>>647 俺もささらを期に323儲からカワタに乗り換えようかと思った
カワタは昔から出来る子だよ
>>648 るー子もグッっと来てたんだけど、あまりに不思議ちゃんでなじめなかったな
PS2版しかしたことないけど、ささら良いよささら
カワタの良さに今頃気づくなんて、バカね、本当にバカだわ。
もう由真、ささらクリアしたら他が霞んできた
>>651 よいではないか、気づけたんだし(´∀`)b
皆( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ナカマー!
俺も今日からカワタ儲になるぜ!
ここは何て暖かいインターネットなんだ…
>>653 いや、本気でバカにしてるわけじゃないからw
カワタ氏の良さに気づいたのは、PS版THの琴音ちゃんからかな。
というか、ギャルゲー初めてやったのがPS版のTHだったりするのだが(ノ∀`)
659 :
名無しさんだよもん:2005/12/14(水) 00:13:35 ID:xzbAAJdr0
ささらシナリオ(タカ某)叩きはあっても、ささらん自身の叩きがないのが
人気の証明だな
だってめちゃくちゃかわいいんだもん
まーりゃんがヒロインでささら(設定だけあのままで)がサブだったら、今以上に人気爆発だっただろう。
久寿川ささら―Snowman―
ニュージャージー州、ニューアーク空港。
合計十二時間以上の空の旅に強張った足を引きずるようにして、俺はタラップを降りた。
カード大のクリアファイルにレシートのようなチケットを挟んだだけの航空券に、真新しいパスポート。視界に飛びこんでくる、成田とは比べ物にならない巨大なコンコースを見て、それらを取り落としそうになる。
書いてある文字の中から、日本語を探し出すだけでも一苦労で、団体旅行客らしい中年男女の集団の後ろにひっついて、入国審査を受け、税関を通り、手荷物受け渡し所を抜けて、巨大なバスロータリーに出る。
皮膚を突き刺さんばかりの冷たい風。
冬の東海岸は寒いわよ、なんて母親が言っていたのを思い出す。
せっかくだから、時々遊びにいらっしゃい、などと言う言葉を邪険に流してしまっていたのを、今さらながら、少し後悔する。
たどり着けるのだろうか。無事に、会えるのだろうか。
夏休みの間、必死で働いたバイト代を両替所でありったけドルに換金し、トレーナーの内側にしまう。首筋がうすら寒くて、マフラーをぎっちりと巻く。
目的地、ロックフェラーセンターまでは、ここから。
ごう、と再び強い風が吹く。ガラスのように硬い色の空を見上げる。
時刻は午後五時。
手近に待機している大型バスに乗り込み、一番後ろの席に陣取って、目的地はマンハッタン島のある方角を見やる。
直線距離ではそんなに遠くないはずなのだけれど。
空港の施設に隠れて、見えない島の方をそれでも見つめながら、俺は小さく呟いた。
ささら。
まーりゃん先輩の言っていた三ヵ月後のエロゲって、七月くらいにFDだすってことでFA?
黄色で嫌いになったけど…
ごめんカワタ、俺お前の事が好きみたいだ…
ささらんはもっと好きだがなー(´∀`)b
>>662 ( ゚Д゚)…
キタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
>>664 黄色は髪型と、強制的に出現するのがネックだったからな
>>662 キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
寒い。地下鉄の階段を上がるごとに増す冷気に、ささらはミトンの手をすり合わせて息をはきかけた。
路地脇の排水溝から立ち上る水煙と、スチームから漏れる湯気に身を浸しながら、ストリートを行きかう人々。空を区切るように聳え立つ高層ビルの向こうから挿し込む夕日は、もう彼女たちの頭上まで光を降らせてはくれなかった。
「今日は、河野君が来るんだったわね」
隣りを歩く母親が、首にマフラーを巻きなおしながら言う。
「うん」
「大学はどうなの? 早く終わりそう?」
「ううん、わからない。先生の講義って、いつも伸びるから」
「そう」
何だったら、今日は休んでも構わないのよ? とでも言いたげな口調の母親に、彼女は微笑んで言った。
「貴明さんは夏休みを返上して頑張ってくれたんだもの。私だけさぼるわけにはいかないわ」
「ささら……」
でしょう? と小首を傾げる娘の頭をそっと撫でてやり、母親も微笑んだ。
>663
そこでコンシ(ry
>>663 まーりゃん先輩は声優学校に行ってるみたいだから
あの世界内でエロゲー声優としてデビューするってだけじゃねって思ってる
バスが鉄橋を渡ったのは、何時の事だっただろう。
思いもよらぬ大渋滞に巻き込まれて、半ば眠りかけていた俺は硬いプラスチック製のシートからようやく身を引き剥がしてステップを降り、曲がった腰を思い切り伸ばして、辺りを見回した。
あちこちからスチームの白い煙があがっているストリート、原色のタクシー、足しげく行き交う様々な恰好をした人々。
彼らが話しているのはもちろん自分には聞き取れない異国の言葉で、その何人かが御のぼりさん丸出しな自分を一瞥して失笑を漏らす。
そんなにおかしい恰好だろうかと、自分が着ている分厚いジャケットにトレーナー、それに手に持った数日分の着替えと洗面用具が入った旅行鞄を見やる。街中を歩くことになるから、と随分荷物は減らしたはずなんだけど、それでもやはり見た目には奇異に映るものなのだろうか。
想い人との半年振りの逢瀬には確かに似つかわしくない、分厚いジャケットの前を合わせ、地下鉄の乗り場へと降りる。
ロックフェラーセンタービルと、今夜ささらと二人の夜を過ごすホテルとに一番近い駅を巨大な迷路のような路線と街路の見取り図から探し、駅員を捕まえて、ほとんどジェスチャーだけの会話でやっとの事で切符を手にする。
>>662 キタ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!
恋煩いで仕事が手に付かない
改札を通り、ホームへと降りると、むわ、と蒸し暑い空気が身を包み込む。
丁度到着していた列車に飛び込んで、ドアの際に身を寄せ、何も映さない窓外を見やりながら、時刻を確認する。
午後八時過ぎ。
何時からだっただろう、あの広場のクリスマスツリーの点灯時間は。
せっかくだから、できるだけ長い時間、あの綺麗なツリーを見ていたかった。
テレビでクリスマス関連のニュースをする時には、毎年映っている広場だよな。
日本にいた頃は、それぐらいの印象しか無かったんだけれど。
だけど、徐々に近づいてくるその場所を意識すると、段々、後ろから小突かれているかのようにそわそわとした気持ちになってくる。
ロックフェラーセンター。
行ったことの無い場所での、初めてのささらとのクリスマス。
二人っきりのクリスマス。
自然とにやけ顔になっていたのだろう。
向かいに立つ通勤帰りらしいコート姿のサラリーマンが、そんな俺の顔を見てわざとらしく咳払いをした。
講義室は、クリスマスイブだと言うのに、ぎっしりと学生で埋め尽くされていた。
前期が始業してから三ヶ月、一期目の単位をきっちり取るためには、たとえクリスマスとは言え、休むわけには行かないのだろう。
しかしやはり窓辺から流れてくるクリスマスソングは気になるのか、みんなどこかうわついた顔をしながら、テキストを読み、ノートに書き物をして、来るべき講義に備えている。
そんな彼らの面持ちに、今日の講義を受ける意気込みを少しだけ分けてもらって、ささらも木製の講義机に着席した。
ね? 今日は終わったらパーティやるんだけど、ササラも来ない?
そう誘ってくれる、同じ聴講生の顔なじみが何人かいたが、彼女は申し訳なさそうに首を振って言った。
ごめんなさい、今日は、先約があるの。
兄は夜更け過ぎに・・・・・・・幸江へと変わるだろう・・・・・
うざいくらいに流れるクリスマスの定番ソングもこう聞けば、笑ってすごせる
そろそろ宮内レミィの誕生日である21日が訪れるので油屋のトップ更新に期待
オーバーブッキング。
大理石の上を歩く靴音がやけに高く響く、高校生なんかには場違いなホテルのロビーで、確かに聞こえたその言葉を、俺は呆けたように呟いた。
今夜、ささらと泊まるはずだった部屋には、既に見も知らぬ先約人がチェックインしているとの事だった。
そんな馬鹿な。
思いつく限りの英単語を総動員して訴えた俺の不平を、ホテルマンは上品な微笑で受け流すと、お帰りはあちらで。この時間帯ならばまだ取れるホテルはありますよ、などと告げた。
クリスマスイブのニューヨークで空いているホテル? 悪い冗談のようにしか聞こえなかった。
半年近く前から下準備を重ねてきたのに。
ささらと二人で決めた、二人だけのホテルだったはずなのに。
足取りも重く、玄関へと足を向ける。暖房の効いたロビーを一歩離れると、もうそこには真冬の風が吹き荒れていた。
予想通りと言うか、何と言うか。
教授の話はこの特別な日でも相変わらずいつ終わるとも知れなかった。
既に講義室の大半の生徒がノートを放り出し、苛立たしげに髪をかきむしったり、隣りの友人と不平を言い合ったりしている。
勤勉なアメリカの大学生、とは言っても、彼らだって今日ぐらいはさっさと講義を終わらせて街へ繰り出したいのだ。
そんな彼らの様子を微笑ましく思いながら、しかしささらもまた、何かに背中を小突かれているかのようなそわそわした気持ちを抑えるのに必死だった。
もう、あの人はアメリカに着いているだろうか。
もう、マンハッタンにいるだろうか。
二人っきりでお泊りするホテルで、マフラーやコートを放り出して、今か今かと待ちくたびれてはいないだろうか。
一介の聴講生に過ぎない自分自身は、教授の目を気にせず堂々と教室を出て行っても良いのだが。
ふと、そんな魔が差して、彼女は苦笑いを浮かべた。
さっき、お母さんに言ったはずじゃない。
私だってがんばらなきゃって。
それに、今夜は、ずっと二人っきりなんだから。
まださーりゃん先輩途中だがこれだけ言わせてくれ
,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:、
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
/;;;;;;;;''''''''''''''''''''V''''''':;
i;;;;;;;;;」:::::::::::::::::::::::::::::: !
!;;;;;|::::::::::::::━'ソ:i:i:'━:i
iヽ.||:::::::, <・>ン ,'<・ >
| >|.} ` ' i,. ' ,' / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノー.i;;;;;::.. ..:::::_`ー::'゙:. .! /
, イ| i i;;;;;;::、;'./Vョヨコョi::;;' < タカ棒チンコついとんのか!
., - ' || | ゙t;;;;;;;:::..i-r-、./::;;' \
!! `、 ヽ,;;;;::ヽニニソ./\ \_____
ヾ、、ヽ、. ':、;;;;;;;;;;;;/|| \
. r‐-‐-‐/⌒ヽ-ーイ // `、
ヽ、 |_,|_,|_,h( ̄.ノヽY ビシッ ヽ
ー-ヽノ| `~`".`´ ´"⌒⌒) ヽ i
ノ^ //人 入_ノ´~| ̄ i |
\_ //__/ | ノ |
/G I A | N T S /=====|
まるで雪だるまみたいな恰好、と向かいの幼馴染に目を丸くされた自慢の防寒具も、本場の寒風には手も足も出なかった。
あっと言う間に身体の芯まで凍えてしまい、俺はあちこちの店に入っては暖を取り、冷やかしだと追い払われては別の店に、と店から店を転々としながら、これからどうしようか、と寒さで耳の裏がずきずきと痛む頭で考えていた。
スノーボールや色とりどりのアクセサリー、ささらに似合いそうな高級ブランドのブティック、宝飾店などの窓をぼんやりと眺める。
分厚いガラスの向こうに映るそれらは、日本では見ることも出来ないような煌びやかな輝きに包まれていた。
これが、こっちのクリスマスなんだな、とふと思う。
ささらに会ったら、まずこれを見せてやろう、絶対に喜ぶだろう、なんてはりきって持ってきた、とっておきのプレゼントが入った旅行鞄を見下ろし、深くため息をつく。
ささらは、喜んでくれるだろうか。
高価な物を贈ったから喜ぶ、そんな女性なんかじゃないことはわかっているのだけれど。
かじかんだ手で旅行鞄のジッパーを開ける。中に入っているのは、手のひら大の小さな箱と、一抱えぐらいありそうな大きな箱。
まだ、機内やホテルの温もりが微かに残っているそれらの包装紙を撫で、そこからわずかな暖かさをもらって、俺はロックフェラー・センタービルに向かって歩き始めた。
長々と続いていた教授の話が、唐突に止まった。
主は来ませり、と柔らかなアルトがチャペルの方角から聞こえてきた。
皆さん。教授が呼びかけた。
今日は我らの主がこの世にお遣わされになった喜ばしき夜。その御名を褒め、讃えましょう。父と子と聖霊の御名の下、皆さんに素敵なクリスマスが訪れん事を。
だが、そんな恍惚とした表情を浮かべる教授の前で、共に手を組む生徒は一人もいなかった。
みな我先に出口に殺到し、コートもマフラーも手づかみのままで、クリスマスムード一色の街へと繰り出して行った。
ごほん、と咳払いを一つして、教授は一人残ってノートを片付けている聴講生を見やった。
君はいいのかね。ぐずぐずしていては、せっかくのイブが終わってしまうぞ。
半ば腹立たしげに言う彼にくすりと微笑を贈って、ささらは落ち着いた声で答えた。
大丈夫です。彼は、ちゃんと待っていてくれていますから。
講義が遅くなるかもしれない、なんて言っていたっけ。
ロックフェラー・センタービルの前の、立錐の余地も無いほどに溢れかえっている人ごみを眺めながら、俺は腕時計をもう一度見やった。
聞き取れない言葉で盛り上がる人々、みんな口々にクリスマスソングを口ずさみ、知り合いもそうでない人も肩を組んで、見上げるような大きさのクリスマスツリーの前で踊っている。
あちこちで大きな白い袋を背負い、プレゼントを道行く人に渡しているサンタクロース。
広場の一角にあるスケートリンクでは子供たちが勢い良く氷を蹴ってきゃらきゃらと笑い声をあげている。
時刻は午後十時を過ぎようとしていた。
見上げた時計の向こうから、ひそひそと雪が落ちてくる。
頬に当たり、溶けていくのをぼんやりと感じながら、もう、泊まる場所なんて無いだろうな、とちらと思う。
雪だ、雪だ、人々の声が一段と高くなる。
子供たちも、雪を追いかけてはしゃぐ。
そんな光景を見ながら、俺は腕の中に抱えているプレゼントの箱をぎゅっと抱きしめていた。
ずううううううううううううううううううううううううううううううううと
久寿川「さらら」だと思ってた
オーバーブッキング?
分厚いコートを羽織ってロビーに駆け込んだささらは、極上の愛想笑いを振りまくホテルマンから、その言葉を聞いた。
残念ですが、お連れ様のお部屋は既に先約がございまして。
あ、ですがもちろん貴女様のようなお嬢様のためでしたらご用意できますとも。
最上階のプレミアスイートをご用意致しましょう。
ささ、とコートのえりに手をかけようとするホテルマンを突き飛ばし、ささらは蒼白な顔で彼をにらみつけると、この日のためにと色々と持ってきた荷物を放り出して、真冬のストリートへと駆け出していった。
時刻は午後十一時を回ろうとしていた。
広場の人だかりも一人減り、二人減り、みんなそれぞれの我が家で、ホテルで、暖かい部屋で大切な人とクリスマスイブを祝いに帰っていく。
ささら、遅いよな。
雪を払いのけ続けて、すっかりふやけてしまった手袋の中で、かじかんだ手を握り締めながら、俺はぼんやりと呟いた。
夜中になるにつれて雪はますます降り積もり、ツリーの電飾が切れるのを防ごうと、何人かの係員が雪かき棒で持って必死で雪を叩き落しているのを見やる。
目もくらむような高層ビルで区切られた狭い空を見上げ、そして、もうすっかり冷え切ってしまった二つのプレゼントに目を落とす。
いくたりかの雪がついて、すっかり濡れてしまった包装紙のべたべたした感触を何とか取り除こうと、表面をこわごわと拭いてみる。
べり、と小さな音を立てて、テープが解け、雪の上に落ちていく。
あ、とそれを追いかけようと手が伸び、そこですっかり寒さで強張っていた足が支えきれなくなって、俺は雪の上に倒れこんでしまった。
突き刺さるように冷たい雪から顔をもぎ離し、慌てて立ち上がって、かじかんだ手でプレゼントの箱を探す。
大きな方はすぐに見つかった。
だけど、小さな方は。
そんな、あれが無いと。必死で、必死で探す。
傍目にみっともないぐらいに雪をかき回し、蹴り飛ばして、全身雪まみれになって、それを探す。
見つからない。何で、どうして。
悔しさに涙がにじんでくる。それを拭いもせずに、俺はいつまでもいつまでも探し続けていた。
無くなってしまったんだ。
散々探し回って、ジャケットがずぶ濡れから薄く凍りかけはじめた頃になって、俺はようやくそれを覚った。
よろめく足でベンチを探し、雪を払いのけもせずにその上から腰をおろす。
足腰が軋むように痛むが、そんなもの、気にならなかった。
せっかく、ささらに届けに来たのに。
半年振りに会う彼女への、プレゼントだったのに。
見上げるクリスマスツリーが、ぐにゃりとゆがんだ。
たった一つだけ残った、大きな箱をぎゅっと胸に抱きしめた。
ぽたぽたと、涙がその上に零れ落ちた。
もう、クリスマスツリーも、その電飾も、周りの煌びやかな全てが見ていられなかった。こんなんじゃ、ささらに会っても、恐ろしい魔が後ろから突き動かした。
足が勝手に動いた。逃げようと、ベンチから立ち上がろうと、尻を浮かせた。
ダメだ、嫌だ、俺は、ささらとここで。
唇を噛み締めて、もう一度顔をあげて、まばゆいばかりのクリスマスツリーを見上げる、その冷え切った頬に、暖かな何かが触れるのを感じた。
やっと、着いた。
息せき切って走ってきた荒い息遣いのままで、ささらは、ほっとため息をついた。
多分、すごく寒いと聞いて準備してきたのか、ずいぶんと着膨れして、まるで雪だるまのようになってしまった想い人の背中に、ぎゅう、としがみつく。
肌の感触は、感じられないけれど、だけど、ドレスと、分厚いコートの向こう側で、確かに、あの人の鼓動を感じる。
ごめんなさい、遅くなって。
触れてみるとびっくりするほど冷たい頬を、少しでも暖かくなるようにと、何度も何度も撫でさする。
懐かしい感触。
二人っきりの時に、良くおどおどしながら、指を伸ばして、撫でた頬。
ふ、ともうこんなにも近くにいるはずのあの人が泣き声を漏らす。
どうしたの? と驚いて聞いてみる。
けれど、あの人は、何も応えずに、小さな子供が泣くように、胸の大きな丸い箱を抱きしめて、ただ、しゃくりあげていた。
包装の破れた端から、かすかに、この季節によく嗅ぐ匂いが立ち上る。
ひょこ、と横から彼の顔を覗き込んで問いかける。
すわ、ささら補完計画発動!?
もっともっと!
SSスレでやった方が受けがいいと思う
ささらの乳はジャージー級と聞いてすっ飛んできた
どうでも良いキャラだったらここまでシナリオ叩かれないもんな
SSスレだと、ネタばれになるのでちと早いと思われ
クッキー?
……ああ。
震える声でようやくそれだけ答えて、彼は、やっと少し笑った。
そして、かじかんでいるらしい手でぎこちなく包装を解くと、中からにっこりと笑みを浮かべたジンジャーマンを一切れ取り出して言った。
メリー・クリスマス、ささら。
ぽろ、と自分の目から涙が零れ落ちていくのがわかる。
クッキー、作ってきてくれる? 半年前に、自分自身が言った言葉がよみがえる。
震える唇を、そっと開く。
まるで、聖体を拝領するかのように緊張してしまう私に、あの人はぎこちなく笑みを浮かべて、そっとクッキーを差し入れてくれた。
冷え切って、少ししけってしまった、けれど。
ぱり、と一口噛み、ぎゅっと噛み締める。
手作りらしい、粗い、所々だまになってしまった生地。
ぽろぽろと涙が溢れてくる。
「おいしい、かな?」
自信が無さそうな声。
気遣うような目。
うん。
うん、うん。
とっても。
あとは、言葉にならなかった。ぽろぽろと涙を流しながら、夢中で残りを頬張った。
ぎゅうう、と噛み締めて、噛み締めて、あの人の手の感触を頭に感じて、
そして、私はクッキーがまだ口の中に残ったままで、
吹き出してしまいそうになって。
そして、涙で濡れた頬に、にっこりと、笑みを浮かべて言った。
MerryChristmas,MyDear…
end
(・∀・)イイ!!
ネ申
>>691 GJ!!!
感動しました。・゚・(ノд`)・゚・。
(゚∀゚)イカッタ!
せっかくだからリングを指にはめる瞬間を描いてみるか。
眠いけど。
>>691 これだよ!
こういうラストを俺は求めていたんだ・・・・゚・(ノд`)・゚・
ゴット乙!
お前らって繊細なんだな
>691
差別するのはアメリカの悪いところとばかりの風刺を利かせながらも、しっかりと纏っていて凄く感動jした。
気の利いた贈り物でもなく、自分でできる最高の物としてのクッキーが良いですな。
真面目にGJ!
GJ!!!
>>691
乙
丁寧な描写とか、すばらしくGJ!
これだよこれ、俺の求めていたのは!
ささらママが「あの時はごめんなさいね」みたいな感じで
打ち解けるシーンも良いかも、なんて。
何にせよGJ!!
ささらの身体に触れられなかったのは、触ったら歯止めが効かなくなるって
心の奥ではわかってたんだ!!( `Д´)
ころころ視点変わるのに、俺が慣れてないせいでちょっと混乱した
だが、GJ
>>662 すばらしい!!!
そうだよ、俺たちが待っていたのはこういうものだったんだよ!
約束のクッキー本当に食べさせて上げれてよかった・・・
今夜はいい夢が見れそうだ
とっても良かったわ〜GJ!!
だけど、小さい箱どこいったん?
朝早いけど起きててヨカターヨ・゚・(ノД`)・゚・
お陰で今日はよく眠れそうです。ささらの夢を見れるかなぁ?
とても良いSSを(TдT)アリガトウ
662は映画などに通暁してなければ書けない文章。
ところで本編って変な虚脱感あるよね…
>>692 全米がテキストファイルに保存した
超GJ!
このスレには文豪が居たのですね・・・
アンカーミスなど知らない
ささらかわいいよささら
ここまで本編で書ききれていたらねえ。
はぁ・・・
作者GJ.超GJ.
今日もささらを思いながら就寝しますか・・・
ささらかわいいよささら
ついさっき終わってもやもやしてたんだが一気に吹っ飛んだよ。GJ
あ、もやもやの一因がCGモード見て分かった。
ささらってキスしてる絵ないんだな・・・
SSってあんま読む気にならないんだけど
なかなか、いいものなんだな・・・
ゲーム中のもやもやは吹っ飛んだけど、小さな箱の行方が気になって眠れないよ・・・
教えて〜、作者さ〜ん ・゚・(ノД`)・゚・
そもそも本編にクッキーを食べる描写がないこと自体がおかしいんだよ
家族計画っぽいけどそこんとこはちゃんとしなくちゃ
本編ラストの「今度はケーキを〜」云々ってセリフから、
描写が無いだけでクッキーは既に作ってたりするのかなぁと思った。
で、その次のステップとしてケーキなのかなと。
それはさておき素敵なSS乙!!
もうささらしか見えない
小箱の中身…
やっぱ指輪かな?
というかそうとしか読み取れないよな。
>>691 嫌なことを吹き飛ばしてくれるような素敵なSSですなあ…・゚・(ノД`)・゚・。
GJ!
つーかタマ姉とささらタソしかやってない漏れは逝ってよしですか?
ささらね──本当にささらだわ──
ささらんを待たせてたときの外野からの「死ねばいいのに」が
やけに力入ってたな。あのシナリオのタカ坊にはまさにピッタリの言葉だ。
素敵なSSをありがとう
これで思い残すことなく眠れる
おやすみ・・・
733 :
名無しさんだよもん:2005/12/14(水) 03:01:01 ID:vQJ+RNYCO
734 :
バカ1:2005/12/14(水) 03:07:05 ID:W7R4/EzM0
24時間勤務なのに、朝までさーりゃんやってたので、激ネムだけど悔い無し!
>627
遅くなったけどありがとん!
仕事が終わったらすぐにでも取りかかってみるですわ。
後8時間仕事時間あるけど、さーりゃんの
_ _ ∩
( ゚∀゚ )ノ )))おっ!
( 二つ
ノ 彡ヽ
`(_ノ ⌒゙J
⊂ヽ
`((( (_ _ )、 ぱい!
γ ⊂ノ, 彡
し'⌒ヽJ
>691
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
萌える、つか悔い無し。・゚・(ノД`)・゚・。
アフターストーリーで来られたのなら、うちは設定と初期の話を元に
構成し直して、ラブラブ甘甘ハッピーエンドな穴ざー^h^hアナザーストーリーにしようかしら。
736 :
名無しさんだよもん:2005/12/14(水) 03:17:10 ID:e0pOVWEp0
>>691 見事なSSでした...・゚・(つД`)・゚・
日曜クリアした以来もやもやな二日間から救えてくれてありがとう。
やっとぐっすり眠れます。
あーこのスレ永久保存だなーー
ぶっちゃけ今の時代IP電話とwebカメラでいつでも顔見たり話出来るけどな
それでも実際に会ってお互いを確かめ合うのはやっぱ別の話だよね
ささらんには幸せになって欲しい
へタレ男には死んで欲しい
ささらんテラモエロス(;´Д`)
>691
朝からいいもの見させてもらったよ。ありがとう。
>>729 同志よ!我輩も未だその二人しかプレイしてないぞ。
まーりゃん先輩に問い詰められてきます。
連投失礼。
>>691 いいもの読ませていただきました。これで今日から頑張っていけそうです。
ニューヨーク編とかあったらびっくりだなというか
まだ終わらないのか!とキレたであろう
>>691 互いの視点の描写がほんとすごかった…ほんとGJ!!
>691
NYの雰囲気出てていいね〜。
昔行った時のことを思い出したよ。
しかしクッキー作ってくるって伏線は本編では使われてなかったんだよね。
うまいとおもた。
とりあえず、第一印象が気に入ったいいんちょを後回しにして先に他のから片付けることにした。
記念すべき一人目がUMA。主人公ホントに女苦手なんか?次がささらんだった。何このヘタレ虫('A`)
でももう他のキャラが目に入らないや、ささらん可愛いよささらん
こんな愛に溢れたスレ、他にはないよな
これもささらんの成せる技か
今から大学だけど、講義中ずっとささらとのハッピーエンド妄想してくるお。
(;´ρ`)オハヨウ
今日も一日ささらんと一緒にがんがるぜ
749 :
名無しさんだよもん:
タカ棒は高校卒業し大学に入り、ささらへの思いで水中撮影を始め。4年後、野生オオサンショウウオのあくび
写真を撮れて有名な水中写真家となり;ささらはNYで獣医部から卒業し帰国。
お二人は友人の祝福の中で結婚し、、Happy ever after