「ゆうっっっ!!」
その次の瞬間には榊さんが先輩に抱きついてたの。
私はその時何もできなかった…悔しいとかそういうのじゃなくて、
榊さんのあまりの素早さにあっけに取られてしまったの。
「そんなに早かったのですかっ?」
うん。さっきまでの榊さんとは別人みたいだった。
「ゆう…怖かった…」
「お、おい苦しいぞ榊」
でも私も呆けてはいられない。気になった事を聞いてみたの。
「先輩、どうしてここに私達がいると分かったんですか?」
「それはこちらが聞きたい。何故梶原達がここにいる?何故襲われていたんだ?」
「どういう事です?」
「家に電話がかかってきたんだ。すぐにこの工事現場に来い…と」
「ゆうも呼ばれてきたの…?」
「榊、お前もか?」
「ええ、放課後ゆうと別れて家に帰ったらこの時間にここに来いと電話が…」
「誰だ?一体誰が…」
その時、奥の建設途中のビルから一人の男の人が出てきたの。
「相変わらず強いね柳川くん」
その人は外見は普通の男の人だったけど雰囲気が明らかに他の男の人と違って、
この倒れている不良の人達ですら支配していそうな…、そんな雰囲気だった。
「やあ、榊さんに柳川くん。久しぶりだね」
「あ、あなた…!!」
「貴様…今更何の用だ?」
私はその人とは初対面だったけど、
先輩と榊さんは前にもその人と会った事があるような驚き方をしたの。
「またも恋敵登場ですかっ?」
「で、そいつは誰なんだ?」
「その人は…」
A 元祖集団レイプ犯、月島拓也
B 元祖強姦未遂ヘタレ男、橋本
C 元祖単独&精神レイプ犯、高槻
D 意外!ただのスーフリか?恋敵か?元祖ヘタレ、藤井冬弥
E さらに意外!元祖ホモだち阿部貴之