ttp://toheart2.run.buttobi.net/cgi-bin/img-box/img20060906122724.jpg 「あはは。」
神尾家に久しぶりの歓声が響く。
晴子の勤め先の保育所から子供達が遊びに来ているのだ。
「たんと食べや。ジュースもおかわりあるで。」
「ジュースもスイカもおいしい。」
女の子がうれしそうに微笑む。
「わたし夏が大好き。夏のにおいがするから。」
「そやなぁ。どんなにおいする?」
「潮のにおい」
「そやなぁ。するなぁ。」
「風のにおい」
「そやなぁ。するなぁ。」
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子供達はわいわいとはしゃいでいる。
晴子はそっと天を見上げる。
「観鈴。うちは頑張ってるよ。」
天から「にはは。ぶぃっ。」と観鈴の声が聞こえた感じがした。
また夏が始まる。