「ん…、寝ていたのか」
柔らかな日差しが開いた瞼に飛び込んでくる。ピクニックに来た草原で、ちょっと横になっただけのつもりが
ついつい寝てしまっていたらしい。んっ、と伸びをして身体を起こす。
「にはは、往人さん、やっと起きた」
観鈴がいつものにはは笑いを投げてくる。…いつもの?
http://miriam.sakura.ne.jp/image/img-box/img20060923172859.jpg 「おい、観鈴」
「うん? 何、往人さん?」
「…その馬鹿でかい細長いものは何だ」
「草刈り機だよ? 往人さん知らないんだ、にはは」
「…それは見ればわかるが」
思わず頭を抱える。いやこいつと出会って以来頭なんぞ抱えっぱなしで首からもげそうだが。
「で、何をしてるんだ貴様は」
「にはは、草刈り機を何に使うか知らないの? 草を刈るんだよ」
「…それは見ればわかるが」
思わず頭を抱(ry
「ワロス草をね」
「ワロス草?」
「そう、ワロス草。楽しかった、嬉しかったってね、この世界で生きているいろんな人たちの笑い声で育つって言われてる草なの。
だからね、刈り取って持って帰ったら、わたしもちょっとくらい、幸せになれるかな、なんて」
「……」
「なんてね、にはは」
…OKわかった。おぢさんとても感動した。しかしな観鈴、おぢさんには当たるを幸いになぎ倒しているようにしか見えないんだか。
「にははは、観鈴ちん、ぶい」
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投票では愛佳でしたが、ワロス草を刈り取ってきた諸兄に敬意を表してw