第二回 葉鍵板最萌トナメ ブロック準決勝 Round67!!

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121名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 02:54:48 ID:Qly+q2kz0
[[LK218-LrkAsJtQ-KE]]
前回投票に続き<<名前変更可能>>の方で
>115の下から8枚目は名前を書き換えてから保存させて
いただいた(爆
122名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 02:57:57 ID:CJ5sXxPh0
(爆
123名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 03:03:21 ID:31hHBM0B0
[[LK218-uakefMLs-QZ]]
<<仁科りえ>>と名前を書き込むだけで和む
124名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 03:09:04 ID:MgXC6pPd0
[[LK218-TSAi80U8-QF]]
クラナドで唯一の常識人<<仁科りえ>>
125名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 03:14:33 ID:nHMYsV6U0
[[LK218-nLBRoHkk-QG]]
<<仁科>>
連載の絵を見て以来惚れっこみぱなしです。
126名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 03:16:57 ID:1ZVxIesq0
[[LK218-hbJOLSk5-KZ]]
<<仁科さん>>の立ち絵はみんなの心の中に。

正直、CLANNAD初プレイ時はこんなに萌えるとは思わなかった。
再プレイでそこかしこに出てくる仁科さんにやられ、
絵師の妄想仁科さん絵に萌え、
オフィシャルコミックでトドメを刺された。

今回の最萌は本気で仁科さんにしか投票していない。
127楓支援SS 与えられた資格 1/2:2006/08/18(金) 03:17:08 ID:ic9nLcjs0
 時は深夜。耕一は、ふと、何者かの気配を感じて目を覚ました。
 足音を完全に殺してはいるが、月明かりが障子に、そのシルエットをはっきりと映す。
 楓だ。
 すわ、夜這いかと色めき立つが、楓は静かに、部屋の前を素通り。
 トイレ……にしては、方向が違う。喉でも渇いたのだろうか、と思っていると、戸を引く音が聞こえた。
 外だ。
 なんとなく不安を感じて、耕一はその後を追った。
 門を出て、左右を見回すと、楓の小さな後ろ姿が、角を曲がるところだった。
 慌てて、だがなんとなく、気づかれないように注意して、後を追う。
 まさか夜の街に繰り出す不良というわけでもないだろうが――初音が反転してああなったように、
 楓もなにか、内に秘めしものがあるのかもしれない。
 不安を覚えながら、耕一は後を追った。
 と、楓は近所の公園に、歩を進める。短い遊歩道を抜け、奥で一段高くなっている、休憩所と思しきベンチに腰かけた。
 なにをしているのかといぶかっていると、足元を、影が抜けていく。
 1匹、2匹。飼い猫から野良猫まで、色とりどりの雑多な猫が、集まっている。
 一段、高いところに腰かける楓を取り巻いて、大人しく座っている。
 やがて、全ての猫が着座した。
 いわゆる、猫の集会という奴だ。
 楓が小さくなにか呟いたようだった、が、ここからは聞こえない。
 それを契機に、ネコたちがめいめいに寝ころんだり、毛繕いをしたり。 
 時折鳴き声が混じるのは、なにかの情報交換か。
 楓はその中で、ただ、月明かりを背に受けて、静かに、幻想的に、佇んでいた。
 稀に、おずおずと擦り寄ってくる猫の、喉を撫で、毛を撫でつけて、背中をとんと叩く。
 それだけで、大人しく猫は引き下がり、また別の猫がベンチに飛び乗り、楓に身を預ける。
 まるで猫の女王のような、悠然とした態度。
 不思議だが、なぜか当たり前のような、自然な光景だった。
 やがて、集会は終わり、耕一も慌てて踵を返す。
 なぜかは分からないが、あそこは耕一が足を踏み入れてはいけない世界のような気がした。
 そう、あれは猫たちと楓の神聖な場なのだから。
128楓支援SS 与えられた資格 2/2:2006/08/18(金) 03:20:51 ID:ic9nLcjs0
 翌朝、なにげない風を装って、楓に挨拶する。
 と、楓は昨夜の神秘的な笑みを湛え、耕一の喉を撫で、背を撫でた。
 その感触に、背筋をぞくりと振るわせながら――次の集会の、参加資格が与えられたことを知った。
 


ふむ。俺なんかは両方とも好きなキャラがぶつかったときは、喜んで両者支援したりするのだがな。
勝とうが負けようが、好きな気持ちが変わるわけでもないし。
あんま戦いとか敵対とか、そういう発想自体がないな。
今日とかも試合の真っ最中ではあるが、こういうSS書いてると、もろに脳味噌がまったりしてくるくらいに。
129名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 03:33:09 ID:6ACyjmYv0
[[LK218-UIeAlSLl-QB]]
ニーソもいいかもしれないがやっぱり<<りえ>>ちゃんのナマ太腿だな
膝枕してもらってこよっと
130 ◆7rkaede.yg :2006/08/18(金) 03:35:19 ID:J939ip5c0
お絵かき掲示板は思いの外ムズイよ楓ちゃん支援
ttp://www.nanoha.jp/leafkey/kouko/fuko/leafkey_017100.png
131名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 03:35:22 ID:R+g69Ej+0
[[LK218-Z5hs0fLd-QC]]
<<仁科さん>>に一票!
ヒロインになれる素質を持ちながらも立ち絵さえない。
ある意味CLANNADで一番不憫な子…。
132| l ゚ ヮ゚ノ| ◆Z/Trien.Lg :2006/08/18(金) 03:43:17 ID:NBsqO63y0
投票してお・・・こうと思ったけど.
コードは取得済み.

りえちゃんはなんというか,和みのかたまりw
影を越えてあの笑顔があるんだから,きっと杉坂ちんが主人公の(えー)もうひとつの蔵等があったんだろうね.
>67 オフィシャルコミックでは大活躍だよー

でも,

楓ちゃんは最萌が始まるまでは見た目しか知らなかったけど,
何戦か見てきて,記憶のこととかいろいろ知ることができた.
見た目の可愛さもぬこ大好きなだけに反則級だし><

さらに知ることができたら,さらに迷うかもしれない.
かなり高野山(´・ω・`)ウヌヌ



※どっちの気持ちもわかる気がするよ.戦いと考えることで士気が上がるってこともあるし.
 ただ,相手は敵ではなく,戦友だけど.拳を付き合わせることで分かり合えるってことかな.
 どちらにしても笛が鳴ったらノーサイド.むしろ負けることで相手の良さがわかることも多いしね.
 そしてどっちも好きなら両者支援したいってのもはげしく同意.昨日も時間があればしたかったよ.
133名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 03:48:25 ID:lA2BV9YpO
[[LK218-sGTAAWzs-QD]]
<<柏木楓>>
仁科さんも好きだけどね。支援すごく熱心だし
でもやっぱり痕は好きな作品だし楓に萌えを感じる
だから楓に一票。ぬこハァハァ
134ぷいにゅ〜:2006/08/18(金) 03:49:21 ID:JOZsQ5+w0
[[LK218-1OdDnS9Z-Qe]]

岡崎「よお<<仁科>>、今日もいい支援してもらってるじゃねえか」
原田「でっかい支援です」
仁科「みんなの支援が光の玉のように輝いて見えるね」
杉坂「恥ずかしいセリフ禁止!」
仁科「え〜〜」

早苗「あらあら」


これはフィクションであり、AR○Aとは何の関係もありません。
135本編補間SS・楓の初恋2/2:2006/08/18(金) 03:50:19 ID:dDT1wQK60
 私が不思議な夢を見るようになった最初の日がいつだったのかはよく覚えていない。
でも、そのきっかけとなった事件はよく覚えている。

 私の両親がまだ生きていたころは、毎年夏になると賢治叔父さん一家がウチにきた。
そんなある日、梓姉さんが川に落ち、溺れてしまった。
 助けを求める姉さんの声を聞いて、耕一さんは迷わず川に飛び込んだ。 その姿を
見て、何故か私の頭にはが助けを求める人間を庇って鬼たちの前に立ちはだかって
いる若い侍の姿が浮かんでいた。

 その時はよく判らなかったが、夜になって考えてみると、入りたての学校の先生が
話していた、雨月山の鬼の話のせいじゃないかと思った。
 その時の話では鬼の少女が、村人たちを鬼たちから庇って傷ついた若い侍に恋をし、
彼を助けるが、鬼たちに人間を庇ったことがばれて殺されてしまう、という話だった。
 私はその話にでてきた雨月山の鬼の少女――つまりエディフェルという名の鬼であり、
私の前世なのだが――に肩入れしていたので、私が若侍と耕一さんの姿を重ねたという
ことは、きっとその時から私が耕一さんに恋していたのだと思う。

 梓姉さんを助けた耕一さんは、梓が片足の運動靴を履いていないことに気付くと、
再び川に飛び込んでいった。 その姿は一人を守っては他の人を助けに行くように
頼もしく感じた。
 でも、潜ったまま中々でてこない耕一さんに、三人――私・梓姉さんの他に初音も
いた――とも不安になった。 私は耕一さんを助けたい一身で自分も川に飛び込もう
と思ったけれど、お姉ちゃん危ないよとか、楓もおぼれたら大変だ、といったことを
言われて二人に止められた。 梓姉さんに掴まれたまま動けず時間が過ぎていく。 
私はじりじりと焦りが強くなっていき、ついにその手を全力で振りほどこうとして。 
……その瞬間、不思議な感覚に襲われた。 
136本編補間SS・楓の初恋2/2のつもりが2/3:2006/08/18(金) 03:51:40 ID:dDT1wQK60
 それから数秒遅れて、耕一さんは陸にあがってきた。 いつもと全く違うことは、
血まみれの左足と放たれる殺気を見ても明らかだった。 もし雨月山の鬼が実在したら
こんな感じだと解かるほどだった。 怖くて……何故かそれほど恐怖はない。 禍々
しいというか、不吉というか、それでいて、一瞬本能が懐かしいと感じる鬼の殺戮衝動。
昔話にでてくる鬼の少女に肩入れしていても、懐かしいと感じるはずはないのだけれど。
 三人の反応はバラバラだった。 自賛するつもりはないがその中で一番しっかりと
していたのは私だったように思う。
 梓姉さんは恐怖を感じていてへたり込んでいて、初音は事態がよくわかっていない
ようだった。
 だから、なのだろうか、私が若侍に恋をした鬼の少女で、助けを求める人間を見つけた
のなら……なんて考えた。
 きっと、人間を助けようとする。 ……だから、二人より前に出る。 でも、僅か半歩。
これが限界。 自分に前に立ちふさがるほどの勇気がない事がもどかしい。 じりじりと
近付く耕一さんに、梓姉さんと初音のどちらが先だったか、二人とも大声で泣き出した。
 人々の泣き叫ぶ声。 先ほど見たものとは別の情景――若侍と鬼の少女がいる――
が浮かんでいた。 若侍を助けようとして、鬼の回復力を与えようと血を与える。 
でも、その血は若侍を鬼と変え、今度は若侍が人間を襲おうとするのだ。 
 その悲しみを想像して、私は勇気を出す。 私は鬼と化した耕一さんに立ちふさがる。
耕一さんが中の鬼に打ち勝つ勇気を与える為に。  私は鬼と化した耕一さんに立ち向かう。
耕一さんが中の鬼に打ち勝つ勇気を与える為に。 

137名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 03:53:13 ID:ic9nLcjs0
さて、画像支援でも

ttp://miriam.sakura.ne.jp/image/img-box/img20060818033845.jpg
軽くネタ画像。なぜにフルアニでは楓ちゃんがでなかったのだろうか。
今からでも歴代葉鍵キャラ登場のフルアニがでることを切に願う。
アニメーションでのふきふきが見たい(゚∀゚)

ttp://miriam.sakura.ne.jp/image/img-box/img20060818034315.jpg
どこかシュールなエディフェルとの脳内会話。
思えば痕にひかれたのは、あのエディフェル登場画像の影響が大きい。
この子は月をバックにするのがよく似合います。猫集会でもバックに月です。

ttp://toheart2.run.buttobi.net/cgi-bin/img-box/img20060818034726.jpg
初音ちゃんとのお風呂シーン。
姉らしく諭しつつも、胸で差を付ける女のプライド。
だけど将来的にというか、現時点でも初音ちゃんの方がバスト大きい印象があるのは俺だけでしょうか。
よいのです。それで。胸なんぞ飾りです。

ttp://miriam.sakura.ne.jp/image/img-box/img20060818034532.jpg
ネコミミ、猫尻尾、パイパン(ノ゚∀゚)ノ
もはや三種の神器かと断言しても良いほどに素敵な取り合わせです。
まず、スカートだけを下ろすという耕一の行動は、非常に理にかなっています。素晴らしい。
欲情に濡れた楓ちゃんの表情がたまりません。
138名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 03:53:32 ID:X6je52wI0
[[LK218-VjLEtyiT-QN]]
<<仁科さん>>
妄想の余地があって、ある程度可愛い良い子であることは確定してるというのは最強のポジションかもしれない。
予選組がどこまでいけるか見てみたくなったので1票
139本編補間SS・楓の初恋3/3:2006/08/18(金) 03:54:16 ID:dDT1wQK60
 ……現実感はなかった。 私が実際に耕一さんに立ちはだかったのか、はたまた実際は
二人のように震えていただけで、鬼の少女の勇気を空想していただけなのか。 
 ……気付いた時には、耕一さんはいつもの耕一さんに戻っていた。
 鬼の気配が消えたというだけで、エディフェルと次郎衛門についての空想が混じっていた
のかは私はわからなかったけど。

 どうでもいい話だが、その先生の話ではエディフェルの話はおまけ扱い。 領主の娘に
恋をして鬼退治を決意した若侍が、仲間すら殺す非情な鬼を改心させるというもの。
 どこで歪んだのやら、後に賢治叔父さんから先祖についての本当の話――エディフェルと
次郎衛門、そして妹リネットのこと――を知った今から考えると本当に馬鹿らしい。

[[LK218-CmLpDSpH-QZ]]
どこかで使われてるネタかもしれない<<柏木楓>>支援SS書いていたらすごい時間に。
「柏木楓の想いなんてものはなくてエディフェルの記憶に引きずられているだけだ」という
批評見つけてから、その文章書いた人間に柏木楓の想いがあるからエディフェルの記憶を
持ったという解釈をこの場でおもいっきりぶつけようと思ったのですが……。

読み返すとかなり恥ずかしい。
140名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 04:04:25 ID:S6Oj++kh0
[[LK218-PwdwEDvw-SZ]]
<<りえ>>ちゃんかわいいよりえちゃん
体育授業とか臨海学校とか運動会とかご一緒したい
141名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 04:05:40 ID:ic9nLcjs0
うわ。2/2かとおもって間に入っちゃってたよ。ごめんなさい。
142天から仁科さんネタ支援 前半 1/4:2006/08/18(金) 04:16:15 ID:kciNUy8G0
杉坂「みなさんこんばんは。今回は投票だけでなく支援も、とか言っちゃって後に退けなくなった模様」
仁科「何の話?」
杉坂「ない知恵しぼって愛で勝負。題して……りえちゃんとのカップリング、誰がいい?」
仁科「はい?」
杉坂「それじゃあ、いってみよー」
仁科「ちょ、ちょっと、私にも説明して〜」


杉坂「エントリーナンバー1。ごぞんじCLANNADの主人公、遅刻常習犯でエガちゃんみたいで分裂症でカンピンタン。
   『不幸と幸福のバイオリズム』 岡崎朋也だあっ!」

杉坂「と、いうわけで……りえちゃんは岡崎先輩のこと、異性としてどう?」
仁科「どう…って。急に言われても……。岡崎先輩には…渚さんがいますから」
杉坂「それよ。りえちゃんを支援してくれる人達は大概、本編の仁科りえシナリオを妄想するでしょ。岡崎先輩が、
   渚さんより先にりえちゃんに出会ってたら…とか。立ち絵なしを克服するには攻略ヒロインになるのが一番の近道だからねっ」
仁科「なんだか納得いかないけど了解。えと……岡崎先輩は……」
杉坂「岡崎先輩は?」
仁科「渚さんのために一生懸命で……素敵な人…だと思います」
杉坂「………」
仁科「あの……すーちゃん?」
杉坂「……っくっはぁぁぁっっ! 頬を赤らめてはにかむりえちゃんっ。タマリマセンっ」
仁科「あ、あのねぇ」
杉坂「さっ、次いってみよ次」
仁科「えっ、もう?」
143天から仁科さんネタ支援 前半 2/4:2006/08/18(金) 04:17:09 ID:kciNUy8G0
杉坂「エントリーナンバー2。ごぞんじCLANNADの死体役、ムチャメンでヤスっぽくてスライムでダム。
   『アイ アム プリティドッグ』 春原陽平だあっ!」

杉坂「と、いうわけで……りえちゃんは春原のこと、異性としてどう?」
仁科「それ、さっきと同じ展開なんですけど」
杉坂「ではここで、本編でりえちゃんが春原に対して言った唯一のセリフを発表しまーす!」
仁科「? 何か言いましたっけ?」
杉坂「『本当にこの学校の生徒でしょうか』 うん、核心をついた一言」
仁科「あっそれは……。『創立者祭ってなんだっけ?』なんて言うから……つい」
杉坂「ちなみにりえちゃん、岡崎先輩にもこのセリフ言っちゃってます。しかも溜めなしで」
仁科「溜めなし? 何のこと?」
杉坂「春原には『………』で溜めて時間差ツッコミ。岡崎先輩には溜めなしの高速ツッコミ。
   学校一の不良と恐れられたあの岡崎・春原コンビに、勇ましくも素でツッコミを入れるりえちゃん。
   くーーっ。かっこいーっ」
仁科「いや、そんなつもりないんだけど…」
杉坂「りえちゃんって天然っぽいのに鋭いツッコミも隠し持ってる貴重な人材だねっ。向かうところ敵なしだねっ」
仁科「……あれってツッコミなの?」
杉坂「言いかえれば、『あんたホンマそれでもこの学校の生徒なんかーい!』ってとこだね」
仁科「そ、それはちょっと無理があるんじゃないかな…」
杉坂「ぐはっ」
仁科「わっ、何?」
杉坂「ひきつった笑顔のりえちゃんもス・テ・キ」
仁科「あ、あのねぇ」
杉坂「いやぁ、眼福眼福。じゃあ次」
仁科「えっ、また?」
144天から仁科さんネタ支援 前半 3/4:2006/08/18(金) 04:18:01 ID:kciNUy8G0
杉坂「エントリーナンバー3。ごぞんじCLANNADの64HIT最後の刺客、ヨボジィでほわちゃであなたはこの私のことを
   雰囲気やしぐさだけで判断してしまいましたね。 『鬼と呼ばれた漢』 幸村俊夫先生だあっ!」

杉坂「やっぱりりえちゃんには包容力のある年上の男性がふさわしいよね」
仁科「いや、年上すぎるから」
杉坂「そこは愛。ラブでカバー、それと便座カバー」
仁科「……」
杉坂「うん、怒った顔も可愛い。まぁ幸村先生だと風子ちゃんというライバルがいるからね」
仁科「え……風子ちゃんって…木彫りの星をくれた女の子? なんでライバルなの?」
杉坂「そうそう。……って星? あれって手裏剣じゃないの? 不確定名ほしがたのもの。
   ……まぁいいや。あの子も幸村先生の後妻を狙ってるのよ。『光見守る坂道で』参照ね」
仁科「あの子も、って私も狙っているみたいに言わないでくれます?」
杉坂「光坂って言やぁ、連載時に送った仁科りえ合唱部誕生秘話案が通ってたら、少しは知名度が上がってただろうにねぇ」
仁科「仁科? 誰それ? なんて読むの? とかよく言われるよね」
杉坂「それはまぁ、これから知ってもらえばいいんだけど……そのための支援なんだし」
仁科「支援なの? コレ」
杉坂「それより悲惨なのは私とりえちゃんを間違えて覚えてるパターン。仁科は脅迫状書いた悪者、とか。
   ……違うわっ! 脅迫状書いた悪者は私、杉坂、す・ぎ・さ・か、じゃああああっ!!」
仁科「すーちゃん、落ち着いて。いつもと様子が違うすーちゃんに気づかなかった私も悪いんだよ。
   それに、渚さんも岡崎先輩も春原先輩も、そのことを知った上で何も言わずに私たちと一緒にいてくれたでしょ?
   いろんなことをしてみんなで一緒に過ごした時間、私はとっても楽しかった。すーちゃんもそうだよね?」
杉坂「…うん。一緒に合唱や演劇の練習したり、渚さんの卒業式をしたり……、いろいろあったけど…すっごい楽しかった」
仁科「うんっ。よかった……すーちゃんも私とおんなじで……」
杉坂「……うん」
145名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 04:18:06 ID:uSvLU60C0
[[LK218-5wfgtQdO-SZ]]

<<柏木楓>>
がんばれ!
146天から仁科さんネタ支援 前半 4/4:2006/08/18(金) 04:18:57 ID:kciNUy8G0
杉坂「……なーんかしんみりしちゃったんで、気を取り直して、っと」
仁科「そうだね。話が脱線しちゃってたね」
杉坂「話は変わるけど、りえちゃんはCLANYADだと『にしにゃりえ』でネコミミだったね」
仁科「話変わりすぎ。…にしにゃりえって何? 聞いたこともないんだけど」
杉坂「一言で言えば、ネコミミ+シッポなりえちゃん萌え!」
仁科「いや、それはどちらかと言うと対戦相手の楓さんの…」
杉坂「属性によっては原田っち、もしくは坂上さんから借りたメガネを装着してもよし!」
仁科「……はぁっ。私って何でもありなんだね……」
杉坂「りえちゃんの淡白なリアクションもなかなか……イイ!」
仁科「……もしかして私の反応を見て楽しむ番組?」
杉坂「ちがうちがう。それに番組じゃないから」
仁科「ほんとかなぁ」


杉坂「長くなってしまいましたが、一区切りしたところで後半に続く〜」
仁科「えっ? 後半? まだやるの?」
杉坂「後半では、話題のあの人が登場? りえちゃんの恥ずかしい過去が明らかに?」
仁科「どっちも疑問形なんだね」
杉坂「この番組は、ご覧のスポンサーの提供でお送りしました」   >提供 古河パン&磯貝料理教室
仁科「やっぱり番組なんだ……」
147名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 04:21:52 ID:7iePFVb10
[[LK218-W7o9B74X-SH]]

┌─────────┐

│合唱部入部届

│部長 <<仁科りえ>>殿

│学年 組 出席番号

│氏名 >>147

│住所
148名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 04:23:01 ID:7iePFVb10

この書式はご自由にお使いください。
149名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 04:23:12 ID:+ptLY7tT0
[[LK218-zaivAaZK-SY]]

<<楓ちゃん>>
150名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 04:30:34 ID:MFhdYqu30
[[LK218-9HQPTBSZ-SG]]
<<仁科さん>>で
支援絵のいくつかがど真ん中直球だった
151 ◆7rkaede.yg :2006/08/18(金) 04:49:13 ID:J939ip5c0
152名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 04:51:57 ID:aIAjBQ6q0
[[LK218-0MlKnJKV-SB]]
<<仁科>>
演劇部と共演企画なんてのをぜひ
153 ◆7rkaede.yg :2006/08/18(金) 04:58:53 ID:J939ip5c0
二時間寝たらお出かけですよ楓ちゃん支援

楓ちゃんがメインっぽい痕MAD DLKey:kaede
ttp://up.viploader.net/src/viploader40644.zip.html
154名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 05:08:30 ID:5Hp5DJ9V0
[[LK218-2QX3c0Er-DZ]]
<<仁科>>
むしろ立ち絵naihoug(Ry
 それはとてもとても不思議な光景だった。
「そうか、分かるぞ。うーかえも苦労しているのだな」
 河野貴明がつい、気になって公園を覗くと、るーこが相変わらずの不思議会話をしている。
 いつもなら、”にゃー”を相手にしているところだが、今日は別の猫……いやさ、別の女の子だった。
 見かけない制服のその子は、るーこを相手に、無言で頷いたり、首を振ったり。
 いや、もっと見かけないのは……どう見ても猫のものと思しき、耳と尻尾だった。
 ――あれはコスプレに違いない。るーこにつき合うのだから、相当な変わり者だろう。
 貴明は、そう考えることで、精神の平衡を保った。
 と、そのネコミミ少女と目が合う。鋭い視線に、思わず金縛りに。
「なんだ、うーか。盗み見とは、趣味が良くないな」
「べ、別にそういうわけじゃ。ただ、見ない人がいたから」
「だからといって、こっそり見るのは礼儀に反するぞ」
「ご、ごめん」
「それともうーかえにほれたか?」
「ちがうよっ」
 相変わらずのるーこ論理に振り回されるが、傍らの少女は気にした様子もない。
「なにしてるのさ、こんなところで」
「異文化間のコミュニケーションを取っていた。うーかえは、稀少な情報を持っている」
「この子が?」
 というか、情報交換のわりには、さっきからなにも喋ってないような。
「うむ。文明途上のこの星のうーに比べて、極めて有益な存在だ」
「この星のって……」
 なにやらきな臭い表現だ。が、るーこはまじめくさった表情で、頷いた。
「うーかえも、うーの言うところの、エイリアンだ」
 ――また始まった。貴明はそう思う。が、その”うーかえ”は、特に否定も肯定もせず、平然としている。
 いや、視線はただ一点、傍らの七輪に集中していた。
 正確には、その上でじりじりと油を焦がす、川魚に。
「袖擦り会うも他生の縁だ。うーにもごちそうしてやろう」
「いや、俺は別に……」
「行き過ぎた遠慮は、時として美徳ではなくなるぞ?」
 行き過ぎてるかなぁ、と思いつつも、ここは素直に、ご相伴に預かることにする。
”うーかえ”が、くんと鼻を鳴らした。
「できたようだ」
「あ、ありがとう」
 差し出された川魚は、いつものサンマよりもやや油が薄く淡泊ではあったが、風味が段違いだった。
 ヤマメとか、イワナとか、そういう魚だろうか? が、貴明には名前は分からない。
 少なくとも、近所の魚屋で見かけた記憶はない。
「これ、うーかえさんが?」
「うむ。うーかえは、グルメだな。鮮度抜群だ」
”うーかえ”は少し得意げに目を細めると、また魚を味わうのに夢中になる。
 代わって、るーこが解説した。
「うーかえも、るーと同じ、誇り高き狩猟民族だ。採るべき獲物を必要なだけ採り、最高の鮮度でいただく。
 これが正しき世界の有り様だぞ」
「そういうものか……」
「そういうものだ」
 エイリアンはさておき、この魚が最高の鮮度のまま、最高の調理をされた、というのは分かる気がした。
「ごちそうさま、おいしかった」
 素直にそういうと、”うーかえ”は無表情ながらも、尻尾を振って喜びの意を表す。
 そして、立ち上がった。
「帰るのか?」
 るーこの問いに、こくりと頷く。貴明が挨拶をする間もなく、彼女は夕焼けの中に走り去った。
「あ……」
「気にすることはない。うーかえは、褒められたり、礼を言われたりすることに慣れてないのだ。
 そもそも、得物を分け合うという習慣は、この星に来るまでは彼女らの中になかったものだからな」
「そう、なんだ……」
 納得できるような、したくないような、るーこの言葉。
 だがしかし、貴明は知る由もなかった。
 るーこの言っていることが、100%掛け値なしの真実であったということを。
157名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 05:32:33 ID:oS89GqHF0
[[LK218-xE6WTUtD-DN]]
天然ほんわかな<<仁科さん>>滅茶苦茶らぶりー!まさにツボ
158名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 05:51:50 ID:0YR1400u0
[[LK218-6tUVPji5-DZ]]
<<仁科さん>>
いつまででもウエーブヘアを撫でて登って来た道のりを称えてあげたい
159名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 05:53:26 ID:eXjDxdMc0
[[LK218-R4wibZ8f-SB]]
<<仁科りえ>>
仁科さんかわいいよ仁科さん
160仁科さん即興SS:2006/08/18(金) 05:54:38 ID:eXjDxdMc0
いつも通り合唱部の練習のために部室に来ると、後ろから誰かが走ってきました。
渚:「に、仁科さん、ぬ、ぬ、ヌード写真集出したんですか?」
仁科:「? はい??」
演劇部部長の古河さんが、息を切らせながら、私に写真集を差し出しました。
見ると、「サンタ○ェ」でした。「宮沢○え」の苗字の部分が仁科に書き換えてあります。
写真を見ると、顔の部分に、ご丁寧に私の顔写真が貼り付けてあります。
しかもどこかで見たような。。
仁科:「これ、宮沢○えの写真集ですよ。名前と顔が私になってますが。。」
渚:「え、そうなんですか?仁科さん、脱ぐとすごそうなので、本物かと思いました。」
仁科:「脱いでもすごくありませんっ!」
杉坂:「くすくすくす」
いつからそこにいたのか、部室の外で、すーちゃんが笑っています。
杉坂:「家にあった写真集に手を加えたら、意外とうまくいったんで、古河さんに見てもらったの。」
杉坂;「けっこう良くできてるでしょ。ナイスバディなりえちゃんも新鮮でいいよね。」
仁科:「すーちゃーん。」
ゴゴゴゴゴゴゴ
杉坂:「きゃー」
渚:「に、仁科さん、落ち着いてくださいっ」
仁科:「どーせ私はナイスバディじゃないわよー(泣)」

宮沢○えと名前が同じというだけで作りました。。
161名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 06:00:44 ID:PXtqoQUd0
LK218-FOYz/IFJ-DE
<<仁科りえ>>
どちらもあまり知らないキャラなんだけど、
支援を見る限りこっちの方が好みに近いかなあ。
162名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 06:01:29 ID:hLO9+RK70
[[LK218-FYcQvaX9-DZ]]
渚の部の説明で一人だけ拍手をくれたというのを聞いて
<<仁科>>だけはいつか日の目を見てほしい娘だと思ってた。
どこまでいけるか分からないけど応援する。
163161:2006/08/18(金) 06:01:30 ID:PXtqoQUd0
コード囲うの忘れたので再投票。

[[LK218-FOYz/IFJ-DE]]
<<仁科りえ>>
164名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 06:09:36 ID:wj72bf3b0
[[LK218-4Pwt03ph-RR]]
<<柏木楓>>にすべてを捧げたい
165にしなさんとおまじない・後編:2006/08/18(金) 06:19:58 ID:Kcd7FXAl0
「へっへっへ、待ってたぜ、岡崎」
 HRが終わると同時に春原が顔をニヤつかせながら俺の元へと来た。昨日あれだけショックを受けていたにもかかわらず、タフな奴だ。
 春原はつかつかと俺に歩み寄り馴れ馴れしく肩に手を回した。
「岡崎よぉ、昨日ちょーっとばかりいい結果が出たからっていい気になってんじゃねえの?」
「いや、別に」
「今回はそうはいかねえからな…覚悟しとけよ」
 まだやるのか。正直、どうでもいいが断ってもストーカーのごとくつけ回す気がする。
「はいはい分かった分かった。お前を犯罪者にしないためにもやってやるよ」
「犯罪者って何だよっ…まあいいや、お前の悔しがる姿が目に浮かぶようだね。行くぞ」
 やけに気合の入った春原を先頭に俺達は資料室まで行った。
「というわけで、今回のおまじないは『女の子と体育倉庫で二人きりになるおまじない』を決行する」
 下心丸見えだった。というか、俺関係ないじゃん。
「ばぁか、やるのは僕だよ。つまり、僕がおまじないに成功してウハウハになってるのをお前は地団駄踏んで悔しがるわけさ」
「ふーん、そういうこと。ま、どうでもいいけど」
「へっ、本当は焦ってるくせに…見てろよ」
 そう言うなり、春原は財布から十円玉を二枚取り出す。そしておもむろに十円玉を二枚縦に…
「って、ほとんど不可能に近いんじゃないのか、それ」
「うるせ、岡崎への復讐を果たすまでは絶対諦めないからな」
 呆れた。どうしてその根性をもっと他に生かせないのか。いや、それはそれで悪くはないが。
 それから約五分後。
「やってらんね」
 そこには十円玉を放っぽりだしたヘタレが一人。
「諦めるの早すぎだからな」
「だってさ、十円玉を縦二つなんて物理学的に不可能じゃない? うん、物理学的に」
 そう言い残すと春原は奥へ向かい、仕舞ってある本を漁り出した。
「もうやらないのか?」
166にしなさんとおまじない・後編:2006/08/18(金) 06:21:38 ID:Kcd7FXAl0
「ああ、やる気なくした。岡崎もやるなら勝手にやれば? まっ、どうせ成功しないだろうけど。ああそうそう、
 やり方は縦に置いてから『スピードキアヌリーブスノゴトク』と三回言ってから閉じ込められたい人の顔を思い浮かべるんだ。んで十円玉が崩れたらおまじない成立」
 なるほどな…難易度は確かに高い。どうせ成功しないだろうが、やることもないし時間つぶしだ。俺は財布の中を漁ってみる。
 …お、いい具合に十円玉があった。しかもギザ十が二枚。…もしかすると、これなら成功するんじゃないか?
 気分はイライラ棒。そっと溝の間に十円玉を置く。…おおっ、立った。しかも崩れない。さて、呪文を唱えるんだったな。
「スピードキアヌリーブスノゴトクスピードキアヌリーブスノゴトクスピードキアヌリーブスノゴトク」
 割とゆっくりと言ったが、なお崩れ落ちない。…すげえな。…さて、万に一つ、が成立してしまったわけだが、誰にするべきか。
 杏…はダメだな。辞書で撲殺されかねない。智代…も以下同文。風子…は論外。後は…うーむ、誰がいたっけか?
 そのとき、校舎の外から朗らかな歌声が聞こえてきた。合唱部の連中だろう。…それにしても、仁科の声は一際よく聞こえるな…
 カチャーン…
 …ありゃ? 目を十円玉に向けた時にはもう崩れ落ちていた。…マジで? 仁科か、仁科なのか?
「岡崎、どうしたんだよ、呆けたツラしてさ」
 本に飽きたらしい春原がこちらに現れた。…春原。グレートなことになった。
「ははっ、なんだよそのやっちまった、みたいな顔は。まさかとは思うけどおまじないに成功したとか? なわけないよねー、あれどう転んでも不可能だもん」
「いや、成功しちまった」
「えええぇぇくゎせdrftgyふじこlp;@:!?」
 理解不能な奇声を発しながら春原が転げ回る。埃が立つからやめて欲しい。
「そっ、そそそそんなバカな! マジ? どうやったのさ!?」
「いや、ちょーどいい具合にギザ十が二枚あったから」
「しっ、しまったぁあああぁーっ! 盲点だったっ! く、くそっ、今からでも間に合うはずだ、ちょっくらギザ十集めてくる!」
 そう言うと春原は猛スピードで部屋を出ていった。陸上部より早かった。…って、閉じ込められた後、どうやって脱出するんだ?
167名無しさんだよもん:2006/08/18(金) 06:23:04 ID:Dsm86xfG0
[[LK218-E9S7VfDI-RG]]
<<仁科さん>>のファミレス姿をぜひ見たい…
しかしあっきーはろくな事をしないから見せる訳にはいかないなw
168にしなさんとおまじない・後編:2006/08/18(金) 06:23:17 ID:Kcd7FXAl0
 …聞きそびれた。いや、おまじないの本に載ってたんだから解呪する方法だってあるはずだ。
 俺は本を見つけ、パラパラとページをめくる。…お、あったぞ。えーっと、解呪の方法は…
「…って、マジか?」
 記されていた方法はとんでもないものだった。こんなの、絶対やりたくねぇー…かくなる上は、やることはただ一つ。
「仁科に見つからないよう帰るしかないな…」
 今ならまだ部活動の最中だ。大丈夫、こっそり行けば見つからないはずだ。…しかし、あのおまじないだからなぁ。不安になりつつも帰ることにした。
 細心の注意を払いつつ、ようやくグラウンドまで辿りつく。後は校門まで一直線だ。もうここまで来れば大丈夫だろう。俺は安堵して歩き始める。
「ま、所詮はおまじない…」
「先輩、こんにちは。奇遇ですね」
「…だよな、仁科?」
「はい?」
 泣きたい気分になる。俺の苦労はなんだったんだ。
「…いや、それより部活はどうしたんだよ。まだやってるはずだろ?」
 すると、仁科はくすっと笑って言った。
「先輩。もう五時ですよ。部活はとっくに終わってます」
 一瞬あっけにとられる。確か、資料室に行った時は三時半くらいだったはず…グラウンドにある時計を見てみる。…五時過ぎだった。…もしかして、慎重に行きすぎたせいか? とんでもない大間抜けだった。
「せっかくですから、途中まで一緒に行きませんか?」
「あ、いや…今日はちょっと…」
 断ろうとしたとき、何かが飛んで来る音がした。振り向いてみると、目の前にサッカーボールが。
「先輩っ、危ないです!」
 どん、と体全体が押される感覚。そのまま体育倉庫へとダイブしていく俺と仁科。…もうおまじないなんてもんじゃない。呪いすら超越している。そのまま派手に用具の中に突っ込んでいった。
169にしなさんとおまじない・後編:2006/08/18(金) 06:25:05 ID:Kcd7FXAl0
 目が覚めたら、そこは一面のお花畑…ではなく、かび臭い体育倉庫の中。派手に用具の中に突っ込んだせいか、崩れた用具の中に生き埋めになっているような感じだ。これで怪我一つないのだから恐ろしい。
 さらに恐ろしいのは体勢だ。体当たりされたまま行ったものだから俺が下、仁科が上で言わば押し倒されているようなものだ。一応仁科は四つん這いになって俺と体が触れないようにしてはいるが、いつまでもつか分からない。
「すみません…こんなことになってしまって…」
「いや、仁科は悪くねぇよ。それより、どうにかして抜け出さないとな…」
 まずはここから脱出しない事にはあの解呪を実行できるわけがない。俺は手足を動かして脱出できそうな隙間を探してみる。すると、足先の方が結構開けていて体をずらせば簡単に脱出できそうだった。
 …いや待て。俺が先に移動すると仁科の股下を通る事になる。ということは、仁科のスカート下を通って行くわけで。そんなことができる訳がない。
「あ、あの…先輩」
 などと悩んでいると、仁科が苦しげな声を出した。ってまさか。いや、ちょ、心の準備がっ!
「す、すみません…もう…限界ですっ」
 とさっ、と仁科がのしかかってくる。同時に何か柔らかい感覚と甘い髪の香り。ついでに仁科の吐息が顔にかかる。やばいやばいやばい、すげえいい匂い…って喜んでるんじゃねえよ!
「だ、大丈夫ですか? 重たく、ないですか?」
 耳元にかかる仁科の声。脳が沸騰しそうだった。俺は混乱する頭で「あ、ああ」と答える。まずい、俺の精神がどうにかなるまえに脱出しないと。
「に、仁科っ…体は、う、動かせるか?」
「え、は、はい。動かすだけなら、何とか」
「よ、よし、それじゃ俺の足の方から抜け出せそうだから体をずらして出てくれ」
 こく、と頷いて仁科が少しずつ体をずらしていく。し、しかし…柔らかいものが擦れる感覚が…って、アホか! 興奮してんじゃねえよ!
 俺が冷や汗を流す事五分、ようやく仁科が脱出に成功した。続いて俺も脱出する。仁科も引っ張ってくれたので楽に出られた。が、疲れる…精神的に。
「本当にすみませんでした…私のせいで」
「い、いや…大丈夫…それより、ようやく外に出られるんだから…」
 と言って倉庫の扉を開けようとしたが、開かない。…そうか、まだあれが残ってるんだった。
170にしなさんとおまじない・後編
「先輩? どうしたんですか?」
 何も知らない仁科が不思議そうに首をかしげる。…やるのか、やるしかないのか。
「に、仁科…あのな、今からさ、ちょっと恥ずかしいことするから、後ろ向いててくれないか」
「えっ、は、恥ずかしい事、ですか?」
「そうだ。手間は取らせないから頼む」
「た、頼むって…先輩がそこまでおっしゃるなら…で、ですけど、早くしてくださいね」
 そう言ってくるりと後ろを向く仁科。よし、やるか…
 素早くズボンを下ろし、『ノロイナンテヘノカッパ』と三回唱える。扉には何も変化がないように見えるが、これでいけるはずだ。すると案の定、扉は簡単に開いた。
「やった…やっと開いた…おーい、仁科、もういいぞ」
「えっ!? あ、あれ? お、終わったって…え、えと…その…」
 何故か赤くなってしどろもどろになっている仁科。
「え、えっと…あはは、よ、良かったですね。あ、もうこんな時間ですっ。すみません先輩私は先に行きます」
 赤い表情のままぴゅーっと駆けていく。そして一人残される俺。しかしそこにあるのは果てしない疲労感だった。
「もうおまじないなんて…こりごりだな…」




以上なり。…ところで、今日は自作絵師の方が少ないねぇ。やっぱ限界かなぁ。