第二回 葉鍵板最萌トーナメント 感想スレ Part3!!
必死になって作り上げた支援をありったけ放っても、試合に勝てる保障はない。
だが、萌えの篭った支援には、試合会場の『空気』を、確かに変えていく力がある。
最萌二回戦、Dブロック第3試合。
ささらvs草壁さんという、今が旬の鳩2キャラ同士がぶつかった壮絶な試合の後に
訪れた対戦は、スフィー対志保。どこか影の薄いまじ☆アンのメインヒロインと、どこか
人気の薄い元祖THの主人公の悪友との試合である。
勝敗が読めない、支援が鍵を握りそうな試合だが、前試合と比べれば地味なカード。
いまいち注目していなかった観戦者も多かったのではないだろうか。
ところが、いざ始まった試合は、熱い熱い、想像を絶する本当に熱い萌合となった。
投票スレR40。>678に両者のキャラ紹介が貼られたのは、試合開始13分前。
だが、一体何が彼等を熱くしたのか、ソレを合図にしたように次々支援が放たれる。
>680の両者応援AA、>684のスフィーちっくな出師の表、>685-686の志保入場SS……
リング穴Z氏のアナウンスも待たずに続々投下される支援。
だが、それは以後23時間続く、とてつもない萌合の始まりに過ぎなかった。
◆iHHManaKA6氏のスフィー票で、戦いの火蓋は切って落とされた。
>693のアンソロ紹介などの画像を始め、>694のAAに>695のバキネタ、>706のスフィー
入場SS、>701の志保ミニSSなど、多様な支援がスレ一杯に飛び交う序盤も序盤、
開始1分も経たないうちに、スフィー側から戦略核が投下された。
倉等陣営の名支援者・三流FLASH職人氏の、 自 作 絵 Flashである(>692)。
『葉っぱ最萌キャラの魅力を目いっぱい詰め込んだ』という渾身の正統派萌えFlashは、
志保に投票しようと思っていた人々の心を揺さぶったり、中立の観戦者をスフィー側に
後押しして余りあるまさに大魔法。
志保側も間髪入れず、縦読み文つき両者入場Fla(>704)やM@D支援(>708)を連続
投入、さらに>707>717>727などの小ネタを放って応戦するものの、692の一撃で
スフィー側に傾いた流れはなかなか止まらない。
両者支援、鬼!!という>716の書き込みが全てを語る序盤だが、試合の方はスフィー
陣営が優勢だった。ところが、それから志保陣営の猛烈な反撃が始まる。
>719が>704のFlashに何気なく突っ込んだ、『だが最後、2005年になってるぞw』という
言葉から25分後、>730-733にキバヤシホが降臨。『あのFlaの表記ミスは最萌アンチに
よるサブリミナル』という素晴らしい陰謀論を発表して笑いを誘ったのだ。
この怪我の功名な切り返しから、今度は志保支援が力を増してくる。
この日24時間活躍することになる志保車改氏(ID:UURS0SlC0氏)の、>747-748などの
ぷちSS群を始め、>757-766の主題歌縦読みSSなど、文章系支援を中心に反撃。
スフィー側も、まじ☆アン紹介AA劇場(>739)や、柏木家とのクロスオーバーネタ(>784)
などの支援を出してくるが、ヒロシネタやぱんつはいてないから結婚式SSに数独支援
まで、息を切らせない志保のテキスト弾幕がどこまでも止まらない。
……しかし、改めてログを見直してみると、あることに気づく。
先に挙げたバキネタや洗脳Flash(w)もそうだが、五月雨堂書房と志保ちゃん書房の
民明ネタ連鎖(>770>775)や、志保がスフィーについて語るネタ(>773)、スフィーと志保
が料理について語り合うホットケーキネタSS(>785-786)など、『両者支援』がかなりの
数投下されているのだ。
そしてそれらの極めつけというか集大成とも言える超力作が、>796(>809に再うpあり)
に叩き込まれた、志保とスフィーのノベルゲーム支援である。
健太郎……ではなく志保に衝突したスフィーを、無事元いた世界に返すために頑張る
物語なのだが、これが想像越えた完成度。様々な支援を繰り出す志保陣営の中でも
MVP級、スフィーの神Flashに勝るとも劣らない衝撃力を持っていた。
それにしても、先が見えない、どちらが勝つかも分からない戦いであるにも関わらず、
『両者支援』が次々出ているのはどういうことなんだろう?
普通だったら自分の応援するキャラのオンリー支援を作った方が、試合に有利な気が
するのだがと考えてしまう筆者が修行不足なのか、それとも志保とスフィー、両人とも
大好きな支援者が憑いて、ひたすら祭りを楽しんでいるのだろうか?
ただ、そんな理由なんぞはさておき、明らかに言えること。それは、そんな両者支援は、
間違いなくこの試合を、支援者達を、盛り上げていたということである。
勝ち負けを越えた熱い支援……なんかいいぞ!そういうの!
明け方のノベルゲームから少し後、スフィー陣営が>812で落としたM@D支援から、
この日の朝が始まった。
夜明け前までベラボーな支援が飛び交った投票スレも、さすがにこの時間帯はマターリ
したもの。さすがに両者とも疲労したのか……と思ったら、12時に差し掛かった頃から
志保陣営が突如として支援活動を再開。
>832のガセネタニュースの他、>829では先に投下されていた数独支援がFlashゲーム
に超進化を遂げて投下され、さらに>136ではクロスワードパズルが出現。
そしておやつの時間も近付いた>845-849にかけては、さきのフォーリィ戦で投下された
SSに登場したネタレシピ・ゴーヤチーズケーキが実体化され、人々を戦慄させた。
3〜4時代は、◆Kizuato1MM氏のネタ文のほか、>854の志保同人vs>855のアンソロ
紹介の撃ち合いなどによる、散発的な銃撃戦という雰囲気。
しかしそれは支援を出し尽くしたせいでも、萌え尽きたせいでもなかった。
午後5時を過ぎた頃から、両陣営の支援部隊が再び猛烈な勢いで回転を始める。
ホワルバ陣営のSS弾幕を思わせる、志保車改氏の24時間態勢のSSガトリング攻撃を
始め、あかりを絡めた5レスSS、『かなしいときー。』ネタなど、怒涛の支援を展開。
スフィー側も、アンソロ紹介人・ムーンライトレナ氏による>879の替え歌や>901-902のSS、
今や投票所の名物となった>889のtev ◆nihahahskM氏のAAなどで反撃を試みるが、
志保側の支援は熱いを超えて必死だった。
>893-896では鑑定団ネタ兼ヽゝ゚ ヮ゚ノゝ志保ちゃん書房の総まとめ、>906-914近辺の
MMRネタ、>918>920-921の志保車改氏(ですよね?)のSS『恋人のススメ』、
>934の志保者ネタに>942の前回最萌Flash集に>956の口癖ネタに>959のリセネタに
>965の短文に>967のツンデレ風味浩之な『志保弁』に>974-978の支援SS、そして
紹介するのも大変な画像の数々……ってなんだぁこのしえんのあらしわぁ!?
目茶苦茶にがむしゃらに、ひたすらに必死に支援してきた志保に、この頃から続々と
票が入り始める。これまでの頑張りがついに票を集め始めたのだ。
だがスフィー側も、>937>943のホットケーキの『自作支援』や>972のぷちSS支援など、
萌え文やコードに想いを込めて、志保に傾き始めた流れに必死に抵抗する。
ラスト30分、加速していくスレの流れの中、会場はR41へと移行。
サッカーで言えば後半のロスタイム、競馬で言えば最後の直線だが、懸命に逃げる
スフィーと猛烈な勢いで追い込みをかける志保、両者はなおも手を緩めない。
>17の自作絵に>23>27の痕的ネタ、>31のFla支援に>42>47で自爆勇者健太郎SSなど
の支援を放つスフィー、>24のMMRネタに>25の元絵つきAA、>35-38の大人志保SS、
>34>44>56>の画像支援と、こちらも最後の弾薬を振り絞る志保。
そして、>26>28-30の、この土壇場でも登場したスフィー&志保のコラボSS……。
某クロアチア戦の日本とは違い、支援者達は最後の1秒まで、いや、試合終了の笛が
響いた後にさえ、己が萌えのために走り続けた(>67のSSとか>69の画像とか)。
実は筆者も密かにその中に混じって騒いでいたのだが、あの時は勝敗や、へっぽこ
支援を落とす恥ずかしさ、浮動票へのPRよりも、好きなキャラに二度と支援ができなく
なる前に、最後に弾薬をみんな放っておきたかったという想いにつき動かされて、
最後の支援を落とした後も試合終了までリロードを続けていた。。
恐らく筆者だけでなく、当時あのスレにいた支援者は皆、自分達を後押しするもの――
圧倒的なログの流れの中で、心を熱く騒がせる『何か』を、それぞれに感じていたの
ではないだろうか。
>お 前 ら、 ど う し て そ ん な 熱 い 支 援 が で き る ん だ !?
>両陣営とも乙。
>次の週末はゲーム引っ張り出して志保とスフィーの両方をクリアすることにするよ。
>支援が凄いな。
>ここで燃え尽きるまで戦うというのか…?
>そんなおまいらに幸あれ…!
2回戦、いや1回戦を含めた中でも、最上級の支援合戦。試合中に幾度となく見られた
闘票者達への言葉こそ、この試合を見た名無し達の『観戦記』であり『参戦記』だった。
両者とも全てを出し切ったその結果は、 73 vs 73 。
香里・佳乃戦に続くまさかの同点決着で、両者揃って3回戦の舞台へと進んだ。
これぞ最萌。
魔法のようなFlashを始め、動画や痕ネタや四段変形で投票者を揺さぶったスフィー。
(時に空回りするほど)必死な支援の津波を繰り出し、見る者を驚かせた志保。
萌えあり燃えあり電波ありの多彩な支援もさることながら、支援者達の萌え魂が伝染
したかのような萌え文の数々も、熱く輝いていた。
戦いの後、両陣営の支援者が差し入れたホットケーキ(>138>139)に、両者の見事な
萌合への温かい言葉……次試合でもう一度戦う宿命にある二人なのに、投票スレや
キャラスレには不思議と、『友情』のようなものを感じさせる何かがあった。
拳の代わりに萌えを握り締め、力尽きるまで殴り合った二人に、これまでにない絆が
生まれる……そんな熱い少年漫画のように。
素晴らしい試合を演出した両者が、次に迎える相手は、倉田佐祐理さん。
第一回最萌準優勝の肩書きを持つ、最強クラスの脇役である。
アニメ化も控えている上、基礎票でも人気でも上回る強敵……通常の人気投票では、
正直殆ど勝ち目はなかったかも知れない。
だが、このトーナメントは違う。
確かに23日の三つ巴、基礎票で上回る佐祐理さんに対して、集票力で劣る上に、
賑やか系で基礎票を食い合う危険もあるスフィー・志保の苦戦は必至だろう。
しかし、巴戦や葉鍵対決は注目度が上がり、浮動票が掴みやすくなるという面もある。
となると、支援や時の運次第では、さきの由依・秋子戦のような展開も、あり得ない話
ではあるまい。いや、仮に票数で負けたとしても、今回のような大支援ができれば、
勝ち負け以外の『何か』が、きっとついてくるはず。
勝敗を飛び越えた想い――見事な萌合を演じた二人が、次試合でもこのバカな熱さを
見せつけてくれることを願いながら、長くなったこの観戦記を終えようと思う。
24時間戦う支援者達が、過労死したりはしないよな?と、少し心配になりながら……。