第二回 葉鍵板最萌トーナメント 決勝戦 Round92!!
「 あ り が と う 」
観鈴の、或いは愛佳の声がみんなの心の中に聞こえた。
その瞬間、それは目の前のそれぞれの人の胸に
スーッと染み込むように入り込み.....消えた。
その瞬間観衆の一人の目から涙がこぼれ出した。
あちこちから嗚咽が聞こえ出す。
そして上空の二人に向かい観衆は次々と感謝の声援を送る
「俺も"ありがとう"っていわせてもらうぜ!!」
「........マジ泣けてきたよ」
「最後まで参加出来て良かった」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
やがてそれは上空の二人に惜しみなく送られる大歓声に代わる。
「まっなっかっ!!! まっなっかっ!!!」
「みっすっずっ!!! みっすっずっ!!!」
両者のコールは場内一体となり、地鳴りの如く二人を称えた。
「やっと終わったな」
「往生したやろ?お疲れさんなぁ観鈴」
晴子と往人が観鈴を迎える。
「うん、最後の為すべき事も終わったね
みんなの記憶をチョットいじらせて貰う事になるのは
気が引けるけどね...........」