世界がここにもある…満ち足りているはずなのに…なにか悲しい世界。だからわたしは夢のことを話した。
みんな離ればなれで生きていくなんて…リトルバスターズって永遠じゃなかったの?無理なことだってわかってる。でもまた…みんなとの騒がしい日々を過ごしてみたい…
すべてが話し終わると…恭ちゃんはこう言ってくれた。
「俺達で会社を興す」
「会社名はもちろん…リトルバスターズだ」
〜Episode3:思い、支えあい、人〜
[kyousuke side]
あぁあぁぁぁああ俺はなんてバカ野郎なんだ〜!
こんな無理なことなんでポロっといってしまうんだ。小毬に見つめられるとどうしても俺は弱いらしいな…
ガクっと音がするぐらいにうなだれる。だが俺は有言実行がモットーだ…いまさらやらないなんて言えない。
とりあえず何からはじめなきゃいけないのか、俺は書斎に篭ってパソコンを前にして、起業についてのノウハウをいろいろ検索してみる。
……………。
「づぁ…何から始めればいいか検討がつかん…」
俺はそうぼやき、机に突っ伏す。正直な気持ちだが、俺でさえ今更みんなが集まるとは思えない。
「わたしのせいかな…ごめんね、恭ちゃん」
差し入れの紅茶とワッフルを持ってきた小毬はそういって気を使う。
「いや、やろうって言ったのは俺だ。気にすることは無い」
「そっか…わたしにできることがあったら遠慮なく言ってね?」
机に紅茶の香りが漂う。甘酸っぱいこの香りはどうやらレモンティーのようだ。
俺は休憩がてらワッフルにかじりつき、パソコンのメール編集画面を呼び出す。
「とりあえずみんなに会ってみてからだな…」
俺はリトルバスターズのメーリングリストを使って文面をみんなに回す。
「送信先:リトルバスターズ
送信者:棗 恭介
題名 :新しいミッション
本文 :
久しぶりだな。いきなりこのメーリングリストで送信を行った理由は他でもない、わがリトルバスターズの新たなミッションを伝えるためだ。
このミッションはかなり難解だから、会って直接話しがしたい。場所、時間は未定だが来週か再来週には会いたい。以上、メールを見たら至急連絡がほしい。」
―――。
あれから3日ぐらいたった。どうしても皆あつまれるような日程が探せない。
メンバーからは直接電話があったり、逆にメンバーに直接電話で話してみたりもするんだが…
やっぱり自分の仕事の都合とか、大学院に行ってるやつは研究やらなにやらが忙しいらしくなかなか取り合ってはくれない。
「やっぱり無謀だったかもな…ふぅ…」
「恭ちゃん、お風呂沸きましたよ〜?」
「ん?おぅ」
キッチンの方から声がした。俺はビジネス関連の書籍から目を離す。
さすがに疲れてきたので一旦風呂に漬からせてもらうことにした。
「…ふぅ〜っ、いい湯だ」
読書ってのは意外と疲れる。漫画は楽しいからまだしも…勉強となると話は別だ。
あまり活字には慣れていないから進むペースも遅い。
「しゃんぷーまだありましたー?」
小毬の声が聞こえる。扉越しなので少しくぐもっている。
「ん…もう無いみたいだなー」
「そっかー、今詰め替えもっていくねー?」
来るのかよ…ちょっとばかし恥ずかしくなって、俺はタオルをとって体を隠す。
少しすると、扉の向こうに小毬の影が。
がちゃ
「はい、詰め替えもって来たよ」
「おう、サンキューな」
…。小毬が俺の体を目線を上下しながら見る。
「な…なんだよ、じろじろみて…」
気づかれたのが気まずかったらしく、小毬は少し目線を逸らす。
「あ…え?ええっと…」
「お…お背中流しましょうか〜?」
……。
「…は?」
支援
―――。
「……」
「……」
無言の二人。ボディーソープの泡の音と、ごしごしと背中をこする音だけが浴室にこだまする。
やさしく背中をこすられる感覚は心地よいが…空気がなんだか気まずい。
いてもたっても居られず俺は口火を切って話始めた。
「なぁ…聞いていいか?」
「ええっ? えっと…どこかかゆい所がありますか〜?」
「じゃもうちょっと右上…ってちがう」
「いったいどうしたんだ? いきなり一緒にお風呂だなんて…」
背中の泡をお湯で流される。
「うーん?」
俺の話を聞き流してこんどはシャンプーをあわ立てているようだが。
「あのな…聞いてるか?」
「あっ…うん、聞いてるよ〜?」
「じゃ何だってんだよ」
「恭ちゃん…ごしごしされるの嫌?」
「嫌じゃないけど…その…恥ずかしくないか? お互い」
「私はだいじょーっぶですよー?」
俺はだいじょうーっぶじゃないんだけど。
「恭ちゃんわたしのわがまま頑張って聞いてくれたから…だからわたし、せいいっぱい恭ちゃんの役に立たなきゃ…って思って」
「ん…なんだまた気を使ってくれたのか」
「気を使っているわけじゃないよー? わたしがやりたいからやっただけ」
「ふふっ…そうかよ」
「だから…恭ちゃんこそ気をつかわないで?」
あぁ…そういうことか…俺一人じゃないんだよな…
俺一人で全部やろうとしちまった…
「一緒にお湯漬かる?」
「あ?あぁ…」
なんだか…若い男女二人でお風呂なんかヤバイ感じだが、(互いに隠すところは隠していたし)不思議とそんな気持ちにはならなかった。そんな気持ちになったら申し訳ないぐらいに思った。
そんなにも俺のこと支えてくれるんだな…小毬は。
明日も頑張らずにはいられないな、そう俺は心の中でつぶやいた。
〜Episode4:二人じゃ寂しいから〜
[kyousuke side]
「みんな、忙しい中よく集まってくれた」
ここは市内にある公民館の会議室。あれから一ヶ月ぐらいたったある日。
ドラマによく出てくる会議室のようなレイアウトに並べられた机には、リトルバスターズの面々が集まっていた。
「今日集まってもらったのは…メールでも言ったことだがみんなに相談したいことがあったからだ」
「ふむ…恭介氏は今からオメデタの報告でもするというのか」
「ぶっ…なんでそうなる」
隣では小毬が頬を赤らめて俯いている。まぁこんな形は絶対にとらないがいずれはあることなんだろうな…じゃなかった
「恭介のことだ、そんな普通のことではなく、もっと突拍子の無いことを言うだろう」
謙吾が悟ったようにそう語る。今日も着ているその青い道着はもはや普段着なのだろうか。
「それもそうだね…もしかしてアマチュア草野球チームでも編成しようって言うの?」
理樹が目を輝かせながら俺に問う。このメンツならばまぁ…おおいにアリな展開だが。
「それはまぁアリだが…わざわざ会議室借りて話し合うまでもなく賛成してくれるだろう?」
「俺がやりたいのはもっとデカいこと…そう」
「俺達で会社を興す。社名は…リトルバスターズだ」
………。
「は?」
真人と謙吾が目を点にして口をあんぐりとあけている。
「何を言い出すかと思ったら…」
「…無謀にもほどがあるな(∵)」
理樹と鈴が口を合わせてそう言う。
「おいおい…俺を見くびってもらっちゃ困るぜ? ちゃんと勉強したんだ、商いとやらをな」
「なるほど…こまりんは商学部でしたネ?」
さすが同じ大学に通っていただけのことはあるな三枝…簡単に見破られたか。
「ふっふっふ…いい妻をもったものですネー」
「ふっ…いやまだ妻じゃないがな…」
「ところで恭介さん…非営利団体ならまだしも企業なのですか? 何の事業をするのでしょう」
さっきから本に落としていた目をこちらに向けて西園がそう質問してきた。
「私は作家ですから…ある程度自由は利きますし、本業と両立でも構いません。だけど他の方々はどうなるのですか?」
「あぁ、学業との両立も厳しいものがあるぞ?」
西園に呼応して、大学院に通っている来ヶ谷も質問を浴びせる。
「あぁ…そこなんだが」
「小毬、頼む」
「うん、おっけーですよ」
小毬は席を立ち、俺の後ろにあるホワイトボードを反転させた。
俺はホワイトボードの横に立ち、解説を始める。
「わが社リトルバスターズは、すべて等しくミッションという名の思念の下、地域の皆様の悩みを一手に解決する団体である」
「街の便利屋さん、みたいな感じだねー」
「…だが大抵の便利屋はゴミ処理とか、ハウスクリーニングとかそういった小間使い程度だろう?」
「だが…俺は皆の才能の多彩さを生かしたく思う」
「たとえば…鈴、お前は何が得意だ?」
ぼーっと話を聞き流していた鈴はすこし焦った反応を返す。
「ん? あたしか…あたしは…」
「そうだな…ペットの世話なんかは得意だぞ?」
「まだ資格は取ってないけど、近いうち動物たちの介護ができるようになる、多分」
俺は頷くと、次の者に聞いてみる。
「じゃあ三枝、お前は何がやれる?」
「そうですネー、まぁ行○のできる法律相談所でしょうか?」
「お、じゃあ筋肉の相談なら俺に任せな」
「そんな相談あるかボケ!」
バキッ
「わふー…マサトは筋肉以外のことも考えて欲しいです〜…」
「私達は機械いじりだって得意なのですよ?」
クドは航空宇宙学科で機械の勉強もすこし触れた。真人は高3から興味を持ちだしたバイクいじりを今の職としている。まぁ個人経営のバイクショップだな。
ま、真人の筋肉はそれこそ引越しの手伝いとかにも使えそうだ。
「そうすると…さしずめ私達ができるのは日雇い家庭教師みたいなものかな」
「そうだね、みんなと違って手に職があるわけじゃないしなぁ」
理樹と来ヶ谷は物理学と数学に長けている。教員免許も取得してるぐらいだから先生という進路もあったわけだが…理樹も来ヶ谷も先生という職業は好まなかったようだ。
「では私も家庭教師でしょうか…? 美術と国語を少々…」
西園の本業は小説作家。また、同人誌を描くことも趣味として行っている。
「俺は…そうだな、悪を成敗する正義の味方だ」
謙吾は結局剣道場を継ぎ、近所の子供達に剣術指南をしている。まぁ用心棒じゃないが…心強い存在ではあるだろう。
各々が自己アピールし終わったところで、最後に俺が付け加えた。
「まぁ、各々自分の会社のアピールにもなると思うんだ」
「本業や学業と両立は大変だと思う。だから軌道に乗るまではシフト制とかで回して常駐は3人ぐらい。週4の営業でいく予定だ」
そんな具合に、今は形だけだが俺達の会社、リトルバスターズはスタートしたのだった。
支援
正直ここまで持ってくるのは自分でも無いと思いました。
故に今回は動機が曖昧だったり…表現が変だったり色々自信ありませんorz
同棲編ってことでCLANNADに負けないラブラブも描きたかったのですが、
潟潟gルバスターズが軌道に乗る時点小毬が身ごもることを考えるとかなり早期に起業しないとって思ったんです。
まぁ…らぶらぶは反響次第でプラスシチュエーションとか書き下ろしします。
では連投失礼しましたっ └(∵)┐≡
大作、乙!
株式会社ネタはずっと挙がってたけど、ここまで作りこんだのはお疲れ様。
インスピレーション刺激されたので投下予定のSSの続き書き始めてしまったぜ!
作者!貴様このSS書くためにわざわざ勉強したな!
何となく妄想してみた、続くなら理樹×美魚になりそう
ちなみにまだ真END見てねぇ・・・・・・orz
2レスになる予定
「西園にプレゼント?」
「うん」
「そうだな……本とかはどうだ、あいついつも本読んでるしな」
それは最初に考えたんだけど……と言おうとしたがやめた、実は最初に本を贈ろうとしたんだけど、あの蔵書だと贈った本がダブってそうで怖い……
僕は西園さんへ何かプレゼントを贈ろうと思ったんだけど、最初に思い浮かんだのは本だった、本はダブってると何か悲しいから見送りとなった、と言うわけで今いつもの
四人に何を贈ればいいのかヒントを貰おうとしていた
「本、か……」
ちなみにさっき聞いたのは恭介だったりする、意外とマトモな回答だった
「おまえの筋肉を西園にあげれば、あいつ喜ぶんじゃないのか?」
「喜ばないよ、と言うかあげられないよ」
ちなみにこの言葉は当然真人だ、真人なら何も疑問を持たずにプロテインとかあげてそうだな……
「真人、もしかしてホワイトデーのお返しにプロテインとか渡してなかった?」
「あげたが、それがどうかしたのか?」
「いや……ちょっとね……」
「こいつ馬鹿だ!」
まさかとは思ったけど……真人に聞いたのが間違いだった、最初から期待してなかったけど……
「理樹、愛の言葉などどうだ?
「いや、言わないから」
恭介曰く『ロマンティック大統領』の謙吾でもただの馬鹿となっていた、あの5月22日の事件に何があったんだろう……1説によると脳が左腕にあって左腕を強打したか
らおかしくなったとか……もしそうだったら人間じゃないけど
「それにしても西園にプレゼントねぇ……お前は勇者か?」
「いや西園さん、魔王でもなんでもないから」
「いやあいつは怖い……何せ第二次バトルランキングの時、俺に……ツインバスターライフルをぶっ放してきた……あの時これがなければ今頃墓の下だったな……」
と言いながら懐から何かが印刷された紙切れを出す、印刷面には『学園革命スクレボ最新刊8月発売予定!』と書いてあった……恭介、スクレボへの執念は死をも超えるの
か……
「まさかマップ兵器まで作り出すとはな……マッド鈴木、恐ろしい奴だ……」
恭介はその時のことを事細やかに語りだした……
『西園……それは……何だ?』
『科学部部隊作ツインバスターライフルです』
『何故だか物凄く危険な感じがするんだが……気のせいか?』
『はい、全然気のせいじゃありません』
『皆逃げろぉ!!!』
と、恭介は自分の周りから観衆を引き離したらしい
『では、さよならです』
その音と共に光が恭介を襲い、恭介はどこかへ消えてしまったらしい(真人談)、そして恭介の最後の断末魔は
『それ俺の武器だからぁぁぁぁぁ!!!』
だったらしい(謙吾談)
需要があるなら続きを書く、後評価頼む
>>777 長編投下お疲れ!
これは面白そうだわ
はやく続きたのむ
ナス駄目だな。ドル円もたれてきたし、スポットもあれだから明日は3600あるかも…
誤爆すまねえ
こっちを書き込みたかった
葉鍵版の連投規制は
timecount=12
timeclose=5
なので12レス中に五個の書き込みで連続投稿注意になるはず
>>780 ええまぁ…
「物書きするのは調べものをするのと同義」
とか涼元先生のライター指南本にはかいてありましたっ(・ω・)ゝ
まぁwebで拾ってきた知識ばっかりですよ?
当方神奈川県の某大学通いなのですが、調べものしているうちに明大キャンパスに行ってみたくなっちゃいましたよw
>>786さん
あー、あれな
『連続投稿5回』引っかかったことある(TT)
支援カキコとかしてくださった方々とってもサンクスです!
次回作の方ですが浮かびません…ですが円舞曲のような差し替えテキストならすぐ用意できそう。
>>781さん
うー…なんというぶつ切り。早く先が見たいw評価ですが偉そうだったらごめんなさい。
地書きがいまひとつかもです。ゲームと違って文章だけでは表情とか伝わりにくいし…
更には台詞が連続すると、二次創作だからまだしも結構混乱しやすいです;
自分は地書きを入れすぎてテンポが悪くなりやすいのがアレなんで、どれくらい入れるかは若干趣味なんですけどねー…
とにかく続編期待支援!
すごくどうでもいいのだけれど、見てるとSSの感想でもこのスレだと
>>788みたいに結構具体的な指摘ももらえるのね…
本スレの投稿サイトに載せたことがあったけれど、次回はこっちにしてみようかしら…
うーん、別段どっちに投下してもかまわんと思うけど、
例えば長いのをチマチマと投下するのが大変だって場合とか、
ここに投下宣言してあっちの投稿版のURL貼り付けるとかしてもいいんじゃないかと思うんだがどうだろう?
>>777 すげー壮大な展開になってきたぜ!
会社を興す設定は前のリトバス(株)からかな?
大作GJ!ぜひ続きを。
>>777さん
長編お疲れ様です。
私は長いの書いてると展開がgdgdになりやすいんですが、
そんな感じも無くあの段階まで持ってくる力量は恐れ入ります。
内容的にも小毬シナリオからの引張りがいい感じの味付けになっていて素敵でした。
>物書きするのは調べものをするのと同義
私はめんどくて受動的に入ってくるものだけで書いてるのは秘密です(ぇー
>>781さん
まー、私も人の書いたもの評価できるほどの実力ないですけど思ったことを。
テーマと掴みに関しては問題ないと思います。続きが気になる話ですw
強いて言えばちょっと改行がヘンな所にあるせいで読みずらいですね。
そして一言。声優ネタは誰かがやってくれると思ってたw
ところで、私の書いてるみらくる☆くーにゃですが。
すんません次の投稿は後編じゃなくて中編になりそうです(マテ
しかもくーにゃの出番は最後なのでまたしてもおあずけです(オイ
そして中身の半分は恭介×小毬です(コラ
てな訳でもう暫くしたら爆撃逝きますんで少々お待ちを。
風呂入ってたら、
肝試しで真人がぶっ壊してしまった校長室の怪現象は実は昔亡くなった女子生徒の幽霊の仕業で、
真人が札をはがして封印を解いてしまったために責任とって成仏させてもらうまで理樹にとりついて一緒に暮らす……という電波を受信してしまった。
他のネタで書いてる途中だから書けないってのに……。まったくこのスレに来てから恐ろしいくらい電波が来るぜ。
しかし今日は大作続きでいいものを読ませていただきました。他の職人の皆様ありがとう!
>>788 完全に引き込まれてました、次の展開はっ・・・終了
続きがっ、続きが見たい、っという衝動に駆られました
しかしゆっくり待ちます、果報は寝て待て←使い方チガウ
こまりん視点がぐっと来ました、みんなの子供っぽさが私は好き
>>781さんへの評価、書いてないけど参考になっちゃいましたよ
>>78 両方に載せてっちゃいなよ、ゆー
>>720です、どうも。
短いですがりきはる投下しときます。
これが終わったら某所のサバゲの続き書くです。うん、がんばる。
場面的にははるちんルート、キスした後くらいです。
いきなり事後から始まります。いや、シーン書くの面倒でした。
あまあまなのも書いてみたいけど、りきはるは直球スウィートよりこういうのがいいと思うんだ!
ということでりき×はる、始まります。
798 :
(1/4):2007/09/11(火) 01:14:08 ID:5aK4lcFC0
目を開けた。
暗い、何も見えない。
手を伸ばした。
虚を掻いて、身体に纏う何かに触れた。
抱きしめる。
ふと、急に感情が込み上げて来る。
怖い。
怖い。
怖い。
ひとりは、イヤ。
799 :
(2/4):2007/09/11(火) 01:14:41 ID:5aK4lcFC0
だから叫んだ。
声にならない叫びを挙げた。
涙が溢れてとまらない。
目の前にある暗闇と、不安に押しつぶされそうになりながら声を絞り出した。
「りき……くん……りき、くん……」
更に前へと手を伸ばす。
何もない、暗い、怖い。
「りきくん……っ……!」
手が、温もりに触れた。
800 :
(3/4):2007/09/11(火) 01:16:15 ID:5aK4lcFC0
「葉留佳さん、ここだよ」
居た。
顔を横に向ける。
一番会いたい人が、微笑んでいた。
傍に居てくれる人が、見つめてくれていた。
「僕は、どこにもいかない」
抱きしめられた。
ふたり、生まれたままの姿でひとつになる。
重ねる唇は震えていた。
けどふたりなら、何も怖くないから。
801 :
(4/4):2007/09/11(火) 01:16:47 ID:5aK4lcFC0
「結局、寮には帰らなかったね……」
朝の道を二人で歩いていた。
隣には葉留佳さんがいる。
「いやまあ、呼び出されて怒られるだけだから大丈夫っしょ。私は怒られ慣れてるから問題ないしネ」
「怒られ慣れてるのは問題があるから……というか、僕の方は真人が誤魔化してくれてるだろうから、怒られるのは葉留佳さんだけだと思うよ」
「理不尽だぁー! こんなことがあっていいものかー! 私は今、言葉に表しようのない怒りを感じているっ!」
両手を挙げて抗議する葉留佳さん。
幸い、道には誰も居ない。誰にも見られずにすみそうで良かった……
……まぁ、こういうところが可愛いと思うんだけど。
「大丈夫、呼び出しされたら僕もいってあげるから」
そういって、葉留佳さんの手を取った。
自分でも恥ずかしい事をしてると思う。
けど、僕は彼女を守ってあげなくちゃいけないんだ。
「……うん」
さっきと打って変わって、顔を赤らめて黙り込む葉留佳さん。
僕にだけ見せる表情。僕だけが知ってる葉留佳さん。
必ず、僕が守ってみせる。
例えどんな辛い現実が待っていても。
個人的には1-3になんかの前提が欲しかったかも。
でもいいね、飛び道具的な味わいだった。GJ!
乙乙
はるちんはこういう普段とのギャップ感がいいよね。
その後、照れ隠しするとこもイイ!
>>797 サバゲの人だったのかっ
はるちんはこういう一面もあり、脈絡のなさがあり
絶妙な配合で素晴らしいキャラに
ここまでのはるちんを受け入れられるのはきっと理樹君だけだね・・
呼び出されて怒られる・・・?何故だっ、二人は正しいこt(ry
大変長らくお待たせしました!
只今より中編の爆撃を行います!
……中編ではくーにゃ出ないけど勘弁ってことで(ぇー
(恭介side)
(恭ちゃん……)
「……小毬?」
小毬に呼ばれたような気がして、読んでいた本から顔を上げる。
俺は今、会社を立ち上げるための勉強をしていた。
社名は勿論「リトルバスターズ」だ。
何をするかは特に決めてないが、面白そうなことは何だって引き受けてやろうと思っている。
多分、あいつらも乗ってくるだろう。
まぁ、俺自身のことでちょっとした懸念があるが……そのために小毬が頑張ってくれてるんだ。
信じてやらないとな。
っと、それよりも今は謎の小毬の声が気になるな。
……ま、あの聞こえ方は念話だったが。
とりあえず、こっちからも話しかけてみるか。
「小毬、呼んだか?」
(……あっ……恭、ちゃ……)
「……小毬?」
何やら様子がおかしいな。
もう少し集中して聞いてみよう。
>>797 gj。
はるちんシナリオは読んでいて辛い部分あったからなあ。
こういうときこそ理樹ィィだ。
(ふあぁっ、恭ちゃんっ……恭ちゃんっ!)
「!?」
何やら切羽詰った様子の声が聞こえてくる。
一体何があった?
……クソッ、声の様子だけじゃわからん!
どうする……いや、何をするかなんて決まっている。
「小毬……待ってろ、助けてやるからな!」
俺は小毬の魔力の場所を大雑把に探る。
あれは……学校か。
なら、時間的に屋上が丁度いいだろう。
俺は目を閉じて学校の屋上の風景をイメージする。
そしてイメージが固まったところで、脳内のトリガーを引いた。
(―――跳躍っ!)
―――再び目を開けると、割と見慣れた屋上の風景が飛び込んでくる。
成功か。
「っと、急がないとな」
そのまま校内を詳しくサーチ。
すると、保健室前に小毬の反応があった。
保健室は1階だったな……
「うりゃっ」
俺はフェンスを乗り越え、下へと飛び降りる。
勿論、重力を制御することも忘れない。
怪我すると、小毬が心配するからな。
難なく着陸し、保健室前まで走る。
「無事で居てくれよ、小毬……!」
―――だが、現場で俺を待っていた光景は、予想の遥か斜め上を突っ走っていた。
……小毬は、廊下のど真ん中でオナニーをしていた。
変身した状態で、右手はスカートの中に突っ込み、左手で自らの胸を揉みしだいている。
瞳は閉じられ、うわ言にように俺の名を呼ぶ。
そして。
「はあっ……恭ちゃんっ、飲ませて……えっちなじゅーす、いっぱい……ッッ!!!」
最後に小毬は割ととんでもないことを口にして、絶頂を迎えたようだった。
そしてその場にへたり込むと、スカートに突っ込んでいた手を眺め……愛液を舐め取る様に指をしゃぶる。
ぼーっとした表情と相まって、中々にエロティックだ。
流石は俺の小毬。
……いや、そうじゃなくてだ。
「おいおい……念話で散々呼ばれたと思ったら、何処でナニをやってるんだ?」
「え……ほわぁあああああえええええ!?!?!?」
小毬はそこで初めて俺の存在に気付いたらしい。
真っ赤になってわたわたとしているが……なんだか見ていていぢめたくなってくるのは俺だけじゃない筈だ。
「ね、ねねねねね念話って……」
「いやーびっくりしたぜ。部屋で勉強してたら突然小毬の喘ぎ声が聞こえてな」
実際は危機が迫ってるんじゃないかと思ってた訳だが、こう言ったほうが小毬が面白い。
羞恥でガッチガチに固まってしまっている小毬に、さらに追い討ちをかける。
「どーなってんだと思って来てみたら、あろうことか廊下のど真ん中でオナニーしてるとはなぁ……小毬に露出狂の気があったとは初めて知ったぜ」
「う、うえええええええん! 恭ちゃんにおなにー見られたー……」
今度は恥ずかしさで泣き出してしまった……うむ、今なら来ヶ谷の気持ちもよく解るぜ。
この表情は……萌える。
「ははっ、それにしても何でこんな誰が通るかわからん所でやってたんだ? 寮の部屋……は、笹瀬川がいるか」
「はう〜……」
半べそで、自分の背後……保健室を指差す小毬。
俺は、少しだけ扉を開けて中の様子を伺った。
「あああっ、うあっ……理樹っ、りきぃっ!」
「はぁ、はぁ……鈴、とってもいいよ……」
………ふむ。
「なるほど、つまり理樹と鈴が保健室でしっぽりむふふとしているところを見て発情した、と」
「うええええん、そそそそんなに具体的に言わなくても〜」
「それで我慢できなくなっておっぱじめちまったって訳かい? 小毬はえっちな子だなぁ〜」
「……うっ、うぇぅ……ぐすっ」
……はっ、しまった! これはマジ泣きか!?
俺としたことが、あんまり可愛いもんだからついついいぢめ過ぎてしまったぜ……
「あー、その……スマン、今のは言いすぎだった」
「……きにん……って」
「は?」
すまん小毬、良く聞こえなかったんだが。
「えぐっ……わたしがこんな子になった責任、とって……」
「……わたし、恭ちゃんと出会うまで、おなにーも知らない子だったんだよ?」
うむ、それについては当時の俺は中々びっくりだったぞ。
ま、それをいいことに色々と俺好みに仕込んじまったんだが。
「わたしがこんな、えっちな子になっちゃった責任……とってよ、恭ちゃん?」
……小毬、お前その台詞わかってて言ってるのか?
十分そのつもりな俺からしてみれば……そいつは誘い文句だぜ?
まぁ、俺自身が小毬の痴態のお陰で収まりがつかなくなってるからどっちにしろ喰らい付くがな。
「当然だ……」
「恭ちゃ……ん」
先ほどまでの恥ずかしさからか、真っ赤な小毬に優しく口付ける。
小毬の目元に溜まった涙をキスで拭う。
そのまま頬を伝って耳へ、そして首筋へとキスの雨を降らせていく。
「はわっ、くすぐったいよぉ〜」
「何言ってんだ、気持ち良いの間違いじゃないのか?」
「あぅ……それも、あるけど……」
体を捩じらせながら恥ずかしそうにする小毬。
これだけ俺好みに染めても、初々しさが残っている辺りはポイントが高い。
俺はそんなことを考えつつ、小毬を抱き上げる。
もちろん、いわゆるお姫様抱っこだ。
「はわわわわわっ、恭ちゃん!?」
「場所を変えるぞ」
廊下で露出プレイというのも中々にオツな物だろうが、ソイツは流石にリスキーだ。
俺は少し考えて、保健室の隣の部屋……校長室に入った。
……気配を探るが、流石に無人のようだ。
俺は小毬を革張りのソファーの上に下ろす。
「こここ校長室でするの〜!?」
「おう。ここなら基本誰も来ないし、何より……隣から理樹と鈴の声も聞こえるからな」
耳を澄ますと、あいつらの励んでいる様子が聞き取れる。
そして、こっちから聞き取れるということは……
「そ、それって、わたしたちの声も聞こえちゃうんじゃ」
「いいじゃないか。存分に聞かせてやれ」
「ででででもっ、聞かれてこっち来ちゃったら……」
「そんときゃ巻き込んでやれ。そうすりゃ同じ穴の狢だろう?」
俺がそう言うと、小毬はじと目になった。
「恭ちゃん……きんしんそーかんは、めっ」
「……いや、別にそんなつもりはあまり無かったんだが」
どっちかっつーと理樹や鈴と三人で小毬をおもちゃにするとか……よし、今度あいつらに声かけてみるか。
そんな不埒なことを妄想しつつ、俺は小毬の脚を開かせる。
小毬の下着は、大変なことになっていた。
「おお、既に準備は万端ってか?」
「うぅ……そんなこと言わないでぇ」
「フッ……悪いが、無理な注文だ」
そして俺は自身を解放し……勿論こっちも準備OKだ……小毬の下着をずらし、中へと突き入れた。
その瞬間、いきなり小毬の中で強烈な締め付けを受ける。
小毬はこのシチュエーションに興奮しているのか、挿れただけで一回イってしまったようだ。
「ふぁ、あああああぅっ!」
「っし……ところで小毬」
「あはぁ、ふぅ……恭ちゃん?」
ぽーっとした表情で俺の顔を見つめる小毬。
ったく……こいつは無意識にこう、こっちを誘惑してくれるから堪ったもんじゃないぜ。
「すまんが押さえが効かん一気に逝くぞ!」
「え、恭ちゃ、ちょうひゃあえっ!?!?」
一息に俺は断って、いきなりトップギアで腰を使い始める。
勿論返事は聞かない。
まぁ、後で散々拗ねられるだろうが……ここまでやっちまったら、何にせよ今更だ。
一気に攻め立てて、何も考えられなくしてやるか。
「ふっ、くっ……おらおらおらぁっ!」
「ひゅっ、あひっ、くひゅぅっ!」
「……なにやってんだ小毬」
小毬の声の様子がおかしいのに気付いて俺は様子をみてみる。
すると、スカートの裾を咥えて声を立てないようにしているようだ……なるほど、考えたな。
それにしても、この格好だと小毬自身がスカートを捲り上げてることもあって結合部が丸見えだ。
この状態も中々にイケるが……もう一息欲しいな。
俺は軽く周囲を見渡し……グラウンドに面した窓に目をつけた。
そして小毬を抱きかかえ、挿入した姿勢のまま180度回転させた。
いわゆる背面立位というやつだ。
「んふうぅぅぅっ!」
「おっ、こういうのもいいな……」
回転の刺激に新鮮さを感じつつ、場所を移動する。
その場所とは……窓際だ。
俺は小毬との結合部が外から丸見えになるような位置に立つ。
まぁ丸見えとはいっても、校長室の方なんてそもそも目を向ける奴もいないだろう。
だが、見られる可能性があるというだけでも、それは行為には絶好のスパイスとなり得る。
俺の意図を察したのか、小毬は体を硬直させて俺を見る。
真っ赤になって、少し涙ぐんだ表情。
それは誰がどう見ても「やめてほしい」という表情に見えるだろう。
だが体のほうは正直だ……俺自身を咥え込んでいるあそこからはひくひくと期待するような締め付けを感じる。
更に、足元には染みになりそうな程愛液が垂れ落ちている。
俺は小毬に優しい笑顔で返すと、乱暴に腰を突き上げた。
支援?
「ひゅぅ!? きゅふっ、ひょうひゃっ……!?」
「おっと、喋ると咥えるものが無くなって声が丸出しだぜ?」
「……!」
俺の声に、慌てて押し黙る小毬。
小毬としては隣に声を届かせたくないらしく、裾は咥えたままだ。
と、いうことは。
相変わらず外からは小毬のアソコが丸見えな訳で。
今頃小毬の頭の中は、あっちを立てればこっちが立たずで大変なことになってるはずだ。
「んふっ、ぅう〜……」
「よーし、そのままそのまま……おらっ!」
「ふうぅぅ〜!!!」
そんな小毬を、俺は好きなように蹂躙する。
言葉で攻め、状況で攻め、愛撫して攻める。
その一つ一つに、小毬は過剰なほどの反応を見せてくれる。
……まったく、いじめ甲斐があるってもんだ。
「っと、小毬、そろそろ……っ!」
「んっ、ふぅっ、んうう〜っ!」
瞬間、小毬の締め付けが強くなる。
その刹那、俺は小毬の奥深くに自身を突きこみ……果てた。
「んふ、ふう、ふー……」
「はあっ、はぁ、結構きついな」
「ん〜〜!!!」
裾を咥えたまま抗議の声と視線を向けてくる小毬。
つか、一応終わったんだからもう裾離しても大丈夫だぞ?
ふと俺は、窓ガラスに視線を向けてみる。
そこには、俺に脚を広げた格好で貫かれている小毬の姿が映っている。
しかもスカートの裾は咥えたままであそこは全開、更に言えば膣から溢れた精液が垂れてきている。
真っ赤になって涙目でもそれを隠そうとしない様子は、中々にエロティックだ。
カメラがあれば撮影したんだがなぁ……仕方あるまい、脳内にしっかりと保存しておこう。
とりあえず俺は自身を引き抜き、小毬をソファーの上に下ろしてやる。
と、その時だった。
隣の保健室から、異常な大きさの魔力のうねりが発生したのは。
(理樹side)
「…ぁ…………ぅ」
「はぁ、はぁ……うっ!」
ドクンッ
僕はまた鈴の中に果てる。
これで何回目だろう?
5回までは数えてたけど、その後は覚えていない。
鈴は既に気を失っているのか、殆ど反応は無い。
漸く満足した僕は、鈴の肛門から分身を引き抜いた。
ゴポッという音と共に、僕の放った精があふれ出てくる。
改めて鈴の体を見てみると、ものすごいことになっていた。
顔、胸、背中、お腹、お尻、脚……どこもかしこも、僕の精液と鈴の愛液に塗れている。
……ありえない、と思った。
鈴が、というより僕の方がだ。
なんだろう。
今の僕に、出来ないことは無い気がしてきた。
「……さて、次は何をしようか」
動かない鈴をベッドに放置し、少し考える。
……そうだ。
恭介の真似をして、マスクザ斉藤になってランキングをごぼう抜きとかどうだろう。
うん、面白そうだ……
「くくく……あはは、ははははははははは」
笑いが止まらない。
何だか楽しくて仕方が無い。
瞬間、僕のポケットから眩い光があふれ出し……
「はりゃほりゃうまうー!!!」
僕は、「マスク・ザ・斉藤」になっていた。
……前は見えないけど問題は無い。
さて、まず第1のターゲットは……
「小毬さんだ」
僕は保健室を出た。
(小毬side)
「何だ、何がどうなってやがる!」
「ふ、ふええええ!?」
突然保健室から強い魔力のうねりを感じる。
……そういえばわたし、魔力のうねりを追って保健室に向かったんだっけ。
「なぁ、小毬。もしかして変身状態で保健室前でナニやってたのって……」
「え、えっと……えへへ」
「笑って誤魔化すなっての」
ぺしっ
「ひゃうぅ!」
ふえぇん、恭ちゃんが叩いたぁ……
「っと、それよりもだ。小毬、すぐにやれるか?」
「うんっ、だいじょー……ぶ?」
ふらっ……ぺたん。
わたしは立ち上がろうとして、力が入らずに床に座り込んでしまう。
「あうぅ……腰がぬけちゃったみたいぃぃ」
「小毬……」
恭ちゃんは呆れたような表情で冷や汗をかいて立っている。
「うぅ〜、わたしのせいじゃないもんっ……恭ちゃんが狼さんなせいだもん」
「ちょっとマテ、先に始めてたのは小毬の方だろ」
と、下らない言い争いを始めたその時。
ガララッ!
「はりゃほりゃうまうー!」
……扉を開けて、何だか見覚えのある仮面の人が飛び込んできました。
その人はガムテープを構えて、ジャンプしてわたしに飛び掛ってきます。
「って、わたしを狙ってるのー!?!?」
「う・ま・う〜!!!」
「おっと!」
そこに、恭ちゃんが粘着テープで割り込んできてくれました。
……とっさに割り込んできたから、下は丸出しだけど。
「恭ちゃん!」
「フッ、そう簡単には……」
「ランキングに入ってない人間が割り込まないでよ……うまうー」
仮面の人はそう言うと、勢い良く足を振り上げました。
その軌道上にあったのは……恭ちゃんのぞうさん。
……もちろん直撃しちゃってます。
「……くぁwせdrftgyふじこlp!?!?!?」
恭ちゃんは、声にならない悲鳴を上げて一撃で撃墜されちゃいました。
とっても痛そう……って、次はわたしの番だったっ!
「覚悟してね、うまうー」
「う、うええええん……」
そしてわたしは足腰に力が入らず、一歩も動けないまま……ガムテープでぐるぐる巻きにされてしまったのでした。
824 :
名無しさんだよもん:2007/09/11(火) 02:28:57 ID:N1+4yj7T0
∩
( ゚∀゚)彡 藤枝保奈美誕生日おめ!ほなみん誕生日おめ!
⊂彡
(美魚side)
私はいつものように、中庭で本を読んでいました。
……いつもと違う点があるとすれば、持っている本がとても薄いところでしょうか。
漸くと○のあなの通販で届いた新作だったので、つい纏めて持ってきてしまいました。
途中でお仕事中の佳奈多さんに見つかってしまいましたが、既に読み終わった本を貸して見逃していただきました。
これで、私の読書の邪魔をする人は……
「はりゃほりゃうまうー」
……直枝さん?
「どうかいたしましたか?」
「西園さん、勝負だよ……うまうー」
なるほど。
直枝さんは嘗ての恭介さんのように、私たちに活を入れに来たのですね。
「そうですか、でしたら受けてたちましょう……科学部部隊!」
ザザザザッ!
私の一声であっという間に集合する科学部部隊のみなさん。
今日もマッド鈴木さんとその助手さんが私のNYP値を測定します……
「報告。やばいっす、とんでもないっす」
「ほう……最高値じゃないか。我々を楽しませておくれ、西園くん!」
「我々を楽しませてくれっす、西園さん!」
この勝負……決まりましたね。
如何に直枝さんがマスク・ザ・斉藤状態でも、NYPが最高値の私が負けるはずはありません。
ここはメガバズーカランチャーで一気に終わらせましょう。
さて、直枝さんの武器は何でしょうか……
「じゃ、僕はコレだ……うまうー」
「な、なにぃ! アレは……!」
「『電磁バリア』っすよ!?」
……何かの冗談でしょうか?
直枝さんが選び取った武器は、私専用のサイバー武器の一つです。
あれは、NYPが無い直枝さんには扱えないはずです。
「はりゃほー……みんな、不思議そうな顔してるね」
「当たり前です……貴方に、それは扱えません」
「それは、どうかな?」
直枝さんはそう言うと、電磁バリアの起動スイッチを押しました。
すると……
ヴォン!
「何だと!? ブースターを使わずに武器を起動したぁ!?」
「……っ!」
「ほ、報告っ! じじじ、冗談じゃないっす!」
「何事だね!?」
「かかか、彼のNYPを測定してるんっすが……」
私は鈴木さんと一緒に、直枝さんへ向けられている測定器を覗き込みました。
……数値がカンストしてます。
そして次の瞬間―――
ボンッ!
「きゃっ!」
「うひぃっ!」
「あまりの出力に、測定器が……!?」
私は、改めて直枝さんに向き直ります。
……冷や汗が、止まりません。
ですが今は、この武器と……私の力を、信じて戦うのみです。
「準備はできたのかな、うまーう?」
「ええ、勝たせていただきます……この勝負、3ターンもあれば十分でしょう」
私がNYPをチャージし終わるのが先か、直枝さんが私を仕留めるのが先か……
「始めましょう、直枝さん」
「それじゃ……バトルスタート、うまうー!」
直枝さんの声でバトルは始まりました。
私はひとまずチャージしつつ、バリアの射程外に逃れます。
……しかし、直枝さんは一歩も動きません。
「……どうかしましたか」
「いいや、ただそっちのフルチャージを待ってるだけだよ……うまうー」
……私は舐められているのでしょうか?
そうですよね、そうに違いありません。
でしたら遠慮無く……一撃で消し飛ばして差し上げましょう。
私は、フルチャージでメガバズーカランチャーを発射しました。
「……おまんら、許さんぜよ」
「その台詞は武器が違うぞ、西園くん」
「武器が違うっすよ、西園さん」
ノリで言ってるだけなので気にしないでください。
全てを薙ぎ払う光の粒子が、直枝さんを襲います。
直枝さんはそれを見て、一歩も動かずに―――
「はーりゃ、ほーりゃ……うまぁうぅぅぅぅぅっ!!!」
―――電磁バリアを全開で構えました。
すると、信じられないことが起こりました。
「メガバズーカランチャーが……効いていない!?」
「そ、それどころじゃないっす! 放出されたNYPのベクトルに、バリアが干渉し続けてるっす!」
「なんだと!? それではまさか……」
お二方が最後まで言う前に、結果は私自身に襲い掛かってきました。
メガバズーカランチャーが……電磁バリアによって、真っ直ぐに跳ね返ってきたのです。
荒れ狂う光の中、私は直枝さんの声を聞きました。
「西園さん……きみは、武器の性能に頼りすぎだよ。うまうー」
私は何も言い返せずに、意識を手放しました。
……とりあえずここまで。
理樹がとんでもないことになってますが、これをくーにゃはどう止めるのか!?
あと少し補則。
NYPについてですが「なんだかよくわからないパワー」の略なので、
なんだかよくわからない石(ジェムビーン)に侵されてれば理樹でもサイバー兵器を使える、みたいな。
あ、ちなみに私の定義で言えば魔力もNYPです(ぇー
では、後編をがりがりと書き上げてきます。
次こそはくーにゃ、大活躍ですよ!
>>829 おぎおぎしながらクソフイタwwwwww
もうそろそろ容量やばいな。
>>832 ホントはテンプレ会議とかしたかったけど…まぁおkじゃない?
「あるものは使おう」
残り20kぐらいでテンプレ作っとかない?スレ立てルールとか決めときたいし
とりあえず、参考にToHeart2 SS専用スレのテンプレを張ってみる
※SS投入は割り込み防止の為、出来るだけメモ帳等に書いてから一括投入。
※名前欄には作家名か作品名、もしくは通し番号、また投入が一旦終わるときは分かるように。
※書き込む前にはリロードを。
※割り込まれても泣かない。
※容量が480kを越えたあたりで次スレ立てを。
>>797 直球スイートよりぜんぜんいいな!まったくそーだ!
ちょっとオトナなシチュなのにえっちくなくて感動、GJ!
>>829 エロもやりすぎるとgdgd感が否めないな…4〜16の展開はすまんが付いていけなかった。(Ctrl+Shift)
17からの西園sideには燃える展開があってwktkした。だけどそろそろ主役マダー?な気分orz
…最後に、連投でごめんなさい一つのレスに感想も書きまとめればよかった
後、個人的に忘れやすい葉鍵版SETTING.TXTの書き込みに関する設定
BBS_LINE_NUMBER=16
BBS_MESSAGE_COUNT=2048
から、1レスの最大改行数は32、最大バイト数は2048
timecount=12
timeclose=5
から、最新12回の書き込みのIPを記録し、
その中の5個が同一IPからの書き込みだったら連続投稿注意画面へ
個人的に妄想スパイラルの文も残したいかな、このスレの指針みたいなもんだし
↑これも次スレのテンプレにお願いします。
残り8kbしかないぜっ
ようやくたどり着いた旨の人がいたけれど、よく考えたらけっこう見つけにくいスレなのかも…
タイトルに二次とかSSとか付いている訳でもない。
「リトルバスターズ」から検索しようにも「リトバス」になってるから引っかからないし…
本スレの誘導からなんとなくで辿り着いた人も多いだろうから、
あちらのテンプレのリンクも新しいのに変えてもらわないとね。
ちょっと埋めに小ネタを投下。
The4コマの第9回の設定を流用したものです。
学校からの帰り道。まっすぐ家に帰る道を、本屋さんの角で右に曲がると、少し先に大きな建物がある。
最近ぼくは学校でいやなことがあると、帰りにかならずここに寄るようになっていた。
建物の中にはたくさんの大きな人がいるけど、この時間ならまだ誰も出てこないことを、ぼくは知っていた。
大きな人たちが出てくる前に、ぼくはその建物の裏庭に行く。
そこには、最近なかよくなった、新しい友達たちがいるからだ。
「みんな、お魚持って来たよー」
にゃー
みゃー
ぬおー
給食の時にこっそり取っておいた魚を取り出してそう言うと、すぐに友達たちが鳴きながらやって来た。
それは、そこらのノラネコよりもなんとなく毛なみのいい、すごくたくさんのネコたちだ。
「よーしよし。みんなぎょうぎよく食べるんだぞ」
ぼくは魚の身を少しずつちぎって、それをみんなに手皿で食べさせる。
初めのころはひっかかれたりもしたけれど、今じゃもうすっかりなれて、そんなこともなくなってた。
「はぁ…。みんなはいいなぁ…。学校も行かなくていいし、自由きままにできて」
幸せそうなみんなのようすを見てると、本当にネコって生き物がうらやましくなる。
「ふむ。だが猫には猫で、君には想像もつかない苦労が色々とあるものだぞ」
「!!…だっ、だれ!?」
急に後ろからそんな声が聞こえて、ぼくはものすごくびっくりした。
あわてて後ろに振り向くと、そこにはとても髪が長くて、すごく美人な女の人がいた。
「少年。人に誰だと尋ねる時は、まずは自分から名乗るものだぞ」
それが、ぼくと唯湖さんとの──そして、正義の味方、『リトルバスターズ』との出会いだった。
「いっしょにどらやき食べませんか〜」
「どら焼き!? 食べる食べるー!」
「そんなにスイカが食べたいのかい? 球筋に出てるぜ」
「えぇっ!! な、なんでわかんだ……わかるんですか、恭介先生!」
「僕のパパの友達がおもちゃ工場の社長さんでさ、それでよくこんな物を貰えるんだ」
「そ、それは伝説のベーゴマ『U1』じゃないデスか!! いーなー、はるちんもほーしーいー!」
「待っておじ様! …せめて、せめて今夜だけでもカミュの側にいて……」
「美魚さんすごい!! 本当に童話のお姫様みたい…!」
「ほう……まさか少年にこんな特技があったとはな」
「悪いけど、射撃のウデなら唯湖さんにだって負けないよ!」
劇場版最新作、『ドラえもん のび太とリトルバスターズ』。近日公開予定!!
「この世界には、秘密が隠されている……」
すいません冗談です。
なんか電波がきたんでつい勢いで……。
ちょw何これwww意外といい感じじゃねぇかwww
そういえばリトルバスターズとドラえもんたち5人組って組み合わせは盲点だったな。
ってか電波SUGEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
>>488だけど、エロSS第二弾できたんだけど、
正直、どこに投稿すればいいのか混乱中。
あと、みんなの書いたSS作品の感想も書きたいし。
…8割方完成したんだけど、次、どこに投稿すればいいんスカ?
本当は本スレのテンプレに張ってる
■投稿小説展示場(SS投稿場所。エロ厳禁・連載ssはタイトルにシリーズ名と話数を明記)
ttp://matome.clannad-tv.com/little-busters/ss/ に投稿したいんだけど、どうもエロがダメなようで…
少しでもストーリーとしての評価や指摘を、もらいたい俺にとっては、非常に残念。
>>848 エロおkの鯖も検討中だから展示場は待ってくれ(´;ω;`)
お、SS展示場の管理人ここの住人だったのか
いつもお世話になってます
>>851 住人というか、キャラスレも含めて全スレの住人状態ですヨ。
本スレが特にあわただしい状態でもないんでのんびりニコニコで
初音ミク関連を聞きながらのんびりと眺めてる次第。
早速官能系(?)小説可の鯖探してくるノシ
>>850 >>852 お疲れ様です。
俺も、SS展示場のレビューいくつかしましたよ。
自分もシリアス作品、投稿したいけど、まだ、できてないのが悔しい。
で、浮気してエロSS、2本、勢いで書いてしまう始末。
欲を言えば、投稿小説(SS)展示場。エロ有で、
作品名 作者名 投稿日 閲覧数 返信数 得点
の項目にプラス、さらに、「ジャンル」(シリアス、ギャグ、ほのぼの、ダーク、18禁etc)を
追加してもらえると大変嬉しいです。
…無理言って悪いんですけど…
ホント、重ね重ねお疲れ様です。
埋まる寸前に言うことでもないけど、ちょっと気になったので一つ。
Dear Friendの人もくーにゃの人もやってたけど、場面転換の最初に
「〜〜side」なんていちいち誰視点か表記して書くのはリズムが悪くて正直読みづらい。
本編であったEpsode:○○に倣ってるのかもしれんが、ゲームならともかく
SSでやるのは向いてないの思うので、もう少し自然に移行するか視点を固定するかして欲しい。
>>853 了解ッスー
ジャンル追加ができるかは技術的な問題なので試行錯誤してみますネ。