第二回 葉鍵板最萌トーナメント 決勝戦 Round92!!
投票は終了し、現在集計が行われている最中の競技場は
あちこちで様々な話題に興じている者達が結果発表を待っていた。
そこに二人の選手が姿を表す
結果発表が始まるのかと思った観衆から歓声がドッと沸く
だが次の瞬間、全観客は言葉を失った。
神尾観鈴と小牧愛佳の二人が向かい合った状態のまま
突如ゆっくりと空中に浮き上がったからだ。
「な!?」
「何だ、ありゃぁ!!!!!!!!」
「何かのアトラクションか!?」
口々に観客が騒ぎ出し競技場は騒然となった。
運営テントに詰めていたスタッフ達も何事かと飛び出して来た。
二人は更に上空に浮き上がり、やがてゆっくりと近づき始めた。
誰も一言も発さず、次に起こる事態を固唾を飲んで見守っていた。
二人の少女は向き合った状態のままで互いの距離を縮める。
そして二人は両手を前に差し出し、
互いの手のひらが合わさったまさにその瞬間........
「パァーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!」
凄まじい破裂音が轟き、強烈な光が競技場一面を覆い尽くした。
観客も運営スタッフも全ての人が目を開けられぬ程の眩い光だった。
第二部 完 エピローグは後程投下