第二回 葉鍵板最萌トーナメント 準決勝 Round87!!
「祐一さん、今の佐祐理の泣き顔を見られたくないから、目を閉じてください」
振り返り、優しく口づけを交わす。抱きしめてくれている祐一さんの手に、力が入る。
「祐一さん・・・佐祐理は、少し頭が悪い子ですが、それでも愛してくれますか・・・?」
「ああ。そんな佐祐理さんが俺は好きなんだ。だから・・・」
「「未来永劫、2人が死んでしまっても、ずっと一緒に・・・」」
・・・・・・
目が覚める。2人とも昨日は寝付けなかったせいか、抱き合った後そのまま寝入ってしまい、
気が付いたら翌日の朝のようだ。
舞のベッドで眠るわたしと祐一さん。舞に申し訳ない気持ちもあったけど、もう迷わない。
これからわたしは幸せになろう、祐一さんと一緒に。舞が見守ってくれているなら・・・。
祐一さんはまだ寝ている。そっと頬に口づけをして、起き上がる。
起こさないように静かにベッドから出て、服を着なおす。
「う〜ん」と背伸びをし、カーテンを開けると、雪の光を反射して、朝日がキラキラと舞い込んでくる。
「ん・・・もう朝か」
祐一さんも起きたようだ。最初にかける言葉はもう決まっていた。
ー『おはよう、祐一くん』ー
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