ごめんなさい、訂正です。
状態の祐一の番号を001へ
(小声で)「ねえねえ、雪ちゃん」
「どうしたの、みさき」
「なんとなく、なんとなくなんだけどさ、後から人が来ている気がするんだよ…」
「ほ、ほんとなの?みさき」
みさきの勘は鋭い、しかも、今は生死を賭けた状況である
それこそ、信用するに値するものかもしれない
「みんな、ちょっといい?」
だから、私は前にいる藤田くんたちを呼んだ
「どうした?うーゆき」
「どうしたんだ?」
「?」
前を進む3人は不審気な表情を浮かべる
「みさきがね、後から誰かがついてきてるって…勘だけど信じていいと思う…」
「なんとなくよくない感じがするんだよ〜」
「よくないってことは……?」
「たぶん、このゲームに乗ったヤツなんだろうな」
浩之と陽平が話をしている途中に当たり前のような疑問をるーこが放つ
「???なんで、うーさきはそんなことが分かるんだ?」
「ば、バカ!五感の中で視覚を閉じた人間は[第七感]までマスター出来るんだ!
「第七感」に目覚めた者は小宇宙を最大限まで増幅する事が出来るんだぞ!!」
「そ、そうなのか?るー、知らなかったぞ、うーさき、凄いぞ」
「………浩之くん、陽平くん、私聖闘士じゃないよ…」
436
気がつけば『お約束』? −春原の受難−
の続き
【時間:1日目15時50分】
【備考:雪見とみさきのスタート地点は平瀬村分校跡】
藤田浩之
【所持品:折りたたみ式自転車、他支給品一式(ただし、ここまで来る間に水を少し消費)】
【状態:用心。知り合い・同志を探しに平瀬村へ移動中】
春原陽平
【所持品:スタンガン、他支給品一式(ただし、ここまで来る間に水を少し消費)】
【状態:用心】
ルーシー・マリア・ミソラ(るーこ・きれいなそら)
【所持品:IMI マイクロUZI(残り30発)と予備カートリッジ(30発入り×5)、他支給品一式】
【状態:用心。知り合い・同志を探しに平瀬村へ移動中】
川名みさき
【所持品:スタングレネード(×3)、他支給品一式】
【状態:敏感。知り合い・同志を探しに平瀬村へ移動中】
深山雪見
【所持品:SIG P232(残り7発)、他支給品一式】
【状態:用心。知り合い・同志を探しに平瀬村へ移動中】
殺した。人を。
公子は目の前に崩れ落ちた理奈の死体を見て未だに体の震えを止められなかった。
当然だ。人ひとりの命を奪ったのだ。軽いはずが、ない。
「うっ…うぐっ…」
吐き気を懸命にこらえる。しっかりしろ、これくらいで参ってどうする、伊吹公子。
罪悪感に苛まれる心を鞭打ち、ようやく平静を保つ。呼吸を整えた後、改めて理奈の死体を見下ろした。今度こそ、何も感じない。そう思いこむ。
しかし、公子も人だ。理屈では仕方が無いことなのだと分かっていても彼女の親族を思うとやりきれない気持ちもあった。
だからこそ、もう後には引けない。必ず祐介と妹を生き延びさせてみせる。そのためにも彼女の死を無駄にするわけにはいかない。勝手かもしれないが、これが伊吹公子の信念だった。
(さて、まずは彼女の武器の確認ね)
デイパックの中身を確認する。武器以外の支給品は全て同じだった。そして、肝心の武器。
(ナイフ、か)
少々がっかりしたが、役立たずの支給品よりはマシだ。そう思っていると、もう一つ紙切れが出てきた。武器の説明書だった。
(スペツナズ、ナイフ?)
皮肉にも、それは妹の風子に支給されたものと同一の品だった。無論、公子がそれを知っているはずもなかったが。
一通り使い方を確認する。柄の部分を押すと、ナイフの刃が飛び出す仕組みになっているらしい。つまりは、奇襲用の武器ということだ。
(これは使えそうね、でも、問題が一つある)
それは、刃は一度飛び出すともう二度と戻せないということだ。最後の切り札ということになる。
とは言え、手持ちの二連式デリンジャーも残弾は残り六発。最高でも六人しか殺せないことになる。何よりも、その隠匿性は女の身である公子にとっては十分切り札たりえるものであった。
その事から、今後有力な武器を手に入れるまでの主力はスペツナズナイフということになりそうだった。
それから、使えそうな食料品のみをデイパックに詰め、用意を整えた。これからどうするか。
単純に考えて、積極的に戦闘を仕掛けるのは得策では無い。自分は女であるし、体力も優れているわけではない。いっそのこと、どこかに紛れ込んで内側から切り崩していくか――
いや、それもダメだ。自分の服には、先程の戦闘で返り血がついてしまっている。自分に傷がついているならまだいいが、まったくの無傷。すなわち、殺し合いに参加しているととられてもおかしくない。
「…となれば、わたしより弱そうな人や、怪我人を狙っていくしかなさそうね」
ハイエナみたいではあるが、確実に殺っていくにはこれしかない。こんな序盤で、まだ怪我を負うわけにはいかないのだから。
とは言っても、祐介や風子が戦闘に巻き込まれない保証はない。的確に、素早く仕留めなければならない。公子は、自分の二つの武器を見た。
(…最後まで、わたしと、祐くん、風ちゃんを守ってくださいね)
まるでお守りのように愛しく見つめた後、この場に転がる理奈の死体をどうするべきか考えた。
(彼女にも、自分の生活や、愛する人があったはず。せめてもの礼儀として、埋葬しておくべきかしら?)
穴を掘ろうか、と考えたところで、公子はふと思った。
(もし、何も知らない人が、この子の死体を見たらどう思うかしら)
恐らく、大抵の人間は硬直し、判断力が鈍るはず。ならば、その隙こそ、攻撃をしかけられるはずなのでは?
悪くは無い策だった。彼女には申し訳無いが、囮になってもらう。埋葬はその後で行えばいい。
公子は中身が分からないようにデイパックを閉じた後、近くの茂みに隠れた。果たしてこの策、どう出るか。
しばらく待つ。するとがさがさという音と共に、体中に無数の細かい切り傷を負った少女が出てきた。しかも、たった一人で。公子に、好機が生まれた。
「あ、ああ、あああ…そんな、嘘…」
少女の体ががくがくと震え、今にもへたり込みそうだった。
公子の鋭い目が、少女――名倉由依を捉えた。
(殺るなら、今しかない――!)
『伊吹公子(007)』
【時間:1日目午後1時45分頃】
【場所:E−05】
【所持品:二連式デリンジャー(残弾六発)、スペツナズナイフ】
【状態:健康、服に返り血】
『名倉由依(075)』
【時間:1日目午後1時45分頃】
【場所:E−05】
【所持品:不明】
【状態:着衣に多くのひっかき傷、体中浅い切り傷、疲労気味。
とりあえずお姉ちゃん(友里)との合流を目指す。
理奈の死体を見て固まっている】
【備考:077話、「受け入れがたい現状」の続き】
こういう遭遇するところまでだけ書いて後は丸投げする書き手って無責任だと思う
一応B系のルート用として書いた作品を投下します
篁(063番)はスタート地点であった平瀬村分校跡を後にして1人道を堂々と進んでいた。
明らかに見るものからすれば無謀で隙だらけな行動に見えるが、彼の周辺は異様な空気で包まれていた。
これでは敵も近づきたくても近づけないだろう。
(ふむ……)
少し歩いたところで篁は自分の持っていたバッグに違和感を感じた。
手にした瞬間から異様に大きいとは思っていたが、やはり何か変だと彼は思った。
「開けてみればわかる話か……」
そう言うと彼はバッグを地面に下ろし、それを開帳した。
――刹那
グワッと勢い良くバッグから白い虎のような生物が飛び出した。
「―ぬ!?」
その生物―――ムティカパは次の瞬間には篁の喉を食いちぎらんと彼に飛びかかった。
それもかなりのスピードである。
―――普通の人間ならば次の瞬間には喉を噛み千切られお陀仏であっただろう。
しかし今回ばかりはムティカパも相手が悪かった。
なぜなら、たとえムティカパであっても理内の存在である以上、目の前に存在する理外の存在には敵うわけが無いからだ。
たとえそれが本来の力を封印されていてもだ。
「甘いわ……」
そう言うより早く、篁は人間とは思えぬスピードで蹴りを放ちムティカパの顎を蹴り飛ばした。
さすがのムティカパもこれには「ギャン!」と言う声をあげ空中を数秒間舞い、美しいアーチを描いて地面に落下した。
「ふむ……ただの虎ではないようだな。だが、所詮は理の内に存在するモノだ。私を滅ぼしたければ私と同等以上の存在でなければな……」
そう言いながら地面でグゥゥとうめき声を上げるムティカパに近づく。
「………しかし、なかなかの動きだった。本来の私ならば先ほどの一撃で既に貴様は物言わぬ存在になっていたところだ。
だが、生憎今はどうゆうわけか力が封印されてしまっていてな………このまま殺すのは惜しい」
篁はムティカパの目を見た。そこにはこの世で生きるものの生命(いのち)の輝きが映っているように見えた。
「―――どうだ? この篁に一度命を預けてみるつもりはないか?
ちょうどこの島には貴様を楽しませてくれるであろう力ある者たちが数多く集まっている。その者たちを私と共に打ち滅ぼしてみる気はないか?」
それは事実上篁に服従し、敵を殺せという意味である。無論敵とは篁以外の参加者119名。そしてこのゲームの主催者たちである。
「それとも、やはり獣は自身の力に驕れる気など無いか?」
「……………」
ムティカパはしばらく篁の目をじっと見ているだけであったが、
しばらくするとすっと立ち上がり――――高い空に向かって咆哮をあげた。
それはムティカパの了解を意味していたものだったのかはわからない。
しかし、篁はその咆哮を聞くと
「――ならば行くがいい。貴様が求める強き力を持つ者の所へ……」
と呟いた。
次の瞬間にはムティカパも言われたとおり(かどうかはわからないが)その場を後にし、数秒後には篁の視界からは見えなくなっていた。
(――フン。面白い奴よ……さて、まずはこの島にかけられている術を見極めさせてもらうとしようか………)
そう思うと篁もその場を去った。
今自分が最初にするべきことを果たすために。
―――その後、篁は伊吹風子の持っていたスペツナズナイフによる不幸な事故によりゲーム序盤早々から脱落することになる。
だが、彼の意思――『この島にいる力ある者たちを打ち滅ぼす』という目標は彼がこの島で唯一存在を許した森の王に受け継がれた―――のかもしれない。
ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォ………
――夕刻の空に1匹の獣の咆哮が響き渡る……
ムティカパ
【状況:健康】
【状態:常に移動しながら獲物を探している】
【その他】
・この話は026『風子とスペツナズナイフ』の前事談です
「うぐぅぅ。怖いよぅ。」
月宮あゆ(68)は震えていた。ホテル跡の廃墟の傍に残る焼却炉の中で。
「さっきから銃声みたいなのはするし、待てとかなんとか言われるし。追いかけられるし。」
「しばらくここにいたら安全だよね。」
「それにしてもお腹がすいたなぁ。たいやき落ちてたりしないかなぁ。」
焼却炉から首を出してみる。でも外は安全とは思えなかった。
「まだ悲鳴が聞こえるよ・・・・ボクどうなちゃうの?」
「あ・・・・やばい!!」
誰かの足音が聞こえたような気がして慌てて焼却炉の中に引っ込む。
蓋がバタンと大きな音がして閉まった。
「うわ。真っ暗になっちゃった。」
暗さと怖さでがちがちと震えが走るのがわかった。
「でも....これがあるから。」
祐一に貰った天使の人形。真っ暗の中で懐にしまった人形を手で触る。
コン!
「――――――。」
誰かが外壁を叩いている音がして、あゆは息を詰めた。
コンコン。
「うぐぅ。ここには誰も居ませんよっ。」
ゴン。
今度はもっと大きい音がした。
ガチャガチャ。
扉をいじる音がする。
「神様。神様・・・・・。」
今にも扉を開けられたら・・・・どうしよう。
あゆは目を閉じた。
しかし、扉は開かなかった。扉をいじる音もしなくなった。
「・・・・助かった・・・の?」
あゆは扉を開けて出ようとした。
「あれ?おかしいな。開かない。」
中から一生懸命押すが扉が開かない。
「あれ?あれ?出られなくなっちゃったよ。」
その時、グィーンという機械音がしだした。
そして液体が強い勢いで内側に散布される。
「うわっ。何?.....これ石油?」
その瞬間。ボッという音と共に行きよいよく炎が吹き上がった。
「うわっ。」
炎はあっというまにあゆの衣服に燃え移る。
「うわわわ。熱い!熱いよっ。」
あゆは慌てて扉を叩いたり押したりしたがびくともしない。
炎が衣服の石油により、あゆの体に燃え移る。
慌てて服を脱ごうとしたが、もう焼却炉全体が燃えていてどこにも逃げ場が無い。
「ぎゃあああああああ。熱い!熱いよ!助けて!助けて祐一君。」
炎は髪の毛に燃え移る。炎を払おうにもその手足が燃えている。
火傷の火脹れがなんども破裂し、血が噴出してくるが炎は容赦なくあゆを包む。
「――――――。」
あゆは、もう声を上げる事もできず、酸素を求めて何度も咳き込む。
手足は火傷の痛みで痺れて何も感じなくなってきている。
唯一、あゆにできるのは顔を手で覆い、炎から顔を守る事だけだった。
「神様は・・・・・いなかったの・・・・?」
「神様が・・・いるのなら・・・ほんとうに最後の・・・・ボクの願いは・・」
あゆは最後に白くかすんだ景色を見た感じがした。
「もう・・・何も感じられない・・・・や。ばいばい・・・・祐一・・・く・・ん。」
焼却炉の中で人型の炎の塊が崩れて動かなくなった。
【時間:1日目午後4時頃】
【場所:E−04】
【所持品:不明】
【状態:焼死、犯人不明】
書き手さんには悪いけどルート上の問題を防ぐため訂正
>ムティカパと篁
Bルートのみ
552 :
538:2006/09/29(金) 20:27:13 ID:nw7Wvowh0
>>541 いや、むしろこういうところまで書いて次の書き手がどうするか、ってのを見てみたかったから
ここまでにしたんだけどな。リレー小説だし。
無責任ってなら続き書くよ?
>>551 あっちでも書いたけど、書き手の意図次第でどうとでもできるから、
書き手に質問するのは自由だと思うけど、勝手に訂正とかやるのはよろしくないかと。
>>551 わざわざ代わりに訂正してもらってすいません
B系はムティカパ出てないと思っていたので・・・・
Eルート(佐祐理ゲーム非参加ルート)投下します。
ゲーム開始からおよそ4時間と少々が経過した。
倉田 佐祐理(036)は殺人ゲームの始まった最初の地点である神社から、ひたすら北上を続けている。
美しい長髪とリボンには似つかない、ボロボロの衣服と擦り傷だらけの体。
背中には自分の身長とさほど変らない日本刀を背負っているところが
アンバランスな風体を醸し出している。
人との接触を出来るだけ避けるために、街道を避け、山沿いの道無き道を
選んだために、その歩調は遅く、疲労の通常の徒歩よりは遥かに多いはずだ。
いつ人に襲われるか、と思うと緊張感も張り詰めてしまい、尚更であろう。
途中、何度か疲労で座り込んでしまい、そのたびに弱気な自分が囁いてくる。
「逃げ回ったところでどうなるの?舞にも祐一さんにも会えないかもよ?」
「それだったら潔く、その切れ味の良さそうな刀で手首をすっと引いちゃえば?」
時には負けそうになるその声を、頭を強く振り追い払う。
大丈夫!舞なら、祐一さんなら、きっとこんなくだらないゲームにも
打ち勝てる強さがある。わたしは最後にそのお手伝いが出来ればいいのだ。
何度目かの気力を奮い起こし、立ち上がろうとした時だった。
……話し声が聞こえる……。
さっと木陰に隠れ、姿がこちらから見えないようにする。
何を話しているかは聞こえないが、どうやら男女1人ずつでの会話のようだ。
ーーー見つかるわけにはいかない!!
体がガクガクと振るえ、辺りの木々に伝わりそうになるのを必死でこらえる。
…5分?いや10分だろうか…?
しばらく隠れ続けていると、声の気配は無くなっていた。
ふぅ、と溜息を1つ吐き出すと、再びその場にへたり込んでしまう。
しばらく立ち上がれそうにないので、水を飲んで気持ちを落ち着かせ、
休憩がてら、現在地点とこれからの進路を地図やコンパスを頼りに決める。
このまま北上を続けると、中学校に出てしまうのか。
まだ人と接触すべきでは無い。特に今の疲労困憊した状態で
ゲームに乗るような人と接触したなら、逃げ切れる自信も無い。
…それなら山沿いに西へ進みつつ北西に向かい、池の方へ向かおう。
このままでは水も無くなってしまうから、もし飲めるようなら補充もしたい。
いつまでも人のいない方へ進むわけにも行かないが、
今は様子を見つつ、少しずつ人のいそうな場所へと向かおう。
『倉田 佐祐理(036)』
【時間:一日目、午後4時半ころ】
【場所:E−6】
【所持品:封印した菊一文字、支給品一式(さらに水を消費。残りわずか)】
【状態:疲労が徐々に蓄積しつつも冷静を保つ】
【行動:E−5を多少掠めてD−4へ向かう】
【備考:ニアピン接触が祐一と観鈴だった事には気付いていない】
訂正
046 偶然 −幸運と不運−
>そう言うと祐介は歩きだした。
↓
そう言うと芳野は歩き出した。
067 気がつけば『お約束』? −春原の受難−
> 【備考:雪見とみさきのスタート地点は平瀬村分校跡】
> 【備考:るーこは雪見は「うーゆき」、みさきは「うーさき」と呼ぶ。SIG P232は本来はみさきの支給品で、雪見と合流後彼女のスタングレネードと交換した】
↓
【備考:雪見とみさきのスタート地点は平瀬村分校跡。るーこは浩之は「うーひろ」、雪見は「うーゆき」、みさきは「うーさき」と呼ぶ。SIG P232は本来はみさきの支給品で、雪見と合流後彼女のスタングレネードと交換した】
ムティカパと篁
> 【その他】
>・この話は026『風子とスペツナズナイフ』の前事談です
↓
【その他】
・この話は026『風子とスペツナズナイフ』のBルート限定の前事談です
修正は本スレでやれと以前言われたんですけど・・・・?
>>558の訂正をさらに訂正します
> 【その他】
>・この話は026『風子とスペツナズナイフ』のBルート限定の前事談です
↓
【その他】
・この話は026『風子とスペツナズナイフ』のB系ルート限定の前事談です
自分の安否を報告するスレッド
1:藤林杏:一日目 12:34:08 ID:ajeogih23
自分が今、どういう状態にあるか、報告するスレッドです。
報告して知り合いを安心させてあげてください。
私は、今は無事です。さしあたっては当面の危機もありません。
それから、私は積極的に人を殺そうとは思っていません。攻撃された場合は別ですが。もし、あたしを見つけても撃たないでね。
みんな、希望を捨てちゃ駄目よ。生き延びて、みんなでまたもとの町へ帰りましょう!
「まだ書き込みはナシ……か」
彼女は鎌石消防分署の一室でノートパソコンを眺めていた。
民家を出たのはいいが当ても無く彷徨うのは危険と判断し
ここ鎌石消防分署に身を潜めることにした。
「みんな……まだ生きてるよね……?」
杏はふぅとため息を吐き、まだ誰の書き込みのない
『自分の安否を報告するスレッド』を閉じた。
1:死亡者報告スレッド/ 2:自分の安否を報告するスレッド
「――ッ!?」
トップページに新たに立てられたスレッドの名前に杏は釘付けになる。
――死亡者報告スレッド。
もしあたしの大切な人達の名前があったら――
杏は恐る恐るそのスレッドにカーソルを合わせクリックした。
1:びろゆぎ@管理人:一日目 14:05:00 ID:haKarowa3
ここは定時放送までガマンできないせっかちな人のための死亡者報告スレッドです。
更新は随時行われますので気軽にご覧下さい。
2:びろゆぎ@管理人:一日目 14:05:01 ID:haKarowa3
PM14:00:00時点の死亡者一覧
002藍原瑞穂
013岡崎直幸
015緒方理奈
027河島はるか
063篁
――岡崎直幸。
見覚えのある名前、朋也と同じ苗字。
「もしかしてこの人、朋也の――」
朋也は普段、自分の家族についてあまり語りたがらない。
春原から少し聞いたことがあるだけだ。
父子家庭で父親との仲は良くない、と。
「朋也……」
杏はいたたまれない表情でスレッドを閉じ、パソコンを電源を切る。
既に五人の尊い命が失われている。
それは積極的にゲームに乗った人間がいることの証左だった。
「椋……今は無事だけだけどもし……ううん、そんなネガティブなこと考えては駄目。
藤林杏、今あたしができることだけを考えるのよ」
【藤林杏(009)】
【時間:午後二時過ぎ】
【場所C−06鎌石消防分署】
【持ち物:ノートパソコン(充電済み)、包丁、辞書×3(英和、和英、国語)】
【状態:精神的に少し動揺】
【その他:Bルート準拠】
カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
「な、何をしてるんですか! 超先生!」
カチカチカチカチカチカチカチカチカチ
「諒がやられたんですよ! もうすぐあいつが迫ってくるんですよ!」
恐怖に陥った滝沢が超先生へと声をかけつづけるが、超先生はひたすらモニターへと向かって作業をしている。
「そんな事してる暇があったら、早く何か対策を!」
SSSランクである超地球人3の春日が負けたのだ。
ただの超地球人にしかなれないSランクの滝沢は焦った。
「逃がしはしない」
扉を開けて祐一が再びコントロールルームへと入り込んでくる。
「あ、あわわわ……」
その姿を見た滝沢が怯えながら超先生の方へと後ずさりする。
「……どうした超先生。恐れて声が出ないのか?」
ピタッ。
音が鳴り止む。
作業を停止した超先生が椅子に座ったまま振り向く。
「…………春日は十分役に立ったよ」
「はっ? SSSランクでもこのXランクの俺の前には塵も同然だったんだぜ?」
「いやいや、奴の稼いだ時間は十分だった……おかげで何とか該当部分を終わらせれたよ」
「ちょ、超先生……」
滝沢が名前を呼ぶのと同時にゆっくりと椅子から超先生が立ち上がる。
不可思議な超先生の台詞と行動。
『…………この身は盗作でできている』
「念仏か? せっくだ。あいつと同じ技で葬ってやる」
『……血潮はインスパイアで心は模倣』
「イベント……」
『幾たびの叩きを超えてへこたれず。
ただ一度の弁解もなく、ただ一度の謝罪もなし』
「ホラ……」
『パクリ手はここに孤り、盗作の末に有り続ける』
「ズン!!」
『ならば、我が生涯にオリジナルは要らず。
この体は…………無限の盗作で出来ていた!!』
「こ、これは!」
滝沢が叫んだ。
超先生の詠唱が終わると共に辺りの空間が一転する。
無機質のコンピューターだったはずのそこは辺り一体砂漠のような赤い世界へと変質した。
「何の技か知らないが既に遅い!!」
しかし、祐一の手から放たれた無は超先生を包み込む。
「終った」
その様子を見た祐一は満足げに呟く。
そして踵を返して次は滝沢を狙おうとした時、
「おかしい、空間が壊れない……?」
「クックックック……当然だ。この技は貴様の為だけに生み出されたのだからな」
「なんだと!? 存在そのものが無事!? そんなはずは!?」
「あのゲームでこの発想を思いつかなかったら危なかったかもしれない」
そして超先生を包んでいた虚無がゆっくりと晴れていく。
すると段々と出てくる無事な超先生の姿、その横に一人の男が立っていた。
「この私がFa○eをプレイする事によって目覚めた奥義……Unlimited Great Teacher」
「超先生、それは目覚めたのではなくとうさ……「インスパイアだ!」
「はい」
突っ込みかけた滝沢だが超先生の一括で口答えをするのを止めた。
「だ、だが、そんな技でXランクを防げるとでも!」
「やれ」
超先生の一声と共に横に現われた男が祐一へと襲い掛かる。
「消せないなら、実力で倒すのみ! くらえ!」
―――超神滅剣最大奥義ラグナロク―――
祐一から放たれた奥義が男を襲う。
……しかし。
「無傷!? そんな!?」
「喰らえ」
祐一の奥義をかき消し、男は距離を詰める。
―――秋浜流<一刀両断>
「こんなただの剣術……ぐはっ!」
その一撃で祐一の肩がざっくりと切り裂かれる。
「俺の『七式斬撃剣』はどうだぁ!」
突然、男の手の元に現われた大剣で祐一は再び切りつけられた。
「な、なぜ……」
ふらふらと祐一が下がる。
その顔は信じられないといった驚愕に満ちていた。
「まだ気づかないのか……目の前の男が何ものであるのかを。
彼こそは
……斬魔大先生! 貴様が決して敵う事の存在だ!」
「そ、そんな存在がいるなんて……」
「斬魔大先生だけじゃないぞ? 見せてやろう全てを超えし先生にのみ与えられた超先生の称号。
その私がなすUnlimited Great Teacherの真の力を!
いでよ! 秋雨! 蒼竜! 倉田大介!」
「こ、これは……」
「これがUnlimited Great Teacherの能力、この世のありとあらゆる先生、大先生と呼ばれし者達と順ずる者を自由に召還し使いこなす事ができるのだ。
相沢祐一、しばらく島の方で遊んでいて貰おうか」
ザッ。
超先生が手を上げると四人の名だたる作家達が祐一を取り囲む。
「やれ!」
そして超先生が手を振り下ろすと四人は一斉に詠唱を始める。
「「「「ワルヤテシンイフウカンナエマオワルヤテシンイフウカンナエマオ」」」」
(封印の言葉までパクリですか)
滝沢はそう思ったが口に出すのは止めておいた。
「く、くそう!」
もがけどもがけど祐一は四人の囲みから逃げ出す事ができない。
「さらばだ、しばらく島で遊んでいたまえ」
そして四人の詠唱が終わりを告げる。
「「「「―――はろーあげいん―――」」」」
「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」
言葉と共に祐一は島の地上へとテレポートさせられる。
このアジトへは戻ることのできない封印をかけられて。
「や、やったんですか……」
元の部屋に戻ったコントロールルームで滝沢が呟いた。
「うむ、やはりU-1の隔離ははろあげが一番だな」
そう言った超先生の顔は、一仕事を終えた者の清清しい物だった。
『相沢祐一(001)』
【時間:一日目12:10分頃】
【場所:島のどっかへ飛ばされた】
【持ち物:世界そのもの。また彼自身も一つの世界である】
【状態:真唯一者モード(髪の色は銀。目の色は紫。物凄い美少年。背中に六枚の銀色の羽。何か良く解らないけど凄い鎧装着。はろあげ(隔離)のせいで主催本拠地に行く事ができない)】
言うまでもなくDルート
うわっ、どーなるのかと期待していたのだが…
正に無敵だな、超先生www
∫
∫ ∧_∧___ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∫ <`ш´ >/ | < 新スレおめ。
~━⊂ へ ∩)/ .| | それでは残りを有効活用させてもらうかな。
i'''(_) i'''i ̄,,,,,,/ | ひっそりとあほなSSの裏話でも一つ。するとしよう。
 ̄ (_)|| ̄ ̄ \________________________
∧_∧
< `ш´> 実は一番最初の予定では私は負ける予定だった。
_φ___⊂)_ だが、死の間際に島をジャングル、草原と砂漠と何でもありの
/旦/三/ /| 古今東西の猛獣溢れる場所へと変えるスイッチを押すという展開だった。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 誤爆死亡 |/
∧_∧
< `ш´> そして朝鮮製MarkUが起動し、『葉鍵サバイバル2ルート』を作ろうと思ってた。
_φ___⊂)_ だが、書いてるうちにU-1以上に収拾がつかなくなったのと長くなりすぎて破棄。
/旦/三/ /| やらなくて良かったと思っている。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| ハカサバ |/
∧_∧
< `ш´> それでできたのが超SS。
_φ___⊂)_ そんな超SSだが斬魔大先生の技名を調べるためにSSをわざわざ探して読みにいったのが何よりの苦痛だった。
/旦/三/ /| 資料の為とはいえ、もう二度と読みたくない。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | アビスボートをやった方がためになる。
| 誰彼百円 |/
578 :
名無しさんだよもん:2006/09/29(金) 23:33:56 ID:5yBMqDRAO
わっふる
ugu
はわわ〜
ぴこぴこぴーこーぴーこーぴーこー
∧_∧
< `ш´>
_φ___⊂)_ このスレは作者に要望を書くスレになった
/旦/三/ /| 私に書いてほしいシチュがあれば書いてくれ
l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l |
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Routesの糞キャラたちが身勝手な理論でマーダーになって暴れまわり逆に正義の味方に瞬殺されるシチュよろ
にはは