今書いたSS投下します 18禁要素が含まれているため
苦手な方はお読みにならないようご注意下さい
【二人だけの特訓】
放課後の中庭、木刀の素振りしている祐一と
それ見ながらを差し入れの串だんごを食べている舞。
「なあ舞、なんか強くなれるアドバイスないのか?」
素振りを止め額の汗を制服の袖で拭いながら舞の前に立つ。
「…団子ならもう無い」
団子に夢中だった舞は祐一の質問とは違うことを答える。
「えっ、一人で全部食っちまったの」
パックの中には団子の付いていない串があるだけだった。
「5本あって全部食うかよ…俺の分は?」
「……」
串と祐一を交互に見比べる舞。
「…買いに行ってくる」
「いいよ、元々舞に持ってきたもんだし」
そうは言うものの釈然とできない祐一。
「…俺が特訓して強くなるよりもっといい方法思いついた」
舞の後ろに立ち髪を結ぶ青いリボンに手をかける。
「…何をしているの」
「戦闘する時に舞は攻撃とかわすだけだろ」
するするとリボンをほどくと長い舞の黒髪が広がる。
「ちょっとは防御力高めたほうがいいんだよ、手後ろにしてみ」
祐一が何を企みに気づかず舞は素直に両手を後ろ回す。
「ある程度攻撃を受けても大丈夫なようにだな」
くるくるとリボンで両手を縛っていく。
「…何」
「打たれ強くなる特訓してやるよ」
あまり痛くなく、それでいてほどけない程度に結び終えると
いきなり大きな舞の胸を制服越しに掴む。
「…っ!」
逃げようとするが手が不自由な上、前後には祐一の手と体があり
離れることができない。
「特訓なんだから逃げちゃダメだろ?」
「魔物は…こんなことしない」
「いやいや、分からないぞ、なんたって相手は魔物だからな」
祐一から遠くへ逃げようと思い体を動かせば動かすほど
舞の胸に祐一の手が押し付けられることになる。
「…離して」
「特訓が終わったら離してやるよ」
両手に強弱をつけながらしばらく揉みしだくと
声を出さないように口を閉じていた舞から少しずづ甘い声が漏れ始める。
「どうかしたか?まさかエッチな気分になったとか?」
「…なってない…さっきから手に何か当たってる」
揉むだけでなく股間を手に擦り付けて自分が気持ちよくなることも
忘れない。
「秘密」
これが特訓などではないということは分かっていた舞だが
団子を全て食べてしまったという落ち目があるため
祐一の気の済むようにしようと我慢を続ける。
「そうだよなー、特訓でエッチになるなんておかしいもんなー」
わざとらしい台詞を吐きながら今度は乳首のある部分を
重点的にいじり始める。
「っ…!」
思わず身じろぎをした舞の縛られた両手が祐一の股間に衝撃を与える。
「ぐがっ!…」
その場に崩れるようにしゃがみ込みぷるぷると体全体を振るわせる祐一。
先ほどまで舞の手に密着させていた股間を押さえて
地面に這いつくばっている男と後ろ手に縛られた女。
奇妙な光景である。
ギンギンになっていたモノに待っていたのは快感ではなく激痛であった。
「…ごめん、祐一」
「いや、元々俺が悪ノリし過ぎたのが悪かったんだし」
痛みが引いたころにはエッチな特訓をする気は一切なくなり
家に向かう帰り道を2人並んで歩いている。
「んじゃ俺こっちだから、じゃあな」
帰る方向が違うためいつもの場所で別れることとなる。
「…祐一」
「なんだ」
「……」
祐一の顔を見る、地面を見る、祐一の顔を見る、地面を見るを繰り返す舞。
「どうした、なんか言いたいことでもあんのか?
地面を見つめながら舞は口を開く。
「…特訓、まだ必要がある」
「そうだな、足でまといにならないように頑張るよ」
「…違う…私の…特訓…」
しばらく顔を真っ赤にしていた舞をぼーっと見つめていた祐一だったが
その意図に気づき同じように顔を赤くしてしまう。
「えっと、いいのか?」
「…はちみちくまさん」
今まで祐一の特訓10:舞の特訓0だったものが
この日から祐一の特訓1:舞の特訓9になったのはいうまでもない。
<終>