ToHeart2 その148 XRATED + Another Days

>>366
大迷惑を振りまいてというか、自分の最善と思ったことが周りにとってはそうではない、
そういう「過ち」に直面した時にどうするかってことだと思うんだけどね。

俺もずいぶんこれまで過ちを犯してきた。消えてなくなりたいと思うような、ね。
幸か不幸か俺の場合、仕事の延長的な技術者同士のコミュニティで活動している。
会社名も本名も明かしてね。基本的に自由参加だから参加者は不特定多数だ。
そういう場ならば礼儀正しいから荒れることは無いとか勘違いする奴もいるが、
本名だろうが礼儀正しかろうが、フレイム（場が荒れることね）はしばしば起きる。

特に技術者の場合、自分の本職の技術者としてのポリシーと密接に繋がっているので、
言葉は丁寧だが、辛辣さは２ｃｈの比ではない。みんなそれなりに頭がいいからね。
頭がいい人間なら争わないというのは間違いで、頭のいい人間同士が知恵を絞って
相手を攻撃する言葉を紡ぎ出すんだから、もう壮絶を極めるわけだ。

いや〜もう最初の内は怖くて発言できなかったね。どうしても発言する必要があるときは
トラのしっぽを踏まないように踏まないように細心の注意を払って最小限のことだけを書いたものだ。
言葉使いにもこれ以上ないってぐらい謙虚さをにじませてね。

その内最初の頃の神妙さはどこえやら、俺も自分の独りよがりの正義感から他人同士が
やっているフレイムに首をつっこんだりした。しかしそのたびに自分の考えが如何に浅く
愚かであるか痛感させられる連続だった。「なんでこんなことを始めてしまったんだ」と
後悔し逃げ出したくなることもしばしば。

しかし逃げられないんだよね。逃げると仕事に支障が出るし、会社名まで出してるから、
あまりにも無様な醜態をさらすと、どこそこの会社にはこんなアホがいる、と業界仲間に
鳴り響いてしまう。

おかげで結構鍛えられたよ。物事を深く考えること、そしてどんな場合でも逃げ出さないこと、をね。
「物事から逃げていては成長しない」という子供の頃に習った言葉の意味が、実質を伴って
納得いったのも、この頃かもしれない。

その意味では、貴明はなんだかんだといいつつも眼前の問題から逃げることなく、
最終的にささらと結ばれているのだから、そこまで非難するものなのかと思うんだよね。