放課後、愛しいささらに会うため生徒会室に直行する貴明
意気揚々と扉を開けるとそこには・・・
イスに縛られたささらと黄色い人と自称永遠の14歳が
「あなたはだんだん眠くな〜る」
「・・ん・・・」
「さ・・・笹森さん?まーりゃん先輩?」
「しっ、たかりゃん静かに」
「・・・ナニやってるのかな?」
「いいからいいから」
「なにがいいからですか!ささらになにするつもりですか!」
「大声出さないの!」
慣れた手つきで手足を縛り猿ぐつわを噛ませてくる
「ふがー!ふがふぐわぁ」
「さっ、今の内に」
「あなたは今から10年後の自分にな〜る」
「ん・・・んぁ・・・」
「ハイッ!」
ぱん!と手をたたいてささらの目を覚ます。そして拘束していた紐を外す
「んん・・・」
「じゃっ、失礼しまーす」
素早く去って行く花梨
同時に貴明の拘束も開放するまーりゃん先輩、そしてささらの目線がハッキリしてくる
「あら・・・ここは・・・」
恐る恐る尋ねる貴明
「さ、ささらさん?」
「あら、あなた。なんでこんなところに?」
「あなた??」
思わず困惑する
「ここって私たちの思い出の場所じゃない、しかもあなた学生服で・・・ってあら、私も?」
「あなたって、俺?」
「そう、あなた。愛しの妻の顔を忘れたとでもいうつもり?」
ちょっと拗ねた顔で言ってくるささら
「ええええええええええええぇぇぇぇぇぇ!!!!」
あまりの衝撃の事実に尻餅をついてしまう
「それにしても懐かしいわねここ」
しきりに懐かしがるささらに真っ白になった貴明は尋ねる
「な、なにかあったっけ?」
すると急にささらは顔を赤らめながらモジモジしだして
「だってここ・・・私とあなたが初めて・・・」
「わー!わー!わぁぁぁぁぁぁぁーーー!!!」
貴明は瞬時に理解した
そこで、いままで部屋の隅っこにいたまーりゃん先輩が出張ってくる
「ほっほ〜う、キミはここでさ−りゃんと・・・」
「違います!違うんですって!」
必死に誤魔化そうとする貴明
「そうねぇ、あの時は・・・ムグッ」
「ささらも何言ってんの!」
ささらの口を手で塞ぐ
「む〜む〜、ぷはっ」
程ほどで離してやる
あれ?このみが死んだのって貴明のせいなの?
「さて、そろそろ仕事の時間だし。この辺でお開きにしますかぁ」
まーりゃん先輩は貴明の頭を後ろから強く押す
「あっ・・・ん」
貴明の唇がささらの唇に押し付けられる、目を見開く両人
これで目が覚めるかと思いきや・・・すぐにささらの目がトロンとしたものになる
「んむっ!ん・・・・んん」
しだいにささらが積極的になってくる、一旦体を離す
「ぷはっ、・・・・さっ、ささら?」
「あなたぁ、ねぇ・・・もっとぉ・・・・」
妙に熱っぽい視線、明らかに様子が変である
「ありゃー、目が覚めるかと思ったんだけど精神が大人だから免疫ついてたか」
「のんきに言ってないでなんとかしてください!」
「しかも変なスイッチ入ってるみたいだし」
「先輩!!」
出口にスタスタ歩いていくまーりゃん先輩
「アタシにできる事はただ一つ、この校舎から人気を排除する事だ」
「ちょっ!なに言ってるんですか」
「タカりゃん」
「ハイ」
「Good Luck!」
ビシッと親指を立てて走り去る
「そ、そんな〜」
閉められた出入り口を呆然と見つめる
「あなた・・・」
「さ・・・ささら・・・・」
「なんだか、ここにいたら思い出しちゃって」
「いや、あのまだ夕方ですし、それにここ学校・・・」
「・・・・いじわる」
頬を膨らませて拗ねるように言う
「ねぇ、してくれないの・・・・?」
あまりのかわいいしぐさに今度はこっちが我慢できなくなる
「う、う、う」
「どうしたの?あ・な・た」
「うぉぉぉぉぉぉ!!!」
「キャー♪」
その後、数回したあと無事ささらは元通りになりましたとさ。チャンチャン