あの一言は、それまでの明乃の清清しいまでの役立たずっぷりと愚かさをまとめて反転させるインパクトがあった。
以下俺解釈をつらつらと書き連ねてみるテスト。
>>158氏とはだいぶ方向性が違うと思うけど勘弁。
一番愚かで一番役立たずで一番傷つかなかった者が、恐らくは幼児的な独占欲が故に発した浅はかな一言が、
一番考えて一番最善を尽くし一番傷ついた者がその末に掴んだ大切なものを、期せずして完膚なきまでに封じ込める。
しかもそれが恵への悪意からでもなく、かといって主人公への恋愛感情がゆえってわけでもなく、
(つーかあの期に至るまで主人公に恋愛感情を告白しないヒロインってどうよw)
単に「半分こって言ったけどやっぱり独り占めしたくなった」程度の、単純な感情から出てると思われる所が、もうなんとも。
そこまでの明乃が恵と対照的な存在として徹底して愚かに描かれてただけに、このどんでん返しの切れ味の鋭さはまさに素晴らしいの一言。
この明乃END(しかもハッピー扱い)を敢えて、機関室での主人公と恵の対話と、それを受けての主人公岸田串刺しによる
恵のパーフェクトプラン完遂&真に愛し合える存在と巡り合えたっていうシーンの後にわざわざもってくるあたり、
世評では枕は明乃をエロ要員扱いでおなざりにしてる言われてるっぽいけど、絶対そんなことないと思うんだよな。
恐らくは、最後にここに全てを落とし込む明確な意図があったからこそ、あそこまで明乃を徹底的にいいとこなしに描いたわけじゃないかと。
そうでなければまかりなりにもヒロインなんだから、ドジとか役立たずとか猜疑心とかについてはともかく、
ちょっとくらいは真摯な気持ち発露させたり献身的な行為させたりさせるだろうに、ほぼ皆無ってのにはやっぱ意図的なものを感じるなー。