第二回 葉鍵板最萌トーナメント 決勝戦 Round91!!

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613deathsh@dow_SS1 ◆TGiSGYt4CQ
「ん、ふぁーぁーっ」晴子は目を覚ました。
生前、老人とは思えぬ気力と体力で「試練」を耐え、
観鈴や往人ですら為し得なかった
「記憶を失う事無くゴールする事」をやってのけたのは
「母親」たる者の強さ所以なのであろうか。
「ん?」晴子はふと我に帰ると自分の両手を見た。
皺だらけだった手が若い頃....そうあの頃になっていた。
「??????」晴子はその両手で今度は顔を撫でる。
「うそやん....姿があの頃に戻ってる?」
そう、晴子の姿はあの時....観鈴と別れた28歳の頃に戻っていた。
「うは、ラッキーやわぁ♪」(.................--;)
「アカンアカン、そないな事より観鈴捜さんとな」
我に帰った晴子は肩越しに振り返る。
「お、あるある ちゃーんと生えとるなー」
晴子の背中にも白い翼がしっかりと生えていたのだった。

そこに「お母さーん!」晴子に向かって観鈴と往人が飛んでくる。
「おー、丁度良かったわぁ。 今あんた達捜しに行こ思てたんや
   そら.....ちゃうわ、居候.....言うのも変やな。
     もうあんたは立派なうっとこの家族やしなぁ」
晴子は少し頭を掻きつつしばし思案して
「まぁ無難に(国崎最高!)で行こか?」
「おい.....」「お母さんそれ全然無難じゃない....」
二人はそれぞれ同時に晴子にツッコんだ。
「うそうそ、ホンのジョークや。3人でバカやるのも久々やったしな」
晴子は八重歯を覗かせニカッと笑った。
「往人はん....オーソドックスやがそれでええやろ?」
「ああ」
「決まりや、ほな往人はんも今からウチの話聞いといてな」
晴子はそう言うと一瞬嬉しそうな表情で目を閉じた。