第二回最萌トーナメント予選 投票スレ・Round1

このエントリーをはてなブックマークに追加
冬弥の妹。
名前もない。立ち絵もない。セリフもない。選択肢によっては存在もしない。
話の流れで妹がいる選択肢を選ぶかどうかで、前触れもなしに突如存在したりしなかったりする、
シュレディンガーの猫を地でいくような、なにからなにまで謎の人物。
どれくらい彼女が謎な存在か、ちょっと追ってみよう。
これは緒方英二とのファッション会話の一部抜粋だ。

  英二「時に青年、君に妹はいないのか?」
  冬弥「俺にですか?」

  >「いる」
   「いない」

エロゲでこんな選択肢がでてきたら、おお、隠しキャラ登場か!? 
と、期待に胸を高鳴らせて、当然「いる」を選択するところだ。するとこんな会話がでてくる。

 冬弥「まあ、俺にも妹はいますけど、一応」
 英二「ふん…。それだ」
 冬弥「…何がそれなんですか?」
 英二「つい『一応』なんてつけてしまうだろ? つまりそれなんだよ」
 冬弥「はあ…」
 なんだか判るみたいな判らないみたいな答だ。でも、なんとなくそんな気はする。
 兄妹って結構そうなのかも知れない。
 冬弥「そうですね」
 冬弥「でも俺の場合、独り暮らししてますから、やっぱり『一応』なんですよ。英二さんは違うじゃないですか」
 英二「同じだよ、青年。君こそたいそうな妹想いみたいに見えるがな」
 冬弥「そうですか…?」
 なんとなく上手に復讐されたみたいな気がする。
 英二「つまりはそういうことなんだな、青年」
 そして再び英二さんは俺の頭をくしゃくしゃとやり始める。
 何が『そういうこと』なのかは判らないけど、とりあえず、痛い痛い痛い…。
以上。これでこの会話はどこにも繋がらず、全てが終わる。
システム上の欠点がある故の、独立性の高い、あってもなくてもいい会話。
うだるちんは何の気なしに書いたかも知れないが、だがこの会話は、大きな可能性を一つ残した。
『冬弥には、妹がいるかも知れない』
それが今日エントリーする、名前もセリフも立ち絵もない彼女だ。

しかしこれではあまりにも漠然としすぎだ。
妄想しほうだいとは言っても、何らかの方向性がないのも困りもの。
そこで彼の親族に対するスタンスを、ちょっと考えてみよう。

 余談だけど、彰には上に姉がいる。しかも3人。
 俺から見ると同じ家庭に美人三姉妹がいるようにしか見えないんだけど、そんな風なことを言うと、
 冬弥「一番目の姉さん?」
 彰「三番目。僕を一番使うんだよね」
 冬弥「美人で優しそうなのにな」
 彰「やめてよ。僕の姉さん褒めたっていいことないよ」
 なんて不機嫌になってしまう。
 彰「おかしいよ、みんな。姉さん達見て美人だとか優しいとか、絶対騙されてるもの」
 冬弥「そうかなあ」
 家に美人がいるってだけで、それだけで幸せだと思うんだけどな。

実妹のいる男曰く、妹なんかに萌える人間は理解できない。
一部例外はあるが、大体そんな感じのセリフを聞いたことがあると思う。
逆に考えれば、冬弥は一部例外なわけだ。
つまり妹さんは、素直とか優しいとかおとなしいとか、そんな感じなのではないだろうか。
うむ、大分方向性が絞られてきたぞ。
ここでもう一つ、考える材料がある。
それはこの作品で唯一の年下キャラ、観月マナの存在だ。
冬弥は彼女を平気で子供扱いし、しばしば失言を繰り返し、かなりの回数、スネを蹴られている。
つまり彼の妹さんは、そういうことをされても怒らない……
というより、そういう風に可愛がられるのを好むのではないだろうか。 
いわゆる小動物ちっくな、そんな存在である可能性が高い。
つい、妹と同じように扱って、マナたんには通用しないで蹴られてしまう。流れとしては、自然だろう。

さぁ、だんだん絞られてきたぞ。あと問題となるのは外見だ。
そういうのは考えようがない、と思うかも知れないが、今までの材料である程度の推測は付く。
そういう風に可愛がられると言うことは、実際小さめで可愛らしいのではないだろうか。
さらにつきあいの長い、はるかや彰から妹の話題がでてこないと言うことを考慮すると、
比較的年齢差があるために、同じ学校になることがなかったのかもしれない。
つまり、彼女は現時点で最低でも冬弥達と三才差=十七歳以下。ソフ倫規定ではエロ出演できない若さだ。
これでは存在を秘匿されても仕方ない。
どこぞのエロゲ出演者のように、こう見えても十八歳以上だよ☆ なんて注釈をつける必要がないのだ。素晴らしい。

体型に関しても、マナを基準に考えてみよう。
最初冬弥は、マナのことを十八才とは思えず、家のもっと小さいお子さんだと勘違いする。
妹さんが十七才と仮定したが、マナが十八才に見えなかったということは、
妹さんと一才差程度にはみえなかったということになる。
普通、その程度なら、誤差と可能性を考慮して、もしかしたら、この子がマナかもと考えるのが自然だ。
つまり、妹さんは、もっと小さく、もっと幼いのだ。

小さい幼いと言われたマナよりも、さらに、コンパクト。
マナが十五才くらいに見えるとして、それより下だと――お母さんの頑張りを考慮して、十二、三才。
第二次性徴期に入りはじめた、女を意識し始める微妙な年頃だ。
これはもう、可愛がるのも分かる。俺だって可愛がる。
いや、でも顔ってものがあるだろう……そう不安に思う向きもあるかも知れない。
――だが、冬弥は美形なのだ。彼は一時期、葉っぱ主人公で一番美形説がでたこともあるほどの男。
緒方理奈にも「冬弥君って、絶対にかっこいい人だから」と言わしめ、
あまり大した事件が起きたわけでもないのに、理奈や美咲に由綺への裏切りを決意させた背景には、
冬弥がイケメンだからという理由が、全てではないにしろ、大きかったのではないだろうか。
その遺伝子を受け継ぐ妹だ。かわいくないわけがない。

ついでにもう一つ。彼女はホワルバのキャラである以上、当然河田キャラだ。河田氏と言えば、なにか。
ロリだ。
そう、彼はロリなのだ。その河田氏が十二才(仮)の女の子をデザインするのだ。
これはもう、彼のやる気ゲージもマックスに到達するだろう。結果、彼女はスレンダーと決定した。
河田氏の意志です。我々にはどうすることも出来ない。ロリだから。ロリマンセー。

最後に、自分がかいた紹介文の中に、シュレディンガーの猫という表現がある。
彼女にふさわしいと思ってなんとなく書いた言葉だが、ここから、
猫系の甘え上手かもしれないという、言いがかりに近い推測も可能だ。今までの説とも矛盾しない。
その不安定な存在基準から、神出鬼没ではないだろうかとも思われる。
これはおそらく、はるか辺りからラーニングした技能だろう。
つまり、朝、目を覚ましたら、なぜか妹がベッドの中にテレポートしていて、
「おはよ、お兄ちゃん」とか、やってくれるかも知れないと! うは、夢が膨らみまくりんぐw

というわけで、なにからなにまで俺の推測ではあるが、
冬弥の妹は『十二才のロリでスレンダー体型、お兄ちゃん大好きの可愛がられると喜ぶ猫チック少女』
と、一行にまとめ上げることが出来た。ほんとはぜんぜん違うかも知れない。
でも、うだるちんに聞いても、明確な答えは返ってこないと思う。
本来なら、河田氏に捏造してもらうのが正しいのだろうが、そういうこともできないので、
氏の描いたイラストの中から、どれが妹さんか推測してみた。
きっとこんな感じなのではないだろうかと、俺は固く信じております。

ttp://kjm.kir.jp/pc/?p=7076.jpg
どう見てもネコミミモードです。本当に長々とありがとうございました。