第二回 葉鍵板最萌トーナメント 準決勝 Round87!!

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292ヽゝ゚∀゚ノゝ
 瞳を罪悪感の涙で潤ませながら、その手を秘所と胸に押し当てている佐祐理さん。
 劣情を押さえつけようとしている。小刻みに震える手のひらが感じる場所を転がし、
 押し潰すように、淫らに円を描いていることに気付かないまま――。

 顔、声、仕草。全てが可愛い、いじらしい、苛めたい、もっともっと、乱れさせたい
 ……志保の理性は、そこで外れた。
 気にすることなんてない、ここには誰も来ないし、声だって聞こえない、相沢さんは
 気絶してる。それにこういうシチュって、大抵イカせたら収まるし……
 佐祐理さんを犯したいんじゃない、佐祐理さんを助けたいから、それなら……。
 そう思った次の瞬間、志保はもたれるように佐祐理さんをかき抱き、何か言おうと
 したその唇を、自分のそれで塞いでいた。

「は……んぅっ……」
 合わせた唇の隙間から舌を挿し入れ、佐祐理さんの唾液と息の匂いに酔う。
 可愛らしく並んだ歯をつついたり、舌を絡ませて強く吸い……。
 初めはどうしていいのか分からず固まっていた佐祐理さんも、やがて志保の舌が
 くれる感触に蕩かされ、貪欲に快楽を求めていく。
 酸素が不足して、頭に霧がかかるまで互いを貪り、ようやく唇を離した二人。
 その頃には、名残惜しげな唾液の糸が途切れる前に、互いを求め合うほどにまで
 愉悦に狂わされていた。

「はぁっ、し、志保さん……」
 だらしなく皺だらけになったケープに、手を伸ばす。男が好きな女を押し倒すような
 その視線からは、ほんの数十秒前まで、女同士で愛し合うことを気持ち悪く思って
 いたとはとても思えないだろう。
「佐祐理さん、こんなに感じて辛いでしょ?今、楽に……」
「そんな、でも……あはっ!」

 藍色のリボンを外す衣擦れ、ただそれだけの刺激で、佐祐理さんは体を強張らせ
 ながら甘い声を上げる。
 耳で聞く麻薬、それを聞いたら、男は勿論女でも股間を潤ませるような――。
 そんな声に誘われるように志保はケープを解き、ワンピースのボタンを外していく。