1 :
名無しさんだよもん :
2006/02/27(月) 17:26:19 ID:1s231kwk0 桜が舞う、暖かな季節。
新しい出会いや恋、そして友情に笑い、悲しみ。
すべてが始まり、終わるかもしれない季節。
季節といっしょに何かがやって来る、そんな気がする―――。
ToHeart2のSS専用スレです。
新人作家もどしどし募集中。
※SS投入は割り込み防止の為、出来るだけメモ帳等に書いてから一括投入。
※名前欄には作家名か作品名、もしくは通し番号、また投入が一旦終わるときは分かるように。
※書き込む前にはリロードを。
※割り込まれても泣かない。
※容量が480kを越えたあたりで次スレ立てを。
前スレ
ToHeart2 SS専用スレ 12
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1138594672/ 関連サイト等は
>>2
2 :
名無しさんだよもん :2006/02/27(月) 17:26:49 ID:1s231kwk0
>1乙
誤爆・・・ OTL
939 名前:名無しさんだよもん[sage] 投稿日:2006/02/27(月) 20:25:40 ID:r2kvXWEj0
えへ〜!
>>1 さん乙なのでありますよ〜
足の不自由な郁乃をお姫様だっこしたのはいいとしても、駄々をこねるこのみにもお姫様だっこ してあげたのは、俺にとっては致命的な選択だった。このみがやってもらえるなら自分たちもと、 るーこ、珊瑚ちゃん、由真、愛佳、瑠璃ちゃんもお姫様だっこを希望してきたのだ。 後にして思えば、このみの場合は廊下をウロウロ歩くだけでもよかったのだ。このみの要望に 応えて階段の上り下りをしたから、後の全員もお姫様だっこで階段の上り下りをする羽目に陥った。 こんなことを、しかも普段ロクに鍛えていない俺がやれば、心身ともに疲労困ぱいするのは当たり前。 最後の瑠璃ちゃんをだっこし終えた直後、俺は意識を失った。 気が付くと、そこは真っ白な世界。そして俺の元に天使のような姿の、タマ姉、花梨、優季が舞い 降りてきた。三人に誉められ、喜ぶ俺だったが、三人は自分たちもお姫様だっこしろと言ってきた。 突然目の前に現れる階段。そして三人同時に俺にのしかかって――夢だった。ハァ……。 「タカくん、大丈夫?」 心配そうなこのみ。その手には濡れたタオルが握られている。ふと自分の額に手を当ててみると、 少し濡れてる。――そっか、気絶した俺を介抱してくれてたのか。 「大丈夫――」 ソファーから身を起こし、立ち上がろうと――う、身体がギシギシ言ってる。それに、疲労感が 全身に残っていて……、いや大丈夫、動ける、うん。 「大丈夫だよ」 もう一度、このみに言う。 「ホント? 無理してない、タカくん?」 床に座ったまま、心配そうに俺を見上げるこのみ。 「ホントだってば。ありがとうな、このみ」 このみの頭をくしゃくしゃとなでる。――ん? 何やらいい匂い。これ、カレーっぽいな。 確か昼飯は愛佳と郁乃が作ってくれるんだったよな。キッチンを見ると、愛佳と由真、るーこが
食器を並べている。 「もう出来上がったわよ」 後ろから声がしたので振り返ると、郁乃が居間のテーブルの前に座っていた。見ると、郁乃も食器 を並べている。 「へぇ。じゃあ、今日の昼は小牧姉妹特製カレーってことか」 「そう、カレーだよタカくん」 「せや、カレーや貴明」 俺の両脇に並ぶこのみと瑠璃ちゃん。何故か二人とも、腕を組み、真剣な目で愛佳を見ている。 ……あー、そういやこの二人、カレーにはこだわりがあるんだよな。愛佳たちがどんなカレーを 作ったのか、お手並み拝見と言ったところか。 キッチンのテーブルに着いた俺の目の前には、愛佳たちが作ったカレーが。だけどこのカレー、 普通のカレーとちょっと違う。 カレーとご飯が別々の皿に盛られている。それはまだいいとしても、問題はカレーのルー。見た目 にも分かるくらい、とろみが全くないのだ。そしてルーの中には、鶏肉に、半分にカットされたゆで 卵、それから大きめにカットされたジャガイモに、ニンジンやその他色々。これって……? 「スープカレーに挑戦してみたんですよ」 俺の隣の愛佳が教えてくれた。 「ああ、そう言えばTVで見たことあるな。そうか、これがスープカレーなんだ」 「スープカレー……」 「スープカレー……」 居間のテーブルに座るこのみと瑠璃ちゃんがうーんと唸る。自分たちのカレーとは種類が違うこと に戸惑っているのか? 「ところで愛佳、これってどうやって食べるんだ?」
ご飯とルー、いやスープが別々になっているけど、例えばレストランのカレーみたいに、スープを ご飯にかけて食べるのだろうか? 「色々な食べ方があるみたいですけど、あたしが知ってる食べ方はこうです」 愛佳が実演。まずご飯をスプーンですくって、それをスープに浸す。そしてパクリ。 「もぐもぐ……うん、おいしい」 「へぇ、そうやって食べるんだ。じゃあ俺も――」 愛佳のマネをして食べてみようとしたが、 「タカくん、愛佳さん、『いただきます』がまだだよ」 「「あ」」 このみに叱られ、既に一口食べてしまった愛佳は、 「ごめんなさぁい……」 恥ずかしげに赤面し、何故かスプーンで口元を隠した。 全員揃って『いただきます』。よし、食べよう。 愛佳に教わったとおり、ご飯をスプーンですくって、スープに浸す。で、ひたひたに浸ったところ で、パクリ。――おお、うまい! 普通のカレーと違ってあっさりした味のスープだけど、カレー らしい辛さもちゃんとあるし、これはこれでご飯とマッチしてるよ、うん。 「うん、うまいよコレ。愛佳、郁乃」 「本当ですか? よかった」 嬉しそうに微笑む愛佳。 「あたしは野菜の皮むいただけだから」 郁乃のそっけない返事。野菜か……ええと、ジャガイモ、ニンジン、ピーマン、ブロッコリーに、 グリーンアスパラまで入ってる。郁乃が皮をむいたのは、ジャガイモとニンジンか。じゃあ、ジャガ イモを――大きいのでスプーンで一口分削って、パクリ。――うん、うまい。
「郁乃、ジャガイモうまいぞ」 「べ、別にあたしのおかげじゃないわよ」 誉めても素直に喜ばないのが郁乃なんだよなぁ。そっぽ向いちゃったし。 「このようなカレー料理があるとは初めて知ったぞ。しかもうまい。是非覚えたい料理だ。後で作り 方を教えろ、うーまな」 「ええ、喜んで」 美食家るーこも認めるうまさ。やるな、愛佳。 「おいしいね、スープカレーだし」 「うまいな、スープカレーやし」 どうやらこのみと瑠璃ちゃんは、自分たちのカレーとは別物ということで落ちついたらしい。 小牧姉妹特製スープカレーに舌鼓を打った後、このみの提案で俺たちは、みんなで散歩に出かける ことになった。このみ曰く、どうも俺たちはインドアばかりの傾向があるので、たまには外に出て 遊ぶことも必要だ、とのこと。 正直言って身体はまだ本調子じゃないのだが、スープカレーのおかげか、スタミナは回復した模様。 なので、郁乃の車椅子はまた俺が押すのだった。 「なんで貴明が押す必要あるのよ」 家を出た直後、郁乃が不機嫌そうに言う。うーん、感謝の言葉が欲しいとは言わないけど、せめて 文句を言うのはそろそろやめてほしいんだけどなぁ。 「そりゃお前」 少し考えて、俺は、 「体裁の問題だよ。女の子に車椅子押させて自分は手ぶらな男なんて、見てくれには格好悪いだろ」 「どっちにしたって貴明は格好良くなんかないわよ。体裁取り繕うヒマあったら、せめておしゃれに でも気を使えっての」
「おしゃれ、ねぇ」 自分の服装を見る。ジャケットにシャツ、ジーンズと、どれも安物ばかり。まあ確かに、おしゃれ とは言えないよな。 「やっぱ、ブランド物とか着ないとダメか?」 「そうよ」 「例えば?」 「う……」 郁乃はしばし考え、そして、 「……オルマーニ?」 「ぶわはははははははははは!!」 「わ、笑うな!!」 「お、お前、俺にオルマーニのスーツ着て車椅子押せってか!? 格好いいなぁおい、どこの金持ち のボンボンだよ!?」 オルマーニとは、イタリアの超高級ブランド。オルマーニ製のスーツやドレスはセレブ御用達の 高額商品で、学生の俺などが到底手に入る代物ではない。 人にはブランド物でおしゃれしろとか言いながら、郁乃自身がロクにブランド物を知らない何より の証拠である。ったく、郁乃の頭でっかちにも困ったものだ―― 「オルマーニって、スーツだけじゃないわよ。ジャケットやジーンズ、Tシャツとかもあるし。 ま、高いのは確かだけど」 由真のツッコミ。え、そうなの? 「なによ、人のこと笑って、自分だってよく知らないんじゃない。やっぱり貴明ってダサいよね」 笑われた仕返しとばかりに郁乃の追い打ち。 「でも、オルマーニを着てるたかあきくんって想像できないな」 ううっ、愛佳までそんな……
「え、あ、ち、違うの!」 ヘコむ俺を見て、慌ててフォローする愛佳。 「あたし、男の子のファッションのことはよく知らないけど、ブランド物の服を着るだけがおしゃれ じゃないって思うんです。 ブランドや値段じゃなくて、組み合わせとか着こなしとか、要は本人に似合っているかどうか、 それが重要だと思うんです。たかあきくんが今着ている服、あたしはいいと思いますよ」 「そうかな? あたしはイマイチだと思うけど。あたしから言わせればたかあきの服装って、普通 すぎて個性がないって感じ。このみちゃんはどう思う?」 「わたし? うーん、わたしも男の子の服はよく分かんないけど、タカくんは別に格好悪いとは思わ ないよ。瑠璃ちゃんは?」 「う、ウチに聞かれても……よう分からん。なぁ、さんちゃん?」 「んー」 珊瑚ちゃんはしばし考え、 「貴明は何着てても貴明や〜☆ るーこはどう思う?」 「”うー”の服飾文化は多彩過ぎて、るー自身、服装の善し悪しをうータマたちに頼っている始末だ。 そんなるーにはうーの服装の評価など出来ない」 済まなさそうなるーこ。まぁ、宇宙人だからなぁ。 「ねぇ、だったらさ、たかあきの服を見に行こうか?」 俺の服を見に? って言うか、何が「だったら」なんだ? 「服を見に、って?」 「デパート。たかあきが少しでも格好良くなれるよう、みんなで見立てに行こうって言ってるのよ。 そろそろ夏物が出始めてる頃だし、この夏はイマイチたかあきからイケてるたかあきにレベルアップ と言うことで」 「あ、それ、面白そう!」
早速このみが話に乗る、って、おいおい! 「勝手に決めるな! 第一俺、服買う金なんて今はないぞ」 「ほな、ウチが買うたるよ」 あっさりと珊瑚ちゃん。ポケットから出したのはいつか見た、VIVAのプラチナカード。 「さ、珊瑚ちゃん!?」 「どんなんでもええよ。さっき言ってた、オルマーニのスーツでもええで〜」 「い、いらないいらない! オルマーニも夏服もいらないって!」 俺の服のことなのに、俺自身の意見が重視されないとはどういうことか。 多数決という名の数の暴力に負け、結局俺は由真たちと、俺の服を見立てるためにデパートに行く ことになってしまった。 「――あくまで、俺にピッタリの服があったら、だからな。あと、高級ブランドは絶対禁止」 「遠慮せんでええのに〜」 「珊瑚ちゃん、お金は大事なんだから、無駄に使っちゃいけないの。今の俺にとっては高級ブランド の服なんて、猫に小判、豚に真珠。無駄以外の何者でもないんだから。 それにこの先、何があるか分からないんだから、お金は大事にとっておかなくちゃダメだよ」 「つまらんなー」 不服そうな珊瑚ちゃん。気持ちは嬉しいんだけど、分不相応なものを買ってもらっても困る。 「せや、さんちゃん、貴明に高い服買うたる必要なんかない。貴明は学校のジャージでも着てれば ええんや」 ……瑠璃ちゃんにフォローを期待してはいけない。――ん、そう言えば、 「珊瑚ちゃんたちってお金持ちなのに、服はあまり高そうじゃないよね」 「ウチらの服がビンボーくさい言うんか!?」 ゲシッ!
いきなり瑠璃ちゃんに蹴られた。 「痛たた……、そういう意味じゃなくて、見るからに高級そうな服とかアクセサリーとか、そういう のを身につけてないなってこと」 「当たり前やん。町中をヒラヒラドレスなんか着て歩いてたらアホやんか。 アクセサリーかて何の意味があるねん。高いだけで何の役にもたたないやんか」 「ま、まぁ、そりゃそうだけど……」 「さっき愛佳も言うてたやろ。服は、高い物より似合う物や。値段とかブランドとかじゃなく、ウチ らがええ思た服でええんや。それにな」 瑠璃ちゃんが俺の耳元で、 「あのさんちゃんに高い服着せて外に出してみい、ええとこのお嬢ちゃんや思われて、たちまちゆー かいされてまうわ」 ……想像してみる。 高そうなヒラヒラのドレスを着た珊瑚ちゃんが、町中をいつものほわわ〜んな感じで歩いている。 ……ダメだ、誘拐犯にとってはカモネギもいいところ。絶対さらわれる。 「?」 不思議そうに俺たちを見ている珊瑚ちゃんを見て思う。うん、珊瑚ちゃんは瑠璃ちゃんが選んだ服 を着ているのが一番なんだ、色々な意味で。 「あれ? センパイたち、どこ行くんスか?」 デパートへの途中、偶然よっちとちゃるに会った。 「タカくんの服を見にデパートに行くところだよ。よっちたちは?」 「あたしら、センパイの家に遊びに行こうとしてたんだよ。きっとまたみんな集まってるに違いない と思って。まさか出かけるとは思わなかったなー」 「……意外」
出かけるのが意外って、俺たちは引きこもりかよ。 「でも、家に来るつもりだったら、前もって連絡してくれたら待ってたのに。なんでいきなり?」 「あー、それはッスねぇ……」 えへへ、と頭をかくよっち。 「……タヌキの点数が微妙だったから」 「点数? 微妙?」 「ええ、まぁ……。 実は昨日、数学の抜き打ちテストがありまして、点数の予想が赤点ギリギリだったんスよ。で、 赤点だと今日の午後は補習になるところだったんで、午後の予定が立てられなくて……。 ま、まあ、赤点はなんとか回避出来たんスけどね」 「……32点。本当にギリギリ」 「点数ばらすな! 全く、抜き打ちなんて卑怯にも程があるっしょ……」 不満をぼやくよっち。まぁ気持ちは分かるけどね。 「このみたちは、センパイの服を?」 「そうだよちゃる。みんなでタカくんに似合う服を見立てるんだ」 「あ、ソレ面白そう! あたしらも一緒に行ってもいいッスか? って言うか一緒に行かせて下さい って言うか一緒に行くッス!」 「……同行希望」 「うんうん、このみも賛成! ね、タカくん?」 「ふ、二人ともお昼ご飯がまだじゃないの? 俺たちはもう済ませちゃったから……」 「あ、お昼ならあたしらも済ませましたからご心配なく。さ、行きましょセンパイ☆」 うう、この二人も一緒か。なんかイヤな予感…… つづく。
どうもです。第46話です。
まず最初に、
>>1 さん乙であります。m(_ _)m
本編ともTH2とも関係ない話ですが、新しく始まった仮面ライダーカブト、クセのある主人公
ですが、俺は結構気に入っています。
危うく今回の昼食をサバ味噌にするところで思いとどまり(笑
河野家の、いつもと少し違う土曜日は、また次回も続きます。
リアルタイムキター この展開にあたって、あらかじめタマ姉をちゃんと外してあるあたり、さすが手慣れますな。
>>15 週間(?)河野家キタ――――(゚∀゚)―――!!
もう本当に毎週乙カレーです(´∀`) 毎週楽しみにwktkしながら待ってますよ。
今回は小牧姉妹のスープカレーが美味しそうでしたねw こういう様々なネタが出て来るのがすごいですね。流石です。
次も貴棒の服選びって事でみんなの意見が交錯しそうで面白そうですなww 頑張って下さい。
河野家の人乙。 次回は女装と鼻メガネ希望。
赤点30点未満か・・・ 俺んとこは40点だったが30点が普通なのかに。 というわけで乙。
20 :
名無しさんだよもん :2006/02/27(月) 23:59:26 ID:y5PJ1IbR0
GJ はしがきが 「どうみても46話です」に見えたのは俺だけでいい
>>19 ウチは80点だったよ…
ノート持ち込み可だから平均点90越えるけど。
GJ 本当に毎週ありがとうございます 楽しみにしてます ちなみに俺んとこの赤点は60点以下からですよ・・・高い・・・
赤点って平均の半分が普通かと思ってた… いろいろあるんだな
赤点は平均の半分以下。テストは平均60点にするように作るってことで、 平均がいくつでも、赤点は30点以下ってことになってたな。
俺が通った高校の英語は赤点関係なしに50未満は補習だった
俺の所は45未満は補修だった。 それと知ってる服のブランドはエルビスかなんかしか知らない俺ホンダ
俺の高校は偏差値で赤点かどうかが決まっていた 赤点ラインはテスト毎にバラバラ
やっぱ学校によってバラけてるんだな、赤点の基準。 漏れの通ってた高校はごくごく普通に30点以下が赤点ですた。
>>15 丸一日空いてるけど、河野家喜多ーーー!!!
次回は、貴明改造計画ですか^^;
タマ姉もですが、さり気なく花梨がいなくて良かったとホッとする自分がいます。
えぇ、どんな風に改造されるかわかったもんじゃありませんからw
話は変わりますが、河野家のバックナンバーを携帯に入れてるので
最初のあたりを読み返してたのですが、由真が家出してくるあたりを読んでると
これだけ長期間家に帰ってないのにダニエルが何も言ってこないのは
どういうことだろう?と疑問に思う漏れがいますw
いつか、ダニエルも河野家にやって来るのかな?^^;
しかし、今一番気になることは、前スレの展開だったりしてw
>>29 そもそもダニエルは貴明の家(下手したら貴明の存在自体)知らないんじゃない?
別に由真ルートじゃないみたいだし。
31 :
名無しさんだよもん :2006/03/01(水) 10:01:10 ID:3kuJ6ogk0
高校生の頃物理のテストで0点取ったことあるぜーw
32 :
29 :2006/03/01(水) 12:08:23 ID:eLSgjdPw0
>>30 由真ルートでなくても、孫が何日も家を空けてたら
(しかも、アニメ版によると毎日のように家庭教師が来てるようだし)
いくら「信頼できる所にいる」と言われても、あのじいさんなら
学校から尾行するなりして、貴明の家を突き止めてそう^^;
由真ルートと違って、河野家ではメンバーで集団下校をしてるようだから
尾行するのは簡単そうだし。。
で、尾行してる最中にタマ姉あたりに見つかって一悶着など
いかにもありそうな展開^^;
まあ、どちらにしても、この長い長い土曜日が終わってからですねw
娘がプチ家出して1ヶ月音沙汰無し、家族は放置・・・というように 現実にもありえない話ではないからね。
本人達が気づいてないだけで、 大人たちは連絡とりあって、こっそり見守ってる/見張ってるんじゃねの? 窓口の係が春夏さんって感じで。 …それなんてさーりゃんシナリオ?
でも河野家、これだけ目立つことしてるのに回りがみんな貴明の味方というのはちょっと気になってきた 部分ではある。よっちゃるはメンバー入りしてるし、郁乃もそんな敵愾心ないし、春夏さんは黙認してるし。 描写されたのはせいぜいクラスメートがちょっと噂してるくらい? なんか悪い意味で貴明を中心に世界が回ってるというかなんと言うか。 誰かの親なり先生なり生徒会なり、そろそろ真っ向からこの現状を否定する人が現れて欲しいな。 ほのぼのもいいけど、そろそろ起承転結の転に入ってもいい頃だと思う。
36 :
名無しさんだよもん :2006/03/02(木) 17:55:01 ID:iF77Sjbx0
>>35 の言っていることには同感。
だけどほのぼのした雰囲気の河野家じゃなくなるのは嫌だな。
劇場版ドラえもんはなんでタイムパトロールに捕まらないんだろうって事か
漏れの貧困な企画力では、
@そういう点には目をつぶって、SSならではのラブラブ日常を貫き、「プールへ行こう」のようにグダグダとフェードアウトするか、
A
>>35 のいうように適度な転機を迎えさせて、ラブひな等のラスト的中途半端な収拾をはかるか、
ってくらいしか思いつかないが、
河野家の人ならきっと上手くやってくれるにちがいない。そう信じてる。
日常に殺人鬼やレイプ犯をぶちこんむような展開でも起こしてみたら?
貴明が雄二に犯されるようなのでもいいのか?
>>38 そこで、まーりゃん先輩登場ですよ。
>>39 そこで、岸田の登場ですか?
>>前スレ981氏
とりあえず、続き待ってます。
ミルファがたかあきは自分だけの物だとか言って、シルファをハッキングして珊瑚を下半身麻痺 にさせ、その後あんたが珊瑚様をやったんだ!とかいってビルから突き落として破壊し、 珊瑚の介護をしている瑠璃がイルファもミルファも居なくなれと言って、ミルファはたかあきの所へ、 イルファもたかあきの所へ行くが、たかあきに寄って行った為、ミルファに間接に金属片を打ち込まれ 動けなくなり、屋根裏部屋に監禁される(バッテリーは供給されてる) その後車イスの珊瑚と瑠璃が帰って来て、貴明の家に住み着くが、ミルファと瑠璃が喧嘩した 直後に瑠璃が家出(失踪)する。それでミルファの周りで何かが有り過ぎる事に気が付いたが、 献身的に珊瑚の世話をするミルファを見てそれはないと思っていたが、偶々鼠駆除に屋根裏部屋に行くと イルファを発見し、ミルファに問い詰めるが・・・ みたいな事を保育園で姪を迎えに行く時に妄想した。
いろんなサイト巡ってSS読み漁ってたんだが、ふとチャット覗いたらドラマCDを今度送るだの X-RATEDはもらっただのと楽しそうに話してるの。もう見てらんない。 なんか一発でそこのSSのイメージ悪くなった。 春祭りやるとか言って盛りあがってちょっと楽しみにしてたがなんかもうだめぽ
一般的な文芸の世界なら、「作者と作品は別」って割り切れるけど、 二次創作では、作者と受け手が「同じ作品を愛する仲間」みたいな感覚をどうしても持つから、 (共通了解の範囲を広くとるし、その他でも評価の基準は甘々になる) 作者が不法コピーを行ってると明言されたりすると、(つまり、原作を尊重していないと言われると) 当然、作品の受け止め方にまで影響が出るよな。
そこどこよ?
違う祭りが始まりそうだ
恥ずかしい真似はやめてほしいな。
>>45 春祭りというとアレか…
俺もそういう「裏」を見てしまって鬱になったことがあったな。
作り手と受け手の距離は近すぎても駄目
今祭りなんてやってるサイトあったか?
来週だかに開催されるってアレか
(;゚皿゚)ひいぃぃぃ!!
誰かまーりゃん先輩の18禁SS書いておくれ と、言ってみる。 自分で書こうと思ったが、挫折。 まーりゃん先輩に屋上につれだされて 『女の子が怖いんだったらあたしで度胸つけてもいいんだぞ』 みたいな流れから書けそうな気がしたんだが、さっぱり。
SpringFestivalってやつのことなら「思いつき」ってサイトでやってるな。 まだ募集期間みたいだけど。
誰かこのみの甘えろおながいします。 シリアスな略奪愛でも可。 このみSSって黒か失恋物ばっかりで痛い ・゚・(つД`)・゚・ たまにはこのみに良い目見させてやってください。
「学校に行こうタカくん。 3 人 一 緒 に ね 」
失恋モノのSSはこのみよりタマ姉の方が多いと思うが
同人では独壇場でタカ坊と(たまに雄二とw)ラブラブやりまくりな タマ姉だけどSSでは結構つらい役回り多いよね。
愛佳が郁乃にタカ坊をとられるドロドロSSキボン
一つだけそれに近いSSみたことあるな どろどろというより腹黒って感じだったが
タマ姉とタカ坊のラブラブSSキボン
タカ姉とタマ坊のラブラブSSきぼん
>>45 そういや前にもアンソロ作家がXRATED焼いたとブログに書いてプチ祭りになったことがある。
まあ、今でも何食わぬ顔で鳩2のアンソロ描いてるけど。
愛佳と郁乃が昼飯に作ってくれたのはスープカレー。俺は勿論のこと、美食家のるーこ、それに カレーにこだわりのあるこのみと瑠璃ちゃんをも認めさせるうまさだった。もっともこのみたちは 普通のカレーとは別物として認めたっぽいけど。 昼飯の後、このみの提案で俺たちは散歩に出かけた。車椅子を押すのが未だに気に入らないのか、 郁乃は俺の服装がダサいと悪口。それがきっかけとなり、由真の提案で俺たちは、俺の夏服を見立て にデパートに行くことになってしまった。上機嫌の珊瑚ちゃんはプラチナカードで一流ブランド品を 買ってくれると言うけれど、それだけはお断りさせてもらった。勿体ないから。 途中、ちゃるとよっちに偶然会った。聞けば二人は、俺の家に行く途中だったとのこと。俺たちの 行き先と目的を聞いた二人は、喜々として自分たちも同行すると言ってきた。みんなして俺のことを 着せ替え人形にでもするつもりですか? 「たかあきはここで待ってるように。それじゃ、解散!」 デパートのメンズカジュアルコーナー、試着室の前。由真の号令でみんなはそれぞれ、俺に似合う 服を探しに散開した。で、俺は一人、この場で待機。 他に試着する人がいるかもしれないので、試着室から少し離れる。そして、ヒマなのでなんとなく 辺りを見回すと……、他のお客さんたちの視線が俺に集まっているように見えるのは、俺の気のせい だろうか? ま、まぁ、無理もないよなぁ。男一人に女九人で押し掛けて来たんだから、そりゃ人目を引くよな。 うう、俺って何だと思われてるんだろう? きっといいようには思われてないんだろうなぁ。 出来ればこんな場所から逃げ出したい。でも、みんなを置き去りになんて出来るワケもないし……。 ああもう、こんなことさっさと終わらせて帰りたい! みんな、早く戻ってきてくれ〜!! それから、どのくらいの時間が経過したのか。
待って、待って、待たされて、待たされて、待ちくたびれて、本当に待ちくたびれてもういい加減 にしてくれと叫びたくなった頃に、 「タカくん、お待たせ」 一番最初に戻ってきたのはこのみだった。 「これ、着てみてくれる?」 このみの持ってきた服に着替え、試着室のカーテンを開ける。 「あ――うん、似合ってるよタカくん」 カーテンを開ける音に振り返り、俺の姿を見て、満足そうに笑うこのみ。 「でも、これ、なぁ」 Tシャツにパンツ。言葉にすると普通の組み合わせだ。しかし問題は、その柄。 Tシャツ、迷彩。 パンツ、迷彩。ちなみにこのパンツ、やたらとポケットが付いている。 「なぁこのみ、俺さ、別にサバゲーやりたいワケじゃないんだけど……」 「ええ〜、普通に格好いいと思うけど、ダメでありますか?」 残念そうな顔。と、そこへ、 「うーん、迷彩パンツは悪くないけど、上下ともってのはイマイチね」 戻ってくるなり、俺を見てダメだしする由真。 「やっぱ由真もそう思うか? だよなぁ」 「むー、迷彩格好いいのに。 ――あ、由真さんも服、決めてきたの?」 「うん、まぁね」 「へぇ、どんなのだよ?」 すると由真は、ちっちっち、と指を振り、
「真打ちは一番最後ってことで。――ほら、愛佳たちも帰ってきた」 「お待たせしました、たかあきくん」 愛佳と郁乃が戻ってきた。郁乃のヒザの上には、服らしき代物。 「あたしと郁乃で相談して選んだんです。着てみてください」 愛佳と郁乃が持ってきた服に着替え、カーテンを開ける。 「どうですか、たかあきくん?」 「あ、うん、なんかいい感じかも」 二人が持ってきたのは、真っ白な半袖シャツに、ベージュのパンツ。何て言うか、愛佳らしいな って思える、ベーシックで清潔感のある組み合わせ。うん、これは俺も―― 「地味」 一言で切って捨てる由真。 「はうっ」 ガーンとショックを受ける愛佳。 「これだとたかあきが元々着てた服と大差ないわよ。もっと個性を出さなきゃ」 「じゃあ、そう言うあんたはどんな服選んだのよ?」 姉の敵討ちか、一緒に選んだ自分も批判されたと感じたのか、郁乃が噛みつく。 「あたしは真打ちだから一番最後。まぁ楽しみにしていて」 なんか由真、ヤケに自信ありげだな。一体どんな服を選んだんだか? 「うー」 「うわっ!」 いつの間にか俺のそばにるーこが。 「これ……、選んでみた。着てみろ、うー」
カーテンを開けつつ、 「あのさ、るーこ」 「ど、どうだ、うー?」 「いや……、選んでくれて悪いんだけどさ……」 るーこが持ってきたのはTシャツ一枚。 で、そのTシャツなのだが、背中に日本語で大きく、 『特別な人』 と書かれているのだ。 「ちょっとこれは、なぁ……」 「だ、ダメなのか、うー?」 「いや、ダメって言うか何て言うか……、な、なぁるーこ、どうしてコレがいいって思ったんだ?」 「この言葉がいいと思った」 「言葉って、『特別な人』が?」 「るーにとってうーは、”うー”の中でも特別な存在だ。だから、うーにふさわしい、いい言葉だと 思った。でも、やはりるーにはうーの服など……」 みるみる、るーこが落ち込んでゆく。こりゃいかん、フォローせねば。 「そ、そうだったのか。そりゃありがとうな、るーこ。 あー、最初に言っておくんだった。あのなるーこ、”うー”の中でもこの日本って国の文化は少し 変わっていてな、服装なんかにプリントする言葉は、日本語よりも英語とかが好まれるんだよ。 逆に外国の人が日本語をオシャレだと思うみたいで、だからこのTシャツも、多分外国の人向けの 商品だと思うんだ。だからるーこのセンスは悪いって言うより外国寄りだってだけで、な」 「そ、そうなのか。やはり”うー”の文化は多彩で複雑なのだな。 では、もう一枚選んだこれも駄目だな」 そう言ってるーこが俺に見せたTシャツには、
『一番』 「古っ!!」 「貴明、お待たせ〜」 珊瑚ちゃんと瑠璃ちゃんが戻ってきた。で、持ってきた服に着替える。 カーテンを開けると、 「わー、貴明、可愛い〜☆」 両手を挙げて喜ぶ珊瑚ちゃん。しかし、 「きゃはははははははははは!!」 「た、タカくん、何それ〜?」 俺の姿を見て爆笑する由真とこのみ。 ……ま、笑われても仕方がないよな、今の俺の服装。ってコレ服じゃないし。 「あのさぁ珊瑚ちゃん、何で、ペンギンの着ぐるみなの?」 「着ぐるみちゃう、パジャマや」 冷めた目でツッコむ瑠璃ちゃん。 「どっちでも一緒だよ! コレ着て外歩けって言うの!? 無理、絶対無理!!」 「ええ〜? 可愛いのに〜」 「可愛けりゃなんでもいいってもんじゃないよ珊瑚ちゃん! って言うか男の俺がこんなの着たって 可愛くない! そもそも何でこんなのが大人サイズまであるんだよ!? るーこのTシャツと言い、 凄い品揃えだなこのデパート!」 「た、たかあきくん落ちついて。 その、か、可愛いですよ。……うぷぷ」 「可愛いって言われたって嬉しくないし、愛佳まで笑うなんてヒドいよ! なんか泣きたくなってきたよ俺!」
「せっかくさんちゃんが貴明のために選んだ言うのに、なんちゅう言いぐさや! やっぱ貴明はコレでも着てたらええんや!」 瑠璃ちゃんが俺に投げつけたものを見てみると、 「……やっぱジャージですか。あれ? このジャージ、以前着たことあるような……? あ、思い出した。中学校の時に着てた、学校指定のジャージだコレ! ホントに何でもあるんだなぁ、このデパート」 「センパイ、お待たせッス!」 「……お待たせ」 よっちとちゃるが戻ってきた。 「じゃ、まずはあたしのから着てみてくださいッス!」 問答無用で服を押しつけられ、試着室に入れられた。まぁ、着てみるか。 「……」 無言でカーテンを開ける。 「どうッスかセンパイ、バッチリっしょ!」 「……いや、あんまり」 野球帽(どこのチームのものか不明)、でかいドクロマーク付きの黒いTシャツ、穴あきジーンズ、 更に首には、やたらごつい十字架の付いたネックレス。おまけに指にシルバーリング。 「わー、タカくん、不良の人みたい」 「着てる俺もそう思うよ。なぁよっち、俺、今のところ不良になるつもりはないんだけど?」 するとよっちはやれやれと肩をすくめ、 「分かってないッスねぇセンパイ。不良じゃなくて、今、巷で大流行の”チョイ悪”ッスよ」 「チョイ悪?」
「そ、チョイ悪。普通の人がちょっとだけ悪っぽい格好するって意味ッス。 センパイみたいに、普段は虫も殺せないような優しーい人がチョットだけ悪い格好をする、その ギャップがいいんスよ! 女の子の心にズキューンと来るんスよ!」 「そ、そうなの……?」 「そうッス! これでこの夏はイマイチセンパイからチョイ悪センパイにレベルアップ――」 「これじゃどう見てもただの不良、言い換えればヤンキーね。 それによっち、チョイ悪が流行ってるのは、たかあきよりもずっと上の世代だよ。いわゆるチョイ 悪オヤジってヤツ」 由真の容赦ないツッコミ。 「えええっ!? ま、マジッスか?」 「マジ。それにチョイ悪オヤジもこんな格好はしない」 「そ、そんな……。チョイ悪ブームだと聞いたから、てっきりこんなだって……」 がっくりと崩れ落ちるよっち。あ、OTLだ。雄二以来久しぶりだな。 「センパイ、次はこれ」 そんなよっちに構わず、ちゃるが俺に服を差し出す。 「う、うん」 シャーッ(カーテンを開ける音)。 「……センパイ、似合ってる」 うむ、と肯くちゃる。自画自賛。 そんな彼女に着せられたのは、白いスーツに赤いシャツ。ちなみにちゃるの指示により、シャツは 第二ボタンまで開襟。これって…… 「どう見ても……だよね」 「うん……」
由真と愛佳が苦笑。やっぱコレって、何と言うか……、夜のお仕事っぽい感じの…… 「あ」 ぽん、とこのみが手を叩く。何か思いついたのか? 「タカくんちょっといい? 両手をポケットに入れて、首を斜め下に向けてくれる?」 「こうか?」 「うんうん、でね、ちょっと切なそうに『貴明です』って言ってみて」 「……貴明です」 その途端、このみは、 「あははははははははははは!! そ、そっくり〜!!」 指さして爆笑するこのみ、由真とよっちも「あ、確かに!」「似てる〜!」とか言って笑い出す。 ……ああ、そう言えばこんなお笑い芸人もいたっけ。何か俺も、自虐的な愚痴でも言いたくなって きたよ。……貴明です。気が付くといつの間にか、女の子たちの玩具になってました……。 「さて、いよいよ真打ち登場! ってワケでたかあき、これ着て」 由真にそう言われ、渡された服に着替える。そして試着室のカーテンを開ける。 「うん、結構いい感じじゃない」 上から下まで俺を見て、満足そうな由真。 「うーん、確かにタカくん、おしゃれ、かも」 「そう、ですね……」 このみと愛佳が感心する。で、俺自身はと言うと、 「うーん、ちょっと……」 「何よ、あたしのチョイスに不満でもあるの?」 「いや、だって、脚……」 由真が俺に着せたのは、赤いストライプ入りのタンクトップと紺のショートパンツ、それから、
まるで足袋のような、かかとまでしかない短いグレーの靴下。ちなみにタンクトップは、何故か中に もう一枚、白いのを重ね着している。 上はまだいいとして、問題は下。ショートパンツに短い靴下のせいで、すねが丸出しなのだ。 「すね出して外歩くってのは、どうも、なぁ」 「どうして? 今時普通だと思うけど? それに、毛深いって言うなら嫌がるのも分かるけど、たかあき、あまり生えてないじゃない」 「だからイヤなんだよ! 何と言うか、男として、コンプレックスみたいなものがあってだな…… と、とにかく、すね出しは恥ずかしいからダメ! 禁止!」 「ええ〜っ? 何よそれ〜?」 なんだかんだで、夕方。デパートを出て、家路につく俺たち。 「……で、結局買ったのはそれだけ。はぁ……、時間のムダだったかも」 呆れ気味にため息をつく由真。 「いいんだよ、コレだけで」 何とでも言えって気分。ああ、いい買い物が出来た。 「みんなが選んだのは一切買わないで、タカくんが買ったのは海クロのフリースセット」 「何でフリースなんスかセンパイ? 夏物じゃないし」 「夏はもう少し先だし、それにもう一枚部屋着が欲しいと思ってたんだよ。以前に他の街で買った 海クロのフリース、着てると楽だし温かいしおまけに安いし……。まさかあのデパートに海クロが 出店してるとは夢にも思わなかったよ。いい世の中になったもんだ。 フリース最高! フリースさえあれば、後は何も要らない……ああ」 「な、なんかタカくん、フリースに取り憑かれてる感じ……」 つづく。
どうもです。第47話です。 全回の赤点についてですが、赤点の基準ってホントに色々なんですね。 正直にぶっちゃけると、赤点の点数はあまり深く考えずに30点としたのですが、後になって考えて みると、仮にもお嬢様学校である寺女にしてはちょっと甘かったかも。(^^; 河野家の、いつもと少し違う土曜日は、またまた次回も続きます。
いつもながら河野家の人、乙でありますゝ
毎回乙 次回が楽しみ wktk
河野家キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!! 毎週楽しみにしています。これを見ないと週が始まった気がしない…w 自分の小説は遅々として進まない日々。入院で体調狂ったかなぁ…
アックスボンバー噴いた。
ヒロシ噴いた
河野家も当然おもしろいんだけれど・・・ ちょっと前のスレ読んでると、結構シリアスなSSを希望する人も 多いんだよね。 拒否反応も大きかったものの話題になった「虹の欠片」(中盤に失速 したのは残念)のように潜在的な需要はあると思うので誰かSS職人 さんで挑戦してくれる人いないかな。
住人にあんな反応返されてまで書くのってしんどそうだけどな
プロの人はよく、シリアスよりギャグのほうがが難しい、って言うけど、 二次創作を読む限りでは、ギャグがそこそこ書ける人でもシリアスとなるといまいち、ってのが多い希ガス。 シリアスがきっちり書ける人もたまにいるけど、そういうのはギャグやコメディもそれなりにこなしてたりするし。 ギャグを書くときは、「笑わせてやろう」という意識が常に働いてるけど、 シリアスを書いてるときって、作品世界にばかり意識が行って、 読者の心をどう動かすかってのを忘れちゃうんだな。 と、思うようにシリアスが書けない病の俺が愚痴りにきましたよ。
虹はシリアス展開がどうのこうの以前の問題だからな シリアス自体は普通におっけーだろう
>>81 シリアスなSSを読みたい人も居るとは思うけど、
それ以上にこのスレは鬱展開にアレルギー反応を起こす奴が多いね。
ぬるま湯のような作品ばかり見てきたんだろ
やっぱりユニクロがいい! ギャグはグルグルのおならぷぅがマジで噴出したNO1だな。 混雑した小田急線で笑いが収まらなくてめちゃくちゃ恥ずかしかった若かりし日。
>>85 鬱=シリアスってのは短絡的だと思うけどね。
まあ、ありがちな思い違いだな。
>>46 まあどんなにいいSS書こうが買ってもないくせにって風には思っちゃうよね
好きだとか言うならちゃんと金を払えと言いたい
そういうこともせずにしたり顔で二次創作とかされてもなんだかなぁと
その話を知ってしまって俺はそのサイトと作者へのフィルターがONになってしまった
多分もうどんないいSS書かれても純正な目で読めない気がする
毎週鬱になる月曜でこれだけが楽しみ
なんで二次創作のシリアスが書きにくいかっていうと、原作が基本的にシリアスだから。 本編に絡ませて書こうとすると原作と比較されてしまうし、オリ設定満載じゃ二次創作の意味が無い。 しかも世界観や各キャラクターの特徴をきちんと把握してないと読み手が醒めてしまう。 ギャグ系の場合は「原作をなぞる」とか「トンデモ設定」とかもギャグの内として処理できる分、制約が少ないんだと思う。
>>89 フィルターってすごいよな
俺も今まで普通に読んでたのに、その情報を知ってからだと素直な目で見れなくなった。
作者が好きになれないサイトの作品はつまらなく感じるのと同じか
むう
>>75 河野家の人、乙であります。
先週から続きを楽しみにしてましたが、やはり今回の話も面白かったです。
フリースとか何となく貴棒って感じがしますね。
来週もwktkしなg(ry
河野家乙 るーこで大爆笑したw るーこはTシャツ一枚しか持ってきてないという事は下履いてないのか?
イルファ分とまーりゃん分が足らない、素直にそう思う。
>>75 丸一日経ってるけど、河野家喜多ーーー!!!
るーこがらしくていい感じですね。
しかし、由真が選んでこのみと愛佳が一応感心しているのに
買って着てあげられない貴明は相変わらずヘタレですねw
せっかく選んでくれたのだから、よほどヒドイ選択以外は
買って着てあげるのが甲斐性というものだと思うのですが^^;
で、長い長い土曜はまだ続くのですねw
毎週楽しみにしている身でこういうことを書くのはやや気が引けるのですが
少々中だるみ気味っぽい感じでしょうか^^;
大変なら、無理に毎週定期的にupすることはないと思うのですが。
年末以外にもお休みは必要でしょうし。
ああ、でも、夕飯〜夜の展開は楽しみにしてますので
果たして、次回には夕飯まで辿り着けるのでしょうか?w
>>78 素直になれない女の子SSの作者さんでしょうか?
違ってたら、ゴメンナサイ^^;
身体が資本ですので、無理なさらずにご自愛なさってください。
SSって名の略? 本気で解らん
サイドストーリーとかショートストーリーとかじゃないかな FF(ファンフィクション)という人もいるが
イルファはまーりゃんとか花梨や草壁さんとかと組ませづらいよな。 ゲンジ丸分がたりない、たりない、とにかく足らない。
このゲームはキャラ同士の横のつながりが薄いからなぁ
スクリーンショットのこともSSっていうよな。
基本的にこの板ではSSといったら
>>100 だけど。
レトロゲーだと、SegaSaturnの略ってのもあるぞw
サターンってもうレトロの領域なのかよ…… 年取ったなぁ俺orz
うちのサターン未だに現役なんだが(´・ω・`)
107 :
名無しさんだよもん :2006/03/08(水) 23:57:57 ID:zVEnGXGo0
108 :
104 :2006/03/09(木) 00:12:50 ID:egQRro730
>>105-106 何で、SegaSaturnの話題が続いてるんだよw
世間ではDreamcastのソフトすら売ってる店が少なくなってる昨今
SegaSaturnは確実にレトロの範疇でしょう。
もちろん、Megadriveよりは確実に新しいけどw
>>106 現役って、何をプレーしてるの?^^;
スレ違いだが、SegaSaturnはエミュでYU-NOが動いた時から
本体はうちでは用済みになりましたw
>>97 そう言うときは自分でSSを書けばいい。出来不出来はともかく、書いている
最中はイルファさん分不足に悩まされることはない。
1年間そうやって、イルファさん分の少なさを自給自足で補ってきた僕が言
うのだから間違いない。
楽しいぞぅ、自分の思いの丈を文章にして喜ぶのは。
ちなみに俺の家にはゲームウォッチが四台とPCエンジンが二台と ワンダーメガが完備だ。
ハイサターンとVサターンとカーナビサターンなら持ってるんだが。
何つーか、 このスレ終わったな
何?このレトロでレアゲーなスレ^^; うちの家庭用ゲーム機で一番古いのはSFCだなあ。。 ゲーム機に限らなきゃ、Amiga500とかAmiga2000が一番古いけど。
115 :
電磁亀板住人 :2006/03/09(木) 00:35:11 ID:e2ljhDNq0
今度はシルファでパクリか…
>>116 中の人のことなんだろうな多分。
某所でシルファの人気が出るや否や、だからなぁ。
あそこまであからさまだとさすがにちょっと……だね。
アンケートで呼び名決めるとか言ってるが あれって他所の設定パクるのとそうでないのとどっちがいい?って言ってるようなもんだよな パクったほうが人気出るならパクりますねってことじゃん
まあ、表に出ている情報(設定)が少なく、 どう考えても行き着く先は似たような展開しかないからな、姫百合&メイドロボ関係は。 ハーレムにするかミルファと貴明をくっつけてヤキモチ焼きミルファパターンにするか、 はたまた人間とロボットの恋愛についてシリアスに持っていくか。 先にやったもん勝ちだからね。 中の人に同情はする。 ただ、もっと新しい切り口を考えようと思えば出来るはず。 誰かが書いたよう話を自分の文章で焼き直してみても、そんなことしたって満足感は得られない。 それなら、誰かの書いた話を読むだけでもいい。
みんな貴明にすぐラブラブになっちゃうってのがなぁ。 ミルファは公式設定でそうなってるから仕方ないとして、シルファはマザコンだから 珊瑚に近づく貴明を本気で嫌うとかいう設定の話が有っても良いと思うんだが。
姫百合姉妹会う前にイルファとかに会うのはどうだろう
ミルファの話も同じような話ばかりだからなぁ
厳しい恋愛戦争を勝ち抜いて貴明をゲットしたシルファ 無理か・・・orz 瑠璃、ミルファならいけるが
>>119 同情すべき点なんてないと思うんだが。
あなたの書いてる最後の三行、それこそが作家の個性が出る部分なんだろうし。
結局、楽して評価を得ようとした末にシチュもキャラも文章もパクってるだけだろ。
「ねえ珊瑚ママ、 ママはたかあきのこと好き?」 「すきすきすきーや」 「じゃ、ボクもたかあきのこと好きー」 「ちょ、抱きつかないでよ珊瑚ちゃんシルファちゃん!」 あ、瑠璃ちゃんの目が冷たい。それと、包丁握りしめて睨むのやめてミルファ。 「でも、シルファちゃんの一番は、珊瑚様なのよね」 「うん!ママ大好きー」 俺の腕をはなして今度は珊瑚ちゃんに抱きつく。ナイスフォローだイルファさん。 「そういえば、ミルお姉ちゃんが胸を大きくして貰ったのって、 たかあきがおっぱい大好きだからなんだよね」 珊瑚ちゃんの胸に顔をうずめて、シルファちゃんが言う。 「そうよシルファ。あたしは貴明のためならなんだってしてあげるんだから。」 「ボクだって珊瑚ママのためならなんだってできるもん。 それに、長瀬のおじちゃんに頼んで、ママの大好きなものだってつけて貰ったもーん」 「珊瑚様の大好きなモノですって、……シルファちゃんあなた、まさかおt」 ばきっ 「アホなこというたらあかんよいっちゃん(笑顔)」 うわ高そうな置き時計。大理石だねそれ。 「……それより瑠璃ちゃん、ミルファ、晩ご飯まだ」 「もう少し待っとき、貴明」 「うちもおなか減ったなー」 「あ、ちょうどいいよ珊瑚ママ」 シルファちゃんはそう言うと、 右手で自分のほっぺたをつねり、思いっきりひっぱった。 「ボクの顔をお食べー」 「わーい、あんばた大好きやー」
あんばたちゃん?
ミルファの性格を180度変えればいい。 貴明股を見られたミルファがぶち切れて暴走。 来栖川のメイドロボ大量にをハッキングして貴明を襲いに来るとか。 逃げる貴明、追うミルファ。
人類の抹殺を目論むミルファ
ネオジオCDはレトロじゃないよな
マンネリから脱出しようとして奇をてらった話はつまらないのが多いからなぁ
キャラが腹黒いSSとか、メイドロボ系もそろそろ飽きてきたなぁ 発売してからこんだけ時間が立ったから、しょうがないことなのかもしれないけど
このみが真っ先に黒化したような
>>126 そう喜多かw 完全に一発ネタですね。
つうことは、長瀬のおじちゃんはジャムおじさんか。
>>131 その話題じたいが既にレトロw
ところで、今このスレで人気のある作品って河野家以外なんかあるのか?
ファミコンやバーチャルボーイのことも数年おきでいいから
思い出してあげてください…
>>136 河野家は定期的に上がってるから有名だが、あとは冬のNY〜とか?
大抵単発SSだから投下時にレスはついても後まで話題になるのは
少ないのでは。
>>137 プレイディアやATARI Lynxのことも、、いや、何でもないです。
>>136 長編は、河野家以外は外部公開に移っていったしな。
荒れる元になるから、これ以上は言わないが。
単発モノは、昔の「アイス屋」みたいなパターンにならない限り
単発のままで終わりだから、瞬間風速はともかく「人気がある」とは表現しづらい。
個人的には、大昔のるーこSS「Easy Come Easy Go」の続編とかが
あったら読んでみたいがw
てんだーはーととか好きだったなぁ XRATEDだと設定が生かされないけど
「12時半…」 手に取った目覚まし時計で時刻を確認すると、このみはそっとつぶやいた。 時計を元の場所に置くと、布団に潜り込む。 明日も学校がある。はやく寝ないと…、気ばかり焦る。 寝られない理由は、わかっている。ほんの数時間前に、このベッドの上で大好きな貴明と…。 初めて…愛を交わした。 えへへへ〜、ゴロゴロ。幸せそうな笑みを浮かべて、ベッドの上を転げ回る。 瞼を閉じると、 (タカくんの手がわたしの…おっぱいに…) もんもん… (ダメダメ、早く寝ないとまたお母さんに怒られちゃう) 妄想を振り払うと、寝ることにつとめる。 (タカくん…、やめちゃ…やだ…) もんもんもん… (このままじゃ、寝られない…) ガバッと、布団をはねのけ起きあがると、何もない暗闇を指さし 「もんもんがー発見! 攻撃開始であります! 貴明曹長!」 と、迎撃を試みる。 じっと指さした一点を見つめていたが、 「ふぅ〜、迎撃成功でありますよ〜」 と、額の汗を拭うとパタッと、ベッドに倒れ込む。
(もっと…タカく…もっと…もっとして…) もんもんもんもん… 上目使いで目をあけると、むくりと起きあがり 「もんもんがー接近! 攻撃続行! 貴明准尉!」 ……… 窓からは朝日の作りだす光が差し込んでいた。 「このみー、朝よー、起きなさ〜い」 母親の声が下から聞こえてくる。 「ね、眠れなかった…であります、貴明幕僚長…」 いつもの様にむかえに来てくれた貴明にむかって 「も、もんもんがーが、もんもんがーが…」 目の下にくまを作りうわごとのように呟く。 「だ、大丈夫か?? おっと、遅れるぞ、ほら」 貴明はこのみの手を取り、引っ張っていこうとする。 「あっ…」 このみは、にへら〜と顔をゆるめると、手を握り返し後を追う。 「えへ〜、ドキドキ仮面が、倒してくれたであります」
あとがき書くほどでもないですが、小ネタです。 さらり〜と、読んで下さるとありがたいです。
もぬすごい勢いで昇進していくタカ坊ワロタ
>>144 一晩中もんもんがーを迎撃してたらそこまで昇進しちゃったってオチなんでしょ?
2階級特進を繰り返したんだろ
何回死んだんだよ
自衛隊階級にワロタwwww
幕僚長は階級じゃなくて役職だけどな
そうだっけ? 米軍で言う元帥にあたる階級だと思ってたが。
幕僚長も階級自体は○将。 対外的には米軍の大将クラス扱い。 って事らしい。
ケコーン
自称軍オタとして失格だなorz
階級は検索した情報から>151さんの指摘された「大将」扱いなんだなぁーと 勘違いしておりました。指摘、ありがとうです。
いつもと変わらないはずの夕食、変わらずいつもおいしいはずの姫百合家のカレー。 「…?」 「た、貴明どない?」 「……ごふっ」 「貴明!?どないしたん!」 「ごほごほ…そのる、瑠璃ちゃん?何か作り方かえた?否変な意味じゃなくて」 「…貴明…カレー、まずい?」 珊瑚ちゃんが心配そうに覗き込む。 「え、そのまずいって意味じゃあ…ええと」 「おいしい」 瑠璃ちゃんは脇目もふらずに黙々とカレーを口にはこんでいく。 「瑠璃ちゃん…」 「っ貴明のあほ!!おいしいっていうんやー!」 「え!?瑠璃ちゃん…?どうし…」 「…瑠璃ちゃん」 珊瑚ちゃんの呼び掛けにぴたりと止まる瑠璃ちゃんの手、 「ありがとなー瑠璃ちゃん、うちそんなん気にせんで?大丈夫や」 そういって笑う珊瑚ちゃん、でもどこか無理したような笑顔で。
「もしかして…このカレー……」 「…貴明、ごめんな」 「貴明のどあほ!」 「二人ともごめ…そんなつもりじゃ………」 「貴明なんか猫のうんこ踏め!」 「う、うん」 「ノートに名前書いてやる!」 「え…あっ待って瑠璃ちゃん!」 「…貴明ぃ、ほんまにごめんな」 「珊瑚ちゃん…」 「瑠璃ちゃんな、今日宿題いっぱいやー時間ないーて大変そうで… 軽い気持ちでほんならうちがお料理するから頑張ってーゆうたんや…」 「そっか…」 「でも、うちがこんなことしなければ…貴明と瑠璃ちゃん喧嘩させてしまうし…」 「そんなことないよ珊瑚ちゃんの手料理、嬉しいよ」
「そんなん…」 「そりゃ瑠璃ちゃんに比べればだけどさ、このカレーだってすごくおいしいよ じゃが芋は生…だけど、ほらレンジで温めれば大丈夫だし、ね」 「あ……」 「瑠璃ちゃんもきっと嬉しかったと思うよ」 「貴明…ありがと……」 「…瑠璃ちゃん?」 ドアを静かにノックする、少し待ったけど瑠璃ちゃんの返事はなかった。 「…ごめんね瑠璃ちゃん」 「…」 「そんなつもりは無かったんだけど、珊瑚ちゃんのこと傷つけちゃって」 「……さんちゃん」 「…うん」 「頑張ってひとりでつくったんや」 ドア越しにぽつぽつと聞こえる瑠璃ちゃんの声。 「おいしく、なかったけど、でも……」 「うん…」 ゆっくりと開くドア、うつむいた瑠璃ちゃん。 「瑠璃ちゃん、ごめんね」 「別に貴明があやまることじゃ…」 「珊瑚ちゃんひとりで向こうにいるからさ、行こうよ」 「うん…た、貴明ぃ」 「何?」 「その……ありがと」 「うん……、瑠璃ちゃん?…手にもってるの…」 「!」 「何後ろに隠したの!?…今日買ったデスノの新刊…ああっ 表紙にでかでかと『あほのたかあき』って落書きが!」 「あーうー…た、貴明が悪いんやあっ!」
159 :
156 :2006/03/11(土) 08:01:39 ID:lOHVSiA9O
以上です、なんとなくほほえましいような姫百合姉妹が書きたかった んですが書いてるうちに微妙にどろd(ry ここもまだ2回目でSS書くの自体下手ですが…。 イルファ出せなかったorz なんか思ったより長々となっちゃったし、難しいですね…。
開催記念座談会とかもう見てらんないな 犯罪者どもの集会としか思えない・・・
>>160 どこのサイトかは、SSリンクで見てすぐわかったが……
この人は、ここには投稿してないんじゃないの?
これ以上は嫌SSスレとかの方がふさわしいと思われ
162 :
名無しさんだよもん :2006/03/12(日) 08:04:05 ID:HqsQeXEb0
本人乙
時々いるよな、万引き武勇談を得意げに語る奴。 それと似たようなもんだ。 実生活で関わる場合はそういう奴は絶対信用しないな。
(ドカバキボコ)
>>160 サイトのトップページの文章から痛々しい。
厨房丸出しで正直見てらんない。
見たくなきりゃ見なきゃいいだけ、いちいち荒らしの種ふやすな
167 名前:レス乞食[sage] 投稿日:2006/03/12(日) 19:11:38 ID:4O2Wn5ULO 見たくなきりゃ見なきゃいいだけ、いちいち荒らしの種ふやすな
そろそろだな 河野家まだぁ?(゜∀°)
>>169 河野家さんはいつもだいたい月曜の19時以降じゃね?
この早r(ry
ファッションセンスに乏しい俺としては、このみたちが服を見立ててくれると言うのは、本来なら 感謝すべきことなのかもしれない。けれど、彼女たちが選ぶ服は、何と言うか、どれも個性的すぎて 着るのにいささか抵抗があるものばかり。全身迷彩だの、日本語Tシャツだの、夜のお仕事っぽいスーツだの。唯一、愛佳と郁乃が選んでくれたのは俺もいいなと思ったんだけど、由真が地味だと 切り捨ててしまった。 で、その由真が選んだ服だけど、このみたちはいいと言ってくれたものの、俺自身はチョット抵抗 が。だって、ショートパンツですねが丸出しなんだもの。すね毛が薄いってのもそれはそれで恥ずか しいものなのですよ、男としては。 結局俺が買ったのは海クロの部屋着。オシャレな服もいいけれど、リラックス出来る服ってのも 大事なんだよね、うん。 家に着いたときにはすっかり日も暮れて。 「じゃあ、晩ご飯はこのみが作るね」 言うが早いか、エプロンを着けてキッチンに入るこのみ。 「あ、それならあたしも――」 手伝おうとする愛佳の前に立ちはだかったのは、 「愛佳さん、ここはあたしらに任せて欲しいッス!」 「……このみを手伝うのは、私たち」 よっちとちゃるだ。ちなみに二人とも先程、夕食を食べていくことに決まったばかり。 「え、いいんですか? でも……」 「いいからいいから、愛佳さんは座って妹さんとTVでも見ててくださいッス」 愛佳の背中をぐいぐいと押し、ソファーの方に連れて行くよっち。 「まあ、いいんじゃないの愛佳? 二人に任せようよ」 ソファーに座らされた愛佳の隣に座る由真。
「はい、お任せあれッス! このみ〜! あたしらが――」 キッチンに行こうとするよっちとちゃるの肩をトントンと叩き、 「二人とも、その前に」 電話の方を指さす。夕食を食べていくなら、家に連絡しておかないとな。 「……あー、そう言えばそうッスね」 「……了解」 家に連絡をした後、よっちとちゃるはエプロンを着け、キッチンに入った。 「あの二人、料理の心得はあるのか、うー?」 「どうだろうなぁ? 二人が料理作ってるところなんて見たことないからなぁ。 まぁ、自分たちから手伝うって言ってるくらいだから、多分それなりには――」 『えええっ!? ちょっとちゃる、何してるの!?』 『……米を洗ってる』 『ザルに入れて水を出しっぱなしにしてるだけじゃダメだよ! お米はちゃんと手で…… よ、よっち! お湯にいきなりお味噌入れちゃダメだよ!』 『え、お味噌汁ってこうやって作るっしょ?』 『それはダシ入りお味噌の場合! これはただのお味噌だから、ダシを作らなきゃダメなの!』 『……アレ? そう言えば調理実習でもそう教わったかもしんない』 『うう……、最初からやり直し。よっち、またお湯を温めて』 『りょうかーい。いやー、失敗失敗』 『……このみ、どうしよう?』 『え、どうかしたの、ちゃる、ってえええっ!? お米が流し台にいっぱいこぼれてる! い、一体 どうしてこんなことに!?』 『手で洗えと言うから、こう……』
『一握りずつすくって、両手でこすりながら出しっぱなしの水に当てて、ってお皿じゃないんだから、 そんなやり方じゃこぼれるのは当たり前だよ! いい、ちゃる、お米はこうやって……』 ガシャーン! 『熱っ!!』 『よっち!?』 このみの悲鳴。何があった!? 「大丈夫か!?」 キッチンに入ってみると、右手の指を痛そうに押さえているよっち。少し離れた床の上には鍋が 転がっていて、あたりには熱湯がぶちまけられ、湯気がもうもうと。どうやら火傷を負ったらしい。 よっちの右手を取り、半ば強引に流し台まで引っぱり、右手に水をかけ、冷やしてやる。 「痛くないか?」 「あ、その、えっと……」 あいまいな返事。パニクってるのか? まあいい、取りあえずもう少し水で冷やそう。 「タカくん」 心配そうによっちを見守るこのみ。 「こっちはいいから、とりあえず床の方を頼む。ああ、くれぐれも火傷には注意してくれよ」 「うん、分かった」 「痛みがなくなるまで、そのまま水で冷やしてください! 由真、救急箱はどこ?」 「待ってて、今出すから!」 こっちの状況を察した愛佳と由真が動いてくれている。 「……よっち、痛いか?」 いつもは無表情のちゃるも、さすがに心配そう。 「だ、大丈夫だよ、うん、全然平気だってば。 た、貴明センパイ、もう痛くないみたいッス……」
「いや、もう少し冷やした方がいいだろう。そのまま動かないで」 「は、はい……」 五分ほど水で冷やしたあと、愛佳が様子を見る。 「火傷したのは人差し指と中指で、水ぶくれにはなっていないですね」 軟膏を塗り、ガーゼを当て、包帯を巻く愛佳。どうやら症状は重くないらしい。 「す、すみません、愛佳さん」 「謝ることなんてないですよぉ。このくらいの火傷や切り傷、あたしだってしょっちゅうだもの。 あ、でも一応気を付けて下さいね。後で水ぶくれになることもあるから。そしたら直ぐに病院で 診てもらうこと。約束ですよ?」 「あ、はい、分かりました」 「うん。じゃあ、お料理の方はあたしが手伝うから、チエちゃんは――」 「手伝いはるーがする。任せろ、うーまな」 すたすたとキッチンに入るるーこ。ポカーンとする愛佳だが、 「いいんじゃない? 愛佳はお昼作ったんだし、ここはるーこに任せておこうよ」 由真にそう言われ、 「……うん、じゃあ、るーこちゃんにお任せですね」 どうやら納得した様子。で、るーこの方を見ると、 「米のとぎ方はこうだ。よく見ておけ、うーミチ」 「……了解」 どうやらるーこは、手伝いついでにちゃるにレクチャーするようだ。 まあ、キッチンはるーことこのみに任せておけば大丈夫みたいだな。なんて、何も出来ない俺が 偉そうに言うのも何だけど。
それから少し時間が経って、 「……手伝い、出来なかったな」 居間のソファーに座っていたよっちが、キッチンの方を見て呟く。ちなみにちゃるは米とぎの後も、 るーこの指揮下でせっせと働いている。 「まぁ、仕方がないよ。さっき愛佳も言ったけど、失敗なんて誰でもあることなんだから」 俺の言葉によっちは振り返り、 「……貴明センパイ、あたし、駄目ッスわ」 ハァ、とため息。 「大袈裟だなぁ。一度の失敗くらいで――」 「違うんスよセンパイ」 「違う?」 「何て言ったらいいのかなぁ……。最近あたし、何だか、このみと距離が出来ちゃったような気が してるんスよねぇ」 「距離、ねぇ」 まあ、その理由は単純明快だよな。 「それは仕方のないことだろ。学校が別々になっちゃったんだから」 しかしよっちは首を振り、 「学校が別とか、一緒の時間が少なくなったとか、そう言う問題じゃないんスよ。 何て言うのかなぁ……、このみがあたしたちよりも先に進んでるって感じがするんスよ」 「先に、進んでいる?」 「貴明センパイの家に由真さんたちが住むようになって、それがきっかけだと思うんスよね。このみ にとっては、いきなり何人もの恋敵が現れたかと思えば、よりにもよって好きな人の家に住み着い ちゃったんですから」 「ちょ、ちょっと! 別にあたしはたかあきのこと好きでも何でもないわよ!」
「う、ウチかて貴明なんか好きちゃうもん!」 それまで黙って話を聞いていた由真と瑠璃ちゃんだったが、よっちのその台詞を聞いた途端、顔を 真っ赤にして猛抗議。 「あー、いや、あくまでこのみの視点ではって意味ッス。――皆さんの本音は置いといて」 「本音って何よ本音って!?」 「ゆ、由真落ちついて」 ガーッと怒る由真をどうどうとなだめる愛佳。 「と、とりあえずよっちの話を聞こう。それで?」 「あ、はい。――きっとこのみは、このままじゃいけないって、今のままだと、貴明センパイを他の 誰かに取られちゃうって思ったんスよ。だから、今まで以上に貴明センパイの近い場所にいようと、 なるべく貴明センパイと一緒の時間を過ごして、貴明センパイのために出来ることを頑張って……」 『わたし、これだけはどうしても手に入れたいんだ。 タマお姉ちゃんにも、他の誰にも、取られたくないんだ……』 また思い出す、あの夜のこのみの言葉。 多分、よっちの言うとおりなのだろう。実際、このみは可能な限り俺のそばにいようとしてるし、 例えば料理の腕だって、その上達ぶりは目覚ましい。そして何より、このみの俺に対する気持ちは 疑いようのないくらい、はっきりと俺に伝わっている。……むしろだらしがないのは俺の方。このみ の気持ちにどう応えたらいいのか、未だに分かっていないのだから。 「だから、このみとの時間が少なくなるのは仕方ないって、割り切っていたんスけどねぇ。 けれども貴明センパイ、あたしらを河野家メンバーズに入れてくれたじゃないッスか。すっごい 嬉しかったッスよ。このみの邪魔をせずに、このみの近くにいられるんだから。でも……」 「でも?」
包帯に巻かれた自分の指を見て、またため息をつくよっち。 「今のこのみを見ていたら、ただこのみの近くにいるだけじゃ駄目なんじゃないかって、あたしも 何か、頑張らなきゃって気持ちになって、そうじゃないと、あたしはこのみに置いて行かれるんじゃ ないかって、何か、そんな気持ちになっちゃって……」 「だから、このみを手伝おうと?」 「ええ、で、そう思った矢先にこれッスよ。何て言うか、スタート直後にコケたマラソンランナー って感じッスかね? マジでヘコみますよ」 自嘲気味に笑うよっち。 このみの成長に少しでも追いつきたいから、か……。何て言ってあげればいいんだろう……? 「しかも、……しかもッスよ!」 ――え、よっちの雰囲気が突然変わった。 不意にわなわなと全身を震わせ、キッチンのちゃるを指さすと、 「あたしはコケたってのに、あのキツネは今も疾走中! あたしと同じスタート位置にいながら、 キツネ、疾走中! あたし、大コケ! 悔しいったらないッスよ!!」 その大声にちゃるは作業の手を止め、よっちを見ると、 「……フッ」 鼻で笑いましたよ、ミチルさんったら。 「ち、チクショー!! 人の失敗を笑うとは、それでも相方か!?」 「……相方? 誰と、誰が?」 「え、えええ〜? この状況でそういうこと言えるかな普通? 人としてどうなのよそれって? 見てホラ、あたし火傷負ったんだよ。今でも痛いんだよ。もうちょっとこう、マイルドな言葉で 慰めてくれてもいいんじゃないのぉ? 長い付き合いなんだしさぁ」 「……知るか。役立たずはそこで寝てろ。るーこ先生、次は何をすればいい?」 最早、よっちのことなど構うつもりもない様子のちゃる。そして、放置されたよっちは、
「……うわぁ〜、相手にされてねぇ〜。 はぁ……仕方がない、誰か他に――あ、郁乃ちゃん、だったよね。よかったら、その……えっとぉ、 こういうこと言うの、恥ずかしいんですけどぉ……、こんなあたしで、よかったらぁ……、お友達 から、始めませんか? キャッ☆」 「……前々から思ってたんだけどさ、あんた、バカでしょ」 「ガーン!!」 郁乃の容赦ない言葉に、崩れるよっち。 あーあ、途中までシリアスムードだったのに、結局これかよ。心配して損したかも…… いや、違うな。多分さっきのよっちは本気で落ち込んでたんだ。けれど、持ち前の明るさと、相方 の的確な”対応”で、いつもの調子を取り戻したんだな。――まぁ、何と言うか、これはこれで。 「出来たよー!」 嬉しそうなこのみの声。俺も含めてみんなで手伝い、キッチンと居間のテーブルそれぞれに料理や 食器を並べていく。 今日の夕食は、八宝菜、さやえんどうのごま和え、豆腐とワカメの味噌汁、それにキュウリの浅漬 けに、炊きたてのご飯。うわぁ、八宝菜うまそうだなぁ。 「このみ、ホントに腕を上げたなぁ。八宝菜なんて凝った料理まで作れるようになるなんて」 「や、ヤダなタカくん、誉めるなら食べてからにしてよ〜」 照れるこのみ。 今日は総勢十名。五人ずつに別れることとなり、愛佳、郁乃、由真、珊瑚ちゃん、瑠璃ちゃんが 居間のテーブルに、そして、このみ、るーこ、よっち、ちゃる、俺がキッチンのテーブルに着いた。 全員で『いただきます』と言い、さて、食うぞ。 まずはやっぱり、このみ特製の八宝菜でしょ。数ある具の中から、とりあえず白菜を箸でつまんで 口に入れる――うん、うまい! マジでうまい! これ、ご飯にすっげえ合う!
「うん、うまいよこのみ!」 「ホント? よかったぁ」 嬉しそうに笑うこのみ。 「よかったね、このみ。……ところで、なんだけどさ」 何故か苦笑いのよっち。 「どうしたの、よっち? ――あ!」 このみがよっちを見て何かに気付き――あ、俺も気付いた。よっち、火傷で右手の人差し指と中指 を包帯で巻いちゃったから、箸が持てないのだ。 「き、気付かなくてゴメンねよっち、どうしよう……」 慌てるこのみに対し、当の本人は何やらひらめいた様子で、何故かニヤリと俺を見ると、 「貴明センパイ、あーん」 俺に向かって口をあーんと開き――って、まさか俺に食わせてもらうつもりか!? 「よ、よっち!?」 「ちょ、ちょっとよっち、何よそれ!」 驚くこのみと由真。しかしよっちは意に介さず、 「いいじゃないッスかこのくらい。ねぇ、早く食べさせてくださいよセンパイ。あーん」 ど、どうしよう? そんなこと突然言われても……などと悩む俺に代わり、 「……食え」 よっちの隣にいたちゃるが、八宝菜を次から次へ、ひょいひょいと放り込む。 「あーん……が!? あ、熱ひひひひひひ!! ひゃ、ひゃめれぇぇぇ〜!!」 「遠慮するな、どんどん食え」 よっちの頭をガッチリ押さえ、どんどん放り込むちゃる。……うわ、ドSだよこの人。 つづく。
どうもです。第48話です。 いい加減長すぎの土曜日編ですが、色々と書きたいことがあって、どうにも……(^^; と言うわけで、河野家の、いつもと少し違う土曜日は、まだまだ次回も続きます。
河野家キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!! 乙であります 毎回wktkしながらまってます
>>182 乙です。
その調子でTH3が出るまでまたーりとがんがってください。
>>182 河野家ktkr(・∀・)イイ!!
まとめサイトさんで河野家を一話から読ませてもらいました。一話からGJでしたw
今回の料理も美味そうですね(*´Д`)=з 漏れも愛佳に作ってもらいt(ry
最近毎週月曜が楽しみで仕方ないですww
来たー!!!!!ども昨日の
>>169 です
一日待ったかいがあったぜ
ちゃる最強伝説ww 河野家の人、乙でした
>>182 久しぶりにリアルタイムで、河野家喜多ーーー!!!
なんか、このみの上達ぶりが本当に目覚しいです^^;
やっぱりこの八宝菜も春夏さん直伝で、必殺カレーみたいなぶっそうな名前が
ついてるんですかねえ? 人斬り八宝菜とか(寒
ちゃると郁乃んのツッコミも相変わらず冴えてますね。
というか、よっち・ちゃる・郁乃んのトリオは、思い出せば
「アイス屋」連載後期のレギュラーでしたっけ。 懐かしい。。。
そろそろ、長い長い長い土曜も佳境に近づいてきましたね。
次回を楽しみにしています。
しかし、ちゃるは「うーミチ」かw
最高だ、ちゃる。 そして可愛いぞ、よっち。
河野家の人は凄いな。 ネタが尽きるって言葉を知らないのだろうかw パクってばかりの作者に見習って欲しいもんだ。
個人叩きとかは嫌SSスレ行けばいいとおもう
>>191 のスレってどこだ?みつからないんだが・・・。
194 :
名無しさんだよもん :2006/03/14(火) 01:58:10 ID:NLy0WnUy0
アカウントってなんだよ、アポイントだろw 管理人が脳たりんなら、周りもオツム足りてねぇw
>>193 検索のヒント:「嫌」「ss」など短い単語で区切って検索
ちょっと電波を受信してしまったので昇華するために殴り書きした。 SSと言うよりは単なるプロット。 双子が不幸になる痛い話なので苦手な人はスルー推奨。 俺と珊瑚ちゃんと瑠璃ちゃんとイルファさん、4人でいつまでも一緒にいようと誓った あの日から3ヶ月、俺たちは幸せな日々を過ごし、途中から加わったミルファとシルフ ァも交えての6人の蜜月は永遠に続くと信じていた。 だが、永遠の終わりはあっけなくやってきた。 「スクープ! 来栖川の次世代メイドロボの設計者は女子高生」 週刊誌に掲載された記事には、俺たちの赤裸々な生活がかなりの誇張を交えて書かれて おり、行ってきますのキスをする俺とイルファさんの写真や商店街で珊瑚ちゃんとミル ファに両腕を取られながら買い物をする俺の写真など、俺たちが爛れた生活を送ってい ることを読者に信じさせるには十分な記事だった。 そして、第2弾の記事でHMX-17シリーズに性処理機能が有ることが暴露され、出版社の サイトに俺たちの夜の生活の盗聴音声ファイルが掲載されたことで来栖川へ非難が殺到 し、その結果HMX-17シリーズは開発中止、イルファさん達は機能停止に追い込まれた。 珊瑚ちゃんは来栖川との契約を解除されあの家も出ることになり、外国にいる両親の元 へ引き取られていった。 俺は彼女らの親から娘を傷物にしたと糾弾され、二度と彼女らに近づかないと念書を書 かされた。 記事では名前こそ伏せられていたものの、学校にばれないわけはなく、俺は自主退学に 追い込まれた。 それが俺たちの終わりだった。
無気力になり家に引きこもっていた俺の世話をやいてくれたのはこのみとタマ姉だった。 毎日朝夕家に来ては食事の世話や掃除洗濯などをしていく彼女らが鬱陶しくてたまらなかった。 放っておいてくれ、一人にしてくれと言っても彼女らは毎日やって来た。 説得を諦めた俺はひたすら彼女らを無視し彼女たちも俺にどうしろとは言わなかった。 それでもいい加減我慢の限界に達したる日、タマ姉が帰った後も残っていたこのみをレイプした。 二度と俺に関わろうと思えなくなるように酷く乱暴にこのみの体を貪った。 このみは悲鳴を上げ俺の名を呼び続けたが最後まで無抵抗だった。 最後の一滴までこのみの中に注ぎ込み、獣欲が去った後の冷めた頭が認識した光景は 血と精液にまみれ傷だらけで失神している無惨なこのみの姿だった。 自分のやったことが恐ろしくなり、俺は現実から逃げるために浴室で手首を切った。 次第に朦朧としていく意識の中でこのみが俺を呼ぶ声がいつまでも響いていた。 目覚めると知らない天井だった。自分がどこにいるのか判らなかった 横を向くと椅子に座ったこのみが俺のベッドに寄りかかって眠っていた。 どうやら死に損なったらしいとようやく思い至った。 泣きはらして腫れぼったい目、殴りつけた青あざ、うなじに残るキスマークや歯形など 昨夜の狼藉の痕も生々しい寝顔がとても美しく見えた。 飽きることなくこのみの寝顔を見ながらなぜこのみはここにいるのだろうと考え続けた。 やがて目を覚ましたこのみが、無事で良かったと抱きついてきた。 何もしなくても良い、只生きていてくれればそれだけで良いと泣きながら縋り付いてきた。 このみに謝り宥めながら、何もかも無くしたと思っていたのに、まだ無くしたくない物 があったことに気が付いた。 このみを失わずに済んだことを神に感謝した。 その後、俺はタマ姉の口利きで向坂家が持つ会社に就職し、このみの高校卒業と同時に結婚した。 子宝にも早々に恵まれ、ささやかだが幸せな家庭と言えるだろう。 時々政略結婚したタマ姉が俺を愛人扱いし夜の生活に乱入して来ることを除けばだが。 今でも姫百合姉妹のことは気にかかっているが彼女らの行方を追う術は俺にはなかった。 そしてあの記事が世に出たのはなぜだろうと言う疑問が頭から離れない。
私の脳内に存在している「このみのタカくん奪回大作戦」シリーズの双子鬱ルート(爆です。 「このみ(ry双子ハーレムルート(爆」を構想中に、試作機が世間を歩きまっわってるなら記事にする奴もいるだろうと 思いついてしまったのが運の尽き。 ひとまず形にして忘れるために書きました。 さて、またハーレム妄想に戻ろうっと。
>>198 げぇっ^^;
1/2で終わっておけばまだしも、2/2まで逝くとなかなか黒いですね(汗;
特に「このみのタカくん奪回大作戦」シリーズという名前が何ともw
まあ、スルーする人もいそうですが、個人的にはこういうのもありです。
というか、1/2は確かに十分あり得る未来予想図。。。
>>298 まさか
マスコミにタレ込みを入れたのは、このみって事かな?
や、その方が萌えるからそれで
>>198 矛盾点。
HMX−17シリーズは珊瑚の個人所有物です。
もっと言えば彼女たちは建前上HMX−17だけどボディが来栖川製なだけで量産される可能性は低いです。
更に言うとHM−16シリーズのボディをカスタマイズしたものなのでもともとそう言う機能がある可能性が。
あと珊瑚ちゃんは特許をたくさん取ってるので素でお金持ちです。
もっともこのみの黒さは素晴らしいですけどね。
まあ、DIAの検証機だから量産される可能性は皆無だろうな>HMX-17 ついでに作中ではHM-16も市販前なのでベースになったのはHMX-16 市販品ではオミットされるんじゃね?>H機能
個人所有ではないだろ。 研究に金出してるのは来栖川なんだから。 クマ吉すら研究所に返却してるんだからHMX-17シリーズが個人所有ってのは無理がある。
イルファが所有者は珊瑚、管理は来栖川と言っているが。 珊瑚と来栖川は契約を交わして互いに協力してるんでしょ。 というかゲームまともにやってないだろお前w
来栖川の財力なら低俗ゴシップなど簡単に揉み消せるにょ イザとなれば関係者全員が自由と性技の国=USAに移住するので無問題
プロットにしても設定が安直な気がするな〜。 盗聴音声ファイルなんぞ出版社公式サイトなんぞにうpしたら、 社会的には来栖川より出版社に非難殺到するだろに? そもそも来栖川が用意したセキュリティの高いマンション+メイドロボ3体も居て盗聴を許すだろうか?
珊瑚「なぁ、貴明。この子だれ?」 貴明「そっか、珊瑚ちゃんは初めてだったよね。」 このみ(あぁん?何だこの頭の悪そうなガキは?←来栖川から依頼が来るほど天才。 安っぽい貧相な格好だなwww←恐らくブラックカード所持 体型も…。おいおい消防かよお前は(プゲ←お前もな はい、100対0で私の勝ち←貴明は互いに初めての相手) このみ「え…っと、はじめまして柚原このみです。」
>>199 これでもかなり黒さを薄めたんですけどね。
受信した電波では後半はもっとドロドロした展開が延々と続いていたのですが、ばっさりカットしました。
痛い話は嫌いなのです。
>>200 えーと、この話というか俺の脳内ではこのみは常に二等兵です。
実働部隊、汚れ役です。
つまり作戦参謀は別に居ます。自分の手を汚さず利益を得た人物がそれです。
来栖川に差し止められずに記事に出来る程度の権力を持ち、貴明の私物に盗聴器を仕込める人物です。
>>203 確かに所有者は珊瑚と言ってますがボディは貸与とも言ってます。
それと長くなるのでカットしたのですが珊瑚ちゃんは来栖川のイメージを失墜させたとして損害賠償を求められ
HMX-17に関する全ての権利を失ったことになってます。
説明不足でゴメン(-人-;)(;-人-)ゴメン
仮に個人所有だとしても自分たちのせいでみんなが不幸になったとゆう事実に耐えきれず壊れたと思いますけど。
精神的に脆いのは作中で書かれてますから。
>>207 だから最後の一文でその点への疑問を言及したつもりですた。
>>208 盗聴テープを元にした記事で出版社が叩かれた例って有りましたっけ?
この手の物は「極秘入手」と銘打っておけば出版社への非難はかわせますよ。
皆さん感想やご指摘有難うございました。次回作は未定ですがまた電波を受信したら書きます。
痛い話は嫌いなのに受信する電波は痛い話ばかり…誰かこのみと貴明のラブラブな話を頼む。
>>211 SSそのものはそんなに痛くも黒くもないけど、あんた自身が痛いなw
>>211 >来栖川のイメージを失墜させたとして損害賠償
HMX-17が珊瑚の自宅に居住することは研究所の主任が把握しているし来栖川としても
それを許可しているはず(無断で行われていたらそれこそ来栖川社の業務上の過失)。
しかも珊瑚宅で彼女らがどのような生活をしているかも分かっていて当然だ。
HMX-17がどのような運用をされているのか、管理する権限を有する来栖川がモニタリング等
しないわけないし、実際研究上の有用な資料として情報収集していたと考えるのが妥当であり、
実態も十分認識していたと考えられるからだ。
とするとそれにも関わらず最悪の事態になるまで放置していたのは
HMX-17の管理者としての来栖川の責任問題でもあるといえるのでなかろうか。
それを一方的に珊瑚に責任を押し付け損害賠償訴訟を起こすのは来栖川のイメージを
地の底まで失墜させるどころか逆に名誉毀損として反訴を提起されるだろう。
損害賠償など言い出すなら筆者はもう少し勉強したほうがいい。
>>211 言い訳がましすぎる。
言いたいことは後付するように語るんじゃなくSSの内で語り尽くせ。
SSの方はアイデアは面白いと思ったけどその後が最悪だな。
興醒め。
215 :
名無しさんだよもん :2006/03/14(火) 20:43:21 ID:Hx5reIJQ0
どっちも痛いよ 重箱の隅つついて悦に浸ってる設定厨の読み手 ほっときゃいいのに、顔真っ赤にして脊髄反射してる書き手
まさに餓鬼の喧嘩 おとなしく受け入れるなり受け入れたふりしてスルーするなりできないのかねぇ
ここは素晴らしい21歳以上の集まるインターネットですね
メイドロボについて語るスレはここでつか?
余裕のないSS読者を生暖かく見守るスレです。
河野家作者の私物
だから長編をあげ続けるのは良くないとあれほど
今の流れに河野家は関係あるのか??
便乗して叩きたいだけだろ? まぁ、河野家なくなるか、駄作に変化したらこのスレは存在する必要がなくなることは確かだが。 それまでにSS書きがきても今回みたいに叩かれておしまいだろうしな。 叩きたいだけの奴や批判して悦に入りたい奴が常駐してるスレがまともなスレになるわけがない。 おとなしく終わりにしちまえば?むなしいだけだぞ
>>215 いや、設定が無理あるからさ。
そもそもイルファさんたちどころかマルチたちHMXシリーズに
そう言う機能を組み込んだのは来栖川のほうなんだから。
その機能を所有者の珊瑚たちがどう使おうが来栖川のほうから非難される謂れはないなと。
近々このスレも需要無くなるだろうね。 SSが投下しにくい雰囲気だし
もう殆ど無いだろ。 お目が高い批評家様達を満足させる物なんて、そうそう簡単に出てくるもんじゃないし。
前みたいな平和な流れにしよーぜ…… 投下してんのは素人なんだし、問題があるのはある程度仕方ないだろ?? 中途半端な作品は投下すんな!って思うのかもしれんが、そんな完全度高いの求めるなら素人が書くSSなんて見なければ良い。 今の雰囲気じゃとても投下出来るもんじゃないよ。 って、前もこんな事があったよな……定期的にあるんだなぁ、こういうの(´・ω・`)
SSの設定に無理な現実味を帯びさせたら面白くなくなると思う 多少壊れててもいいんじゃね? テーマが前面に出てりゃたいてい読める
セリフ前に名前が付いてたり、ダークな話じゃなければどんとこいだ
232 :
199 :2006/03/15(水) 02:32:29 ID:K5Y55y1N0
>>211 (=198)
>>痛い話は嫌いなのです。
せ〜の、うそつけ〜w
このみと貴明のラブラブ話は、
>>140-141 のもんもんがー推奨w
ついでに、面白いと思ったSSには感想をつける。
そうでないと思ったSSはスルーする。
一読者として、やれることはこれだけ。
って、書くと、まだ作者様たちがわんさか出てくるのだろうか?^^;
なんか昔、前書きで「電波を受信した」とか書いて 叩かれてた人いた気がする。同じ人か?
突っ込みをSSでやるぐらいの遊び心が不可欠なのがこのスレだ それを議論吹っかけた形にするからスレが変になったんだ 突っ込んだ奴はそのあたりを反省しろ
(#^ω^)・・・
VIPPERからのお願い♪ みんな仲良く するおっ♪ (^ω^)ニコッ
>>233 違います。
今回が初投稿でした。
電波云々は雫以来のお約束って事で。
>>230 設定というか原作を蔑ろにしているのはどうかと思うが。
俺様設定、俺様解釈を見てクレクレっていうようなのはねぇ。
240 :
名無しさんだよもん :2006/03/15(水) 23:59:16 ID:muLZSZqs0
原作を蔑ろって メイドロボの在り様とか、来栖川との関係とかどうでもいいじゃん
まだ、どうでもいい議論をし続けてるのね
SS投下しにくい雰囲気になってるっていう書き込みがあったが… 今この雰囲気になっているこのスレをどうしたらこの雰囲気を 改正することができるのだろうか?
投下が減ってるのは発売してから時間もたって、 熱が冷めたのが一番おおきいと思う。
俺は逃げていた。あの生活から…。 姫百合姉妹とメイドロボ3人との生活。それは、男にとってはハーレムだったかもしれない。 でも、とてもではないが体がもたない。 俺はこっそりと家を後にした。誰にも気付かれず。誰にも知られないように、親さえも捨てて…。 そこで俺は新しい生活を手に入れた。とりあえず、バイトで食いつなぎ安アパートで寝泊まりする。 前の生活から比べれば雲泥の差ではあるが、それでも俺は生きている。 「ひさしぶりやね…貴明…、元気しとった?」 バイト帰りの道。人気のない場所で不意に俺を襲う懐かしい声。 「珊瑚ちゃん…」 夕日をバックにシルエットで立ちふさがる珊瑚ちゃんは、いつものお団子をといていて、 少しのびた髪が風になびいていた。ほんの少し会わない間に、成長した女性の雰囲気をまとっている。 だがそれよりも珊瑚ちゃんが大事そうに抱えているものに俺の視線は釘付けだった。 珊瑚ちゃんが抱きかかえている産着から、小さな手が現れたかと思うと「マ…マ…」と言う声。 俺の頭はパニックになって、逃げだしたはずの相手に思わず駆け寄った。 珊瑚ちゃんの手には、生まれたばかりの小さな命が抱きかかえられていた。 「この赤ちゃん? もしかして、俺の?」 「ううん、この子は…この子には、パパはおらへんねん…。ママはうちやけれど…」 俺の目を見ることもなく、まるで俺には無関係とばかりに答える。なんで、そんなこと言うんだ…! 「ちゃんとしよう…、俺、たしかにダメで逃げてばかりだったけれど、責任も取れない卑怯者にはなりたくない!」 「貴明…、この子のパパになってくれんの?」 「ああ、約束する、責任は取るよ」 「ありがとう…貴明。うち、うち…貴明…好きでいて本当に良かった…」
抱きしめた腕の中で、珊瑚ちゃんはぐずり出す赤ん坊をあやしながら言った。 「ほな貴明、電池の交換の仕方を教えたるな」 少し離れた公園には懐かしい顔がそろっていた。瑠璃ちゃん、イルファさん、ミルファ、シルファちゃん。 さっきのやり取りをセンサー全開で盗み聞きしていたのだろう、笑いをかみ殺しているのやら、感激しているのやら…。 「せやから、パパはおらへんて言うたんや〜」 「ロボットならロボットと先に言ってくれよ…」 俺は珊瑚ちゃんに盛大に文句を言う。…それだったら、逃げたのに…。俺のバカ…。 「だいたい、貴明さんが逃げ出してからまだ3ヶ月ですよ、赤ちゃんが生まれるわけないじゃないですか」 「貴明、慌てんぼうだねー。でも責任取るって言ってくれて、格好良かった」 イルファさんと、ミルファにまでつっこまれる。 「でも、なんで急に赤ちゃんロボットなんか作ったの?」 「それはやな…」 珊瑚ちゃんの説明では、イルファさん達に搭載されているD・I・Aは元々赤ん坊に近い状態から成長させる。 通常は時間的制約から育成プログラムで成長を人工的に促進させたが、逆にそれを用いなければ、 赤ちゃんの心と知性の成長をシミュレーションできる。そのレポートを育児教育に利用するとのこと。 「それと、わたし達メイドロボのお世話する対象に、赤ちゃんが含まれる可能性は十分にあり得ます。 そのための訓練や体験をしておいた方が良いと、珊瑚様が研究所に提案いたしまして…」 「へぇ〜、珊瑚ちゃんが提案したのか…」 「そうや〜、急いでつくったわりには、良くできてるやろ〜」 「できすぎだよ、びっくりしたもの」
みんなで和んだ雰囲気の中、なぜか瑠璃ちゃんだけは浮かない表情で赤ちゃんロボットの頬を突いている。 「どうしたの、瑠璃ちゃん?」 「貴明…、うち、うちぃ…」 瑠璃ちゃんは俺の顔を見るなり、じわりと涙を浮かべてぶつかるように飛び込んできた。 服をしっかりと握りしめ涙ながらに俺の名を呼ぶ。俺はそっと頭を抱きよせながら 「ごめん、心配をかけたね…」 「ちゃう、ちゃうねん…うち、うちぃ……生理がけぇへんねん…」 俺の浮き足だった視線は珊瑚ちゃんに注がれる。 その場の空気が凍り付く中、『妹思いの姉』だけがニコニコしていたから。
小ネタの第2弾です。今回は珊瑚&瑠璃編をお送りします。 私が書くと、珊瑚ちゃんが魔女化しちゃうんですけれど… 読んでくださったすべての方に感謝して、今回はここまでとします。 また、よろしくお願いします。
248 :
つぼみつく頃 :2006/03/16(木) 01:09:31 ID:YSL9DptQO
もう春がそこまで来ていた。 だけどどこかまだ寒いような、そんな季節。 「うわぁ、もう桜につぼみついてるよー」 「ほんとだ…まだ少し寒いってのに、春は近づいてんだな…」 「えへへ…ターカーくん!」 「うわぁこのみひ、人前でひっつくなって!」 「むー…えーどうしてー? ほらこうやってぴったりくっついってると寒くないよー」 「ちょ、ちょっとこのみ人が見てるってば」 「すりすりー…」 「このみ聞いてる〜?」 「このみね、タカくんの背中大好きなんだ。 あったかくって……このみの心まで春みたいにポカポカにしてくれるの」 「このみ…」 「タカくんは、このみとくっついってるの嫌いかなあ…」 「…その…このみ、さっきから背中に柔らかいものがあたって…たっ!」 「もおっタカくんのバカっ!」 「いきなり叩かなくても…ほらっ」 「わっ、タ…タカくん!?」 繋いだ手を離さないように、必死に俺のあとを追うこのみ。 赤くなった顔を隠すように二人、桜並木を駆け抜けた…。
249 :
248 :2006/03/16(木) 01:14:48 ID:YSL9DptQO
あっ微妙にかぶっちゃった!申し訳ない。 とりあえずこのみED後のラブラブ日常…かな? 帰り道という設定です、(わかりにくいか(^_^;)) 思い付きの単発モノですが読んでいただければ幸いです。
>>247 GJです。珊瑚ちゃんの魔女化かぁw
すると、いつも瑠璃ちゃんが何かしら被害を受けるのでしょうねww
>>249 単発ながらGJですよ。
このみと貴棒のいちゃいちゃって周りから見たら兄妹みたいに見えるだろうなぁ……
>>247 GJ!
ヘタレだなぁ。けど結局逃げられない貴明。
つーか普通はできるでしょうね。
きっと毎日らぶらぶらぶ〜な生活送ってたんでしょうから。
>>249 ほのぼのとしていい感じ。
なんか微笑ましい二人ですね。
GJ!でした。
たまにはタカ坊にナイフが突き刺さるSSが読みたいのう
雄二の股間のナイフが突き刺さるSSですか
雄二の*にトカレフが突き刺さるSSですか
図書委員ちょを忘れちゃ困るぜ。
「やめて! そんな深いの、こわれちゃう!」 「何を言うんです、私の股間のナイフを、こんなにきつく締め上げておいて……」 「駄目です図書委員長! 俺もう、もうっっ!! 「おら、口がお留守になってるぜ」 「許して雄じ…ふぎゅげへ! ぐほぎょふぎひ」 「おらおら、俺のトカレフもじっくり舐めあげてくれよ貴明……」
あぁ黒このみ あぁ黒このみ もしくは黒貴明 ああっあっ読みてええええええ
黒雄二なら読んでみたい…が想像できない
タマ姉のアイアンクローをうけ過ぎて倒れふしたまま何か黒っぽく変色していく雄二をすぐに想像してしまった
死後硬直が始まっている
つ【ポーション】 動かないょ…(・ω・`)
タカ坊「綺麗な顔してるだろ、死んでるんだぜ、それ…。」
このみ「・・・・・・」
♪呼吸を止めて一秒〜
( \/ /_∧ <./| /| /\___ タッチ ヽ/ /Д`/⌒ヽ / .| / / / // / /\/ ,ヘ i  ̄ > \_/ /____// し' \_/ i />  ̄ ̄ ̄ ̄ i⌒ヽ ./  ̄>__ .|| |:: タッチだ!危ない!! /⌒ヽ i i \( .|/ / /\ .|| |:: i | /ヽ ヽ ∠__/  ̄ .|| |:: ヽ ヽ| |、 \_ノ > <> || |:: \| )  ̄ ./V ___ ..|| |:: ____ .ノ ./⌒)∧ / ...____[__||__]___||___ / し'.ヽ ( .∨ /\________|__| // し' / /\  ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
たか「河野貴明は世界で一番柚原このみを愛しています」
でも、由真ED
さらにいいんちょのフラグがたったままだったり
聖人君子の様な貴明だったらどうなってるだろうか。 各キャラ速攻攻略?
聖人君子だからいつまでたってもキス一つしてこないので女の方がしびれを切らして 1.押し倒す タマ姉、珊瑚、イルファ、花梨、優季、るーこ 2.泣きながら迫る このみ、瑠璃 3.諦めて他の男に走る 愛佳、由真 4.無かったことにしましょうと言って関係を清算した後自殺 ささら
雄二と貴明を足して2で割ったらちょうどいい感じだな 足す、って表現は非常に嫌だが。
貴明「ほら、遠慮するなよ。」 雄二「…あぁ。 やっぱりでかいよ、お前のはさ…」 さすさすさす… 貴明「俺は雄二のも…好きだぜ。」 さわさわさわ… 雄二「ははっ、貴明のタカ棒が俺の手のナカで暴れてるぜ!!」 くにくにくに… 貴明「あぁっっ!?ばっ、馬鹿ぁ! 乱暴に扱うなよぉぉ!! あっ!あっっ!あっぅ!で…出るぅぅぅ!!!」 ブーーーン…… 貴明「馬鹿!ちゃんと捕まえとけよ!…て、このみ、早く窓閉めろ!! 俺のヘラクレスー!!」
⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン…… (#^ω^)・・・
不覚にもおっきした
275 :
名無しさんだよもん :2006/03/19(日) 03:55:13 ID:xj3T97QJ0
276 :
名無しさんだよもん :2006/03/19(日) 04:03:03 ID:uX3J62VWO
お前一人で茶吹いてろっつの 黒このみSS来ないかなぁ…河野家のこのみが黒化とかない?ないの?ないか…。
>>275 上の二つの中の人のSSは今でもちょくちょく読ませてもらってるが、
なにその一番下の俺のブックマークから唯一消滅したHP
>>275 −278
俺ここ2スレくらいからの新参なんだけど、
なんでそのサイトちょくちょく叩かれてる訳?
昔なんかあったんだろうけどさすがにちょっと粘着&スレの空気悪くしすぎだし、
葉鍵SSアンチスレあるんだからそっちで話題にするのではいかんのか?
そこのSSどうこう以前に少し落ち着いたほうがいいぞ。
280 :
名無しさんだよもん :2006/03/19(日) 11:19:21 ID:NtfTke9P0
別にさ、イヤならイヤでスルーすればいいだけのことじゃないのか? 俺は面白ければ何でもいいというタイプだから、すんなりと受け入れているが。 他人を貶すといつか自分にも降りかかるぞ? だから叩くのだけはやめておきなさい。
そんな、常識はここにはありません。 叩きたかったら叩く、それが2ch
なら貴明が物凄く女の扱いが上手かったらどうなる?
ハーレム一直線
そしていつか刺される
ていうか俺が刺す。 女の扱いが上手いのは勝手だが、郁乃と草壁さんとシルファを弄ぶのは許さん。
貴明(今日は昼まで由真で…昼飯はタマ姉。 3時から花梨、4時がささら…。5時から瑠璃ちゃん達で…、げっ!30分後に愛佳か。) かちかち…しゅぼっ… 貴明「ふーーーっ…ヒモも楽じゃねぇぜ。 ん?このみ?ま、待て!!話せば…ぎゃーーっ!!!」
ん?いちおう黒このみと黒貴明なのか?これは
289 :
275 :2006/03/19(日) 18:00:48 ID:Y/wvAjMu0
あー、すまん・・・ 一人の書き手としてあまりに露骨なネタパク(参考にしてるつもりなんだろうが)に我慢できなかった 好きな作者さんからばかりパクルから嫌でも目についちまってね だけどここで吐き出しても空気悪くするだけだな ちと作家本人にメール出してみるよ
俺は面白ければ割とどーでもいいかな、その辺は。 所詮二次創作だし金取ってる訳でもないし。 でも技術的に上二つに劣ってるのは否めない。
291 :
名無しさんだよもん :2006/03/19(日) 19:29:57 ID:F8uHd5XM0
ブーン ─┰─ ─┰─ /⌒ヽブーン ─┰─ /⌒ヽ二二二二( ^ω^)二⊃ ─┰─ブーン /⌒ヽ ブーン 二二( ^ω^)二⊃ _ノ /⌒ヽ二二二( ^ω^)二⊃ ─┰─ _ノ─┰─ ̄ ̄⊂二二二二( ^ω^)二⊃ _ノ /⌒ヽ ブーン レ⌒ ̄ ̄ /⌒ヽ ノ_ _ノ┰─レ⌒ ̄⊂二二二二( ^ω^)二⊃ ⊂二二二二( ^ω^)二⊃ レ´レ⌒ ̄ ̄ /⌒ヽ ブーン ノ_ _ノ ノ_ _ノ ⊂二二二二( ^ω^)二⊃ レ´レ⌒ ̄ ̄ ̄ ".レ´レ⌒ ̄ ̄ ̄ ブーン ノ_ _ノ .;".;": ..;".;;: レ´レ⌒ ̄ ̄ ̄ .;".;": ..;.;".; .;".;": .. ; .;".;": ..;.;". .;".;" .;".; .;" .;" ;": ..; ゴ オ ォ ォ …… ! ! ": ..;.;".;": ;": ..;.;".;": .;".;": _.;.; ;": ..;.;". ;": ..;.;".;": .;".;": ..;.;".; ζ /_.;_/|.;".;"_ .;".;.;".;": .;".;": ..;.;".;": ;:'.;| ΓΓ | |;":从へ_/| .;".;"_.;__..: 从へ从へへ从 ; ζ | Γ从 | |;:..|从Γ | | ∠___/| ( ⌒( ⌒ ) ζ | 从Γ | |.:;. |从Γζ.;". _ |ΓΓΓ| | ( ⌒ ⌒ ⌒ ); | ΓΓ | |;;::|ΓΓ | | ( 从へ;: |从ΓΓ| | Σ( ⌒( ⌒ ) ζ ( ( ) )⌒ ) ( 从へ从)_.;;:.; |Γ从Γ| | ( (( ( ⌒ )) ) 从 Σ( ⌒( 从へ从) ∠___/| Σ (( ( ⌒ )) ) )(( ⌒ ( 从へ从) .;".;:;|ΓΓΓ| | (( ⌒ ( ( ) )⌒ );:; .;".;": ..;.;".;":|从ΓΓ| |
292 :
名無しさんだよもん :2006/03/19(日) 19:30:59 ID:F8uHd5XM0
ブーン ─┰─ ─┰─ /⌒ヽブーン ─┰─ /⌒ヽ二二二二( ^ω^)二⊃ ─┰─ブーン /⌒ヽ ブーン 二二( ^ω^)二⊃ _ノ /⌒ヽ二二二( ^ω^)二⊃ ─┰─ _ノ─┰─ ̄ ̄⊂二二二二( ^ω^)二⊃ _ノ /⌒ヽ ブーン レ⌒ ̄ ̄ /⌒ヽ ノ_ _ノ┰─レ⌒ ̄⊂二二二二( ^ω^)二⊃ ⊂二二二二( ^ω^)二⊃ レ´レ⌒ ̄ ̄ /⌒ヽ ブーン ノ_ _ノ ノ_ _ノ ⊂二二二二( ^ω^)二⊃ レ´レ⌒ ̄ ̄ ̄ ".レ´レ⌒ ̄ ̄ ̄ ブーン ノ_ _ノ .;".;": ..;".;;: レ´レ⌒ ̄ ̄ ̄ .;".;": ..;.;".; .;".;": .. ; .;".;": ..;.;". .;".;" .;".; .;" .;" ;": ..; ゴ オ ォ ォ …… ! ! ": ..;.;".;": ;": ..;.;".;": .;".;": _.;.; ;": ..;.;". ;": ..;.;".;": .;".;": ..;.;".; ζ /_.;_/|.;".;"_ .;".;.;".;": .;".;": ..;.;".;": ;:'.;| ΓΓ | |;":从へ_/| .;".;"_.;__..: 从へ从へへ从 ; ζ | Γ从 | |;:..|从Γ | | ∠___/| ( ⌒( ⌒ ) ζ | 从Γ | |.:;. |从Γζ.;". _ |ΓΓΓ| | ( ⌒ ⌒ ⌒ ); | ΓΓ | |;;::|ΓΓ | | ( 从へ;: |从ΓΓ| | Σ( ⌒( ⌒ ) ζ ( ( ) )⌒ ) ( 从へ从)_.;;:.; |Γ从Γ| | ( (( ( ⌒ )) ) 从 Σ( ⌒( 从へ从) ∠___/| Σ (( ( ⌒ )) ) )(( ⌒ ( 从へ从) .;".;:;|ΓΓΓ| | (( ⌒ ( ( ) )⌒ );:; .;".;": ..;.;".;":|从ΓΓ| |
293 :
名無しさんだよもん :2006/03/19(日) 19:31:41 ID:F8uHd5XM0
_ .'´ヘ ヘ ! ノリノ)))》 i从! ´‐`ノリ ちくしょう・・・ .__,冖__ ,、 __冖__ / // `,-. -、'ヽ' └ァ --'、 〔/ / ,. ‐ ''  ̄ ̄" ‐ ヽ_'_ノ)_ノ `r=_ノ / ゙ ヽ .__,冖__ ,、 ,へ / ,ィ ,-―'`ヽ `,-. -、'ヽ' く <´ 7_// ,ヘ--‐ヽ‐゙へ ヽ、 ヽ_'_ノ)_ノ \> / ,\__,,. ―i ̄ ', '., \ .\ ヾ, n 「 | / i7´ l´ i i i ヽ ヽ .',゙., ll || .,ヘ / i/ .i i i i i ヽ , , ll ヽ二ノ__ { i .l l | l l l l l l ヽ ', i .i l| _| ゙っ  ̄フ .i i i i i .l l .l .l i i l i i |l (,・_,゙> / .i i i i i i i l_ 、l| i | i i | | .l l ll __,冖__ ,、 > | i_,,,.L.|+‐||ii.l''「,l., ./iト-| ,,|,」|_l .i .| | l .l l l| `,-. -、'ヽ' \ .| | | i,| i,.|.ii ', ゙,ヽ /ii.| / | /レii.l .i l .l .| .| | |l ヽ_'_ノ)_ノ トー .l |ヽl il__ii_i_ i ヾ,/ ノ レ__|/ ii l l /レ | | | ll __,冖__ ,、 | | | .l Or" ̄~~` '" ̄`Ol /l/ .| | l ll `,-. -、'ヽ' i l ト ゙ , 、 .lノ /| |, |, ', |l ヽ_'_ノ)_ノ {l l .lヾ、 ,―-┐ l |/ | | ', l ヾ、 .n. n. n l l l lヽヽ. l l イ /| | l、l ..|! |! |! l i i .l. `' , ヽ___ノ ,. ‐ " / | / | lli .| ヾ ..o o o ,へ l .|、 lヽ .l, ` ‐ ._ ' ヽ|/ | /-| /_ .| / ii / ヽヽl ヽ ヽ l ` ‐ ,_|_,./ |.レ レ ゙|
295 :
名無しさんだよもん :2006/03/19(日) 19:38:33 ID:F8uHd5XM0
ごめ、特に意味は無い
ここは「河野家専用スレ」と改題すべきだな 次からそうしようぜ
そうだね
例によって、電波、イタモノです。主演はこのみ、割を食うのはタマ姉です。 性的描写も少々(ホントに少々)嫌いな人はスルー推奨です。 一夜妻 ガランとした空間、何もない空き部屋、薄暗い、月明かりだけがさすこの寂しい部屋が 今の私の心の拠り所。 夜ごと私はこの部屋を訪れ、この部屋のかつての住人に思いをはせる。 河野貴明…タカくん。生まれたときから一緒だった私の半身。 今はもう手の届かないところに行ってしまった、永遠の恋人。 タカくんがタマお姉ちゃんの家に越していってから、毎日私はこの部屋を訪れている。 初めはただ泣くためだった。 泣いて泣いて涙が枯れ果てるまで泣いてタカくんを諦めるため。 幼い頃からの思い出を、一つ一つ涙で流し去って忘れようと決めたはずだった。 けれど… 「タカくん…あっ、あっ、そこ、いいっ!」 いつしか泣くための場所は自分を慰めるための場所に変わっていた。 自慰を覚えたのは中1の時、ちゃるとよっちと仲良くなって恋の話にだんだんと性的な 意味合いが加わっていった頃。二人とも、もうしてるって聞かされて好奇心で試したの が始まりだった。 それからずっと、この部屋で愛しい人に処女を捧げるその日を夢見て自分を慰めていた。 もう叶わない夢、けれど諦められない夢。想像上のタカくんに何度初めてを捧げても、 現実の私は処女のまま。私の中にはまだ指一本入ったことがない。初めてはタカくんに あげるのだと決めてたから、オナニーもクリトリスと膣の入り口を刺激するだけだった。
でも今日は違う。今日は私の16歳の誕生日。結婚できる歳に達した今日、私はタカく んに本当の処女を捧げるのだと決めた。この部屋で、想像上の理想のタカくんを相手に、 自分の指で処女膜を破り捨てるのだと。 それで終わりにしようと決めたから。 処女でなくなってしまえばもうタカくんに抱いて貰える資格はなくなる。 今のままではほんの僅かな可能性すら捨てきれず、いつまでもタカくんを待ち続けてし まうから。 もう彼に抱かれることは出来ないのだと自分に思い知らせるために。 (そろそろいいかな。このみ) 「いいよ、タカくん。来て」 タカくんの笑顔が近づき、優しくキスしてくれた。同時にタカくんの男の子がこのみの 女の子にあてがわれ、ゆっくりと入ってきた。いつも通りの想像、いつもと違うのは膣 の中に指を入れようとしていること。でもいざとなると恐くてほんの少ししか入れられない。 (大丈夫、力を抜いて、優しくするから) タカくんに励ましてもらい、意を決して思い切り指を突き入れる。 その瞬間、私を抱きしめてくれていたタカくんは消え去り、激しい痛みだけが股間を貫いた。 「痛い! 痛い!痛いよ、助けてタカくん!」 あまりの痛みに慌てて指を抜き去り、股間を押さえてうずくまる。 先ほどまで全身を支配していた快感は一瞬にして吹き飛び、痛みだけが残った。 一瞬だけ胎内に入った指には血が付いていた。取り返しの付かないことをしてしまった 後悔と、あまりの惨めさに涙が止まらなかった。ただ、タカくんの名を呼びながら泣き続けた。
ゴトッと言う音がして慌てて部屋の入り口を振り向くと、ここに居るはずのない タカくんが呆然と立っていた。 なぜタカくんがここに居るのか。その疑問はすぐに解けた。床に落ちたリボンの付いた 箱から察するに私の誕生日のプレゼントを届けに来たのだろう。そして母がここを教え たのだ。私がここで何をしているか知っていながら。 凍り付いたように沈黙する二人だけの世界、けれど、すぐにこの永遠の世界は終わりタ カくんは背を向け去ってしまうだろう。そうなる前に、母がくれたタカくんに抱かれる 最初で最後のチャンスを物にするために、わたしは体を開いた。 「タカくん…見て、このみね、もう…処女じゃないんだよ」 わたしが動くと同時に背を向けようとしたタカくんは、私の声にぎくりとして動きを止める。 彼の目が私の股間を一瞬だけ捉え、そして顔を背けた。 「な、なにやってるんだよ!」 「見て…血、出てる? 今ね、このみが…自分で破っちゃったんだよ」 「タカくんにあげるためにとっておいたけど、タマお姉ちゃんにタカくん取られちゃっ たから、もう要らないの」 「服! 服を着て! 下にいるから!」 「まって! 行かないで!」 慌てて出て行こうとする彼の足にしがみついた。 「ずっと…ずっと…好きだったの。でもタマお姉ちゃんにはかなわないから、諦めよう としたの。処女じゃ無くなっちゃえば、もうタカくんのそばに居られなくなるから…自分で…」 しゃくり上げながら今までの想いを打ち明ける。タカくんはあたしを振りほどこうとは せず、けれどあたしを見ようともせずじっとしていた。
「お願い…このみを見て…今夜だけでいいから…タカくんの…お嫁さんにして」 「こんな惨めな処女喪失なんて嫌だよ…このみを助けてよ…タカくんが初めての人になってよぉ!」 後はもう言葉にならなかった。タカくんの足にしがみついて号泣した。 この手を離せばタカくんは行ってしまう。その時が少しでも遅くなるように必死で力を込めた。 「このみ…俺には環が居る」 タカくんのその言葉で全ての希望が失われたと思った。タカくんは私を抱いてはくれ ない。永久に私を抱いてはくれない。生まれて初めてタカくんを憎いと思った。タカく んを殺して私も死んでしまおうかと思うくらいに。 次の言葉がなかったらきっとそうしていた。 「でも、だけど、このみのことは本当に大事に思っている。だから…」 「だから、このみが本当にそれを望むのなら、今夜だけなら…」 「このみを俺の嫁さんにする」 「コノミヲオレノヨメサンニスル」 タカくんの思いがけない言葉に耳を疑った。 「このみを俺の嫁さんにする」 ずっと言って欲しかった言葉。きっとタマお姉ちゃんでさえまだ言って貰ってはいない だろうプロポーズの言葉。 タカくんの初めてを貰っちゃった。 もうそれだけでも十分だった。たとえそれが同情と哀れみから出た言葉であったとしても。 「でも本当に良いのか? 俺はこの先このみに対して何もしてやれない。きっと後悔するぞ」 「後悔ならもうしてるよ。もっと早くタカくんにこうしていれば、本当の処女も貰って 貰えたと思うのに。だから…タカくんは何も心配しないで、ちゃんと今夜で終わりにす るから。気持ちにけじめを付けるから。タカくんを好きだったこのみとはお別れするから」 「だから今夜だけは、このみはタカくんのお嫁さん…」
タカくんは私を抱き起こしキスしてきた。唇が触れるだけの短いキス。私のファーストキス。 そして、私をお姫様抱っこしたタカくんはリビングのソファへと私を連れて行いった。 抱っこされながら、やっぱりタカくんはこのみが泣いていると来てくれる、いつだって 白馬の王子様なんだとおもった。 深い口づけと、タマお姉ちゃんには及ぶべくもないささやかな胸への執拗な愛撫のあと、 タカくんは私の足を大きく広げてあそこにキスしてきた。止めてと言ったが許しては貰えず、 血で汚れたそこをタカくんは綺麗に清めてくれた。もうそれだけで私はイってしまった。 そして私はタカくんに女にして貰った。 タカくんは3度私の中に入り3度とも私の中で果てた。わたしは結局痛みの方が大きかった けれども、それでもタカくんと一つになれた幸福感に包まれて眠りについた。 今夜の記憶を胸に、この先誰に抱かれても、心の中ではずっとタカくんのお嫁さんでい ようと新たな決意をして。 タカくんのお嫁さんになってから半年、必死で隠し通した妊娠が遂に発覚した。 もう中絶可能時期は過ぎており、生むしかない状況まで隠し通せたのは我ながら見事だった と思う。 がんとして生むと言い張る私にまず父が折れ、次いで母も諦めた。 私の妊娠は学校でも問題になり、私は自主退学、父親として名乗り出たタカくんも退学した。 私は誰にも父親の名を告げていないにもかかわらずだ。 このスキャンダルは、向坂家の当主であるタマお姉ちゃんの父親の逆鱗に触れ、結局タカ くんは向坂家から叩き出された。タマお姉ちゃんはお見合いを強制され、私とタカくん 一家にこれ以上向坂家からの制裁を科さないという条件で政略結婚を承知した。 タマお姉ちゃんこそ、私を憎んで当然なのに、こうなる可能性は前から予測していたと あっけらかんと言ってのけたタマお姉ちゃんに泣いて抱きついて謝った。 「でも後でペナルティは受けて貰うからね」と言いったタマお姉ちゃんの笑顔は背筋が 凍るほど美しかった。
いまタカくんは私の家で婿養子になるべく父の仕事の見習いをしている。 危険な仕事なので出来るならやめて欲しかったが、高校中退ではまともな職など望むべ くもなく、国家と父と母に忠誠を誓った。 タマお姉ちゃんはお見合いの翌日私のところに来て、私とタカくんに自分の愛人になれ と命令した。上流階級では夫婦とも愛人を持っているのは公然の秘密だから何の問題も ないと。私たちに拒否権など有るはずもなく、お腹の大きな私も交えて3人で愛し合っ た。女同士というのもあんがい悪くないものだ。結局タマお姉ちゃんはタカくんだけで なく私も手に入れたことになる。やっぱりタマお姉ちゃんにはかなわないと思った。 大好きなタカくんと、大好きなタマお姉ちゃんに抱かれてまどろみながら、子供の名前 は3人にちなんだ名前にしたいと考えた。 この幸せな時間が永遠に続くように、3人の子供として生まれてくるこの子に素敵な名 前を付けて上げよう。
というわけで「このみのタカくん奪還大作戦」タマお姉ちゃんにはかなわないルートです。 今回もこのみは二等兵。作戦立案はタマ姉以上に過激なあの御方です。 まあ、作戦と言うよりもこのみにチャンスを与えただけですが。 エロシーンをねちっこく書きたかったのだが脳内の映像を文章に直せなかったので諦めました。 全部書くと三倍くらいの長さになりそうだし。 各自お好みのシチュで脳内補完してくだされ。 河野家 チン☆⌒ 凵\(\・∀・) まだぁ?
略奪愛…(・∀・)イイ!! 次はささらあたりでよろ
>各自お好みのシチュで いけない…それではこのみが妊娠しないんだ…
>>304 面白かった。出来たら、また投下しておくれ。
>>304 河野家は月曜日だぜ、この早漏ちゃんめwww
略奪愛の斜め上を行ってて面白かったよ。ある意味ハッピーエンド、いいね。
普通に妊娠経過半年経つまで誤魔化すのはほぼ不可能だがキニシナイ。 黒くなくても貴明を奪い取るこのみが中々良かったです。 GJ
>>304 こういう略奪愛はいいね。基本的に暗めな話は苦手だが、これならおk
311 :
名無しさんだよもん :2006/03/20(月) 00:03:21 ID:XvHFA4Rv0
つまんね
タマ姉は他の男と結婚してしまったが、結婚以来一度も夜を共にしたことはなく 貴明のところに堂々と通っているが、夫は威圧されて何も言えないという状況が脳裏に浮かんだ
>309 ものすごい勢いで太れば大丈夫じゃね? 俺天才かも。 >304 これをやるぞ、うー>304 つiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
>>304 お疲れ〜。
ダークがちと苦手な俺だがこれは良かったと思う。
タマ姉については俺も
>>312 みたいな気がするw
315 :
名無しさんだよもん :2006/03/20(月) 09:09:04 ID:02hWmFF90
sage忘れスマソ
このクズ野郎
318 :
名無しさんだよもん :2006/03/20(月) 12:15:42 ID:L72GOlqI0
319 :
304 :2006/03/20(月) 18:31:34 ID:fJjDjD3a0
>>305 ささらですか…妄想は始めているのですが、ささらを不幸にせずに済むルートがまだ
見つからないのでどうなることやら。
ささらは貴明が自分以外を見るようなことが有ればすぐ壊れそうですから。
>>309 書くときに妊娠経過を調べて多分無理だってのは判ってたんですが、ご都合主義で
ばれなかったことに(オイ
>>312 お見合いの後で愛人の話を持ち出したのはお見合い相手と話がついたからです。
相手にも愛人はいるって事で。
跡継ぎの問題もありますから夫の子を産むことにはなります。多分人工授精。
貴明の子を産むのはさすがにまずいですから…てのが建前。
タマ姉のことですからなんとしても貴明の子を生むでしょうな。
>>313 俺の脳内では最近食べ過ぎで太っちゃったで誤魔化してました。
ちーが沢山。うはっ、折れ宇宙に出たら大金持ちw
皆さん感想ありがとうございました。
つたない文章ですが、スレの肥やしにでもなればと思い、今後ともすこしづつ書いて
いきたいと思います。
>>319 まーりゃん先輩を使えばいいんじゃないか…
て、ダメか
河野家まd(ry (*´Д`)=з
>>320 「まーりゃん閣下は14歳」ルートなら既に妄想中です。
ギャグになるか、かなりダークなシリアスになるか予断を許さないお馬鹿な話。
でも纏まりそうもないので多分没。
323 :
名無しさんだよもん :2006/03/20(月) 18:59:29 ID:05GKcSQwO
河野家マダー?
>>322 まーりゃん先輩でダークシリアス… 想像もつかん
>>324 【うみやま 創作小説】で調べた先に作品有るぞ。
夕食はこのみが作ることになり、ちゃるとよっちもお手伝い。けれどこの二人、料理は得意じゃ ないようで、このみの足を引っ張り気味。おまけによっちは熱湯入りの鍋をひっくり返し、指に火傷 を負ってしまった。 愛佳に手当てしてもらったあと、珍しく落ち込むよっち。最近のこのみの頑張りぶりに触発されて、 せめてこのみの手伝いくらいはと思ったけれど、それも満足に出来なくてヘコんでいるとのこと。 けれどよっちは、持ち前の明るさと相方の的確な”対処”により、あっさりと立ち直った。ある意味 強い子だよな。 夕食が出来上がり、このみ特製八宝菜を前に、火傷のせいで箸が持てずに困るよっち。すると彼女 は俺に食べさせろと要求してきた! どうしようかと困る俺だったが、ここでも相方のちゃるが即座 に動き、よっちに八宝菜を食べさせる。こう言うと麗しき友情って感じだけど、実際は熱々の八宝菜 に悶え苦しむよっちをみて悦ぶちゃる、ってな感じでして…… 夕食が終わり、もうすっかり夜も更けて、俺はちゃるとよっちを家まで送ることにした。 「う〜、口の中まだヒリヒリする〜」 玄関で靴を履きつつ、恨めしげにちゃるを睨むよっち。 「……自業自得」 涼しい顔でつま先をトントンと叩くちゃる。 ちゃるに”食べさせてもらった”後、よっちはもう勘弁と、このみが持ってきてくれたスプーンを 使って食べた。最初からそうすればよかったのだ、と言う意味なのだろう。 「じゃあ、ちゃる、よっち、また明日」 ばいばい、とこのみが手を振る。ちなみに他のみんなとは居間でお別れの挨拶済み。 「う〜、じゃあね、このみ」 「……また明日」 「じゃあ、行ってくるな、このみ」
「うん、タカくん、二人をよろしくね」 「了解」 帰り道。三人で他愛もない雑談をしながら夜道を歩く。 そう言えば俺、このみ抜きでこの二人と一緒にいるのって、これが初めてなんだな。ま、だからと 言ってどうということもないのだけれど。 「ところで、貴明センパイ」 「ん?」 よっち、改まってなんだろう? ……イヤな予感。よっちのことだから、このみが好きなのか、とか、誰が一番好きなのか、なんて 聞いてくるかも。 「うー、チョット聞き難いかも…… あの、貴明センパイ的に見て、あたしたちって、その、どうッスかね?」 「は?」 何を聞いてるんだ? 意味がイマイチ。 「だ、だから……、ああ〜、分かんないかなぁ、う〜っ……」 何故か頭を抱えてしまうよっち。 と、それに代わるようにちゃるが俺に一歩近づき、 「センパイ、私たちのこと、どう思う?」 「……え?」 するとちゃるは、何故か顔を赤くして、 「……私たちのこと、好き?」 …… ……
え、えええええっ!? な、ど、え、ええっ、どういうことなんだ!? わ、私たちのこと、す、好きかって!? ま、まさか、まさかまさか、まさかまさかまさか、ってしつこい! まさかこの二人、俺に、その、好意を……、とか、そう言うことなのか!? あまりに衝撃的な質問に、俺は何も言えず呆然と、顔を赤くするちゃる、そして隣のよっちを……、 あら? よっちもビックリした顔でちゃるを見てるぞ? と、 「あ、あんた、何てこと聞くのよいきなり!?」 「……違った?」 「違った? ……って、あたしの代弁のつもりかい!? 違う、全然違う! あたしが貴明センパイに尋ねたかったのはそんなことじゃない!」 その途端ちゃるは、 「……なんだ、残念」 まるで何事もなかったかのように、いつもの平静な表情に戻り、一歩離れてちゃるを見る。 「じゃあ、さっさと聞けタヌキ」 「わ、わかったわよ! えーとですねぇ、あたしが聞きたかったのは、あたしたちって男の人から見てどうなのかなって、 貴明センパイに男性の代表として、率直な意見を述べていただきたい、と言うことでして……」 「率直な意見?」 「え、ええ。つまり、その、か、可愛いかな、とか、キレイだな、とか、カノジョに出来たらいいな、 とか、要するに、女の子として魅力を感じるかどうか、聞いてみたいんスよ」 「魅力、かぁ……」 さっきのちゃるの質問にはマジで慌てたけど、こっちはこっちで困った質問だなぁ。 だって俺、正直言ってこの二人のこと、このみの友達としか見てなかったからなぁ。可愛いかどう かなんて考えたこともなかったし、むしろ苦手意識持ってたし……
「ど、どうしたんスか貴明センパイ、困ったような顔して……? あ! さてはセンパイ――」 よっちの顔が険しくなる。ま、まずっ! 「あたしらのこと、見下してるッスね!? 男に縁のない可愛そうなヤツだと思ってるッスね!?」 「え? いや、別にそう言うことでは……」 「ち、チクショー!! 確かに貴明センパイのご想像通り、この吉岡チエ、彼氏いない歴=年齢のモテない女ッスよ! 今まで誰からも告白なんて――」 「……犬吠埼」 ちゃるがポツリと、どっかの地名みたいな一言を漏らした途端、よっちの表情が固まる。 「……き、キツネ、今、何て……?」 するとちゃるはハッキリと、 「犬吠埼。野球部」 「うがあああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」 絶叫のよっち。おいおい声でかいよ、近所迷惑だって。あ、犬がワンワン吠えてる。 「よ、よっち落ちつけって。な、何だよ、その犬吠埼ってさ」 「や、やめてセンパイ、あたしのトラウマに触れないで……」 「そ、そうなのか、トラウマだったのか。よく分からないけどスマン。じゃあ聞かないから」 「いえ、聞いてくださいセンパイ。あたしの悲惨な過去の出来事」 どっちだよ。 「あれは、中学3年の夏。セミがミンミンやかましい頃でした……。 ある日の昼休み、あたしは、同じクラスの犬吠埼って男子に呼び出されたんス。 連れて行かれたのは体育館の裏。そこにはあたしと犬吠埼以外誰もいなくて……。
犬吠埼って、背が高くて顔もそこそこで野球部のピッチャーやってて、女子の間でも密かに評判 いいヤツだったんスよ。あたしもまぁ、格好いいかもって思ってたし。で、その犬吠埼に、二人っ きりのところに連れて行かれて、これって……告白? なんて思った途端、もう胸がドキドキ! ああ、どうしよう、あたし、何て応えたらいいんだろう? 犬吠埼、恥ずかしそうにモジモジして るし、ああもうさっさと言って! いや心の準備が出来てないからまだ待って! ああもう自分でも 何が何だか! ってパニクってたんス。そしたら――」 『あのさ吉岡、……柚原って、付き合ってる男子とか、いるのかな? お前、柚原と仲いいじゃん。知ってたら教えてくれよ、ジュースおごるから』 「なんじゃそりゃー!? って怒鳴りたくなりましたよ! だってそうでしょ!? 紛らわしいっての! んなもん聞きたきゃ自分で聞けっての!! あんまりムカついたから、あたし、こう言ってやったッスよ!」 『あー、ダメダメ。このみには一つ年上のカレシがもういるから。 家が近所の幼なじみで、朝も昼も夜も一緒の仲。ついでに両方の親公認で、婚約者も同然。 言っちゃ悪いけど、犬吠埼程度じゃ割り込む隙もないっしょ』 「あはははは! それを聞いた犬吠埼の顔といったら! もうね、胸がスーッとしたッスよ! その場でガックリ膝を突く犬吠埼を放置して、笑いながら 教室に帰ったッスよ! ざまぁ見ろッスよ!」 ……うわぁ〜、ひでぇ〜。 そりゃあさ、紛らわしいっちゃ紛らわしいし、直接聞けって言いたくなるもの分かるけどさ、その 犬吠埼君だって悪気があったワケじゃないんだし……。
これじゃ、よっちの悲惨な過去じゃなくて、犬吠埼君の悲惨な過去だよ。犬吠埼君、ちゃんと立ち 直っているといいけど。 しかし、そっかぁ……。このみのことが好きなヤツっていたんだなぁ……。 「男子に呼び出されたのなんて、後にも先にもそれっきりッスよ。今じゃ女子校通いだし。 あ〜あ、共学のこのみが羨ましい…… ん? ちょっと待てぇ! そもそも何で犬吠埼とのこと、キツネが知ってるのよ!?」 するとちゃるは、 「……親友の一大事。見守らずにはいられなかった」 「覗いてたんかい!!」 「で、最初の質問に戻りますけど」 こほん、と咳払いするよっち。 「正直に答えてください貴明センパイ。あたしとちゃる、女の子としてどうでしょう?」 「いいんじゃないかな?」 大して悩むこともなく、そう答える。 「うわ、そうアッサリ答えられると、言葉の重みが感じられないッスよ。本気で言ってます?」 「本気で言ってるつもりだけどなぁ。俺から見たら二人とも可愛いし、彼氏がいても不思議じゃない って思うよ」 「本当にぃ〜?」 「何か妙に疑るなぁ。そんなに俺の言葉って信用出来ないか?」 「だって貴明センパイ、目が肥えてるんじゃないッスか? 普段からあんな可愛い女の子たちに囲ま れてウハウハだし」 「ウハウハって……。ま、まぁ、確かにみんな可愛いとは思うよ。あ、タマ姉は可愛いじゃなくて キレイって感じかな」
「女のあたしから見たって、河野家メンバーズのみんなって可愛いコばかりなんスよねぇ。 あの人たちに比べたらあたしらなんて、そこらの雑草クラスなんじゃないッスかねぇ」 「別にお世辞で言ったつもりはないぞ。そんなに卑下するなよ。 二人ともその気になれば、彼氏、作れると思うけどな」 「でも、女子校だし……。逆ナンする気にもなれないし……」 よっちはハァとため息をついた後、ふと、 「そうだ。貴明センパイ、誰か男の子紹介してくれませんか?」 「男の子か?」 ちょっと考え、 「雄二とかどうだ? あいつ彼女いないぞ?」 「ええ〜、雄二センパイッスかぁ〜?」 「ロコツに嫌がるなぁ〜。雄二ってそんなにダメか? 外見は俺より上だと思うし、俺なんかより よっぽど女の子慣れしてるし、まぁ馬鹿だけど根はいい奴だから、付き合ったらきっと優しくして くれると思うぞ」 「う〜ん、いい人だとは思うんスけど……」 「何か、問題でも?」 「あの人……………………、オッパイ星人っぽいんスよねぇ」 「オッパイ……星人……?」 「何か、彼女になったら……、一日中、さわられそうな気がするッスよ……」 ……いかん、よっちの言葉に肯いてしまいそうな自分がいる。あいつスケベだからなぁ……、あ、 いかんいかん! ここは親友として、何かフォローしなければ…… と、何か思いついたようによっちは、 「そうだ、あたしじゃなくてあんたが付き合いなよ、キツネ。 ホラ、よく言うっしょ。好きな人に揉んでもらえば大きくなるって、ウヒョヒョ」
あからさまにいやらしい笑い方で、ちゃるの胸を指さすよっち。 するとちゃるは、怒ることもなく、むしろ悲しげに、 「……駄目。私では、あの人を満たしてあげられない。雄二センパイはよっちに譲る」 そう返してきたか。しかしよっちも、 「いえいえそんなことおっしゃらず、ここはミチルさんに譲りますよ」 するとちゃるも、 「いえいえ、私では駄目なのでここはチエさんに」 「いえいえ」 「いえいえ」 「いえいえ」 「いえいえ」 笑顔で雄二の押し付け合いを延々と繰り返す二人。 ……雄二すまん、どうやら見込みは無さそうだわ。俺なりに頑張ってみたんだけど、さ。 「じゃあ、この辺でいいッス。貴明センパイ、ありがとうございました」 歩いている途中、突然よっちがそう言ったのは、とある十字路。辺りには家が建ち並んでいる。 多分このすぐどこかに、二人の家もあるのだろう。けど…… 「本当にここでいいのか? 俺、家まで送るつもりだったのに」 「ここまで来たらもうすぐだし、あたしとちゃるの家ってすぐとなりだから大丈夫ッスよ。 それに」 よっちはイタズラっぽい笑みを浮かべ、 「センパイを連れて家に帰ったら、家族に誤解されちゃうッスよ。あたしのカレシだって」 「な!?」 「あはは、赤くなった〜☆ ね、そういう誤解は避けた方がいいっしょ。あ、それから」
よっちは途端に真顔になり、ちゃるを見て、 「ちゃるの家にも行かない方がいいッスよ。あたしの家以上に、誤解されるとまずいッスから」 よっちの家以上にまずい? なんでだ? ……思い出した。ちゃるのお父さんって……、確かによっちの言うとおりだ、うん。 「それじゃあセンパイ、また明日ッス!」 「……また明日」 手を振りながら離れていく二人。 「ああ、また明日」 二人を見送った後、俺は、やや早足で家路についた。 「ただいま」 玄関のドアを開け、やや大きめの声でそう言うと、このみが居間から出てきて迎えてくれた。 「おかえり、タカくん」 「ああ、ただいま」 靴を脱いで玄関から上がり、このみを見ると、ニコニコ笑顔。 ――ふと何故か、よっちの話を思い出して、俺は、 「なぁ、このみ。お前、犬吠埼君って覚えてるか?」 「犬吠埼君……? あ、中学の時に同じクラスだった犬吠埼君のこと? うん、覚えてるけど?」 「お前さ、その犬吠埼君……」 「?」 「あ、いや、何でもない」 ――あ〜、まったく! 何聞こうとしてんだか、俺。 つづく。
どうもです。第49話です。 今度はちゃるよっちだけで一話使ってしまいました。(^^; 河野家の、いつもと少し違う土曜日は、もうちょっとだけ続きます。
河野家キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!! 乙であります
リアルタイムキタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!! 乙であります
毎回GJ これでやっと寝られる 仕事3時からなもんで・・・orz
>>335 河野家喜多ーーー!!!
そして、オリキャラ喜多ーー!!
って、もう登場しないって^^;<犬吠埼くん
しかし、雄二、不憫なり〜。
来週は、いよいよ佳境に差し掛かるのでしょうか。
楽しみ、楽しみ。
>>304 GJ。
>>3人にちなんだ名前
って、「タマ明」?「タこの明」?
「環」も「このみ」も使いづらい名前だから、、、もう、「ゲンジ丸」でいいよ。
ついでに、
>>302 下から2行目
>>「でも後でペナルティは受けて貰うからね」と言いったタマお姉ちゃんの笑顔は背筋が
>>凍るほど美しかった。
「い言った」->「言った」ですね。
>>335 毎度、乙です!
毎週月曜日が楽しみで仕方がない今日この頃。
>>325 そのSS読んでみた。
作者さん、余程ささらルートが癪にさわったんだろうなぁ。
俺だったら、こーするあーするという作者の意思が反映されまくってたかな。
まあ、最後まで読んじゃったんだけどね。
>>304 なんか書こうと思っていたSSと思いっきりかぶっててへこんだ…orz
まあ出来上がるかどうかもわからないから別にいいか。
>>335 あいかわらずおもしろいですな〜。
これからも期待してます。
ナイスおっぱい星人www
河野家お疲れ様。雄二可哀想だw
確かに雄二なら一日中揉んでも飽きなさそうだw
>>325 まーりゃん先輩で良く此処までシリアスに書いたなあ・・・
内容も結構面白かった、貴明が救い様も無い奴だが。
貴明がヘタレないと周りが引き立たない
一日中揉むのは不可能だな。 ソープに行って持ち時間いっぱい揉んでみろ、どれだけ疲れるか分かるから。
>>335 河野家北ーーーーーヽ(`・ω・´)ノーーーーー!!
もう、河野家を待つ一週間の長い事限りなしです。今回も乙であります!!
毎週楽しみにしてるので、頑張って下さい。
>>346 それを揉むのが、オッパイ星人のオッパイ星人たるゆえんなのだよ。
つうか、漏れも無理。
女の子も痛がるから無理でしょ、長時間は。
犬吠埼といえばゾンダーガオガイガー
「たっ貴明くん!抱いて欲しいの!」 愛佳をいつものように図書室でまっていた放課後、 慌ただしく駆け込んできた愛佳の第一声がそれだった。 「っへ!?」 「あ、あの…恥ずかしいお願いしてるって事はわかって…るの…。…お願い……」 「えとっそのっ何っ…此処でっ?」 言ってしまってから自分がなんて馬鹿なことを言ったんだと後悔した、 何かの間違いに決まってる、いくら人気のない二人っきりの図書室だからってそんな…。 「その今此処で…早くして欲しいの」 俯き加減で頬を真っ赤に染めてそんなことを言う愛佳、 これはどういう事なんだ?意地の悪い妹が変装でもしてからかっているのか?? 「貴明くん!もう…待ちきれない…」 「ー…ま、愛佳!」 「ひゃ!?」 広いテーブルにそっと押し倒す、 愛佳の着ている制服を胸の上まであげる。
「貴明くん!?ー…やぁっあっ!」 愛佳の白くて柔らかそうな胸元にやさしくキスをする、 涙目で耳まで赤く染める愛佳。 「んん…ふっ…、はっ…」 「愛佳…」 「貴明く…」 ドンドン!! 「まなかあー!中にいるんでしょー!」 「ひゃうっ!!!」 「ごふっ」 ガラっ 「やっぱりい…」 「ゆ…」 「…」 目が合った。眼鏡越しに。 「…………」 「……ちちち、ちがーうーのー!これはだからその…はうう」 落ち着け愛佳、…無理か。 「失礼しました。」 ……待て由真、否待たなくていい。 「た、貴明くん〜…」 目に涙をいっぱいためてこっちを見上げる愛佳。 「愛佳な…なんで由真が」 「私が…由真のお菓子たべちゃったら由真が怒って…、 そ、それなのに貴明くん…え、えっちなこ…と…」 「えっ!愛佳が抱いてって…」 「やっ!やだあっ…そういう意味じゃあっ、 …貴明くんの影に隠れて顔隠そうと思って…」 愛佳、その作戦もどうかとおもうぞ。
353 :
あとがき :2006/03/22(水) 06:19:54 ID:osXuE5jZO
誰もいないであろう時間にこっそり愛佳SSです。 ちょっと積極的(?)な愛佳…書いてみたかったんですが、オチはこんなんですよ。 読んでいただければ嬉しいですー。
そこで据え膳食わない貴明に人間味が感じられないw とはいえそういうキャラだよな GJ
他人のお菓子を勝手に食べちゃいけません!
愛佳って勘違いさせる言い方しそうだよなー
それ連発されるとムカつくタイプの女だよな。
客観的に見ればむかつくが、その場にいればそう思わない それがいいんちょマジック
「抱いて欲しい」が隠して欲しいって意味になるの?
>>359 抱きしめて欲しいと言い間違えたんだよきっと。
漫画でよくある追いかけられてる女が通りすがりの男とラブシーンをしてやり過ごすパターン。
そういうことなのか。 「待ちきれない」が「急いで」とかなら、まだわかるんだが、 普通に抱いて欲しい流れにしかなってなくて、 最後に勘違いネタ言われてもピンと来なかった。 まったく同じ台詞でも受け取り方次第で、意味が変わる台詞を 持ってくるもんだと思ってた。
>>361 「待ちきれない」は「早くぅ〜」くらいにしとけば良かったかもね。
もうちょっとうまい言葉で読者と貴明をミスリードして欲しかったな。
つーかどうせなら最後までしちゃった頃に由真登場ならよかったのに。
確かに。 オチをつけることに筆が先走ってしまった感じだな。
何か、普通に批評してるお前らが不気味に感じる
もっとセックス男とダニエルが戦えばどっちが勝つんだろうか?
>>364 IDがシックスナイン
>>366 シックスナイン。
俺はダニエルが勝つとみたね。
>367 つばぜり合いの方が良くね? 漢はいつでも世界の片隅で 一番強くなる日を アァン♪ アァン♪ 夢見て!
ダニエル「儂はのんけでも遠慮はせぬぞ!!」
岸田さんの名前が出たところでお約束だが 男根!恐ろしいほどに男根!
374 :
名無しさんだよもん :2006/03/24(金) 14:08:09 ID:9UvP5/8nO
最近SS投下全然ないなぁage
そりゃこの空気ならな
雑談ばっかしてるからな。 投下しづらい
なら黙っててやるから一時間以内に投下してみろや!このチンコカスが!! 書く気がないなら黙ってろ自治厨が!!
自治もできない投下もできない馬鹿が吠えてるから、物書きが寄り付かなくなるんだよな。
新しいのが次々と出るなかで、熱がさめただけだよ
1 面白い人が面白いものを書く 2 面白くない人が面白いものを見に来る 3 面白くない人が面白くないものを書く とかいうひろゆきの書き込みコピペをどこかで見た
よし!! ここは、読みたいネタを挙げようぜ。 漏れは雄二が主人公の物が読みたいな。
イルファさんと朝霧麻亜子とかもりんが出るもの。 在り得ないシチュエーションだ
時期的にエイプリルフールネタかな、あまり見ない花梨やるーこが良い。
東鳩2版U-1SSを読ませろ
そこでこのみパパですよ。
もっと草壁さんに愛を…
タマ姉がゆるやかに最強入ってるから
雄二「やれやれ…、じゃあ『うーの意地』ってやつを見せてやろっかな…。」 るーこ「やめておけ。あのうーたまですら私には傷一つつけれなかった。 よってお前が私に勝てる見込みは万に一つも…るっ!?」 雄二「おしゃべりはそれくらいにしておきな! 舌、噛んじまうぜ!!」 るーこ「ほう!?驚いたぞ。 うーにそれ程の力が隠されていたとは。」
389 :
名無しさんだよもん :2006/03/26(日) 21:35:49 ID:mRQ/JYGv0
河野家待ちage
喜多ーーー!!!と叫ぶには、まだ23時間ほど早い。
「貴明さん」 どこか懐かしいような優しい声がする、 「貴明さん、起きてください」 …ああそうだ、間違えるはずもない。 「たーかーあーきーさんっ?…もぉっ」 「ん、んんん?」 「くすっ、起きましたか?」 「……草壁さん」 カーテンから朝の光が差し込んでいる。 暖かい日溜まりのような笑顔が目の前にあった。 「おはようございます、貴明さん」 「…草壁さん?」 ……??? 「えええ!?ど…どうして草壁さんがベッドに!」 慌てて起き上がる俺をよそに草壁さんはきょとんとした表情をうかべた。 「貴明さん…もしかして昨夜のことぉ……忘れちゃったんですか?」 「え?え?」 「もう、しっかりしてくださいよ、…約束した仲なんですから」 く、草壁さん…その意味ありげな表情はなんなんなん…… 「今日」 「へ?」 「朝から出かける約束だったじゃないですか、 昨日の晩に貴明さんから電話くれたのに…わすれんぼさんですね」 「……あはは…はぁ…」 「くすくす……きゃっ」 朝はとりあえずデコピン、これに限るね。
「むぅ…そんなことするなら朝ご飯抜きにしますよ?せっかく作ったのに…」 「え?く、草壁さんが作ってくれたの?」 「はい…勝手にお台所借りて悪いかなぁ…とは思ったんですがあ…」 そっと上目遣いに心配そうな顔を浮かべる。 「いや…そんなこと……ありがとう、草壁さん」 「…草壁さん……」 「え?」 「ダメです、そんなんじゃなんだか恋人同士にみえません」 わざとらしくほほをふくらませる草壁さん。 「私は優季です。…河野優季」 「…それじゃあ夫婦だろ」 「えへ…ばれちゃいました?」 「……ありがとう、優季」 「はいっ」 「……」 「どうしたんですか?」 「いや……っと、…これ?」 「はいっ」 「……」 「お口に合うかわかりませんけど…」 「…おいしいと思うよ、すごく…」 それはそれはおいしいシリアルでしたとさ。
草壁さんに愛を、草壁さん萌え、村様ハァハァ。 つーわけで、愛しの草壁さん。 短いけど続きます、…たぶん。 とりあえず2話で終わらせられれば…いいな。
なんでシリアルやねん
シリアスな展開になる、とか言ってみたり。
なんかセリフばかりだね。
草壁さんの見事なお尻を表現できる猛者はおらぬのか
「草壁のケツ穴の締まりは世界一ィィィイイィィィ!!!!!!!」
ちゃるとよっちを家まで送ることにした俺。二人連れでも夜道は危険だからな。 道の途中、よっちは俺に、自分たちは女の子としてどうかなどと聞いてくる。河野家メンバーズの 女の子たちに対しての劣等感とか、自分が未だ男女交際未経験であることとか、中学時代のトラウマ 話とか(どっちかと言うと相手の方がトラウマになってそうだったが)、まぁ色々な要素がよっちを 悩ませているらしい。 今まで意識したことこそなかったものの、改めてに見ると二人だってみんなに負けず劣らず可愛い と思う。その気になれば彼氏だって出来るはずだと答える俺だが、まあ彼女のいない俺がそんなこと 言っても説得力が無いよなぁ。そんなよっちに、知り合いの男の子を紹介してくれと言われた俺は、 身近なところで雄二を推薦してみたが、よっちもちゃるも雄二はイマイチお気に召さないようで。 二人を送った後、家に帰った俺を出迎えてくれたこのみ。ふと俺は、よっちのトラウマ話で登場 した、このみに好意を抱いていた犬吠埼君のことを思いだす。このみは犬吠埼君をどう思っていたの か、何となく気になったりして……。 まあ馬鹿なこと考えるのはやめて、とりあえず居間に行こう。 「あ、そうだ」 と、このみは俺の前に回り込み、いきなりその場に両膝を付く。そして深々と頭を下げ、 「お帰りなさいませ旦那様。お風呂の支度が出来ておりますので――」 「うおっ!? な、何だいきなり!?」 思わず二、三歩たじろいでしまう。するとこのみは顔をあげ、 「えへ〜、新婚さんのマネ」 「し、新婚さん? 今のが?」 「違ったかな?」 「うーん、なんか今時の新婚さんっぽくない気がするぞ。三つ指突いて旦那様って何か、前時代的な感じだなぁ。俺は一瞬、このみがメイドさんのマネでもしたのかと思ったよ」
「そうなんだ」 ふーん、とこのみは口元に指を当て、 「タカくんもユウくんみたいに、メイドさんが好きなの?」 「は?」 突然何を言いやがりますかこの娘っ子は? 「メイド服着て出迎えた方がよかった?」 「いやいや、そんなこと誰も言ってないし」 「みんなでメイド服着て『お帰りなさいませ、ご主人様』って出迎えた方がよかった?」 「想像すると凄い光景だなそりゃ! って言うか人の話聞けよ! いいか、俺は雄二のアホとは違う! メイド属性なんかこれっぽっちもない!」 「帰ってくるなりうるさいわねー。大きな声出さないでよ、近所迷惑でしょ」 由真とるーこが居間から出てきた。 「どうした、うー、何を騒いでいる?」 「聞いてくれよ二人とも、このみの奴がいきなり――」 「タカくん、このみがこの格好で出迎えたのが不満みたいなんだ。メイドさんのマネをするならまず 服装からとか言って――」 「誰もそんなこと言ってねーよ! 捏造してんじゃねぇ!」 「今、メイドさんってちょっとしたブームだからねー。 知ってる? あの服って、高いのだと3万円以上するらしいよ」 「由真も人の話聞けよ! って言うか何でそんなこと知ってるんだよ!?」 「メイドサン、とは何だ、うーゆま?」 るーこがメイドさんに興味を示したようです。 「『ご主人様』って偉い人に仕える女の子のこと。掃除洗濯料理に買い物、身辺警護もやらなきゃ ならない過酷な仕事よ。あと、ご主人様に命令されたら夜のご奉仕も」
いや、身辺警護と夜のご奉仕は違うと思うな〜。もしかして例のギャルゲーの影響? 「まるで奴隷だな。うーはそのような隷属をうーこのに求めているのか?」 すっかり信じ込んだるーこが俺を睨む。 「違うって! 何もかも違うって! ああもう、どうすればいいか分かんねぇ〜っ!!」 頭をかきむしる俺の肩をポンと叩き、このみは、 「とりあえず、お風呂に入ったら?」 ……こ、このぉ、元はと言えばお前が、 「だね、なんかたかあき疲れてるみたいだし、さっさと入りなよ、お風呂」 「そうだな、風呂に入って、一日の疲れを癒すといいぞ、うー」 ニコニコと笑う由真とるーこ。 ……もしかして俺、からかわれていた? ムカついてたものの、とりあえずこのみたちの勧めに従い、風呂に入る俺。 ザパーン。 湯船に身をゆだねる。ちゃんと肩までつかって、と。 ……んあ〜、いい気持ちだなぁ。ちょっと熱めの湯加減が、むしろ心地よくさえ感じられる。今日 はハードな一日だったから、普段以上にそう感じるのかもなぁ。――お、いい匂いだな。入浴剤が 入っているのか。これは――ジャスミンってヤツかな? よく分からないけど、まあいい匂いだから それでいいや。 「ふぅ〜っ、極楽極楽」 我ながらおっさんじみた独り言を吐いたあと、お湯をパシャッと自分の顔にかける。そして顔を 手で拭って、 「――ぷはーっ」 これまたおっさん臭いが、まあ、別にいいか。
このみたちからは「後の人は気にしないで、ゆっくり入ってきて」と言われている。お言葉に甘え て、そうさせてもらおう。 ちなみに河野家のルール上、普段から俺は一番風呂と決まっている。と言っても、俺がこの家で 一番偉いとか思われているワケではなく、その理由には複雑な乙女心というものが絡んでいるのだ。 ある者は『たかあきの後なんか絶対イヤ!』と言い、またある者は『私の後にたかちゃんが入る の!? だ、ダメだよそんなの、恥ずかしいよぉ〜!』と言い、またある者は『貴明はシャワーだけ 使えばええんや』と言い、またある者は『あのぉ……私たちが入った後、お湯を入れ替えてから貴明 さんが入る、と言うのはどうでしょう?』と言い……。 みんなが俺を意識して、かつ意見がバラバラなものだから始末に負えない。結局はタマ姉の鶴の 一声で『湯船の中の抜け毛やヘンなものはちゃんと取っておくこと』を条件に、俺が一番最初と決ま ったのだ(ヘンなものって何だよとは思ったが……)。 で、その『抜け毛とヘンなもの』をとるためのアイテムもちゃんと用意されている。ストッキング と針金で作った、ゴミ取り網だ。ちなみに製作者は花梨。UFO探知機に比べたら楽勝だよと、三分 とかからずに作ってみせた。さすがである。 ――にしても、静かだなぁ。……ちょっと違和感。 でもどうせ風呂から上がれば、またみんなに囲まれて賑やかになるんだ。この静かな時間、むしろ ゆっくり満喫するとしよう。 ……いや、まてよ。もしかしてこの後、誰かが乱入してくるなんてことは…… ――は、はは、馬っ鹿だなぁ俺。誰かが「お背中でも流しましょうか?」なんて、水着姿(もしく はバスタオル一枚)で入ってくるとでも言うのか? ベタにも程があるっての。 あ〜あ、馬鹿なこと考えてないで、そろそろ一旦上がって身体でも洗うかな―― コンコン。 「貴明」 「る、瑠璃ちゃん!?」
ドアの向こうから瑠璃ちゃんの声。な、なんで瑠璃ちゃんが!? ま、まさか!? 「替えの下着とパジャマ、ここ置いとくで」 な、なぁんだ。そういうことかぁ。ああ、ビックリした。 そう言や俺、このみたちにせかされて風呂場に直行したから、替えの下着とか用意してこなかった んだよな。それを瑠璃ちゃんが持ってきてくれたんだ。 同居したての頃は俺の下着なんて見るのも嫌がってたのに、今じゃこんなことまでしてくれるよう になるなんて――瑠璃ちゃん、変わったな。 「うん、サンキューな、瑠璃ちゃん」 「ん。――その、湯加減はどうや?」 「うん、ちょうどいいよ。気持ちよくて寝ちまいそうだ」 「おぼれ死んでも知らんで」 言ってることとは対照的な明るい声。 「ああ、せいぜい気を付けるよ」 何となくそれが嬉しくて、そんな言葉を言い返す。と、 「貴明と瑠璃ちゃん、ラブラブや〜☆」 「さ、さんちゃん!?」 え、珊瑚ちゃん!? 「貴明が風呂入った聞いて、そしたら瑠璃ちゃん黙って居間を出て、どうしたんやろ思て後つけたら 貴明の着替えを用意して持っていくんやもん。まるでお嫁さんみたいやったわ〜」 「あ、う、うぅ……」 言葉を詰まらせる瑠璃ちゃん。 「けど今ひとつ物足りないな〜。やっぱここは『お背中、流しましょうか』やろ」 だからそれはベタだってば珊瑚ちゃん! 「う、ウチ、そんなこと絶対言わへんもん!」
支援
「あかんよ瑠璃ちゃん。貴明には日頃お世話になってるやろ。ここはご恩返しや、背中流してあげて、 ついでに頭も洗ってあげて、ついでに瑠璃ちゃんも一緒に入って、そしたら貴明、極楽浄土や〜☆」 「ぜったいせぇへん! 貴明なんか地獄行きやー!」 「瑠璃ちゃん一人で恥ずかしいなら、ウチも一緒に入ってもええよ〜。 ほな貴明、ウチも入るからちょっと待っててな」 「さ、珊瑚ちゃん!? ダメ! 絶対ダメ!」 「貴明も恥ずかしがり屋さんやな〜。せやから瑠璃ちゃんも素直になれないんやな。 よし! ここは一つ、三人仲良く裸になって、腹を割って話し合おうやないか!」 「何だよその、社員旅行で上司が部下の本音を聞くために一緒に風呂に入らないかって誘うような 台詞は!? 俺たちまだ学生だし、第一それは男同士で使う台詞だよ!」 「具体的なツッコミやな〜。細かいことは気にせんでええやん」 気にしますよ珊瑚ちゃん。特に性別は重要ですよ。 「さんちゃん服脱いだらあかんて!」 ま、マジで脱いでるの!? 「瑠璃ちゃんも早よ脱がな。裸の付き合いや〜」 「せやからそれはあかんてさんちゃん!」 服を脱ごうとする珊瑚ちゃんと、それを止めようとしている瑠璃ちゃん。頼む瑠璃ちゃん、何とか 珊瑚ちゃんを止めてくれ! 「どうしたの瑠璃ちゃん、さっきから大きな声――げ」 あ、由真の声。 「さ、珊瑚ちゃん……あんたたち、何してるの?」 「ち、ちゃう! さんちゃんだけや! さんちゃんが、貴明と一緒に風呂入りたい言いだして、せやからウチが止めてるんや!」 「瑠璃ちゃんがウチのこと裏切った! お姉ちゃんショックや〜」
「ウチ裏切ってない! さんちゃんがあかんこと言うからや!」 「成る程ねぇ……」 少し間をおいて、 「撤収!!」 「らじゃ!!」 由真の掛け声に瑠璃ちゃんが答える。 「……え? わ、由真、瑠璃ちゃん、いきなり何するん? ちょ、ちょっと、どこ行くん? ウチ貴明とお風呂入るのに〜! 連れ出さんといて〜! あう〜っ、由真も瑠璃ちゃんも、いけずやぁ〜!!」 バタン。 今のは更衣室のドアが閉まる音。由真と瑠璃ちゃんは二人して珊瑚ちゃんを担ぎ出したのだろう。 かくして、風呂場には再び静寂の時が訪れた。はぁ……。 俺が風呂から上がって、その後みんなが順番に入って、全員風呂が済んだ頃には、もう寝る時間。 俺の隣で、少し前からうつらうつらと船を漕いでいたこのみの肩を揺すり、 「ほら、このみ、上のベッドで寝ろ」 「うう〜、まだだいじょうぶだよ〜」 「無理すんなって」 「むりじゃないよ〜、まだおきてる〜」 そうは言うけど、今にも寝てしまいそうなこのみ。 「みんなだってもう寝るし、俺も眠たいの。だからこのみももう寝ろ」 「う〜、……じゃあ」 このみは俺に両手を差しだし、 「おんぶ」
「ダメ」 「ええ〜っ、なんで〜?」 「お前ね、郁乃のこと忘れてないか? 俺は郁乃をおんぶしなきゃならないから、お前はダメなの」 「うう〜っ」 眠気でぼーっとしていても、郁乃のことは分かっているようだ。よし、じゃあ―― 「たかあき、郁乃ちゃんなら任せて」 「由真?」 「郁乃ちゃんはあたしがおんぶするから、たかあきはこのみちゃんをおんぶしてあげなよ」 「え、いや、大丈夫か由真? って言うかヘンに気を使わなくてもいいぞ、こいつワガママ言ってる だけだし」 「いいじゃないワガママ。滅多にない機会なんだから、そのくらい聞いてあげなよ。 郁乃ちゃんならあたしでも大丈夫だから」 「勝手に決めないでよ。あんたがおぶっていいなんて、あたし認めた覚えないんだけど」 当の本人抜きで話を進めたのが気に入らないのか、郁乃が由真に噛みつく。 すると由真は何故かいやらしい笑みを浮かべ、 「あら、あたしじゃご不満? やっぱ、たかあき王子のお姫様だっこの方がいいのかしら?」 「な!? そ、そんなこと言ってないでしょ!」 真っ赤になる郁乃の前にしゃがんで、由真は、 「あたしさぁ、これでも一応、あんたのお姉ちゃんの親友なのよ。親友の妹の面倒くらい見させてよ。 ね、いいでしょ、あたしがおんぶ」 「由真……」 愛佳は親友の言葉に感動している様子。そして郁乃も渋々、 「……わ、分かったわよ、そこまで言うなら」 「よし決まり。じゃあホラ、乗っかって」
「あ、由真ちょっと待って、手伝うから」 愛佳が手伝い、郁乃が由真におぶさる。そして由真はよいしょと立ち上がり、 「――うん、大丈夫。じゃあ行こうか。 それにしても郁乃ちゃん、いい加減あたしのこと”あんた”って呼ぶのやめてよ。 さっきも言ったけど、あたしは愛佳の親友なんだから、由真さんとか由真先輩とか、名前で呼んで 欲しいんだけどな。あ、由真お姉ちゃんでもいいよ」 「……はいはい、分かりました、由真先輩」 「うん、よろしい」 多少ふてくされ気味の郁乃だが、由真は気にしていないようだ。 愛佳を伴い、歩き出す由真。うん、ふらついてもいないし、ホントに大丈夫そうだな。 さて、じゃあ俺は、こっちのワガママお姫様をおんぶしますか。 「ほれ、来い」 このみに背中を向けると、すぐにこのみがおぶさってきた。 「えへ〜、このみ幸せ〜」 「はいはい、そいつはよかったね」 「あ〜、このみだけずるい〜。なーなー貴明、ウチと瑠璃ちゃんもおんぶ〜」 珊瑚ちゃんの抗議。けどさすがに先程の地獄を繰り返す気は無い。俺は車掌の口マネで、 「え〜、誠に申し訳ございませんが〜、本日コレが最終電車でございま〜す」 「えへ〜、しゅっぱーつ」 このみの掛け声に従い、歩く俺。 「ええ〜、つれないな〜。――ほなウチ、この駅に泊まる〜。明日の朝までソファーでごろ寝や〜」 「……お客様、それはご勘弁願いま〜す」 つづく。
どうもです。第50話です。
>>404 さん支援thxでした。
……あーあ、50話だって。50話も書いてしまいましたよ。
以前どなたかに「100話まで書くつもりですか」と聞かれたけど、いい加減シャレにならなく
なってきたな。そろそろまとめに入らないと……(--;
河野家の、いつもと少し違う土曜日は、ホントにあともうちょっとだけ続きます。
河野家キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!! 毎週乙であります
411 :
名無しさんだよもん :2006/03/27(月) 21:06:01 ID:PiI8cIE00
gj!! はじめてライブ読みした
河野家喜多ーーー!!! とうとう50話ですか^^; もうすぐ(もう?)連載1周年ですね。 風呂に入ってる間が妙に静かだったのは何かの伏線かと思いましたが 違うのかな?^^; それとも騒がしいメンツ(タマ姉、花梨?)がいないからなのかな? しかし、最後はまた「おんぶ全員参加」かと思わず身構えてしまいました^^; ところで、ここからどうまとめに入るおつもりですか、とw とりあえず100話まで期待してます。 1年後ぐらいでしょうかね?w
413 :
名無しさんだよもん :2006/03/27(月) 21:16:28 ID:frx2xmcr0
毎週お疲れ様です!! 河野家も50話かぁ〜。 河野家はまだまだ続いて欲しいですね〜。 何はともあれ100話まで期待してます。
過剰な期待の押し付けはよしましょうや。
河野家毎回乙であります 毎週楽しみにしてるので終わってしまうのはちょっと 寂しい感じもしますが、これからも頑張ってください
おもしろければ何話まで続けたっていいじゃない
河野家北ーーーーヽ(`・ω・´)ノーーーー!!!! 今日は河野家を楽しみに仕事してきましたw いやー、もう50話ですか。 とりあえず、おめでとうございます。そしてお疲れ様ですm(_ _)m 作者様が終わりにすると言うなら、それは仕方ない事ですよね(^_^;) まぁ、個人的にも100くらいまでは見たい気もしますが(´・ω・`) とにかく、今回もGJでした!!
>>416 まったくの同意見
まあ逆に言えば面白くなくなるなら終われってことだが
この調子なら全然そんな心配ないな
まあこのクオリティを保ったまま出来るかぎり続けてくださいな
河野家開始がいつかを調べたが、昨年の4月26日らしい(5スレ目)。 もうすぐ一周年か、すげえわ。
GJ 続きを期待しています。
お昼休み。 昼寝でもしようかと生徒会室にやってきただけなのに。 俺の目の前には、小さなスプーンと山盛りにすくい上げられた ヨーグルトが差し出されていた。 * * * * * * * * * 事の発端は数分前。 「お昼、ですか?」 「あ――」 生徒会室にはすでに先客がいた。 いつもの席にぽつんと座り、なにかをちまちま食べる久寿川先輩。 「ヨーグルト?」 「お、おかしい? ヨーグルト食べたら?」 「あ、いや、その。そういうのも食べられるんだ、と思って」 「イジワルね」 なんとなく、ヨーグルトを食べる先輩の姿に見入ってしまう。 先輩はちらちらとこちらの様子をうかがっている。
「河野さん?」 「え?」 「た、食べたいの?」 「い、いや! そんなことは!」 じっと見ていたのを、食べたがってると思われたらしい。 いいからいいから、先輩がどうぞ、とアピールしておく。 腑に落ちない様子で食事を再開しながらも、ちらちらと俺を気にしている様子の先輩。 遠慮せずに、と手で示したりしているうちに、先輩はヨーグルトを完食した。 「――」 なぜか思いつめた様子の先輩。 明らかに食事を終えたばかりの雰囲気ではないんだけど…。 そんなことを考えていたら、先輩は突然立ち上がって、部屋を出て行ってしまった。 「じっと見てたから、気を悪くしちゃったかな…」 バツの悪さを感じたのも束の間、先輩はビニール袋を片手に部屋へと戻ってきた。 ゴソゴソと袋を探っては、何かを机の上に並べていく。
「……ヨーグルト?」 机の上に並べられたのはさっきと同じようなヨーグルト。それも5つ。 先輩はその中のひとつのふたを開け、スプーンを突き立てる。 「あ、あの――河野さん?」 「はい?」 先輩は、はぁと大きな息を吐くと、顔を背けたまま言った。 「た、食べる? ヨーグルト」 「あ、いえ、その――遠慮しておきます」 お昼はもう食べたし、それに昼寝しにきただけだから。 俺の答えを聞いて、先輩はのそのそとスプーンを口に運ぶ。 「――」 なんか睨まれてる。 俺、なにか機嫌を損ねるようなこと、言ったかな? 「た、食べてもいいのよ? ヨーグルト」
そこでハタと気が付く。 ひょっとして。 先輩、俺にヨーグルトを食べて欲しいのか? 先輩、超偏食家で人嫌いだし、いつもこうやって一人で食事してるのかも。 時々は誰かと一緒にお昼ご飯を食べてみたかったりするのかな? それなら――。 「あー、えっと、先輩。それじゃ、もらえますか? ヨーグルト」 ぱあっと先輩の顔がほころんで、頬にほんのりと赤みがさす。 やっぱり先輩のこの笑顔はとても可愛いと思う。 こんな些細なことでこんなに喜んでもらえるなら、どんなことでもしてあげたいとすら思ってしまう。 俺はヨーグルトを受け取ろうと、席を立って先輩に近づく。 アロエ入り、苺入り、色々なバリエーションの中からどれを選ぼうかと手を伸ばしかけた瞬間、 それは俺の目の前に突き出された。 小さなスプーンと、山盛りにすくい上げられたヨーグルト。
「せ、先輩? これは…」 先輩は顔を真っ赤にしたまま、俺の顔の前にスプーンを差し出している。 腕はフルフルと震えていて、山盛りのヨーグルトは今にも零れ落ちそうだ。 「ど、どうぞ――」 「えーっと、これはその、つまり…」 きっと俺の顔も真っ赤になってるはずだ。 混乱して思考がまとまらないけど、これはいわゆる「あ〜ん」というヤツだ。 恋人が相手の口に直接食べ物を運んで、食べさせてあげるという、あの、伝説の。 どうすればいいのかわからずオタオタしていると、先輩も恥ずかしさが頂点に達したのか 腕の震えが激しくなっていく。 山盛りのヨーグルトは当然、小さなスプーンから零れ落ちてしまう。 「あっ!」 危ない! ――危なくはないのだけれど、俺はとっさにそれを口で受け止めてしまった。 「あ――」 真っ赤になりながらも目を見開いて俺を見つめる先輩。 先輩が差し出していたスプーンは見事に俺の口に収まっていた。
うにょ
おいしい。 いつも食べているヨーグルトとは比べ物にならないぐらい甘く感じる。 これが「あーん」の魔力なのか。 「――っ」 スプーンから手を離し、思わず顔を背ける先輩。 自分からやっておいて、俺より照れるなんて。ずるいと思う。 「あーん」を成立させてしまった俺はにわかに冷静さを取り戻していた。 対照的に動揺し続ける先輩を見ていると、子供っぽい悪戯心が芽生えてくる。 俺はスプーンでヨーグルトをすくいあげると、先輩に声をかける。 「久寿川先輩」 「な、なにかしら? 河野さ――」 先輩の目の前にスプーンとすくいあげられたヨーグルトを突き出す。 冷静さを装おうとした先輩の虚勢を打ち砕くには十分すぎる攻撃だった。 「こ、河野さ――これは、あの」 「先輩、どうぞ」 ずいとさらにスプーンを突き出す。
「――」 十分に赤くなっていた先輩の顔が、よりいっそう赤くなる。 二人とも無言。 ほんの数秒なのに、まるで何時間にも感じられる間。 俺自身の精神が参りそうで、手を引っ込めようかと思った瞬間――。 おずおずと先輩がその小さな口を開けて。 あむっ、とヨーグルトを食べた。 頭に血が上る。 耳まで赤くなっていく音が聞こえたような気がした。 これは……照れて顔を背けても仕方ないと思う。 「――おいしい」 照れながら、はにかんだような笑顔でそんなことを言われたら。 何がなんだかわからなくなっていく。 ぐるぐる回る目の前に、再び先輩の手によってスプーンとヨーグルトが突き出された。 「こ、河野さん。あ、あーん……」
何度かの攻防を繰り返して、ヨーグルトはようやく空になった。 2個目に手を伸ばそうとする先輩を何とかなだめ、椅子に座る。 おかしいな、俺、昼寝をしにきたはずなのに。 午後からの授業が不安になるほど、疲労しきっていた。 先輩は名残惜しそうにヨーグルトの残りを手で突っつき回している。 うう、ちょっと悲しそうだぞ。 口を尖らせて、時々こっちをちらちらと見ている。 「うう…」 確かに疲れはしたけれど、なんとも言えない幸福感を感じているのも事実だった。 となると、このセリフも言わないわけにはいかないのか。 気合を入れろ、河野貴明。 たかだか一日やそこら、ヨーグルトを食べるぐらいが何だっていうんだ。 先輩が喜んでくれるのなら、なんだってしたいと思ったのはホントなんだから。
「あー、あの、先輩」 「な、なにかしら?」 驚いて先輩が顔を上げる。 もしかして、また俺を怒らせたとか思ってるのかな。 どんよりと、表情が暗い。 まったくもう、この人は。 そんな不安を和らげるように、できるだけ優しく問いかける。 「余ってるヨーグルト、明日も食べましょうか?」 先輩は照れたようなはにかんだような、あの素敵な笑顔を浮かべて呟いた。 「バカね――」 俺の予想に反して、それから丸一週間、ヨーグルトがお昼ご飯の座を譲ることはなかった。
長文失礼しました。 メモ帳で書いてたんで改行多くてスマソ。
>>431 GJでした!
もどかしくてとても良いです!
次回にも期待します!
大変GJでございました 最後の方でまーりゃん先輩とかタマ姉あたりが覗いてて、ニヤニヤしながら出てくるのだろうかとか思っていたけど ストレートにラブラブに終わって(*´Д`)
GJ!! こういうのを待ってたよ〜 やっぱ、ささらはいいよね 次も期待してます。お疲れ様
GJ!!!!!!!!!! 『ささらヨーグルト』ってタイトルなもんだから、てっきり 「ささら味のヨーグルト…?それってつまり…??」 とか想像した。 バカだ。本当にバカだよ。
>>435 お前は悪くない。
悪いのはささらの可愛さです。
(*'д`)ハァハァ
>>431 GJ!! ささらSSは久しぶりだったので嬉しい限りです(`・ω・´)
やはりささらの可愛さは異常であります(*´∀`)b
>>435 漏れだけじゃなかったかw
やはりそう思うよなww
失礼致します。作者です。 本作は「その妹、凶暴につき」の第二作目に当たるSSです。 まず、先にお断りしておかなければならないのが、本作ではいわゆる危険物?が使われております。 「なんと言っても長い・オリキャラがいる・格闘物?・TH1のキャラが出ている」 などです。その辺を注意・覚悟の上で、読んでやる!という方には、感謝以外の言葉はございません。 それでは、後ほど、後書きにて。
『ボクの回路に電流が流れると、そこには闘志が生まれるんです』 少し前のスポーツ新聞の小さな記事。写真には赤毛の女性型ロボットが写っており、 その下には選手の名前が紹介されていた。『ミルファ選手』、と。 ゴチッ! 「あがっ…」 ギロリ 「あ…、ご、ごめ〜ん…貴明」 ここは俺の家、河野家。今は夜の10時過ぎ。寝るまでの時間つぶしにと居間でテレビをみている。 ソファには俺と、すぐ隣にメイドロボのミルファが座っているのだが、 見ている番組がエクストリームという格闘番組のためか、ミルファの振り回す手や足がこっちに当たる。 今もミルファの突き上げた手が俺の顎に命中。 ―――痛い 「好きなのはわかったから、もう少しおとなしく見てくれよ」 「う〜ん、ついつい体が…、ごめんね」 「しょうがないなぁ…」 と、座った位置をちょっとずらし、ミルファから距離を一人が座れるくらいあける。 すると、ミルファも位置をずらして俺のすぐ横に座り直す。 俺が逃げる。ミルファが追う。たいして大きくないソファの端に追いつめられた俺は観念する。 「わかったから、手を振り回すのはやめてくれよ」 「は〜い、えへへへ」 ミルファは誤魔化すように照れ笑いをしたが、すぐにテレビに注意を戻す。
テレビではいよいよクライマックス。チャンピオンが猛攻撃を仕掛けていた。 そして、チャンピオンのとどめのハイキックが炸裂。戦いの幕がおろされた…。 が、人(いちおうご主人様)の言うことを聞かないメイドロボの肘鉄が俺のみぞおちにも吸い込まれる。 ―――ナイスボディ! 危うく、俺も人生の幕をおろされそうになる。 「ミ…ミルファ…あのなぁ…」 「だ、大丈夫…?」 ミルファは悶絶している俺が絞り出す声にオロオロしていたが、天の救いか地獄の呼び出しか、 家の電話が鳴るとあっさり俺(たぶんご主人様)を見捨てて、電話に向かって行ってしまう。 逃げるか…普通…。 「はぁ〜、何やってんだろ…ボク…。」 ミルファは受話器に手をのばし、さっき自分のやったことを反省する。 ダメダメと頭を振り、雑念を振りほどくと電話にでた。 「はい、河野と申しますが…」 「夜分失礼致します。そちらに、ミルファと名付けられたメイドロボがいらっしゃると伺っておりますが」 「ミルファは、ボクですけれど…、何かご用件ですか?」 声の感じから女性、しかもロボットと思われる口調に、なんだろ…と不思議がる。 電話の向こうでは、こちらがミルファであるのを確認すると別の人に交代している様子が伝わってくる。 次に電話から聞こえてきた声、少し年季の入った男の声は、ミルファにとって忌まわしい記憶を蘇らせた。 「ひさしぶりだねミルファ、ずいぶん探したよ」 「…………教授」
「どうかね、昔のことは水に流して、帰ってこない…」 「この電話番号は現在使われておりません。お掛けになった電話番号をお確かめの上、もう一度お掛け直しください」 最後まで聞き終えずに どっガチャンと受話器をたたきつけると、すかさず電話線を引っこ抜く。 響き渡った音に驚いて、俺は腹をさすりながら様子を見に行く。ミルファは俺に気付いて目線をそらす。 「どうかしたのか?」という問いにも、「何でもないよ」を繰り返しながら、俺の背を押し居間にもどる。 テレビではさっきの試合のハイライトシーンが終わり、来週の試合予告をやっていた。 派手なリングにコスチュームの女性型ロボットと思われる試合。 ワールド・レディス・ロボット・プロレスリング(WLRP)の試合という内容だった。 「へえ、こんなのあるんだ、ミルファ知ってた?」 俺の問いかけに答えもせず、ミルファは画面を凝視している。 ミルファの視線は画面のリングではなく、リングサイドの人物に注がれていた。 来週は世界チャンピオンに日本の挑戦者が挑むらしく、挑戦者の女性型ロボットが映し出され、 赤い髪のショートカットでなんとなくミルファに似ているけれど、ミルファを見慣れている俺には、 その生気のこもっていない瞳はロボットその物だった。アナウンサーがマイクを向ける。 「では、来週いよいよ王者に挑む、『ミルファ』さんに、意気込みを聞いてみます」 テレビには俺の知らないミルファがインタビューに答えていた。静かな晩だった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
次の日の朝、俺はミルファに起こされた。ごく普通に…。 のし掛かってお目覚めのキスを迫るわけでも、男の生理現象を発見し、嬉々としてパンツを脱がそうともしない。 ―――おかしい、まるでメイドロボみたいだ… ミルファは俺の小声で漏らしたセリフを聞きつけ、半眼でじーと俺の顔をみると 「貴明は、ボクをいったい な ん だ と 思っているわけ?」 「…メイドロボでございます」 「うっ、そ、そりゃ…そうだけど、大切な人ですーとか恋人ですーとか言ってくれても…ゴニョゴニョ」 扉をツンツンと突っついていたが、我に戻って「早く食べてね」とだけ言い残し部屋を出て行った。 俺は食卓について用意された朝食を口に運ぶ。 昨日のテレビのことが気になり、チラリとミルファを見るが、どうも上の空みたい。 「あ〜〜、ミルファ…さん、昨日のテレビのことだけど…」 「!………」 「ミルファって名前、よく使われるのかな……って、おおおお」 静かに聞いていたミルファだったが、徐々に髪の毛が逆立ってくる。 ―――猟友会のみなさん、人食い熊がいます! 目の前に… 「お、お、怒るな、とりあえず落ち着け、なっ!」 「ミルファは、ボクの、ボクだけの名前だよ! それを、あいつが勝手に!!」 「あいつ…??」 「………」 再びの沈黙。長い沈黙。とりあえず俺は食事を再開する。せっかくのご飯が冷めてしまう。 美味い朝食が台無しだな。そうだ、ここはひとつ…。
「料理……、上手くなったよな、美味しいよ」 「えっ?」 と、一瞬キョトンとしたが、ウキウキ顔に早変り。単純な奴。 「ボク、料理下手だから頑張ってるんだ、美味しいって言ってくれたら嬉しい」 「お、おい、まだ食べてる最中だって」 いきなり抱きついてきたミルファのせいで、俺は手に持ったお茶碗を落としそうになり文句をいう。 むぅ〜と、不満げな表情をしながら、しぶしぶ抱きついた両手を放した。 やがて、軽いため息に不安と怒りを乗せてはき出すと、ミルファは静かに語り始めた。 「ボク達が研究所にいたときにサッカーロボだったのは姉さんから聞いたよね? ボク達三人は、そりゃもう強くて周りから一目置かれるくらいだったんだ。 ただ、シルファは頭脳プレイに容量を取られていて、ちょっと鈍い所があってね…。 で、ある試合で……シルファが狙われた。 ボク…頭にきて、相手のロボットを蹴倒して踏んづけてやったら……。 反則取られて、試合には負けるは、姉さんには嫁いびりの小姑みたいに怒られるは、 シルファは自分のせいだと反省モードになるはで、もう大変。」 ミルファは、「いやー、まいったまいった」と、後ろ頭をぽりぽりとかく。 が、すぐに真面目な顔になると話を続けた。俺はだまって耳を傾けた。 「そんな時だった、ボクをスカウトしたいって奴が現れたのは…。 (―――強くなりたくはないかね? あいつは、そう言った…) あいつは『教授』と呼ばれていたからどこかの教授なんだと思う。 腕は確かだったみたいで、来栖川からの援助でロボット大会の参加選手を開発とかしてたから…。 それでね…、ボクは研究所の許可で教授の元にしばらくいたんだ。 格闘とかボクには、相性が良かったみたいで、連戦連勝。 このまま行けば世界が見えるってとこまで行ったんだけど……。 ちょ〜とつまんない事があってやる気ダウンの上に、ミスって派手に壊れちゃってね〜、 引退することにしたんだ。
それだけのことなんだよ、それだけの……。どう、つまんない話だったでしょ?」 淡々と話していたが、最後には皮肉な笑みを浮かべて俺に問いかける。 俺は、嫌なことを思い出させちゃったかなと少し心配になるが、肝心なことを聞いてなかったことに気付く。 「あ、でも、どうしてテレビのロボットも『ミルファ』だったんだ?」 「テレビで見たあの動きなら、よく知ってる。だって、あれはボクの動きだもの。 おそらくボクの……コピーだね」 話し終えたミルファに俺はそれ以上何も聞けずにいた。ご飯を食べ終わると、お詫びを含めて気分転換を提案する。 「嫌なこと話させたお詫び…とは言えないけど、今日は二人でどっか行こうか?」 「えっ?」 「いや、天気も良いし、がんばってるご褒美に…」 「デート? デートだよね! デートなんだ!! よし、今日の二人の予定を『デート』と命名する!!」 ―――命名されました 朝日を浴びて一斉に咲き出す朝顔を思わせるように、ミルファは表情に明るさといつもの強引さを取り戻す。 行き先は定番の遊園地となり俺は着替えに二階に上がる。ミルファは俺の背中が消えるまで見送ると、 握りしめた拳を見つめ、自分の背負った罪を呪い、そっとつぶやく。 「ボクは、ただ、シルファを守りたかった…だけなのに……」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「う〜〜ん、満足ぅ! やっぱ、ジェットコースターは良いよね〜」 大きく伸びをしながらミルファは今日の遊園地の感想を漏らすと、「うふふふ」と俺に腕を絡ませてくる。 ひまわりを連想させる笑顔に俺もつられて笑顔になる。 しかしそんな時間は公園の側まで来たときに不意に終わりを告げた。 俺は急に立ち止まったミルファに腕を取られ躓きそうになる。 どうしたとミルファの顔をみると、俺の顔をじっと見つめている。 ミルファの目がこれ以上は真剣にできないと言っていた。 「ねえ、聞かせて。貴明は、ボクのこと好き?」 「ど、どうしたんだよ、急に……?」 「どうしても、今、聞かせてほしいの。ちなみに、ボクはぞっこんです」 「す、好きとはハッキリ言えないけど……。ミルファといると、楽しいよ。これからも側にいて欲しい…かな」 「そっか……。ありがと、その言葉が、ボクに勇気を与えてくれる……」 ミルファの目がやさしく閉じられ、次に開かれたとき、その瞳には歴戦の戦士が持つ光が宿されていた。 視線を俺から外し前方を睨みつける。そっちに視線を移すと公園の側に大きめのワンボックス車が停まっており、 その側に背広姿の中年男性と、昨日テレビで見た女性型ロボット、コピーされたミルファが立っている。 俺は、今の状況に「逃げる」という選択肢が用意されていないことを感じ取っていた。 公園では、教授のミルファへの説得が続けられてはいたが、傍目からみても絶望的だった。 ミルファ自身、全く聞く耳を持っていない。うんざりとした表情から本気で嫌がっているのが伺える。 「戻ってきてはくれないかね。昔のことは謝るから。 キミも知っているだろう、来週には世界戦がある。せっかく巡ってきたチャンスなんだ、 キミのためにも、キミを作った姫百合君にとっても名誉なことだと思うのだがね……」 「……ふぅ、興味ない…。母さんはボクに輪をかけて興味ないだろうね」 「私の立場も少しは理解してくれないかね。キミが突然にいなくなって、連勝から連敗に…。 キミのコピーを入手して、今の地位まで返り咲くのに、どれほど苦労したと思っているのかね」 「自業自得」
「大体ロボットは、人の役に立つために作られたのであろう! 何故、私の役に立とうとしないのだっ!」 「嫌いだから」 ミルファは教授の説得を、にべもなく断ると、コピーを指さし言った。 「とにかく、こいつにさせればいい。ボクには関係ない」 「それができれば苦労などせん! 相手はおまえを一度、再起不能に追い込んだチャンピオンだぞ! DIA(ダイナミック・インテリジェンス・アーキテクチャ)の動作が不完全なコピーで、勝てるわけがない!」 「やっぱりね、そんなことだと思ったよ。母さんが警告しておいたはずだよ」 教授は忌々しく思い出す (「みっちゃんのコピー〜、手に入れたからって、おっちゃんには無理やで〜、はよぅあきらめや〜」と) 「姫百合の小娘なんぞに…」 「ボクの生みの親を、小娘呼ばわりするなっ!!!」 完全に逆鱗に触れられたらしく、ミルファは大声で怒鳴り上げると、俺に向かって帰ろうと言ってくる。 「用件は済んだみたいだし、帰ろ。二度とボクの前に顔を見せるな!」 「……待ちたまえ。どうしても私にはキミが必要なんだよ……。 キミのDIAが何故作動するのか、調べさせてもらう。どうしてもだ…」 俺は焦る。大いに焦る。 ―――そんなことされたら、ミルファとやっている、ベッド上の肉弾戦が見られてしまうぅ!! 「最初から、無事に帰すつもりなんか、なかったくせに…」 「わかっているなら大人しく付いてくることだ、でなければ……その少年も無事では済まなくなる」 コピーのミルファが一瞬で俺の前に移動し、俺は自分に、何をされたかもわからず吹き飛ばされていた。
ミルファは呆然とそれを見ていた。吹き飛ばされた俺が地面に崩れ落ちていく様を。 俺の名を誰かが呼んでいる。叫んでいる。目の焦点が合ってくると、それがミルファだとわかる。 一瞬気を失ってたのかな? 頬が痛い。口の中に錆びた鉄の味が広がってくる。いててて…。 俺はミルファの顔を見つめていた、なんか…変だ…おかしい。ミルファの瞳には怒りの色が消えていた。 ただ、じっと教授を見ている。ミルファの心をじわりと浸食しつつあるものがあった。闇だ。 (「シルファ!危ない!」叫びながら、駆け寄る。けど、ボクは間に合わなかった。 グランドに崩れ落ちていく妹を、ボクは守れなかった、守りたかった、だから強くなりたかった…。 それなのに、また守れないの? また守れなかったの? 守らせてくれなかったの? 好きなんだよ! 大好きなんだよ!! 好きなだけじゃ守ることすらできないの!!! あいつがやったの? あいつに傷つけられたの? あいつに苦しめられているの? ……あいつを……あの生き物を……八つ裂きにしたら……どんナニ……タノシイダロウ…) ミルファの瞳に光が灯ったのだが、それを見て俺の背中に冷や汗が吹き出てくる。 やばい、その色はやばい、とにかくやばい…そいつは、憎しみの色だ。 闇に取り憑かれた口を開き、呪詛の言葉をミルファは口にしようとする。 「………… コ・ロ・シ・テ・ヤ・(ガジッ)」 俺は最後まで言わせないために、ミルファの口を手で塞ぐ。が、指が口の中へ。思い切り噛まれた。痛゛っー!! 俺は歯形の付いた指をふぅ〜ふぅ〜と吹いて、痛みをこらえる。涙が出てきた。 ―――こんな間抜けな方法で止めた奴はそうはいまい 信じられないという表情でミルファは俺の顔をのぞき込む。俺は首を横に振ってやめろと伝える。 「俺はな…、俺は、ミルファに、憎しみを学んでもらうために、好きになってもらった訳じゃないんだ…… 俺は言ったろ、『側にいて欲しい』って。楽しいときや嬉しいときだけじゃない、 悲しいときも辛いときも、二人なら越えられると信じてる。俺を置いて勝手に行くなっ!」
ミルファは静かに目を閉じた。まるで、涙をこらえるようだったが、涙はない。かわりに俺に問う。 「それって、プロポーズ?」 「ぶっ!!! なんで、そうなる!!!」 「もぅ〜〜〜、照れなくっても良いのに〜〜」 いつものミルファだが、頭がお花畑になってる。俺の頭をペシペシと叩くと、真顔になり再び問う。 「ボクと一緒にいると、今回みたいなこと又あるかもしれないよ…、それでも良いの?」 「ミルファが引っ越してきてから、俺の人生はジェットコースターだよ、覚悟はできてる」 「ありがとう、本当に……ほんとうにありがとう」 「だからなミルファ……、ぶっとばしてこいっ!!」 「うんっ!! 守るよ、貴明を! 守るよ、ボクの新婚生活っ!!」 ―――やめて…… 俺を静かに離すと、ミルファはコピーの待つリングへ向かっていく。もう、迷いはない。 二人のミルファが対峙する。ミルファは立ち止まり腰に手をあて、首をかしげてコピーに聞く。 「おまえの名前はなんて言う?」 「……ミルファ」 (ふざけやがって…)、その感じが俺にも伝わってくる。堂々と前進をはじめ、間合いをつめる。 「おまえは、自分が消えるかもしれない恐怖に震えたことがあるか? おまえは、心の闇の暗さに怯えたことがあるか? おまえは、人のくれた小さな光の眩しさに目が眩んだことがあるか? おまえは、人の差し出してくれた手のぬくもりが自分の心に火を付けることを知っているか?」 一言、言う度にメキメキと拳に力を入れ、眼前の敵を破壊するための拳を作り上げる。
「おまえ自身! 何も知らずに、ボクの名を語るなっ!!」 Wake up! Wake up! Wake up! START ――― Dynamic Intelligence Architecture. I call to you. You call to me. I am you. You are me. I am ”Milfa”. Who are you? ――――――――― I am ”Milfa − PRIME” (我は、『原初のミルファ』) (みっちゃん、がんばや〜、いてこましたれ〜) プログラムの奥底に刻まれた、母親の応援がこだまする。 儀式の終わったミルファが拳を高く上げ勝利を誓う。戦士の誓いだった。 二つの影が激突する。唸りを上げる拳、砂塵を巻き上げる蹴り。目まぐるしい攻防。 俺にはミルファの方が押されているように見えた。格闘用ロボットのコピーの技を避けるのが精一杯に見える。 しかし、冷静に相手を見ていた表情が変わった瞬間から動きが変わる。完全破壊モード。 殺気のこもった一撃が繰り出される。 コピーのミルファは、自分の不可解な動きを未だに理解できずにいた。戦いの当初、主導権は自分が握っていた。 そのはずなのに、今は自分が防戦する一方で全く手が出せない。おかしい、自分の体が……。 今も避けたはずの拳が命中してしまう。センサーでは拾えない、何かが自分を押さえ込んでいる。 一撃から伝わってくるものが、DIAを刺激する。自分の体を黒いヘドロが覆っていく。 コピーが初めて体験しているもの。恐怖という感情。それが体を萎縮させていった。 恐怖の底なし沼に体が沈み込む。夢中で手を伸ばし足掻く。 (誰か…、助けて……) その時、気が付いた。相手が何か叫んでいる。
ガードしていた両手がはじけ飛び、無防備の顔面にミルファは必殺の一撃を打ち込みながら吠えた! 「おまえの中の”ボク”を、目覚めさせろ!! 死ぬぞっ!!」 (光だ……) コピーを捕らえていた底なし沼の中に、その光はあまりに眩しく入り込んできた。 ミルファの一撃を食らい、コピーの体がはじけ飛んだ。俺は、終わったのか? と様子を伺う。 だが、ミルファは構えを解くことなく相手を見据えている。うつ伏せ状態のコピーがなんとか上半身を起こす。 ミルファは相手の瞳に光が灯っているのを感じ、問いかける。 「もう一度聞く…。お前の名前は?」 「………ボクの名は……”Milfa − SECOND”(2番目のミルファ)」 「おおっ……、ついに……」 向こうで教授がなにか唸ってる。 ミルファはその返事にニヤリと笑みを浮かべ、一気に間合いを詰めると踵を落とす。 「上等っ!!」 次の瞬間、コピーは四肢を使って跳躍する。まるで獣の動きだ。 ゆっくりと立ち上がった瞳にはミルファと同じ光が宿っていた。 その相手に向かってミルファが宣言する。 「さあ、ここからは未知の領域だっ!」 コピーの動きが見違えるような動きになっていく。それに合わせてミルファの動きも上昇していく。 さっきまでの、まるで光と影の戦いは、光がどんどん強くなり、影が消えていく感じだったが、 今は鏡を見ているような動きを演じている。しかも、どんどんスピードも技の切れもあがっていく。 ミルファの技が繰り出される度に、俺は大気という生き物が悲鳴を上げるのを聞いた。
二匹のどう猛な獣の前に、その悲鳴すらかき消される。 しかし、徐々にではあるがミルファの方が押され始めてきた。長期戦では明らかに不利……。 ミルファは別のことを考えていた。倒す方法はある! が、使いたくないだけ。 コピーの動きがさらに速くなり、危ない一撃をかろうじて避ける。ちっ! 舌打ちして、腹を決める。 (ボクを倒せるだけの力を持ち、ボクが知っていて、相手の”ボク”の知らない技……姉さん、借りるよ!) 今までの構えを解き、左手を腰に、まるで刀の鞘を持っているように軽く握り、 右手の人差し指と中指の二本を、刀のようにその中に納める。 無防備の顔面に相手の右拳が吸い込まれるのを、見切る。耳カバーがはじけ飛ぶ。 懐に入り込んだミルファは居合い抜きのように手刀を引き抜く。 ミルファの手刀がコピーの伸びた右腕の付け根、脇の下を滑り抜ける。コピーは突然右手が無くなった事に驚く。 正確には、関節の柔軟な外装部とその下を通っていた信号ケーブルが切断され、 センサーからの信号が途絶、状況の判断材料がなくなっただけだったが…。 その右手をミルファが掴む。次の瞬間、コピーは体のバランスを崩され地面に叩き付けられていた。 そして……、ミルファの足先は相手の耳カバーを突き破り、頭蓋の中までめり込んでいた。 ミルファが掴んでいた右手を離すとパタリと地面に落ちた。感情を押し殺した顔で相手を見つめている。 「まだ、戦える……。まだ、戦いたい……。マダ、マ…ダ……」 コピーはそうつぶやくと、動かない体を無理に起こそうと足掻く。 ミルファは膝をつくと、そっとコピーの体を抱き起こし、諭すような言葉で言った。 炎が消え、静かで、哀れで、悲しそうで、それでいてどこかやさしさに満ちた瞳を向ける。 「もう良いんだ……、もう良いんだよ。おまえは良くやった。良く戦ったよ。 怖かったかい? 痛かったかい? でも、それを越えたとき、おまえは自分を持ったんだ。 ……ボクは強くなりたかったんだ、妹のために。でも、それは嘘、それしか知らなかったから。 妹に大事な人ができて、妹はその人のために頑張って強くなったよ。 守る必要もなくなり、そして、ボクなんかいらなくなった……。
おかしいよね、おかしいよ……。強くなったはずなのに、必要じゃなくなるなんて……。 そして知った、強さじゃなかったんだ。ボクが必要とし、必要とされるものは……。 おまえにもきっといる、見つけられる。おまえが必要とし、必要とされるものを与えてくれる人が……。 だって、だって……、おまえは……、ボクじゃないか……」 ミルファの肩が泣いているように小刻みに震えている、けれど涙はない。 ミルファの言葉が届いたのか、コピーの目は静かに閉じられていった。 ミルファの体からこもった熱を冷却するため、大量の汗が噴き出てすぐ蒸発していく。 太陽神が二人の戦士のために光を差し込んでくれる。 蒸発した水分が照らされて、キラキラと輝きながら天に昇っていった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
下品な拍手が静寂を破る。教授が手を叩いている。シンバルを持ったサルの玩具の方がマシに思える。 「すばらしい、すばらしいよ、ミルファ! やはり、どうしても連れ帰って調べさせてもらう。 チャンピオンに勝ちさえすれば、新しいスポンサーもロボットも手にはいるだろう。 ……それまでは、大事に使ってやる」 そう言うと、手に持ったリモコンらしき物を持ち出す。公園の側に停めてあった車のドアが開く音が聞こえ、 さっきまで戦っていたコピーと同じ姿の四人が、姿を現しミルファを取り囲む。いったい、何人持ってるんだ? ミルファは俺をチラリと見る。俺は、覚悟を決めて頷く。 その時、一陣の風が公園の入り口から吹き込んできた。夕日を背に受け、シルエットになった女性二人。 冷ややかな言葉に怒気を乗せ、俺たちのよく知っている人は問う。 「ずいぶん、楽しそうなことをなさっているのですね?」 「姉さん、シルファ!」 「イルファさん、シルファちゃん! ……」 俺は、登場した二人の格好良さに、おもわず聞き返しそうになるっ!! ―――BGMは、何が良いですか? コピー達のことなど眼中になしと、イルファさんはシルファちゃんと連れだって平然と俺の所までやってくる。 コピーの一人がイルファさんに拳をお見舞いする…、したが、あっさり絡め取られて、体を空中に放り出される。 地面に落ちた相手のことなど気にもせず俺の側まで来ると、俺の顔の腫れをみて心配そうに聞いてくる。 「大丈夫ですか、貴明さん?」 「うん、なんとかね……、それよりも、ミルファを、ミルファを助けてやってっ!」 「ミルファちゃんをですか?」 そう言うとイルファさんは視線を公園の中央に戻す。そこでは、ミルファ対コピー四人が一発触発の状態でいた。
首をかしげ俺の言葉の意味を理解するのに時間を掛けると、くすりと笑い、大丈夫と微笑む。 「ミルファちゃんは、私とケンカしても、五体満足でいられるんですよ?」 と、意味深な返事を返してくる。とは言え、ミルファもかなりのダメージを負ってる。 「で、でも……」 「お優しいのですね、そうですね〜。シルファちゃん、手伝ってあげてください」 「は〜い、久しぶりにやりましょうか」 イルファさんの言葉を受け、シルファちゃんは自分のお下げを解き、放熱に備える。 柔らかいウェーブの付いた金髪が風になびく。お人形のような瞳が俺に向けられると、にっこりと微笑む。 ―――か、可憐だ…… シルファちゃんは、あることに気付くとチョイチョイと指で指し示す。そっちに、視線を巡らせると ミルファがじーーーとこっちを見てる。口元が動いて、唇の動きで伝えてくる。 ―――う・わ・き・も・の それだけを伝えると、ミルファはぷぃっと顔を敵に向け構えを取る。シルファちゃんは、小声で何か言っている。 「久しぶりに、全開モード……… ―――我は”原初のシルファ” ミルファ姉さん、こっちは準備完了、いつでも初めてください」 「了解、じゃ、とりあえず……こいつ!」 第二ラウンドが開始された。四対一、普通ならあっと言う間に決着が付くだろう、敗北で。 ところが、シルファちゃんの指示が的確なのか、敵の攻撃が全く当たらない。 そして、ミルファの攻撃は、必ず吹き飛んだ相手が他の敵を邪魔するよう、計算された攻撃を仕掛けている。 すごい…、ミルファもシルファちゃんも。
苛立った教授が俺の方を睨んで指示を出す。コピーの一人が俺に向かって襲いかかってくる。 ミルファは横目で見ただけでほったらかし、空いた隙をついて一人を吹き飛ばし、行動不能にする。 襲撃者が俺の眼前に来たっ!と身構えた瞬間、まるで風に舞う木の葉のように空中を舞う。 あっと言う間にうつ伏せにされ、さらに地面に押さえ込まれ、イルファさんに腕をねじ上げられてしまう。 その動きの鮮やかさに俺は目を見張り、教授は魔界の門を開く。 「そ、その動きは……、まさか、こ『氷の……魔女』」 ブッキィィィィン!! 金属の破断する音が響く。イルファさんが、組伏した相手の腕をねじ切る。 そのまま、躊躇無く膝を頸椎に落とす。 俺は、びっくりして目を見張り、 ミルファは、やっちまったか…と、天を仰ぎ、 シルファちゃんは、あらまぁと、両手で口を覆い、 イルファさんは、ガァハァァァァァ!と、湯気のような息を吐き出す。口が左右に裂けたっ!! 悪魔の封印された洋館、重々しい封印の扉が開かれ、中から悪魔の声が響く……。 「今、封印されていた、わたしのナヲ、ヨンダノハダレダ……」 「―――あちらの方で、ございま〜〜す」 観光案内のバスガイドよろしく、俺は生け贄をご案内する。 しょうがないなぁと、ミルファは片手を上げ姉に声を掛ける。 「姉さん、じゃんけん……。ポィッ!」 ミルファがチョキで、イルファさんがパー。 「右っ!」と、ミルファが右の敵に飛びかかり、 「左っ!」と、イルファさんが残り物の不幸な敵に襲いかかる。 もはや、決着は付いていた。
「逃がしちゃって良かったの?」 「かまいません、ちゃんと手は打っておきます。根本から解決してもらうつもりです」 俺は、車で逃走しようとした教授を捕まえようとしたのだが、イルファさんに制止され、結局逃がしてしまった。 「本当は、ぶん殴ってやりたかったんだけれど、貴明が止めたからね。やめといた」 ミルファは、不満げに言う。俺は、ミルファを改めて見た。服のあちこちは破れ、 顔は皮膚のあちこちが裂けたり、打撃の跡か少し歪んでるみたいに見える。少し辛い。 俺が見つめているのに気が付き、ミルファはニパッと明るく笑う。 「だいたい、あの方は肝心なことを、全く理解しておりません」 と、イルファさんは憮然と言い切る。 「私たちのDIAが何故作動するのか、どうやれば良いのかを理論的、プログラム的に考えすぎです。 ようはやる気や、目的意識を持たせること、どちらかというと心理学や経営学なんです。 例えば料理とかでも、目的がなければレシピ通りに作るだけですが…」 「ボクは、貴明に喜んで欲しいから、いろいろと工夫するよ」 「好きな人に喜んで欲しい、美味しいと言って欲しい、それがDIAを刺激して、創意工夫、創造を生むんです。 もし格闘させるのならば、戦いの先に何があるか、強くなることの先になにがあるのかを、 提示しなければDIAは完全な作動をしないんです」 「チャンピオンになったって、それがどうしたー、だもの」 (シルファが目的を持って行動し、自立したとき、ボクの戦う目的も失われたしね) 「DIAを持ってるロボットって、扱いが難しいんだね……」 俺が今までの説明を聞いて感想を漏らす。それを聞いたイルファさんは、ぷっと吹き出し笑顔で首を横に振る。 「いいえ、貴明さんが一番上手に扱われています。 だって、一番簡単かつ確実な方法は、ロボットに好きになってもらうことなんですから」
「そそ、ボクはぞっこんだし、姉さんもシルファも惚れてるんだから」 (ですから貴明さん、決してミルファちゃんの心を離さないでいてくださいね。妹にはあなたが必要なんです) 「しかし、そんなに教授って嫌われてるんだ……」 俺の一言に三人とも押し黙ってしまう。吐き捨てるようにミルファが言う。 「だって、あいつ……ボクの試合のデータとDIAの情報を……。 軍事メーカーに渡して、お金もらってたんだもん」 「な、なん…だって……」 今度は俺が言葉を失い、俯いてしまう。 俺の頭と心に、珊瑚ちゃん、瑠璃ちゃん、イルファさん、シルファちゃん、そしてミルファの……、 思いが、想いが、笑顔が、涙が、現れては消えていく。やるせなさと、情けなさが、胸を熱くさせる。 「ふざけるなっ!! 珊瑚ちゃんがどんな想いでミルファ達を作ったと思ってるんだっ!!」 「どうして、貴明は、怒っているの?」 ハッと顔を上げ、ミルファを見る。ミルファは、静かな笑みと、優しい瞳で俺に問いかける。 俺は目頭が熱くなる、止められそうにはない。 「どうして、貴明は、泣いてるの?」 「ごめん……、ごめん……」 「どうして、貴明の『ごめん』は、ボクの心を暖かくするんだろう…。不思議だね」 ミルファは俺の頭を抱き寄せると、自分の胸に押しつける。俺は、ミルファの胸に顔を埋め、涙を流し続けた。 「ねえ、覚えてる? 貴明が初めてボクに謝ったときのこと……。ボクね、嬉しかったんだよ、本当に。 たくさんの人に出会い、たくさんの人を知った。でもね、ロボットの女の子のボクにペコペコしたのは、 貴明が初めてだった。大抵の人はあいつと同じ、『ロボットに心があるんじゃない、人である自分の方が、 勘違いしているんだ』って。じゃあ、ボクは誰なの? 貴明を想っているボクは?」
「私たちロボットに心があると信じてくれてる人は、研究所の人でも少ないんです。マルチ姉さんが嫁いだ 藤田さんとか…ほんの数名でしょうか。ですから、逆に貴明さんは貴重な存在なんです。 それに、DIAの根本的な判断基準は『快・不快』です。 戦争で使うために、人殺しで快楽を得るロボットを作りたいですか?」 「たしかに、それは怖いね……」 イルファさんの忠告にそう言いながら、俺はあることに気が付く。 あの時、ミルファは確かに教授を殺そうと…した……。 俺はそっとミルファの顔を伺う。ミルファはじっと俺の目を見ている。見つめている。 その瞳が、俺の心にある奥底の動き一つ逃すまいと真剣な眼差しを向けている。 そして、覚悟を決めた震える唇は俺に問いかける。 「貴明は、ボクが……怖い? ボクは、あの時、貴明が止めてくれなかったら……」 目線をそらし、握った拳を見つめている。俺はその拳に手を乗せ、そっと降ろさせる。 「怖くないと言えば嘘になる。でも、俺たちの乗ったジェットコースターのレールが途中までだったとしても、 俺はミルファと一緒に飛んでやる。もし何かあっても、俺が止めてやる。それに……」 俺は片手でミルファの頬を撫でる。ミルファの手がその上にそっと重なる。 「それに…、泣いてる、女の子を放っておけないよ」 「ボク、泣いてないよ……。泣けないもの……」 「でも、泣いてる……」 「そうだね、貴明がそう言うなら、ボクはきっと泣いてるんだ……」 やさしく俺の手に頬ずりし、ミルファは目を閉じる。 ミルファを見つめながら珊瑚ちゃんの思いに考えを走らせる。
(好きな人のために最大限の力を発揮するプログラムを持つロボット。 逆に言えば、ロボットの方が人を選ぶって事だよね。 それって、珊瑚ちゃんなりの警告であり、皮肉なのかも……) 俺は空を見上げる。気の早い、やきもちやきの一番星が輝いていた。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<エピローグ> 「ところで貴明さん、今日はミルファちゃんとお二人で、どちらへお出かけだったのですか?」 「「ぎくっ!」」 イルファさんの質問に、俺とミルファは体を強ばらせる。そんな二人を疑り深そうにイルファさんは見ている。 「え、え〜と、買い物に出てたんだよ」 「ふ〜ん、朝からずっとですか? 電話が全く通じなかったから、お家までお迎えに伺ったのに不在でしたし」 「お迎えに?」 「珊瑚さまが、貴明さんと遊ぶ〜と、言われて仕方なく…、 まさか二人だけで遊んでいらした…、そんな事はないですよね?」 「「ぎくっ!! ぎくっ!!!」」 俺はこっそりとポケットの中の紙片を握りつぶす。が、その手をイルファさんが高々と持ち上げると、 握られた遊園地の入場券を俺から奪う。ポケットから夜のお店の名詞を見つけた妻のように、舐めるように見る。 「そうですか、遊園地でお買い物だったんですか、それは大変でしたでしょうね〜」 「いや、それは、ミルファが頑張っているので、ご褒美に……」 「私たちには、ご褒美はないのですか?」 「じゃ、じゃあ……ちゅーで……」 「ちゅーですか……。下のお口にもくれないと、だめですよ」 ―――やぶ蛇 俺は、両脇をイルファさんとシルファちゃんに抱えられて、連行されていく。 ミルファはしょうがないと言った表情で助けてくれない。俺の言い訳する声がいつまでも続いていた。
その意識は消えようとしていた。暗闇のなかに沈み込み、やがて消えてしまう。 意識の奥底では、それを恐怖ととらえ逃げようとする。 最後の力で捉えた映像では、二人の男女がお互いを認め合っている。片方の女性は自分と同じロボットだ。 意識は、うらやましいと思った。自分も抱きしめて欲しいと思った。拾った情報から、そっと記憶する。 (タ・カ・ア・キ) そして、意識は闇に消えた。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ビルの一角。女性は電話で緊急の件を伝えていた。 彼女の座っている椅子は、それだけで高級乗用車が買えるほどの物であり、彼女の地位も示している。 「そう、そうね…。教授の口座は全て洗って、入金も出金も全て。それと、彼が使っていた研究所の施設も 全部調べて、急いでね。メールも調べられるだけ調べてみて……。それと、刑事告発の準備と、 記者会見の準備も……。責任は全部、教授に押しつけて。私たちは被害者なんだから、当然ね。 それと、出場できなくなった替わりだけれど、ミルファさんは何て言ってるの?……えっ? 『女の戦いの方で忙しい』? 本当に、そんなこと言ったの? はあ、わかった…しょうがない。 準優勝の選手に出場を依頼して、お願いね」 受話器を置くと、そっとため息。すると、目の前にタイミング良くコーヒーが置かれる。 コーヒーを入れてくれた相手に、肩をすくめてみせる。 「まいったは…、姫百合さんが警告してくれた時に、もっと早く対応しておくんだった。 とは言え、女の戦いか〜、長瀬さんとこのメイドロボって、どうしてこうなんだろう?」 「マルチさんの直系ですから……」 「そうなのよね〜、しょうがないか。コーヒーありがとう、セリオ」 セリオと呼ばれた、メイドロボは静かに頭を下げた。
「ボク、思うんだけれど…」 ミルファは俺の目をまっすぐ見ながら言った。まるで、真剣勝負に挑む侍のような雰囲気。 俺たち二人、居間のソファにも座らずに、お互い正座で向き合っている。 ―――浮気のばれた、夫…みたいだな… 「貴明のやさしさって、時には罪なんじゃないかと……、特にボク達には……」 「返す言葉もございません」 俺が深々と頭を下げる。そうすると、俺の背後にも同じように頭を下げる空気が流れた。五人分…。 その背後を指さすと、ミルファは絶叫した。 「でっ…………………………、どーするのー!!、それっ!!!!!!」 俺の後ろには、この間ミルファと死闘を繰り広げた、ミルファのコピー達がメイド服姿で整列していた。 「珊瑚ちゃんが言うには、なんでも、DIAがご主人様に俺の名を上書きしたらしいって…」 「くっ! さすがは、ボクのコピー……、でも、どうするの? 追い返す?」 その時、コピーの一人が、ツツツツッとミルファに近づき、ミルファの横に正座すると祈るように言った。 「お姉様は、ボクのことがお嫌いなんですか…?」 「「えっ!!」」 「おまえ……、誰?」 「ひどい、お姉様が救ってくれた”セカンド”ですぅ。やっとお姉様にお会いできたのに…、追い返すだなんて…」 「あっ! 珊瑚ちゃんが一人変なのがいるって言ってた。ご主人様がミルファになってるって」 「早く言えーっ!!」 「こうなったら仕方ありません……。ここは、ボクのフィンガーテクニックで、認めてもらいますぅ」 「こらーっ!、変なとこ触るなっ! だいたい、格闘用にそんな機能はないだろうがっ!!」
「それでしたら、珊瑚様が『らぶらぶ〜するなら、持ってけ〜』と、付けてくれました」 「か、母さん……。ちょっと、貴明助けてっ!!」 ―――やっぱり、珊瑚ちゃんの仕業か… 「面白そうなので、ちょっと見てる。がんばれ、ミルファ」 「この、薄情者〜!!」 むに、と俺の頭に何か柔らかい物が押しつけられる。振り返ると、コピーの顔がアップで迫る。 ニコリと四人が微笑む。目が艶っぽい。や、やぁ…と、返事をする間もなく押し倒される。 「ミルファ、助けてっ!!」 「ふ〜んだ、こっちを助けてくれないからだよ」 「ロボット相手に、勝てるわけ無いだろ。助けて…だめ、そこはダメッ!」 二人揃って、コピーの餌食になりそう。その時、ミルファが仁王立ちで立ち上がる。 ミルファは俺を指さし 「貴明っ!! レフリー!! みんな、リングにあがれ!!」 と、親指を立て二階を指さす。…俺の部屋でって、まさか?? 「ボク達の戦いは、ベッドの上に決まってるじゃない。貴明レフリーだからしっかり判定してね」 もはや俺に味方はいない。担ぎ上げられ二階の自分の部屋へ……。 ―――本日の試合結果:12R(ラウンド)レフリー気絶により、判定無効、引き分け…… おしまい
あとがきです。 いかがでしたでしょうか? 変なミルファにつられて、貴明までなんかハイテンションでおかしくなってますが…。 前回はエロ魔神だったのに、今回は格闘娘だし。たまには変わった料理が食べたい人向けです…かな。 ただ単に、可愛いのが書けないだけかも…。 さて、文章は書き手と読み手の共同作業と言われております。 最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。 今回は長文でしたので、特にお疲れ様でした。 また、機会がありましたら、よろしくお願いします。
リアルタイムで読ませていただきました。 ど、どこのバトルアクション漫画ですか? いや、楽しかったですけどね。 と言うか何故にミルファと同じボディ。 今の姿はメイドロボになってからのはずですけど。 まぁ、みっちゃんが可愛いのでオールオッケーですが。
「!」が多すぎるかな。 このSSに限ったことじゃないが。
なげえよ。
過疎ってんだからゴチャゴチャ言うな
専ブラ+あぼーんでいいじゃない 最初にきっちり注意書き書いてるだけまし
GJ
注意書きなんて単なる予防線。 叩かれたときの逃げ道だろ。
投下ないよかまし
退路塞いでまで叩いて何になる。己の自己満足じゃないか。
せっかく書いてくれた物にケチをつける奴、自分できちんと書いてから言ってくれ。
文句言うならお前が書けとはまたおもしろいことを。
いつまでたってもスルーを覚えられないお子様が集うスレはここですか?
>438 GJ。確かにGJなんだが長いのも正論。 あとあの流れなのにレズは無しですかそうですか。
478 :
名無しさんだよもん :2006/03/29(水) 02:17:46 ID:9q5pyE+h0
なにこのクソスレ あげておこう
噛み合ってない、噛み合ってないよ
電波スレの様相を呈してきたな。
>465 >と言うか何故にミルファと同じボディ。 >今の姿はメイドロボになってからのはずですけど。 このへんは描写&説明不足気味でした。 来栖川はメイドロボの他にスポーツ競技用も作っている。で、優秀なプログラマーや企業に 貸し出しているって感じです。それを使っていたのが、珊瑚であり教授です。ですから、 今回のコピー達はこの競技用で、「アレ」の機能は本来ありません。 >466 >「!」が多すぎるかな。 >このSSに限ったことじゃないが。 おお、気が付きませんでした。というより、気にしていませんでした。もっと、効果的に 使うよう、気にして使ってみます。 あと、まえがきの注意書きについてですが、逃げ道と言われればその通りです。 なにしろ、書いても文句を言われ、書かなくても文句を言われそうなので、書きました。 で、しまったと思ったのが、挑発的な書き方をしてすみませんでした。 嫌なら読むなの雰囲気が出ていて、客をにがしたーーーーと、反省物です、ごめんなさい。 それと、実は相談というか質問というか相談です(どっちだ 今回のSSは長かったのですが、物理的に解決する方法がいくつかあります。 1・段落の区切りで、第1話、第2話と言う風に、話を分けてしまう。 2・文章スタイルを変える 私は今、自分の文章スタイルを模索中なのですが、今回のは空白行が多いんです。 長いけれど、ひとつのレスは薄くなっていると思います。読みやすいのが良いのか、 密度を上げて文章を減らす方向にした方が良いのか? 例えば、9レス以内なら、今のままで、10レス越えるようなら、分けるか密度優先にする・・・とか?
>477 >GJ。確かにGJなんだが長いのも正論。 >あとあの流れなのにレズは無しですかそうですか。 「さすがはお姉さま、最新鋭の人工皮膚は木目(きめ)が細かくてうらやましいですぅ」 ボクは自分の上を大蛇が這いずり回る感触に目を覚ました。 目を開けると、セカンドの奴が人の体にのしかかっている。 いつのまにか胸がはだけ、乳房にもセカンドの舐め回した粘液がこびり付いている。 ゆっくりと体を起こすと、セカンドはキスを求めてきたが、それを人差し指で制す。 ボクはセカンドの体を押し倒し、ゆっくりとスカートをめくっていく。 競技用だけあって引き締まった二本の美脚が露になり、セカンドは頬を染める。 ボクはその脚を持ち上げる。セカンドの秘部が怪しく蠢いている。 「ボクのリングネームは、教えたよね?」 「フレイム・デストロイヤー(炎の破壊者)ですぅ」 「ご褒美だ・・・」 ボクはゆっくりと仰向けになる。絡んだ二人の脚が今からの快楽を約束する。 ミキッ、セカンドのフレームがしなる音。センサーが一気にレッドゾーン。 「ノー、ノーーー、NOOOOOOO!!」 4字固めを決められたセカンドが、悲鳴をあげる。夜は長い。ボクは目を閉じる。 2分で考えました。今は反省し(ry あと、GJくれた方、ありがとー
>>482 どっちでも自分の好きな方でいいと思う。
つーか自分のサイトで公開する方が向いてるんじゃないか?
あとで説明足すくらいなら、自分で手を加えられる方が良さそうだし
ぶっちゃけちゃうと自サイト公開がいいだろうね 長すぎるとか空白とか気にする必要なくなるし
おまいらSSカキコして欲しいのかして欲しくないのかどっちなんだ?
>>482 君
ここのスレッドの住人達は目が肥えているから並大抵の作品では良い評価はもらえない。
そこでアドバイスをあげよう
『黒』と『うほっ』
この2つを意識した作品を作れば、鳴り止まないGJはキミのものだよ。
(´・ω・)健闘を祈る
目が肥えているんじゃなくて、わがままなだけだろ
ほらほら また自分たちで勝手に悪意をブーストしないの
488は過去に叩かれたのを根に持った作者だろ 矛先を読者に向けようという魂胆がバレバレ
だからなあ!もう……ハァ
このスレの住人は河野家にだけデレデレで他の人にはツンツンなのが仕様です。 なので月曜日、河野家の後にSSを投下すれば、その余韻で他の日に投下するより GJがたくさんもらえるかもしれません。
このスレってssそのものより 互いを罵り合う方が進行が早い あほじゃね?
それは2chというものだからしょーがない
河野家投稿前(日曜から月曜?)ぐらいに投稿するのが1番荒れない気がする
住人様に気を使って投下せよとさ。
笑っちまうぜまったく。
お前らは投下されたSSをただ褒めてればいいんだよ。
煽りもやる気なくなっててワロスw
ささらssの続きwktkしながらまっているんだけど、 まーだーかーなーっと。
今なら言える! ノンストップこのみちゃんの後編マダー?
じゃ俺も… 春は終らないまだでつか?
ならば俺も…! アイス屋まーりゃん編だれか書きませんか?
504 :
482 :2006/03/30(木) 01:02:03 ID:yIcYMabg0
まとめてレスをします。なんか、荒れ始めたので、私の方は、これでこの話題自体は最後にします。 >484 >どっちでも自分の好きな方でいいと思う。 >つーか自分のサイトで公開する方が向いてるんじゃないか? >あとで説明足すくらいなら、自分で手を加えられる方が良さそうだし >485 >ぶっちゃけちゃうと自サイト公開がいいだろうね >長すぎるとか空白とか気にする必要なくなるし やっぱり、自分なりに色々試していく方向でいきます。 あと、説明足すのは良くないってのが分かりました。ありがとうございます。 で、実のところ相談の問いに、「3 自サイトへ書く」は、外しておりました。 理由そのものは簡単で。 私は、『このスレで書き続ける為の方法』を検討したかったのです。 できれば、ここの暗黙のルールを確認したかったのもあります。 前のスレで、SS書きの人が「短編はここでも、長編は自サイト」と書かれていたので、 そうなのかなっと? >487 >『黒』と『うほっ』 >この2つを意識した作品を作れば、鳴り止まないGJはキミのものだよ。 一言で返事します『ごめんなさい』 続きます
505 :
482 :2006/03/30(木) 01:02:48 ID:yIcYMabg0
>492 >このスレの住人は河野家にだけデレデレで他の人にはツンツンなのが仕様です。 >なので月曜日、河野家の後にSSを投下すれば、その余韻で他の日に投下するより >GJがたくさんもらえるかもしれません。 >495 名前: 名無しさんだよもん [sage] 投稿日: 2006/03/29(水) 23:32:25 ID:aTYSBykB0 >河野家投稿前(日曜から月曜?)ぐらいに投稿するのが1番荒れない気がする 河野家直前が荒れないのは簡単な理由です。河野家が来たら忘れられるからです。 そりゃ、荒れません。短命ですから。 河野家の後、すぐに投下も考えましたが、できれば感想期間を置いてから投下するのが 私なりの河野家を書いている人への礼儀だと思っています。 個人的に、河野家を書いてる人の能力はすごく高いと思っており、邪魔するみたいで嫌なので。 >496 >住人様に気を使って投下せよとさ。 私は、住人に気を使うことは、決して悪くないと思っています。 読んでもらってなんぼのものだと、思っています。 ですが困ったことに、どういう風に気を使えば良いのか、さっぱり見えてきません。 どうやったら、読んでくれますか? が、私にとっては一番知りたいことなんです。 (やっぱり、「あは〜ん、うふ〜ん」で、誘っといて、 扉を潜ったらマッチョが「いらっしゃい」でないとダメかな) とりあえず判ったのは、「長いのは気をつけろ」「まえがきには気をつけろ」「!は少なめに」 「追加説明はやめとけ」かな、あ、「自分なりのスタイルを持て」もあるかな いろいろと、返事、その他ありがとうございます。 (1つのGJは『家書万金にあたる』です) 私の方は、自分なりにやっていきますので、またSS投下したら、よろしくです。
別に前書きはアレでいいと思うけどなぁ 俺は1/25を見て速攻IDでアボーンしたし
後書きというか、言い訳も無駄に長いね。 河野家直前が荒れない理由を断言するのも意味不明だし。 そこまで言い切る自信がすごいです。
荒れないコツ 前書きはあれでOK あぼーん用に名前欄にトリップ レス返しは極力しない 後書きは書かない 書くとしても長文はNG なんだかんだ言っても作者が前へ前へ出てくると荒れ気味 まあガンバです
そのうちこのスレには作家が来なくなりそうだな。
510 :
秘密 前書き :2006/03/30(木) 03:20:38 ID:HYTwnFyUO
一応前書きを。 雄二とこのみのエロものなんで受け付けない方はスルーお願いします…。
511 :
秘密 1/4 :2006/03/30(木) 03:21:56 ID:HYTwnFyUO
ごほっ…体育倉庫のほこりでむせることはあっても苦い液体でむせたことはなかったんだろう。 口の中に留まり切らなかったそれはぽたぽたと落ち床を汚した。 「あーあこんなに汚しちゃって」 「ぅえっ……う」 俺は膝まついて苦しそうにしているこのみの顎をくいっとつかんだ。 「ユウくん……いた…いよお」 「このみがしっかり口で受けとめないからだぞ?」 つかんでいた手をぱっと放すとこのみはそのままぺたりと 力なく白い液体のついた体育マットに座り、跳び箱にもたれかかる。 「ごほ……ゆ、ユウくん……人がきちゃうよ」 口から唾液がまじった液体をこぼしながら言うこのみ。 このみが心配するのも無理はない、たまたま今日は体育館が使われていないとはいっても グラウンドを使っている生徒がボールを取りに体育倉庫に来たっておかしくはない。 「まったく…そんなエロエロな格好して良く言うよな…自分だって楽しんでる癖に」 「そんなこと……、ひゃう…あうっ」 口に指を2本入れて無理矢理口をこじ開ける、赤い顔をふるふる揺らすこのみ。 それは俺の言葉に対する否定なのか嫌々をしているのか、どちらにしろ今のこのみには無意味な抵抗だ。 「このみって舌でやるの上手いんだな」 「……ふ…あ、んんっ」
512 :
秘密 2/2 :2006/03/30(木) 03:22:48 ID:HYTwnFyUO
このみの口内はぬるぬるとしたいやらしい液体で充たされている、 舌を押しつけるようにゆっくりと口の中から指を抜くと「ぐちゅっ」という音がしんとした体育倉庫に響く。 「んあ…っはっふっ」 やっとのことで呼吸するこのみ、はあはあと大きく息をする。 俺は赤い制服のりぼんを首輪のようにひっぱりへたりこんでるこのみを立たせ、跳び箱に手をつかせる。 「それともこのみって誰かに見られてたほうが興奮するわけ?」 「そんな……んっ」 抱き抱えるようにセーラー服の裾から手をいれてこのみの小さい胸の突起をぬるぬるした指で刺激する。 「このみって命令とか好きそうだもんなあ…」 「や…ユウく……やめっ…」 刺激する右胸の乳首はぴんと立っているっていうのにやめてなんてこのみも可愛いことを言うもんだ、 手ぶらだった左手を下腹部の位置にすべらすと、そのままスカートをたぐりよせる。 「ゆ、ユウくん!」 パンツ越しに触れただけでもびちょびちょに濡れている、ついついにやりとした笑みがこぼれる。 「こんなに濡れて…本当にこのみはいやらしいな」
513 :
秘密 3/4 :2006/03/30(木) 03:24:26 ID:HYTwnFyUO
「っ……!」 自分でもぐちゅぐちゅに濡れているのが分かるんだろう、 反論出来ないこのみはただただ頬を赤くし表情を歪める。 俺はこのみの体から手を放ししゃがむと突き出した尻に手を掛けた。 「ユウく…恥ずかしいよお…」 白い純白だった下着は今では染みのついたいやらしい下着にかわっている、 するすると太ももまで下げると下着に付着したこのみの液が薄暗い倉庫の中つうっと線を引き光る。 「あっ!?ーっ」 ぴちゃっ…卑猥な音をたててこのみの愛液を拭き取るように舐めていく。 「やだっ…はぁっはっ…ん……ひうっ」 口元に手をあてて必死に声を押さえた可愛い声をだすこのみ。 突起を少し舐めただけで体がのけぞるほど敏感に感じているのに以外と頑固だ。 「……っ…ユウくん恥ずかしい…よぉ」 「うそつけよ、貴明だってこんくらいするだろ?」 わざとこのみが恥ずかしがるようなことを言ってみる、嫌がる顔がまた俺の悪戯心を加速させる。 「たっ、タカくんとこんなこと…」 「こんな淫乱な体しといて」 言いながら人差し指をこのみの中に挿入する。 「っ!」 「そっか、このみは舐められるのより射れられるのが良かったんだな」 「…ちがっ……あっあっ」言いながらも指を動かす事は止めない。 「すっげーぬるぬる…吸い付いてくるし」
514 :
秘密 4/4 :2006/03/30(木) 03:25:42 ID:HYTwnFyUO
じゅぽっ…下の口から指を抜くともうこのみの愛液は太ももにまでたらたらとこぼれている。 「ユウくん…、このみ…変になっちゃうよぉ……」 虚ろな涙目で頬を紅潮させてつぶやく。 俺はためらうことなく大きくなったそれをこのみのとろとろになった入り口に当てる。 「ん…ゃあ……っ」 ずるっと俺を受け入れるこのみの体。 「やっぱり変体だな……嫌がっておいてこんなになってさ…」 「んんっ…はっ……あっ」 じゅぷじゅぷっ…にちゃっ…ぐちゅ 結合部からとめどなく聞こえる卑猥な音。 「はあっ…はあっ」 喘ぐことに必死で言葉なんて聞いちゃいないだろう。 跳び箱に押しつけられた両手と頬は押さえようのない快感の表情を浮かべている。 俺は制服越しにこのみの腰を強くつかみもう一方の手で乳首をくりくりと攻める。 「あ…やぁ……ふっ…っ!」 小さな体を小刻みに震わせている。 「ゃああぁ!」 びくんっ 体を大きく震わせ泣きそうな顔で絶頂に達するこのみ。 「はぁっ……はあっ…」 このみの体からものを抜くとそのセーラー服にためらうことなく放出した。 チャイムが聞こえる、授業が終わり昼休みに入ったのだろう。 その後売店に女子の制服を自腹で買いに行くという罰ゲームさながらの事をさせられたのは秘密だ…。
515 :
510 :2006/03/30(木) 03:29:15 ID:HYTwnFyUO
番号がおかしなことにw ×2/2 〇2/4 ですた。
>>515 ひ、秘密ってそこですかww
いや〜このみですか、なるほど。雄二とタマ姉の絡みも見てみたい気がします
ので、wktkしながら待ってます、GJ&乙でした〜。
正直、オチが書きたかっただけに見える。
>>510 このみと雄二に萌えてしまいました
謝罪と賠s(ry
雄二とささらの絡みが見たい今日このごろ
雄二とこのみがセックスするようになるまでの過程がないから 二人の名前を使っただけのエロシーンってところかな。
タカ某にばれてgdgd鬱展開もないと
つ 【虹】
虹より鬱だろw
SSが投下された時の住人のリアクションが初期の頃と全然違うw
ひとつお聞きしたいのですが、 SS投下時の番号というか、量(○○/△△)はどうやって判断してるんですか? 投下時いつも番号がなく、長すぎて読む気ないという方に迷惑かけてるかも しれないので、どなたかよろしければ教えていただけませんか? よろしくお願いします。
どうやって判断とかの意味がよくわからんのだが、とりあえず。 長い短いは個人差があるから、一概には言えないのだけど、 1レスを上の秘密ってSS程度の長さとすると、10レスになると長いと思う。 11だから駄目とかってことじゃないけど、15レスくらいになりそうなら 2回に分けるとか無駄を削るとか、いろいろと手はあるかと。 で、○○/△△を付けてないのなら、なるべくつけたほうがいい。 終わったのかどうか、わからないと読んでるほうはわりと困るんで。
改行が20〜25くらいじゃ?
学校の売店に制服って売ってるものなのか? しかも都合よくちびっ子このみサイズのが。
とりあえず体操着とブルマは売ってたな(由真シナリオ)
体操着とか上履きは売ってると思うが 制服は売ってないと思う。
俺のトコは売ってたよ。ただ大学の購買まで行かないといけなかったが。 あと今でもそうなのかは知らん
内容:おバカ 注意物:なし コメント:小ネタ雄二編です。軽い物でも、どうぞ。
「貴明〜、お弁当〜、お弁当〜」 登校途中の道、貴明、このみ、環、雄二の四人は、その声に振り返る。 呼んでいるのは貴明の家に仕えているメイドロボのミルファだった。 貴明の忘れ物のお弁当を届けに追っかけてくる。 「はい、忘れ物」 「ありがと」 「いいなぁ〜、ミルファちゃんの手料理、俺も食べたいなぁ〜」 ミルファにお弁当を手渡され、お礼を言う貴明に雄二は恨めしそうに言う。 メイドロボは雄二にとって、すでにロマンの対象となっていた。 「ところで、貴明、はいっ」と、ミルファは両手を拡げて貴明に催促する。 「な、何?」 「お駄賃」と、当たり前といった表情で口を( 3 )にして、顔を近づける。 「ちょ、ちょっと、タカ坊、急がないと遅刻しちゃうわよ」 「そ、そうだね、ごめん、ミルファ」 貴明は環の忠告?で、なんとかその場を誤魔化す。ミルファは、残念という表情だったが、 「わかった…、じゃあ、お駄賃は今晩にでも、貴明のチンチンから貰うね。 お駄賃なだけに、チンチン……なんちゃって…。じゃあ、頑張ってね〜。 お駄賃、お駄賃、チンチンチン〜♪ お駄賃、お駄賃、チンチンチン〜♪」 ある意味、ヤバイ鼻歌を歌いながら、メイドロボは帰路についた。四人を氷河期に置き去りにして。 「タ、タカ坊……、あなた……」 「タ、タカくん……」 環とこのみは貴明の方をみた、首が動く時、ギギギギギギと機械仕掛けの音が聞こえてきそうだった。 が、そこには、輪郭を点線で描かれ効果音に「こつぜん」と描かれている姿だった。 さらに、「・←貴明」と描かれ集中線がその点に集まっている。効果音は「ぴゅ〜〜」が似合う。 他に「ダッシュ!」とか、「逃亡」とかもあると良いかもしれない。その辺りはお好みで。 「逃ぃがぁすぅかぁ〜」と、環は狩りを開始する。もはや、この雌豹を止めることはできない。 「タカくん、待って〜」と、このみも後を追う。
(チ、チン……って、ミルファちゃんって、「アレ」が……できるのか…!?) 一人取り残された雄二は、その驚愕の事実に今だに現実に戻れずにいた。 (「ご主人様、起きてください。朝ですよ〜」 ミルファちゃんが、俺の顔をのぞき込む。メイド服の上のボタンは外れていて、そこから胸の谷間が見える。 ご主人様命令でノーブラのその胸がユサリとのし掛かってくる。俺は当然のように聞こえないふり。 「もう、朝ですよ〜、ご主人様〜」と、顔が近づいてきた時におもむろに抱きしめて、キス……。 お互いの唇の感触を楽しんだ後、ミルファちゃんは気が付く。俺の息子が早起きしているのを。 ポッと恥ずかしそうに頬を染め、ミルファちゃんがそっと手を下へ下へ……。) 「うおぉぉぉぉぉ」と、絶叫し漸く雄二は現実に帰還した。だが、再び魔の手に捕まる。 (「ご主人様、お湯加減は如何ですか〜?」と、風呂場の脱衣場の方から声が聞こえる。 「うん、良い湯加減だよ〜」と、答える、当然だ。 「お背中、お流ししますね」と、ミルファ(呼び捨て)が、入ってくる。 俺はこっそりと、タオルやスポンジを隠しておく。キョロキョロしているミルファに俺は聞く。 「どうした?」 「タオルや、スポンジが見あたらないんです〜。ご主人様、失礼しますね」 と、顔を真っ赤にしミルファは、石けんを自分の胸やモザイクに塗っていく。 そして…、そして……) 「ぬぅおぉぉぉぉ」と、二回目の絶叫。今度は、現実から出て行かないように、首を左右に振る。
まて、冷静に、冷静にと、雄二は深呼吸をする。姉の二の舞をする気はない。 (そのためには、なんとしてもご主人様を俺にしなくては……。 貴明に、姉貴かこのみを押しつけて、失恋中に…。古典的だが効果は高い。 「どうしたの、ミルファちゃん?」 「貴明が、最近冷たいの。もう、ボクなんていらないのかな?」 「残念だけれど、貴明は恋人を取ったんだ。もう、振り返らないかも……」 「ボク、どうしたら良いの? 独りぼっちになっちゃった」 「そんなことはないよ、キミを必要としている、キミを愛している男がここにいる」 歯がキラーンと光るのは、お約束。 「ご主人様と、呼ばせてくれるの? 雄二様」 「雄二と呼んでくれ」 「雄二」) 「おっしゃぁぁぁぁぁ」と、三回目の絶叫。思わずガッツポーズ。 雄二は冷静に考える。 「よし、『雄二のラブラブハート・オペレーション』と、名付けよう」 命名センスはさすが姉弟。 そして、冷静な男、雄二は気が付いた。 ―――このままだと、遅刻する。
テラワロスww
不覚にもワロスwwwwwwwwwwwwww
最近オチに力入れてるようでいいなw
ワロタwwwwwwwwwwwww
ちょwwwテラワロスwwwww オチが秀逸www
ソバ吹いたww
冷静になるのが遅いwww
これはうまいwwwwww 雄二ワロスwwwwww
今の流れ、終わりを迎える前の葉鍵学園に似ている
1/3でオチが読めたが、ワロタ。 漏れは、雄二より冷静な男だったか。 全然嬉しくねえなw
>>538 ドラ焼き吹いたwww
3月32日きねんかきこ
>>549 は違う世界に旅立ちました
正しい流れ
3/31→4/1
違う流れ
3/31→3/32
332記念 323ヽ(´∇`)ノ 332ヽ(´ω`)ノ
今日はエイプリルフールネタ投下待ち 投下されるかな・・・
ダメだ!エイプリルフール撲滅運動展開中のこの場所でそんなものを投下したら・・
内容:ほのぼの 注意物:後半エロ コメント:小ネタ愛佳編 ちょっと、まったり風味。
文化祭も終わり、生徒会に借り出されていた貴明は片付けを終え、教室に戻ってきた。 教室には愛佳が一人残っており、なにやら電卓を叩いてはノートに記入している。 「まだ終わってなかったんだ?」 「うん、今売り上げを集計しているの〜」 貴明のクラスでは文化祭に「メイド喫茶」を出店した。 決め手は、メイドのために人生をかけている男がいるためだったが、 女子生徒の中にも可愛い服を着てみたいという意見があり、あっさりと決まってしまった。 貴明は愛佳が作業している側の椅子に腰掛けると、作業を見守っていた。 ふと机の横をみると、ダンボールに入れられたメイド服がたたんで入れられているのが見える。 愛佳が顔をあげると、貴明の目線の先がメイド服の入ったダンボールに注がれているのに気がついた。 「あの〜…よかったら…、着てみようか?」 「えっ??」 「や、や、べ、別にご奉仕したいとか、そういうのじゃなくて、たかあきくん興味あるのかな〜て…」 顔を伏せ気味に、上目でこっそりのぞき込むように貴明に聞く。 コクリと貴明がYESのサインを送ったのを見て、ちょっとうれしそうに 「ちょっ…ちょっと待ってね、もうすぐ終わるから」 そう言うと、セカセカと慌ただしく作業に戻る。 書庫の中にメイド服を抱えて入った愛佳から「どうぞ〜」と声がする。 思わず「おじゃまします」と言いながら貴明は書庫の中へと入っていった。 「お…、おかえりなさいませ…、ご、ご、ご主人様…」 「ぷっ…」 「ひどい〜…笑うなんて〜〜」 「いや、あんまり可愛くて、さ…」 「もぉ〜…、とりあえず座っててね、紅茶をいれるから、それと〜…」 ちょっとすねていたが気を取り直し、持ってきた鞄からお菓子を…1個、2個、3個、4個… 冬山で遭難しても愛佳なら冬を越せる、と思えてくるほどのお菓子をテーブルに並べる。 「あまり物だから、処分しちゃわないとね…」 「多すぎでは…?」 「だってぇ…、誰も最後まで手伝ってくれないんだものぉ…、役得ってことで」
しばらくすると香りの良い紅茶が運ばれてくる。 テーブルの両向かいに座って、お菓子をほおばる。 「ここも、随分変わったよな…」 「そうだねぇ…、もう…ふたりの秘密基地には使えないよね…」 「ふたりで、いろいろ練習したよなぁ…特に、愛佳の早口言葉が…」 「ひ、ひどい〜…そりゃ…たしかに…ちょっとはにぶいですけど、ちゃんと練習さえすれば…」 笑いを噛み殺しながら愛佳を見る貴明だったが、当の愛佳は下を向いてなにやら考え事をしている。 「…練習…、そうよ…ちゃんと練習しておけば…、いざと言うときにも…」 下を向き両手を握りしめ、なにやらぶつぶつと呟いていた愛佳だが、覚悟を決めると言った。 「あ、あのね…たかあきくん…その…ちょっと練習を…させて欲しいの…」 貴明は真剣な表情の愛佳に押されて練習につきあうことになり、とりあえず外に出た。 しばらく時間を取り、軽く深呼吸をして扉を開け中へ入る。 愛佳は後ろを向いていた。ピクッと緊張が伝わってきたが、それをゆっくりと吐く息に乗せる。 流れるような動作で、こちらへ振り向き、嬉しそうな笑顔、潤んだ瞳、柔らかい唇、 「 お か え り な さ い、 あ な た 」 と、魔法の呪文を投げかけた。二人の時間が止まった。 コチコチと時計の針が刻む音が、実世界の時間は動いているのを証明している。 貴明から目線を外し、俯いてしまった愛佳の顔は、みるみる赤くなっていく。 「も、もぉ〜…、な、なにか言ってよ〜…言ってたら〜〜…」 「………た…だいま…です」 固まっていた貴明は、なんとか絞り出すように返事をする。 「…もしかして、練習するって……新婚生活…???」 「や、や、そ、それはそのぉ〜……こころ構えと言うか…こころの準備と言うか…」 「……新婚だったら、つ、続きは…」 生唾を飲む貴明が何を期待しているか察し、恥ずかしがりながらも誘うように言う。 「お風呂にする? ご飯にする? それとも…あ・た・し?」 「もちろん決まってる…」
ゆっくりと愛佳の体を抱きしめる。すでに何度か愛し合った体だけれど、その度にその柔らかさに驚く。 メイド服とエプロンに阻まれているのに、胸に触る手の感触はプリンを思わせるリズム感を持っていた。 エプロンは取らずにその脇からメイド服のボタンを外していく。 「たかあきくん…手つきが…いやらしぃ〜〜」 「だって、こんなにえっちな体してるんだもの」 「え、えっち…なんか…じゃ、ないよぉ〜〜、ひゃう〜」 「嘘はよくないよ、こんなに感じやすいのに」 と、露わになった乳房をまさぐったり、口を近づけ敏感な先端を吸ったり舌で転がしたりする。 貴明は愛佳をソファに腹這いにさせお尻を突き出させると、 スカートをまくり上げ、下着に手をかけると一気に引き下ろす。 生尻がむき出しにされ、その下で淫口がよだれを垂らして貴明を誘っていた。 貴明は自分のモノを愛佳の局部にあてがうと一気に挿入した。 「た、たかあきくん、きついよぉ〜〜、あうぅ〜〜」 「新婚さんなんだから、あ・な・た……だろ?」 「でも、これじゃぁ……まるで…『メイドといけないご主人様』だよぉ〜」 『 チャ―――――――――――――――――――――ジ!! 』 もっといけないことするっ! 海綿体に血が痛いほどに集中する。 愛佳は膣の中で一段と大きくなった貴明の欲棒に反応しあえぎ声を大きくする。 「……あ、あ……きちゃう、もう……きちゃうよぉ…」 絶頂が近い。ラストスパートとばかりに腰を打ち付ける。 「…んっ! んん…、んっ〜〜〜」 ピクンピクンと、少し痙攣した愛佳はさっきの緊張感を越えて惚けた顔になっていた。
だが、貴明はまだ満足できていないのか、腰を打ち付ける。 「…だ、だめぇ〜〜、いったばかりだから、敏感になってるよぉ〜〜」 愛佳の嘆願を気にもせず貴明は挿入を繰り返す。 愛佳は再び来た絶頂に口をパクパクと動かすだけだった。 「…おかしい…なんで?」 さっきから貴明は自分の身に起きている違和感を理解できないでいた。 出したい、自分の精子を愛佳の中に放出したい。だが、体が…。 そんな戸惑っている貴明に愛佳はクスクスと笑いながら話す。 「だぁってぇ〜〜…」 ―――「 い け な い ご 主 人 様 」
つまりタカ坊くんはその年でインポ野郎と?
印ポだったら立たないんじゃw
遅漏キタコレ
最後でダジャレかYo!
不覚にもワラタ つーか最近ネタ落ちばっかりだな。 エロで勝負できる神の降臨キボンヌ
とりあえずお疲れ。 続けるとインパクト落ちるよ。
あるところに、日本食、中華、フランス料理、イタリア料理を出す料理店がありました。 客はマズイマズイと文句を言い、日本食を出す料理人以外は、店を辞めてしまいました。 その店には、今では、日本食を作る料理人しかいません。 ところが、やってくるお客は、今度は日本食ばかりでは飽きると言い始めました。 さぁ、いつ潰れるかね、この店は。
客にマズイマズイと言われた時点で店閉めとけやw
>>564 エロなら愛佳凌辱のがいちばんよかったような
叩かれすぎて投下されなくなったけど
マズイ料理出してる時点で終わってるじゃんw
大勢の客が口を揃えてマズいと言ってるなら仕方ない気もするけど、 ほんの一部がひたすら出す料理出す料理に文句言ってる訳だろ。 そんなあからさまな営業妨害されちゃ無理もない。
残念ながら、
>>566 には喩えの才能はないようだ。
俺もそう思ったけど、頑張って考えたんだから指摘するのやめたのにw
あ、たしかにこれだけだと意味不明の例えだな。二行付け加えとく。 ただしこの店にやってくる客は、ロクに料理の味も分からない味オンチが大多数。 料理人も文句を言われれば「じゃあお前が作ってみろ」と返す能なしばかりです。 つまりこのスレがクズってことだw
そんなもうわかりきってることをいまさら言う必要があるのか? わざわざ下手糞なたとえまで持ち出して。
みんなに叩かれて涙目になりながら それでも下手くそなたとえをやめない573に萌えるんよ。
ちうたんハァハァ
付け加えたところで的外れなことには変わりないな。
せめてお前は庇ってやれよ……
んな指図されてもな。 この比喩を広げた先に何があるわけでもなし。
指図て。ネタにマジレスされても
ま、ネタのつもりだったら相手選ぶこったね。 1回下手糞な比喩に付き合ってる時点でそういうのが通じんとは思わなかったか。
ま、心配しなくても明日の今頃は河野家のお陰で和気藹々に戻ってるからw
もう河野家専用スレでも作れば?
そしたらこのスレ落ちちゃうから。
585 :
名無しさんだよもん :2006/04/03(月) 05:06:38 ID:zBSbWFu/0
なにこのクソスレ。 あげておけ。
河野家始まります。どぞー ↓↓↓
家に帰った俺を、このみは「お帰りなさいませ」と三つ指突いて出迎える。新婚さんのマネだと このみは言うけど、なんかメイドさんっぽいなと思った俺。それを口にしたせいで、危うく雄二と 同類のメイドさんマニアに認定されそうになった。 このみたちの勧めで風呂に入る俺。いい湯加減に心も体もリラックス。おまけに瑠璃ちゃんが俺の ために着替えを持ってきてくれて、なんか幸せだなぁ。なんて油断してたらトラブルメーカーの珊瑚 ちゃんが突如襲来、三人一緒に風呂に入ろうなどと言いだした! 俺や瑠璃ちゃんが止めても聞かず、 服を脱ごうとする珊瑚ちゃんだったが、騒ぎ声を聞きつけてやって来た由真が、瑠璃ちゃんと一緒に 珊瑚ちゃんを連れだしてくれた。やれやれ。 夜も更けて寝る時間。眠そうなこのみは、おんぶで二階まで運べとワガママ。郁乃は由真が引き 受けてくれたので、俺はこのみのワガママを聞いてやることにしたんだけど、珊瑚ちゃんが自分たち もと言いだす。一人のワガママを許すと他の子も黙ってないんだよなぁ。と、まるで父親みたいな 気分の俺です。 二階、俺の両親の部屋。今夜は瑠璃ちゃん、このみ、郁乃がここで寝ることになっている。 部屋に入り、ベッドの前へ。ちなみに二つのベッドはこのみたち三人が一緒に寝られるようくっつ けてある。 「ホレ着いたぞ、降りろ」 ベッドに背を向けて腰を下ろし、このみをベッドに座らせる。 「りょうかいでありま〜す」 俺の首に回していた両腕を放し、そのままドサッとベッドに倒れるこのみ。 「タカくん、ありがと〜。おやすみなさ〜い」 「こら、そのまま寝るな。ちゃんとパジャマに着替えろ」 「は〜い」 のっそりと身を起こすこのみ。そのとなりで、
「はい、じゃあ降ろすからね、郁乃ちゃん」 由真が郁乃をベッドに降ろす。 「よし、オッケーっと。さて、じゃあ着替えよっか、郁乃ちゃん」 どうやら由真は郁乃の着替えまで面倒見るつもりのようだ。 「いい、自分でやる。えっと……」 部屋を見回す郁乃。何かを探している様子。すると愛佳が察して、部屋の隅に置かれたカバンを 持ってきた。 「郁乃、じゃあお姉ちゃんが手伝うから――」 「だから、自分で出来るってば。お姉ちゃんも由真先輩も手伝わなくていいわよ」 愛佳からカバンを引ったくる郁乃。なんか強情だな。 「でも――」 「あの……、愛佳、郁乃の言うとおりにさせたって。 どうしても一人じゃアカンようなら、ウチ手伝うから」 「瑠璃、ちゃん……?」 郁乃のとなりに腰掛ける瑠璃ちゃんと、彼女の言葉に驚く愛佳。いや、俺も少し驚いてる。 瑠璃ちゃんが、郁乃のことを、かぁ……。まぁ、瑠璃ちゃんなら安心して任せられる気がする。 少なくとも、郁乃のとなりでウトウトしてるこのみよりは。 「いいんじゃないか、郁乃の好きにさせたら」 「たかあきくん、でも……」 「部屋は近いんだし、何かあってもすぐに駆けつけられるだろ。 なぁ郁乃、困ったときには大声で『お姉ちゃーん、助けてー!!』って――」 「言うかっ!」 バフッ! 「うおっ!?」
顔に枕を投げつけられた。 「着替えるから出てけ! お姉ちゃんたちも、お休みっ!」 「あ、うん、お休み、郁乃」 「あたし何か、あの子の気に障るようなこと、したのかな……?」 部屋を出て、愛佳がポツリと漏らす。 「違うよ、愛佳がどうこうじゃない、アレは多分……」 「多分? 何よたかあき?」 「多分、見栄だな」 「見栄?」 由真が眉をひそめる。隣の愛佳もポカンとした顔。 「郁乃ってさ、家族以外の誰かと一緒に寝るの、今日が初めてなんだろ?」 「あ、はい、でもどうして――」 「今晩一緒に寝るのは、このみと瑠璃ちゃん、どっちも同級生だろ。その二人の前で、お姉ちゃんに 着替えを手伝ってもらうのは恥ずかしいって思ったんじゃないかな?」 「何で今更? 愛佳が郁乃ちゃんの面倒見るのなんていつものことじゃない。それに、あたしが手伝 うのはダメなのに、瑠璃ちゃんはOKってどういうこと?」 由真の質問には敢えて答えず、 「愛佳、実際のところ郁乃って、一人で着替えられるのか?」 「あ、はい、出来ることは出来るんですけど、やっぱり脚がまだ上手に動かないから、その分時間が かかっちゃうんです。だから普段は――」 「でも、出来るんだ。なら、やっぱりそうなんだろうな」 「ちょっと、一人で納得してないで、あたしの質問に答えなさいよ」 ややキレ気味の由真。おお怖い。
「まぁ、俺も兄弟がいるワケじゃないから断定は出来ないんだけどさ、郁乃は郁乃なりに、このみや 瑠璃ちゃんを意識してるんじゃないかな?」 「意識?」 「と言っても、大したもんじゃないんだよ。本当に困ったことなら愛佳を呼ぶだろうし、このみたち の手を借りるかもしれない。けど、なるべく自分で出来ることはしてみせたいんじゃないかな。必要 以上に気遣われたくないんだよ。出来るだけ対等に接したいんだ――同じ部屋で寝る、友達とは」 「……」 何故か俺を睨みつける由真。 「な、何だよ」 「なーんか、気に入らない。たかあきのクセに生意気」 どっかのガキ大将みたいなことをおっしゃる由真さん。 「実の姉である愛佳を差し置いて、『俺は郁乃のことを理解してるぜ』みたいなこと言っちゃってさ、 あんた、いつから郁乃ちゃんのお兄さんになったのよ?」 「だ、だから、これはあくまで俺の見解だってば」 「たかあきくんが郁乃のお兄さんってことは、あたしとたかあきくんは……」 「愛佳も変な妄想に浸るな!」 ガーッと吠える由真。 「ひゃっ! ご、ゴメンね由真。 でも、たかあきくんの言ってること、あたしも合ってると思うよ」 「そうかなぁ?」 「合ってる、って言うか、合ってて欲しい、が正しいかな。 郁乃がそんな風に、瑠璃ちゃんたちを友達だって意識してるなら、あたしも嬉しいな」 「けどさ、それで愛佳は邪険にされたんだよ。それでもいいの?」 「うーん……。正直、ちょっと寂しいかも」
苦笑する愛佳。 「けれど、それであの子の世界が広がるなら、あたしとの距離が少しくらい開いても構わない。 例えどうあれ、あたしと郁乃が姉妹だってことに変わりはないから。それにね」 「愛佳?」 愛佳は由真を見つめ、 「郁乃にもね、作って欲しいの。あたしにとっての由真みたいな、親友」 その途端、由真の顔がかーっと赤くなり、 「な、何恥ずかしいこと言ってんのよ!? た、たかあきが見てるでしょ!」 「え、俺が見てると不都合でも?」 「うっさいバカ! さっさと下降りて寝ろ!」 ゲシッ! 「痛って! 蹴ることないだろ!?」 「ああもう恥ずかしいんだから! じゃ、お休み!」 「きゃっ! ゆ、由真どうしたの!? た、たかあきくん、お――」 バタン! 由真は愛佳を無理やり部屋に押し込み、俺の返事も待たず、ドアを閉じてしまった。 「お、お休み……」 そのまま居間に戻ろうかと思ったが、るーこと珊瑚ちゃんにお休みの挨拶を言い忘れていたことに 気づき、二人の部屋の前へ。 コンコン。ドアをノック。 「るーこ、珊瑚ちゃん、もう寝た?」 「るー」 るーこの声。今のは肯定か否定か? まぁ返事したなら起きてるってことか。
「起きてるなら、ちょっとお邪魔してもいいかな?」 「る〜」 今度は珊瑚ちゃんの声。これまた肯定か否定か微妙。 少し考え……、都合よく肯定と受け取ることにした俺は、 「じゃ、じゃあ、開けるからね」 ゆっくりとドアを開ける。すると…… 「るー」 「る〜☆」 「るーるー」 「る〜るる〜」 ――ああ、またコレか。 二人は布団の上で正座をし、俺には全く理解不能の、『るー』のコミュニケーション中。 そう言えばるーこは部屋決めの時『たこ焼きについてじっくり語り合おう』と珊瑚ちゃんに言って いたが、もしかして今、語り合い中? 「るーるるるー」 「る〜!」 「るー」 「る〜る〜☆」 ……なんか、俺、理解できないし、相手にしてくれないし、いても仕方がない気がしてきた。 「……じゃ、じゃあ、お休み」 二人の邪魔にならないよう、そーっとドアを閉めた。 居間に戻り、パジャマに着替え、いつものようにソファーで寝る仕度。 明かりを消して――ちょっと喉が渇いたな。キッチンに行って、水、いや牛乳にするか。
冷蔵庫を開けて牛乳パックを取り出し……いけね、危うく直に飲むトコだった。食器棚からコップ を取り出し、牛乳を注ぐ。 一人暮らしになってから、いちいちコップを出すのが面倒になって、牛乳でもペットボトルの ジュースでも直に飲んでいたけど、タマ姉の目の前でソレをやったら大目玉を食らったんだよな。 『なんて下品なことしてるの! ちゃんとコップに注いで飲みなさい!』って。 で、その言いつけを律儀に守っているワケだ、タマ姉が見てるワケでもないのに。何て言うか俺、 仕付けられてるなぁ……。 「た、たかあきくん……」 ん? 居間の方から……愛佳の声? 「あれ、いない……、トイレかなぁ?」 「愛佳、こっち」 「ひゃっ!?」 愛佳の驚く声。 ドサッ! 人が倒れたような音がした。まさか!? 「大丈夫か愛佳!?」 慌てて居間に戻ってみると、 「い、いたた……」 テーブルの近くで尻餅をついてる愛佳。 「どこか打ったのか? 立てるか?」 「あ、うん、大丈夫。ビックリしてテーブルにつまずいて、お尻打っちゃった……」 愛佳の手を引き、立たせる。愛佳はまだ痛そうにお尻をさすっている。 「あ、やだ……」 俺が見ていることに気付いて、さするのを止める愛佳。
「ところで、どうしてここに?」 「あ、えっと……、さっき、ちゃんとお休みなさいって言えなくて…… そのこと言ったら由真が、だったら言いに行きなよって、あたしのこと部屋から追い出して……」 「あ、そ、そうなんだ」 「あの……、たかあきくんは、どうしてキッチンに?」 「ああ、喉が渇いたからさ、牛乳でも飲もうかなって」 「そ、そうなんですか……」 何となくぎこちない愛佳。と言うか、何か恥ずかしそうな……、あ、愛佳、パジャマ姿だ。 「……」 「……」 ……あー、いかん! 俺まで恥ずかしがってどうする! 女の子のパジャマ姿なんざ、いい加減 見慣れただろうが! 以前の俺とはもう違うんだ、以前の俺……、あ、忘れたはずの辛い過去が。 「ど、どうしたの、たかあきくん」 落ち込んだ俺を見て驚く愛佳。……あー、いかんいかん。過去の出来事に囚われてはいけない。 「な、なんでもない……。あ、そうだ、愛佳、よかったら牛乳、愛佳もどう?」 唐突な俺の提案に愛佳は目を丸くし、少し間をおいて、 「あ……、はい」 コクン、と肯いた。 二人、ソファーに並んで座って、牛乳を飲んでる、ただそれだけ。 特に話題も見つからず、二人して無言で牛乳をちびちび飲んでいる。 ……なんか、このままってのもヘンだよな。何か話しかけなくちゃ。ええと…… 「お、おいしい?」 うあ、何聞いてんだよ俺。
「……あ、は、はい、お、おいしいですね、この牛乳。 こ、これってもしかして、数量限定こだわり牧場の低温殺菌ジャージー牛乳、とか?」 「あ、いや、確か1パック160円の普通の牛乳……」 「そ、そう、ですか……」 取りあえずこれだけは確信して言える。――俺は今、失敗した。 ああ、また会話が途絶えてしまう。そう思った俺、だけど、 「あの、たかあきくん。聞きたいことがあるんですけど、いいですか?」 愛佳の方から話しかけてきた。 「え? 何、聞きたいことって?」 「たかあきくん、さっき郁乃の気持ちを言い当てたじゃないですか。どうして、そんなに郁乃のこと が理解出来るのかな? って……」 「理解出来たワケじゃないよ。単に、思ったことを口にしただけ。ホントに当たってるかどうか」 肩をすくめる俺。 「当たってると、思いますよ……。たかあきくん」 「ん?」 「郁乃のこと……、好きなんですか?」 「ぶはっ!!」 な、なんだそりゃ!? 思わず牛乳を吹いてしまった。 「だ、大丈夫ですか、たかあきくん!?」 「……い、いや、大丈夫……、げほっ。と、突然ヘンなこと聞かれたからビックリしただけ……」 「や、そ、その、ごめんなさい。あたし何聞いてるんだろ……」 恥ずかしげに顔を背ける愛佳。ああビックリした。 つづく。
どうもです。第51話です。 FF12を買ったものの全然遊んでおらず、とあるスレでラスボスのネタバレカキコを見てしまい、 ちょっとヘコんでいる俺です……。orz 河野家の、いつもと少し違う土曜日は、ホントにホントにあとちょっとだけ続きます。
なんというGOODな終わり方でしょう。 続きが気になって1週間不眠症になったらどうしてくれますかw
毎度乙 るー
>>596 河野家喜多ーーー!!!
愛佳、喜多ーーー!!!
「たかあきくんが郁乃のお兄さんってことは、あたしとたかあきくんは……」
この台詞とか、力丸さんの声で幻聴が聞こえましたw
かなり来週が楽しみかも^^;
る〜☆
このマンセーのされっぷりが気持ち悪いw
嫉妬とは大人げない
>600-601 両名とも荒らすなよ
河野家のスレッド癒し効果が短くなってきたな…
>>602 毎回同じような内容なのに河野家がなんで評価されてるか
分からなかったからちょっと書いて見た。荒らすつもりは
ないっす。気に障ったらゴメン。
>>603 恐らくだが、住人の数が減ってきてるからじゃ?
毎回同じような内容だが毎回面白い。もはや水戸黄門みたいなものだw 展開はハチャメチャなのにイメージが崩れないってのは、キャラの掴み方が上手いんだと思う
SS叩くヤツがいても「2ちゃんなんだから」となるのに河野家だとこうなるわけか
願わくば、全てのSSが受け入れられることを…
609 :
599 :2006/04/03(月) 23:22:39 ID:OZ3wM6Wl0
>>600 気に障ったのなら謝るよ。 スマソ。
一応、他のSSも気に入ったものにはちゃんと感想を書いてるつもりなんだが
忙しくて読めないのがあったり、XRATEDを未プレーのため
ささらSSが読めなかったり、、、って言い訳だな。
河野家の場合は、毎週定期的にupされてるので、こちらもその心づもりで
時間を調整して待ち構えて読むことができるので、喜多ーーー!!!と
なってしまうのです^^;
>>606 例えば由真はゲームよりヒステリックな感じがする。
攻撃性が強調されて暴力的だし。
良し悪しは別として結構イメージ崩れてるよ。
キャラを掴んだはいいがその後ブン投げちゃってるように見受けられる部分があるのも確か。
面白いけどね。
>>610 いや、由真はゲームでもあんなもんだったようなw
廊下でいきなりモップ(?)で襲ってきたりとか^^;
由真シナリオの続きという設定ならもう少し落ち着いた関係になりそうだが
もともとが各キャラのBAD ENDの続きという設定だったはずだから
基本的には最初の「仇敵」という設定が活きてると思っていいはず。
キャラのイメージでいうなら、強いて言えば花梨がおとなしすぎる
気がするぐらいかな。
もっとも、物語が貴明視点で語られてるから、貴明の見えないところで
一人であやしいことをいろいろやってるのかもしれないがw
MTBで轢こうともしてたね、両方とも失敗してたから自爆キャラなイメージの方が強いけど。
河野家北―――ヽ(`・ω・´)ノ―――!! 本当に毎週乙であります。 漏れの好きな愛佳がたくさんでて良かったですw はぁ、来週も気になるわぁ……
なんか河野家の貴明はいつも正しいことしか言わないなあ。 まあキャラの悩みに対してあれこれやってたらとんでもない長さになるし、そもそも ゲームの方やればいい話なんだけど、かといってまるで名探偵のようにキャラの 心情を見抜いてそれに対する最適な返答を口にする貴明に、そろそろ違和感が 拭いきれなくなってきた。嫌な言い方をしてしまえば、なんか鼻につく。 連載も50話を越えて、始めのうちは「作者なりの河野貴明」だったのが 「河野貴明の名を借りたオリキャラ」になりつつあるように感じた。
元々たいして個性のある主人公でも無いけどね ルートごとに性格変わるし
ま、その辺はどうでしょうね。俺は別にいい。あんたは引っかかる。そのくらいのレベルでしょ。 ただ皆が皆同じ印象受けるわけじゃないし、そういう意見もアリじゃないかな。 意見は意見のままで、それが議論に発展すると鬱陶しくなるから、それは止めてほしいけどな。
他のSSはスレの空気が悪くなっても批判するのに河野家だとこうなるのか。
出されている批判は河野家SSを殊更貶めるような内容ではないようだが。 多くの意見を出して議論するのもいいじゃないかね。 まぁ作者がGJ!の賛美レスだけを望むというのならしかたないけど。
作品そのものより感想にケチつけてるだけじゃない
お前はこのように書いてるが俺はこう思う・・・というやりとりをしているだけであって ケチをつけてるという棘のある捉え方をする類のものかな? ちょっとナーバスなんじゃないの。
ていうか単に好みの問題じゃねーの?
きんも〜☆
こんな時間にささらSSです。 さっき思いついて勢いで書きました。 ドラマCD2巻「ラブラブパニックライブラリー」の後、という設定なので 諸々ご注意ください。
放課後。 陽は傾いて、窓からはオレンジ色の光が長く差し込んでいる。 俺の少し前を、書類の束の入った箱を抱えて歩く久寿川先輩。 両手でなんとか抱え込めるサイズの箱にギッシリと紙が詰まっているだけに、 ちょっと重そうでフラフラしている。 支えるか、運ぶのを変わってあげなくちゃと声をかけようとするんだけど――言葉に詰まる。 まるで声の出し方を忘れてしまったように。 そう、今の俺は、先輩に呼びかけることすら出来ないんだ。 * * * * * * * * * 異性に慣れるため、二人きりのときはお互いを名前で呼び合う。 俺と小牧さんでやっていた秘密練習が何故か生徒会室でも取り入れられて数日。 俺の羞恥心ゲージはそろそろ限界を迎えていた。
「あの、くす……さ、ささら?」 思わず久寿川先輩、と言い掛けて慌てて訂正するけど、やっぱり声が上ずる。 「な、なにかしら? た、た、貴明さん?」 先輩も負けじと声が上ずってる。 やっぱりダメだ、俺には無理だ。 「その、この呼び方、やっぱりやめにしません?」 「え?」 「だ、だって、その、恥ずかしいですし……」 「……」 「それに、仕事だって前の方がやりやすかったような…」 「……私のこと、名前で呼ぶのが嫌なの……?」 「そ、そういうわけじゃ!」 「嫌なのね……嫌なんだ……」 先輩の表情が途端に曇り、半ば泣きそうな状態になる。 慌てて俺は先輩に呼びかける。 「せ、先輩!」 俺の呼びかけにビクッとしたあと、久寿川先輩は悲しそうに少し笑って答えた。 「いいの、そうやって前みたいに『久寿川先輩』って呼んでくれれば」 地雷は俺の足の下で、しっかりと踏み込まれていた。
そんなわけで、それから三日。 俺は相変わらず生徒会室に通っているのだけど、一度も先輩の名前を呼んでいない。 もちろん下の名前だけでなく、「久寿川先輩」とすら。 どうしても必要なときも「あの――」とか、「えっと――」とか、そんな あいまいな呼びかけでごまかしながらなんとかやり過ごしてきた。 まるでそれがお互いの距離を表しているかのように、先輩の態度も余所余所しい。 今までなら俺に頼んでいたであろう雑用も、出来るだけ一人でやろうとしているみたいだ。 だけど、いまさら名前で呼びかけるなんてできるわけもないし、かといってまた「先輩」なんて 呼んでしまうと今以上に大変なことになりかねない。 でもやっぱり、名前を呼ぶことが出来ないというのは問題だ。 名前をごまかしながら伝えるような言葉には、どうしても重みがないように感じる。 手伝いの手を差し伸べようとしても、どこかしら嘘っぽくなってしまいそうで、 それが怖くて俺は声をかけられずにいる。 名前ってのは、意外に重要なもんなんだなぁ……。 物思いに耽っていたら、知らない間に階段に着いていた。 そうか、あの書類、3階の教室まで運ぶんだっけ。 久寿川先輩は箱を抱えて、さっきよりもフラフラしながら階段を上っている。 と、その瞬間、先輩がグラリとバランスを崩して、こちらに倒れてくる。 危ない! 思った瞬間、身体が動くと同時に思わぬ言葉が口から飛び出ていた。 「ささらっ!」
保健室へ向かう廊下、背中には久寿川先輩。 階段から落ちそうになったところを間一髪で抱きとめたものの、足を挫いてしまったらしい。 顔を真っ赤にしてしきりに遠慮する先輩をなんとかなだめすかして、おんぶ状態で保健室へと連れて行く。 「こ、河野さん……」 耳元で先輩の声がする。 「な、なんですか……?」 「あの、さっき……」 「さっき?」 「私のこと……その、ささら、って……呼んでくれた?」 俺はそのことに今更気がついて、恥ずかしくなって、真っ赤になった。 「い、いや、その、あれは、だから、咄嗟に……!」 「咄嗟に、名前で呼んでくれたの?」 ぐうの音も出ない。
「……た、貴明さん?」 耳元でなければ聞こえないぐらいの大きさで先輩が囁く。 「……さ、ささら……」 俺も、心臓の鼓動でかき消されそうなぐらいに小さな声で答える。 背中で先輩の気配が少し揺れる。 なんだか、先輩の身体が暖かくなったような気がする。 これが名前で呼ぶ力なのかな。 「貴明さん……」 さっきよりも大きな声で、先輩は俺の名前を呼んだ。 俺も先輩の名前を、さっきよりも大きな声で呼ぶ。 「ささら」 顔が赤い理由は、照れているからか、それとも夕日の光に照らされてか。 オレンジ色の光が長く差し込む廊下。 間違いなく、ルール通りに、俺たちは二人きりだった。
コンパクトかつキレイにまとめようとしすぎて失敗しました。 ささらの魅力がまったく出ていない罠です。 もうちょい精進します…。
>>633 思いつきにしてはよい出来ですね♪
次回にも期待します。
上手いなぁ。 このタカ棒ムカツクものw こうでなくっちゃ。
GJ!
放課後。 陽は傾いて、窓からはオレンジ色の光が長く差し込んでいる。 書類の箱を抱えている私の後ろを、河野さんが歩いている。 どうして、あんなことを言っちゃったのかしら…。 フラフラと足取りがおぼつかないのは箱が重いからだけじゃない。 あれ以来、一度も呼びかけてもくれない男の子の様子を肩越しに伺いながら、 ささらはため息をついた。 * * * * * * * * * 異性に慣れるため、二人きりのときはお互いを名前で呼び合う。 あの日、図書室の書庫で河野さんと小牧さんがやっていた、秘密の特訓。 あんまり羨ましかったものだから、思わず私もと、生徒会室での練習を提案してしまった。 河野さんが受け入れてくれたとき、ホントは飛び上がるほど嬉しかった。 だけど、あの日――。
「その、この呼び方、やっぱりやめにしません?」 「え?」 自分の耳を疑う。 少しずつ名前で呼ぶことに慣れてきて、その次のことだって考えていた矢先。 「……私のこと、名前で呼ぶのが嫌なの……?」 「そ、そういうわけじゃ!」 「嫌なのね。嫌なんだ……」 目の前が真っ暗になる。 みんな、やっぱり私の勘違いだったんだ。 河野さんはすごく優しい人だから、小牧さんや香坂さんや、柚原さんに接するみたいに 私にも接してくれただけ。 特別なんかじゃ、なかったんだ。 そんな勝手な思い込みで、河野さんに迷惑をかけちゃいけない。 私は泣かないように頑張って、上手くできているかわからないけど、笑顔を作って言った。 「いいの、そうやって前みたいに『久寿川先輩』って呼んでくれれば」
あれから三日。 河野さんは相変わらず生徒会を手伝いに来てくれるけれど、 どうしても距離を感じてしまう。 「先輩」とすら呼びかけてくれない。 「あの――」とか「えっと――」とか、そんな風にきっかけを作るだけ。 そんな呼び方じゃ、全然ドキドキしない。 前みたいに接したいけど、どうしても辛くて、こうして一人で仕事を抱え込んでしまう。 私ってどうしてこうなのかしら……。 気がつくと、目の前には階段。 そうだ、この書類、3階の教室に運ばないといけないんだった。 ひとまず頭の中の雑念を振り払って、よいしょと気合を入れて階段を上る。 フラフラするのは重さだけのせいじゃない。背中越しの彼のことが気になるから。 少し首を捻って、後ろを伺おうとした瞬間、身体のバランスが崩れて、階段を踏み外した。 「きゃっ!」 視界が回って、上下がわからなくなる。 どうすることも出来ずにただただ衝撃が身体を襲うのを待つ。 「ささらっ!」 思いもかけない音が耳に飛び込んでくるのと同時に、私の身体はしっかりと抱きとめられていた。
保健室へ向かう廊下、身体の下には河野さんの背中。 さっき階段から落ちかけたときに足を捻ってしまったみたい。 一生懸命、遠慮して断ったのに、結局河野さんにおんぶされて保健室に行くことになってしまった。 耳の奥、頭の中ではさっきの声が繰り返し響いている。 力強くて、とても嬉しい声。 「こ、河野さん……」 勇気を出して、聞いてみよう。 このぐらい頑張らないと、まーりゃん先輩に叱られちゃうもの。 「な、なんですか……?」 「あの、さっき……」 「さっき?」 つばを飲み込んで、勇気をひねり出す。 「私のこと……その、ささら、って……呼んでくれた?」 河野さんが耳まで真っ赤になる。すごく慌てて、へどもどなりながら弁解する。 「い、いや、その、あれは、だから、咄嗟に……!」 咄嗟に? 「咄嗟に、名前で呼んでくれたの?」
かすかな希望にすがって、願いをこめて、だけど勇気が足りないから。 耳元だから聞こえるぐらいの小さな声で呼んでみる。 「……た、貴明さん?」 これで返事が返ってこなかったら、そう思うと胸が締め付けられるように痛い。 「……さ、ささら……」 耳元だから聞こえるぐらいの、ドキドキしている私の心臓の鼓動にかき消されそうなくらいの 小さな声で、河野さんは答えてくれた。 嬉しさで身体が震えてしまう。 すごく暖かい気持ちになって、まるでお日様の光を浴びているみたいに全身がポカポカしてくる。 もう一度。さっきよりも大きな声で。 「貴明さん……」 もう一度。さっきよりも大きな声で返ってくる。 「ささら……」 窓から差し込むオレンジ色の光はさながらスポットライトのように、私たちを照らしている。 最初に決めたルールの通り、今ここには私と河野さん、二人きり。 大好きな人を名前で呼んで、名前で呼ばれる。 そんな幸せをもっと感じたくて、今度は誰か別の人がいるときでも名前で呼んでみようかしら? はにかんだ笑顔を隠すように、少し強めに腕を回して、彼の背中に抱きついた。
あまりにささら分が不足していたので、ささら視点的にしてみました。 結果、タカ坊がマイナスな行動を起こしてる時点でどうしようもないことに気づきました。 ヘタレなタカ坊は死んだ方が世のためだ…。
ささらの相手が雄二だったら、良い方向に向かっていただろうね。
そうでもない。雄二っつーか普通に大人の男だと、ささらが依存しすぎてしまう可能性が高い。 ささらの問題は自立できていないところにあるのだから、下手に包容力のある男だと 自分が人形だったと気付くこともなく、その男の従属物になってしまいかねない。 貴明がヘタレで頼りないからこそ、ささらが自立するきかっけになったと言えないこともなきにしもあらず…
俺もタカ坊だからうまくいったと思うけどさ、そんな真剣に語らんでも・・・ただ雄二とささらの組み合わせは見たいな
ヘタレな貴明書いて、ヘタレな貴明死んでくれって意味がわかんない
>>647 そんなこと言うな。ささらが可愛ければそれでいいじゃないか
雄二といいんちょのほうがすごい合いそう。
>>649 おびえるいいんちょを見たタマ姉が雄二抹殺で終了。
雄二好きから言わせてもらえば、TH2のヒロインだと誰であっても組み合わせとして イマイチっぽいんだがw 将来的には、1の綾香みたいなイイ女と普通に付き合ってそうな気がする>雄二
何を間違ったのかデブに目覚めて豚女を飼いそう。
>>651 >TH2のヒロインだと誰であっても組み合わせとしてイマイチっぽいんだがw
貴明でもか?
>>651 綾香よりいっしょにバカやってくれそうな志保の方がよさげ
雄二は貴明と比べて異常事態への適応力が低いんだよな。 普段メイドだオガリナだ言ってるから気付きにくいけど、ちゃんと「常識的な偏見」みたいなものを持ってる。 貴明は「相手に合わせる」ことに関して非凡な才能を持ってるから、個性的過ぎるTH2ヒロインと付き合えるんだと思う。
雄二(あれから…一年か) 見上げた空には桜の花が咲き誇り、今日と言う日を盛り立てている。 このみ「どうしたのユウくん?たそがれちゃって…」 ひょこっと俺の脇から顔を出したこのみの髪をくしゃくしゃにする。 雄二(これは、お前の役なんだぜ…) このみの頭から手を離し、校門の前で待つ姉貴の元へ歩きだす。 環「無事、進級出来たみたいね雄二。」 雄二「真面目な顔をして何言ってるんだよ、バカ姉……いえ、お姉さまのお陰で無事進級できました」 殺気の篭った視線に思わず卑屈になる。 このみ「あはは…。 それよりタマお姉ちゃん」 環「なぁに、このみ?」 このみ「お花見がしたいであります。」 雄二(花見か…。去年はあいつもいたんだよな) 環「お花見かぁ。いいわね。 今年は雄二達も受験だし、忙しくなる前にぱーっと遊ぶのも悪くないわね。」 雄二(えっ…、今、雄二達って…。 まさか!!) このみ「やた〜〜!また四人で騒ぐ出あります!」 雄二(あ…、あぁ…帰って、帰って来たんだな) 環「いいでしょタカ坊?」 このみ「いいよねタカくん?」 振り返る二人の視線の先、そこには…。 貴明「ただいま、雄二」
アーッ!
アッー!
「アッー!」は三次元、「うほっ!」は二次元。 これが重要だアッー!だからこの場合は、うほっ!だアッー!
アーッ!アッー!
薔薇族の集いはここですか?
お楽しみあそばせ?
>>657 の内容があまり理解出来ない漏れは負け組……か?
ONEネタかなあ?
俺が二人も居る
俺が三人もいる
11人いる!
いしのなかにいる!
「ん〜…」 目を覚ましたら、最近になってよく見るようになった天井があった。 たかあきの部屋?昨日泊まったっけ? そんなことを考えながら、体を起こしたけど、体に何か違和感を感じる。 あれ?私の手、こんなごつごつだっけ? ふと目の前の鏡が目にはいる。 ―たかあき?― 周りを見渡してもたかあきはいない。 手を上げてみる。鏡に映るたかあきも同じ動きをする。 顔をぺたぺた触ってみる。たかあきも同じ動き… 「うそっ!?あたしたかあきになってる!?」 どうしよう…なんで!?どうして!? かかってたシーツを口元まで持ってくる。 あっ、たかあきのにおい……じゃなくて!! いくら考えても全然わからない。 すると、突然ドアが開いた。
「小僧!!起きとるか?」 「えっ!?おじいちゃん?」 ドアを開けて入ってきたのは、あたしのおじいちゃん―ダニエルだ。 「おじいちゃんだなんてつれないのう。いつものように源蔵と呼んでくれてかまわんのだぞ。たかあき。」 「え?あぁ…はぁ!?」 もう本格的に訳が分からない。 おじいちゃんは、わたわたしてるあたしを見て、 「なんじゃ?まだねぼけとるのか?どれ、わしの熱い接吻で目を覚まさせてやろう。」 ……はぁ!? 「ちょ…お、おじいちゃん!ど、どういう意味…?」 「おはようのちゅ〜じゃ☆」 「やめて〜!!」 抵抗してみたものの、流石はおじいちゃん。簡単に組み敷かれてしまった。 「ん〜〜☆」 「ひぃ〜!!」 おじいちゃんが目を閉じて顔を近づけてくる。 あたしはとっさに顔をそらした。 その先にはさっきの鏡。 映っているのは―おじいちゃんのたかあきが抱き合ってる姿― 「いやぁ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
ワロス
「何やってんだよ?由真。」 「あれ…?たかあき…」 ぼんやりとした視界が晴れてきて目の前にはたかあきの顔があった。 「寝てると思ったら急に叫びだして……怖い夢でも見たのか?」 そっか…夢だったんだ… 「たかあき!!」 「ん?」 「あたし、何でもするから!たかあきのしたいこと何でもさせてあげるからね!!」 自分でも何を言ってるか分からない。 絶対にないと分かってても、さっきの情景を思い出して気持ち悪くなってくる。 「んな!?おまっ…」 たかあきは真っ赤になって周りをきょろきょろ見渡してる。 あれ?そういえばここどこ? 「た〜か〜あ〜き〜!!」 えっ?向坂くん? 「ゆ、雄二…」 「どういうことだ!!この恋愛ブルジョワジーがぁ〜!!!」 向坂君はたかあきの首を絞めながらなにやら叫んでる。 でも、なんで向坂君が? 「……由真…」 聞き覚えのある声に名前を呼ばれ振り向くと、そこには顔を真っ赤にした愛佳がいた。 「…あのね、由真。私たちまだ高校生だし、そういうことはまだ早いんじゃないかと…や、その、個人の自由だとも思うけど、やっぱり…ね、や、ダメとか、じゃなくて、あの…」 愛佳も何言ってるかよくわかんなくなってるけど、その言葉であたしはさっき言ったことを思い出し、顔が赤くなるのが分かった。 てゆうか、愛佳もなんでいるの?
「ケホ…由真、お前いきなりどうしたんだよ?」 向坂君から解放されたたかあきがそう聞いてきた。 向坂君は…あ、倒れてる。 そのとき、周りからの視線を感じた。 ん?周り? 見渡すと人がいっぱい。みんなこっちをみてニヤニヤ笑ってる。 「な!?なんでこんなに人がいるのよっ!?」 「お前、忘れてたのか?今の時間は全クラス合同で自習だろうが。」 と、いうことは― ―さっきの台詞は― ―みんなに― ―聞かれてた― そのことに気づいたとたん、あたしはゆでだこのように真っ赤になった。 「こ…」 「こ?」 「こ…」 「鶏のマネ?」 「小牧、そのネタは古いと思うぞ…」 「これで勝ったと思うなよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
思いつきで書いた。
いいオチが思いつかなかった。
今は反省してる。
◎訂正
>>673 映っているのは―おじいちゃんのたかあきが抱き合ってる姿―
↓
映っているのは―おじいちゃんとたかあきが抱き合ってる姿―
割り込みスマソorz 由真(;´Д`)ハァハァ
由真らしいw
その後貴明は由真に何をしたのか
GJ! シンプルに面白かった。
>>667 >映っているのは―おじいちゃんのたかあきが抱き合ってる姿―
これはこれで!
684 :
683 :2006/04/10(月) 09:19:28 ID:K5mHlGky0
>>678-684 初めてだったから不安だったけど、ウケてくれたようでなによりだ(´・ω・`)
愛佳verも少し考えたけど、オチが思いつかね。
ワガママこのみをおんぶして二階の部屋まで運んだ俺。そんな俺の代わりに郁乃をおんぶしてきた 由真は郁乃の着替えを手伝おうとするが、郁乃は自分でやるの一点張りで、愛佳ですら手伝うのを 許さなかった。そんな郁乃の態度を愛佳は気に病むが、俺にはアレが、友達相手に見栄を張ってる ように見えた。なんて口にしたら由真には兄貴ぶるなとイヤミを言われたが、愛佳はそれに肯き、 郁乃とこのみたちが親友になれたらいいと喜んだ。 るーこと珊瑚ちゃんの部屋を訪ねる俺。しかし二人は「るー」のコミュニケーション中で、俺の ことなど全く相手にしてくれなかった。寂しい……。 居間に戻って牛乳を飲んでいると、愛佳がやってきた。二人してソファーに座って牛乳を飲んで いると、愛佳はさっきの俺を引き合いに出して、俺が郁乃のことを好きなんじゃないか、なんて爆弾 質問をかましてくるものだから、思わず牛乳を吹いてしまった。 派手に吹いてしまった牛乳はテーブルや床に飛び散り、俺と愛佳はとりあえず、牛乳の後始末を することにした。 「ごめんなさい、たかあきくん」 テーブルを拭きつつ、愛佳が謝る。 「謝らなくていいって。汚したのは俺なんだから」 「でも、あたしがあんなヘンなこと聞いちゃったから……」 「まぁ、確かにビックリしたけどさ、ホントにもういいから」 「は、はい……」 床を拭きながら考えて、俺は、 「郁乃ってさ、面白いヤツだよな」 「え?」 「初めて会ったとき、あいつ、俺に敵意剥きだしなのが見え見えでさ、なのにあいつ、俺じゃなくて 愛佳に憎まれ口を叩いたんだよな。『姉の男好きにも困ったものね』なんてさ。
もうさ、一発で分かっちゃったよ。郁乃は愛佳のことが大好きで、それなのに姉さんが自分を差し 置いて他の誰かと遊んでいたのが腹立たしくて、憎まれ口を叩いてるんだって。 本当に愛佳のことが嫌いなら、玄関の前で出迎えたりなんかしないだろ? しかもあの時って事前 に帰るって連絡していたワケでもないのに、玄関を開けたら郁乃がいた。コレって、郁乃が愛佳の 帰りをあの場でずっと待ってたってことだよな。そのくらい郁乃は、愛佳のことが大好きなんだよ」 「たかあきくん……」 「姉さんの前でこんなこと言うのは失礼だけどさ、郁乃って、意地っ張りで口が悪くてひねくれ者で、 だけど根が素直なのかウソをつくのがヘタクソで、そういうトコが見てると面白くてさ、だから俺も ついからかっちゃうんだよな、それであいつがムキになるのがまた面白くて。ははは」 「たかあきくん、ホントに失礼だよ。郁乃が聞いたら本気で怒るよ」 むー、と眉をひそめる愛佳。 「う……、ゴメンゴメン。いやぁ、ちょっと調子に乗り過ぎだな、俺。 まぁとにかく、俺は俺なりに郁乃のことを気に入ってるワケで。結婚したいとか彼女にしたいとか は思わないけど、まぁ、好きか嫌いかと聞かれたら、好き、かな。あくまで友達として。 これがさっきの質問の答え」 「え? あ、はい」 「あと、さっき愛佳、郁乃に親友が出来るといいなって言ってたろ。実は俺もそう思ってるんだ。 郁乃と瑠璃ちゃん、このみ、それに珊瑚ちゃん、同じ一年生四人が親友になれたらいいなって」 「そうですね。同じ学年のこのみちゃんたちが郁乃の親友になってくれたら、郁乃の学校生活は凄く 素敵な三年間になるはず――」 「さっき郁乃が愛佳たちの手伝いを拒んだとき、瑠璃ちゃんが『郁乃の好きにさせて』って言ったの を聞いてさ、俺ビックリしたんだけど、その後、すっげえ嬉しくなったんだ。 以前の瑠璃ちゃんは珊瑚ちゃんしか見てなくて、他の人間は敵だとさえ言ってたのに、この家で みんなと一緒に暮らすようになって、それが段々変わっていってる気がしてたんだ。さっきの郁乃の
ことだって、瑠璃ちゃんは瑠璃ちゃんなりに郁乃のことを考えて、郁乃の思うとおりにさせたいって 思ったから、ああ言ったんだと思うんだ。昔の瑠璃ちゃんなら絶対にあんなこと言わなかったよ。 瑠璃ちゃんは段々、周りのみんなを気に掛け始めているんだ。 このまま行けばもしかしたら……、いや、今のところソレはちょっと欲張りかな」 俺はほんの一瞬だけ、もしかしたらこのまま行けば、珊瑚ちゃんとの”姉妹喧嘩”も解決するの では、なんて考えてしまった。安易な楽観視はいけない。まだまだこれからだぞ、俺。 「郁乃だけじゃなくて、瑠璃ちゃんのことも……。たかあきくんって――凄いなぁ。 ところで、たかあきくん」 「ん?」 「二階の廊下でたかあきくんが郁乃の話をしたとき、由真がたかあきくんに『いつから郁乃のお兄 さんになったのよ』って怒ったでしょ。……あれ、きっとヤキモチですよ」 「や、ヤキモチ!? え、どういうこと? 何で由真がヤキモチ? って言うかどうして愛佳が分かるの?」 すると愛佳はクスクスと笑い、 「内緒、です」 え、えええ〜? そりゃないよ愛佳〜。 「じゃあ、お休みなさい、たかあきくん」 「ああ、お休み、愛佳」 愛佳が居間から出ていくのを見送り――さて、じゃあ寝るとしますか。 ソファーに横になり、毛布を掛けて、お休みなさい、と。……ん? 廊下の方から声が聞こえた ような? 愛佳の……声? ガチャッ。 ドアの開く音。愛佳、戻ってきたのか?
「貴明〜」 え!? さ、珊瑚ちゃん!? トテトテと足音が近づき、 「る〜☆」 仰向けで寝てる俺の目の前に、いきなり顔を出す珊瑚ちゃん。普段お団子にしている髪が解かれて いるせいで、その髪がバサッと俺の顔に。 「わわっ!? ちょ、ちょっと珊瑚ちゃん!?」 「あ、ゴメンな〜」 俺の顔に覆い被さった髪をかき上げて、珊瑚ちゃんはソファーの移動、その場に座る。 俺も身を起こして、 「どうしたの珊瑚ちゃん?」 「あんな、さっき貴明、部屋来たやろ? せやけどウチ、るーこと激論中やったから、貴明のこと 構ってあげられなかったんや。ゴメンな貴明」 手を合わせて、堪忍や、と頭を下げる珊瑚ちゃん。 「あー、やっぱそうだったんだ。いや、気にしなくていいよ。俺、怒ってないから」 「ホンマ? よかった〜」 「参考までに聞きたいんだけどさ、俺には『るー』って言い合ってるだけにしか聞こえなかったん だけど、アレ、何を議論してたの?」 「たこ焼き〜」 やっぱそうだったか。 「で、たこ焼きの何について?」 すると珊瑚ちゃんは途端に真面目な顔になり、 「たこ焼きの材料として、チーズはアリかナシかで論争してたんや。 ウチはチーズもアリや思うけど、るーこはたこ焼きにチーズなんか邪道や言うて断固否定するんや。
たこ焼きは庶民の食べ物や、そんなんにウチ、正道も邪道もあらへん思うんやけど、長年庶民の味と して歴史を積み重ねてきたたこ焼きやからこそ、安易な発想による材料の追加は慎まれるべきやって、 るーこは一切妥協せぇへんのや。結局、両者物別れや」 宇宙人のクセに、たこ焼きに関してはいやに保守的だな、るーこ。 「あとな、たこの入っていないたこ焼きをたこ焼きと認めるべきかどうかでも意見が割れたんや。 ウチ、何個かある内の一つくらいはたこが入ってなくてもご愛敬や言うたら、るーこ、たこの入って いないたこ焼きなんて詐欺と一緒や言うて怒るんや。そんなんでいちいち怒ってもしゃあない思うん やけどな〜。貴明はどう思う?」 「う、うーん……、たこ焼きにたこが入ってないのは、俺もダメだと思うなぁ」 俺がそう答えると、珊瑚ちゃんはちょっとむくれて、 「貴明もお堅いなー。ほな、たい焼きに鯛が入ってなかったら、貴明文句言うん?」 強引な比喩である。 「いや、たい焼きとたこ焼きは根本が違うから。 そんなこと言いだしたら、人形焼には人形入れなきゃならなくなるし、大判焼には大判いれなきゃ ならなくなるよ。更に、お好み焼きには――」 「お好み焼きには?」 「上で寝てる、このみを入れなきゃならなくなる」 少し、沈黙。その後、 「きゃはははは! た、貴明それアカンて〜! このみ、鉄板の上で熱い熱い言うて大騒ぎや〜!」 大笑いする珊瑚ちゃん、お好み焼きの具となって鉄板で焼かれるこのみを想像したのだろう。確か に笑え……、いや、鉄板の上で焼かれるこのみ……ちょっと怖いかも。 「え、えっと、話を元に戻して、と。 まぁ、たこの入ってないたこ焼きはイヤだけど、一個くらいなら多分、まぁいいやって妥協して、 文句は言わないだろうな、俺の場合。
あ、それから、チーズ入りたこ焼きについてだけど、俺、今までチーズ入りのたこ焼きって食べた こと無いんだけどさ、もし実際にあるなら食べてみたいかも。結構合うんじゃないかな、たこ焼きと チーズ」 「ホンマに、ホンマにそう思う? やた〜! あんな貴明、商店街にあるんや、チーズ入りたこ焼き売ってるお店。今度一緒に食べに行こ?」 「へぇ、あるんだ。うん、いいよ」 「わ〜い、約束やで〜☆」 がばっ! 「うわっ!?」 またもいきなり抱きついてくる珊瑚ちゃん。珊瑚ちゃんの身体が俺に密着し、その柔らかい感触と、 甘い香りが俺の脳を刺激し…… っていかーん!! あの悲劇を繰り返してはいかん!! (パオーン!)は断じていかん!! 「珊瑚ちゃん、ダメ!」 言葉は厳しく、だけど出来るだけ優しく両肩を掴み、珊瑚ちゃんを引き剥がす。 「えー、つまらんなー」 「つまらなくてもダメなものはダメ。そろそろ部屋に戻って寝な――」 引き剥がした後、すぐ手を放してしまったのは俺のミス。俺の言葉が終わる前に珊瑚ちゃんがまた 近づき、その唇が―― ちゅっ。 ――な、なんとか、咄嗟に顔を背けて、唇にキスは回避できたぞ。――頬にされたけど。 珊瑚ちゃんは直ぐさま離れ、不満そうな顔で、 「貴明、避けたらあかんよ〜。ちゅーは口にせな〜」
「あのね珊瑚ちゃん、いい機会だから言っておくけど、今後は抱きつくのもちゅーもダメ! こういうのは本来、結婚してからするものなの!」 我ながら古い貞操観念だなと思うが、珊瑚ちゃん相手にはこのくらい言って聞かせる必要がある。 ましてや今は、真夜中に寝間着姿の男女が二人きりという危険な状況。俺だって健全な男子だ、この まま挑発されてると、いつケダモノとなってしまうか分かったものではない。 「ほな貴明、ウチと結婚する?」 「しない」 「貴明、ウチのこと嫌いなん?」 たちまち珊瑚ちゃんが悲しそうな顔に。うっ……そんな顔で見ないでくれよぉ。 「嫌いじゃないって。でも、結婚はしないの」 「ほなウチ、お妾さん?」 「どうしてそう言う言葉を知ってるかなぁ……。 そう言うことじゃなくて、俺はまだ学生だし、誰と結婚したいとか考えてもいないし、そもそも、 誰が好きなのか、自分でもよく分かってないし……。と、とにかく、ダメなものはダメ!」 「うう〜、貴明のいけずぅ〜」 珊瑚ちゃんは立ち上がり、 「ええもん、ヘタレの貴明なんかもうええもん。 こうなったらウチ、貴明の代わりに、るーこにちゅーしたるもん」 「へ? るーこに?」 『るーこ、ちゅーしよ☆』 『う、うーさん……』 ちゅっ。
「だ、ダメー! 想像したらなんかすっげえイケナイ感じだし、それでるーこがおかしな道に目覚め たら、ヘタしたら惑星間問題に発展するかもしれないからダメ!!」 立ち去ろうとする珊瑚ちゃんの手を掴んで引き留める。すると珊瑚ちゃんはクルッと振り返り、 「ほな、貴明にちゅーしてもええ?」 ぐ、ひ、卑怯だよ珊瑚ちゃん……。 結局俺は、珊瑚ちゃんと三度目のキスをしてしまった。俺、いろんな意味でダメだ……。 …… …… 「――タカ坊」 ……タマ姉の、声? 眠い目を開けて……、あ、タマ姉だ。あれ? でもタマ姉は、家に帰ってるハズだよな? 「……タマ姉、なんで?」 ぎゅ〜っ! 「あいひゃひゃひゃひゃ!」 痛って! 頬をつねられた! その痛みで一気に目が覚め、改めて目の前を見ると――確かに、タマ姉がいた。 「もう、少しでも早くタカ坊の顔が見たくて帰ってきたのに、なんで? はないでしょ」 「そ、そうなんだ……、えっと……」 時計を見ると――げ、まだ6時前だよ。 「いくらなんでも早すぎだよタマ姉〜。日曜なんだから、もう少し寝かせてよ〜」 脱力感と眠気が一気に襲ってくる。眠い、寝たい。 「ええ〜っ。せっかく帰ってきたのよ、積もる話もあるじゃない。二人きりでお話ししましょうよ」
「積もる話って、たった一日だけじゃないか。話なら後でするから、もう少し寝かせてくれよ〜」 「んもう、つれないタカ坊。 でも確かに少し早すぎたかも……。タカ坊が眠いのも仕方がないわね。 じゃあ、せっかく帰ってきたんだから、せめて挨拶くらいはしてくれる、タカ坊?」 「挨拶? ああ――」 そっか、タマ姉は”帰って”きたんだ。だったら―― 「お帰り、タマ姉」 「うん、ただいま、タカ坊。じゃ、お休みなさい」 タマ姉の優しい笑顔に見守られ、俺は再び眠りの渕へと…… 「ええっ!? タマお姉ちゃん、いつ帰ってきたの!?」 「って言うか環さん、なんでたかあきに膝枕してあげてるんですか!?」 「しーっ、静かにして。タカ坊が起きちゃうでしょ」 「たかあきくん、環さんの膝枕でぐっすり寝てる……」 「なんか貴明の寝顔って面白いね、お姉ちゃん」 「すっかり安心しきった寝顔だぞ。まるでうータマがうーのママみたいだ」 「貴明、赤ちゃんみたいや。可愛いなぁ〜☆」 「ヨダレなんかたらして、ホンマ、格好悪いんやから」 「たっだいま〜! 帰ってきたよ、たかちゃ〜ん! って、いきなりたかちゃん浮気中!?」 「ただいま帰りました、貴明さん――え、ど、どうして貴明さんと環さんが!?」 「花梨も優季も静かにして。もう少しこのまま寝かせてあげましょう」 ……みんなの声が聞こえ……、いや……、多分、夢、だろう……。 つづく。
どうもです。第51話です。 やっと、やっと長い土曜日がおわった……。
696 :
名無しさんだよもん :2006/04/10(月) 20:55:55 ID:NDBom6/hO
河野家GJ! いつも乙です
ぎゃあ、間違えた。 51話です。じゃなくて、52話です。
毎週乙であります
キスシーンを省略したのはいけないとおもいます! 乙
どうでもいいし悪くも無いが河野家へのレスすらも淡白になってきたな。
河野家いらねってレスが来るから控えてるんだろw
>>695 毎回乙
長い土曜日が終わり
長い長い日曜日が始まるわけですねw
>>695 河野家喜多ーーー!!!
やっと長い長い長い土曜が終わりましたか。
そう言えば、そろそろ連載一周年ですが、SS内時間ではいったい
何日が過ぎたのでしょうか^^;
いつか数えてみたいと思いつつ、時間がなくて数えられません。。。
先週もどなたかが書いてましたが、貴明がやや勘が良すぎる気がしますね。
郁乃んのこととか、もう少しニブい貴明でいてほしいような。
あと、
>>689 4/9の9行目 「ソファーの移動」->「ソファーに移動」?
来週は賑やかに始まりそうですね。 楽しみにしてます。
>>695 河野家北―――ヽ(`・ω・´)ノ―――!!!
やっと長い長い土曜日が終わりましたね。1日にこんだけの事がある貴棒って……
タマ姉達が帰って来たから日曜日は更に大変になるんでしょうねw
来週も期待してまふ(´・ω・`)
乙でした〜。
いやに饒舌な貴明がほんのちょいと気にはなったんだが、相変わらずの定期更新乙。
…ンポーーン…ピンポーーン… 呼び鈴の音で目を覚ます。 鷲掴みにした目覚まし時計を睨みつけ時間を確認。 ――AM9:00 (休みの日くらいゆっくり寝かせろよな…) ほっておけば姉貴かお手伝いさんが出るだろう…、そう決め込み布団を被り直す。 ピンポーーーン…ピンポーーーン…………ピンポピンポピンポーーーン!!! 「ダーーーッ!うるせぇ!! てか何で誰も出ないんだよ!」 あまりの粘着ぶりに 業を煮やし、着のみ着のまま玄関へ駆け付ける。 「はいはい、お待たせしました!どなたですかっ!!」 「やっ、おはよう。良い朝だね、向坂君。」 玄関前には日曜なのに、学ラン姿で、腕には大袈裟なギブスをした… 「………委員、長?何やってんだ?」 「立ち話もアレだね。上がらせてもらっていいかな?」 そう言うと勝手に玄関に入り込み、靴を脱ぎ始める。 「あー…、あと、僕は腕がコレだから、それを持って来てくれないか?」 ギブスの巻かれた腕を軽く上げ、さっき立っていた場所に置いてある大きめのスポーツバッグを指差す。 「お、おいちょっと待てって。」
「…で、何の用だ。こんな朝っぱらから?」 取り合えず居間に通し、腰を落ち着ける。 「ふむ…、さすがは名門向坂家。立派なたたずまいだ。」 妙に芝居がかったセリフと芝居がかった仕草でぐるりと部屋を見渡す。 「そりゃど〜も。」 (…何か嫌な予感がする。) 「ところで向坂君。確か…お姉さんが居たと思うんだが。」 「あん?姉貴?姉貴なら当分帰って来ねえよ。」 「そうか…。なら都合が良い。 短刀直入に言おう。 ……何も聞かず、しばらくこの僕を泊めてやってくれないか?」 「な、なんだってーーー!!!」 ―――――続く
最萌支援のつもりが長くなったので投下してみまつ。全9シーン42レスの予定 題名どおり、単に小牧姉妹と旅行にいきたいなーという妄想で書きました。でわ
「すまん、遅れた」 「ううん、全然待ってないよ」 「37分」 「そうか、俺は待たれていなかったのか」 「あわわ、そういう意味じゃないってばあ!」 「冗談冗談、バスが遅れてさ。でもいい天気で良かったな」 「絶好の行楽日和で…だよねっ」 「ちょっと風が強くない?」 「愛佳今ですます語で喋ろうとしなかった?」 「ええっ?そんなことないよぉ」 「昨夜から妙にハイテンションだから…」 「そっかあ、俺の気のせいかな」 「…わざとらしく無視すんなぁ!」 「…見たくないから無視してたのに」 「その歳で現実逃避?」 「お前には悪いが逃避したくなるほど苦労はしてないな」 「ふん、自堕落な人間はこれから苦労するから楽しみにしてなさい」 「目の前に苦労の種がいるし」 「ふ、ふたりともぉ〜いきなり喧嘩しないでよぉ〜(><)」 「ただの」 「単なる」 「「言葉遊び」」 「だ」 「よ」 ここまでの台詞上から順番に 俺、愛佳、雑音、俺、愛佳、俺、愛佳、雑音、俺、愛佳、雑音、俺、 雑音、俺、雑音、俺、雑音、俺。愛佳、俺、雑音、俺と雑音、俺、雑音
俺こと河野貴明、愛佳こと小牧愛佳(まんまだ)。同級生。 面識自体は入学当初から会ったが、2ヶ月ほど前にひょんな事から親しくなり、 色々あって今では学園のほぼ全生徒公認(バ)カップルになってしまった。 …ついカッとなってやった。別に反省はしていない。むしろ良くヤった俺。 雑音こと小牧郁乃。歳は俺達のひとつ下。小さい頃から難病持ち。 愛佳の妹だけあって根は結構素直なのだが、長い闘病生活のせいか幹と枝葉が歪みまくっている。 「ふん、誰のお陰で姉を連れ出せると思ってるのよ」 「つ、連れ出すって誘拐じゃないんだからぁ」 きっかけは、デパートのくじ引きだった。 「からんころ〜ん、大当たり2等賞〜温泉旅行ペアチケット〜っ!」 ベルが壊れたのか、抽選所のおっさんが口で効果音を出していた。 そんなことはどうでもいい。問題は、賞品への対処だ。 温泉旅行お?、ペアチケットお〜? 「う〜〜〜む」 「うああああ………どうしようどうしよう………どう、する?」 なんか上目づかいでこっちをみる愛佳。頬ちょっと赤い。あ、もう完全に意識してる。 「…どうするって言われても…」 いや、二人で買い物して当てたペア旅行券、そりゃ二人で使いたい。 っつーか愛佳と温泉旅行、そりゃあ、行きたい、けど。 「……由真に頼んで…でも…」 俺が何も言わないのに既に親の目を誤魔化す算段をしている愛佳。誉めるところか悩む。 だがしかし、我らは哀しい学生身分、俺はともかく両親同居の愛佳を泊まりがけに連れ出すのは現実的には難しい。 友達の家に〜ってのが常套手段だろうが、愛佳の友達一番手である由真は、この手の事には全く向いてないと来た。 愛佳は、親しい友人は少ないが交友関係自体は極めて広いので、探せば協力者の一人や二人は見つかりそうだが、 もとより他人に面倒をかけるのを良しとしない性格、加えて親を騙すのも気が引けるだろう。 俺の方のツテは…あてにならないか、頼んだら一生ネタにされそうな面子ばかりだ…
諸般の事情を考慮して、 「愛佳の家で使いなよ。両親にプレゼントするとか」 苦渋の決断。 誘えば悩むのが目に見えているから、敢えて誘わなかった。 「う、うん…」 愛佳も、俺が誘わない以上はこれ以上追及もできずに頷く。ああ俺って意気地なし。 「あ、でも二人で買ったレシートなんだから分けないと悪いよ、金券ショップで換金…」 「いいからいいから」 そんなわけで、とりあえず諦めた旅行だったのだが、共犯者は意外な所に現れた。 その夜、河野家、っても俺しかいない。 プルルルルルルル 「はい、河野です」 「ああ、お兄ちゃん?(はぁと)」 ガチャ。 い、いかん、鳥肌が立って思わず電話切っちまった。 プルルルルルルル 「気色悪い単語で話をはじめんなっ!」 「わわっ、ごめんなさいごめんなさいっ!」 「…あ、愛佳か。悪い、また郁乃だと思った」 「郁乃、後ろで泣いてるよぉ。いきなり切られたって」 「涙が出るのは体調がいい証拠だろ。おめでとうと伝えておいてくれ」 郁乃の無数にある病状のひとつに、涙が出なくなるってのがある。 「くすっ」 そのわかったような笑みはなんだ愛佳。まあいいけど。 「で、用件なんだったの?」 「あ、じゃ、じゃあ替わるね」 替わらなくていいのに。
「(別に替わらなくていいのに…)あ、もしもし」 「じゃあ替わるな」 「うっさい。照れ屋な姉を持つと苦労すんのよ」 「?」 「用件その1、ありがと」 「???」 「旅行券、使わせてもらうから」 「ああ、あれか。ってお前が使うのか?」 「姉のものは私のもの。私のものは以下省略」 「勝手にしろ。でもなんで愛佳が照れるんだ?」 「ペアチケットでしょ。姉も一緒よ」 「そうか。そりゃよかった。」 この姉妹は仲は良いけど色々複雑なので、一緒に旅行というのは貴重な経験だろう。 「親御さんも一緒?」 「仕事が忙しいって。だからこっちにお鉢が回ってきたのよ」 「っつーことは二人だけ?大丈夫かおい?」 ここんとこ体調良好で入院もしていないとはいえ郁乃は外では車椅子だし、愛佳は学園屈指の非力娘、二人で旅行というのはかなり不安なものがある。 「用件その2、土曜の午後3時、S駅前集合」 「は?」 「ふーん、お姉ちゃん、貴明は行きたくないって」 「(え、あ、そ、そう…急だし…仕方ない…かな…)」 「待てこらっ!!!とりあえず説明しろっ!」 「説明もなにも、聞いたまんまよ。姉に替わるわ、ほい」 「え、ええっ?、あ、あのねっ、せっかく貰ったチケットだからってお父さんとお母さんに見せたんだけど、 二人とも仕事が忙しくて日程が取れそうになくって、最近郁乃が調子良くて、お医者さんに遠出OKが出たから、 滅多にない機会だから郁乃と二人で行って来なさいって事になってね、でも私腕力ないしちょっと不安だし、 貴明くんにこんな事頼むのもなんだか悪いんだけど、できれば一緒に…来てほしいなあ… ………なんて………ダメ?」 愛佳の妙に長い説明を聞いているうちに、俺は落ち着いて事情を理解した。 ………ダメなわけあるかこのバカ愛佳。
「郁乃に替わってくれ」 「え?」 「とりあえず替わってくれ」 「う、うん…」 落ち着かない様子で電話を替わる愛佳 「なによ。」 「郁乃」 「ん?」 「グッジョッ(キラン)!」 ガチャ。 電話切られた。 言葉の隅々まで感謝の意を込めて誉めてやったのに、失礼な奴だ。 ともかくリダイヤル。 プルルルルル、プルルルル、プルルルル、プルルルル…あれ、出ない? 「はい、小牧です」 母親が出たぞおい。 「あ、あのっ、私、小牧さんの同級生の河野と申します。いつもお世話になっております。 えーっと、連絡網の担当が不在だったので直接お電話しました、愛佳さんいらっしゃいますでしょうか?」 咄嗟に口から出任せる。 「お待ちください」 特に不審がられた様子はなかったが。 チャ〜ラ〜ララ〜ラ〜ララ〜♪チャラ〜ラ〜ララ〜♪ チャララ〜ラ〜ララ〜ラ〜ラ〜♪ラ〜ラ〜ララ〜♪ ラ〜ラ〜ララ〜ラ〜ラ〜ラ〜ララ〜ラ〜♪ 保留の音楽は、とても長く感じた。
「ご、ごめんなさいっ!郁乃がうっかり受話器外したまんまだったみたいでっ!」 それは明らかに故意、わざとであります隊長。 「お母さん、なんか言ってた?」 「えーっと、クラスの連絡ってことにしたから適当にでっちあげておいて」 今まで掛けた事ないからバレないだろう。二度目はわからんが。 「うん…ごめんね」 「いや、安易に掛け直したこっちが迂闊だった」 「連絡手段、考えなきゃね」 「ポケベルでも買うか」 「(ちょっと貸して…)今どき売ってないわよそんなもん」 「いきなり電話を奪うな。人の電話には出ろ、そもそも、突然切るな」 「自分の事を棚に上げて。あんたが気色悪い声出すからでしょ」 それはお前も一緒だろうが。 「ま、ともかく、OKね。じゃあ宿教えるから自分の予約取って」 「ペアチケットをお前が使って、俺は自腹か…」 「なにか不満でも」 「全くない」 それは本心だ。 「結構。ちなみに一泊1万8千円からだってさ」 「ぐっ。っつーか、今からで予約取れるかな…」 「取れなきゃ近くのビジネスホテルでもいいわよ」 「それは俺が嫌だ」 無事、予約は取れた。一泊2食付き2万円だった。 <続く>
ほ、本当に来ちゃったよ〜 新幹線とは違って窓の外の景色がゆっくり流れる在来線。行き先は、とある温泉旅館 ボックス席の向かいには妹の郁乃、あ、車椅子は畳んで席の脇にくくりつけてます。 そして、そしてそして、私の隣には…貴明くんがいます…どうしよう… 家族旅行も数少ない我が家だけど、郁乃と二人で旅行するのは今回が初めて。 「うーん、荷物も結構多いなあ…」 「男手が欲しいわよね」 「お父さん仕事だから仕方ないよ」 楽しみだけど、不安と緊張も同居していた準備中、郁乃が突拍子も無いことを言い出しました。 「あのさ」 「なあに?」 「貴明呼ぼうか」 「え、ええええ〜っ!?」 「そんなに驚くこと?お姉ちゃんは元々アイツと行きたかったんでしょ?」 「そんなこと…」 「変な気は遣わなくていいわ。電話番号教えて。念のため言っとくけど、母さんには内緒よ」 「そ、それは、もちろん、うん、ないしょ。」 ああっ神様、悪い子の私をお許しください。 それから、郁乃が貴明くんの家に電話かけて約束を取り付けて、 学校のみんなに見られないように、3つ先の駅で待ち合わせして、 貴明くんが遅刻したので電車の予定を2本遅らせて、幸いボックス席を3人で占領できて、 とりあえず落ち着いたのはいいんだけど、ぜんぜん落ち着かないのは私の気持ち。 なにを喋ったらいいかわからずに、気が付けば手はお菓子の袋へ… 「3箱目だぞそのトッボ」 「う゛っ、けほけほっ」 いやだなぁ、そんなの冷静に数えたらダメですよタカアキクン
ピピピピ、ピピピピ 「あれ?アラーム」 「薬の時間。お姉ちゃん水くれる?」 「あ、うん」 郁乃はポーチから薬の袋を取り出します。 「多少は薬も減ったか?」 「入院してた時とはダンチね。でも症状が良くなったから無くせるって薬でもないから」 郁乃の薬は、一度飲み始めたら急に減らす事はできないんです。 会話の間に、私は水筒のフタを開けて水を注いで郁乃に手渡しました。 「んぐっ、んぐっ」 こくこくと薬と水を飲む郁乃。 こういう時の郁乃って、仕草が子供っぽくて可愛い。 あっ、普段も可愛いんですよ。ただちょおっと手厳しい発言が多くて大変大変。 「つくづく難儀な奴だな。食事も制限あるんだろ」 「まあ、誰かさんみたいにお菓子食べ放題ってわけにはいかないわね」 ほら、さっそく。 「う…ごめんなさい」 あ、いけない、また怒られる。反射的に謝ったって。 「直す気もないことで謝らないでよね」 やっぱり。 「別に直す必要もないし」 口調はきついけど、これがたぶんフォロー。 「ブタになっても知らないけどね」 これは追い討ちぃ。
「顔は、郁乃の方が丸いんだけどな」 「む、これは半分生まれつき、半分薬の副作用」 「子供の時からほっぺぷにぷにだったよねぇ」 「否定はしないけど、お姉ちゃんに言われたくもない」 「うーむ、そういえば愛佳も結構」 ぷにっ 「あひゃぁ?」 突然、ほっぺをつままれました。びっくり。ちょっとどきどき。 ぷにぷに、続けて私の頬をつっつく貴明くん。 「心なしか、最近とくに膨らんできたような…」 え゛。 「それは顔?それとも体?」 え゛、え゛。 「両方かな」 え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ そ、そういえば最近貴明くんが私を触るとき以前より力が入ってるような気がしたんだけど、 あれがもしかして私のお肉が、でも体重は増えてない筈だけど、ああでも最近体重計に乗ってないし、 やっぱりカロリーはE=MC~2なわけで、ここが我慢の腹八分目! 「た、たかあき、くん」 「ん?」 「これ・・・もう食べないから・・・あげる・・・」 母猿断腸、私は震える手で、貴明くんに食べていたトッボを差し出しました。 「いや、だから3箱目の最後の3本を寄越されても」 「無駄だと思うけど」 二人揃って、適切なツッコミです。 「そ、それもそうかな。じゃあ、食べちゃおうっと」 「「まだ食うんかいっ!」」 もぐもぐ。
「お、おろ、あれ?」 「あれ?じゃないっ、人を殺す気っ!」 「わかってるよ。でもなんか車道に向かっていく…」 気づいてない人も多いけど、歩道って大概車道に向かって傾いてる。 車道っていうよりも、側溝に向かって、なんだけどね。雨水が流れるように。 だから、たかが車椅子を押すのでも慣れてないと、今の貴明みたいに… 「だから車道に寄るなあっ!」 「おっかっしいなあ」 「あはは。きっと貴明くんの潜在意識が郁乃を車に轢かせようとしてるんだよ」 わかってる癖に嬉しそうなのは姉の愛佳。 初めて外で車椅子を持ったとき、そのまま側溝にあたしを落っことした人間の台詞かねそれが。 まあ、その時姉は自分も一緒に落っこちて、体で庇ってくれたんだけど。 「うーん、そうなのか。それなら納得できるけど」 「納得するな」 「そんなんじゃダメダメ、替わるよ貴明くん♪」 「嫌だ。愛佳より下手だってのは、納得できん〜!」 「だああっ、車椅子押して走るなあ!」 「た、貴明くん待って待ってえ〜」 そんなこんなで、姉と貴明は荷物持ちと私持ちを交代しながら、駅から宿までの道をぎゃあぎゃあ進んでいった。 ・・・ちなみにぎゃあぎゃあ言ってたのは、主にあたしだ。悪いか。
「うわあ、おっきぃ」 懸賞の賞品になるだけあって、宿は立派なもの。 病院は建物自体は大きいけど内部にはなんとなく閉塞感があるので、 こういう天井の高いところを見ると、 「郁乃、なにぼへ〜っと見上げてるんだ?」 「うっさいバカ。なんでもないわよっ」 ちょっと圧倒されてただけ、とは言いたくない。 「ほえ〜天井たか〜い」 素直に圧倒されている人、約1名。上ばっか見て歩いてるとひっくり返るよ、姉。 「わきゃっ!?」 「おっと」 言ってるそばからコケた姉を、貴明が支える。 「あ、ありがとう」 以前の姉なら必ず謝罪の言葉が出ていたんだけど、少しは性格改善しつつあるみたい。 「………重かった?」 「………そうでもない」 「い、今の間は(涙目)」 前言撤回。やっぱバカ姉。
「うわあ、広い」 あたしの姉って、文学少女の割に語彙が少ないのかしらね。 チケットで取った部屋は、いわゆる特別室ってやつらしく、 寝室と茶の間が別々になった畳の部屋に、窓際にもしっかり洋室。 洗面所も広そうで、部屋のお風呂もユニットでない普通の風呂桶だった。 しかも、 「えええ、露天風呂ぉぉぉぉおおお」 「なんだって!」 くるくると部屋を巡っていた姉の声に貴明もお風呂場へ。 いちおーここは女の子二人の部屋なんだけど… とか思いつつ、あたしも移動。車椅子は入り口に置いてあるので、座ったままズリズリと。 立って立てないことはないんだけど、部屋の中ならこの移動方法が早い。見てくれなんか、気にしない。 「これは凄い」 うわー、本当だ。風呂場から外に出られる作りになっていて、 竹の囲いの中で湯気がもうもう。しかも4,5人は入れそうな、ごく普通の露天風呂。 「よし、愛佳さっそく一緒に入ろうかっっ痛てっ!」 「ええっとそれはぁぅぁ貴明くんだいじょうぶっ!?」 今のは貴明が言い終わる前に、あたしの投げた石鹸入れが命中しただけ。 その短時間で驚いて赤面してもっぺん驚いて心配する忙しい姉。 「なんだ郁乃、三人で一緒に入りたいならぅぉぇぃもういいませんっ!」 よろしい。あたしは右手に掴んだ洗面器を床に戻した。いそいそと部屋に戻る。 「あれ、い、郁乃?なんか怒った?」 そんなことない。姉は人の機嫌を気にしすぎ。 急いだ理由?単にタイルでお尻が冷えたから。
「ふぇっ?あ、あんっ、やだっ、ひゃう」 肌を這い回る10本の指。身をよじっても、上から手で押さえても 泡にぬめった手は押さえきれずにあたしの弱い所に到達してしまう。 「やっ、そこはダメっ」 「くくっ、ふふふふふっ」 狼狽したあたしに、背後からいやらしい笑みをふきかける指の主。 「うふふっ、きれいにしてあげるよぉ〜郁乃ぉ〜」 「だあっ!背中だけ流してくれればいいのっ!」 「遠慮しな〜いのお〜♪ほら、ほら、この辺?それともココ?」 「ちょっと、こら、抱きつくな、うひゃあ、腋はダメ、ってくすぐるなぁひゃあ!」 今は湿疹が収まってるけど、あたしは皮膚が弱い。 なので、傷をつけないようにタオルやスポンジは使わずに体は手で洗う事が多い。 だから、姉が妙に可愛い笑顔で「背中洗ったげるね?」などど言い出した時点で、いろいろ警戒すべきだったのだけど。 「くひゅうっ!そこは洗わなくてっうぁんっ、やめっ、あんっ」 「郁乃は細いねー」 「そりゃお姉ちゃんに比べれば誰だってふゃっ!?」 「うんうん♪」 「人の身体弄って納得するなあ」 「いや、それでもおっぱいおっきくなってきたかなあって」 「う、うるさーいっ!」 さっきから背中にぐにぐに当たってる物体の持ち主には言われたかないやい(涙)
おかしい、普段ならあたしの方が絶対優位な筈なのに、立場が逆転している。 女ってのは、男が出来ると裸のつきあいに強くなるんだろうか…って 「どこ洗う気だ姉ーっ!」 「いいからいいから♪」 「良くない、ちょ、ちょっと、や、ふひゃ」 「いいからいいから♪」 「い、いい加減にしろーっ!」 狼狽のあまり、思わず大声をあげて振り向いたあたし。 ちょっとした無敵状態だった姉も、驚いて動きを止める。 「あ、嫌だった?」 「え」 「ごめんなさい、調子に乗ったかも…」 途端にしゅんとする姉。 え、えーっと、その、 「べ、別にいやじゃあ、ない…」 下を向いた姉に思わずそう答えた、が、失策だった。 「郁乃」 「な、なによ…」 「かわいぃいいいいいいい〜〜〜〜〜〜!!!」 いきなりむぎゅううううっと抱きついてくる姉。 非力な姉など振りほどくのは容易い筈なんだけど、何故かそうする気は起きなかった。 …いや、あたしも姉に負けないくらい非力なんだけどさ。そういう事じゃないような。
かっぽーん 「ふああ〜〜〜あ〜〜あ」 「気持ちいいよねえ〜〜〜ええ〜〜〜え」 大騒ぎの数分後、あたしと姉はまだ明るさの残る空の下で、温泉を二人占める幸せを満喫していた。 「貴明くんは大浴場に行ったのかなあ」 「自分の部屋で少し休むっていってたから、寝てるんじゃないの?」 「うーん、少し可哀想かな」 「一緒に入りたかった?」 「いやそれはそんなことはその…」 真っ赤になりつつ、否定はしない姉。 「お邪魔虫だったかな、あたしは」 「そんなことないっ!」 予想通りのリアクションありがとう。 「冗談よ」 「冗談でも言わないのっ」 そんな会話をしながら、湯煙に浸る時間はあっという間に過ぎた。おそらく、楽しかったからだろう。 「今、何時?」 「あ、もう6時半だ、あがろうか」 「ん」 隣りに寄ってきた姉に支えられて縁にあがる。姉はそのままあたしの腋に肩を入れ、二人で立ち上がる。 身体が温まっているので、そんなに痛くないし足に力も入る。そのまま部屋まで歩いてこられた。 あたしが部屋まで戻ると、姉は一度風呂場に戻った。 露天風呂の岩で皮膚が傷つかないようにと、縁石や底に敷いたバスタオルを回収してくる。 「んしょ、んしょ、ととっ」 水を吸ったバスタオルを抱えてふらふら風呂場を歩いてくる姉。 かようにいささか非力な姉では、そう重くはない…と思う…私を支えるのも大変だろう。 それでも、肩を貸してくれる姉の真剣な顔を見ると、いつも不思議な信頼感が湧いた。 …ただし、倒れないというより、倒れても一連託生で納得できる、って部類の信頼かも知れない。 <続く>
水色のブラジャーちらちら。けっこう谷間。 考えてみれば、食事は部屋に運んでもらう方が明らかに勝ったのだけど、 二人には食事場所も個室が用意され、俺もフロントに頼んで同席することができた。 食事の内容も同じ、ただ二人にはソフトドリンク飲み放題。俺も便乗。 「酒買ってくれば良かったかなー」 「貴明くんが酔っぱらったら止める人がいないから却下です」 「息の根なら止めてあげるけど?」 それは御免被りたい。 「はい、ジュースで悪いけど」 愛佳がオレンジジュースの瓶を傾けてお酌してくれる。 「いつもお世話になっております」 「いえいえこちらこそ」 「ふふっ」 お辞儀した格好で顔だけあげてにっこり笑う愛佳。 ありそうで無い不思議な光景に和む。けど、 白地に藍染めの浴衣に、濃緑の半纏を羽織った格好、 胸元はもう少し気を付けた方がいいんじゃないか、愛佳。 「郁乃も、お疲れさま」 「姉、胸元」 ちっ、冷静に指摘しやがったか。 「へ?あ、あぅ…」 今更こっちにそんな視線を向けられましても。はい、もうしっかと目に納めました。 裸を見たことも一度ではない仲だけど、こういうのは雰囲気というか、チラリズム万歳というか。 ちなみに郁乃の方は浴衣の上にトレーナーを被っている。 対策するような胸はないから、保温のためだろう。 「…なんか失礼な目つきをされた気がする」 「気のせいだろ」
「まあいいわ、ごちそうさま」 「おいしかったねー」 愛佳がちょこまかと動き回っていたが、席は二人が並んで向かいが俺。 二人並んで箸を置き、ちょっと行儀悪く座椅子にもたれて足を伸ばした。 性格が似てなくても姉妹は姉妹というべきか、姿勢がなんとなく似ている。 お膳の下からすらりと伸びた4本の脚。 「今日はあんまりむくんでないねえ」 「歩いてないから」 「でも遠出したのに。調子いい?」 「悪くはないわ」 「ふーん」 にこにこ嬉しそうにしながら、愛佳は足で郁乃の足をつっつく。 「やめなよくすぐったい」 「えへへ、なんとなくぅ」 浴衣の裾はそんなに長くない。愛佳が脚を動かす度に、膝の内側から太股の浅い部分あたりがちらほら。 不覚にもちょっと意識してしまい、視線を外しながら照れ隠しを呟いた。 「ったく、仲の良いことで」 「あ、妬いた妬いた?」 妙にテンションが上がった愛佳が、座椅子を離れて隣りにやってくる。 「なんでそうなるかな」 「そんな照れなくてもお」 「ジュースで酔っぱらったのかしら?」 まさか隠れて酒飲んでたわけじゃないよな… ついた勢いか、愛佳は俺の肩に手を回してしなだれかかってきた。 「貴明くーん」 顔を寄せてくる愛佳。本当に酔ってるのかと思ったが、目を見ると冗談っぽい。が、 ちゅっ いやねえ、こーんな至近距離に主観的的に見て世界一可愛い唇があったら、ちゅーしたくなると思いませんか?
「!!!」 人をゆーわくしておきながら、キスに固まったのは愛佳の方。 みるみるうちに顔中真っ赤に染まり、そのまま俯いてしまう。 何度となくしている行為でも、不意打ちされると耐性がない性質らしい。 いや、俺もかなり赤面してるだろうけど。 「〜〜〜」 横から視線を感じて、郁乃の存在を思い出す。 やべ、郁乃の面前で愛佳に手をだしちまった、これは殺される? と思いきや、 「・・・うぁ」 こっちも頬を赤くして硬直している。ここでも姉妹そっくりな反応。 二人とも可愛いんだが、揃って時間停止されてしまったため、なんだか収まりの悪い状況に陥ってしまった。 困ったな。ここはひとつ定番のギャグでも… 「なんだ郁乃、うらやましいのか?じゃあ郁乃にも」 わざとらしく前に出て郁乃の方に動いた瞬間。 スパーンッと気持ちよい音と後頭部に衝撃。 …物理的なツッコミは予測していなかった。 後ろを振り向くとスリッパ握りしめた愛佳。 「い、痛かった?」 「痛くはないけど、それ、どっから出した?」 「こ、こんなこともあろうかと袖の下に…」 ホントかよ。
「うーん、部屋まで歩こうかな」 食事を終えて戻る時、郁乃がそんなことを言い出した。 「疲れてるから今日はやめなよ」 「動ける時には動いておきたいから」 郁乃の病状はその日の体調によって変動するので、炎症の状態を見ながらリハビリする事になる。 筋肉は使わなければ衰えるだけなので、体調が良い時は無理しない範囲で歩いた方がいいことはいい。 とはいえ、今日は慣れない遠出で体力を消耗しているので愛佳の心配ももっともではある。 「たいした距離じゃないでしょ」 どっちにしろ、言い出したらきかない郁乃、壁に手を付いて立ち上がる。 「っ」 小さく顔が歪む。こればっかりは本人にしかわからないが、相当痛いらしい。 心配そうに見守る愛佳の肩に軽くつかまり、郁乃はスリッパを引っかけて廊下に出た。 俺は空の車椅子を押して後を追う。エレベーターまでのごく短い道のりを、極めてゆっくりと歩く三人。 「い、いいよ」 エレベータが昇り出す時の負荷で転ばないよう、愛佳が少し強く郁乃を支えて、俺達は客室フロアに戻る。 廊下は結構長い、すれ違う人達は、悪意や憐憫にならぬように気を遣った目でちらっと郁乃に視線を向ける。 「い、郁乃、もういいよ。乗って乗って」 「すぐそこじゃない。今更ばからしい」 とはいえ、僅かな距離でさっきより速度が落ちている。表情も辛そうだ。 勝ち気な性格からは意外だが、郁乃は無理に辛いのを隠す方ではないようだ。 隠すとかえって愛佳が心配する事を経験しているのだろうか。 支える愛佳の方は、真剣な表情で郁乃を見つめている。 「そんな顔するようなことじゃないわ」 「そう…だけど…」 「青い顔してなに言ってんだよ」 「む、そんな顔してない」 このへんまでは、ほのぼのとしていた。
急転直下、というか、一寸先は闇、というか。 「毎回こんな感じなのか?」 俺は深く考えて話を振ったわけでもない。 「うん…できれば替わってあげたい…」 愛佳も自然に答えた。 その、なんでもないように見えた一言に、郁乃の態度が急変した。 「できもしないこと言わないでよ。」 悪態をつかれ慣れている俺にも向けられたことがないような冷たい声。 「あ、ご、ごめん」 愛佳が青ざめているのも、言葉よりはその温度のせいだろう。 「そんなつもりじゃ…」 郁乃は答えない。愛佳の肩から手を離して、壁に沿って歩き出す。 「いく、の…」 今にも泣き出しそうな姉に、歯を食いしばって歩く妹。 なんでこんな事になるかなあ。 「郁乃〜」 つとめて、のんびりした声を掛けてみる。 「〜っ、別になんでもないからっ」 郁乃はようやく愛佳を振り返ると、そのままドアを開けて部屋に入っていった。 って、ここ俺の部屋!? 「郁乃の部屋はあっち…」 「寝る」 バタン。ガチャ。 「鍵閉めたよ…」 「いくのぉ〜」 涙目の愛佳と廊下に取り残された俺。 郁乃の言動はよくわからん、というのが正解かな。 <続く>
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう。郁乃を怒らせちゃったよぉ… いい加減な事いうなっていつも怒られてるのに、 「自分が犠牲になれば他人が救われるって発想やめたら」 そんなのも言われた事あるのに。成長のない私ぃ。 「あー、ここで突っ立ってても仕方ないか」 貴明くんの言葉に、とりあえず私たちの部屋に移動移動。 「えっと、お茶淹れるね。お菓子食べる?」 「いや、今メシ食ったばかりだし。。。ってか風呂入ってないんだよな…あちゃ、荷物俺の部屋だ」 「あ、浴衣ならLサイズのあったよ。タオルとかも使ってないし」 郁乃の肌に合わないとまずいのでタオルとアメニティは一通り持参です。 私は押し入れを開けて備え付けの入浴セットを貴明くんに渡しました。 「あ、ごめん、んじゃ借りる。下着は…まあいいか」 入浴セットを抱えて、立ち上がり、ちょっと考え込む貴明くん 「あのさ…せっかくだからここの風呂借りていい?」 「え?あ、うん、どぞどぞ」 部屋に一人になると、、ますますさっきの事が思い出されます。 なんであんなに怒ったんだろう。そりゃ良くない発言だったけど、機嫌も悪かったような。 ああ、食事の時はしゃぎすぎたかなぁ、三人で食事なんて初めてだったからついつい、 でも郁乃も結構楽しそうだったのに、やっぱりお風呂の時の事を根に持ってたのかな、 ああ、でも「できもしない」って言ってたから電車でお菓子を我慢できなかったのが悪かったんじゃ… 貴明くんは気にすることないっていうけど。ああ、落ち着かないぃいい。 思わずお菓子袋に手が伸びるけど、ダメダメ、それじゃ進歩ないと思い直す。 かうなる上はお風呂にでも入って気を紛らわす…あああ貴明くんが入ってるんだった。 大浴場の方に…でも部屋開けちゃうし、郁乃から電話でもあったら困るし… 私はなんとなく窓の外を見遣りました。露天風呂は、竹囲いに遮られて見えません。
入ってるんだよね、貴明くん… 「一緒に入りたかった?」 郁乃の言葉を思い出す。否定はしなかった。 以前に一緒に温泉でも行こうって言われた時は、冗談にしたけど嬉しかったし… せっかくだから… 私は、再度お風呂に入る準備を始めてしまいました。 ああ、郁乃の怒られたばっかりなのに貴明くんの事優先なんて、ちょっと自己嫌悪。 身体はさっき洗ったから、シャワーで汗流すだけでいいかな…やっぱりもっぺん洗おう。 貴明くんが外から戻ってきたらどうしようとか、部屋の電話が鳴ったら聞こえるかなとか考えながら、 手早く内風呂で身体を洗った後、そーっと引き戸を開けて、外に出ます。 わわ、入ってる。貴明くんは、風呂の真ん中で、こっちに背を向けていました。 何故だか私は、音をたてないようにお湯に入り、静かに貴明くんの背中に… 「振り向いてもいい?」 「うきゃあっ!」 気づいてたよお。 「え、ええっと、あの、ちょっと恥ずかしいからとりあえずそのままで」 「…残念だけど、わかった」 私はそっと貴明くんの背中に寄りかかりました。 どきどきどきどきどきどきどき 背中合わせだと心音はわからないけど、貴明くんの呼吸は伝わってきます。 どきどき、どきどき、とくん、とくん、とくん…。 黙ってお湯に浸っているうちにどきどきが収まってきました。 そうしたら、またさっきの事が頭に浮かびます。郁乃… ああ、郁乃に怒られたら貴明くんの事考えて、貴明くんの隣りに来たら郁乃の事考えて、 ほんっと、私っていい加減な人間だぁ…
「郁乃の事は、気にしなくていいと思うぞ」 「ふあっ!?」 見透かしたように貴明くん。たしかに、見え見えだったかもしれないけど。 「本人も気にするなっていってたし、別に悪い事言ったわけじゃない」 「でも、貴明くんの部屋に閉じこもっちゃったよ」 「あれは、半分ふて寝で、半分は策略だろう」 「策略?」 「俺と愛佳を同じ部屋に泊めようって」 「あ゛」 収まった動悸がまたどきどき。 「でも、少なくともあの時はすごく怒ってた…」 「…」 貴明くんは、少し考え込んだようでした。 「愛佳さ、郁乃にああいう事言ったの、初めて?」 「ああいう事?」 「自分が替われればって」 「うん…そういえば…」 「そっか、本人や家族に言う台詞じゃないもんな」 今まで、郁乃と話すときは二人きりかお父さんお母さんとだから、 自分が替わって病気になるなんて言葉は出るわけなかったんだ。 「た、貴明くんを他人と言うつもりはないんだけど…」 「いや、むしろ嬉しいよ。家族でもないのに、そこまで入り込んでるってのはね」 「そう言ってくれると…けど、なんであんなに…」 私の呟きに、貴明くんは少し考え込みました。そして、ぽつんと話し出しました。 「前に、病院で待ち合わせして、愛佳が遅れた事あったよな」
「?うん。ごめんね、あの日は確かバスが渋滞してて」 「あの時も散々謝られたから今更謝らなくていいって。それよりあの時…」 ちょっと間をおいて、貴明くんは続けます。 「病室入ったら郁乃がずいぶんうなされててさ、心配して見てたんだが、 目を覚まして言った言葉が「良かった。指が痛い」って。」 「え?」 「変な台詞だよな。俺もそう思って、寝ボケてるうちに郁乃に聞いてみた」 「なんって?」 「夢を見たんだってさ」 郁乃が見た夢の内容は、こういうものでした。 「朝起きたら、突然身体が軽くなって、歩いても痛くない。走っても息があがらない 自分は死んだのかなと思ったけど、普通に学校に通ってるみたい。 家に帰って、食事制限もなくて、薬も飲まなくて良くて、景色もはっきり見える。」 「病気が治る夢…」 「まあ、ある意味悪夢かも知れないな」 現実には、治ってないんだから。 「でも、どうして?」 それなら目を覚まして良い事はないと思うのに。 「夢には続きがあってね」 再度、貴明くん。 「全然元気なのに、親が病院に行くからって言い出して、不審に思いながらついていった。 到着したのはいつもの病院。お医者さんと両親がなにやら話しをしてから病室へ、 やっぱり治ってないのかなって思ってドアを開けたら…」 「開けたら?」 「いつも自分が寝てるベッドに、愛佳が寝ていたんだって」 「!」 「そっから先は詳しく話してくれなかったけど、まあ、夢の中でぎゃあぎゃあ喚いてたら目が覚めたらしい」 「…」 「で、目が覚めたら普段どおり自分が病気のままだったから、「良かった」ってさ」
「郁乃…」 涙が出そうになって、私はタオルで顔を覆いました。 「郁乃は強いな…それに比べて私は…」 「そうかな?」 「そうだよ」 「俺から見たらさ」 ジャバッと水音、貴明くんがタオルで顔を拭いた音でしょうか。 「郁乃は、愛佳にガッチリ甘えてると思うぞ」 「そ、そんなことないよ」 「あるよ。いつも気分に任せて言いたい放題だろ」 「それは私が…」 「さっきも言ったが、なにも悪くない。今日だって。それは郁乃も良くわかってる筈だ」 「そうなのかな…」 「そうだよ。ま、郁乃にとってはいいストレス解消なんだろ」 「だったら…嬉しいなあ」 「ん?」 「郁乃が私に甘えてくれるんだったら、めいっぱい甘やかしてあげたい…」 「本人のためにならなくても?」 「そういう教育は、他の人にお願いしたいな。貴明くん、どう?」 「俺も郁乃には甘いからなあ…」 確かに、いつも口喧嘩してるけど、貴明くんは郁乃に優しいです。 「可愛いもんねー」 「まあ、な」 「ふふふっ」 背中越しに、貴明くんも笑ってる雰囲気が伝わってきます。 貴明くんと郁乃の話ができて、なんだかやっと落ち着いてきました。 あ…安心したら、なんだか…眠く… すぅ。 <続く>
「愛佳?」 「すぅ…くぅ…」 おいおい。ここは風呂の中だぞ? 背中で寝息を立て始めた愛佳に心の中でツッコむ。 まあ、郁乃の言葉にヘコんでたようだったから、寝られるくらい安心したならいいことだけど。 後で夢の話を郁乃に言わないように釘刺しておかないと…無駄か。今度は俺が郁乃に怒られるなあ。黙ってる約束だったのに。 「くひゅー、すぴゅー」 おいおい、本格的だよ。 がくん。 「とっ」 唐突に、愛佳の背中が俺の背中から滑り落ちる感触。 俺は慌てて振り向いて愛佳の肩を支え、愛佳の顔面がお湯に落下するのを防いだ。 「ふひゃあっ、あれ、わたし、寝てた?」 「ほっといたら完全にお湯に沈没してたな」 「あ、ごめんなさい。なんだかホッとしちゃって…」 うーん、良い事なんだろうけど… 「な、なに?」 「一緒に風呂入ってて、安心して寝られてしまうってのは男としてどうかなーと」 っつーかさ、ずっと背中併せだったから我慢していたけど、今や愛佳の裸体が思いっきり目の前にあるわけで。 俺は肩を支えた腕を、そのまま愛佳の体に回して、後ろからそっと頬を寄せた。 「へ、た、たかあきくん?…」 「一緒に風呂入るの、はじめてだな」 「そ、そうだね…」 「愛佳、あったかい」 「…貴明くんも…火照ってる…」
左手を愛佳の首を抱きかかえ、右手で頭を撫でる。 愛佳がこちらにもたれかかってくると、少し後傾した愛佳の体の前面が、俺の位置からも見えてくる。 ここの温泉は濁り湯ではないので、お湯の中にゆらめく乳房と、お腹のライン、 足を伸ばして座っていたので、前方に伸びる両脚が、光の加減で屈折して見える。但し、脚の根元までは見えてない。 俺は頭を撫でた手で愛佳の頬をこちらにむけて、そっと口づけた。 「んっ…」 食事の時はちょっとついばむ程度のキスだったけど、今度はもう少し深く。 この姿勢だとあまり自由は利かないのだが、舌を差し入れると、愛佳は素直にそれを受け入れた。 「んふぅ、ぅ、ちゅ…く…んん…」 口腔を嬲りながら、左手を首から下に降ろして手前の乳房に触れる。 瞬間、びくっと唇が震えたが、上から俺の唇を擦りあわせるように被せると、また体から力が抜ける。 結構久しく感じていなかった愛佳の柔らかさに、俺は我を忘れて左手を動かし始めた。 「あっ、やあっ…ふあ…んっ…たかあきく…んんんぅっ…!」 いつのまにか離してしまった愛佳の唇から可愛い声が零れる。 左の胸から右の胸、なだらかな麓から既に固く尖った頂、五指全てで愛佳を感じた。 「やっ、ちょっと早っ、あん…んあっ、いま摘まれるとっ…っぅ!」 悲鳴に似た喘ぎに、俺は少し手を休めた。右手で崩れ落ちそうな体を支える。 「あ…たかあきくんに、おっぱいさわられるの、ひさしぶり…きもち…い…ふああんっ!」 少し優しくしようと思った矢先の愛佳の発言に再びキレた俺。 ぐっと抱き寄せて体を密着させると、右手も乳房に届かせて、両手の指で二つの乳首を弾く。 「ひゃっ!あうっんっ、そんなのっ…ちくび…びりびりして…んっ!んんぁぁん!」 上体を反らしてよがる愛佳。このまま胸だけでイきそうな勢いだが、それも勿体ない。 「はあ…はぁ…あぁ…あ…?…あ…それは…」 今度は完全に愛佳の背後に回って後ろから抱きすくめ、両脇から手を入れて、 左手は引き続き上半身を弄り、右手を腰からお腹を滑らせて愛佳の最も敏感な部分に伸ばす。 お湯の中では良くわからないが、そこはぬめっているように感じた。秘裂を押し広げると、指は簡単に奥に侵入する。 「ああ…はぁっ、ここ…弄られてる…んんっ」
「こっちも、久しぶりだな」 「ふあっ?うん…うんっ!、ん、あ、ああっ!」 後ろから覗き込んでも湯中では良く見えない。完全に手探りだが、これでも愛佳のは大体把握しているつもり。 人差し指を深く挿しこみ、中指で入り口を振動させる。左手も動員して肉襞を嬲りあげ、隆起した肉芽を押さえた。 「あ…あ…そんなっ、やあっ、ひゃうぅ、きちゃ…んうぅ!」 こうも素直に反応されると、ちょっと苛めたくなる。 「気持ちいい?」 「あっ、はふぅっ、うんっ、うんっ、気持ちいい…ひゃっ!」 「俺としてない時、自分でしたりする?」 「そ、そんなこと…ああっ…はんっ!」 挿入する指を二本にして、内壁を激しく擦る。愛佳は俺の腕の中で激しく身をよじる。頭が当たりそうになって慌てて避ける。 「そんなこと?」 少しペースダウンして、再び聞き返す。後で怒られそうだが、ちょっと興味あるし。 「えっ、いや…そんなの…あっ、あのっ…」 「正直に応えたら、続けてあげる」 「うぅ…んん…その…だって…たかあきくん、帰り道とか良く触るし…その…途中な時もあるし…」 うわ、そんな事情ですかごめんなさい…ってかつまりそれは回答としては、 「それで?」 「………してます……きゃうっ!?あんっ!」 もう辛抱たまらん。俺はもう全力で愛佳の欲求不満を解消にかかった。 右の中指を愛佳の内部で前後運動させながら、左で秘所全体を激しくまさぐる。左右に振られる愛佳の首筋に口をつけて強く吸いあげる。 「ひゃあっ!んあっ!あぁあぁ!もうっ、たか、たかあきくんっ!わたしっ!あっ!ふあっ!うああああああんっっ!!」 がくんと身体が前後に揺れて、愛佳は果てた。ふらりと前方につんのめるのを抱き留めて、顔面をお湯から救う。二度目か。 「はあっ…はあっ…はぁ…ぁ…」 「可愛い」 「あうぅ…」 俯く愛佳。ふと、背中にあたっている俺の感触に気付く。
「あっ、た、貴明くん全然気持ちよくなってないよねっ!?」 「いや、愛佳が良ければ俺も気持ちいいんだけど」 「だ、だめだよそれじゃあ」 何がダメなのか良くわからないが、愛佳には愛佳なりの考え方があるらしい。 くるっと正面を向くと、お湯の中で俺のモノに触れ、お湯面を見つめて… 「あ、あのね、ちょっとそこに座って?」 俺を風呂の縁まで押しやって、縁石に座らせると、脚の間に身体を入れてくる。 外気に触れて少し冷めかけた一物を両手で包んで撫で回す。うあ、お風呂でふやけた愛佳の手がなんとも微妙な感触。 すぐに最高潮クラスに育った物体を上目遣いに見つめる愛佳。すうっと顔を近づけて… ペロッ。可愛い舌で舐めあげた。しかもいきなりカリ。 「うっ」 「へへっ」 俺の反応に満足気に笑うと、愛佳はかぷっと肉棒をくわえこむ。横笛というか、ハーモニカというか、そういう態勢。 そのまま左右に首を動かす。口の中では、舌をぴったりと巻き付かせて棒の下半分を舐め回す。 愛佳の顔の動きに合わせてびくびくっと震える俺のアレ。既にかなりやばい状況 それに気づいてか、愛佳は横往復運動を収めると、今度は正面に向いて先端部を銜え、 そのまま自分の口腔内に男を挿入させた。じゅくっと唾液に包まれる俺の怒張。 ぐちゅ、くちゃ、くちゅ、ぐちゃ。 わざと音を立ててるのか、愛佳の口から怒張が出入りする度にいやらしい水音が鳴る。 唇から零れた唾液が、糸を引いて袋の部分まで流れる。それを掬い取るように手を添えて、ふにふにとこね出す愛佳の両手。 「ま、愛佳、ちょっと、もう、ヤバイ…」 「ふん、ひふへほひひよ」 愛佳はを離さずに応えると、さらに勢い良く前後に棒をしごく。 口奥に入る時には喉まで達し、唇付近まで戻された時には舌が激しく絡みつく亀頭は、痺れるような快感に限界を迎えた。 びくんっ、と迸りの予兆が来た瞬間、愛佳は思い切り奥まで肉棒に吸い付いた。 「うあっ、愛佳っ!」 びゅくっ、どくっ、どくっ、びくっ… 暫くぶりの射精は、結構な量が出たが、愛佳はこくこくと飲み干してゆく。
「おいしくはないんだけど…貴明くんが嬉しそうだったから…」 以前に精液を飲んで貰った時の愛佳の言葉が思い出される。 全然意味ない行為だし、美味しくないっていうより気持ち悪いだろうし、無理強いはしてないつもりなんだけど、 何故か愛佳のこういう姿に喜びを感じてしまう俺。それは、愛佳にとっては強制されてるのと同じなのかも知れない。 「…すごく…気持ち良かった」 だから素直に感謝。 「えへへ…どういたしましてっ♪」 そして、物凄く満足そうな愛佳の表情。もうね、可愛過ぎ。 しかし攻守交代が一巡したからには次は… 「へくしっ」 「あ、寒かったよね…ってほああ」 「そっちは茹だってるぞ」 俺はさっきから脚しかお湯に浸かってないし、愛佳は入りっぱなしだし。 「続きは部屋で…いいかな?」 「は、はい…」 あがる前に、二人で身体を洗いっこしたのはいうまでもない。 「ちょっとだけ、郁乃の様子を見てくるね、貴明くん、部屋の鍵貸してくれる?」 浴衣に着替えた所で、愛佳がそう言い出した。 「ああ」 お預けを食った気分で、俺は愛佳に鍵を渡す。 部屋の入口まで歩いていって愛佳、ふと振り返る。 「あれ?鍵?」 「さっきは声掛ける雰囲気じゃなかっただろ」 「ああ、そっか」 至極簡単に納得してくれるな。 深く考えると俺がこっちの部屋に来る理由もない事になりかねないんだが。 えーと、あの、そう、既成事実は作ったもん勝ちってことで。
睡眠中寝苦しくなって、半分目が覚めた。ぼうっと意識が開く。 見慣れない天井に、いつもと違うベッド。 「ああ、こっちは洋室だったんだっけ…」 ちょっと頭を動かすと、鈍い痛みが頭蓋骨の中に響く。 経験上、自分がどういう状態なのかは概ねわかる。 熱出しちゃったなあ。 大した事はなさそうだけど。やっぱりはしゃぎ過ぎたかも知れない。 解熱剤が必要な程の発熱ではないと思うので、そのまま寝ることにする。 姉には「なんで言わなかったの!」って怒られるんだろうけど。 明日の朝に下がってるかも知れないし。せっかく貴明と二人になれただろうに邪魔したくないし。 なんとはなしに部屋を見渡す。例の特別室ほどじゃないけど、シングルにしては広い部類。 点けっぱなしのフットライトで薄暗く照らされた部屋。 病室で相部屋の人がいない時もそうだけど、体調が悪い時って、一人だと圧迫感を感じる。 「寝よ」 とにかく目を閉じる。穏やかな睡眠とは言い難いが、熱で薄れた意識がぼうっと消えてゆく。 どれくらい微睡んだだろうか。 ガチガチャと扉の鍵を開ける音。 貴明が荷物でも取りに来たのか…にしてもノックくらいして入りなさいよ。って元々アイツの部屋だけどね。 ひたひたと近づいてくる足音。 あ、この静かにしようとして何故か気配が全然静かでない感じは… 「いくの、寝てるよね?」 姉だ。 「えへへ、今日はごめんね」 別に謝る必要はない。 「それと、ありがとう。」 ん? 「気を遣ってくれたでしょ。私と貴明くんに」 別に… 「まったく、困った子なんだから」 半分くらいは、アンタのせいだ。
「いい子いい子…」 頭に添えられる柔らかい手。あ、冷たくて気持ちいい… 「あれ?郁乃、熱い!?」 バレた。 額に手を当てて体温を測る姉。 「ど、どうしよう、と、とりあえず救急車っ!?」 とりあえずで救急車なんて呼ばれたらかなわないので、あたしは目を開けた。 「たいしたこと…ないわよ」 「あ、起こした、ごめん。そっか、じゃないや、えっと、タオルタオル、体温計体温計…」 姉はあたしの荷物を取りに行こうと、慌てて部屋を出ていく。 「座薬座薬」 いらん。 バタンと扉が閉じた瞬間、また一人になって、ふと不安になる。我ながら情けない。 でも、意外な位早く、今度はバタバタと騒がしく、部屋の人数が増える。 「で、どれが病気用具なんだ?」 病気用具なんて単語があるだろうか。貴明まで呼ばなくてもいいのに。 「え〜っと、確か…あ、それは下着のバッグっ」 おい。 ピピピピッ、ピピピピッ 「8度1分」 「ん、そんなもんかもね」 「ほい、洗面器」 「ありがとう」 貴明が洗面器に水を入れて持ってくると、姉はタオルを絞って額に乗せてくれた。 すーっと、額から体温が奪われていく感覚。なんとなく、安心する。
「やっぱり遠出で疲れたんだね」 「はしゃいでたしな」 「うー、否定はしないわ。まあ、一晩寝れば治るわよ」 「うん、ついててあげるから、安心して寝ててね」 「ごめん…せっかく二人でイチャついてたのに」 「ええええーっ?な、なななななんのことお?」 「やっぱりイチャついてたんだ」 「う゛」 「そっちが仕向けたんだろうが」 「だからごめんって言ってんじゃない」 「そ、そんな事どうでもいいんだよぉ」 「そうか、俺の事はそんな事なのか…」 「ああっ、そういう意味じゃなくてねっ?」 「いーよーだ。そのうち埋め合わせて貰うから」 「なんか…その言い方怖いよ貴明くん」 「ぷっ」 「ぶぅ〜、郁乃が笑うぅ〜」 「くくくっ…っつつつ」 痛たたた。思わず笑ったら頭痛がぶり返した。 「ああっ、大丈夫?汗かいた?シーツ替えようか?」 「そんなでもないからいい」 「なんなら俺が着替えさせてやるぞ」 「死ね」 「遠慮するな。どうせさっき腋を拭くときに結構見えた」 「死ねっ!死ねっ!今ここでっ!」 「ああっ、郁乃の顔が真っ赤に!興奮させちゃダメだよ貴明くん」 「ああ、悪い、ついつい」 こういう時でも普段どおりなのは有り難いと言えば有り難いけど。 「えっ〜と、それで座薬の入れ方は…」 だからそれもいらんっ!
翌日になっても、郁乃の熱は下がらなかった。 よって観光の予定は中止。朝食もそこそこに、早めの電車で帰宅することにする。 「タクシー呼んで貰ったから、すぐ来るってさ」 「ありがとう。こっちも家に電話入れたから、とりあえず帰ろ」 「ごめん。あたしのせいで」 「ふふっ、私と郁乃に「ごめん」は無しでしょ?」 そんな約束あったのか。愛佳はいつも謝っているように見えるが。 「う、でも二人じゃないし」 「愛佳と郁乃の間でそうなら、俺にもそれは無しだ」 「…ありがと」 「そうそう、それでいいの♪」 いつも自分が言われている事を言って得意そうな愛佳であった。 来るときは歩いた道のりをタクシーで駅まで。帰りの電車も、無事ボックスを占領できた。 熱で寒気がするという郁乃に、愛佳と俺の上着をかける。 「くしゅん」 「ぶるるっ」 くしゃみをしたのは愛佳。身震いしたのも郁乃じゃなくて俺。 車内は、ちょっと冷房が効きすぎていた。郁乃でなくとも肌寒い。 「冷房効きすぎ、かな?」 「ちょっと車掌に言ってくる」 〜ただいま、空調機の故障のため、車内の温度が若干低くなっております〜 クレーム阻止を狙ったようなタイミングで、アナウンスが流れた。 「故障か」 「止めたら暑いだろうし、仕方ないかな」 「こんなにいらないわよ」 そんな俺達の様子に、上着を返そうとする郁乃。 「あ、全然平気」 「なんなら上半身裸でもいいぜ」 「それはやだぁ」
「あんたらねぇ…そっちが風邪ひいたらあたしに移るでしょ」 郁乃も言い出したらきかない性質だ。無理にでも愛佳に上着を戻す。 当然押し返そうとする愛佳、膠着状態に陥るかと思われた瞬間、 「じゃあ、一緒にかぶろ?」 名案か迷案か、愛佳が郁乃の左隣りに移動して、二人まとめて自分の上着にくるまる。 「ちょ、ちょっと、恥ずかしいよ」 「でも、これならあったかいでしょ?」 「う…まあ…」 いやはや、なんとも微笑ましい光景ではないか。 「貴明くんも」 「ああ…っておいっ!」 「だって上着ひとつじゃ小さいし、貴明くん寒いでしょ?」 そうは言うがな愛佳。俺は男だし他人だし。そもそも郁乃が怒るだろう。 「…はい」 が、郁乃は、少し愛佳の方に身を寄せて、狭いながらも俺が座るスペースを空けた。 「あんたが来ないと姉も出るって言うでしょ」 確かに予測できる行動だ。こうなると、俺一人で意地を張るのも居心地が悪い。俺は覚悟を決めて、郁乃の右隣に移動した。 愛佳の上着を郁乃と愛佳に、俺の上着を郁乃と俺に、それぞれ掛け直す。 小柄な郁乃が真ん中とはいえ、二人用の席に三人座るのはかなり狭く、 必然的にお互いの体が密着する姿勢。郁乃は、やはり熱っぽい。 「郁乃、暑くないか?」 「…あったかい」 どきっとするくらい素直な口調。 「うん、あったかいね」 愛佳は、上着の下で郁乃の手を握っているようだ。 郁乃の右手が、俺の左手に触れた。手を引っ込めかけて、しかし相手が逃げないのでこちらもそのまま留まる。 やや間をおいて、俺はそっと郁乃の手を握った。かなりの覚悟が必要だった。 郁乃は、そのまま背もたれに深くよりかかって目を閉じた。 向こう側の愛佳が見える。顔を見合わせて、なんとなく頬が緩む。 短い時間、三人、穏やかに過ごした。
「気をつけて帰ってね」 「ああ。そっちもな。帰ったらちゃんと寝ろよ、郁乃」 「ガキじゃないんだから余計なお世話よ」 「旅行ではしゃいで発熱なんて、どう見てもガキだ」 「うるさいっ」 「ああ、喧嘩しないの〜」 帰りもまた3駅前で降車して、姉妹はタクシー、俺はバス。 まあ、俺はそのまま電車でも良かったんだが、やはり名残惜しかったのでお見送り。 車椅子と荷物をトランクに放り込む。来るときも感心たくらい結構な量だが、 先ほど電話を入れたお陰で、小牧家には母親が待機している筈、まあ大丈夫だろう。 郁乃と愛佳はまたも二人で上着を被って車に乗り込む。 服の下では、まだ手をつないでいるようだ。 色々面倒な二人だが、こういう時にはつくづく仲の良い姉妹だ。 「…色々ありがと。楽しかった」 車の中から呟く郁乃。 「突然素直になるな。気色悪い」 「ふん、結構嬉しいくせに、こういうの」 「いつも素直ならもっと嬉しいぜ、お兄ちゃんは」 「うわ、気色悪い」 「結構嬉しいくせ…」 「嬉しくないっ!」 「はいはいそこまでそこまで、じゃ、じゃあ、またね〜!」 ブロロロロロロロ… タクシーが走り去ってから、気が付いた。 愛佳ーっ!俺の上着上着!
大丈夫だったんだろうか。 郁乃の体調も、愛佳が持っていった俺の上着の処遇も気になる。 連絡しようにも、愛佳携帯持ってないしなあ。 旅行の翌日、俺はそんな事を考えながらリビングでぼんやりしていた。 カチャカチャ ん?なんか玄関の方で音がする? 気になって玄関に出てみたが、誰もいなかった。あ、そういえばチャイム壊れてたっけ。 セールスでも来て、諦めたかな?リビングに戻った俺は、そこで窓の外に奇妙なものを見た。 愛佳だ。いや愛佳が奇妙とは言わない…ちょっと変な時も多いけど。奇妙なのは仕草で、 なんか上の方を見上げて、真剣な表情。右手を握りしめて、それをがばっと振り上げて、 へろっ、と小石かなにかを投げた。コケンっと庇にあたって跳ね返る。 「う〜〜〜っ」 納得のいかない様子の愛佳。なにやらひとしきり唸った後、 再び地面を探して石を見つける。また、大仰に振りかぶって、投擲! ぶんっ、今度は庇には当たらない。というか、投げたものを見失って左右を見渡す愛佳 すけん。 「ふえ〜〜〜〜ん」 人間が、自分の投げた石に脳天を直撃される場面というのは、なかなか見られるものでもないな。 しばらく地面にしゃがみこんで凹んでいた愛佳。気を取り直して、再び…おい。 今度は握り拳二つくらいの石を両手で抱えている。なんか重さでよろよろと。 流石非力娘。いやそうじゃなくて、そんなん投げたらガラス割れるって。 「うー、せー、のぉ!」 「なにやってんだ愛佳」 「わきゃあっ!」 慌てて窓を開けて声をかけると、それ以上に慌てた愛佳は、バランスを崩して盛大に後ろに尻餅をついた。 私服の巻きスカートが遠慮なくめくれ上がって、今日は白か、素晴らしい。
「げ、玄関のチャイムが鳴らないから、部屋にいると思って、石投げて気づいてもらおうと思って、それで」 リビングでソファーに座るなり言い訳を始める愛佳。 「ノックくらいしてくれればいいのに。まあ、俺も悪かった」 お茶を出す。お茶菓子もまあ適当に。 「郁乃、大丈夫か?」 「うん、熱も下がって、一応今日病院にいったけど」 「そっか」 「今日はその報告と、これを返却に」 スポーツバッグから取り出したのは、昨日持って行かれた俺の上着 「それ…見つからなかった?」 「タクシー降りる前に気づいて隠したから大丈夫だと思う」 それは愛佳にしては上出来だ。郁乃が気づいたのかも知れないが。 「いずれ、愛佳のご両親とも会いたいな」 「そうだね…もう少し落ち着いたら…」 郁乃が学校に復帰したらそっちでも接点できるし、機会があるかもな。 卒業前には、きちんと話をしておきたい。 「それとそろそろ携帯電話」 「欲しいよねぇ」 「俺の家は一人だからいいんだけどさ」 「うん…だんだん悪いコになっていくなぁ私」 苦笑する愛佳。笑い事でもない気もしないでもないが。 「今日時間ある?街にでも行くか?」 「そ、それなんだけど」 「ん?」 「その…もし…時間あったら…」 急にモジモジしだす愛佳。 「おとついの埋め合わせ、したいな…」 ああもうっ!ほんんっとうに悪いコになりましたね委員ちょさんはっ!
ザーッ 一昨日のやり直し、ってわけでもないのだが、とりあえず二人でお風呂場へ、 体が冷えないようにシャワーをかけながら、お互いの身体を手洗いする。 「あ、あははっ」 「なに?」 「おととい郁乃を洗った時に散々騒がれたんだけど、気持ち分かるかも」 「恥ずかしい?」 「なんか照れるよぉ…うひゃっ!」 郁乃、なにされたか知らないが安心しろ、仇は俺が取ってやる。 「あっ、貴明くん、それは、洗ってるんじゃなくって…あんっ」 石鹸を塗りたくった手で愛佳の体中を撫で回す。 肩から背中、腰、お尻まで満遍なく触った後、無抵抗なのを良いことにお尻の間から前に手を回した。 「ひゃあっ!そんなのっ!」 体の下から腹部に手を伸ばされて、愛佳は腰を浮かす。 俺は愛佳が転ばないように左手で支えながら、股間を腕で持ち上げて、四つん這いの姿勢にさせた。 「ど、どう…するの?」 肘を風呂場の床につけてお尻を突き出す格好で振り向く愛佳。不安そうな表情がまた可愛い。 逆向きに腰を抱きかかえ、太股を開くと、お尻を覗き込むようにして後ろから秘所をまさぐる。 「ふえっ…あ…やぅ…んっ!…んっ…っはぁ!」 身をくねらせる愛佳。露天風呂と違って狭い風呂場では体が密着して肌が擦れ合う。 「とっ」 滑った拍子に体勢が入れ替わり、愛佳の目の前に俺の股間が来る。 シャワーで石鹸を洗い流すと、ごく自然にそれを口に含もうとする愛佳だが、 「今日はいいや」 「ん?」 「それより…」 再び四つ足愛佳の後ろに回りこんで、後ろから腰を抱く。 「早く、愛佳に入りたい」 「あ…、わたしも…貴明くんが…欲しい…」
同意の言葉に、俺は風呂場のドアを開けて、用意しておいたゴムを手にとった。 ちなみに、持ってきたのは愛佳の方だ。 それを愛佳が受け取ると、既に張りつめた怒張に丁寧に被せてくれた。 俺のモノを見つめる目つきが、ちょっと物欲しそうだったのは気のせいだろうか。 「後ろ、向いて」 「…はい」 三度四つん這った愛佳のそこを触って確かめる。もう完全に準備完了の雰囲気。 「あああっ!」 俺は、ゆっくりと愛佳に入った。往復はさせずに根元まで楔を打ち込む。 うっ、ヤバイかも知れない。愛佳の内部は、熱くぬめってあまりにも快い。 一度抜いて貰わなかった事を、俺はかなり後悔した。これは長持ちしそうにない。 「た、た、たかあき、くぅんぅ」 切なそうな愛佳の声に意識を戻す。 俺は、ちょっと卑怯だが、動かずに背中に覆い被さり、胸に手を伸ばそうとする。 「や、やぁ…お願いです…もう…わたし…」 が、愛佳の哀願に手が止まる。 「いじわる…しないでぇ…」 あまりにもいじらしい声に、俺は覚悟を決めた。愛佳の腰を両手で押さえると、いきなり強く動き出す。 「ひゃうっ!ああんっ!ありが…と…ううんっ!ふあっ!あっ!いいっ!ひあんっ!」 律動に合わせて絡みつく愛佳の内壁、強烈な快感に、あっというまに射精感を覚える。 ごめん、愛佳。情けない俺を許しておくれっ! 「ああっ、はうっ、やだっ!もうきちゃうっ!あんっっ!あ!ごめんなさいっ!わたしっ!わたしぃい!」 だが、愛佳の方も予想以上に早く絶頂を迎えようとしていた。やはり貯まってるものがあったのだろうか。 「くっ、まなかっ、まなかっ!」 「たかあきく…ああ…ああああああんっっっっ!」 どくっ、びくっ、どくんっ、びゅくびゅくっ なんというか、男としては哀しいくらい早かった今回の俺だが、時間以上に強烈な交渉だった。 愛佳の方も急激に上り詰めたせいか、半ば意識を飛ばした虚ろな目で俺を振り向く。 「こ、こんなに早くイッちゃったの…はじめて…ごめんね…で、出た?」 いや、思いっきりフィニッシュしてるんだが、気づかないくらい乱れてたのか…
「出た。っつーか、俺の方こそヤバかった」 「よかった…あはは、久しぶりだったから…あ…また…おっきく…」 挿入したままの俺の一物は、不本意な一戦のリベンジを果たすべく再度起動を開始していた。 「ん…んぁん…なんだか…」 愛佳の女の部分も、まだ満足できないとばかりに俺を締め付けている。 「まだ…いけるよね?」 「うん…こんどは…もう少しがんばる…」 「それは俺の台詞」 事実、俺は頑張った。愛佳も、頑張った。 紅い日差しが、リビングを染めている。 眩しさに目を開けた俺は、心地よい疲労に毛布にくるまったまましばし微睡む。 夕日から顔を守ろうと右腕を上げると、毛布に新しい空気が入り、肌を直接撫でる。 あ、裸で寝ちまったんだっけ。俺は右手を下ろし、左半身に触れる体温を意識する。 「くぅー、すぅー」 俺の左腕を枕に、生まれたままの姿で愛佳が眠っている。 「うふふふひぃー」 なんだか間抜けな寝息、顔には何が幸せなんだろうってくらい腑抜けた笑みが浮かんでいる。 俺も、何がこんなに幸せなんだろうってくらいの幸せを感じて、愛佳の髪に唇を寄せた。 「んふぅ〜、あ、たかあひふん?」 「起こした?悪い」 「ううん〜、大好きぃ〜」 明らかに寝ぼけて、べとっと抱きついてくる愛佳。俺の胸に顔をスリスリ。 う、俺の下半身が反応してる。あれだけヤった後なのに。 結局風呂場で二発、脱衣所で散々乳繰り合った後、リビングの台所で立ちバック、最後はソファで… 俺も相当グロッキー、一戦ごとに気絶寸前だった愛佳は、後始末の途中で早くも寝息を立てていた。 それでも裸の愛佳に抱きつかれると元気になりかかるのは若さ故。 とはいえ、さすがにこれ以上はヤバイ。ここで手を出したら絶対に家に帰したくなくなるし。 …あれ?愛佳、帰らなくていいのか?
「愛佳?」 俺は愛佳をつっついた。 「うう〜ん、もう…」 「食べられないのはいいけど、時間大丈夫か?」 「ん〜、ん、んんぅ〜」 やっと目が覚めてきたのか、むくっと起きあがり大きく伸びをする愛佳。 すとんと両手を下ろすと、なんの防備も無く突き出された乳房がぷるんと揺れる。 思わずじっと見つめる俺。愛佳はきょとんとした様子で、左右をきょろきょろ。 「あ、あれっ?私っ?えっ?えええ〜っ!?」 「いや今更驚かれても」 「はううぅ…」 毛布を胸に巻いて、というより抱きかかえて縮こまる愛佳。 「ああ、寝ちゃたんだっけか」 「そらもう盛大に」 「うぅ…なんだかかなり恥ずかしい事をしてたような記憶がないでもないぃ〜」 「それも今更」 「うん…そうだね…あははっ」 愛佳にしては意外と照れもなく、むしろ屈託なく笑う。俺も同じ。 そう、幸せな事を恥ずかしがる必要は、どこにもないんだから。 「服、着ないと…って、あれ?今何時?」 「だから最初にそう聞いた」 時計を指さす俺。顔を向ける愛佳。 「へっ?もうろくじぃ〜っ!?」 ベタなギャグかと思ったが、愛佳は本気で焦っているらしい。 「お父さんもお母さんも夜出かけるから、郁乃についてあげないといけないんだった。 というか買い物頼まれてたんだけどもう時間ないい〜。それ以前にバスの時間がぁ〜!」 「いいから暴れる前に服を着ろっ!」 裸のまま外に出ていきそうな勢いで慌てる愛佳。 ドタバタと着替えて、身づくろいもそこそこに飛び出す姿を見て思った。 やっぱり、愛佳は悪事には向いてないな、と。
以上です。あう、この長さでも直し忘れが結構…<続く>すら入ったり入らなかったり… まあ、そもそも細かい事いう出来じゃないや。スレ汚し失礼しますた。
長編GJ 良かったYO!
ヴォッキした。GJ!
>>706-707 向坂家、喜多ーー!!
真・委員長、喜多ーー^^;
来週を楽しみにしてますw
>>751 何つうか、ぐ、ぐぐ、ぐっじょ〜ぶっ♪^^;
最初の「全9シーン42レスの予定」を見た瞬間、「マジか〜!?」と思いましたが
郁乃んとの掛け合い有り、エロ有りでたっぷり楽しませてもらいました。
また、この3人のチン道中(?)が見たいですね。
GJ !
GJ !
機体No.181【貴明GJ】
長いwwwwひたすら長いwwwwwww しかしGJ!!
久々にこのスレの存在意義を確認させるようなSSが来た感じがする。
これを機に流れが戻ると良いな(´・ω・`) 定期的にある言い争いはもうイラネ('A`)
762 :
名無しさんだよもん :2006/04/12(水) 00:12:00 ID:IRtjIctE0
今なら言える クソスレあげ
>>751 エロい。 エロいよ、愛佳。
かわいい。 かわいいよ、郁乃。
>>695 作者の視点=貴明の視点になり過ぎているような。
他の方が指摘しているように勘が良すぎるし、よく喋る。
何人もの女の子の調整役を担わなければならず、
一人一人に対して愚図愚図した態度をとる貴明を描写するのは
面倒で話もなかなか収拾しないだろうから仕方ないとは思うが。
765 :
無題 1/3 :2006/04/13(木) 00:52:01 ID:XK6JjpdC0
「とまあ、いつの間にかゲーセンに来ていた訳だが」 しかし、無意識のうちにゲーセンに来れる俺達も凄いと思う。 「ふふふ、これは運命ね。たかあき、いざ勝負!」 「ここのところ毎日ゲーセン来てないか?それにどの辺が運命なのかが分からないんだけど」 「ふふん、臆したか河野貴明。あたしに負けるのが怖いか?怖いんだな?」 そう言われてしまっては、勝負を放棄する訳にはいかない。 もとよりそんな気はないが。 「そんな訳あるか。今日は何をするんだ?」 「今日は、これよ!」
766 :
無題 2/3 :2006/04/13(木) 00:52:47 ID:XK6JjpdC0
そう言って由真が指差した先には、見覚えのあるゲームが。 「これよ、って、麻雀か?」 「そうよ。前回はちょーっとあたしの調子が悪かったけど、今回は負けないんだからっ」 「まあいいけど。でも麻雀って本来4人でやるものだろ?今回も残りはCPUか?」 「他の誰かを呼んで来る訳にもいかないし、CPUなら平等だし。赤の他人にあたしとたかあきの真剣勝負に水をさされる訳にはいかないわ」 まあ、他の人を呼んで来るとは思っていなかったから、確認だけだった。 一応これもデートだから、邪魔されたくないというのもある。 聞いた訳ではないが、多分由真もそう思ってると思う。 でも、もう少し普通のデートもできないものか…。 未だにそういうのはお互い恥ずかしいのだ。 俺達らしいといえば、俺達らしいんだけど…。 「分かった。じゃあやるか」 「今度こそ、あたしの実力、見せてやるっ」 そう言って、俺達は隣り同士に座った。 一応仕切りはあるので問題は無いが、麻雀というゲームの特性上、一応向かいに座った方が良いのかもしれない。 だが、それでも隣りに座るのは、やはり心境の変化というものなのだろう。
767 :
無題 3/4 :2006/04/13(木) 00:55:11 ID:XK6JjpdC0
「今回も俺の勝ちだな」 そう、また結果は俺の勝ち。 昔は俺が圧勝だったけど、今では勝負の勝ち負けは5分5分。 詳しくは知らないが、由真は色々と努力をしたらしい。 無駄な努力と言われてしまえばそれまでだが、もっと俺と勝負を楽しみたかったらしい。 だけど、由真はこういった駆け引きのゲームにはまだ弱い。 「違うっ!あのCPU、絶対たかあきをひいきしてたっ!」 「CPUは平等だって言ったのはそっちだろ?」 「むー、これで勝ったと思うなよー!」
768 :
無題 4/4 :2006/04/13(木) 00:56:01 ID:XK6JjpdC0
由真の決め台詞は久しぶりだな。 久しぶりといえば、前に麻雀をやった時を思い出した。 流石に今度は脱ぎ始めることもないだろう。 「じゃあ由真、麻雀で負けた方は何をするか、分かるよな?」 軽い冗談のつもりで言ったのだが、 「…」 由真は俯いてしまった。 「…由真?」 「……分かった」 「…え?」 「その代わり、たかあきの家、行こ」 由真は顔を赤くして俯いたまま、そう囁いた。 以降、由真は麻雀のゲームの前を通る度に顔を真っ赤にするようになった。 それでも、たまに麻雀はやるのだけど。
以上です。
すみません、
>>765 ,
>>766 はそれぞれ1/4、2/4ですね。
SSを書くのは初めてなので、色々お見苦しい所等あるかと思います。
素晴らしいSSの後なので、より見劣りするかもしれませんが、恥ずかしながら投下させていただきました。
この場をお借りして…、
>>751 GJ!
>>769 どこかで見たような話、、、と思ってたら、最後で^^;
由真、かわええのぉ。
是非ともたかあきの家に行った後も書いてくだされw
河野家の終わりはやっぱりハーレムENDにケテ〜イ!!!!
欝展開ハンタイ!!!!!違う意味の欝展開は向坂家の雄二だけでイイヨ(プッ やっぱりラブラブがベストなんや!!
まあ待つがよい。邪推は心の中に留めておけ。 この手の話題、経験上よく荒れるんだ。
小牧姉妹GJ! 電車の中でケータイで全部読んじまったー パケ代幾らかかったかなあ… あと、熱出した時は座薬入れないと駄目だと思います。 ぬぷっと。
座薬は副作用があるから病弱郁乃に容易く使えるものなのかな。 他に服用してる薬との相性もあろう。
―――あらすじ 休日に惰眠をむさぼる雄二の前に現れた委員長。 「理由も聞かずにしばらく泊めて欲しいと!」言う委員長に驚きを隠せない雄二。 「…で、仮に泊めるとして何日くらいの予定なんだ。」 「出来るかぎり、かな」 「………」 「………」 「委員長の親は知ってるのか?」 「大丈夫。『親友の家にしばらく厄介になる』と伝えてある」 『親友』と言う言葉を強調する委員長。 「………(嫌な予感がプンプンするな)」 「………」 「悪い、委員長。やっぱ無…」 「おっと…、忘れていたよ。 つまらない物だがどうぞ…。」 俺の言葉を遮り、スッとテーブル越しに 何かを置く。 俺は自分の目を疑った!! 目の前には一枚のDVD――緒方理奈メイドコス限定耳カバーver――が……。 「こっ、これは…!?」 「なぁに、お近付きの印に。 …確か、雄二はこの子の事が好きだったんだよな。 ところで何か言いかけていたみたいだが…何かな?」 「好きなだけ泊まってけよな、委員長!!」 今思えば、コレが今から始まる非日常の入り口だったのだと…… ―――――続く
さりげなくwktkしてるから頑張ってくだされ
>>776 副作用とかそういう問題じゃねえんだよ。ロマンだ!
なんだかオラwktkしてきt(ry
なんなら座薬と偽ってフリスク挿れるとか。まぁ、鬼畜確定だけど。
782 :
769 :2006/04/13(木) 21:43:34 ID:Sarwh4tIO
>>770 ありがとうございます。
私の書いた由真が可愛いと言っていただけるとは、感激です。
当初は続きも書こうと思っていたのですが、私にはまだ18禁を書くだけのスキルは無いので。
ご期待に添えなくて申し訳ないのですが…。
座薬は赤ちゃんのおむつを変える時の体制が一番入れやすいそうだ
痔(の疑い)で触診受けたときもその体勢だったよ。
という訳で次のお題は郁乃に座薬。
媚薬?
唇から座薬
>>785 愛佳が居ない状況で発熱した郁乃
やむなく彼女に貴明が座薬を挿入する羽目に。
「あんたに入れられるくらいなら死ぬ」
と嫌がる郁乃を宥めすかして、何とか目隠しで妥協させ
座薬を入れさせられる貴明。
しかし目隠しが災いしてあちこち余計なところを
望まずとも触りまくってしまう貴明。
翌日に座薬の事を学校でポロっと言ってしまった愛佳に
昨日のことを思い出させられて大羞恥な郁乃と
そのとばっちりを受けた貴明
その姿を見て羨ましがるささら(何
そんなシチュが脳内で完成し、それだけでオレ満足した。
>>788 脳内で満足せずに、書くんだ。 ここに。
>788 黄金世代だな、貴様! SS化希望。
じいさんの所で話していた由真が俺の元に帰ってきたのはついさっきの事だった。 帰ってくるなり俺が飲んでいたミルクティーを奪い取り、一息に飲み干すと俺の隣の椅 子に座った。 「――それでどうなった?」 「なにが?」 「進路希望」 「あぁ、アレね」 「アレって進路の話に行ってたんじゃないのか?」 「それはそうなんだけど――そんなことより……んっ」 由真の顔が近づき、唇に女の子の柔らかな唇が触れる。 最近由真のスキンシップが過剰になっており、人目も憚らず街中でキスをしてくるよう になった。 正直なところ人前でこれは恥ずかしいのだが、拒むと拒むでむくれてしまうので、難し いところではある。 ……まぁほとんどの場合、気付いたときにはもうキスされてるんだけど。 「ねぇ――ところで、さ」 「ん?」 「――ちょっと言いにくいんだけど」 「どうした?」 珍しく由真にしては歯切れの悪い返事だった。 顔を赤らめ、俯いて言葉を紡ぐ。 多分これはずっと胸に溜め込んでいた、彼女の秘密。 「宗教って興味ない? 創○○会って言うんだけど」 できればそれはずっと秘密にしていて欲しかった。 これは俺が思った、小さく切ない願い。
やめろw
ちょwwwww洒落になってねぇwwwwwww
795 :
名無しさんだよもん :2006/04/15(土) 16:36:39 ID:ZexBlU39O
郁乃「…で、そのナントカ先生って受けなの?攻めなの?」
>>792 ある日デートに誘われて一緒に出向いた先は創○○会の集会でした、というオチもいいなw
よっち「河野センパイってかっこいいスね〜」 このみ「うん♪タカくんはカッコイイであります!」 よっち「よし!あたしセンパイに告白してくる!!」 このみ「えぇ!?」 ちゃる「じゃあ私も…」 このみ「ちゃるまで!?うぅ〜…じゃあ私も告白するであります!!」 よっち・ちゃる「「どうぞどうぞ♪」」
>>797 間違ったΣ(´Д `)
スルーしてくれ。
いや問題ないw
これはこれで良いんじゃないか?
>>79 XRATEDの由真は手塚まきなんだよ。生天目じゃないと思え。
由真を創価学会員と同じにすんな。
伊藤 「なばは創価?」 生天目「創価じゃないってば」 伊藤 「選挙ではどこへ入れるの?」 生天目「選挙なんていかないって」 伊藤 「じゃあ池田先生は好き?」 生天目「え、いや…」 伊藤 「いいじゃん、みんなやってることなんだから。池田先生は悪い人じゃないよ。なばも尊敬してるんでしょ?」 生天目「うーん…聖教新聞はとってるけど…」 伊藤 「みんなーなばは創価ですよーーw」 生天目「これで勝ったと思うなよぉぉぉ!」
805 :
hage :2006/04/15(土) 19:52:48 ID:gPvd+fAL0
全くだ('A`)
ネタに目くじらを立てんでも。 不謹慎だが…
何故だろう、超先生を思い出した…。
亡くなった人をふと思い出すとき そいうときって霊が近くにいるとき
「ほんとにいいの?たかあきくん。」 「うん、郁乃のことは俺に任せて行ってきなって。」 「でも…」 「いいのよ、ただの風邪なんだから。薬だってもらってきたし、心配しなくても大丈夫。」 「本人もこう言ってるんだから。」 「うん…郁乃もゴメンね?」 「だから大丈夫だって。むしろ、コイツが変なことしないか心配したほうがいいんじゃないの?」 「たかあきくん…」 「なっ!絶対しないって!!愛佳もそんな心配そうな目でみるなぁ〜!!」 「ふふっ、信じてるからね。それじゃ行ってきま〜す。」 「「行ってらっしゃ〜い」」
両親は仕事で、愛佳もどうしても外せない学校の用事があるらしい。 日曜日だというのに大変だなぁ。 それなのに郁乃が朝から熱を出したとかで、こうして俺が看病に来てるというわけだ。 「ほんとに何かしたら握りつぶすわよ?」 まぁ、こんだけ減らず口叩けるんだから大丈夫だろう。 「なにもしないよ。ほら、さっさとベッドに入って今日はおとなしく寝てな。」 郁乃がベッドに入るのを見届けてから、ふと思ったことを聞いてみる。 「そういえば、熱何度くらいあるんだ?」 「朝は7度2分くらいだったけど…」 「そうか、念のためにもっかい測っとけ。はい、体温計。」 郁乃に体温計を渡してしばらく待つ。 ピピピッと音がして郁乃から体温計を受け取る。 「はい。」 「どれどれ?…なっ!!」 体温計には、38,1℃の表示。 「何度だったの?」 「熱あがってるよ。38度ある。お昼時には起こしてやるからしばらく寝てな。」 「どうりでぼ〜っとすると思った。悪いわね、お願いするわ。」 「ん。それじゃあ俺リビングにいるから…」 そう言って部屋から出ようとすると、ピンッと服の袖を引っ張られる。
「ちょっと待って。」 「なんだ?」 「……ここに…いて…」 少し赤かった顔をさらに真っ赤にさせて言う郁乃。 やっぱり熱で色々不安になっているんだろう。 「でも、変なことするんじゃないわよ!」 不安…なのか? 「いいよ。本適当に借りるな?」 今日くらいはこいつのわがままに付き合ってやるか。 本棚から適当に本を数冊とり、イスをベッドの横に持っていって腰掛ける。 「じゃあ何かあったら声かけてくれ。」 「ん、わかった。おやすみ…」 そう言うと早々に規則正しい寝息をたてて寝てしまった。 疲れてたんだな・・・やっぱり寝顔は愛佳に似てる。 かわいいな…って何考えてんだ!? 余計なことを考えないように、とりあえず本の世界に没頭した。
ふぅ… 気が付くとすでに時計は12時を回っていた。 腹減ったな・・・そろそろ郁乃を起こすか。 「郁乃、起きろ〜」 「ん〜…うん・・・・うん・・」 寝ぼけてる… 「大丈夫か?」 「・・うん……あれ?なんであんたがいるのよ?」 「寝ぼけるな。お前の看病だろ。」 「そうだったっけ。で、なに?」 ふぁ〜と欠伸をしながら郁乃が聞いてきた。 「あぁ、もうそろそろ俺も腹が減ったしな。食欲あるか?」 「そうね。朝ごはん食べてないから少しおなかすいたし。お願い…ってあんたが作るの!?」 「まさか。愛佳がおかゆ作っといたってさ。温めてくるからちょっとまってろ。」 「そう、よかった。あんた料理できなそうだもん。」 「失礼な。これでも独り暮らししてるんだぞ?」 「じゃあ出来るの?」 「ぐぅ…」 確かにインスタントに頼りっぱなしだしなぁ…
「じゃあよろしくね。」 そう言いながら郁乃は上体を起こす。 「無理すんなよ。」 「大丈夫よ。もう大分楽だし。」 「熱は・・・・まだあるじゃないか。もう少し横になってろ。」 郁乃の額に手を当てながら、そう言った。 「なっ!?」 郁乃の顔は真っ赤だ。 「ほんとに大丈夫か?」 「〜〜〜〜〜!!さっさと取って来い!!!」 枕投げてきた。 キッチンに向かうと机の上におかゆと…菓子パンとメモ? メモを見てみると、 たかあきくんはコレで我慢してね 本当は作りたかったんだけど、時間なくて… −愛佳− 愛佳の気遣いに苦笑しながら、おかゆの入ったなべを火にかける。 ってゆうか、菓子パン買い置きしてあるんだ…
なべをお盆にのせ、郁乃のもとへ。 「おまたせ〜。熱いから気をつけろよ。」 おかゆを小皿に分け、れんげを渡してやる 「あっ!」 が、郁乃はれんげを落としてしまった。 「どうした?」 「…手がしびれて上手く持てないのっ!」 そっか、こいつ寝起きはほんとに弱いんだったな。 痺れがとれるまで待ってたら、おかゆが冷めるかもしれないし… 恥ずかしいけど、仕方ないか。 余ったら貰おうと思っていたので、れんげは2本持ってきていた。 「ほら、郁乃。あ〜ん」 うぅ、やっぱり恥ずかしい。 「な!?何してんのよっ!」 「いや、おかゆ冷ましちゃうのももったいないしな…」 「う…しょうがないわね・・あーん」 「ん。上手いか?」 「う、うん。おいしい。も、もう大丈夫だから!」 「そうか?んじゃ、はい。」 そう言って郁乃に小皿とれんげを渡す。 「全く…わかっててやってんのかしら・・・・」 なにかぶつぶつ言ってるけど、気にしないでおこう。 「おかわりいるか?」 「うん」 なべの中はすっかり空っぽになってしまった。 全部喰いやがった…まぁいいか、パンあるし
愛佳が用意してくれたパンを食べながら、郁乃の薬の事を思い出す。 「そういえば、薬どこだ?」 「机の上。水持ってきてもらえる?」 「ちょっと待ってろよ。」 とりあえず薬を出しておこうと思い袋から取り出す。 「え!?」 「なに?」 「郁乃…薬って・・・・これ・・」 「え?……って、はぁ!?」 そう、薬といっても入っていたのは座薬だったのだ。 「自分で出来る?」 「…出来ないわよ。」 「じゃあ俺が…」 「ッ!?あんたにやられるくらいなら、死んだ方がマシよ!!!」 だよなぁ…愛佳も何時帰ってくるかわかんないし、かといって何時までも放っておくと悪化するかもしれないし… そうだ! 「じゃあ、俺目隠ししてるからそれで入れるってどうだ?」 「いやよ!!なんで…ツッ!?」 少しよろけて頭を抑える郁乃。 「ほら、無理すんなよ。それにこのまま放っておいたらまた愛佳心配するぞ?」 「うぅ〜・・・絶対見るんじゃないわよ…」
何とか郁乃を宥めて、目隠しするということで落ち着いた。 「じゃ、じゃあいくぞ・・」 「は、早くしなさいよ!恥ずかしいんだからっ!!」 つっても見えないからなぁ…ここらへんか? ぷにっ 「ひゃうんっ!?」 「ご、ごめん!?」 もうちょっと上か? むにむに 「あっ…ん・・っ…はぁ・・・」 「郁乃…変な声出さないでくれよぉ〜・・」 「あ・・あんたがぁ…変なトコ触るからでしょうがぁ〜・・・・」 やばいやばいやばい。普段があれだからあまり意識してなかったけど、郁乃だって女の子だ。 そんな声出されたら俺のタカ棒が…って落ち着け、俺!! ツプッ 「・・そこぉ…」 ここか!?ここでいいんだよな!?後は少し押し込めば… ず…ぷっ・・ 「あっ…あぁ〜・・・」 あぁ、その声やめてって…
ガチャ 「郁乃、ただいま〜♪たかあきくんもお疲れさ…ま・・・・」 「お、お姉ちゃん!?」 「え!?愛佳!?」 今の状況を整理してみよう。 (見えないけど)下半身丸出しで俺にお尻向けてる郁乃。 目隠しして郁乃のお尻の指突っ込んでる俺。 うん、アウト。 「たかあきくん…信じてたのに・・・・」 「ち、違うんだ!!愛佳!!」 「そ、そう!!違うの!お姉ちゃん!!」 とっさにそんな言い訳じみた言葉が出てくる。てゆうか郁乃も同じこと言ってるし… 「わ、わたしだってお尻はまだなのにぃ〜〜!!郁乃のばかぁ〜!!!」 「「そっちかよっ!!!」」
次の日 なんとか愛佳の誤解を解いて、今は3人で登校中。 「ったく…愛佳も早とちりしすぎだよ。」 「だってぇ…」 「もうその話はいいからっ!!」 真っ赤な顔で怒鳴る郁乃。熱は下がったようだけど、とりあえず謝っておこう。 「ごめんな、郁乃」 「ごめんね、郁乃」 「だぁ〜〜!!もういいって言ってるでしょ!!!」 「およっ?なになに?なにがあったの?」 どこからともなく聞こえた声に愛佳が答える。 「たかあきくんが昨日郁乃に座薬を〜ってどちら様ですか!?」 「ほっほ〜う♪そうかそうか、たかりゃんはそうゆうプレイが好きかぁ〜」 「なっ!?ま、まーりゃん先輩!?」 そう、そこにいたのはゴッデス・オブ・卑怯ことまーりゃん前生徒会長。
「やっほ〜たかりゃん♪」 「い、今の聞いてました?」 「だいじょ〜ぶ、このことは一字一句漏らさず尾ひれも付けてさーりゃんに伝えといてあげるから☆」 最低だよ、この人・・・ 「やめてくださいよ!!」 「でわ、さらばだ☆」 「あっ!!逃げた!!!」 まぁ、久寿川先輩のほうは後で誤解を解いておけばいいか… そんなことを思いながら郁乃を見ると、真っ赤な顔でプルプルと体を震わせていた。 あっ、やな予感。 「たかあき…あんたってやつはぁ〜!!!!!」 「げふぅ!!!」 く、車椅子で突っ込んでくるとは…ガクッ。
放課後、まーりゃん先輩から話を聞いたであろう久寿川先輩の誤解を解きに生徒会室へとやってきた。 「失礼しま〜す。」 「こ、河野さん!!」 「はいっ!?」 部屋に入るなり、先輩が声をかけてきた。 「私も…熱があるの…」 「へっ!?」 「だから・・・・コレ…入れてもらえるかしら・・・・・」 そう言う先輩の手には…座薬。 「せ、先輩!!だからそれは誤解で…」 「…いやなの?」 「え!?」 「…いやなのね・・」 「いや、だから先輩…?」 「…いやなんだ・・・」 「あーーー!!!もう!!」 まーりゃん先輩、恨みますよ…
リアルタイムキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! 乙
>>788 のプロットを見て書いてみた。
細部は違うけど、おれの脳内ではこうなった。
タイトルの意味は「座薬騒動」。
タイトルに一番迷った末、そのままにした。
つか、「ざやく」って漢字もしかして「坐薬」のほう?
さーりゃん!さーりゃん!( ゚∀゚)∩ ⊂彡
>>823 GJ!!!!!
最後にささらが出てくるなんて思わなかったけど、マジ最高。
さーりゃん、可愛いよ、さーりゃん
ささらとのその後も期待、と言ってみる。
ともかくお疲れでした!
話よりも小牧姉妹とささらを侍らす貴明に感動した。
目隠しして尻に指突っ込んでるってどんな特殊なプレイだと思ったのかw
829 :
名無しさんだよもん :2006/04/15(土) 22:21:46 ID:MnrngQjU0
|ω・`) ・・・・・あとで投下しようかと思うんですが 新人でも良いですか・・・?
投下するのは構わない。むしろ大歓迎。どんとこい。 でもsageてくれると嬉しい。
半角文字のせいで、ほとんどNGになってて読めなかった
由真かタマ姉でアナルセックス→痔→タカ棒がポラギノール軟膏注入というシチュきぼん
|ω・`)・・・sage忘れゴメソ 最近TH2やって愛佳のしかないけどおk? 同じSS書きの人に質問なんですが 会話ほとんどなくてもいいですかね?
|ω・`)
>>834 そ、そうですか
なんだか文が短くて縦に長いんです。
正直こんなの描いたの5年ぶりくらいなので自信がないっす・・・
836 :
788 :2006/04/15(土) 23:10:59 ID:757YjLs50
>>823 SS化乙&ありー
GJでした! つか、指突っ込んだのかよw
帰宅したら自分で書いてみようかと思ってみたけど
いい出来のがあぷされたんで良かったよ。
838 :
792 :2006/04/15(土) 23:37:07 ID:Tu+Q8y3A0
>>792 の作者です。
拙作を読んでくださった方、ありがとうございます。
某氏の創○○会員疑惑が表立ち、それから五分足らずで作り上げた作品なのですが、
拙作で気分を害された方もいらっしゃるようで、その方々には深くお詫び申し上げます。
あくまでネタはネタと受け止めて頂ければ恐縮です。
南無ぅ。
>823 郁乃&愛佳に笑い、さーりゃんに萌えた。まーりゃん先輩GJ! でも普通に考えると坐薬って自分でも入れられるよーな気が…
843 :
785 :2006/04/16(日) 01:44:58 ID:3SZT6hAj0
>823 GJ!!!!! いやー、なんでも言ってみるもんだw
>>832 ネタとか抜きにしてもアナルセックスで痔になることは多いよ。慣れていない人間ならばなおさら。
由真なんか強がって(or恥ずかしがって)我慢してるうちに余計に悪化して病院行く羽目になりそうな気がする。
845 :
愛佳 :2006/04/16(日) 02:34:43 ID:kYF62eH00
名前を呼ばれるたびに、胸の鼓動が高鳴った そのだいすきなひとの唇が、私の名前を紡いでくれる それだけでも十分だった 正直言って、ここまで好きになるはずじゃなかった 貴方のことを、いつもどこかで探していた 貴方の顔を、もっと見て居たかった 貴方の胸に、ぎゅっと抱いてほしかった 貴方の唇に触れてみたかった いつか髪を鋤いてくれたその手に いつもも少し近くに行きたかったけれど 中々出来なくて言葉を飲んだ
846 :
愛佳 :2006/04/16(日) 02:35:30 ID:kYF62eH00
私は荷物をまとめていた もうここに来ることはないのだと思いながら それは妹の手術の日 時期はずれのサクラを探して駆け回った初夏 サクラが見たいといったあの子のために 私たちは必死でサクラの木を捜して駆けずり回った 偶然にもサクラのような枝を見つけて サクラだと誤解してくれることを期待して病院を出た 病室からの帰り道、私は学校に足を向けていた 彼も心配そうに付いて来てくれたのが嬉しかった 午後の暖かな日差しに浮かび上がる図書館の秘密基地 できるだけ手際よく後片付けを終えて こんな日がまだ続くだろうと買っておいたお茶請けを見る 幸せな時間がもう訪れないという絶望感で胸が一杯になる 泣いてはいけないと、心に誓う ここで泣いたら、二人の時間は悲しい思い出になってしまう 少なくとも彼には、楽しい思い出でありますようにと願っているから 「ねぇ。これみんな食べちゃお」 後ろで見守っている彼に悟られないように できる限り明るく告げるが、声は喉をなかなか通ってくれない もしかして声が震えていたのかもしれない 彼を来客用のいすに無理やり座らせて、隠していたお菓子をありったけ 机に運んで封をといていく 彼は戸惑っているようだった 甘いものでも食べながら笑って話をする そしてここを出たら、彼と笑ってさよならをするのだ いつのまにか机の上はお菓子だらけになったが 彼はまだ手をつけていなかった
847 :
愛佳 :2006/04/16(日) 02:36:46 ID:kYF62eH00
しょうがなく私は彼の座ったいすの前のいすに座ってお菓子を口に入れる 甘いお菓子はどうして人を幸せな気分にするのだろう こんな幸せを、どうしてもう彼と分かち合えないのだろう こうして傍にいることをただ願っていたのに 涙がもう目の隅に溜まっているのに気づいて私は他のお菓子を口に入れる 呆気にとられていた彼が私の様子に気づかないで居てほしくて 私はただ食べつづける 彼の進まない手が苛立たしかった 『そうだね』って言って欲しかった このお菓子の山の高さがが、私の業の深さなのだと思う そしてこれがなくなったら、私は彼と作業をし始める前の私になれる そんな気がする
848 :
愛佳 :2006/04/16(日) 02:37:39 ID:kYF62eH00
時々喉を詰まらせても、私は食べつづける 酷い姉はこんなところで、好きな人とお菓子を食べている 妹はそんな私を見て落胆するだろう でも、それもこれで最後だ 彼の視線を感じながらも、私は彼にお菓子をすすめた 「たべないの・・・?おいしいよ?おかし」 口の中のお菓子を気にしないで私は言う お菓子を飲み下して、私は次のものに手を出した 口の中に叉食べ物を詰め込む 「お、おい!」 不意に彼は聞いたことのない声をあげる ちょっとビックリして私は一瞬気を抜いてしまう 涙がこぼれたのが分かった 自分でもわかるくらいに大粒の涙 「どうしたの?たかあきくん・・・ほら、まだこんなにたくさん残ってるよ」 それでも自覚するわけにはいかない 自覚したら・・・きっと彼に甘えてしまう 言いながら声が震える きっと酷い顔をしているんだろう 「こんなに・・・いっぱい・・・」 喉はそれ以上の声をあげてはくれそうにない 胸が苦しい。視界が一気に霞む 頬を、涙が伝う 「ぜんぶ・・・私の前からなくして・・・」
849 :
愛佳 :2006/04/16(日) 02:39:07 ID:kYF62eH00
ああ泣いてしまった・・・ そう思えば思うほどに、涙があふれる もう止められない時間 終わっていく私たちの時間 胸を打つほどに・・・綺麗なオレンジの世界 私の愛した空間 向かい側に座った彼を思った全て
850 :
愛佳 :2006/04/16(日) 02:41:38 ID:kYF62eH00
次の瞬間私の体は彼の腕の中にあった 向かいに座った彼がテーブルの上を乗り越えて私を抱きしめた 抱きしめられた反動で私たちはいすに倒れこむ シャツ越しに彼の体温を感じる それは私を守るかのような 嗚咽が喉を駆け上がる 肩が震えて、力が入らない ねぇ、本当にごめんなさい 私の声は出なかった 彼の体が私を覆い尽くす 彼の重みを感じる 優しくて強い彼の腕の中 涙は止まらない 今だけでも この世界の時間を止めてほしい 彼の胸の中で泣き声だけは聞かれたくなかった 声をあげたら彼はきっと悲しむ 彼は悲しまなくてもいい 私が誘わなければ、こんな思いをさせずにすんだのだ でも少しだけ 少しだけこの時間を私にください 何度祈っても願いを叶えてくれなかった神様 もう何も要らないから 彼だけでも私にください ねぇ神様
851 :
愛佳 :2006/04/16(日) 02:45:21 ID:kYF62eH00
私が泣くのをやめたころ 彼の戸惑いが手にとるように分かり始めた 思わず抱いたはいいが、今更になって緊張の度合いを強めていく 彼の胸の鼓動が大きくなっていく 彼は少しだけ体を引いて、私の背中、肩をまさぐる いとおしい 素直にそう思えた 「た・たかあきくん・・・」 気が付かないうちにいとしい彼の名を呟いていた こんな私なんかに気を使わないでいいのに もうずっと前から、求められたら答える決心はついていた やがてぎこちなく、行き場を失った手が私をなで始める 痛いほどの緊張感が私に伝わる はじめて貴方が私の髪に触れた時も はじめて胸を触られた時も 本当は少しだけ期待していた 期待するだけでも私の奥が濡れるのを、彼は知らない この日を・・・本当はずっと待っていた 「予行練習なんかじゃない・・・」 彼の私に聞こえるようにそういって 決心したように、私の胸のふくらみに触れた 自分の意志とは関係なく与えられた感覚に私は少し驚いてしまう 息がしづらい。下腹部がうずく ここまで来て引き下がれないのは私も一緒だった
852 :
愛佳 :2006/04/16(日) 02:47:26 ID:kYF62eH00
「あ・・あのさ・・・」 彼の口から思わぬ弱気な発言が飛び出す 「もし嫌だったら・・・」 さっきから彼の喉が何度も生唾を飲んでいるのが分かる 言いよどんで私の反応を気にしながら・・・ 少しの沈黙 中々声が出ない私は、彼の胸で首を横に振った 意味を取り違えたのか、彼は慌てて言葉を続ける なにか綺麗なことでも言ってはぐらかす気だ 思ったとおりはぐらかしの言葉が後に続いたので なんだかおかしくて吹き出してしまう 「たかあきくん、止める言い訳ばっかり」 彼の言葉を遮るように私は言った 「私のほうが男の子みたい」 言ってから私は俯く 胸まで触って今更後に引くはずがない 彼に抱かれる私を想像して、私のほうがいやらしいみたいだと・・・ 少しだけ本心をさらけ出したみたいで恥ずかしさがこみ上げる 彼は私の顔を見て、確かめるように「いいの・・・?」と呟く まるで私が誘ったみたいで、顔が熱くなる 「嫌じゃない・・・。ホントだよ・・。嫌じゃないから、じっとしてるの」 言ってから言葉を頭の中で反芻すると かなり恥ずかしいことを言っているのがわかった 「してもいいの・・・?」 彼はどうしてもハッキリ言って欲しいらしい 恥ずかしくて顔を見れない 下腹部がキュンとして、下着に何か染み込んでいくのを感じる 「こ、これ以上・・・」 喉が震えた 「言わせないで・・・」
853 :
835 :2006/04/16(日) 02:52:19 ID:kYF62eH00
|ω・`)・・・「愛佳」前半ですが・・・つたない文でゴメンなさい まぁ台詞は一切自分のものではないところが気になりますね・・・ 多分だれか書いてるような愛佳視点の独白文ですが ・・・続き・・・読みたいですか?
おねがいしまつ。
856 :
835 :2006/04/16(日) 08:22:20 ID:kYF62eH00
|ω・`*)・・・ごめん・・・まだ書きかけやねん・・・ ってかゲームと同じ流れは・・・つまんなくないかと どうしよ?
>>856 ゲームとは同じ場面でも別の視点からだからつまらなくないよ。
>>853 まず視覚的に読みにくい文であると感じた。
ちゃんと句点を使え。内容以前の問題だ。
続きを書くなら直すがいい。
859 :
835 :2006/04/16(日) 09:35:09 ID:kYF62eH00
|ω・`)
>>858 ・・・使おうとすれば使えるが
あんまり使わないように意識して抜いてるの
(深い意味はない)
読みにくいとは思うが、やっぱダメかな?
本編よりも|ω・`)が気になってしょうがないのは俺だけか
内容は激しく期待してるけど、中の人がちょっとうじうじしすぎ。 途中で反応確認したりせずに、肚括りなされ。
>>859 意図して使ってるならそのままでいいんじゃない。
句点ないとダメな読者なら読まなければいいだけだ。
>>853 今やめたらそこまでの半端状態で評価されるよ。
で、途中で反応窺われたから言ってしまおう。
正直、ポエミーなので読み飛ばした。
句点なし短文連打はもうおなかいっぱい。
改行ばかりだねぇ。文の終わりに句点を用いないのは論外だし、 かと思えば箇所によっては使っている。他人に読ませるなら 文章として最低限の体裁は整えましょうってことかな。 あと短い文を箇条書きにずらずらと羅列してるだけでたどたどしいね。 それだけ表現したいことがあるのだろうけど、まとまりもほしいところだ。
865 :
835 :2006/04/16(日) 12:32:42 ID:kYF62eH00
うむ参考になるなぁ、人の意見は。 実際書こうとは思うが、多分何日かかかるよ 居間で書いてるので投下は深夜だろうし でも、貴重なご意見をみんなありがとう
>835のは極端(故意)だろうけど、改行が多い方が読みやすい意味もあるんだよな あと空白行を使うかどうかも悩む。そのへんセオリーとかあるの?
>>859 携帯から読む分には改行は全く問題ない。内容は良いと思うので続きマダー
書く側としては色々な方からの指摘は参考になりますよ。GJ、面白いと言ってくれる人もできればそれだけでなくどういったところが良いと 思ったのかなど具体的にもっと書いてもらえるとありがたいんですけども。
869 :
835 :2006/04/16(日) 14:40:25 ID:kYF62eH00
一人称で書いても、口頭文(とでもいうのか)での心情は書きたくない性格なので
ゲームとはかけ離れた感はありますね。あえて突っぱねているが、これは箇条書きにしか見えないね
今読み直してみたら。確かに「、」を使うべきところで使ってなかったり、「。」でくくってしまったほうが
読みやすいかもですね。深い意味もなく抜いただけなので逆効果だったのか・・・
>>861 の言うとおりウジウジしているかもしれないが
ぶっちゃけ「他の人の意見や、物の見方の違い」というのが得たくて投下したわけで。
870 :
835 :2006/04/16(日) 14:42:00 ID:kYF62eH00
あれ?
>>868 の人が同じことを言ってくれてるww
「…それじゃあ委員会に行くけど、大丈夫?」 この『大丈夫』と言うのは一体、誰に向けての言葉なのだろうか…などあまりい意味の無い考え事をしながら愛佳を書庫から送り出す。 となると、当然郁乃と二人っきり。 ここは暇つぶしに全力でからかってやるのが未来の義兄様の仕事だ。 (…なんてな) ハハッと思わず苦笑い。 そんな事したら命がいくつあっても足りないよな。 「何よ…、急に笑いだして。良いお医者さん紹介してあげようか?」 相変わらずの口の悪さ。仕返しに『こいつと付き合う奴は苦労するだろうな〜』という視線を投げ掛けてやる。 「あんた、今失礼な事考えてたでしょ。」 「えっ!?まさか〜。」 本日二度目の苦笑い。 「…そうそう、イイ物見せてあげるわ。」 「イイ物?何?食べ物?」 俺の問いかけに答えず自分の鞄をガサゴソと物色する郁乃。 「ん…、あった。これ。」 そう言って鞄から取り出されたイイ物とは、ピンク色で見掛けは女の子らしいが、側面に『大往生』と書かれた… 「スタン、ガン?」 そう、スタンガン。 「そ、良いでしょ。今日貴明と二人っきりになるかも…って話してたら姫百合さんが貸してくれたの。」
>>835 俺は、句読点云々ってよりも、ちょっと全体的に表現がクドく感じた。
例えば、文中に「私」と「彼」を多用しすぎというか、文章の雰囲気自体は悪くないんだから
もっと削るべきところは削って、まとまりのある作品に仕上げてくれればよかったのになと。
あとはまあ、これは俺個人の希望なんで無視してもらって構わないんだが。
別に締め切りがあるわけじゃないんだし、どうせだったら全部書き上げてから投下すれば
よかったんじゃないか?
前編(という体で)投下して、「続き読みたいですか?」とか、向上心があるっていうよりも
構ってチャンみたいに見えるからさ。
「お姉さんの特製らしく最大出力なら牛でも倒せるらしいわよ…。 試してみる?」 すっ、と珊瑚ちゃん特製スタンガンを近付けてくる。 「わっ、止めろって!」 「冗談よ。そんな事したら姉になんて言われるか。 運がよかったわね。」 「は、ははは……はぁ…」 ありがとう、愛佳。 「ところで、郁乃。」 「何よ、改まって。」 「悪いけど…お前の気持ちには、応えられない。」 「………」 「俺には愛佳がいるから。 本気で、好きなんだ。愛佳の事が…。だから、ごめん。」 バチバチバチ… 無言でスタンガンのスイッチを入れる。 「一度、死んでみる?」 顔先、5cmまで迫る青白い光。 「わーーーっ!待った待った!!落ち着けって!!」 「落ち着くのはあんたでしょ!何いきなりぶっちゃけてんのよ!!」 「と、取り合えず…、それを、下げ…下げてください。」 何とかスタンガンをしまわせ、改めて向き合う。 「いや…、お前、顔がすごく赤かったからてっきり愛の告白かと…」 「……あんた、馬鹿でしょ。真性の。 なんで姉はこんな奴に…」 かなり失礼な事を言われる。 「朝から少し熱があるの。分かった?」
ω・`)ノ 先をこされたが座薬投下です。 携帯厨だから遅くてスマソ。 評判がよければ後で投下すます。
河野家の作者です。 えっと、今、決心したので書きます。明日の河野家はお休みさせてください。 皆さんに指摘され、改めて読み直してみると、確かに貴明が饒舌過ぎると自分でも思いました。 で、それを気に掛けながら53話をついさっきまで書いていたのですが……どうも、筆が(と言うか キータッチが)進みません。 このまま書いていて、もしかすると明日に間に合うかもしれませんが、なんか、満足のいくものを 書ける自信がない、と言いますか……。 (ちなみに俺はいつも、日曜日にまず全体を書いて、一日おいて、月曜に見直し・修正の上、書き 込みをしています) いい機会といってはアレですが、ちょっと以前の話を読み直したりして、自分の中の貴明像を描き 直してみます。 済みませんが、少し、時間をください。来週の月曜には必ず投下しますので。 心待ちにしてくださっている方たちには、ホント、ご免なさい。m(_ _)m
>>875 毎度乙であります。
週刊として書くのは義務じゃないし納得いくものが出来るまで考えると良いかと。
楽しみに待ってるのでがんばってください。
一度本編をやりなおしてみるのも良いかもしれないですよ。
内面描写っていうか、漠然と気づくような事を、事細かに口に出して説明させすぎな感が確かに 来週まで乙であります
>874 座薬の競演キター。携帯からSSとは凄い根性ですな。。。続きよろ >875 毎回楽しませてもらっとります。 書きたい時に書くのがSSなんですから焦る必要も謝る必要も全然ナッシングです 仕事で書いてる週刊漫画だってほいほい休載してるけドナー
>>823 「坐薬」が正しいらしいけど、「座薬」でも桶ラスィ
はじめまして山崎荘ストーリー小説「To Heart2編」の作者です。 新しい小説を5月14日(日)より毎週1話ずつ投下させていただきます。 一応ですが、全20話の投下予定です。それ以降は、皆さんの評価次第では 続編(21話以降)も検討しております。本編投下するまで皆さんお楽しみに
ここは皮肉屋が多いスレですが ss作家さん無くては成り立たないので 頑張ってください
883 :
823 :2006/04/16(日) 20:32:15 ID:27nLUlau0
やっぱり自分の書いたSS褒められるとうれしいなw
携帯からみんなの感想読んでほくそえんでた俺は、周りからみたら相当変なやつだったろう。
>>874 スタンガンこえぇwww
続きが楽しみだ(^ω^)
>>875 乙です。頑張って下さいw
>>879 そっかぁ。よかったー(・ω・)
ところで、
>>672-677 、
>>809-823 が俺なんだけど…
俺、実は東鳩2やったことないんだ。
違和感無かったかなぁ?
山崎荘って何?
>883 特に問題なかったよ。せっかくだから原作もやって見て自分で判断してくれ
886 :
883 :2006/04/16(日) 22:20:33 ID:27nLUlau0
>>885 ありがとうw
でも、金ないからしばらくは買えねorz
またなんか思いついたら投下しまつ。
携帯から投稿してみたいが実際のスレにどうなるかわからないから困る
山崎荘とかシランガナ 期待もなにもねぇよ
つーか(^^)の類でしょ名前からして 反応は餌となるだけ …とはいえ絶対反応する連中いるだろうから、まあ今後、拒否反応でスレを自沈させないようにな
>>875 河野家、喜多ーーぢゃなくって、中の人、喜多ーーー!!!
別に義務ではないのですから、ご自分が納得できるように書くのが一番かと。
あと饒舌という点では、貴明もそうですが、愛佳も若干饒舌気味ですね。
以前に優季を叩いて落ち込む貴明を励ます時(第40話)も、愛佳にしては
しゃべりすぎかな?と少し感じました。
まあ、原作通りの設定で、貴明と愛佳が2人きりだと、話がなかなか進まず
2人きりのシーンだけで4話ぐらいかかってしまいそうですが^^;
というか数えてみると、長い長い長い土曜だけで10話経過ですかw
現行スレだけでは収まりきらないわけだ^^;
>>777 そういえば、感想を書くのを忘れてました。
つうか、こちらも月曜連載かと勘違いしてましたw
さりげなく楽しみにしてますので、続きをお願いします^^;
>>883 とりあえず、PS2版でもXRATEDでもいいから、お金ができたらプレーしませふw
「熱?大丈夫か?」 「ん〜…、平熱より少し高いくらい。 何?心配してくれてるの?」 「当たり前だろ。」 「………」 少し驚いた顔をする郁乃。 「あ、あんたはふざけてる時と真面目な時のギャップが激しいのよ! ま、まぁ…ありがとう心配してくれて。」 最後の方はゴニョゴニョと聞き取りずらかったが、こう面と向かい合って郁乃に礼を言われるのも… 「意外といいもんだな。」 「はっ?何が?」 思わず口に出してしまった。 俺は馬鹿なのか? 「じゃ、じゃあ奥でバーコード貼ってるから何かあったら呼んでよ。」 「…もう4時か」 作業に没頭すること約30分。慣れてきたのか、小棚の一つを貼り終えてしまった。 そう言えば郁乃はどうなったのか。 休憩がてらソファーのある場所へ向かう。 「………」 郁乃爆睡。 そりゃ静かだよなぁ…、と思った時点で異変に気付く。
横長のソファーに横になる郁乃。 荒い息に、時折漏れるあえぎ声。 「お、おい!大丈夫か!?」 ユサユサと体を揺すると、ゆっくりと目を開ける。 「…ん、お姉ちゃん帰ってきた?」 「いや、まだだけど…。それより熱は?気分はどうだ?何か飲むか?え〜っと、え〜っと…」 やばい、愛佳いないしどうすれはいいんだ? ビシッ… 「えっ!」 「いいから…、落ち着き、なさい」 相当、テンパっていたんだろう。 郁乃に頭を叩かれる。 「ご、ごめん。えっと、何かしてほしい事はないか?」 病気の事はまったく分からない為、そう言って素直に指示をまつ。 「鞄の中に…、薬、あるから…取ってちょうだい。」 言われるまま、郁乃の鞄を物色すると、病院名と郁乃の名前、あと薬の名称?らしきものが書かれた紙袋を見付だす。 「郁乃、これか?」 紙袋を見せると、こくりと頷く。 「よし。じゃ、じゃあ…」 紙袋から薬を取り出す。 「………」 「………」 今、俺の手元には鉄砲の弾丸の形をした…… どこからどうみても座薬です
wKtk
本当にありがt…支援
座薬ネタは一発ネタだよなぁ。 つーかよっぽど意識が朦朧としてなきゃ自分で入れられるだろ。 でないと自分の尻も拭けんぞ。 それとも郁乃はトイレも誰かの介助がないとダメなのか?
じゃぁ、アナリスクのほうが良いってかこのやろう。
郁乃のトイレの介助なら俺に任せろ。
闘病生活の長い郁乃だし、一人で入れられるだろ。 身体の動かない爺じゃるまいし。
そこをうまいこと言いくるめてインサート 寝起き狙えばいけそう
こんなときこそ手がしびれる設定が使える
おまいらはいつも俺に妄想の活力をくれる。 なんだか盛り上がってまいりました。
つまり朝一だと手がしびれて自分で出来ないから愛佳がいつもフキフキしてあげてるのか。
今までは世話焼きのお姉さんが毎回入れてくれたので 郁乃自身では座薬挿入経験が無く、ひとりで入れるのは無理説を唱える。
入院経験から言うと自分でできることは自分でやるものだぞ。 自分でできるのに過度に世話を焼くのは患者にとってもあまりよろしくない。 妹思いの愛佳がそんな勘違いをするとは思えないが・・・ 座薬については分からんが浣腸は看護士さんがしてくれたぞ。
目隠しは郁乃にする方が感度も上がって お互いに一層興奮するのでおすすめ。
908 :
名無しさんだよもん :2006/04/19(水) 13:23:38 ID:LLxdOpfg0
目隠ししたら他人にやってもらう意味ないっしょ ましてや興奮するためにするものでもないんだし
一ヶ月くらい忙しくてとまってたSSを投稿したいけれど、 座薬ネタ・郁乃の流れを止めてしまうのが忍びない(´・ω・`)
かめへんよ。続きはしばらくうpできないから。 みんな、おまいのssを期待してるから早くうp汁
朝、自分の使っているシャンプーのにおいに包まれて目を開ける。 すると、眼前にささらの気持ち良さそうな寝顔が。 驚きのあまり、声をあげそうになるのを抑えられたのは、昨日の夜の出来事を思い出したから。 「シャンプーのにおいは、ささらの髪からか…」 俺は、ささらが起きないように小声で呟く。 時計を遠目でみると、いつもより若干早い時間。 昨日と今日の起きる時間が逆だったら、昨日はもう少し余裕があったかもな…。 でも、もしそうだったら今日ここにいる俺はいないんだよな…。 それはそれで、ちょっと嫌かもしれない…と思わず苦笑する俺。 そういえば、ささらがいつも俺の寝顔を見てるっていてたなぁ。 …今日は俺が見てるかな。いつものお返し(?)だっ。 そして、ささらの顔をじっと見詰める。 その幸せそうな寝顔は、どんな夢をみているんだろうか…。 俺は、ささらから天井に視線を移す。 「貴明さん」 そう急に呼ばれ、驚いて声の聞こえたほうを向く。ささらは、先と同様に眠っていた。 しかし、その顔は先ほどまでの笑顔ではない。どこか寂しさを覚える顔。そして、言う。 「貴明さんは…日本に帰りたいの?私と離れたいの?」 ドキッとした。 寝言は、人の本心を曝け出す。それがたとえどんなことだろうと。 少しでも心に巣食う不安や暗い部分まで全部。 何よりも、悪気がない…どころか、意識すらない状態で言うって事だろう。 そんな状態で言った人に対して、とやかく言う事は出来ない。 ましてや、世界中で一番好きな相手となったら、なおさらだ。 しかし、その一言で、俺の中に心の迷いが生じた。 『離れても、次に会うときはその分まで幸せになれる。』 ―――――俺は、ささらと離れたいのか?
「うん…わかってるわ、ママ、先輩。ちゃんと渡さないと…ダメ…だよね…」 今度はまた違うことを言う。さっきとは違う、悲しそうな顔をしながら。 ―――渡す?いったい誰に?そして何を? ささらのお母さんとまーりゃん先輩が関係していることを考えると、【誰】は俺だろう。 ―――すると、いったいなにを渡すんだ? ささらの顔から視線をそらそうとして、やめる。 ささらの悲しい顔はみたくない。だけど、それも俺の好きなささらの一部。 受け入れてあげるべきなのである。むしろ、この顔を笑顔に変えるのが俺の役目だ。 でも、今の2つの台詞から導きだされるものは――――。 まさか――!? 「―――貴明さん、おはよう」 目を覚ましたささらが、笑顔で俺に言った。そして、俺もそれに笑顔で答えた。 「うん、おはよう、ささら」 俺は、それを考えるのを一時的にやめた。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 「〜♪♪〜♪〜♪♪〜〜〜♪♪♪〜♪」 ささらが朝食を作ってくれている。いつまで続くのかは分からないけど、今では日常の一コマ。 「ご飯までもうすこしかかりそうだから、のんびりしていてね」 「うん、わかった」 そう言われた俺は、部屋を出てトイレに。 ――ふぅ、すっきりリフレッシュ! 手を洗い、再び戻ろうとしたときに、ささらの部屋の扉があいているのに気づく。 そして、扉を閉めようとしたときに、部屋の中に見覚えのある1枚の紙片が。 これをみたら、さっきの予想が明確なものになる。 なぜか俺の直感がそういっていた。
俺はそれに引き寄せられるように部屋に入っていく。 徐々に像がはっきりとしてくるその紙片は――――搭乗券。時間は今日の夕方。 何故か、あまり驚きはなく冷静な判断ができた。 なるほど。そういうことか…。やはり予想はあたっていた。 しっかし、どうやってこれを…ってどう考えても、まーりゃん先輩だろうな…。 チケットってところを見ると、水族館の時と同じだなぁ…。まぁ、今回は金額や重大さが段違いだけど。 あの人、親が3000円より多くもたせない、みたいなこと言ってたような…。まぁ、いいか。 まーりゃん先輩から、搭乗券に意識を戻す。 きっと、まーりゃん先輩はささらに渡させるために、これを渡したんだろう。 いざ、搭乗券を前にすると、また迷ってしまったのだろう。不安の中を。 だから…寝言だけど、あんなことを言ったんだろう。 そして、俺は―――。 俺自身は、どう思っているんだろうか――――? ささらの部屋の窓から見える空は、青く澄み渡っていた。 しかし、そんな空とは正反対に、俺の心はどんどん曇っていくのがわかった。 変われたと思ったのに、またもとに戻っているのか? 俺がこんなんじゃ、ささらの決心を鈍らせるんじゃないのか? 俺は―――――どうすればいいんだ? しかし、その心の迷いが作り出す迷宮は、すぐに出口が見つかることになる。 ああ、そうか…。ああ、そうだったのか…。 さっきの心の曇りが嘘のようになくなっていく。その様は、可笑しくて笑ってしまうほどだ。 あの時、俺はあの言葉を理解できなかった。どうして?っと本気で聞きたかった。 だけど、今なら分かる。その意味が、十分すぎるほどに。 俺の心の雲が一掃され、今日の空のように澄み渡っていた。 ふと、ささらの部屋の時計をみると、随分と時間が経っていたのに気づく。 俺はそっと部屋を出て、音を立てないように扉を閉めると、ささらが朝食を作るリビングへ戻った。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
「今日はどうする?」 朝食を食べ終わりそうになり、何気なく言った俺の一言。 今日で終わるであろう、日常的になってしまった一コマの1つ。 「えっと…もしよかったらなんけど…」 言いにくそうな感じ。 今日が最後の一日になるかもしれない(ささらのためを思うと、なるべきなんだろう)ので、思い出になるようなところにいくのかな。 搭乗券の時間が夕方なのも、最後にどこかにいける時間を残すためのまーりゃん先輩の気遣いないのかもしれない。 「今日は…家にいて、ゆっくりしない?」 意外だった。今まで毎日どこかしらには出かけていたから、余計に。 でも、慌(あわただ)しい一日にするより、落ち着いた一日のほうがいいかもしれない。 「いいね、そうしようか」 「ホントにいいの?貴明さんはどこかいきたいところはないの?」 「ささらの行きたいところが、俺の行きたいところ。ささらが家にいたいなら、俺も家にいたいんだよ」 俺は笑顔で言った。ささらは、照れたように顔を朱色に染める。 そんなささらの頭を、撫でる。 特に意味や理由はない。ただ俺がそうしたかっただけだ。 でも、ささらは照れたような笑顔になってくれた。それだけで、俺は幸せだった。 もしかしたらささらの決断を鈍らせることになったかもしれない、と少し反省。 俺は、残り少しとなった朝食を食べる。 そうだ…。あれの用意をしなきゃなぁ…。 今日で帰ることになるだろうから、それまでにはなんとしても。 と言っても、既に渡す物自体は準備してある。後は渡すだけ、なんだけどね。 「ふぅ〜、ご馳走様。今日もおいしかったよ」 ささら特性調味料、【愛】が含まれている朝食は、最後の日でも相変わらずとても美味かった。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 朝食後のデザートである、ヨーグルトを食べる。 一昨日と同様に、美味い。 ささらの料理が無条件で俺の口に合うというのを差し引いても、十分に美味いといえるものだった。
「あ…飛行機雲…」 ヨーグルトを食べながら、窓の外の真っ青な空を見て、ささらが言う。 「すっごいな〜。青い空に、一筋の飛行機雲。まるで、空を二つにわけてるみたいだよ」 「2つの空…。飛行機雲が邪魔をするせいで、決して触れ合うことが出来ない…。まるで、私たちみたい…」 その言葉は、ささらの口から出た。 今まで聞いたことのなかったような表現。 ささらが違う人になったような錯覚すら覚えた。 「ご、ごめんなさ―――」 「うん、確かにまるで俺たちみたいだね。遠い距離があるせいで、決して触れ合うことができない」 ささらが言い切り、話が逸らされる前に、俺が遮って言う。 「えっ?」 驚いた声。顔も、ものすごく意外だ、って感じの顔をしている。 俺はその顔を見て、でも、と続ける。 「ほら、後ろのほうも見て?後ろのほうは、雲も消えてまた1つになってる。触れ合ってる」 さっき以上に驚いた顔をして、俺が言ったほうをみる。 「あ…」 「つまり、一時の別れなんて、どってことないんだよ。どんな隔たりがあろうとも、2人はまた会える。 ちゃんと、また触れ合うことができる」 ささらは、その意味を理解しているみたいだった。 それで、敢えて突然に単刀直入言ってきた。 「貴明さんは…日本に帰りたいの?私と離れたいの?」 寝言のときと一語一句同じ。もしかしたら、ささらはあの時おきていたのかもしれない。 俺は正直な感想を言う。 「ささらがいないのはイヤだ。一緒じゃなきゃ毎日の強さ耐えられないって思うときもあるくらい。 それは、今回こっちにきて、ささらと一緒に過ごして、改めて思った」 今の言葉には、何一つ余計なものに包まれていない。 俺の正直な思いの言葉。
「だけど…。だけど、やっぱり、ダメなんだと思う。それじゃ、ダメなんだと思う。 ささらと一緒にいたいからって理由で、いつまでもささらに依存してちゃダメなんだ。 ささら、NYに行く日に言ってたよね。 『でも、それじゃあ、私、ダメになっちゃう。私たち、だめになっちゃう』って。 俺、聞いたときいまいち理解できなかったんだよね。 でも、こっちにきて、ささらとまた一緒に過ごして分かったんだ。 我が儘で作った時間の中ですごしていたらダメなんだって。 後ろめたい事が一切ない中で過ごさなきゃダメなんだって。 最初にも言ったけど、ささらの傍にずっといたい。でも、それは今じゃまだ叶わない願いなんだと思う」 「ありがとう…ありがとう、貴明さん…」 そう言うと同時に、ささらの目から大粒の涙が零れた。拭う事を忘れたかのように、ただ泣き続けた。 そんなささらを、俺は抱きしめた。 離さないように、ぎゅっと。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 「貴明さん…実は、渡さなくちゃならないものがあるの…」 しばらく経ち、だいぶおちついたささらが、とうとう切り出してきた。 「ここで、まっててくれる?」 「うん、わかった」 俺は、頷きながら、言う。 ささらが、部屋をでる。そして、少したった後に戻ってくる。 「貴明さん、これ…」 ささらが差し出すのは、俺がさっきみた搭乗券。 「ごめん。実はさ…それさっきみちゃったんだよね。」 「やっぱり…。そう思って、さっき突然聞いてみたの。日本に帰りたいのかって」 「そうだったんだ…。急に核心部分に迫ったから、何事かと思ったよ」 ささらは、笑顔になる。可笑しくて笑ったという感じだった。 俺は、半分わかっていることを聞く。
「でも、どうやってこれを?」 「まーりゃん先輩が私から絶対に渡せって、昨日渡してきたの。貴明さんに、色々やってもらったお礼だーって」 やはり、予想通りの返答が返ってくる。ついでに、これも言っておこう。 「やっぱり水族館のときと同じノリだったんだね」 ここまで見事に予想が的中するのを見ると、俺もあの人の行動パターンが読めてきたのかもしれない。 渡された搭乗券を見直すと、時間まで少し余裕があった。 「ねぇ、ささら。時間まで、もう少しあるみたいだから、最後にこのあたりを一緒に歩かない?」 「荷物の整理はできてるの?」 「実は、一昨日荷物をまとめたまま、面倒だからほとんど出してないんだよね」 俺は笑いながら言う。 「じゃあ、いきましょ、貴明さん」 「うん」 一緒に家を出て、歩く。もちろん、手をつないで。 つなぐ手から伝わるものは、揺るぐ事がないほど強い思い。 ――導いた選択。 ――確認しあった思い。 ――繋がりあう心。 ささらに会いに、NYに来て、本当によかった。 俺は今、心からそう思っている。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 最後に回りながら、NYに来てあったことを色々と思い出す。 自由の女神像の前と、クリスマスツリーのあったショッピングモールに行けなかったのが心残りだったが、 それでも、最後に一緒に散歩してよかったと思う。 そして、もう時間が間近となる今、空港に到着していた。 「はは、半年前と逆になったね」 「ふふ、そうね。なんだか可笑しいわ」 俺が笑いながら言うと、ささらも、笑いながら同意してくれた。
あの時と違うのは、もう遣り残したことがないって事だろうか。 「そうだ、ささら。俺からの今回最後のプレゼント。昨日の夜に買いにいったもの」 そういって、俺はポケットの中に隠していた小さな箱の中に収められた物をささらに手渡す。 「これを…。ごめんなさい、棘棘しい言い方をしちゃって…。でも、ありがとう…。あけて…いい?」 「もちろん。むしろ、いますぐあけて欲しい」 俺から了承を得ると、箱をそっと開ける。 その中に収められていたのは、白い少し太めの紐。いわゆる、リボン。 「白いコート・白い手袋に合わせて白いリボンにしてみました。 本当は、黒にしようかな、って思ったんだけど、ちょっと違うささらもみてみたくてね」 購入した理由をちょっと解説。 「つけてみて…いい…かな?」 ささらは、本当にわくわくしてるように聞いてきた。 無論、俺は頷く。 今つけてる黒いリボンをはずし、俺がプレゼントした白いリボンを同じようにつける。 「ど、どう…かな?」 思わず、くらっとしそうになった。 「自分で、選んでおいて言うのもあれなんだけど…よく似合ってる…」 私服のときのように上下黒とは対照的に、上下白。とてもとても似合っている。 上から下まで完全に白い姿は一種の精霊や女神をも思わせるほどだった。 さらに、首からさげる銀色のペンダントがさらなるチャームポイントを作り出している。 「ありがとう、貴明さん」 ささらは、少しはにかむように笑って言った。 時間はゆっくりに過ぎていく。しかし、それでも、常に刻々と過ぎていっている。 もう、時間はほとんど残っていなかった。 「ねぇ、ささら。最後に、一度キスしていいかな?」 「私も…したかったの」 そう言うと、一歩近づいてこちらを向き、目を閉じる。 俺も、それにつられるようにして、顔を近づけていく。目を閉じる。そして、唇を重ねる。
少しして、二人ともそっとはなれる。 もう残り時間はなかった。 俺は名残惜しい気持ちを抑えて、言う。 「それじゃあ、元気で。また、手紙や電話送るね」 もしかしたら、声が震えていたかもしれない。 「うん、待ってる。私からも、手紙送るし、電話もするわ」 ささらも、目の淵に涙が溜まっていた。 「ありがとう」 そんなささらを、最後に、もう一度だけぎゅっと抱きしめる。 ささらがずっと傍にいてくれてるのを、確認するように。 離れた後、ささらに笑いかける。 ささらも、同じように笑い返してくれた。 「それじゃあ…。また、今度」 「うん、貴明さん、また今度」 そういって、俺はささらに背を向け、歩き出した。 この先、生麦が何回も東にある月と西にある日をみたら、俺たちはまた会える。 その時にはきっと――――。
920 :
↑の中の人 :2006/04/19(水) 19:19:08 ID:n+6Ett2y0
以上です。一ヶ月以上あいてたから、もう忘れられてそうですねw とりあえず、これで終わりです。 一応エピローグも、近日に書き終えて、投稿しようかな、と思っています。 きっと今回も、誤字脱字あると思いますので、 なにかありましたら、よろしくお願いします^^ 長々とすいませんでした〜
乙。 座薬に関してはそんなに突っ込まなくていいんじゃないのかw
座薬だから突っ込むんだろww とか、思ってしまった俺ってorz
ちょっと座薬ネタしつこい。 郁乃スレでやればいいじゃない。 煮詰まったらSSでも投下してくれ。
the・ヤック
>>920 乙であります
なんだかじわ〜っときちゃったよ…
ささらルートもういっかいやり直してこようかなぁ
>>924 シンプル1500シリーズですか
愛佳「なんでやねん」
最近ちょっとしたSSを思いつき始めたのだが、 いまひとつ話がうまく繋げられなくて困ってるorz 1と4はなんとなく決まってるが2と3が思いつかない感じ。 まぁ、公開できる勇気はないが・・・
起承転結ができてない物書きはプロでもゴロゴロしてるからな。
>>930 別にそれにこだわる必要はないと思うが
俺的には起転々結とかもありだと思う
色んなところのSS読むと、起だけで話が終わってるのとか多いもんな。
むしろ起承承承でそのままフェードアウトするのが多い。でもシチュが萌えればそれもアリ
いや、ちゃんとイかないとスッキリしないから駄目
書いた人間は起のつもりだが、見てる方から言わせてもらえばどう見ても転です、とか
俺は最後がケツならなんでも良いけど。
みんなSS読むときに起承転結とか考えながら読んでるのか
俺は起承転結とか特に気にしない。SSを読まして貰えるだけで満足。
俺も起承転結とかあんまり気にしてないけど、句点打ってなかったり 誤字が多すぎたりする文章見るとそこで読む気なくしてしまうな。
俺は場面の描写だけで、話に意味の無いSSが嫌だな。主題が無いタイプ。
おまえの好みなんかどうでもいい
そういうのは、ソノシチュエーションというか萌えとかそういうのが目的なんじゃないのかなー
起承承結のマターリもそれはそれで。
月曜日がやって来ましたwktk
月曜日がやってきましたgdgd
河野家はたぶん来るだろうから、投下後は即次スレ準備した方がいいかもね。 もしくはもう950だから次行ってもいいんだけど。
容量まだあるから次スレじゃなくてもいいだろ 先に言っておくけど、河野家定期更新乙。
意地っ張りで毒舌でひねくれ者で、だけど愛佳のことが大好きな郁乃。俺はそんな郁乃が嫌いじゃ ないし、そんな郁乃が、瑠璃ちゃんたちと友達になれたことを嬉しく思う。郁乃や瑠璃ちゃんが、 互いにふれ合うことで得るものがあったなら――なんてことも思ったり。派手に吹いてしまった牛乳 の後始末をしながら、愛佳にそんな話をしてしまう、ちょっと恥ずかしい俺だった。 愛佳が部屋に戻ったすぐ後、今度は珊瑚ちゃんがやって来た。るーことのたこ焼き議論に熱中する あまり、俺を無視してしまったことを謝る珊瑚ちゃん。全然怒っちゃいない俺は、むしろその話題に 登場したチーズ入りたこ焼きの方が気になって、珊瑚ちゃんと食べに行こうと約束。喜ぶ珊瑚ちゃん の、いつものハグ&キス攻撃を何とか防いだものの、それが不満な珊瑚ちゃんは、代わりにるーこと キスすると言いだした! るーこをイケナイ道に目覚めさせるわけには行かず、結局、珊瑚ちゃんの 言いなりでキスしてしまう俺、でした……。 翌朝、帰ってきたタマ姉に起こされる。けど時計を見るとまだ6時前。とりあえず帰ってきたタマ 姉には「お帰り」と挨拶し、もう少し寝かせてもらうことに。 心地よい眠りの中、花梨や優季、みんなの声が聞こえる。夢、だろうか…… ……ん〜、なんか、いい匂い。……きっと、バターが焼ける匂い。 その匂いに誘われ、目を開ける―― 「おはよう、タカ坊」 「……あ、おはようタマ姉」 優しく微笑むタマ姉。ああ、そうだった。タマ姉、帰ってきたんだ。 で、まだ眠かったから二度寝して……、あれ? 後頭部の感触がいつもの枕と違うような……? 確認のため、手を伸ばして頭の下に―― ふにょ。 枕とは違う、けど柔らかいもの…… 「あんっ、タカ坊ったら」
ペシッ。 いて、手を叩かれた。 「いきなり太股触るなんて、ちょっと大胆じゃないの、タカ坊」 ああ、タマ姉の太股触っちゃったのか…… …… …… ……って、 「えええええっ!?」 慌てて起きて、振り返ると、ソファーに座ってニコニコ笑ってるタマ姉。その場所はさっきまで俺 の頭があった場所で、つまり、俺、タマ姉に膝枕してもらってたってことか!? 「え!? ちょ、た、タマ姉!?」 「起きるなりそんなに慌てて、どうしたのタカ坊?」 「あ、タカくんやっと起きた」 キッチンの方からこのみが駆け寄ってきて、 「おはよう、タカくん」 「あ、ああ、おはようこのみ……」 ふと辺りを見回すと……由真、愛佳、郁乃、るーこ、珊瑚ちゃんに瑠璃ちゃん、更には花梨と優季 までいる。つまり、俺はみんなが見ている中、タマ姉の膝枕ですやすや寝てたのか!? ……こ、これは、恥ずかしいぞ。 「あ、おはようたかちゃん!」 「おはようございます、貴明さん」 「……あ! お、おはよう……。 か、花梨と優季も帰ってたんだ」 何故かソファーの上で正座して、そう答える俺。
「はい、もう少しで朝ご飯ですから、待ってて下さいね」 優季はキッチンのテーブルの前に立って、朝食の仕度をしている様子。 「たかちゃん、じゃなかった、るーこのことが気になったから、朝イチで帰ってきたんよ。 たかちゃん、私がいない間、るーこに何か変わったことはあった?」 居間のテーブルに食器を並べつつ、花梨が尋ねてくる。 「あ、いや、別に」 「こら、タカ坊」 「え、なに、タマ姉?」 「花梨と優季に、挨拶は?」 挨拶? ――あ、そっか、花梨と優季だってタマ姉と同じく”帰って”きたんだから、 「お帰り、花梨、優季」 「うん、ただいま、たかちゃん!」 「ただいまです、貴明さん」 花梨と優季が笑顔で応える。――なんか、嬉しいかも。 寝具を片づけ、顔を洗い、服を着替えて(居間にみんながいるので、元・俺の部屋で着替えた)、 居間に戻るとすっかり朝食の仕度が整っていた。 居間のテーブルには、このみ、瑠璃ちゃん、珊瑚ちゃん、愛佳、郁乃、由真が座っていたので、俺 はキッチンのテーブルへ。こちらには、タマ姉、るーこ、花梨、優季がいて、 「どうぞ、貴明さん」 と優季に言われ、俺は優季のとなりに腰掛けた。 おや? テーブルの真ん中にあるのは、ホットプレート? こんなの、俺の家にあったっけ? 「これ、家から持ってきたんです」 疑問を口にする前に答えてくれたのは優季。
「優季の家から?」 「家に帰って、母と色々なお話しをしてたら、何故かこれの話になったんですよ。 昔――父がいた頃は、これでよくフレンチトーストとか、お好み焼きとか、焼肉なんかにも使った んですけど、母と二人になったら何故か使わないようになって、ずっとしまってたんです」 そうか、優季の家、お父さんが離婚で…… 「使わないまましまっておくより、貴明さんの家に持ってきた方が何かと使えるんじゃないかなって 思って。で、早速使ってみたんです、このフレンチトーストを作るのに」 優季が差し出した皿の上には、四分割され、きつね色に焼き上がった食パンが。――うわぁ〜、 焼きたてで、バターの匂いが食欲をそそるなぁ。そう言や俺も、フレンチトーストなんて随分久し ぶりだなぁ。ガキの頃はよくお袋が作ってくれたっけ。 「それでは皆さん」 いつもの通り、このみの号令でみんな一緒に、 「いただきます!」 では早速一口――うわぁ〜、コレだよコレ! ふんわり柔らかくて、噛むとじゅわ〜って卵と牛乳 の味がして、ほんのり甘くて、バターも効いてて――美味いってマジで!! 「美味いっ!」 優季へ賞賛のサムズアップ。 「わぁっ、やった!」 手を叩いて喜ぶ優季。 「はむっ、はむっ、おいひーい!」 フレンチトーストを頬張るこのみ。こらこら、口にものを入れたまま喋るんじゃない。 「うん、美味しい。何枚でも食べられそう。 ――あ、ねぇ由真、覚えてる? 前に二人で作ったよね、フレンチトースト」 「うんうん、作った作った。懐かしいねー。
あたしと愛佳がそれぞれ焼いて、出来たのを取り替えッコして食べたんだよね。 あたしが作ったのはちょっと焦げてたけど、愛佳、美味しいって食べてくれて、嬉しかったなぁ」 「アレは由真が無理やり取り替えて……」 「ん、何か言った?」 「あ、ううん! ほ、ホントに美味しかったよ、あのフレンチトースト」 由真と愛佳、二人の思い出にはいささか食い違いがあるようだが、敢えて追求はすまい。 「確かに美味いぞ。だが…… うーかべ、一つ尋ねるが、この料理はこのまま食べるだけなのか?」 「そのままでもいいんですけど、メープルシロップやジャムをつけても美味しいんですよ」 「甘さが控えめなのはそのためか。では、実際試してみるぞ」 テーブルに置かれたジャムやシロップをかき集め、それぞれフレンチトーストに塗るるーこ。 いつもならまず調理法を尋ねるるーこだが、それをしないのは多分、優季が作るのを見て覚えた からだろう。作り方の次は食べ方もマスターしようということか。少なくともるーこがこのフレンチ トーストを気に入ったのは間違いなさそう。 「ホンマに美味いなー。瑠璃ちゃんが作るのとはパンが違うけど、こっちもええなー」 珊瑚ちゃんの言葉が引っかかる。パンが違う? 「違うの、瑠璃ちゃん?」 俺がそう尋ねると、やや不満そうな顔で瑠璃ちゃんは、 「フランスパンや。フレンチトーストはフランスパンで作るのが正しいんや」 「え、そうなの?」 「当たり前やん。名前からしてフレンチ言うんやから、フランスパン使うのは当然やん」 「そうなの、優季?」 「え? いえ、私も初めて知りました」 優季もやや驚き気味の様子。それなら、
「愛佳たちは知ってた?」 「フランスパンを使うフレンチトーストもあることは知ってましたけど、どっちが正しいかは……」 「どうなんでしょう、環さん?」 いきなりタマ姉に話を振る由真。 「私もあまりフレンチトーストには詳しくないんだけど、そうねぇ…… 同じ料理でも国や地域によって、食材が違うことってあるじゃない? それと同じでこの場合、 どっちが正しいとは一概には言えないんじゃないかしら」 まぁ確かにその通りだよな。カレーなんかも豚肉やら牛肉やら鶏肉やら、シーフードなんてのも あるし。あ、確か羊肉を使うカレーもあったような…… 「でも……、フランスパンやもん」 素直に認めようとはしない瑠璃ちゃん。そのクセ、自分の分はちゃんと食べていたりする。 「お姉ちゃん」 「なに、郁乃?」 「さっきの話、あれ、ホント?」 「さっきの話って?」 すると郁乃はムッとした顔で、 「あたし、お姉ちゃんのフレンチトースト、食べたことないんだけど」 「……え? えええっ!? そ、そう……だったっけ? えっと、その、ご、ゴメンね郁乃。今度、郁乃にも作ってあげるから、ね」 「別にいい。優季先輩のフレンチトースト、美味しいから」 必死で謝罪する姉にそっぽを向いて、フレンチトーストを食べる郁乃。 恐らく、妹の自分さえ食べたことのないフレンチトーストを由真に食べさせた愛佳が気に食わない のだろう。全く、郁乃のヤキモチにも困ったものだ――ん? ふと気付くと、花梨が妙に深刻な顔。 「どうした、花梨?」
俺が話しかけると、 「たかちゃん、どうしよう……」 「え、どうかしたのか?」 再度問いかけると、思い詰めた表情で花梨は、 「どうしよう……、コレ、美味しいよ!」 「は?」 イヤ、確かに美味しいけどさ、それがどうしたって言うんだ? 「タマゴサンドみたいにやわらかくて、ふわふわしてて、でもタマゴサンドじゃなくて、だけど美味 しくて……、こんな、こんな食べ物があったなんて」 「え、花梨、フレンチトースト食べたことないのか?」 「うん、初めて。 パンと卵のコラボレーションで、タマゴサンド以外にこんな美味しい食べ物が世の中にあるなんて、 私、今初めて知ったよ! ねぇ、優季ちゃん!」 「は、はい!?」 いきなり大声で名前を呼ばれ、ビクッと驚く優季。 「作り方、教えて! お願いっ!」 手を合わせてお願いする花梨に優季は、 「あ……、ええ、いいですよ。 あ、そうだ。花梨さん、これから貴明さんのおかわりを焼こうと思ってたんですけど、よかったら 手伝ってもらえませんか?」 「うん、喜んで!」 ガタッと立ち上がり、優季のもとに駆け寄る花梨。優季からボールとさいばしを受け取り、俺の おかわり用のフレンチトーストをその中から――って、
「ちょ、チョット待った! 俺、おかわり頼んだっけ?」 ちなみに俺が今まで食べた枚数は8枚。食パン2枚分。 他にもサラダやスープもあるし、フレンチトーストはもう十分なのだが…… しかし優季は当然のように、 「食べますよね、おかわり?」 「え? いや、その……」 「遠慮しないでください。ほら、まだまだ沢山ありますから」 花梨の持つボールの中身を見てみると――うわっ! 卵と牛乳を混ぜた液体の中に、ひたひたに 浸った食パンがどっさりと! 「貴明さん、お腹いっぱい、食べてくださいね」 「そうそう、たかちゃん、ここからはこの花梨ちゃんが焼いたげるから、どんどん食べてね!」 「あ、じゃあこのみも、おかわりー!」 「ウチもおかわり〜」 「あ、あの、あたしももう少しだけ、お、おかわりを」 このみ、珊瑚ちゃん、愛佳が手を挙げる。よかった、俺一人じゃなくて……。 このみたちだけじゃなく、由真やタマ姉もおかわりしてくれたので、用意されたフレンチトースト は幸い、残さず食べ尽くされた。しかしやはり俺が請け負った枚数はハンパではなく、おまけに途中 で飽きたからと言ってジャムやらシロップやらをかけまくったのが裏目に出て、俺は食後のコーヒー すら喉を通らない有様で、今はただ胃袋が無事に消化を終えるのを、ひたすらソファーに座って待つ のみだった。 今日が日曜日で本当によかった。この状態で学校まで歩くなんて、考えただけでも…… ピンポーン。 おや、チャイムが鳴った。お客さんか?
正直、今は動きたくないのだが、お客様を出迎えるのは一応俺の役目なので仕方がない。、 腹が苦しいのを我慢しつつ、玄関へ。 「はい、どなたですか?」 玄関のドアを開けると、 「まいどー、宅配便でーす」 宅配便のおじさんが、大きめの段ボール箱を抱えていた。 「河野貴明さんは?」 「あ、はい、俺ですけど」 「こちら、河野貴明さん手渡し指定になってますので」 おじさんから段ボール箱を受け取り――うわ、重っ! 何が入ってるんだこれ!? 「では、確かに。ありがとうございましたー」 おじさんが去った後、受け取った伝票を見てみると…… 「差出人は……雄二?」 雄二が俺に何を? 伝票には「PC関係」と書かれてあるけど、俺、あいつにPCのパーツとか もらう約束なんかしてたっけ? うーん、全然覚えがないぞ。 しかも段ボール箱には「本人以外開封厳禁」とマジックで書かれてある。何なのこれ? 「貴明」 「うおっ!? 雄二、いつの間に!?」 「しーっ、大きな声出すな。貴明、今、お前の部屋に誰かいるか?」 「い、いや、みんな居間だから……」 「なら大丈夫だな、よし、それ持ってついてこい」 こそこそと階段を上る雄二。一体何なんだ? つづく。
リアルタイム遭遇キタ━━━━━━≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━━━!!!!! 激しくGJ!
どうもです。第53話です。 とりあえず一週休んで、過去の話を読み直したり、TH2本編をもう一回やり直してみたりして ました。 これで心機一転、と行きたいところですが、さて……。
GJです。 河野家があると月曜日がいいものに感じますよ。 毎週ありがとうございます。
河野家北ーーーヽ(`・ω・´)ノーーー!! フレンチトーストはとても美味しいものですよねw 先週はお休みされましたけど、もう一度TH2をやり直したりする辺りが流石作者様であります。 続きがとっても気になるので、来週も頑張って下さいね。
河野家キタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜ー!! やっと月曜日が来た感じがする…w
>>959 河野家喜多ーーー!!!
なんか、久しぶりって感じですね〜。
フレンチトーストと言えば、ダスティホフマンのクレイマークレイマーを
連想してしまう漏れはオジサンでしょうか?
つうか、雄二はダンボール箱の中に潜んで喜多のか^^;
どうせ隠しカメラを仕掛けるとか、ロクなことを企みそうにないけどw
以前のどなたかの書き込みによれば、1年前の4/26が第1話だったそうだから
だいたい連載一周年ですか。 おめでとうございます!
先日時間を作って、第1話から読み返しながら年表ならぬ日表を作ってみたら
1年の連載中に、河野家では19日しか経ってないのですねw
作った日表もupしようかと思いましたが、さすがに思い止まりました^^;
どこまで続くかは作者の方のみぞ知るところですが、これからも
楽しい河野家を楽しみにしてます。
で、今週の「向坂家へようこそ」はマダー?
あ〜、あと、そういえば優季の家って母子家庭なのでしたっけ? 離婚とは書いてあったけど、その後再婚したかどうかは不明だったような。 もし母子家庭だとしたら、一人きりの母親を残して河野家へ入り浸るというのは 優季の母親には寂しいことですね。
河野家にようこそキターーー!!!!! 面白い!!面白いですぞ〜〜!!!フレンチトースト食べたくなったよ。
再婚して無くても男の一人や二人いるだろ。 「河野家」での優季母が娘が邪魔だったとか。
先日お伝えした通り本編20話(以降皆さんの評価次第で続編)なんですが 取り合えず原稿は既に仕上がっております。後は追加と修正をするだけです それと実は本編20話の予定でしたが2部構成となってしまいましたが、 投下予定は先日と同じです。それまで待ってて下さいね。 それと河野家にようこそはいつも読んでおります。 面白い展開ですね。今後頑張って書いて下さい。
「山崎荘」で登録しておけばおk?