>>96 よりつづき
しかし、貴明と同じ内容の理科実験を受けているのにも関わらず、塩素ガスの事は両名共
知っていて、それが危険である事を貴明だけが知っているというのは、不自然です。
これは、両名とも同じ理科実験を受けているのだから、黄色も塩素ガスが危険なもので
ある事を知っていたと考えるべきです。
しかし、黄色は「え、そうだっけ!?」と、惚けます。自分が化合した物が、塩素
ガスを発生する事を知らなかった故の事故であるならば、ここで惚ける必要はありません。
貴明が取った行動と同様、事態収拾に向かう所です。
しかし、彼女はあくまで惚けました。これは塩素ガスの危険性を知っている者としては、
不自然な行動です。
更に今回の作業は、黄色自ら行っている所も注目すべきです。
PCへのソフトインストール、裏山探検時の荷物持ち&帰還、図書室での不思議本探し。
これらの作業は、貴明がやらされていました。しかし、今回は黄色自ら作業を行っています。
この違いは何でしょうか?
作業が難しい?彼女がやっていた作業は、フラスコに五円玉と化学物質二種類を適当に
入れただけです。分量も量ってません。当然、貴明にも指示すればできるような作業です。
にもかかわらず、貴明にやらせず黄色自身で作業を行った理由は何故か。他に考えられるのは、
貴明に詳しい作業内容を知られたくなかった、という事ぐらいしかありません。
これらから導き出される答え。
・彼女は二つの物質を混合すると、有毒な塩素ガスが発生する事を、あらかじめ知っていた。
・貴明にやらせず自分自身で行ったのは、貴明が気付いてしまう恐れがあったから。
・そして惚けたのは、塩素ガスについての知識が乏しいように見せるためだった。
つまり、これは無知が招いた事故ではなく、故意に行われた、殺人未遂事件です。