第二回 葉鍵板最萌トーナメント 決勝戦 Round92!!

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238deathsh@dow_SS2-2 ◆TGiSGYt4CQ
「せやけど、そう言う話はどうでもエエねん、問題はこの試合終了後や」
晴子は悪戯っぽい顔で笑うと観鈴のほうへ向き直った。
「観鈴、お前の最後の為すべき事はあの二人に
  今日迄の感謝を此処に居る全員に伝える事を手伝う事や」
晴子はそう言うと競技場の観衆を指差した。
「手伝いって何をすればいいの?」観鈴は晴子に聞いた。
「・・・・・・・・・・・・・と言う訳や」
小一時間ほど晴子は二人に説明した。
「わかった、それじゃ行って来ます!」観鈴はそういって下へ降りていく
「気張りやぁ!」「頑張って来い!」二人は上空に残った。
投票が終了し、二人の選手はそれぞれの控え室に居る。
まず「神尾観鈴選手控え室」と書かれた部屋に観鈴は入って行った。
部屋には観鈴が一人で座っていた。
「ん?」気配に気付き、観鈴「選手」が振り返ったが
そこには誰も居なかった。
その瞬間、自分の中に何かが入り込んだ感覚が有った。
「え.........?」一瞬観鈴の身体が硬直したが
すぐに元に戻った。
「さて、それじゃ次は........」
観鈴「選手」はそう呟いて立ち上がると部屋を出て廊下を歩き出した。
観鈴が向かったのは「小牧愛佳選手控え室」と書かれた部屋だった。
小牧愛佳は畳に正座してお茶を飲んでいた。
両手に湯飲みを持ち小さく「ズッ」っとお茶をすする。
「ふぅーっ」湯飲みを持った両手が下がるとそこには
至福.....を通り越して
恍惚とすら言える表情の愛佳の顔が在った。
「!」突然、愛佳の両手から湯呑みが転がり落ちた。