第二回 葉鍵板最萌トーナメント 準々決勝 Round82!!

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516名無しさんだよもん
かつては母親がゴールだった。だけど今の彼女のゴールは人ではない。
ただ一人しか辿り着けない境地を目指していたから。
往人「観鈴、お前強くなったよな」
観鈴「にはは、そんな事ないよ。強いのは私を応援してくれてるみんな」
往人「その思いに応える事ができるのが、お前の強さだ。普通の人間なら、
   重さに耐えかねてる」
観鈴「それは違うよ、往人さん。皆の思いは、重いものじゃないよ。
   逆に私を軽くしてくれてる。羽が生えたみたいに」
往人「そうか。ああ、そういや観鈴、お前に渡す物がある。あっと、これな」
観鈴「それは、往人さんが大事にしてる人形じゃ…」
往人「一緒にステージに立つ事はできないから、お守り代わりに持ってけ」
観鈴「ありがとう、往人さん。じゃあ、そろそろ行ってくるね」
往人「ああ、頑張れよ。結果がどうあれ、笑顔でいようぜ。お前の取り得は元気と
   向日葵みたいな笑顔だけだからな」
観鈴「往人さん何気に酷いこと言ってる…。でも、向日葵というのは合ってるよ」
往人「お前な、自分で言うなよ」
観鈴「にはは、また後でね」
往人「ああ。ってもう行ったか。しっかし、本当に俺はヘタレだな。人形を渡すとは」
青年はそういって、ポケットに手を突っ込む。本当に渡したかった物、指輪がそこにはあった。
往人「ま、全てが終わってから渡すか。受け取ってくれるかわかんねーけどな」
間違いなく受け取るだろう。自身を向日葵と認めた観鈴だから。
向日葵の花言葉は「私の目はあなただけを見つめる」。
観鈴「私、皆の思いに応える為にも、優勝という境地を目指し続けるね。
   その代わり、戦いが終わったら、観鈴ちん少しだけ我儘なお願いを往人さんにする」
独り言とともに、熱狂空間へ少女は足を踏み入れる。 神尾 観鈴 入場  
仁科投票者、観鈴投票者、健闘を祈る