第二回 葉鍵板最萌トーナメント 決勝戦 Round92!!

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422deathsh@dow_SS3-1 ◆TGiSGYt4CQ
再び静寂が戻り、競技場上空に夜空が戻った。
ようやっと目を開けた観衆の目に映った光景は信じられないものだった。
神尾観鈴、小牧愛佳の二人の少女が向かい合わせに
上空に浮遊している、二人の少女の身体は光り輝き
そして背中には何と白銀に輝く翼が生えていた。
「マジかよ......一体どうなってんだ?」
「俺、夢でも見ているんじゃないのか?」
口々に目の前に起こっている事態が信じられず
競技場はパニックに陥りかけた。
その時二人の少女の閉じられていた目が開き
二人同時に両手を横に広げた体制でそのまま
宙をゆっくりと回り出した。
そしてその中心から小さな光の玉が無数に生まれ出し
観衆に向かって降り注いだ。
「雪? 櫻? タイ吹雪?......いや違う!!!」
光の玉は観客一人一人の前に一粒づつ滞空した。
それぞれの人の前でそれは羽になり、
或いは桜の花びらになった。