〜 選択形式で進めていくスレッドXXVIII 〜

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52名無しさんだよもん
「おうおうおう、あたいに『何でも言う事を聞けだって』?! え?!」
「ヒイィィィィィィ(゚皿゚)、は、初音様っ!」
うわっ、今度は一転して卑屈になった。分かりやすすぎだよ佐藤先生。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい、さっきのはちょっとした出来心だったんですよ
あははははは、寛大な初音様なら許して……」
「駄目だね」
がっくりとうな垂れる佐藤先生、誰がご主人か今度の命令で思い知らせてやろう
「おい、テメエ『何でも言うこと聞く』んだよなぁ」
「はい、勿論でございます」
「それじゃあ……」



A 「今から全裸で家に帰れ」
B 「テメエの有り金全部よこしな」
C 「ちょっと姉貴が料理の毒見役を欲しがっていたんだよ」
53名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 00:00:05 ID:oHnP6YZA0
C
54名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 00:07:23 ID:kV8gDUK/0
前作のタイトル案が集まったので、ここで決めたいと思います。

A 神尾さんが斬る
B 観鈴の空
C 乙女達の挽歌
D 人斬り観鈴ちん〜幕末天然レズハーレム浪漫譚〜
E 生きなさい観鈴
F てんぷら
G 飛べ!観鈴
H 幕末剣風帖〜観鈴の剣〜
I ソラノカケラ
J 結論〜杏カワイソス〜報われぬ愛情
K 空の境界
L 「観鈴」と『空』の面白幕末講座
M 観鈴チンプルー
N 鬼道戦士ミスズ〜めぐりあいソラ〜
O らいむいろ観鈴たん
P HYPOCRISY
Q 神尾剣空帖
R 幕末乙女剣劇『人斬り観鈴』
S ありがとう
T 結論:神奈はやっぱり(ry
U 私の屍を越えてゆけ
55名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 00:07:40 ID:s+mP024v0
B
56名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 00:07:51 ID:If6nvPQY0
B
57名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 00:08:01 ID:JduwzunA0
>>54
B
58名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 00:08:02 ID:kV8gDUK/0
っと、コレも追加

V センス悪過ぎ、俺が決める
59名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 00:08:49 ID:kV8gDUK/0
遅かったか…まぁ、>>55-57でケコーンするくらいだからいいか。
60名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 00:10:12 ID:YZBxdA0h0
結局一ヶ月かかってないんだよな、観鈴話。
61名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 00:14:49 ID:oAKbIbW+0
「お前、今からあたいの家行って姉貴の料理食ってこい」
「そ、そんな事でいいんですか?」
「毒味役が欲しいんだとよ、
なにせ姉貴の料理は天国に上れるらしいうまさだからな」
「わ、わかりました!!」
「長い黒髪の長女の料理だからな、間違えんなよ」
「はい!!」
(知らないって事は怖いねぇ、ヒヒヒ…)
こうしてあたいはうまく尋問から脱出した。
ちょろいもんだな、先公一人落とすなんざ。
という訳で…
62名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 00:16:50 ID:oAKbIbW+0
選択スレの童貞ニート共久しぶりだなあ。
あたいだよ、あたいが真の痕ヒロイン不良初音さ。
表のあたいにゃ悪いが最近嫌な事ばかりでよう、
みさきや舞には負けるわ首斬り落とされるわ首刺されるわ…首ばっかだなおい!!
ランキングであんなに差を付けられるってどうよ?
あたいの扱いはネタキャラか!?ふざけるなボケエ!!

ああまたムシャクシャしてきた。
だからあたいはカツアゲして鬱憤を晴らしてる訳だが、
この界隈じゃ先公にもバレはじめたしもう無理だな。
それにやっぱり一人一人じゃ金も少ないし。
そういう訳であたいは学校を出た後隣街までやってきた。
ここの連中なら金巻きあげてもすぐにはバレねえだろう。

ちょうどいい、今歩いてきた馬鹿そうな三人組からカツアゲしてやるか。

A 松本吉井岡田の東鳩女三馬鹿トリオ
B 住井北川春原の鍵男性脇役三馬鹿トリオ
C 縦横大志のオタクトリオ
63名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 00:17:13 ID:s+mP024v0
B
64名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 00:17:18 ID:BVdCJWfx0
b
65名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 00:17:21 ID:ezCmo+Jq0
A
66名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 00:17:20 ID:YZBxdA0h0
A
67名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 00:22:21 ID:xm2xGgQA0
8秒で4人、しかも時間逆転…w
やはり新シナリオ開始直後は勢いあるな
68名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 00:26:03 ID:CZe/BYxn0
後は最近流行っているのかわからないけど選択の前に”ため”があるから人が選択の場に集まりやすいというのもあるかも。
69名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 01:12:11 ID:ezCmo+Jq0
「しかし、なんで俺たちは3人して街に繰り出してるんだ?」
「そりゃ当然主役抜きなら俺たちにも女の子との出会いがあるからだろ?」
「そうだぞ、あの忌々しいヒロイン吸引装置さえなければ俺たちもモテモテだぜ」

おーおー、脇役どもが淡い夢見て街を歩いてやがる。
女の子のナンパが目当てで繰り出したなら、あいつら間違いなく金持ってるな。
……よし、ここはキュートなあたいが直々に声をかけてやろう。
あいつら脇役だったら、不朽の名作・痕のヒロインであるこのあたいなら
声をかけるだけで感涙もの、喜んで財布の中身を差し出してくれるはずだ。

「あのー、お暇でしょうか?」
「あれ、君ひょっとして迷子?」
「うーん、小学生じゃちょっとなぁ」
「そうそう、ない胸を楽しむにも程があるよ」

人がせっかくカマトトぶってやったら、これだ。
身の程も知らねー脇役どもに自分の立場を分からせてやる!
あたいは目の前のヤローに飛び蹴りを見舞ってやる事にした。
目標は……脇役の分際でてっぺんが立ってるあたりが
あたいと髪型が被っててさっきからムカついてた、なんか金髪のヤローだ。

「……OKベイビー、素敵な子守唄を歌ってやるぜ!」

A 10分後、脇役どもの財布の中身は全部あたいのものになった(金額指定)
B 「フッ……この北川はグーでツッコまれても耐える男!」ゲッ、受け止めやがった!?
C (ちょっと、そんな事しちゃダメだよ)…ちっ、表のあたいが目覚めてきやがった
D 「こらこら、君たちやめなさい」お人好しな面した奴がしゃしゃり出てきた(人物指定)
70名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 01:13:12 ID:c85MHgGl0
D長瀬源次郎
71名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 01:48:41 ID:ezCmo+Jq0
「こらこら、君たちやめなさい」
チッ、お人好し面した奴がしゃしゃり出てきやがった。
見たところ身なりはいいが、結構年食ってるな。
この手のジジイは怒らせると面倒な事になりがちだし
カツアゲしても後味悪そうだからな、とりあえず黙ってよう。
「俺たちは普通に話しかけられただけですよ」
「ええ、それで普通に受け答えしたら急に怒り出して」
「そうか……短気はいかんよ、君」
「あはは、すみません、子供っぽいって言われるの気にしてて」
なるべく表の口調を真似て答える。やっかいな時はコイツが一番だぜ。
「それでいきなり怒るのはいかんな。だが……
 人の気にしている事に触れた君たちも悪かったのではないかね」
「そうだな……ごめんよ、悪気はなかったんだ」

結局そのジジイに丸めこまれて場が収まっちまった。
チクショウ、揉めたなら可愛い外面で被害者ぶって何かふんだくれたのによ……
気分が悪いから今日はもう帰るとするか。今からまっすぐ帰れば
ちょうど佐藤先生が死刑執行の真っ最中だろう、そいつを眺めてウサ晴らせるぜ。
「お嬢ちゃん、大丈夫だったかね」
「ああ、別になんともねーよ、もう帰っていいか?」
「いやいや、ワシは怪しいものではないよ。
 この先の国立日本文化博物館で館長をしておる」
なんか名刺を渡された。どうやら本物みたいだが、何のようだ?
「実はの……」

A 「知り合いの画家が少女の絵を描きたいと言ってるんじゃが、モデルになってくれんかね?」
B 「先程の蹴りに入る素早さと度胸が気に入った、エージェントとして雇われてはくれんかね?」
C 関わるの面倒臭え、それより姉貴に処刑される佐藤先生のツラを早く拝みたいぜ
72名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 01:50:27 ID:CZe/BYxn0
とりあえずC
73名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 02:07:01 ID:c85MHgGl0
長瀬館長のロリコンという設定がいかせるかどうか、それが問題…。
74名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 02:38:41 ID:yD84XY7C0
とにかく家に戻る事にするぜ。
こんなジジイと話するより家に帰ってあの先公が悶絶するのを見る方が数倍おもしれえ。
「じゃあ名刺は頂きますけど、急いでるので失礼します」
「よかったら今度ぜひ博物館に来てくれたまえ、お嬢ちゃん」
そう言ったジジイのにやけた面がキモイ。
なんかこのジジイの面どっかで見た事あるんだよなあ。

「あの〜俺達は…」

まだいたのかこいつら。
あたいは小さい声で
「消えろ」
と呟き、鬼の力を少しだけ顔に出した。
いわゆるガン飛ばしみたいなもんだ。
「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「消えます!消えさせていただきます!!」
「また俺達の役ってこんなもんかよおぉーーー!!」
おうおう逃げ足だけは鬼以上だねぇ。
まあ素人相手にカツアゲするのも飽きたし、さっさと帰るとすっかな。
…今日の収穫は名刺一枚だけか。シケすぎだぜ。
こうしてあたいは帰路についた。
だが、ここは隣街。
帰るまで時間かかるな。少し急いでいくか!

A 無事に家に帰れた
B 帰る途中に人にぶつかってしまった
C 帰る途中に変態に襲われた
D 帰ったら佐藤先生が既に食事を済ませ、大変な事になっていた 
75名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 02:39:12 ID:9N6M7utM0
B
76名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 02:55:04 ID:If6nvPQY0

 ドシンッッ!

 急いでいたあまりあたいは誰かにぶつかった。
 そのままあたいの体は地面に投げ出される。
 ……かと思いきやそんなことはなかった。
 そのぶつかった相手があたいのことをしっかり抑えていた。
「……大丈夫か?」
 その男はまずあたいにそう聞く。
 こっちは別に大丈夫だ。ちっとも怪我なんかしてねぇ。
 人なんかとは体の出来が違うんだ、当たり前だ。
 まずあたいは自分の態勢を立て直す。
 それからぽんぽんとついてもいないが埃を払った。
 それからこの男に……

A おうおう何処見て歩いてんだぁッ!? とイチャモンをつける
B ぶつかった怨み! 泣き真似をしてコイツを困らせてやる!
C 無視だ無視! さっさと帰らねえと面白いもんを見逃しちまう!
D ……惚れた。おもいっきし、これでもかってばかりに一目惚れした!
77名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 02:55:18 ID:Zq9uoJcO0
帰る途中あたいは考えていた。
最近カツアゲばかりしてウサばらししているが、そんな事でいいのか?と。
確かにあたいは表の人格の抑制された感情を全て爆発させたような存在だが、
素人の人間をいじめて何が面白い?
金にだってそんなに苦労はしていない。年増が旅館の経営者だしな。
カタギの学生ばかりから金巻きあげてもしょうがねえ。
あたいも鬼の端くれだ、もっと強い奴と戦わねえとな。
つってもそこら辺うろついてるDQNやヤクザ風情じゃ素人とあまり変わらねえし…

ドン!

「いてっ」
考え事をしながら歩いていたら人にぶつかってしまった。
「いてぇなてめえ!気を付け…!?」
あたいは驚いた。こいつら、素人じゃねえな。鬼だからこそ解るんだが、闘気って奴か?それがまずカタギとは違う。
連中はキョトンとしているがそんな事は関係ねえ。
ついでのついでだ、これを今日の最後のカツアゲにさせてもらうぜ。
あたいは早速そいつらにに向かって叫ぶ。
「てめぇら…恨みはねぇが、有り金全部出しやがれ!!」
やはり鬼たる者これぐらいの連中からカツアゲしないとなぁ!!

A 葵・坂下・綾香の格闘女性トリオ
B 宗一・エディ・リサのエージェントトリオ
C 蝉丸・御堂・岩切の強化兵トリオ
78名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 02:56:01 ID:ygtybyzV0
A
79名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 03:25:30 ID:sces3x5T0
「どこ見て歩いてんだゴルァ!!」
ただでさえ今日はカツアゲは失敗、先公にはバレると
全く思い通りに事が運ばねぇってのになんだこいつは!?
「…女の子がそういう言い方をするのはよくない」
「あ〜ん?うぜぇんだよてめえ!」
内心キレかけてたあたいは思わず本気の速度で殴りかかった。
「………」
だがその男は事も無げにあたいの拳をかわしやがった。
マジかよ!?常人ならパンチが来た、と反応する前に拳が届いているスピードなのに。
「…乱暴なのもよくないな」
「てめえ、普通の人間じゃねぇな」
上等だ。あたいもパンピーをいたぶるのには飽き飽きしてた所だ。
「悪いがカツアゲさせてもらうぜ…てめえ、名前はなんだ?」
もはや金を取るのは目的じゃないがな。
「俺の名前は…」

A 宗一
B 蝉丸
C 少年(moon.)
D 雄蔵
80名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 03:26:14 ID:1csyHL4K0
81名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 08:17:53 ID:MP8nv6rH0
「僕の名前は少年。ところで君は?」
 おいおいおいおい。ふざけてんじゃねえぇよ!
 少年だぁ?んな珍妙奇天烈な名前の人間がいてたまるかよ。
 あたいを舐めてんのか?ゴルァッ!!
「う〜ん。本当にそういう名前なんだからしょうがないんだけどね。
 まあよく言われるけど」
 マジなのかよ……まあそれはいい。あたいがやることは一つだ。
 分かってるんだろうな。
「ん〜〜……困ったなあ……」
 野郎はすかした面で頭をポリポリかきやがる。
 いい度胸だテメェ。覚悟はいいなっ!
「まあしょうがないか……」
 軽く溜息を吐く野郎。そして……

A 初音はコテンパンに叩きのめされた
B 激闘の末に何か芽生えるものがあった
C 厄介払いとばかりにはした金をつかまされた。
D 「これこれ。君達。」とさっきのジジイがまた通りがかりやがった
82名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 08:27:49 ID:05wMWfG60
B
83名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 10:55:28 ID:bLwK3ORj0
それからしばらくの間あたいはそのヘラヘラした野郎相手に激闘を繰り広げた。
激闘といっても必死に攻撃してたのはあたいだけで
あいつは余裕面浮かべたままこっちの攻撃を全て受け流しやがっただけ。
しかもあたいは少し息切れしてきたってのにやつは呼吸一つ乱しちゃいねえ。
流石のあたいももうだめかと思った時にあたいの中で芽生えはじけたものがあったんだ。それは……

A 殴り合いの末に生まれた真の友情。
B 表のあたい。 ちっ、もう起きてきやがった。
C ばかばかしい。こんなやつと遊んでる場合か、とっとと帰って佐藤先生見ねーと。という感情
D あたいは・・・あたいはもっと強い奴をカツアゲしてー!という感情
E 穏やかで純粋な悪の心を持った超エルクゥ人としての覚醒
84名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 11:03:35 ID:EELTNz3y0
d
85名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 13:46:51 ID:Pe1OT03B0
この沸き上がる衝動。
こみ上がる歓喜。この感情はなんだ?
あたいの中で感じた事のない感情がRRだが吹きだしている。
嬉しがっているのか?あたいが?いや、エルクゥとしての本能がか?
そういえば表のあたいは年増や耕一、ヤナちゃんと違って生死を別つ戦いに身を投じた事がないし、
投じるようなトラブルに巻き込まれる事もない。
性格も行動も知人や回りの環境ですら危険とは一切無縁な、
まさしく平和ボケそのものな生き方をしていやがった。
裏の人格のあたいだってやってる事はしょぼい普通の学生から
金を奪うなんてスリルがねえだっせえ行動だ。
正直、あたい自身もこんな毎日には飽きていた。
だが今の感情…強い奴と戦った時の感情こそが
こんな毎日を変えてくれるかもしれねぇ!

そうだ、あたいは…もっと強い奴をカツアゲしたい!!
カツアゲはもう主目的じゃないがそんな事はどうでもいい!
その為にはまず目の前のこいつをブチのめさねぇとな!
「おいてめぇ、ありがとうよ。おかげであたいも一皮向ける事ができた」
あたいの礼に対し、少年は

A 「それはどうも」と微笑んだ
B 既にあたいの目の前から消えていた。勝ち逃げかよ!
C 「…見つかっちゃったか」力無く呟いた
D ここで人格が表に戻ってしまった
86名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 13:48:09 ID:Ezl3Wj+A0
A
87名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 13:49:10 ID:llbnsrk80
ここはCだな
88名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 14:13:54 ID:EELTNz3y0
「それはどうも」
 野郎はにこやかに微笑んでそう言った。畜生、余裕シャクシャクの表情しやがって。
「それで僕はもういいかな?」
 まだだ。まだ。せっかく人をその気にさせておいてそれはねえだろうがよ。
 わりいがまだまだつきあってもらうぞ。てめえの余裕面をくしゃくしゃにしてやんねいと
 納まりがつきそうもねえんだ。
「それは大変だね」
 また人ごとのようにほざきやがる。あん畜生め!
 だが奴は確かに強い。今まであたいの全力攻撃をなんなくいなしてやがる。
 これじゃあ喧嘩にもなりゃしねえ。どうする?

A ギアセカンド!鬼の血のリミットを外すぜゴルアッ!
B 喧嘩にゃ得物がつきものよ。ちょうどいいアレを使うか(アイテム指定)
C やっぱ漢の喧嘩は裸だろ 一矢まとわぬ姿で必殺の一撃にかける
D おい、表!ちったあお前も考えやがれ。
89名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 14:22:59 ID:Rl/Y5IJnO
C
90名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 14:36:01 ID:EELTNz3y0
「やっぱ漢の喧嘩は裸ってもんだろ」
 そういってあたいは下着さえも脱ぎ捨て野郎を睨みすえる。
 どうだこの覚悟。一切の武装を拒否したことから生まれる誇り。
 自分を瀬戸際に追い込んでこそ得られるものだ。くくく。流石の野郎もたじろいでやがる。
「 ……寒くない?」
 んだと?心頭滅却したあたいに寒さなど……やべえマジで凍え死ぬ。
 冬の隆山で野外素っ裸はマジでこたえる。畜生。手っ取り早く決めるぞ。
「そうだね。これ以上長居して性犯罪者扱いされるのも嫌だし」
 話が早いじゃねえか。今まですかして構えすらとらなかった野郎も構えをとった。
 あたいの覚悟が通じたのだろう。いいぜ。来な。この一発に勝負を決める。

A 返りうち。野郎のカウンターの前にあたいは意識を失った。
B やった。あたいの一撃が野郎の顔面を見事にとらえた
C 「それじゃあ僕はこれで」待て!逃げるなこの野郎。
D 「猥褻物公然陳列罪の現行犯で逮捕する」 畜生!いつのまにかサツが
91名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 14:36:44 ID:nUax7QvI0
A
92名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 15:38:34 ID:XNrlX/LN0
あたいの最速の一撃は完全に野郎の顔面を捉えた。
「いただきだッ!!」
やった!あたいは勝利を確信…

ズドン。

「がっ…なんだとぉっ…」
あたいの延髄に強烈な衝撃が走る。
後ろからだと?だがこいつは今後ろに回るどころか腕も足も全く動かさなかった。
仲間?いやさっきから感じる気配は目の前のこの野郎だけだ。
じゃあ今の攻撃はいっ…たい…
そこであたいの意識は途切れた。

「…やれやれまいったなあ、まさかこんな女の子相手に力使っちゃうなんて」
「でもああでもしないとずっと向かってきただろうし…仕方ないよね」
少年と自らを名乗る名無しの男は一人ごちる。
「とりあえずどうしよう、このままじゃこの子風邪をひいちゃうし…」



はっ!?
わたしは目が覚めた。わたし?そう、わたし自身だ。
確か裏の人格がまたわたしの意識を奪って、先生や知らない人に迷惑をかけて…
そして最後に男の人と裸になって喧嘩して…
裸!?わ、わわっ!?あれっ。服は着ている。
あの男の人が着せてくれたのかな?
そういえばここはどこだろう?

A 気絶した場所の近くの公園
B 柏木家の居間
C FARGO施設
D 閉館した博物館の中
93名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 15:39:28 ID:beWzwkvq0
94名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 16:38:36 ID:oh+Lh1Uu0
ここはどこなんだろう?なんだか広い建物だって事は分かるんだけど、
窓が全くなくて地上か地下かなのかも分からない。
早くここを出ないと…。
「気が付いたようだな」
ふいに誰かが声をかけてきた。誰?
「ここはFARGO教団の施設だ。そして私は…」

A 巳間良祐
B 鹿沼葉子
C 高槻
D A棟巡回員
95名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 16:39:05 ID:x6fQWuvk0
96名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 16:49:15 ID:kAYeMsYz0
「私はA棟巡回員だ、このFARGO施設の見回りをしている」
「つまり、戦闘員の皆さん?」
「そ、そんな一山いくらのザコみたいな言い方すなーっ!!」
(実際ザコじゃねえか)
あ、また裏の人格がなにか言ってる。
「まあ落ち着け、A棟巡回員」
「すまんB棟巡回員」
あ、同じ顔した人が増えた。
「ちくしょう、俺だって鬼ごっこではそれなりに目立ったんだぞぅ」
「それはスレ違いの上に遥か過去の話だ、A棟巡回員」
なんだろうこの人たち。そんな悪い人には見えなさそうだけど。

「それはさておき」
「君がここにいるのには理由がある」
「理由?」
「安心しろ、危害を加えるつもりはない」
「君は気絶したまま我々FARGO教団に連れて来られた」
「その理由が判るか?」
「まずはそれから話そう」
「待って!私をここまで運んできたのは誰?FARGOって何なの?」
「それも後で話す」
「君がここにいる理由が一番重要なんだ」
「君がここにいる理由、それは」

A 『鬼』の力をFARGOが必要としているからだ
B 君はただの人質だ、目的は別にある
C 『少年』と君が接触したからだ
D 元祖不遇ヒロインとして、俺達超脇役に目立てる機会を与えてほしい
97名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 16:50:31 ID:tmGCmvPz0
Bかな
98名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 18:04:43 ID:JshJRe9g0
「君はただの人質だ、目的は別にある」
そっか、よかった。何だか怖い目にあうのかと思って心配しちゃったよ。
(何言ってやがる、あたいが目立つチャンスが消えるじゃねぇか)
「あの……よければその『目的』って教えてもらえます?」
「悪いがそれは出来ない」
「俺達も上から口止めされている」
ああ、やっぱりそうか、そうだよね、人質に軽々しく教えたりしないよね。
しょんぼりとうな垂れる私に、巡回員二人が慰めてくれる。
「大人しくしていれば危害は加えない」
「そのうち開放される日も来るさ、それまでの我慢だよ」
そうは言うけど、お姉ちゃんたち心配してるだろな……

そんな訳でわたしの人質生活が始まったんだけど



A 何故か私は料理番を任されることになった
B やっぱり脱獄、シ○ーシャンクの空のように地道に穴を掘る
C …………ひたすら暇な日々、退屈だよぉ〜
99名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 18:10:03 ID:1DG46DaO0
A
100名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 18:45:19 ID:3+xSzlRI0
「注文入りますA定食が二人前。Bランチが一人前です」
「はい。わかりました」
 あれから何日がたちました。人質のはずのわたしは何故か
 FARGOの職員食堂ではたらかされています。
「いやあ初音ちゃんの作る料理はいつも最高だね」
「俺今日も初音ちゃんの料理だけが生きがいだよ」
 巡廻員の人たちにもわたしの料理は好評のようです。
 よかった喜んでもらえて。料理はちょっと自信あるんだ。
(気にいらねえな……)
 え?そう?わたしとしては自信作なんだけど?今日のランチ。
(ドアホっ!誰が飯の話をしてるっ!気にいらねえのはてめえののほほん振りだ!
 テメェ今拉致されてるんだぞ!ちったぁ危機感持てよこのダボがぁっ!!)
 う……やっぱり裏の方は不満たらたらみたい……
 でも……大人しくしてる限り危害加えないって……
(んなもん大人しくしんじてんじゃねえよ!このお人よし!ここをどこだと思っていやがる!
 テメェ今までこのスレで自分がどんな目にあわされつづけてきたか忘れたかっ!!)
 うぅ……それは言わないでよ……気にしてるんだから……
 でもそんなこといわれてもどうしようもないよ。わたしにはお姉ちゃん達ほどの力はないし……
(だったらあたいと替われ!こんな腐れた場所からはとっととふけるぞ!)
 いやだよ。このままじゃせっかくの主人公なのに裏のあなたに主役とられちゃうよ。
 今回主役はわたしなんだよ。
(だったらちったぁ動いて見せろ!あたいの堪忍袋が切れないうちに。
 こちとらあの透かし野郎にリベンジくれなきゃおさまらねえんだ!)
 荒れてるなあ……毎度のことだけど……
 でもそうだね。せっかく主役になったんだし少しは自分で動かないと
 未来は自分で切り開かなくちゃ

 A 自分が何のためにさらわれたのか情報集めをする
 B あの少年を捜す
 C 頼りになりそうな仲間を探す
 D ここで料理の道を究める
101名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 18:46:44 ID:beWzwkvq0
102名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 19:02:48 ID:JshJRe9g0
 『何のためにさらわれたのか情報収集 』
 『裏が会ったあの少年を捜す』
 『脱出のための仲間を探す』
どれも危険だよ、もし失敗したらどんな酷い目に合わされる河からないよ。
それにね、今私そんなに危険だと思ってないの。
「初音ちゃん、今日のランチは何かな?」
「俺今日は肉じゃががいいな」
こうやってわたしの料理を喜んでくれる人がいる。
この人達のために美味しい料理を作ってあげたい。
「決めた、わたし『究極の職員食堂メニュー』を作るわ!」
(ゲェー、マジかよおまえ、何だその軟弱な女みたいな目標は?)
裏のわたしが文句を言ってるけど知らない、わたしは料理の道を究めるんだから。



A 早速メニューを考え始める
B とりあえず今どんな食材が冷蔵庫にあるか調べる
C 「このエビフライは出来損ないだ、とても食べられないよ」その時、わたしの料理にクレームをつけた人が現れた(人物指定)
103名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 19:03:56 ID:Lua8gfoJ0
C 柚木詩子
104名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 19:04:03 ID:yOq+sXzJ0
105名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 19:33:00 ID:gNcXlIuC0
「このエビフライは出来損ないだ、とても食べられないよ」
食堂から突然そんな声が飛んできました。
(チッ、誰だよあたいのエビフリャーにケチつけるのは)
作ったのは私だよ、それに名古屋弁になる理由が分かんないし。
(いーんだよ、んなこたぁ。それよりツラ拝みにいこうぜ)
そうだね、口に合わなかったのなら理由を聞いて直さないとね。
(……てめえ、本当にお人よしだな。どうせ単なるクレーマーだろ)

私が食堂に向かうと、そこには一人の女の子がいました。
「あなたが柏木初音ね?」
そう言いながら私に敬礼をしてきました。
「はい、私がそのエビフ……」
「「「乙でありますッッッ!!」」」
うわっ、何だか分からないけど食堂にいた人が全員女の子に敬礼してる!?
(すげーな、神がかってるぜ。さすがは教団だな)
「私の名前は柚木詩子ちゃん、元気がとりえの17才!!」
「「「乙でありますッッッ!!」」」
「以前の指導者亡き後、崩壊しかけたこのFARGO教団を立て直し…」
「「「乙でありますッッッ!!」」」
「ええい、話が続かないから乙しなくてよろしい!」
「「「…………」」」
106名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 19:33:51 ID:gNcXlIuC0
「……さて、さっそくだけど。
 あなたを拉致するように命令したのは、この私よ!」
この詩子って子が私を誘拐したの?
(ちょうど良かったじゃねえか、理由を聞いてみようぜ)
うん、そうだね、事情を聞かないと。
「あの、どうして私を誘拐したんですか?
 人質だって話を聞いたんだけど、何故か料理当番させられるし……」
「なるほど、そこまで知ってしまいましたか」
詩子さんはうんうん、とうなづく。
いや、別に知ってたも何もないんですけど……
(多分一度使ってみたかっただけだろうな)
「そう、この詩子さんが柏木家の末っ子にして料理上手、
 そんなあなたを人質として拉致した、その理由とはっ!!」
(どうでもいいけど、このアマ無駄にテンション高えなぁ)

A 新たな拠点として『鶴来屋』を支配下に収めるため
B 長瀬源次郎秘蔵の『古代ローマ料理大全』を奪うため
C 天性にして最強の暗黒料理人『柏木千鶴』を倒すため
107名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 19:34:11 ID:oHnP6YZA0
A
108名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 19:34:16 ID:JshJRe9g0
109名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 23:34:44 ID:exgmw8qM0
「あなたのお姉さんが経営している旅館、鶴来屋を手にいれる為よ!!」
「「「「「サー!イエッサー!!」」」」」
「だから黙りなさいあんた達!」
「「「「「………」」」」」
ええっ?鶴来屋が目的だったの?
「生まれ変わったFARGO教団は、詩子様のお力で健全な宗教団体へと変わった」
「以前は女性を拉致し酷い目に合わせようとしたり」
「不可視の力を悪用しようとする連中もいたが」
「そのような不貞の輩は全て首にした」
「今のFARGO構成員は全て、詩子様に従う真面目な信者であります!!」
「説明乙よ、巡回員A・B・C」
「「「乙でありますっ!!」」」
(宗教に健全もへったくれもねぇと思うがなぁ…)

「それで、その事とわたしのお姉ちゃんの旅館を手に入れるのに何の関係が?」
「よくぞ聞いてくれましたっ」
(普通聞くだろ普通よお)
「鶴来屋はあの隆山付近では最大規模の旅館だからね」
うん。それはわたしでも解る。

A 鶴来屋の売り上げを全てFARGO教団の資金にしたいのよ
B この私、詩子の料理の腕前を隆山全域に広める為よ
C 脱走した旧FARGO最後にして最強の存在、「少年」を捕まえる為の拠点にするのよ
110名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 23:36:39 ID:05wMWfG60
111名無しさんだよもん:2005/11/22(火) 23:36:45 ID:sGhiUqkj0
b
112名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 00:25:23 ID:Dx1XYrSY0
「ある人物を捕まえる為の拠点として、鶴来屋が必要なのよ」
「ある人物?」
「そう。場所は言えないけど、このFARGO施設は隆山から結構遠くてね」
「そこで詩子様は隆山に拠点を築く事にした」
「その拠点に一番相応しいのが、鶴来屋だった訳だ」
「これは物凄く誉れな事だぞ」
巡回員さん達はああ言ってるけど、喜んでいいのかなあ?

「その人物は誰なんですか?」
「名前は…無いわ」
「名前がない?」
「旧FARGO教団で悪い事ばかりしていた連中は全員追い払ったと、今聞いたよね?」
「はい」
「その人は悪事や不埒な考えは一切しなくて、自分から脱走してしまったらしいのよ」
「俺達がFARGOに入信した時には既にいなかったよな、巡回員B」
「詩子様が教祖になる以前から幽閉されてたらしいぞ、巡回員C」
「解ってる事は『少年』と言う名称で呼ばれてる事ぐらいか、巡回いんえぇ…」

「あんだとおおおぉぉぉ!?」
「「「ひええっ!!」」」
113名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 00:26:36 ID:Dx1XYrSY0
その名前を聞いた瞬間、裏の人格が一気に表面に飛び出した。
「少年だと…!?おいッ!どういうこったあ!!」
(ち、ちょっと…テーブルの上に乗っかったらいけないよ)
「うるせえ!!おいてめえら、なんでてめえらが少年を探してる!?」
「待って!あなた、少年と会ったの?」
「会ったも糞も、あたいはそいつにやられて気絶したんだ!!」
(その少年って人はFARGOを脱走したのにわたしをFARGO施設に届けたの?)
「そんな事する訳ねえだろう。だからあたいも気になるんだ」
「あなたが少年と面識があるのなら話は変わってくるわ。とにかく意見交換しましょう」
(なんだか怪しい展開になってきたね)
「あたいはあの野郎をぶちのめせたらなんでもいいぜ」

まずは…

A 何故少年の力を必要としているのか聞く
B 鶴来屋を拠点に選んだ最大の理由を聞く
C 詩子はどうやってFARGO教団を改革したのか聞く
D 誰が気絶した初音をFARGO施設に運んだのか聞く
114名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 00:27:58 ID:MXxfTvEM0
115名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 00:27:59 ID:LcBLPUQJ0
C
116名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 01:56:30 ID:A02ASU9P0
「で、てめえらは何で少年の力が必要なんだ?」
「ふふん、よくぞ聞いてくれました。巡回員B!」
「はい! 詩子様! 少年の力が必要な理由ですね! それは……」
「それは?」
「世界平和のためでありますっ!」
「なっなんだってー! ってコラァッわけわかんねーぞ」
「私が説明するわ。少年の力を悪用しようとする不埒な組織
 MI6、KGB、NBA、FIFA……エトセトラエトセトラ。
 そんな連中から少年を保護するのよ!」
(あのー全然関係ない組織が混ざってるんですけど)
「少年に限らず新生FARGOは強大な力を持った人間や古代遺跡を
 悪の組織に渡さぬよう日々努力を重ねているのよ!」
「そりゃまあご苦労なこった。で? それだけか」
「それだけよ。十分な理由じゃない」
「…………」
 ……誰かコイツに突っ込むヤツはいないのか?
(裏の私を呆れさせるなんてすごい人だねっ)
 うるせーよボケ。ん…? 今こいつ古代遺跡と言ったよな
 まさかヨークのことも嗅ぎ回るつもりじゃねーだろうな。
(まさか…あの人は少年のことしか考えてないと思うよ)
 まっそーだな、こんな連中にヨークのことを知る脳味噌があるとは思えねー。

「それで…あなたは少年について何を知ってるの?」
 と言ってもあたいはカツアゲしそこねて返り討ちにあっただけだしなあ…適当に答えておくか。
(ここで答えたことが本当になったりして。重要な選択かもしれないよ)
 んなわけねーだろ。

A 「鶴来屋に泊まってるぜ」
B 「あたいの学校に通ってるぞ」
C 「雨月山で野鳥観察してるぞ」
D 「酒に酔って警察のお世話になってるぜ」
E 「変な連中に攫われたぜ」
117名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 01:57:50 ID:m6D7Ej2Y0
B
118名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 01:58:07 ID:JnwKk5L70
B
119名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 05:57:32 ID:iZpTruh90
「そいつならあたいの学校に通ってるぜ」
 とまあ適当なことを言ってみる。こいつ等、頭があったけえからこれで十分だろ。

「「「「「な………なっ………な……なんだってぇぇぇ!!」」」」」

 おい、アホども。いちいち顔をナ○ヤにせんでもいいだろうが。マジでアホだこいつら。
(いるよね……無駄にテンションだけ高い人たち……)
 お人よしの権化の表にまで呆れられてるよこいつ等。救いがねえな。
 などと思っているうちにあの詩子とかいう女はあたいに向きかえりガッシリと手を握り締めやがった。
「貴重な情報を感謝するわ。同士!!」
 誰が同士だ!あたいはおまいらの同類になんざご免なんだよ。
(でも上手くいけば家に帰れるかもしれないよ。)
 まあ、そうだな。利用できなくもないか。あの透かし野郎とっ捕まえるにも
 ちっとはたしになるかもしんねえし。
「こうしちゃいられないわ!あなたたち書類の準備!!」
「「「「「サー!イエッサー!!」」」」」
 早速行動かよ。ついてけねえよな。このテンションは。
(ほんとだよね……)
 つうかこのままだとあのアホ女に主役とられんぞ表。
(うぅ……キャラ濃いしね……あの人……なんか執念感じる……)
 というわけでどうやら馬鹿集団のただでさえ高いテンションに油をそそいじまったみてぇだ。
 一度止まりだしたら歯止めなど利かない馬鹿どもは……

A 全員あたいの学校に転入してきやがった(詩子はともかく巡廻員どもは無理あるだろ)
B 全員鶴来屋に就職してきやがった(んなアホども雇うな偽善年増)
C 鶴来屋の株式を51%取得して乗っ取りやがった(ホリえ○んかよっ!)
D 施設を丸ごと雨月山に移転!馬鹿はやることが違う(ヨークに目をつけられなぇかちと不安だな)
120名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 05:59:23 ID:aXwui3As0
よしA
121名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 09:11:47 ID:St5v+75+0
「それでは今日は転校生を紹介します」
「柚木詩子です。みんなよろしく。詩子さんって呼んでねぇっ♪」
 佐藤先生に紹介された詩子さんが元気よく挨拶する。
 まさか本当にわたし達の学校に転入してくるなんて思わなかったよ。
(まあ……あの女はまだしもなあ……)
 はぁ……そうだよね……
「「「乙でありますッッッ!!」」」
「ちょっとっ!あんた達のクラスは別でしょ。さっさと自分のクラスへ戻りなさい!」
「「「「「サー!イエッサー!!」」」」」
 巡廻員の人たちまでついて来ちゃったんだよね。よりにもよって生徒として。
(明らかに三十路は過ぎてそうな髭面までまじってるのにな……)
 そんなこんなで平穏無事?(そうでもない)だったわたしの学校生活も
 とんでもないことになりそう。
(っていうかなし崩し的に主役乗っ取られてるぞ!)
 言わないでよ!そんなこと。いいもん。これから頑張るもん。
 柳川叔父さんに負けないような選択スレの輝くスターになって見せるんだから!
(……ほんとに大丈夫かよ……だいいち昨日家に戻った時だって……)
 あわわ…それは……
122名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 09:12:25 ID:St5v+75+0
(まさか家族全員に誘拐されてたこと事態気づいて貰えなかったとはなあ……)
 うわぁんっ!!しょうがないよ。みんな忙しかったんだし。
(経営コンサルタント詐欺で四苦八苦してた千鶴姉はまだしも……
 ょぅじょの弁当届けに本州縦断してた梓姉といい……
 最近始めた趣味の鍛冶仕事のために山に篭ってた楓姉といい……
 愛されてねえよな……我ながら……)
 ああんっ!!言わないでよっ!思い出しただけで惨めになるじゃないっ!
 ううん。負けない。この逆境を乗り越えてわたしは立派な主人公になって見せるんだから。
(まあ頑張れ。あたいは今はあの透かし野郎以外はどうでもいいんだ)
 と裏にしては大人しいことを言う。それだけあの少年さんのことが気にかかってるんだろうな。
 でもどうしようかな。詩子さんには適当に嘘ついたけど本当はこの学校にあの少年さんがいるはずないし……

A と思ったら隣のクラスに転入していた
B 引き摺られるように詩子に『少年を捕獲しおおいに選択スレを盛り上げる詩子さんの団』に入団させられた
C 佐藤先生に声をかけられた。そういや千鶴お姉ちゃんの料理の試食の件ってどうなったんだろう?
123名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 09:15:00 ID:xWEKAkr20
c
124名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 10:51:13 ID:IJ3kaRL30
そういえば……妙な違和感を感じると思ったら……

佐藤雅史……普通の方が出てるんだな……


変態魔王の方じゃないんだ、すげー
125名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 11:12:22 ID:e0pXxWzM0
「あ、柏木さん。ちょっといいかな」
 なんか佐藤先生が声をかけてきた。一体なんだろう?
(どうせまた邪なことでも考えてんだろう。あたいと替われ。いっちょ〆てやる)
 だめだよ。そう簡単に暴力に走っちゃ。とはいえ一体なんなんだろう?
「これ柏木さんが休んでいた間の連絡事項をまとめたプリント
 ちゃんとよく読んで明日には提出してね。」
 思ったより普通の理由だった。進路希望調査書とかそういうのだ。
 そういえば思い出した。佐藤先生と言えば……
「ところで先生」
「何かな?」
「千鶴お姉ちゃんの手料理の試食会ってどうなりました」
 なんとなく聞いてみる。昨日家に帰ったときはなんかドタバタしてて聞きそびれたんだよね。
「ああ……あれなら……」

A 千鶴さんの都合がつかなくて今日に延期されたんだ
B 美味しかったよ。すごく料理が上手なんだね (爽やかな笑顔で)
C あれ?どうしたのかな?あの日の記憶がないや。
D あの料理のおかげで僕は真の力を取り戻した フハハハハハハ (いきなり魔王変身)
126名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 11:13:19 ID:bntvWqbE0
な、なんだってー!? B
127名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 13:30:48 ID:A02ASU9P0
「美味しかったよ。すごく料理が上手なんだね」
 にぱーっと、天使のような爽やかな笑顔を見せる佐藤先生。
「マジかよ…千鶴姉の料理を食って正気を保っていられるワケがねーっ」
(あっまた勝手に入れ替わってる)
「嫌だなあ、僕はスーパーコーデryだよ。平気にきまってるじゃないか、あはははは」
「聞いたか?」
(うん……)
 どうやら千鶴姉の料理が頭にまで回っちまったようだ。
 そのうち日記に『かゆ……うま……』と書くのも時間の問題だな
(しばらくそっとしておいてあげようよ……)


 退屈な一時間目の授業が終わり休み時間に入る。
 しかし……。
「なんであたいが学校に来てなかった理由をだれも問わないんだよ!」
 クソ…ムカつくぜ……。クラスの連中はあたいのことなんて眼中にねえのか!
(まあまあ抑えて抑えて)

「あれ? 初音ちゃん今までどうしてたの」
 後ろの席のクラスメイトAが今頃になって聞く。
 今まであたいに気づかなかったのかよ!
「なんだクラスメイトA」
「うぐぅ……ボクはそんな名前じゃないよ、月宮あゆだよっ!」
 月宮あゆ……? そんな奴いたっけ?
(私たちより出番が少ないからって言いすぎだよ)
「あーすまんすまん、あたいはSu-37に乗ってたぐらいしか覚えてねーや、おめーのこと」
「ひどいよお……」
「まあここに現れたのは何かの縁だ」

A 「とりあえずアンパン買って来い」
B 「いけすかねえスカした野郎を見なかったか?」
C 「出番が欲しいのならあたいの舎弟になれ」
128名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 13:37:11 ID:0hhgwQW50
C
129名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 15:47:19 ID:Vjc5WqYY0
「まずはあたいの舎弟になってもらおうか」
「うぐう、射程ってどれくらいの距離なの?」
「射程じゃねぇ舎弟だ!あたいの子分になれって事だよ」
「えぇ〜子分?」
「そうだ、子分だよ。主役のあたいの子分になればお前も目立てるってもんだろ?」
(違うよ、主役はわたし…)
「うっせえ!とにかく、子分になれば色々と得だぞ」
「うぐぅ、わかったよ」
よっしゃ、パシリを一人ゲット!

「でも具体的に子分になって何をするの?」
「そうだな…まずは詩子って奴がいるクラスを覗いてこい」
「あの同じような人ばかり転校してきたクラス?」
「そう、そのクラスだ」
「わかった、行ってくるよ」
あいつらは詩子と巡回員達だけで一つのクラスを借りきってるなんて
異常な事やりやがったからな。偵察しておいて損はねえだろ。
「初音ちゃん」
あゆと入れ違いに教師が入ってくる。
「なんだ、雅史じゃねえか。もう体は大丈夫か?へへへ」
「そうじゃないんだよ初音ちゃん、緊急の用事なんだ」
「用事だと?」

A 校門に怪しい人が… 
B 詩子さんのクラスでトラブルが…
C 昨日千鶴さんの料理食べてから体の調子が…
D 博物館の館長から初音ちゃんに電話が…
130名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 15:47:49 ID:bFWlrGRR0
131名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 16:06:12 ID:/i25saDY0
「どうも校門に怪しい人がいるみたいなんだ」
 怪しいヤツだと?不審者なんざ特に珍しいもんでもあるまい。
 このご時勢。ましてこの選択スレで。怪しくないヤツの方が珍しくないか
 だいいちんなもん教師のお前が見に行けよ!それが仕事だろうが!
「いや、まあそうなんだけどその人初音ちゃんを指名してるんだよね」
 んなもん知るかっつうの!却下だ。却下。誰が行くか。んな怪しい呼び出し。
(でもひょっとしたら……)
 ん、なんだ表。変質者でも好きこのんで見物したいのか?
(いや、もしかしたらあの少年って人かもしれないかなって思っただけ…)
 それを早く言え!こうしちゃいられねぇ!急ぐぞ!表っ!
(あ…ちょっと思っただけなんだけど……)
 別にいいさ。んなもん。あの野郎だったらリベンジくれる。
 別のヤツだったらつまんねえ呼び出しすんじゃねえってどついて憂さ晴らす。
 完璧じゃねぇか。
(わたしとしては…暴力は控えた方がいいかなと……)
 ああ、うるせえうるせえ。見えてきたぞ。アレだ。

校門で待つ人物は

A あの透かし野郎
B こないだカツアゲし損ねた三人組
C そのとき現場に現れたジジイ
D 誰だ?コイツ?知らねぇな?(適当に人物指定)
132名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 16:07:13 ID:xxw9LF0X0
「初音さんに用があるって人が校門に立っていたよ」
「あたいに用だぁ?」
「なんだか怪しい雰囲気の人でね、初音さんを呼んでくれだって」
「面白ぇ、会ってやるよ」
あたいは校門に向かい真っ先にその人物を探した。
(???変だよ、そんな人どこにもいないよ)
「チッ、あの先公適当言いやが…」
ドシン
「いてっ!」
また人にぶつかっちまった。…!?いや校門の周りには人はいないはずだ。
「てめぇ、いつの間…うおっ?」
(こ、この人…)
違う。この野郎はいきなり現れたんじゃねぇ。全く校門のこの場所から動いていなかった。
ただ、あまりの『存在感』の無さに目の前に近付くまであたいですら気付けなかったんだ!!
なんだこいつの脇役というか、ドマイナーぶりは。
もう全身から私は忘れ去られてますといった感じのオーラが漂いまくっていやがる。
あたいも不遇ヒロインと散々言われてきたが、それでもこいつよりはマシだ。出番もそれなりにあったしな。
だがこいつは違う!地味とか出番とかそれ以前の問題で存在感が薄い!!さらに言えば葉鍵ファンの認知度も少ない!!
こいつは三国志で言えば「兀突骨」並みの『成長性E』なキャラだぜ?間違いない!

この存在感がたまらなく薄い奴は何者だ?
A ビル・オークランド
B 伯斗龍二
C タイヤキ屋の親父
D 伊藤(いとっぷ)
133名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 16:07:41 ID:TYn6pfVY0
BBbBbb
134名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 16:07:55 ID:OSz+ELoI0
135名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 16:41:26 ID:IJ3kaRL30
>>133
いいのか??主人公ぉぉぉぉおっ!?
136名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 17:14:33 ID:ZqZQYNknO
えっと、通しは>>131>>133だな。
137名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 19:39:15 ID:pFBH8lIF0
「いた、初音ちゃんがいたぞ!」
「本当にこの学校の生徒だったっスね!」
「ハァハァ…」
おいおい。この前の脇役三馬鹿トリオじゃねえか。
どうしてこいつらがあたいの学校知ってるんだ?
つーかあたいが「消えろ」と脅しておいたのに全然懲りてねぇのか?
「おうおう、ガン首並べてどうした三下どもぉ!」
(う、裏のわたし、それはよくないよ〜)
いーんだよこれぐらい言わねぇとドン引かねえだろうがよ。

「「「………」」」
ほれ見な、固まっちまった。それでいいんだよ、あたいももう雑魚相手に
カツアゲする気はねぇしお互い接点なんかねぇ、さっさと消え…
「ホントの本当に二重人格なんだな」
「あの人から聞いた通りっスね」
「ハァハァ…」
ああん?驚きもしねえ。あん時は鬼もたまげるぐらいの超っ早で逃げたのによ。
「なんだなんだてめぇら!?雑魚以下の脇役が揃って喧嘩でも売りに来たのか!!」
「い、いや!違うっス!」
「俺達は頼みがあって来たんだ!」
「ハァハァ!!」
いきなりなんだ頼みって?それにそこの金髪がさっきから
ハァハァしていてキメぇしうぜぇ。こいつだけ半殺しにするか?
「実は…」

A 長瀬源次郎という人から君を探してくれと頼まれたんだ
B 旧FARGO幹部と名乗る者から君を探してくれと頼まれたんだ
C 俺達、なぜか男なのにストーカーされてるんだ
D 北川がセイカクハンテンタケってのを食べてしまったんだ
138名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 19:39:46 ID:qh8FpnG40
139名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 20:09:54 ID:WrCpI/500
「ストーカーだぁ!?」
「そう、ストーカーなんスよ!」
「ここ最近毎日、俺達の誰かが尾行されてるんだ」
「今日は俺が朝からずっと見張られて…さっきも全速力で逃げてきたんだ」
だからパツキン野郎はハァハァしてたのか。ただの息切れだったんだな。
「だったらサツにでも行きゃいいだろうが!何であたいなんだ?」
「俺も行こうとしたんだよ。だけど」
「長瀬源次郎って爺さんがこの件は初音ちゃんに言った方がいいと言ったんで」
「この学校の事も、初音ちゃんの二重人格の事もその人から聞いたんだ」
源次郎だと?あの時カツアゲの邪魔した博物館のジジイか。
あの糞ジジイ、何であたいの事をそこまで知ってる?どういう魂胆だ?

「あの爺さんが絶対に初音ちゃんならなんとかしてくれますなんて言うから」
「僕達は初音に頼みに来た訳なんス!」
「気持ち悪りぃよ、男が男にストーカーされるなんてよ」
「男?そいつ、男なのか?」
「だから助け求めてるんだよ!!」
「女だったら例えストーカーでも」
「俺達は来る者は拒まずさ」
こいつら…やっぱりぶちのめしとくか?
(まぁまぁ、悪気がある訳じゃなさそうだし)
「それでそいつはどんな奴なんだ?顔や服装や外見はわかんねえのか?」
「顔ははっきりと見た訳じゃないし…」
「洋服はいつも同じのを着てたような」
「雰囲気については三人とも一致してるぜ」

どんな奴だ?

A 犯罪者風の男
B 軍人風の男
C 探偵風の男
D 侍風の男
140名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 20:10:20 ID:huH7kHaQ0
c
141名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 20:58:02 ID:RZ0OQcu20
「探偵風の男だったな」
「探偵風?探偵ってどんなだよ」
「なんつうの?なんか探偵物語みたいなスーツ着ててさ」
「ああ、あれはどう見ても探偵ぽいよな」
「おまえら!探偵なら逆に捕まえたっていいだろ。逃げる必要がねえ」
「それが、追うと素早く逃げてしまうんですよ」
「付かず離れず微妙な距離をキープしてて。それも気持ち悪いよな」
「俺だってさっきから逃げて逃げて逃げまくってんのにしつこく追っかけてきやがるし」
(でも逃げてきたのならまだ近くにいるんじゃないのかな?)
あたいもそう思う。この脇役どもが目当てなら今もどこかで見ているはずだ。
目を凝らし校門周辺を探す。近くにいなくても遠くから見張っている可能性もあるからな。
(あれを見て!)
「あいつかっ!」
「えっ近くにいるんスか!?」
「てめえらはここにいろ!!」
そう叫び、あたいは全速力で走った。なるほど、探偵風の男ね。
そいつは確かに高そうなジャケットを着ていた。200mも離れているビルの上から望遠鏡でこちらを見ていやがる。
あれなら普通の人間には全く解らないが、鬼の目なら楽勝だ。
残り100m。あたいに気付いて望遠鏡を片付け始めたな。だがもう遅ェんだよ!!
50m。ここで鬼の力全開で走り抜ける。このタイミングならストーカー野郎がビルから出てくるタイミングに…
「…!?」
へっ、ストーカー野郎鳩が豆鉄砲食らったような面してやがるぜ。こんな早く追い付かれるなんて普通は思わねえからなあ。
「さあ、観念しなストーカーや…」
その瞬間、その探偵風の男こと
A 坂神蝉丸は
B 長瀬祐介は
C 藤田浩之は
D 伯斗龍二は
1 謝りだした
2 攻撃してきた
3 泣きだした
142名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 20:58:32 ID:82nZ4K650
d33
143名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 20:59:46 ID:82nZ4K650
ああごめんDの3番です。
144名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 21:02:51 ID:yPjdbpZ30
「なんか探偵風の男なんだよ。そのストーカー」
 探偵風だぁ!悪いがあたいにゃ心当たりはねぇぞ。
 つうかテメェらのためにあたいがなんかする義理なんザねぇ!
(ちょっと可哀想だよ……)
 ああんっ!じゃあ何か!このままヘタレ野郎トリオのボディガードでも
 買ってでるってのか!こんなチンカスどものケツが掘られようと知ったこっちゃねぇ
(んん〜でもぉ……)
 ったく表のお人よしぶりは相変わらず反吐が出る。
 あたいの獲物はあの透かし野郎だけだ!こんなカスどもに関わってる暇はねぇ!
(確かに探偵風って感じじゃないもんね…)
 というわけだ帰るぞ。ったく。
 ん?まだ用があるのかチンカスども?

A ぼこってそのまま戻る
B 何だそれは…げっ!あたいがあんとき脱ぎ散らかした下着じゃねぇか!
C ん?あれは……(都合よくその探偵っぽいもの発見)
D ゲッ!詩子!てめぇ何しにきやがった!
145名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 21:03:48 ID:yPjdbpZ30
orz 書き巻け
146制裁措置:2005/11/23(水) 21:03:57 ID:nsZVodJQ0
298  名前を選択して下さい  2005/11/23(Wed) 20:32

どうしても源次郎を話を絡めたいのかと
どうしても「より強い奴と戦いたい」のストリートファイター路線をさせたいのかと
小一時間(ry
--------------------------------------------------------------------------------

299  名前を選択して下さい  2005/11/23(Wed) 20:52

出した以上話に絡めるのは当然。
伏線は回収しないと。
--------------------------------------------------------------------------------

300  名前を選択して下さい  2005/11/23(Wed) 20:59

最低限のマナーを除き当然なんて呼ばれるものはない
それが選択スレだと思っていたが
伏線を生かすも殺すも選択しだいでしょ
--------------------------------------------------------------------------------

301  名前を選択して下さい  2005/11/23(Wed) 21:01

それはお前の脳内だけな
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302  名前を選択して下さい  2005/11/23(Wed) 21:02

序盤に出たキャラぐらい活躍させな。
147制裁続行:2005/11/23(水) 21:15:31 ID:nsZVodJQ0
--------------------------------------------------------------------------------

304  名前を選択して下さい  2005/11/23(Wed) 21:08

ああ……また出たよ。貼り付け馬鹿。
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305  名前を選択して下さい  2005/11/23(Wed) 21:11

>>303
ちゃんと責任もてよ。こちとら伯斗龍二なんて全然分からんから書きようがねえ。
いっそのことボロ泣きさせてさっさと退場させようかとも思ったけど。
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306  300  2005/11/23(Wed) 21:13

>>301
そうか・・・・・
俺の知ってた頃の選択スレとはもう違うところなんだな
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307  名前を選択して下さい  2005/11/23(Wed) 21:14

>>306
ただの煽りレスだ気にすんな
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308  名前を選択して下さい  2005/11/23(Wed) 21:14

>>305
知らねえなら黙ってろ
148名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 21:18:36 ID:NvxoDiM60
「くっ…」
「ビンゴだぜ、ストーカー野郎」
ん?なんかこいつを見ると凄え申し訳ない気持ちになりやがる。
なんか、過去に色々あったような…
「うう…」
(この人…泣いてるよ?)
顔が合った瞬間に泣き出す。どんなヘタレだコラ?
「おい、お前」
「あぁん?」
「お前…俺の事を「葉鍵主人公の黒歴史」と思っているだろう?」
「それはまあ、そのなあ…」
「ようやく登場した話は無念の打ち切り…そう思っているだろう?」
グサッ!こ、こいつ痛い所突きやがる。
「活躍できそうな脱衣おっぱい麻雀にも出られなかった…そう思ってるだろう!!」
「いや、それはあまり関係な…」

「ああああんまりだああああああああぁぁぁぁぁ!!」
「うおおっ!?」
「おれは、俺は主人公なんだぞ!それも葉の最初のゲームの元祖主人公なんだ!」
149名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 21:20:03 ID:NvxoDiM60
「ガン○ムならア○ロに匹敵するんだ!それなのに、それなのに」
(まるでエシ○ィシみたいな泣き方するねあの人)
なんでそんなキャラ知ってんだ表のあたいは。
「どうしてナイトライターで俺だけ存在が抹消されたんだあああぁぁぁ!!」
(なんだか…かける言葉もないね…)
「前にこいつが出た話が打ち切られたのはあたいの責任も半分あるしな…」
ピタッ。
「俺の名は伯斗龍二。私立探偵をしている」
「っていきなり泣き止むなよ!!」
「過去の愚痴は済んだ、またこうして出番を貰えた以上俺は生まれ変わる」
(いきなりカッコつけだしたよこの人)
「まさかあたいと同じ二重人格じゃねえだろうな?」

最近は橋本だの金森弥太郎だの、しまいにゃ巡回員どもまでわらわら出てきたのに
相変わらずお呼びがかからねぇからこいつも必死なんだろうなあ。
「で、なんでてめえはあの三人組を尾行していたんだ?」
「お前、気付かないのか…?」
A 連中は長瀬源次郎に雇われたサクラだ
B 連中はただの学生じゃない。変装したエージェントだ
C 連中は新しくFARGOに入信した巡回員XYZだ
150名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 21:20:18 ID:brtoMICv0
151名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 21:20:20 ID:pE7t8HFC0
C
152名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 23:39:51 ID:N+ISHkK50
「連中はFARGO教団の巡回員XYZだ」
「な、なんだってえええぇぇぇ!!」
(裏の人格がそのリアクション!?)
「さらに、気絶した君を発見しFARGO施設に運んだのはあの三人だ」
「そんなはずはねぇ!あたいはFARGO施設の食堂で巡廻員全員の面を見た」
「そんな顔した奴はいない、そう言いたいのか?」
「違うってのかよ!」

「北川・春原・住井。この三人は施設にはほとんど行かず、教祖の詩子を崇拝していない」
「なんでそんな奴が宗教入ってんだよ!」
「知らないのか?親や知人に無理矢理入信され、形だけ宗教に入っている人物はいくらでもいる」
(創価学会なんかにも結構多いと聞いた事あるよ)
「あの三人はFARGOに入信したはいいが、信仰活動もせずに外でナンパを繰り返している」
「要するにはぐれ信者って事か?」
「詩子という一人の教祖を、女性を崇拝できずにいるのだろうな」
「詩子を嫌ってんのか?」
(嫌ってるというより…単に好みじゃないだけだと思うけど)
そういやあいつらあたいと初めて会った時に子供は好きじゃないとか言ってやがったな。
(詩子さんもわたしとあまり変わらない体型だし)
「だが、そんな奴でも信者は信者。詩子の命令で君を捕まえろと言われたら、従う他はない」
「まあ逆らったらやばそうなタイプだしな」
「そしてあの夜君は気絶している所をあの三人に発見され、FARGO教団に連れていかれた訳だ」
153名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 23:42:03 ID:N+ISHkK50
なるほどなるほど……っておい!!
「なんでてめえがそんな事まで知ってんだ!!」
「当然さ。俺は数ヶ月前からあの三人組を尾行していたんだ、三人の行動の中に君を発見し引き渡すというのがあった、それだけの事だ」
「じゃああたいが戦って気絶するまでの事は?」
「それは見ていないな、あくまで三人組の尾行が仕事だからだ。」
(じゃあわたしの裸は見てないのね。ホッ)

「君が三人組と話をしていたら老人が割り込んできて、すぐに三人組が逃げてしまった日があったな」
「あたいが消えろって脅し入れた日か」
「俺にとって君とのそれ以上の面識は、無いな」
じゃああくまでこの探偵はあの脇役トリオだけを見張っていたという訳か。
「あんな馬鹿そうな連中を見張り続けて何の意味があるんだ?」
「依頼された事だからな。どんなくだらない依頼でも黙ってやるさ」
あたいが三人組に見つかり連れ去られる時もそうやって「黙って」見てたって事かい。
「じゃあ最後に聞かせてもらおうか、その依頼主ってのをよぉ」
「流石にそれだけは言えないな」
「言えねぇ、だとお!?この状況で何ほざいてやがる!」
「君こそ俺と長々と喋っていいのか?」
ハッそうか!あいつらが探偵に追われてる事を知っててあたいに助けを求めたって事は…
「俺を君に倒させるのと同時に、FARGO側で何か動きがあるのかもしれないぜ」
こうしちゃいられねえ!すぐに戻…
154名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 23:42:59 ID:N+ISHkK50
「まあ待ちな」
「これ以上なんだ!」
「俺は探偵である前にギャンブラーでね。君には恨みも何もないんだ」
「だからな、一つ賭けをしよう」
「賭けだとお?」
「いや、君は普通に行動すればいい。決めるのは…選択者だ」
初音が向かう先は

A 三人組がいた校門前
B 詩子のクラス
C 以前少年と戦った場所の周辺
D 自分の家

「そして俺からのサービスだ。選択した時間の秒数下1ケタが」

偶数なら俺を雇った依頼者の情報を、
奇数ならショップ屋ねーちゃんから買ったアイテムを

「初音ちゃん、君にあげよう」
「マジか!?」
「どっちでも君にとっては損はないだろう?」
(ではどうぞ、選択してくださいね〜)
155名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 23:43:50 ID:VCLGmJif0
156名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 23:44:08 ID:E/vwtdNt0
B
157名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 23:44:53 ID:MXxfTvEM0
158名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 23:46:27 ID:MXxfTvEM0
>>155-156
ふつつか者ですがどうか(ry
んで0だから依頼者の情報ゲットか
159名無しさんだよもん:2005/11/23(水) 23:49:13 ID:E/vwtdNt0
俺は今やっと気付いた。
話が2レス以上に及ぶと、話の続きの投下を待つ人がリロード連打して、結果として選択争奪が熾烈になる。
また、リロード連打することで、結果として葉鍵板に無駄に負荷を与えることになる。

本文3行あと選択肢、とはか問題外としても、「短くても面白い話を書く能力」がこんな所で重要になるとは思わなかった。
160名無しさんだよもん:2005/11/24(木) 00:56:17 ID:PLGUJrRt0
(ちょっと待って!)
「なんだ表、いくらなんでもてめぇとしゃべってる場合じゃないことぐらいわかるだろっ!」
(ひどいよー、少しぐらい聞いてくれたっていいじゃない)
「仕方ねぇな、さっさとしろよ…」
(あのね、よく考えたら詩子さんたちがやろうとしてることは、少年さんを見つけるうえで
とても大事なことだと思うの。だから、ここは詩子さんたちの思惑通りに、この人を
どうにかしたほうがいいんじゃないかな)

「どうしたんだ初音ちゃん。じっとしてていいのかな?」
「確かにその通りだぜ…ブツブツ」
「? 何をひとりでしゃべ――ぷげほぁ!」

よし、一丁あがり…っと。
こいつを手土産に詩子の野郎のところに乗り込んで、どういうつもりか聞いてみっか。
161名無しさんだよもん:2005/11/24(木) 00:56:53 ID:PLGUJrRt0
そして私達は学校へ戻ったんだけど…うう、2時間目がやっと終わったよ。
ガラガラガラッ
「おい詩子! 土産もんだぜ。さてどういうことか説明を――」
「起立!」
「礼っ」
「「「「「乙でありますッ!!!!!」」」」」
「って、普通に礼ぐらいしろテメェら!」
「あら初音、陽動ご苦労だったわ。上々の働きだったようね」
詩子さんが立ち上がり、さも当然のように私達を迎え入れた。
そこへ、裏のわたしが肩に担いでいた男の人をどさっと放り投げる。

「さてと、どういうことか説明してもらおうじゃねぇか…まずあの3人は何なんだ?」
「あの3人はね、初音が気絶して倒れているところに不可視の力の痕跡を見つけたの」
「フカシの力だとぉ? イモでも喰うのか?」
(あんまり面白くないよぉ)
「うるせぇ表! ひとがマジメに話してんだ、口出すな!」
「不可視の力こそ、少年の持つ恐るべき力なのよ。私達はそれを分析する必要があるわ。
でもその痕跡が残った証拠品を確保した3人は、秩序だった行動を徹底しなかったせいで
監視の目がついてしまっていたの」
「それがこの冴えない野郎だな」
「そうよ。私を含め、他の信者はヤツらに存在をバレちゃいけない。そこで、
監視の目をかいくぐって証拠品の受け渡しをすませる必要があったわけ」
「そういうことだったのかよ…ところで、それって一体どこにあるんだ?」
「それは彼が持っているわ。北川君」
詩子さんが呼ぶと、教室の後ろ側からあの3人組が出てきた。名前を呼ばれた真ん中の触覚のひと、
まだハァハァいってるけど…

えっ!? あの手に持ってるのって、まさか…

A 現場に散乱していた少年の髪の毛
B 少年の残り香が詰まった風船
C 少年との闘いで脱ぎ捨てた下着
162名無しさんだよもん:2005/11/24(木) 00:58:17 ID:rDIimw2AO
C
163名無しさんだよもん:2005/11/24(木) 00:58:55 ID:+/EVPlcJ0
C
164名無しさんだよもん:2005/11/24(木) 01:00:02 ID:rFl14b1j0
165名無しさんだよもん:2005/11/24(木) 01:07:49 ID:2hy0v4YE0
いつ詩子が龍二をどうにかするって思惑抱いてるんだ?
あと貰えるはずの依頼人の情報はどこにいったのよ。
166名無しさんだよもん:2005/11/24(木) 01:11:03 ID:qGzKLw0D0
依頼人の情報はとりあえず保留でいいんじゃないの。
すぐに出さんでもいいでしょ。
167名無しさんだよもん:2005/11/24(木) 01:12:59 ID:/WeaKceX0
とりあえずこれぐらいならまだ許容範囲内だと思う
168名無しさんだよもん:2005/11/25(金) 00:27:47 ID:wrNv3vgYO
時は動きだす…
169名無しさんだよもん:2005/11/25(金) 07:38:15 ID:b7zTJuBw0
(そ、それは!)
「あたいのパンツじゃねえか!!」
「ハァハァ…」
「ご、ごめんなさいっス!」
「俺や春原はやめろって言ったんだ!北川が…」
「実は北川くんは下着フェチなのよ。それもかなり重度の」

「て、てめえぇぇぇ!!」
「待って、初音さん!」
「るせえぇ!麗しき乙女の下着を盗みやがったんだぞ!?こいつは百回殺す!!」
「私達も証拠品を北川くんが勝手に盗んだせいでこんな回りくどいやり方をしなくてはならなかったのよ」
「「「身内の不始末は身内に付けさせてほしいでありますっっっ!!」」」
「それにそこにいる監視の人間にまで尾行されちゃって、無様ったらないわ」
そういやこいつから聞けるはずだった依頼者の事聞く前に殴っちまったな。
まあ起きてからゆっくり聞き出せばいいか。それよりも、

「聞きてえんだが、なんでそのふ菓子の力の痕跡なんてのがあたいのパンツに付いてたんだ?」
あたいが見えない力で攻撃されたのは首のあたりだ。
マ○コに直接攻撃でもされない限りそんなとこに痕跡付かねえだろ。
(は、はしたない言い方はやめてよ〜)
「簡単な事よ。今北川くんが白状したから」
「どういうこった?」
「我々は初音さん、あなたを北川くん達から報告を受け気絶している間に誘拐した」
ああ。あたいも前にそう聞いたぜ。

「その時あなたは全裸で戦ったと聞いたけど、北川くん達があなたを発見した時には洋服を着ていたらしいのよ」
「って事はつまり…」
「少年が下着から上着、靴に至るまできちんと着せておいてくれたんでしょうね」
170名無しさんだよもん:2005/11/25(金) 07:40:21 ID:b7zTJuBw0
(あの人やっぱり優しい人なんだね)
いや!あたいはそんなんで騙されねえぞ。
「そして服を着せる時一番最初に履かせるべきパンツに、不可視の力を使ったばかりの少年が触った!」
「だからパンツに力が染み込んだってのか?」
「そうよ!そうに違いないわ!!」
「「「間違いないのでありますっ!!!」」」
あ〜もうわかったわかった。そういう事にしといてやるよ。

「その時あんたがパンツをすり替えたからこんな面倒な事になったのよ!」
そう言って詩子は北川からあたいのパンツを取り上げる。
「ああ…俺のパンツが」
「てめえのじゃねぇっ!!」
「さあ、まずは何から始めようかな?この証拠品の調査か、北川くんへのお仕置きか、それとも」

「奥義…白龍天武」

「えっ、あれっ…なにこれ!?」
なんだと?詩子が持っていたあたいのパンツが…ない!?封筒に入れ変わっていやがる!
「俺を無視して盛り上がってくれてどうも。おかげでチャンスが回ってきたぜ」
こいつ、目が覚めていやがったのか!しかもいつの間にかあたいのパンツを盗んでいやがる。
「白龍天武…雀牌以外に使うのは初めてだったが上手くいったな。今度の賭けは俺の勝ちのようだぜ」
「てめぇ!!」
「待ちな。誰か一人でも動いたらこの証拠品は燃やすぜ」
そう言ってあの探偵野郎はライターを取りだし、パンツに火を付けようとする。
「これを燃やされたら困るだろう?ようやく見つけた少年への手掛かりだからな」
171名無しさんだよもん:2005/11/25(金) 07:42:49 ID:b7zTJuBw0
「みんな…動かないで」
「俺は依頼者の元に戻らなきゃいけないんでね。新たな依頼を聞かなければならないしな」
「新たな依頼だと?」
「そうさ、巡回員XYZを監視し続ける事、そして時が来たら『わざと』見つかる事。その依頼は今日で終わりだ」
「わざとだと?」
「そうだ。元々巡回員XYZを俺が監視していた理由は他の教団員はほとんど施設から出てこないのに対し
連中だけは自由に外界を動き回っている、というのがあった」
「だから監視もしやすいし見つかるのも簡単な訳ね…当然だわ」
「事実、依頼者の予測通りXYZを通じて初音ちゃん、しいてはFARGO全員が行動を開始するきっかけを作った」
「そこまでお見通しなのか依頼者は!?」
「ああ。後は頃合いを見計らってXYZにわざと見つかり、監視されている事を強調させる」
「なぜそんな事をする必要が?」
「監視してるのは俺一人だけだと思わせる必要があったからだ」
「一人じゃないですって!?」
「俺だけは、あくまでXYZだけを監視し続けた。だが他の者を監視していた奴もいたって事さ」

「妙だ。てめぇ、何故ここまでベラベラ秘密を喋りやがる?」
「おっ、そういやまだ依頼者の情報を言ってなかったな。俺は賭けた約束は必ず果たす主義でね」
「あんだと?」
「教祖様が持っている封筒を開けてみな。白龍天武はすり替え技なんでね。パンツの代わりに渡しておいたよ」
そう言って全員が詩子の封筒を見た瞬間、
「奥義!雀士乱舞!!」
ドンガラガッシャーーーン!!

「「「「「「のわあああああああああ!!」」」」」」

あの野郎、どういう原理か解らねえがクラス中の全ての机を引っくり返して放り投げやがった!!
172名無しさんだよもん:2005/11/25(金) 07:44:06 ID:b7zTJuBw0
「ここまで全部喋った理由?依頼者の件も含めて、もう隠す必要がないからさ!」
「そういう訳だ、また会おうぜ!」
机の下敷きになってもがいているあたい達を尻目に探偵野郎は逃げていった。
…あたいのパンツを持ち去って。

「くそ、あの野郎!!」
「待って初音ちゃん。この人は…」
封筒の中身を見た詩子が驚いていやがる。中には写真が一枚入っていた。

依頼者の正体とは?

A 柏木千鶴
B ルミラ・ディ・デュラル
C 鹿沼葉子
D 少年
173名無しさんだよもん:2005/11/25(金) 07:45:19 ID:ae8YLa790
一番関係なさそうな
Bで
174名無しさんだよもん:2005/11/25(金) 09:11:31 ID:8C4LfO5p0
写真に写ってるのは紫色の髪をした女だった。なんか吸血鬼っぽい姉ちゃんだな。
 心当たりでも在るのか詩子?
「確かこの辺りに最近できた雀荘のオーナーよ。なんか洋館っぽいところ」
 雀荘?つーかなんでオマエそんなのに詳しいんだよ?
「まあ……それは……」
「「「「「常連でありますッ!!!!!」」」」」
 と巡廻員ズどもが一斉に言う。大概暇人だな。オマイラ。
「っていうか貴重な活動資金源なのよねえ……あそこ……」
 雀荘が活動資金源ってどういう宗教組織だよっ!
 たくっ……ほんとモノの常識が通用しねえやつらだ……
 それでどうするんだよ?殴りこみでもかけるか?今すぐ?
「う〜ん〜……そうねえ…………」

A 何はともあれ情報収集。速攻で 雀荘 雀鬼の館へ向かう
B うぐぅ…僕のこと忘れないでよ…… 何だいたのか?うぐぅ
C 君達、学生が麻雀とは感心しないなあ と雅史現る
175名無しさんだよもん:2005/11/25(金) 09:29:57 ID:Bo5/lGHV0
C
176名無しさんだよもん:2005/11/25(金) 17:00:47 ID:xifNg5Uw0
とにもかくもあの探偵野郎に持ち逃げされたあたいのパンツと
あの透かし野郎の手かがりを探るにゃその雀荘とやらにいくしかねえのか?
(なんかあんまりいい予感しないよね……)
 そうだな…流石に今度ばかりは首チョンパも首ぶっさしもごめんだからな。
 詩子。お前はどうする?
「そうねぇ…そろそろここいらで稼いどかないといけないし。一石二鳥かな」
 稼ぐのかよ!宗教組織の看板外して麻雀同好会でも名乗れよ。
 ……って既に巡廻員どもは打つ気満々だし…My牌までご丁寧に準備してやがる。 
 まあ件の依頼人とやらの面でもいっちょ拝んどきたいしあたいも行くか?
「こらこら、君達」
 ん?何だ佐藤か。
「駄目じゃないか。学生が麻雀なんて」
 不審者の見回りを生徒に押し付けるチキンの癖して
 小うるさいことを佐藤はほざく。あっ巡廻員ズがとっ捕まってる。
 っていうかお前らこの場でおっぱじめんなよ。アホが。
 よく見ればとっ捕まってんのは3馬鹿か。さすが佐藤。ヘタレ相手には強いな。
「なんだ。君達うちの学校の生徒じゃないな。ふふふ好都合だよ」
「ひぃぃぃぃぃっ!な……なんっすっかぁぁぁっ!!」
「いやあ、うちの生徒じゃないなら多少やりすぎても問題ないしね」
 そう佐藤はにこやかに微笑む。
「それじゃあいこうか。なあに。ちっとも怖くないよ。っていうか気持ちよくしてあげるよ」
「どひぃぃぃぃぃっ!!アンタ何なんですかぁぁぁぁっ!!」
 そう言って哀れな巡廻員のXだったかYだかZだかよく知らん金髪は引き摺られていった。
「うんうん。組織のために自分の身を…見事な自己犠牲の精神よねぇ」
 こら、そこ何勝手に頷いてやがる。さっさと行くぞ。
「そうね。じゃあ全員出発♪今日も稼ぐわよぉぉ」
「「「「「サー!イエッサー!!」」」」」
(なんか目的がいつの間にかすり替わってない?)
 よくあることだ気にすんな。
177名無しさんだよもん:2005/11/25(金) 17:01:15 ID:xifNg5Uw0
 というわけであたいらは学校を後にし雀鬼の館へと向かった。
 学校出る途中、生徒指導室の前で聞いたなんかウホッ!な擬音が
 浮かんできそうなヘタレの悲鳴は聞かなかったことにしておく。合掌。
「ここが雀鬼の館よ」
 詩子の案内で辿り着いたそこは見た目は雀荘とは思えないような洋館だった。
「まっ、手がかりがあったらあったでめっけもんとして今日はしっかり稼ぐことを優先で」
「「「「「サー!イエッサー!!」」」」」
 やっぱ目的すり替わってやがる。臨戦態勢は万全だな。
(でもどうするのわたし達?麻雀なんてよく知らないし)
 んなんこいつらに付き合う義理はねえし種銭もねえんだ。
 ちゃっちゃとあの探偵野郎の依頼主を締め上げればいいだけだ。
(でもそう上手くいくかなあ)
 まあ何が起こるかなんて分かったもんじゃないからな。
 頼むから首チョンパだけは勘弁してくれよ。と念じながら中に入る。
 すると……

 A 写真の依頼主が待ち構えていた
 B 店の客の中に少年の姿を見つけた
 C 龍二が一勝負打っていた
 D 男女四人組が 
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
     ⊂彡   
  と脱衣麻雀に興じていた
178名無しさんだよもん:2005/11/25(金) 17:03:25 ID:ZkfHL5da0
A
179名無しさんだよもん:2005/11/26(土) 17:03:45 ID:o7tVuVNyO
時は動きだす…
180名無しさんだよもん:2005/11/26(土) 22:31:23 ID:8VIuBgLr0
あたい達は早速洋館の入口に立つ。パンツ自体を取り返したいってのもあるが、
あたいはさっさと少年にリベンジしてえんだよ。だからちゃっちゃと終わらせねえと。
それにしても…また首が痛みだしてきやがった。
(あの探偵さんと競演して打ち切られた事思いだしたの?)
ちげぇよ!そんなメタな話じゃなくてだな、どうもこの洋館に近付いてから
あの時少年にやられた首のあたりがうずいてしょうがねぇんだ。
(不可視の力の影響があるのかな?)
あたいだって細かい事はわかんねえ。とにかくこの依頼者って奴を…

「たのもおーーーーーーーーっ!!」
って詩子コラ!勝手にあたいより先に扉開けんじゃねえ!!
マジで空気読めねえ奴だなこいつは。
扉を開けると中は広いホールになっていた。
すげえ大きさだな…。本当に雀荘なのかここは?
このホールだけなら鶴来屋のロビーに引けを取らねえぞ。

「よっ、思ってたより早くまた会えたな」
「それよりも龍二さん!盗んでいった証拠品はどこにあるの?」
「それも含めて、会ってもらいたい人がいるんだ」
そう言うと探偵野郎は後ろに下がり、ホールの奥から女が一人出てきやがった。
181名無しさんだよもん:2005/11/26(土) 22:34:29 ID:8VIuBgLr0
「はじめまして皆さん。私はルミラ=ディ=デュラル。この雀荘のオーナーよ」
(こ、この人…)
ああ。こいつ、何かは解らねえがすげえ『力』を持っていやがる。
隠しているつもりだろうが鬼のあたいは騙せねえ。
「そしてこっちの人が、もう知っているでしょうけど伯斗龍二。私が仕事を依頼した探偵にして…」
「俺の恋人だ」
「「「「「えええええええぇぇぇぇぇっ!?」」」」」

「ちょっと龍二!先に言わないでよ!あなた達も何で全員そんなに驚いてんのよ!!」
「いや〜意外だわ、こんな綺麗な人とこんな地味な人が」
「まあ過去に色々あってだな…、ルミラの方が勝手に押し掛けてきちまった訳さ。雀荘ごとな」
「それは龍二が私の事を撃ったからじゃない!責任取ってよね」
「おい!誤解されるような言い方をするんじゃあない!」
撃った?責任?まあルミラって女から感じる力からして
あたいと同じで普通の人間じゃないと思うが…、それよりもだ。

「恥話ゲンカやめーーーーーーーい!!」
あっ、詩子!またあたいの台詞取りやがったな!
「あら、これは失礼」
「ルミラさん、私達はあなたに聞きたい事があって来たんです」
「「「来たのでありますっ!!」」」
「ええ。私もその事をあなた達に話す為に龍二に私の写真を渡したのだから」
「じゃあ、話してくれるの?」
「ルミラが何故俺を使ってFARGO教団の事を調べていたのか」
「どうして不可視の力に興味があるのか」
「知りたいのはそこら辺、だろ?」
「そこまで解ってるなら話が早いわ」
なんだかお互い納得してるようだな。ま、あたいは
とっととパンツ返してもらって少年と早く戦えれりゃそれでいいんだけどよ。
182名無しさんだよもん:2005/11/26(土) 22:35:22 ID:8VIuBgLr0
「そうね。それなら…」
ルミラは次にこう言った。

A 「だったら麻雀で勝負よ!!」なんでそうなるんだよ!?
B 「全て話しましょう」探偵野郎が残念そうな顔してやがる
C 「だったら料理で勝負よ!!」だからどうしてそうなるんだよおおおぉぉぉ!!
D 「おかえりなさい…もう一人の監視役」そういや別の監視がいると探偵が言ってたな。

※Dのみ人物指定、但し雀鬼・ナイトライターのキャラ限定
183名無しさんだよもん:2005/11/26(土) 22:35:54 ID:IToWzIhf0
B
184名無しさんだよもん:2005/11/28(月) 00:35:36 ID:Li7qq/Hx0
保守
185名無しさんだよもん:2005/11/28(月) 22:32:14 ID:H6UelnqA0
「全てお話しましょう」
おお、案外話がわかるじゃねえかこの女。
あたいは最悪一戦交えるのも覚悟してたんだがな。
「おい、それでいいのかよルミラ!」
「いいも何も、この方々と我々は目的は同じ。隠す理由は無いんじゃない?」
「そりゃそうだがよ、俺が活躍するチャンスが…」
「今はそれどころじゃないの」
「俺とお前なら選択スレ最強の麻雀コンビ狙え…」
「黙ってなさい龍二!!」
「は、はい!」
(なんだか尻に敷かれてるね、あの探偵さん)
「うう、また麻雀打てなかった…」

「それで、ルミラさん。あなたが我がFARGO教団を調べていた理由は何?」
「不可視の力。それに私も興味があるからよ」
「どうして不可視の力を?あれは一般人にはどうする事もできない未知の力よ」
「お生憎だが、ルミラはその一般人じゃないんだ」
「そちらのお嬢ちゃんは気付いてるみたいだけどね」
ヘッ、やはりな。
「私はこう見えても魔族なのよ」
「今じゃしがない雀荘の主人だがな」
「だからそれは龍二、あんたのせいでしょ!」
おいおい、また喧嘩始める気か?
「そのあたりの話から、詳しく聞かせてもらえないかしら?」

そっからしばらくルミラの話が続いた。
かいつまんで説明するとだな、昔のルミラは強大な魔力を持った魔族の支配者だったんだと。
そんで山奥の洋館に仲間の魔族と住んで強い相手を求めていたんだが、
そこの龍二って探偵に仲間もろとも全員負けてしまい、
しかも魔力を封印する銀の弾丸を撃ち込まれてしまって
しばらくはただの一般人並みの力しか出せなかったんだとよ。
186名無しさんだよもん:2005/11/28(月) 22:34:17 ID:H6UelnqA0
「それで俺はルミラに押し掛け女房されてるって訳さ」
「なるほど、そっちの事情は良く解ったわ。だけど…目的は何?」
「目的?」
「そう、目的よ。今聞いた限りではルミラさんは以前魔力を失ったと言っていたけど」
「ええ、失っていたわよ。そこの探偵さんのせいでね」
「もし、あなたの目的が不可視の力を魔力の代わりとして悪用するつもりなら…」
「なら?」
「協力はできないわ。FARGO教団の理念は世界平和!そして悪の組織から未知の力を保護する事!」
そういや忘れてた、こいつら悪い連中から守る為に少年を探してんだったな。
「だから!不可視の力を渡す訳にはいかないって事よ!!」
また久しぶりにノリノリになってきやがったなこいつ。
もしかして一番トラブルを楽しんでんの詩子じゃねえか?

「あらあら…」
「おいおい、勝手に悪役にしないでくれよ」
やはり苦笑されていやがる。
「ルミラが不可詩の力を悪用?とんでもない誤解だぜそいつは」
「私は今の暮らしも嫌いじゃないのよ。外界に降りてからは退屈もしていないし」
それにあたいが見た限りじゃ、あのルミラって女の魔力は
もうかなり戻ってきてるように感じる。今更ふ菓子の力とかが必要なようにゃ見えねえ。
「だったらなんでずっと視察したり学校で暴れたりしたのよ!?」
「こうでもしないと詩子さん、あなたは出てこなかったでしょ?」
「俺もこんな回りくどいやり方はしたくなかったんだがな…」
(FARGOの人達は極秘活動しているからね)
にしては、FARGOの連中はこの雀荘に良く金稼ぎに来てたんだろ?
(もしかして…お互い気付いてなかった?)
だとしたら両方馬鹿すぎんぞオイ!
「とにかく私としては、現FARGOのトップであるあなたに直接理由を言いたかったのよ」
「こちらはあんた達と敵対するつもりはない。俺もルミラもな」
187名無しさんだよもん:2005/11/28(月) 22:35:31 ID:H6UelnqA0
「わ、解ったわ。それであなた達が不可詩の力を求める理由は?」
「『少年』を知っているわよね」
少年?少年だと!こいつらもあの澄まし面が目当てか!!
「あなたも少年を探しているの!?」
「そうよ。私は何としても彼を見つけださないといけない」
「一体、少年とあなたの間に何があったの?」

A 私を実力で(麻雀ではなくガチバトル)負かした男よ。復讐したいの
B 実は彼は魔族の仲間で、今まで消息不明だったのよ
C あいつは仲間の屋台や店で食い逃げや泥棒している常習犯でね、何としても捕まえたいのよ
D 私の仲間が彼に一目惚れしちゃってねえ…困ってるのよ(雀鬼かNWキャラから人物選択)
188名無しさんだよもん:2005/11/28(月) 22:35:49 ID:XLic3r8u0
ルミラの説明モードも、誌子さんの暴走モードも、なかなかいいですねえ。

選択は
B
で。
189名無しさんだよもん:2005/11/29(火) 22:33:04 ID:fJJFoTfmO
時は動きだす…
190名無しさんだよもん:2005/11/29(火) 22:43:09 ID:EhU4emcv0
粘着うざい
191名無しさんだよもん:2005/11/29(火) 23:09:03 ID:UqlfeoGCO
前スレ落下。
192名無しさんだよもん:2005/11/30(水) 01:47:12 ID:+Ty5tzQd0
悪気はないんだろうけどはっきりつまらないと言われると盛り下がる
193名無しさんだよもん:2005/11/30(水) 17:32:50 ID:r1v7SQi80
一週間停滞とか昔はザラにあった
だから二週間放置して続きが来なくなるまでは打ち切り禁止
194名無しさんだよもん:2005/11/30(水) 18:12:34 ID:MeKIW0dQ0
タリエシンの打ち切りは間違いだった!
195名無しさんだよもん:2005/11/30(水) 19:49:39 ID:WkTSulfK0
>>193
勝手に決めんなよ
196FARE-M ◆7HKannaArk :2005/11/30(水) 21:36:31 ID:1SEQ3OIM0
前スレ、前々スレをwikiにアップしました。
197名無しさんだよもん:2005/12/01(木) 03:27:14 ID:Q4fU6IrG0
「実は彼は魔族の仲間で、今まで消息不明だったのよ」
 そう言うとルミラは大きくため息をついた。

 ……ケッ、只者じゃねェとは思っていたが、まさか人外だったとはな。
 どおりで、初見であたいの拳を全てかわしたわけだ。
(世の中には人ではない者って結構いるんだね。……わたしたちもそうだけど)
 まぁ、今更って感じだな。

「……ふふふふふ」
 ルミラの言葉を聞いて詩子が笑い出した。はっきり言ってブキミだ。
「魔族結構、大いに結構。それこそ保護のしがいがあるってもんよ!!
 でも、あなたの説明だと、まだ『なぜ』少年を探しているかを話してないわ。
 私達はあなたが少年を追う『理由』が知りたいの!! 事と次第によっては協力するわよ!!!」
「「「協力するのでありますっ!!」」」

 ……こいつ、少年が「魔族」だと聞いて、ますますヤル気を出しやがったな。
(あの人「保護」なんか必要ないぐらい強いのに)
 言っても聞かねェだろうなぁ。
 つーか魔族を保護してたら、まんま悪の組織だってことに気づかないのかね。

 詩子がルミラに詰めよると、また一つ大きくため息をついてルミラが言った。

A 「あいつ、デュラル家の借金を踏み倒したのよ」
B 「あいつ、私の生き別れた弟なのよ」
C 「あいつ、魔界のプリンスなのよ。次期魔王候補だから魔界に連れ戻さなきゃならないの」
D 「私の仲間が彼に惚れててねえ……探してくれって頼まれたのよ」(雀鬼かNWキャラから人物選択)
198名無しさんだよもん:2005/12/01(木) 03:53:16 ID:2GEIeYvd0
Dでこの前不幸だったからアレイ
199名無しさんだよもん:2005/12/01(木) 08:07:19 ID:fIh6lQ3H0
「私の仲間が彼に惚れててねえ……探してくれって頼まれたのよ」
 ルミラはそう理由を説明する。なんともまあ内輪じみた理由だな。
「あの娘ったら140年ぐらい前だったかしら。ちょっとこっちに来たときに目を潰されてね。
 ちょっと思いのほか重傷だったみたいで回復するのにも何十年もかかったのよねえ。
 そのときに何の気まぐれかあの娘の世話やいてくれた奴がいてね。それ以来あの娘は
 そいつにぞっこん。もう半世紀以上もおっかけつづけてるのよ」
(なんか凄い話だね。)
 つうか流石魔族。何百年生きてるんだこいつ等。
「要領の悪い娘だからあんなに時間かけてるのにことごとく交わされてるのよ。
 それで少しは肌を脱いであげようかと言うことになったわけ」
 とまあ簡潔に理由を説明する。要は恋のキューピッドってわけか?魔族のくせに。
(なんかいいお話だよね。ルミラさんって結構いい人かも)
 人じゃなくて人外だがな。まあダチの恋の手助けとはなかなか殊勝だと思うがな。
「す…素晴らしいわ!!」
「「「同感でありますっ!!」」」
「内に恋心を秘める乙女。それを陰からそっと支える美しい友情!
 感動したわ!喜んで協力させてもらうわよ!」
「いや……まあ…そうたいそうなことでもないんだけど……」
 また勝手に盛り上がってやがる。号泣しながら詩子のやつ。ルミラの手を握り締めて。
 つうか巡廻員ども泣くの止めい。三十絡みのおっさんがいい歳こいて涙ぼろぼろ零すなよ。
「というわけで私たちはルミラさんに協力することにしたわ」
「「「協力するのでありますっ!!」」」
「話が早くて助かること……」
 とまあ単純な奴らはそれこそ単純に乗せられる。
「あなたはどうなのかしら?」
 そうクスリと微笑みながらあたいに聞いてくるルミラ。さてどうする。

A まあ他に手がかりもねえことだし手伝うか
B 馴れ合うつもりはねえ。あたいはあたいの道をいく。
C まずはパンツ返せ。それからだ。
200名無しさんだよもん:2005/12/01(木) 08:12:20 ID:f9WbmT/C0
C
201名無しさんだよもん:2005/12/01(木) 08:12:38 ID:6FUY/47w0
C
202名無しさんだよもん:2005/12/02(金) 00:15:26 ID:izi61lV10
「そんな事よりあたいのパンツはどうした!?」
「ああすまんすまん、そういや盗んだまんまだったな」
「もう必要はねえだろ、さっさと返しやがれ!」
ようやく探偵野郎からパンツを奪いとる事ができたぜ。
ったく、こんなパンツ一枚の為に色々面倒な回り道しちまったが
これでまたあのにやけ面のクソガキをぶちのめすのに一歩近付けたな。
あの野郎が魔族だったのは意外だったが
あいつが魔族でも亜人でも侍でも勇者でも電波使いでも何であっても関係ねえ。
あたいを負かした奴は誰であろうと再度戦って、勝つ。それだけだ。

「では、これからは協力して少年を探すって事で」
「「「よろしくお願いします!!」」」
「ええ。よろしくね皆さん」
「正直俺も一人じゃ探すのに限界感じていたんでな、助かるよ」
向こうは向こうで協力体制に入ったようだな。まあ当然か、
FARGO教の目的は少年の保護、あの女と探偵の目的は
アレイって仲間の頼みで少年を探しだす事。
そしてあたいの目的もあいつを見つけ出して叩きのめす事だ。
見事にここにいる全員の目的が『少年を見つける』事で一つに繋がってやがる。
これならあたいもこいつらの尻馬に乗っかり、
奴を見つけるのを手伝った方がいいんだろうが…、
ちっと面倒な事になったな。

「それで、そのアレイってどんな人なの?」
「とてもいい子よ。いつもは鎧を着ているんだけど…」
「よ、鎧!?」
このアレイって女の事だ。他の連中は少年を見つけりゃそれでいいんだろうが、
あたいはあいにく奴をぶちのめさねえと気が済まねぇんだ。
さっきの話だとアレイって女はあの野郎にホの字なんだろう?
そんな状況であたいが奴と戦ったりすると面倒な事になる。
ましてや半殺しにしちまったらなおさらだ。
203名無しさんだよもん:2005/12/02(金) 00:16:23 ID:izi61lV10
(それに、せっかく協力してくれているルミラさん達に悪いよ)
それもある。アレイを敵に回したら当然ルミラも敵になるだろうな。
元々はあたいと野郎の喧嘩だ、他の連中を敵に回す必要は全くねえ。
(だからもう復讐なんてやめようよ、ね?)
うっせえ!悪いがそれだけは譲れねぇ。
どうにかしてルミラ達に角が立たないように少年を叩きのめす手段を
考えておかないとな。それが今後の課題か。

さて、これからどうする?

A 今日はひとまず解散。家に帰る
B ルミラ達とだけ別れ、学校に戻る
C このまま少年探索を続ける
D ルミラに少年にあったら勝負を挑んでいいか聞いてみる
E ちょうどそこにアレイが戻ってきた
204名無しさんだよもん:2005/12/02(金) 00:16:56 ID:WB8qnit3O
A
205名無しさんだよもん:2005/12/02(金) 00:19:25 ID:peSTSqHM0
E
206名無しさんだよもん:2005/12/02(金) 07:35:00 ID:49dfXQig0
 初音です。一応今回の主人公のはずの初音です。もっぱら裏人格の方がメインの初音です。
 某シリーズではいつのまにかメインヒロインの座を他のキャラに強奪されましたとです。
 実の姉に首を刎ねられるわ、姉の因果で自称乙女と無理心中させられるわ
 電波生徒会長に二度も強姦されるはこのスレではさんざんな初音です。
(おい、さっさろ家入れよ表。寒いだろうが!)
 わあぁぁぁ――――んっ!! ばかー!!ばかばかー!
 せっかく主人公になれたのにぃぃぃっ!!初めて普通に目立てると思ったのにぃぃぃっ!
 出るのは裏ばっか……みんなのばかー!!
(愚痴ってもしゃあねぇだろ。みんなあたいの方が書きやすいんだよ。
 それよかさっさと家の中入れよ。風邪ひくだろうが。)
 うぅ……うっ……こんなどうでもいいときぐらいしか出番くれないんだもん。
 あはは……どこへ行っちゃったのかなあ……料理の道を究める路線……
(諦めろ。路線が急に変更なんざよくあることだ。つうかせっかく出番よこしてやったんだから
 さっさと入れ。あたいの方が姉貴どもと顔を合わすのは具合が悪い。)
 そうだね……ふふ……ははは……ははははは………
(我ながら不憫な……しばらくは表の方にも出番くれてやるか……)
 とまあ裏にまで同情されてしまうわたしですがとりあえず家の中に入ります。
 すると家では。

A 経営難で現実逃避した千鶴お姉ちゃんが『ち〜ちゃん』になっていた。
B シスコンの血を滾らせた梓お姉ちゃんがょぅじょと愛を育んでいた
C ピ○チュウの着ぐるみを着た楓お姉ちゃんが怪しげな刀を研いでいた
D なんかお姉ちゃん達全員から手厚く迎えられた わたしの誘拐に気づきもしなかったことを少しは気にしてるっぽい
207名無しさんだよもん:2005/12/02(金) 07:51:12 ID:qyc+Frt20
D
208名無しさんだよもん:2005/12/03(土) 17:51:04 ID:Dhmd2VX40
「お帰りなさい初音!」
「今日はちゃんと帰ってきたな? うんうん」
「……何か危ないことはなかった?」
 私が家に帰ると……なんだかお姉ちゃん達全員に手厚く迎えられた。
 ど、どーしたんだろう急に?
 こないだなんて、私が誘拐されたことに気づかないぐらいの放置っぷりだったのに。
(おーかたそれで負い目でも感じたんだろ、極端だよなぁ)
 私はお姉ちゃん達の手に引かれ、いつもの居間へと向かう。
 そう言えばなんだかんだで、もうお夕飯の時間だよね。
 今日はいろいろあったもん、もうお腹ぺこぺこだよ。
 テーブルの上に乗っていたのは……

A 梓お姉ちゃんの夕食だった。美味しそう……
B 楓お姉ちゃんの夕食だった。……あれ、楓お姉ちゃんってご飯作れたんだっけ?
C 千鶴お姉ちゃんの夕食だった。ヤバイ、マジヤバイ
209名無しさんだよもん:2005/12/03(土) 17:52:39 ID:GK226Ale0
たまには趣向を変えてBで
210名無しさんだよもん:2005/12/05(月) 00:17:36 ID:WXhNpkSD0
 豪華な刺身の盛り合わせだった。
「ど、どうしたのこれ?」
 びっくりしてお姉ちゃんたちを見上げた。
「すごいだろ。それ全部楓が捌いたんだぜ」
 梓お姉ちゃんが自分のことのように嬉しそう言った。
「最近、楓が趣味で鍛冶仕事を始めたの、初音も知ってるでしょ?
 それでね、試作の出刃包丁を鶴来屋の板長さんに差し上げたの。
 そしたらすごく気にいって頂けて、お礼にたくさんお魚を頂いたのよ」
「……刺身包丁も作ったから、自分で試したの」
「いや、姉のあたしが言うのもなんだけど、ありゃたいした包丁の冴えだよ」
 お姉ちゃんたちに誉めれて、楓お姉ちゃんは少し恥ずかしそうだ。
 よく見ると、刺身の他にはぶり大根にたこの酢の物と確かに魚介づくし。
「こんだけ作られちゃ、あたしも負けてられないね」
「梓姉さんには、まだまだ敵いません」
「ほらほら、そんな所に立ってないで早く席に着きなさい。
 あ、梓はご飯をよそってあげて」
 千鶴お姉ちゃんの声に私と楓お姉ちゃんは席に着く。
 程なく全員にご飯が行き渡った。
「それでは、いただきます」
「「「いただきます」」」

「いただきます。楓お姉ちゃん」
「どうぞ召し上がれ」
 私はさっそく料理に箸を伸ばした

 ……!!!
211名無しさんだよもん:2005/12/05(月) 00:18:13 ID:WXhNpkSD0
「おいしぃ。これ美味しいよ楓お姉ちゃん」
「ありがとう初音」
 梓お姉ちゃんの味付けとはちょっと違うけど、何て言うか素材の味が生きている感じがする。
 お刺身もいつも以上に美味しく感じる。
「うん、本当に旨いよ。このぶり大根もよく味がしみてる。
 こりゃ真剣に私の立場が危ないかな」
「梓は料理だけが取り柄だものね」
「ちょっとちづ姉ぇ、そりゃないだろ!」
「ふふふ、冗談よ」

 ……やっぱり家の食卓が一番落ちつくね。
(ケッ、家族に忘れられてたヤツがよく言うぜ!
 FARGOの食堂で料理の道を究めるんじゃなかったのか?)
 その事はもういいよぅ。
 やっぱり家族が一番だよ。
(分かってるよ。冗談だよ、ジョーダン。分かったから泣くなって)
 
 実際には泣いてなんかいなかった。
 でも、心の底から「帰ってきて本当に良かった」って思えたの。
 だってFARGOじゃ料理を喜んでもらえても、こんな暖かい会話はなかったもん。
212名無しさんだよもん:2005/12/05(月) 00:18:33 ID:WXhNpkSD0
「このお吸い物も美味しいわ。これも楓が作ったの?」
「前に板長さんに教わったの。はまぐりのうしお汁」
「……はまぐり……うしお……汁!?」
 突然ブハッと鼻血を出して梓お姉ちゃんがテーブルにつっぷした。
「わっ!梓お姉ちゃん大丈夫!!?」
(ほっとけよ、変な電波でも受信したんだろ?)
 そんなこと言っても、……ってお姉ちゃんたちも気にしてないし!!

 そんな感じで久々に楽しく夕食を過ごせた。
 そして、夕食後……

A お姉ちゃんたちに少年のことを何か知らないか、それとなく聞いてみよう
B 今後のことでも考えながらお風呂に入ろう
C お腹もいっぱいだし、疲れたし、もう寝よう
213名無しさんだよもん:2005/12/05(月) 00:18:52 ID:oAL8orpF0
久しぶり〜
b
214名無しさんだよもん:2005/12/05(月) 00:18:58 ID:37hNnYeX0
普通にA
215名無しさんだよもん:2005/12/05(月) 00:19:35 ID:37hNnYeX0
ぐはぁ、6秒……
216名無しさんだよもん:2005/12/05(月) 13:35:24 ID:5eH8hEiO0
 ちゃぽん 音を立てながら入る風呂はなにか格別のものがあった。
「ああ、生き返るって感じだよね」
(ここんところドタバタのしっぱなしでろくに落ち着く暇もなかったからな)
 湯船に浸りながら一日の疲れを落とす。あまりの心地よさについうとうとしかけそうに成る程に。
(風呂の中で寝るなよ。溺れるぞ)
「寝ないよ。大丈夫だって」

(さて…… これからどうするかだが…… )
 血の巡りが良くなったところで考える。
(まずはあの少年をどう見つけるかだ)
「詩子さん達が今頃躍起になってるだろうね」
(アイツらが動き回っても空回りするだけなのはあたいの気のせいか?)
「するよね。そんな予感」
(次に見つけたとしてどうやってルミラ達に角の立たないようにタイマンに持ち込むかだ)
「まさかあの少年って人を想ってる女の子の前でボコボコってわけにはいかないもんね」
(最後に一番これが重要だ。どうすりゃあの野郎にあたいは勝てるかってことだ)
「勝負にならなかったもんね。こないだは」
217名無しさんだよもん:2005/12/05(月) 13:37:54 ID:5eH8hEiO0
「だあああああああああああっ!!!!!!」
 身も蓋もない相方の相づちにとうとう裏はキレだす。
「んだよ!その気の無い返事は。ちったあまともな回答でもよこしやがれ!
 ちゃんと脳みそくっついてんのか!んな主体性がねえから他の奴に美味しいとこ毎度とられるんだろうが!」
(ああっ!また勝手に反転する!)
「じゃかあしい!大体そもそもあたいはお前が表なのが気に喰わねえ!
 お前のような腑甲斐のねえ奴に主役なんざ勤まるわきゃねえ!
 これから一生お前はあたいの中で沈んでろ!」
「何よ!さっきから好き勝手なことばかり!いつもいつも私の意志無視して
 余計な揉め事に巻き込んで!今回だってそうじゃない!
 つきあってあげてる私の身にもなってよ!」
(てめえ…………主導権勝手に奪いやがったな)
「へへんだ。いつまでも私だけやられっぱなしじゃないよ」
(鼻で笑いやがったな表の分際で。お人好しなんつう糞の役にも立たねえ
 性格ぐらいしかとりえのねえ表の分際で!)
「またそういうこと言う!あなただっていつも私に後始末してもらわなかったら
 何も満足にできないでしょう!誰がいつもいつもお姉ちゃんたちやみんなに
 頭さげてると思ってんのよ!」
「ウルせえ!んなこと知るか !自己主張が欠片もねえテメエの代わりに
 この身体を有効活用してやってんだろうが!有り難く思え!」
「何よ!社会性の欠片もない野良犬でしょうが!あなたは!
 私はちゃんと人の役に立てるよ。料理も他の家事もちゃんとこなせるもんね!」
「どあほう!この世は所詮弱肉強食。強ければ生き弱ければ死ぬだけだ。
 弱っちいてめえじゃあこの修羅の選択スレじゃ生き残れねえ」
「ハッ!強がってるくせにいつも負けてるじゃない!弱いものイジメしかできないお山の大将でしょうが!
 こないだもあんな恥ずかしいマネしたくせに一発でやられちゃったくせに」
「んだとおお!やるかああ!この表!」
「上等!!!!」


218名無しさんだよもん:2005/12/05(月) 13:40:18 ID:5eH8hEiO0
一時間経過

「ぜえ…… はあ…… …… 」
「う…… ……うう ……」
 風呂の中で端から見れば壮絶な一人芝居に見える主導権争いの末両者ともにグロッキー
「自分同士の争いは醜い…… …… 」
「あたいもそう思う…… …… 」
 と交互に人格を入れ替えながら呟く。風呂につかりすぎて少々のぼせても来た。
「まあ…… その…… なんだ…… …… 」
「そうだね…… …… 」
 結局のところこの互いに不本意な同居人と共存するより他に無いという結論には
 互いに至った。なんか風呂はいる前よりどっと疲れたけど。


「えらく長風呂だったな。初音」
「うん。ちょっとね」
 風呂上がりに顔を会わした梓にそう返事する。なんか風呂に入る前よりどっと疲れた。
「そういやあんたあてに電話あったよ。今は風呂に入ってるから後でかけ直させるって言っといたけど」
「え、本当?でも誰だろう」
「たしか…… …… …… 」

A 柚木って娘からだったよ 学校の友達か?
B 伯斗とかいう探偵だって また厄介なことにでも巻き込まれたのか?
C ルミラとかいう雀荘のオーナだとさ 初音、あんたいつから麻雀に手を染めたんだ
D 名前は教えてくれなかったけど連絡先だけ聞いた 少年っていえば分かるってなんのこっちゃ
 

219名無しさんだよもん:2005/12/05(月) 13:43:27 ID:2Ov0LOhU0
表と裏って仲の良い姉妹みたいで、何だかほほえましいな。
まぁ、双子みたいなものだけど。

話をさくさく進めたいので、選択は「D」で。
220名無しさんだよもん:2005/12/07(水) 22:00:20 ID:2PmV7hph0
保守
221名無しさんだよもん:2005/12/07(水) 22:55:06 ID:etorbH+/0
少年はあたいがその電話を受け取ってから2時間後に死んだ。
あの少年捜索の日々から4年もたった今じゃ思い出す回数もずいぶんと減った。
奴が死の直前にあたいに何を伝えようとしたのか今でも謎のままだ。

千鶴姉は料理の腕を買われて佐藤の実家に
専属シェフとして引き抜かれた。会長職と兼業だ。
早くも殺人メニューで魔界の眷属を骨抜きにしているらしい。
梓姉はょぅじょのストーカーやってる。きになる娘がいるそうだ。
楓姉は学校を卒業後オメデタになっちまってオメデトウというか
なんというか‥‥がんばれ。
詩子はFARGOで未だに教祖様だ。
今でもあたいを厄介ごとに巻き込んでくれる
正真正銘かけねなしの悪魔だ。
ルミラは東京の錦糸町という所で雀荘をやっている。
モグリの無許可営業だが大都会でぜひ一旗揚げてほしい。
巡廻員Aは刑務所ん中だ。
まあ怪しい宗教団体のメンバーならそう珍しいことでもねえ。
うぐぅはたい焼きちょろまかしてる。
ときどき分け前を ゆずってくれる使えるヤツだ。
それともう一人伯斗‥‥‥は知らん。

そしてあたいは今‥‥
いろいろあってまだ高校生やってる。
あたいについてくる舎弟がまたできた。
あたいにあこがれるのはわかるがちょっとうっとおしい。
あたいはあれからカツアゲはやっていない。
‥‥でもよ、表。あたいは最近思うんだ‥‥
また 熱くなりてー‥
222名無しさんだよもん:2005/12/07(水) 22:55:29 ID:etorbH+/0

「って!何じゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!」
(なんかのコピペだよね。っていうか打ち切り?)
ったく冗談じゃねぇぞ。せっかく話がサクサク進みそうなところで
こんなコロニー級の打ち切りされてたまるか。つうことで早速梓姉から聞いた
少年の連絡先にtelを入れることにする。
「はい。もしもし。」
電話に出たのは

A 少年
B 知らない女
C 知らないガキンチョ
223名無しさんだよもん:2005/12/07(水) 23:00:50 ID:FHXav4wa0
A
224名無しさんだよもん:2005/12/08(木) 01:29:41 ID:iKrZkPaB0
「もしもし」
「やあ、久しぶりだね」
開口一番でこのスカシた態度。いけすかねえほど爽やかな声。
どう見ても少年です。本当にありがとうございました。

「って何であたいがお礼言わなきゃいけねえんだ!!」
「君は一人でノリつっこみもできるのかい?」
「うるせぇ!それよりなんであたいの家の電話番号をてめえが知ってるんだ?」
「さあ、どうしてだろうね」
「他人事みたいな言い方するな!!」
まただ。前にこいつと会った時もこの野郎は
のらりくらりと煙に巻くような、妙な態度を取りやがる。
顔は笑っていても心の中は全く読めねえ。大体この野郎の目的は何だ?
あれだけの力を持っていながら魔界から逃げて、FARGOからも自分の意思で
いたのか捕まってたのかは知らねえがまた逃げて、
今もブラブラしてるってか?
まああたいは野郎をブチのめせれば
事情や動機なんざどうでもいいがな。

とにかくこいつが今いる場所を聞き出して、何としてももう一度会ってやる。
こいつがあたいに電話をしてきたって事は、
詩子やルミラ達はまだ野郎を見つけていない可能性があるしな。
「それで、今てめえはどこに…」
「そうだ!初音ちゃん」
こいつ生意気にあたいの台詞を遮りやがった!
「電話で話すと長くなりそうだからね…」

A 今から会って話そう。待ち合わせ場所は君が決めていい
B 短刀直入に言おう。君の『表』の人格に用があるんだ
C 今から君の家に行くよ。いや、もう家の前まで来てるんだけどね
225名無しさんだよもん:2005/12/08(木) 01:30:57 ID:Y+X6BcDg0
C
226名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 13:19:50 ID:wtLBVIbU0
『今から君の家に行くよ。というか、もう君の家の前にいるんだけどね』
「……えっ!?」
 少年さんからの急な言葉に私はびっくりしつつも、
 ちゃっかり体の主導権を裏から奪い取る。
 なんだか体の中で裏が文句を言っているような気がするけど、とりあえずは気にしない。
「えっと……あの、それってどういう……」
[……ツー、ツー、ツー]
 無機質な音が廊下に響き渡る。
 ……もう、電話切れてる。
 ということは……
 私はハッとなってすぐに玄関へ走った。

「どちらさまです?」
「どちら様と言われても困るな、黒い名無し位の認識でいいと思うよ。
 少し初音ちゃんと話がしたくてここに来たんだけれど……会わせてもらえないかな」
「素性も明かさず、男の人がこんな時間に年頃の女の子の家を訪ねるなんて……非常識とは思いませんか?」
「そうだね、普通の観点から見ればそうじゃないかな」
「…………」
「ちょ、ちょっと待ってぇーーっ!!」
 玄関先では楓お姉ちゃんと少年さんが言い争い(?)を続けていた。
 私はあわててそれを止めに入る。
(ヤツだ! 少年だ!! おい表! あたいを出せ、あたいとヤツを戦わせろ!!)
 裏が私の中で大きく騒ぎ立てる。
 ……ダメ! そんなことしちゃ絶対に!!
 だいたい裏は乱暴すぎるの! カツアゲやら暴力やら……どうして皆と仲良く出来ないの!?
(くどい! テメェが甘すぎるんだよ! だいたいなぁ……!!)
 私は自分の精神を限界に張らせてまで裏が出てくるのを防ぐ。
 もともと私が表なんだもん、油断さえしなければ裏なんかに体を乗っ取られる道理はないよっ!
227名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 13:20:25 ID:wtLBVIbU0
「や、初音ちゃん。暫くぶりだね」
 少年さんは私にそう話しかける。
 ……なんか、楓お姉ちゃんの視線がきまずい。
 ここは……

A 私の部屋で二人っきりなって話を聞く
B お姉ちゃん達も交えて居間でお話を聞く
C 私も外に出て外で少年さんと話をする
D その時裏が私を押しのけて表面に出てきた
228名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 13:24:56 ID:yCAeP0Zc0
B
229名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 13:50:39 ID:wtLBVIbU0
「…………」
「…………」
「…………」
 居間。
 そこで私達四人と少年さんは向かい合うように座っていた。
 というか……お姉ちゃん達の視線がとっても痛い。
 三人とも交互に私と少年さんを見比べて、
 いろいろと別の方向に想像力を働かせている、ような気がする。
 正直言って、とっても……気まずい。
「……あの、あなた」
「なにかな?」
 まず先頭を切ったのは千鶴お姉ちゃんだった。
 しかもどことなく殺気を発してる気がする。
 少年さんはといえば、そんな千鶴お姉ちゃんを気にする風でもなくごくナチュラルに返事してる。
「初音とはどのような関係なのですか?」
 うわっ! まずそこを聞くのお姉ちゃん!?
「そうだね……」
 少年さんは少し考え込んだ。そして……
「こないだ初音ちゃんとは道端で偶然会って、いろいろとあってね。
 それから体の具合が悪いみたいだったから、信用できるところに数日預けただけかな」
 それだけ言ってから、少年さんは私のほうをちらっと見て軽くウインクした。
 ……多分、カツアゲについては気を利かせてくれたつもりなんだろうけど。
 私はそっとお姉ちゃん達の方を盗み見る。
 ……少年さんを怪しむ目つきがますます酷くなってた。
 というか、もしかしてお姉ちゃん達誤解してるーーっ!?
230名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 13:51:12 ID:wtLBVIbU0
「テメェ……初音の姿が何日か見えないと思ったらそういうことだったのか」
「そういうことって、どういうことなのかな?」
 起こる梓お姉ちゃんに対し、軽く困った笑いを見せながら、
 少年さんは聞き返す。
「ふざっけるな! お前、初音と何があった!?」
「別に騒ぐようなことは何一つなかったよ。だから安心していい」
 ……やっぱり、やっぱりお姉ちゃん達誤解してる。
 きっとお姉ちゃん達の中では私が数日家にいなかったことは、
 私が少年さんとお泊りで何処かに出かけてたってことになってるんだろう。
 しかも少年さんがあそこまでKOOLではなくCOOLに、冷静に対応しているから、
 それがいっそう火に油を注いでいるみたいでとってもまずい具合。
 どうしよう!? どうしたらいいの……!?

A 無理に話を打ち切って、少年さんが来た用件を聞く
B 更にお姉ちゃんの質問攻めは続く、私じゃちょっと止めようがない
C 少年さんの手を引いて居間から飛び出す
D FARGOのことを話す
E 裏に任せる
231名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 13:55:05 ID:yCAeP0Zc0
B
232名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 14:45:37 ID:sHHfGH740
「……初音がいなくなった日、初音は元気だったはず。具合が悪くなったなんて不自然」
うわ、今度は楓お姉ちゃんの質問だよ。
「……信用が出来るところに預けたのに、どうして連絡も出来なかったの?」
あ、少年さんからダラダラ汗が流れている。
「そうだぜ! 大体預けるならここに預けるのが順当だろ、生徒手帳を調べるなり初音に住所を聞けばすぐに分かるんだから」
梓お姉ちゃんも質問を続ける。
「いや、そこまでは気が回らなくてさ、ちょっとFARGOって組織に預けたんだよ」
だけど少年さんの発言に今度は千鶴お姉ちゃんが噛み付いた。
「FARGO……最近経営コンサルタント詐欺に関連して鶴来屋を狙っている組織・企業を調べなおしたのですが
……その筆頭にFARGOという組織がありましたよ」
少年さん、やぶ蛇だよ。
駄目だ、もう私にはお姉ちゃん達の質問責めは止められそうにないよ。


233名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 14:46:20 ID:sHHfGH740
結局、お姉ちゃん達の質問責めに少年さんとわたしは洗いざらい喋ることになっちゃったんだ。
裏のわたしが少年さんをカツアゲしようとして返り討ちにあったこと。
そのあとわたしはFARGOに攫われて鶴来屋乗っ取りに使われそうになった事。
少年さんが実は魔族で魔族の仲間からも逃げ回っていた事。
正直、喋りすぎのような気もしたけれど、いいよ、裏のわたしがした事も綺麗に喋った。
(バカ野郎! 何余計な事喋ってるんだこのマヌケ!)
裏の声が聞こえてきたけれど全力で抑えた、裏の暴走にはうんざりしていたもん。
「それにしても、どうして魔族のあなたが人間界に?」
「いえ、本当にただのきまぐれだったんですよ。こんな大事になっちゃうなんて思ってなくて」
「……仲間の元に帰ったほうがいいんじゃない? アレイさんも心配してるでしょ」
「そうみたいですね、いや、皆さんに謝ったら帰るつもりだから」
これで少年さんが心配している魔族の仲間さん達に元に帰ればハッピーエンドだもんね。
あのアレイさんっていう人もきっと喜ぶよ。
そのためにもわたしがしっかり裏を抑えておかなくちゃ。
(ヤメロ! アタイを開放しろ! クソ! 出られねぇ!)


A 「すみません、迷惑かけちゃって」少年さんは礼儀正しく挨拶をして仲間の元に帰った
B その時、FARGOの詩子と三人組がチャイムを鳴らした
C その時、ルミラさんと件のアレイさんが鶴来屋のチャイムを鳴らした
234名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 14:49:26 ID:/74uCKkk0
235名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 19:51:43 ID:/2s/8nI40
「すいません、いろいろ迷惑かけちゃって」
それがわたしが聞いた少年の最後の言葉でした。
「いえいえ、こちらこそ申し訳ありません。初音が迷惑をかけたせいで」
「FARGOって組織もあんたを保護しようとしてるんだろ。早く帰ったほうがいいよ」
「………さよなら」
(クオラァ! アタイとの決戦はどうなったんだよ! コノヤロ!)
「もう! 駄目駄目、駄目なんだからね! これ以上厄介ごとを増やさないで! 出て来ないで!」
三人娘と一人悶える少女に見送られながら、少年さんは玄関を出て、柏木家を後にしました。




「さて、カツアゲですか。相変わらずのようですね、初音」
少年を見送った後、居間でわたしはお姉ちゃん達に囲まれていた。
「ま、初音を忘れていた私達にも負い目はあるけど」
「……犯罪は、いけない」
「その誘拐も原因は初音にあるのではね」
……お姉ちゃん達怒ってるよ、そりゃそうだよね。
「「「……お仕置き(だな・ですね・……)」」」
(あなたが原因なんだから思う存分怒られなさいっ!)
「げっ、卑怯だぞ! 今更アタイに変わるなんて!」
(どの道わたしも体験するんだから一緒でしょ、一蓮托生よ)



A 「そういえば、佐藤先生にご馳走した新作料理がまだ残っているんですよ」
B 「実は私の部屋にお仕置き用の『メイド服』があるんだよね」
C 「………はい、『ピカチュウ』の着ぐるみ」
236名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 19:53:37 ID:4Jq+flPRO
黄色つながりでC
237名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 20:28:37 ID:K0vQGaDS0
「……はい、『ピカチュウ』の着ぐるみ」
 楓の野郎が差し出したのはアレだ、アレ。
 あの昔なつかしの黄色いヤツだよ。っていうかてめーがそれを出すか?
「ふざっけんじゃねぇーーーっ!!」
「きゃっ!!」
 あたいはソレをちゃぶ台ごと突っ返した。
「何がお仕置きだ! 着ぐるみだ!
 お前ら真面目に説教する気あんのか!? ただ妹にコスプレさせたいだけじゃねぇのか、ああん!?」
「は、初音! キノコもなしにいつからそんな口を……!!」
 千鶴姉が驚いてやがる。
 そういやあたいの存在はこの能無し三馬鹿には内緒だったが、
 こうなっちまってはもう隠すもクソもねえか。
「それで真面目に考えたのか! もうちょっと捻った説教は出来ねえのか!?
 大体よお……二番煎じどころか、三番煎じで誰が喜ぶと思ってんだこのノータリンどもが!!
 ピカチュウなんてテメェと地球防衛軍の隊員だけで十分だ分かったかぁっ!!」
 言ってやった、言ってやった。
 あたいは表のように甘くなんかねえんだよ。あたいを誰だと思ってやがる?
 誰が大人しくそんな仕置きにかこつけた下らない小学生の罰ゲームを受けるかってんだ。
 ちったあ新しいバリエーションでも考えろ、お前はどこの一発芸人だよ。
 そんなこっちゃあ、いつかはつぶや○シローとかと同じ末路になるぜ?
238名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 20:29:10 ID:K0vQGaDS0
 あたいはそのまんま三馬鹿をほっといて自分の部屋に戻ることにした。
 あのまんまシメてやっても良かったが、表のお人よしがそれを許してくれそうにもなかったからな。
 だが、あのままの状態で固まってた馬鹿姉どもの顔は見物だった。
 まさかいい子チャンの初音が、急にあんな暴言吐くたぁー思ってなかったんだろ。
(というか、待ってよ! 私明日どういう顔でお姉ちゃん達に会えばいいの!?)
 ケッ、うるせぇっ!
 ああいうのはいっぺんビシッと言ってやったほうがいいんだよ!
(……ていうか、悪いのは私達のほうなんだけど)
 そんな正論聞こえねぇな!
 とにかくとっとと寝るぜ。まったく少年の野郎は殴れねぇしなんて日だ。
 そう思ってあたいが寝床に入ったところ……
 カチン、と窓に何か当たる音がした。
 ん……? なんだ、誰か石でも当てやがったか?
 そう思ったあたいは窓を開ける。するとそこには……

A 少年がいた
B 詩子がいた
C 鎧を着けた女がいた
D ……気のせいか。誰もいねえな
239名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 20:30:08 ID:RTh02r+c0
A
240名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 20:44:13 ID:K0vQGaDS0
「なっ……!?」
 あたいは目を疑った。
 そこにいたのは……帰ったとばかり思ってた、あのフカシこいた野郎の姿。
 ……上等だ! 今すぐ降りて決着つけてやるぜ!
「ダメぇっ!!」
(んなっ……またテメェ勝手に人の体を!!)
「元々これは私の体だよ! 暴力はダメ!!」
(甘いんだよ! あたいにやられっ放しでいろってのか!?)
「ダメなものはダメ! とにかく、少年さんがまだ何か用があるみたいなんだから、
 ひとまずは話を聞く! もちろんお姉ちゃん達には気づかれないようにね!!」

 私は渋る裏を必死で抑えながらも、庭にこっそり向かう。
 庭では一人月夜を背に受けながら、少年さんが庭石に腰掛けていた。
「や、また会ったね」
「……帰ったんじゃなかったんですか?」
 私の質問に少年さんはクスリと笑う。
「そうしようかとも思ってたけど、肝心の用を済ませてなかったからさ」
「用……ですか?」
「そう。あの場で話そうかとも思ってたけど、
 どうやら君のお姉さん達は僕の事を歓迎していないみたいだから、
 少しまどろっこしいけれど、こんな方法をとらせてもらったよ」
 それは私もそう思う。
 ……っていうか、このシチュエーションって、
 まるで……逢引してるみたい。お姉ちゃん達に見つかったら何て言われるだろう。
241名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 20:44:53 ID:K0vQGaDS0
「単刀直入に言うよ。僕はね、君に相談したいことがあってここに来た」
「相談したいこと……ですか?」
「さっき、君言ってたろ? アレイが心配してるって」
「え? ええ……」
「実はね、相談したいことって他でもない、そのアレイのことなんだ。
 随分昔に彼女の面倒を見たことがあるんだけど、
 どういうわけか、彼女それ以来結構僕に接してくるようになってね」
「それは、そのアレイさんが……」
「……説明されなくても知ってるよ。僕はそこまで鈍感じゃない」
 私が話そうとしたところに、少年さんは途中でそう言った。
 え? それじゃ……少年さんは、アレイさんの気持ちに気づいてるってこと?
 それなのに、少年さんは行方をくらましてるってワケ!?
「君が何を思ってるか何となく分かる。
 僕が彼女の気持ちを弄んでるとでも思われてるかな?」
「…………」
「勿論そういうわけじゃないよ。ただ僕は彼女の元にいられない」
「ど、どうして……!?」
「聞きたい?」
 くすっと笑ってから、少年さんが暖かいような冷たいような、
 笑っているような怒っているような、そんななんとも言えない視線を私に投げかける。
 そして少年さんが次に言った言葉は……

A 「……実際問題僕みたいな甲斐性なしじゃ彼女を幸せに出来るわけないだろう?」
B 「実は僕、他に好きな人がいるんだよ」
C 「僕ね、実はこれでも妻子持ちなんだ」
D 「彼女より君の笑顔が欲しい。それじゃ理由にならないかな?」
242名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 20:47:48 ID:Jefw5XGB0
c
243名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 22:15:35 ID:K0vQGaDS0
「僕ね、実はこれでも妻子持ちなんだ」
 少年さんの爆弾発言。
「それって……マジですか?」
「こんな場面で嘘言っても、僕に得になることは何もないと思うな」
「それなら、その旨をしっかり伝えれば……」
「……言えるわけないだろう?」
 少年さんははぁっと大きなため息をつくと、そのまま空を見上げた。
 お月様の光に照らされた少年さんの顔は、
 本当に悩みぬいて困り果てたようにも見えなくもない。
「アレイが何十年僕のことを想ってくれてると思う?
 そんな一途な彼女の前で『あはは、悪いけど僕には妻も子も待ってるんだ。ゴメンネー』
 なーんて言ったとしたら……彼女が本当に自殺しかねない」
「……そこまでこじれる前にさっさと言っちゃえば良かったんじゃ」
「気づいたときには後の祭りだったんだよ。
 アレイの気持ちに気づくまでに十年かかった。その時点でもう後戻りは出来なかったんだ……」
 少年さんが頭を抱える。
 ……ていうか、少年さん鈍すぎだよ。
 自分に好意を持ってくれてる女の子の気持ちに、十年も気づかないなんて……。
「このままじゃいけないのは分かってる。分かってるんだけれど……本当のことが言えるはずもない。
 それで距離を置きつつ接し続けて早一世紀ほど……。もちろんこのままじゃいけないことは分かってるんだ。
 だから一度君に相談してみようか、と思って来たんだけれど……」
 ……少年さん、どこかの刑事兼教師も真っ青なほどの凄い優柔不断。
 こういう男の人に惚れると苦労するよね、アレイさんがちょっと可哀想になってきたよ。
 しかもそんなこと私に相談されても困るんだけど。
「あの、少年さん。あなたは……」

A アレイさんに本当のことをビシッと言うべきだ
B ……奥さんとアレイさんどっちが大好きなんですか?
C というかこの女の敵は裏に任せてボコボコにブチのめす
D その時、この誤解されそうな私と少年さんのツーショットをお姉ちゃんに見られた(人物指定 楓or梓or千鶴)
244名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 22:15:58 ID:/2s/8nI40
245名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 23:18:04 ID:wCIRVND/0
「少年さん、あなたはビシッとアレイさんに本当のことを言わなきゃならないと思う」
柄にも無く困っている少年さんに、わたしは少し突き放した感じで言った。
「少年さんは奥さんと子供の事を愛してるんでしょ?」
「………勿論だよ」
「アレイさんより?」
私の問いに、一瞬躊躇する少年さん、だけど。
「………そうだね」
はっきりと、返事をしてくれた。
「だったら結論は出てるじゃない、アレイさんには可愛そうだけど。
結局は少年さんが『ごめんなさい』を言わなきゃ問題は解決しないんだよ」
「………………」
ううっ、こんな話、私には重いよ。だけど折角私を頼ってきてくれたんだもの。
「今でも十分後戻りは難しいけれど。このままじゃ先に進む事も出来なくなっちゃう。
 アレイさんも、少年さんも」
「………………」
「少年さんも本当はわかっているはずだよ、誰かに相談しても。最後は自分の決断が必要だって」
「………そうだね、僕は誰かに後押しをしてほしかったんだろうね。
今まで逃げ回りすぎていたから、本当にしないといけないことを、自分で決めることすら出来なくなっていた」
「もう、終わりにしないといけないと思うよ。アレイさんのためにも少年さんのためにも」
「………………」

246名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 23:18:49 ID:wCIRVND/0


長い、長い沈黙の後、ポツリと少年さんが言葉を紡ぐ。

「……………そうだよね」

………ごめんなさい、アレイさん。


「ありがとう、こんな情けない相談に乗ってくれて」
去り際に少年さんがお礼を言ってくれた。
「いいの、私も少年さんの役に立ててよかったよ」
「それじゃ、僕は帰るよ。アレイさんのこともあるし、面倒な人達に捕まるといけないからね」
「うん、奥さんと子供を大切にしてね」
夜の帳の中に消える少年さんを見送り、私はそっと、お姉ちゃん達に気づかれないように部屋に戻った。


A 深夜、わたしは今までのことを思い出しながら眠りについた
B 翌朝、わたしは詩子さん達に少年さんはもう何処にも居ない事を告げた
C 数日後、わたしに消印のない封筒が……少年さんからの手紙だった
247名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 23:19:38 ID:dIAgHJUN0
Cとか
248名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 23:35:34 ID:K0vQGaDS0
 それから数日後、私宛に一通の手紙が届いた。
 消印のない手紙。
 つまり誰かが直接私の家のポストに入れたもの。
 もう誰がこの手紙を出したのか、何となく分かる。
(ケッ、そんなもったいぶるんじゃねーよ)
 裏が茶々を入れるけどとりあえず無視。
(全く……あの野郎、あんな顔して一家の主だとお?
 本当に下らねぇーっ! 一発ぶん殴ってやりたかったぜ!!)
 ダメだよ、そんなことは。
 まったく……裏は本当に乱暴なんだから。振り回される私の身にもなって欲しいよ。

 私は封を切る。そこに入っていたのは……

A 先日のお礼と、どうにかうまくケリをつけることが出来たという旨の手紙
B 実はまだうまくアレイに切り出せなくて困っているという内容の手紙
C 助けてアレイに殺される とだけ書かれた手紙
D 少年さんの奥さんとお子さんと思われる人が映っていた写真
E 上記(A〜D)+おならぷぅ(A〜D指定)
249名無しさんだよもん:2005/12/09(金) 23:36:10 ID:wCIRVND/0
250名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 00:05:39 ID:Xbfv3zPR0
こんにちは初音ちゃん、そちらは変わりありませんか。
こちらはどうやら上手く話がまとまりました。
アレイさんに本当の事、僕には妻も子もいる事。
アレイさんのことは愛せない事を正直に話しました。
アレイさんは泣いて泣いて泣きじゃくってしまいました。
「どうしてもっと早く言ってくれなかったのですか」と責められもしました。
だけど、最後には「私の一方的な片思いだったんです、迷惑をかけてごめんなさい」と。
許してくれました。
初音ちゃんの相談のおかげです。
ありがとう。
本当にありがとう。
愚かで身勝手な僕の相談に乗ってくれて。
時間が、アレイさんの悲しみを癒してくれると思いたいです。

追伸、カツアゲはほどほどに。
寒さが厳しい季節になったので裸はやめといたほうがいいと思うよ。

それでは、暫くは魔界にいなきゃならないので会えないと思うけど。
お元気で。


「少年さん、上手くいったんだ、良かったぁ〜」
(ケッ、あんな軟弱ヤローはアタイがボコってやったのによぉ)
「もう、そんなこと言わないの」
まだブツクサ言っている裏を余所に、わたしは手紙を大切に机の引き出しに入れた。
少年さん、返事は書けないけれど奥さんと子供を大切にね………



A エピローグ1 初音の変わらない日常
B エピローグ2 少年一家の夫婦喧嘩
C エピローグ3 龍二やらあゆやらのボヤキ
251名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 00:06:30 ID:lASXOK3m0
B
252名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 00:08:13 ID:o28pGMBe0
全部エピローグかよ…グッパイ館長
253名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 00:27:37 ID:aLY7L15z0
「ふぅ……」
 とりあえず僕は一息ついた。
 あれからどれぐらい経っただろう。初音ちゃんには随分迷惑をかけた。
 だから僕の新居に今度招待してあげるべきかな。
 ……まあ、魔界なんだけど。
「あなたに振り回されるこっちの身にもなってほしいわ」
 と、そこで僕の妻による冷たい視線。
 うんごめんね。確かに人間なのに無理やり魔界に連れてきちゃって悪かったよね。
「本当ゴメン。だってさ、流石に人間界に居づらいし……」
「……そういう問題で片付けないで」
「だから悪かったよ、ちゃんとほとぼりが冷めた頃には戻るから」
「いつ?」
「う〜ん……天皇が三代ぐらい変わってからかな」
「……ふざけないで!!」
 怒鳴り声が頭に響く。
 いや、本当に悪かった。悪かったからそこまで怒らないで欲しいな。
 僕の娘もつぶらな瞳でこっちを見つめたままだ。
「大体あなたが誰にでも優しくするから!」
「ごめん、本当に悪かったって!」
「……まあ、そういう所が好きなんだけど」
 えっ?
 チラッとそんなこと言って彼女はそっぽを向く。
「今……好きって言ってくれたよね? いつも滅多に言わないのに」
「あーもう、どうでもいいでしょ!」
「ちょ、ちょっともう一回言ってくれないかな? ねえ郁美……」
 ……やれやれ、僕は魔界でも当分彼女の尻に敷かれっぱなしかな。

To be Continued?
254名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 00:28:10 ID:aLY7L15z0
しまった……ラストでやっちゃいけない誤字やった。
255名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 00:29:56 ID:o28pGMBe0
これは新たな展開の予感!?
256名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 00:32:25 ID:aLY7L15z0
         '´  ̄ ヽ 
       i liノハ从リ 
         ヽリ ゚ ‐゚ノ 
       _φ___⊂)_     以上、この話は私が撮影した。
     /旦/三/ /|    新しい新作にも期待しておいて。
      l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l  |
      | 撮影 適当 |/
つーわけで次回作の主役を
A Routes
B ONE
C まじかる☆アンティーク
D Planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜
E ToHeart2
F Tears to Tiara
G 天使のいない12月
H 痕
I 誰彼
J Kanon
K こみっくパーティー
L To Heart
M Filsnown
N ナイトライター(with 雀鬼's)
O 鎖
P 雫
Q うたわれるもの
R AIR
S CLANNAD
T White Album T
U テネレッツァ
V MOON.
257名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 00:32:53 ID:lASXOK3m0
E
258名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 00:39:57 ID:aLY7L15z0
A 柚原このみ
B 向坂環
C 小牧愛佳
D 十波由真
E ルーシー・マリア・ミソラ
F 姫百合珊瑚
G 姫百合瑠璃
H 笹森花梨
I 草壁優季
J 柚原春夏
K 向坂雄二
L 河野貴明
M 小牧郁乃
N イルファ
O 長瀬源蔵(ダニエル)
P 山田ミチル
Q 吉岡チエ
R 玲於奈
S 薫子
T カスミ
U 久寿川ささら
259名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 00:40:12 ID:Xbfv3zPR0
260名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 00:40:12 ID:o28pGMBe0
I
261名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 00:41:08 ID:o28pGMBe0
やられた…おめ>>259
262名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 00:46:32 ID:T3zEQ/Fh0
知っている人はこんにちは、知らない人は始めまして。
お菓子と紅茶と書庫が大好きな小牧愛佳です。
リーフストックでドラムも担当しました。

私は今………


A 何故か魔法少女をしています
B ファンタジーな世界でお姫様をしています
C 大学を卒業後、警察官をしています
D 書庫を守るために生徒会長に立候補しました
263名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 00:47:55 ID:lASXOK3m0
D
264名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 00:48:00 ID:o28pGMBe0
B
265名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 01:20:39 ID:ezv9XPrJ0
書庫を守る為に次期生徒会長選に立候補することを決意しました。

私の通う学園の書庫は、それはとても大きくて、広くて、本がたくさんあって素晴らしいところです。
私がここに通うことを決めたのも、まだ本土にいた頃、その話を耳にして凄く心惹かれたからなんです。
でも、他の生徒の皆さんは、

「一度入ると出るのに一月かかる」
「図書委員以外は99%遭難する」
「不思議なダンジョンも真っ青」

と不満だらけのようで、来年度には取り壊されることがほぼ決定となってしまいました。

ですが、この決定を覆す方法が一つだけあります。
それは生徒会長になること。
この学園は、世界各地から変人奇人超人一般人が集まる所で、学生の自治権利がとても強く認められています。
その中でも生徒会長は、学生全ての頂点に立ち、その権力は絶対。
一国の統治者に勝るとも劣らないとの触れ込みで、生徒会長になりさえすればあらゆることが思うがままなんです。

けどそう、それだけの『力』を得る機会である生徒会長選。
制することが出来るのはその権力に見合う実力を誇示し、数多いる対立候補を破った者のみ。
学園全土に潜むありとあらゆる人材が、時に手を組み、陣営を形成し、候補者を擁立し、
時に裏切り、妨害工作を仕掛け、騒ぎに便乗して事件を起こす。文字通りの一大戦争が繰り広げられるのです。

正直、無謀な気もします。

でもとりあえず私、できるところまで頑張ろうと思います。

さしあたっては……

A.選挙戦をサポートしてくれる人材を探す。
B.他の出馬予定者の情報を仕入れる。
C.立候補の手続きをしにいく。
266名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 01:21:24 ID:jRZDbnyn0
267名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 01:21:33 ID:aLY7L15z0
Aかねえ
268名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 01:36:26 ID:80LSOxTX0
「ねえ由真?あたしの他にはどんな人が立候補してるのかな?」
 そうあたしはあたしの後援会長を勤めてくれている親友の由真に尋ねます。
「そういやさっき新聞部が候補者名簿配ってたわね」
 そう言って由真は名簿を取り出します。
 その名簿の中にはやたらと個性の強そうな方たちが何人かいました。
 うう。このままじゃあたしじゃ太刀打ちできないかも。
「う〜ん。やっぱり他の候補者のこともちゃんと調べておいた方がいいかなあ」
「まあ、それが普通でしょうね」
 とそっけない返事です。眼鏡かけてるときの由真は大概こんな感じです。
 さて誰から調べましょうか。

A 学園にスパイラルを巻き起こす 木田恵美梨
B メイド学食設立を 向坂雄二
C 桜並木を残そう 坂上智代
D 電波で世界征服の前に学園征服 長瀬祐介
269名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 01:37:26 ID:ezv9XPrJ0
270名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 01:51:57 ID:T3zEQ/Fh0
学園の前にある坂道、別名「四年坂」
何でも上りきるのに四年は掛かるのといわれるほど長い長い坂道。
「いつ発売されるのだろう」とか「はぁ……あんぱんっ」
など、不思議な声が聞こえてくる坂道。
そこに植えられている何十何百本もの桜、その桜による桜並木。
春には美しい桜吹雪を見せてくれます。
ですけど近年
「維持費が掛かりすぎる」「毛虫に迷惑している」「枯葉の掃除が大変」と
桜並木を切り倒し、商店や学生寮の拡張が叫ばれ。
とうとう桜並木の排除が決定したそうです。
坂上智代さんはそんな桜並木を守ろうと、美しい桜並木は保護するべきだと主張し
この生徒会選挙にうって出たそうです。

「なかなか手強そうじゃない、大丈夫? 愛佳」
「うーん、やれるだけやるしかないよ」
軽く調べた話はこれぐらいです。


A もっと坂上さんのことを調べてみる
B 他の立候補者も調べてみる(立候補者を指定)
C むしろ坂上さんと共闘できないか模索してみる
271名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 01:53:56 ID:JMVqPQXP0
B 恵美梨
272名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 02:20:54 ID:ynw4BKnq0
「生徒会選挙にもスパイラルの時代」
という謎のお題目を掲げ立候補した木田恵美梨さん。
彼女については情報があまり得られませんでした。
というより、誰かに聞いてもそんな人はいないとか、
久弥という人に誘拐されたとか鹿に食われたとか
要領を得ない答えしか返ってこないのです。
これでは生徒会に立候補した目的や動機すら解りません。
中には「螺旋に巻き込まれたくなければ彼女に関わるな」なんて
意味の分からない事を言う人もいましたし。

しかし、選挙では必ず相手になる人なのに何の情報も得られず諦めて良いのでしょうか?
A ひとまず恵美梨の事は後回しにする
B 意地でも彼女の事を調べる
C そこに久瀬という男が話しかけてきた。彼女の知人らしい
273名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 02:21:40 ID:T3zEQ/Fh0
274名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 02:22:03 ID:MFMdvFP80
CCCcCCcC
275名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 02:42:02 ID:J+6FYgMn0
なに、この旧図書館と離修竜之介は。
誰がリシュリューになるか楽しみですわ。
276名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 04:28:53 ID:/Z2t3vlE0
「君かい? 木田さんについて調べてるのは?」
あたしに話しかけてきたのは眼鏡をかけた男の人。

「あの…どちらさまですか?」
「ああ、自己紹介を忘れたな。僕は久瀬、小牧さんが木田さんについて調べていることに少し興味を持ってね」
「はあ、そうですか」
この人は何の目的があるんだろうと、あたしの怪訝な表情を察したのか彼は
「僕は木田さんとある程度面識がある」と言った。
「本当ですか!?」
色んな人に木田さんのことを聞いても曖昧な答えしか返ってこなかったので
彼の存在はとても貴重です。

「それで木田さんとは何者なんですか?」
早速核心に触れる質問をする。
「なかなか難しい質問だなあ……」
苦笑する久瀬君。何が難しいのでしょうか。
「彼女はひょんなことから異界に触れたがためにそれに取り込まれ、自身もまた異界の一部となってしまったんだ」
「???」
「今では彼女の痕跡は学園で囁かれる噂だけだ」
「あのう……全然わからないんですけど」
「まあ幽霊みたいな物だと思っておいたらいい」
幽霊……余計ややこしい話になってきました。

「小牧さん、僕も君の選挙活動を手伝おうと思うんだ」
「えっ……また突然……?」
「君と一緒にいれば木田さんはいずれ現れる、そんな気がしてね。いいかな?」
「ええ、構いませんよ」
少し得体の知れない人だけど、味方は多いほうが良いですしね。

A 久瀬君に木田さんと昔何があったのか聞いてみる
B 他の立候補者も調べてみる(人物指定)
C 由真と合流してこれからの事について話し合う
277名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 05:04:53 ID:t9WKCI480
A
278名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 07:18:28 ID:jS1v5P250
「えっとぉ……それで久瀬さんは木田さんとはどういうご関係なんでしょうか?」
 そうあたしは尋ねます。どうしてそんなに木田さんに会いたがっているのかなあと
 素朴に疑問に思います。
「うむ。彼女との過去か…それならば……qswでfrtgyhじゅいkぉ;p」
「へ?」
「いや……なんでもない……あれは……prvげgqspzkぎゃうdぇ:q」
「えっ?えっ?」
 どうしたことでしょうか久瀬さんは意味の分からない奇声を突然あげだしました。
 大丈夫かなあこの人。
「くっ……またか……彼女のことを語ろうとするといつもこうだ……」
 悔しげに久瀬さんは唇を噛み締めます。ひょっとしてこれが例の螺旋の効果というやつなんでしょうか。
「なにはともあれ僕は今、彼女との接点が少しでも欲しい。とりあえず僕に君の選挙参謀を任せてくれないか?」
「ええ……それは構わないですけど……」
「こう見えても僕は地元の学校にいた頃は生徒会長を勤めていたこともある。選挙戦はプロだ。」
「そうなんですか?」
「うむ。だから選挙戦のいろはは全て僕は熟知している。泥船に乗ったつもりで板前ヘイラッシャイ!!」
 なんか最後の台詞だけ変な感じになっちゃってますけど経験者の久瀬さんが味方になってくれるのは心強いです。
 これは思わぬ収穫かも。
「それじゃあよろしくお願いします」
「ああ、こちらからも頼む。 」
 心強い味方もできたことですし一旦戻りましょう
「…………ふふ木田君……ふふふ…今度こそ…サンディエゴ…ニューヨーク…いっしょに分ち合って……
 げるるん……ひさやん……一緒に…へぎょ……ふふふふふふ……」
 なんか怪しいことブツブツ言ってますけど聞かなかったことにします。大丈夫かなこの人。
279名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 07:18:54 ID:jS1v5P250

「お帰り愛佳。誰?そいつ」
「ああ、こちらは久瀬さん。あたしの選挙参謀を買ってでてくれたの。」
「久瀬だ。よろしく頼む。」
 帰って来たあたしは由真に久瀬さんを紹介します。由真は少し物珍しそうに久瀬さんを眺めたあと
 何か思い出したのかポンと手を打ちます。
「ああ、そうそうあんたのいない間にね……」
「あたしのいない間に?」

A 選挙管理委員会からの通知。立候補者は推薦人の署名を5人分集めて速やかに提出
B 他の候補者からのあいさつ回り なんとライバル発言をしに対立候補がきていた
C 放送部から小牧愛佳候補に政見放送の日程の通知
 

(Bの候補は>>268以外からも自由に出して構いません)
280名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 07:22:10 ID:LHH+hnle0
B
月島瑠璃子
281名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 11:31:18 ID:jS1v5P250
 ちりちり ちりちり ちりちり ちりちり
 あれ?なんだろう?静電気かな。なにかちりちりしてる。
 ふいに感じた違和感に少し戸惑うけれども気のせいかと思って
 由真に問い直します。
「それであたしのいない間にどうしたの。由真。………由真?」
 視線を由真のほうに向きなおすと何か由真の様子がおかしい。
 目が虚ろでなんか呆然として……
「由真?」
「ぁ……あ、あぁ……っつ……!」
「!?」
「ふぁぁっ!はぁっ!ああんっ!ひぅんっ!駄目ぇぇ!そこは違うのぉぉ!
 あひぃぃぃっ!!ひやぁぁぁぁっ!!」
「ゆ……由真ぁっ!!」
 どういうことか突然に由真は甘い嬌声をあげはじめたの。
 ちょっと由真。どうしちゃったの?
「ひきぃぃぃっ!駄目っ…お尻……きひぃぃぃぃぃ!!キツイ……止め…
 許して…くひぃぃやぁぁぁぁぁぁ!」
「ちょっと由真!由真ぁぁっ!!」
 どうしちゃったの由真!?何がなんだか分かんないよ。
 由真がそんないやらしい声上げて喘いで……由真が壊れちゃった。
「そ…そこ…弱いの…あっ…くふぁぁっ……ひぃ……くふぅぅぅぅぅう!!
 やっ……あっ……ひやっ…ひやぁぁぁぁぁぁっ!!」
 ひぇぇぇぇ!!。由真がぶっ倒れちゃったぁぁ!。ひくひく痙攣起してるぅぅ!!
282名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 11:32:06 ID:jS1v5P250
 どうしよう。どうしたらいいのあたし?あれ……?
 なんだろうなんかもやもやした気分……
 待って、このままじゃ……このままじゃ!!
 駄目!止めて……入ってこないで……あたしまでおかしくなっちゃう!!
「クスクスクス。いけない。いけない。やりすぎちゃったよ。」
「へ?」
 すると突然かかる声とともにあたしの中のもやもやした気分も消えちゃった。
 どういうことだろう。振り返ってみるとそこには女の子が1人いた。
「長瀬ちゃん。電波届いた?」
「……あぅぅ……あぅ……ぅ……」
 そうクスクス微笑みながらその女の子は由真にたずねるの。由真はとても答えられる状態じゃないけど。
「あ……あのう………」
 一体誰なんだろうこの人。そういえばさっき由真も何か言いかけて……
「はじめましてだね。愛佳ちゃん。私は月島瑠璃子だよ。今度生徒会長選挙に私も立候補するんだ。
 ふふふ。ライバルだね。」
 えぇぇぇ!!この人も候補者なの!?
「今日は挨拶に来ただけだよ。ちょっと悪ふざけ過ぎちゃったけどね」
「あ……それは……どうも……」
 うぅ……完全に気圧されちゃってるぅぅ……このままじゃ会長選挙をまともに戦っていけないよぅ。
「それじゃあね。愛佳ちゃん」
 そういって月島さんは去っていった。
「あひ……あひひひ…もう……らめぇ……」
 あとには呂律も回らなくなっちゃった由真と呆然とするあたし。後は久瀬さんが残されていた。


A 候補者調査を続ける
B 一旦ここで選挙戦の計画を立てる。
C 矢継ぎ早にさらなる来客?
283名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 11:56:54 ID:RM6LEvSy0
c
284名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 14:17:49 ID:T3zEQ/Fh0
「おひりぃ……らめぇ………イっちゃふ……」
さっきより少しは落ち着いたようですが、まだ意識がまともではありません。
「大丈夫? 由真、しっかりして」
由真を介抱する私、そして唸る久瀬さん。
「ううん、月島瑠璃子か……厄介な存在だな」
「どうしよう……あんな不思議な力を持っている人がいたら、生徒会選挙どころじゃないですよ」
私は落ち込んでしまいます、私大丈夫でしょうか。

コンコン、ガチャ
あれ、またお客さんかな?
「失礼します、こちらに小牧愛佳さんはいますか?」


A 「私は魔術研究会の者です、魔道書がある書庫を守ってくれるというので応援に来ました」(魔法が使える人間を指定)
B 「長瀬祐介って言います。瑠璃子ちゃんが酷いことをしたって聞いて謝りに来ました」
C 「あなたと同じように生徒会長に立候補した坂上智代だ、少し話がしたくて来た」
D その他に生徒会長に立候補した人間が尋ねてきた(>>268に限らず人物を指定してください)
285名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 14:19:56 ID:LHH+hnle0
D
千紗
286名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 23:40:23 ID:NLrNrxxY0
先に初音主役の話のタイトルを決めよう。
ということで

A 爪痕
B 二重人格少女ハツネ
C 少年時代
D 消えたうぐぅ
E A few strange days of HATUNE
F 俺が自分で決める
287名無しさんだよもん:2005/12/10(土) 23:41:13 ID:S0IVO4fJ0
C
288名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 01:40:14 ID:/thxWlFs0
「にゃあぁ〜、こんにちはです。千紗は塚本千紗って言います。
千紗も生徒会長に立候補したですよ、今日は挨拶回りです」
来客は塚本千紗さんという猫っぽい女の子で、これまた同じく生徒会長に立候補した人でした。
「千紗、生徒会長に当選した暁には学園の印刷業務を全部塚本印刷で済ませたいです。
 そうすれば塚本印刷はうっはうはですよ、貧乏脱出間違いなしです」
あわわっ、最初から職権乱用を狙っています。
「そんな訳で、もし宣伝ポスターを作りたくなったら塚本印刷を尋ねてください。
 ライバル同志でも、迅速丁寧な仕事でポスターからビラまで印刷するですよ」
そういって千紗ちゃんは丁寧に名刺までくれました。
「ではでは、健闘を祈ってるですよ」


営業活動とも言えない挨拶が終わった後
私と久瀬さんは落ち着いてきた由真を挟んで塚本さんについて話し合っていました。
「……あんな小さな娘も家のために生徒会選挙に出馬するんですね」
「そうみたいだね、印刷屋を営んでいるみたいだから宣伝には力をいれるだろうし……
ただ、選挙目的はかなり不純というか金儲け中心だけどね」


A 「すいません、瑠璃子さんが迷惑をかけたそうで……」と長瀬祐介という男の人が現れた
B 「とりあえず、選挙期日や選挙活動のルールを確認してみましょうか」と私は提案した
C 「そうですね、まず巨大書庫を保護することに賛成の団体に協力を要請しましょうか」久瀬さんがそう提案してくれた
289名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 01:42:12 ID:YGxA3Obf0
290名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 06:49:28 ID:VM4B++da0
「失礼します。小牧愛佳さんはいますか?瑠璃子さんが迷惑をかけたようで」
後ろを振り返るとまたまた人が立っていました。
今度はごく普通の男性のようです。
「あの…瑠璃子さんの関係者でしょうか?」
「ええ、僕の名は長瀬祐介。月島瑠璃子さんの選挙参謀を努めさせてもらっているのですが…」
「あーーーーーーーーーーーッッッッッ!!」

その時突然、男性の顔を見た由真が大声を上げました。
「なんで、なんであんたがここにいんのよ!!」
「由真?由真なのか!?」
由真を見て祐介さんも驚いています。知り合いなのでしょうか?
「よりにもよって由真に電波流したのか瑠璃子さんは…全くもう」
「失礼だが、君は十波くんとは知り合いなのかね?」
「十波?誰の事ですか?」
「今君が見て驚いた女性だよ」
「由真が?ははは、何を言ってるんですか。彼女はなが…」

「わーわーわーわーわーーーー!!」
そこまで祐介さんが話すと今度は由真が大慌てで祐介さんの口を塞ぎ、
そのまま二人で部屋の奥へ行ってしまいました。
「ちょ、ちょっとどうしたんだい由真」
「…黙ってて」
「何をだい?僕も由真も同じ長瀬一族じゃないか、それがどうかしたの?」
「だからそれを黙っててって言ってんのよ」
「何故?…まさかまだ誰にも言ってないのかい?」
「うっさいわね!人には理由があんのよ色々と!」
「なんで怒ってるんだ。僕はこの広い学園内で身内に会えて喜んでるのに」
「長瀬だとバレると都合が悪いのよ!!」
291名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 06:51:24 ID:VM4B++da0
「どうして?」
「あんたに言う必要はないわよ!」
「あの愛佳って人は、君の親友だろ?前に僕にも嬉しそうに話したじゃないか」
「そ、それがどうかしたの!?」
「あの人にもまだ黙っているのかい?」

なんだか口論になっているようです。ここはあたしが止めないと…
「そこまでにしたまえ!!」
…その前に久瀬さんが止めに入ってくれました。
「長瀬君と言ったね。君は十波君とはどういう関係なのかね?」
「いや、関係も何も…」
「突然会ったにも関わらず由真と呼び捨て。よほど親しいか、無礼な輩でなければ言わない言い方だが」
「わかった、わかったわよ!!あたしが話すわ」
興奮していた由真もようやく落ち着いたようで、ゆっくりと話し始めました。

「この長瀬祐介って男はね…」
A 「あたしの血縁にあたる親戚よ」自分が長瀬一族なのも含め全て正直に話しだした
B 「あたしの遠い親戚よ」親戚なのは認めたが自分が長瀬一族なのは黙っていた
C 「ただの友人よ」完全にすっとぼけた
D 「別れた恋人よ」完全にぶっちゃけた!!

そしてもう一つ、
小牧愛佳は十波由真が実は長瀬由真だという事を…

1 長瀬を名乗らない理由も含め完全に知っている
2 長瀬だと知ってはいるが理由までは知らない(由真が話さない)
3 知らないが、薄々感付いている
4 全く知らなかった
292名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 06:58:17 ID:QdQtcc6e0
これは…ややこしくなりそうなDの2で!!
293名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 11:02:28 ID:5ghRMTwu0
「別れた恋人よっ!」
「ぶっ!!!」
「えええっ〜〜っ!」
「ほぅ……」
由真の突然の暴露に三者三様反応する……
え〜、そうなんだ……由真ってばいつの間に……
「ちょっと、由真突然なに言ってる……僕たちは単に……もが」
「いいから、ちょっと」
由真は祐介さんを引きずって、少し離れたところへ移動してボソボソ話を始めた……
「どういうことだよ、由真……君とは何にも……というか、君ずいぶん昔と性格変わってない?」
「いいから、話を合わせなさいよ……」
「だからって、そんな根も葉もないことを……」
「うるさい、ゴチャゴチャ言うとあんたが本当に付き合ってる恋人の前で、あることないこと言いふらすわよ……」
「ちょwwwwおまぁあぁwwww」
「………」
なんだか盛り上がってるなぁ……これが愛情のもつれ?
「待たせたわね……まぁ、そういう理由でそういう事よ……」
「うううう……実は昔付き合っていたらしい祐介です」
「ほう……しかし、そうすると十波君は引き抜かれる……情報流出の危険性もはらんでる訳か……」
「や、もう縁は完全に切れちゃってるし、こいつのことは全然大丈夫だから」
「そうそう、由真とは全然もう、それに僕には今付き合ってる人が居るし」
あたふた、言い訳を始める二人……
「でも、そうなんだ……従兄弟同士ってのは知ってたけど……付き合ってたこともあっただなんで……まるでドラマみたいだね」
294名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 11:02:38 ID:5ghRMTwu0
『ぶばぁっ!!!』
二人して突然噴出す……あれ?どうしたの??
「ななななな、なんで知ってんの?」
「なんで……って、前に長瀬先生が自分の甥と姪が同じ学校に通ってるって言って、由真のことがそうだって言ってて、ふ〜んそうなんだって話してただけだけど」
「叔父さんあんたか……忘れてたわ、委員ちょマジック……orz」
「……意味ないし……由真……人の人生まで巻き込まないでよ」
あっ、なんか二人して涙ぐんでる……なんだろうね〜
「でも、なんで隠してたの?別に気にしないのに」
「いいじゃない、ほら祐介も行った、行った。こっちも忙しいんだから」
「わかったよ……ああ、瑠璃子ちゃんには言っておくから、ごめんね。小牧さんこれからはライバルだけどよろしく」
「うん、こっちこそ、よろしく〜」
「それじゃあね……あっ、そうそう最後に立候補した一人はすごい強烈だから気を付けてね……スパイラルから戻ってきたって言ってるし……」
そのまま、戸を開けて去っていく祐介さん……『なっ、おま、雅史うひょぉぉ』
ガラガラ……
「やぁ、こんにちは小牧さん」
入れ違いに誰かが来た……誰?
「何か立て込んでいたみたいだね……何かあったの?」
……あ、この人
「えっと、確か……」
「何か用かね……佐藤雅史」
295名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 11:02:46 ID:5ghRMTwu0
そう、確か◎○●部?のエース?……佐藤雅史くん?
「そう、ヌードフェン○ング部のエース、佐藤雅史です」
いつも、さわやかな……えーと、えーと……変態?頭の中が真っ白になっていく、認識出来ないのがこれ幸い?
この人パンツ穿いてないぃぃぃぃっっ!!下半身むき出しの人は何食わぬ顔をして握手を求めてきた……
「なに、僕も今度性徒怪鳥……ゲフン……性徒会長に立候補したんだ、だから挨拶に、ねっ」
にこやかに挨拶をする雅史君……先頭の一文字は言い直さないんだ……
「ほぅ、何のつもりだ変態無勢が……まぁいい、貴様は木田君くぁwせdrftyふじk……ううう、彼女との接点イヤッフッゥウゥx
くそ、まぁいいっ!!いずれは此方から出向くつもりだったのだ……ちょうどいい」
「あははははっ、スパイラル症候群が完治していないみたいだね……もっとも君も十分おかしい人に分類されるんだけどねぇ」
う〜〜〜っ、変な人ばかりが来てるけど何なのもうっ!
「小牧さん、まだまだ君の知らない闇がこの世界には在るということさ……」
「ふん、貴様の目的は一体何だ?」
「別に?魔王だし……力を取り戻して、浩之を公然とペットにして、他の生徒全員をマル○レ×学園みたいにしてみようかと」
真っ直ぐな目をして爽やかに言い切った……うわ……真性だ……この人、頭がおかしいよ……
「まぁ、今日のところはライバルに挨拶に来ただけだから、安心していいよ……これ、陣中見舞いね」
はにかみながら、箱を渡される……あっ、白皇屋のどら焼きだ
「ああ知ってるかな?この選挙の告示は超先生の死んだ日なんだよ……じゃね、奈良、ララパルーザ、へギョ〜」
意味不明の別れの挨拶を残して去っていく、変態魔王さん……世の中広い……別に広くなくても良いと思うんです
「ふ〜〜っ、厄介なやつが出てきたものだ……奴は本当に何してくるのか判らん、小牧君も気を付けるように……
あと、さっきのどら焼きは焼却炉に投げ込むように……」

(ノ ̄ー ̄)ノ :・’.::・>+○┏┛焼却炉┗┓

黄色い煙が出てきて、空から、カラスが一杯落ちてきました……ぐすん


A あれ?由真が居ない?ってひっとして雅史君が連れてっちゃった?
B そういえば、超先生って?
C また、誰か来た……今度は誰?(指定)
296名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 11:06:59 ID:lWCFmVe90
C でそろそろまともな候補も 智代
297名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 11:08:54 ID:rlmcFS200
B
298名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 17:04:31 ID:zG7StKdY0
>>293-295
選択肢も挟まないで魔王雅史なんて色物だしてるし
リコールするのが賢明じゃないか。
299名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 17:31:47 ID:wz7qle080
あんまり頻繁なリコールは嫌だけどこれはね………

A >>293-295には悪いけどリコールする
B 雅史は出てこなかったことにして295−296から続ける
C 現状のまま続ける
300名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 17:33:17 ID:Dxa4GlmU0
301名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 18:30:14 ID:d//+JZnQ0
>>298
見事なまでに圧力団体ですな愚痴スレは。
愚痴スレの皆様の意向を図ってないとまともにかけないってことですね。
そうですか。そうですか。うぷぷぷぷぷ。
302名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 18:34:53 ID:sXd5PDDN0
381  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 13:19

選択も挟まずに魔王ネタの雅史だとかスパイラルだとかはいい加減お腹いっぱい
勘弁してほしい
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382  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 15:44

案の定来たな。前回はそれで引っ張りきったんで良かったんだが今回も続けたのはまずった。
でもいいのかい>>381
これで路線の引っ張り合いも勃発するかもしれんぜ
極端な例だがタリエシンはそれで止まったからな
303名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 18:35:17 ID:sXd5PDDN0
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383  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 15:49

引っ張り合い起こしたくなければ愚痴るなというのもまた無茶な話だと思う。
だからこその選択肢だろう。
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384  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 15:51

つーかただの挑発だろう
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385  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 16:28

挑発?>>381がか?
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386  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 16:39

>>381じゃなくて>>382が挑発なんだろ
「勝手に雅史を出して悪かった、だけど引っ張り合いで停滞が嫌なら
 このまま俺の思うとおりに雅史を暴れさせろ」っていう
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387  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 16:40

雅史出した人間は荒らしに認定か
304名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 18:35:56 ID:sXd5PDDN0
388  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 16:48

それで納得する人が多いんならいいんじゃない?
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389  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 16:49

空気読めてなかったのは確かだな
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390  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 16:50

雅史出した本スレ293−295さんは
力入れて面白おかしく話を続けようとはしてくれていて
(由真と愛佳の掛け合いとか)
それは良くって面白かったけど
それまで会長候補は全部選択で選ばれてたのに
いきなり選択もなく投入して、しかもさんざん過去ネタ・内輪ネタが
議論された後なのにスパイラルの雅史という点はどうにも庇いきれない
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391  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 16:50

魔王がどうとかより単純に2連続登場は飽きる
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305名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 18:36:59 ID:sXd5PDDN0
392  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 16:52

382もまずったと言ってるのなら、そのまま引き下がっておけば問題ないのに。
まだ恵美梨自体だって登場してないんだし。
もし他に382路線を支持する書き手がいるなら多少面倒になるかもしれんが。
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393  382  2005/12/11(Sun) 16:55

…戻ってきたらエライ事に
疑問を書いてみただけなんだけどなぁ
とにかく俺は本スレでは書いてないよ。魔王雅史に愛着は無いし
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394  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 17:02

>>382
まー確かに381ただの毎度恒例の書きにくくさせるだけの愚痴だとは思うけど
もう少し書きようはなかったの?
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395  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 17:05

・・・はぁ、また俺の本スレが王様ゲームになるのか
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396  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 17:10

もう注目されてまで書きたい人って少なくなってきたんじゃないかと思うよ。
俺はもう戻るの嫌だし。
306名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 18:37:30 ID:sXd5PDDN0
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397  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 17:17

>>396
別に煽る意図はないが純粋に何を言ってるかわからない。
注目ってなんのことだ?
戻るってどこに戻ってなにをするんだ?
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398  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 17:22

すまん。ぼんやり書いたもんだから思い切り省略しまくってるなこの文章。
支援板で色々言われながら書くのは辛いんじゃないかなって言いたかっただけだ。
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399  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 17:31

いや、むしろ俺はいかにしてニヤニヤしながら魔王雅史を出した奴が
絶望のどん底に突き落とされるような魔王雅史の退場劇を演出するか
ニヤニヤしながら考えてますよ?
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400  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 17:53

魔王雅史はどうよと思うけどこの分だと選択肢挟まずにキャラ出したらリコールってな具合になりそうだな。
逆を言えば選択肢さえ挟めばどんな状況で誰を出しても通ることになりそうだな。
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307名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 18:38:08 ID:sXd5PDDN0
401  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 17:59

そのあたりは最後は書き手と選択者の良心に委ねられる
これ以上騒動になったり荒れたりしないことを切に祈るよ
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402  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 18:23

なにあれ?あの程度でリコール?
馬鹿か?お前ら?
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403  名前を選択して下さい  2005/12/11(Sun) 18:27

あんな軽々しいリコールの使用したらまた愚痴スレは圧力団体とか言い出す奴出てくるだろう
今回はこれでしょうがないけど勇み足すぎだ
本スレ299氏ね!本スレが荒れたらどうしてくれる!
308名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 18:47:17 ID:bNCUieX60
>>299はリコール権の乱用と思われます

A >>299自体をリコール
B >>300 の選択どおりに続ける
309名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 18:48:38 ID:Qbo2qLOp0
泥沼になるだけだからB
310名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 18:51:59 ID:CoEeY2ay0
っていうかよ魔王雅史が気に入らんのなら
速攻退場するような続き書けばいいだけのことじゃん。
そんなぐらいも思いつかないの?愚痴スレのアホは?
311名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 18:58:08 ID:3SiqrPWa0
そして学園にコロニーが落ちましたとさ。

BADEND13 強制打ち切り

A このまま続けてもモチベーション維持出来そうにないし打ち切りでいいや。愛佳と由真は鬼門だな。
B >>311氏ね。続けるぞ。
312名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 18:58:44 ID:CoEeY2ay0
313>>293-295 雅史削り版:2005/12/11(日) 19:03:10 ID:37R/5ZnS0
「別れた恋人よっ!」
「ぶっ!!!」
「えええっ〜〜っ!」
「ほぅ……」
由真の突然の暴露に三者三様反応する……
え〜、そうなんだ……由真ってばいつの間に……
「ちょっと、由真突然なに言ってる……僕たちは単に……もが」
「いいから、ちょっと」
由真は祐介さんを引きずって、少し離れたところへ移動してボソボソ話を始めた……
「どういうことだよ、由真……君とは何にも……というか、君ずいぶん昔と性格変わってない?」
「いいから、話を合わせなさいよ……」
「だからって、そんな根も葉もないことを……」
「うるさい、ゴチャゴチャ言うとあんたが本当に付き合ってる恋人の前で、あることないこと言いふらすわよ……」
「ちょwwwwおまぁあぁwwww」
「………」
なんだか盛り上がってるなぁ……これが愛情のもつれ?
「待たせたわね……まぁ、そういう理由でそういう事よ……」
「うううう……実は昔付き合っていたらしい祐介です」
「ほう……しかし、そうすると十波君は引き抜かれる……情報流出の危険性もはらんでる訳か……」
「や、もう縁は完全に切れちゃってるし、こいつのことは全然大丈夫だから」
「そうそう、由真とは全然もう、それに僕には今付き合ってる人が居るし」
あたふた、言い訳を始める二人……
「でも、そうなんだ……従兄弟同士ってのは知ってたけど……付き合ってたこともあっただなんで……まるでドラマみたいだね」
314名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 19:05:59 ID:37R/5ZnS0
『ぶばぁっ!!!』
二人して突然噴出す……あれ?どうしたの??
「ななななな、なんで知ってんの?」
「なんで……って、前に長瀬先生が自分の甥と姪が同じ学校に通ってるって言って、由真のことがそうだって言ってて、ふ〜んそうなんだって話してただけだけど」
「叔父さんあんたか……忘れてたわ、委員ちょマジック……orz」
「……意味ないし……由真……人の人生まで巻き込まないでよ」
あっ、なんか二人して涙ぐんでる……なんだろうね〜
「でも、なんで隠してたの?別に気にしないのに」
「いいじゃない、ほら祐介も行った、行った。こっちも忙しいんだから」
「わかったよ……ああ、瑠璃子ちゃんには言っておくから、ごめんね。小牧さんこれからはライバルだけどよろしく」
「うん、こっちこそ、よろしく〜」
「それじゃあね……あっ、そうそうこの選挙の告示は超先生の死んだ日なんだって。知ってた?」
そのまま、戸を開けて去っていく祐介さん

A そういえば、超先生って?
B また、誰か来た……今度は誰?(指定)
315名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 19:06:53 ID:37R/5ZnS0
これでBで智代ということで以下続けてくれ

あと荒れる元なので>>299みたいな安易なリコール選択は程ほどにしてくれ
316名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 19:08:48 ID:1J8Zj0Tq0
と、安易なリコールそのものをやった315が申しております。
317名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 19:10:30 ID:U3+4K37p0
「失礼する、小牧愛佳さんはこちらですか?」
私たちの奇妙な会話を遮り、新たな来客です。
長髪が綺麗な、凛とした女の子。あ、この人は……
「私は二年の坂上智代、あなたと同じく生徒会長に立候補した者だ」
そうそう、さっき調べた坂上智代さん。
何だか女の子なのに武士みたいな喋り方ですね。
「こんにちは、私は二年の小牧愛佳です」
ええと、確かさっき少し調べたところでは坂上さんは『桜並木の保存』が公約でしたよね。


A 坂上さんの公約についてもう少し詳しく聞いてみる
B 「小牧さんの公約はどのようなものなのか」と坂上さんに聞かれました
C あらら、簡単な挨拶だけで坂上さん帰っちゃいました


よかった、書いている間に打ち切られたらどうしようかと思った。
318名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 19:13:13 ID:Qbo2qLOp0
A
319名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 19:37:13 ID:Ok1/Wm800
「同じ選挙戦を戦うもの同士、今日は挨拶に来た。互いに正々堂々よろしく頼む」
「はい。それはこちらもよろしくおねがいします。どうもわざわざありがとうございます」
 よかった。さっきから何かキャラクターの濃い人が続いたんでようやくまともそうな人に会えた気がする。
 そうだこの機会に坂上さんにちょっと質問してみよう。
「あのう……坂上さん。ちょっといいですか?」
「ん?何かな」
「坂上さんの公約の桜並木の保全についてなんですけど。どうして並木を守ろうと坂上さんは思ったのですか?」
「ふむ。それはだな……」

A 今後入学してくる自分の弟妹たちのために美しい景色を残してあげたいと思ったから
B 伐採業者と学園側の談合癒着の構図をひょんなことで耳にしたから
C 桜並木を観光スポットに活用した学園活性化策を思いついたから
D 並木周辺での毎年の花見を楽しみたいと言う多くの声に賛同したから
320名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 19:37:43 ID:sf3kBMbX0
まともにAで
321名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 20:56:58 ID:U3+4K37p0
「私達の弟や妹達に美しい桜並木を残したいからだ」
 うわぁ、凄く真面目な考えです。
「あの広大で美しい桜並木、しかし今その美しい光景が失われようとしている」
 だんだん坂上さんお話しに熱が入ってきました。
「だが、今広い桜並木を商店や学生寮の拡大にしろと土建屋は躍起になり
 それに乗じて学園の防衛を一部担っている軍事研究部は
  『桜並木の敷地をサバイバル演習場に変えろ』
 としつこく請願して
 料理部とフィッシング部、それに飼育部には
  『あの桜並木の桜でスモークサーモンやハムなんかの燻製を作れば美味しい』
 と言われたりしている」
 ふうっと、そこで坂上さんが一息つきました。
「新たな気持ちで入学してくる新入生達のためにも、私は桜並木を残そうと思ったんだ」



A 「………鷹文のためにもな」ポツリと、そんな言葉が最後に聞こえてきました。
B 「小牧さん、あなたはどうして書庫を守ろうしている?」今度は坂上さんに尋ねられました
C 「……これが私の公約だ、選挙活動はお互い正々堂々と戦おう」話を終え、颯爽と坂上さんは部屋を出てゆきました
322名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 20:59:59 ID:6YA9x54B0
B
323名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 21:00:39 ID:5SdoazRY0
B
324名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 21:48:52 ID:KZ2wlne4O
葉鍵学園ネタテラナツカシスw
325名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 21:53:22 ID:Ok1/Wm800
「ところで小牧さんの方はどうなんだ?書庫の保全を公約に掲げているそうだが」
「え?あたしですかっ!?」
 坂上さんに問いかけられてあたしは戸惑ってしまう。今の今まですごく真剣な坂上さんの話に
 聞き入ってたからだ。
「あたしは…そうですね…やっぱり自分が本が好きだってこともあるんですけど……」
 訥々とあたしは話しはじめる。言っちゃってもいいかな。坂上さんには素直に話しちゃってもいいような気がした。
「きっかけはうちの妹かなあ。あの娘、体が弱くて……中々学校とか通えなかったから……
 近い内に転入してこれるんですけど……何分今までが今までだったし……
 多分…友達づきあいとか最初は難しいだろうから色々と上手くいかなかったこととかあったとき……
 あの娘の拠り所になる場所があればいいかなって思って…あたしもあの娘も読書は好きだし……」
 そこまで言って気づく。あれ?これって完全に個人的理由だよね。とても選挙の公約とかそういうのじゃ……
「あ…あっ…あぁぁぁっ!そ…それだけじゃないですよ別に!ほら、あれだけ貴重な本がたくさん眠ってるのに
 書庫を潰しちゃうのはもったいないなとか、もっと多くのみんなに書庫の本の素晴らしさを知ってもらいたいなとか……」
 慌てて取り繕うあたし。駄目だよう。自爆しちゃったよ。坂上さんもきっと呆れてるだろうし……
「あはは……やっぱり駄目ですよね…こんな個人的な動機じゃ……」
 ポツリと漏れる。やっぱり駄目なのかな。やっぱり自分の個人的な理由で生徒会長に立候補なんて……
326名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 21:53:41 ID:Ok1/Wm800
「いや……そんなことはない。」
「え?」
 すると坂上さんはあたしに対し軽く微笑んでいた。
「例えきっかけがどうあれそれは小牧さんが立候補するのに十分な理由だ。
 引け目を感じることはない。もっと堂々としていればいい。」
 そう坂上さんは励ましてくれた。あたしたちライバルなのに。
「まあ、演説のときにはそれ向きの理由を用意しておくにこしたことはないが
 私には小牧さんは妹思いの立派な姉に見える。私も見習いたいものだ」
 褒められちゃった。坂上さんに。そういえば坂上さんも弟さんや妹さんがいるって言ってたっけ。
「それじゃあ選挙ではこちらも全力で挑むので。どちらが勝っても恨みっこは無しだな」
「あ、はい。あたしの方もそうしますから」
 そう言って坂上さんは去っていった。あたしは意気消沈しかけていたのを少しだけ持ち直すことができた。
 ありがとう。坂上さん。ようし。選挙に向けて頑張るぞ。

A 今後の選挙の対策について話し合う 
B ここで一度自分を含む各候補の現在の支持状況をチェックしてみる
C ふと郁乃の顔が恋しくなった。電話かけようかな。
327名無しさんだよもん:2005/12/11(日) 21:59:29 ID:UN95sl0e0
A
328名無しさんだよもん:2005/12/12(月) 02:26:04 ID:NBRZ1wpC0
 今後の選挙の対策について話し合おうと思います。
「何か意見がある人は、挙げて貰えますか?」
「まずはメリットだな。 小牧君の目的…ではなく、公約の書庫の存続と言うメリットが
 他の生徒に認められれば、選挙戦を有利に運べる。それに、目的が一致するのなら
 有能な人材を集める事も出来ると思う」
 久瀬さんは戸板に水が流れるように理路整然と自分の意見を述べました。
「はぁ…そうですね、確かに」
「…まさかそんなのも決めないで立候補したのかね、君は」
「……はい、書庫がなくなるって聞いていてもたってもいられず、勢いで…」
 私は恥ずかしさに頭を下げてしょげてしまいました。
「書庫ってどんな所だっけ? あたしは図書館は普通に使った事しかないから知らないのよ」
「僕もだな。 この図書館は非常に多くの蔵書があるとは聞いているが…」
「えっと、では私が説明します」

─葉鍵学園図書館─
 世界最大の蔵書を誇る図書館と言われ、一説には異世界の書物もあると言われているが、
実際に一般生徒が利用できるのは地上部分までで、書庫の地下部分のは地図すらなく、
危険な怪物が蠢く迷宮と化している。深部には貴重な蔵書がある可能性が非常に高いと言われているが、
それを持ち帰ったものは誰もいないと言う。戦闘不能になったら、傷は残らず入り口付近に何故か
戻っているので、度胸試しに挑戦し、痛い目にあって教師に注意を受ける生徒は後を絶たない。
329名無しさんだよもん:2005/12/12(月) 02:26:33 ID:NBRZ1wpC0
「ねぇ、それって不思議なダンジョンのパ…」
「それはここでは言わない約束だ」
 久瀬さんからのツッコミが由真の言葉を遮る。
「しかし、貴重な本があるのなら、それを前面に出せばいいのでは?」
「はい。 ですが、前述の通り、それを確認できた人はまだいないんです。 老朽化が激しいし、
 度胸試しをする生徒が後を絶たないので、危険を取り除く為に取り壊してしまおう、
 って話になったって長瀬先生が…」
「ふむ…ならば現実に価値のある本が見つかれば存続に繋がる可能性が出てくるのでは?」
「んー、けどそんなに危ないのなら無理に手を出す必要はないんじゃないの?
 生徒会長になっちゃえば権限でなんとかなるんだし」
 二人の意見は尤もです。久瀬さんの意見はメリットが大きいですが、一般人の私たちにはハイリスク。
 それに探検に助力してくれる協力者が必要です。対する由真の意見は書庫の存続を第一点に考えるのなら、
 まずは生徒会長になることを優先させるという事。どちらも甲乙付けがたいですが、私は──

A 久瀬さんの意見を採る事にした
B 由真の意見を採る事にした
330名無しさんだよもん:2005/12/12(月) 02:47:31 ID:Fb4ZK5FI0
B
331名無しさんだよもん:2005/12/12(月) 02:47:33 ID:FsP6mob00
B
332名無しさんだよもん:2005/12/12(月) 02:48:02 ID:+pyspnVs0
ヌワンギダンジョンの再来か?

A
333名無しさんだよもん:2005/12/12(月) 07:25:57 ID:2Rza1Dia0
「う〜ん。書庫探索してるとそれだけで選挙期間が終わっちゃいそう」
「どっかの漫画でも似たような展開あったわよね」
「むう……確かに期間も限られてはいることであるし……これもいたしかたないか……」
 というわけで書庫探索はやらない方向に決まりました。あたしは結構やってみたら楽しいだろうなあと思ったんだけど
 実際やるとなるとそれの準備だけで選挙活動期間つぶれちゃいそうだから。
「ならば地道に正攻法で挑むとするか。よし」
 そういって久瀬さんは黒板に何か書きはじめました。
 書かれていたのは地盤、鞄、看板といった単語。どういう意味かなあ?
「選挙の基本は地盤、鞄、看板。要するに人脈、資金力、知名度。
 これらが選挙においてものを言うのは古今東西どこでも変わらない」
「地盤と看板はともかく鞄なんてどう使うのよ。まさか買収するわけじゃあるまいし」
「確かに一般の選挙と違って学内の選挙では資金力はそれほどは求められない
 これはひとまず置いておくとして地盤と看板だ」
 久瀬さんの講義はまだまだ続きます。さすがに経験者だけあってよどみがないです。
「まず地盤だ。主に学内においてはこれは部活動や委員会が中心となる。
 予算での便宜をちらつかせながら指示を勝ち取る方法や
 あるいはその部員の中で親しいものに票のとりまとめを頼む方法。
 部を一つ抱き込むことで部員の固定票が手に入る寸法だ。」
 地盤かぁ……う〜んあたしにはあんまり向いてそうもないなあ……
 票のとりまとめとか便宜とか……そういうのあんまり乗り気じゃないし……
「次に看板。実際この手の選挙は目立った者勝ちの傾向も強い。
 その場のノリで投票するやからも多いからな。そのときに知名度が高ければ有利になる。
 イメージ戦略で押していくという形になる」
 う〜ん。あたしってあんまり目立つ方じゃないからそっちも苦手かも……
 うぅ……勢いで立候補しちゃったけどやっぱり無謀だったかも……
334名無しさんだよもん:2005/12/12(月) 07:26:53 ID:2Rza1Dia0
「ちなみに対立候補の中では現在地盤では月島君が優勢だ。何分彼女の兄は元生徒会長だからな。
 その地盤がそのまま継承されている。加えて参謀の長瀬君が親戚筋を活用して既に
 喫茶部、骨董部、メイドロボ研究会などの支持をかき集めている」
「祐介のやつ…………」
 由真はなんだか面白くなさそうな顔してる。まあ従兄弟同士で元恋人(注 それは由真のでっち上げ)が敵方だからしょうがないよね。
「看板では坂上君だ。彼女の武勇伝は伝え聞くだけでもかなりのものだ。
 つい先ほども学園に押し寄せた不良の大群を彼女1人で蹴散らした。
 以来、学内で彼女は男女を問わずヒーロー扱いだ。心酔している者も多い」
「文化祭のとき金髪の不良が空中に64回蹴り飛ばされたわよねえ。あれはほんと凄かった」
 そんなことも聞いたことがあったなあ。う〜ん。やっぱり凄いなあ。坂上さん。
 運動神経バツグンだし、成績優秀だしスタイルもよくて美人だし……
 あたしは成績の方は自信あるけどとろいし……そんなに美人じゃないし……
 いけない。また落ち込んできちゃった。
「さて、ここでこれから我々が取るべき方針だ。
 人脈の確保を優先するか。小牧君の知名度、印象度のアップを優先的に図るか…
 そこで僕が提唱するのは……

A まだ手付かずの大手の部活動、委員会がある。それを篭絡することからはじめよう
B ここは地道に小牧君の交友関係から支持基盤を引き出そう 意外と掘り出し物がみつかるかも
C やはりイメージ戦略が有効だ。今ここに小牧愛佳学園アイドル化計画を提案する
D 所詮選挙は弱肉強食。対立候補の潰しにとりかかろう。
335名無しさんだよもん:2005/12/12(月) 07:31:12 ID:dxkn+rlt0
336名無しさんだよもん:2005/12/12(月) 12:36:56 ID:tvaRdY9Q0
「そこで僕が提唱するのは未だ手つかずの部活動の取り込みだ。
 最低限度の組織票は確保しておかないと選挙戦が後々まで苦しくなる」
 そう久瀬さんは提案しました。考えてみればあたしってろくに支持者も確立してないのに
 立候補しちゃったんだよね。う〜ん、やっぱり甘く見てたかな。
「でも具体的にはどうすんのよ。票入れてくださいってお願いして支持してもらえる訳じゃないでしょ」
「うむ、その点についても考えてはいる。まず僕が先に言ったような便宜供与などの方法は駄目だ。
 そんなものは勝つ可能性の高い有力候補だからなせる業であるし、現状泡沫候補にすぎない我が陣営に
 望めるものではない。それに小牧君の性格上からも向いていない。」
 そうですよね。あたしもなんかそんなやり方で選挙に勝っても違うなあと思いますから。
 甘い考え方なのかもしれないけれど。
337名無しさんだよもん:2005/12/12(月) 12:38:21 ID:tvaRdY9Q0
「そこで公約を積極的に活用する。小牧君。君のマニュフェストは?」
「え?……はい……書庫を残すことですけれど………」
 そもそもそれが立候補の理由なんだし。でもこれで支持してくれる人がたくさんいるのかな?
「うむ。書庫の件に関しては現状とり潰しを容認する声が多数だ。
 しかし数多くあるこの学校の部活動の中にはあの書庫になんがしかの必要性を感じているもの。
 潜在的に書庫の存在が有益になりえるものがいくつもある。
 それらをまとめて一つの勢力にできれば有力な支持基盤が作れる。
 ここにめぼしい部活をリストアップしておいた」
「い……いつのまに作ったんですか?こんなリスト……」
「ふふふ、僕の準備に抜かりはない。早速売り込みをかけるべきと思うが……」
「そうですね……それじゃあ……」
 渡されたリストの中から売り込みをかける部活を選びます。まずどこにしましょうか?

A  オカルト研究会
B ミステリ研究部
C 工作員育成委員会
D その他 思いつく部活動を自由に指定 
338名無しさんだよもん:2005/12/12(月) 12:43:02 ID:Y6xhxF+o0
「ふむ……やはり支持基盤の確保だね」
「それって愛佳の交友関係から?」
 由真の問いかけに久瀬さんは軽く首を横に振ります。
「いや、それも後々必要になるだろうけど。
 まずは書庫に利害関係を持つ団体に協力を要請しよう」
 クイッと中指で眼鏡をかけなおして久瀬さんは続けます。
「問題点も多い書庫だけど、その膨大な蔵書と謎の存在から存続を要望する団体も多いはず。
 その団体の人達なら、書庫の保存を公約としている小牧さんに協力してくれるだろうし。
 投票のときは票田にもなってくれるはずだ」
 確かに、図書館で書庫のお仕事をしている間にもいろんな団体さんから
『書庫を無くさないでほしい』って言われました。
 私だけの問題じゃなく、書庫を愛する人みんなの問題です。
「どんな団体が書庫の存続を希望しているか……これは小牧さんの方が詳しいと思うけど」
「………そうですね、たくさんあって今全部をあげるのは難しいですけど」
「構わないさ、まずは一つ一つ回って行くべきだよ」
「そうですか、それじゃあまずは…………」



A 資料集めによく使っている漫画研究会
B 魔道書が目的なオカルト研究会
C ストレートに文芸部
D むしろ冒険が目的? RPG同好会
339名無しさんだよもん:2005/12/12(月) 12:43:59 ID:Y6xhxF+o0
340名無しさんだよもん:2005/12/12(月) 12:45:02 ID:Y6xhxF+o0
いや、遅れて申し訳ない、リロードすればよかった……orz
選択だけは出来てよかった
341名無しさんだよもん:2005/12/12(月) 23:16:10 ID:XJDeZzkB0
 オカルト研究会


 学園設立時に設立されていた、法術愛好会・魔法使い同好会・方術研究会などが
部員の人数規定、生徒会によるクラブ数削減政策、活動の活性化、部費確保エトセトラエトセトラ
という理由で合従連衡し、最終的に『オカルト研究会』としてまとまったもの。
主な活動はオカルトグッズの収拾・魔法等の研究・自己の魔力の向上などなど多岐にわたり
学園の治安を預かる警備団体「トゥスクル」「アヴァロン」へ出向する生徒も多い
学園でも屈指の有力部の一つでもある

 「ここがオカルト研究会ですか」
  久瀬さんが調べてくれたオカルト研究会の資料を読み終え
 私達は早速オカルト研究会を尋ねることにしました。
 「……これ、本物ですよね?」
 「その様だね、ここはおまじないなんかを扱っている訳じゃない、本物の魔法を操っているからね」
 部室の前のドアには山羊の剥製が吊り下げられていて雰囲気満点です。
 「来たれ魔道を極めんとする若人、会員絶賛募集中」
 「方術をきわめてあなたもオッパイを大きくしよう」
 「………………(文字が小さくて読みにくいです、どうも『交霊術も出来ます』と書いてあるみたい)」
 「スフィーさんホットケーキの代金払ってください」
 ただ、周りに張ってあるポスターはいかにも部活という感じですが。
 ……最後のは部員募集のポスターというより請求書みたいですけど。
 「さ、中へ入ろう、このまま立っていても協力は仰げないよ」
 久瀬さんに促され、私はオカルト研究会のドアを開けました。
 オカルト研究会の中にいた人は…………
342名無しさんだよもん:2005/12/12(月) 23:16:46 ID:XJDeZzkB0
中の部員と顧問を選択してください


A 来栖川芹香
B スフィー
C リアン
D 牧部なつみ
E カミュ

F 裏葉(顧問)
G ウルトリィ(顧問)
H オガム(顧問)

I その他原作で魔法等が使えた人物(顧問なら年相応の人を顧問と指定)
343名無しさんだよもん:2005/12/12(月) 23:19:41 ID:dxkn+rlt0
部員E
顧問Iでメイフィア
344名無しさんだよもん:2005/12/13(火) 00:08:16 ID:UjVODhGX0
あれ、かもりん会長がいないんですけど(棒読み)
345名無しさんだよもん:2005/12/13(火) 00:16:48 ID:weV/f4aY0
かもりんはミス研だとマジレス
346名無しさんだよもん:2005/12/13(火) 01:33:50 ID:AB+jtJswO
すひーは21歳のオトナの女だと猛抗議!
選ばれなかったからいーけど
347名無しさんだよもん:2005/12/13(火) 04:22:42 ID:JgfxHY5q0
 部室の中には、顧問と思しき女性と部員らしい少女が一人いました。
「すいません、今度の生徒会選挙に立候補した小牧愛佳です」
「後援会長の十波由真です」
「小牧さんの手助けをしている久瀬です」
 私達の挨拶にお二人も自己紹介をしてくれました。
「こんにちは、私はオカルト研究会の顧問メイフィアよ」
 顧問のメイフィア先生は、綺麗な金髪の大人の女性でスタイルも良くとても美人です。
「私はオカルト研究部員のカミュって言うの」
 こちらは黒い翼を生やした(この学園ではさして珍しくない)とっても胸が大きな少女です。
 ううぅ………負けてるよぉ
 とにかく、オカルト研究会の人に私達の話を聞いてもらわなきゃ。


348名無しさんだよもん:2005/12/13(火) 04:23:19 ID:JgfxHY5q0
「今度の生徒会選挙に『書庫の保存』を公約に立候補したのですけれど
 是非ともオカルト研究会さんにも協力をして欲しいのです」
「それはありがたいわね……これは願ってもない事なの。
 私達も書庫の廃止には猛烈に反対してきたんだけど
 力及ばず廃止の主張に押し切られちゃって困っていたところなの」
 ちょっと軽そうなところがあるメイフィアさんから溜息が漏れます。
「書庫がなくなるとカミュ達とっても困るの
 まだ知らない魔法や方術を研究できなくなるし
 ……その、時々腕試しをしないといけない場合もあるんだよ」
 腕試し……はちょっと物騒なので控えて欲しいところですけどね。
「それに、学園の治安を預かる団体に優秀な魔道士や法術士を提供できなくなると
 結果的に警備団体の能力低下、ひいては学園の安全保障に関わるんじゃないですか」
 久瀬さんの鋭い指摘。
 確かに、この巨大な学園ではトラブルや紛争が日常茶飯事。
 不良生徒達が集団で暴れたり、狂的科学部の発明が爆発したり、メイドロボ研究部のロボットが暴走したりと。
『騒乱という言葉はこの学園と結婚している、それも相思相愛』
 といわれるほどです。
 そんな毎日でも何とか学園生活が送れるのは
 各種警備団体の剣士さんに魔法使いさんや法術士さん達のおかげなのです。
「学園全体にも関わる事だし、オカルト研究会としても喜んで小牧さんを応援させてもらうわ」
 よかった、まず1団体から協力が得られて嬉しいです。
「投票の時には勿論愛佳さんに入れるけど、他に何か支援して欲しいことはある?」
 メイフィア先生のありがたい申し出に、私達は相談をします。



A 「よければオカルト研究会の会員を一名貸してもらえませんか?」(魔法等が使える人物を指定)
B 「いえ、今はまだ大丈夫です。また困ったときに相談しても構いませんか」
C 「……そうね、オカルト研究会に伝わるこれを貸してあげるわ」(何かマジックアイテムらしきものを指定)
349名無しさんだよもん:2005/12/13(火) 04:44:45 ID:8glBsQya0
ひとまずはBで。
350名無しさんだよもん:2005/12/13(火) 08:20:07 ID:3jvjmBIR0
「いえ……今日のところは特にはなにも……あ、でもまた相談したいことがあったらそのときはお願いできますか?」
「そう。分かったわ。困ったときはいつでもいらっしゃい。私たちでよければ力になるから」
 そう言ってくれたメイフェア先生にお辞儀をしてあたしたちはオカルト研究会を後にします。

「案外すんなりいったじゃない」
「ほんとだね。もっと苦労するんじゃないかと思ってたんだけど」
 部屋を出たところで一息をつくあたし達。正直こんなに上手くいくなんて思わなかったな。
「安心するにはまだ早い。オカルト研究会なんかは利害関係がモロに一致するところだ。
 こうして売込みをかけずとも小牧君の支持に回る公算の高いクラブだからね」
 と、久瀬さんが釘をさします。
「でもこうして直接小牧君が足を運ぶことに意味があるんだ。
 いくら利害関係が一致してはいてもよく知らない候補に票を入れるのは躊躇いがちにもなる。
 だから少しでも君という人間を広く知ってもらう必要性があるんだ」
 そうだよね。あたしも顔もよく知らない人に投票するのってなんだか気が引けるし……
 やっぱり経験者だけあって久瀬さんはよく気がつくなあ……
「それじゃあ次の部活へ足を運ぼうか。オカルト研究会のように組し易い部活ばかりじゃないから
 そこらへんは肝に命じておくことだね」
 
 次の部活を選びます

A ミステリ研究部
B 工作員育成委員会
C 漫画研究会
D RPG同好会
351名無しさんだよもん:2005/12/13(火) 08:30:09 ID:mfGvm2lf0
c
352名無しさんだよもん:2005/12/14(水) 00:48:29 ID:id8M/DX0O

「漫研…って、漫画研究会?」
「うん。あの人達も自分達が描く漫画の資料に使うって言ってよく本を借りて行くから」
漫研の部室に向かう道すがら、あたしは漫研の人達と書庫の関係を掻い摘んでふたりに説明します。
「なるほど、それなら確かに小牧君のマニュフェストとも利害が一致するな。悪くない選択だ。
それに確か漫研のOBには、プロの漫画家としてデビューしている人もいるそうだ」
「え、そうなんですか?」
それはちょっと初耳。
普段、滅多に漫画なんて読まないから、その辺はちょっと疎いかも。
「あ、アタシも聞いた事あるわそれ。確か雑誌の編集長になった人もいるんだっけ」
「ほう、それは僕も初耳だな。…まあ漫研と提携後にその辺りも含めて流布すれば、
多少強引だが、娯楽好きな生徒の浮動票を得れる可能性にも繋がる」
うーん、流石久瀬さん。本当に色々考えてます。
「……ただ、少々不安要素もあるのだけどね」
「「不安要素?」」
あたしと由真のオウム返しがぴったりハモった。
「ああ。何しろ漫画と言えば……と。説明する必要は無くなったか」
「え?……あっ」
あたし達から見て、漫研の部室を挟んでちょうど反対側。
廊下の先に見覚えのある女の子がいて、こっちに向かって歩いて来ています。
そして、その子はあたし達に気付くとぱっと明るい表情を見せました。
353名無しさんだよもん:2005/12/14(水) 00:50:57 ID:id8M/DX0O
「にゃあぁ〜。さっきの今ですけど、おひさしぶりですよ、愛佳さん」
彼女──塚本さんは屈託のない笑顔であたし達に挨拶してきました。
だけど、爪先だけはしっかりと漫研の部室に向いています。
「…不安要素って、コレ?」
「ああ。漫画家と印刷業者は切っても切れない縁だからね」
あたしの後ろで由真と久瀬さんがひそひそとそう話しています。
「愛佳さんも漫研にご用があるですか? でしたら千紗は後でも構わないから、お先にどうぞですよ」
「そうか。それでは有り難く…」
「待ちなさいよ。なんかアレあからさまに怪しいわよ。
何かの罠かも知れないじゃない?」
「そうかも知れないが…それは考えたところで判る事でもない。
ここは先に漫研の面々に会ってアドバンテージを取っておきたいところだ」
「うーーーん……ねえ、愛佳はどうしたい?」
「えっ? あ、あたし」
「そう。愛佳。立候補者本人」
「あ、あたしは……」


A 先に部室に入る
B 千紗を先に部室に入れる
354名無しさんだよもん:2005/12/14(水) 00:52:13 ID:Qh/eeWs70
355名無しさんだよもん:2005/12/14(水) 08:28:56 ID:P7tVCvuv0
「せっかくだから先にいかせてもらおうかな」
 あたし先に部室に入ることに決めました。ここで考えていたってはじまらないし
 というわけで中に入ります。
「ごめんくださ〜い。」
 部室に入るとなにやら皆さん作業をしてました。
 こちらを気にせず黙々と原稿に向かっています。
 どうしようかな。声をかけて邪魔するのもなんだし……
「ふみゅぅぅぅん!このままじゃ絶対に間に合わないぃぃぃぃ!!」
「ええい!この大馬鹿が!!毎回補習で時間潰しよってからに!」
 緑の髪の女の子がハリセンを持った眼鏡をかけた人にしばかれながらなにやら絵を描いていました。
 これっていわゆる修羅場ってやつかなあ。
(……ちょっ……どうすんのよ……こんなところに出くわしちゃって…売り込みなんて無理じゃない……)
(まあこんな状況で宣伝活動しても悪印象しか残さないだろうな。)
 皆さん取り込み中のようですしここは一旦引き下がった方が……
「おっ!?丁度ええところに!あんたらそこでぼさっと突っ立ってないでこっち手伝わんかい!」
「えっ!?」
 するとこちらに気がついた眼鏡の人があたし達に声をかけました。
 手伝うって何を?漫画を!?ええっ!!
「早よおせいや!こっちは一分一秒も無駄にできひんのやから!」
「えっ!?えっ!?」
「そっちの眼鏡の兄さんはベタ塗り頼むわ。
 詠美のバッタもんの嬢ちゃんは指定した番号のトーン貼ってや
 あんたは消しゴムかけ。そんぐらいならできるやろ」
「誰がバッタもんよ!誰がっ!」
「ベタ塗り……やってできなくもないが……」
「えっと……消しゴムって鉛筆の線を消せばいいんですよね……」
 あああ、なんかなし崩しに手伝わされてるぅぅ!ひょっとしてこれが塚本さんの狙いなのかなあ……
356名無しさんだよもん:2005/12/14(水) 08:29:39 ID:P7tVCvuv0
はたして原稿は……

A 余裕で完成。
B ギリギリで間に合うかどうか瀬戸際のライン。あれ?誰か援軍が来た。
C 間に合わない。締め切りは非情である。
C 滅茶苦茶になった 「何しくさる!このワレぇぇぇぇぇっ!!」
357名無しさんだよもん:2005/12/14(水) 08:33:52 ID:P7tVCvuv0
しまった……Cが二つ…orz……下のほうはDでお願いします
358名無しさんだよもん:2005/12/14(水) 08:37:15 ID:guY4oXLb0
Aやってあげないとねえ
359名無しさんだよもん:2005/12/14(水) 23:53:35 ID:zxrO52mO0
 目の前に束ねられるは出来立てホヤホヤの漫画。
「や、やったわ、原稿完成よ………」
「大バカ詠美もやればできるやんか、せやけどいい加減補習受けるノーミソをなんとかせぇ」
 叱られたりハリセンではたかれたり色々と大変でしたけど。
何とか原稿が完成しました、漫画の事はよく分からないですけど。
 なんと言うか充実感があります。
「慣れん事させてすまんかったなぁ、ありがとさん
ところで……あんたら何者や?」
 とっても強引な関西弁で眼鏡の女の人は、私達の名前も聞かずに無理矢理手伝わせていました。


「今回の生徒会長選挙に立候補しました小牧愛佳と言います」
「後援会長の十波由真です、なによ、『詠美バッタものの嬢ちゃん』って………」
「選挙参謀の久瀬です」
 私達の自己紹介の後に、お二人も名前を教えてくれました。
「いや〜、さっきは悪い事したわぁ。ウチは猪名川由宇、漫画研究会の者や」
「アタシはこみパのくいーんおぶくいーん、大庭詠美ちゃん様よ」
「まぁゆっくりしてや、今ちょっと顧問は外しとるけどうちらでよかったら話をきくで」
 先程原稿のお手伝いをしたおかげで、とっても友好的です。もしかして望みがあるかもしれません。
360名無しさんだよもん:2005/12/14(水) 23:54:04 ID:zxrO52mO0



「…………というわけで、書庫の保存のためにも漫画研究会さんにも協力をして欲しいんですよ」
「同人誌を描くための資料として、この学園の書庫は漫画研究会にとっても利用価値が高いはず。
 決して悪い話ではないと思うがどうだろうか?」
 私と久瀬さんは猪名川さんに協力をお願いをしてみました。
 塚本さんよりも先に印象を良くしていればもしかしたら……とも思いますが。
「………………小牧はんへの漫画研究会としての協力か」
一通り話を聞いて、目を閉じて腕組みをしています。



A 「ええやろ、さっき原稿の手伝いを引き受けてくれたしな。
   漫画研究会としては小牧はんを応援する。この猪名川由宇の名に賭けて約束するわ」
B 「う〜ん、あんたらには感謝してるけどウチの一存ではなぁ……
   最低でも部長と顧問にも話をしてもらえへんやろうか(こみパキャラで部長と顧問を指定)」
C 「にゃぁああぁ〜、由宇のお姉さん、詠美のお姉さん、その人たちより千紗を応援してほしいですぅ」
   そこへさっき廊下であった千紗ちゃんが入ってきた
361名無しさんだよもん:2005/12/14(水) 23:58:06 ID:EAz2X2vY0
B
362名無しさんだよもん:2005/12/14(水) 23:58:52 ID:EAz2X2vY0
顧問大志
部長は↓よろ
363名無しさんだよもん:2005/12/15(木) 00:00:27 ID:Zr74iXmE0
部長は長谷部彩で
364名無しさんだよもん:2005/12/15(木) 12:43:45 ID:6aARXy1J0
「う〜ん。そういう話になるとウチの一存ではどうにもなあ……
 先に顧問と部長に話通してくれへんか?」
「そ〜そ〜。一般ぴ〜ぽ〜がこのくいーんである詠美ちゃん様に
 力を貸して欲しいなら先に事務所の方を通して貰わないとね」
 スパコーンとハリセンの音が響きます。
「何すんのよ!パンダぁ!!」
「じゃかましいわ!ボケぇ!!おんどれのボケが撒いた修羅場手伝うてもろた
 相手にその態度はなんや!!この大バカ詠美がっ!!」
 あ、なんか喧嘩はじめちゃいました。あわわ、まだ話の途中なのに……
「それでその顧問と部長はどこにいるのだね。先ほどの話では今は外しているようだが…… 」
 と流れを断ち切るように入る久瀬さんのフォロー。
「ああ、顧問の大志はんやったらちと野暮用ではずしとるさかいけど
 もう少し待てば来る思うで。部長の彩はんは…… 」

A 予算編成の部長会議でもうすぐ戻ると思うわ 
B 今日は学校休んではるからまた明日出直してくれや
C 実は既にあんたらのすぐ側におるんやけど気づかへんかった?


365名無しさんだよもん:2005/12/15(木) 13:03:20 ID:8Jqd0it1O
Aいっとこ。
366名無しさんだよもん:2005/12/15(木) 16:07:38 ID:91zEGffN0
「彩はんも予算編成の部長会議に出とるけど、もうすぐ戻ると思うわ」
 また後日、と言う二度手間にならずほっとします。
「しっかし……ホンマによう似とるな、由真ちゃんコスプレって興味ないか?」
「コスプレって……なんか漫画のキャラクターの格好をするアレ? そ、そんなの興味ないわよ!」
「そんなんとはご挨拶やな、髪の毛を緑色に染めれば立派な詠美になれそうなのに」
「むきー! パンダがあたしのニセモノを作って陥れようとしている!」
「ま、大バカ詠美が二人もいたら。こみパが潰れてしまうかもしれんからな」
「ちょっと、何よさっきから、言っておくけど私はこの詠美さんなんかと全然似てないんだからね!」
367名無しさんだよもん:2005/12/15(木) 16:08:10 ID:91zEGffN0

ガラガラガラ
 不毛な会話を繰り返していた私達は、部室のドアが開く音で会話を終了させます。
「…………ただいま」
「ただ今帰ってきたぞマイ同志達よ、おや、そちらのお客さんたちは?」
 黒髪ロングで大人しそうな女の人と、緑色の髪をした眼鏡をかけた男の人が入ってきました。
「大志はんに彩はん、二人揃って丁度ええところに帰ってきたな」
「はじめまして、今回の生徒会長選挙に立候補した小牧愛佳です」
「後援会長の十波由真です」
「選挙参謀の久瀬です」
「ふむ、漫画研究会の顧問をしている九品仏大志だ」
「………部長の、長谷部彩です」
「この人達はな、今度取り壊されてまう書庫の保存を公約に立候補したんや
 大志はんも彩はんも書庫の取り壊しに反対しとったやろ」
「…………はい」
「確かに、あの深遠な書庫の奥に秘蔵された資料を失うのは
我が漫画研究会にとって痛恨の極みだ、今後世紀の残る傑作が生まれなくなったらどうする!」
「せやからウチら漫画研究会としては、小牧はんを応援すべきやと思うねん
 さっきも、ウチが無理矢理詠美の同人誌を手伝わせたときに上手い事手伝ってくれたし
 信用は置ける人たちやと思うで」
「…………私は、賛成です…………オリジナルには……とても役立つ資料が沢山あります」
 部長の彩さんはすぐに賛成してくれました。後は九品仏さんですけど……
 猪名川さんの説明の後、九品仏さんは私への返答に短い思案の時間を必要としました。
「ふうむ…………小牧愛佳と言ったな」
「はい」



A 「いいだろう、漫画研究会としては同志小牧に全面的に協力しよう」
B 「条件がある、当選したときには書庫にいくらか漫画を入れてくれないだろうか」
C 「参ったな……さっき廊下で塚本千紗にも協力を要請されて迷っているのだ」
368名無しさんだよもん:2005/12/15(木) 16:10:26 ID:y5mChLAC0
A
369名無しさんだよもん:2005/12/15(木) 23:04:41 ID:91zEGffN0
「よかろう! 同士小牧よ! 我輩たち漫画研究会としては同志小牧に全面的に協力しよう!」
 ああ良かった、九品仏さんも私達に協力してくれるようです。
「ありがとうございます! 九品仏さん」
「例には及ばぬ、我々の覇業のためにもマイシスター愛佳には奮闘してもらうぞ」

「にゃあぁ〜、ちょっと待って下さい。千紗を忘れては困りますぅ〜」
 私が顧問の九品仏先生にお礼を言った直後、先程廊下で会った千紗さんが飛び込んできました。
「千紗も今回の生徒会長選挙に立候補したですよ
漫画研究会としては是非是非千紗を応援してほしいです」
 あわわっ、そんなぁ、せっかく九品仏先生達が協力を約束してくれたところなのに困ります。
 慌てて九品仏さんのほうを見ると、千紗さんを残念そうな表情で見つめています。
「………残念だが塚本千紗よ、今回は漫画研究会として同志の応援は出来ない」
「え、でも、千紗いつも皆さんのために同人誌印刷してきたですよ」
「それは良く分かっているし感謝している。しかし同志千紗を応援できない理由は幾つかある。
 まず第一に、同志千紗の公約は『印刷業務を塚本印刷に切り替える』と言うものだ。
 このような露骨な己の利益を誘導した政策など支持されるとは思えない。
 第二に、同志千紗の支持基盤の薄さだ。我輩たち漫画研究会以外に同志千紗を応援するような団体は皆無と言っていい。
大抵の他のクラブ・同好会などは印刷屋に頼むほど印刷をしない、せいぜいコピー機か学校指定の印刷機を使うからな。
そして第三に、話を聞くと同志由宇と同志詠美が原稿で困っている際に、同志愛佳を先に部屋に入らせたそうではないか。
戦略としては認めなくも無いが……やはり選挙の際には野望を持ちつつも誠実な人間を選びたくなるのだ」
 (まぁ、ウチは千紗ちぃに任せたら原稿がダメになるやろうから手伝う言うても断ったやろうけどな)
370名無しさんだよもん:2005/12/15(木) 23:05:16 ID:91zEGffN0

「…………………そうですか、千紗、残念です。千紗、生徒会長になって
お仕事いっぱい取ってきてお父さんやお母さんに楽させたかったです…………」
 しょんぼりと落ち込んでしまう千紗ちゃん、何だか可哀想です……
「気を落とすな同志千紗よ、選挙などに頼らずとも、同志千紗には立派な印刷技術がある
 真面目に仕事に励んだほうが生徒会長に立候補するよりもよっぽど儲かるぞ」
「そ、そうですか」
「モチのロンだ! むしろ生徒会選挙のポスターやビラをこれから依頼するかもしれんのだぞ」
 落ち込んでいた千紗ちゃんも、九品仏さんの励ましと仕事の注文に幾分元気を取り戻したみたいです。
 久瀬さんも九品仏先生が気になるみたい。
(一度落としてから持ち上げて今後の関係に悪影響を与えないようにする……九品仏先生は策士だな)
「千紗……千紗頑張ります、印刷が必要になったときは
迅速丁寧、良心価格の塚本印刷をよろしくお願いしますね」
 千紗ちゃんは最後に笑顔で漫画研究会を出て行きました。


千紗ちゃんが部室を出た後、私達も漫画研究会の皆さんに挨拶をして退室しました。
「やりましたね、漫画研究会さんも協力してくれるみたいですよ」
「そうだね……有力団体である『オカルト研究会』と『漫画研究会』の協力を取り付けたのは実に大きな収穫だ
 『オカルト研究会』は学園の治安に深く関わっている、警備団体の票も入る事になるだろうし
 『漫画研究会』と言う一つのメディアが広報を支援してくれるのも心強い」
「ところでさぁ、後どれくらいの団体をまわる訳?」
由真の疑問も思うところがあります、この巨大な学園には大小無数の団体があります。
『書庫の保存』に協力してくれる団体全部をまわるのは流石に無理と思います。
「ふむ………とりあえず後最低1・2団体の協力を得てから。
各団体の代表とともに選挙戦略を話し合うべきだと考えているよ」
「それじゃあ次は何処へ行きましょうか?」


A RPG同好会
B 工作員育成愛好会
C その他関連しそうな団体名
371名無しさんだよもん:2005/12/15(木) 23:06:18 ID:OTg81jDZ0
A
372名無しさんだよもん:2005/12/15(木) 23:52:22 ID:9+NQyq2c0
「このRPG同好会というのはどうでしょうか?」
 リストの中でたまたまそんな名前が目に付いたので久瀬さんに尋ねます。
 確か書庫を蔵書目的ではなくダンジョン探検を楽しむために活用してるって前に聞いたことがあるけれど。
「彼らにとって書庫は格好の探索場所だよ。学内であそこほど複雑怪奇な難所はないからね。
 またいわゆる剣と魔法といった類のものに普段から慣れ親しんでいる彼らは
 先だって赴いたオカルト研究会とも繋がりが深い。だから利害的には申し分はないのだが……」
 そこまで言って久瀬さんは言いよどみます。一体どうしたんだろう?
「ただあそこの顧問は自分が実力を認めた相手でないと余り力を貸したがらなくてね。
 行くのはいいが……何らかの課題が課されることを覚悟しないといけないだろう」
「なんか厄介な予感。まさかいまから書庫行って貴重な蔵書ゲットして来いとか言われないでしょうね」
「う〜ん。流石にそうなると困っちゃうなあ……」
 ダンジョン探索とかってさっきの原稿のお手伝いよりも大変そう。もっと時間に余裕のあるときならいいんだけど……
「まあそうなると限ったわけじゃない。とにかく行ってみるだけでもした方がいい。
 今日の選挙活動時間も限られているからね」
 確かに一日の選挙活動には選挙管理委員会から時刻の指定がされています。
 さっき漫研の方で結構時間使っちゃったから今日は回れるとしてもここが最後になるかも。
 だったら早く行こう。少しでも時間を大切にしたいから。

RPG同好会の顧問を選択してください
A ティリア
B ハクオロ
C アロウン
373名無しさんだよもん:2005/12/15(木) 23:56:54 ID:OTg81jDZ0
C
374名無しさんだよもん:2005/12/16(金) 12:53:29 ID:0Y011poS0

RPG同好会の顧問アロウン先生
アロウン先生自身も無類の強さを持っており一部の学生から「魔王さま」とも呼ばれている

コンコン
「ああ、開いているからどうぞ」
「失礼します」
 ガチャ
 中から聞こえてきた声に応じて、あたしはドアを開けてRPG研究会に足を踏み入れました。
 部室内には、赤いマフラーに黒い服を着た精悍な男性……顧問のアロウン先生がいました。
「おや、君はよく書庫で手伝いをしてくれる………」
「はい、小牧愛佳です。今回の生徒会長選挙に立候補しました」
「後援会長の十波由真です」
「久瀬です、小牧君の選挙参謀をしています」
「小牧君は書庫探索で何度か顔をあわせているが、他の二人は初めてだな。RPG同好会の顧問、アロウンだ」
「あ、あの、今日はアロウン先生にお願いがあってきたんです」
 あたしはずいっと前に出てアロウン先生にお願いしました。
 今までは結構久瀬さんにも助けていただきましたし。それは凄く感謝しているんですが。
 アロウン先生は自分が認めた相手で無いと力を貸さない人。
 男の人は苦手ですけど、ちゃんと自分の言葉でアロウン先生を説得しなくちゃ。
375名無しさんだよもん:2005/12/16(金) 12:53:56 ID:0Y011poS0

「今度、書庫が取り壊されてしまうのはアロウン先生も知っていますよね。
 そ、それで、あたしは書庫の保存を公約に生徒会長に立候補したんですけれど。
 ぜ、是非ともRPG同好会さんにも協力をして欲しいんです。
 書庫が無くなると、RPG同好会さんも冒険をする機会が減ってしまうし。
 この学園の安全を守る、警備団体としての能力の低下にも繋がるので。
 見過ごすわけにはいかないと思うんですよ」
 ああ、緊張して一気に喋ってしまいました。
 チラッとアロウン先生を見ると、苦笑したような顔をしています。
「そんなに緊張しなくてもいいさ、小牧君の言いたい事は十分伝わった」
 今度は久瀬さんや由真のほうを見ます。
「参謀や後援会長にも恵まれているようだな
さっきオカルト研究会からも『出来れば小牧君に協力して欲しい』と言われたよ」
 これなら、すんなりと話が進むのかな……
「だが、俺としてはやはり自分で小牧君がRPG同好会として応援すべきかどうか判断したい、そこでだが………」


A 「俺の出す幾つかの問いかけに正しく答えてみろ」(クイズ)
B 「腕利きの部長を貸すから創意工夫して書庫から貴重な本を探してみろ」
   (部長指定、TtT・うたわれ・フィルスでの戦闘要員)
C 「……ひとつ俺と剣を構えてみろ」
376名無しさんだよもん:2005/12/16(金) 13:00:58 ID:9plz3xr50
>>42
377名無しさんだよもん:2005/12/16(金) 13:01:30 ID:9plz3xr50
なぜに>>42がw
378名無しさんだよもん:2005/12/16(金) 13:23:20 ID:0Y011poS0
これは……376はBを選んだの?
その場合は人物選択もお願いしたんだけど……
379名無しさんだよもん:2005/12/16(金) 13:34:36 ID:z/kvFUGx0
376が選択していないんで

オクタヴィア
380名無しさんだよもん:2005/12/16(金) 14:11:39 ID:i4BbhGIg0
「軽い腕試しをさせてもらう。君たちにはこれから書庫から貴重な蔵書をとってきて貰おうか」
 あたしたちの予想は見事に的中しちゃいました。今から書庫か……
 時間大丈夫かな?あたしたちだけでなんとかなるかなあ?
「多分不安に思っているだろうから言っておこう。時間に関しては心配はいらない。
 実は丁度よく今日の夜間に探索許可をとっていてね。君たちはウチの部長の手伝いの
 体験入部員ということにしておく。これなら体裁は整う」
 どうやら活動時間の規定はなんとかなりそうです。ダンジョン探索の方も腕利きの部長さんがいるのなら
 あたしたちだけで探索するよりも何倍もマシですし。
「あくまでもリーダーは君だ。君の指導力を見させてもらう。
 君に人の上に立つ資質があるか否か見極めさせてもらう。いいかね?」
「はい。しっかりやってみせます」
「うん、いい返事だ。それじゃあオクタヴィア。後のことは任せる」
 あたしの返事に満足そうに頷いてからアロウン先生は部長さんに声をかけます。
 金髪の美人な女の人です。剣なんか持ってるけどあれ本物かなあ?
 ともあれこうしてあたし達一行の書庫探索ははじまります。
 ようし。頑張って見つけるぞ。

A このまま書庫へ直行。
B ちょっと待ちたまえ。餞別だ。アロウン先生が何かくれた
C 話は聞いた助太刀しようと助っ人が現れた(オカルト研または漫研から)
381名無しさんだよもん:2005/12/16(金) 14:20:12 ID:EdzYbFg00
アロウン様がなんか礼儀正しいなw
A
382名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 00:29:47 ID:09ioeBqt0

―葉鍵学園図書館 書庫―

「初源の時代から現在に至るまでの世界中の禁書・聖典・魔道書・稀覯本が収めている」
「この世界に存在しない本がある、葉鍵学園の図書館書庫に無い本だ」
「葉鍵界のミスカトニック」
「アレキサンドリア図書館の体現」
 と、呼び名に事欠かない私の大好きな書庫。
 ですが、その無数の魔道書・禁書の影響から怪異が発生し、魑魅魍魎、モンスターの類が跋扈していて
 階を降りれば降りるほど、奥へ進めば進むほど書庫は複雑に。モンスターは強力になります。
「書庫の最下層に何があるのか、興味を持つものは多い。
 ただしその興味を行動に移した人間の数だけ、気絶した体が入り口に積み上げられた」
 地下は何階まであるか誰も知らず、一説には異世界に繋がっているのではないかと噂されています。
 この広大な葉鍵学園の中でも名誉なのか不名誉なのか、学園三大秘境の一つとされ。
 クラブ活動で入る人達以外では、勇気と蛮勇を間違えた人しか入りません。
 一応、地上一階部分のみは整理されていますががそれ以下は「迷宮」です。
 今まではRPG研究会・オカルト研究会などに鑑定眼のある図書委員がついて行き。
 数多ある蔵書の検索、整理、価値が高い本の蒐集を行っていましたが。
 近年「こんな危険な仕事できない」と図書委員の数が激減してしまい。
 書籍整理の放置、蒐集される稀覯本の減少を招いてしまい、書庫廃止の一因となっていました。

383名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 00:30:43 ID:09ioeBqt0
 葉鍵学園図書館 書庫入り口

「改めてよろしく、私はオクタヴィアと言う。よろしく頼むぞ小牧さん」
 先程アロウンさんに紹介されたRPG同好会の部長オクタヴィアさん。
 とても優秀な騎士で、ある程度の魔法も使えるとっても格好いい人です。
「確か、小牧さんは書庫には何度も入った事が?」
「はい、オカルト研究会の人と一緒に」
 あたしは何回もオカルト研究会さんの人と書庫に潜った事があります。
 もっとも、その時はオカルト研究会の人も単独で、あまり深くへは進んでません。
 ……ただ、危ないですけど一人で書庫の整理をした事も多いです。
 出来るだけモンスターは避けて、深くない階の書庫の整理整頓に終始しましたが……
「私は始めてよ」「あいにくと僕も」
 由真と久瀬さんはやっぱり初めてのようです。
「ふうむ、この葉鍵学園の書庫は入るたびに形を変える………」
 オクタヴィアさんが説明しようとすると、由真が遮ってしまいます。
「ちょっと前に聞いたけど、要するにアレよアレ。『不思○のダンジョン』でしょ」
「………まぁ、ありていに言えばそうだな」
 あ、ちょっとオクタヴィアさんが不機嫌に。由真、あんまり失礼な事言っちゃダメだよ。
「ところで、僕達は大体何階ぐらいまで降りるのかな」
 久瀬さんが尋ねます、あたしたち三人を抱えてじゃ、あんまり深いと難しいです。
「とりあえず地下10階と考えている、そこで本を探す事にする」
 目的地を定めて、あたしたちは書庫探索開始です。
 
 始め数階は順調に探索をしていましたが……


地下七階で不思議なアイテムを見つけました(アイテムを指定)
地下八階で由真とはぐれてしまいました
地下九階でモンスターに囲まれてしまいました
384名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 00:37:20 ID:rxb31WAb0
これは、どういう事なんだ?
アイテムだけを指定すればいいのかな?
385名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 00:39:55 ID:Xm5gZ6/g0
アイテムと言われても…
それならシレンから分裂の壺
386名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 00:42:04 ID:09ioeBqt0
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ


その、すいません、うっかりアルファベットつけるの忘れていました

A 地下七階で不思議なアイテムを見つけました(アイテムを指定)
B 地下八階で由真とはぐれてしまいました
C 地下九階でモンスターに囲まれてしまいました

アイテムは別に不思議のダンジョンにこだわらなくても構いません
本当に申し訳ありませんでした
387名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 00:43:11 ID:Uq99Lh2y0
なんか最初期のカオスな雰囲気を感じて一瞬懐かしくなったよ
>謎の選択?
388名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 00:47:06 ID:Uq99Lh2y0
おっと、一応まだ選択はされてないんだな

Aでアイテムは分裂の壺(風来のシレンシリーズ)
389名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 02:45:32 ID:ryGZH0XR0
すっかり蓬莱学園だな。90年争乱ではなさそうだが。
となると、誰が離修竜なのかが気になるな。大志が適役っぽいが既に登場してるし。
390名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 09:16:27 ID:Rc9PS1qi0
 地下七階まで順調に進んだあたし達。そこでなんだか妙な壷をみつけました。
「えっとこの壷は……」
「分裂の壷だ。中に入れたものを二つに分裂させることができる。容量は3〜5だ。
 4以上の壷と吸出しの巻物×2があれば無限増殖も可能だぞ」
 とまあオクタヴィアさんがマニアックな知識を披露してくれます。
「ますますアレだし……」
「……ま、まあ何かの足しになるだろうから持っていて損はないと思う。先を急ごう」
 由真の突っ込みに少し冷や汗をたらすオクタヴィアさん。
 あ〜だからダメなんだってばぁ〜。そんな身も蓋もないこと言っちゃ。
「さて、七階から八階へ向かうに際してルートの分岐があるのだが……」
 気を取り直したオクタヴィアさんがあたし達にこれからのルートを説明してくれます。
 七階から八階へ向かうには三通りのルートがあるそうです。
 そのうちのどれを選ぼうかなあ。

A 並居るお菓子型モンスターを蹴散らし直進する SSSルート
B 煩雑した図書を整理しながら道を書き分けて進む DPLルート
C 18歳未満には危険。だが貴重な蔵書をすぐにでもゲットできるかもしれない XRATEDルート
391名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 09:22:45 ID:09ioeBqt0
B
392名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 14:30:59 ID:CsImxTJe0
「うっわ〜、それにしても凄いホコリね」
「この本は……二段目の左から詰めていくのか」
「小牧さん、今のところこのあたりにモンスターはいない。
上手く本を整理して道を作ってくれ」
「はい、あ、由真、そのシリーズは三列目の本棚じゃなくて
 四列目の本棚に並べて。久瀬さん、その本は同じ作者でまとめちゃってるので
 左脇の特別コーナーに並べてください」
「OKよ、愛佳」
「了解だ」
 あたし自身も書籍を持って動き回りながら書庫を整理し続けます。
 あたし達が選んだのは書庫を整理しながら道を作るDPL(ドキドキパニックライブラリー)ルート
 他のルートも検討しましたが。現在あたし達のメンバーはオクタヴィアさん以外は戦闘に向きません。
 多少時間がかかっても、モンスターを蹴散らさないといけない
 SSS(スーパースイーツスクランブル)ルートや
 時間節約のために危険度が高いXRATED(エックスレイティッド)ルートは
 かえって危ないと判断しました。
 それに……やっぱりあたしとしては書庫を整理して
 皆に少しでも使いやすくなって欲しい、と思ったのです。
「しっかし、実物を見たのは初めてだけど凄い量の本ね」
「人類の知識の集積……か、この本達を見ているとあながちただの比喩でも無いな」
「(……目先の利益に囚われずメンバーの事を考えてルートを選ぶのは感心だな)」


A あたし達は無事に階段を見つけ、地下八階に到着しました
B 階段の近くで、あたし達は行き倒れになっている剣士を発見(人物指定)
C 「……ところで、整理の途中でこんな物たちを発見したんだが」
   久瀬さんの手には「吸出しの巻物」二つと「しあわせ草」これは……
393名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 14:32:19 ID:T9Fc9YxeO
悩むが………A!
394名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 18:39:39 ID:h60jGat60
「愛佳愛佳、階段があったわ」
 大量の書籍整理の末、あたし達は怖いモンスターに会わずに。
上手く八階へ降りる階段を見つけられました。
「意外に時間を消費せずにも済んだ、小牧君の指示のおかげだな」
「そうだな、『急がば回れ』という事のようだ」
「や、や、そんな、そんなに言われると恥ずかしいです……」
 でも良かった、みんなを危険な目にあわせずに。
 あたしは振り返って、整理された本棚を眺めました。
 来た時と違い、整然と読者を待っている本達を見ると。少し嬉しくなります。

 地下八階への階段を降ります。
「もう一度私が先頭を務める、小牧さん達は何よりも自分の身の安全を優先して欲しい」
 基本的に戦闘はベテランのオクタヴィアさんに任せざるを得ません。
 あたし達は出来るだけオクタヴィアさんの邪魔にならないところに退避して。
 拾った薬草・その他アイテムなどで回復や補助を務めています。
 もっとも、オクタヴィアさんはとっても強くて殆ど支援は必要ないですけど……


葉鍵学園図書館書庫、地下八階。


 慎重に、あたりを見回してオクタヴィアさんはあたし達を手招きします。
 とりあえず、モンスターの姿は見当たりません。
 とはいえ後二階です、油断をせずに気を引き締めないといけません。
「さぁ、九階への階段を探そう。戦闘は出来るだけ避けたいしな」
「はい、オクタヴィアさん。頑張りましょう」

A 意外にもトラブルなく九階への階段を発見する
B 「やだっ、何これ!」由真が罠に引っかかってしまいました(罠を指定)
C 「あれ? この杖はなんだろう……」(杖を指定、不思議のダンジョンにこだわらなくてもいいです)
395名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 18:48:36 ID:xM0friyr0
C 白銀の棒
396名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 19:36:23 ID:tUIhZosV0
白銀の棒 ATK+1000、AGI+200、DEF+1200、HIT+200、AVD+400、RNG+1 道具屋(30000)

「なんか強そうな武器ですね」
「単純に打撃性能ならば杖の中では二番目に強い。それ以外のステータス上昇も優秀だ」
 どうやらこの杖はとっても強力な武器みたいです。これは運がよかったのかな?
「私は剣があるからお前達のうちの誰かが装備するといいだろう。
 その杖があれば素人でも少しは戦力になるだろう」
 たしかに少しでも戦える力がある人が居た方がオクタヴィアさんがフォローしきれない
 状況になっても安心です。誰に装備させようかな。

A 愛佳
B 由真
C 久瀬
D 分裂の壷使えば二本に増えるかも? 
397名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 19:45:36 ID:AtUDAfik0
主役に持たせよう。Aで
398名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 21:42:26 ID:h60jGat60

「白銀の棒……どっちに持ってもらおう」
 攻撃力の高いこの『白銀の棒』、女の子でも十分扱えるようです。
 やっぱり由真かな、それとも男手の久瀬さんのほうがいいかな……
 あたしが二人を見ながら思案に暮れていると。
 久瀬さんが口を開きました。
「小牧君、その武器は護身用に君が持つべきだ」
「ええっ、で、でも、あたしじゃ上手く扱えないかも……」
 久瀬さんの提案に、尻込みしてしまうあたし、でも、久瀬さんは続けます。
「小牧君、このメンバーの中で10階の書籍の鑑定が出来るのは君だけだ。
 仮に僕や十波さんが倒れても小牧君がいれば書庫の探索は出来るが。
 小牧君が倒れては書庫の探索は不可能になる。
 小牧君の僕達を気遣う気持ちは大切だが。
 人の上に立つ人間として、時にこういう決断も必要だ」
 由真も久瀬さんの意見と同じようです。
「そうよ、もちろん私達もむざむざやられたりはしないけどね」
 久瀬さん……由真……
(いい仲間を持っているな、私もいつかアロウン様にああ仕えたいものだ)
「うん……あたし、頑張るからね。久瀬さんも、由真も無茶しないでね」
「勿論だよ、小牧君も武器を持ったからといって危険な真似はしないように」
「そうよ、愛佳は自分の身を守りなさいよ」
白銀の棒を握り締め、ズシッと実際の重量以上の重さを感じながら。
 あたし達は、書庫の探索を続けました。



A あたし達は何とか無事に地下九階への階段を見つけることが出来ました
B 「……どうしよう」階段の前にモンスターが陣取っています
C 「た、助けて下さい……」何処からか女の子の声が聞こえてきました
399名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 21:44:06 ID:h60jGat60
あ、Cの場合は女の子も指定してください
400名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 21:44:37 ID:T9Fc9YxeO
401名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 21:45:28 ID:T9Fc9YxeO
>>399
それを先に言ってほしかった…orz
402名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 21:48:18 ID:h60jGat60
>>400
すんません……ちゃんと付け加えておけばよかったです……orz
403名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 22:34:55 ID:uQ6P9eSN0
 ずでーん
 
 どうしよう。階段の前に陣取るように大きいモンスターが待ち構えてる。
 多分ここのボスモンスターかなあ。
「あれは巨大プリンだな。本来なら八階のSSSルートのボスモンスターなのだが
 ここにも現れたか……しかも奴は八階のものよりも一回りは大きいな」
 ここにきて強敵の出現です。う〜んアレをどうにかしないと先に進めないよぅ。
「あれだけのデカブツとなると私1人で片をつけるには難しい。さてどうする?」
「どこか他に降りる場所とかないの?」
「迂回路もないこともないのだがかなりの遠回りだ。それにそこにもそれなりの敵が
 配置されていると考えてしかるべきだろう」
「ということは目の前のアレをどうにかしないことには手詰まりということか」
「そう思ってくれて間違いない」
 とにかくあのモンスターをどうにかしないことには先に進めないようです。
 困ったなあ。なにかいい作戦でもないかなあ。

A プリンを上手く引き付けて通路が開いた隙に駆け込む
B 誰かが牽制しているうちにオクタヴィアに止めを刺してもらう
C 少し相手をよく観察してみよう。なにかいい方法が閃くかも
404名無しさんだよもん:2005/12/17(土) 22:38:44 ID:lOcKXWg20
Bだ。無双烈破でGO!
405名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 00:56:00 ID:z88Wiy6O0

 先頭に立って、廊下の影から巨大プリンを観察するオクタヴィアさん。
 どうにも巨大プリンは地下への階段の周りを離れようとしてくれません。
「……決して倒せない敵ではない、だが、隙をつく必要がある」
 オクタヴィアさんはそう言って、申し訳なさそうにあたし達に振り返りました。
「すまない、できるだけ戦闘は私が引き受けたかったが……やむを得ない。
 誰かあの巨大プリンを誘い出してくれ。その隙に私が奴に無双烈破を打ち込む」


「私が行くわ」
「僕が行こう」
 ほぼ同時に由真と久瀬さんが名乗り出ます。
「あ、あたしも……」
「「……………」」
 名乗り出ようとしましたが、二人の無言の視線に止められてしまいました。
「そう、小牧君は動かないでくれ。こういう時のために僕達がいるんだから」
「どっちが牽制に出るかは愛佳が決めて、どっちを選んでも恨みっこなしだから安心して」
 由真にまでそう言われると、もはや決断するしかありません。
 毎日のマウンテンバイク通学で鍛えた由真の足腰を信頼するか。
 基本的に男手だし、冴えた久瀬さんの頭脳プレーに期待するか。
 ううっ、迷ってしまいます。
 ………でも、いつまでも迷っている訳にも行きません。
「……そろそろ決まったか」
 剣を構えなおしたオクタヴィアさんに尋ねられます。
「………はい」
 あたしは由真と久瀬さんの二人のうち………


A 由真にお願いする事にした
B 久瀬さんにお願いする事にした
C 念のため白銀の棒を貸して由真にお願いした
D 念のため白銀の棒を貸して久瀬さんにお願いした
406名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 01:13:46 ID:ta8Ygp6+0
D
407名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 11:16:42 ID:JOhFVFlI0
「それじゃあ久瀬さんにお願いしますね」
「任せてくれたまえ」
 あたしは久瀬さんに任せることにしました。やはりここは男手の久瀬さんの方が
 適役かと思いますし、久瀬さんなら持ち前の頭脳プレイを発揮してくれそうに思ったからです。
「それと……よかったらこれ使ってください」
「これは……いいのかい小牧君?」
「ええ、今は久瀬さんに使ってもらった方がいいと思いますから」
 そう言ってさっき拾った杖を久瀬さんに手渡します。
 護身用にあたしに持たせてくれたものだけど今はあたしが持ってても
 あんまり役に立たないから。
「あたしは邪魔にならないように後ろの方にいますから」
「愛佳のことはあたしに任せていいから。しっかり頑張ってね」
「わかった。ありがたく使わせてもらうよ。じゃあいこうか」
「ああ」
408名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 11:17:36 ID:JOhFVFlI0
 階段の前を塞ぐプリンの巨体は近くで見るといっそう大きなものに感じられた。
「奴の攻撃パターンは基本的に三つだ
 一つは小型のプリンを大量に吐き出す攻撃
 一つは小型のプリンの群れを自分の周囲に展開させて相手を近づけなくさせる
 最後が口から飛び出すレーザーだ」
 目の前の巨大プリンについて解説するオクタヴィア。
「小型のプリンに関しては私の剣やその棒なら難なく潰せる。だが数が多いのでさばきにくい
 レーザーは交わすしかない。基本的に一直線だからかわしやすいものではあるな」
「すると吐き出される小型プリンを潰しレーザーに警戒しながら接近するしかないという訳か」
「ああ、だが周囲を展開する小型プリンは稀に誘導弾を撃ってくる。たいした速度じゃないが
 これもかわすより他になく、そいつをかわしながらだとプリン潰しに手間取る。
 手間取っているうちに次々プリンを吐き出され結果物量で押されてしまうな」
 標的の戦力を分析する。小型のプリンの群れの処理をどうするかが成功の鍵だろう。
「となると考えられる手段は……」

A 両者左右に飛び出して2方向から攻め込む
B 久瀬が正面から放出されるプリンを潰す間にオクタヴィアが回りこむ
C レーザーが放出されるまでじっと耐え、レーザー発射のとき射線外から近づく
D 速攻で正面から近づきプリンを潰して本体に近づく。オクタヴィアが処理しきれないプリンは久瀬が後ろから処理
409名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 11:36:42 ID:Aa4M26z50
B
410名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 16:25:37 ID:z88Wiy6O0
「僕が正面に出て囮になる、小型プリンを潰している間にオクタヴィアさんにとどめを刺してもらいたい
 時間が経てば経つほど、僕では小型プリンの物量や攻撃方法の変化に押されてしまう。
 そうなると不利はますます拡大してしまう、長期戦は危険だ」
 久瀬の提案にオクタヴィアも頷く。
「なるほど、いい判断だろう。だが、無理をするなよ。君は自分の身を守る事を優先してくれ」
「言われなくてもそのつもりさ、そこまでヒイロックでも無い。手早くプリンを料理してほしいところさ」


 薄暗い廊下から巨大プリンが陣取る開架スペースに走り出て、久瀬はわざとプリンの正面に出た。
「僕が相手だ、大人しく階段への道を明けてもらおうかな」
 挑発するように左手の人差し指でクイッと眼鏡をかけなおし、右手で白銀の棒を構えなおす。
(…………どうやら気づかれていないようだ、もう少し引き付けておいてくれ)
 オクタヴィアは脇から目立たないように、本棚を伝い、巨大プリン側面に近づいていた。
 気づかれない様に慎重に、しかし久瀬が持ち応えられる内に素早く、矛盾を抱えながら足を運ぶ。
 ガパッ
 久瀬の姿と敵意を認めた巨大プリンの口から、小型のプリンが吐き出され始めた。
 吐き出された大量の小型プリンが、久瀬に向かって襲い掛かる。
「全く……大人しく皿の上で食べられていてほしいものだよっ!」
 久瀬はこのような戦闘になれていない人間である。
 だが、彼は冷静さを失わないように心がけ。飛来するプリンのパターンを見切ろうとし。
 体をよじらせてかわし、かわしきれないプリンは白銀の棒を振り回してはたき落としていた。
(あんまり時間は稼げないかな……オクタヴィアさん頼むよ!)
411名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 16:26:28 ID:z88Wiy6O0
 久瀬が飛び掛る小型プリンと不出来なダンスを踊っている間に、伏兵は移動を完了していた。
(………巨大プリンの攻撃が久瀬に集中している。今なら倒せる!)
 剣を振りかぶり、金髪の美女剣士はは本棚からボスプリンの側面へ飛び出す。

「これでどうだっ! 奥義、無双烈破!!!」

 気合とともに放たれた幾つもの剣撃が、巨大プリンに見舞われた。
 正面の久瀬の陽動により、隙をつかれて完全に無防備であった巨大プリンは。
 突進したオクタヴィアの振るう、舞のような斬撃を浴びせられた。


A 巨大プリンを完全撃破、一行は地下九階へ
B 巨大プリンは倒したが久瀬が軽い怪我を負っていた
C 瀕死の巨大プリンがオクタヴィアに反撃を試みようとする
D 巨大プリンは倒したが、大量の小型プリンを捌ききれず久瀬がダウン
412名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 16:28:30 ID:b6YGPYB10
Bぐらいかな
413名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 18:30:58 ID:Uy6+ODD60
「ヤベッ!オレヨウジオモイダシタ!!」
 そんな叫び声を残して巨大プリンは霧散する。
 オクタヴィアの剣から繰り出される剣戟はモンスターを見事に破壊した。
「やったか……」
 難敵を撃破しオクタヴィアは一息つく。これだけの大物を確実に仕留めることができた。
 そのことに安堵しながら。
「上手くいったみたいだね」
 囮役を担っていた久瀬もほっと息を吐く。なんとか無事にすますことができた。
 射出される大量のプリンの大群。物量に押しつぶされる前になんとか片をつけてくれた。
 多少さばき損なったものから打撃を受けて打ち身ができてはいる。だが大事無い。
 傷が痛まないこともないがそう動くのに支障がでるほどでもないだろう。
「大丈夫ですかぁ。二人とも」
 巨大プリンの撃破を確認し終えて愛佳たちも駆け足でよってくる。
「ああ、お陰様でね。この棒のおかげだよ。ありがとう小牧さん」
 そう言って借りていた棒を差し出すが愛佳は久瀬の打ち身に気づいた。
「ああっ!腫れてるじゃないですかぁ!うぁぁ痛そう……」
「ああ、たいしたことはないよ。ちょっとかすっただけだから」
「過信は禁物だ。軽い応急処置ぐらいならここでもできるから済ませておくに越したことはない」
「そうそう。やせ我慢なんてみっともないんだから」
「そうだね。それじゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな」
 大人しく言うことに従って久瀬は怪我の応急処置を任せる。
414名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 18:32:00 ID:Uy6+ODD60
「軽いうち身ですんで何よりだ。少し腫れているところが痛むかもしれないがな」
 赤く腫れた箇所を洗った後に湿布を貼る。処置はその程度で終わった。
 どうというほどの怪我でもないが放っておくよりは断然いいだろう。
「本当に大丈夫ですかぁ?」
 心配そうに愛佳は久瀬の顔を覗き込む。久瀬は少し困ったように頭をかきながら言う。
「本当に大丈夫だよ。まあ流石に荒事は今回だけにして欲しいけどね」
 本音が漏れる。元々身体を張るのは性ではない。だが充実感もあった。
「今度なんかあったときはあたしが何とかするからしっかり休んでなさいよ」
「頼むよ。僕は本来頭脳労働が専門だからね」
 そう声をかけてきた由真に久瀬は返事する。愛佳は少しうかない様子だった。
「う〜ん……やっぱりいいのかなぁ…あたし1人だけ…安全なところにいて……」
 呟きかける。理屈ではわかる。そうすることが現在目的を果たすために最善であることは。
 だがいたたまれない気持ちになるのも確かではあった。
「前にも言ったけど小牧さん。君には君の役割がある。だから君はそれを果たすことを考えていればいいよ」
「でも………」
「あたしたちが好きでやってることなんだし誰もアンタを責めたりしないわよ」
「ぅぅ………」
 そう二人から言われてしまうと何も言い返せず愛佳は黙り込んでしまう。
「確かに……それぞれが自分の役割を果たすのが最善だな」
 するとオクタヴィアも声をかけてくる。その顔つきはどこか柔らかい。
「この探索、本来戦闘は私の役割だ。今回は私の未熟ゆえにあなた方に手を煩わせることとなってすまない」
「ええっ!?別にいいですよ。オクタヴィアさんには度々お世話になってますし……」
 謝ってくるオクタヴィアに愛佳は戸惑う。構わずにオクタヴィアは続ける。
「今後、こんなことがないように勤める。何も気にする必要はない。
 私も自分の仕事をこなしているだけだからな。だから気兼せずに頼ってくれ」
 言葉の最後は言ってて気恥ずかしくなった。だが真意は伝わっただろう。
 浮かない顔だった愛佳の顔にも明かりがさしていた。
「はい。これからもよろしくお願いします」
 そう笑顔で返事する愛佳にオクタヴィアは満足げに頷いた。
415名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 18:33:04 ID:Uy6+ODD60
A このまま九階へ
B 倒した巨大プリンのあとに何かアイテム発見(アイテム指定)
C 誰か人の気配がする。
416名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 18:33:52 ID:aO9Fh71d0
サクサクいこう、Aで
417名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 22:10:59 ID:9oqh+Mw60
―葉鍵学園図書館書庫 地下九階―


「ふむ、どうやら安全なようだ。皆、降りてきてくれ」
 先程のようにオクタヴィアさんが先頭に立って。
 地下九階の入り口が安全かどうか調べてくれました。
「よーし後一階、頑張らないと」
「だが用心すべきだ、ここでしくじると取り返しがつかない」
「そうですね、慎重に進みましょう」
 あたし達はあたりを見回します。
 オクタヴィアさんの言う通り。いきなりモンスターがいるという事は無いようです。
 静まり返った書庫に、無数の本棚が並び、あたし達を迎え入れています。
 由真にはああ言ってしまいましたが、自分でも後一階ということは意識しています。
 でも、だからこそ失敗は出来ません。焦りは禁物と自分に言い聞かせます。
「よし、では地下九階を調べよう」
 あたし達は、今回の目的地である地下十階への階段を探し始めました。



A あたし達は幸運にも何事もおきずに地下十階への階段を発見しました。
B 不幸にもメンバーの一人が罠に掛かってしまいました(メンバーと罠を指定)
C 「ううっ……誰か助けて………」あたし達は女の子が倒れているのを発見しました(女の子を指定)
418名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 22:17:34 ID:Aa4M26z50
Bで由真
装備解除の罠
419名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 22:17:59 ID:raQ8VtB30
C 月宮あゆ
420名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 23:42:33 ID:9oqh+Mw60
 ガシャン

 あたし達が地下九階の探索を続けていると。
 隣を歩いていた由真の足元から変な音がしました
「今の音何かな………ゆ、由真!」
「え、どうしたのよ愛佳?」
 あたしは由真を振り向き絶句してしまいました。
 その………さっきまで制服を着ていた由真が………何も着ていません。
 胸とか、太股とか、大切な部分とか……遮るものはありません。
「どうしたんだ十波君、愛佳君………」
「何かあったのか…………」
 突然の異常事態に久瀬さんもオクタヴィアさんも声を失っています。
「ゆ、由真……服が……」
 やっとあたしは言葉を出すことができました。
「服?」
 まだ何が起こったのか理解していない由真は、裸のまま棒立ちです。
「へ? あれ?」
 ようやく、由真は自分の体を見下ろして。
 自分が一矢纏わぬ裸になっていて。
 足元には、由真がさっきまで着ていた制服や下着が散らばって。
 そんな恥ずかしい姿を、あたしと久瀬さんとオクタヴィアさんが目を点にして見つめています。

 それに気がつき、一拍だけ置いて。
421名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 23:43:41 ID:9oqh+Mw60


「キャァァァァァァァァァーーーーー!!!」


 と、絶叫してその場にへたり込んでしいました。
「こ、こらぁ! こっち見るな!」
 赤面しながら由真が叫びます。
「久瀬さん、見ちゃダメです!」
「あ、ああ、すまない、見ないようにするよ」
 久瀬さんは慌てて後ろを向き、あたしは念のため体を大の字にして庇います。
「とにかく、急いで服を拾って着替えてくれ」
 オクタヴィアさんが辺りを見回しながら、由真に服を着るよう促します。
「う、うん、ごめんなさい、慌てちゃって」
 由真は急いで散らばった服を拾い上げ、着替え始めました………


A 「どうしよう……パンツだけ無い……」由真が力なくつぶやきました
B 「きゃっ、何よコイツ! 何処から出てきたの?」
   何処からか着替えている由真をモンスターが襲ってきました(モンスターを指定)
C 「もう……なんてツいて無いのよ」文句を言いながら、由真は服を着替え終えました
422名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 23:44:26 ID:aO9Fh71d0
Bで指定は他の人に任せる。
423名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 23:45:15 ID:To7QtduA0
B モリゾー
424名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 00:26:26 ID:bj+SD6GUO
ちょwwwモリゾーておまwwwww
425名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 01:12:58 ID:a6O1u2oh0
「きゃっ、何よコイツ! 何処から出てきたの?」
着替えをしているはずの由真の声に、あたし達は振り返りました。
「久瀬さんは駄目です」と言おうと思いましたが、衝撃的な光景久瀬さんへの注意を忘れてしまいます。
いつの間に現れたのか、由真の体に何体ものモンスターが群がっているのです。
大きさはクッションぐらいでまるでぬいぐるみのようなモンスター。
ふさふさとした緑色の体毛、何となくセクハラっぽい目つき。
どこかで見たことがある…………、テレビや新聞なんかで…………
 オクタヴィアさんも久瀬さんも、思い出そうと頭を回転させています。
 一時期流行ったようなそうで無いような……微妙な知名度の………
 そう、確か暫く前に閉会した………愛・地球博の………

「「「モリゾー!!!」」」

あたし達三人が声をそろえて名前を思い出しました。
そうです、このモンスターたちは確かに愛・地球博のモリゾーです。
モリゾー達はまだ由真に執拗にまとわりついています。
 緑色の体毛はさながら生きたソフトスポンジのようです。
モンスター独特の体温をした毛並みが体に押し当てられるたびに。
「あっ……やだっ……そんなとこ……だめっ……擦らないでっ……ひあっ」
と、何となく微妙な嬌声を上げ始めてしまいます。
全身を念入りにマッサージされているかのようなモリゾーの動きに翻弄される由真。
「ひうっ……いや、嫌なのに……ちょっと……気持ちいいかも……って駄目よっ!」
引き剥がそうとしますが、由真の抵抗も空しくモリゾー達は自分の体で由真をゴシゴシと洗い続けます。
どうして愛・地球博のマスコットモンスターが、この書庫にいるのか分かりません。
「と、とにかく十波さんからモリゾー達を引き剥がそう」
オクタヴィアさんに言われ、あたし達は(この際久瀬さんも含めて)モリゾーを由真から引き剥がし始めました。



A 元々は無害な木の精、あたし達は難なくモリゾーたちを追い払った
B 「やだぁ、何処へ連れて行こうとするのよ!」モリゾー達は由真を担ぎ上げ、どこかへ去っていった
C 「……ここに居たのね、モリゾー達」その時、ボロボロで裸の女の子が現れた(人物指定)
426名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 01:14:23 ID:bynGvaxw0
427名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 01:47:22 ID:XHbx/ZdA0
「いいか、大人しくしてるんだぞ」
「こ、こら、変なところ見るな、触るな!」
「そうは言ってもこのモリゾー、結構しっかりとしがみ付いてるからな」
「久瀬さんはそっちのモリゾーを…って、えっ?」
あたし達がモリゾーを引き剥がしていると
急に由真の体がふわりと浮き上がったように見えました。
最初の数体を引き剥がしてたところで、残ったモリゾー達が
突然由真を担ぎ上げて移動を始めたのです。
「やだぁ、何処へ連れて行こうとするのよ!」
「ちょ、ちょっと待ってよー?」
慌てて追いかけようとしましたが、モリゾーは予想以上に素早くて
中腰で引き剥がしていたあたし達は行方を追うことも出来ません。
最後にどことも分からない遠くから由真の声が響きました……

「そうか、このフロアは何もないと思って油断したところで
 装備解除の罠で弱体化したところに敵襲撃のコンボを繋ぐのが狙いだったか!!」
久瀬さんが頭脳派らしく解説を入れてくれました。
なんだかそのまま勢いで僕のターン!とか叫びそうなほどです。
「すまない、そこまで頭の回らなかった私の責任だ」
「いや、僕も起こるまでは読めなかったのだから仕方ない。
 さっき頭脳労働担当とか言いながら、この程度も分からなかったとは……」
オクタヴィアさんも久瀬さんもかなり悔しそうです。
あたしも由真の事が心配でたまりません。

A 地下十階に行くのを諦める覚悟でこのフロアを探してみる
B リーダーには非情な決断も必要です、十階を目指しましょう
C その時引き剥がしたモリゾーがあたし達を導くようにゆっくりと歩き始めました
428名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 01:50:44 ID:S9k/oC4z0
429名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 02:13:38 ID:Bd6yQNLb0
 その時引き剥がしたモリゾーがあたし達を導くようにゆっくりと歩き始めました。
 この展開にはあたしもオクタヴィアさんも久瀬さんもびっくり。
「……単なるイベントフラグか?」
「いや、油断はできないでしょう。どんな要求を突きつけられるかわからないし、罠かもしれない。
 何より、十波君が無事だという保証は全くないしな。」
 とはいえ、他に全く手掛かりがないこの状況では、モリゾーについていくより他に道はありません。
 仕方なく私たちはモリゾーの後を歩きます。んー……端から見たらマヌケっぽいかも。

 そしてしばらく歩いた後、モリゾーは立ち止まり、その先を指し示しました。

A そこには、地下十階への階段があったのです。
B そこには、全身液体まみれの由真が倒れていました。(液体の色を指定のこと)
C そこでは、モリゾーとキッコロの大軍勢が戦争の真っ只中!!
D そこは小さな玄室で、中からはモリゾーの大群が敵意的な視線で見つめてきました。
E その部屋は豪華に設えられていて、由真が瀟洒な安楽椅子に座らされて丁寧にもてなされていました。
430名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 02:17:20 ID:s54cRphj0
E
431名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 02:18:50 ID:PvHJwYcn0
Cも捨てがたいがE
432名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 13:58:32 ID:a6O1u2oh0
 トコトコと行進するモリゾー達の後をあたし達は歩きました。
「……ここは?」
 あたしは目を疑います。
 書庫の中の奥まった一室に、モリゾー達と由真がいたのです。
 相変わらず由真は裸でしたが、何処にあったのか瀟洒な安楽椅子に腰をかけて。
 沢山のモリゾー達に慕われていた。
 肘掛にはお茶菓子と飲み物まで出されています。
「由真! 大丈夫?!」
「十波さん、無事か?」
 久瀬さんも顔を背けながら、でもチラチラと由真の体を見ながら安否を気遣います。
「十波君……いや、決していやらしい意味ではないが。何もされなかったか?」
 あたし達を目の前にしても、何となく呆けたような顔をしている由真。
「うん、モリゾー達、とっても優しくて………気持ち良かったの………あんなの、初めて………」
 無事は嬉しいけど、由真ってば何だか禁断の世界に飛び込んじゃったのかな………


A 「ごめんね、モリゾー達」由真は立ち上がり、名残惜しそうにしながらモリゾー達と別れました。
B 別れ際、モリゾー達が何かを運んで由真にプレゼントしました(アイテムを指定)
C 「ごめん……愛佳たちは先へ行って……」ああっ、由真がすっかりモリゾー達の虜になっています
433名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 14:07:37 ID:bj+SD6GUO
Bで聖域の巻物
434名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 16:12:00 ID:a6O1u2oh0
「こらっ、こっち見るな!」
「久瀬さん、あっち向いていてくださいね」
「ああ、すまない……(かなりナイスバディーだったな……)」
 モゾモゾと、あたし達が拾ってきた服を着始める由真。
 その間も慕ってくるモリゾーを、由真は優しく撫でながら。
「………ごめんね、私行かなきゃならないの」
 と、別れを惜しんでいます。
 モリゾー達も、由真を止められないと悟ったのか。
 寂しそうな目をしながら擦り寄っています。
「ごめんなさい、手間をかけさせちゃって。さ、出発しましょ」
 着替え終わり、いざ出発しようとするあたし達。
「あれ? あなた達………これ、くれるの?」
 そこへ、モリゾー達が何かを頭の上に載せて、由真のところへ持ってきました。
 由真が受け取ります、どうやら巻物のようです。
「これは………どうやら聖域の巻物だな」 
 またまた、オクタヴィアさんが解説してくれました。
「床に置けば、モンスターから直接攻撃を受けずに済む。
 ただし、弓矢などの遠隔攻撃には効果がなく。
 一度床に置けば、貼り付いて取れなくなるのが難点だ」
 どうやらとても役立つアイテムのようです。
「それにしても………どうしてあんなに君はモリゾーに慕われていたんだ?」
 久瀬さんが、あたし達一同の疑問を代表して由真に尋ねます。
「う〜ん………よく分かんないんだけど、『モリゾーを慈しみなさい』
 って声が聞こえてきたのよ、何となくだけどね」
 由真、それって電波の悪影響が残ってるの? それともWebコミック?
 ともあれ、あたし達は由真を救出し、再び探索を続けます。


A ようやく、あたし達は地下10階への階段を見つけました。
B ついていません、この階にも階段の前にモンスターがいます。(モンスターを指定)
C あれ? 階段の前でモンスターと女の子が戦っています(モンスターと女の子を指定)
435名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 16:14:21 ID:2OF3hZov0
まだ十階の探索もあるからAでいこう
436名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 18:40:37 ID:uKBzuwuG0

―葉鍵学園図書館書庫 地下十階―


 整然と、読む人を待ち受けているはずなのに、どこか圧倒するように並ぶ無数の本棚。
 そこに納められている、本棚の何十倍もの本、本、本。
 年月を経た古い本だけが持つ、独特の匂いと雰囲気が感じられます。


 モリゾー達とお別れをして、すぐに見つけた階段を降り。
 あたし達はようやく今回の目的地。地下10階にたどりつく事が出来ました。
 安全を確かめ、10階に降りたあたし達は、この階での方針を再確認します。
「この階では今までのように、モンスターの掃討やアイテムの蒐集
 階段の探索は必要ない、小牧さんが書籍を探索・鑑定している間
 守り通せばいい。小牧さん、できるだけ早く、ただしアロウン先生が
 納得する程度の書籍を探してほしい」
「はい、絶対に見つけてみせます」
 今まであたしは、オクタヴィアさん・久瀬さん・由真に守られてばかり。
 ようやく、ここに来て皆さんの役に立てる時がきました。
 書庫を守るために、生徒会長に当選するために、アロウン先生に認めてもらうために。
 今こそ、少し大げさに言えばあたしの存在意義が試される時です。
「小牧君、慎重にお願いするよ。僕たちもいるんだからね」
「そうよ、いざとなったら守ってあげるから安心して本を探しなさいよ」
 ありがとう……久瀬さん、由真………
437名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 18:42:03 ID:uKBzuwuG0

 アタリをつけた本棚を一つ一つ、丁寧かつ迅速に調べてゆきます。
 その間、オクタヴィアさん、久瀬さん、由真は囲むようにあたしをガードします。
「……どう? 愛佳見つかった?」
「ごめん、まだちょっとそれらしいのは………」
「あ、いいのよ、焦らせるつもりは無いからさ、しっかり調べてよ」
「………今のところはまだモンスターの気配は無い、丁寧に調べられるうちは調べてほしい」
「ふむ、この本は……いかん、いきなり背表紙が崩れそうだ」
 いくら焦らないようにとはいえ、皆さんにいつまでも守ってもらい続けてもらう訳にもいきません。
 あたしは、必死に本棚の書籍を調べ続けました。


A 「こ、この本は……」あたしは幸運にも稀覯本を見つけることが出来ました。(それっぽい本を指定)
B 「……まずいぞ、モンスターの気配だ」オクタヴィアさんが近づくモンスターに気づきました(モンスターを指定)
C その時、メンバーの一人が「ここにはトイレは無いのか?」と尋ねました。
438名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 18:45:09 ID:RCQDNY/F0
Aで「さとりのしょ」
439名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 18:45:22 ID:ZhFGCOaR0
B くねくねハニー
440名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 19:51:12 ID:BIMW/aOW0
>>439
アリスソフトのハニワかと思った俺がいる
どんな敵?
441名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 20:14:08 ID:w8MtYUYy0
「これも違う。えっと…これも……う〜ん……なかなか見つからないなあ……」
 本を一冊一冊検分しますが希少というほどの本はなかなか見つかりません。
 たしかに物珍しそうな蔵書もあるにはあるんですけど大学の図書館とかにでも
 問い合わせれば見つかりそうなぐらいのレベルです。
「やっぱりそう簡単に見つかるもんじゃないかなあ……」
 もう何棚目かを検分し終えて一向に見つからずとほうに暮れかけます。
 時間も大分たちました。多分もう夜遅いだろうなあ。これ以上みんなをつき合わせるのも
 悪いかなあ。そんな風に不安になりかけたときでした。
「あれ?この本ひょっとして……」
 一冊の古めかしい装丁の本が目に止まります。どういうわけかピンとくるものがその本から感じられました。
 思わず荷物の中からノートパソコンを取り出し検索をかけます。確かこれと同じ本を何かのリストで見たような……
「!!!みんなっ!ちょっと来てっ!!」
 飛び出てきた検索結果にあたしはつい大声を出していました。
442名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 20:15:26 ID:w8MtYUYy0
「さとりのしょ」
悟りを生来から体得している遊び人以外のものが悟りを開き賢者となるための必須アイテム
古の大賢者が執筆したものだそうだが原本の多くが消失し現存が確認されているのは
ガルナの塔に保管される一冊のみである。極稀にレア本コレクターの異名をとるモンスター
アカイライが所有しているとも言われているが未確認である。

「これって本物?」
「装丁とか奥付の記載とか色々とその現存してる本と一致してるんだけど……」
「これだけ多様なモンスターが出没するこの書庫だ。「さとりのしょ」を持つアカイライがいたとしてもおかしくはないな。」
「だが本格的な鑑定はここでは難しい。確かにここに記載されている事項とは多く一致しているが……」
 発見した「さとりのしょ?」を取り囲みながらあたし達はわいわいざわめきます。
「なんにせよそれらしい本も見つかったことだ。そろそろ夜も更ける頃だし戻ることを提案するが」
 オクタヴィアさんはそう言います。確かにこれ以上時間を費やしてもこれ以上に貴重そうな本は見つからないと思います。
 ひきかえした方がいいとあたしも思いますが。
「『さとりのしょ』ならば仮に写本であったとしても十分に貴重な品だよ。まあ中身が実は完全に別物という可能性もなきにしもあらずだがね。」
「大丈夫よ。愛佳が選んだんだから心配ないって」
 確かにこれならばオリジナルの原本でなかったとしてもそれなりに高い価値があるかもしれません。
 オリジナルだったとしたら大ニュースです。上手くいけば書庫の取り潰しのムードも変わるかも。
 でも詳しい鑑定はここではできません。それに時間も結構迫ってますしここで戻った方がいいのでしょう。
「帰り道専用のエレベーターが10Fなら使える。どうするか決めて欲しい」
 そのオクタヴィアさんの問いかけにあたしは……

A この本で大丈夫だ。もう帰ろう。
B もう少しだけ探させてください。まだなにかあるかも。
C 『その本を持ち去るものはお前か!?』怪しい影が突如現る
443名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 20:18:12 ID:GcivyXCA0
A
444名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 20:30:21 ID:ZhFGCOaR0
>>440
見た目は名前のとおりハニワがくねくねした感じ、こちらのレベルを下げる攻撃が
実にうっとうしい。(風来のシレンより)
445名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 21:59:59 ID:ag/tsoHm0
「お帰り、どうだったかな書庫探索は?」
 エレベーターで書庫の入り口に戻ると。アロウン先生が待っていてくれました。
「バッチリよ、変なモンスターに襲われたけどね」
「ええ、危険を冒す価値のある書庫でしたよ」
 由真と久瀬さんが満足そうに応えます。
「ほう……その反応を見る限り、余程の本が手に入ったようだな」
「ほら、愛佳、見せつけなさいよ」
「う、うん………アロウン先生も見てください」
 由真にせっつかれて、あたしはカバンから「さとりのしょ」を取り出しました。
「ん? いや、まさか………これは………」
 あたしが差し出した「さとりのしょ」を注意深く差し出し、ペラペラと中を見て。
 慎重に鑑定します。
(ああ、どうかこの本が本物でありますように………)
 あたしは目を閉じて祈りました。
 オクタヴィアさん、由真、久瀬さんのおかげで見つけた本。
 どうか本物であってほしいです。
「……………………」
 一通り鑑定が終わったのか、アロウン先生が話しかけます。
「どうですか? 小牧君の見立てでは本物らしいのですが?」
 久瀬さんの問いに、アロウン先生は軽く首を横に振ります。
「残念だが、この本は俺の知る限りガルナの塔の原本ではない」
 そ、そんな………やっぱりあたしの見立てが間違っていたんだ……
446名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 22:00:32 ID:ag/tsoHm0
 あたしはその場に崩れ落ちそうになりました、ですが、アロウン先生は。
 ちょっとイタズラっぽい顔をして続けます。
「まぁ待て、早合点するな。確かにこれは原本ではない。
 だがニセモノというわけでも無い。コイツは原本から忠実に作られた
 古代の魔力を十分に秘めた『ホンモノ』の写本だ」
 え、という事は…………
「オクタヴィア、小牧君の書庫内の様子はどうだった?」
「はい、私が見たところ。小牧さんは上手くリーダーを務め
 仲間を思いやることが出来ていて、欲深くもなく。
 十分に人の上に立つことが出来る人だと思います。」
 オクタヴィアさんの回答に、アロウン先生も満足したようです。
「それなら問題ない。小牧愛佳、よく俺の出した課題に応えた。
 しかも俺の予想を上回る稀覯本を見つけ出した。何も問題は無い。
 RPG研究会としては小牧君を応援することにしよう」
「やったね、愛佳」
「おめでとう、小牧君」
 由真と久瀬さんも喜んでくれます、良かった……本当に良かった……
「ありがとうございます……アロウン先生、オクタヴィアさん……
 ありがとう……由真……久瀬さん……」
 思わず、ポロポロとあたしの涙腺が緩んでしまいました。
「おいおい、嬉し泣きをするのは書庫の保存が決まってからにしてくれよ」

 帰り際に、アロウン先生がアドバイスをしてくれました。
「その『さとりのしょ』を読んでみるといい
 今後君が一人で書庫の整理をしなければいけない時に
 必ず役に立つはずだ、本格的に修行したければ俺かオカルト研究会を訪ねるといい」

 とりあえず、その日は遅いので書庫の入り口で解散する事になりました。

A ちょっと遅いけど、郁乃に電話をしてみる
B 翌日、あたし達は各部の部長さんを呼び、これからの選挙活動について会議を始めました
C アロウン先生の言うとおり「さとりのしょ」を読んでみる
447名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 22:03:38 ID:j0eyldMr0
448名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 23:22:48 ID:EiypEJRU0
自室に戻ったあたしはアロウン先生の言葉を思い出しました。
『その『さとりのしょ』を読んでみるといい
 今後君が一人で書庫の整理をしなければいけない時に
 必ず役に立つはずだ、本格的に修行したければ俺かオカルト研究会を訪ねるといい』

 よし、ちょっと読んでみよう。
 あたしはさとりのしょの表紙に手を触れた瞬間――。

『新規ユーザーの存在を確認しました。ユーザー登録を行いますか?』
 えっ? えっ? 突然頭に響いてきた謎の声。
 もしかしてさとりのしょが、あたしに語りかけてきてるの?
『ユーザー登録を行いますか?』
 再び無機質な声が響きます。
「えっと……はい」
 とまいどいながらもあたしは返事をします。
『手の平を表紙に押し付けてください』
「こ、こうかな……?」
『指紋、掌紋登録……ユーザー名、小牧愛佳……』
『パスワードを設定してください』
 パ、パスワード? いきなりそんなこと言われても……
「じゃあ……感感俺俺」
『パスワード、感感俺俺………設定完了』
『ユーザー登録を行っています……………………完了しました』
『システムの更新中…………完了しました』
『成長タイプを選択して下さい』
 成長タイプ? どうしようかな……。

A カッコ良く派手な攻撃魔法に特化したい
B みんなをサポートする支援、補助魔法に特化したい

『なお本書は不正な写本のため、一度選んだ成長タイプの変更はできません』
 ちょっ……不正な写本って……
449名無しさんだよもん:2005/12/19(月) 23:26:22 ID:NPEPiVV80
B
450名無しさんだよもん:2005/12/20(火) 00:27:43 ID:Pba6mD/O0
さっきもそうでしたが、書庫を整理しようと思ったら
絶対にひとりでやるのは無理だと思います。
それに、あたしはどうしても自分がモンスターを倒す姿が想像出来ません。
それなら協力してくれるみんなを助けてあげたい……

「みんなをサポートする支援、補助魔法に特化したいです」
『分かりました、成長タイプを支援型に設定します……』

 カアッッッ!!

突然さとりのしょが光り輝きだしました。
そしてあたしの腕から何かが流れこんできます。

― コイツは原本から忠実に作られた古代の魔力を
            十分に秘めた『ホンモノ』の写本だ ―

アロウン先生の言葉を思い出します。
もしかして……あたしは本当に賢者になろうとしているのでしょうか?
体の中に流れこむ光が、何かの力として宿っていくのは感じ取れますが……

『……設定が完了しました。続いて初期取得魔法を選択して下さい』

そしてあたしの脳裏に4つの魔法が浮かんできました。
この中から選べばいいみたいです。

A ライブラ
B マヌーサ
C サーチガルド
D 突撃ラブハート
451名無しさんだよもん:2005/12/20(火) 00:28:58 ID:Tivn1GbV0
D
452名無しさんだよもん:2005/12/20(火) 01:00:52 ID:TLZ8u01G0
魔法じゃねぇ―!

しかし、歌うのなら見てみたい。        そして乱入してくるガイキチーズwww
453名無しさんだよもん:2005/12/20(火) 01:21:46 ID:qWGOtewU0
「と、『突撃ラブハート』でお願いします」
 何となく元気の出そうなその呪文を呼びます。
『……了解しました、初期取得魔法を『突撃ラブハート』に設定します』
 
 ピキィィィィン!
 
さとりのしょにそう告げられると、何故かあたしの脳内に。
 小さくて丸いサングラスをかけた、髪の毛がツンツンにたった男の人(要するに熱○バサラ)が。
 戦闘機に乗り、強烈なシャウトで歌を歌っている映像が流れ込んできました。
「Let`s go 突き抜けようぜ 夢で見た夜明けへ(ジャスラックに配慮してry)」
 おそらくこの歌詞全体が『突撃ラブハート』なのでしょう。
 何となく、みんなの気力が上がってパワフルになれそうな魔法です。

『………お疲れ様です、ユーザー登録を終了します。
 マスター、これからも私と魔法を極めてゆきましょう』

その時、さとりのしょから、一人の人間が浮かび上がってきたのです。


A ミルディン
B ミコト
C 八尾比丘尼
D その他人物を指定してください
454名無しさんだよもん:2005/12/20(火) 01:27:05 ID:9atBjDlM0
A
しかしえらい偏ってるな
ミルディンはしらんけどそれ以外では純粋な魔法キャラが選択肢にいないとは
455名無しさんだよもん:2005/12/20(火) 01:53:03 ID:WpNyGJ/MO
>>452
馬鹿ッ。ちゃんと1文字伏せないか!
456名無しさんだよもん:2005/12/20(火) 03:28:13 ID:Q4XyIqdl0
『……もういいだろう、説明書どおりのしゃべり方は疲れた』
 今までの業務的な言い回しとは異なる言葉が聞こえ。
 直後に、男の人が「悟りの書」から、「実体を持ったホログラフィ」とでも言うべきものが現れました。
『おや、驚かせてしまったようだな。すまない』
 温和な笑みを浮かべて、あたしに謝る男の人。
 強そうな、偉そうな、だけど、それでいて凄く渋くて優しそうな人。
 多分、外見の年齢はあたしのお父さんより、少し上ぐらいだと思います。
『……君が書庫から見つけ出してくれたのだね、若いのに感心だ』
『改めて自己紹介をさせてもらおう。
 私は君の持っている『悟りの書』にその身を宿らせた「ミルディン」と言う』
 え? 本から人が? ミルディンさん?
 あまりの展開にあたしはどうして良いか分かりません。
「え、えーと、小牧愛佳と言います。よろしくお願いします」
 あたしが慌てて自己紹介をすると。ミルディンさんは苦笑しました。
『さっきも挨拶してもらったのに、いや、丁寧な挨拶をありがとう』
 ふと、ちょっと寂しそうな顔をして呟きます。
『息子は私に気がつかなかったのか……
 無理もない、まさか写本の中とは思わなかったのだろう
 もしかしたら君を驚かそうとわざと気づかないふりをしたのかもしれんがな』
 独り言を呟くミルディンさん。息子? 誰がだろう?
 唖然として、状況を整理しようとするあたし。
 そんな困っているあたしにミルディンさんは
『……突然で驚いただろう。今日はもう遅いし、挨拶だけで戻ることにしよう。
 君も今日は色々とあっただろう、一晩ぐっすり眠り給え。
 詳しい話は明日以降に君に都合がいい日を選んで呼びなさい』
 それだけを言い残し。ミルディンさんは再び『悟りの書』中に消えてしまいました。
「えーと……………今日は寝ようかな」
 とにかく、残されたあたしは、気を落ち着けるためにも。
ミルディンさんの言うとおり一晩ぐっすり眠ることにしました。
457名無しさんだよもん:2005/12/20(火) 03:28:45 ID:Q4XyIqdl0


A とりあえず、翌日は選挙戦略を練るために各部の部長を集めて会議を開く
B とりあえず、翌日『悟りの書』についてアロウン先生に聞いてみる
C 翌日、学園の掲示板に新聞部が各候補の現状を張り出していた
458名無しさんだよもん:2005/12/20(火) 03:35:12 ID:/oQqF2W/0
B
459名無しさんだよもん:2005/12/20(火) 21:44:14 ID:Q4XyIqdl0
「すいません、アロウン先生はいらっしゃいますか?」
 翌日、あたしはRPG研究会を訪ねました。
 選挙活動も重要ですが。夕べ『悟りの書』に宿っていたミルディンさんが
多分、アロウン先生の事を「息子」と呼んだのが気になったからです。
「おや、さっそく修行に来たのか。どれ、少し教えてやろう」
「え、えっと、その、違うんです今日は……」
 断ろうとしましたが、ついついアロウン先生のペースに巻き込まれてしまいます。
 とりあえず、魔法の修行を受けて機会を見て話しましょう。
「いいか、魔法はまず集中力と想像力が必要だ………」





「よし、とりあえずこれぐらいで良いだろう」
 アロウン先生に幾つかの魔法を教えてもらい、あたし達は一段落尽きます。
 よし、この機会に教えてもらいましょう。
「あのう……ミルディンさんって知ってますか?」
アロウンの顔色が、あたしの質問でサッと変わりました。
「どうしてそんな事を聞くんだ? 何かあったのか?」
「や、や、別に何かあった訳ではないんですけど、その………」
 質問を質問で返されて、あたしは返答に窮してしまいます。
 動揺するあたしを不審そうな目で見ながら、アロウン先生は話し始めてくれました。
「まぁいい、少し長くなるかも知れんが聞いてくれ」



 葉鍵学園の歴史は古く、出来たのは初源の時代とも神代の時代とも言われています。
 その古い古い歴史は同時に、大小問わない無数の紛争・戦争の歴史でもあるそうです。
 巨大な学園の支配を企む学生・教師達や学園外の国家・テロ組織は後を絶たず。
460名無しさんだよもん:2005/12/20(火) 21:45:04 ID:Q4XyIqdl0
 時には「神」と呼ばれる存在でさえ、この規格外の学園に手をかけようとしたことがあるそうです。
 代表的なものは。

 大地、水、炎、風、氷、光の神々が真面目な学園の生徒・教師とともに力を合わせ。
 堕落した学生達を滅ぼそうとした闇の神と破壊神を封印した戦争。(第一次神聖大戦)

 歴史研究会が発掘した「アイスマン」を、狂的科学部が校則違反の実験と研究を繰り返し。
 怒り狂った「アイスマン」が暴走し。狂的科学部を崩壊させ、その余波で危うく学園が滅ぼされかけた大惨事。
 (狂的科学部実験報告No623、通称『うたわれた悲劇』)

 合併前の方術研究会と高野山系の仏教研究会が
 「翼人」と呼ばれる方術研究会の崇拝対象を巡って起きた紛争(おのれ高野山紛争)

 など枚挙に厭いません。

 そんな中で、絶対神ウァトスの使いと言われる。天上の12精霊の内、11精霊がこの学園を危険視して滅ぼそうと企み。
 人間、人外を問わない学園の有志と、学園に味方をした精霊ただ一人の精霊ミルディンさん。
 そして息子のアロウンさんがこれを防いだ 『第二次神聖大戦』が、ありました。
 ミルディンさんはその戦争で戦死ししてしまい、アロウンさんも瀕死の重傷を負って。
 近年まで棺に封印されて、数年前にオカルト研究会の実験で復活して。現在に足るそうです。

「まぁ、そんな歴史をたどってきた訳さ、俺は。父上はとても素晴らしい人だったよ。
 あの人と共に戦えて良かったと思っているよ」
 アロウン先生が、ちょっと寂しそうにそう呟きます。

 少し長い学園の歴史と、アロウン先生の話を聞いて、あたしは……


A 『悟りの書』にミルディンさんが宿っている事を告白する
B 『悟りの書』のミルディンさんから「今はまだ明かさなくて良い」と言われる
C 「父上によろしくと伝えておいてくれ」とアロウン先生に言われる
461名無しさんだよもん:2005/12/20(火) 21:46:16 ID:Zfpv8K+y0
C
462名無しさんだよもん:2005/12/20(火) 22:08:42 ID:zJLlIKqL0
とんでもねー歴史だなw
463名無しさんだよもん:2005/12/20(火) 22:47:17 ID:uW38Qn2L0
つーか、同板葉鍵学園は今だいぶ過疎ってるからな〜

学園だけなら何度も壊され、何事もないように再建されてる
464名無しさんだよもん:2005/12/20(火) 22:58:39 ID:TLZ8u01G0
柳川24時の生徒およびヨークによる事件も陰で起きてるし
465名無しさんだよもん:2005/12/21(水) 02:43:00 ID:0QF87Xfd0
「…………すまない、小牧君、父上によろしくと伝えておいてくれ」
 聞き間違いではなさそうです、アロウンさんはそう言いました。
「えっ? ミルディンさんに気がついていたんですか? だったら何故?」
折角のお父さんとの再会なのに、どうして拒むのでしょう。
「生前、父上は
『私はたとえこの身が失われても、生き物達の行く末を見届けたい
そして、生き物が自分の意思で知恵を得ることの手助けをしたい』
と言っていた
 だから君が差し出した本を鑑定して、懐かしく温かいあの人の力を感じた時。もしやと思ったのさ
そして君が父上の事を聞いてきた、だから確信がもてたんだ」
 そこでアロウン先生は、落ち込んだように溜息をつきます。
「………本当の事を言えば、今すぐにでも会いたくも思う、だが俺は自分が未熟なばかりに
あの『第二次神聖大戦』で、精霊どもから父上を助ける事が出来なかった…………」
「そんなの……ミルディンさんは怒ってないと思います」
夕べのミルディンさんは、そんな事を気にしている様子はありませんでした。
ですが、アロウン先生は首を横に振ります。
「例え父上が、俺の不甲斐なさを許してくれたとしても……今はまだ気持ちの整理がつかない」
 多分、落ち込むなんて滅多に無いだろうアロウン先生を見ていると。
あたしの涙腺まで緩んできそうになります。
「そんな顔をしないでくれ、小牧君には本当に感謝しているんだ。
 まさか二度と会えないと思っていた父上に、会える機会を作ってくれたんだからな」
 あたしの泣きそうな顔に、アロウン先生は慌てていつもの不適な顔に戻ります。
「いずれ、気持ちを整理して父上に会うつもりだ。その時は『悟りの書』を貸してもらえないだろうか」
「勿論です、その時はお父さんといっぱい話し合ってくださいね。アロウン先生」
「ああ、そうさせてもらうよ。小牧君も困った事があったら父上に話してみるといい
身内びいきで恐縮だが………最高の人だと思っているからな」
「はい、ミルディンさんにはしっかりアロウン先生がベタボメした事を伝えておきますね」
「おいおい、気恥ずかしいから遠慮してくれよ」
「ふふふ、すいません」
466名無しさんだよもん:2005/12/21(水) 02:43:49 ID:0QF87Xfd0


 RPG研究会を後にして、あたしは今後の選挙戦略を決めるための会議に向かいました。
 アロウン先生と話をするために、予め時間をずらしてもらった事が申し訳ないです。
 ガラガラとドアを開けると、久瀬さん、由真、それに各部の部長さんも揃ってます。
「すいません、あたしの都合で選挙戦略の会議を遅らせちゃって」
「いや、事前に遅れるかもしれないと聞いていたからね。
皆も部活が終わってさっき来たところさ」
「だけどこれ以上遅れてたら困ったわよ、主役がいないと始まらないからね」
「ごめんなさい………」
「………気にしていません、会議を始めましょう」
「そうだな、小牧さんにも事情があったようだし。取り立てて問題ではない」
 しょんぼりしたまま教室を見回します。
 漫画研究会で部長さんの長谷部彩さん。
 RPG同好会の部長さんのオクタヴィアさん。
 そしてオカルト研究会の部長さんの………
 そう言えばカミュさんは部長とは聞いていませんでした、オカルト研究会の部長さんは……


A 実はカミュが部長
B その他原作で魔法が使える人物を指定(学生にふさわしい人物)
467名無しさんだよもん:2005/12/21(水) 02:59:42 ID:iwpJYA7wO
A
468名無しさんだよもん:2005/12/21(水) 19:10:24 ID:AqQeovuy0
「やっほ〜小牧さん♪」
「あっ、カミュさん」
 やっぱりカミュさんが部長さんだったようです。
 カミュさんは元気よく声をかけてきます。
「カミュも頑張るから選挙絶対勝とうね「
「ええ、こちらもよろしくお願いします」
 おじきをぺこりとしてから全員揃ったことを確認します。
「それでは全員揃ったことだし対策会議をはじめようか」
 久瀬さんの号令とともに会議ははじまります。

「まず今後の対策についてそれぞれの意見を聞こうか」
 場をとりしきるのは久瀬さん。やはり手馴れたものです。
「やはりもっと一般の生徒に書庫について関心を持ってもらうことが必要かと……」
「確かにそれも大切ではあるがもっと大衆に響きやすい政策も必要ではないか?」
「ん〜とね〜やっぱ難しい話になるとカミュわけわかんなくなっちゃうからわかり易いほうがいいと思うよ」
 各部長それぞれから意見が出ます。
「やっぱ書庫の一件だけじゃ厳しいような気もするわね。どうでもいいって人も多いでしょうし」
「まあ確かにそれは言えているね。小牧君?君はどう思うかな」
 と話をふられます。さてあたしの考えは……

A 「そういえば……委員の仕事をしてたときのことなんですけど……」 具体的な学内の改善点を提起  
B 「他のみなさんはどうしているんでしょうか?」 ここで他の候補の政策もチェックする
C 「ふとこんなことを思いついたんですけど……」書庫のことを一般生徒に広く知ってもらうためのアイデアが閃く
469名無しさんだよもん:2005/12/21(水) 19:24:07 ID:qVgobEzl0
まずは手堅くAを
470名無しさんだよもん:2005/12/21(水) 22:56:24 ID:4R/yPDWwO
「そういえば……委員の仕事をしてたときのことなんですけど……」
「あれ? 愛佳って何か委員やってたっけ?」
 ふと由真がそう尋ねてきました。
 確かについこの間までは文芸部にしか所属してませんでしたけど…
「あ、立候補に合わせて図書委員に入ったの。少しでも書庫のことや、生徒の利用状況とかに詳しくなっておきたかったから…。
 ごめんね由真。言うのが遅れて……」
「あ、いいっていいって。最近慌ただしかったし。…で、何があったの?」
 そうそう。そこが本題です。
 由真に続きを促されて、あたしは記憶を引き出しながら話を再開します。
「この間新しく書庫の地上階に入る書籍を運んでたときに思ったことと、ふいに小耳に挟んだことが少しずつあるんです」
「……何か、学内の問題点ですか…?」
「はい。校舎の構造上の問題とか、問題視されてる生徒のこととか…」
「それってどんなのなの? 小牧さん」
「えっと、問題点の方は校舎の造りそのものの厳しさにあると思うんです。
 書籍を書庫に運ぶのにいくつも階段を上り下りしたりしましたし、その途中で、一年生の子に道を訊かれたりもしました」
「あ〜…カミュも入学したての頃はよく迷ったよ…」
「確かに、校内の地図は玄関にしか存在しないし、生徒手帳にも全体図は載っていないしな」
「行動範囲を絞っていれば問題はないですけど……有事の際の避難路が判らなくなる可能性が……」
「そう言えば校内の階段も、エレベーターがあれば、とまでは言わないけど、
目や足の不自由な生徒でも安心して移動できるって感じのはあんまりないわよね」
「なるほど…健常者ならまだしも、そうではない生徒には些か以上に厳しい環境という訳か…」
471名無しさんだよもん:2005/12/21(水) 22:58:40 ID:4R/yPDWwO
「それと、問題視されてる生徒ってのはどんな人がいるの?」
 カミュさんが次の質問を振ってきます。
「えっと、確証はないんですけど、校舎のガラスを割って回る女子生徒の噂と、
双子の女生徒と同棲してるらしい男子生徒の噂なんですけど……あ、どっちも高等部です」
「うわ、本当だったら最低ね、その男」
「まったくだな」
 由真が少し声を荒げて言い、オクタヴィアさんがそれに同意します。
 確かに、本当だったら信じられない話かも……。
「ふむ。校舎の問題はマニュフェストに追加すれば、一部の生徒の支持を得れそうだね」
「生徒の問題の方は、それを解決してみせれば、行動力の高さを皆に見せつける事ができるかもな」
「それに…知名度の上昇にもつながりそうです……」
「うーん……愛佳はどの問題が一番気になってるの?」
 由真に訊かれて考えます。
 あたしが一番気になってることは……


A 校舎の複雑に過ぎる構造
B 校舎の弱者に優しくない構造
C ガラスを割って回るという女生徒
D 双子の女生徒と同棲してるという男子生徒
472名無しさんだよもん:2005/12/21(水) 22:59:44 ID:zNnuyIrL0
A
舞はもういいよ
473名無しさんだよもん:2005/12/22(木) 00:08:35 ID:R9Tqce6O0
>>472
下一行は余計
黙って選択だけしろ
474名無しさんだよもん:2005/12/22(木) 01:20:12 ID:YWHSMTIs0
「あ、あたしは校舎が複雑なことが問題だと思います」
 ここに入ってきた時、あたしも校舎内で迷った記憶があります。
 校舎の複雑化を解決する方法があれば、生徒の皆さんは喜んでくれるのでは無いでしょうか。
「ふむ……小牧君の言うことも最もだが、根本的に解決するのは難しい問題だと思うよ」
 久瀬さんが少し渋い顔をしています。
「どうしてよ? 結構良い事言ってると思うけど」
「確かに、だが、そもそも生徒・教師・その他関係者10万人を超す葉鍵学園において
 校舎が巨大化、複雑化するのは避けられない構造上の問題であり
 次に、校舎の複雑さに困惑するのは、主に入学したての一年生で
 それにも次第に慣れてゆき、問題と困る生徒は次第に自然と減るものである
 そして第三に、仮に校舎を複雑にしないよう増改築をするとなると
 それだけで生徒会の予算は消し飛ぶ。姉○建築士に構造計算をしてもらっても無理だろう
 悪くない提案だが、一年生だけでなく二年生や三年生も投票する
 生徒会長選挙のメインな公約にするのは難しいと思うよ」
 あうう、言われてみればそうかも知れません。
 あたしも入った時は迷いましたが、暫くすれば自分の行動範囲は自然と定まってきます。
 入りたての新入生以外、複雑な校舎をあまり問題視してはいないかもしれません。
「………『人間が慣れることのできない環境は無い』、トルストイの「アンナ・カレーニナ」でしたね」
 ポツリと、彩さんがそんな言葉を呟きます。
「とはいえ、低予算で手間がかかり過ぎない解決策があれば、マニュフェストに入れるといいと思うけど、どうだろうか」
 久瀬さんに尋ねられ、考え込んでしまいます。
 低予算………現実可能な案としては何があるでしょうか…………



A 漫画研究会と共同して、特製永久保存版の学園案内冊子を作成する
B 地味な案ですが、学園内に設置されている案内図を増やすというのが妥当な線かな
C 複雑怪奇な学園も葉鍵学園の特徴。生徒には自然に慣れてもらうのを、待ったほうがいいかもしれません
475名無しさんだよもん:2005/12/22(木) 01:25:49 ID:Q5weHMcA0
476名無しさんだよもん:2005/12/22(木) 09:52:23 ID:Lj+y9Hgk0
 現実的に考えて校舎の構造そのものをどうにかするのは無理みたいです。
 でもなにか他にやれることがあるんじゃないかなとも思います。
 学校の中で道に迷ったりしたときあたしだったら何が欲しいかなあ
 地図……そうだ地図みたいなものがあれば……生徒手帳にある略図じゃ
 あんまり役に立たないし。いつでも持ち歩けそうな学園内の地図……
 となると…………
「なにか道案内の手引書みたいなものがあればいいと思うんですけど」
「手引き書?」
「ほら、よく使うけど道の分かりにくい場所ってあるじゃないですか。
 そこまでの大まかな道筋とかを紹介したのを集めたりとかそういうの。
 駄目……ですかねえ…………」
 パッと思いつきを言ってみたけどどうかなあ。なんか地味っぽいかも。
「それだけでは売りにするには弱いな」
「地図帳かついで行ったり来たりってのもねえ……」
「使ってもらえなかったら意味ないよ〜〜」
 うう……反応が芳しくありません。やっぱり駄目かなあ。あたしの思いつきなんて……
477名無しさんだよもん:2005/12/22(木) 09:53:20 ID:Lj+y9Hgk0
「いや、使えるかもしれないな」
 すると久瀬さんが眼鏡を光らせながらそう言いました。
「用は一般生徒が気軽に使えるて浸透しやすい道案内マニュアルがあればいいというわけだ
 目のつけどころとしては悪くない」
「でも具体的にはどうするのよ」
「ここの顔ぶれを一度見直してみるといい。そうすれば自ずから答えが出るはずだ」
 久瀬さんに言われてみんなそれぞれを見回します。ここにいるのはあたしと由真と久瀬さんと……
 あとは協力してくれるクラブの部長さん達……でもそれがどういう意味があるんだろう?
「あっ!?」
「そういうことか……」
 由真とオクタヴィアさんはなんか感づいたみたいです。いったい何を?
「カミュもわかった♪」
「そういうわけですか……」
 え?え?分かってないのあたしだけ?どういうことなの一体?
「小牧君。全員の視線が誰に向いているかを確認してみるといいよ」
 見かねた久瀬さんが助け舟を出してくれます。みんなの視線……
 それは……
「ああっ!!」
 言われてようやくあたしも感づきました。場の全員の視線が注がれる人物。
 漫画研究会部長の長谷川さんを見ながら。
478名無しさんだよもん:2005/12/22(木) 09:54:29 ID:Lj+y9Hgk0
 ようするには漫研の協力をへて学内案内の手引きを制作しようということでした。
 ただの案内手引きでは魅力に欠けるものだったでしょう。しかし学内で人気の高い
 漫研の協力があれば一般生徒に馴染みやすくなおかつそれ自体を楽しめる手引書が
 作れるのではないか?久瀬さんの意図はそういうことでした。
「そういう方針で僕としてはいきたいと思うのだがまず肝心の小牧君はどう思う?」
「えっと……いいんじゃないかと思いますけど……漫研の方の都合はどうなんでしょうか?」
 ちらりと長谷川さんを見ます。ただでさえ手伝って貰っているのに余計な手間になってしまうのではと危ぶみます。
「大丈夫です。幸い次のこみパ用の原稿は先日小牧さん達の協力あって無事完成しましたし
 それにみんなそういうのは面白がると思います。」
 そんなあたしの不安を吹き飛ばすように長谷川さんが言ってくれます。
 よかった。こないだ役に立ててたんだ。そう思うと少し胸が楽になります。
「それでは他のみんなも異論がないようだし行動を進めようか」
 方針が決まりあたし達の学園案内手引き制作活動がはじまります

A  手引き作成のための学内探索
B 実際に制作する漫画研究会の方へひとまず赴く
C 制作のための役割編制をまず決まる
479名無しさんだよもん:2005/12/22(木) 10:26:29 ID:KogODg4M0
久しぶりに選択

時間かけるのもあれなんでC
480名無しさんだよもん:2005/12/22(木) 13:27:55 ID:M7BEKZLNO
ちょっwwおまww長谷川wwww
481名無しさんだよもん:2005/12/22(木) 17:19:44 ID:V7KzYPz50
「まず、学園案内冊子についての役割分担を決めましょう」
 とてもいい案だと思いますが、これだけに全部の人材を使うわけにも行きません。
「そうだね……とりあえず十波君と長谷部さん達漫画研究会の人達にお願いして構わないかな?」
「えっ? 私が?」
「そう、僕が携わるとどうしても内容が堅苦しそうになるからね。
 君なら奇抜なアイデアを思いつきそうだし、構わないだろうか」
 ちょっとだけ逡巡した後、由真の首が縦に動きます。
「わ、私は別に構わないわよ…(ただ眼鏡の女にバッタもの呼ばわりされると困るけどね)」
「ありがとう、もし資料が必要だとか何か困ったことがあったら遠慮なく聞いてほしい」
「OKよ」
「…………分かりました」
482名無しさんだよもん:2005/12/22(木) 17:20:28 ID:V7KzYPz50
 学園案内の冊子作成のための役割分担を決め、あたしは今後のためにも。
 ひとまず皆で一緒に現状を簡単に再確認することにしました。


「まず、あたし達は現在『書庫の保存』を主な目的として、公約に掲げ選挙に立候補しています」
 一同に皆さんが頷きます。
 ううっ、こうやって人前に立って話しはじめると、ちょっと緊張してしまいます。
「協力してくれている団体さんは、大きなところとしてはここにいられる
 漫画研究会さん・オカルト研究会さん・RPG同好会さん」
 と、そこに久瀬さんが付け加えます。
「更に、今日のうちに書庫を必要としている幾つかの文科系クラブ・同好会から信任状をもらってきている。
 何処も規模が小さく有力なクラブとはいえないが、数が集まれば結構な支持を得られると思っている」
 あたしがいない間に………ありがとうございます久瀬さん。
「政策の一つとして、さきほど漫画研究会と共同して学園案内の冊子の作成を決定しました。
 また、先日RPG同好会に協力を要請した際に。書庫の中で『悟りの書』という魔道書を見つけることが出来ました」

「これが僕達の現状だ、次に対立候補について確認してみよう」

「まず、前生徒会長の月島拓也の妹で、その地盤を引き継いで支持基盤が厚く。
 また、参謀の人脈から幾つかのクラブの支持も得ている月島瑠璃子さん」
「そして、『桜並木の保存』を主な公約に掲げて
 武勇伝で一般生徒の浮動票や運動部からの支持が高まっている坂上智代さん」
「ちなみに、塚本千紗さんは立候補を取り下げたらしい」


「ところで久瀬さん、今のあたし達の支持率ってどんな具合になってるのですか?」
「ふむ……一応一般生徒の意見や新聞部等の調査から僕なりに分析してみたのだが……」


A 瑠璃子36・智代34・愛佳30、ほぼ均衡といってもいい
B 瑠璃子44・智代31・愛佳25、やや瑠璃子陣営が有利だ
C 瑠璃子48・智代40・愛佳12、やはり出馬期間が遅れたのが痛い
483名無しさんだよもん:2005/12/22(木) 17:26:55 ID:j5JsEWKYO
恵美梨はどこ行ったw

通るなら選択はB
484名無しさんだよもん:2005/12/22(木) 19:27:03 ID:Y0ACJEJm0
恵美梨が出てくると

魔王雅史まで出てくるぞw
485名無しさんだよもん:2005/12/22(木) 19:49:34 ID:su9TRH4s0
>>483
つ【シュレーディンガーの猫】
486名無しさんだよもん:2005/12/22(木) 23:46:02 ID:WZgHl9uk0
「今のところ月島さん陣営がやや有利といったところだろうか。
 やはり前会長である月島拓也の妹というのも大きい。
 しかも容姿端麗、成績優秀と来て……非の打ち所が見当たらない」
 久瀬さんが顔をしかめる。
 それからあたし達は少し出遅れ気味だと付け加えた。
「更に月島さんには独特の雰囲気がある。
 こういった選挙にはそういったインパクトも重要なポイントとなる。
 対して小牧さん。失礼だが君は月島さんや坂上さんに比べると個性が弱い。
 極普通であることが悪いことであるわけではないが、やはり不利であることは否めない」
「うぅ……」
 ヒドイことをずばっと言う久瀬さん。
 個性が無いなんて、あんまりですよぉ……。
「僕らの公約である書庫の保存、そして案内冊子の作成。
 今の僕らの手はこの二つだけだ。だが、先ほど説明したとおり僕らは苦境に立たされている。
 もう一つか二つぐらい何か作戦が欲しいところだ。何か意見があるのならどんどん言ってくれたまえ」
 あたしは考え込む。
 ええと……どうにか票を取らなくちゃいけないんだから……。
487名無しさんだよもん:2005/12/22(木) 23:46:33 ID:WZgHl9uk0
「ねえねえ、やっぱり選挙で大事なのって、
 まず小牧さんがどんな人なのか周りに知ってもらうことだよね?
 一回みんなの前で演説とかやってみたらどうかな?」
 あたしが考え込んでいるうちに、カミュさんが意見を出した。
 え、え、演説? いきなりそういうことやるの……?
「…………いえ、それは博打です。
 地道に他の部活の支持を得ていくといったやり方が好ましいと思います」
 長谷部さんがそれに反論した。
 ええと、それって……今までと同じやり方ってことでいいんだよね?
「手ぬるいな、二人とも。アロウンならこう言うだろう……邪魔者は蹴散らせ、と。
 選挙で勝つには必ずしも我々が人気を得る必要は無い。
 他の候補者の問題点などを突いて攻撃するのはどうだ?」
 オクタヴィアさん……それって酷すぎ。
 一番リスク高そうだよね……?
「小牧君はどう思う?」
「えっ、あたしですか……?」
 ええと…… 

A みんなの前で演説でもしてみようかと思います
B やはり他の部活の支持を得ていく方法がいいかと思います
C 他の候補者の問題点を表立たせる方法がいいんじゃないでしょうか
D 先ほどの問題のある生徒の件を解決するのはどうでしょう?(女生徒と男子生徒のどちらか選択)
E ……閃いた。この選挙って必ずしもあたしが勝つ必要ないんじゃないですか?
488名無しさんだよもん:2005/12/22(木) 23:48:14 ID:m8FALAkM0
B
489名無しさんだよもん:2005/12/23(金) 03:36:36 ID:Cp35ixHV0
「やっぱり、今は書庫を必要としているクラブの支持を得るべきだと思います」
 まだ幾つもの小さなクラブが書庫を必要としているはず。
 そういうクラブや同好会さん達に、あたし達を応援してもらいたいです。
「僕もそれが良いと思うな、対立候補の攻撃や小牧君の演説などは。
 もっと支持基盤が確立した時でいいだろうし。
 一部の問題生徒を攻撃して人気を取ろうとするのは。
 小牧君の性格からすると合っていないだろうね。
 少なくとも、今すぐ何かをする必要は無いだろう。
 焦らず、地道に支持基盤を固めておいて。
 状況の変化を待ち、必要な時期に必要な選挙戦術を駆使するべきだ」
 久瀬さんの説明に皆さんも同意します。
「確かに、手ぬるいが攻撃するだけが戦いでは無いだろうからな」
「………地味かもしれませんけど、重要なことだと思います」
 そういうわけで、少なくとも当面は今まで通り書庫を必要としているクラブを回る事にします。
「じゃあ私は長谷部さんと冊子作成の打ち合わせをするから、愛佳も頑張ってよね」



A とりあえず、あたしと久瀬さん、それにオクタヴィアさんとで幾つかのクラブを回る事にします
B とりあえず、あたしと久瀬さん、それにカミュさんとで幾つかのクラブを回る事にします
C あたし達が幾つかのクラブを回っている間、由真が冊子作成を長谷部さん達と話し合い始めました
490名無しさんだよもん:2005/12/23(金) 03:42:33 ID:tRxn1pbd0
Aでいってみますか。
491名無しさんだよもん:2005/12/23(金) 08:27:54 ID:0970Fu/H0
 こうしてあたしは久瀬さん、オクタヴィアさんと一緒に部活めぐりをします。
 今日はどんな部活へいくのかな?
「今までは比較的僕らに近しい文科系のサークルが中心だった。
 今日は一度運動系の部活にも足を伸ばそうかとも思うんだ」
「運動系は坂上智代の地盤だと聞いたが……」
「確かにね。ゾリオン部、草野球部などは既に支持を表明している。
 サッカー部、バスケ部、ラグビー部……あといくつかの格闘技系の部活もそうかな。
 だけど体育会系というのは互いに張り合う性質があってね。
 それらの部活とは対立的な関係のクラブもいくつかあるんだ。
 そこに売り込みをかけようと思うんだ」
「でも結構難しくないですか?あんまりあたし達の公約と関係とかなさそうですし」
「うん。だから今回は政策ではなく小牧君という人間そのものを売り込もうかと思うんだ
 まあ具体的にはついた先々でケースバイケースにやるしかないと思うけど」
 比較的友好的だったクラブばかりだった昨日とは撃ってちがって前途多難そうです。
 でも厳しくてもやらなくちゃ。さてどこへ行こうかな?

A 草野球部に度々お株を奪われている本家野球部
B ゾリオン部との決戦に大敗北を喫したサバゲー同好会
C 部活対抗戦で助っ人参戦した智代に十人抜きされてリベンジを狙う空手部
D 基本的にノンポリな陸上部
492名無しさんだよもん:2005/12/23(金) 08:47:56 ID:gPQ/AIIb0
B
493名無しさんだよもん:2005/12/23(金) 16:06:39 ID:wud3aPdv0
 サバイバルゲーム同好会
 森・山・廃墟に事欠かない広大な学園を舞台に、サバイバルゲームを楽しむ同好会。
 ただ、最近ゾリオン部との決戦に大敗北を喫してしまう。
 ちなみにこのような『ゲーム』ではなく本物のサバイバルや戦争をしたい人は
 往々にして学園の防衛を担っている『軍事研究会』に入部するので
 この同好会は一応普通にサバゲーを楽しむ人で構成されている


 資料に目を通して、ある程度のサバイバルゲーム同好会の概要を知ります。
 それにしても……運動系の部の支持を得られるでしょうか?
「それほど期待はできないかもしれないが、少なくとも挨拶に回らないよりはいいだろう。
 支持してくれたり、投票してくれればもうけものぐらいの感覚かな」


 あたし達はサバイバルゲーム同好会の部室の前に来ました。
 ノックをして、名前を名乗ります。
「すいません、今度生徒会長に立候補した小牧愛佳といいますけど……」


A 返事が無い…部室の前には「サバイバルゲーム同好会は自信喪失のため解散しました」という張り紙だけがありました。
B 「どうも、サバイバルゲーム同好会部長の○○です」しょんぼりと落ち込んだ部長さんが現れました。
C なんと、この間の大敗北で、サバイバルゲーム同好会はジリオン部に吸収されたそうです。
494名無しさんだよもん:2005/12/23(金) 16:12:08 ID:KF6xYjEp0
A
495名無しさんだよもん:2005/12/23(金) 16:12:12 ID:j++BNQl50
496名無しさんだよもん:2005/12/23(金) 19:47:43 ID:ew3c2IFA0
面白くないってさ
497名無しさんだよもん:2005/12/23(金) 19:51:57 ID:eXBgIFm00
文句を愚痴る前に面白くなる展開書けばいいのに
先に愚痴るから書いてる奴のモチベーションまで奪って
少年時代のごとくお通夜モードで
淡々と敗戦処理するスレに成り下がる・・・
498名無しさんだよもん:2005/12/23(金) 19:57:20 ID:j++BNQl50
「あれ? これは……」
 ふと、入り口のドアを改めて見ると、張り紙があります。
『サバイバルゲーム同好会は自信喪失のため解散しました』
 ……よっぽどジリオン部に負けたことがショックだったようです。
「残念です」
「まぁ仕方ない、他にも幾つかクラブはあるのだからそっちを回ろう」


 その後も、あたし達は運動部の中でも
 坂上さんと関係のなさそうなクラブに支持をお願いに回りました。
 クラシックバレエ部・山岳部・自転車部・自動車部・社交ダンス部
 新体操部・スキー部・スキューバダイビング部・スケート部・体操部
 エトセトラエトセトラ

「………微妙、でしたね」
 どうしても運動部の皆さんは書庫に関心が薄く。
 思ったほど良い反応は返ってきませんでした。
「まぁ仕方ない、失敗はしていないと思うよ」
 幾つもクラブを回っているうちに、日も暮れてきます。
「とりあえず、今日の活動はこれぐらいかな」
 あたし達は、その場で解散することにしました。


 翌日、再び部長さんたちを集めて会議が開かれます。
「昨日、運動系のクラブを回って支持を得ようとしてみました。
 結果は……失敗というほどでもありませんが、成功したとも言い難いです」
「残念だが、書庫の保存を支持する文科系クラブは、既に大方は賛成を表明してくれている
 運動系のクラブの人間には、どうしても今ひとつピンと来るものが無いみたいだ
 そこで、ここで一つ次の方針として」
499名無しさんだよもん:2005/12/23(金) 19:58:36 ID:j++BNQl50

A オカルト研・RPG研・漫画研究会から精鋭を集めて
  前回よりもっと深く書庫に潜り、生徒達の注目を集められる本を探す
B 我々の目的は書庫の保存、対立候補の坂上智代と共同作戦を取ってみる
C 十波くんの事もあり、正直難しいが対立候補の月島瑠璃子に協力を要請してみる
500名無しさんだよもん:2005/12/23(金) 19:59:58 ID:FrnWIzU20
正直両方説得したほうがいいんじゃないかと思いつつC
501名無しさんだよもん:2005/12/24(土) 02:18:52 ID:MRyXj0F/0
「一つの方針として、月島瑠璃子君との共闘を提案してみたい」
 久瀬さんがそこで一拍置きます。
「僕達の目的が『書庫の保存』ならば、必ずしも小牧君が生徒会長にならなくても。
 他の候補者が生徒会長になり、書庫を保存してくれれば目的は達成できる。
 月島瑠璃子に選挙で協力する代わりに、『書庫の保存』を約束させられれば
 『書庫の保存」という目標はを達成することが出来るというわけだ」
 ですが、久瀬さんはまた一区切りつけました。
「ただ、この方針にはデメリットも大きい。
 まず、小牧君の後援会長である十波君は月島瑠璃子君の元恋人(これは由真のデタラメだが)であり。
 あらぬ噂やスキャンダルの種にされかねない。 
 更に、月島瑠璃子君自身も初日の挨拶代わりに、十波さんに電波を浴びせているので。
 こちらの陣営と不仲になる恐れが非常に強い。
 また、基本的な政策として、彼らは書庫取り壊しの現状の政策容認派であり。
 現在最大勢力なので、共闘を望んでおらず、こちらの約束を反故のする可能性もある」
 自らの分析を終えて、久瀬さんはあたしに振り返ります。
「どう思うかい小牧君、小牧君の意見を聞かせてくれ」
 オクタヴィアさんや長谷部さん、カミュさんに由真の視線が集まります。
 あたしは………




A 今は月島瑠璃子と共闘する方針は難しいと考える
B それでも、月島さん達と一度話し合ってみる
C 当事者である由真の意見を聞いてみる
502名無しさんだよもん:2005/12/24(土) 02:20:43 ID:CM9ue5Mk0
C
503名無しさんだよもん:2005/12/24(土) 02:21:56 ID:dJosaN6s0
504名無しさんだよもん:2005/12/24(土) 13:56:15 ID:ntH7PLOb0
「ねぇ、由真はどう思うの? 月島さんとの共闘路線」
「そうだね、向こうには君の元恋人の長瀬祐介君がいる。君としてはどう考えているのかな」

 皆さんこんにちは、十波由真よ、本名は長瀬由真。
 断じて『ちゃん様のバッタモノ』なんかじゃないんだからね。
 現在私は、月島瑠璃子との共闘について愛佳と久瀬さんに意見を求められているわ。
 正直、初日にいきなり月島瑠璃子に酷い目に遭わされたことを、綺麗さっぱり忘れた訳じゃないし。
 あの「長瀬祐介」も、どちらかと言えば気に入らないヤツだ。
 この間の法事でも、アイツの姿を見かけたけれど。
 ああいう『軟弱』が服着て歩いているような男なんて、踏み潰したくなるくらい嫌いだ。
 ………とはいえ、愛佳の選挙戦略に私情を挟むことはマズイと流石に思うし。
 実際に月島瑠璃子の支持が高いのも事実。
 『書庫の保存』を約束させて、選挙に協力すれば目的の達成は確実かもしれない。
 ………だけど前に、あの長瀬祐介と私が元恋人なんてデマカセを言っちゃったから。
 あらぬ噂やスキャンダルになるかも知れない、と、久瀬さんに指摘されてしまった。


 チラッと愛佳の方を見る。
「由真、あたしの事を気遣ってくれるのは嬉しいけど、由真が思ったとおりの意見を言って」
 私の意見は……


A 「申し訳ないけど、月島瑠璃子との共闘は避けたほうが良いと思う」
B 「…………私が交渉してみる」
C 「選挙に私情を挟むほど、私は子供じゃないわ」
505名無しさんだよもん:2005/12/24(土) 13:58:55 ID:KUF7PVKR0
506名無しさんだよもん:2005/12/24(土) 14:54:19 ID:im0/L0lY0
「愛佳には悪いけど、月島瑠璃子との共闘は避けたほうが良いと思う」
 由真が申し訳なさそうな顔をしています。
「いや、十波君の意見もあながち間違いではない、十波君と長瀬雄介君の間柄が露見すれば
 スキャンダルになって共倒れする可能性もあるからね。月島瑠璃子君との共闘を避けるのも仕方ない」
 久瀬さんがフォローを入れてくれました。よかったぁ。
 由真も少し顔色を取り戻したみたいです。
「しかし、ではこれから我々はどうするべきだ?」
 オクタヴィアの意見ももっともです。月島さんとの共闘をしない以上、新しい方針を考えるべきです。
「あたし達が、クラブや同好会を回り続けた結果。
 大まかに分けますと。
 坂上さん達は運動系クラブ。
 月島さん達は各種委員会。
 そしてあたし達は、主に文科系クラブの支持を得ることが出来ました」
 あたしに続いて久瀬さんが論じます。
「だが、これ以上他のクラブや団体の支持を得ていくのは難しい。
 どの候補とも縁の無いクラブの数は少ないし、選挙協力をお願いしても反応は少ない」
 そこで一度眼鏡を中指でかけなおし、提案を続けます。
「今まで以上にに生徒の支持を得ようとすれば、やはり浮動票の一般生徒からの支持を集めるべきだと
 僕は考える、幸か不幸か、この学園にはトラブルも多く、解決すれば知名度が上がる問題に事欠かない」
「それって、さっき話題になったふしだらな男子生徒や剣を振り回す女子生徒のこと?」
 由真の質問にあたしが答えます。
「それだけじゃないみたいです、他にも幾つも最近話題になっている問題があるの」
「これらの問題を小牧君を先頭に解決してゆけば、生徒の支持を得られるというわけさ」
「それいいかも、カミュにも分かりやすいし。沢山の生徒にも注目してもらえると思うよ」
「…………具体的には、まずどんな問題を調べるつもりですか?」
 長谷部さんの質問にあたしは………… 


A 「双子と同棲する男子生徒」について調べてみる
B 「夜の学校で剣を振り回す少女」について調べてみる
C 「最近、学園生徒が無差別に狙撃されている事件」について調べてみる
D 「最近、学園の女子寮を荒らしまわる下着ドロボウ」について調べてみる
507名無しさんだよもん:2005/12/24(土) 14:57:39 ID:ZhUyi+pzO
A
508名無しさんだよもん:2005/12/24(土) 20:03:13 ID:bi/Rj8wE0
「この『双子と同棲する男子生徒』について調べようと思います」
 と、あたしは発言しました。
 古い考えかもしれませんが、やっぱり学生という身分で女の子と同棲
 しかも双子と一緒になんて、あまりにもふしだらだと思います。
 その生徒達が周りに与える誤解を考えると、無視できません。
 ……ただ、恋愛というものは様々な形があるのも事実。
 もしも、双子さんと男子生徒さんの本人達が、真剣にお付き合いをしているのなら。
 あたし達他人が余計な口を出すのは、かえって迷惑かもしれません。
 その時は、もしも本人さん達が周りから同棲を責められていたのなら。
 「生徒達が幸せに学園生活を送れる」事を目的とする生徒会長の候補として。
 双子さんと男子生徒たちを、何らかの形で守らなければならないと思います。
「それでは、ちょっと僕が調べてこよう。少々時間を欲しい」
 あたしの提案に、久瀬さんが動こうとします。
「いいんですか? 今からなんて時間が掛かるんじゃないですか?」
 あたしが聞くと、久瀬さんが心配無用とばかりに軽く首を振ります。
「問題ない、一時間後には問題の生徒達の概要を調べて見せるよ」
 そう言い放ち、久瀬さんは教室を出てゆきました。


 50分後
 由真と長谷部さんの冊子作成のお手伝いをしていたあたし達の前に、久瀬さんが戻ってきました。
「ただいま、間に合ったようだね」
 予定よりも10分も早く久瀬さんは戻ってきて、あたし達に人数分の資料を配ります。
「これが問題の男子生徒と双子達だ」
 そこに書かれていた生徒の名前は


A 河野貴明と姫百合珊瑚・瑠璃
B 岡崎朋也と藤林杏・椋
C オボロとドリィ・グラァ
509名無しさんだよもん:2005/12/24(土) 20:04:15 ID:h8OWeet80
「ここが噂になってる生徒の家なんですね」
 件の同棲の噂の生徒の家の前まであたし達は来ていました。
 由真と長谷部さんたちは冊子作りの作業に取り掛かっているので
 今、この場に居るのはあたしの他は久瀬さんとカミュさんです。
 オクタヴィアさんには校内での宣伝活動をしてもらっています。
「校内の風紀に関わる問題だからね。不適切な事実が在るのならば
 それを率先して注意し改善を促すことによって小牧君の指導力を
 一般生徒に知らしめることができるかもしれない」
 そんな思惑もあってこうして現場まであたし達はきています。
「同棲って…やっぱアレなのかなあ…うわわっ!なんかカミュドキドキしてきちゃった」
 とまあカミュさんなんかは別の意味で興味津々のようですけど。
 あたしはあんまり…その…そういう現場は……ちょっと……
 うわああっ!想像してませんよ!変なことなんて想像してませんよ!!
 本当ですってっ!信じてくださいってば!




件の家の表札は


A 姫百合
B 藤林
C 河野
D 岡崎
510名無しさんだよもん:2005/12/24(土) 20:05:47 ID:I8xF/D3r0
511名無しさんだよもん:2005/12/24(土) 20:05:52 ID:VAbyqU6m0
負けた Aでもっとセックスする
512名無しさんだよもん:2005/12/24(土) 20:06:50 ID:alJN8W9x0
CCCC
513名無しさんだよもん:2005/12/24(土) 20:07:28 ID:alJN8W9x0
Oh! NOooooooOOO!!!!
514名無しさんだよもん:2005/12/24(土) 20:07:56 ID:VAbyqU6m0
もっとセックスできなかった orz
515名無しさんだよもん:2005/12/24(土) 23:46:35 ID:I8xF/D3r0
「ねぇ、まだなのかな、カミュ疲れちゃったよ」
「もうすぐだよ、問題の藤林さん達の家は」
「同棲……ですか、何か事情があると思うんですけど」
「分かんないよ、もしかしたら凄く『喉が渇く』人たちかもしれないし」
 久瀬の調査したデータに基づいて、あたし達は藤林さん達の家に向かっています。
 久瀬さんの資料によると、問題の生徒の名前は三年生の岡崎朋也さんと同じく三年生の藤林杏・椋さん達。
 調査によりますと、岡崎朋也さんは元々父親の岡崎直幸さんと二人暮しをしながら学園に通っていましたが。
 最近、二人暮しをしている藤林杏・椋さんの家へへ入り浸るようになり。
 もはや同棲生活同然の学園生活を送っているそうです。
 いくら自由な校風の葉鍵学園でも、これはあまりに自由すぎます。
「この二人の家で、同棲生活ですか………」
 歩きながら、手元の資料に添付されている双子の顔写真を見直します。
 見るからに活発そうな姉の杏さんに、大人しそうな妹さんの椋さん。
 どちらもとても美人です。
 ……やっぱり、同棲しているということはあんな事やそんな事を毎晩たくさん……
「小牧君、顔が赤いが大丈夫かい?」
「ひえっ、や、や、問題ないです、はい、変なことなんか全然想像してませんから」
 久瀬さんの心配に慌てて変な想像を消し去ろうとします。
 や、やっぱり健全な学園生活で同棲はまずいんじゃないかな。
 ………とはいえ、この人たちが真剣に付き合っていて、それがもし周りから迫害されているのなら
 話は別です。あたし達がどういう立場をとるのか。咎めるのか、それとも庇うのかは
 本人達に会ってみないと分かりません。



A チャイムを押しても何も聞こえません。耳を澄ませると……中から喘ぎ声が聞こえてきます
B 藤林さんの家の前に着くと、なんと坂上さんと岡崎さんと藤林さん達が修羅場になっています
516名無しさんだよもん:2005/12/24(土) 23:48:05 ID:80MmOujN0
B
517名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 00:44:21 ID:1AnhLcHE0
「ここが藤林さん達の家ですね……え? ちょ、ちょっと待ってください」
 あたしが藤林さん達の家を訪ねようとした時、家の前に人がいます。
 あれは……藤林さん達と岡崎さん、それに智代さん?
「ねぇ、これってもしかして…………」
「おそらく、『修羅場』というものだろうね」
 さすがにこんな状況では岡崎さん達を訪問できません。
 あたし達は、とりあえず物陰に隠れて様子を窺うことにしました。
518名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 00:45:22 ID:1AnhLcHE0
「朋也! どうしてだ! 私に協力してくれると言ったのはウソなのか!?」
 智代さんが、岡崎さんに詰め寄っています。
 あれは……涙? 智代さんの目には涙が浮かんでいます。
 挨拶に来たときの凛とした智代さんとはまるで別人です。
「……………すまん」
 対して、岡崎さんは“心ここに在らず”といった感じで智代さんに対応しています。
 そんな岡崎さんを、椋さんが右から、杏さんが左から岡崎さんの腕を取って胸まで押し付けてるみたいです。
「アンタねぇ、みっともないったら無いんじゃない。いくら朋也に振られたからって」
 杏さんが軽蔑するような言い方で智代さんを責めます。
「そうですよ、朋也さんは私達に夢中なのですから変なちょっかいを出さないで下さい」
 杏さんに続いて、妹の椋さんも智代さんを責めます。
「だいたい、アンタは生徒会長に立候補してるんでしょ
 こんな所で時間を潰さないで演説でもしてればいいじゃない」
「そうですよ、そもそも坂上さんは朋也さんには相応しくないんです。
 私が朋也さんと智代さんの将来を占ったら、何回しても朋也さんには死神の正位置しか出ませんでした。
 『智代さんと朋也さんが結ばれれば、朋也さんは死んでしまう』きっとそういうお告げなんです」
 何となく、理由は分かりませんが、恐ろしく信頼できる占いの結果で椋さんが智代さんに畳み掛けます。
「朋也……私の夢を手伝ってくれるのじゃなかったのか?」
 智代さんの必死の懇願も、岡崎さんには届かないようです。
519名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 00:46:27 ID:1AnhLcHE0
「智代……俺みたいな人間はお前には相応しくない、不釣合いだ。もっといい協力者を探した方がお前のためだ」
「さ、もういいでしょ、朋也、今夜もいっぱい楽しみましょうね」
「そうですよ、今日クラスの演劇部の人に特別な衣装を借りたんですよ。朋也さん頑張ってくださいね」
「ああ……そうだな」
 まだ何か言おうとした智代さんを無視して、朋也さんを引っ張り家の中に入る藤林さん達。
 閉ざされる扉で、智代さんはその場に崩れ落ちてしまい、涙をこぼしています。
「どうしてだ……朋也……」


A とりあえず、いたたまれなくなったあたしは智代さんに声をかけました
B 智代さんも気になるが、ここは岡崎さん達の様子を窺うことにします
C その時、カメラを持った人が現場の近くから去ろうとしていた(人物指定)
520名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 00:47:00 ID:c9Zf5oRK0
A
521名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 10:15:59 ID:sVsW2ZzQ0
「うっ……うっ……どうしてなんだ……朋也……
 私の何が気に入らなかったと言うんだ……お前の望むこと……
 全部にちゃんと応じてきたじゃないか…………」
 坂上さんは地面に膝を落としたまますすり泣いています。
 なんだか可哀想…………
「あのう…………坂上さん…………」
「お前が口でして欲しいって言ったからちゃんとしてやったのに…………
 唾液が飲みたいっていうから恥ずかしいのを我慢して…………
 お前がどうしてもしたいというから鷹文の前でも…………あんなことを…………
 なのに何故だっ!何故なんだああ!!」
 あわわ!!おずおずと話しかけたあたしなんか無視してとんでもないこと口走ってます。
 聞いてませんよ!あたし聞いてなんかいませんったらあ!
522名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 10:17:10 ID:sVsW2ZzQ0
「最低よね……さっきの男。ああいうのって局部的に踏みつぶしたくなるくらい嫌い」
「また刺されて死んでしまえと言うかんじです…………」
「むしろあのような愚物と縁が切れたことをよしとするべきではないか」
「う〜ん。なんかおじ様より早そうな感じ。手が出るのも。果てるのも。逝っちゃうのも」
 流石に女性陣一同は岡崎さんに憤りを募らせています。
 あたしだってそう思います。あれじゃあ坂上さんが可哀想じゃないですか!
 女の子をとっかえひっかえ…………ボロくズのように
「しかしこれで事実上、坂上さんは潰れたということになるな」
 そんな中、一人だけ冷静な久瀬さんの声が響きます。
「ちょ………そんな言い方って!」
「事実は事実だ。どうせ遅かれ早かれこのことはスキャンダルになるだろう。
 別に今ここにいる僕らが何かをしなくてもね。人の口に戸は立てられない
 僕としてはここは深入りせずに引き返すことを勧めるがね」
 久瀬さんの言葉は冷徹です。確かに選挙のことを考えればその方がいいのでしょう。
 でも………坂上さん………
 あたしのとるべき道は


A  他人の立ち入れる問題じゃない引き下がろう
B  やっぱり岡崎さんのあの態度は酷い。文句を言おう。
C 「噂は本当だったんですね…………」更なる修羅場の予感
523名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 10:19:12 ID:1AnhLcHE0
B
524名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 13:19:33 ID:sVsW2ZzQ0
流石にさっきのアレは酷すぎると思ったのであたしは岡崎さんに抗議することにします。
とりあえず泣いている坂上さんには長谷部さん達についててもらってます。
「やぶ蛇にならないようには気をつけた方がいい」
久瀬さんはそれだけ忠告してくれました。あたしも深入りするつもりはありません。
ただもっとちゃんとした形で岡崎さんには坂上さんに謝って欲しい。
あれじゃあいくらなんでもあんまりだから。

ピンポーン

呼び鈴をならします。応答はありません。

「愛佳!こっち!」

すると由真が勝手口の方に手招きしています。
ようしここは一言がつんと言わなくっちゃ!
「岡崎さん!」
すると家の中では……

A お楽しみの真っ最中
B 藤林姉妹と朋也がなにやら口論中
C 何故か朋也が刺し殺されていた
D いつのまにか立ち直った智代が乱入
525名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 13:30:52 ID:5aHQDDiq0
B
526名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 14:54:46 ID:XUM/EQQi0
 きっと岡崎さんは藤林さん達とイチャイチャしていると思って。
 威勢良く藤林さん達の家に入ったつもりのあたし達。
 ……ですが中から何も反応がありません。
「どうしたのかな?」
「ちょっと愛佳、なんか言い争いをしてるみたいよ」
 確かに由真の言うとおり、あたし達の声も気にならないくらい。
 大きな声で、どうやら岡崎さんと藤林さん達が口論しているみたいです。
「とりあえず、様子を探ろう」
 あたしと由真は、今度は抜き足差し足で口論していると思われる部屋へ向かいます。


「どうしてまだあの女が朋也にまとわりついて来るのよ!」
 杏さんが厳しく岡崎さんを責めたてています。
「…………」
 対して、岡崎さんは何も言えず俯いています。
「私とお姉ちゃんの事、好きだって言ってくれたじゃないですか!」
 見た目が大人しそうな椋さんも、お姉さんと同様に岡崎さんを責めています。
「ああ………」
 岡崎さんは短く答えましたが、それ以外は先程と同じように俯いたままです。
「私達を好きになったのは、あの女と別れるための口実だったの!?」
「それは……」
「それは本当なの?! 私達の事、愛してるって抱いてくれたのも全部ウソなの?!」
「そんなことは無い! 俺は、お前たちの事が好きだ……智代よりも」
 慌てて反論する岡崎さん、でも、語尾のトーンが小さくなっています……
527名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 14:55:44 ID:XUM/EQQi0


「(ちょっと、どうするのよ?)」
「(どうするって言われても……)」
 ばれない様に私達は家具の陰から様子を見ていましたが。
 この様子では坂上さんの事を岡崎さんに切り出すのは難しいです。


A 「だったら、今すぐいつも通り私達を抱いて」と藤林さん達が服を脱ぎ始めました
B 「朋也……頼むから戻ってきてくれ」と泣いてすがる智代さんが乱入してきました。
C 「………!」いたたまれなくなったのか、その場から朋也さんが逃げ出そうとしました。
D 「岡崎さん! 智代さんともう一度話し合ってください!」あたしは思いきって言い出しました。
528名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 14:59:49 ID:HpF7/vEq0
D
529名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 16:06:31 ID:ZsNFr7ar0
「岡崎さん! 智代さんともう一度話し合ってください!」
 あたしは思いきって、口論の中に飛び出て言い出しました。
 いつまでも岡崎さん達の口論の終了を待っていたら、智代さんが可哀想です。
「あんた達誰? いつの間に入ってきたの?」
 杏さんに質問されます、当然ですよね。
「あたしは、小牧愛佳って言います」
「十波由真です」
「関係ない人は出て行ってください、これは私達の問題です」
 今度は椋さんに言われます、でもここで引き下がる訳にはいきません。
「智代さんとはちょっと知り合いなのです、岡崎さん。
 智代さんはまだ表で、あなたの名前を呼びながら泣いているんですよ。
 どうして……どうして話もしようとしないんですか!」
「………智代が、俺の名前を?」
 智代さんの名前に反応する岡崎さん。
 ですが、藤林さん達には当然面白くありません。
「ちょっと、さっきの言葉はどうなったのよ」
「私達の方が智代さんより好きって言ってくれましたよ!」
 杏さんと椋さんが厳しく岡崎さんを責め続けます。
「すまない……杏・椋……もう一度だけ、もう一度だけ智代と話をさせてくれ……」
 謝りながらも、岡崎さんは智代さんと話し合うことを決めてくれました。
「…………もう一度だけよ」
「絶対に、これっきりですからね」
 杏さんと椋さんも、仕方なく智代さんを招く事を許してくれました。
530名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 16:07:18 ID:ZsNFr7ar0


 藤林さん達のの居間に岡崎さん・智代さん・杏さん・椋さん達当事者。
 それにあたしに由真・久瀬さん・オクタヴィアさん・カミュさん・彩さんが並びます。
 人数は多いですが、思ったより広い居間はあたし達を余裕を持って収めてくれました。
 ただ、まだ泣いている智代さん以外は、話し声も聞こえずに、その場を沈黙が支配しています。


A 「あのう………やっぱり岡崎さんが事情を話すべきだと思いますよ」あたしは岡崎さんを促しました。
B 「……どうして、私と別れようとしたんだ? 朋也」泣きながら、智代さんが朋也さんに尋ねます。
C 「坂上さん、朋也はもう私達のものなんです、きっぱり忘れてください」杏さんの先制パンチです。
D 「朋也……私、お前の子供が出来たみたいなんだ」突然智代さんが衝撃の告白をした。
531名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 16:07:59 ID:ICTYfXWw0
D
532名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 16:14:33 ID:iTl34WiW0
ninpuderikkouhositanokayo?
533名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 16:51:50 ID:8Xfmw6hhO
今日になって判明してやってきたと思えばいいさ。
534名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 16:58:07 ID:3NHZto7q0
 最初に口火を切ったのは智代さんでした。
 すすり泣いていた智代さんが、岡崎さんを見つめて。口を開きました。


「朋也……私、お前の子供が出来たみたいなんだ」


 ビシリ
 部屋の空気が凍りついたような気がします。
 誰も、最初は何を言っているのか分かりませんでした。

「つい先日だ、生徒会長選挙に立候補して数日後、生理が遅れているのが気になって
 思い切って妊娠検査薬を使ったんだ…………陽性だった」

 あたし達、今自分がどんな顔をしているのか分かりません。
 ただ、おそらく周りの人と同じような、どう反応していいか分からない顔をしてるのでしょう。
 ああっ、岡崎さんは顔面蒼白です。周りの人よりだいぶ顔色が悪くなって脂汗を流してます。

「生徒会長選挙の間は、黙っておいて。会長に当選し、桜並木を守った後は……学校を辞めようと思っていた」

 ビシリ
 空気の凍結がひどくなりました。
 杏さんも椋さんも、口を挟めないでいます。

「朋也……お前がいけないんだぞ、あんなに激しく私を抱いて……妊娠しない訳が無いだろう
 この事を朋也に言おうとする直前に、藤林姉妹とも付き合っていって同棲を始めるなんて……
 酷い………酷すぎる………別れ話をされた時、死んでしまおうと思ったんだぞ………」

 そう話し終えて、再び智代さんは泣き出してしまいました。
 
535名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 16:59:07 ID:3NHZto7q0
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」

 絶対零度まで下がった部屋の温度。
 誰も、何も言えません。


A 「そんな……今更あんまりです!」「もう朋也は私たちのものなのに」椋さんと杏さんが怒り始めた
B 「智代……すまない……許してくれ」岡崎さんが謝り始めました
C 「………智代さんも……ですか?」椋さんまで衝撃の告白です
D 「智代さん、事情は私も同じなのよ」えっ、まさか杏さんまで?
E 「智代さん、この際だから言うけど。私達二人とも、朋也の子供がいるのよ」……信じられません
536名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 17:01:53 ID:/GD9ekpD0
E
537名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 17:04:25 ID:sVsW2ZzQ0
空気が凍る。時間が止まったかのように錯覚させられる。
腹部にそっと当てられた手。頬を染めながらそう呟くその姿。
予感させられる。何を?しばし自問する。
静止した時間の中あたりを見回す。驚愕の表情を浮かべるもの。
如何わしいものをみるような白い目線。
信じられないと口に手を当てるもの。様々である。
ふと視界に映るは影二つ。
活発そうな長髪の娘とそれのやや変形した相似形の大人しそうな短髪の娘。
ああ、影は動き出す。おそろしくゆっくりと。
感じ入る。そうか。これは破滅だ。
誰の?聞くまでもないだろう。止めるものはいない。
観衆にそれを求めるのは無理というものだろう。
彼らもまた恐ろしく汚いものを見るような目つきでこちらを蔑んでくれるのだから。
ああ、俺は…………

時間にして数秒。一人の男の脳内に流れるモノローグそして…………

A 藤林姉妹のツープラトンコンボ炸裂
B 頼む。この子を父無し子にしないでくれ! 智代が泣きついてきた
C 実はあたし(私)も……… 衝撃の告白第二号(三号?)
D 私とのことは遊びだったんですね! 誰だ!いつのまに!
538名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 17:07:18 ID:sVsW2ZzQ0
書き負け
すまん。気にしないでくれ。
539名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 21:07:01 ID:LqAK/QNS0
久瀬さんはなんとも微妙な表情で眼鏡を押さえながら押し黙っています。
オクタヴィアさんは頭を抱えながら小刻みに震えています。
カミュさんはあたしと同じようにばつの悪そうにきょろきょろしています。
長谷部さんは真顔のままですがあれで案外驚いているのかもしれません。
智代さんはひくひく泣いています。
岡崎さんは固まったまま真っ白に。
それにしても赤ちゃんができちゃったなんて…
予想外ですよ。だってそんなこと……
うぅ……久瀬さんの言うことを大人しく聞いてたほうがよかったかも……
「智代さん……」
そんな中、沈黙を破ったのは杏さんでした。妹の椋さんなんかはもう泣きそうな顔で杏さんに寄りかかってます。
思えばこの人たちも可哀想だな……恋人が前の彼女と子供をつくってたなんて……
あたしだったら絶対に耐えられない……
「本当なの?」
そう智代さんに問いかけます。智也さんはただ泣きじゃくるまま。
それを無言の同意と受け取ってか杏さんは目を細めます。
「本当……なんだ……」
ああ、もうだれかどうにかしてください。この空気。痛々しくてとてもみていられません。
そもそも岡崎さんがいけないんです。ちゃんとアレせずにアレしちゃったり……
うわあぁぁぁ!!あたしったら何考えてるの!!違うんです!違うんですのよ!!
「でもね……それでもあたし達も譲れないの何故なら……」
あれ?杏さんが何か言いかけました。なんか嫌な予感するんですけど。
あたしの気のせいですよね。
「それは………あたしと椋にも朋也の子供がいるのよ!!」
540名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 21:08:25 ID:LqAK/QNS0
………………………………………
………………………………………
………………………………………
神様……どうして悪い予感ほどよく当たるんでしょう?


A 朋也を巡る三人の妊婦の大乱闘始まる
B 流石の事態に観客の女性陣もキれる 岡崎朋也を処刑しる
C ピンポーン。突然の来客(CLANNADキャラから指定)
541名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 21:08:56 ID:8Xfmw6hhO
542名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 21:09:19 ID:t2VjW3OyO
B
543539:2005/12/25(日) 21:10:56 ID:LqAK/QNS0
コピペミスった>>539の前にこれ挿入しといて

空気が重いです。声も出てきません。なんということでしょう。
開いた口が塞がりません。どうしようもなくきょろきょろ辺りを見回します。
由真は口をパクパクさせながら唖然としています。
544名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 23:18:28 ID:3NHZto7q0
「それは………あたしと椋にも朋也の子供がいるのよ!!」
 泣き続けていた智代さんも、この発言にはショックを受けます。
「嘘……だろ……朋也……」
「………お前と別れないといけなかった、最大の理由はこれなんだ…………すまない」
 申し訳なさそうに謝ります、でも女性陣は納得いきません。
「最っ低……マウンテンバイクで街中引きずりまわしたくなるくらい嫌いよ」
「同感だな、その首を刎ねて、軒先に吊り下げてやりたいくらいだ」
「カミュも、岡崎さんの事スライムにしたいよ」
「…………死ねばいいのに」
「そうよ責任取りなさいよ」「処刑よ、処刑するべきだ」「……女の敵ですね」「死刑よ、死刑」
「あ……ああ……すまない……すまない………智代……」
 女性陣の処刑コールに、怯えてひたすら謝り続ける岡崎さん。
 気の毒だと思いますけど、これは自業自得だと思います。
「まぁ待て、仮に今すぐ岡崎さんを処刑しても、三人のお腹の子供が将来困るだけだ
 正直、男の僕からしても許せるものでは無いが、一応に事情を聞いてみよう」
 ヒートアップする女性陣を、唯一の男性である久瀬さんが何とか落ち着かせます。
545名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 23:19:29 ID:3NHZto7q0

「俺は……智代と付き合っていたが、智代は俺なんかと違っていた。
 何処までも夢に向かって走る奴で……俺なんかとは不釣合いな人間だ。
 だから……智代と付き合って、抱いている間も。いつも悩んでいた……
 俺なんかと一緒にいたら、智代をダメにしてしまうんじゃないかって……
 悩んでいた俺に、杏も椋も励ましてくれて、優しく相談に乗ってくれたんだ……
 だけど……その優しさに溺れて、いつの間にか杏と椋も抱いてしまった……
 気がついたら、二人に俺の子供が出来ていることを聞かされた。
 ……智代と別れなければ、ならなくなったんだ………」

 そこで、一区切りをつけて、朋也さんは今更な弁解を続けます。

「鍵主人公の誇りもあり、絶対に二股やってはいけないと思っていた。
 だが双子姉妹とのセックス繰り返しており
 断ると智代に相応しくない自分に悩んでしまい
 葛藤(かっとう)があった。弱い自分がいたといいますか…
 杏と椋と付き合わなくなってもいいと、何度も思いましたが
 弱い自分がいて、それができずに現在に至りました」

 どこかの建築士のような弁解を終えた後、智代さんが朋也さんに問いかけます。
「朋也……私と、私の子供はどうするつもりなんだ?」
 目を腫らした智代さんの顔に、目を背けてしまう岡崎さん。
「すまない……お前の子供も気に掛かるが、二人の子供は無視できない……
 卒業したら働くつもりだ……稼ぎは少ないだろうから、あまり期待はできないが……」
 朋也さんの答えに、黙ってしまうあたし達。
 一人の子供と二人の子供、無視できないのは当然二人の方ということは分かります。
 …………でも、これじゃあ智代さんが、あんまりじゃないですか!


A 智代さんが朋也に怒りをぶつけようとした
B 泣き崩れる智代さんを連れて、あたし達は藤林さん達の家を出ました
C ……あまりに悲惨な現実に、智代さんが『壊れて』しまった
546名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 23:20:47 ID:HpF7/vEq0
救いが無いんでB。
547名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 23:53:35 ID:5aHQDDiq0
ロンドン条約で統帥権干犯騒動を起こした加藤寛治って何か功績があった人なのでしょうか?
548名無しさんだよもん:2005/12/25(日) 23:56:32 ID:5aHQDDiq0
誤爆スマソ
549名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 00:21:25 ID:djJqg45w0
>>547がageやがった。
せっかく700台まで落ちてたのに。
550名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 00:49:43 ID:G7/FJk700
 坂上さんの自宅前、もう心身ともにボロボロの坂上さんを連れてあたしたちはなんとかここまで着ました。
「いろいろと見苦しいところを見せた。すまない小牧さん」
 帰り際にそうぺこりと頭を下げて坂上さんは家の中に入っていきました。
 なにも声をかけてあげられませんでした。何を言っても気休めにもなりそうにないから。
「ったく何なのよ!さっきの最低男!」
「まったく男の風上にもおけんな」
「う〜〜こんな後味悪いのカミュ最悪だよぉ」
「………………本当に刺されるべきかと……」
 坂上さんが家に入るのを確認するとみんなまたプリプリ怒り出しました。
 無理もないです。あたしだって……あたしだって……
「気持ちは分からないでもないがその辺にしておいた方がいい」
 みんなが憤懣しかたなくなっているところ久瀬さんが苦しげに声をかけます。
「ここは見なかったことにしてそっとしておくことが最善だと僕は思う。
 外野が騒いでも結局坂上さんを余計に傷つけることになりかねないからね」
「「「「…………………………」」」」
 沈黙します。確かに久瀬さんの言うことが正論です。あたし達にできることなんて
 何もないんだって……
 でも……本当にそうなのかな……

A 今の智代を1人にはしておけない坂上家へ
B もう一度だけ朋也と話をしよう。藤林家へ
C 今日はもう帰ろう
551名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 00:53:47 ID:d5ZoGiHV0
A
552名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 00:53:58 ID:QBlMmf20O
Aかな
553名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 00:54:01 ID:0ReMBdwE0
ここで智代を懐柔するチャンスが、Aで
554名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 01:31:28 ID:eMnn45m90
ぶっちゃけこんなスキャンダル持った人間懐柔しても役立たずどころか足手まといだとオモ
555名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 02:29:23 ID:5EryjeRc0
 今の智代さんを1人にしておけない気がします。例え智代さんが選挙のライバルだったとしても。
 そう思ったあたしは、坂上家を訪れることにしました。由真と久瀬さんも一緒です。

 ぴんぽーん
 チャイムを押しても反応がありません。

 ぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーん
 連打しても反応がありません。

 ぴんぽぴんぽぴんぽぴぽぴぽぴぽぴぽぴぽぴぽ
 高橋連打(秒間16連打)しても反応がありません。

 それ程までにショックだったんでしょうか……ベッドで泣き崩れてるんでしょうか。あたしはそう思いました。

「出てこれない事情があるのよ……きっと、あのダメ男に報復すべく、家中の武装を集めているに違いないわ」
 由真がなんかアナーキーでバイオレンスな考えを展開します。

「マズいかもしれないな……最悪、風呂場で手首を斬っているかもしれない。通報するか踏み込むかすべきだ」
 久瀬さんがデンジャラスでバッドエンドな考えを……って、それは流石にヤバいですっっ!!

 果たせるかな、実際は……

A あたしの考えが正しかったのです
B 由真の考えが正しかったのです
C 久瀬さんの考えが正しかったのです
D そのどれでもない、とんでもない結果だったのです
556名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 02:32:30 ID:jI1QZnZN0
せっかくだからD
557名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 02:33:03 ID:CGL7Q9iz0
A
558名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 03:04:44 ID:CGL7Q9iz0
 何度チャイムを押しても中から返事はありません。
「留守……な訳ないよね、さっき帰るの見たんだし」
 由真の言うとおり、あたし達は智代さんが家に帰るのを目撃しました。
 それに、部屋にあかりがついています、中にいると見て間違いありません。
「でも、カミュ何だか嫌な予感がするよ」
「………不吉な気配、愛佳さん達の予想以上のことが起きてるかもしれません」
 何となく、部屋の中から感じられるプレッシャーをあたし達は無視できません。
「しかしどうする? この通りドアには鍵が掛かっている」
 久瀬さんの言うとおり、智代さんの家はしっかりと施錠されて。
 あたし達が智代さんの心配するのを固く拒んでいます。
「どうする? 非常事態だし強行突破するか?」
 オクタヴィアさんが剣を構えようとします。
559名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 03:05:33 ID:CGL7Q9iz0
 あれ……ドアの鍵……これって……
「待ってください、あたしが何とかしてみます」
「愛佳が? でもどうやって?」
 『何事も力ずくだけでは解決しない』とアロウン先生が言っていました。
 先日、アロウン先生から教わった魔法がさっそく役に立ちそうです。
 
 意識を集中し、指先に想像力と魔力を込めます。
 次第に、あたしの右手に世界の裏側の『力』が集まってきます。

「何をする気だい? まさかドアを破壊するのか?」
「違います、相手がドアなんですから、決まっています」
「愛佳、それってもしかして………」
 由真の問いかけに答える前に、あたしは魔法を完成させて、『力ある言葉』をつむぎます。


「アバカム!」


 ガチャリと音がして、開錠される扉。
 あたし達は急いで智代さんの部屋に入りました。
 そこには………


A 鷹文とセックスをしている智代がいた
B 朋也の写真を片手に、自慰に耽っている智代がいた
C クマの着ぐるみを着て、三角座りとしている智代がいた
560名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 03:10:06 ID:eEGfFVzI0
A
561名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 07:40:20 ID:8gz8JWAo0
 ぴちゃ、ぴちゃ、ぬちゅ
 濡れた音が響く
「ね…姉ちゃ……あっ……」
 まるで女の子のような喘ぎを洩らしながら鷹文は仰け反る
 ビクンと脈打つ彼自身。先走る汁が口で奉仕する智代の顔にかかる。
「ふふふ、凄いなお前の……もうこんなにもして……」
 いきりたつ弟のモノを智代は愛しげにさする。
 ピクピクとそれが手の中で痙攣しているのがわかる。
「こういうのはどうだ?河南子にはしてもらったことがないだろう」
 すると今度は豊かなその乳肉に智代は肉棒を宛がう。
 二つの柔らかな肉丘のその谷間にすっぽりと包み込まれるように収まった。
「あっ…あぁぁっ……ひんっ……ああっ」
 ずりずりと擦りつけるようにして智代の乳肉は鷹文自身をしごきだす。
 上下するその動き。柔らかな姉の乳房にサンドされて鷹文は悲鳴をあげる。
「んっ…んっんっ……んちゅ………」
 胸で奉仕をしながら智代は鈴口に舌を這わす。パイズリとフェラチオの相乗攻撃を前にして
 鷹文の忍耐がとぎれるのには時間は要らなかった。
 ドピュ
「うぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 嬌声を上げ射精する鷹文。その迸る液汁は智代の顔に、胸にかかってポタポタと滴る。
 胸に付着したそれを掬い取りぺろりと舐めると智代は恍惚の表情を浮かべた。
「ふふふ、随分溜まってたじゃないか……河南子とは最近してないのか?駄目だぞ。
 溜まりすぎは身体に毒だ」
 そう怪しく微笑む智代。放心状態の鷹文を捕まえて上にのしかかる様にして覆いかぶさる。
「まだまだ…元気だなここは……いいことだ」
「姉ちゃん……俺……もう……」
 そしてゆっくりと腰が沈められてゆく。触れ合った切っ先同士が接触する表面積が増してゆく。
 既に十分に愛液で濡れ細った肉の壷。そこに収納されるかのごとく
 鷹文のペニスが……智代の膣内へと………
562名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 07:41:36 ID:8gz8JWAo0
※一方愛佳達は…

「えっと……『日本一の弟だと思ってます。』……」
 ふいに由真が呟きます。確かどこかで聞き覚えのあるフレーズを……
「神は死んだ!……」
 続くようにして久瀬さんも……
「こ……この野郎!ジーグブリーカー!死ねえっ!!」
 あたしも釣られちゃいました。なんとなく。
「私はムスカ大佐だ!緊急事態につき私が指揮を取る!!」
 これはオクタヴィアさんです。もうやけくそです。
「『我が生涯に……一片の悔い無し!』……だと思います……」
 彩さんが締めくくります。さらにカミュさんが……
「涙は心の汗……ケツの穴につららを……」
 リピートです。こうしてあまりの出来事に思考力を崩壊させられたあたしたちは
 どこぞの電波な歌詞を朗読しつづけるのでした。


A 流石にこれはソフ倫に抵触する。止めねば。
B 気にせず坂上姉弟のHシーン
C そのころ藤林家では
563名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 08:12:38 ID:SsRnDWfWO
564名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 11:43:04 ID:CTagf7L20
「僕達姉弟なんだよ……さすがにまずいよ、ねぇちゃん……」
 実姉の肉体の快楽に溺れる中、最後の理性で鷹文は智代を止めようとした。
 だが、智代は妖艶な笑みを浮かべ、首を横に振る。
「構うものか……鷹文、私の中にいっぱい出していいんだぞ……」
 心配することなど無い。例え、いくら実の弟に中へ出されても。
 既に、愛していた男の子供を身篭っている。
 それよりも、今はただただ、誰かに犯されてよがり狂いたかった。
 何も感じず、何も考えず、頭の中を気持ちいいことで満たしたかった。
「ねぇちゃん……それってどういう事だよ……」
 密着していた鷹文のペニスを、自分のヴァギナに沈み込ませようと。
 智代は腰を落とし始めた………
565名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 11:43:43 ID:CTagf7L20
「と、智代さん、だ、ダメです!」
「落ち着くんだ、坂上さん!」
「こんなことをしても何も解決しないぞ!」
 ようやく正気を取り戻したあたし達は、智代さんを止めようとしました。
 おそらく智代さんと……その……している相手は前に話してくれた弟さん。
 ソフ倫規定は緩和されて、実の姉と弟同士もOKになりましたが。
 だからといって、見過ごせるものではありません。
「智代さん、こんな事やめてください!」
 あたし達は、皆で智代さんを取り押さえようとしますが。
 智代さんはとても力が強くて、なかなか抑えられません。
「離せ、離してくれっ! もうどうでもいいんだ! 朋也に捨てられて、私は……私は……」
 苦戦の末、あたし達は何とか智代さんを弟さんから引き離すことが出来ました。

 どうにか落ち着きを取り戻し、服を着てもらった智代さん。
 弟の鷹文さんには、はひとまず別室で待機してもらっています。
「大丈夫……じゃないですよね、ごめんなさい」
 智代さんの顔色は青白く、憔悴しきった表情です。
「ああ………重ね重ねすまない」
「でも………これからどうするの?」
 由真の質問に、智代さんは首を振ります。
「今は……まだ分からない、何を、どうしていいのか………」
 岡崎さんとの子供をどうするのか、生徒会長選挙を続けるのか。
 一介の女子生徒には、あまりにも重過ぎる問題です。
566名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 11:44:29 ID:CTagf7L20


 暫く、沈黙が部屋を支配します。


「……小牧さん」
 やがて、智代さんがつぶやきました。


A 「………小牧さん、厚かましいお願いかもしれないし、足手まといになるかもしれないが
   よければ選挙に私を協力させてくれないか」
B 「………小牧さん、もう私には選挙活動を続けるのは事実上不可能だ。……もし、良ければ
   生徒会長に当選した時に、桜並木を残してはくれないか」
C 「………小牧さん、最早こんな騒ぎで当選は無理だろうが、私は最後まで選挙を続けるつもりだ
   今日は本当にありがとう、小牧さん達がいなかったら私はあのまま……」
567名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 11:52:49 ID:DmKmH9ws0
B
568名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 16:22:00 ID:CEga+yCr0
「もう私にはこれ以上無理だ。……もしよければ、生徒会長に当選した時に桜並木を残しておくよう働きかけてくれないか……」
 虚ろな目をしながら、坂上さんはそうとだけ言いました。
「それだけで……私はもう、それだけでいい。厚かましい願いだということはわかっている……」
 自分の体を抱きながら、ガチガチと奥歯を鳴らして、搾り出すように。
「だが、もう私にはあれしか…………」
 そしてそれだけ言うと、再び嗚咽を漏らし始めてしまいました。
「わかりましたから」
 あたしはそんな坂上さんの肩に手を置きながら、応えます。
「きっと守ってみます。桜並木はきっとあたしが守ってみせます。だから坂上さん、今は……」
 ……休んでください。
 あたしにはそれしかいえません。この問題を解決できるなんて思えませんし、どうすればいいのかもわかりません。
 ただ、今は時間が……時間が必要です。坂上さんには、時間が必要なんです。
「ありがとう。ありがとう……ありがとう小牧さん…………」
 坂上さんが泣き止むまで、あたしはそのままにしてました。

「……今日はいろいろあった。ありすぎた。ひとまず解散とした方がいいだろう」
 坂上家を出た時にはすっかり日も暮れていました。みんなの前で久瀬さんが言います。
「情けないのはわかってるが……正直僕もここまで凄まじい問題を目の当たりにすることになるとは思わなかった。
 精神的に少し参っている。休憩を取りたい。一応、僕なりにも今までのことと今後の展望は考えてみる」
 気持ちはよくわかります。あたしももう、かなりへろへろです。
 見回してみれば皆さんもだいぶ憔悴した様子です。岡崎さんへの怒りも多分にあるんでしょうが……
「それでは皆さん、また明日から頑張りましょう。お疲れ様でした」
「お疲れ様でした」
 とりあえず挨拶。本日の活動は終了となりました。


 そしてその夜、あたしは…………


A これまでの出来事を思い返していました
B 電話を受けました
C ご飯をたくさん食べました
569名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 16:22:47 ID:CTagf7L20
570名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 16:59:53 ID:SSsgGPgn0
 家に帰り、ご飯をたくさん食べました。
 智代さんの為にも、絶対に桜並木を守りたいと思いますし。
 あたし自身も、学園の書庫を保存したいと思っています。
 だから、今はたくさんご飯を食べて、元気を取り戻すことが先決です。
 
 今日の夕飯は自作のイタリア料理。
 まずミネラルウォーターを飲んで。
 前菜は「モッツァレラチーズとトマトのサラダ」
 第一の皿は「娼婦風スパゲッティ」
 第二の皿は「子羊背肉のリンゴソースかけ」
 デザートにプリンを食べます。
 ……別に、眼球がしょぼくれるほど涙を流したり。
 ソフトボールぐらい垢が出ることはありませんが。
 なかなか美味しく出来ました。

 お風呂に入った後は、寝る前にあたたかいミルクを飲み。
 20分ほどのストレッチで体をほぐしてから、夜11時から8時間は床につきます。
 こうすると、ほとんど朝まで熟睡できます。
 いつもなら、疲労やストレスを残さずに朝、目を覚ませるのですが
 今回は、肉体的な消耗よりも、精神的なショックがなかなか抜けません……


 その日以来、ショックが抜けきらないあたし達は。
 とりあえず冊子作成をしたり、合間を見てアロウン先生やカミュさんに魔法を教わったり
 普通に生徒会長候補として、学園内を挨拶に回ったりしました。
 久瀬さんは、独自に色々と調べまわっているみたいです。

「ちょっと愛佳、これ読んでよ!」
 皆で集まって冊子作成をしているところに、由真が学園新聞を片手に飛び込んできます。
571名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 17:00:25 ID:SSsgGPgn0

【政治】坂上智代が生徒会長候補を辞退、交際相手の子供の妊娠が原因?【選挙】
 先日、生徒会長選挙の有力候補であった坂上智代氏が、突然会長選挙を。
 辞退したいと申し出たことが新聞部の調査で発覚した。
 坂上氏は、『葉鍵学園の桜並木を守ろう』という公約を掲げており。
 運動部での武勇伝は有名で、多数の支持を得ていたところでの辞退に。
 関係者は困惑の色を隠せないでいる。
 選挙の辞退の理由は公式には『一身上の都合』としか発表されていないが。
 一説によると、最近まで交際していた三年男子の子供を妊娠したとある。
 この三年男子は、最近同学年の双子の女性と同棲生活をしているとの話もあり。
 今後の新聞部による、調査・取材の結果が期待されている。
                       (葉鍵学園新聞部 長岡志保)



 いずれこうなるとは分かっていましたが、あたし達はやはり衝撃を隠せません。
 ……ですが、その智代さんのためにも、生徒会長に当選して、桜並木を守ろうと思いなおしました。


 決意も新たに、あたし達は再び会議を開きます。
「前回の事件では、あまり知名度を上げる事ができなかった、調べた事件がまずかったと思う。
 もうしわけない、今度は、生徒達の注目を集められる問題を解決するべきと考える」
 久瀬さんの意見に、あたし達は一様に頷きます。
「この三日の間に、僕が更に学園の問題について調べ回ってみたのだが……」


A 「夜の学校で剣を振り回し、ガラスを割る少女」について調べてみる
B 「最近、学園生徒が無差別に何者かに狙撃されている事件」について調べてみる
C 「最近、学園の女子寮を荒らしまわる下着ドロボウ」について調べてみる
D 「最近、学園内外で被害が増えている食い逃げ犯達」について調べる
E 「最近、学園の密林で出没している“魔獣”らしきもの」について調べる
572名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 17:05:13 ID:OuU0ksqbO
A
573名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 19:09:00 ID:5RWsfnfL0
「そういえばこのガラスを割る女生徒の噂ってまだ解決してなかったんですね」
 久瀬さんの作ってくれたリストの中でその噂がひときわ目を引きました。
 確か以前から度々話題には上ってるんですけど一向に解決してないようです。
「最初はガラス割るってだけだったのにいつのまにか夜とか剣振り回すとか尾ひれくっついたのよね」
「うちの部でも何度か話題になっていて今度の新刊のネタにでもできないかと思っているのですけど……」
「噂は根強いがその正体をつかんだものは誰もいないという話だ」
「なんかそれって幽霊?オバケ?」
 みんな興味津々です。ここに居るあたし達でもこんなに興味をそそられるのですから
 一般の生徒もさぞや興味を引いていることかと思います。
「学内で頻繁に噂になる割には誰もまだその実体を掴めていないんだ。
 確かにこれを解決できるとなればこの上ない宣伝効果を望めそうだね」
 どうやら次に調査する対象が決まったみたいです。
「ところで久瀬さん。何かその女生徒の特徴について分かっていることはありますか?」
「ああ、伝え聞くところによると」

A 黒髪長身のポニーテールの少女
B 紫色の髪の背の低いおどおどした少女
C 金髪のポニーテールで「にはは」と笑いかける少女
D 金髪で針金が飛び出たような頭の少女
574名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 19:11:08 ID:SSsgGPgn0
B
575名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 22:02:38 ID:M+bpFBDm0
「調べた所によると、紫色の髪の背の低いおどおどした少女らしい」
 気の弱そうな少女……どうして窓ガラスなんて割るのでしょう?
「私も『アヴァロン』の連中から聞いたことがある、何でも手も触れずに窓ガラスを割るらしい」
 RPG研の部長のオクタヴィアさんが言います。
「カミュもね『トゥスクル』の人から聞いたんだ、噂も全くデタラメじゃなくて
 夜な夜な校舎に出没して、剣らしい物を振り回してるんだって」
 さすがにその紫髪の少女も、生徒や教師がいる昼間は出現しては目立ってすぐ捕まるでしょう。
「学園警備団体である『トゥスクル』『アヴァロン』の学生兵士も取り逃がしている
 問題の生徒の正体を尽き止めれば、注目を大いに集められるだろう
 紫髪の容姿から、生徒から割り出そうとしても、一般の学校ならいざ知らず
 生徒数10万を誇るこの葉鍵学園では、正体を見つける前に卒業してしまうだろうしね」
「………そうですね、生徒会選挙で注目を集めるのも大切ですけど
 それを抜いても、学校の備品を壊す生徒は止めないといけませんよね」
 問題の生徒さんが、悪意を持って窓ガラスを割っているのか、そうで無いのかは分かりませんが。
 学園にとっても由々しき事態です、止めに入るべきでしょう。
576名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 22:03:56 ID:M+bpFBDm0
−葉鍵学園 第一年生用校舎四号棟−


「さすがに夜の学校は不気味ですね」
「カミュも、ちょっと寒気がするよ」
「夜の学校か……僕が生徒会長をしていた学校でも……」
「あまり騒がしいのは感心できないぞ、みんな」
 あたし達はさっそく夜の校舎を見回ることにしました。
 メンバーはあたし・久瀬さん・オクタヴィアさん・カミュさん。
 今回は危険かもしれないので、由真や彩さんには冊子作成に専念してもらうことに。
 ごめんね…由真、彩さん………
 ぎゅっと『悟りの書』を握り締めます。
「もう一度確認しよう、噂の紫髪の少女はかなり好戦的のようだ。
 戦闘となった場合、前に出るのは私とカミュ
 小牧さんは後ろで援護して、久瀬さんは適宜アドバイスを送ってほしい」
 何度も実践を繰り返したオクタヴィアさんが戦術の確認をします。
「はい」
「カミュも分かったよ」
「了解だ」
「怪我には気をつけて、無理をしないように」


 暫く、あたし達は四人で校舎を見回りました……


A 噂の紫髪の少女が、窓ガラスを割っています
B 噂の紫髪の少女が、誰か剣士と戦っています(剣士を指定)
C 噂の紫髪の少女が、誰か魔法使いと戦っています(魔法使いを指定)
D ふと、廊下に誰かが倒れているのに気がつきました(人物指定)
577名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 22:09:13 ID:5RWsfnfL0
Bでうっかり侍
578名無しさんだよもん:2005/12/26(月) 22:20:29 ID:DiHhGYkg0
いいんちょ、ぱにぽに出演オメ?
579名無しさんだよもん:2005/12/27(火) 01:16:41 ID:7dRvSWcU0
「お主が連続ガラス損壊犯だな。 大人しく捕まってもらうぞ」
 夜の校舎に人の声が。あたし達はそちらへ向かうと、噂の紫髪の少女とポニーテールの侍風の
 剣士が対峙していました。
「アレは…トウカさん?」
 お侍さんを指差してカミュちゃんが漏らしました。
「知り合い?」
「うん、『トゥスクル』の警備隊の人なんだけど…あっちの子って例の…」
 例の少女は儚げな、大人しそうな、けど芯に意志を持つ、そんな感じの子でした。
 彼女らはあたし達に気付いた様子は無く、緊迫感に満ちた会話を続けます。
「…ごめんなさい。 けど、私にはしなければいけないことがあるの。 捕まる訳にはいかないんです」
「ならば…腕の一本は覚悟してもらうぞ…」
 お侍のお姉さんはそう言って脇の刀の柄に手を掛けます。構えから言って抜刀術でしょうか。
「…最近の『トゥスクル』は随分過激なんですね」
「ふ、戯言をぬかす。 我等の仲間を二人も病院送りにしておいて抜け抜けと」
「…手加減したつもりなんですけど…ごめんなさい」
 謎の少女は本当に申し訳なさそうな表情し、俯く。だが、お侍さんはそれが逆に癇に障ったのか、
 刀を握り締める手に更に力が入っています。
「最早、語る言葉はないようだな…参る!」
 立ち口上が終わると同時に、お侍さんが少女に向かって突進する。目にも留まらぬ速さで間合いを詰め、
 刀で一閃──と思いきや、少女は体を宙に浮かせ、無音で滑るようにその一閃をかわしました。
 お侍さんはその奇妙な動きに、一瞬驚きましたが、すぐ様、攻撃を再開しました。
「奇怪な! 只者ではないと思ったが、まさか異能者とはな」
「そうです…そして、ごめんなさい」
 またも少女が謝ったかと思うと、瞬間、お侍さんが少女から飛ぶように離れる。
 すると、空気が爆発するような轟音が夜の廊下に響き、その音でガラスが楽器を奏でるように、
 連鎖的に割れていきました。
580名無しさんだよもん:2005/12/27(火) 01:17:45 ID:7dRvSWcU0
「…見えない衝撃波を勘だけで避けるなんて…凄いですね」
「…恐るべき威力だが、殺気が見え見えだ」
「トウカさん!」
 ここで私たちははじめて戦いに割り込むことにしました。お侍さんは味方と仮定して。
「カミュ殿か? こ奴が例のガラス損壊犯だ。 助太刀を頼む!」
 私たちとお侍さんは例の少女を取り囲みます。
「新手? …こんな時に。 早く見つけないといけないのに…そろそろ…」 
 私たちに取り囲まれた少女は焦りの表情を浮かべまていす。
「さぁ、大人しくお縄に付いて貰うぞ」
 あたし達は包囲網をじりじり狭めてゆきます。すると、突然、獣の遠吠えが辺りに鳴り響き出しました。
「チャッピー!!」
 彼女がその名を呼ぶと、窓から何かがこちらに向かって飛び込んできました。
 少女がチャッピーと呼んだそれは──

A 三つ首に蛇の尻尾の…ってケルベロスってやつですか?
B 犬…なんでしょうけど、ライオンくらいあるんですけど…
C ライオン、ヤギ、竜の首…ってキマイラ?
D ちっちゃい雑種の子犬
581名無しさんだよもん:2005/12/27(火) 01:18:25 ID:uyQQd9s80
C
582名無しさんだよもん:2005/12/27(火) 01:45:51 ID:7dRvSWcU0
 少女がチャッピーと呼んだそれはライオン、ヤギ、竜の首を持ち、更に蛇の尻尾を持つギリシャ神話の怪物…
「キマイラ…」
「馬鹿な…書庫の深階層にしかいない怪物が、何故学園内に…」
 知識の上でその存在を知るあたしやオクタヴィアさんはそれが現実に目の当たりにし、恐れおののきました。
 そして、キマイラは明らかにあたし達に敵意を向けてきました。
「チャッピー! 駄目よ! お願い、落ち着いて!」
 少女は何やらキマイラに向かって懸命に呼びかけますが、キマイラはそれを無視し、
 トウカさんに向かって飛び掛ります。それは普通のライオンより一回り大きい巨体にも拘らず、俊敏な動きで
 彼女に肉薄し、その鋭い爪で彼女を切り裂きます。
「くっ!」
 トウカさんは刀を使いその攻撃を何とか捌きますが、体重差は何ともし難く、吹き飛ばされて
 コンクリートの壁に叩き付けられてしまいました。
「トウカさん!」
「ぐ…大丈夫だ、カミュ殿」
 どうやら致命傷ではないようですが、彼女は見るからにダメージを大きな負ってしまったようです。 
「…っ! ごめんね…チャッピー」
 トウカさんを一瞥し沈痛な顔をした後、少女はキマイラに向かって先程の衝撃波を放ちました。
 轟音が夜の廊下を駆け巡り、その瞬間、キマイラを怯ませますが、そのダメージは大きいものには見えません。
 そして、あたしが取った行動は──

A 支援魔法。突撃ラブハートを歌う
B トウカさんの回復を。回復呪文ベホイミ 
C 支援呪文。スクルトで全員の守備力を上げる
D 支援呪文。ボミオスでキマイラの素早さを下げる
583名無しさんだよもん:2005/12/27(火) 01:48:27 ID:QtfFt4Cm0
Bで。
584名無しさんだよもん:2005/12/27(火) 03:25:24 ID:eHMzrQEd0
 キマイラの爪でコンクリートの壁に叩きつけられたトウカさん。
「くっ……これしきの怪我……ぐっ」
 駄目です、まともに動けそうにありません。
 まずは、トウカさんの治療が先決です。
「オクタヴィアさん、カミュさん、少しの間お願いします」
「承知した」
「分かったよ」
 あのキマイラは二人に耐えてもらい、あたしはトウカさんに駆け寄ります。
 トウカさんの着物をずらし、したたかに打ち付けられた体で深刻そうな傷に手を当てます。
「ベホイミ!」
 あたしの手から発せられる癒しの光が、トウカさんの傷を柔らかく包みます
「かたじけない……某はトウカ、そなたは……」
 そういえばカミュさんの呼び名でトウカさんの名前は知りましたが。
 あたし自身は名乗っていませんでした。
「小牧愛佳といいます、訳あってガラス損壊犯をあたし達も追っているのです」
 自己紹介しながらも、あたしはトウカさんの傷を治し続けます。


「ええいっ、このおっ!」
「きゃっ、危ないよ」
 トウカさんの治療中、キマイラの動きをお二人に牽制してもらっています。
 オクタヴィアさんは剣技で、カミュさんは土の術法で
 治療中のあたし達に近づけないようにしてくれています。
 ですが、二人の剣戟や術法では、まだキマイラに決定的なダメージを与えていません。
「もういいの、やめて、やめなさい、チャッピー!」
 紫髪の少女は、さっきからキマイラに言う事を聞かせようとしています。


A ようやく、紫髪の少女の言う事を聞き、紫髪の少女を背に乗せて撤退しようとした
B キマイラが、竜の口からオクタヴィア達に炎を吐き出した
C 隙を突いて、尾の蛇がカミュに襲い掛かった
585名無しさんだよもん:2005/12/27(火) 03:26:10 ID:PaZTNV2R0
586名無しさんだよもん:2005/12/27(火) 13:00:03 ID:Yryof4Dc0
振り回される鋭い獣の爪先。竜の口から吐き出される炎。
その一つ一つをオクタヴィアの剣とカミュの術法は捌いていた。
グゴオオオオ!!
轟音とともにまた吐き出されるブレス。それは突如出現した土壁に遮られる。
「ようし♪ばっちし成功」
絶妙のタイミングで決まった防壁にカミュは少し得意げになる。
気が揺るんだふとその隙であった。
パキッ!!
焼き物と化した防壁は音を立てて打ち砕かれる飛び散る破片。
そして
「あうっ!!」
一閃。薙ぎ払われた尾がカミュを撥ね飛ばす。
羽根から地面にぶつけられるカミュ。痛みに顔をしかめながら腰を起こす。
「いたた…………!!」
体を起こす。その瞬間に恐怖にとらわれる。
上体を起こして最初に視界に浮かぶものそれは顎を大きくひらかせた
キマイラの姿。その牙がカミュの肉に喰らい付こうと

「くっ………… 」
飛びさって回避しようとする。すると体がうごかない。見ると。
蛇のような尾がカミュの体にまとわりついて自由を奪っていた。
絶体絶命の危機!!

A オクタヴィアの剣がカミュを救った
B 回復したトウカがキマイラの脚を刺した
C 紫髪の少女が咄嗟に防御壁をカミュにはった
D 愛佳は呪文を唱えた
587名無しさんだよもん:2005/12/27(火) 13:20:49 ID:eHMzrQEd0
B
588名無しさんだよもん:2005/12/27(火) 20:03:29 ID:+rU+UIrW0
 尾の蛇に縛られて、動けずにいるカミュ。
「やだっ、離してよ!」 
 必死に体を動かし、もがいて蛇から抜け出そうとする。
 だが、尾の蛇はカミュの抵抗を物ともせず、しっかりと締め付けて脱出させない。
「こうなったら……カミュも火傷しちゃうかもしれないけど火の術法で……」
 火の術法を行使しようとするカミュ、しかし、蛇の牙がカミュに突き立てられる。
「あうっ……ダメ……意識が……」
 急速に意識を失ってゆくカミュ。
「ええいっ、邪魔をするなっ!」
 オクタヴィアもカミュを助けようとするが、ライオンと牝山羊の攻撃に阻まれる。
 カミュは、今まさに頭から竜の牙に齧られようと……
589名無しさんだよもん:2005/12/27(火) 20:04:09 ID:+rU+UIrW0


「カミュ殿! 今お助けするぞっ!」
 竜の牙がカミュの頭を砕く寸前、回復を終えたトウカが飛び出す。
 カミュに気を取られているキマイラの足元に飛び込み、右前脚を一閃。
「「「「グギイィィィィ!!!」」」」
 竜・牝山羊・ライオン、それに蛇の口から悲鳴が上がり、鮮血が噴き出す。
 バランスを崩すキマイラ、カミュを縛っていた蛇の戒めが緩まる。
 トウカは蛇をなぎ払い、カミュを引き出した。
「すまない、助かった!」
 トウカさんに礼を言うオクタヴィアさん。
「無事か? しっかりするんだ!」
「ごめんね…ありがとう、トウカさん……」
 それだけ言い、気を失うカミュ。
「愛佳殿、カミュを……」
「はい、分かりました!」
 トウカはカミュを愛佳に預け、再び剣を構えてキマイラに対峙する。

 カミュを預けられた愛佳は……


A トウカさん達の攻撃の援護、バイキルトを唱える
B キマイラを眠らせるために、ラリホーマを唱える
C カミュさんの顔色が悪い……まさかさっきの蛇の毒?
590名無しさんだよもん:2005/12/27(火) 20:05:07 ID:k1fWoM2OO
B
591名無しさんだよもん:2005/12/27(火) 22:51:55 ID:+rU+UIrW0
 あたしはまず、気を失ったカミュさんを廊下の隅に寝かせました。
「「「ギャオォォォォ!!!」」」
 キマイラはトウカさんに前脚を斬られ、暫く悶えていましたが。
 落ち着きを取り戻し、再びトウカさんとオクタヴィアさんを襲います。
 紫髪の少女さんは、しきりにキマイラを止めようと叫んでいますが。
 キマイラは聞く耳を持ってないみたいです。
 お二人は先程のトウカさんの斬撃によって怪我をした前脚を狙っていますが。
 手負いのキマイラの激しい攻撃で、なかなか思うように近づけないようです。
「手強いな……耐久力が高すぎる」
「早く仕留めねば、校舎の被害が増すばかりだ」
 そうです、戦闘のせいで壁やら床やらメチャメチャです。
(あたしも……オクタヴィアさんとトウカさんの役に立たないと!)
 お二人の戦闘を支援するために、あたしも腕を上げ、魔法を使います。
(何を使うべきなんだろう……、単純に攻撃力を上げたり守備力を上げても
 相手は手強そうだし、もっと直接的に相手を無力化できる……そうだ!)

「ラリホーマ!」

 あたしは魔力を集中させ、眠りの言葉を放ちます。
 これなら、相手を傷つけることなく戦いを終えられるかもしれません。
 あの紫髪の少女は、キマイラの事をペットのように思っているみたいですし。
 あたしの睡眠呪文を受けたキマイラは………


A 成功、その場に倒れて深い眠りにつきました
B 失敗、キマイラには通じていません
C いつの間にか紫髪の少女の背後に忍び寄った久瀬さんが、裸締めを極めていました
592名無しさんだよもん:2005/12/27(火) 22:54:19 ID:Vz0UREUx0
意味わからんがC
593名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 00:22:41 ID:Lu29y/w0O
裸締めとは?
594名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 00:41:45 ID:N6efr6eh0
多分チョークスリーパーの事
595名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 01:03:42 ID:n5bm1O3N0
なるほど、裸の久瀬がチョークスリーパーを仕掛けるわけだな?
596名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 01:21:27 ID:N6efr6eh0
 ズウゥゥゥン

 キマイラが目を閉じ、その場に崩れ落ちます。
 ラリホーマで、上手くキマイラは夢の世界に行ったみたい。
「油断するな小牧殿、まだ紫髪の少女がいるはずだ」
 そうです、衝撃波を操っていた少女がいたはず。
 ……そういえば、あの少女の声を聞きません。
「くっ………あっ……かはっ」
 辺りを見回すと、なんと久瀬さんが少女の後ろから裸締めを極めていました。
 裸締め、別名チョークスリーパー
 後ろから腕の関節で相手の首の頚動脈を締め上げる技で、シャレにならないぐらい危険です。
 完璧に極まっているみたいです、おそらく後ろから忍び寄って不意打ちをしたのでしょう。
 紫髪の少女は、咄嗟の事に衝撃波を使う間もなく落ちてしまいました。
 …………握撃を、何故かどこかで期待していたのは絶対に内緒です。
「ふぅ、頭脳労働担当の僕だけど。少しは役に立てたかな」
 何処か満足げな久瀬さん。
「……危ないから前には出てほしくないな」
 オクタヴィアさんが軽く注意します。
 う〜ん、紫髪の少女を捕まえることが出来たが。
 もう少し、手段を選んだ方がいいんじゃないかと思います。
597名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 01:23:07 ID:N6efr6eh0
 紫髪の少女に質問をするため、気を失ったカミュさんを起こして。
 あたちたちは近くの教室に入りました。 
「んっ………ここは」
 紫髪の少女が意識を取り戻します。
 怯えた表情で、あたし達を見回す紫髪の少女。
 念のため、さっきの衝撃波が使えないよう。
 少女を後ろ手に縛った上で、更に椅子に縛り付けています。
 可哀想だと思いますが、『念には念を入れて』と言われると仕方ありません。
「君には色々と聞きたい事がある、まずは………名前かな」
 久瀬さんの質問に、渋りながらも答えます。
「………姫川琴音」
「姫川さん、何故君はガラスを割ったのかな?
 それにあのキマイラはどこから連れてきたんだい?」


A 姫川さんは頑として答えようとしなかった
B 突然姫川さんが苦しみ始めた
C 「その女子生徒をこちらに渡してもらおう」と、何者かが現れた(人物指定)
598名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 01:24:16 ID:n5bm1O3N0
A
599名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 01:25:31 ID:rffdFhGm0
600名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 10:11:53 ID:Zum8fO2u0
「………………………………………」
 久瀬さんの問いかけに姫川さんはうつむいたまま口を閉ざしました。
 まあ予想通りの反応です。
「君はあのキマイラをチャッピーと呼んでいたがいったいどういう関係なんだい?
 あのキマイラの暴走は見るところ君にとっても不本意なことのようだったが…………」
「………………………………………」
 再度問いかけますがやはり返事は返ってきません。
「まあ、今すぐに話してくれという方が無理か………」
 そう言って肩をすくめて久瀬さんはあたし達の方に目配せします。
 さて、これからどうしようかな。多分、姫川さんのことはこれから来る
 トウカさんの仲間の警備の人たちも取り調べるでしょうから
 ここからは警備部の仕事になりそうですね。でもこの事件分からないことばかりです。
 どうして姫川さんが夜出没して校舎のガラスを割ったのか。
 あの怪物は一体どこからでてきたのか?それを考えるとどうも警備部の人たちだけに任せていいのか 
 不安にもなります。だってまたあんな怪物が学校にでてきたらきっと大騒ぎになるだろうし。
 そんな風にあたしが考えているそのときでした。

A  トウカさんが警備の仲間の人を連れて戻ってきました。
B  オオオオオ!!なにやらうなり声がします。
C 「クスクスクス」何か人の笑い声が聞こえてきます。
D  姫川さんがいきなり悲鳴をあげました。
601名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 10:17:16 ID:N6efr6eh0
A
602名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 10:17:22 ID:V/K4nVk10
Aで
603名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 14:14:40 ID:eNqks6EV0
「待たせたな」
しばらくしてトウカさんが警備部の人達を連れて戻ってきました。
「犯人捕獲の協力に感謝する。後は我々『トゥスクル』に任せてもらおう」
琴音さんは最後まで何も言わず、抵抗もせずに
そのまま警備部の人達に連れられていきました。
「結局何も解らず終まいか…」
「このキマイラはどうする?」
「その魔物もトゥスクルに任せてもらおう。幸い、某の仲間に動物の扱いが上手い者がいるのでな」
そう言ってキマイラもトウカさん達が運んでいきました。
カミュさんもトウカさんの後を追っかけて行ってしまい、
教室にはあたしと久瀬さんとオクタヴィアさんが残されました。
「騒ぎは収まったようだな」
「僕達も今日の所はこれで解散しよう」
「はい。お疲れ様でした」

あたし達はそのまま解散、帰路に付いたのです。
散々騒いで何も得られなかった『ガラスを割る少女』の事件でしたが、
これはまだこの後起きる問題の序章に過ぎなかったのです。

次の日。あたしと由真の前に久瀬さんが困った顔をして現れました。
「どうしたんですか?」
「少し面倒な事になってね。実は…」

A モンスターの集団がダンジョンから抜け出しているんだ
B 不良グループが暴動を起こしているんだ
C 瑠璃子側の人間から妨害工作が入ったんだ
D トゥスクルが内部分裂を起こし始めたんだ
604名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 14:15:17 ID:5zNjKCuy0
b
605名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 14:35:49 ID:Mj6Hv/k50
「不良の軍団?」
「ああ、不良グループが一般の生徒達に迷惑をかけているという苦情が最近相次いでいる」
「でもたかが不良でしょ?そんなの楽勝じゃん」
確かに、この学園には体育会系から魔法使いまで
様々なクラブや同好会が存在します。
学園自体の生徒管理や自治の浸透も高いですし、
学園の警備を担う『トゥスクル』の力もあって
不良の人達が暴力や恐怖で学園内を支配するのはまず不可能だと思います。

「数からしても一般生徒の中で素行が悪く、人格に問題がある人物はほんの一握りにすぎない」
「でしょ?ほっといても自然に鎮圧されるわよ」
「いや、所がそうもいかなそうだ」
「他に何か問題があるのですか?」
「その通り。この不良の連中を統率するリーダーが問題なんだ」
「リーダー?」
「ひょっとして番長ってヤツ?」
「アナクロな言い方をすればそうだろうな、番長だ」
番長。あたしは漫画や小説でしかその名を聞いた事がありません。
久瀬さんの話だとこのリーダー格の人物は最近突然この学園に転校してきて、
1週間で学園内に散らばる全ての不良を支配してしまったらしいです。
「その人の目的は?外見や特徴はどんな感じなの?」

「目的は今の段階では不明だ。だが名前と特徴は掴めている」
「どんな奴なの?」

A 昔ながらの大番長『立川雄蔵』
B 金と権力に物を言わす『来栖川綾香』
C 不遇の積み重ねが幼き娘を狂わせた『柏木初音』
D カッター1本だけで全ての人間を支配する『折原浩平』
606名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 14:36:12 ID:6G6N9D+H0
607名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 15:07:40 ID:0dcfUy2V0
「折原浩平。それが不良の元締めの名前だ」
「ふ〜ん。強そうな名前じゃないわね」
「写真も新聞部が撮っていたのを借りてきた。見てくれ」
その写真に写っていたのは、全然恐くもなければ屈強な体格でもない
ごく普通の男性でした。ただ、寂しそうな、それでいて
何を考えているのか解らない表情をしています。
「こんな奴が不良達を一人で支配したの!?」
「何か後ろ立てがあるのかも…」
「それに関しては既に調べは付いている」

久瀬さんの話はさらに続きます。浩平さんの家庭は今は叔母と二人暮らしですが
叔母は外出が多くほとんど家に帰ってこない事、
浩平さんが子供の頃に妹と死別していて今は事実上家族も身内も側には誰もいない事。
そして、彼の家は普通の中流家庭で、特に権力や財力がある訳ではないとの事です。
「じゃあそいつは本当にただの一般人なの!?」
「そうだ。親や知人に暴力団や政治家官僚がいる訳でも、特別な部に所属している訳でもない」
「そんな凡人がどうやって不良達を制圧したっていうのよ!」
「いや、彼は一般人だが、凡人ではない」
「と、言うと?」
「ここを見てくれ」
久瀬さんは浩平さんの写真の顔の頬のあたりを指差しました。
よく見ると、刃物で切り裂いたような傷が付いています。
608名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 15:08:52 ID:0dcfUy2V0
「これは自分でカッターナイフで付けた傷らしい」
「自刃癖でもあんの?やっぱりヤバイ奴なんじゃ…」
「これと同じ傷が今学園で暴れている不良全員に確認されたんだ」
「どういう事!?」
「不良だけじゃない。一部の教師や自治体の関係者にも傷が付いている人が確認された」
「傷が付いたからって何だというのよ」
「分からない。何か儀式的な意味合いがあるのかもしれない。ただ…」
「ただ?」
「折原浩平に従っている不良達は彼に恐怖や力で支配されている風には見えないんだ」
「カッターで傷付けられてるのに?」
「うむ、どちらかというと彼に心酔、忠誠を誓っているような…」
「カリスマ性という物でしょうか…」
「とにかく折原浩平が今の学園にとって危険な存在なのは確かだ」

理由も動機も不明のまま、不良の人達をカッター一つだけで統率した
折原浩平という人物。あたし達は彼に対しどう対処すべきでしょうか?

A 恐いけどこちらからアプローチをかける
B 今は他のクラブの人達に任せ選挙戦に専念する
C 『浩平組はヤワじゃねえ!!』と叫びながら不良がやって来た
D カッターで傷を付けられた○○が現れた(この話に既に登場済みのキャラから指定)
609名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 15:10:51 ID:tUlM9o0q0
Dで琴音。話を繋げてみる
610名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 16:36:08 ID:RZyQ8ikpO
折原!
貴様、女の顔になんということを!
611名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 17:21:22 ID:kv2JykeZ0
「こんばんわ、昨夜はお世話になりました」
 あたし達が話をしている時、突然ドアが開き
 昨夜捕まえた少女……姫川琴音さんが現れました。
「っ……君、その顔は」
 久瀬さんが呻きます、琴音さんの顔には昨夜はなかった
 痛々しい刃物のがあったのです。
「アンタ……もしかして」
「琴音さん、その傷は……」
「君も、浩平に従っているのか?」
 久瀬さんの質問に、昨夜とは違い自信たっぷりに答えます。
「………あなた達の言い方をすれば、そうなりますね」

「待てぇぇぇぇぇ!!!」

 琴音さんの後ろから、怒声が聞こえてきます
 この声は……トウカさん?!
 声に振り返り、やれやれと琴音さんは溜息を付きます
「追われているので、これで失礼しますね」
 微笑すら浮かべて、お辞儀をして部屋を出て行こうとする琴音さん。


A 放っておく訳にもいきません、あたしは魔法を唱えました(魔法を指定)
B 「ええいっ、逃げられたか」琴音さんが去った後、トウカさんが部屋に現れました
C 性懲りもなく久瀬さんが琴音さんの背後からチョークスリーパーを極めた 
612名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 17:24:22 ID:cT3uzrFt0
613名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 17:24:37 ID:vvQdKVx70
C
614名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 17:54:21 ID:V9u5GucC0
「ふふふ、僕にまた後ろを見せるとは…とうっ!」
「!?…うぐぐ…」
なんと!昨日に引き続いてまたもや久瀬さんがスリーパーホールドを琴音さんにかけました!
琴音さんって案外おっちょこちょいなのかな?
「でかした久瀬殿!そのまま押さえ付けていてくれ」
トウカさんが必死に走ってこちらにやってきます。
「大方脱走でもしたんだろうが、残念だったな」
「脱走…?違いますよ」
「何?」
「それに…、同じミスを二度するほど私は馬鹿じゃありません」
「ふん、この状態で何を…うおおっ!!」

そう言った途端、久瀬さんががっちり琴音さんの首に食い込ませた腕が
内側から跳ね飛ばされ、久瀬さんは万歳のポーズを取らされました。
そしてすぐに、琴音さんは宙に浮き近くにある木の上に登ってしまいました。
「卑怯者!降りてこい!!」
「トウカさん、これは一体どういう事なんです?」
「聞きたいのは某の方だ!某が巡回から戻ってきたら琴音を釈放されたと部下から聞き、慌てて追い掛けてきたのだ」
「尋問はもう終わりました。釈放されて当然でしょう?」
「何を言っているんだ!君は校内のガラスを毎日立て続けに破壊し、
あまつさえモンスターの類まで手なづけている。少しの尋問で済む訳が無い!」
あたしもそう思います。琴音さん自身はともかく、
警備部の人達は罰を厳しく取り締まるのが仕事です。
こんなに早く釈放されたという事は本当に無実だったのか、もしくは…
「いえ、トゥスクルの幹部の人が尋問を終わらせてくれたんです」
「馬鹿な!某が働くトゥスクルは学園内でも上位の組織だ。幹部がわざわざこんな事で…」
「それが、出てきてくれたんです…流石浩平様。もうトゥスクルにも根回しをしてくれるとは」
その名が琴音さんの口から出た瞬間、あたし達は戦慄しました。
615名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 17:56:16 ID:V9u5GucC0
「浩平…だと!?やはり君は…」
「私も…今日ようやく浩平組に入れて貰えました」
そう言って琴音さんは突然制服に手をかけ、上着を破り捨てました。
ブラジャーまでは破りませんでしたが、
その左胸の上にはまだ出来たばかりの生傷が…
「顔だけでなく胸にまで一直線に切り裂いた傷痕。やはり…」
「愛佳さん。浩平組に入ってください。私は浩平様の使いで参りました」
「あ、あんた何言ってんの?たかが不良の元締めに何ができるってのよ!!」

「ヤワじゃない…」
「へ?」
「浩平組はヤワじゃありません。例えどんなクラブや組織が立ち塞がろうとも、浩平様には勝てません」
「口だけなら何とでも言えるのだがね!」
「では、その証拠を見せましょう」
そう言うと琴音さんは目配せをし、木の影から一人の人物が姿を現しました。
「悪い事は言わない。君達も浩平組に入るんだ」
その人も頬にカッターで傷を付けられていて、
何よりその人はあたし達が知ってる人で…

※ 頬に傷を付けられた人物は誰か?

A アロウン
B 綾
C カミュ
D オクタヴィア
E 瑠璃子
F 祐介
G 智代
H 大志
616名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 17:58:01 ID:GZe4WCPi0
Fで瑠璃子側を内部分裂!!
617名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 20:00:37 ID:rUUL4xge0
 木の陰から現れた、琴音さんと同様に顔に傷を持つその人
 見覚えがあります、初日に挨拶に来た……
「君は………」
「アンタ! 長瀬祐介!」
 由真が驚いています、親戚でしかも元恋人が出てきたのです
 凄くショックを受けてるに違いありません。
「小牧さん、浩平様は素晴らしいお方だ。君達も従ってほしい」
 やっぱり、長瀬さんも浩平組に入っているようです。
「何言ってるのよ、愛佳を変な組織にたぶらかさないでよね」
 由真が、怒って窓から飛び出して長瀬さんに突っかかっていきます。
「邪魔をしないでくれ」
「なっ……ひあっ……やだっ……またぁ! ダメェ!! お、おかしくなっちゃう!!!」
 由真が頭を抱え込み、その場にしゃがみこみます。
 あれは……月島さんが初日に由真にした事と同じ事を長瀬さんもしている!?
「小牧君……君には『電波』は使わず、丁重に迎えてほしいと浩平様に言われた
 浩平様には時間が無い……早急に浩平様に会ってくれないかな?」
 電波? 時間が無い?
「おのれっ!」
 トウカさんが抜刀しようとするのを、長瀬さんが牽制します。
「止めてほしいな、この子がどうなってもいいのかな?」
 足元で震える由真をさらに苦しめようとする長瀬さん
 酷い、親戚で元は恋人のはずなのに人質に取るなんて……



A 「やめて、長瀬ちゃん」「やめるんだ長瀬君」月島姉妹が現れた
B 「や、やめて下さい!」祐介さんを止めるため、あたしは魔法を使いました
C なんと久瀬さんが今度はギロチンチョークで長瀬さんを失神させた
618名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 20:02:36 ID:1YVjcFdz0
B
619名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 20:20:53 ID:xyB4m/sH0
>>617
月島姉妹って何だよ!選びたかったぞ今畜生!
620名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 21:28:19 ID:RRMxjyza0
「や、止めて下さい! 由真に酷い事しないで下さい」
「僕もそうしたいけど、君の態度次第かな」
「ダメ……こんなヤツの言う事聞いちゃ……愛佳……」
 由真が、長瀬さんの足元で苦しんでいます
 何とかして、由真を助けないと……
 でもどうしよう、どうすれば由真を確実に助けられる?
 相手は由真に酷い事をしているとはいえ、親戚で元恋人
 出来るだけ、傷つけたりしたくはありません
 それに、長瀬さんが由真に何をしているのか分からないので
 魔法を封じたり、由真の防御力を高めても効果があるか不明です
 とにかく、この場から早く帰ってほしいのですが……
(そうだ、あの魔法を……)
「決心はついたかな? 小牧さん」
 差し伸べられる手に、あたしは呪文で答えます。

「バシルーラ!」

「へ? な、何!?」
 瞬間、長瀬さんの体が宙に浮き上がり、大空高く舞いどこかへ飛ばされました。

「うわあああぁぁぁぁぁぁぁ…………」
 アロウン先生の説明によると、相手は無事着地できるとのこと。
 長瀬さんが飛ばされると、由真が糸が切れた人形のようにその場に倒れます。 
621名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 21:29:18 ID:RRMxjyza0
「全く、役に立ちませんね……とりあえずこの場は下がります。またいずれ」
 琴音さんが舌打ちをして、木を降りてその場を去ります。
「待てっ!」
「いや、深追いは禁物だ。十波君の介抱をしなければ」
 倒れた由真を、あたし達は部屋に運び込みます。
 それにしても、これからあたし達はどうすればいいんでしょう。


A 「由真は無事か!」その時、由真の親戚の人が来た(長瀬一族から一人指定)
B 「お前達、無事か?」あたし達が困っていると、アロウン先生がやってきました。
C 「ごめんなさい、長瀬ちゃんがあんなこと……」「すまない……」そこに、初日に会った月島兄妹さん達が謝りに来ました
622名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 21:31:55 ID:UURbFO/P0
A フランク長瀬
623名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 21:38:49 ID:SbFNPGo60
し・・・渋い所を選んだな・・・
624名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 21:58:33 ID:h3lRy6FM0
フランクって確か一切しゃべらない男じゃなかったか?
625名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 23:05:45 ID:RZyQ8ikpO
じゃあセットで彰とか
626名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 23:45:55 ID:GbtQD2jt0
「………」
「きゃっ!」
「な、なんだ!?」
由真を部屋で介抱していたら、そこに
髭を生やした渋めの人が突然姿を現しました。あれ?この人の顔はどこかで見たような…
「………」
「失礼ですが、貴方は一体どなたですか?何の用件でここに?」
「………」
久瀬さんに話しかけられましたが、やはり全く喋りません。
でも確かにこの人の顔はどこかで…?あっまさか!

「くっ、これ以上何なんだ君は!また不審人物なのなら今度は僕が猪木直伝の卍固めをお見舞いして…」
「久瀬さん待って!あのひょっとして長瀬先生の血縁の方ですか?」
「………」
え、そうだ?やっぱり!髭を生やしていても全く顔がそっくりなんでそうじゃないかと思いました。
「小松殿…この御人は今喋ったのか?」
「ええ、喋りましたよ。聞こえなかったですか?」
「長瀬先生の血縁ならそうと言って下さい、全く」
久瀬さん、それは顔を見たら解りそうな気もしますが…

その後由真が目が覚めるまで待って、あたし達はこの長瀬先生の親戚の
フランク長瀬さんが経営している喫茶店『エコーズ』で話を聞く事にしました。
このエコーズは学園の喫茶部と連携が取れていて、祐介さんが由真を襲ったのを
喫茶部から聞いてすぐにフランクさんが駆け付けたそうです。
「………」
「なになに?コーヒーと紅茶どちらがいいか?あたしは紅茶でお願いします」
「あたしはアップルティーね」
「僕はコーヒーをブラックで。…しかし小松くん、十波くん、あの人は本当に喋っているのか?」
「ちゃんと喋ってますよ」
「まさか聞こえないの?」
「いや、そんな事はないが…」
627名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 23:47:14 ID:GbtQD2jt0
「…緑茶はないのだろうか…」
トウカさんが的外れな事を言ってますが話を続けます。
フランクさんの話によると、昨日の時点で既に顔に傷を付けられた祐介さんを
発見していたらしいです。ですか祐介さんは痛がる様子もなく
むしろ喜びに満ちた表情を浮かべていて、そのまま立ち去ってしまったと…

「他の長瀬さんの兄弟はこの事知ってるの?」
「………」
「え?長瀬さんだなんて他人行儀な言い方はやめろ?他の叔父さんと言えばいいって…」
バーン!!
「そーよ!!長瀬先生の兄弟の人達は今何してんの!?祐介があんな事になったんでしょ!?」
いきなり由真がテーブルを叩いて叫びました。そういえばまだ由真は
自分が長瀬一族だという事を他人に隠していたんだっけ。
別にそんな誤魔化さなくても誰も気にするような事じゃないと思うけどなあ。

「………」
「はいはい。えっそれは本当ですか!?」
「小松くん、フランクさんは何と?」
「ええとですね…」
かいつまんで話すと、
他の長瀬一族にも祐介さんの乱心は昨日の内に伝わり、
長瀬家の情報網を駆使して原因が折原浩平率いる不良グループにある事を突き止めたそうです。
「それで?」
「………」
「ふむふむ。何ですって!?」
628名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 23:48:08 ID:GbtQD2jt0
「どうした、小松殿?」
「小松くん?」
「その後長瀬一族の一人が仲間を連れ不良グループに直接会いに行ったのですが…」
「まだ戻ってこないらしいのよ」
「その人は一体誰なんだ?」

A 教師の源一郎
B 刑事の源三郎
C 来栖川家執事のセバスチャン
D 大学生の七瀬彰
E 骨董屋店主の源之助
F 博物館館長の源次郎
G 由真の祖父のダニエル

※ 他に一人だけ長瀬一族に付いて行ったキャラを指定できます。
但し、選べるのは最初に選択した長瀬一族に対応した原作のキャラだけです。
例えば源一郎を選んだら雫のキャラ、源三郎なら痕のキャラしか選べません。
629名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 23:48:43 ID:FkIZBJ2H0
Gで
630名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 23:49:31 ID:zniZn71F0
Dで澤倉美咲
631名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 23:50:07 ID:rmJ7T2nI0
Dで連れていくのは冬弥
632名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 23:50:57 ID:zniZn71F0
ちょっと待て、小松君って誰だよ?
633名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 23:51:10 ID:aj8asLuzO
小松って誰だよ('A`)
634名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 23:51:28 ID:qm99lIII0
>>629
連れていく仲間を指定しなよ
635名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 23:52:52 ID:CYnWozzt0
629はまだ仲間は指定していないよな?なら環
636名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 23:54:21 ID:3EyljhDI0
小松愛佳だったりして
637名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 23:55:20 ID:FkIZBJ2H0
ん?「指定できます」だから必ずしも名有キャラ指定しなくてもいいのと違うの?
638名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 23:57:29 ID:P0shJ02I0
デモンナガセが選択肢にない……
まあ選ばれても困るだろうけどw
639名無しさんだよもん:2005/12/28(水) 23:59:18 ID:zniZn71F0
「指定してください」じゃなくて「指定できます」だから
指定しなかったら名無しの誰かを連れて行ったことになって
実質一人で行った扱いになるんじゃないの?
640名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 00:01:03 ID:A210WVwX0
感想スレで本人が指定してくれと書いてたよ
641名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 00:05:00 ID:JqQjhDBN0
それって後付じゃないの?
642626-628:2005/12/29(木) 00:06:33 ID:MOdk1kOC0
0時過ぎてID変わってしまいましたが
先ほどの話を投下した本人です。
愛佳の名字は完全に自分のミスです。大変申し訳ないですorz
選択の仲間の事は書き方が悪くて誤解させてしまいましたが、
連れていくというつもりで自分は書いたので
もし連れていけるのなら連れていく方でお願いします。
643名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 00:14:50 ID:whsWgABJ0
>もし連れていけるのなら連れていく方でお願いします。
???
644名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 00:24:39 ID:2qFpdEveO
次の書き手が(環を)引き連れた話を書けるならそれでお願いします、って事かな?
645626-628:2005/12/29(木) 00:27:26 ID:MOdk1kOC0
自分が他に仲間を連れていくなんて
余計な追加キャラ指定をしたせいで荒れてしまい大変申し訳ありません。
>>635さんには悪いですが>>629さんの選択通りダニエル一人で向かったと
いう事にして頂けますでしょうか?
646名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 00:32:23 ID:kvl+3hG50
揉めてる時も選択でケリを付ける。
それが選択スレでの最良の解決方法なり。

A ダニエルは一人で行った
B 環がダニエルと一緒に同行した

これで選ばれたら一切文句も恨み節も無しな。
647名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 00:32:54 ID:2AGlbQB30
648名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 00:33:46 ID:whsWgABJ0
A
649名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 01:12:19 ID:eONwG48O0
「…………」
「おじいちゃんがっ! あっ………今の無し………」
 フランクさんの話によりますと。なんと由真のお祖父さんであるダニエルさんが
 一人で折原組に向かって、帰ってこないと言うのです。
 由真がその話を聞き、慌てた後にどうにか取り繕うとします。
 みんな、もう由真が長瀬一族だって分かってるのに全く……
 ………でも、由真顔色が青くなってる。凄く心配しているって一目で分かるよ。
「あ、あの人なら心配ないわよ、殺したって生き返るんだから」
 とにかく、早く安否が分かってほしいな……
650名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 01:13:32 ID:eONwG48O0
「ちょっと、現在の僕らの状況を確認しよう」
 店内を、見回し久瀬さんが話し始めます。

「現在、この葉鍵学園で浩平組の暴徒が暴れている
 彼らは全員、顔にカッターの生傷があり、
 その中には、不良生徒だけでなく、一部教師や団体警備員も含まれている
 さっきの長瀬君の話によると、浩平組のトップである折原浩平は小牧君に何か用があり
 更に、折原浩平には時間が無いらしい
 浩平組で確認されている主要なメンバーは、今のところ姫川琴音と長瀬祐介だ
 そして、長瀬君の親戚である執事のダニエルさんがまだ帰ってきていない」

 あたしと、由真と、トウカさんが頷きます
 ……フランクさんは暢気にカップを磨いていますけど。

「『トゥスクル』『アヴァロン』が現在浩平組のメンバーを捕らえようとしているが
 さっきの姫川琴音さんの件を見てのとおり、浩平組は団体幹部にまで存在し
 指揮系統が混乱していて思うように働けていないようだ
 ……これが今の僕たちの状況だと考える、これから僕達はどうするべきだと思う?
 折原浩平は君に会いたがっているようだが、直接向かうのは大変危険だ」


A 月島さん達に協力してもらう
B トウカさんに警備団体で折原組に入ってしまった人が誰か調べてもらう
C オクタヴィアさん達と合流する
651名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 01:14:52 ID:2qFpdEveO
AといきたいがB
652名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 01:16:13 ID:WZhmdROQ0
Bでハクオロ他原作での味方キャラとディー&ムツミが全部折原組で敵キャラだけ残ってる展開キボン
653名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 01:35:32 ID:X2n4B3E9O

ネタにっちゃアリじゃが、収集がようつかんごとなるが
654名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 02:00:03 ID:METGrxgA0
−葉鍵学園中央校舎 第12棟3510大会議室−

 とりあえず、あたし達はトウカさんに連れられて、浩平組に入ってしまった人の確認をすることにしました。
 入り口に「トゥスクル・アヴァロン合同『浩平組』対策本部」という看板が建てられています。
 見張りの兵士さんがトウカさんに敬礼しています。意外とトウカさんって地位が高いのかな?
「ただいま戻りました、聖上」
 扉を開け、中に入っていくトウカさんにあたし達もついて行きます。
 中には、大勢の兵士さん達が忙しそうに歩き回っています。
 あたし達は、トウカさんに従い一番奥に進みます。
 奥には、他より一回り大きな椅子に座って二人の人が真剣に話し合っています。
 一人は仮面をかぶった青年と言ってもいい人。
 もう一人は立派な貫禄のお爺さんです。
「聖上、ただ今戻りました」
 トウカさんが、仮面の人に話しかけます。
「む、無事戻ってきてくれたか」
「申し訳ありません聖上、某の力が及ばず姫川琴音は捕らえられませんでした………」
「そうか………そちらの生徒達はもしや……」
「はい、小牧愛佳殿達です」
「連中が血眼になって探している人物ですな、ハクオロ殿」
「いや、よくやってくれたトウカ……小牧さんだね」
「は、はい、小牧愛佳と言います、せ、選挙の時はよろしくお願いします」
 仮面の男の人に話しかけられて、あたしは緊張してしまいます。
 ああもう何言ってるんだろう、いくら最近選挙の挨拶ばっかりしてたからって。
「後援会長の十波由真です」
「久瀬です、選挙参謀をしています」
 どうやら、このお二人がそれぞれの警備団体のリーダーのようです。
「緊張しなくてもいい、自己紹介をしよう『トゥスクル』代表のハクオロだ」
「『アヴァロン』代表のオガムです」
655名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 02:00:21 ID:METGrxgA0

「聖上、姫川琴音が釈放された件、一体誰の仕業なのですか?」
 トウカさんが身を乗り出して、ハクオロさんに聞きます。
「ふむ……ようやく錯綜した情報を整理して、さっき判明したところ……」
 警備団体からの浩平組へ入ったのは……


3人から5人選んでください

ウルトリィ カミュ オボロ カルラ ベナウィ クロウ ドリィ グラァ デリホウライ
クーヤ サクヤ アルサル モルガン タリエシン アルルゥ エルルゥ リアンノン
656名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 02:01:28 ID:4/B7omcXO
まずはクーヤ
657名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 02:03:11 ID:CNZo7U4n0
じゃあリアンノン
658名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 02:05:40 ID:2qFpdEveO
更にデリホウライ
659名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 02:05:45 ID:GfsKCJQf0
タリエシンは外せない!!
660名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 02:06:45 ID:YcJN2jCp0
ベナウィ
661名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 02:08:46 ID:2qFpdEveO
悪役(?)ベナウィ………レアだな……
662名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 05:02:48 ID:pNcyQgmJ0
「『浩平組』に出奔してしまったのは、クーヤ・リアンノン・デリホウライ・タリエシン……それにベナウィだ」
 ハクオロさんが深い溜息を付きます。
「なんと……ベナウィ殿までが」
「現在彼らが現地指揮官となって、不良生徒達を率い我々警備団体と学園中で戦闘になっております」
「特にベナウィが痛い、アイツがいない事で指揮系統が乱れて士気まで下がってしまった」
「加えて、連中は異常な高い士気を維持している。折原浩平のためなら平気で死ねるような連中だ」
「………姫川琴音も、ベナウィが?」
 トウカさんの質問を、ハクオロさんは肯定します。
「ああ、ベナウィが釈放を許可したため、部下も疑いなく開放してしまった」
「そうですか……」
 気落ちするトウカさんを、ハクオロさんが励まします。
「確かに、最初の奇襲にはやられたが、こちらもようやく体勢が整ってきた
 残りの警備団体のメンバーを向かわせて、不良生徒たちは取り押さえつつある
 だが……連中は取り押さえられても大人しくせず、力尽きるまで暴れようとする
 やはり、折原浩平本人を捕らえないと事件は解決しないようだ」
「彼らは、理由はまだ分かりませんが、どうやら小牧君を折原浩平の前に連れて行きたいみたいです」
 久瀬さんの言うとおり、長瀬さん達はどうもあたしを狙っています。
「ふむ……おそらく彼らは、この不良生徒の騒乱と警備団体の混乱に乗じて
 愛佳君を連れてゆくつもりだったのだろうが、この様に失敗している
「陽動作戦が失敗した以上、いずれ戦力差で押されてゆくのは目に見えているでしょうから
 次は直接、愛佳君を狙うに違いないありませんな」
「折原浩平がこの様に行動を起こした以上、彼の『時間』とやらは多くないと見ていいだろう」


A 「……お願い、長瀬ちゃんを助けてあげて」その時、兵士に案内された月島兄妹が現れた
B 「小牧さん」「カミュ怖かったよ」「……やっと会えました」カミュさん・オクタヴィアさん・彩さんが案内された
C 出奔した五人のうちの一人が、警備団体に取り押さえられて連行されてきた(捕らえた人と捕らえられた人を指定)
663名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 05:27:35 ID:yFmrsKykO
B
664名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 06:33:29 ID:cajYuK0C0
「小牧さん」「カミュ怖かったよ」「……やっと会えました」
 兵士に案内されて、カミュさん・オクタヴィアさん・彩さんが会議室にやって来ました。

「カミュさんにオクタヴィアさんに彩さん! みんな無事だったんですね」
「まあな、唯の不良生徒如き私の敵ではない」
「無事で何よりだったなカミュ、現在の様子はどうなっている?」
「それが大変なことになったんだよ! カミュ達、それを伝えにここに来たの」
「何が起こったんだ!?」

「『軍事研究会』の約半数が浩平組へ離反した。個々の戦闘能力はトゥスクル・アヴァロンの
 戦闘員よりも劣るが、銃兵器の扱いと統率力は我々を凌駕している
 現在、残存する軍事研究会が鎮圧にあたっているが……防戦一方だ」
 カミュさんに代わってオクタヴィアさんがハクオロさんに説明します。
「まさか……そんな……」
 絶句するハクオロさん。

 軍事研究会。
 トゥスクル・アヴァロンが学園内の治安維持を担う組織ならば
 軍事研究会は学園外の敵性国家・テロ組織など外敵から学園を守る組織です。
 戦闘機や空母を保有し、一国の軍隊に匹敵する軍事力を持っているのです。

「おやおや……浩平組は世界相手に戦争をはじめる気かね」
「このままでは騒動が学園外に飛び火するぞ、それだけは絶対に防がねばならん!」

 もはや不良生徒が暴れているでは済みません、これでは戦争です。

A 「浩平組対策本部はここ……?」会議室に誰か入ってきました。月島さんです。
B 「ごめんなさい……オガム様」おさげ姿の女の子がやってきました。
C 「私も会議に参加してもよろしいかな?」悟りの書からミルディンさんが現れました。
D 「軍事研究会所属の醍醐という者だが」軍服姿の男の人がやってきました。
E 「全員、手を後ろに回し床に伏せろ!」銃を持った兵隊が会議室になだれ込みました。
F 浩平組からの通信です『小牧愛佳を即刻引き渡せ。さもなくば会議室を爆撃する』
665名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 07:00:50 ID:+zXJ/YbY0
C
666名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 17:51:44 ID:pNcyQgmJ0
(小牧君………私を呼び出してはくれないか)
 その時、あたしの頭の中に声が聞こえてきました。
 これは……「悟りの書」が語りかけてきています。
「えーと、確か『感感俺俺』」
 ユーザー登録した時に決めたパスワードで、封印を解きます。
「オガムか……久しいな」
「こ……これはミルディン様……まさか……再びお会いできるとは……
 このオガム、嬉しゅうございます………」
 突然のミルディンさんの出現に、オガムさんは驚きと感動で目に涙が浮かんでいます。
「再会を喜びたいのは私も同じだが、今は学園の問題を解決する時だ
 私も会議に加えてはもらえないだろうか?」
「勿論でございます、どうか忌憚の無い意見をお願いします」

 ミルディンさんも交えて、あたし達は会議を始めました。
「現在、不良生徒の方はトゥスクル・アヴァロンで大半を鎮圧する事が出来た
 だが、新しく入った情報によると、今度は軍事研究会の半数が浩平組に参加したとの事だ
 現在、残存の軍事研究会員とトゥスクル・アヴァロンが交戦しているが膠着状態だ」
「このままでは双方消耗戦となります、いかがいたしますかな」
 ……あたしは、沢山の人たちが戦いあって怪我をし続けるのが耐えられません。


A 折原浩平側に使者を送り、話し合いを提案する
B その時、折原浩平が通信で停戦と会談を申し込んできた
C なんとかして、折原浩平の学園生徒への洗脳を解く
667名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 17:52:40 ID:JT+yURzs0
c
668名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 18:09:57 ID:CCu1pHy70
「なんとか……今、洗脳されている人たちを元に戻す方法はないんでしょうか?」
 あたしは聞いてみます。洗脳さえ解ければ無意味に学生同士で傷つけあうこともないだろうし。
「ふむ、元に戻す方法か……それをなすにはやはり折原浩平本人を抑えるしかないであろうな」
「だが、彼は現在、浩平組の精鋭によって守られている。彼を確保するには衝突は避けられぬ」
 やっぱりどちらにせよ争いは避けられないみたいです。
「正面衝突となるとこちらも被害は避けられない。何とかしたいものだが」
「頭の痛いことですのう」
ハクオロさんもオガムさんも頭を悩ませています。
そんなときです。
「方法はなくもない」
そんな中ミルディンさんが口を開きます。
その内容は……

A 愛佳を浩平に引渡し、ともに憑いていく自分が浩平の力を封じる
B 警戒されている警備部以外の人員で奇襲チームを作り 敵首脳部を押さえる
C 電波使いの月島兄妹の助力を得て浩平組を一時的に無力化させる
669名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 18:10:52 ID:LSZr0vpN0
670名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 19:20:06 ID:ShKlKFAz0
 ドアが開き、警備の人に護られながら月島さん達が入ってきました。
「こんにちは、小牧さん」
「長瀬ちゃん、どうして………」
 ひどく落ち込んでいる瑠璃子さんと、それを支えて慰めている人が現生徒会長の月島拓也さん。
 やっぱり、瑠璃子さんは恋人の祐介さんの事が心配のようです。
 チラッと由真のほうを振り返ります……特に変わったところはありません。
 前に瑠璃子さんにおかしな事をされたし、祐介さんの今の恋人なんだから
 色々と思うところがあるんじゃないかと思いましたが、大丈夫そうです。
 あたし達の方針は、『電波』という瑠璃子さんが前に由真に向けた不思議な力で
 浩平組の人達を、一時的に無力化して。浩平さんを抑えるというものです。

「ところで『電波』って何なのですか?」
 あたしの質問に、拓也さんが急に表情を変えます。
 まるで自慢のおもちゃを見せびらかす子供のような、とても嬉しそうな笑みを浮かべます。
「……僕に電波の話をさせてくれるんだね?」
「え? ええ、まぁ」
「ふふふ、この下りを言うのも久しぶりかな?」
 そういうと、月島さんは一呼吸置いて話を始めます

「僕は、この電波の話をするのが大好きでね、まぁ、いわゆる自慢話で恐縮だけど……君達は毒電波を(ry」

 申し訳ないですけど省略されました。
 要するに『電波』というのは、脳から発せられる電気信号を、外から電波を流して自由に操作し
 人間を思いのままに操ることが出来る恐ろしい力だと言うことらしいです
671名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 19:21:01 ID:ShKlKFAz0
 月島さんの自慢話兼電波の解説も終了し、今度はハクオロさん達が月島さんにさっきの会議の話をします。
 もっとも、月島さんも生徒会長として事態の収拾に努めようとしていて、あらかたの事情は分かっていたみたいです。
「事情は大体分かっていると思うが……どうかね? 月島会長」
 ハクオロさん達の提案に、拓也さんは少し複雑げな顔をしています。
「もちろん引き受けます、引き受けさせてください……ただ、問題があるんですよ」
「長瀬ちゃん……長瀬ちゃんがいるの」
 月島さん達の話によると、あの長瀬祐介さんも電波が使えるということ。
 そういえば、琴音さんと現れたときに由真に使っていたのは、やっぱり瑠璃子さんと同じ電波だったんだ……
 長瀬さんが月島さん達の電波を防ぐ可能性があるので、単純に無力化するのは難しいそうです。


A 「………あたしが長瀬ちゃんを説得する」と瑠璃子さんが言いました
B 「私とお兄ちゃんで力を合わせれば、長瀬ちゃんを助けられるよ」と瑠璃子さんが言いました
C 「お兄ちゃん……もう一度、私を抱いて」と瑠璃子さんが言いました
672名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 19:25:06 ID:CCu1pHy70
CCCCCCCCCCC!!!!!!!!!!
673名無しさんだよもん:2005/12/30(金) 00:14:18 ID:+HVO/bH/0
「はぁ、はぁ……瑠璃子……瑠璃子」
 廊下の壁に瑠璃子を立たせ、後ろから一心不乱に腰を動かし瑠璃子を突き立てる。
「……お兄ちゃん、ああっ……いいよ……もっといっぱい抱いて……良いから」
 スカートをまくり、下着を足首まで下ろして。むき出しの瑠璃子のお尻と
 僕の下半身の肉と肉がぶつかる淫靡な音が、トイレ中に響き渡る。
 大会議室から少し離れた女子トイレの一室で、僕達は肉体を繋げていた。
 それは、決して許されざる関係だと解ってる。祝福されない関係だと解っているのに……


 皆さん久しぶり、ガイ○チーズで熱い歌を歌えなかったのは大変残念だった。
 ご存知シスコン電波生徒会長、月島拓也だ。 
 生徒会長に立候補した瑠璃子を助けるつもりだったのに、突然出現した浩平組とやらに
 長瀬君が入ってしまい、更に学園中を浩平組が混乱に陥れている。
 生徒会長として学園の混乱を解決したいと思っていたが、いかんせん僕と瑠璃子だけでは力不足だ。
 トゥスクル・アヴァロンに協力して、浩平組を無力化してほしいと言われたが。
 長瀬君が向こうにいる以上、上手く良くとは限らない。
 さて、どうすればいいのか………

 ちりちりちりちりちりちりちり……
 僕がハクオロさん達の前で思案していると、瑠璃子が電波を飛ばしてきた。
(お兄ちゃん…………ちょっと………話があるの)
 何だろう? 電波を使うってことは他の人には聞かれたくない話のはず。
 僕は俯いて、いい方法を考えているふりをして瑠璃子と電波で会話し始めた。
(何だい? 長瀬君を抑えるいい方法でも浮かんだのか? 瑠璃子)
 だが、それなら電波で皆に内緒で話す必要は無い。一体どうしたんだ?

(……………お兄ちゃん…………もう一度…………私を抱いて!)
(………っ!!!!!)
674名無しさんだよもん:2005/12/30(金) 00:14:48 ID:+HVO/bH/0
「ん? どうしたんだい月島君? 何か良い方法でも思いついたのか?」
「い、いえ! な、何でもありません!」
 訝しがるハクオロさんをかわす、声を出さなかったのは奇跡と言っていい。
(何を……何を言っているんだ? 嘘だろ? 瑠璃子)
 動揺を隠しながら、僕は瑠璃子との会話を続ける。
(………嘘じゃないよ、抱いてほしいの……お兄ちゃんに
 お兄ちゃんが『電波』の本当の力に気がつけば、長瀬ちゃんを助けられる……)
 確かに、そうかも知れない……だけど……それは……
(瑠璃子、瑠璃子は長瀬君の事が好きなんだろ。彼の事を助けたい気持ちは
 解るけど、そんな事を言ってはいけないんだ。もっと他の……)
 そう言った時、瑠璃子から寂しく、哀しい電波が僕に届いた。
(…………違うよ、長瀬ちゃんも好きだけど………私はお兄ちゃんの事も……好きなんだよ)
(お兄ちゃん、ずっと心のどこかで苦しんでいたの解っていた……私も……
 私もね、長瀬ちゃんに想われている間も……どこか苦しかった、寂しかったんだよ)
(瑠璃子…………僕は………僕は…………)
(長瀬ちゃんに嫌われちゃうかもしれないし、お兄ちゃんにこんな気持ち持っちゃいけない
 けど………私も…………)


 僕が『電波』の力に気がついたのは……実の妹を、瑠璃子を無理矢理犯してしまったことが原因だ。
 長瀬君も、瑠璃子の事を好きになり。瑠璃子を抱いて『電波』に気がつき、今ではすっかり恋人同士だ。
 彼と瑠璃子の間を認めた後、僕は二人の後見人のような事をしていた………いや、していた『つもり』だった。
 僕にとっては………ただの妹じゃない、もっと、それ以上の存在だったんだ………
 ………こんな状況でなかったら、僕も、瑠璃子も一生自分の気持ちを上手に偽れたのだろう。
 
 だが…………僕達は気がついてしまったんだ……………
675名無しさんだよもん:2005/12/30(金) 00:15:44 ID:+HVO/bH/0
「ハクオロさん、二時間……いえ、一時間だけ時間を下さい」
「…………何か考えがあるのだね、いいだろう」
 顔を上げ、僕はハクオロさんにそう言った。
「何か名案が浮かんだんですか? 月島さん」
「残念だけど、今は言えない……すまない」
 小牧君に尋ねられるが、もちろん誰にも言えない事だ。
「瑠璃子、来てくれ」
「うん、お兄ちゃん」


 僕達は、大会議室から少し離れた人気の少ない女子トイレに入る。
 予め、電波で人払いをし、誰かが近づいてきたらやはり電波で遠ざけた。
 薄汚れた即席の楽園で、僕達は、禁断の愛を交わし始めた………


 一旦モノを引き抜き、今度は瑠璃子を正面に向かせ、俗に言う『駅弁』スタイルで瑠璃子を貫く。
「あっ………あああっ!! お兄ちゃん、お兄ちゃん」
「瑠璃子……すごいよ、瑠璃子の体……大好きだよ……」
 声を殺して、僕達はお互いの名前を呼び合う。
 愛液でドロドロに濡れたモノを、瑠璃子の大切な部分はたやすく飲み込み、肉襞が絡みついてくる。
 それが、とても愛しくて、僕は瑠璃子の唇を貪った。瑠璃子も僕の唇を貪った。

 昔、歪んだ環境で抱いてしまった、劣情を振るったセックスではない
 僕は瑠璃子を、瑠璃子は僕を、心の底から『想って』繋がっている………
 愛しくも、哀しい、誰からも祝福されないセックスを、僕と瑠璃子は望んでしている
 …………でも、後悔はしていない
 長瀬君を助けた後で彼にどう罵られ様と、周りから白い目で見られようと


 僕は、瑠璃子を護り抜くと、瑠璃子との幸せを護ると決めたんだから………
676名無しさんだよもん:2005/12/30(金) 00:17:02 ID:+HVO/bH/0

「瑠璃子! 瑠璃子! 僕は……もう!………」
「うん………良いよ、いっぱい、いっぱい愛して、お兄ちゃん………」
 僕達は、同時に達して。繋がりながらその場に崩れ落ちた………


「すいません、勝手な事を言ってしまって」
 僕達は、事を終えて身なりを整え、大会議室に戻った。
「………目処は立ったのかな?」
「はい」
 力強く、僕は即答した。
 今なら、確実に長瀬君を止められる、体中でそう確信が出来た。
 『電波』の、質も、量も、想いの強さも以前とは比べ物にならない。
 ハクオロさん、オガムさん、ミルディンさんはもしかしたら何かに気がついたのかもしれない。
 だけど、僕たちが何をしていたのか詳しいことを聞かないでくれた。

 すまない、ありがとう、みんな…………


A 愛佳たちは、まず折原浩平の居場所を探そうとした
B 月島のいない一時間の間に、捕まえることが出来た人間から情報を聞きだすことにした(人物指定)
C その時、長瀬一族の人が折原浩平の居場所を突き止めたと教えに来てくれた(未出の長瀬一族を一人指定)
677名無しさんだよもん:2005/12/30(金) 00:17:57 ID:BOQ7H93rO
A
678名無しさんだよもん:2005/12/30(金) 13:08:15 ID:+HVO/bH/0
「月島くん達による『電波』の方は目途が立った、次は折原浩平の居場所か………」
 月島さん達が戻ってきて、会議が再開されました。
 電波で折原さん達を無力化するためには、そもそも折原さん達の居場所が分からないといけません。
「現在のところ、彼らが何処を本拠地にしているのかは不明のようだ」
「………この広い学園では、一から探し出す事は事実上不可能ですしね」
 確かに、そんな事をしていたら一ヶ月は掛かるでしょう。
「くっ……某が姫川琴音を捕まえる事が出来れば、調べる事も出来たのに……」
 悔しがるトウカさんを、ハクオロさんがなだめます。
「いや、それも難しそうだぞトウカ、捕まえた何人かの不良生徒や軍事研究会員を尋問しても
 誰も答えようとしない、さすがに拷問するわけにはいかないしな」
「被害の拡大を防ぐためにも、早期解決が望まれる。今も負傷者が出続けているからな」 
「交戦箇所の何処からも、折原浩平自身は目撃されていない。どこかに立てこもっているはずだ」
「「「「「…………」」」」」
 あたし達は、一同に黙ってしまいます。


A その時、工作員同好会の人間が、情報を持ってきてくれた(宗一・リサ・醍醐から指定)
B 魔法で、捕らえた兵士さんから情報を聞き出してみる
C 「お父様、私が調べる」ふと見ると、カミュちゃんが頭に輪を浮かべた少女になっています
679名無しさんだよもん:2005/12/30(金) 13:17:55 ID:DoekXhv+0
本スレでは久方ぶりのCにしたくはあるが…
がんがれ主役。Bで。
680名無しさんだよもん:2005/12/30(金) 14:38:11 ID:uppOxH2n0
「おそらく捕虜にした軍事研究会員では、彼女が折原浩平の居場所を知っているだろう」
 あたし達の前に連れて来られたのは、桜の花びらの髪留めをしたツインテールの可愛らしい少女でした。
 ただ、可愛らしいだけに顔の傷痕が痛々しい…………
 少女は厳重に拘束されて、オクタヴィアさんとトウカさんに取り押さえられています。
「あのう、あなたの名前は……」
「自分は葉鍵学園軍事研究会北部方面隊第11師団師団長の柚原このみであります!」
「捕らえる事が出来た軍事研究会員の中では、彼女がもっとも階級が高い
 おそらく、折原浩平の居場所も知っているだろうが……部下の報告によると頑として口を割らないそうだ」
 ハクオロさんの言葉に、このみちゃんは満足そうな表情を浮かべます。
「当然であります!確かにこのみは浩平様の居場所を知っているでありますよ
 だけど絶対に喋らないであります、例えどんな拷問や辱めを受けても無駄に終わります
 このみはもう戦う事が出来ないでありますが、最後まで抵抗するであります!
 このみの口を割る事が出来ないと知って、絶望するでありますよ!」
 とても現代の女子生徒とは思えない軍人精神の持ち主です。
「……と、まぁこんな有様だ、さすがに本当に拷問する訳にもいかないのだが……どうする?」
 とにかく、何とかして彼女から折原浩平さんの居場所を聞き出さなくてはいけません。
 ………ですが、どうやって喋ってもらいましょう
 頑なに喋ろうとしないこのみちゃんに拷問をしても無駄そうです、そもそも拷問なんて
 酷い事をあたしは絶対にしたくありません。
「………自白剤、というのはどうでしょう?」
 彩さんが呟きます、でも、確か自白剤って後遺症が残ったり危険が伴うはず
 副作用が無いのならまだしも、体に悪影響が出そうな自白剤も使いたくありません。

 ? 自白剤? 副作用が無い………自白剤……
681名無しさんだよもん:2005/12/30(金) 14:39:39 ID:uppOxH2n0
 あたしは前に出て、このみちゃんに近づきます。

「このみちゃん、今折原さんが学園内を戦争に巻き込んでいて、大勢の人が苦しんでいるの
 お願いだから、折原さんを止めるためにも居場所を教えてほしいの」
 あたしは、最後のお願いをこのみちゃんにしました。
 できれば、こういう手段は採りたくありません…………
「嫌であります、このみは浩平様に忠誠を誓っているであります、喋るつもりはありません」
 ですが、あたしのお願いは、このみちゃんに鼻で笑われて断られました。
 ……仕方ありません

「セナハ!」

 あたしはこのみちゃんに向けて、ヤ○ックさん……もといアロウン先生直伝の魔法を唱えした。
 魔力に脳を支配されたこのみちゃんは、次第に意識が朦朧となってゆきます。
「な、何でありますか………これは………」
 この魔法をかけられた人は、本人が話そうとしたくない事でも強制的に話してしまうのです。
「『ド○ゴンクエスト ア○ル伝説』………マイナーですね………すごく………」
 漫画研究会会長の長谷部さんが思わず呟きます。
 とにかく、朦朧とした意識のこのみちゃんにあたしは再度質問します。
「このみちゃん、折原浩平さんは何処にいるの?」
「浩平様は………浩平様は………」


A 「軽音楽部のコンサートステージに本拠地を置いているでありますよ」
B 「演劇部の大講堂に本拠地を置いているでありますよ」
C 「剣道部の柔剣道場に本拠地を置いているでありますよ」
682名無しさんだよもん:2005/12/30(金) 14:56:28 ID:9Qb2d4QL0
Bでいってみますか。
683名無しさんだよもん:2005/12/30(金) 20:43:52 ID:uppOxH2n0
−葉鍵学園 演劇部大講堂−
 学園の演劇部が主に使用する講堂
 喋れない女の子が演劇をしたり、病弱なダブリの部員による一人演劇が行われたり
 部のOB大学生が脚本を書いた「○(漢字一文字の伏字)」っぽい劇が行われたり
 時には流浪の人形遣いが人形劇をする(この時はつまらないとヤジが飛んだ)など
 色々と使用されている大講堂 


「ん? 誰かいるのか?」
「おい、どうした?」
「いや、今隣を誰かが通ったと思ったが……誰もいないな」
「見りゃ分かるだろ、浩平様に叱られるぞ、いい加減な見張りしてると」
「そうだよな……いや、悪かった、ベナウィ様には内緒にしておいてくれ」 

 そんな会話を交わす軍事研究会員さん達の隣を、あたし達はこっそりと通り抜けます。
(もうすぐだ、気づかれないように慎重にな)
(トウカ、くれぐれも気をつけてくれ。ここで『某としたことが!』などと言ったらシャレにならんぞ)
(……承知しています、聖上)
(老いぼれにはともかく、若い人たちには意外と大変そうですな)
(慌てず、騒がず、一列になって歩きましょうね)
 あたし達は小声でそんな会話を交わしながら、廊下を歩き続けます。
684名無しさんだよもん:2005/12/30(金) 20:45:09 ID:uppOxH2n0
 このみちゃんから折原浩平さんの居場所を聞いたあたし達は
 軍事研究会員さん達に気づかれないように折原さんの下へたどり着くために
 「レムオル」という姿が見えなくなる魔法をかけて、一同演劇部大講堂へ行進しています。
 あたし・由真・久瀬さん・オクタヴィアさん・カミュさん・彩さん・ハクオロさん・オガムさん・月島さん達という大所帯
 由真や久瀬さん、それに彩さんは残ったほうが良いとも思いましたが
「今や学園中が戦場だ、逃げ隠れて捕まった挙句に人質になるかもしれないし、同行したほうが良さそうだ」
「そうよ、あの長瀬祐介とお祖父ちゃんにガツンを言わないと気がすまないんだからね」
「…………足手まといになったり、捕まったりしたら、遠慮なく見捨ててくださいね」
 そう言われると何も言えません。
 大勢で一列になって、見回りの人たちの脇を通るのは、緊張しますけど、ちょっとマヌケです。
(この場合、見つかると『田舎者は帰れ』じゃすまないだろうね)
 
 巡回している兵士の目を掻い潜り、ぶつかって見つからないように気をつけ
 途中、何回か物陰に隠れて、レムオルをかけ直し
 あたし達は大講堂の入り口に到着する事が出来ました。
「それでは、私が様子を見てみよう」
 オクタヴィアさんがそっとドアを開けて、中の様子をうかがいます。
685名無しさんだよもん:2005/12/30(金) 20:45:59 ID:uppOxH2n0
「全く、サクヤもゲンジマルもどうして浩平組の良さがが分からないのか、理解に苦しむ」
「姉上も早く浩平組の良さが分かればいいものを」
「そうだねぇ、浩平様を称える曲の一つでも歌おうかな」
「に〜さまったら『早まるな! 浩平組から戻って来い』なんて泣いてすがるんですよ、困ったものです」
「今は浩平様の素晴らしさを広める時。いずれ相手は疲弊するでしょうから、その時一気に攻めれば良いでしょう」
「由真、浩平組のサーヴァントは最高じゃぞ……浩平様のダニエルにしてやるからな……」
「そう言えば浩平様は?」
「浩平様なら奥の控え室で見かけたぞ、カッターナイフを磨いていた」
 出奔したクーヤさん・デリホウライさん・ベナウィさん・タリエシンさん・リアンノンさん・ダニエルさんがいます
 どの人たちも相当の手錬のはず、出来るだけ戦闘は避けたいです。


A 一気に月島さん達の電波で寝てもらう
B 突入する前にパーティーに魔法をかける(魔法を指定、全員に同じでなくて良いです)
C 「誰かいるのかっ?」大変です、気づかれてしまいました
686名無しさんだよもん:2005/12/30(金) 20:56:29 ID:5SMtSSxN0
Cで
687名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 00:38:25 ID:ipSY/rUa0
「誰かいるのかっ?」
 しまった、気づかれてしまいました。
 こんな事なら一気に突入していれば……いえ、後悔しても遅いです。
「止む終えん! 突入するぞっ!」
 中を窺っていたオクタヴィアさんの号令が、あたし達の乱入の始まりです。
 レムオルを解いて、それぞれの得物を手に大講堂に踊り出ます。

「なっ……警備の者達は何をしていたんだっ!」
「浩平様を強襲しようとはいい度胸だねぇ」
 ベナウィさん達もあたし達の乱入に、自分達の得物を取り出します。
688名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 00:39:22 ID:ipSY/rUa0

 混戦が始まりました。
 
 演劇舞台と客席で構成された大講堂、普段は舞台で様々な劇や見世物が演じられるのですが
 現在の舞台は主に広い客席全般、演目は剣と魔法が入り混じった大乱闘です。
 あっちの方ではオクタヴィアさんとタリエシンさんが剣を切り結び
 そっちの方ではリアンノンさんとオガムさんが魔法合戦を繰り広げ
 デリホウライさんとベナウィさんのトンファーと槍を、ハクオロさんとトウカさんが鉄扇と居合いで防ぎ
 ダニエルさんの強烈な執事勧誘を、由真とカミュさんが息を合わせて回避し続けています
「ええいっ、余もアヴゥカムを取って来なくては」
「そうはさせないっ」
 あ、大講堂から出ようとしたクーヤさんを久瀬さんが飛び掛って取り押さえます
「ええいっ、余に何をする! まさか、余をこのまま辱めるつもりでは……」
「そんな事はしないが少し痛い目に合ってもらう、喰らえこの技を!」
 そう言うとうつぶせになったクーヤさんに背中から乗った久瀬さんが、クーヤさんの首から顎を掴んで
 クーヤさんをが海老反り状にして技を極めます。
「キャ、キャメルクラッチ……久瀬さん胴体を真っ二つにしないで下さいね」
 大講堂の備え付けの座席が、あたし達の剣と魔法の大乱闘で瓦礫の山となりつつあります
 とにかく、ベナウィさん達を抑えないといけないのですが……


A その時、月島さん達は長瀬さんと対峙していました
B とりあえず、あたしは誰かの支援をすることにしました(支援相手を指定)
C いけません、琴音さんが久瀬さんに衝撃波を放とうとしています
689名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 00:48:57 ID:Uv32AKGpO
Bで由真&カミュ
690名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 01:38:04 ID:ipSY/rUa0
「由真ぁぁ!! 浩平様のサーヴァントは素晴らしいぞぉ! お前もダニエルになるんじゃぁ!」
 強烈な将来のレールを、ダニエルさんは由真に進めて……押し付けています
 多分「職業選択の自由」なんて言葉は今のダニエルさんには無いでしょう
「嫌よ、将来のことはまだ決められないけど、そんなダニエルなれるわけ無いでしょ!」
 パワー重視のダニエルさんの攻撃を、由真がかわし続けます
「パワーが上がると、スピードが落ちるものよ」
「えいっ、土の術法!」
 時折捕まりそうになる由真を、カミュさんが術法で牽制してダニエルさんを遠ざけます。
「もぅ、お祖父ちゃんいい加減にしてよ! 正気を取り戻して!」
「ワシは正気じゃぁぁぁぁぁ!!!」
 逃げながら由真が訴えますが、カッターナイフで切られたダニエルさんの耳には入っていないみたい。
「カミュさん、いいからお祖父ちゃんにデカイのを一発ぶつけてよ!」
「だ、ダメだよ、火の術法なら丸焼けになっちゃうし、土の術法でも打ち所が悪いと……」
「う………それはそうだけど………」
 
「由真! 大丈夫? 怪我は無い」
 あたしはまず由真とカミュさんの支援をする事にしました
「愛佳、うちのお祖父ちゃんがああなんだけどどうすればいいと思う?」
 周りの観客席を蹴散らし、職業の斡旋を続けるダニエルさん
 ダニエルさんを止めるため、あたしは………


A 回復魔法でサポートするので、カミュさんに術法を使ってもらう
B 由真にダニエルさんを止めてもらうよう、スクルトとピオリムとバイキルトをまとめてかける
C 老化魔法オールドでダニエルさんを要介護認定に
691名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 01:43:37 ID:Rw4veX9B0
Cでいってみよう。
692名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 02:23:16 ID:ipSY/rUa0
「愛佳! お祖父ちゃんをもっとヨボヨボにする魔法とか無い?」
 攻撃をかわし続けるあたし達、突然、由真がそんな事を聞きます
「無いことも無いけど………ダニエルさんもう結構な年じゃないの?」
「良いのよ、お祖父ちゃんのことだから150歳まで生き続けそうじゃない」
 由真……それってもう人間じゃないよ
「でも、このままじゃジリ貧だよ、ダニエルさん体力の限界が無いんじゃないの?」
 上空でホバリングをしているカミュも、なにやら背中からオーラを出してしそうな
ダニエルさんに。人間離れしたものを感じているようです
「良いから! 責任は私が取るからさ、早くお祖父ちゃんをもっと年とらせて丸くしてよ」
 カミュさんが作った土塊の壁を素手で破壊し、刻一刻とダニエルさんが近づいてきます
「由真、どうなっても知らないんだからね」

「ええぇぇぃ! 土塊何ぞでこのワシを止められるものかぁ!!!」
 血気盛んな由真のお祖父さんのダニエルさん
 昨日、長瀬祐介さんの行方を捜して、逆に洗脳されてしまった執事さん
 ちょっと嫌な予感もしますが、とにかく止めなければならないのは事実です
 目の前の土の塊を壊し続けることに集中するダニエルさんに、あたしは少しはなれて手をかざし……

「オールド!」

 薄黄色い閃光に包まれて、一時的にダニエルさんの体をより老いが襲います。
 閃光が治まった時、ダニエルさんは………


A 要介護5のヨボヨボになってその場に座り込んだ
B ダニエルさん元気すぎます、更に年をとっても元気に土塊破壊中
C 年をとり過ぎて天に召されてしまった「おじいちゃぁぁぁあぁん!!!」
693名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 02:26:31 ID:Uv32AKGpO
A
694名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 03:27:16 ID:ipSY/rUa0
「……律子さんや、ご飯はまだいのう?」
 薄黄色い閃光が治まった後、そこに居たのはさっきより更にお年を召したダニエルさん
 マッチョな体も見る影がなくなっています、きっと胆石除去の手術を受けたり白内障を患ったり
 総入れ歯でTボーンステーキが食べられなくなったりして
 挙句にポストとお話しするのが趣味なのかもしれません
「……お祖父ちゃん、大丈夫?」
 心配する由真を、キョトンとして目で見るダニエルさん
「? お前さんはだれじゃ? ああ、新聞配達に来る……」
 どうもだいぶボケてしまって、由真の事も分からなくなっています
「………これ、治るのよね?」
「………多分」
 ちょっと、自信ないかも……
「と、とにかくダニエルさんはおとなしくなったんだし、良かったんじゃないかな」
 カミュちゃんが強引にフォローを入れてくれました
「じゃ、あたしはこのお祖父ちゃんの介護をしてるから。二人は後をお願いね」
「うん、ダニエルさんをよろしくね」
「愛佳さん? 次はどうするの?」
 そうですね………


A オクタヴィアさんを支援する
B ハクオロさん&トウカさんを支援する
C オガムさんを支援する
D 月島さん達の様子を見る
695名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 03:31:48 ID:Rw4veX9B0
Aで。
696名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 07:14:46 ID:fExEpjMp0
━━━現小牧愛佳選挙参謀、久瀬は当時の事をこう語る



ええ、あれは酷い状況でした。僕ですか?僕はその時クーヤという
洗脳された人物を足止めしていてちょうど四の字固めからサソリ固めに
関節技を移行しようと体勢を変えたんです。
その時、見てしまったんですよ。オクタヴィアくんとやはり浩平組の
タリエシンという人物が、戦っていたのを。
ええ、彼です。そのタリエシンという男は当初はオクタヴィアくんと剣で
戦っていたのですが、突然『歌い出した』のです。


………え?僕は正気ですよ。電波にも操られていないし
螺旋の悪影響でもありません。間違い無く『歌った』のです。
どんな歌だったのか…おそらく誰も覚えていないと思います。何故なら、
タリエシンが歌いだした瞬間、オクタヴィアくんだけではなく
近くにいた浩平組の仲間まで耳を抑えて苦しみだしたんです。
ええ、皆「うたを・・・やめろ!!」と
まるで任天堂の某RPGのラスボスみたいに叫び始めました。
しかし当のタリエシンだけは意にも介さずに
凄く嬉しそうに歌い続けていましたね。そう、その情景はまさに
『ジャイ○ンリサイタル』そのものでした。ボエ〜とは流石に言いませんでしたが。

歌詞はどんなだったか?
…知りたいですか?僕は覚えていますよ。他の人はどうだか解りませんが
僕は一字一句漏らさず記憶しています。まずは、『愛は心の汗だ!』から始まり…
697名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 07:15:25 ID:fExEpjMp0
(以下100行ほど中略)
…『浩平組に見えるのはただ一つ!デストローーーーーイ!!』とか
『諸君、私は地獄のような浩平組を望んでいる』等
彼の歌詞には僕もただ圧倒されるばかりで…
…え?話が長すぎる?それだけ彼の歌が長かったという事です。
ですが、ここで流れが変わったんです。
小牧くんが駆け付けてきてタリエシンの前に立ち、
驚くべき行動を取ったのですよ。

A タリエシンの『歌』に対抗すべく突撃ラブハートを歌いだしたんです
B 僕に対抗しだしたのか、タリエシンにSTFをかけたのです
C むしろいきなり『この野郎!ジーグブリーカー!死ねぇっ!!』とタリエシンを掴んだんです
698名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 07:19:49 ID:5wseJKk10
CCCccCcCcCC
699名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 09:37:56 ID:ipSY/rUa0
 どうしてこんなセリフを喋ったのか分かりません
 ですが、あたしはタリエシンさんに掴みかかり、叫んでいたのです

「この野郎!ジーグブリーカー!死ねぇっ!!」

 突然、さっきまで得意絶頂で歌っていたタリエシンさんが怯え始めました。 
「ひっ、君は……どうして、どうして君がその歌詞を?」
 分かりません、以前にもこんな歌詞ともシャウトともつかないセリフを言った気もします。

(タリエシン脳内)
『――私たちの出会いの場を作ってくれた事には本当に感謝してるわよ』
『でもな、俺も家庭を持った身だ。周囲に恥ずかしくない歌を歌いたいんだ』
『ほら、勝負の相手は多いほど張り合いがいがあるって言うじゃない』
『たしかこういうの、音楽の方向性の違いってものですよね?』

 タリエシンさんの顔色が悪くなり、歯の根をガチガチを鳴らせてその場に蹲ります。
「やめろ…………やめてくれ! そんな哀れむような目で僕を見ないでくれぇ!!!
 その『最大限お互いを理解して、綺麗にお別れしましょう』って空気は嫌だぁぁぁぁぁ!!!」

(タリエシン脳内)
『いや、えっと、これでも僕の全身全霊を込めた歌詞なんだ。
 きっと実際に曲に乗せて歌えば大勢の人の心に響く名曲になるはずだよ!』
『だったらひとりでやってちょうだい、私たちは私たちの曲を作るわ。
 ああ、あなたが個人でリーフストックにエントリーする邪魔まではしないから』
700名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 09:38:29 ID:ipSY/rUa0

「どこ……だい、高槻さん……どこに居るんだい?……僕……寂しいよ……
 誰も……僕の音楽を理解してくれないんだ……お願いだよ……助けて……」

 何か異世界の電波的なトラウマを刺激されたのか、幼い子供のように頭を抱えて震えているタリエシンさん
 ………この人にこれ以上関わるのはやめておいた方が良さそうです。


A 電波の準備が整ったらしい月島さん達の様子を見る
B オガムさんの援護をする
C ハクオロさんとトウカさんの支援をする
701名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 09:57:03 ID:olU759/q0
A
702名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 09:57:21 ID:KtPijrPM0
A
703名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 11:02:43 ID:eoIHVGI4O
少しだけ本気でタリエシンが可哀想になってきた(´・ω・`)
704名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 12:48:05 ID:RtRXxJXm0
もう過去ネタからは逃れられないのか
705名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 13:11:23 ID:ipSY/rUa0
 より多く
 より強く
 より広く
 より『想った』電気の粒
 僕はそれらを頭の上に集め続けていた
 普段は決して目に見えない電波が、異常な密度になったため
 紫電の火花を散らし始める

 チリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリ

 一時的にとはいえ、学園中の洗脳された兵士を寝かせるための電波
 それだけの電気の粒を集めるには、どうしても時間が掛かる
 小牧君たちに、時間稼ぎをしてもらわなくてはならなかった
 ……そして、電気の粒が焦げて消滅するきなくさい匂いが、この大講堂を充満し始める
「お兄ちゃん……もうすぐ警備の人達が来ちゃう……」
 隣で瑠璃子が心配をしてくれている
 禁断の逢瀬を繰り返して手に入れた、決して許されざる力
 ドロドロと渦巻く狂気の力、かつては囚われて振り回されていた力
 だけど、今僕は、その狂気の力を完全に精神と肉体に融合させていた
「………よし、そろそろ集められたよ」
 学園全土を覆う事が出来る電波の大津波
 それを、僕は完成させようとしていた


 あたしは戦闘を避けて、なにやら集中している月島さん達の様子を見ました。
 「電波」というものはよく分かりませんが、月島さん達の頭上に濃い紫色の「何か」が収束しています
 あれが………電波? 瑠璃子さんや長瀬さんが使っていたものとは全く質が違うのでは無いかと思います


A 月島さんが、「電波」を解放した
B 背後から、琴音さんが月島さん達を狙っていた
C 月島さん達の前に、長瀬さんが現れた
706名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 13:12:18 ID:KtPijrPM0
C
707名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 13:12:47 ID:1hoTWM4iO
C
708名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 16:05:02 ID:zRTIuFi00
月島さんが凝縮した『電波』という物を介抱しようとした瞬間、
ふいにその場の空気が変わりました。言葉のあやではなく
本当に空気、空間そのものが火花を発てねじ曲がるほどに。

「月島先輩…」
「来たか…」
「長瀬ちゃん…」

長瀬さん。彼がついに姿を現し月島さんと瑠璃子さんの前に立ち塞がったのです。
「…残念だよ、祐介君。こんな形で君と対峙するとは」
「いや、まだ残念ではありませんよ。先輩も瑠璃子さんも浩平組に入ればいい」
「長瀬ちゃん…まだわからないの?あの人は…」
「入らないならこうするまでさ」
そこまで言うと、長瀬さんは何かを念じ、月島さんの方を見ました。
「!?ぐあっ…!!」
その瞬間、月島さんは指を抑えて苦しみ始めました。これは一体?
「おやおや、いつもの先輩ならこんな軽い電波は簡単に相殺するのに」

「「貴様!!今何をした!!」」
苦しみだした月島さんを見て久瀬さんとタリエシンさんが無力化したので
手が空いていたオクタヴィアさんが同時に叫びました。
「うるさいよ、そこ」
長瀬さんは二人を睨み付けます。すると
「うあああああああああああああああああ!!!!!」
「ぎゃっ!?亜グaハjm歯弥しハマ4a$N♪ポえもqミシゃ゛*が魔もぺ〜」
オクタヴィアさんはその場で突然ころげ回り、久瀬さんは
股間を抑えて意味不明に叫んだ後うずくまってしまいました。
709名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 16:07:33 ID:zRTIuFi00
「『痛み』という感覚も痛感神経が脊髄を伝って脳で感じとっているのは知っているよね?」
「長瀬さん、あなたまさか…」
「そうさ。オクタヴィアさんには『全身を火で焼かれる』痛みを、
久瀬さんには『睾丸を思い切り蹴り潰される』痛みをイメージとして脳に伝えた」
「うああああ!熱い、熱いーーー!!」
「ぐぼぱbbgdt.m゙カ差やニャ羅田1中ふじこ次元ガンバレゴエモン」
「浩平組の中には医学部の生徒もいてね。彼から脳のどの部分を刺激すればどこの神経を刺激するのか、詳しく聞いたのさ」
久瀬さんは悶絶しながら泡を吹き、オクタヴィアさんは必死に地面をころげ回っています。
「この通り、僕は肌には傷一つ付けずに地獄のような痛みを与える事ができる」
「祐介君…やめるんだ」
「まだわからないんですか、月島先輩!」

「がっ!うぐあああああああ!!」
今度は月島さんが目を抑えて叫んでいます。
「さっきは『指の生爪を全て剥がす』痛みを、今は『目玉をナイフで無理矢理刳り貫く』痛みを
与えました。まだ耐えるとは。いや、その前に何故防がないんですか?」
「解ってやっているんだろう、祐介君…」
「やはりばれていましたか。先輩、あなたはその凝縮した電波を維持する為に僕に対しては攻撃も防御もできない」
月島さんが悔しそうな顔をしています。図星なのでしょう、
確かにあの電波を放出したら生徒達は全員無力化できる。
しかしそうしたら長瀬さんに対抗できるだけの『電波』を維持できるかどうか…
「もしくは、その電波を僕にぶつければ僕を倒せるかもしれませんよ」
「ひどいよ長瀬ちゃん…お兄ちゃんがそんな事できるはずないのに」

「しかし僕を倒せばその分浩平組を眠らせるだけの電波を溜める時間が遅れる!」
「祐介の奴、なんて卑怯なのよ!!」
「それ以前に…、先輩、僕を『壊せ』ますか?」
重い沈黙が辺りを包みました。それは時間にしては数秒、
ですが月島さんにとっては数分にも数時間にも感じられたに違いありません。
「選んでください。浩平組に入るか、それとも僕を壊すか」
710名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 16:09:30 ID:zRTIuFi00
「長瀬君…僕は」
「何とか隙を見てその電波を生徒に放とうとしてるなら無駄ですよ。そんな事をしたら」
えっ?何?体が…動かない。動かそうと体をいくら振っても
金縛りのように体が動かない。これが電波の力なの?
「次は愛佳さんに『痛み』のイメージを叩き付けます」
「いい加減にしろこの痴れ者が!!相手を従わせるだけならその電波を使えば良い物を、何故拷問する必要がある!」
「浩平組に入れるだけなら浩平様が肌を斬るだけでいいんですよ。でもそれじゃあ面白くない」
「面白くないだと?」
「そうだ。僕は浩平様の力でも電波の力でもなく、先輩が自分の意思で屈服するのが見たい!!」
「長瀬ちゃんもうやめて!これ以上酷い事すると」
「すると、何だい?瑠璃子さん」
「そ、それは…」
「瑠璃子さん、君もだよ。君も僕を裏切った。隠しているようだが明らかに先輩の『電波』の質が違う」
「違うの長瀬ちゃん!お兄ちゃんは」

「………スしたんだな」
「え?」
「先輩と…セックスしたんだなッ!!」
「祐介君…!」
「許さない!絶対に許さないからな!!先輩!いや、月島拓也ァ!!」
「やめてお兄ちゃん!!」
「腹を切り裂かれて内臓を生きたまま引きずり出す痛みか、濃硫酸を飲み干して口と食道と胃が溶けただれる痛みか」
「仕方がない、電波を解放する!」
「全身を針で貫いた後に手足を全て引きちぎる痛みか、好きなのを選べ!いや、全部まとめて与えてやる!!」
祐介さんの怒りが限界に達した時、『それ』は起こったのです。

A 月島さんが自分の身を捨て電波を生徒達に解放した
B 月島さんが電波を全て祐介さんに叩き付けた
C 瑠璃子が月島さんをかばって『痛み』の電波を浴びた
711名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 16:11:45 ID:iV7VGUU50
712名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 18:03:06 ID:EABj3Gnn0
 バチッ、バチバチバチバチッ!!
 長瀬さんの頭の上にも、電気の粒の塊が集められます
 量は月島さんのものより遥かに劣りますが、粒の塊は一つの形……そう、禍々しい『槍』状となり
 月島さんを刺し貫くために、怒れる長瀬さんの合図を待っているかのようでした
「この電波の槍でお前を壊してやる! 生きながら苦しめ! 死ね! 逝ね! 壊れろ! 潰れろ!」
 長瀬さんの殺意が、月島さんを刺し貫けと電波の槍に命じようとします
(今すぐ電波を解放して生徒達を無力化する! 長瀬君の電波に少しだけ耐えてくれよ、僕の体!)
 刹那、長瀬さんに電波の槍を投擲される直前に、月島さんは電波の大津波を解放しだしました。

 チリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリ
 チリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリ
 チリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリチリ

 月島さんの頭上の電波の塊が、雪崩となって、津波となって、嵐となって学園全土を覆い始めます

「は、はははははは、すごいや月島拓也! こんな電波僕に向けたら確実に倒せたのに!」
 ……ですが、それは長瀬さんの電波の槍を自分で受ける捨て身の策
 学園全土に電波の津波が広がるまで、月島さんは完全に無防備です。
「壊れる事を選んだか! 月島拓也ァ!」
(長瀬君の狂気の『痛み』……耐えられるのか?! いや、耐えなければ!)

 バヂィィィィィィ 
 一直線、遮る物など存在しない空間を、長瀬さんから投擲された電波の槍が飛来します。


 そうです、長瀬さんの放つ電波の槍を遮るものなど存在しません


 つい、先程までは
713名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 18:04:56 ID:EABj3Gnn0




「瑠……瑠璃子さん……なんで………何でだよ!!!
 学園全土に、月島さんの電波が流れわたり、浩平組の人間が倒れ眠ります。
 外からは、さっきまで騒がしかった戦闘の音も警備の人間の声も聞こえません。
 電波の槍は月島さんに届きませんでした。
 槍は……月島さんを庇った瑠璃子さんを壊したのです。

「かはっ……あっ………ひあっ………」
 本当に『痛い』時、人間は悲鳴を上げる事すらできないと聞きました。
 ただ、辛うじて呼吸をするようなかすれた声が、槍を受けて倒れた瑠璃子さんの口から漏れるだけです。

 腹を切り裂かれて内臓を生きたまま引きずり出す痛み
 濃硫酸を飲み干して口と食道と胃が溶けただれる痛み
 全身を針で貫いた後に手足を全て引きちぎる痛み
 生きながら頭蓋を割られて脳を掻き回される痛み
 体中を肉食昆虫に這いずり回られて皮膚を食い破られる痛み

 およそ、人間が想像できるありとあらゆる『痛み』が、瑠璃子さんを苦しめ、壊し、すり潰し、切り刻んでいます。

 先程の怒りが、影を潜め、狼狽する長瀬さん
「どうしてだよ……どうして庇うんだよ……裏切っても、一時の事じゃないか
 そこの男を壊したら、また瑠璃子さんと一緒にいたかったのに……僕は瑠璃子さんのこと愛してるのに……
 僕は瑠璃子サンアイしテるノニ瑠リ子サん愛シてルノニ瑠リコさンアいシテルノニルリコサンアイシテルノニ
 ルリコサンアイシテルノニルリコサンアイシテルノニルリコサンアイシテルノニルリコサンアイシテルノニ」
714名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 18:06:03 ID:EABj3Gnn0

 電波を学園全土に流して力尽き、その場に膝をついてしまう月島さん
 長瀬さんの『痛み』の電波を受け、崩壊寸前の瑠璃子さん
 瑠璃子さんを『壊し』てしまい、衝撃に打ちひしがれる長瀬さん


A 月島さんが、最後の力で瑠璃子さんに駆け寄った
B 怒りと悲しみが長瀬さんを突き動かし、月島さんを『破壊』しようとした
C 電波から解放されたあたしは、瑠璃子さんに駆け寄った
D 電波から解放されたあたしは、長瀬さんを止めようとした
715名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 18:12:12 ID:pxuut/Y90
716名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 21:44:00 ID:EABj3Gnn0
 止めなきゃ
 止めなきゃ
 止めなきゃ
 長瀬さんを止めなきゃ
 長瀬さんの下へ、あたしは大して早くもない脚で駆け出します。

「ドウシテダヨルリコサンドウシテダヨルリコサンドウシテダヨルリコサン
 ドウシテダヨルリコサンドウシテダヨルリコサンドウシテダヨルリコサン
 ドウシテダヨルリコサンドウシテダヨルリコサンドウシテダヨルリコサン………」

 ブツブツと、壊れたレコードのように同じ言葉を長瀬さんは繰り返します。
 今、長瀬さんは瑠璃子さんを『壊した』ショックで戦意がありません
 あたし達に向けられていた『電波』も止み、自由に動けます。
 ですが、長瀬さんが戦意を取り戻し、再び電波を振るい出せば
 最早止めることはできません、今度は確実に月島さん達を破壊してしまいます
 ……オクタヴィアさんと久瀬さんはさっきの電波の『痛み』で動けず
 由真とカミュちゃんはここからでは場所が遠すぎです。
 ハクオロさん達はまだそれぞれの相手と剣や魔法を交えてます
 ここは怖いですけど、あたし自身が勇気を出して長瀬さんを止めなければいけません。


A ここはやはりオーソドックスに「ラリホーマ」で眠らせます
B 麻痺魔法「ホールド」で動けないようにします
C 今こそ「この野郎!ジーグブリーカー!死ねぇっ!!」
717名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 21:54:30 ID:4wjQe/x9O
B
718名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 22:20:38 ID:d76T1tXJ0
あたしが使う魔法は麻痺魔法のホールドです。
全身を麻痺させてしまえば長瀬さんも無力化できるでしょう。
「ホールド!!」
力ある言葉が発動します。このまま決まった!?
!!!
その刹那、おぞましい視線があたしを射抜きました。
壊れたようにうわごとを繰り返す長瀬さんが射抜くような眼つきで
あたしの方に顔を向けていました。
「オマエカァァァァァァァァァッァァ!!」
「ひっ!!」
人とも思えぬような叫び!思わずのけぞいちゃいました。
麻痺の魔法は確かに命中しました。そのはずなのに。
バキバキバキ!!
骨が折れるような音。麻痺を無視して電波でリミッターを外した長瀬さんは
こちらに顔を向けて
「キサマカァァァァァァ!!キサマラガルリコォォォォォ!!ルリコサンヲォォォォォ!!!」
完全に正気を失っています。目が血走っています。やばいです。
身体がバキバキいってるのに正気を逸した長瀬さんはあたし達に敵意を剥きだしにして
そのまま……

A 特大の電波爆弾が炸裂した
B 愛佳は魔法で対抗した
C 激痛を堪えて久瀬がチョークスリーパーを決めた
D 月島の最後の力が祐介を止めた
719名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 22:26:13 ID:rr3f745/0
Bだっ!!
720名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 23:32:22 ID:cDr5p3z40
 狂気に囚われた長瀬さんは、肉体が限界を超えてもあたしを襲おうとします。
「コワレロ! コワレロ! コワレロ! コワレロ! オマエモコワレテシマエ!」
 軋みを上げる筋肉、体中の骨が嫌な音を立てて壊れているにも関わらず
 長瀬さんはドロドロとした怒りを浮かべ、電気の粒を集め始めます。
「やめて下さい! それ以上動いたら、長瀬さんが死んじゃいます!!!」
「ウルサイ! オマエモ! オマエラモ! ミンナミンナコワレテシマエ!」
 もう、長瀬さんには何の言葉も伝わりません
 肉体を精神が超越し、麻痺した体を無理矢理動かしています
「トメラレルモノカ! ボクヲトメラレルモノナドダレモイナイ!」
 おそらく、今の長瀬さんを眠らせようとしても幻惑させようとしても無理です
 肉体や、精神への干渉を無理矢理はじき返してしまうでしょう
721名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 23:33:42 ID:cDr5p3z40
 …………迷っている時間はありません。
 肉体への干渉も、精神への干渉も難しいのであれば………

 あたしは、魔法を詠唱します

「時を知る精霊よ……」

 鬼の形相で迫り来る長瀬さん
「ナニヲシテモキクモノカ! ボクヲトメラレルモノカ!」
 電波を放たんとする長瀬さんへ、あたしは詠唱を完成させます。


「……因果司る神の手から 我を隠したまえ…ストップ!」


 長瀬さんの『時間』へ干渉しました


「月島さん! 瑠璃子さん! 大丈夫ですか!」
 あたしは二人に駆け寄り、安否を確かめます。
 月島さんは極大の電波を使った反動からだいぶ立ち直っていますが
 瑠璃子さんは依然意識を取り戻していないみたいです。
「ああ……僕は平気だが瑠璃子が………長瀬君は?」
「……今は、大丈夫です」
 あたしは後ろを振り返りました。
 静止した時の中で、長瀬さんは彫像のように固まっています。


A 「……瑠璃子と長瀬君は僕が見ている、小牧さん達は折原を捕まえてくれ」
B 「………小牧さん」瑠璃子さんが、意識を取り戻しました
C 「全く、とことん長瀬さんは役に立ちませんね」月島さんの背後から、姫川琴音さんが現れた
722名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 23:34:24 ID:1hoTWM4iO
C
723名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 23:34:46 ID:d76T1tXJ0
C
724名無しさんだよもん:2005/12/31(土) 23:35:12 ID:sVU2RfIp0
b
725名無しさんだよもん:2006/01/01(日) 15:10:05 ID:Ap9chpuU0
「………全く、とことん長瀬さんは役に立ちませんね」
 月島さんの後方に、紫色の髪をした少女が宙に浮いています
「琴音さん……」
 やれやれといった表情で、固まった長瀬さんを見下す琴音さん。
「琴音さん、琴音さんのその力は一体何なんですか? それにあのキマイラは?」
 琴音さんには聞きたいことが沢山あります、
 書庫の奥にしかいないはずのキマイラ、そして琴音さんの超能力……
「ああ、チャッピーの事ね、チャッピーは書庫のモンスターを参考にして
 錬金術研究会が錬成したモンスターなの、私の一番の友達だったわ
 あの夜は、目を放した隙に逃げ出したチャッピーを探していたんです」
「錬金術研究会?」
「私が入っていたクラブです………私の力は『半数染色体』と言う私の体質がもたらしたもの
 ……でも、私はこんな力欲しくなかった。“不幸を呼ぶ少女”なんて呼ばれたくなかった
 だから、逃げるようにこの学園に進学したのです。この学園なら、私のおかしな力も受け入れられる
 そう聞いていたんですよ、だけど違っていた、ここも本土と変わらなかった……むしろ本土より酷かったわ
 人が多ければ変な人も多い……『ミステリ研究会』とかいうクラブが『その超能力を研究させてほしいんよ』
 なんて毎日毎日しつこく付きまとって来たんですよ、いくら『嫌です』って断っても追い掛け回されて……
 人と違う力を持つ事を好奇の目で見られる辛さなんて、あんな人には分からないんでしょうね」

 クスッと笑みを浮かべ、話が続けられます。

「だから、錬金術研究会に入ったのですよ。どんな医者も先天的な『半数染色体』を治すことは出来ない
 それでも錬金術なら……錬金術なら何とかしてくれる……と思ったのです。
 結果『半数染色体』は治せませんでしたが、代わりに力を完全に使いこなせるようになったのですよ」

 琴音さんはスウッと音もなく床に降り、ツカツカとあたし達に近づいてきます。 

「夜な夜なガラスを割って、警備員を怪我させた時、すごく怖かったけどね……同時に快感でもあったの
 そして、あなた達に捕らえられた後……浩平様が私を迎えにきてくれたのよ『お前には見込みがある』って」

 ピタリと立ち止まり、力を溜め始めます。
726名無しさんだよもん:2006/01/01(日) 15:10:42 ID:Ap9chpuU0
 瑠璃子さんはまだ意識を取り戻しません、月島さんも大分立ち直っていますがまだ辛そうです。
 ハクオロさん達はそれぞれの相手と戦闘中で、由真とカミュさんは老ダニエルさんを戦闘の余波から介護しています。
 久瀬さんとオクタヴィアさんはようやく電波の痛みが落ち着いてきたようですが、具合は微妙のようです。
「浩平組の兵士達は眠らされて、浩平様に忠誠を誓わせた精鋭も倒されつつある。オマケに長瀬さんまで……
 ですが私は、浩平様のために最後の一兵になっても戦うつもりです!」
 一瞬、暗い笑みを浮かべたかと思うと、あたし達へ向けて手をかざします。
「喰らいなさい!」


A 月島拓也が力を振り絞って琴音に電波を放った
B 愛佳が魔法を使った
C オクタヴィアが立ち上がり、琴音に立ち向かった
D ……? 背後から誰かが……
727名無しさんだよもん:2006/01/01(日) 15:13:06 ID:UwwXj2uL0
Cで。
728名無しさんだよもん:2006/01/01(日) 16:36:25 ID:eT1z4XW70
 姫川さんは手を振りかざします。あとは彼女が念を発する。それだけで力は解放されます。
 不可視の衝撃波。魔法で防ごうにも詠唱する余裕すらありませんでした。
「待て!」
 その瞬間です。オクタヴィアさんはいまだ激痛に蝕まれる身体を起こし立ち上がります。
 そのまま剣を構えて姫川さんを目掛けて斬りかかります。
 琴音さんは後ろを振り返り……そして……
 クスリと僅かに微笑みました。

 ドゴォッ!!!

 轟音が響きました。振りかぶったオクタヴィアさんの剣先。それは姫川さんの身体に届くはずでした。
 突如壁を突き破り現れ出たキマイラに阻まれなければ。
「な……っ!!ぐぁっ!」
「オクタヴィアさんっ!」
 刹那、尾の一閃。弾き飛ばされたオクタヴィアさんは背中から壁にぶつけられます。
「な……なんだこの怪物は……っ!!」
 突然現れたキマイラに意識をとられたその隙。衝撃波が月島さんに直撃します。
 直撃を食らった月島さんはそのまま意識を失い崩れ落ちました。
「ふふふ。いい子ね。チャッピー」
 そしてキマイラの鬣を撫ぜる姫川さん。この間は姫川さんの言うことを聞かずに暴走した獰猛なキマイラも
 今は姫川さんに従順になっているようでした。
729名無しさんだよもん:2006/01/01(日) 16:37:16 ID:eT1z4XW70
「無事か!小牧君!」
 ようやく自分達の戦いを終わらせたハクオロさん達が駆け寄ってきます。見ると随分とボロボロです。
「ぬぅぅ!キマイラ……彼奴までも抜け出していたか!」
 トウカさんが眉間に皺を寄せます。無理もないです。
 この間やっとの思いでようやく取り押さえた相手ですから。
「あらあら、残ったのは私だけですか?みんな役立たずですねえ」
 倒れ付した他の仲間の人を見回しながら姫川さんは冷たく嗤います。
 既に長瀬さんはあたしが停止させました。クーヤさんは泡を吐いて失神しています。
 タリエシンさんは精神的にショック状態ですし。ベナウィさんやリアンノンさんたちもハクオロさん達が片をつけたようで
 みんな気絶しています。
「でも、まあそれはお互い様ですよねえ」
 ボロボロなのはこちらも同じでした。瑠璃子さんは長瀬さんの電波を受けてオクタヴィアさんと月島さんは倒れ、
 久瀬さんも痛みを堪えるのが精一杯でろくに動ける状況じゃありません。由真とカミュさんはダニエルさんの介護のため動けず
 何とかこちらに増援に来てくれたハクオロさんたちもあちこち傷だらけで体力も魔力も消耗しています。
 あたしも魔法の使い詰めでだいぶMPに余力がなくなってきました。そんな状態であれだけ強かったキマイラと姫川さんの1人と1匹が相手。
 結構厳しい状況かもしれません。
「姫川さん!もう止めてください。これ以上あたし達が戦っても無意味です」
「小牧君の言うとおりだ。先ほどの月島君の電波で君達の兵隊は無力化された。じきに「トゥスクル」と「アヴァロン」の増援が駆けつけてくる」
 数の優勢を諭してなんとか説得を試みます。これで分かってくれるといいのですが。これ以上同じ学校の仲間同士で
 傷つけあうことはしたくありません。
「そうですね……私と……この子だけじゃ少し厳しいでしょうね……」
 状況の不利を姫川さんも悟ります。それでも彼女の心は揺るぎません。
「増援が来る前に片をつけてあげます!いきますよ!」
 空気が震えます。姫川さんの生まれ持ったESP。その力が完全に解放された証でした。

A VS琴音&キマイラ戦へ
B すると突如、浩平が姿を現す。
C ストップの効果切れ。長瀬祐介動き出す。
730名無しさんだよもん:2006/01/01(日) 16:41:50 ID:YsvqJFAP0
aだ
731名無しさんだよもん:2006/01/01(日) 20:01:32 ID:+Eylv3+j0
「「「ギシャァァァ!!!」」」
「ほらほらほら、避けないと吹き飛びますよ」
 人造の獣の叫び声が大講堂に響き渡り、琴音さんの余裕の声が後に続きます。
 キマイラの三つの首、竜・ライオン・牝ヤギの頭がハクオロさん達に襲い掛かり
 更に、脇からは琴音さんの衝撃波が狙いをつけています。
「ふふふふふふ、どうしましたか皆さん、防戦一方じゃないですか」
「ええいっ、このっ!」
「この距離と体勢では急所を狙えんっ!」
 ハクオロさんとトウカさんが鉄扇と居合い切りでキマイラを攻撃しますが
 琴音さんの衝撃波を避けながら、無理な体勢やタイミングで武器を振るうので
 なかなかキマイラを倒すのに十分なダメージを与えることが出来ません
「やれやれ、老いぼれにはこの連戦はちと厳しいですな」
 オガムさんも魔力を消耗したのか、強力な攻撃魔法を使えないでいます
 ピンチです、増援が来るといってもすぐとは限りません。
 とはいえ、あたしの魔力も残りわずか、有効に使わなければいけませんが……どうしよう


A 地道に気絶しているリアンノンの魔力を借ります
B オガムさんが「粘菌」の魔法で琴音さんをヌルヌルネバネバ責めに
C いけません、キマイラが灼熱の炎を吐こうとしています
732名無しさんだよもん:2006/01/01(日) 20:08:45 ID:nJatPOlt0
a
733名無しさんだよもん:2006/01/01(日) 21:07:27 ID:+Eylv3+j0
 キマイラの耳を貫くような雄叫びが響き渡り、ハクオロさん達が鉄扇や剣で必死に応戦している中
 支援魔法を使わないあたしはノーマークになっています、この隙をついて
 あたしはコッソリとオガムさんが気絶させて縛り上げたリアンノンさんの側に近づきました

「アスピル」
「アスピル」
「アスピル」
「アスピル」
「アスピル」
「アスp(ry
 動かないリアンノンさんに手をかざし、魔力吸収の魔法を唱え
 リアンノンさんの魔力をあたしの体内に納めます。
 ツインテールの可愛らしい少女の顔から、見る間に精気が減ってゆきます
「………ごめんなさい、リアンノンさん」
 支援や回復をする為にも、魔力は欠かせません
 消耗した魔力を回復するために、申し訳ありませんが
 気絶したリアンノンさんの魔力を借りることにします。
 とても卑怯ですが、万一、リアンノンさんが起きて、琴音さんを援護しようとしても
 魔力がなければ不可能であるという一石二鳥のアイデアです。

 リアンノンさんから魔力が吸収できなくなり、アスピルを唱え終えます
「これなら……結構支援できそうです」
 さすがに全快とはいきませんが、7〜8割ぐらいは魔力が戻りました。
「よし! 急いで皆さんを支援しないと!」
 あたしは再びキマイラと戦っているハクオロさん達の元へ戻ります


A ハクオロさんとトウカさんを強化する魔法を使う
B オガムさんの魔法攻撃を支援する魔法を使う
C キマイラを弱体化させる魔法を使う
D 琴音さんを弱体化させる魔法を使う
(選んだ選択に該当する魔法を指定してください)
734名無しさんだよもん:2006/01/01(日) 21:11:25 ID:UwwXj2uL0
Aで魔法はヘイスガ
735名無しさんだよもん:2006/01/01(日) 23:21:26 ID:+Eylv3+j0
 トウカは獅子の牙を右に避け、追撃の尾の蛇を下がってかわす
 だが間髪いれずそこへ、琴音の衝撃波が襲い掛かる
 これを左へかわそうとするが……かわし切れずに右足を衝撃波が掠めた。
「トウカ!」
「これしきの怪我平気です聖上、危ないっ!」
 トウカを気遣うハクオロを、今度は雌ヤギの頭突きが迫る。
「くっ!」
 寸前、トウカを抱きかかえてハクオロは横っ飛びに転がって避ける。
「聖上……申し訳ありません」
「ふふふ、大分息があがっているじゃないですか」
 無理もなかった、先程まで二人はベナウィとデリホウライを相手に戦っていたのだ
 トゥスクル屈指の槍使いと、ギリヤギナの戦士を相手に殺さずに制した
 ハクオロとトウカといえど、疲労が残っていない訳が無かった
736名無しさんだよもん:2006/01/01(日) 23:22:03 ID:+Eylv3+j0
「すいませんハクオロさんトウカさん、今援護します!」
 魔力を回復して駆けつけたあたしは、苦戦しているハクオロさんとトウカさんに魔法をかけました。
「ヘイスガ!」
 紅い光がトウカさんとハクオロさんの体を包み、溶け込んでいきます。
「これは……小牧君か!」
「小牧殿、この魔法は?」
「ヘイスガって言います、今のハクオロさんとトウカさんは普段より動きが早くなっています!」
 回復したあたしに、琴音さんが忌々しさを露にしているようです。
「あの魔力何処から……そうですか、リアンノンさんですね
 役に立たないどころか足を引っ張るなんて……使えなさすぎです」
 ギリッと、親指を噛んで悔しがる琴音さん。
 
「せやっ!」
「ふっ!」
 ヘイスガによって一時的に速度が上がったハクオロさんとトウカさんが反撃に転じます
 琴音さんの衝撃波も、襲い掛かるキマイラの首もお二人に掠りもしません
 先程と違い懐に踏み込んで、トウカさんは斬撃を繰り返し、ハクオロさんは鉄扇を叩き込んでゆきます。


A ハクオロさんとトウカさんがキマイラの雌ヤギの首を刎ねた
B キマイラが……何かを吐こうとしている?(吐くものを指定)
C あたしは負傷中の仲間を回復させることにした(仲間を指定)
737名無しさんだよもん:2006/01/01(日) 23:23:10 ID:LlGbX6CF0
A
738名無しさんだよもん:2006/01/02(月) 02:43:36 ID:10D62WZT0
 二人の絶妙なコンビネーションが、キマイラを次第に追い詰めてゆきます。
 二人を引き剥がそうと、姫川さんは衝撃波を二人に放ちますが、二人はこれを回避。
 しかし、二人とキマイラとの距離が開いた所で、姫川さんはキマイラに命令を下しました。
「チャッピー! 焼き払いなさい!!」
「ギシャァァァ!!!」
 姫川さんの命令に答え、キマイラは竜の首から猛烈な炎を吐き出しました。
 二人に炎が迫る中、ハクオロさんは回避しようとせず、鉄扇を開き、大きく構えていました。
「これを待っていたぞ…疾風炎舞扇!!」
 ハクオロさんが大きく扇を振りかぶると、濁流の様に二人に迫っていた炎が、
 逆方向に流れてゆきました。そして、キマイラは自分の放った炎に巻かれてしまいました。
「「「グギャァァァ!!!」」」
 キマイラはその炎に焼かれ苦しみ悶えました。その隙を逃さず、トウカさんが渾身の一撃を
 放たんと間合いを詰めます。
「エヴェングルガ流! 分身剣!!」
 持ち前の俊敏さとヘイスガの効果で素早さの上昇したトウカさんは、まるで分身したかのような
 動きでキマイラに迫り、連続攻撃を加えます。そして、その内の一撃が
 キマイラの雌ヤギの首を刎ね飛ばしました。
「いやぁぁぁ! チャッピー!!」
「「ギニャァァァ!!!」」
 姫川さんの悲鳴と、キマイラの残る首が講堂中に響きます。
 そして、二人は彼女らを討たんと追い討ちを掛けます。
(さっきまではあたしを警戒して魔法が使い辛かったけど、今はこっちに意識を向けてない
 …これはチャンス!)
 この機会にあたしは──

A マヌーサで姫川さんたちを妨害
B 土の術法アースハンドでキマイラの動きを止める
C 魔術、サイキックプリズンで姫川さんのESPを防ぐ
D 二人のどちらかにバイキルトを掛ける(どちらか指定)
739名無しさんだよもん:2006/01/02(月) 02:46:19 ID:ibHznd+L0
Dトウカ
740名無しさんだよもん:2006/01/02(月) 15:16:23 ID:ZqhN0Se60
 トウカさんがキマイラの牝山羊の首を落としたとき、フッとお二人から魔力が切れて、動きが戻ってしまいます
「む、体が重くなっている……小牧殿、これは?」
 首が一本減り、火炎を浴びて攻撃が緩くなったのでハクオロさん一人で捌いています
 トウカさんが体の変化を不思議に思い、少し後方に下がってあたしに尋ねました。
「す、すいません、あたしの力量ではまだ短時間しか効果が続きませんでした」
 先程のストップのような単体への魔法はともかく、ヘイスガのような全体効果がある
 高レベルの魔法はまだまだ使いこなせません、持続時間が短すぎます。
「その代わりに今度はこの魔法をかけます、バイキルト!」
 ヘイスガの代わりにトウカさんに攻撃力上昇の魔法をかけます
 トウカさんの腕に、魔力による筋力が加えられました。
「今度は……腕が? いつもと違う?」
「バイキルトという攻撃力が上昇する魔法をかけました
 多少無理な体勢からの攻撃でも十分に通じるようになったはずです
 お願いです! 琴音さんとチャッピーを止めてください」
「承知した!」
 事情を理解して、更に攻撃力が上がったトウカさんが再びチャッピーに立ち向かいます。

「早く戻ってきてくれトウカ、さすがに一人では厳しい」
「申し訳ありません、聖上!」


A トウカさんが今度は竜の首を切り落としました
B 琴音さんが周囲の瓦礫を浮かび上げている……これは?
C あたしは気絶している仲間の回復に努めることにしました(人物指定)
741名無しさんだよもん:2006/01/02(月) 15:21:06 ID:nbp9F0E20
Cでオクタヴィア。
742名無しさんだよもん:2006/01/02(月) 18:36:39 ID:dRh0ndYV0
「ちいぃぃぃっ! どいつもこいつも鬱陶しい!」
「「ギシャァァァァ!!!」」
 ハクオロさんとバイキルトをかけられたトウカさんがキマイラの攻撃を避けながら、次の首を狙っています。
 ですが、スピードの落ちたハクオロさん達に琴音さんは衝撃波の狙いをつけています。
「今度こそ、喰らいなさい!」
 バシィン!
 琴音さんが衝撃波を放つ直前、琴音さんの目の前に小さな魔力弾が撃たれ、砂塵とホコリを巻き上げます。
「何のつもりですか、こんなこけおどしのような魔力弾」
「いえいえ、私も魔力が乏しいので、節約というわけですよ」
 後方から、オガムさんが小さな魔力弾を何発か放っています。
「そんな小さな魔力弾、私の衝撃波の妨げになどなりません!」
 琴音さんはオガムさんを無視し、ハクオロさん達に狙いをつけます。
「ハクオロ殿、トウカ殿! 衝撃波がきますぞ」
「なっ、これは……」
 琴音さんが放った不可視の衝撃波は、舞い上がる砂塵やホコリを突っ切る結果
 トウカさんとハクオロさんにその存在を視認させていました。
 素早さが元に戻ったお二人ですが、目に見える衝撃波は容易くかわします

 琴音さん達とハクオロさん達が戦っている間
 さっきキマイラに吹き飛ばされたオクタヴィアさんの元に駆け寄りました。
「オクタヴィアさん! 大丈夫ですか! しっかりしてください」
 尾の一閃により壁に打ち付けられたオクタヴィアさん、意識はなく気絶中です。
 服もあちこちが擦り切れ、肩からは血が滲んでいます。
 もしかしたら壁に打ち付けられたせいで、内臓などが危険な可能性もあります。
「ベホイミ!」
 早く回復させないと大変です、あたしはベホイミをかけ続けます。


A 「ううん……」オクタヴィアさんが意識を取り戻しました。
B 「仕方ありません! まずは貴女からです!」琴音さんがあたし達に衝撃波を放とうとします
C あれ? キマイラの様子が何かおかしいです
743名無しさんだよもん:2006/01/02(月) 18:40:30 ID:pGsUii+g0
744名無しさんだよもん:2006/01/02(月) 19:52:37 ID:dRh0ndYV0
「セアアアッ!」
 裂帛の気合と共に放たれたトウカさんの一閃が、ついに最後の獅子の首を切り落としました。
「ピギイィィィ!!!」
 床に転がり落ちる獅子の首が、悲鳴をあげながら絶命します。
「やったか!」
 三つの首全てを失ったキマイラは、胴体だけで仁王立ちをしているようでした。
 ようやく、キマイラを倒すことが出来た………そう思いました。

「これは……聖上!」
「まさか………そんなバカな!」
 ハクオロさんも、トウカさんもただただ驚くばかりです。
「あらあら、とうとうチャッピーを本気にさせたみたいですね」
 驚く二人に、琴音さんは愉快そうに、自分の玩具を自慢するかのような表情を浮かべてます。

「ぐっ……化け物め……人でなしどもめ……」
「嘘でしょ………あれって……まさか……そんな……」
 あたしも、あたしのベホイミで回復したオクタヴィアさんも唸ります
 だって……だって……切り落としたキマイラの頸の後から……そんな……
「これぞ錬金術研究会の精髄です」
 キマイラの首の切断面が蠢き、『何か』が生えてこようとしています。

 キマイラの切られた首元から現れたのは……


A 保科智子・榊しのぶ・美坂香里の委員長トリオ
B 来栖川芹香・松原葵・笹森花梨の会長トリオその1
C まーりゃん先輩・さーりゃん先輩・柏木千鶴の会長トリオその2
D キマイラの変身が終わる前にトウカがとどめを刺したw
745名無しさんだよもん:2006/01/02(月) 19:54:30 ID:Vy58WaDfO
B
746名無しさんだよもん:2006/01/02(月) 19:54:43 ID:hJN8G1qS0
747名無しさんだよもん:2006/01/03(火) 03:16:03 ID:moeHIjvb0
 目の前の光景、それは、信じがたいものでした。
「嘘……ですよね? こんなの、こんなの何かの冗談ですよね?」
 あたしの独り言に、誰も答えてはくれません
 それは、何かの冗談でも夢でも無いという回答でした
 獅子・竜・牝山羊の頭を落とされた首、頭を無くした胴体は力を失った肉塊
 そのはずなのに、そのはずなのに……
 吐き気が、強烈な嘔吐感があたしを襲います。
 切り落とされた首の断面、そこから鮮血と共に―――
 頭が、少女の頭が出てきたのです
「これは……なんと禍々しい」
 嫌悪感を露にするトウカさん
 完全に姿を現した三人分の女の子の頭
 そして、頭を支えている野太い首が変形し、見る間に女の子の上半身となります
 キマイラは、三本の獣の首の代わりとなる、三人の女の子の上半身を発言させたのです。
 一人は黒髪でセミロングの物静かそうな女の子
 もう一人は青髪ショートカットでボーイッシュな女の子
 最後の一人は不思議な髪飾りをした黄色い髪のツインテールの女の子
 キマイラの胴体に取り付けられたような三人の女の子
「この女の子達は……やはり……」
「ええ、この学園の生徒です」
 ハクオロさんの呟きに、悪びれもせず答える琴音さん。 
 学園生徒の三人の瞳には生気はなく、虚ろな視線をあたりに彷徨わせています。
「どうですか、これが神秘です、奇跡です、人間の知恵、錬金術の結晶にして精髄ですよ」
 あたし達は全員引いているのに。琴音さんは、嬉しそうに、まるで誰も持っていない
 珍しい玩具でもを見せびらかすように自慢します。
「優秀な魔法使いに、鍛えられた格闘家、ノイズですけどあたしを追い掛け回したミステリ研の人間……
 よく出来てるでしょう、これがチャッピーの真の姿なのですよ」


A 「芹香さん!」「来栖川さん!」老ダニエルさんを介護していた由真とカミュさんが声をあげました
B キマイラの青髪の少女のラッシュが、ハクオロさん達に襲い掛かります
C その時、三人の女の子の瞳から、涙が流れ始めました
748名無しさんだよもん:2006/01/03(火) 03:36:39 ID:gDLTktr30
Aかな
749名無しさんだよもん:2006/01/03(火) 16:28:45 ID:raFMBMqs0
「芹香さん!」
「来栖川さん!」
 向こうで老ダニエルさんを介護していたカミュちゃんと由真が声をあげます。
 来栖川芹香さん……ってあの有名な来栖川財閥の御令嬢?
 葉鍵学園には様々な目的を持ち、一般人も、そして一般人で無い人も入学します
 来栖川財閥といえば学園に多大な寄付をして、超VIP扱いの有名なお嬢様です
「由真さん、ダニエルさんをお願い!」
「うん、わかった」
 第四部のジョ○フ・ジョースターさん状態の老ダニエルさんを由真に任せ、
 カミュさんが来栖川さんの上半身に近づきます。
「来栖川さん! 来栖川さん! カミュだよ、オカルト研究会のカミュだよ!」
 目の前で羽ばたき、名前を呼ぶカミュさんに来栖川さんの上半身は無反応
「何を言っても来栖川さんには届きません、時間の無駄ですね」
 琴音さんの残酷な忠告を無視し、カミュさんは呼びかけ続けます
「何日か前に書置きだけ残してオカルト研究会にも学園にも来なくなったから
 心配してたんだよ、だけど……だけどこんなの非道すぎるよ……」
 ポロポロと涙をこぼし始めるカミュさん、その時、芹香さんが手を動かし何かを呟きます
「…………………」
750名無しさんだよもん:2006/01/03(火) 16:29:24 ID:raFMBMqs0

 ゴワッ!

「何? きゃぁぁぁぁっ!」
 小声で何かをつぶやいたかと思うと、芹香さんの手から幾つもの真空の刃が放たれました
 心配していた友達の突然の攻撃をまともに受けて、服と体を切り裂かれたカミュさんが床に落ちます
「カミュ殿!」
「カミュさん」
 オクタヴィアさんとトウカさんがカミュさんに駆け寄り、カミュさんを介抱します
「小牧殿、回復を」
「は、はい」
 あたしもカミュさんに駆け寄り、ベホイミをかけます。
 服はボロボロで裸同然ですが、幸いにも真空波による傷の方は思ったより深くありません
「今の芹香さんは私の忠実なペット、あなたの言葉なんか届きませんよ」
 琴音さんの言葉に、カミュさんが顔を青ざめます
「芹香さん……どうして……嫌だよ……芹香さんを返して……」


A カミュを傷つけられてハクオロの怒りは頂点に達した
B トウカとオクタヴィアがキマイラと対峙する
C 芹香が続けて魔法攻撃をかけてきた
751名無しさんだよもん:2006/01/03(火) 16:32:12 ID:DzvSVoYP0
752名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 01:22:27 ID:Qgpa7pLj0
「いけません、お二人とも下がってください」
 そう言うと、オガムさんはあたしとカミュさんを持ち上げて後ろに下がります。
 オガムさんって、意外と力持ちです。
「……………………………」
 続けて、トウカさん達に放たれたのは芹香さんが発現させた無数の氷の矢。

 ザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッ

 空中に浮かせた氷塊が、一斉にトウカさん達に降りかかります。
 対して居合いの体勢をとるトウカさん、剣を構えるオクタヴィアさん、鉄扇を広げるハクオロさん
「これしきの術で、エヴェンクルガは倒れはせんぞ!」
「騎士の剣技を甘く見るな!」
 ハクオロさんは鉄扇を広げて氷塊を叩き落としながら避け
 オクタヴィアさんとトウカさんが振るった剣は、放たれた氷塊を全て真っ二つに切り落とします
「……やりますけど、芹香さんばかりに集中してはいけませんよ」
「いかん! 避けるんだ二人とも!」
「な……しまった!」
「某としたことがっ!」
 氷塊を迎撃することに集中した二人を、琴音さんの衝撃波が襲いかかります
 寸前、かわそうとしますが間に合いません。
 衝撃波により、トウカさんとオクタヴィアさんは吹き飛ばされ、したたかに壁に打ち付けられます
「くっ……これぐらいで……」
「某たちは倒れんぞ……」
 フラフラと立ち上がりますが、足元がおぼつきません。
「トウカ! オクタヴィア!」
「ハクオロさん、あなたも注意した方がいいですよ。やりなさい葵!」
 今度はハクオロさんに青髪の少女が襲い掛かり、強烈なパンチを打ち込みます。
「ぐっ!」
 一撃、いいのを左肩にもらって思わずよろめき、後ろに下がって肩を抑えるハクオロさん。
753名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 01:23:25 ID:Qgpa7pLj0

 ハクオロさん、トウカさん、オクタヴィアさんが苦戦する様子を、
 琴音さんは楽しい見世物を鑑賞する表情で見ています。
「いい気分です、折原様に忠誠を誓って錬金術の力を思うがままに振るう
 折原様きっと私がこのように覚醒する事を見据えて折原組に入れてくれたのでしょう
 全く素晴らしい、特別な力を持つ人間が力の無い人間を思うがままに扱う世界
 使える人間は折原様に忠誠を誓わせ、気に入らない人間はキマイラの材料に
 ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
 不気味な笑みを浮かべる琴音さん、もう初日に会った時の気弱そうな彼女は何処にも見当たりません。
「………あれは、力を使うことに溺れてしまったのでしょう」
 オガムさんが悲しそうに呟きます。


A その時、あたしの『悟りの書』のミルディンさんが話しかけてきました
B ハクオロさんの……様子がおかしい?
C 「泣いてる……芹香さん達の魂が……」カミュさんがつぶやきます
754名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 01:27:16 ID:DbkWAAon0
755名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 01:27:28 ID:Ftlx8KCEO
よし、Aだ。
756名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 01:27:44 ID:1GBfPZn30
A
757名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 13:11:34 ID:wab1CZLm0
「泣いてる……芹香さん達の魂が……」
 あたしの治療を終えたカミュちゃんが、立ち上がって芹香さん達の方へ歩いていきます。
「あらあら、気でも違えたのかしら。それとも都合のいい妄想?」
 琴音さんの歪んだ笑みを、哀しげに一瞥するカミュさん
「違うよ……あなたは見えないからそんな事が言えるんだよ……」
 フラフラと、夢遊病者のような足取りで近づいてゆきます。
「カ、カミュちゃん?」
「見えてないなら、そのほうが幸せだよ……こんなの、悲しすぎるよ……」


(……自分が不思議なモンスターになるなんて思ってなかったんよ。
  もう毎日追い掛け回したりしないから許してほしいんよ……)

(いくら……いくら強くても……こんな醜い化け物は嫌です……
  誰か……誰か……私達を解放して下さい……)

(………(カミュちゃん、申し訳ありません私が不甲斐ないばかりに錬金術研究会の実験台に……))


 あたしには分かりませんが、カミュさんにはキマイラにされた
 芹香さん達三人の『魂』というものが見えるそうです。


「芹香さん……カミュ……カミュ……」
(………(お願いです、私たちを安らかな場所に送ってください))


A 「嫌だよ! カミュ最後まで諦めない! 絶対に芹香さん達を助ける!」
B 「………もう、そうするしかないの?」
758名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 13:22:16 ID:6bGuxXh/0
B
759名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 15:39:32 ID:bSuskwoA0
「………もう、そうするしかないの? 芹香さん達を助けるには……芹香さん達を……」
 カミュの質問に、芹香さんは……芹香さんの答えは……
(………(カミュちゃんは悪くありません……ごめんなさい……))
 ドクン
 瞬間、カミュの中から現れた 
「……そう……それが…芹香さんの望みなら」


「ふふふふ、さて、いい加減あなた達を始末させてもらいますよ
 そろそろ警備の人間が駆けつけてくるでしょうし………」
 
「動くな」

 琴音さんが饒舌にフラフラのトウカさんとオクタヴィアさんを衝撃波で攻撃しようとした時
 カミュさん……いえ、さっきまでカミュさんがいた所に別の女の子が浮いています。
 カミュさんと同様に黒い翼を持っていますが、頭の上に輪を浮かべて……あの子は一体?
「ム、ムツミ……お前まさか!」
「お父様、私が始末をつける」
 ムツミ? お父さん?
「何? 何よこれは?! 動けない! テレポートも無理?!」
 突然、何かに動きを止められた琴音さんが怒り狂いだしました。
「あ、あなた何をしたの?! チャッピー! やりなさい!」
 しかし、キマイラも動こうとしません、主人の命令に無理矢理逆らってその場に立ち続けるだけです

『アマテラス、強制介入』

 ムツミと呼ばれた少女が、あたし達を振り返りました。
「衝撃波が来る、動けない人を連れて後方で伏せて」

『照準、ゼロコンマ3」
760名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 15:40:29 ID:bSuskwoA0
 あたし達は辛うじて動けるトウカさん達と一緒に気絶している月島さん達や
 要介護のダニエルさん、それに長瀬さんやタリエシンさん達を抱えて
 琴音さん達から一番離れた位置に移動します

『超々精密攻撃モード、照射まであと30秒』

「一体、何をするのよ、アンタは!」
 わけが分からない琴音に、ムツミさんが呟きます
「さっき言ってた『特別な力を持つ人間が、そうでない人間を思うままに扱う世界』」
「ひっ」
 琴音さんの顔に怯えが、死相が現れます。
「……今度はあなたの番」

「イヤアアアァァァァァァァァァ!!!」
(さよなら………芹香さん)
 

『浄化の炎、照射』


 瞬間、琴音さん達が立っていた場所に、輝く光の『柱』が打ち落とされました。


「…………」
「…………えっと……ムツミさん? カミュさんは……」
 衝撃波が収まり、あたりに煙が立ち込める中、あたしはムツミさんと呼ばれた人に話しかけます
「………詳しい事は後」
 光の柱が打ち落とされた後を見つめるムツミさん、やがて、煙が晴れてそこには……

A 何も、ありませんでした
B ボロボロで、瀕死のキマイラが立っています
C 芹香さん達三人の……魂?
761名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 15:44:10 ID:pwfKlwUR0
C
762名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 20:00:45 ID:aI1E8sjP0
光と轟音と衝撃……一瞬何が起こったのか理解できませんでした……
煙が晴れた後、そこには元に戻り倒れ付した三人の姿と
スゥーッと、立ち上る白い煙……その煙が倒れた三人の姿に形作ったようにも見えました……
「芹香さんっ!」
私は慌てて倒れた芹香さんに近寄りました……
「うそ……息をしていない」
「彼女たちを元に戻すにはこれしか方法は無かった……だから撃った」
ムツミと呼ばれた少女が傍らに立ちそう呟いた……わたしは思わず彼女に掴みかかって
「だからって、まだ方法があったんじゃないですか?救う方法がきっとあったはずです」
「そんなのムツミは知らない……このままじゃみんなが……お父様が危ない」
「だからって!」
「それともあなたに救う方法があったの?」
「それはっ!」
「もう、あれしか方法はないのよ」
「………」
私はうつむいて涙をこらえました……なんで、ただの選挙だったのに……なんで?
そこに「さとりの書」からミルディンさんの声が響きます
『まだ、間に合うかも知れん』
「えっ?」
『方法はある……かなり分の悪い賭けだが』
「本当ですか?」
『ああ、初源の歌と呼ばれる歌がある……冬に春を呼び、命の息吹を世界に満たす歌だ
だがな……歌うものの力量にもよるが、その歌を歌えば蘇らせることもあるいは……
だがな、歌うものの命を削る危険な歌でもある。その覚悟はあるのかね?』
「やります、私」
763名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 20:00:55 ID:aI1E8sjP0
わずかな希望の声に私は涙を振り払いました……そのとき、煙の向こうから琴音さんの笑い声が響きました
「うふふふっ、あはははっ!よくもやってくれましたね……危なかったですよ。
シールドを展開してなければ吹き飛ばされるだけではすみませんでしたね……
よくも……何をする気かは知りませんが……殺してさしあげます」
『まずいな、今、妨害を受ければ元も子もない』
「そんな……やめて琴音さん。私は芹香さんたちを助けたいだけなの」
「知ったことじゃありません……ここまでコケにされたのですから許す気はありませんよ」
「そう……じゃあ、今度はしっかり殺してあげる」
ムツミと呼ばれた少女が再び琴音さんの前に立ちはだかります
「やめて、もう、殺し合いは……」
「やめるのだムツミ、私はお前にそんなことをして欲しくない」
「……お父様?……きゃ!」
「正気?戦闘中に余所見なんてっ」
琴音さんの放った衝撃波がムツミさんを吹き飛ばしました……そして、私の方を向いて手を掲げ……
「死になさい」
体が見えない力に拘束され、押しつぶすような圧力が私を襲いました
「そんな……せっかく方法が……誰か助けて……」
「うふふふ……えっ、きゃぁあ!?」
勝ち誇った琴音さんが後ろから何者かの手によって叩きのめされました?誰?

助っ人を選択してください
A えびバーガーの包み紙を手に持った目つきの悪い男……伝説の初代?
B 今が出番だ二代目主人公
C 才女?女王様?たま姉だ
D 空気の読めない男……魔王参上
764名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 20:02:07 ID:06vt9OdO0
A
765名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 20:04:25 ID:i6GcGL3w0
選択肢の内容がさっぱりわからん
766名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 20:20:22 ID:Ftlx8KCEO
>>765
選択スレ的な解答なら、上から順に、
藤田浩之
河野貴明
向坂環
佐藤雅史
だろう。AとDに関しては過去スレ参照。
まあ名前での指定じゃないし、そうする必要はない訳だがw
767名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 21:05:40 ID:bSuskwoA0
「俺の名は藤田浩之、見ての通り通りすがりのナイスガイだ!」
 自分の事をナイスガイと言い切るちょっと目つきが悪い男の人、藤田浩之さんは
 手刀を打ち込まれてぐったりした琴音さんに手錠をかけます。
「あ、あのう、ありがとうございます」 
 いきなりの助っ人にあたしはびっくるするばかり
「ところで……そのえびバーガーの包み紙は?」
 左手に握られたえびバーガーの包み紙、とても気になります。
「今は気にするな、それより君はやらなければいけないことがあるんだろう!」
『よく分からんが、その青年の言うとおりだ。愛佳君、初源の歌を』
「は、はいっ! 『感感俺俺』」
 ユーザー登録時のパスワードと共に『悟りの書』からミルディンさんが現れます
『初源の歌は確かに冬に春を呼び、命の伊吹を世界に満たす歌だ、だが歌う者の力量にもよるし
 そもそも死者に使ったことも無い……何が起こるかわからん』
 それでも……芹香さん達を助けられるのならあたしは……

「やります」


 あたしは、初源の歌を歌い始めました――――――――――



A 芹香さん達の肉体に、再び命の伊吹が吹き込まれます
B ……だめです、あたしの力量ではまだ……誰か……助けて
C 「僕にも初源の歌を歌わせてくれぇぇぇ!」突然タリエシンさんが起き上がりました
768名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 21:07:12 ID:Ftlx8KCEO
A
769名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 21:17:26 ID:SU3BZFYT0
BでCな展開が見たかった
770名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 21:27:24 ID:Abfm2qCm0
この……大馬鹿野郎がっ!(四回エコー)
771名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 22:54:46 ID:fq9vGm4+0
初源の歌ってそんな効果あったっけ?
薪をくべて摩擦熱で火を起こす事や言葉と同列に話されてたからそんな威力抜群的なイメージが無い
772名無しさんだよもん:2006/01/04(水) 23:02:49 ID:d+orRmwdO
選択スレでこんな効果があると書かれたら、あるんだよ。

こんなところから説明しなきゃいけないのか。
これだから正月休みは‥‥
773名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 00:46:58 ID:+S3bTSEy0
原作でも、氷河期を終わらせて春をもたらしてたよ。
記述的には奇跡を起こす歌として解釈しても大丈夫。
774名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 02:12:41 ID:OY+wUcKt0
 音楽の才能は、人並みかそれ以下かもしれませんが、ただただ心を込めました

  ――――――――――――――

 あたしは、ミルディンさんと協力して初源の歌を歌います

             ――――――――――――――

 その歌詞、旋律、全てに奇跡の力が込められた初源の歌

  ――――――――――――――

 一小節歌うたびに……一フレーズ詠う度に、あたしは激しく力を消耗します

             ――――――――――――――

 体中から精気が抜けて……魔力という魔力を吸い取られるような感覚……

  ―――――――――――――― 

 もう……だめ……限界……ミルディンさん……芹香さん達……ごめんなさ……

775名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 02:13:12 ID:OY+wUcKt0

『よく頑張った、小牧君』
 そんな声が……聞こえました


「……………………………」
「うっ……私は……」
「こんなことならもっとタマゴサンド食べておけばよかったんよ………あれ?」
 あたしが力尽き、意識を失いそうになった時
 芹香さんと、青髪の少女と、黄色い髪の少女が目を覚まします。


 良かった……良かった……


A その時、ムツミさんがカミュさんに戻った
B その時、琴音さんが意識を取り戻した
C その時、裸の三人の姿に藤田さんが鼻血を出した
776名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 02:16:07 ID:X+PLLD/b0
C(w
777名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 02:16:53 ID:CYHn0g+V0
778名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 02:28:13 ID:7Jzv5cJL0
>>773
あれは春をもたらすこと専門の歌だと思うが。
タリエシンの時も春になって暖かくなったから雪崩が起きたんだし。

ま、選択スレには関係ないけどね。
779名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 02:41:13 ID:+S3bTSEy0
>>778
気になったのでググったら、神が世界を創造したときの歌ってあった。
まあ個人サイトなのでソースにするのはアレだけど。

そしてお前さんの懐深さに感服。
780名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 04:42:11 ID:4s4GW4VuO
タリエシンが檻のなかで歌った時とは大違いだなw
781名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 12:06:16 ID:ZrFP+nSn0
おっす俺、浩之。学園のピンチに颯爽とあらわれた選択スレの寵児の俺なわけだが。
首尾よく暴走した琴音ちゃんを気絶させ超能力封じの手錠をかけたものの。
見てみると先輩や葵ちゃん達がやばそうだ。これは不味いぞ。
さっきから愛佳って女の子が一生懸命助けようとしている。
頼む。うまくいってくれ。
「……………………………」
「うっ……私は……」
こんなことならもっとタマゴサンド食べておけばよかったんよ………あれ?」
おお、どうやら上手くいったみたいだ。よかった。なんんとか胸をなでおろす。
だが俺はあることに気がついた。そういえば三人とも………………�服来ていない!
「あっ、藤田先輩!」
「……………………………
「ん…………誰……なんよ?」
三者一同に側にかけよった俺を見る。やばい。やばい。マジですか!
グハアッ!!これはあれか?俺の秘めた能力。助平空間の発動か!?
ああ、俺の網膜に焼き付く。控え目な性格と裏腹な自己主張しまくりの先輩のボディ!!!
たわわにふるえる二つの膨らみがたまらん。
葵ちゃんのツルペタ体型も通にはたまらんん。ああいますぐにでもブルマを捌かせたい!!!
俺の知らない黄色い子もスタイルは結構なものだあああ!!!
「あの、どうしましたか藤田さん」
愛佳って娘が俺に声を声をかけるがもう辛抱たまらん。よしきた!今すぐにでもこのキカンボウの開放を!!
「うっ!!!」
だが俺はあまりにも興奮しすぎていた。くっ、俺としたことが久しぶりの登場に不覚
後輩たちよ……後は任せた…………
782名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 12:07:56 ID:ZrFP+nSn0
「こちら救護班。こちら救護班。現在出血多量の重傷者を搬送中。重傷者を搬送中」
藤田浩之 出血多量でリタイア

さて、次は

A 電波を喰らった瑠璃子の治療
B 各メンバーの状況確認
C 琴音をはじめ浩平組メンバーの処遇
783名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 12:12:07 ID:QehVDcjo0
A
784名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 14:48:11 ID:BcyGNNCX0
「瑠璃子さん、大丈夫ですか!?」
 初源の歌を歌い、大変消耗してしまいましたが休んでいるわけにもいきません。
 あたしは先程ムツミさんが放った『浄化の炎』の衝撃波を避けるために
 みんなで避難した大講堂の一番奥の場所に戻りました。
 さっきまでの戦闘で、ダメージを受けている方も多くいますが
 中でも長瀬さんの電波を思い切り受けた瑠璃子さんが心配です。
「愛佳!」
 老ダニエルさんを介護していた由真が一番元気そうみたい
「由真、瑠璃子さんの様子は?」
「それが……まだ意識を取り戻さなくて……それどころか……」
 チラリと倒れている瑠璃子さんを一瞥する由真。
「くふっ……………かはっ……………」
 脳に直接長瀬さんの殺意が込められた電気の粒による「苦痛」のせいで
 意識を取り戻せず、時折苦しそうなうめき声を上げながら、呼吸をするだけの瑠璃子さん。
「何とかしてよ! 愛佳!」
 苦しむ瑠璃子さんを助けたい由真の悲壮なお願い、ですが……
「………ごめん………さっきの初源の歌で魔力が…………」
 あたしも瑠璃子さんを助けたい……助けたいのに……
 どうしよう、どうすれば瑠璃子さんの意識を取り戻せるの?


A 美人な芹香さんが「………(私の魔力を使ってください)」と申し出てきた
B その時、月島拓也が目を覚ました「僕の電波で瑠璃子の意識を取り戻してみせる」
A 瑠璃子は意識不明の重態のまま、現実は非情である
785名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 14:51:28 ID:i8o8S4fR0
B
786名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 20:57:53 ID:BcyGNNCX0
「僕の電波で瑠璃子の意識を取り戻してみせる」

 あたし達が途方にくれているその後ろから、頼りがいのある声が聞こえてきました。
 現生徒会長にして瑠璃子さんの兄、月島拓也その人です。
「小牧君、君は十分頑張ってくれた。だけど、瑠璃子を……瑠璃子を助けるのは僕の役目だ!」
 ビシッと言い切ってくれました。何だかととても頼もしいです。
「瑠璃子は長瀬君の『痛み』の電波で意識を失い今も苦しんでいる
 回復魔法や自然治癒で治すのは難しい、僕が電波で瑠璃子を救ってみせる」
 かつてなくやる気の月島さん、あたしも魔力切れなので月島さんにお願いしたほうが良さそうです。
 やっぱり大切な妹さんを自分の手で助けたいのでしょう。
「月島さん……頑張ってください」
「言われるまでもないよ、じゃあ、ちょっとの間話しかけないでくれ。集中させてほしい」
 そう言うと、月島さんは瑠璃子さんをお姫様抱っこで少しはなれたところに移し
 瑠璃子さんを膝枕させながら座り、目をつぶって集中し始めました。
787名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 20:58:29 ID:BcyGNNCX0

(瑠璃子……長瀬君の電波から僕を庇ってくれた……今度は僕の番だ!)
 僕は目を瞑り、集中して瑠璃子に電波を浸透させる。
 瑠璃子の体中のありとあらゆる場所から、僕の電波が染み込んでいった。
 僕の意識が身体から離れ、瑠璃子と同化する。
 赤、青、緑……様々な色の光がチラチラと瞬き
 僕の精神は、ゆっくりとした速度で瑠璃子の精神世界へと入っていく


 どんどんどんどん………
 どんどんどんどん………
 入っていく
 入っていく
 瑠璃子の……心の中へ


 精神世界の瑠璃子は……


A 棘だらけのツタにがんじがらめにされていた
B 虚ろな瞳で、膝を抱えて座っていた
C 長瀬君が……瑠璃子君を虐めている!?
788名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 21:00:05 ID:I5Vw6gtpO
普通にA
789名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 22:06:40 ID:BcyGNNCX0
「……あっ………いぅっ……」
 体中を棘だらけのツタにがんじがらめにされて、十字に吊るされている瑠璃子。
 瑠璃子は何も身に着けておらず、柔肌を直接棘に蝕まれていた。
 苦痛で少しでも身をよじれば、更に棘が深く食い込む悪循環
 畜生……長瀬君の電波を僕の身代わりに浴びてから、ずっとこんな目に……
 その間、ずっと僕は気絶したままだったなんて……
「瑠璃子ぉぉぉ!!!」
 その瞬間、僕は爆発した
 瑠璃子に駆け寄り、体中を痛めつけている棘のツタを引きちぎる

 ぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶち
 ぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶち

 思い切りツタを握り締めて、あらん限りの力で引きちぎる
 棘が手に刺さる、だが苦痛を上回る無力感と怒りがあった

 ぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶち
 ぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶち
 
 手の感覚がなくなってくる、チラと両手を見てみる
 まるで紅い手袋をしたように血に染まっている

 それが、何だって言うんだ

 僕はただ、棘のツタを引き千切り続けた
 瑠璃子を、僕の愛する瑠璃子を助け出すために……
790名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 22:07:12 ID:BcyGNNCX0

 
「………んっ」
「「月島さん!」」
 意識を取り戻した僕の目の前に、小牧君と十波君がいた。
「「瑠璃子さんは?」」
 二人一緒に同じ質問をする。
「……もう、心配はない」
 膝枕をしている瑠璃子の顔を見る
 瑠璃子は、先程と違い穏やかな寝顔をしていた……


A いざ、控え室の浩平と対決
B その前に、倒した相手を警備に引き渡しておく
C その前に、怪我した仲間の回復
791名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 22:10:11 ID:I5Vw6gtpO
む……スルーで
792名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 22:12:34 ID:p60WfwYR0
A
793名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 22:12:37 ID:w1U4n6NT0
A
794名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 23:12:28 ID:BcyGNNCX0
「では……行くか」
「とうとう……ですね」
あたし達はようやく、浩平組のリーダーである折原浩平さんと対峙しようとしています
「先方は某たちに」
「任せてもらいたい」
 トウカさんとオクタヴィアさん達が、それぞれ得物を片手に控え室の入り口に立ちます。
 いきなりカッターナイフで襲い掛かってくる可能性もあるので
 剣技に優れ、カッターナイフよりリーチが長いトウカさんとオクタヴィアさんが前に出ます
「これで、倒した人たちは動けないはずだ」
 さっき「痛み」の電波から解放された久瀬さんが作業を終えました。 
 リアンノンさんは気絶して縛られていて魔力もありません
 精神的にショックを受けているタリエシンさんは、まだ落ち込みながら何かを呟いています
 ベナウィさんとデリホウライさん、それにクーヤさんも、久瀬さんが厳重に縛り上げておきました
「例え宇宙忍者でもこの拘束からは容易には抜けられないはずさ」
 ………それって、ジャンケンがとても弱い人のことですか?
 老ダニエルさんは……念のためカミュさんに見てもらうことにしました。
 由真が順当だと思いましたが
「あたしもこのバカ騒ぎを起こした本人にビンタの一発でも入れないと気がすまない」
 との事です
 ただ、不安なのはあたしの「ストップ」で時間を止められた長瀬さんですが……
「心配ない、もし彼が戻ったら僕が絶対に止めてみせる」
 と、とても頼もしい事を言ってくれたので任せることにします。
 あたしと久瀬さんと由真の隣で、念のため鉄扇を構えるハクオロさんと、残りの魔力を込めるオガムさん
「では」
「突入しよう」
 トウカさんとオクタヴィアさんが頷きあい、一気に演劇部大講堂控え室のドアを開けました………
 そこには………


A 悠然と部屋の奥で座っている折原浩平さん
B 「申し訳ありませんでしたぁぁぁぁ!!!」と土下座する折原浩平さん
C 簀巻きにされて、身動き一つ取れない折原浩平さん
795名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 23:13:30 ID:FCWdSHxx0
c
796名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 23:58:24 ID:BcyGNNCX0

 意外です、それはとても意外な光景でした。

「くっ……まさかこの俺が……バカな……」
 目の前に転がっているのは、おそらく演劇部用のゴザでグルグルに拘束され
 その上から厳重に厳重に荒縄で縛り上げられて、喋るのも一苦労のようなその人こそ
 折原組のリーダー、折原浩平さんです

「こ、これは?」
「一体誰が?」
 突然の事態にあたし達一同はお互いに顔を見合わせます。


「……………お久しぶりです」
 その時、折原さんの後ろから女の人の声がして、ツカツカを歩いてきます。

 腰まで届きそうな黒髪ロングをリボンで縛り
 無口そうで落ち着いた雰囲気の、先程の芹香さんにも似た感じの女性

 剣を構えるトウカさんとオクタヴィアさん……も、その人物に驚きました。
 もちろん、後ろのあたし達もです。


「「「「「「「長谷川綾さん!!!」」」」」」」


「…………長谷部彩です」
 (注 発音が同じ誤字には突っ込まないで下さい)
797名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 23:59:18 ID:BcyGNNCX0

 ………こんにちは、『観鈴の空』以来だと思います。
 ………長谷部彩です
 ………決して、長谷川でも長良川でも長谷崎でも綾でもありません
 ………長谷部彩です
 大講堂に突入の際、戦況が有利になったときに
 「ふふふ、この人質がどうなってもいいのか」
 という展開になる事を恐れて皆さんと同行した私でしたが
 オクタヴィアさんが見つかり、混戦が始まって以降
 
 ……誰も、私を相手にしようとはしませんでした
 
 月島さんと長瀬さんが電波対決をしていた時も
 琴音さんがキマイラを突入させた時も
 ムツミさんという方が『浄化の炎』を放ったときも
 小牧さんが、初源の歌を歌ったときも
 
 一切、描写がありませんでした

 戦闘に巻き込まれないように、ずっと大講堂の隅で隠れていて
 『浄化の炎』の衝撃波をやり過ごそうとして入った部屋が……折原さんの控え室でした

「なっ……お前は?」
「…………」
 典型的な遭遇戦、折原さんも琴音さんが戦闘している最中に
 誰かが入ってくるとは思ってなかったみたいです
「ちいっ!」
「…………!」
 迫り来る折原さんのカッターナイフを持っていたカタログシールドを展開させて防ぎ
 護身用のトーンナイフで反撃しました。
「ええいっ、このぉ!」
「…………!」
798名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 00:00:30 ID:+Ir5PlcL0
 ・
 ・
 ・
 結局、文章量にして3レスほどの攻防を繰り返し。最後はカタログシールドに刃が食い込み
 使い捨ての刃を折って新たな刃を出す間に私が非力ですが全力で冬コミのカタログを折原さんの
 後頭部にぶつけ、気絶させる事に成功させました。
「………カッターナイフは、人を傷つけるためのものではありません」
 そして、演劇部用のゴザとロープを使って、折原さんを厳重に拘束し、
 念のため、部屋の全てのカッターナイフ(16本ありました)を処分して
 皆さんが来るのを待っていたのです…………



「「「「「「「……………」」」」」」」
 彩さんが独白する、あたし達の知らないところで行われた壮絶な展開にただただ黙るばかりでした。
 そして、みんなでこう思いました。
 

 どうして、誰も気がつかなかったのでしょう?


「とにかく、コイツには全てを話してもらわないとな」
 ハクオロさんの言葉にあたしは我に返ります
 そうです、一体どうしてこんな騒ぎを起こしたのか………


A 折原さんの「力」について聞いてみる
B あたしに会おうとした目的について聞いてみる
C 折原さんの「時間がない」事について聞いてみる
D そのほか折原浩平に聞きたいことを指定してください
799名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 00:02:33 ID:GzenwHk60
B
800名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 02:28:59 ID:CE4gg6Gw0
「折原さん、どうしてあなたはあたしに会おうとしたんですか?」
「……………」
 黙ったままの折原さん。
「黙秘権は僕たちは通用しないぞ、まあ黙っていても無理矢理口を割らすことは簡単だが」
 久瀬さんが折原さんを脅します。
 確かにセナハを使えば簡単に白状させられますが……
「捕虜の虐待はジュネーブ条約で禁じられてるぞ」
「残念だな、この学園はそんな国際法は適応しない。
 しょうがない、数多の人間を絞め落としたチョークスリーパーを君にプレゼントしよう」
「ちょっと久瀬さん! 落としたら理由を聞けないですよ!」
 慌てて久瀬さんを制止するあたし。

「………わかったよ、話せばいいんだろ話せば」
 良かった、素直に話してくれるようです。
「教えて下さい、どうしてあたしに会おうとしたのか」
「……悟りの書だ。オレはあんたの悟りの書を必要としていた」
「何のために?」
「それは……」

A オレのカッターナイフとあんたの悟りの書で学園を支配するためだ
B 悟りの書ならオレの存在が消えていくのを止められるかもしれなかったからだ
C 学園を螺旋から守るために悟りの書が必要だったんだ
801名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 02:31:57 ID:gtJROl+vO
Bで
802名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 15:05:44 ID:+Ir5PlcL0

「……『悟りの書』なら、俺の存在の消滅を防ぐ事が出来るかもしれないと思っていたからだ」

 存在の消滅? 頭にクエスチョンマークを浮かべるあたし達に折原さんは続けます。

「信じられないだろうが、俺は今別の世界に引っ張られているんだ
 ……自分ではどうしようもない力でな、だから『悟りの書』の知識に頼ろうとしていた
 『悟りの書』の知識なら、俺が消えていくのを止める方法が記載されているかもしれなかったからな」

 折原さんの言葉に、あたしは戸惑うばかりです。自分の「存在」が消えるなんて……

「まぁ簡単に信じて貰えるとは思ってないさ、最初は自分でも何かの冗談だと思ったからな
 昨日まで知り合いだった人間から『あなた誰?』なんて言われるなんて……
 だけどな、ある日俺は偶然だが知り合いをカッターナイフで顔を切ってしまったんだ。
 謝る俺に……そいつは言ったんだ、『一生ついていきます、浩平様』と
 こんな事が出来るようになった理由は分からない……消滅間際の俺の存在が
 蝋燭の最後の炎のように、他人に俺の存在を主張させたとしか言いようがない」

 そんな……あたしの『悟りの書』が目的だったなんて……
 喋り続けて疲れたのか一息つく浩平さんに、久瀬さんが質問を投げかけます。

「おかしいね……君が単に小牧君から『悟りの書』を奪いたかったのなら不良をまとめて
 学園と戦争をする必要は皆無、何人か腕のいい不良を操って襲えば済む事だ
 君の言い方は……どれも過去形だ」

 久瀬さんの指摘に、苦笑を浮かべる折原さん

「アンタ冴えてるね、アンタみたいな人間を仲間にしなかったのは失敗だったな
 その通り、『悟りの書』を俺は必要としていた……だが手遅れだった
 話は至極単純。別に小牧さんが悪い訳じゃないが……ユーザー登録をしてしまったので
 俺が『悟りの書』の知識を身につける機会が失われてしまったわけさ」
803名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 15:06:35 ID:+Ir5PlcL0

 折原さんは話を続けます。

「だから方法を変えた。『悟りの書』は使えなくなったが、あの書庫には『悟りの書』並み、
 いやそれ以上の魔道書や禁書、稀覯本の類が階下深くにまだまだ眠っているはずだ
 俺は……それらの本の知識から俺の存在消滅を防ぐ方法を知ろうとしたんだ。
 その為に不良や警備団体の人間、それに多少イカれた連中を仲間にして学園に戦争を起こした
 書庫に奥深く潜ろうというのなら、単に強い奴を仲間にするだけでいい。だがそれだけでは不足だ
 戦闘が出来る人間だけでは魔道書等を見分けられない、書庫の本に精通した人間が必要だ
 それに……万一事態が発覚して、書庫に潜っている間に学園に書庫を封鎖されては元も子もない
 小牧愛佳を俺たちと書庫に潜らせて、その間に書庫を学園に封鎖されない為にも
 学園そのものと取引を出来るだけの軍事力が必要だったのさ………」

 簀巻きのままでは格好がつきませんが、浩平さんは残念な表情を浮かべます。

「俺としたことが、自分の残り少ない時間の使い方を誤ってしまったよ
 書庫探索の腕利きを集めながら、取引材料の軍事力の入手と学園側の鎮圧能力の削減の為に
 一石二鳥と不良・警備団体・軍事研究会の半分を抑えて暴動を起こしたが……交渉の準備が
 整う前にあえなく捕まってしまうとはな……情けない限りだ」


A 「ちっ、どうやら、俺の存在はもう限界か……もう少し持つと思ったのに」
   浩平さんの存在が……消えようとしている?
B 「……何か……折原さんの存在の消滅を防ぐ方法はないのですか?」
   浩平さんが悪いのは十分分かっていますが、あたしは思わずそう言ってしまいました
C 「君の考えはよく分かったが、だからと言って学園を戦争に巻き込んでいい道理がない!」
   ハクオロさんの厳しい声が響きます
804名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 15:17:07 ID:kt9WTssq0
A
後腐れなく消えてくれ
805名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 16:09:51 ID:TGXfs1aZ0
>>804
下の一行は余計だって言ってんだろカス
選択だけしろ
806名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 19:06:00 ID:fpG6A1lqO
>>805こそ丸々余計
807名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 19:18:07 ID:SO0d/GNb0
容量現在485KB
早く新スレ頼む
808名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 19:40:44 ID:roqRquvJ0
>>806も丸々余計
809名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 19:47:27 ID:+Ir5PlcL0
「ちっ、どうやら、俺の存在はもう限界か……もう少し持つと思ったのに」
 簀巻きにされた浩平さんが呟きます、消える? 一体どうやって……
「どの道もうすぐ忘れられる訳だが……どうも忘れそうにない連中もいるみたいだ
 だから一応言っておくぜ………悪かった、こんな騒動を起こして本当に悪かった」
 ? 目の前の男の人……名前が思い出せません……その人が……薄れて?
「仲間はあんまり厳しく処分しないでくれよ……全部俺が悪かったからさ……
 特に、女の子の顔に傷をつけたのは……許されるようなことじゃなかったな……
 俺が消えれば……連中も俺や折原組なんてものは忘れて……元に戻る……」
 ハクオロさんとオガムさん、それに初源の歌を歌ったときに出てきたミルディンさんに
 目の前の男の人は訴え続けています。
「じゃあ……な………もし……アンタ達が俺が連れて行かれる世界に来た時は……
 盛大に歓迎するぜ……何だか……寂しそうな世界だからな…………あばよ!」




 気がつくと、あたし達は演劇部大講堂控え室に立っていました。
 あたし達の他には、誰もいません。
 目の前には……何故かゴザとロープが、まるで誰かを簀巻きにしていたかのように置かれています。
「えーと、私達どうしてここにいるんだっけ?」
 由真がつぶやきます、確かあたし達は学園で暴動を起こしている人を取り押さえるために
 暴動を起こしている人の本拠地がここだから乗り込んだわけで、さっきまで大変な戦闘が
 あって、姫川さんのキマイラや長瀬さんと月島さんの電波での対決もあって、その他にも
 沢山いろんな事があって、あたしが初源の歌を歌って……
810名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 19:48:21 ID:+Ir5PlcL0
「何かを忘れているような……カミュもよく分からないよ」
 いつの間にか戻ったカミュさんも困り顔です。
「某たちは、一体誰を追っていたのでしょう」
「おかしい……一番肝心な事のはずなのに思い出せない」
 トウカさんとオクタヴィアさんも困惑します。そうです、確かにここに首謀者がいるから
 みんなで突入したのに……その人を思い出せません……と言うよりそんな人いたのでしょうか?
「みんな……事件は解決した。今日はもう解散しよう」
「そうですな、夜も遅いですし。暴動の直後ですから気をつけて帰ってください」
『小牧君、君が混乱する気持ちも分かるが……暴動は終結した、君はよくやったよ』
 ハクオロさん、オガムさん、ミルディンさんが今ひとつ腑に落ちない
 あたし達一同にまとめて解散を促します。
「ともかく、事件は片がついたのだし、ひと段落が着いたと考えていいのだろう」
「ああ、そうだな、しかし『トゥスクル』と『アヴァロン』はこれからが大変だ
 負傷者の救出に暴動の後始末…・・・頭が痛い」
「そうですな、この老いぼれにはちと骨が折れそうです」
 ハクオロさんとオガムさんが互いに苦笑しあいます。
「…………では、解散ですね」
 彩さんがそう締めました、そういえば今回彩さんは何もしなかったような気がします
 ……あれ? でも彩さんが最後何か大切な事をした気がしますが……やっぱり思い出せません。


 ようやく、長い夜が終わりを告げました。
 そして、あたし達は………


A 翌日から、学園中で復旧作業が進められる中、選挙活動の再開です
B 数日後、選挙活動も順調に進み、いよいよ投票当日です
C 月日は流れ、数ヵ月後……あたし達は………
811名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 19:53:18 ID:cVD/RSIz0
B
812名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 20:15:22 ID:5PE+TjFa0
>>808が本当の余計
813名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 20:30:55 ID:MmF+mj+S0
 数日後、選挙活動も順調に進み、いよいよ投票当日です。
 今回の事件はあたしと瑠璃子さんたちの活躍で、あたし達の注目度は俄然と高まり、
 新聞部や報道部のインタビュー攻めや、友人やクラスメイトなどからの質問攻めで暫く大変でした。
 選挙前の事前調査ではあたしと瑠璃子さんの支持率はほぼ互角で、接戦が予想されした。
 恵美梨さんは…あまりにも謎過ぎて、下手をすると在校しているかすら分かりません。
 結局、スパイラルの謎と言うのも分からず終いでした。

「投票も済ませたし、後は運を天に任せるだけね」
 投票日の朝一にあたしたちは投票を済ませ、選挙事務所代わりに使っているRPG部の部室で、
 選挙速報をテレビで見ながら投票の結果を待っています。
 かなりの接戦で、開票が全て終わるまで結果が分からない状況になっています。
「そうね…何だか心臓がバクバクして…結果が怖い…」
「浮動票は先の騒動での我々の活躍でややこちらが優位だが、坂下さんが持っていた運動部の票は向こうに
 持って行かれた感があるな…やはり現行生徒会長の支援は大きいか…」
「あ、由真、そう言えばダニエルさんは大丈夫なの?」
 要介護5にまで年老いてしまったダニエルさんは、暫く元に戻らなくてあのままお迎えが来るのではないかと
 ハラハラしてました。こうして由真が何事も無く学校に来ている以上は大丈夫なんでしょうけど。
「ああ、おじいちゃん? このまま大人しくなってくれると思ったら、あっさり元通りよ。
 あの時みたいになるには、まだ半世紀は掛かりそうね」
 あの後、怪我人が多数出た事や、色々と建物とかが破損していて、後始末が大変でした。
 首謀者は結局見つからず、騒乱事件としてあの事件は片付けられました。
 何物かに暴動の参加者は操られていたと言う事で重い処罰を受ける事はありませんでしたが、
 姫川さんはそれを抜きにしても重い罪を犯したと言う事で、この学校における刑務所に当たる
 666懲罰学級へと編入され、当分は娑婆には戻って来れないです。
814名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 20:32:10 ID:MmF+mj+S0
「愛佳さん、そろそろ結果が分かりそうだよ」
 カミュちゃんがテレビの方を指差します。開票結果がそろそろ80%を越えようとしています。
 そろそろ、当選結果が確定しそうです。その結果は──

A 愛佳の勝利
B 瑠璃子の勝利
C まだ分からない、開票100%まで結果待ち
D 何と、同票数。どうなるんだ?
815名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 20:32:19 ID:J0NhKSCl0
B
816名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 20:32:28 ID:SO0d/GNb0
C
817名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 21:22:34 ID:+Ir5PlcL0
次スレが立ちました

〜 選択形式で進めていくスレッドXX\ 〜
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1136549510/


残りは少ないですけどここでは何を話す?

A このスレの話に出たキャラの愚痴
B 特定作品について語ってみる(要指定)
C 特定キャラについて語ってみる(要指定)
D とりとめもない雑談
E 放置プレイ
818名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 21:23:40 ID:J0NhKSCl0
スレの限界まで話を続けるって選択肢はないの?
819名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 21:24:37 ID:SO0d/GNb0
D 愚痴はチラシの裏で
820名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 21:28:25 ID:+Ir5PlcL0
ああ、最後まで話を続けるも入れとけば良かった
忘れていた、申し訳ない
821名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 21:29:14 ID:MmF+mj+S0
>>818
容量限界ですぐ落ちちまったら、Wikiとかに過去ログをうpする暇が無くなるだろう。
後、2〜3レス分の作品の場合、残り9kbじゃ投下出来ん。次回作選択もあるし。
マターリ雑談である程度は維持していた方が良かろう。
822名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 21:32:20 ID:SO0d/GNb0
今回は主役は愛佳ではなく葉鍵学園という舞台自体だったと俺は思ってる。
学園群像劇みたいな感じで。
823名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 21:33:57 ID:GzenwHk60
しかし次スレは29か。もうすぐ30の大台に乗るんだな。
もう三年半も続いてますよ、このスレ。今いる人たちって選択暦どのぐらいだろうね。
824名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 21:37:54 ID:SO0d/GNb0
俺ははるかの世界のころからだからもう二年半弱かな。
書くようになったのは観鈴の空の中盤以降
825名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 21:39:48 ID:MmF+mj+S0
ROMを始めたのがは柳川が終わった頃だったな。
書き手は藤田浩之的親友滅殺事件顛末から。
メインの書き手はしたこと無いが、柳川で逝こうみたいな書き込み合戦の時に
書きこが出来ると胸が躍るようだった。しかし、あの時の稚拙な文章を見ると、ちょっとへこむ。
826名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 21:48:37 ID:+Ir5PlcL0
やっぱり皆さん昔から読んでたんですね
自分は恥ずかしながら悪名高い?雅史ホモで新規参入しました
雅史を巨大化させて唐突に香里の修羅場を選択肢に入れたころが懐かしいです
827名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 21:50:07 ID:SO0d/GNb0
メインで書くほど文章に自身あるわけじゃないから大抵繋ぎの話を狙って書いてるな。
今回の話は序盤〜中盤にかけて結構書いたけど
終盤のバトルは途中旅行に行ってたりもしたんで流れを様子見
828名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 21:53:27 ID:SO0d/GNb0
最初に書き手として参入したのがみられるものという恥ずかしい過去
といってもほんの1,2回だけど。
そんとき選択肢にエロ妄想入れたなあ。まさかそっち方面で最後まで引っ張られるとはおもわなんだ。
829名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 21:56:35 ID:GzenwHk60
はるかから書き始めてた。
あの頃は何を書いても『書き負けない』&『愚痴が付かない』&『打ち切られない』という、
かなり恵まれた状況にあった。あそこでボコボコに叩かれてたら多分書き手として再起不能になってたな。
830名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 22:01:00 ID:hpc61I+hO
ROM…初代から
選択…バットマン〜から
書き手…梓ミッションから

ROM期間長いなー…自分。
831名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 22:08:04 ID:MmF+mj+S0
はるかの世界から入った人が多いな。
冬弥を女性化せたりして、楽しかったぜ!
ついでに言うとあのエロシーンなんか絶頂モンだったぜ!!
832名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 22:27:40 ID:SO0d/GNb0
エロシーンか……記憶に残るのは最高道中のトウカ陵辱
ヲタ挽歌の御堂の楽園 観鈴の空の尾根の里…って全部陵辱ばっかw
833名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 22:38:02 ID:+Ir5PlcL0
最高道中の時は
「作中作のどうでもいい陵辱シーンより力を入れなきゃアカンところがいくらでもあるだろ!(苦笑)」
と思いました
尾根の里の時は「ああ……みさきちがあんな酷い目にあって汚されていく……」と凹みながら
下半身は別の反応を………
834名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 22:46:16 ID:45LgV3cm0
俺もはるかから見出した口。
初めて書いたのは…みられるものか。あの時は時間もあったし何度も懸命に書いたんだけどなあ…
あの時に筆が遅い(&地雷を踏みやすい)ことを自覚して以来、ほとんどROM。極稀に書く。
ヘマについては何かは言いませんがその節は本当にごめんなさい。

>>831
あれはいいものだ。TS好きの俺には未だに選択エロシーンNo.1。
835名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 22:57:59 ID:sdu8P5ns0
ROM……梓ミッションから
選択……オタク達の挽歌から
書き手……観鈴の空から
836名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 23:04:50 ID:G2xVaJ4o0
Dollの頃から居たなぁ……
思えば長い付き合いだ。最近書いてないな
837名無しさんだよもん:2006/01/06(金) 23:39:08 ID:MmF+mj+S0
っしゃ、終わったぜ。
何か昔からエピローグを書くことが多い希ガス。
はるかの世界とか、みられるものとか、葉鍵サスペンス劇場とか…

>>834
ありがとう、そう言って貰えると嬉しいぜ。
838名無しさんだよもん:2006/01/07(土) 00:42:19 ID:w/QuoayF0
1スレ目から見てたな。書く方で一番燃えたのはAKIRAの頃か。
最近は停滞してる時にチョロッと書く程度だな。また話の筋を作れる位に書いてみたいもんだが。
839名無しさんだよもん:2006/01/07(土) 03:41:47 ID:rjBDS+VJ0
支援板のリロードスレを読むと
えいえんの世界が厄介なキャラを閉じ込めておく場所に思えてくるw
840名無しさんだよもん:2006/01/08(日) 02:40:05 ID:XxY18XXJ0
ゾウリムシとかアビスライターの打ち切りとか
意外と浩之が正式に主役に選ばれた作品はイマイチなのか?
親友滅殺とか大迷宮は悪くなかったのだが……
841名無しさんだよもん:2006/01/08(日) 07:24:49 ID:hkC0zJXR0
大迷宮はまだ黎明期のカオスなかんじのノリでできた話だからな
親友滅殺もそんな感じ。つうか親友滅殺は本来、雅史が主人公だった。
842名無しさんだよもん:2006/01/08(日) 22:02:33 ID:Ydg23hCD0
そういえば国崎も黎明期になし崩しに主人公になったDOOL.は盛り上がったが
自身が正式に主役になった最高道中記はグダグダという不思議ミステリー
843名無しさんだよもん:2006/01/09(月) 00:28:55 ID:SM/iw0540
いつか目立たない高倉みどりが主役になれば
お見合いをさせてけんたろと三角関係にする話を書いてみたいと思うが
向こう3年はそんな機会なさそう……などとつぶやいてみる
844名無しさんだよもん:2006/01/09(月) 00:38:31 ID:Wn7dS42i0
みどりさんは漫画版ならけっこう目立つことも可能なんじゃないかなと思ってる
845名無しさんだよもん:2006/01/10(火) 00:56:27 ID:CoB6kKCc0
今本スレに仮に牧村南が出たとして
「こみパ準備会で一生懸命働くおっとりした年上のお姉さん」
というキャラで出られるのかな……
846名無しさんだよもん:2006/01/10(火) 01:25:12 ID:xBVOlYxu0
普通に書けば普通に出るよ。
それがどうかしたかい?
847名無しさんだよもん:2006/01/10(火) 01:32:56 ID:mmOLN6Nb0
>>845
少なくともそういうキャラとして登場させることは可能だろう。そこからどう流れるかは選択肢次第だな。
上手く誘導すれば泡立ち南さんの復活だって可能だろうよ(w
848名無しさんだよもん:2006/01/10(火) 12:39:59 ID:88weO6A70
泡姫南さん?
849名無しさんだよもん:2006/01/10(火) 23:43:22 ID:dAYq8NQD0
皆さんこんにちは、こみっくパーティーのお姉さんヒロイン牧村南です
こみパ準備会で働いているはずの私ですが、何故か今泡姫をしています。
……すごく、恥ずかしいですけど。世の中の男の方の一夜の慰めのためにも
頑張ってみようと思います。


A さっそく誰か男の人がやってきました(人物指定)
B お客様の要望で3Pプレイとのことです(男性と女性を一人ずつ指定)
C 少しイメクラも入っていて、とある服装をしています(服装を指定)
850名無しさんだよもん:2006/01/10(火) 23:55:37 ID:Coks9tDi0
C アンデルセン神父のコスプレ
851名無しさんだよもん:2006/01/11(水) 00:08:17 ID:nit83zA00
ああっ! 言おうか言うまいか迷ってたこと言われた!
852名無しさんだよもん:2006/01/11(水) 15:58:04 ID:4++9rcUm0
 ……ソープランド「HAKAGI」の支配人霜村功だ
「誰か分からない?」天使のいない12月をプレイしてくれ。
 昨今の電車男ブームにあやかり、ちょっとコスプレの要素を取り入れたのだが……
 突然ア○デルセン神父っていうキャラクターのコスプレをした牧村さんが
 「ゲハハハハ、待っていろ腹白い姉妹!」とか叫びながら店を飛び出した。
 ……人気が出そうな泡姫だったのに……とにかく抜けた分別の人に頼もう、さて、誰にする?

A コスプレイヤーの芳賀玲子
B 床上手なサクヤ
C 葉のエロイン代表、麻生明日菜
D 鍵のエロイン代表、天沢郁未
853名無しさんだよもん:2006/01/11(水) 16:02:40 ID:2B5Iyj/S0
B
つーかもっとましなの用意しろ
854名無しさんだよもん:2006/01/11(水) 16:07:39 ID:4++9rcUm0
マシなの……例えば誰?
855名無しさんだよもん:2006/01/11(水) 16:30:08 ID:YA9m63Zx0
さゆりんとかなぎーとか
856名無しさんだよもん:2006/01/11(水) 16:46:01 ID:Wylo/q0Z0
ええい、揉めたら選択だ!(どうせもう容量残ってないから長続き出来ないネタだし)

A 泡姫南さん
B 泡姫南さん(アンデルセン神父コス)
C 床上手のサクヤ
D >>852のB以外から選び直し
E さゆりん
F なぎー
G 違う、そいつじゃない、俺が決める!(キャラ指定)
857名無しさんだよもん:2006/01/11(水) 18:27:09 ID:lYEM+cSl0
E
858名無しさんだよもん:2006/01/12(木) 00:18:43 ID:uLzw/SqU0
「あははー、舞と祐一さんと三人暮らしをしようと思ったら
 あっけなく家計が破綻してしまいました……orz
 そんな訳で泡姫をする佐祐理なのですが……」

A 客の男性を指定
B むしろ舞と3Pを男性が要求してきた(男性を指定)
C 性懲りもなくコスとシチュを指定
859名無しさんだよもん:2006/01/12(木) 00:26:10 ID:mWhIGhdA0
C 地球防衛少女まじかる☆さゆりん〜囚われの魔法少女・散華ノ章〜
860名無しさんだよもん
制服にフリルをつけたような衣裳を着ています。
これにピンクのバトンを小道具で持って…

「まじかるさゆりん参上です!」

佐祐理は地球を防衛するまじかるな少女です。
やってくるお客さんは地球を狙う悪人で、さゆりんは勝負に敗れ
敵の基地に捕まってしまい、えっちなご奉仕を命令されてしまうという設定です。
ふえ〜、男の人っていろいろこだわりがあるんですね。

あ、さっそくお客さんが来ました。どんな人でしょうか?

A 初めてのようで、さゆりんより緊張しています
B 慣れているようで、いきなり即尺してくれるか尋ねてきました
C むしろまじかるさゆりんに負けて、えっちなお仕置きをされたいそうです

(客が誰かも同時に選んでください)